JP2003314931A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空気調和機の室外及び室内ユニットとの間の
渡り線の数を削減して設置工事を簡単にするとともに、
安価で、信頼性の高い除霜制御を行う。 【解決手段】 室内熱交換器温度の温度センサ303用
のコネクタ303c、室温の温度センサ302用のコネ
クタ302c、室外熱交換器温度の温度センサ403用
のコネクタ403cを設ける。コネクタ303c,30
2c,403cからの温度信号を読み込んで着霜判定を
行う。温度センサが2本接続、3本接続でも同一の制御
工程を実行し、着霜判定を行う。暖房運転を開始後、冷
風防止機能が解除されてから20分後に、室内熱交換器
温度と室温との温度差を新しい最大温度差として更新す
る。温度差の割合と設定割合とを比較して室外熱交換器
の着霜判定を行う。また、温度差の割合に応じて除霜運
転時間を設定する。また、カラ打ち除霜を防止する。さ
らに、残霜を検出して除霜する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒートポンプ式の
冷凍サイクルと制御装置とを備える空気調和機に関わ
り、室外熱交換器の着霜判定を行う空気調和機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、普及が著しいインバータ式空気調
和機は、室内ユニットと室外ユニットとを接続する接続
電線(渡り線)の数は、例えば、電源線、共通線、通信
線等の3本で構成される。ところが、現実には、従来の
定速回転の圧縮機を用いる空気調和機も、まだまだ多用
されている。
【0003】例えば、図20に示す空気調和機は、接続
電線が4本、及び室外側温度センサが1本で構成され
る。そこで、接続電線(渡り線)を削減すべく提案され
たのが室内ユニット側の2本の温度センサにより除霜制
御を行うようにした、以下の従来技術である。
【0004】特開平8−261541号公報は、室外熱
交温度センサを不要として渡り線を1本削減し、室内熱
交温度センサ11と吸込空気温度センサ10とにより、
除霜運転の開始、及び終了を判定するように、構成され
ている。
【0005】例えば、図21は上記従来の技術で正常に
着霜を検出する場合の1例を示す図である。室内の2本
の温度センサを用い、暖房運転初期の温度差ΔT(=T
c−Ta)を最大温度差ΔTmax として記憶し、その最
大温度差ΔTmax に対する温度差ΔTの割合βn が所定
の割合βspよりも小さくなった場合に、着霜とみなし、
除霜運転を行うようにして実施した場合に、正常に着霜
を検出する。
【0006】また、特開平4−60330号公報は、室
外熱交温度センサの異常時に、室内熱交温度センサと室
内温度センサとにより、除霜運転の開始、及び終了を判
定するものである。
【0007】
【特許文献1】特開平8−261541号公報
【特許文献2】特開平4−60330号公報
【特許文献3】特公昭62−25944号公報
【特許文献4】実開昭51−89369号公報
【特許文献5】実開昭52−41055号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記の特開平8−26
1541号公報の従来技術は、前記2本の温度センサが
検出する温度差が暖房運転の1サイクル中の最大温度差
に対し所定の割合まで低下した時、デフロスト指令を出
力するが、例えば、暖房運転中に外気温度が上昇を続け
る場合や、ドアが開いて室内の温度が低下する場合は、
従来技術の図2に開示されているような時間経過に伴っ
て温度差が減少する変化(右下がりの温度差の変化)で
はなく、時間経過に伴って温度差が増加する変化(右上
がりの温度差の変化)となる場合がある。この結果、霜
が多量に付着しているにも拘わらず、デフロスト指令が
出力されずに室外熱交換器を傷めるおそれがあり、この
点に改良の余地がある。
【0009】また、従来技術は、除霜時間を設定する手
段と、この設定時間を変更する除霜時間変更手段と、変
更された除霜時間が経過したとき除霜運転を終了させる
デフロスト終了手段を具備している。しかし、室内熱交
換器用ファンの風量と室内熱交温度センサの検出温度と
は相互に密接な関係があり、また、室内熱交温度は室内
空気温度や外気温度の影響を受けるので、必ずしも着霜
量を推測できるわけではなく、除霜時間を変更して該除
霜時間が経過しても霜が溶融したとはいえず、この点に
改良の余地がある。
【0010】また、従来技術は、室内熱交温度センサの
検出温度が設定温度になったとき、除霜運転を終了させ
るデフロスト終了手段を具備するが、除霜運転は「過渡
現象」であり冷凍サイクルにとって安定した運転系では
ない。一般に、外気温度や、着霜量や、圧縮機の状態等
の影響を受けるので設定温度に達したからといって必ず
しも霜が溶融したとはいえないという、問題点がある。
【0011】さらに、暖房能力の低下により着霜を検出
する2センサ式除霜制御では、外気温度が高い晴天の日
中に暖房運転を開始し、最大温度差を記憶した後、天候
の悪化や日没などの影響で外気温が低下した場合等に、
外気温の低下により暖房能力が低下し、着霜が無いにも
関わらずカラ打ち除霜を行ってしまうことがあった。例
えば、図22に示すように、上記従来の技術では、晴天
の日中(例えば外気温20℃の場合)に暖房運転を開始
し、最大温度差ΔTmax を記憶した後、天候の悪化や日
没などの影響で外気温が低下した場合(例えば20℃→
7℃)に、着霜の起こり得ない晴天時に記憶したΔTma
x を基準にして、それに対する温度差ΔTの割合βn を
求めて着霜判定を行うので、外気温の低下により暖房能
力が低下し、着霜が無いにも関わらず温度差ΔTの割合
βnが所定の割合βspより小さくなった場合に、カラ打
ち除霜を行ってしまうことがあり、改良の余地が残って
いる。
【0012】このことは、特開平4−60330号公報
において、室内熱交温度センサと室内温度センサとの2
センサ式除霜制御を行う場合も同様である。
【0013】なお、カラ打ち除霜を減らす方法として、
従来より特公昭62−25944号公報、実開昭51−
89369号公報、実開昭52−41055号公報に開
示されているように、室外熱交換器温度の他に外気温度
を検出し、除霜運転を行う範囲を着霜し得る条件に限定
する方法がとられているが、2センサ式除霜制御では、
外気温度を直接検出することができないという事情があ
る。
【0014】また、一方では、前回の除霜運転が不完全
であったり、着霜状態で停電になった場合等は、次の暖
房運転開始時に前回の着霜が「残霜」として残っている
ことがある。このような状態で暖房運転を開始すると、
運転初期の暖房能力が小さく、例えば図23に示すよう
に、最大温度差ΔTmax に過小な値を記憶してしまい、
十分に部屋を暖められないにも関わらず、その状態より
ももっと沢山の霜がつくまで暖房運転を続けてしまうこ
とがあった。また、冷風防止の機能が働き、室内ファン
風量を抑え、さらに長く運転してしまうことがあった。
【0015】このような残霜に対する対策として、一つ
には、冷風防止機能が解除されてから所定時間(例えば
20分)経過するまでに温度差が所定温度(例えば10
℃)未満になった場合に「前回の除霜が不完全で残霜が
ある」と判断して直ちに除霜運転を開始することも有効
である。しかしながら、冷風防止解除時の温度差ΔT
は、図24に示すように室内温度が低い場合は大きく
(a)、室内温度が高い場合は小さくなる(b)。した
がって、あらかじめ室内が他の暖房機等で暖められてい
る状態で暖房運転を開始した場合等に(b)、冷風防止
解除後すぐに判定を行うと、残霜の有無に関わらず除霜
運転を行ってしまうことになり、所定のマスク時間を設
けたり、ΔTやTcが上昇する傾きを判定するなどの処
理を別途必要とし、処理が複雑になる点が課題として残
っている。
【0016】同様に、早朝、あるいは悪天候など、外気
温度が低い条件で暖房運転を開始すると、運転初期の暖
房能力が小さく、例えば図25に示すように、最大温度
差ΔTmax に過小な値を記憶してしまい、その後日照や
天候の回復により外気温が上昇し、着霜した場合に、正
常に着霜を検出できず、着霜があるにも関わらず暖房運
転を続けてしまうことがあった。また、例えば、残霜が
ある状態で暖房運転を開始し外気温度の上昇により残霜
が自然に融解する過程で最大温度差ΔTmax を更新した
場合等にも最大温度差ΔTmax に過小な値を記憶してし
まいその後再度着霜した場合に同様に着霜があるにも関
わらず暖房運転を続けてしまうことがあった。
【0017】本発明は、空気調和機の室外ユニットと室
内ユニットとの間の接続電線(渡り線)の数を削減して
設置工事を簡単にするとともに、安価で、さらに、信頼
性の高い除霜制御を行う空気調和機を提供することを課
題とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の空気
調和機は、制御装置の入力部に温度センサを接続するコ
ネクタと、制御装置の処理部が室内熱交換器温度と室内
温度との温度差を算出する制御工程と、暖房運転を開始
した後、制御装置の記憶部に、予め記憶した最大温度差
と前記算出した温度差とから、温度差の割合を算出する
制御工程と、前記温度差の割合と予め設定された設定割
合とを比較して室外熱交換器の着霜判定を行う制御工程
とを備える空気調和機において、冷凍サイクルの状態変
化を認識するため、単位時間毎に温度データを入力して
処理する制御工程と、第1所定時間タイマと、冷凍サイ
クルを制御するために処理部が有する制御ステータスの
変化の有無を判断する制御工程と、を備え、制御ステー
タスの変化の有無を判断して変化有りと判断した場合、
第1所定時間タイマの計時を開始し、前記第1所定時間
タイマの計時終了後に、最大温度差の値を算出し、補正
して更新することを特徴とする。なお、「制御ステータ
ス」とは、制御装置の現在の入/出力状態や設定内容、
各レジスタ、カウンタ、フラグ類の状態などを含んだ制
御状態のことであるが、ここで言う「制御ステータス」
とは、主に出力状態のことである。
【0019】請求項1の空気調和機によれば、マイコン
の制御ステータスが変化した時点の直後の単位時間か
ら、第1所定時間(例えば5分)が経過した時点で、ス
テータスが変化した直前の単位時間における最大温度差
をステータスの変化後の新しい最大温度差に更新するの
で、常に空気調和機の運転状態に応じた好適な最大温度
差を記憶し、着霜判定に用いることができる。
【0020】本発明の請求項2の空気調和機は、制御装
置の入力部に温度センサを接続するコネクタと、制御装
置の処理部が室内熱交換器温度と室内温度との温度差を
算出する制御工程と、暖房運転を開始した後、制御装置
の記憶部に、予め記憶した最大温度差と前記算出した温
度差とから、温度差の割合を算出する制御工程と、前記
温度差の割合と予め設定された設定割合とを比較して室
外熱交換器の着霜判定を行う制御工程とを備える空気調
和機において、冷凍サイクルの状態変化を認識するた
め、単位時間毎に温度データを入力して処理する制御工
程と、第2所定時間タイマと、を備え、第2所定時間毎
に、第3所定時間を一区分として第2所定時間毎の温度
データ群の変化状態を第3所定時間毎に比較・判断し
て、前記処理の結果、着霜判定基準である予め設定され
た設定割合の値を更新することを特徴とする。
【0021】請求項2の空気調和機によれば、第3所定
時間(例えば20分)を一区分として第2所定時間(例
えば5分間)毎の温度データ群(室内熱交換器温度、室
内温度、室外熱交換器温度、温度差)の変化状態を、第
3所定時間毎に比較し、判断するので、外気温度の変動
に応じる室内熱交換器温度の変動、特に、外気温度が上
昇を続けている場合や、室内温度の変動に対して、着霜
判定基準である設定割合の値を更新するので誤判定のな
い着霜判定ができる。
【0022】本発明の請求項3の空気調和機は、制御装
置の入力部に温度センサを接続するコネクタと、制御装
置の処理部が室内熱交換器温度と室内温度との温度差を
算出する制御工程と、暖房運転を開始した後、制御装置
の記憶部に、予め記憶した最大温度差と前記算出した温
度差とから、温度差の割合を算出する制御工程と、前記
温度差の割合と予め設定された設定割合とを比較して室
外熱交換器の着霜判定を行う制御工程とを備える空気調
和機において、暖房運転を開始した後、室内ファンの冷
風防止機能が解除されてから第3所定時間経過後に、温
度差を算出し、前記温度差を新しい最大温度差として更
新するようにしたことを特徴とする。
【0023】請求項3の空気調和機によれば、暖房運転
を開始して、冷凍サイクルの運転が安定する時点で、温
度差を新しい最大温度差として更新するので、信頼性の
高い着霜判定を実行できる。
【0024】本発明の請求項4の空気調和機は、制御装
置の入力部に温度センサを接続するコネクタと、制御装
置の処理部が室内熱交換器温度と室内温度との温度差を
算出する制御工程と、暖房運転を開始した後、制御装置
の記憶部に、予め記憶した最大温度差と前記算出した温
度差とから、温度差の割合を算出する制御工程と、前記
温度差の割合と予め設定された設定割合とを比較して室
外熱交換器の着霜判定を行う制御工程とを備える空気調
和機において、第2所定時間毎に、着霜判定処理を実行
し、前記温度差の割合と設定割合とを比較して、温度差
の割合が設定割合以下である場合、前記温度差の割合の
大/小に応じて除霜運転時間を短/長に設定して除霜運
転を開始し、前記設定した除霜運転時間が経過すると除
霜運転を終了する制御工程を備えることを特徴とする。
【0025】請求項4の空気調和機によれば、実際に着
霜が進行している場合、最低暖房運転時間(例えば50
分前後のマスクタイム)が解除された時点での着霜判定
の結果、温度差の割合は設定割合をかなり下回っている
可能性も考えられる。必要とする除霜時間(圧縮機運転
時間)は着霜の度合いに応じて変化するので、温度差の
割合に基づいて、除霜時間(圧縮機運転時間)を算出・
更新して除霜運転を行うことにより、除霜運転時間の最
適化が可能となり、このことは省エネ性、信頼性の観点
から好ましい。
【0026】本発明の請求項5の空気調和機は、制御装
置の入力部に温度センサを接続するコネクタと、制御装
置の処理部が室内熱交換器温度と室内温度との温度差を
算出する制御工程と、暖房運転を開始した後、制御装置
の記憶部に、予め記憶した最大温度差と前記算出した温
度差とから、温度差の割合を算出する制御工程と、前記
温度差の割合と予め設定された設定割合とを比較して室
外熱交換器の着霜判定を行う制御工程とを備える空気調
和機において、冷凍サイクルに設けられた流路切換弁は
コイルレス四方弁であり、さらに、室外熱交換器温度を
検出し、前記温度の値が所定温度を下回った/上回った
場合に除霜運転を開始/終了する制御工程を備えること
を特徴とする。
【0027】請求項5の空気調和機によれば、室外熱交
換器に温度センサを設けて、該温度センサの検出温度に
より着霜を確実に検出し、除霜運転を開始/終了するの
で、霜は確実に溶融する。なお、この構成では温度セン
サが1本増えるので流路切換弁にコイルレス四方弁を用
いて接続電線(渡り線)を1本削減して、接続線が増加
しない構成としている。
【0028】本発明の請求項6の空気調和機は、請求項
1の構成を備え、前記第1所定時間経過した後の温度差
を、制御ステータスの変化の単位時間前の温度差の割合
で除算して、前記最大温度差を算出することを特徴とす
る。
【0029】請求項6の空気調和機によれば、冷凍サイ
クルの状況に応じた好適な新しい最大温度差の補正・更
新ができるので、着霜判定の信頼性が向上する。
【0030】本発明の請求項7の空気調和機は、請求項
4の構成を備え、前記除霜運転時間を着霜判定の温度差
の割合により可変設定することを特徴とする。
【0031】請求項7の空気調和機によれば、おおよそ
の着霜量に応じて除霜運転を行うので、霜の溶融が好適
に完了する。
【0032】本発明の請求項8の空気調和機は、請求項
1〜6の構成を備え、前記最大温度差が過大な値となら
ないように該最大温度差に上限値を設けたことを特徴と
する。
【0033】請求項8の空気調和機によれば、請求項1
〜6と同様な作用効果が得られるとともに、温度差の割
合を算出しうるための最大温度差を適正に規制すること
により、温度差の割合による判定精度を確保できるの
で、着霜がない場合に割合が設定値未満になることがな
くカラ打ち除霜を防止することができる。
【0034】本発明の請求項9の空気調和機は、一定速
圧縮機を用いた空気調和機で、室内熱交換器温度及び室
内温度の2本の温度センサを用いて暖房運転時の除霜制
御を行う空気調和機において、除霜運転開始の指示を行
うルーチンで着霜判定が真であっても、室内熱交換器温
度と室内温度の温度差が所定値未満でない場合は除霜運
転開始指示を出力しないように分岐処理を設けて構成す
ることを特徴とする。
【0035】請求項9の空気調和機によれば、例えば温
度差の割合による着霜判定が真であっても、温度差が所
定値未満でない場合は、外気温度が高く着霜はあり得な
いと判断し、除霜運転を禁止するので、カラ打ち除霜を
防止することができる。
【0036】本発明の請求項10の空気調和機は、一定
速圧縮機を用いた空気調和機で、室内熱交換器温度、及
び室内温度の2本の温度センサを用いて暖房運転時の除
霜制御を行う空気調和機において、除霜運転開始の指示
を行うルーチンで着霜判定が真であっても、室内熱交換
器温度が所定値未満でない場合は除霜運転開始指示を出
力しないように分岐処理を設けて構成することを特徴と
する。
【0037】請求項10の空気調和機によれば、例えば
温度差の割合による着霜判定が真であっても、室内熱交
換器温度が所定値未満でない場合は、外気温度が高く着
霜はあり得ないと判断し、除霜運転を禁止するので、カ
ラ打ち除霜を防止することができる。
【0038】本発明の請求項11の空気調和機は、請求
項9または10の構成を備え、前記着霜判定の処理が、
室内熱交換器温度と室内温度の温度差の、現在記憶して
いる最大温度差に対する割合で判定する工程を含み、前
記分岐処理中に前記室内熱交換器温度と室内温度の温度
差を新たな前記最大温度差とすることを特徴とする。
【0039】請求項11の空気調和機によれば、請求項
9または10と同様な作用効果が得られるとともに、着
霜判定に用いる最大温度差を更新するので、信頼性の高
い着霜判定を実行できる。
【0040】請求項12の空気調和機は、制御装置の入
力部に温度センサを接続するコネクタと、制御装置の処
理部が室内熱交換器温度と室内温度との温度差を算出す
る制御工程と、暖房運転を開始した後、制御装置の記憶
部に、予め記憶した最大温度差と前記算出した温度差と
から、温度差の割合を算出する制御工程と、前記温度差
の割合と予め設定された設定割合とを比較して室外熱交
換器の着霜判定を行う制御工程とを備える空気調和機に
おいて、冷風防止機能により室内ファンの風量を制限し
ている時間を積算する制御工程と、その積算した時間と
予め設定した設定時間とを比較する制御工程と、前記積
算した時間が前記設定時間以上であった場合に「残霜あ
り」の判定をする制御工程と、前記「残霜あり」の判定
があった場合に除霜運転を開始する制御工程とを備える
ことを特徴とする。
【0041】請求項12の空気調和機によれば、暖房運
転開始時に残霜があり、運転初期に冷風防止機能を解除
できない場合に、あるいは一時的に解除できても、また
すぐに冷風防止機能により室内ファン風量が抑えられて
しまい、必要な風量を得られない場合に、残霜を検知し
て速やかに除霜運転を行い、残霜を取り除き、通常の暖
房運転を再開することができる。
【0042】請求項13の空気調和機は、請求項3の構
成を備え、前記温度差を新しい最大温度差として更新す
る際に、温度差を予め設定した設定温度差と比較する制
御工程と、前記温度差が前記設定温度差よりも小さかっ
た場合に「残霜あり」の判定をする制御工程と、前記
「残霜あり」の判定があった場合に除霜運転を開始する
制御工程とを備えることを特徴とする。
【0043】請求項13の空気調和機によれば、請求項
3と同様な作用効果が得られるとともに、暖房運転開始
時に残霜があり、運転初期の暖房能力が小さかった場合
に、残霜を検知し速やかに除霜運転を行い、残霜を取り
除き、通常の暖房運転を開始することができる。
【0044】請求項14の空気調和機は、請求項3の構
成を備え、前記最大温度差が過小な値をとらないように
該最大温度差に下限値を設けたことを特徴とする。
【0045】請求項14の空気調和機によれば、請求項
3と同様な作用効果が得られるとともに、早朝、あるい
は悪天候など、外気温が低い条件で暖房運転を開始した
場合に、最大温度差ΔTmax に過小な値を記憶すること
がなく、下限値で制限されるので、その後、日照や天候
の回復により外気温が上昇し、着霜した場合にも、正常
に着霜を検出し除霜運転を行うことができる。
【0046】請求項15の空気調和機は、請求項13の
構成を備え、前記下限値に前記設定割合を乗算して、前
記設定温度差を算出することを特徴とする。
【0047】請求項15の空気調和機によれば、請求項
13と同様な作用効果が得られるとともに、設定温度差
に下限値と設定割合とが反映されるので、「残霜あり」
の判定基準が適切なものとなる。
【0048】
【発明の実施の形態】次に、本発明による空気調和機の
制御装置の各実施形態を図面を参照して説明する。
【0049】図1は第1実施形態の空気調和機における
冷凍サイクルとその制御装置の例を示す電気ブロック
図、図2は同空気調和機の原理的ブロック図であり、図
2の各要素は図1の各要素やその組合せに対応してい
る。図2に示したように、圧縮機4、流路切換弁(四方
弁)100、室内熱交換器9A、絞り装置10A、室外
熱交換器9B、アキュムレータ200により冷凍サイク
ルAが構成されている。
【0050】図1において、室内制御部300と室外制
御部400とは、共通電源線220、圧縮機制御線22
1、室外熱交換器制御線620の3本の電線(渡り線)
で接続され、室内ユニット側の端子台に3つの端子と、
室外ユニット側の端子台に3つの端子を各々備えてい
る。圧縮機4は、運転周波数が一定の交流電動機(すな
わち一定速圧縮機)である圧縮機動力源(電動機)45
0を動力源として駆動される。電源は単相交流であり、
電源スイッチ310を介してAC/DCコンバータ32
0に供給され、各種内部電圧に変換された直流電力が各
部に供給される。マイコン330は、ドライバ、リレー
からなる室外熱交換器駆動部C8、圧縮機駆動部C9を
制御する。そして、圧縮機4の制御により流路切換弁
(コイルレス四方弁)100内の冷媒の圧力を制御し、
流路切換弁100の切換制御を行う。また、ファンモー
タ(室外熱交換器駆動源)401、および電動機(圧縮
機動力源)450に電力が供給される。さらに、マイコ
ン330は、ドライバ(室内熱交換器駆動部)C7を駆
動し、室内熱交換器9Aのファンモータ(室内熱交換器
駆動源)301を制御する。
【0051】室内制御部300は、温度センサ302に
よって室内温度Taを検出し、その温度信号(温度デー
タ)をコネクタ302cを介して取り込む。また、温度
センサ303によって室内熱交換器9Aの配管温度(室
内熱交換器温度)Tcを検出し、その温度信号(温度デ
ータ)をコネクタ303cを介して取り込む。そして、
この温度Ta,Tcにより除霜制御を行う。なお、室内
制御部300は室外熱交換器9Bの配管温度(室外熱交
換器温度)Tc′を検出する温度センサを接続可能にし
たコネクタ403cを備えている。また、室内制御部3
00は、赤外線式等のリモコン500の送信部500a
から送出される赤外線信号を受信部304で受信するこ
とにより、室内制御部300の運転の切換えや設定等が
リモコン操作でも可能となっている。
【0052】上記第1実施形態では、2本の温度センサ
302,303によって除霜制御を行うとともに、コイ
ルレス四方弁である流路切換弁100を非電気的な力
(冷媒の圧力)により切り換えるものであり、室内制御
部300と室外制御部400とは3本の電線で接続さ
れ、接続電線の数を削減したものとなっている。なお、
前述のコイルレス四方弁とは特開2000−24943
0号公報に開示されている四方弁である。また、流路切
換弁100として四方弁コイル101に通電することで
流路を切り換えるような四方弁を用いる場合には、図1
及び図2に破線で示したような接続ラインを設け、ドラ
イバ、リレーからなる流路切換弁駆動部406をマイコ
ン330で制御して、四方弁コイル(流路切換弁駆動
源)101を駆動する。この場合は、流路切換弁制御線
710を含めて4本の電線で接続される。
【0053】なお、図2の制御装置Cにおいて、入力部
C2は、図1に示すリモコン500の送信部500aか
ら送出される赤外線信号を受信する室内ユニットに設け
られた受信部304あるいは図示しないマニュアルスイ
ッチに対応している。また、検出部C3は、室内温度T
aを検出する温度センサ302、室内熱交換器9Aの配
管温度(室内熱交換器温度)Tcを検出する温度センサ
303などに対応している。さらに、停電検出部C4は
図示しない電圧検出器に対応し、半固定記憶部C5はE
EPROM340に対応している。
【0054】図3は第2実施形態の空気調和機における
冷凍サイクルとその制御装置の例を示す電気ブロック図
であり、図3において図1と同様な要素には図1と同符
号を付記し、その詳細な説明は省略する。この第2実施
形態は、室外ユニットにおける室外熱交換器9Bの配管
温度(室外熱交換器温度)Tc′を温度センサ403に
よって検出し、その温度信号(温度データ)をコネクタ
403cを介して室内制御部300に取り込む。そし
て、3本の温度センサ302,303,403によって
除霜制御を行うように構成されている。なお、温度セン
サの渡り線を1本と記述したが、信号線2芯のケーブル
による1本の渡り線の意味である事は言うまでもない。
【0055】ここで、前記第1実施形態も第2実施形態
も同じ制御プログラムで動作するものであり、第1実施
形態において、室内温度Ta及び室内熱交換器温度Tc
を検出するときに、温度センサ403が接続可能なコネ
クタ403cの出力信号も同時に得るようにしている。
したがって、第1実施形態のように温度センサ403が
接続されていなければ、コネクタ403cの抵抗値は無
限大となり、例えばTc′<−40℃のように常に低温
に対応するデータとなる。そして、このような第1実施
形態でも好適に着霜判定を行えるように、判定条件が設
けられている。
【0056】次に第1実施形態及び第2実施形態におけ
る室内制御部300のマイコン330による制御動作を
フローチャートに基づいて説明する。なお、マイコン3
30は、内部クロックをカウントすることにより時間を
計時する各種タイマを備えており、単位時間タイマは単
位時間(1分)を、第1タイマ及び第2タイマは第1及
び第2所定時間(5分)を、第3タイマは第3所定時間
(20分)を及び第4タイマは第4所定時間(最低暖房
運転時間:50分)の経過を検出する。
【0057】図4はメインルーチンのフローチャートで
あり、ステップS1で、「暖房運転は実行可能か」の判
断を行い、noならステップS18に進み、yesなら
ステップS2に進む。この判断の処理は、運転指令が
「暖房運転モード」あるいは「自動運転モード」で暖房
運転する場合であり、サーモサイクルのオン/オフを判
断している。
【0058】ステップS2では、圧縮機を運転し、室外
ファンを運転し、四方弁を暖房モードに切り換える。次
に、ステップS3で室内ファン制御処理を行う。すなわ
ち、冷風防止機能の解除後、指令された所定の風速モー
ドで運転する。停止も含む制御処理もあり得る。次に、
ステップS4で「単位時間タイマは単位時間を計時した
か」の判断を行い、noであればステップS1に戻り、
yesであればステップS5に進む。前記タイマは暖房
運転を開始した時点から機能し、以後単位時間毎にye
sとなる。
【0059】ステップS5では、3つの温度(Tc、T
a、Tc′)を読み込み、室内熱交換器温度と室内温度
との温度差を算出して記憶し、ステップS6で温度差に
基づいて「残霜が有るか」の判断を行う。noならステ
ップS7に進み、yesならステップS24で除霜運転
制御処理を行い、ステップS1に戻る。ステップS24
の除霜運転制御処理は、後述する処理であり、除霜制御
の信頼性を高める。
【0060】ステップS7では「暖房運転開始後、第3
タイマは第3所定時間を計時したか」の判断を行い、n
oであればステップS1に戻り、yesであればステッ
プS8に進む。ステップS8では、第3所定時間経過時
の温度差を最大温度差として記憶する。なお、フラグ処
理などの詳細を省くがここの処理はステップS7でye
sとなった場合、1回だけ行う処理である。次に、ステ
ップS9で「制御ステータスは変化したか」の判断を行
う。noであればステップS13に進み、yesであれ
ばステップS11に進む。次に、ステップS11で「第
1のタイマは第1所定時間を計時終了したか」の判断を
行い、noであればステップS1に戻り、yesであれ
ばステップS12で、その時の温度差をあらかじめ記憶
した制御ステータス変化直前における温度差の割合で除
算して新しい最大温度差を算出する。なお、ここでいう
第1タイマとは必要時に機能するイベントタイマであ
る。
【0061】ステップS13では、「第2タイマは第2
所定時間を計時したか」の判断を行う。noであればス
テップS1に戻り、yesであればステップS14に進
む。前記タイマは暖房運転開始後、第3所定時間以上経
過した時点から機能し、以後第2所定時間毎にyesと
なり、ステップS14の処理に進み、その時の温度差を
最大温度差で除算して温度差の割合を算出する。
【0062】次に、ステップS15で、後述する着霜判
定処理を行い、ステップS16で「除霜運転が必要か」
の判断を行う。noならステップS1に戻り、yesな
らステップS17で、後述する除霜運転制御処理を行
い、ステップS1に戻る。
【0063】暖房運転を実行しない場合は、ステップS
18で、圧縮機を停止し、室外ファンを停止し、ステッ
プS19で室内ファンを停止する。そして、ステップS
21で、後述する着霜判定処理を行い、ステップS22
で「除霜運転が必要か」の判断を行う。noならステッ
プS1に戻り、yesならステップS23で後述する除
霜運転制御処理を行い、ステップS1に戻る。
【0064】図5は着霜判定処理に係るサブルーチンの
フローチャートであり、ステップS31で、「室外熱交
換器温度Tc′は−5℃よりも低いか」の判断を行う。
noであれば元のルーチンに復帰し、yesであればス
テップS32で「暖房運転時間は最低暖房運転時間以上
か」の判断を行い、noであれば元のルーチンに復帰
し、yesであればステップS33で、温度差、室内熱
交換器温度Tc、室内温度Ta、室外熱交換器温度T
c′の第3所定時間の状態変化の比較を行う。ここで、
ステップS31では、温度センサが2本式(第1実施形
態)の場合は、常にyesであり、3本式(第2実施形
態)の場合はnoもあり得る。ステップS32の最低暖
房運転時間は、いわゆる、除霜禁止時間(除霜マスク時
間)のことである。
【0065】次に、ステップS34で、「温度差は増加
気味か」の判断を行い、noならステップS36に進
み、yesならステップS35に進む。ここでは、T
c、Ta、Tc′の変化状態を加味して温度差の変化状
態を判断する。特に、(夜明け→朝方→昼方に向かっ
て)外気温度が上昇し、天気が悪天に向かう場合は着霜
検出を早目に行いたい。そこで、ステップS35で、温
度差の設定割合を大き目に補正して、早目検出/早目除
霜の条件を設定して、ステップS38に進む。
【0066】ステップS36では、「温度差は減少気味
か」の判断を行い、noならステップS38に進み、y
esならステップS37に進む。ここでは、Tc、T
a、Tc′の変化状態を加味して温度差の変化状態を判
断する。特に、(昼方→夕暮れ→夜方に向かって)外気
温度が下降する場合は、着霜していなくても温度差が減
少するので、着霜検出を遅目に行いたい。そこで、ステ
ップS37で、温度差の設定割合を小さ目に補正して、
遅目検出/遅目除霜の条件を設定して、ステップS38
に進む。
【0067】ステップS38では、「温度差の割合は設
定割合以下か」の判断を行う。noなら「除霜不要」と
設定して元のルーチンに復帰し、yesならステップS
41で、温度差の割合値による除霜運転時間の設定処理
を行い、ステップS42で「除霜必要」と設定して元の
ルーチンに復帰する。
【0068】図5は図4のステップS15、ステップS
21のサブルーチンである。特にステップS21の処理
では、詳細を省略するが、温度差の設定割合を若干大き
目として、およそ半分位の着霜であれば、「除霜必要」
と設定して元のルーチンに復帰することもできる。
【0069】図6は除霜運転制御処理に係るサブルーチ
ンのフローチャートであり、ステップS51で、室内フ
ァンを停止し、ステップS52で圧縮機を停止するとと
もに室外ファンを停止し、ステップS53で一分間待機
する。次に、ステップS54で圧縮機を運転し、四方弁
を冷房モードにし、霜を溶融する除霜運転を開始する。
【0070】次に、ステップS55で、「Tc′は10
℃に達したか」の判断を行い、yesならステップS5
7に進み、noならステップS56で「除霜時間は設定
した除霜運転時間を経過したか」の判断を行い、noな
らステップS54に戻って除霜運転を継続し、yesな
らステップS57で圧縮機を停止し、ステップS58で
室外ファンを運転し、ステップS59で一分間待機し、
元のルーチンに復帰する。なお、ステップS58の処理
は「水切り処理」であることはいうまでもない。ステッ
プS55の判断は、請求項5に係り、第1実施形態のよ
うに温度センサが2本式の場合は常にnoであり、第2
実施形態のように温度センサが3本式の場合はyesも
あり得る。
【0071】図6は図4のステップS17、ステップS
23、ステップS24のサブルーチンである。特に、ス
テップS23の処理は次回の暖房運転を好適に行う処理
である。また、ステップS24は前回の除霜運転で霜を
溶融し切れなかった場合のフェイルセーフ処理であり、
除霜制御の信頼性を高める。コイルレス四方弁を用いた
場合、冷媒の流路モードが暖房モード→冷房モード→暖
房モードと切り換わるので除霜運転制御には好適であ
る。
【0072】図7は、室内熱交換器温度Tc、室外熱交
換器温度Tc′、室内温度Ta、及び温度差の状態変化
の一例を示す図である。暖房運転開始後、単位時間毎に
温度データを読み込み、第3所定時間経過後から、第2
所定時間に、温度差の割合を算出し、着霜判定する。第
3所定時間毎に「状態変化」を比較しながら、50分で
マスク解除した後、60分で除霜運転を行った場合の例
を示している。
【0073】図8は、室内熱交換器温度Tc、室外熱交
換器温度Tc′、室内温度Ta、及び温度差の状態変化
の他の例を示す図である。図7と同様のシーケンスであ
るが、図5のステップS34→S35→S38の場合を
示している。早目の除霜運転の判断のため、温度差の設
定割合を大き目に変更して、着霜判定している。
【0074】(実施形態の特徴1)図5のステップS3
1、S32、図6のステップS55、S56で記述した
ように、請求項1〜請求項7に対応して除霜運転を開始
する条件は、以下の且つ且つが満たされた時であ
り、除霜運転を終了する条件はまたはが満たされた
時である。 暖房運転時間が最低暖房運転時間以上であること。 温度差の割合が設定割合以下のこと。 室外熱交換器管温度が−5℃よりも低いこと。 除霜運転時間が設定時間にたっしていること(時間復
帰)。 室外熱交換器温度が10℃よりも高いこと(温度復
帰)。 これにより、室外熱交換器温度センサを、入力部のコネ
クタに接続していない2本式の場合も、入力部のコネク
タに接続している3本式の場合も、ハードウエア、ソフ
トウエアを変更することなく、好適に除霜運転のための
制御工程を実行することができる。
【0075】(実施形態の特徴2)請求項1〜請求項
4、及び請求項6、請求項7において、流路切換弁をコ
イルレス四方弁で構成した場合、接続電線と四方弁に関
わる駆動回路部が削減できるので、請求項1〜請求項
4、及び請求項6、請求項7の作用効果に加えてさらに
省資源、省エネとなる。
【0076】(実施形態の特徴3)図4のステップS
7、S8に記載したように、暖房運転を開始した後、室
内ファンの冷風防止機能が解除されてから20分(前記
第3所定時間)経過後に、温度差を算出し、前記温度差
を新しい最大温度差として更新するように構成する。こ
れにより、暖房運転を開始して、冷凍サイクルの運転が
安定する時点で、温度差を新しい最大温度差として更新
するので、信頼性の高い着霜判定を実行できる。この特
徴は請求項3に対応している。
【0077】(実施形態の特徴4)室内ファンの冷風防
止機能が解除されてから20分経過するまでの間に、温
度差を算出して監視し、温度差が10℃未満になった場
合、「前回の除霜が不完全で残霜がある」と判断して、
除霜運転の設定時間を7.5分として、直ちに除霜運転
を開始する。すなわち、気候の急変時などに、結果的に
除霜運転時間が短くて霜が残ってしまった場合に、この
技術により、霜を完全に溶融して暖房運転に復帰でき
る。
【0078】(実施形態の特徴5)図4のステップS
9、S11、S12に記載したように、請求項1の具体
例として、室内ファンの風量が変更された場合に、単位
時間(1分)毎にマイコンは制御ステータスの変化の有
無を判定しているので、任意の単位時間で変化を認識し
たら、その1分前の温度差の割合と、第1所定時間(例
えば5分)経過した後の温度差とから、最大温度差を算
出し、この最大温度差を新しい最大温度差として更新
(補正)する。第1所定時間(例えば)5分経過した後
の温度差を変化した1分前の温度差の割合で除算して、
最大温度差を算出する。冷凍サイクルの状況に応じた好
適な新しい最大温度差に補正・更新ができるので、着霜
判定の信頼性が向上する。この特徴は請求項6に対応し
ている。
【0079】(実施形態の特徴6)図5のステップS3
3〜S38に記載したように、請求項2の具体例とし
て、5分毎に、記憶した温度データから20分を一区分
として5分毎の温度や温度差のデータ群の変化状態を比
較し、20分間の変化状態(増加気味か、平衡気味か、
減少気味か)の比較を行い、着霜判定基準である温度差
の設定割合の値を、増加気味の場合は早目除霜に、平衡
気味の場合は通常除霜に、減少気味の場合は遅目除霜
に、変更する制御工程を備える。これにより、室内温度
の変化や、特に、外気温度の変化を20分区切りで監視
して、20分間の変化状態(増加気味か、平衡気味か、
減少気味か)の比較を行い、着霜判定基準である温度差
の設定割合値を変更するので、5分間位では安定しない
室内温度や、特に外気温度の変化状態を監視でき、着霜
判定の信頼性が高まる。
【0080】(実施形態の特徴7)図5のステップS4
1で実行する。請求項4の具体例として、除霜運転時間
は、着霜判定の温度差の割合により可変設定する。例え
ば、温度差の割合が、0.60より大きく0.70以下
の時、0.70より大きく0.80以下の時、0.80
より大きく0.90以下の時、0.90より大きく1.
00以下の時にそれぞれ対応して、除霜運転の設定時間
を7.5分、5.5分、3.5分、1.5分と設定す
る。この除霜運転時間は圧縮機運転時間を意味する。実
際は図6のステップS53,S59に示すように2つの
「一分間、待機する」時間を合わせた時間が除霜運転時
間である。おおよその着霜量に応じて除霜運転を行うの
で、霜の溶融が好適に完了する。この特徴は請求項7に
対応している。
【0081】(実施形態の特徴8)図4のステップS1
8〜S23で実行する。サーモオフの場合、直近の第2
所定時間が経過していなくても、着霜判定処理を実行
し、温度差の割合が設定割合以下であれば「着霜した」
と判定し、次に、除霜運転の開始条件を満たしていれば
除霜運転する。除霜運転時間は請求項4により決まる。
既に付着した霜を速やかに溶融するので、快適な暖房運
転が実現できる。
【0082】(実施形態の特徴9)上記実施形態の特徴
8と同様に、空気調和機の運転停止信号を受けた場合、
半分位の着霜で除霜するように新しい設定割合を算出
し、温度差の割合が新しい設定割合以下であれば半分位
は着霜したと判定して除霜運転する。除霜運転時間は請
求項4により決まる。既に付着した霜を速やかに溶融す
るので、次回の暖房運転の立ち上がりがスムースであ
る。
【0083】(実施形態の特徴10)請求項1及び請求
項2の構成を備えた具体例として、3つの温度を読み込
み、温度差を算出し、最大温度差と温度差とから温度差
の割合を求め、温度差の設定割合と比較して着霜判定す
る空気調和機において、単位時間タイマと、前記単位時
間タイマに同期する一のタイマと、他のタイマと、処理
部(マイコン)が制御ステータスを変化した場合、変化
した直前の単位時間の温度データと、一のタイマが計時
終了する単位時間の温度データとから、最大温度差を補
正する制御工程と、他のタイマが計時終了する毎に、記
憶部に記憶した温度差データ群から、第3所定時間を一
区分として一のタイマ毎の温度や温度差のデータ群の変
化状態を比較して、温度差の設定割合の値を補正する制
御工程と、を備え、前記一区分の中で「変化状態が増加
/減少気味」の場合、温度差の設定割合を大き目/小さ
目に補正する制御工程を実行する、ことを特徴とする。
室内ファンの風速の変化など、5分間で安定する変動要
因を最大温度差で補正し、室内温度の変化や外気温度の
変化などを20分間の変化状態(増加気味か、平衡気味
か、減少気味か)の比較・判断を実行し、温度差の設定
割合の値を補正する。このように冷凍サイクルの運転条
件に応じて、最大温度差と温度差の設定割合との補正・
更新を行うので、着霜判定の信頼性が向上する。
【0084】図9は第3実施形態に係る着霜判定処理の
フローチャートである。この処理は図4のステップS1
5及びステップS21の着霜判定処理に対応しており、
この図9を図4のサブルーチンとして説明する。前記ス
テップS14またはステップS19の処理が終了して着
霜判定処理を開始すると、ステップS61で、暖房運転
時間は所定時間以上であるか否かを判定し、所定時間以
上でなければ元のルーチンに復帰し(ステップS16ま
たはステップS22の処理に進み)、所定時間以上であ
ればステップS62で、温度差の割合は設定値未満か否
かを判定し、設定値未満でなければ元のルーチンに復帰
する。設定値未満であればステップS63で、室内熱交
換器温度と室内温度の温度差は所定値未満か否かを判定
する。温度差が所定値未満でなければ元のルーチンに復
帰し、所定値未満であれば、ステップS64で除霜運転
開始指示を出力して、元のルーチンに復帰する。なお、
この第3実施形態の場合、ステップS16またはステッ
プS22の判定は、ステップS64による除霜運転開始
指示の出力があるか否かで判定する。
【0085】このように、第3実施形態では、ステップ
S61,S62のように暖房運転時間や割合による着霜
判定の条件が真(判定がyes)であっても、室内熱交
換器温度と室内温度の温度差が所定値未満でない場合
は、除霜運転開始指示を出力しないように分岐処理(S
63で判定noのパス)を設けて構成している。
【0086】ここで、暖房運転の際、外気温度が高いほ
ど室外機(蒸発器)の吸熱量が増え、室内熱交換器温度
Tcは高くなり、室内熱交換器温度Tcと室内温度Ta
の温度差ΔTも大きくなる。逆に、外気温度が低いほ
ど、室内熱交換器温度Tcは低く温度差ΔTは小さくな
る。また、外気湿度がどんなに高くても外気温度が所定
値(5℃前後)以上の場合は着霜は起こり得ない。
【0087】このため、例えば図12に示すように、日
没などにより外気温度が低下して、最大温度差ΔTmax
に対する温度差ΔTの割合βn が所定の割合βspよりも
小さくなっても除霜運転を開始しない。そして、室内熱
交換器温度Tcと室内温度Taの温度差ΔTが下がっ
て、着霜が起こり得ない値未満に減少するまで、除霜運
転が禁止される。これにより、カラ打ち除霜が防止され
る。
【0088】なお、ステップS63で温度差ΔTが所定
値未満でなく除霜運転を禁止する場合に、図9に破線で
示したように、最大温度差ΔTmax をその時の温度差Δ
Tに更新する処理を設けて、割合βn の判定精度を補正
するようにしてもよい。
【0089】図10は第4実施形態に係る着霜判定処理
のフローチャートであり、この処理も図4の着霜判定処
理に対応しているので図4のサブルーチンとして説明す
る。前記ステップS14またはステップS19の処理が
終了して着霜判定処理を開始すると、ステップS71
で、暖房運転時間は所定時間以上であるか否かを判定
し、所定時間以上でなければ元のルーチンに復帰し(ス
テップS16またはステップS22の処理に進み)、所
定時間以上であればステップS72で、温度差の割合は
設定値未満か否かを判定し、設定値未満でなければ元の
ルーチンに復帰する。設定値未満であればステップS7
3で、室内熱交換器温度は所定値未満か否かを判定す
る。室内熱交換器温度が所定値未満でなければ元のルー
チンに復帰し、所定値未満であれば、ステップS74で
除霜運転開始指示を出力して、元のルーチンに復帰す
る。この第4実施形態の場合も、ステップS16または
ステップS22の判定は、ステップS74による除霜運
転開始指示の出力があるか否かで判定する。
【0090】このように、第4実施形態では、ステップ
S71,S72のように暖房運転時間や割合による着霜
判定の条件が真(判定がyes)であっても、室内熱交
換器温度が所定値未満でない場合は、除霜運転開始指示
を出力しないように分岐処理(S73で判定noのパ
ス)を設けて構成している。
【0091】このため、例えば図13に示すように、日
没などにより前記同様に温度差ΔTの割合βn が所定の
割合βspよりも小さくなっても除霜運転を開始せず、室
内熱交換器温度Tcが着霜が起こり得ない値未満に減少
するまで、除霜運転が禁止される。これにより、カラ打
ち除霜が防止される。
【0092】なお、ステップS73で室内熱交換器温度
Tcが所定値未満でなく除霜運転を禁止する場合に、図
10に破線で示したように、最大温度差ΔTmax をその
時の温度差ΔTに更新する処理を設けて、割合βn の判
定精度を補正するようにしてもよい。
【0093】図11は第5実施形態に係るフローチャー
トであり、この処理は図4のステップS8とステップS
9の間で行う。この第5実施形態では、最大温度差ΔT
maxに対する上限値と下限値とが予め設定されている。
図4のステップS7で「暖房運転開始後、第3タイマは
第3所定時間を計時した」と判断されると、一旦ステッ
プS8で温度差を最大温度差として記憶した後、図11
のステップS81で最大温度差が上限値以上であるか否
かを判定し、上限値以上であればステップS82で最大
温度差として上限値を設定して図4のステップS9に進
み、上限値以上でなければステップS83に進む。ステ
ップS83では、最大温度差が下限値以下であるか否か
を判定し、下限値以下であればステップS84で最大温
度差として下限値を設定して図4のステップS9に進
み、下限値以下でなければそのままステップS9に進
む。
【0094】このように、第5実施形態では、最大温度
差を更新する際に過大な値をとらないように上限値で規
制するので、例えば図14に示すように、着霜のあり得
ない条件で最大温度差ΔTmax を更新した場合、ΔTma
x は上限値で規制されるので、割合βn(=ΔT/ΔT
max )が1(100%)より大きく設定値βspから大き
く離れる方向に変化する。そして、日没や天候の悪化に
より着霜の起こり得る条件になった場合に1(100
%)付近に変化し、以降、着霜に応じて減少変化するよ
うになる。
【0095】図15は第6実施形態に係る残霜判定処理
のフローチャートである。この処理は図4のステップS
3とステップS4の間で行う。この第6実施形態では、
冷風防止機能により室内ファンの風量が抑えられている
時間を積算するとともに、冷風防止時間の積算値に対す
る判定値としての冷風防止設定時間(所定値)が予め設
定されている。図4のステップS3で前記のように室内
ファン制御処理を行うと、図15のステップS91で冷
風防止時間(冷風防止機能が働いている時間)の積算値
が冷房防止設定時間以上か否かを判定し、noであれば
図4のステップS4に進み、yesであればステップS
92で「残霜あり」と判断して残霜があることを示すフ
ラグをセットし、図4のステップS4に進む。これによ
り、図4のステップS6でフラグを参照し、「残霜あ
り」の場合は速やかに除霜運転を開始する。
【0096】この第6実施形態により、図16に示すよ
うに、残霜がある状態で暖房運転を開始した場合に、そ
の初期段階で残霜を検出し、除霜運転を行うことができ
る。なお、図16(a)は暖房運転開始時に一旦は室内
熱交換器温度が上昇し冷風防止機能が解除され室内ファ
ン風量を設定風量(図の例ではHigh)にするが、残
霜があるため、設定風量では再び室内熱交換器温度が低
下してしまい、再度冷風防止機能が働き室内ファンの風
量を(図の例ではLowに)抑え、風量を抑えたことに
より再び室内熱交換器温度が上昇し冷風防止機能が解除
され、この動作の繰り返しとなった例である。そして、
冷風防止機能により室内ファンの風量が抑えられている
時間の積算値が所定時間(冷房防止設定時間)以上とな
り、残霜を検出する例である。また、図16(b)に示
す例のように暖房運転開始時に冷風防止機能が解除でき
ずに所定時間以上経過した場合も、同様に冷風防止機能
により室内ファンの風量が抑えられている時間の積算値
が所定時間(冷房防止設定時間)以上となり、残霜を検
出する。
【0097】図17は第7実施形態に係る処理のフロー
チャートである。この処理は図4のステップS8とステ
ップS9の間で行う。この第7実施形態では、第5実施
形態(図11)のステップS81〜S84の処理を行
い、その後に、ステップS101で最大温度差ΔTmax
が所定値未満であるまたは否かを判定する。そして、最
大温度差ΔTmax が所定値未満の場合は、ステップS1
02で「残霜あり」と判定し、残霜があることを示すフ
ラグをセットし、図4のステップS9に進む。これによ
り、図18に示すように、残霜がある状態で暖房運転を
開始した場合に、その運転の初期段階で残霜を検出し、
除霜運転を行うことができる。
【0098】また、図19に示すように、外気温度が低
い状態で暖房運転を開始し最大温度差ΔTmax を記憶し
た後に外気温度が上昇し、着霜が起こった場合にも、正
常にその着霜を検出し、除霜運転を行うことができる。
また、同様に、残霜がある状態で暖房運転を開始し外気
温度の上昇により残霜が自然に融解する過程かあるいは
それ以前に最大温度差ΔTmax を記憶し、その後再び、
着霜が起こった場合にも、正常にその着霜を検出し、除
霜運転を行うことができる。
【0099】
【発明の効果】請求項1の空気調和機によれば、内乱、
特に、室内ファンの変動要因を取り除いて、安定した温
度差データが算出できるので、信頼性の高い着霜判定が
できる。
【0100】請求項2の空気調和機によれば、20分区
分で温度データの変化状態(増加気味か、平衡気味か、
減少気味か)を比較し、着霜判定基準である温度差の設
定割合を変更するので、外乱、特に、外気温度の変化状
態を比較・判断でき、着霜判定の信頼性が高まり、省エ
ネ性が向上する。
【0101】請求項3の空気調和機によれば、暖房運転
を開始して、冷凍サイクルの運転が安定する時点で、温
度差を新しい最大温度差として更新するので、信頼性の
高い着霜判定を実行できる。
【0102】請求項4の空気調和機によれば、ほぼ着霜
量に応じた好適な除霜運転時間を設定して除霜運転する
ので、除霜運転時間の最適化が可能となり、省エネ性、
信頼性の観点から効果的である。
【0103】請求項5の空気調和機によれば、室外熱交
換器温度が−5℃を下回った場合に「着霜した」との判
定の信頼性を増し、10℃近傍を上回った場合に「除霜
を終了した」と判定できる。このとき、四方弁をコイル
レス式で構成するので温度センサの配線が増えても、四
方弁制御線が不要となり、省資源、省エネの観点から効
果的である。
【0104】請求項6の空気調和機によれば、請求項1
と同様な効果が得られるとともに、冷凍サイクルの状況
に応じた好適な新しい最大温度差の補正・更新ができる
ので、着霜判定の信頼性が向上する。
【0105】請求項7の空気調和機によれば、請求項4
と同様な効果が得られるとともに、おおよその着霜量に
応じて除霜運転を行うので、霜の溶融が好適に完了す
る。
【0106】請求項8の空気調和機によれば、請求項1
〜6と同様な効果が得られるとともに、温度差の割合を
算出しうるための最大温度差を適正に規制することによ
り、温度差の割合による判定精度を確保できるので、着
霜がない場合に割合が設定値未満になることがなくカラ
打ち除霜を防止することができる。
【0107】請求項9の空気調和機によれば、例えば温
度差の割合による着霜判定が真であっても、温度差が所
定値未満でない場合は、外気温度が高く着霜はあり得な
いと判断し、除霜運転を禁止するので、カラ打ち除霜を
防止することができる。
【0108】請求項10の空気調和機によれば、例えば
温度差の割合による着霜判定が真であっても、室内熱交
換器温度が所定値未満でない場合は、外気温度が高く着
霜はあり得ないと判断し、除霜運転を禁止するので、カ
ラ打ち除霜を防止することができる。
【0109】請求項11の空気調和機によれば、請求項
9または10と同様な効果が得られるとともに、着霜判
定に用いる最大温度差を更新するので、信頼性の高い着
霜判定を実行できる。
【0110】請求項12の空気調和機によれば、暖房運
転開始時に残霜があり、運転初期に冷風防止機能を解除
できない場合に、あるいは一時的に解除できても、また
すぐに冷風防止機能により室内ファン風量が抑えられて
しまい、必要な風量を得られない場合に、残霜を検知し
て速やかに除霜運転を行い、残霜を取り除き、通常の暖
房運転を再開することができる。
【0111】請求項13の空気調和機によれば、請求項
3と同様な効果が得られるとともに、暖房運転開始時に
残霜があり、運転初期の暖房能力が小さかった場合に、
残霜を検知し速やかに除霜運転を行い、残霜を取り除
き、通常の暖房運転を開始することができる。
【0112】請求項14の空気調和機によれば、請求項
3と同様な効果が得られるとともに、早朝、あるいは悪
天候など、外気温が低い条件で暖房運転を開始した場合
に、最大温度差ΔTmax に過小な値を記憶することがな
く、下限値で制限されるので、その後、日照や天候の回
復により外気温が上昇し、着霜した場合にも、正常に着
霜を検出し除霜運転を行うことができる。
【0113】請求項15の空気調和機によれば、請求項
13と同様な効果が得られるとともに、設定温度差に下
限値と設定割合とが反映されるので、「残霜あり」の判
定基準が適切なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の空気調和機における冷
凍サイクルとその制御装置の例を示す電気ブロック図で
ある。
【図2】同空気調和機の原理的ブロック図である。
【図3】本発明の第2実施形態の空気調和機における冷
凍サイクルとその制御装置の例を示す電気ブロック図で
ある。
【図4】本発明の実施形態におけるメインルーチンのフ
ローチャートである。
【図5】本発明の実施形態における着霜判定処理に係る
サブルーチンのフローチャートである。
【図6】本発明の実施形態における除霜運転制御処理に
係るサブルーチンのフローチャートである。
【図7】本発明の実施形態における熱交換器温度、室内
温度及び温度差の状態変化の一例を示す図である。
【図8】本発明の実施形態における熱交換器温度、室内
温度及び温度差の状態変化の他の例を示す図である。
【図9】本発明の第3実施形態に係る着霜判定処理のフ
ローチャートである。
【図10】本発明の第4実施形態に係る着霜判定処理の
フローチャートである。
【図11】本発明の第5実施形態に係るフローチャート
である。
【図12】本発明の第3実施形態におけるカラ打ち除霜
を防止する例を示す図である。
【図13】本発明の第4実施形態におけるカラ打ち除霜
を防止する例を示す図である。
【図14】本発明の第5実施形態におけるカラ打ち除霜
を防止する例を示す図である。
【図15】本発明の第6実施形態に係る残霜判定処理の
フローチャートである。
【図16】本発明の第6実施形態における残霜検出の例
を示す図である。
【図17】本発明の第7実施形態に係る処理のフローチ
ャートである。
【図18】本発明の第7実施形態における残霜検出の例
を示す図である。
【図19】本発明の第7実施形態における着霜検出の例
を示す図である。
【図20】従来の空気調和機における冷凍サイクルとそ
の制御装置の例を示す電気ブロック図である。
【図21】従来の何の外乱もなく正常に着霜を検出する
場合の一例を示す図である。
【図22】従来の日没などによりカラ打ち除霜を行う場
合の一例を示す図である。
【図23】従来の残霜がある為に最大温度差に過小な値
を記憶してしまい、暖房運転を続けてしまう場合の一例
を示す図である。
【図24】冷風防止解除時の温度差と室内温度の関係を
示す図である。
【図25】従来の外気温が上昇した後に着霜した場合の
一例を示す図であり、最大温度差に過小な値を記憶して
いる為にそのまま暖房運転を続けてしまう場合の一例を
示す図である。
【符号の説明】
300 室内制御部 302,303,403 温度センサ 302c,303c,403c コネクタ 330 マイコン 400 室外制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 孝一 埼玉県狭山市笹井535 株式会社鷺宮製作 所狭山事業所内 (72)発明者 山村 祐二 埼玉県所沢市青葉台1311 株式会社鷺宮製 作所所沢事業所内 (72)発明者 中原 誠一 埼玉県狭山市笹井535 株式会社鷺宮製作 所狭山事業所内 (72)発明者 伊藤 浩 埼玉県狭山市笹井535 株式会社鷺宮製作 所狭山事業所内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御装置の入力部に温度センサを接続す
    るコネクタと、制御装置の処理部が室内熱交換器温度と
    室内温度との温度差を算出する制御工程と、暖房運転を
    開始した後、制御装置の記憶部に、予め記憶した最大温
    度差と前記算出した温度差とから、温度差の割合を算出
    する制御工程と、前記温度差の割合と予め設定された設
    定割合とを比較して室外熱交換器の着霜判定を行う制御
    工程とを備える空気調和機において、 冷凍サイクルの状態変化を認識するため、単位時間毎に
    温度データを入力して処理する制御工程と、第1所定時
    間タイマと、冷凍サイクルを制御するために処理部が有
    する制御ステータスの変化の有無を判断する制御工程
    と、を備え、 制御ステータスの変化の有無を判断して変化有りと判断
    した場合、第1所定時間タイマの計時を開始し、前記第
    1所定時間タイマの計時終了後に、最大温度差の値を算
    出し、補正して更新することを特徴とする空気調和機。
  2. 【請求項2】 制御装置の入力部に温度センサを接続す
    るコネクタと、制御装置の処理部が室内熱交換器温度と
    室内温度との温度差を算出する制御工程と、暖房運転を
    開始した後、制御装置の記憶部に、予め記憶した最大温
    度差と前記算出した温度差とから、温度差の割合を算出
    する制御工程と、前記温度差の割合と予め設定された設
    定割合とを比較して室外熱交換器の着霜判定を行う制御
    工程とを備える空気調和機において、 冷凍サイクルの状態変化を認識するため、単位時間毎に
    温度データを入力して処理する制御工程と、第2所定時
    間タイマと、を備え、 第2所定時間毎に、第3所定時間を一区分として第2所
    定時間毎の温度データ群の変化状態を第3所定時間毎に
    比較・判断して、前記処理の結果、着霜判定基準である
    予め設定された設定割合の値を更新することを特徴とす
    る空気調和機。
  3. 【請求項3】 制御装置の入力部に温度センサを接続す
    るコネクタと、制御装置の処理部が室内熱交換器温度と
    室内温度との温度差を算出する制御工程と、暖房運転を
    開始した後、制御装置の記憶部に、予め記憶した最大温
    度差と前記算出した温度差とから、温度差の割合を算出
    する制御工程と、前記温度差の割合と予め設定された設
    定割合とを比較して室外熱交換器の着霜判定を行う制御
    工程とを備える空気調和機において、 暖房運転を開始した後、室内ファンの冷風防止機能が解
    除されてから第3所定時間経過後に、温度差を算出し、
    前記温度差を新しい最大温度差として更新するようにし
    たことを特徴とする空気調和機。
  4. 【請求項4】 制御装置の入力部に温度センサを接続す
    るコネクタと、制御装置の処理部が室内熱交換器温度と
    室内温度との温度差を算出する制御工程と、暖房運転を
    開始した後、制御装置の記憶部に、予め記憶した最大温
    度差と前記算出した温度差とから、温度差の割合を算出
    する制御工程と、前記温度差の割合と予め設定された設
    定割合とを比較して室外熱交換器の着霜判定を行う制御
    工程とを備える空気調和機において、 第2所定時間毎に、着霜判定処理を実行し、前記温度差
    の割合と設定割合とを比較して、温度差の割合が設定割
    合以下である場合、前記温度差の割合の大/小に応じて
    除霜運転時間を短/長に設定して除霜運転を開始し、前
    記設定した除霜運転時間が経過すると除霜運転を終了す
    る制御工程を備えることを特徴とする空気調和機。
  5. 【請求項5】 制御装置の入力部に温度センサを接続す
    るコネクタと、制御装置の処理部が室内熱交換器温度と
    室内温度との温度差を算出する制御工程と、暖房運転を
    開始した後、制御装置の記憶部に、予め記憶した最大温
    度差と前記算出した温度差とから、温度差の割合を算出
    する制御工程と、前記温度差の割合と予め設定された設
    定割合とを比較して室外熱交換器の着霜判定を行う制御
    工程とを備える空気調和機において、 冷凍サイクルに設けられた流路切換弁はコイルレス四方
    弁であり、さらに、室外熱交換器温度を検出し、前記温
    度の値が所定温度を下回った/上回った場合に除霜運転
    を開始/終了する制御工程を備えることを特徴とする空
    気調和機。
  6. 【請求項6】 前記第1所定時間経過した後の温度差
    を、制御ステータスの変化の単位時間前の温度差の割合
    で除算して、前記最大温度差を算出することを特徴とす
    る請求項1記載の空気調和機。
  7. 【請求項7】 前記除霜運転時間を着霜判定の温度差の
    割合により可変設定することを特徴とする請求項4記載
    の空気調和機。
  8. 【請求項8】 前記最大温度差が過大な値とならないよ
    うに該最大温度差に上限値を設けたことを特徴とする請
    求項1〜6記載の空気調和機。
  9. 【請求項9】 一定速圧縮機を用いた空気調和機で、室
    内熱交換器温度及び室内温度の2本の温度センサを用い
    て暖房運転時の除霜制御を行う空気調和機において、 除霜運転開始の指示を行うルーチンで着霜判定が真であ
    っても、室内熱交換器温度と室内温度の温度差が所定値
    未満でない場合は除霜運転開始指示を出力しないように
    分岐処理を設けて構成することを特徴とする空気調和
    機。
  10. 【請求項10】 一定速圧縮機を用いた空気調和機で、
    室内熱交換器温度、及び室内温度の2本の温度センサを
    用いて暖房運転時の除霜制御を行う空気調和機におい
    て、 除霜運転開始の指示を行うルーチンで着霜判定が真であ
    っても、室内熱交換器温度が所定値未満でない場合は除
    霜運転開始指示を出力しないように分岐処理を設けて構
    成することを特徴とする空気調和機。
  11. 【請求項11】 前記着霜判定の処理が、室内熱交換器
    温度と室内温度の温度差の、現在記憶している最大温度
    差に対する割合で判定する工程を含み、 前記分岐処理中に前記室内熱交換器温度と室内温度の温
    度差を新たな前記最大温度差とすることを特徴とする請
    求項9または10記載の空気調和機。
  12. 【請求項12】 制御装置の入力部に温度センサを接続
    するコネクタと、制御装置の処理部が室内熱交換器温度
    と室内温度との温度差を算出する制御工程と、暖房運転
    を開始した後、制御装置の記憶部に、予め記憶した最大
    温度差と前記算出した温度差とから、温度差の割合を算
    出する制御工程と、前記温度差の割合と予め設定された
    設定割合とを比較して室外熱交換器の着霜判定を行う制
    御工程とを備える空気調和機において、 冷風防止機能により室内ファンの風量を制限している時
    間を積算する制御工程と、その積算した時間と予め設定
    した設定時間とを比較する制御工程と、前記積算した時
    間が前記設定時間以上であった場合に「残霜あり」の判
    定をする制御工程と、前記「残霜あり」の判定があった
    場合に除霜運転を開始する制御工程とを備えることを特
    徴とする空気調和機。
  13. 【請求項13】 前記温度差を新しい最大温度差として
    更新する際に、温度差を予め設定した設定温度差と比較
    する制御工程と、前記温度差が前記設定温度差よりも小
    さかった場合に「残霜あり」の判定をする制御工程と、
    前記「残霜あり」の判定があった場合に除霜運転を開始
    する制御工程とを備えることを特徴とする請求項3記載
    の空気調和機。
  14. 【請求項14】 前記最大温度差が過小な値をとらない
    ように該最大温度差に下限値を設けたことを特徴とする
    請求項3記載の空気調和機。
  15. 【請求項15】 前記下限値に前記設定割合を乗算し
    て、前記設定温度差を算出することを特徴とする請求項
    13記載の空気調和機。
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