JP2003323220A - 電圧調整回路及び電圧調整方法 - Google Patents

電圧調整回路及び電圧調整方法

Info

Publication number
JP2003323220A
JP2003323220A JP2002129690A JP2002129690A JP2003323220A JP 2003323220 A JP2003323220 A JP 2003323220A JP 2002129690 A JP2002129690 A JP 2002129690A JP 2002129690 A JP2002129690 A JP 2002129690A JP 2003323220 A JP2003323220 A JP 2003323220A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
operational amplifier
circuit
output
resistance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002129690A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiichiro Satomura
誠一郎 里村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2002129690A priority Critical patent/JP2003323220A/ja
Publication of JP2003323220A publication Critical patent/JP2003323220A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Control Of Voltage And Current In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 最小の調整回数で高精度な電圧調整ができ、
調整コストの削減と精度品質の向上を図ることができる
電圧調整回路を提供すること。 【構成】 デジタルデータに対応するアナログ電圧値
を出力するDAコンバータと、DAコンバータの出力電
圧を所定倍率で増幅するオペアンプと、所定電圧を出力
する定電圧供給源と、第1の抵抗回路と、第2の抵抗回
路と、第3の抵抗回路とを有し、前述定電圧供給源は前
記DAコンバータのレファレンス入力及びオペアンプの
非反転入力に直接或は抵抗を介して接続され、前記DA
コンバータ出力は前記第1の抵抗回路の一端に接続さ
れ、前記第1の抵抗回路の他の一端は前記オペアンプの
反転入力に接続され、前記第2の抵抗回路の一端は前述
オペアンプの反転入力に、他の一端はグランドに接続さ
れ、前記オペアンプの反転入力には更に第3の抵抗回路
の一端が接続され、第3の抵抗回路の他端はオペアンプ
の出力部或はオペアンプ出力部に応じて電圧が変わる端
子に接続される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所望の電圧を発生
する電圧発生回路の出力電圧を調整する電圧調整回路及
びその回路を用いて電圧を調整する方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】所望の電圧を発生する電圧発生回路の出
力電圧を調整する電圧調整回路は例えばインクジェット
プリンタヘッドの駆動回路の一部として使用される。
【0003】図6はインクジェットプリンタヘッドの駆
動パルスの制御を説明する図である。複数ノズルを有す
るインクジェットプリンタヘッドの各ノズルから吐出さ
れるインク量を均一化するための1手段として、図6の
ようにヘッドの各ノズルの駆動電圧を任意に制御する方
法がある。
【0004】図6の601ノズル1のように、或るノズ
ルの吐出量が小さい場合には、その吐出補正量Nに相当
する補正電圧値Δv1を加算した電圧値を駆動信号電圧
値として設定する。逆に603ノズル3のように、或る
ノズルの吐出量が大きい場合には、その吐出補正量Mに
相当する補正電圧値Δv2を減算した電圧値を駆動信号
電圧値として設定する。
【0005】図4は描画吐出量制御システムのブロック
図である。
【0006】図4において、描画コントロール部401
からヘッドノズル駆動回路404へシリアルデータ信号
407が供給される。このシリアルデータ信号407に
は、各ノズルの設定制御電圧値情報が含まれている。描
画コントロール401は、又、駆動信号パターン発生回
路402に駆動信号パターンを発生を指示する信号を送
る。その指示に従って駆動信号パターン発生回路402
は各ノズルの駆動信号パターン406を出力してそれら
が各ヘッドノズル駆動回路404の全ての各チャネルに
供給される。図4において、ヘッドノズル駆動回路40
4は全ヘッドの全ノズル分並んでいる。
【0007】以上の信号を入力したヘッドノズル駆動回
路404は、駆動信号410をヘッド405に出力す
る。
【0008】ヘッドノズル駆動回路は同じ回路パターン
の繰り返しとなるので、この部分をハイブリッドICと
して構するのが装置の集積化に有効な方法である。
【0009】図7はハイブリッドICの外観図の一例であ
る。
【0010】図7のようにハイブリッドICとは小さな
プリント基板上に表面実装部品等、集積度の高い部品を
装着して、基板端部に入出力用ピンを備えて、全体が1
個のカスタムICのように構成されたものである。図7
の左の図は表の面の外観図、真中の図は裏面の外観図、
右の図は側面の外観図を示す。但し、図7の基板上に実
装図示されている部品の詳細な形と個数は、次に説明す
るハイブリッドICの回路図とは関連させてはいない。
【0011】図3に図7のハイブリッドICの回路のブ
ロック図を示す。図3は図4の中のヘッドノズル駆動回
路404の内部回路構成図である。
【0012】図3において、DAコンバータ302は、
描画コントロール部から設定制御電圧値の指令信号30
1を受け、各ノズルの描画制御電圧を設定する。例とし
て示したDAコンバータ302は1個で8チャネル分の
DAコンバータ回路を内包する。DAコンバータ302
の出力は増幅回路303で増幅される。電圧は所定倍率
で増幅される。設定制御電圧値の指令信号301の対応
する電圧を精度良く出力する。増幅回路303の出力電
圧精度を高めるために、増幅回路303には図示しない
ゲイン調整及びオフセット調整のそれぞれの可変抵抗器
或はファンクショントリミング抵抗を設ける。ファンク
ショントリミング抵抗は抵抗体をレーザで任意にカット
して所望の抵抗値を得る。
【0013】増幅回路303の出力は直流安定電圧であ
る。増幅回路303の出力を8個のドライバ回路306
の電源入力部に入力する。
【0014】チャネル駆動信号入力305にはTTLレ
ベルの駆動信号が入力され、その信号に同期してドライ
バ回路306は、電源入力部の電圧レベルに従って駆動
された信号がチャネル出力端子307に出力される。
【0015】図3のヘッドノズル駆動回路では8個のノ
ズルを個別に吐出量制御できる。1個のハイブリッドI
Cは図3のヘッドヘッドノズル駆動回路を1組或は複数
組有する。
【0016】図5は図3の中のドライバ回路306の回
路例を示す。図5の中でTrはトランジスタ或はFET
である。IN1はTTLレベルの駆動信号である。Vcc
は任意の電圧値に設定された直流安定電圧である。
【0017】図5でIN1がハイレベルの時にはTr1と
Tr2とがONになり、TR3がONでTr4がOFFとな
り、OUT1から電流が吐き出されてOUT1は所望電
圧となる。
【0018】図5でIN1がロウレベルの時にはTr1と
Tr2とがOFFになり、TR3がOFFでTr4がONと
なり、OUT1に電流が吸い込まれてOUT1はグラン
ドレベル或は低電圧レベルとなる。
【0019】図2に従来の設定電圧供給回路の一例を示
す。図2の設定電圧供給回路は図3におけるDAコンバ
ータ302及び増幅回路303の部分に相当する。
【0020】図2においてDAコンバータ204は入力
202にデジタルの電圧設定値が入力され、その電圧が
アナログ信号205として出力される。DAコンバータ
204のREF+入力には、定電圧供給源即ち3端子電
圧リファレンス201からの一定電圧が入力される。D
AコンバータのREF−入力はグランドと結線される。
【0021】DAコンバータ204の出力205は抵抗
206を介してオペアンプの反転入力に接続される。一
方、オペアンプ207非反転入力には、もう1つの電圧
リファレンス203から抵抗213を介した信号線と、
半可変抵抗器211の中間端子出力から抵抗212を介
した信号線とが接続される。
【0022】図2の回路ではオペアンプ207の電源は
単電源である。又、アンプは反転増幅方式である。オペ
アンプ207の出力信号は抵抗210を介してトランジ
スタ或はFETのベース或はゲートに入力される。トラ
ンジスタ或はFET214のエミッタ出力或はソース出
力はヒューズ215を通して出力端子に接続される。出
力信号218を安定させるために、抵抗216及びコン
デンサ217がグランドと間に接続されている。出力2
18からのフィードバック信号は抵抗209と半固定抵
抗207を介してオペアンプ207の反転入力に接続さ
れる。
【0023】図2に示す回路で出力218の最大値を3
0V、最小値を8Vにするものとする。DAコンバータ
の出力の最大はREF+におよそ等しく、これを+2.
5Vと設定する。反転増幅なので、DAコンバータ値0
Vに対して出力値30V、DAコンバータ値は2.5V
に対して出力値8Vとなる。
【0024】この場合のオペアンプのゲインは(30−
8)÷2.5=8.8であり、従って((半固定抵抗2
08の抵抗値)+(抵抗209の抵抗値))÷(抵抗2
06の抵抗値)を8.8となるように半固定抵抗208
を調整する。
【0025】以下(抵抗206の抵抗値)をR1、
((半固定抵抗208の抵抗値)+(抵抗209の抵抗
値))をR2、DAコンバータ出力電圧をVi、電圧リ
ファレンス203の出力をVr、出力端子218の電圧
をVo として説明する。
【0026】オペアンプ207を反転で使用すると出力
Vo は次式となる。
【0027】Vo =−R2/R1(Vi・Vr)+Vr 上式にR2/R1=8.8、Vi=0、Vo =30を代
入すると、 Vr=3.0612(V) となる。
【0028】よって、電圧レファレンスは3.0612
Vを出力する可変シャントレギュレータ或は相当電圧の
ツェナーダイオードを使用する。
【0029】図8はオペアンプを非反転増幅方式で使用
する場合の回路例である。
【0030】図8において、DAコンバータが0Vのと
きに出力が8V、DAコンバータが2.5Vのときに出
力が30Vになるように設計するものとする。必要なゲ
インは反転増幅と同じで8.8であるが、非反転増幅の
場合にはゲインは1+R2/R1となる。よって(1+
R2/R1)=8.8となるように半固定抵抗208と
抵抗209と抵抗206の抵抗値を決め、半固定抵抗2
08を調整する。
【0031】又、出力Vo は次式となる。
【0032】 Vo =(1+R2/R1)(Vi−Vr)+Vr 上式にR2/R1=8.8、Vi=0、Vo =30を代
入すると、 Vr=−1.0256(V) となる。
【0033】よって、Vrは負の値となるので電圧レフ
ァレンス803は−1.0256Vを出力する負出力可
変シャントレギュレータ或は相当電圧のツェナーダイオ
ードを使用する。更に、オペアンプ807は正負電源用
のものを使用する。
【0034】図8は図2と較べて非反転なのでDAコン
バータの制御信号が分かり易いものの、オペアンプ80
7を正負電源にて使用する必要があり、そのために、高
い駆動電圧が出力できないとか、コストの高いオペアン
プを使用しなければならない等の制限が生じる。従っ
て、図8に示す回路よりはデジタル入力信号を書き換え
るだけで回路の制限が緩和される図2に示す回路の方が
使い易いと言える。
【0035】
【発明が解決しようとする課題】図2の回路において、
半固定抵抗208と半固定抵抗211の2つの調整個所
がある。これらを調整する一般的な方法は次の通りであ
る。
【0036】1)半固定抵抗208と半固定抵抗211
との抵抗値が調整レンジのほぼ中間値となるように設定
しておく。
【0037】2)DAコンバータの出力値を最小の0V
にして出力端子の電圧が30.0000Vになるように
半固定抵抗208を調整する。
【0038】3)DAコンバータの出力値を最大の2.
5Vにして出力端子の電圧が8.000Vになるように
半固定抵抗211を調整する。
【0039】4)2)と3)とをあと2〜3回繰り返
す。
【0040】以上の調整において、4)が必要となる理
由は、3)の調整を行った時にゲインが僅かに変化して
2)の調整値がずれてしまい、更に次に再び2)の調整
を行った時にオフセットが僅かに変化して3)の調整値
が僅かにずれてしまうためである。±0.001V程度
の高い出力値精度を確保するためには、2)と3)とを
3回程度繰り返す必要がある。
【0041】一方、ハイブリッドICにおいては、部品
の集積化、調整の自動化を目的として、半固定抵抗器の
代わりにファンクショントリミング用抵抗が良く使用さ
れる。ファンクショントリミング用抵抗は、例えば厚膜
型チップ抵抗が使用され、その表面上の抵抗被膜の一部
をレーザで切断することによって、抵抗値が初期値の2
〜3倍のレンジ内で調整できるようになっている。通常
はハイブリッドICの通電状態において着目地点の電圧
が所望値になるようにファンクショントリミング用抵抗
の表面抵抗をレーザ切断するのがファンクショントリミ
ングである。
【0042】然るに、ファンクショントリミング用抵抗
を使用した調整では、抵抗値を大きい方向に変化させる
ことはできても小さい方向に変化させることはできな
い。
【0043】よって、ファンクショントリミング用抵抗
を使用した調整で、前述回路調整1)〜4)を実施しよ
うとしてもできない。即ち、先ず、ファンクショントリ
ミング用抵抗では初期抵抗値が最大値となるので1)が
できない。そして、半固定抵抗208と半固定抵抗21
1とのそれぞれが最大値となっているので、両者を交互
に調整しても両者が収束するのに必要な回数が増える。
更に、1度調整した後で小さい方へ再調整できないので
4)もできない。
【0044】即ち、2)3)のそれぞれ1 回ずつで調整
を終了する必要があるが、それでは必要な調整精度が確
保できないという問題があった。
【0045】この問題を解決するための一般的な手法を
図9の回路図に示す。
【0046】即ち、ファンクショントリミング用抵抗の
数を2倍に増やしてファンクショントリミング用抵抗9
19,908,920,921を設ける。ゲインはファ
ンクショントリミング用抵抗919,908によって、
オフセットはファンクショントリミング用抵抗920,
921によって調整する。
【0047】ゲインが所望値より高い時にはファンクシ
ョントリミング用抵抗908をレーザ切断して抵抗値を
大きくすることによってゲインを下げる。ゲインが所望
値より低い時にはファンクショントリミング用抵抗91
9をレーザ切断して抵抗値を大きくすることによってゲ
インを上げる。オフセットが所望値より高い時にはファ
ンクショントリミング用抵抗920をレーザ切断して抵
抗値を大きくすることによってオフセットを下げる。オ
フセットが所望値より低い時にはファンクショントリミ
ング用抵抗921をレーザ切断して抵抗値を大きくする
ことによってオフセットを上げる。
【0048】しかし、この方法でも調整の煩雑さ、部品
点数の増加は免れない。
【0049】この問題の本質は先に述べた通り、出力の
ゲインとオフセットとを完全に独立して調整できないと
いう回路の事情に起因している。
【0050】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、最小の調整回数で高精度な電
圧調整ができ、調整コストの削減と精度品質の向上を図
ることができる電圧調整回路及び電圧調整方法を提供す
ることにある。
【0051】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、デジタルデータを入力し、そのデジタル
データに対応するアナログ電圧値を出力するDAコンバ
ータと、DAコンバータの出力電圧を所定倍率で増幅す
るオペアンプと、所定電圧を出力する定電圧供給源と、
抵抗値調整可能な抵抗を含む第1の抵抗回路と、抵抗値
調整可能な抵抗を含む第2の抵抗回路と、第3の抵抗回
路とを有し、前述定電圧供給源は前記DAコンバータの
レファレンス入力及びオペアンプの非反転入力に直接或
は抵抗を介して接続され、前記DAコンバータ出力は前
記第1の抵抗回路の一端に接続され、前記第1の抵抗回
路の他の一端は前記オペアンプの反転入力に接続され、
前記第2の抵抗回路の一端は前述オペアンプの反転入力
に、他の一端はグランドに接続され、前記オペアンプの
反転入力には更に第3の抵抗回路の一端が接続され、第
3の抵抗回路の他端はオペアンプの出力部或はオペアン
プ出力部に応じて電圧が変わる端子に接続されることを
特徴とする。
【0052】又、本発明は、デジタルデータを入力し、
そのデジタルデータに対応するアナログ電圧値を出力す
るDAコンバータと、DAコンバータの出力電圧を所定
倍率で増幅するオペアンプと、所定電圧を出力する定電
圧供給源と、抵抗値調整可能な抵抗を含む第1の抵抗回
路と、抵抗値調整可能な抵抗を含む第2の抵抗回路と、
第3の抵抗回路とを有し、前記定電圧供給源は前記DA
コンバータのレファレンス入力及びオペアンプの非反転
入力に直接或は抵抗を介して接続され、前記DAコンバ
ータ出力は前記第1の抵抗回路の一端に接続され、前記
第1の抵抗回路の他端は前記オペアンプの反転入力に接
続され、前記第3の抵抗回路の一端は前述オペアンプの
反転入力に、他端はグランドに接続され、前記オペアン
プの反転入力には更に第2の抵抗回路の一端が接続さ
れ、第2の抵抗回路の他端はオペアンプの出力部或はオ
ペアンプ出力部に応じて電圧が変わる端子に接続される
ことを特徴とする。
【0053】更に、本発明は、DAC出力をレファレン
ス入力に最も近い第1の電圧値にして電圧フォロア出力
が第1の所望値となるように第2の抵抗回路の抵抗値を
調整し、次にDAコンバータ出力を第2の電圧値にして
電圧フォロア出力が第2の所望値となるように第1の抵
抗回路の抵抗値を調整することを特徴とする。
【0054】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて詳細に説明する。
【0055】図1に本発明に係る電圧調整回路の回路図
の一例を示す。
【0056】図1において、3端子電圧レファレンス1
01は例えば2.5Vの一定電圧を出力する。DAコン
バータ104は入力102にデジタルの電圧設定値が入
力され、その電圧がアナログ信号105として出力され
る。DAコンバータ104のVREF+入力には、定電
圧供給源、即ち3端子電圧リファレンス101からの一
定電圧が入力される。DAコンバータのVREF−入力
はグランドと結線される。
【0057】DAコンバータ104の出力105は直列
に接続されたファンクショントリミング用抵抗108と
抵抗106を介してオペアンプ107の反転入力に接続
される。更に、オペアンプ107非反転入力には抵抗1
12が接続され、抵抗112の反対側はもう1つのファ
ンクショントリミング用抵抗111を介してグランドに
接続される。一方、オペアンプ107非反転入力には、
抵抗113を介して3端子電圧リファレンス101から
の一定電圧が入力される。
【0058】図1の回路ではオペアンプ107の電源は
単電源である。又、アンプは反転増幅方式である。オペ
アンプ107の出力信号は抵抗110を介してトランジ
スタ或はFETのベース或はゲートに入力される。トラ
ンジスタ或はFET114のエミッタ出力或はソース出
力はヒューズ115を通して出力端子に接続される。出
力信号118を安定させるために、抵抗116及びコン
デンサ117がグランドと間に接続されている。出力1
18からのフィードバック信号は抵抗109と半固定抵
抗107を介してオペアンプ107の反転入力に接続さ
れる。
【0059】図2に示す回路で出力118の最大値を3
0V、最小値を8Vにするものとする。DAコンバータ
の出力の最大はREF+におよそ等しく、これを+2.
5Vとする。反転増幅であるため、DAコンバータ値0
Vに対して出力値30V、DAコンバータ値は2.5V
に対して出力値8Vとなる。
【0060】この場合のオペアンプのゲインは(30−
8)÷2.5=8.8であり、従って(抵抗109の抵
抗値)÷((ファンクショントリミング用抵抗108の
調整後の抵抗値)+(抵抗106の抵抗値))が8.8
となるように抵抗106、抵抗109、ファンクション
トリミング用抵抗108の各抵抗値を決める。
【0061】更に、DAコンバータ出力≒3端子電圧リ
ファレンス101の電圧値=2.5Vのときには、 (抵抗109の抵抗値))/((ファンクショントリミ
ング用抵抗111の調整後の抵抗値)+(抵抗112の
抵抗値))=(30V−8V)/8V となるように、ファンクショントリミング用抵抗111
の抵抗値と抵抗112の抵抗値とを決める。
【0062】以下((ファンクショントリミング用抵抗
108の抵抗値)+(抵抗106の抵抗値))をR1、
(抵抗109の抵抗値)をR2、(ファンクショントリ
ミング用抵抗111の調整後の抵抗値)+(抵抗112
の抵抗値))をR3、DAコンバータ104の出力電圧
をVi、電圧リファレンス103の出力をVr、出力端
子118の電圧をVo として説明する。前述条件ではR
2/R1=8.8である。
【0063】オペアンプ207を反転で使用すると出力
Vo は、抵抗109を流れる電流に着目して計算すると
次式となる。
【0064】 Vo =Vr+((Vr−Vi)/R1+Vr/R3)R2 =−(R2/R1)Vi+(1+R2/R1+R2/R3)Vr …式(1) 上式にR2/R1=8.8、Vi=0、Vo =30、V
r=2.5を代入すると、R2/R3=2.2となる。
【0065】R2/R1=8.8とR2/R3=2.2
からR1,R2,R3を例えば以下のように決めること
ができる。
【0066】R1=10kΩ R2=88kΩ R3=40kΩ すると式(3)は以下のようになる。
【0067】 Vo =−8.8Vi+12Vr …式(2) 次に、R1とR3の調整方法を述べる。
【0068】先ず、Vi≒VrとなるようにVi、即ち
DAコンバータの値を設定する。
【0069】すると、式(1)の(R2/R3)Vrの
項が消えるため、式(1)は、 Vo =(1+R2/R3)Vr …式(3) となり、係数R1が消える。
【0070】このことは、即ち、Vi≒Vrとすれば、
R1の調整値如何に拘らず、R3(或はR2)が独立し
て調整できることを意味する。
【0071】そこで、R3(或はR2)を調整する。
【0072】尚、DAコンバータの最大出力値は通常の
8ビットDAコンバータの場合には、(255/25
6)×Vref であり、12ビットDAコンバータの場合
には、(4095/4096)×Vref であり、Viと
Vref との間にはそれぞれ1/256、1/4096程
度の差が生じるが、これは式(1)に当て嵌め考える
と、Vi≒Vref のときにR1の値がずれたときに生じ
るVo の調整誤差は、Vref とViとの誤差比率分、即
ち1/256或は1/4096とR1に占める調整可動
分比率との積となるため、これは調整上許容できる誤差
である。
【0073】次に、Viを他の電圧、例えば0Vとす
る。
【0074】すると、式(1)は次式となる。
【0075】 Vo =(1+R2/R1+R2/R3)Vr ここで、R2とR3の値が既に固定されていれば、R1
の値を1回で調整することができる。
【0076】ここでは、Viは必ずしも0Vに調整する
必要はない。単電源を使用するDAコンバータは0V付
近の出力電圧精度は悪いので、出力電圧精度の良い0V
よりも少し高い電圧値で調整しても良い。その場合にお
いても調整精度は損なわれることはない。
【0077】以上のR3(或はR2)とR1とのそれぞ
れ1ずつの調整で完了する。
【0078】仮にその後再びVi≒Vrとしたとする
と、前回R3(或はR2)を調整した時点とはR1の値
が異なるものの、式(3)によって、R1の変化に拘ら
ずVoは前回調整時と同じ値を示すことになる。
【0079】図10に本発明の他の実施例の回路図を示
す。
【0080】図10では、ファンクショントリミング用
抵抗111の代わりにファンクショントリミング用抵抗
119が設けられている。そこで、先ず、Vi≒Vrと
して出力電圧が8Vになるようにファンクショントリミ
ング用抵抗119を調整する。
【0081】次に、Vi=0として出力電圧が30Vと
なるようにファンクショントリミング用抵抗108を調
整する。
【0082】図1ではオフセットをファンクショントリ
ミング用抵抗111で調整し、ゲインをファンクション
トリミング用抵抗108で調整するということで分かり
易いのに対して、図10ではオフセットを決めるのがフ
ァンクショントリミング用抵抗119で、ゲインを決め
るのがファンクショントリミング用抵抗119と109
の両方であるため、図1よりも少し分かり難いが、これ
でもそれぞれ1回ずつの調整で調整は完了する。
【0083】以上によってR3(又はR2)とR1の調
整、即ち、ファンクショントリミング用抵抗111と1
08との調整がそれぞれ1回ずつで完了するため、自動
化された簡易な調整によって精度の高い調整性能を得る
ことができるようになる。
【0084】又、図1或は図10を図9と比較すると分
かるように、ファンクショントリミング用抵抗の数が4
個必要だったのが2個で済むので、部品点数が削減でき
コストが削減できる。
【0085】又、図1或は図10を図2或は図9と比較
すると分かるように、電圧リファレンス供給源が2個必
要だったのが1個で済むので、部品点数が削減できコス
トが削減できる。
【0086】以上の電圧調整回路を内蔵したハイブリッ
ドICを使用して、インクジェットプリンタヘッド用の
描画吐出量制御システムを構成する実施の形態を示す。
【0087】図3に図7ハイブリッドICの回路のブロ
ック図を示す。
【0088】図3において、DAコンバータ302は、
描画コントロール部から設定制御電圧値の指令信号30
1を受け、各ノズルの描画制御電圧を設定する。DAコ
ンバータ302は1個で8チャネル分のDAコンバータ
回路を内蔵する。DAコンバータ302の出力は増幅回
路303で増幅される。電圧は所定倍率で増幅される。
設定制御電圧値の指令信号301の対応する電圧を精度
良く出力する。
【0089】増幅回路303の出力電圧精度を高めるた
めに、増幅回路303には図示しないゲイン調整及びオ
フセット調整のそれぞれのファンクショントリミング用
抵抗を設ける。ファンクショントリミング抵抗は抵抗体
をレーザで任意にカットして所望の抵抗値を得る。増幅
回路303の出力は直流安定電圧である。増幅回路30
3の出力を、8個のドライバ回路306の電源入力部に
入力する。
【0090】以上の直流電圧供給部の回路は図1の回路
図の構成となっている。
【0091】チャネル駆動信号入力305にはTTLレ
ベルの駆動信号が入力され、その信号に同期してドライ
バ回路306は、電源入力部の電圧レベルに従って駆動
された信号がチャネル出力端子307に出力される。
【0092】図3のヘッドノズル駆動回路では8個のノ
ズルを個別に吐出量制御できる。1個のハイブリッドI
Cは図3のヘッドヘッドノズル駆動回路を1個或は複数
個有する。
【0093】図4は描画吐出量制御システムのブロック
図である。
【0094】図4においてノズル駆動回路404の部分
が図3のハイブリッドICによって構成される。
【0095】描画コントロール部401からヘッドノズ
ル駆動回路404へ、シリアルデータ信号407が供給
される。このシリアルデータ信号407には、各ノズル
の設定制御電圧値情報が含まれている。描画コントロー
ル401は又駆動信号パターン発生回路402に駆動信
号パターンを発生を指示する信号を送る。その指示に従
って駆動信号パターン発生回路402は各ノズルの駆動
信号パターン406を出力してそれらが各ヘッドノズル
駆動回路404の全ての各チャネルに供給される。図4
において、ヘッドノズル駆動回路404は全ヘッドの全
ノズル分並んでいる。
【0096】以上の信号を入力したヘッドノズル駆動回
路404は、駆動信号410をヘッド405に出力す
る。
【0097】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
電圧調整回路においては、オフセット調整用半固定抵抗
を調整した後のゲイン調整用半固定抵抗調整時にオフセ
ット調整がずれないような回路構成にしたため、最小の
調整回数で精度の良い調整が実現でき、調整コストの削
減と精度品質の向上が図られる。
【0098】更に、部品点数も削減することができるの
で、コスト削減ができるとともに、装置の小型化を図る
ことができる。
【0099】又、本発明の電圧調整回路を使用すること
によって、例えばインクジェットプリンタヘッド用の描
画吐出量制御システムの小型化とコスト削減を実現する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る電圧調整回路の回
路図例である。
【図2】従来装置における電圧調整回路の回路図例であ
る。
【図3】電圧調整回路を内包するハイブリッドICの回
路のブロック図である。
【図4】電圧調整回路を内包するハイブリッドICを内
包する描画吐出量制御システムのブロック図である。
【図5】図3の中のドライバ回路306の回路例を示す
図である。
【図6】インクジェットプリンタヘッドの駆動パルスの
制御を説明する図である。
【図7】ハイブリッドICの外観図である。
【図8】従来装置における電圧調整回路の他の回路図例
である。
【図9】従来装置における電圧調整回路の更に他の回路
図例である。
【図10】本発明の実施の形態2に係る電圧調整回路の
回路図例である。
【符号の説明】
101 3端子電圧レファレンス 102 入力 104 DAコンバータ 105 アナログ信号(出力) 106 抵抗 107 オペアンプ 108 ファンクショントリミング用抵抗 110 抵抗 111 ファンクショントリミング用抵抗 112 抵抗 114 FET 115 ヒューズ 116 抵抗 117 コンデンサ 118 出力端子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタルデータを入力し、そのデジタル
    データに対応するアナログ電圧値を出力するDAコンバ
    ータと、DAコンバータの出力電圧を所定倍率で増幅す
    るオペアンプと、所定電圧を出力する定電圧供給源と、
    抵抗値調整可能な抵抗を含む第1の抵抗回路と、抵抗値
    調整可能な抵抗を含む第2の抵抗回路と、第3の抵抗回
    路とを有し、前述定電圧供給源は前記DAコンバータの
    レファレンス入力及びオペアンプの非反転入力に直接或
    は抵抗を介して接続され、前記DAコンバータ出力は前
    記第1の抵抗回路の一端に接続され、前記第1の抵抗回
    路の他の一端は前記オペアンプの反転入力に接続され、
    前記第2の抵抗回路の一端は前述オペアンプの反転入力
    に、他の一端はグランドに接続され、前記オペアンプの
    反転入力には更に第3の抵抗回路の一端が接続され、第
    3の抵抗回路の他端はオペアンプの出力部或はオペアン
    プ出力部に応じて電圧が変わる端子に接続されることを
    特徴とする電圧調整回路。
  2. 【請求項2】 デジタルデータを入力し、そのデジタル
    データに対応するアナログ電圧値を出力するDAコンバ
    ータと、DAコンバータの出力電圧を所定倍率で増幅す
    るオペアンプと、所定電圧を出力する定電圧供給源と、
    抵抗値調整可能な抵抗を含む第1の抵抗回路と、抵抗値
    調整可能な抵抗を含む第2の抵抗回路と、第3の抵抗回
    路とを有し、前記定電圧供給源は前記DAコンバータの
    レファレンス入力及びオペアンプの非反転入力に直接或
    は抵抗を介して接続され、前記DAコンバータ出力は前
    記第1の抵抗回路の一端に接続され、前記第1の抵抗回
    路の他端は前記オペアンプの反転入力に接続され、前記
    第3の抵抗回路の一端は前述オペアンプの反転入力に、
    他端はグランドに接続され、前記オペアンプの反転入力
    には更に第2の抵抗回路の一端が接続され、第2の抵抗
    回路の他端はオペアンプの出力部或はオペアンプ出力部
    に応じて電圧が変わる端子に接続されることを特徴とす
    る電圧調整回路。
  3. 【請求項3】 DAC出力をレファレンス入力に最も近
    い第1の電圧値にして電圧フォロア出力が第1の所望値
    となるように第2の抵抗回路の抵抗値を調整し、次にD
    Aコンバータ出力を第2の電圧値にして電圧フォロア出
    力が第2の所望値となるように第1の抵抗回路の抵抗値
    を調整することを特徴とする電圧調整方法。
JP2002129690A 2002-05-01 2002-05-01 電圧調整回路及び電圧調整方法 Pending JP2003323220A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002129690A JP2003323220A (ja) 2002-05-01 2002-05-01 電圧調整回路及び電圧調整方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002129690A JP2003323220A (ja) 2002-05-01 2002-05-01 電圧調整回路及び電圧調整方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003323220A true JP2003323220A (ja) 2003-11-14

Family

ID=29543024

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002129690A Pending JP2003323220A (ja) 2002-05-01 2002-05-01 電圧調整回路及び電圧調整方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003323220A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007301757A (ja) * 2006-05-09 2007-11-22 Konica Minolta Holdings Inc 駆動回路及び液体吐出ヘッド
JP2009301261A (ja) * 2008-06-12 2009-12-24 Seiko Epson Corp 負荷駆動回路、負荷駆動方法
CN110488901A (zh) * 2019-09-18 2019-11-22 深圳市友华通信技术有限公司 电源模块的输出电压调节方法和装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007301757A (ja) * 2006-05-09 2007-11-22 Konica Minolta Holdings Inc 駆動回路及び液体吐出ヘッド
JP2009301261A (ja) * 2008-06-12 2009-12-24 Seiko Epson Corp 負荷駆動回路、負荷駆動方法
JP4666010B2 (ja) * 2008-06-12 2011-04-06 セイコーエプソン株式会社 負荷駆動回路及びインクジェットプリンター
US8049368B2 (en) 2008-06-12 2011-11-01 Seiko Epson Corporation Load driving circuit and load driving method
US9250641B2 (en) 2008-06-12 2016-02-02 Seiko Epson Corporation Load driving circuit and load driving method
CN110488901A (zh) * 2019-09-18 2019-11-22 深圳市友华通信技术有限公司 电源模块的输出电压调节方法和装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3217836B2 (ja) サーマルインクジェット印字ヘッドのためのエネルギー制御回路
US7557558B2 (en) Integrated circuit current reference
US7719712B2 (en) Variable drive for printhead
JP2002292875A5 (ja)
KR20010078128A (ko) 내부 전원 전압 생성 회로 및 내부 전원 전압 생성 방법
JPH1158735A (ja) インクジェット記録装置
US6917316B2 (en) Digital adjustment of gain and offset for digital to analog converters
CN114967810A (zh) 恒流源校准电路、恒流源驱动电路、驱动芯片、电子设备
US7245146B2 (en) Semiconductor device with termination resistance adjusting circuit
JP2003323220A (ja) 電圧調整回路及び電圧調整方法
JP3905889B2 (ja) ドライバ回路
JP2001191531A (ja) 印刷ヘッド、印刷ヘッド駆動方法、印刷装置
WO2007148581A1 (ja) 発光ダイオード駆動回路
US8558553B2 (en) Methods and apparatus for selecting settings for circuits
JP2008061447A (ja) 電源装置
JP2001150666A (ja) インクジェットヘッドの駆動回路
US6814419B2 (en) Normalization of head driver current for solid ink jet printhead
US9044935B2 (en) Element substrate, printhead, and printing apparatus
US6793306B2 (en) Normalization of head driver current for solid ink jet printhead by current slop adjustment
KR20150106734A (ko) 모바일 장치용 카메라 모듈의 액추에이터 구동 장치
US7564277B2 (en) Control circuits
JP4581347B2 (ja) 発光素子駆動装置及び画像形成装置
JP4707624B2 (ja) ボイスコイルモータの制御回路、それを用いたディスク装置
JP4416577B2 (ja) シャッタ用アクチュエータ駆動回路及びシャッタ用アクチュエータ装置
JP3677945B2 (ja) 記録装置用ヘッド駆動装置