JP2003319638A - 半導体素子のゲート駆動回路 - Google Patents

半導体素子のゲート駆動回路

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JP2003319638A
JP2003319638A JP2002116040A JP2002116040A JP2003319638A JP 2003319638 A JP2003319638 A JP 2003319638A JP 2002116040 A JP2002116040 A JP 2002116040A JP 2002116040 A JP2002116040 A JP 2002116040A JP 2003319638 A JP2003319638 A JP 2003319638A
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gate
turn
resistor
switching element
semiconductor
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Masanori Yamagiwa
正憲 山際
Akihiro Hanamura
昭宏 花村
Makoto Iwashima
誠 岩島
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スイッチング損失の増大と素子破壊を防止し
て安定なスイッチング動作を実現する。 【解決手段】 ターンオン用スイッチ素子SW1により
ターンオン用ゲート抵抗器R1を介して半導体素子Q1
のゲートへターンオン用電源Vb1を供給し、半導体素
子Q1をターンオンするとともに、ターンオフ用スイッ
チ素子SW2によりターンオフ用ゲート抵抗器R2を介
して半導体素子Q1のゲートへターンオフ用電源Vb2
を供給し、半導体素子Q1をターンオフする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体スイッチング
素子のゲートを駆動する回路に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体スイッチング素子のゲートを駆動
して半導体スイッチング素子の導通状態(以下、オンと
いう)と非導通状態(以下、オフという)を制御する回
路が知られている(例えば特開平08−322240号
公報参照)。
【0003】図11は半導体スイッチング素子の従来の
ゲート駆動回路を示す。また、図2はゲート駆動回路を
用いた電力変換回路を示す。図11において、ゲート駆
動回路2は、半導体スイッチング素子Q1のゲートGを
駆動制御してスイッチング素子Q1をオンまたはオフす
る。なお、この例では半導体スイッチング素子Q1にI
GBTを用いている。スイッチング素子Q1のコレクタ
ーCとエミッターE間に並列に接続されるダイオードD
1は、フライホイールダイオードである。
【0004】ゲート駆動回路2は、スイッチング素子Q
1をオンするためのNPNトランジスター(以下、オン
用トランジスターという)SW1と、オフするためのP
NPトランジスター(以下、オフ用トランジスターとい
う)SW2とが直列に接続され、オン用トランジスター
SW1のエミッターEとオフ用トランジスターSW2の
エミッターEは、ゲート抵抗器R3を介してスイッチン
グ素子Q1のゲートGに接続されている。また、オン用
トランジスターSW1とオフ用トランジスターSW2の
直列回路は駆動用電源Vb1とVb2の両端に接続されてい
る。
【0005】駆動用電源Vb1とVb2は直列に接続されて
おり、電源Vb1がスイッチング素子Q1をオンするため
の電源であり、電源Vb2がスイッチング素子Q1をオフ
するための電源である。オン用電源Vb1の+端子はオン
用トランジスターSW1のコレクターCに接続されてお
り、オフ用電源Vb2の−端子はオフ用トランジスターS
W2のコレクターCに接続されている。また、オン用電
源Vb1の−端子とオフ用電源Vb2の+端子はともにスイ
ッチング素子Q1のエミッターEに接続されている。
【0006】オン用トランジスターSW1とオフ用トラ
ンジスターSW2のベースBには、スイッチング素子Q
1をオンまたはオフするための制御信号(以下、オン/
オフ信号という)が供給されている。両トランジスター
SW1、SW2のベースBにハイレベルのオン信号が供
給されると、オン用トランジスターSW1がオンし、オ
ン用電源Vb1からオン用トランジスターSW1とゲート
抵抗器R3を介してスイッチング素子Q1のゲートGに
正電圧が印加され、ゲートGとエミッターE間の容量に
電荷が充電される。そして、スイッチング素子Q1のゲ
ートGとエミッターE間の電圧がしきい値を超えると、
スイッチング素子Q1がターンオンする。
【0007】一方、両トランジスターSW1、SW2の
ベースBにローレベルのオフ信号が供給されると、オン
用トランジスターSW1がオフし、代わってオフ用トラ
ンジスターSW2がオンする。これにより、オフ用電源
Vb2からオフ用トランジスターSW2とゲート抵抗器R
3を介してスイッチング素子Q1のゲートGに負電圧が
印加され、ゲートGとエミッターE間の容量に充電され
た電荷が放電される。スイッチング素子Q1のゲートG
とエミッターE間の電圧がしきい値を下回ると、スイッ
チング素子Q1がターンオフする。
【0008】図2に示す電力変換回路は、単相または3
相インバーターの1相分を示す。この電力変換回路で
は、半導体スイッチング素子Q1とQ2とが直列に接続
され、この直列回路が主回路電源Vc1の両端に接続され
ている。スイッチング素子Q1、Q2にはそれぞれ、フ
ライホイールダイオードD1、D2が並列に接続されて
いる。また、スイッチング素子Q1のエミッターEとス
イッチング素子Q2のコレクターCは負荷L1に接続さ
れている。
【0009】半導体スイッチング素子Q1、Q2はそれ
ぞれ、図11に示すゲート駆動回路2によりオンまたは
オフされる。なお、図11ではスイッチング素子Q1の
ゲート駆動回路2のみを示すが、スイッチング素子Q2
のゲート駆動回路も図11に示すゲート駆動回路と同様
である。
【0010】図3(b)は、半導体スイッチング素子Q1
のターンオフ時の動作波形を示す。なお、半導体スイッ
チング素子Q2のターンオフ時の動作波形も図3(b)に
示す動作波形と同様である。時刻t3において、スイッ
チング素子Q1のゲートGとエミッターE間の電圧Vge1
がしきい値より低くなると、スイッチング素子Q1がタ
ーンオフ動作を開始する。すなわち、コレクターCとエ
ミッターE間の電圧Vce1が上昇し、この電圧Vce1がほ
ぼ主回路電源Vc1の電圧Eに達するとコレクター電流I
c1が減少し始める。このとき、主回路の寄生インダクダ
ンスとコレクター電流Ic1の変化率(−di/dt)との積
で決まるサージ電圧ΔV1と、主回路電源Vc1の電圧E
との合計値(E+ΔV1)がスイッチング素子Q1のコ
レクターCとエミッターE間に印加される。
【0011】通常、IGBTなどの電力用半導体スイッ
チング素子を用いた電力変換回路では、ターンオフ時の
上記電圧値(E+ΔV1)の最大値が半導体スイッチン
グ素子の許容値を超えないように、ゲート抵抗器R3の
抵抗値を設定している。
【0012】また、IGBTなどの電力用半導体スイッ
チング素子のスイッチング速度は、スイッチング素子の
ジャンクション(接合)温度Tjに依存することが知ら
れている。図3(b)に示すターンオフ波形のように、ジ
ャンクション温度Tjの上昇にともなってスイッチング
素子Q1のターンオフ時のスイッチング速度が遅くな
り、その結果、コレクター電流Ic1の変化率(−di/d
t)が小さくなるから、図中に破線で示すように、スイ
ッチング素子Q1に印加されるサージ電圧ΔV1が小さ
くなる。しかし、その反面、スイッチング素子Q1の電
流瞬時値と電圧瞬時値との積で決まる損失を時間積分し
たスイッチング損失Eswが増大する。
【0013】ジャンクション温度Tjの上昇にともなう
スイッチング損失Eswの増加を防止するために、図11
に示すゲート抵抗器R3に負の温度係数を備えた感温抵
抗器を用いる場合がある。これは、ゲート抵抗器R3を
半導体スイッチング素子Q1の近傍に設置することによ
って、ジャンクション温度Tjを検出し、検出温度に応
じてゲート抵抗器R3の抵抗値が変化する特性を利用し
たものである。ジャンクション温度Tjが上昇した場合
に、ゲート抵抗器R3の抵抗値が減少するため、ターン
オフ時にスイッチング素子Q1のスイッチング速度が遅
くなる、すなわちコレクター電流Ic1の変化率(−di/
dt)が小さくなるのを防ぎ、上述したスイッチング損失
Eswの増加を防止することができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図11
に示す従来の半導体スイッチング素子のゲート駆動回路
には次のような問題がある。今、図2に示す電力変換回
路において、フライホイールダイオードD2を介して負
荷L1に電流が流れているときに、図3(a)に示すター
ンオン波形のように、時刻t1においてスイッチング素
子Q1のゲートGとエミッターE間の電圧Vge1がしきい
値を超えると、スイッチング素子Q1がターンオン動作
を開始し、コレクター電流Ic1が流れ始める。このとき
同時にフライホイールダイオードD2が逆回復動作を行
い、スイッチング素子Q1にリカバリー電流ΔIが重畳
して流れ、スイッチング素子Q2のコレクターCとエミ
ッターE間には電圧Vce2が印加される。スイッチング
素子Q2に発生するサージ電圧ΔV2は、リカバリー電
流の特性と主回路の寄生インダクダンスで決まる。
【0015】上述したように、IGBTなどの電力用半
導体スイッチング素子のターンオフ時のスイッチング速
度はジャンクション温度Tjに依存するが、ターンオン
時のスイッチング速度は、スイッチング素子の種類や並
列接続されるフライホイールダイオードの特性の影響も
あり、通常、(1)温度依存性がない、(2)ターンオ
フ時のスイッチング速度の温度依存性とは逆の正の温度
依存性がある、あるいは(3)ターンオフ時のスイッチ
ング速度の温度依存性より小さい温度依存性を示す。
【0016】このため、従来の半導体スイッチング素子
のゲート駆動回路では、スイッチング素子のジャンクシ
ョン温度Tjの上昇にともなって、ターンオフ時のスイ
ッチング速度の温度依存性に合わせて負の温度係数を設
定したゲート抵抗器R3の抵抗値が減少するため、ター
ンオン時のスイッチング速度はジャンクション温度上昇
前のスイッチング速度よりもさらに速くなる。その結
果、図3(a)に破線で示すターンオン波形のように、ス
イッチング素子Q1に流れるリカバリー電流ΔIが増大
し、スイッチング素子Q2のサージ電圧ΔV2も高くな
り、スイッチング素子Q2の許容値を超えてスイッチン
グ素子Q2を破損する恐れがある。
【0017】本発明の目的は、スイッチング損失の増大
と素子破壊を防止して安定なスイッチング動作を実現す
ることにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】(1) 請求項1の発明
は、ターンオン用スイッチ素子により半導体素子の近傍
に配置したターンオン用ゲート抵抗器を介して前記半導
体素子のゲートへターンオン用電源を供給し、前記半導
体素子をターンオンする、あるいは、ターンオフ用スイ
ッチ素子により前記半導体素子の近傍に配置したターン
オフ用ゲート抵抗器を介して前記半導体素子のゲートへ
ターンオフ用電源を供給し、前記半導体素子をターンオ
フする。 (2) 請求項2の半導体素子のゲート駆動回路は、前
記ターンオン用ゲート抵抗器と前記ターンオフ用ゲート
抵抗器には、前記半導体素子のターンオン時とターンオ
フ時のスイッチング速度が最適になる特性を有する抵抗
器を用いる。 (3) 請求項3の半導体素子のゲート駆動回路は、前
記ターンオフ用ゲート抵抗器には負の温度係数を有する
感温抵抗器を用い、前記ターンオン用ゲート抵抗器には
温度依存性のない抵抗器を用いる。 (4) 請求項4の半導体素子のゲート駆動回路は、前
記ターンオフ用ゲート抵抗器には負の温度係数を有する
感温抵抗器を用い、前記ターンオン用ゲート抵抗器には
正の温度係数を有する感温抵抗器を用いる。 (5) 請求項5の半導体素子のゲート駆動回路は、前
記ターンオフ用ゲート抵抗器には負の温度係数を有する
感温抵抗器を用い、前記ターンオン用ゲート抵抗器には
前記ターンオフ用ゲート抵抗器よりも小さい負の温度係
数を有する感温抵抗器を用いる。 (6) 請求項6の半導体素子のゲート駆動回路は、前
記ターンオン用ゲート抵抗器の前記ターンオン用スイッ
チ素子側または前記半導体素子のゲート側に、前記ター
ンオン用スイッチ素子側をアノードとし前記半導体素子
のゲート側をカソードとする方向に、前記ターンオン用
ゲート抵抗器と直列にターンオン用ダイオードを接続す
る。 (7) 請求項7の半導体素子のゲート駆動回路は、前
記ターンオフ用ゲート抵抗器の前記ターンオフ用スイッ
チ素子側または前記半導体素子のゲート側に、前記ター
ンオフ用スイッチ素子側をカソードとし前記半導体素子
のゲート側をアノードとする方向に、前記ターンオフ用
ゲート抵抗器と直列にターンオフ用ダイオードを接続す
る。 (8) 請求項8の半導体素子のゲート駆動回路は、前
記ターンオン用ゲート抵抗器、前記ターンオフ用ゲート
抵抗器、前記ターンオン用ダイオードおよび前記ターン
オフ用ダイオードの一部またはすべてを、前記半導体素
子の表面に積層して設置する。
【0019】
【発明の効果】(1) 請求項1の発明によれば、半導
体素子のジャンクション温度の変化に応じてターンオン
用ゲート抵抗器とターンオフ用ゲート抵抗器の抵抗値を
変化させることが可能になり、半導体素子のジャンクシ
ョン温度が変化してもスイッチング速度を一定に保つこ
とができ、スイッチング損失の増大や、サージ電圧によ
る半導体素子の破損を防ぎ、半導体素子の安定なスイッ
チング動作を実現することができる。 (2) 請求項2の発明によれば、上記請求項1の効果
をより一層高めることができる。 (3) 請求項3の発明によれば、半導体素子のターン
オン時のスイッチング速度に温度依存性がない場合に
は、半導体素子のスイッチング損失の増大やサージ電圧
による半導体素子の破壊のない安定なスイッチング動作
を実現することができる。 (4) 請求項4の発明によれば、半導体素子のターン
オン時のスイッチング速度が正の温度依存性を示す場合
には、半導体素子のスイッチング損失の増大やサージ電
圧による半導体素子の破壊のない安定なスイッチング動
作を実現することができる。 (5) 請求項5の発明によれば、半導体素子のターン
オン時のスイッチング速度の温度依存性がターンオン時
のスイッチング速度の温度依存性よりも小さい場合に
は、半導体素子のスイッチング損失の増大やサージ電圧
による半導体素子の破壊のない安定なスイッチング動作
を実現することができる。 (6) 請求項6および7の発明によれば、請求項1〜
5の上記効果に加え、ゲート駆動回路と半導体素子のス
イッチング部との間のゲート信号用配線を1本にするこ
とができ、配線工数を削減できる。 (7) 請求項8の発明によれば、NTCサーミスタや
PTCサーミスタなどのゲート抵抗器を薄い板状に成形
することによって、半導体素子に良好に積層することが
でき、さらに実装工数を低減することができる。また、
半導体素子とゲート抵抗器が直接接触した状態で積層さ
れるため、半導体素子の熱が正確かつ時間遅れなくゲー
ト抵抗器に伝わってゲート抵抗器の抵抗値が変化し、半
導体素子のジャンクション温度変化によるスイッチング
速度の変動をより少なくすることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】−−−発明の第1の実施の形態−
−− 図1は第1の実施の形態の半導体スイッチング素子のゲ
ート駆動回路を示す。ゲート駆動回路1は、半導体スイ
ッチング素子Q1のゲートGを駆動制御してスイッチン
グ素子Q1をオンまたはオフする。なお、この例では半
導体スイッチング素子Q1にIGBTを用いる例を示す
が、半導体スイッチング素子はIGBTに限定されず、
トランジスターやMOSでもよい。スイッチング素子Q
1のコレクターCとエミッターEの間には、フライホイ
ールダイオードD1を接続する。
【0021】ゲート駆動回路1には、スイッチング素子
Q1をオンするためのNPNトランジスター(オン用ト
ランジスター)SW1と、オフするためのPNPトラン
ジスター(オフ用トランジスター)SW2とを備える。
オン用トランジスターSW1のエミッターEはオン用ゲ
ート抵抗器R1を介してスイッチング素子Q1のゲート
Gに接続し、オフ用トランジスターSW2のエミッター
Eはオフ用ゲート抵抗器R2を介してスイッチング素子
Q1のゲートGに接続する。また、オン用トランジスタ
ーSW1のコレクターCはオン用電源Vb1の+端子に接
続し、オフ用トランジスターSW2のコレクターCはオ
フ用電源Vb2の−端子に接続する。
【0022】さらに、オン用電源Vb1とオフ用電源Vb2
とを直列に接続してそれらの接続点、すなわちオン用電
源Vb1の−端子とオフ用電源Vb2の+端子をスイッチン
グ素子Q1のエミッターEに接続する。オン用トランジ
スターSW1とオフ用トランジスターSW2のベースB
を接続し、それらのベースBにはスイッチング素子Q1
をオンまたはオフするための制御信号(オン/オフ信
号)を供給する。
【0023】オン用トランジスターSW1とオフ用トラ
ンジスターSW2のベースBにハイレベルのオン信号を
供給すると、オン用トランジスターSW1がオンし、オ
ン用電源Vb1からオン用トランジスターSW1とオン用
ゲート抵抗器R1を介してスイッチング素子Q1のゲー
トGに正電圧が印加され、ゲートGとエミッターE間の
容量に電荷が充電される。そして、スイッチング素子Q
1のゲートGとエミッターE間の電圧Vge1がしきい値
を超えると、スイッチング素子Q1がターンオンする。
【0024】一方、オン用トランジスターSW1とオフ
用トランジスターSW2のベースBにローレベルのオフ
信号を供給すると、オン用トランジスターSW1がオフ
し、代わってオフ用トランジスターSW2がオンする。
これにより、オフ用電源Vb2からオフ用トランジスター
SW2とオフ用ゲート抵抗器R2を介してスイッチング
素子Q1のゲートGに負電圧が印加され、ゲートGとエ
ミッターE間の容量に充電された電荷が放電される。そ
して、スイッチング素子Q1のゲートGとエミッターE
間の電圧Vge1がしきい値を下回ると、スイッチング素
子Q1がターンオフする。以上、正負の両電源Vb1、V
b2を例に説明したが、片電源を用いても同様に動作する
ため、両電源に限定されるものではない。
【0025】図2は、図1に示すゲート駆動回路を用い
た単相または3相インバーターの1相分の電力変換回路
を示す。この電力変換回路については従来技術の欄で説
明したが、改めてその概要を説明する。この電力変換回
路は、半導体スイッチング素子Q1とQ2を直列に接続
し、この直列回路を主回路電源Vc1の両端に接続する。
スイッチング素子Q1、Q2にはそれぞれ、フライホイ
ールダイオードD1、D2を並列に接続する。また、ス
イッチング素子Q1のエミッターEとスイッチング素子
Q2のコレクターCを負荷L1に接続する。
【0026】半導体スイッチング素子Q1、Q2のゲー
トGとエミッターE間には図1に示すゲート駆動回路1
をそれぞれ接続し、スイッチング素子Q1、Q2をオン
またはオフする。なお、図1ではスイッチング素子Q1
のゲート駆動回路1のみを示すが、スイッチング素子Q
2のゲート駆動回路も図1に示すゲート駆動回路と同様
である。さらに、単相または3相インバーターの電力変
換回路におけるQ1、Q2以外の半導体スイッチング素
子のゲート駆動回路にも、図1に示すゲート駆動回路と
同様な回路を用いる。
【0027】図3は、半導体スイッチング素子Q1のタ
ーンオン時(a)とターンオフ時(b)の動作波形を示す。
なお、単相または3相インバーターの電力変換回路にお
けるQ1、Q2以外の半導体スイッチング素子も図3と
同様なターンオフ動作とターンオン動作を繰り返す。半
導体スイッチング素子Q1のジャンクション温度Tjが
上昇した場合のターンオフ時に、スイッチング速度が遅
くなるのを防ぎ、スイッチング損失Eswの増大を防止す
る方法は、上述した従来のゲート駆動回路と同様であ
る。すなわち、オフ用ゲート抵抗器R2に負の温度係数
を有する感温抵抗器を用い、それをスイッチング素子Q
1の近傍に設置することによって、スイッチング素子Q
1のジャンクション温度Tjの上昇に応じてオフ用ゲー
ト抵抗器R2の抵抗値を減少させ、ゲートGとエミッタ
ーE間の充電電荷の放電速度を速くしてスイッチング速
度の低下を防止する。
【0028】一方、半導体スイッチング素子Q1のジャ
ンクション温度Tjが上昇した場合に、スイッチング素
子Q1のターンオン時のスイッチング素子Q2に発生す
るサージ電圧ΔV2を抑制するには次のようにする。タ
ーンオン時は、フライホイールダイオードD2から負荷
L1に負荷電流が流れている状態で、図3(a)に示すタ
ーンオン波形のように、時刻t1においてスイッチング
素子Q1のゲートGとエミッターE間の電圧Vge1がし
きい値を超えると、スイッチング素子Q1がターンオン
動作を開始し、電流Ic1が流れ始める。また、同時にフ
ライホイールダイオードD2が逆回復(リカバリー)動
作をし、スイッチング素子Q1にリカバリー電流ΔIが
重畳して流れ、スイッチング素子Q2にはリカバリー電
流の特性と寄生インダクダンスで決まるサージ電圧ΔV
2が重畳された電圧Vce2が印加される。
【0029】上述したように、電力用半導体スイッチン
グ素子のターンオン時のスイッチング速度は、(1)ジ
ャンクション温度Tjに依存しない、(2)ターンオフ
時のスイッチング速度の温度依存性とは逆の正の温度依
存性を示す、あるいは(3)ターンオフ時のスイッチン
グ速度の温度依存性よりも小さい温度依存性を示す。
【0030】したがって、(1)の場合、すなわち半導
体スイッチング素子Q1のターンオン時のスイッチング
速度に温度依存性がない場合には、オン用ゲート抵抗器
R1に温度依存性のない抵抗器を用いる。なお、この場
合にはオン用ゲート抵抗器R1をスイッチング素子Q1
の近傍に設置する必要はない。
【0031】また、(2)の場合、すなわちスイッチン
グ素子Q1のターンオン時のスイッチング速度が正の温
度依存性を示す場合には、オン用ゲート抵抗器R1に正
の温度係数を有する感温抵抗器を用い、それをスイッチ
ング素子Q1の近傍に設置する。
【0032】さらに、(3)の場合、すなわちスイッチ
ング素子Q1のターンオン時のスイッチング速度の温度
依存性がターンオフ時のスイッチング速度の温度依存性
よりも小さい場合には、オン用ゲート抵抗器R1にオフ
用ゲート抵抗器R2よりも小さい負の温度係数を有する
感温抵抗器を用い、それをスイッチング素子Q1の近傍
に設置する。
【0033】(2)および(3)の場合には、スイッチ
ング素子Q1のジャンクション温度Tjに応じてオン用
ゲート抵抗器R1の抵抗値を変化させ、ジャンクション
温度Tjが上昇してもスイッチング素子Q1のターンオ
ン時のスイッチング速度を一定に保つ。すなわち、スイ
ッチング素子Q1に流れるリカバリー電流ΔIおよびス
イッチング素子Q2のサージ電圧ΔV2の増大を防ぎ、
スイッチング素子Q2の破損を防止することができる。
【0034】このように第1の実施の形態によれば、タ
ーンオン用トランジスターSW1によりターンオン用ゲ
ート抵抗器R1を介して半導体スイッチング素子Q1の
ゲートGへターンオン用電源Vb1を供給し、半導体ス
イッチング素子Q1をターンオンするとともに、ターン
オフ用トランジスターSW2によりターンオフ用ゲート
抵抗器R2を介して半導体スイッチング素子Q1のゲー
トGへターンオフ用電源Vb2を供給し、半導体スイッ
チング素子Q1をターンオフするようにしたので、ター
ンオフ時およびターンオン時のスイッチング速度をそれ
ぞれ独立にかつ最適に制御することができ、さらに、タ
ーンオン用ゲート抵抗器R1とターンオフ用ゲート抵抗
器R2を半導体スイッチング素子Q1の近傍に配置する
ようにしたので、半導体スイッチング素子Q1のジャン
クション温度Tjの変化に応じて正確に、かつ時間遅れ
なくターンオン用ゲート抵抗器R1とターンオフ用ゲー
ト抵抗器R2の抵抗値を変化させることが可能になり、
半導体スイッチング素子Q1のジャンクション温度Tj
が変化してもスイッチング速度を一定に保つことがで
き、スイッチング損失の増大やサージ電圧によるスイッ
チング素子の破損を防ぎ、安定したスイッチング動作を
実現することができる。
【0035】また、ターンオン用ゲート抵抗器R1とタ
ーンオフ用ゲート抵抗器R2には、半導体スイッチング
素子Q1のターンオン時とターンオフ時のスイッチング
速度が最適になる特性を有する抵抗器を用いることによ
って、上記効果をより一層高めることができる。
【0036】半導体スイッチング素子Q1のターンオン
時のスイッチング速度に温度依存性がない場合には、タ
ーンオフ用ゲート抵抗器R2には負の温度係数を有する
感温抵抗器を用い、ターンオン用ゲート抵抗器R1には
温度依存性のない抵抗器を用いるようにしたので、スイ
ッチング損失の増大やサージ電圧による半導体スイッチ
ング素子の破壊のない安定なスイッチング動作を実現す
ることができる。
【0037】半導体スイッチング素子Q1のターンオン
時のスイッチング速度が正の温度依存性を示す場合に
は、ターンオフ用ゲート抵抗器R2には負の温度係数を
有する感温抵抗器を用い、ターンオン用ゲート抵抗器R
1には正の温度係数を有する感温抵抗器を用いるように
したので、スイッチング損失の増大やサージ電圧による
半導体スイッチング素子Q1の破壊のない安定なスイッ
チング動作を実現することができる。
【0038】半導体スイッチング素子Q1のターンオン
時のスイッチング速度の温度依存性がターンオン時のス
イッチング速度の温度依存性よりも小さい場合には、タ
ーンオフ用ゲート抵抗器R2に負の温度係数を有する感
温抵抗器を用い、ターンオン用ゲート抵抗器R1にター
ンオフ用ゲート抵抗器R2よりも小さい負の温度係数を
有する感温抵抗器を用いるようにしたので、スイッチン
グ損失の増大やサージ電圧による半導体スイッチング素
子の破壊のない安定なスイッチング動作を実現すること
ができる。
【0039】なお、フライホイールダイオードD1、D
2のリカバリー電流ΔIは、主にフライホイールダイオ
ードD1、D2のリカバリー電荷とオン用ゲート抵抗器
R1の抵抗値により決まるが、リカバリー電流ΔIの温
度特性はフライホイールダイオードD1、D2の温度特
性に依存するので、オン用ゲート抵抗器R1の温度係数
をフライホイールダイオードD1、D2のリカバリー電
荷温度特性に応じて設定する。そして、オン用ゲート抵
抗器R1をスイッチング素子Q1、Q2の近傍またはフ
ライホイールダイオードD1、D2の近傍に配置するこ
とによって、スイッチング素子Q1、Q2の温度が変化
した場合でも、ターンオン時のスイッチング速度をター
ンオフ時のスイッチング速度と独立に制御することがで
きるため、サージ電圧ΔV2の増大を抑制してスイッチ
ング素子Q1、Q2の破壊を防止することができる。
【0040】−−−発明の第2の実施の形態−−− 上述した第1の実施の形態のように、オン用ゲート抵抗
器R1とオフ用ゲート抵抗器R2をスイッチング素子Q
1のジャンクション温度Tjに応じて抵抗値を変化させ
る場合には、それらをスイッチング素子Q1の近傍に配
置するのが望ましい。ところがそうすると、ゲート駆動
回路1のオン用トランジスターSW1とオン用ゲート抵
抗器R1との間、およびオフ用トランジスターSW2と
オフ用ゲート抵抗器R2との間を別個のゲート信号用配
線で接続しなければならず、ゲート駆動回路1とスイッ
チング素子Q1との間のゲート信号用配線が2本に増え
てしまい、配線工数が増大することになる。
【0041】そこで、オン用ゲート抵抗器R1とオフ用
ゲート抵抗器R2をスイッチング素子Q1の近傍に配置
しながら、ゲート駆動回路とスイッチング素子Q1との
間を1本のゲート信号用配線で接続するようにした第2
の実施の形態を説明する。
【0042】図4は、第2の実施の形態の半導体スイッ
チング素子とそのゲート駆動回路を示す。なお、図4に
おいて図1に示す回路素子と同様な素子に対しては同一
の符号を付して説明する。ゲート駆動回路3は、半導体
スイッチング素子Q1のゲートGを駆動制御してスイッ
チング素子Q1をオンまたはオフする。なお、この例で
は半導体スイッチング素子Q1にIGBTを用いる例を
示すが、半導体スイッチング素子はIGBTに限定され
ず、トランジスターまたはMOSでもよい。スイッチン
グ素子Q1のコレクターCとエミッターEの間には、フ
ライホイールダイオードD1を接続する。
【0043】ゲート駆動回路3には、スイッチング素子
Q1をオンするためのNPNトランジスター(オン用ト
ランジスター)SW1と、オフするためのPNPトラン
ジスター(オフ用トランジスター)SW2とを備える。
オン用トランジスターSW1のエミッターEとオフ用ト
ランジスターSW2のエミッターEとを互いに接続し、
オン用トランジスターSW1のコレクターCをゲート電
源Vgの+端子に接続し、さらにオフ用トランジスター
SW2のコレクターCをゲート電源Vgの−端子に接続
する。また、オン用トランジスターSW1とオフ用トラ
ンジスターSW2のベースBを互いに接続し、それらの
ベースBにはスイッチング素子Q1をオンまたはオフす
るための制御信号(オン/オフ信号)を供給する。
【0044】オン用トランジスターSW1とオフ用トラ
ンジスターSW2のエミッターEは、単一のゲート信号
用配線5を介してスイッチング素子Q1側に内蔵される
スイッチング部4の整流ダイオードD2とD3に接続す
る。スイッチング部4は、オン用ゲート抵抗器R1と直
列にオン用ダイオードD2を接続するとともに、オフ用
ゲート抵抗器R2と直列にオフ用ダイオードD3を接続
し、これらの2組の直列回路を並列に接続してスイッチ
ング素子Q1のゲートGへ接続する。
【0045】オン用トランジスターSW1とオフ用トラ
ンジスターSW2のベースBにハイレベルのオン信号を
供給すると、オン用トランジスターSW1がオンし、ゲ
ート電源Vgからオン用トランジスターSW1、オン用
ダイオードD2およびオン用ゲート抵抗器R1を介して
スイッチング素子Q1のゲートGに正電圧が印加され、
ゲートGとエミッターE間の容量に電荷が充電される。
そして、スイッチング素子Q1のゲートGとエミッター
E間の電圧Vge1がしきい値を超えると、スイッチング
素子Q1がターンオンする。
【0046】一方、オン用トランジスターSW1とオフ
用トランジスターSW2のベースBにローレベルのオフ
信号を供給すると、オン用トランジスターSW1がオフ
し、代わってオフ用トランジスターSW2がオンする。
これにより、ゲート電源Vgからオフ用トランジスター
SW2、オフ用ダイオードD3およびオフ用ゲート抵抗
器R2を介してスイッチング素子Q1のゲートGに負電
圧が印加され、ゲートGとエミッターEとの間の容量に
充電された電荷が放電される。そして、スイッチング素
子Q1のゲートGとエミッターE間の電圧Vge1がしき
い値を下回ると、スイッチング素子Q1がターンオフす
る。
【0047】ここで、オフ用ゲート抵抗器R2に負の温
度係数を持つ感温抵抗器を用い、スイッチング素子Q1
の熱が伝わる近傍に配置すると、スイッチング素子Q1
の温度に応じてオフ用ゲート抵抗器R2の抵抗値が変化
する。スイッチング素子Q1のジャンクション温度Tj
の上昇にともなって、オフ用ゲート抵抗器R2の抵抗値
が減少するため、ゲートGとエミッターEとの間の容量
に充電された電荷の放電速度が速くなる。これにより、
ターンオフ時にスイッチング素子Q1のスイッチング速
度が速くなり、上述したスイッチング損失Eswの増加を
防止することができる。
【0048】また、上述したように、ターンオン時にお
けるダイオードのリカバリー電流の温度特性はダイオー
ドの温度特性に依存するため、オン用ゲート抵抗器R1
の温度係数をダイオードのリカバリー電荷温度特性に応
じて設定する。具体的には、上述したように、(1)半
導体スイッチング素子Q1のターンオン時のスイッチン
グ速度に温度依存性がない場合には、オン用ゲート抵抗
器R1に温度依存性のない抵抗器を用いる。なお、この
場合にはオン用ゲート抵抗器R1をスイッチング素子Q
1の近傍に設置する必要はない。
【0049】また、(2)スイッチング素子Q1のター
ンオン時のスイッチング速度が正の温度依存性を示す場
合には、オン用ゲート抵抗器R1に正の温度係数を有す
る感温抵抗器を用い、それをスイッチング素子Q1の近
傍に設置する。
【0050】さらに、(3)スイッチング素子Q1のタ
ーンオン時のスイッチング速度の温度依存性がターンオ
フ時のスイッチング速度の温度依存性よりも小さい場合
には、オン用ゲート抵抗器R1にオフ用ゲート抵抗器R
2よりも小さい負の温度係数を有する感温抵抗器を用
い、それをスイッチング素子Q1の近傍に設置する。
【0051】ここで、負の温度係数を持つ感温抵抗器に
は例えばNTC(Negative Temperature Coefficient)
サーミスタを、正の温度係数を持つ感温抵抗器には例え
ばPTC(Positive Temperature Coefficient)などを
用いることができる。NTCサーミスタはMn-NiやMn
-Co-Cuなどのセラミックスを主成分とし、PTCサー
ミスタはチタン酸バリウム系などのセラミックスを主成
分としたものである。
【0052】そして、オン用ゲート抵抗器R1をスイッ
チング素子の近傍またはフライホイールダイオードの近
傍に配置することによって、スイッチング素子またはフ
ライホイールダイオードの温度が変化した場合でも、タ
ーンオン時のスイッチング速度をターンオフ時のスイッ
チング速度と独立に制御することができるため、サージ
電圧の増大を抑制してスイッチング素子の破壊を防止で
きる。
【0053】図5は、図4に示す回路を実際の配線パタ
ーンと電子部品で構成した例を示す。絶縁基板6の上面
には、金属箔板の電気配線パターン7によりダイオード
D2、D3と抵抗器R1、R2が接続されて直並列回路
が形成されており、その直並列回路が金属ワイヤー配線
8を介してスイッチング素子Q1に接続されている。
【0054】図6は変形例の半導体スイッチング素子と
そのゲート駆動回路を示す。この変形例では、図4に示
す実施例に対して、オン用ダイオードD2とオン用ゲー
ト抵抗器R1の並び順と、オフ用ダイオードD3とオフ
用ゲート抵抗器R2の並び順を変えてスイッチング素子
Q1のゲートGへ接続してスイッチング部4Aを構成す
る。図7は、図6に示す変形例の回路を実際の配線パタ
ーンと電子部品で構成した例を示す。絶縁基板6Aの上
面には、金属箔板の電気配線パターン7Aによりダイオ
ードD2、D3と抵抗器R1、R2が接続されて直並列
回路が形成されており、その直並列回路が金属ワイヤー
8Aを介してスイッチング素子Q1(図7では不図示)
に接続されている。
【0055】このように第2の実施の形態によれば、タ
ーンオン用ゲート抵抗器R1のターンオン用トランジス
ターSW1側または半導体スイッチング素子Q1のゲー
トG側に、ターンオン用トランジスターSW1側をアノ
ードとし半導体スイッチング素子Q1のゲートG側をカ
ソードとする方向に、ターンオン用ゲート抵抗器R1と
直列にターンオン用ダイオードD2を接続するようにし
た。また、ターンオフ用ゲート抵抗器R2のターンオフ
用トランジスターSW2側または半導体スイッチング素
子Q1のゲートG側に、ターンオフ用トランジスターS
W2側をカソードとし半導体スイッチング素子Q1のゲ
ートG側をアノードとする方向に、ターンオフ用ゲート
抵抗器R2と直列にターンオフ用ダイオードD3を接続
するようにした。これにより、上述した第1の実施の形
態の効果に加え、ゲート駆動回路3と半導体スイッチン
グ素子Q1のスイッチング部4との間のゲート信号用配
線を1本にすることができ、配線工数を削減できるとい
う効果が得られる。
【0056】−−−発明の第3の実施の形態−−− 図4に示す第2の実施の形態の回路からオフ用ダイオー
ドD3を省略した第3の実施の形態を説明する。図8
は、第3の実施の形態の半導体スイッチング素子とその
ゲート駆動回路を示す。なお、図8において、図1およ
び図4に示す回路素子と同様な素子に対しては同一の符
号を付して説明する。
【0057】第3の実施の形態の動作を説明する。オン
用トランジスターSW1とオフ用トランジスターSW2
のベースBにハイレベルのオン信号を供給すると、オン
用トランジスターSW1がオンする。そして、ゲート電
源Vgからオン用トランジスターSW1、オン用ダイオ
ードD2およびオン用ゲート抵抗器R1の経路と、ゲー
ト電源Vgからオン用トランジスターSW1およびオフ
用ゲート抵抗器R2の経路とを介してスイッチング素子
Q1のゲートGに正電圧が印加され、ゲートGとエミッ
ターE間の容量に電荷が充電される。そして、スイッチ
ング素子Q1のゲートGとエミッターE間の電圧Vge1
がしきい値を超えると、スイッチング素子Q1がターン
オンする。
【0058】一方、オン用トランジスターSW1とオフ
用トランジスターSW2のベースBにローレベルのオフ
信号を供給すると、オン用トランジスターSW1がオフ
し、代わってオフ用トランジスターSW2がオンする。
これにより、ゲート電源Vgからオフ用トランジスター
SW2およびオフ用ゲート抵抗器R2を介してスイッチ
ング素子Q1のゲートGに負電圧が印加され、ゲートG
とエミッターEとの間の容量に充電された電荷が放電さ
れる。そして、スイッチング素子Q1のゲートGとエミ
ッターE間の電圧Vge1がしきい値を下回ると、スイッ
チング素子Q1がターンオフする。
【0059】ここで、オフ用ゲート抵抗器R2に負の温
度係数を持つ感温抵抗器を用い、スイッチング素子Q1
の熱が伝わる近傍に配置すると、スイッチング素子Q1
の温度に応じてオフ用ゲート抵抗器R2の抵抗値が変化
する。スイッチング素子Q1のジャンクション温度Tj
の上昇にともなって、オフ用ゲート抵抗器R2の抵抗値
が減少するため、ゲートGとエミッターEとの間の容量
に充電された電荷の放電速度が速くなる。これにより、
ターンオフ時にスイッチング素子Q1のスイッチング速
度が速くなり、上述したスイッチング損失Eswの増加を
防止することができる。
【0060】一方、ターンオン時には、スイッチング素
子Q1のゲート入力抵抗がオン用ゲート抵抗器R1とオ
フ用ゲート抵抗器R2の合成抵抗値となるため、上述し
たように、フライホイールダイオードのリカバリー電荷
温度特性に応じてオン用ゲート抵抗器R1の抵抗値と温
度係数を設定する。
【0061】図9は、図8に示す第3の実施の形態の回
路を実際の配線パターンと電子部品で構成した例を示
す。絶縁基板6Bの上面には、金属箔板の電気配線パタ
ーン7BによりダイオードD2と抵抗器R1、R2が接
続されて直並列回路が形成されており、その直並列回路
が金属ワイヤー8Bを介してスイッチング素子Q1に接
続されている。
【0062】−−−発明の第4の実施の形態−−− 図10は、半導体スイッチング素子の表面にNTCサー
ミスタまたはPTCサーミスタと整流用ダイオードを形
成した例を示す。NTCサーミスタまたはPTCサーミ
スタを用いたオン用抵抗器R1とオフ用抵抗器R2と
を、半導体スイッチング素子Q1の表面に直接接触する
状態で積層する。また、オン用ダイオードD2とオフ用
ダイオードD3をポリSiなどにより半導体スイッチン
グ素子Q1上に形成する。なお、これらのダイオードD
2、D3を絶縁基板6C上に設置してもよい。半導体ス
イッチング素子Q1のゲート電極と抵抗器R1、R2お
よびダイオードD2、D3の間は、半導体スイッチング
素子Q1上の電気配線9やワイヤーボンディングなどで
電気的に接続する。なお、7Cは金属箔板の電気配線パ
ターン、8Cは金属ワイヤーである。
【0063】この第4の実施の形態によれば、ゲート抵
抗器R1、R2のNTCサーミスタやPTCサーミスタ
を薄い板状に成形することによって、半導体スイッチン
グ素子Q1に良好に積層することができ、さらに実装工
数を低減することができる。また、第4の実施の形態に
よれば、半導体スイッチング素子Q1とゲート抵抗器R
1、R2が直接接触した状態で積層されるため、半導体
スイッング素子Q1の熱が正確にかつ時間遅れなくゲー
ト抵抗器R1、R2に伝わってゲート抵抗器R1、R2
の抵抗値が変化し、半導体スイッチング素子Q1のジャ
ンクション温度変化によるスイッチング速度の変動をよ
り少なくすることができる。
【0064】特許請求の範囲の構成要素と一実施の形態
の構成要素との対応関係は次の通りである。すなわち、
半導体スイッチング素子Q1、Q2が半導体素子を、タ
ーンオン用トランジスターSW1がターンオン用スイッ
チ素子を、ターンオフ用トランジスターSW2がターン
オフ用スイッチ素子をそれぞれ構成する。なお、本発明
の特徴的な機能を損なわない限り、各構成要素は上記構
成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態の半導体スイッチング素子
とそのゲート駆動回路を示す図である。
【図2】 図1に示すゲート駆動回路を用いた単相また
は3相インバーターの1相分の電力変換回路を示す図で
ある。
【図3】 電力変換回路における半導体スイッチング素
子のターンオン時とターンオフ時の動作波形を示す図で
ある。
【図4】 第2の実施の形態の半導体スイッチング素子
とそのゲート駆動回路を示す図である。
【図5】 図4に示す回路を実際の配線パターンと電子
部品で構成した例を示す図である。
【図6】 変形例の半導体スイッチング素子とそのゲー
ト駆動回路を示す図である。
【図7】 図6に示す変形例の回路を実際の配線パター
ンと電子部品で構成した例を示す図である。
【図8】 第3の実施の形態の半導体スイッチング素子
とそのゲート駆動回路を示す図である。
【図9】 図8に示す第3の実施の形態の回路を実際の
配線パターンと電子部品で構成した例を示す図である。
【図10】 半導体スイッチング素子の表面にNTCサ
ーミスタまたはPTCサーミスタと整流用ダイオードを
形成した例を示す図である。
【図11】 従来の半導体スイッチング素子のゲート駆
動回路を示す図である。
【符号の説明】
1、2 ゲート駆動回路 4、4A、4B スイッチング部 5 ゲート信号用配線 6、6A、6B 絶縁基板 7、7A、6B 電気配線パターン 8、8A、8B 金属ワイヤー Q1、Q2 半導体スイッチング素子 D1、D2 フライホイールダイオード SW1 オン用トランジスター SW2 オフ用トランジスター Vb1 オン用電源 Vb2 オフ用電源 R1 オン用ゲート抵抗器 R2 オフ用ゲート抵抗器 L1 負荷 Vc1 主回路電源 Vg ゲート電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩島 誠 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 5F038 BH02 BH04 BH12 BH15 DF01 EZ20 5H740 AA05 BA11 BB01 BC01 BC02 JA01 JB02 KK01 MM08

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ターンオン用スイッチ素子によりターンオ
    ン用ゲート抵抗器を介して半導体素子のゲートへターン
    オン用電源を供給し、前記半導体素子をターンオンす
    る、あるいは、ターンオフ用スイッチ素子によりターン
    オフ用ゲート抵抗器を介して前記半導体素子のゲートへ
    ターンオフ用電源を供給し、前記半導体素子をターンオ
    フする半導体素子のゲート駆動回路において、 前記ターンオン用ゲート抵抗器および前記ターンオフ用
    ゲート抵抗器を前記半導体素子の近傍に配置することを
    特徴とする半導体素子のゲート駆動回路。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の半導体素子のゲート駆動
    回路において、 前記ターンオン用ゲート抵抗器と前記ターンオフ用ゲー
    ト抵抗器には、前記半導体素子のターンオン時とターン
    オフ時のスイッチング速度が最適になる特性を有する抵
    抗器を用いることを特徴とする半導体素子のゲート駆動
    回路。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の半導体素子のゲート駆動
    回路において、 前記ターンオフ用ゲート抵抗器には負の温度係数を有す
    る感温抵抗器を用い、前記ターンオン用ゲート抵抗器に
    は温度依存性のない抵抗器を用いることを特徴とする半
    導体素子のゲート駆動回路。
  4. 【請求項4】請求項2に記載の半導体素子のゲート駆動
    回路において、 前記ターンオフ用ゲート抵抗器には負の温度係数を有す
    る感温抵抗器を用い、前記ターンオン用ゲート抵抗器に
    は正の温度係数を有する感温抵抗器を用いることを特徴
    とする半導体素子のゲート駆動回路。
  5. 【請求項5】請求項2に記載の半導体素子のゲート駆動
    回路において、 前記ターンオフ用ゲート抵抗器には負の温度係数を有す
    る感温抵抗器を用い、前記ターンオン用ゲート抵抗器に
    は前記ターンオフ用ゲート抵抗器よりも小さい負の温度
    係数を有する感温抵抗器を用いることを特徴とする半導
    体素子のゲート駆動回路。
  6. 【請求項6】請求項3〜5のいずれかの項に記載の半導
    体素子のゲート駆動回路において、 前記ターンオン用ゲート抵抗器の前記ターンオン用スイ
    ッチ素子側または前記半導体素子のゲート側に、前記タ
    ーンオン用スイッチ素子側をアノードとし前記半導体素
    子のゲート側をカソードとする方向に、前記ターンオン
    用ゲート抵抗器と直列にターンオン用ダイオードを接続
    することを特徴とする半導体素子のゲート駆動回路。
  7. 【請求項7】請求項6に記載の半導体素子のゲート駆動
    回路において、 前記ターンオフ用ゲート抵抗器の前記ターンオフ用スイ
    ッチ素子側または前記半導体素子のゲート側に、前記タ
    ーンオフ用スイッチ素子側をカソードとし前記半導体素
    子のゲート側をアノードとする方向に、前記ターンオフ
    用ゲート抵抗器と直列にターンオフ用ダイオードを接続
    することを特徴とする半導体素子のゲート駆動回路。
  8. 【請求項8】請求項3〜7のいずれかの項に記載の半導
    体素子のゲート駆動回路において、 前記ターンオン用ゲート抵抗器、前記ターンオフ用ゲー
    ト抵抗器、前記ターンオン用ダイオードおよび前記ター
    ンオフ用ダイオードの一部またはすべてを、前記半導体
    素子の表面に積層して設置することを特徴とする半導体
    素子のゲート駆動回路。
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