JP2003319571A - プラント設備の電源システム - Google Patents

プラント設備の電源システム

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JP2003319571A
JP2003319571A JP2002116958A JP2002116958A JP2003319571A JP 2003319571 A JP2003319571 A JP 2003319571A JP 2002116958 A JP2002116958 A JP 2002116958A JP 2002116958 A JP2002116958 A JP 2002116958A JP 2003319571 A JP2003319571 A JP 2003319571A
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power
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plant equipment
motor
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JP2002116958A
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Takayuki Sasaki
隆行 佐々木
Soichi Hamamoto
総一 濱本
Junji Oda
淳史 尾田
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラント設備の運用に必要な負荷として非常
時にも交流電動機を用いることによって、直流電動機お
よび直流電動機用直流電源回路を不要とし、プラント装
備を簡潔化できるプラント設備の電源システムを得る。 【解決手段】 プラント設備の運用に必要な電動機負荷
3の通常運転を行う交流電源1と、前記交流電源1の停
電時に非常用電源2により動作し、前記電動機負荷3に
交流電力を供給する、電力/無効電力補償手段を有する
無停電電源装置6とを備え、前記無停電電源装置6は、
前記交流電源1の停電に応動して前記電動機負荷3に交
流電力を供給し、前記電動機負荷3を駆動してプラント
設備の運用を継続させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、プラント設備の
電源システム、特に、無停電電源装置を備えたプラント
設備の電源システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8に示すように、従来技術における火
力発電所などの所内電源系統では、タービンや発電機の
非常用軸受ポンプあるいは蒸気系統のドレン弁などを駆
動する電動機等の重要電動機・重要装置は同じ電動機・
装置に交流用と直流用のものがあり、交流電源回路に交
流電動機と交流装置が負荷としてあり、直流電源回路に
直流電動機と直流装置が負荷としてあり別々の電源母線
で2重化されていた。
【0003】図8において、1は交流電源、2は直流電
源装置、3aは小容量交流負荷としての交流電動機、3
bは交流装置電源、4は直流電動機である。
【0004】電動機は、電動機始動時の突入電流による
電圧降下や無効電力が発生するため、電動機に供給する
電源装置の容量は、電動機が出力する以上の電源容量が
必要としており、例えば交流電源を供給するディーゼル
エンジン発電機は、無効電力を補償するために、交流電
動機が出力する負荷よりも充分大きい発電機容量が必要
としている。
【0005】従来の無停電電源装置は始動電流などの大
きな過電流に対応できずに電動機などの負荷に対応して
いなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】火力発電所などのプラ
ント設備において、プラント設備の運用に必要な重要補
機の電動機は、図8のように、交流電動機と直流電動機
で2重化されている。これは、プラント運転において必
ず運転しつづけなければならない補機を交流電源もしく
は直流電源で運転させる運用形態としているからであ
る。また、プラント設備には交流電源と直流電源突合せ
により常時交流電源を出力できる交流電源装置3bから
なる無停電電源装置が設置されているが、従来の無停電
電源装置は始動電流などの過大な電流に耐えられないた
め、始動電流の大きい電動機を無停電電源装置の負荷と
することはできない問題があり、計算機などの必要容量
の極く小さい負荷に限定的に用いられていた。従って、
電動機電源を2重化するためには、交流電源回路と交流
電動機、直流電源回路と直流電動機のそれぞれを設置す
る必要があった。
【0007】無停電電源装置が、交流電動機を負荷とし
て持つことが可能であれば、無停電電源装置で交流,直
流電源を2重化することが可能であり、直流電動機を設
置不要にすることができる。また、交流電動機は、電動
機始動時の突入電流による電圧降下や無効電力が発生す
るため、電動機に供給する電源装置の容量は、電動機が
出力する以上の電源容量が必要となっていた。そのた
め、交流電源の容量は、電動機の電圧低下を抑えるため
に交流電動機の始動電流を考慮に入れて容量を選定する
必要があり、電動機の定格容量の積上げに対して、より
大きい電源容量の装置を選定する必要があった。したが
って、非常用ディーゼル発電機等で非常用に交流電源を
供給する場合、ディーゼル発電機を大きい容量にしない
ために、非常用交流電源として使用できる負荷は大きく
制限されている。
【0008】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたものであり、プラント設備の運用に必要
な負荷として非常時にも交流電動機を用いることによっ
て、直流電動機および直流電動機用直流電源回路を不要
とし、プラント装備を簡潔化できるプラント設備の電源
システムを得ることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係るプラン
ト設備の電源システムでは、プラント設備の運用に必要
な電動機負荷の通常運転を行う交流電源と、前記交流電
源の停電時に非常用電源により動作し、前記電動機負荷
に交流電力を供給する無停電電源装置とを備え、前記無
停電電源装置は、前記交流電源の停電に応動して前記電
動機負荷に交流電力を供給し、前記電動機負荷を駆動し
てプラント設備の運用を継続させるようにしたものであ
る。
【0010】第2の発明に係るプラント設備の電源シス
テムでは、プラント設備の運用に必要な電動機負荷およ
び前記電動機負荷以外のプラント設備の運用に必要な装
置負荷の通常運転を行う交流電源と、前記交流電源の停
電時に非常用電源により動作し、前記電動機負荷および
前記装置負荷に交流電力を供給する無停電電源装置とを
備え、前記無停電電源装置は、前記交流電源の停電に応
動して前記電動機負荷および前記装置負荷に交流電力を
供給し、プラント設備の運用を継続させるようにしたも
のである。
【0011】第3の発明に係るプラント設備の電源シス
テムでは、第1または第2の発明において、前記無停電
電源装置に無効電力補償手段を設けたものである。
【0012】第4の発明に係るプラント設備の電源シス
テムでは、第3の発明において、前記無停電電源装置が
交流電力を供給する負荷を選択する制御手段を設けたも
のである。
【0013】第5の発明に係るプラント設備の電源シス
テムでは、第3の発明において、前記無停電電源装置が
交流電力を供給する負荷を選択するとともに、前記負荷
の投入順序を制御する制御手段を設けたものである。
【0014】第6の発明に係るプラント設備の電源シス
テムでは、第3ないし第5の発明において、前記交流電
源回路に設けられた変圧器を備え、前記無停電電源装置
に設けられた無効電力補償手段による無効電力の供給に
より前記電動機負荷の力率を改善することによって前記
変圧器の必要容量を低減させるようにしたものである。
【0015】第7の発明に係るプラント設備の電源シス
テムでは、第1ないし第6の発明において、前記交流電
源と前記無停電電源装置との切替えを行う切替スイッチ
を前記交流電源回路の過電流に対応する過電流保護機能
を有するサイリスタ素子により構成するものである。
【0016】
【発明の実施の形態】実施の形態1.この発明による実
施の形態1を図1に基づいて説明する。図1は実施の形
態1における電源システムの回路構成を示すブロック図
である。
【0017】図1において、1は交流電源、2は非常用
直流電源装置、3は交流電動機負荷、5は電力/無効電
力補償装置、6は無停電電源装置である。交流電動機負
荷3は、タービンや発電機の非常用軸受ポンプあるいは
蒸気系統のドレン弁などを駆動する電動機等のプラント
設備の運用に必要であってプラント設備の運用継続に不
可欠な重要補機を構成する。
【0018】交流電源1と直流電源装置2と交流電動機
3と電力/無効電力補償装置5を有する無停電電源装置
6から構成される電源回路があり、始動時および通常時
は交流電源1から交流電動機3に電源電力を供給する。
始動時および通常時は、通常電源1を直接交流電動機3
に供給するため、交流電動機3を無停電電源装置負荷と
して持つことが可能となっている。交流電源1の停電時
には、直流電源装置2から電力/無効電力補償装置5を
通して交流電力に変換されて交流電動機3に交流電力を
供給する。
【0019】重要補機としての電動機は、従来技術で
は、図8の交流電動機3aと直流電動機4に示すように
交流電源と直流電源の2重化としており、そのため交流
電動機と直流電動機の2つを設置する必要があるが、こ
の実施の形態1における図1に示すように無停電電源装
置6を用いて交流電動機3を交流電源1と直流電源2で
2重化すれば直流電源および直流電動機は不要となり、
図1のような交流電源系統のみで構成する所内回路とす
ることができる。
【0020】すなわち、図1に示す実施の形態1におけ
る構成では、次のような動作が行われる。通常運転時に
おいては、商用電源等により構成された交流電源1によ
り交流電力が交流電動機3に供給され、交流電動機3の
始動および通常運転が行われる。交流電動機3は、その
駆動により、タービンや発電機の非常用軸受ポンプある
いは蒸気系統のドレン弁などを駆動する重要補機として
の役割を遂行する。交流電源1が停電状態になると、無
停電電源装置6は交流電源1の停電に応動して非常用直
流電源2からの直流電力を交流電力に変換し電力/無効
電力補償装置5を介して交流電動機3に交流電力を供給
する。交流電動機3は、この交流電力の供給により駆動
状態を継続し、前述した重要補機としての役割を継続遂
行する。これによって、火力発電所等のプラント設備の
運用は支障なく継続され、交流電源1の停電による影響
は回避される。
【0021】この発明による実施の形態1によれば、プ
ラント設備の運用に必要であってその運用継続に不可欠
な電動機負荷3の通常運転を行う交流電源1と、前記交
流電源1の停電時に非常用電源2により動作し、前記電
動機負荷3に交流電力を供給する、電力/無効電力補償
手段を有する無停電電源装置6とを備え、前記無停電電
源装置6は、前記交流電源1の停電に応動して前記電動
機負荷3の全てに交流電力を供給し、前記電動機負荷3
を駆動してプラント設備の運用を継続させるようにした
ので、プラント設備の運用に必要であってその運用継続
に不可欠な負荷として非常時にも交流電動機を用いるこ
とによって、直流電動機および直流電動機用直流電源回
路を不要とし、プラント装備を簡潔化できるプラント設
備の電源システムを得ることができる。
【0022】実施の形態2.この発明による実施の形態
2を図2に基づいて説明する。図2は実施の形態2にお
ける電源システムの回路構成を示すブロック図である。
この実施の形態2において、ここで説明する特有の構成
以外の構成については、先に説明した実施の形態1と同
様の構成を有し、同様の作用を奏するものである。図
中、同一符号は同一または相当部分を示す。
【0023】図2において、1は交流電源、2は直流電
源装置、3は交流電動機負荷、5は電力/無効電力補償
装置、6は無停電電源装置、7は装置回路負荷である。
交流電動機負荷3は、タービンや発電機の非常用軸受ポ
ンプあるいは蒸気系統のドレン弁などを駆動する電動機
等のプラント設備の運用に必要であってプラント設備の
運用継続に不可欠な重要補機を構成する。装置回路負荷
7は、表示用,警報用,遮断器制御用,電磁弁用などの
制御操作回路等のプラント設備の運用に必要であってプ
ラント設備の運用継続に不可欠な重要補機を構成する。
【0024】すなわち、図2に示す実施の形態2におけ
る構成では、次のような動作が行われる。通常運転時に
おいては、商用電源等により構成された交流電源1によ
り交流電力が交流電動機3および装置回路負荷7に供給
され、交流電動機3の始動および通常運転が行われる。
交流電動機3は、その駆動により、タービンや発電機の
非常用軸受ポンプあるいは蒸気系統のドレン弁などを駆
動する重要補機としての役割を遂行する。装置回路負荷
7は交流電力を供給されることにより、表示用,警報
用,遮断器制御用,電磁弁用などの制御操作等の重要補
機としての機能を遂行する。交流電源1が停電状態にな
ると、無停電電源装置6は交流電源1の停電に応動して
非常用直流電源2からの直流電力を交流電力に変換し電
力/無効電力補償装置5を介して交流電動機3および装
置回路負荷7に交流電力を供給する。交流電動機3およ
び装置回路負荷7は、この交流電力の供給により駆動状
態および制御動作を継続し、前述した重要補機としての
役割を継続遂行する。これによって、火力発電所等のプ
ラント設備の運用は支障なく継続され、交流電源1の停
電による影響は回避される。
【0025】実施の形態1では、電動機負荷だけを無停
電電源装置に接続していたが、この実施の形態2のよう
に、従来直流電源としていた回路を全て交流電源とすれ
ば、プラント設備から直流電源回路を抹消することがで
きる。
【0026】この発明による実施の形態2によれば、プ
ラント設備の運用に必要であってその運用に不可欠な電
動機負荷3および前記電動機負荷3以外のプラント設備
の運用に必要であってその運用に不可欠な装置負荷7の
通常運転を行う交流電源1と、前記交流電源1の停電時
に非常用電源2により動作し、前記電動機負荷3に交流
電力を供給する、電力/無効電力補償手段を有する無停
電電源装置6とを備え、前記無停電電源装置6は、前記
交流電源1の停電に応動して前記電動機負荷3および装
置負荷7の全てに交流電力を供給し、プラント設備の運
用を継続させるようにしたので、プラント設備の運用に
必要であってその運用継続に不可欠な負荷として非常時
にも交流電動機および交流装置負荷を用いることによっ
て、直流電動機および直流電動機用直流電源回路を不要
とし、プラント装備を簡潔化できるプラント設備の電源
システムを得ることができる。
【0027】実施の形態3.この発明による実施の形態
3を図3に基づいて説明する。図3は実施の形態3にお
ける電源システムの回路構成を示すブロック図である。
この実施の形態3において、ここで説明する特有の構成
以外の構成については、先に説明した実施の形態1およ
び実施の形態2と同様の構成を有し、同様の作用を奏す
るものである。図中、同一符号は同一または相当部分を
示す。
【0028】図3において、1は交流電源、2は直流電
源装置、3は交流電動機負荷、5は電力/無効電力補償
装置、6は無停電電源装置、7は装置回路負荷、8はサ
イリスタ素子により構成された高速切替スイッチであ
る。
【0029】図3における交流電動機負荷3は、始動時
に交流電源1から電源電力を供給される。交流電源1に
よる交流電力は、過電流に対応可能な高速切替スイッチ
8を通って交流電動機3に供給されると共に、電力/無
効電力補償装置5を有する無停電電源装置6を通る。交
流電動機3は、定格電流よりも大きい始動電流を始動時
に発生させるが、電力/無効電力補償装置5が電力補償
を行うことによって、始動電流を抑制させることができ
る。そのため、交流電源1の容量は、従来であれば始動
電流が大きかったため、定格負荷容量に対して十分大き
な電源容量を計画する必要があったが、電源容量をこれ
までよりも小さい容量で計画できる。なお、交流電源装
置は、たとえばディーゼルエンジン発電機・ガスタービ
ンエンジン発電機・太陽光発電などの電源装置が挙げら
れる。
【0030】この発明による実施の形態3によれば、プ
ラント設備の運用に必要であってその運用に不可欠な電
動機負荷3の通常運転を行う交流電源1と、前記交流電
源1の交流電力供給回路に設けられ過電流に対応して保
護動作を行えるサイリスタ素子からなる高速切替スイッ
チ8と、前記交流電源1の停電時に非常用電源2により
動作し、前記電動機負荷3に交流電力を供給する、電力
/無効電力補償手段を有する無停電電源装置6とを備
え、前記無停電電源装置6は、前記交流電源1の停電に
応動して前記電動機負荷3の全てに交流電力を供給し、
前記電動機負荷3を駆動してプラント設備の運用を継続
させるようにしたので、プラント設備の運用に必要であ
ってその運用継続に不可欠な負荷として非常時にも交流
電動機を用いることによって、直流電動機および直流電
動機用直流電源回路を不要とし、プラント装備を簡潔化
できるとともに、交流電動機負荷の始動電流等による影
響を抑制できるプラント設備の電源システムを得ること
ができる。
【0031】実施の形態4.この発明による実施の形態
4を図4および図5について説明する。図4は実施の形
態4における電源システムの回路構成を示すブロック図
である。図5は実施の形態4における負荷と時間との関
係を示す特性曲線図である。この実施の形態4におい
て、ここで説明する特有の構成以外の構成については、
先に説明した実施の形態1ないし実施の形態3と同様の
構成を有し、同様の作用を奏するものである。図中、同
一符号は同一または相当部分を示す。
【0032】図4において、1は交流電源、2は直流電
源装置、3は交流電動機負荷、5は電力/無効電力補償
装置、6は無停電電源装置、7は装置回路負荷、8はサ
イリスタ素子により構成された高速切替スイッチ、9は
制御装置である。
【0033】実施の形態4の電源系統図を図4に示す。
実施の形態3に対して、交流電源が停電して直流電源2
で電動機3および装置回路7を運転させる場合、全ての
交流電動機3および装置回路7の運転を続けるために
は、直流電源2の容量を非常に大きいものとする必要が
ある。そのため、制御装置9を用いて交流電源運転時に
必要最低限の負荷のみの運転とするように運転負荷を選
択させることにより、交流電源停電時の直流電源装置の
容量を小さくすることができる。
【0034】従来の電源装置の容量と負荷容量の関係を
図5に示す。この図5のように、電源装置の容量は負荷
の始動電流の容量に決定されるため定格負荷に比べて大
きい。よって、実施の形態4のような無停電電源装置を
従来の電源設備が設置されている回路に追加すれば、無
停電電源装置に追加できる負荷を増やすことができる。
これは、例えば病院などに非常用ディーゼルエンジンな
どで交流電源を設置していた場合に、実施の形態4のよ
うな電源系統に変更すれば、現状で非常時に運転してい
た電動機や装置の数量で制限されていたものが、数量の
制限がより少なくなり、非常用ディーゼルエンジンで駆
動される電源装置により供給できる負荷の容量を多くす
ることができる。
【0035】この発明による実施の形態4によれば、実
施の形態1ないし実施の形態3の構成において、前記無
停電電源装置6が交流電力を供給する負荷を選択すると
ともに、前記負荷の投入順序を制御する制御装置9から
なる制御手段を設けたので、プラント設備の運用に必要
であってその運用継続に不可欠な負荷として非常時にも
交流電動機を用いることによって、直流電動機および直
流電動機用直流電源回路を不要とし、プラント装備を簡
潔化できるとともに、非常用直流電源装置の容量を低減
できるプラント設備の電源システムを得ることができ
る。
【0036】実施の形態5.この発明による実施の形態
5を図6について説明する。図6は実施の形態5におけ
る電源システムの回路構成を示すブロック図である。こ
の実施の形態5において、ここで説明する特有の構成以
外の構成については、先に説明した実施の形態1ないし
実施の形態4と同様の構成を有し、同様の作用を奏する
ものである。図中、同一符号は同一または相当部分を示
す。
【0037】図において、1は交流電源、2は直流電源
装置、3は交流電動機負荷、5は電力/無効電力補償装
置、6は無停電電源装置、7は装置回路負荷、8はサイ
リスタ素子により構成された高速切替スイッチ、10は
変圧器、11は共通母線、12は個別母線、13は遮断
器である。
【0038】電源構成図を示す図6のように、高圧から
低圧にする変圧器10から共通母線11を受電し、さら
に個々の母線12に電動機負荷がある回路で共通母線と
個々の母線の間に、実施の形態1〜4で使用している無
停電電源装置6を使用すれば、電力/無効電力補償機能
5により、電動機3を高力率とすることができれば、変
圧器10および共通母線11が必要な容量は無停電電源
装置6を設置しない回路と比較すると十分小さい値とす
ることが可能となり、且つ変圧器の%Zすなわち%イン
ピーダンスをプラント計画の初期段階で確実に決定させ
ることが可能となる。
【0039】この発明による実施の形態5によれば、実
施の形態1ないし実施の形態4における構成において、
前記交流電源回路に設けられた変圧器10を備え、前記
無停電電源装置6に設けられた無効電力補償手段5によ
る無効電力の供給により前記電動機負荷の力率を改善す
ることによって前記変圧器の必要容量を低減させるよう
にしたので、プラント設備の運用に必要であってその運
用継続に不可欠な負荷として非常時にも交流電動機を用
いることによって、直流電動機および直流電動機用直流
電源回路を不要とし、プラント装備を簡潔化できるとと
もに、交流電源回路に設けられた変圧器の容量を低減で
き、変圧器の%インピーダンスをプラント計画の初期段
階で確実に決定させることが可能なプラント設備の電源
システムを得ることができる。
【0040】実施の形態6.この発明による実施の形態
6を図7について説明する。図7は実施の形態6におけ
る電源システムの回路構成を示すブロック図である。こ
の実施の形態6において、ここで説明する特有の構成以
外の構成については、先に説明した実施の形態1ないし
実施の形態5と同様の構成を有し、同様の作用を奏する
ものである。図中、同一符号は同一または相当部分を示
す。
【0041】図において、1は交流電源、2は直流電源
装置、3は交流電動機負荷、5は電力/無効電力補償装
置、6は無停電電源装置、7は装置回路負荷、8はサイ
リスタ素子により構成された高速切替スイッチ、10は
変圧器、11は共通母線、12は個別母線である。
【0042】電源構成図を図7に示す。無停電電源装置
6は、上位電源と高速切替スイッチ8で下位と切離しを
することが可能であるので、実施の形態5で示した図6
にあるような共通母線11と個々の母線12間の遮断器
13は不要とすることが可能となる。
【0043】この発明による実施の形態6によれば、実
施の形態1ないし実施の形態5における構成において、
前記交流電源1と前記無停電電源装置6との切替えを行
う切替スイッチを前記交流電源回路の過電流に対応する
過電流保護機能を有するサイリスタ素子からなる高速切
換スイッチ8により構成することによって、前記交流電
源回路を過電流保護する遮断器を不要とするようにした
ので、プラント設備の運用に必要であってその運用継続
に不可欠な負荷として非常時にも交流電動機を用いるこ
とによって、直流電動機および直流電動機用直流電源回
路を不要とし、プラント装備を簡潔化できるとともに、
交流電源回路を過電流保護する遮断器を省略できるプラ
ント設備の電源システムを得ることができる。
【0044】
【発明の効果】第1の発明によれば、プラント設備の運
用に必要な電動機負荷の通常運転を行う交流電源と、前
記交流電源の停電時に非常用電源により動作し、前記電
動機負荷に交流電力を供給する無停電電源装置とを備
え、前記無停電電源装置は、前記交流電源の停電に応動
して前記電動機負荷に交流電力を供給し、前記電動機負
荷を駆動してプラント設備の運用を継続させるようにし
たので、プラント設備の運用に必要な負荷として非常時
にも交流電動機を用いることによって、直流電動機およ
び直流電動機用直流電源回路を不要とし、プラント装備
を簡潔化できるプラント設備の電源システムを得ること
ができる。
【0045】第2の発明によれば、プラント設備の運用
に必要な電動機負荷および前記電動機負荷以外のプラン
ト設備の運用に必要な装置負荷の通常運転を行う交流電
源と、前記交流電源の停電時に非常用電源により動作
し、前記電動機負荷および前記装置負荷に交流電力を供
給する無停電電源装置とを備え、前記無停電電源装置
は、前記交流電源の停電に応動して前記電動機負荷およ
び前記装置負荷に交流電力を供給し、プラント設備の運
用を継続させるようにしたので、プラント設備の運用に
必要な負荷として非常時にも交流電動機を用いることに
よって、直流電動機および直流電動機用直流電源回路を
不要とし、プラント装備を簡潔化できるプラント設備の
電源システムを得ることができる。
【0046】第3の発明によれば、第1または第2の発
明において、前記無停電電源装置に無効電力補償手段を
設けたので、プラント設備の運用に必要な負荷として非
常時にも交流電動機を用いることによって、直流電動機
および直流電動機用直流電源回路を不要とし、プラント
装備を簡潔化できるとともに、交流電動機負荷の始動電
流等による影響を抑制できるプラント設備の電源システ
ムを得ることができる。
【0047】第4の発明によれば、第3の発明におい
て、前記無停電電源装置が交流電力を供給する負荷を選
択する制御手段を設けたので、プラント設備の運用に必
要な負荷として非常時にも交流電動機を用いることによ
って、直流電動機および直流電動機用直流電源回路を不
要とし、プラント装備を簡潔化できるとともに、非常用
直流電源装置の容量を低減できるプラント設備の電源シ
ステムを得ることができる。
【0048】第5の発明によれば、第3の発明におい
て、前記無停電電源装置が交流電力を供給する負荷を選
択するとともに、前記負荷の投入順序を制御する制御手
段を設けたので、プラント設備の運用に必要な負荷とし
て非常時にも交流電動機を用いることによって、直流電
動機および直流電動機用直流電源回路を不要とし、プラ
ント装備を簡潔化できるとともに、非常用直流電源装置
の容量を更に低減できるプラント設備の電源システムを
得ることができる。
【0049】第6の発明によれば、第3ないし第5の発
明において、前記交流電源回路に設けられた変圧器を備
え、前記無停電電源装置に設けられた無効電力補償手段
による無効電力の供給により前記電動機負荷の力率を改
善することによって前記変圧器の必要容量を低減させる
ようにしたので、プラント設備の運用に必要な負荷とし
て非常時にも交流電動機を用いることによって、直流電
動機および直流電動機用直流電源回路を不要とし、プラ
ント装備を簡潔化できるとともに、交流電源回路に設け
られた変圧器の容量を低減できるプラント設備の電源シ
ステムを得ることができる。
【0050】第7の発明によれば、第1ないし第6の発
明において、前記交流電源と前記無停電電源装置との切
替えを行う切替スイッチを前記交流電源回路の過電流に
対応する過電流保護機能を有するサイリスタ素子により
構成するようにしたので、プラント設備の運用に必要な
負荷として非常時にも交流電動機を用いることによっ
て、直流電動機および直流電動機用直流電源回路を不要
とし、プラント装備を簡潔化できるとともに、交流電源
回路を過電流保護する遮断器を省略できるプラント設備
の電源システムを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による実施の形態1における電源シ
ステムの回路構成を示すブロック図である。
【図2】 この発明による実施の形態2における電源シ
ステムの回路構成を示すブロック図である。
【図3】 この発明による実施の形態3における電源シ
ステムの回路構成を示すブロック図である。
【図4】 この発明による実施の形態4における電源シ
ステムの回路構成を示すブロック図である。
【図5】 この発明による実施の形態4における負荷と
時間の関係を示す特性曲線図である。
【図6】 この発明による実施の形態5における電源シ
ステムの回路構成を示すブロック図である。
【図7】 この発明による実施の形態6における電源シ
ステムの回路構成を示すブロック図である。
【図8】 従来技術による電源システムの回路構成を示
すブロック図である。
【符号の説明】
1 交流電源、2 直流電源、3 交流電動機、4 直
流電動機、5 電力/無効電力補償装置、6 無停電電
源装置、7 交流装置電源、8 高速切替スイッチ、9
制御装置、10 変圧器、11 共通母線、12 個
別母線、13遮断器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾田 淳史 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5G015 FA10 GA11 HA04 JA01 JA09 JA11 JA48 JA52 5G066 FA01 FB03 FB11 HA19 HA22 HB09

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラント設備の運用に必要な電動機負荷
    の通常運転を行う交流電源と、前記交流電源の停電時に
    非常用電源により動作し、前記電動機負荷に交流電力を
    供給する無停電電源装置とを備え、前記無停電電源装置
    は、前記交流電源の停電に応動して前記電動機負荷に交
    流電力を供給し、前記電動機負荷を駆動してプラント設
    備の運用を継続させるようにしたことを特徴とするプラ
    ント設備の電源システム。
  2. 【請求項2】 プラント設備の運用に必要な電動機負荷
    および前記電動機負荷以外のプラント設備の運用に必要
    な装置負荷の通常運転を行う交流電源と、前記交流電源
    の停電時に非常用電源により動作し、前記電動機負荷お
    よび前記装置負荷に交流電力を供給する無停電電源装置
    とを備え、前記無停電電源装置は、前記交流電源の停電
    に応動して前記電動機負荷および前記装置負荷に交流電
    力を供給し、プラント設備の運用を継続させるようにし
    たことを特徴とするプラント設備の電源システム。
  3. 【請求項3】 前記無停電電源装置に無効電力補償手段
    を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記
    載したプラント設備の電源システム。
  4. 【請求項4】 前記無停電電源装置が交流電力を供給す
    る負荷を選択する制御手段を設けたことを特徴とする請
    求項3に記載したプラント設備の電源システム。
  5. 【請求項5】 前記無停電電源装置が交流電力を供給す
    る負荷を選択するとともに、前記負荷の投入順序を制御
    する制御手段を設けたことを特徴とする請求項3に記載
    したプラント設備の電源システム。
  6. 【請求項6】 前記交流電源回路に設けられた変圧器を
    備え、前記無停電電源装置に設けられた無効電力補償手
    段による無効電力の供給により前記電動機負荷の力率を
    改善することによって前記変圧器の必要容量を低減させ
    るようにしたことを特徴とする請求項3ないし請求項5
    のいずれかに記載したプラント設備の電源システム。
  7. 【請求項7】 前記交流電源と前記無停電電源装置との
    切替えを行う切替スイッチを前記交流電源回路の過電流
    に対応する過電流保護機能を有するサイリスタ素子によ
    り構成することを特徴とする請求項1ないし請求項6の
    いずれかに記載したプラント設備の電源システム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100973001B1 (ko) 2005-10-31 2010-07-30 디아이씨 가부시끼가이샤 수성 안료 분산액 및 잉크젯 기록용 잉크
CN105445580A (zh) * 2015-11-18 2016-03-30 中国电力科学研究院 一种无功补偿装置响应时间的测试方法

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KR100973001B1 (ko) 2005-10-31 2010-07-30 디아이씨 가부시끼가이샤 수성 안료 분산액 및 잉크젯 기록용 잉크
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