JP2003324585A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2003324585A
JP2003324585A JP2002128122A JP2002128122A JP2003324585A JP 2003324585 A JP2003324585 A JP 2003324585A JP 2002128122 A JP2002128122 A JP 2002128122A JP 2002128122 A JP2002128122 A JP 2002128122A JP 2003324585 A JP2003324585 A JP 2003324585A
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JP2002128122A
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Takashi Matsukura
隆 松倉
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Canon Finetech Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構造で、両面原稿を読み取る際に裏写
りが発生するのを防止することができる画像形成装置を
提供する。 【解決手段】 制御部40は、操作パネル20で裏写り
防止モードが設定され、且つ、圧板が開状態にある場
合、原稿に記録された画像を読み取る際に、接触型イメ
ージセンサ13の光源が点灯した状態で接触型イメージ
センサ13に当該原稿の読み取りを行わせることにより
反射光多値画像データを取得すると共に、接触型イメー
ジセンサ13の光源が消灯した状態で接触型イメージセ
ンサ13に当該原稿の読み取りを行わせることにより透
過光多値画像データを取得する。演算部60は、反射光
多値画像データと透過光多値画像データとに基づいて、
反射光多値画像データから裏写りした部分の画像データ
を除去した多値画像データを求める。その求めた多値画
像データはデータ記録部50に記録される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、デジタル
複写機、イメージスキャナ、ファクシミリ装置等のよう
な、原稿読取手段を備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、デジタル複写機、イメージスキャ
ナ、ファクシミリ装置等のような、原稿読取手段を備え
た画像形成装置においては、画像が両面に記録された原
稿の表面を読み取る際に、裏面に記録された画像が透け
て表面に記録された画像と共に読み取られてしまう現
象、いわゆる裏写りが発生するという問題点がある。か
かる裏写りは、特に、裏面原稿が写りやすい薄紙を用い
た場合、原稿の文字が薄いために複写濃度を濃く設定し
た場合などに起こりやすい。このような裏写りの問題
は、表裏両面同時読み取り方式の複写機の普及や、使用
済み用紙の裏面再利用の促進等により、表裏両面に画像
が記録された原稿の取り扱い頻度が増すに従って顕著に
なってきている。
【0003】原稿読み取り時の裏写り防止対策として
は、画像形成装置、例えば複写機等を操作するオペレー
タが、最初に通常の印字濃度で原稿を複写した後、複写
された画像のかすれ、裏写り等の画像をチェックしてそ
れらを認識し、その度合いに応じて定性的に印字濃度を
濃く、あるいは薄く設定し、再度原稿を複写していた。
【0004】このような方法では、オペレータに画質の
確認、印字濃度の設定入力等の作業を強いることになる
と共に、用紙の浪費を招いていた。また、再入力する印
字濃度も定性的に濃淡を設定しているに過ぎないため、
再入力後の複写において、表面の画像にかすれが生じた
り、あるいは裏面の画像(裏写り)の十分な除去が行わ
れず、良好な画質が得られるまで繰り返し印字濃度を設
定し直す必要があった。
【0005】このような問題点を効果的に解決する方法
として、例えば、特開2000−188668号公報に
示されるように、表裏面それぞれに光学特性の異なった
読み取り部を設け、それらの読み取り部で表裏面を同時
に読み取り、演算処理する方法が提案されている。ま
た、特開平9−135344号公報に示されるように、
LED光源から光を原稿裏面に照射し、LED光源を1
ライン毎に点灯、消灯させて、画像データレベル補正手
段により、裏写り成分を除去する手法も提案されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
方法では、表裏面を同時に読み取るための読み取り部が
必要になり、一方、後者の方法では、原稿裏面から光を
照射するためのLED光源などが必要になる。したがっ
て、読み取り部又はLED光源等を制御する制御処理装
置を含む構造がより複雑になり、装置コストが大幅に増
加するという問題があった。
【0007】本発明は上記事情に基づいてなされたもの
であり、簡易な構造で、両面原稿を読み取る際に裏写り
が発生するのを防止することができる画像形成装置を提
供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの請求項1記載の発明に係る画像形成装置は、開閉自
在に構成された、原稿台の上に載置した原稿を上側から
圧着するための圧板と、前記原稿台の近傍直下に設けら
れた、前記原稿台の上に載置した原稿に記録された画像
を読み取るための接触型イメージセンサと、画像の読み
取り時に前記接触型イメージセンサを所定方向に沿って
往復移動するための移動手段と、両面に画像が記録され
た原稿の読み取り時に裏写りを防止する処理を行うモー
ドである裏写り防止モードを設定する設定手段と、前記
設定手段で前記裏写り防止モードが設定され、且つ、前
記圧板が開状態にある場合、原稿に記録された画像を読
み取る際に、前記接触型イメージセンサの光源が点灯し
た状態で前記接触型イメージセンサに当該原稿の読み取
りを行わせることにより第一多値画像データを取得する
と共に、前記接触型イメージセンサの光源が消灯した状
態で前記接触型イメージセンサに当該原稿の読み取りを
行わせることにより第二多値画像データを取得する制御
手段と、前記第一多値画像データと前記第二多値画像デ
ータとに基づいて、前記第一多値画像データから裏写り
した部分の画像データを除去した多値画像データを求め
る演算手段と、前記演算手段で求めた多値画像データを
記録する記録手段と、を具備することを特徴とするもの
である。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の画
像形成装置において、前記演算手段は、前記第二多値画
像データから所定の濃度値を減じて得られる第三多値画
像データと前記第一多値画像データとを比較し、前記第
三多値画像データにおいて、前記第一多値画像データの
濃度値よりも前記第三多値画像データの濃度値が大きい
部分を特定した後、前記第一多値画像データに対して、
その特定した部分をノイズとして相殺する処理を施すこ
とにより、前記第一多値画像データから裏写りした部分
の画像データを除去した多値画像データを求めることを
特徴とするものである。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の画像形成装置において、前記圧板が開状態であるか
閉状態であるかを検知する圧板開閉検知手段を備え、前
記制御手段は、前記設定手段で前記裏写り防止モードが
設定された場合、前記圧板開閉検知手段から前記圧板が
開状態である旨の信号が送られたときに、前記裏写り防
止モードの設定を受け付け、一方、前記圧板開閉検知手
段から前記圧板が閉状態である旨の信号が送られたとき
に、前記裏写り防止モードの設定を拒否し、前記圧板を
開状態にする旨の通知を行うことを特徴とするものであ
る。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項1又は2記
載の画像形成装置において、前記圧板が開状態であるか
閉状態であるかを検知する圧板開閉検知手段を備え、前
記制御手段は、前記設定手段で前記裏写り防止モードが
設定された後、原稿の読み取りを開始する旨の指示が送
られた場合、前記圧板開閉検知手段から前記圧板が開状
態である旨の信号が送られたときに、当該原稿の読み取
り開始の指示を受け付け、一方、前記圧板開閉検知手段
から前記圧板が閉状態である旨の信号が送られたとき
に、当該原稿の読み取り開始の指示を拒否し、前記圧板
を開状態にする旨の通知を行うことを特徴とするもので
ある。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施形態につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態
である画像形成装置の概略ブロック図、図2はその画像
形成装置における原稿読取部を説明するための図であ
る。
【0013】本実施形態の画像形成装置は、図1及び図
2に示すように、原稿読取部と、操作パネル(設定手
段)20と、表示部30と、制御部40と、データ記録
部50と、演算部60とを備える。また、原稿読取部
は、原稿台ガラス11と、圧板(不図示)と、圧板開閉
検知手段12と、画像読取手段13と、移動手段14と
を有する。
【0014】原稿台ガラス11は、原稿2を載置するも
のである。圧板は、原稿台ガラス11上に載置された原
稿2を上側から圧着するものであり、開閉自在に設置さ
れている。圧板開閉検知手段12は、圧板が開状態にあ
るか閉状態にあるかを検知するものである。圧板開閉検
知手段12からの信号は制御部40に送られる。
【0015】画像読取手段13は、原稿台ガラス11上
に載置された原稿2に記録された画像を読み取るもので
ある。本実施形態では、画像読取手段13として、接触
型イメージセンサ(CIS(Contact Image Sensor))
を用いることにする。かかるCIS13は、図2に示す
ように、原稿台ガラス11の近傍直下に設けられ、光源
13aと、受光部13bとを有する。光源13aが点灯
すると、光源13aからの光が原稿台ガラス11を介し
て原稿2に照射される。そして、原稿2で反射した反射
光を受光部13bで受光することにより、原稿2に記録
された画像が読み取られる。CIS13は、移動手段1
4により左右方向に移動しながら、画像の読取動作を行
う。尚、CIS13及び移動手段14の動作は、制御部
40により制御される。
【0016】操作パネル20には、原稿の読み取りを開
始する旨の指示(例えば、複写機の場合には、コピーを
開始する旨の指示)をするための読取開始スイッチ、裏
写り防止モードを設定するためのモード設定スイッチ等
が設けられている。裏写り防止モードについては後に詳
述する。操作パネル20から入力された指示や設定の内
容は、制御部40に送られる。また、表示部30には、
各種の設定情報や所定のメッセージ等が表示される。
【0017】制御部40は、各部の制御を統括すると共
に、裏写り防止モードへの移行を制御するものである。
データ記録部50には、CIS13により原稿に記録し
た画像を読み取って得られた多値画像データや、後述す
るように裏写り防止モードにおいて演算された結果の多
値画像データが記録される。
【0018】次に、裏写り防止モードについて説明す
る。裏写り防止モードとは、画像が表面と裏面の両方に
記録された原稿2を読み取る際に、裏面の画像が透けて
表面の画像と共に読み取られてしまう、いわゆる裏写り
を防止する処理を行うモードである。ここで、本実施形
態では、原稿2の表面とは、画像を読み取ろうとする
面、すなわち、原稿2を原稿台ガラス11の上に載置し
たときに、原稿台ガラス11と対向する面のことをい
う。
【0019】操作パネル20で裏写り防止モードが設定
されると、制御部40は、圧板開閉検知手段12からの
信号に基づいて圧板が開状態であるか閉状態であるかを
判断する。制御部40は、圧板が開状態であるときに、
裏写り防止モードの設定を受け付ける。一方、圧板が閉
状態であるときには、裏写り防止モードの設定を拒否す
ると共に、例えば「圧板を開状態にしてください。」と
いうメッセージを表示部30に表示させる。
【0020】裏写り防止モードにおける画像の読取動作
は、裏写り防止モードでない通常のモードにおける画像
の読取動作と異なる。裏写り防止モードでは、二種類の
多値画像データを取得する必要がある。裏写り防止モー
ドの場合、制御部40は、まず、通常のモードの場合と
同様に、図2(a)に示すように、CIS13が左側か
ら右側へ向かって前進移動する間に、CIS13の光源
13aを点灯させる。
【0021】このとき、光源13aからの光は原稿台ガ
ラス11を介して原稿2で反射され、その反射光が受光
部13bで受光されることにより、多値画像データが取
得される。次に、制御部40は、図2(b)に示すよう
に、CIS13が右側から左側へ向かって後進移動する
間に、光源13aを消灯させる。このとき、外来光が原
稿2及び原稿台ガラス11を透過し、その透過光が受光
部13bで受光されることにより、多値画像データが取
得される。すなわち、光源13aを消灯状態にしたま
ま、外来光の下で原稿2の多値画像データを取得する。
ここで、光源13aの点灯時に反射光を受光して得られ
た前者の多値画像データを「反射光多値画像データ(第
一多値画像データ)」、光源13aの消灯時に透過光を
受光して得られた後者の多値画像データを「透過光多値
画像データ(第二多値画像データ)」とも称することに
する。
【0022】こうして得られた反射光多値画像データ
は、データ記録部50に記録される。一方、透過光多値
画像データについては、その透過光多値画像データから
換算して得られる「透過光換算多値画像データ(第三多
値画像データ)」を、データ記録部50に記録すること
にする。透過光多値画像データは、CIS13の光源1
3aを消灯した状態で取得されるため、その画像イメー
ジはとても暗くなってしまうからである。透過光換算多
値画像データとしては、例えば透過光多値画像データの
濃度値を1/2に減じたものが用いられる。
【0023】図3は、裏写り防止モードにおける処理の
内容を説明するための図である。いま、表面に「AB
C」なる文字が記録されており、裏面にはその「AB
C」なる文字の記録された位置に対応する位置とは異な
る位置に「<E<」なる文字が記録されている両面原稿
を考える。図3(a)に、かかる両面原稿を読み取った
ときに反射光多値画像データから得られる反射光多値画
像と、その画像に示した破線に沿っての反射光多値画像
データとを示す。また、図3(b)に、その両面原稿を
読み取ったときに透過光換算多値画像データから得られ
る透過光換算多値画像と、その画像に示した破線に沿っ
ての透過光換算多値多像データとを示す。
【0024】図3(a)に示すように、反射光多値画像
には、裏写りが発生している。その画像に示した破線に
沿っての反射光多値画像データから分かるように、「A
BC」なる文字の部分の濃度値は「10」、裏写りした
部分の濃度値は「3」、原稿の地の部分の濃度値は
「0」である。一方、図3(b)に示すように、透過光
換算多値画像には、裏面の文字がはっきりと写ってお
り、また、原稿の地がノイズとして含まれている。その
画像に示した破線に沿っての透過光換算多値画像データ
から分かるように、「ABC」なる文字の部分及び裏写
りした部分の濃度値は「6」、原稿の地の部分の濃度値
は「3」である。
【0025】演算部60は、裏写り防止モードにあると
きに、反射光多値画像データ及び透過光多値画像データ
に基づいて、反射光多値画像データから裏写りした部分
の画像データを除去した画像データを求める処理(裏写
り防止処理)を行うものである。具体的には、演算部6
0は、まず、透過光多値画像データから所定の濃度値を
減じて得られる透過光換算多値画像データと反射光多値
画像データとを比較し、透過光換算多値画像データにお
いて、反射光多値画像データの濃度値よりも透過光換算
多値画像データの濃度値が大きい部分を特定する。その
後、反射光多値画像データに対して、その特定した部分
をノイズとして相殺する処理を施すことにより、反射光
多値画像データから裏写りした部分の画像データを除去
した多値画像データを求める。
【0026】本実施形態では、反射光多値画像データに
上記の特定した部分をノイズとして相殺する処理とし
て、次にような処理を行うことにしている。すなわち、
演算部60は、まず、反射光多値画像データから透過光
換算多値画像データを減算した後、その減算して得られ
る多値画像データに反射光多値画像データを加算する。
かかる処理により得られる多値画像データは、原稿表面
に記録された画像部分の濃度値と、裏写りした部分及び
原稿の地の部分の濃度値との差が際立ったものとなる。
次に、演算部60は、その加算後の多値画像データにお
いて、原稿表面に記録された画像部分の濃度値と裏写り
した部分の濃度値との範囲内で所定の閾値を設定する。
その後、その設定した閾値を用いて当該加算後の多値画
像データに閾値処理を施す。
【0027】一例として、図3(c)の右側に、図3
(a)の反射光多値画像データから図3(b)の透過光
換算多値画像データを減算した後、図3の反射光多値画
像データを加算して得られる多値画像データを示す。か
かる加算後の多値画像データにおいて、「ABC」なる
文字の部分の濃度は、10+(10−6)=16より、
「16」である。裏写りした部分の濃度は、3+(3−
6)=0より、「0」である。そして、原稿の地の部分
の濃度は、0+(0−3)=−3より、「−3」であ
る。したがって、演算部60は、当該加算後の多値画像
データにおいて、閾値を「0」あるいは、「0」以上
「16」より小さい範囲で設定して閾値処理を行えば、
裏写りを完全に除去した多値画像を得ることができる。
図3(c)の左側には、閾値を「0」に設定して、当該
加算後の多値画像データに閾値処理を施して得られる画
像を示している。
【0028】次に、本実施形態の画像形成装置において
両面原稿を裏写り防止モードで読み取る場合の動作手順
について説明する。
【0029】まず、オペレータは、原稿2を原稿台ガラ
ス11の上にセットする。このとき、圧板を閉じず、開
状態にしたままにする。次に、オペレータは、操作パネ
ル20においてモード設定スイッチを押して、裏写り防
止モードを設定する。裏写り防止モードが設定された旨
の信号は制御部40に送られる。
【0030】制御部40は、裏写り防止モードが設定さ
れた旨の信号を受け取ると、圧板開閉検知手段12から
の信号に基づいて圧板が開状態であるか閉状態であるか
を判断する。制御部40は、圧板が閉状態にあると判断
すると、裏写り防止モードの設定を拒否し、表示部50
に「圧板を開状態にしてください。」というメッセージ
を表示させる。一方、制御部40は、圧板が開状態にあ
ると判断すると、裏写り防止モードの設定を受け付け
る。
【0031】その後、オペレータが操作パネル20の読
取開始スイッチを押すと、原稿の読み取りを開始する旨
の指示が操作パネル20から制御部40に送られる。こ
れにより、裏写り防止モードにおける原稿読取動作が開
始する。
【0032】裏写り防止モードにおける原稿読取動作で
は、制御部40は、まず、CIS13に信号を送り、光
源13aを点灯させると共に、移動手段14に信号を送
り、CIS13を前進移動させる。これにより、CIS
13の前進移動の間に、反射光多値画像データが取得さ
れ、データ記録部50に記録される。CIS13が右側
の転換点に達すると、制御部40は、CIS13に信号
を送り、光源13aを消灯させると共に、移動手段14
に信号を送り、CIS13を後進移動させる。
【0033】これにより、CIS13の後進移動の間
に、透過光多値画像データが取得される。そして、透過
光多値画像データは透過光換算多値画像データに換算さ
れ、その透過光換算多値画像データがデータ記録部50
に記録される。
【0034】次に、演算部60は、データ記録部50に
記録された反射光多値画像データ及び透過光換算多値画
像データに基づいて、裏写り防止処理を行い、裏写りを
除去した多値画像データを求める。その求めた多値画像
データはデータ記録部50に記録される。以上で両面原
稿を裏写り防止モードで読み取る場合の動作が終了す
る。
【0035】次に、実際に、両面原稿がどのように写
り、どのように処理されるかを模式的に説明する。図4
は実際の両面原稿がどのように処理されるのかを模式的
に説明するための図である。ここでは、図4(a)に示
すように、原稿の表面には「ABC」なる文字が記録さ
れ、その裏面には「EEE」なる文字が記録されてい
る。かかる両面原稿を裏写り防止モードで読み取った場
合、反射光多値画像データから得られる反射光多値画像
には、図4(b)に示すように、原稿裏面の画像が逆転
して、表面の画像と共に写し出される。透過光換算多値
画像データから得られる透過光換算多値画像には、図4
(c)に示すように、地がノイズとして現れると共に、
表面の画像だけでなく裏面の画像もクッキリと写し出さ
れる。そして、裏写り防止処理を施した後の画像には、
図4(d)に示すように、表面の画像だけがクッキリと
写し出される。
【0036】本実施形態の画像形成装置では、裏写り防
止モードが設定され、且つ、圧板が開状態にある場合、
原稿に記録された画像を読み取る際に、CISの光源が
点灯した状態でCISに当該原稿の読み取りを行わせる
ことにより反射光多値画像データを取得すると共に、C
ISの光源が消灯した状態でCISに当該原稿の読み取
りを行わせることにより透過光多値画像データを取得す
る。そして、演算部が、それら取得した反射光多値画像
データ及び透過光多値画像データに基づいて、反射光多
値画像データから裏写りした部分の画像データを除去し
た多値画像データを求める。このため、本実施形態の画
像形成装置では、簡易な構成で、両面原稿を読み取る際
に裏写りが発生するのを防止することができる。
【0037】尚、本発明は上記の実施形態に限定される
ものではなく、その要旨の範囲内において種々の変形が
可能である。
【0038】上記の実施形態では、CISの前進移動時
に反射光多値画像データを取得し、CISの後進移動時
に透過光多値画像データを取得する場合について説明し
たが、裏写り防止処理において多値画像データの減算処
理を行う際に、反射光多値画像データと透過光換算多値
画像データとの位置合わせをより確実に行うために、C
ISの移動を2回行い、CISが同一の方向に沿って移
動するときに反射光多値画像データ、透過光多値画像デ
ータを取得するようにしてもよい。
【0039】また、上記の実施形態では、制御部が、裏
写り防止モードが設定された旨の信号が送られたとき
に、圧板開閉検知手段からの信号に基づいて、裏写り防
止モードの設定に対する受け付け又は拒否の判断を行う
場合について説明した。しかし、制御部は、裏写り防止
モードが設定された旨の信号が送られたときには、裏写
り防止モードの設定に対する受け付け又は拒否の判断を
行わず、その後、原稿の読み取りを開始する旨の指示が
送られたときに、圧板開閉検知手段からの信号に基づい
て、原稿の読み取りを開始する旨の指示に対する受け付
け又は拒否の判断を行うようにしてもよい。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る画像形
成装置では、設定手段で裏写り防止モードが設定され、
且つ、圧板が開状態にある場合、原稿に記録された画像
を読み取る際に、接触型イメージセンサの光源が点灯し
た状態で接触型イメージセンサに当該原稿の読み取りを
行わせることにより第一多値画像データを取得すると共
に、接触型イメージセンサの光源が消灯した状態で接触
型イメージセンサに当該原稿の読み取りを行わせること
により第二多値画像データを取得する。そして、演算手
段が、それら取得した第一多値画像データと第二多値画
像データとに基づいて、第一多値画像データから裏写り
した部分の画像データを除去した多値画像データを求め
る。このため、本発明の画像形成装置では、簡易な構成
で、両面原稿を読み取る際に裏写りが発生するのを防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である画像形成装置の概略
ブロック図である。
【図2】その画像形成装置における原稿読取部を説明す
るための図である。
【図3】裏写り防止モードにおける処理の内容を説明す
るための図である。
【図4】実際の両面原稿がどのように処理されるのかを
模式的に説明するための図である。
【符号の説明】
2・・・ 原稿、11・・・ 原稿台ガラス、12・・・ 圧板開閉
検知手段、13・・・ CIS、13a・・・ 光源、13b・・
・ 受光部、14・・・ 移動手段、20・・・ 操作パネル、3
0・・・ 表示部、40・・・ 制御部、50・・・ データ記録
部、60・・・ 演算部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B047 AA01 BA02 BA07 BB02 BC11 BC14 CA07 DC20 5C072 AA01 BA02 CA05 DA25 EA07 LA02 LA07 UA20 WA01 WA02 XA01 5C077 LL02 MM27 PP25 PP47 PQ12 PQ25 SS01 TT06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開閉自在に構成された、原稿台の上に載
    置した原稿を上側から圧着するための圧板と、 前記原稿台の近傍直下に設けられた、前記原稿台の上に
    載置した原稿に記録された画像を読み取るための接触型
    イメージセンサと、 画像の読み取り時に前記接触型イメージセンサを所定方
    向に沿って往復移動するための移動手段と、 両面に画像が記録された原稿の読み取り時に裏写りを防
    止する処理を行うモードである裏写り防止モードを設定
    する設定手段と、 前記設定手段で前記裏写り防止モードが設定され、且
    つ、前記圧板が開状態にある場合、原稿に記録された画
    像を読み取る際に、前記接触型イメージセンサの光源が
    点灯した状態で前記接触型イメージセンサに当該原稿の
    読み取りを行わせることにより第一多値画像データを取
    得すると共に、前記接触型イメージセンサの光源が消灯
    した状態で前記接触型イメージセンサに当該原稿の読み
    取りを行わせることにより第二多値画像データを取得す
    る制御手段と、 前記第一多値画像データと前記第二多値画像データとに
    基づいて、前記第一多値画像データから裏写りした部分
    の画像データを除去した多値画像データを求める演算手
    段と、 前記演算手段で求めた多値画像データを記録する記録手
    段と、 を具備することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記演算手段は、前記第二多値画像デー
    タから所定の濃度値を減じて得られる第三多値画像デー
    タと前記第一多値画像データとを比較し、前記第三多値
    画像データにおいて、前記第一多値画像データの濃度値
    よりも前記第三多値画像データの濃度値が大きい部分を
    特定した後、前記第一多値画像データに対して、その特
    定した部分をノイズとして相殺する処理を施すことによ
    り、前記第一多値画像データから裏写りした部分の画像
    データを除去した多値画像データを求めることを特徴と
    する請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記圧板が開状態であるか閉状態である
    かを検知する圧板開閉検知手段を備え、前記制御手段
    は、前記設定手段で前記裏写り防止モードが設定された
    場合、前記圧板開閉検知手段から前記圧板が開状態であ
    る旨の信号が送られたときに、前記裏写り防止モードの
    設定を受け付け、一方、前記圧板開閉検知手段から前記
    圧板が閉状態である旨の信号が送られたときに、前記裏
    写り防止モードの設定を拒否し、前記圧板を開状態にす
    る旨の通知を行うことを特徴とする請求項1又は2記載
    の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記圧板が開状態であるか閉状態である
    かを検知する圧板開閉検知手段を備え、前記制御手段
    は、前記設定手段で前記裏写り防止モードが設定された
    後、原稿の読み取りを開始する旨の指示が送られた場
    合、前記圧板開閉検知手段から前記圧板が開状態である
    旨の信号が送られたときに、当該原稿の読み取り開始の
    指示を受け付け、一方、前記圧板開閉検知手段から前記
    圧板が閉状態である旨の信号が送られたときに、当該原
    稿の読み取り開始の指示を拒否し、前記圧板を開状態に
    する旨の通知を行うことを特徴とする請求項1又は2記
    載の画像形成装置。
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