JP2003311611A - 板状小物ワークの搬送装置 - Google Patents

板状小物ワークの搬送装置

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JP2003311611A JP2002128407A JP2002128407A JP2003311611A JP 2003311611 A JP2003311611 A JP 2003311611A JP 2002128407 A JP2002128407 A JP 2002128407A JP 2002128407 A JP2002128407 A JP 2002128407A JP 2003311611 A JP2003311611 A JP 2003311611A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 追加工等を行う板状の小物ワークを簡便に保
持すると共に移送する。 【解決手段】 板状の小物ワーク20を加工装置40の
位置まで搬送する搬送装置であって、小物ワーク20の
被加工面を露出させ反対面を移送用粘着シート1の粘着
面に粘着すると共に、粘着シート1の移送により加工装
置40の位置まで搬送され、加工装置40において粘着
シート1に粘着した状態で小物ワーク20の被加工面に
所定の加工を行った後、粘着シート1を移送して小物ワ
ーク20を粘着面から剥離する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属板等からなる
板状の小物ワークの搬送装置に関し、詳しくは、粘着面
を有する粘着シートによって上記小物ワークを搬送する
搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、金属板等の板状素材は、プレス等
による打ち抜き加工、レーザー切断等の手段によって所
定の形状に形成される。このように形成されたワークの
多くは各種の仕上げ加工が施される。一般にプレスによ
ってを打ち抜き加工した場合には、プレスに設置された
ダイ側の面の角部にダレが生じ、パンチ側の面の角部に
カエリ(バリ)が生ずる。また、レーザー切断した場合
には、レーザーによる加熱溶融によって裏面側に酸化物
からなるドロスが突出形成される。更に、マシニングセ
ンター或いはフライス盤等によってワークを加工した場
合にも、カエリが発生する。このようなワークを完成品
とするには、上記カエリやドロスは不要であり、通常の
場合はカエリやドロスを除去するための追加工が施され
る。また、所定の形状に形成したワークの表面に対し、
仕上げ加工として研磨や研削等の追加工を行うことがあ
る。
【0003】このような追加工を行うワークの外径寸法
が例えば50mm以下、厚さが3mm以下の小物ワークの場
合には、追加工を行うときにワークを保持固定すること
が困難な場合が多い。図6は、小物ワークの表面に研磨
や研削等の追加工を行う方法の一例を示している。即
ち、板状の小物ワーク100は、保持治具101に形成
した凹所102に嵌入することにより保持している。そ
して、保持治具101はコンベア104に配列固定され
て研磨或いは研削加工を行うグライダー103の位置ま
で搬送し、小物ワーク100の表面に対し、グライダー
103または小物ワーク100の相対的な移動によって
研磨或いは研削加工が行われる。また、ワークが磁性体
の場合には、マグネットのワークを吸着保持させて追加
工を行う場合がある。
【0004】小物ワーク100が比較的少数の場合は、
図7に示すように、ヤスリ105によって小物ワーク1
00のカエリ部分やドロスを研削している。即ち、作業
者が図示しないコンベアによって搬送される小物ワーク
100を手に持ち、手作業によってヤスリ掛け作業を行
った後に再びコンベアに戻すようにしている。また、小
物ワーク100の個数が比較的多い場合には、通常は図
示しないバレル(図示しない)に小物ワーク100を投
入して所謂バリ取り作業を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、小物ワ
ーク100に対する各種の追加工において、保持治具1
01を使用する場合は、加工前に小物ワーク100を凹
所102内に嵌入し、加工後に凹所102から取り出す
作業を繰り返している。しかし、このような作業は作業
性が著しく悪く、しかも小物ワーク100の形状に合わ
せた保持治具101を製作する必要があり、必然的にコ
ストが高くなる要因となっていた。このように、専用の
保持治具101は、大量生産するときに適しているが、
少量生産の場合には不向きである。また、マグネットに
よる吸着保持は、ワークが非磁性体の場合には使用でき
ず、ワークの材質による制約を受ける問題がある。
【0006】また、作業者がヤスリ105等の道具によ
って小物ワーク100のカエリやドロスを除去するなど
の追加工を行う場合には、小物ワーク100が小さいた
めに保持すること自体が困難であり、しかも微細な作業
のために追加工にばらつきが生ずる問題がある。更に
は、ヤスリ掛け作業は多くの時間を要するために多くの
工数を必要とし、この場合もコストが高くなる要因とな
っていた。一方、小物ワーク100をバレルによってバ
リ取りを行う場合は、バリ取り時間が長時間に及ぶ上に
バレルへの投入作業と取り出し作業に長時間を要し、更
に、取り出し後にはバレル内の液体を除去するための洗
浄が必要になることから必然的にコストが高くなる問題
がある。しかも、板状の小物ワーク100の板厚が肉薄
の場合は、バレル内の衝撃等によって変形する問題もあ
る。更に、バレル作業はバッチ処理のために、製造工程
におけるラインから外れることから、工程管理が困難に
なる問題も有している。
【0007】本発明は、上記実状に鑑み、追加工等を行
う板状の小物ワークを簡便に保持すると共に移送するこ
とができる板状小物ワークの搬送装置を提供しようとす
るものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に記載の板状小物ワークの搬送装
置は、板状の小物ワークを加工装置の位置まで搬送する
搬送装置であって、上記小物ワークの被加工面を露出さ
せ反対面を移送用粘着シートの粘着面に粘着すると共
に、上記粘着シートの移送により上記加工装置の位置ま
で搬送され、上記加工装置において上記粘着シートに粘
着した状態で上記小物ワークの被加工面に所定の加工を
行った後、上記粘着シートを移送して上記小物ワークを
粘着面から剥離することを特徴としている。
【0009】かかる請求項1に記載の発明によれば、板
状の小物ワークを移送用粘着シートの粘着面に粘着する
ことにより小物ワークを保持することができ、しかも、
粘着シート自体によって移送し、この状態で被加工面に
対して加工するので、ワークに合わせた治具等が不要に
なり、種々の形状のワークに対応させることができ、し
かも、装置を簡便にすることができる。更に、加工後の
ワークを粘着シートから剥離するだけで取り外しが可能
になる。また、肉薄な板状の小物ワークであっても粘着
シートに粘着されているので変形が未然に防止できる。
【0010】また、本発明の請求項2に記載の発明は、
移送用粘着シートの粘着面を再剥離性粘着剤としたこと
を特徴としている。
【0011】かかる請求項2に記載の発明によれば、再
剥離性粘着剤を粘着面とした粘着シートであるので、小
物ワークを粘着シートから剥離しても粘着剤が小物ワー
クに付着することが殆どないので、洗浄工程を不要にす
ることが可能となる。
【0012】さらに、本発明の請求項3に記載の発明
は、上記板状の小物ワークは周囲に移送用粘着シートの
粘着面を露出するように所定の間隔をおいて粘着固定し
たことを特徴としている。
【0013】かかる請求項3に記載の発明によれば、小
物ワークの周囲に移送用粘着シートの粘着面を露出して
いるので、加工装置によって小物ワークを加工したとき
に生じるきりこ等を周囲の粘着面に付着させることがで
きる。
【0014】また、本発明の請求項4に記載の発明は、
上記板状の小物ワークは打ち抜き加工やレーザー切断に
よって角部にカエリもしくはドロスが形成された被加工
面を露出させると共に反対面を上記移送用粘着シートの
粘着面に粘着し、上記移送用粘着シートにより上記加工
装置に搬送したとき、上記被加工面のカエリやドロスを
研削加工により除去することを特徴としている。
【0015】かかる請求項4に記載の発明によれば、プ
レスの打ち抜き加工やレーザー切断によって形成された
小物ワークの被加工面の反対面はカエリもしくはドロス
等の突出部分が無いので、小物ワークを移送用粘着シー
トにほぼ密着状態で粘着させることができ、保持力を高
くした状態で被加工面を研削加工することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0017】図1乃至図4は、本発明にかかる板状小物
ワークの搬送装置の実施態様を示している。テープ状に
形成された粘着シート1は、ガイド機構2に移動自在に
ガイドされている。ガイド機構2は、両側にガイド壁3
が形成され、ガイド壁3間の間隔は搬送用粘着シート1
の幅よりもやや広く設定されている。更に、一方のガイ
ド壁3から鍔部4が取り付けられ、この鍔部4が基盤5
に設けた支持部材に支持されている。支持部材は3個の
支持体から構成され、左右の支持体6,7は、基盤5に
固定された台座8,9に円柱状の支柱10,11が突出
形成され、鍔部4に形成した小孔に貫通させている。更
に、台座8,9と鍔部4との間にはコイルバネ12,1
3が支柱10,11に嵌入されて配設されている。
【0018】中央の支持体は、基盤5に固定された台座
14と、調整部材15とから構成され、台座14には螺
孔14aが形成され、この螺孔14aに調整部材15の
螺子部15aが螺入されている。また、調整部材15の
螺子部15aを鍔部4に形成した小孔に貫通すると共
に、中間部に形成した段部を鍔部4に当接させている。
【0019】そして、ガイド機構2は、調整部材15の
回動によって上下位置を調整することができる。即ち、
調整部材15を回動して鍔部4を下降させると、左右の
支持体に設けたコイルバネ12,13の弾力に抗して図
示下方に下降し、また、調整部材15を逆方向に回動す
ると、コイルバネ12,13の弾力によって鍔部4が図
示上方に上昇する。このように、調整部材15の回動に
よってガイド機構2の高さ調整ができる。尚、図1乃至
図3に示す実施態様において、ガイド機構2の全体を上
下動させて高さを調整する構成としたが、例えば、後述
する駆動ローラ16の中心を支点として、ガイド機構2
の上流側を回動させることにより高さ調整を行う構成に
変更することもできる。また、ガイド機構2の高さ調整
を必要としない場合は、固定式に構成しても良い。
【0020】ガイド機構2の下流側には、搬送用粘着シ
ート1を移送するための駆動ローラ16が配設されてい
る。駆動ローラ16の両端にはガイド鍔16aが形成さ
れ、搬送用粘着シート1をガイドするようにしている。
また、駆動ローラ16は駆動モータ17の出力軸に固着
され、駆動モータ17の回転駆動によって駆動ローラ1
6が一体に回転する。駆動ローラ16の周面には押圧ロ
ーラ18が回転自在に添設されている。
【0021】そして、搬送用粘着シート1は駆動ローラ
16の周面を約4分の1沿って下方に排出される。この
とき、搬送用粘着シート1は押圧ローラ18の押圧によ
り摩擦力を高めて駆動ローラ16の回転に従って移送さ
れる。
【0022】駆動ローラ16の図示右側には、後述する
ワークを排出するためにシュート19が設けられてい
る。シュート19は一端が駆動ローラ16に近接させ、
搬送用粘着シート1が駆動ローラ16の周面に沿って方
向変換したとき、ワークが搬送用粘着シート1の粘着面
から剥離させ、ワークをシュート19に乗せるようにし
ている。シュート19は図示のように傾斜させているの
で、ワークはシュート面を摺動しながら排出される。
【0023】一方、ガイド機構2の上流側には、搬送用
粘着シート1の繰り出し機構(図示しない)が設けられ
ている。搬送用粘着シート1は巻回された状態で繰り出
し機構から送出される。繰り出し機構には適宜のバック
テンションを付与するためのブレーキ機構を設けること
が望ましい。
【0024】以上のように構成された移送用粘着シート
1による搬送装置によって、板状の小物ワークが搬送さ
れる。板状の小物ワーク20は、例えば、金属板等の板
状素材をプレス等によって打ち抜き加工やレーザー裁断
等の手段によって所定の形状に形成された、板厚が3mm
以下、外径寸法が50mm以下と比較的肉薄かつ小さな形
状としている。更に、このような小物ワーク20は、プ
レスによって打ち抜き加工したときに生ずるカエリ(バ
リ)、或いは、レーザー切断時に生ずるドロスを除去す
る追加工、或いは、表面に対して研磨や研削等の仕上げ
加工を行うものである。
【0025】このような小物ワーク20は、図1乃至図
3に示すように移送用粘着シート1に載置したうえで粘
着面1aに粘着固定される。移送用粘着シート1は、再
剥離性粘着剤を有する粘着シートが良い。再剥離性粘着
シートは、図4に示すように、粘着剤を球状に形成した
粘着層1aがベース材1bに塗布されている。そして、
小物ワーク20を押圧することにより粘着層1aの球状
粘着剤が扁平となって粘着面積が広がり粘着する。ま
た、小物ワーク20を剥離すると、球状粘着剤が元の球
状に復帰する。このため、再剥離性粘着シートは、小物
ワーク20を剥離したときに、粘着層1aの球状粘着剤
が小物ワーク20に転移しないので、剥離後に球状粘着
剤を除去するための洗浄工程を省略できる特徴がある。
尚、再剥離性粘着シートとして、アクリル系粘着剤を主
成分とした再剥離性粘着剤を使用するものもあって、剥
離時に粘着剤が小物ワーク20に転移しない性質を有す
るものであれば、他に変更することができる。また、移
送用粘着シート1は、ガイド機構2によって移送する幅
を有するものであれば長さは問わず、比較的長尺の粘着
テープであっても良い。
【0026】以上のような再剥離性粘着シートを使用し
た移送用粘着シート1は、前記繰り出し機構から順次繰
り出され、ガイド機構2に沿って移送する。このとき、
図1乃至図3に示すように、小物ワーク20を移送用粘
着シート1の粘着層1aに粘着する。再剥離性粘着シー
トは押圧によって粘着されることから、移送用粘着シー
ト1に小物ワーク20を載置したときに、ワーク供給機
構(図示しない)自体で押圧するようにしても、また、
図1、図2において二点差線で示す押圧ローラ30によ
って押圧して粘着力を高めることが望ましい。
【0027】小物ワーク20は移送用粘着シート1によ
って加工装置40に移送され、小物ワーク20の被加工
面から加工が行われる。本実施態様は、加工装置40と
して小物ワーク20のカエリを除去するための研削装置
を示している。即ち、移送用粘着シート1に粘着された
小物ワーク20の表面に砥面を対向させたグラインダー
41の回転軸42は、保持壁47に固着された軸受43
に回転自在に支持されている。回転軸42の一端は、磁
気カップリング44からなる回転伝達機構を介して駆動
モータ45の出力軸に磁気結合されている。駆動モータ
45は、略コ字状に形成された支持板46に支持されて
いる。この支持板46は、基盤5に配設された保持壁4
7に移動可能に嵌合されている。
【0028】保持壁47には長孔47aが形成され、支
持板46に一端を固着したガイドピン48が嵌入されて
いる。また、支持板46の基盤5に対向する面には、調
整軸49が設けられ、調整軸49を回転することによ
り、支持板46が保持壁47の長孔47aに従って上下
動するように構成されている。この調整軸49の操作に
よって支持板46と共に駆動モータ45を上下動するよ
うにしている。
【0029】駆動モータ45が上下動すると、磁気カッ
プリング44の駆動モータ45の出力軸側と回転軸42
の一端側との間隔が変化する。磁気カップリング44は
磁気結合によって構成されていることから、両者の間隔
が小さいほどトルク伝達力が大きくなり、逆に、間隔が
大きくなるとトルク伝達力が小さくなる。従って、調整
軸49の回転操作によって駆動モータ45を上下動させ
ることによって、グラインダー41に対するトルクを変
化させるようにしている。
【0030】通常の場合、小物ワーク20が厚いとき
は、カエリやドロスが大きくなる。これらを除去するた
めには、グラインダー41を大きなトルクで駆動する必
要がある。また、小物ワーク20が薄いときは、カエリ
やドロスも小さいことから、グラインダー41が小さな
トルクであっても除去することができる。このように、
調整軸49の回転操作によって、小物ワーク20に対す
る最適トルクによって加工が行えるようにしている。ま
た場合によっては、グラインダー41等の加工装置に大
きな負荷がかかることがある。このとき、磁気カップリ
ング44がトルクリミッターとして作用し、加工装置か
らの過負荷トルクが遮断されるので、駆動モータ45を
焼損等の事故から未然に防止することができる。
【0031】小物ワーク20は図4に示すように、上面
のカエリ面21の角部には、プレスによる打ち抜き加工
によってカエリ21aが形成されている。上述した加工
装置40は、このカエリ21aを有する被加工面となる
カエリ面21を研削加工により除去するものである。こ
のとき、小物ワーク20は、角部にダレ22aを有する
ダレ面22側を上記移送用粘着シート1の粘着面に粘着
固定し、カエリ21aを有するカエリ面21を上面に露
出させる。ダレ面22側にはカエリ21aのような突起
物がないので、粘着面に密接させることができ粘着によ
る固定強度が高くなる。
【0032】また、小物ワーク20は、移送用粘着シー
ト1の幅よりも小さい寸法であり、順次粘着する小物ワ
ーク20間に所定の間隔をおいて粘着している。この結
果、1個の小物ワーク20の周囲には、移送用粘着シー
ト1の粘着面が露出している。小物ワーク20は、この
ような状態で加工装置40に搬送される。尚、小物ワー
ク20と移送用粘着シート1の幅との関係において、移
送用粘着シート1の幅よりも約2倍程度の幅を有する小
物ワーク20を搬送してもよい。このときも、各小物ワ
ーク20の間には移送用粘着シート1の粘着面が露出す
るような間隔を設けることが望ましい。
【0033】加工装置40のグラインダー41の砥面
は、少なくとも小物ワーク20に形成されたカエリ21
aを除去するように、カエリ面21に接する直前の位置
に設定されている。そして、グラインダー41が回転し
た状態とし、移送用粘着シート1によって小物ワーク2
0が到来すると、グラインダー41の砥面がカエリ21
aを研削することにより除去される。
【0034】グラインダー41によって研削されたカエ
リ21aは、移送用粘着シート1の露出した粘着面1a
に付着するので飛散を減少させることができる。また、
粘着面1aへの付着を助長するように、小物ワーク20
の上方からブロアー等によって空気を吹き付けることが
好ましい。また、回転軸42の一端と駆動モータ45の
出力軸との間に設けた磁気カップリング44の間には隙
間があり、この隙間に磁気遮蔽しない素材からなるカバ
ーを被冠することにより吸引させるようにしてもよい。
【0035】以上のようにカエリ21aが除去された小
物ワーク20は、移送用粘着シート1によって更に移送
される。その後、小物ワーク20が駆動ローラ16に到
達すると、搬送用粘着シート1が駆動ローラ16に沿っ
て方向変換するので、小物ワーク20が搬送用粘着シー
ト1から剥離してシュート19に乗せられ、斜面を摺動
しながら排出される。
【0036】また、小物ワーク20がレーザー切断によ
って切断されたときは、上面の被加工面の角部にはドロ
スが形成される。上述した加工装置40によって、この
ドロスも、上述したカエリの除去と同様に、研削加工に
より除去することができる。即ち、小物ワーク20のド
ロスが形成された被加工面とは反対の面を上記移送用粘
着シート1の粘着面に粘着固定する。このとき、被加工
面の反対面にはドロスのような突起物がないので、粘着
面に密接させることができ粘着による固定強度が高くな
る。この状態から、移送用粘着シート1によって小物ワ
ーク20を加工装置40まで移送し、グラインダー41
の砥面によってドロスを研削することにより除去する。
【0037】図5は、本発明の他の実施態様を示し、移
送用粘着シート1を更に効率的に移送するようにしてい
る。即ち、搬送用粘着シート1を従動ローラ50の外周
に約4分の1巻き付けるようにし、この従動ローラ50
に主動ローラ51を当接するようにしている。そして、
主動ローラ51は駆動モータの出力軸に固着して回転駆
動される。この構成によれば、搬送用粘着シート1の粘
着面1a側が主動ローラ51に粘着するので摩擦力が大
幅に高くなり伝達ロスが向上する。従って、従動ローラ
50は搬送用粘着シート1のベース材1bとの摩擦によ
って従動回転するか、もしくは滑りを生じて停止するこ
ともある。尚、搬送用粘着シート1に再剥離粘着シート
を使用したときは、主動ローラ51の押圧力を弱くする
ことにより、粘着力を弱めることができるので、搬送用
粘着シート1が主動ローラ51に巻き付くようなことは
ない。
【0038】本発明は、以上説明した実施形態に限定さ
れることなく、本発明を逸脱しない範囲において種々変
更可能であることは言うまでもない。例えば、搬送用粘
着シート1を移送する移送機構は、小物ワーク20に対
する加工の種別に応じて、連続した移送の他、加工装置
の位置で停止させる間欠移送の何れであっても良い。ま
た、加工装置として前述の実施態様では小物ワーク20
のカエリを除去する例を示したが、比較的応力を与えな
い切削加工、孔あけ加工、曲げ加工、マーキング、レー
ザー切断、溶接等を行っても良い。この場合、搬送用粘
着シートのベース材が可撓性を有するため、孔あけ加工
や曲げ加工においても支障を及ぼすことがない。
【0039】このような加工を行う小物ワーク20とし
て、前述した例のように、単純な四角形でなくとも、円
形状、多角形状等種々の形状であってもよく、搬送用粘
着シートに粘着する面以外に突起部分があっても良い。
また、搬送用粘着シートの粘着力を強くする等、必要な
粘着強度が得られれば、小物ワーク20の粘着面に多少
の凹凸があってもよく、この場合、小物ワーク20に与
える加工時の応力と搬送用粘着シートの粘着力との相関
関係によって適宜に設定可能である。
【0040】更に、小物ワーク20を加工装置に精度良
く位置決めして停止するために、搬送用粘着シートに位
置決め用のパイロット孔、或いはマーカーを設け、この
位置を検出して停止するようにしても良い。この変形例
として、小物ワーク20を供給する供給機構に上記パイ
ロット孔やマーカーを検出する手段を設け、この検出位
置で小物ワーク20を精度良く搬送用粘着シートに粘着
させるようにしても良い。更にまた、搬送用粘着シート
にアブソリュートリニアエンコーダに相当するコードを
印刷等により付設し、このコードを読みとることによっ
て、小物ワーク20の位置決めを行うこと、或いは、加
工装置における加工状態を変化させるようにしても良
い。また、短辺状の所定枚数の搬送用粘着シートを使用
すれば、この搬送用粘着シートをカウントすることによ
り所定の小物ワークの個数を決めることも可能である。
【0041】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、請求項1
記載の発明にかかる板状小物ワークの搬送装置では、板
状の小物ワークを移送用粘着シートの粘着面に粘着する
ことにより小物ワークを容易に保持することができ、し
かも、粘着シート自体によって移送し、この状態で被加
工面に対して加工するので、ワークに合わせた治具等が
不要になり、種々の形状のワークに対応させることがで
きる。しかも、コンベア等の機構が不要になるなど装置
を簡便にすることができる。また、肉薄な板状の小物ワ
ークであっても粘着シートに粘着されているので、搬送
及び加工時にワークの変形を未然に防止することができ
る。
【0042】また、請求項2に記載の板状小物ワークの
搬送装置によれば、移送用粘着シートを再剥離性粘着シ
ートとすることにより、小物ワークの粘着と剥離が容易
になり、しかも、粘着シートから剥離しても粘着剤が小
物ワークに付着することが殆どないので、洗浄工程を不
要にすることが可能となる。
【0043】さらに、請求項3に記載の板状小物ワーク
の搬送装置によれば、小物ワークの周囲に移送用粘着シ
ートの粘着面を露出させることにより、加工時に生じた
きりこ等を周囲の粘着面に付着させることができる。
【0044】また、請求項4に記載の板状小物ワークの
搬送装置によれば、プレスの打ち抜き加工によって形成
された板状の小物ワークのダレ面側を移送用粘着シート
に粘着するので、小物ワークをほぼ密着状態で粘着させ
ることができ、保持力を高くした状態でカエリを研削加
工することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる板状小物ワークの搬送装置の一
実施態様を示す平面図である。
【図2】本発明にかかる板状小物ワークの搬送装置の一
実施態様を示す正面図である。
【図3】本発明にかかる板状小物ワークの搬送装置の一
実施態様を示す斜視図である。
【図4】本発明にかかる板状小物ワークの搬送装置の加
工状態を示す部分拡大図である。
【図5】本発明にかかる板状小物ワークの搬送装置の他
の実施態様を示す正面図である。
【図6】従来の搬送及び加工の形態を示す断面図であ
る。
【図7】従来の加工の他の形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 移送用粘着シート 1a 粘着層 1b ベース材 2 ガイド機構 20 小物ワーク 21 カエリ面 21a カエリ 22 ダレ面 22a ダレ 40 加工装置 41 グラインダー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状の小物ワークを加工装置の位置まで
    搬送する搬送装置であって、上記小物ワークの被加工面
    を露出させ反対面を移送用粘着シートの粘着面に粘着す
    ると共に、上記粘着シートの移送により上記加工装置の
    位置まで搬送され、上記加工装置において上記粘着シー
    トに粘着した状態で上記小物ワークの被加工面に所定の
    加工を行った後、上記粘着シートを移送して上記小物ワ
    ークを粘着面から剥離することを特徴とする板状小物ワ
    ークの搬送装置。
  2. 【請求項2】 移送用粘着シートの粘着面を再剥離性粘
    着剤とした請求項1に記載の板状小物ワークの搬送装
    置。
  3. 【請求項3】 上記板状の小物ワークは周囲に移送用粘
    着シートの粘着面を露出するように所定の間隔をおいて
    粘着固定した請求項1に記載の板状小物ワークの搬送装
    置。
  4. 【請求項4】 上記板状の小物ワークは打ち抜き加工や
    レーザー切断によって角部にカエリもしくはドロスが形
    成された被加工面を露出させると共に反対面を上記移送
    用粘着シートの粘着面に粘着し、上記移送用粘着シート
    により上記加工装置に搬送したとき、上記被加工面のカ
    エリやドロスを研削加工により除去する請求項1乃至3
    に記載の板状小物ワークの搬送装置。
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