JP2003305899A - 記録装置、プリンタドライバ、及びバッファ管理方法 - Google Patents

記録装置、プリンタドライバ、及びバッファ管理方法

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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1回の主走査で記録するデータ量よりも少な
い容量のメモリを備える安価な構成で、高速かつ高画質
の記録を行う。 【解決手段】 ホスト装置から送信された記録データを
格納するプリントバッファの容量が、1回の走査で記録
ヘッドが記録媒体に記録する記録データの量よりも小さ
い記録装置において、プリントバッファを、走査によっ
て記録される矩形の領域に対応した複数のブロックに分
割し(S12)、記録の進行に応じてブロックに記録デ
ータを循環的に格納するように、ブロックの使用順を管
理し(S16)、記録素子の非駆動を示す記録データが
所定量連続するときに、これらの記録データをブロック
へは格納せず、特定の制御データで表わす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録装置、プリン
タドライバ、及びバッファ管理方法に関し、特に、ホス
ト装置から送信される情報に基づいて、所定方向に配列
された記録素子列を有する記録ヘッドを、配列方向と交
差する方向に記録媒体上で走査させて記録を行う記録装
置のバッファ管理方法に関する。より詳細には、記録装
置に設けられる記憶手段(メモリ)の容量を削減して記
録装置のコストを低減しつつ、高速かつ高画質な記録を
可能とする記録装置及び記録方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、記録媒体上に文字、画像、情報等
を記録する際に用いられる記録方式としては様々な方式
が知られているが、インクジェット記録方式は、低騒音
化、装置の低コスト化、低ランニングコスト化、及び装
置の小型化、が容易であることから、記録装置や複写機
等において広く利用されている。
【0003】従来、シリアル型のインクジェット記録装
置は、記録ヘッドによる主走査と記録媒体を搬送する副
走査とを交互に繰り返して1頁の記録を行う構成となっ
ている。そのため、記録ヘッドにより記録されるデータ
を格納するプリントバッファとして、記録装置で記録可
能な主走査方向の記録幅に対して1回の主走査で記録す
るデータの全てを格納するのに十分なメモリ容量のメモ
リを用い、プリントバッファに1回の主走査で記録する
データの全部がメモリに格納されてから記録へッドの主
走査を開始して記録を行うよう制御される。
【0004】近年は、カラー化、高画質化、高解像度
化、及び高速記録を達成するために、記録ヘッドの数と
各記録ヘッドに設けられる記録素子(インク吐出素子)
の数とがいずれも増える傾向にある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように記録ヘッド
の数や記録ヘッドに設けられる記録素子の数が増える
と、1回の主走査で記録するデータの量も増えるため、
記録バッファに必要なメモリ容量が大きくなり、装置全
体のコストが高くなってしまう。
【0006】これを防ぐため、特開昭58−14692
9号公報には、記録データを格納したアドレスを管理し
てメモリを効率的に使用して、1回の主走査で記録され
るデータ量より少ないメモリ容量で、記録を行う技術が
開示されている。
【0007】しかしながら、この公報には、記録を行わ
ないことを示すデータであるヌルデータの扱いについて
は記載されておらず、メモリの使用が最適に効率化され
ているとは言えない。また、記録動作中にメモリに対す
るデータの転送が間に合わない場合に、どのようにして
記録動作を行うのかが開示されていない。
【0008】また、特開平11−259248号公報に
は、1回の主走査分のデータの受信が完了する前に主走
査を開始する技術が開示されている。
【0009】しかしながら、この公報に開示された技術
は、その主走査での実際の記録の前に、記録データが受
信されることを前提とするものである。従って、例え
ば、記録装置に対して記録データを転送するコンピュー
タ等のホスト装置は、記録が行われている間はデータ転
送を割り込みや妨害なしに連続して行う必要がある。
【0010】昨今コンピュータのOSとして広く使用さ
れているWindows System(登録商標)
は、汎用性あるマルチタククであり、コンピュータが記
録中にデータ転送だけを行うことは実際にはほとんどな
い。あるいは、コンピュータにインストールするプリン
タドライバのプログラムによって、データ転送を割り込
みや妨害なしに連続して実行するようにすることもでき
るが、このようにすると、マルチタスクシステムの利点
がなくなってしまうという問題が生じる。また、この公
報にも記録を行わないことを示すデータであるヌルデー
タの扱いについては記載されておらず、メモリの使用が
最適に効率化されているとは言えない。
【0011】なお、このような問題はインクジェット方
式の記録装置だけでなく、全ての方式のシリアル型の記
録装置に共通の問題である。
【0012】本発明は以上のような状況に鑑みてなされ
たものであり、1回の主走査で記録するデータ量よりも
少ない容量のメモリを備える安価な構成で、高速かつ高
画質の記録が行える、記録装置、プリンタドライバ、及
びバッファ管理方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の記録装置は、複数の記録素子を所定方向に沿
って配列した記録ヘッドを用い、ホスト装置から送信さ
れる記録データに基づいて記録媒体に記録を行う記録装
置であって、前記記録ヘッドを前記所定方向と交差する
主走査方向へ沿って走査する走査手段と、前記ホスト装
置から送信された記録データを前記記録ヘッドへ転送す
るために格納するバッファであって、前記走査手段によ
る走査可能な幅に対して前記記録ヘッドを走査して記録
を行うための記録データ量よりも容量が小さいバッファ
と、前記バッファを、前記走査によって記録される矩形
の領域に対応した複数のブロックに分割し、記録の進行
に応じて前記ブロックに記録データを循環的に格納する
ように、前記ブロックの使用順を管理するブロック管理
手段と、記録素子の非駆動を示す記録データが所定量連
続するときに、該所定量の記録データを前記ブロックへ
は格納せず、特定の制御データで表わすヌルデータ管理
手段と、を備える。
【0014】また、上記目的は、ホスト装置から送信さ
れる情報に基づいて、所定方向に配列された記録素子列
を有する記録ヘッドを、前記配列方向と交差する方向に
記録媒体上で走査させて記録を行い、前記ホスト装置か
ら送信された記録データを格納し、1回の走査で前記記
録ヘッドが前記記録媒体に記録する記録データの量より
も容量が小さいバッファを有する記録装置のバッファ管
理方法であって、前記バッファを、前記走査によって記
録される矩形の領域に対応した複数のブロックに分割
し、記録の進行に応じて前記ブロックに記録データを循
環的に格納するように、前記ブロックの使用順を管理す
るブロック管理工程と、記録素子の非駆動を示す記録デ
ータが所定量連続するときに、該所定量の記録データを
前記ブロックへは格納せず、特定の制御データで表わす
ヌルデータ管理工程と、を備えるバッファ管理方法によ
っても達成される。
【0015】更に、上記目的は、本発明のプリンタドラ
イバ及びホスト装置によっても達成される。
【0016】すなわち、本発明では、ホスト装置から送
信される情報に基づいて、所定方向に配列された記録素
子列を有する記録ヘッドを、配列方向と交差する方向に
記録媒体上で走査させて記録を行い、ホスト装置から送
信された記録データを格納し、1回の走査で記録ヘッド
が記録媒体に記録する記録データの量よりも容量が小さ
いバッファを有する記録装置において、バッファを、走
査によって記録される矩形の領域に対応した複数のブロ
ックに分割し、記録の進行に応じてブロックに記録デー
タを循環的に格納するように、ブロックの使用順を管理
し、記録素子の非駆動を示す記録データが所定量連続す
るときに、該所定量の記録データをブロックへは格納せ
ず、特定の制御データで表わす。
【0017】このようにすると、ホスト装置から送信さ
れた記録データを格納するバッファとして1回の主走査
で記録するデータ量よりも少ない容量のメモリを備える
記録装置において、バッファを、走査で使用する記録素
子の数、各記録領域を走査する回数、設定された記録モ
ードなどの記録パラメータに応じたサイズの複数のブロ
ックに分割し、各ブロックを記録の進行に応じて循環的
に使用することにより、記録が連続して行われ、記録素
子の非駆動を示す記録データが所定数連続するときに、
これらのデータをブロックに格納せずに特定の制御デー
タで表わすことにより、ブロック及びバッファが効率的
に使用される。
【0018】従って、1回の主走査で記録するデータ量
よりも少ない容量のメモリを備える安価な構成で、高速
かつ高画質の記録を行うことが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下添付図面を参照して本発明の
好適な実施形態について詳細に説明する。
【0020】本明細書において、「記録」(「プリン
ト」という場合もある)とは、文字、図形等有意の情報
を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、また人
間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否
かを問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等
を形成する、または媒体の加工を行う場合も表すものと
する。
【0021】また、「記録媒体」とは、一般的な記録装
置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック
・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮
革等、インクを受容可能なものも表すものとする。
【0022】さらに、「インク」(「液体」と言う場合
もある)とは、上記「記録(プリント)」の定義と同様
広く解釈されるべきもので、記録媒体上に付与されるこ
とによって、画像、模様、パターン等の形成または記録
媒体の加工、或いはインクの処理(例えば記録媒体に付
与されるインク中の色剤の凝固または不溶化)に供され
得る液体を表すものとする。
【0023】(実施形態1)図2は、本発明の第1の実
施形態としてのインクジェット記録装置の概略構成を示
す斜視図である。
【0024】記録装置100の給紙位置に挿入された記
録媒体105は、送りローラ106によって矢印P方向
に送られ、記録ヘッド104の記録可能領域へ搬送され
る。記録可能領域における記録媒体105の下部には、
プラテン107が設けらている。キャリッジ101は、
2つのガイド軸102と103によって、それらの軸方
向に沿う方向に移動可能となっており、不図示のステッ
ピングモータの駆動により、記録領域を含む走査領域
を、主走査方向である矢印Q1、Q2で示す方向に沿っ
て往復走査する。1回の主走査が終了すると、記録媒体
を矢印P方向である副走査方向に一定量だけ送り次の主
走査に備える。これらの主走査と副走査を繰り返して1
頁の記録が行われる。なお、主走査方向の記録幅につい
ては、装置の設計上、機構的に記録ヘッドを走査可能な
領域が決まっており、その走査領域に対応して最大の記
録幅が装置によって決まっている。従って、記録装置に
おける記録ヘッドの走査領域によって決まる記録幅の記
録媒体、もしくはその記録幅よりも小さい記録媒体に対
して記録が行えるよう構成されている。
【0025】図2において、キャリッジ101に登載さ
れた記録ヘッド104は、インクを吐出可能な吐出口と
インクを収容するインクタンクを含む構成であり、記録
ヘッドの吐出口は下方に位置する記録媒体にインクを吐
出して記録するようにキャリッジ上に搭載されている。
また、108はスイッチ部と表示部であり、スイッチ部
は記録装置の電源のオン/オフの切り替えや各種記録モ
ードの設定等に使用され、表示部は記録装置の状態を表
示可能に構成されている。
【0026】記録ヘッド104の構成は、Y(イエロ
ー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、Bk(ブラッ
ク)の4色を記録可能に各色毎に吐出口が設けられてお
り、Y、M、Cの吐出口の数は各128個、Bkは32
0個であり、各色の吐出口の配置ピッチは副走査方向に
対して、1/600dpiであり、約42ミクロンであ
る。記録ヘッドの駆動周波数は、15kHzであり、主
走査方向に対して600dpiの密度で記録動作可能で
ある。従って、記録動作時のキャリッジの主走査速度は
25i/sである。
【0027】図8は、記録ヘッド104の吐出口の配置
を説明する図である。図示されたように、各色の吐出口
は、実際には2列に分かれて配置されており、各列の配
置ピッチは1/300dpiである。矢印Q1及びQ2
は記録ヘッド104の移動する主走査方向を示し、矢印
Pは記録媒体が記録ヘッドに対して相対移動する副走査
方向を示している。
【0028】図3は、本実施形態のインクジェット記録
装置100の主要な制御構成を示すブロック図である。
記録装置100の外部にはホスト装置500が接続され
ており、ホスト装置500から記録装置100に記録す
べき文字や画像のデータが送信され、受信バッファ40
1に蓄えられる。また、正しくデータが転送されている
かどうかを確認するデータ、および記録装置100の動
作状態を知らせるデータが記録装置100からホスト装
置500に送信される。
【0029】受信バッファ401に蓄えられたデータ
は、ROM411に格納された制御プログラムに従って
動作するCPU402の管理下において、記録ヘッド1
04が主走査を行う時に記録を行うためのデータに加工
され、ランダムアクセスメモリ(RAM)403内のプ
リントバッファに記憶される。プリントバッファは記録
ヘッドによる記録に用いられるデータを格納するもので
あり、プリントバッファに格納されたデータを記録ヘッ
ドへ転送することで記録が行われる。図3に示す例で
は、RAM403の記憶領域内にプリントバッファ用の
領域が確保されている。プリントバッファのデータは、
記録ヘッドコントロール部410により記録ヘッド10
4に転送され、記録ヘッドを制御して文字や画像のデー
タを記録する。また、記録ヘッドコントロール部410
は、記録ヘッド104の状態を示す温度情報等を検出し
てCPU402に送り、記録ヘッドコントロール部41
0にその情報を伝達し、記録ヘッドを制御する。
【0030】機構コントロール部404は、CPU40
2からの指令によりキャリッジモータやラインフィード
モータ等の機構部405を駆動制御する。
【0031】センサ/SWコントロール部406は、各
種センサやSW(スイッチ)からなるセンサ/SW部4
07からの信号をCPU402に送る。
【0032】表示素子コントロール部408は、CPU
402からの指令により、表示パネル群のLEDや液晶
表示素子等からなる表示部409を制御するよう構成さ
れている。
【0033】本実施形態では、プリントバッファの容量
は、装置で決められた主走査方向の記録幅に対して記録
ヘッドを1回主走査して記録するデータ量よりも少ない
容量に設定される。つまり、装置の最大記録幅に対応し
て1主走査分の記録データを格納するのに必要な容量よ
りも小さな容量を、RAM403内に確保している。こ
のように構成することで、装置に設けられるRAM40
3の記憶容量を小さくすることができる。以下、本実施
形態において、記録ヘッドの吐出口の内、Y、M、C、
Bk各色の吐出口をそれぞれ128個使用して、1パス
でカラー記録を行う場合に、プリントバッファをどのよ
うに使用するかについて具体的に説明する。
【0034】なお、プリントバッファの容量について、
記録装置の最大記録幅に対応したデータ量よりも少な
く、1/2よりも多い値とする。具体的には、最大記録
幅を8インチとすると、600dpiの密度で記録した
場合のデータ量は、走査方向に4800dot分となる
が、本実施形態ではそれより少なく、かつ1/2より大
きい値である2560dot分とした。これにより、従
来は走査方向に4800dot分のメモリが必要だった
のに対して、約1/2のメモリ容量を確保すればよい。
【0035】プリントバッファの構成の詳細としては、
A.Y、M、C、Bk、の色毎に同じサイズとする。
【0036】B.縦(副走査)方向と横(主走査)方向
とに所定数の記録画素(dot)を有する矩形状のブロ
ックに分割する。本実施形態では、ブロックサイズはY
MCBk各色に共通とした。また、本実施形態では、ブ
ロックサイズは1回の主走査に対して一定の値とした。
【0037】C.ブロックの縦方向のサイズ(高さ)
は、設定により可変とし、本実施形態では、8のn1倍
(n1は正の整数)とする。具体例としては、n1=1
6で128とした。なお、8のn1倍とするメリットは
演算処理の効率化である。
【0038】D.ブロックの横方向のサイズ(幅)は、
設定により可変とし、本実施形態では、2のn2乗のn
3倍(n2、n3は正の整数)とする。具体例として
は、n2=8、n3=1で256とした。従って、記録
幅が2560(dot;画素)であるので、主走査方向
に、最大で2560/256=10個のブロックに分割
される。なお、2のn2乗のn3倍とするメリットは演
算処理の効率化であるE.各色で記録データの無いブロ
ックは、メモリ領域を確保せず、ゼロフラグを立てて代
用し、記録時にヌルデータとして扱う。これにより、メ
モリ容量をより効率的に使用できる。代替的に、ブロッ
クの高さ又は幅を0とすることで実質的にメモリを確保
しないようにしてもよい。
【0039】このように、本実施形態ではYMCBkの
各色のプリントバッファを共通のサイズとし、各プリン
トバッファを矩形状のブロックに分割した構成とするこ
とで、メモリ管理を容易にした。また、ブロックの縦及
び横のサイズを、1回の主走査毎に設定可能な可変構造
とし、メモリを効率的に使用すべく、記録条件に応じて
柔軟に対応させることが可能な構成とした。
【0040】図1は、A4サイズの記録媒体に、幅8イ
ンチのデータを、1回の主走査で記録する時に、設定す
るプリントバッファのブロックの概念を示す図である。
本実施形態では、主走査方向の解像度が600dpiで
あるので、全幅を記録するには、幅256dotのブロ
ックが19個必要である。これに対して本実施形態で
は、ブロックの個数を10個として必要なメモリ容量を
節約する。なお、ブロックの縦のサイズは、上述のよう
に600dpiで128dotである。
【0041】図中左から右への主走査の開始に伴い記録
動作を始めるが、始めの時点で使用できるブロックは1
0であり、ブロック1の記録を終了するとそのブロック
をブロック11として再利用する。続いて、ブロック2
の記録を終了するとそのブロックをブロック12として
再利用する。以下同様に、記録の終了したブロックを再
利用して、ブロック番号19を最後として、その主走査
を終了する。すなわち、プリントバッファとして確保し
た10ブロックを、記録が終了したブロックについては
次の記録領域に対応したブロックとして利用すること
で、記録幅全てに対応したブロックの領域を確保するこ
となく、記録幅全てに対応した記録を可能にしている。
【0042】図1で、実線のブロックは、主走査開始時
に確保されるブロックを示し、点線のブロックは、主走
査開始時には確保されていないブロックを示している。
【0043】図4は、本実施形態でカラー記録を行う際
に、YMCBkの各色に対して必要なブロックを図1と
同様に示した図である。上述のように、本実施形態で
は、カラー記録モードでは4色の記録に各128個の吐
出口(ノズル)を使用する。従って、4色全部に対して
確保すべきブロックは、実線で示すブロックであり、こ
れを合計したプリントバッファの容量は、 128×256×10×4=1310720(bit) である。
【0044】以下、本実施形態でA4サイズのカラー画
像1頁を記録する場合の動作を、図5に示すフローチャ
ートを参照して説明する。
【0045】ホスト装置で動作中のアプリケーション上
でユーザにより記録が指示されると、ホスト装置は、1
回の主走査に対応する記録データを確定する(ステップ
S11)。
【0046】具体的には、記録すべき文字や画像のデー
タに対して適切な画像処理を行い、YMCBkの全ての
色に対して、インク滴の吐出の有無を2値データで表わ
した記録データを生成する。生成した記録データから、
1回の主走査に対応する記録データを抽出して1回の主
走査の記録データを確定する。このように、本実施形態
ではほとんどのデータ処理をホスト装置で行うことによ
り、記録装置での処理負荷が軽減され、制御プログラム
を格納するROMの容量や、ASICのGATE数を削
減することが可能となっている。なお、本実施形態にお
いてホスト装置側で行われる画像処理としては、一般的
に記録装置における画像処理である、色変換処理、黒の
データを抽出する処理、多値の画像データを補正するガ
ンマ補正、2値化処理、といった画像データに対する処
理を適宜適用することができる。
【0047】次に、ホスト装置で、ブロックサイズを設
定し、その情報を記録装置に送信する(ステップS1
2)。ブロックサイズの決定は、記録データや記録モー
ドにより、また、ジョブ単位/頁単位/主走査単位/ブ
ロック単位で設定可能な構成となっている。
【0048】ここでは、記録モードは複数ある記録モー
ドの中の、1パス記録モードであり、これはジョブ単位
で変更され、ブロックサイズは頁単位で変更される場合
を示している。上述のように、ブロックサイズはYMC
Bkに共通であり、横方向のサイズは256、縦方向の
サイズは128である。また、ブロック数は各色で10
である。これらのブロックサイズとブロック数に対応す
る容量が、予めRAM403内にプリントバッファとし
て確保されている。
【0049】そしてホスト装置から記録装置へ、1主走
査分の記録データの転送を開始する(ステップS1
3)。この時、記録すべきデータの無いブロックに対し
てはRAM領域を確保しない。
【0050】次に、記録装置は主走査を開始する記録開
始ブロック数n4まで記録データが転送されたか否かを
確認する(ステップS14)。本実施形態では、n4は
10である。ここでn4は、記録装置のRAM容量とブ
ロックサイズから得られる確保可能なブロック数以下の
数である。例えば、確保されたブロック数が10であ
り、記録開始ブロック数を9としても良いが、通常はデ
ータ転送マージンを最大にするため確保されたブロック
数と同数である10とする。
【0051】ホスト装置から転送された記録データのブ
ロック数がn4以上となると、記録装置はキャリッジを
移動させて、1回の主走査による記録動作を開始する
(ステップS15)。この時、確保されなかったブロッ
クのデータは全て、記録データ無しと判断され、記録ヘ
ッドへは記録を行わないことを示すヌルデータが転送さ
れる。
【0052】そして記録装置は、1つのブロックの記録
が終了すると、その記録が終了したブロックに対して次
の記録データを格納する(ステップS16)。
【0053】1回の主走査が終了したか否かを判定し
(ステップS17)、終了していない場合にはステップ
S16での処理を繰り返す。
【0054】1回の主走査が終了したら、1ページの記
録が全て終了したか否かを判定し(ステップS18)、
終了していない場合には、副走査を行った後に、ステッ
プS11に戻り、以降の処理を繰り返す。ただし、本実
施形態では、ブロックサイズは頁単位で設定されるの
で、2回目以降の走査ではステップS12の処理は行わ
れない。
【0055】ここで、プリントバッファの容量と記録速
度とデータ転送速度とから、1回の主走査が正しく行わ
れることを概算で検証する。上述のように、本実施形態
において、記録速度は、キャリッジの移動速度が25i
/s、記録ヘッドの駆動周波数が15kHzである。ま
た、8インチの記録幅に対して、主走査開始時に1主走
査で不足しているデータ量は、 128×256×(19−10)×4=1179648
(bit) である。
【0056】一方、ブロック1からブロック10の記録
に必要な時間は、キャリッジの加速時間を0.1sec
とすると、 0.1+256×10/15000=0.27(se
c) である。
【0057】従って、ブロック10を記録するまでに、
以下の転送レート以上でデータがホスト装置から記録装
置に送られていれば、記録動作中に残りの記録データが
すべて転送され、主走査での記録が正しく行われる。そ
の必要な転送レートは、 1179648/0.27=4.37(Mbit/sec) =547(KByte/sec) である。
【0058】実際には、ブロック11以降の記録を行っ
ている間でも、現在記録中のブロックの記録が終わる前
に次のブロックの記録データが転送されればよいので、
この値より小さい転送レートで良い。また、通常は転送
される記録データは圧縮処理されているので、その分も
マージンが生じる。一方、近年のUSBやIEEE12
84のI/Fのデータ転送レートは、前記の必要な転送
レートよりも高速であるので、主走査中に記録データが
途切れる(転送が間に合わない)ことは通常は発生しな
い。
【0059】ただし、本実施形態では主走査中に記録デ
ータが途切れた場合には、同じ領域の主走査を再度行
い、転送が間に合わなかったブロックのみの記録を行っ
て補完する。
【0060】このような記録データの途切れを防止する
ために、ステップS14で特定の記録位置に相当するブ
ロック(ブロックn4)までデータが転送されてからキ
ャリッジの走査を開始することが重要であり、本実施形
態ではn4の値を、確保可能な最大ブロック数である1
0としている。このように構成することで、ホスト装置
から記録装置に対するデータの転送に遅れが生じたとし
ても、1走査分の記録が完了する以前に、次に記録する
データの転送が間に合わなくなる状態を発生しにくくし
ている。
【0061】また、上述のように、本実施形態では各色
ごとにブロック内にデータの全く無いブロックに対して
は、メモリ領域を確保せず、変わりに次のブロックを確
保する。
【0062】例えば、図4のように、YMCBkの内、
MとBkの2色しか使用していない記録を行う主走査の
場合には、図中×印で示すYとCのブロック1からブロ
ック10に対するメモリ確保は不要であり、その代わり
MとBkに対して、ブロック11からブロック19と次
の主走査に対する2つのブロックを確保可能であり、実
質的に2倍のプリントバッファが確保されたことにな
り、メモリが有効に使用される。
【0063】このように、プリントバッファに最小ブロ
ック数である10個より多いブロックが実質的に利用で
きると、同一走査の先の部分、あるいは、次の主走査の
プリントバッファとして利用できるというメリットが生
じる。
【0064】同一走査の先のプリントバッファとして利
用できると、主走査ごとに予め確保されるバッファ量が
実質的に増大するので、例えば、万一、Windows
システムにおいてマルチタスク処理される他のタスクの
影響等により、ある主走査の途中でホスト装置から記録
装置へのデータ転送速度が極端に低下しても、走査の途
中で記録データの転送が間に合わず記録ができなくなる
事態の発生を防止できるという利点がある。
【0065】なお、図4の例では、マゼンタMとブラッ
クBkの2色のみを使用するため、通常シアンCとイエ
ローYのデータを格納するための領域をMとBkのデー
タの格納に使用することで、実質的に1回の走査で記録
されるデータ量よりプリントバッファの容量が大きくな
り、例えば、ステップS14でn4の値を19として1
回の走査の記録データが全て転送された後に走査を開始
するようにすることもできる。
【0066】また、次の主走査のプリントバッファまで
確保可能な場合には、記録時間に対してホスト装置のデ
ータ確定とデータ転送が高速な場合には、主走査が終了
してから次の主走査を開始するまでの、ステップS14
でのデータ転送待ち時間を少なくできる利点がある。
【0067】ここで、もし、ホスト装置が1回の主走査
に対応する記録データが確定する前にデータ転送を開始
した場合には、記録時間の方がデータ確定とデータ転送
時間の和より高速である場合、主走査の間にキャリッジ
の動作に対して記録データの転送が間に合わない場合が
発生する。
【0068】本実施形態ではこれを防止するため、ステ
ップS11で、ホスト装置で少なくとも1主走査分の記
録データが確定されるのを待って、ホスト装置から記録
装置への記録データの転送を開始するようにしている。
【0069】(実施形態2)以下、本発明の第2の実施
形態について説明する。第2の実施形態も上記第1の実
施形態と同様なインクジェット記録装置であり、以下の
説明では上記第1の実施形態と同様な部分については説
明を省略し、本実施形態の特徴的な部分を中心に説明す
る。
【0070】第1の実施形態では、記録する主走査のデ
ータをブロックに分け、色毎に記録データの無いブロッ
クに対してはメモリ領域を確保しないようにしたが、第
2の実施形態では、各ブロックを更に小ブロックに分割
して管理する構成とすることで、より有効にメモリを有
効に利用するものである。
【0071】具体的には、各ブロックを縦方向に8画素
単位、横方向はブロック幅と同じ単位の小ブロックユニ
ットに分割し、小ブロックユニット単位で記録データの
有無を判別し、データの無い小ブロックユニットに対し
ては、メモリ領域を確保せずにゼロフラグを立て、記録
時にヌルデータとして扱うようにして、メモリを更に効
率的に使用する。すなわち、本実施形態では各ブロック
でサイズが異なる。
【0072】図6は、本実施形態の小ブロックユニット
の例を示す図である。この図ではYのブロック1のみを
拡大して示しているが、他のブロックについても全て同
様である。また、図示した例は、Yのブロック1の中
で、最初の小ブロックユニット1つと、最後の小ブロッ
クユニット1つには記録すべきデータが存在しない場合
を示している。
【0073】以上のような構成を各ブロックに適用し、
各ブロック内の小ブロックユニットに対応する単位で記
録データを縦方向に上側から検索し、初めて記録データ
が存在する小ブロックユニットの位置と、記録データが
存在する最後の小ブロックユニットの位置とを求め、両
者を含む間の領域に対応するサイズをそのブロックに対
するメモリ領域として確保する。
【0074】従って、各ブロックのサイズは、最大で上
記第1の実施形態と同じサイズとなり、記録データの無
い部分(小ブロックユニット)が存在すれば第1の実施
形態のサイズ未満となるので、プリントバッファのサイ
ズが同じでも、確保されるブロック数は上記第1の実施
形態よりも多くなる可能性が高く、ホスト装置から記録
装置への転送速度が同じでも、第1の実施形態よりも高
速記録に対応可能である。
【0075】このように、本実施形態によれば、データ
アクセス開始ポイント(初めて記録データが存在する小
ブロックユニットの位置)とデータアクセス終了ポイン
ト(記録データが存在する最後の小ブロックユニットの
位置)の2ポイントを管理するのみで、各ブロックに含
まれる実際の記録データの量に応じて確保するメモリ量
を節約しつつ、短時間の処理が可能となり、高速記録に
対応できる。
【0076】(実施形態3)以下、本発明の第3の実施
形態について説明する。第3の実施形態も上記の実施形
態と同様なインクジェット記録装置であり、以下の説明
では上記の実施形態と同様な部分については説明を省略
し、本実施形態の特徴的な部分を中心に説明する。
【0077】上記第1の実施形態では、主走査のデータ
を記録領域の先頭位置から連続したブロックに分割した
が、本実施形態では、記録データが存在する部分にのみ
ブロックが割り当てられるように、各ブロックの先頭位
置を、走査方向において記録するデータが存在する初め
ての位置とする。
【0078】このようにすると、記録領域の先頭位置や
ブロックの切れ目からデータが存在しない領域が連続し
て存在する場合には、その領域に対するデータ確保が不
要となり、メモリをより効率的に使用できる。
【0079】処理を簡単にするためには、各ブロックの
開始位置をYMCBkの全色で共通とし、メモリをより
効率的に使用するためには、それぞれの色で独立してブ
ロック開始位置を設定するのがよい。
【0080】図7は、本実施形態において、主走査方向
に様々なパターンで存在する記録データに対する、ブロ
ックの割り当ての例を示す図である。
【0081】図中、左側から右側へ記録ヘッドを走査
し、記録幅は8インチでブロックのサイズは第1の実施
形態と同じと想定する。なお、この図では1つの記録ヘ
ッドに対するブロックのみを示している。SCAN1〜
SCAN4はそれぞれ1回目〜4回目の主走査を示して
いる。
【0082】SCAN1は、記録データが連続して存在
する例であり、第1の実施形態のブロックと同様に、1
9個のブロックが主走査に割り当てられる。
【0083】SCAN2は、記録領域の先頭部分と途中
とに記録データが無い領域が存在する例であり、記録領
域の先頭から1/2ブロックに相当する位置までは記録
データが存在しない。このため、ブロック1の開始位置
は記録領域の先頭から1/2ブロックに相当する距離だ
け離れた位置となり、ここで1/2ブロックに相当する
メモリが節約される。また、ブロック1のデータの後に
も、1/2ブロックに相当する位置までは記録データが
存在しない。このため、ブロック2の開始位置はブロッ
ク1の終了位置から1/2ブロックに相当する距離だけ
離れた位置となり、1/2ブロックに相当するメモリが
節約される。以下の領域には連続的にデータが存在して
おり、合計18個のブロックが主走査に割り当てられ
る。従ってSCAN2の主走査に対して使用されるメモ
リは合計で1ブロック分節約される。
【0084】SCAN3は、記録領域の先頭部分に記録
データが無い領域が存在する例であり、記録領域の先頭
から2ブロックに相当する位置までは記録データが存在
しない。このため、ブロック1の開始位置は記録領域の
先頭から2ブロックに相当する距離だけ離れた位置とな
り、ここで2ブロックに相当するメモリが節約される。
以下の領域には連続的にデータが存在しており、合計1
7個のブロックが主走査に割り当てられる。従ってSC
AN3の主走査に対して使用されるメモリは合計で2ブ
ロック分節約される。
【0085】SCAN4は、記録領域の先頭部分に記録
データが無い領域が存在する例であり、記録領域の先頭
から9ブロックに相当する位置までは記録データが存在
しない。このため、ブロック1の開始位置は記録領域の
先頭から9ブロックに相当する距離だけ離れた位置とな
り、ここで9ブロックに相当するメモリが節約される。
以下の領域には連続的にデータが存在しており、合計1
0個のブロックが主走査に割り当てられる。従ってSC
AN4の主走査に対して使用されるメモリは合計で9ブ
ロック分節約され、1回の主走査に対応する記録データ
が全てプリントバッファに格納される。
【0086】このように、本実施形態によれば、記録領
域の先頭から初めて記録データが存在する位置にブロッ
ク1を割り当て、ブロック1の後で初めて記録データが
存在する位置にブロック2を割り当てるようにし、ブロ
ックの開始位置を記録データが存在する位置とすること
により、連続して記録データが存在しない領域が主走査
方向に存在する場合には、1回の主走査に割り当てるブ
ロック数を削減することができ、メモリを効率的に使用
することができる。
【0087】上記の説明は1つの記録ヘッド(色)につ
いて行ったが、各色の記録ヘッドについて独立して上記
の処理を行うことにより、より効率的にメモリを使用す
ることが可能になる。
【0088】(実施形態4)以下、本発明の第4の実施
形態について説明する。第4の実施形態も上記の実施形
態と同様なインクジェット記録装置であり、以下の説明
では上記の実施形態と同様な部分については説明を省略
し、本実施形態の特徴的な部分を中心に説明する。
【0089】上記第1の実施形態では、ブロックサイズ
は1回の主走査内では固定されていたが、本実施形態で
は、ブロック毎にサイズを設定できる。
【0090】例えば、8インチの記録幅を600dpi
の解像度で記録すると合計4800dotとなるが、上
記第1の実施形態のように、ブロックの幅(走査方向長
さ)を256dotとして19ブロックを使用すると、
合計4864dotとなるので、64dot分のメモリ
は実際には使用されず無駄である。
【0091】このような無駄をなくすため、1回の主走
査の最後のブロックのみを、幅192dotとする。こ
れにより、確保するメモリ量を最小限にできる。
【0092】他の例として、8インチの記録幅に対し
て、途中以降のデータが存在しない場合に、記録データ
の存在する最後のブロックの幅を小さく設定することも
考えられる。これらの処理は、全色共通としても、各色
独立に行っても良い。
【0093】(実施形態5)以下、本発明の第5の実施
形態について説明する。第5の実施形態も上記の実施形
態と同様なインクジェット記録装置であり、以下の説明
では上記の実施形態と同様な部分については説明を省略
し、本実施形態の特徴的な部分を中心に説明する。
【0094】上記の実施形態はいずれも1パスでの記録
を行う場合を想定して説明したが、本実施形態は、記録
ヘッドの使用するノズル数やパス数の異なる記録モード
を複数有し、各記録モードに対応してブロックサイズを
変更する。
【0095】例えば、記録モードとして、1パスモード
と4パスモードとのパス数の異なる2種類の記録モード
を有する場合、テキストやグラフを中心とした比較的シ
ンプルな画像の高速記録を優先する1パスモードに対し
ては、ブロックの幅を256dotとし、写真画像を中
心とした比較的複雑な画像の高画質記録を優先し速度を
優先しない4パスモードに対しては、ブロックの幅を1
28dotとする。
【0096】すなわち、1パスモードではブロック処理
に関係するCPUのアクセス回数を少しでも少なくする
ためにサイズを大きくする。一方、4パスモードでは、
記録データを細かく管理して、節約可能なメモリを増大
させる。
【0097】また、記録モードとして、使用する記録ヘ
ッドのノズル数の異なる2種類の記録モードを有する場
合、例えば、128個のノズルを使用する高速モード
と、64個のノズルを使用する高画質モードとを有し、
記録速度又は記録品位のいずれかを優先させる場合があ
る。一般的に、高画質モードでは、主走査ごとのバンド
ムラを軽減させるため、1回の走査で使用するノズル数
を少なくする。
【0098】この場合、プリントバッファは、高速モー
ドに対しては、幅256dot×高さ128dotのサ
イズで10個のブロック、高画質モードに対しては、幅
128dot×高さ64のサイズで40個のブロック、
とする。このようにすると、高速モードに対しては、プ
リントバッファに格納される記録データの量は、1回の
主走査で記録されるデータの量に満たないが、高画質モ
ードに対しては、1回の主走査で記録されるデータの量
よりも多くのデータをプリントバッファに格納すること
が可能となる。
【0099】以上のように本実施形態では、記録ヘッド
の使用するノズル数やパス数の異なる記録モードに応じ
て、ブロックサイズを設定することで、メモリをより効
率的に使用することが可能となった。
【0100】また、ブロックサイズを、ジョブ単位で変
更しても良い。例えば、10頁を連続して記録するジョ
ブで、全ての頁一に対してブロックサイズを同じにする
ことで、頁間のブロック設定処理を省略できる。
【0101】あるいは、ブロックサイズを、頁単位で変
更しても良い。例えば、ホスト装置のプリンタドライバ
で1ページ内の記録データ数を予め求め、記録データ数
が多い場合にはブロックサイズを小さくし、記録データ
数が少ない場合にはブロックサイズを大きくすることが
考えられる。
【0102】(実施形態6)以下、本発明の第6の実施
形態について説明する。第6の実施形態も上記の実施形
態と同様なインクジェット記録装置であり、以下の説明
では上記の実施形態と同様な部分については説明を省略
し、本実施形態の特徴的な部分を中心に説明する。
【0103】以上の実施形態では、プリントバッファの
容量は一定であったが、本実施形態では、記録装置のR
AM403の容量又はプリントバッファとして使用可能
な容量をホスト装置側で確認し、使用する記録ヘッドの
ノズル数、記録データや記録モード等の記録パラメータ
に応じて、ブロックサイズ、ブロック数や記録開始ブロ
ック数等のブロックに関するパラメータを決定する。
【0104】例えば、第1の実施形態では、プリントバ
ッファの容量が1310720bitであると想定して
説明したが、実際には、記録装置によってRAM403
の容量又はプリントバッファとして確保できる容量は異
なる。このため、本実施形態ではホスト装置と記録装置
との通信により、プリントバッファとして確保できる容
量をホスト側で知ることにより、使用する記録ヘッドの
ノズル数、記録データや記録モード等の記録パラメータ
に応じて、ブロックサイズ、ブロック数や記録開始ブロ
ック数等のブロックに関するパラメータを決定する。
【0105】例えば、プリントバッファとして確保でき
る容量が、1310720bitの1.5倍であれば、
他の設定は同じで、記録開始ブロック数を10から15
に変更すると、データ転送が間に合わないで記録が中断
するケースの発生頻度がより低減される。
【0106】また、プリントバッファとして確保できる
容量が1310720bitであり、Bkインクのみを
Bkヘッドの320個の吐出口を全部利用して記録を行
うモノクロモードの場合、幅256dot×高さ320
dotのブロックサイズで、ブロック数を16とする。
【0107】頁単位でカラーモードとモノクロモードと
を切り替える記録を行う場合には、ブロックのサイズ及
び数を各頁に対応して切り替える。また、主走査毎に記
録データがBkデータだけか否かに応じて、Bkヘッド
だけを使用するか全ての記録ヘッドを使用するかを切り
替え、それに応じてブロックの割り当てを変更するよう
にしてもよい。
【0108】これらの設定は、ホスト装置側のプリンタ
ドライバで、頁や主走査の記録データが確定した後、記
録ヘッドのノズル数、記録データや記録モードに応じ
て、ブロックサイズ、ブロック数や記録開始ブロック数
などのブロックに関するパラメータをホスト装置側で決
定し、記録装置に転送することで実現される。
【0109】以上のように本実施形態によれば、ブロッ
ク、主走査、頁、ジョブ等の単位毎に、記録データに応
じて柔軟にブロックに関するパラメータを設定でき、メ
モリをより一層効率的に使用できる。
【0110】(実施形態7)以下、本発明の第7の実施
形態について説明する。第7の実施形態も上記の実施形
態と同様なインクジェット記録装置であり、以下の説明
では上記の実施形態と同様な部分については説明を省略
し、本実施形態の特徴的な部分を中心に説明する。
【0111】以上説明した実施形態においては、ブロッ
クに関するパラメータ、特にブロックサイズについて
は、主にノズル数に対応する高さの設定を変更する場合
を例投げて説明した。本実施形態は、ブロックサイズの
主走査方向の幅の設定を変更可能とする。
【0112】より効率的にメモリを使用するためには、
できるだけブロックサイズ、特に幅を小さくすることが
望まれる。それは、ブロック幅が大きいと1つのブロッ
クに対するデータの転送時間が長くなり、主走査を開始
する記録開始ブロックまでのデータの転送に時間がかか
るからであり、主走査開始までの時間を短縮するために
は、ブロック幅を小さくすることが有効である。
【0113】このようなブロック幅の大きさは、ホスト
装置のプリンタドライバにおいて、主走査における記録
領域の幅に応じて設定するのが好ましい。具体的には、
記録領域の幅が短い時は、ブロック幅を短く設定し、記
録領域の幅が長い時はブロック幅を長く設定する。
【0114】この処理により得られる他のメリットとし
ては、途中で記録データが途切れてしまった場合のリカ
バー処理時に、記録領域の幅が短い時の主走査方向のリ
カバー位置(つなぎ位置)が細かく分散されることであ
る。逆に、ブロックの幅が大きい場合には、リカバー位
置が主走査方向で同じ位置になる確率が高くなる。
【0115】なお、記録領域の幅の検出は、使用する記
録媒体のサイズに基づいて行われてもよい。例えば、使
用する記録媒体がハガキなどの通常のA4の用紙よりも
かなり小さいものとわかっている場合には、その記録媒
体を用いるジョブ全体に対して、ブロックの幅を小さく
設定してもよい。
【0116】もちろん、他のブロックに関するパラメー
タと同様に、主走査、頁、ジョブ等の単位毎に、記録デ
ータに応じて柔軟にブロック幅を設定してもよい。
【0117】[その他の実施形態]以上説明した実施形
態は、それぞれを単独で実施してもよいし、いくつかを
適宜組合せた形態で実施してもよい。
【0118】また、以上の実施形態の説明は、インクジ
ェット記録装置を例に挙げて説明したが、本発明は記録
ヘッドを記録媒体上で走査させて記録を行うシリアル型
の記録装置であれば、インクジェット以外の他の記録方
式を用いた記録装置にも適用できる。
【0119】以上の実施形態は、特にインクジェット記
録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用され
るエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例え
ば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギ
ーによりインクの状態変化を生起させる方式を用いるこ
とにより記録の高密度化、高精細化が達成できる。
【0120】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。
【0121】この気泡の成長、収縮により吐出用開口を
介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも1つの
滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即
時適切に気泡の成長収縮が行われるので、特に応答性に
優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好まし
い。
【0122】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0123】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書に記載された構成も本発明に含
まれるものである。加えて、複数の電気熱変換体に対し
て、共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構
成を開示する特開昭59−123670号公報や熱エネ
ルギーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構
成を開示する特開昭59−138461号公報に基づい
た構成としても良い。
【0124】加えて、上記の実施形態で説明した記録ヘ
ッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリ
ッジタイプの記録ヘッドのみならず、装置本体に装着さ
れることで、装置本体との電気的な接続や装置本体から
のインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの
記録ヘッドを用いてもよい。
【0125】また、以上説明した記録装置の構成に、記
録ヘッドに対する回復手段、予備的な手段等を付加する
ことは記録動作を一層安定にできるので好ましいもので
ある。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対して
のキャッピング手段、クリーニング手段、加圧あるいは
吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは別の加熱素子
あるいはこれらの組み合わせによる予備加熱手段などが
ある。また、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを
備えることも安定した記録を行うために有効である。
【0126】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。
【0127】なお、本発明は、複数の機器(例えばホス
トコンピュータ,インターフェース機器,リーダ,プリ
ンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つ
の機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装
置など)に適用してもよい。また、本発明の目的は、前
述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログ
ラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装
置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ
(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプロ
グラムコードを読出し実行することによっても、達成さ
れることは言うまでもない。
【0128】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0129】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD
−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMな
どを用いることができる。
【0130】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0131】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0132】本発明を上記記憶媒体に適用する場合、そ
の記憶媒体には、先に説明した(図5に示す)フローチ
ャートに対応するプログラムコードが格納されることに
なる。
【0133】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ホ
スト装置から送信された記録データを格納するバッファ
として1回の主走査で記録するデータ量よりも少ない容
量のメモリを備える記録装置において、バッファを、走
査で使用する記録素子の数、各記録領域を走査する回
数、設定された記録モードなどの記録パラメータに応じ
たサイズの複数のブロックに分割し、各ブロックを記録
の進行に応じて循環的に使用することにより、記録が連
続して行われ、記録素子の非駆動を示す記録データが所
定数連続するときに、これらのデータをブロックに格納
せずに特定の制御データで表わすことにより、ブロック
及びバッファが効率的に使用される。
【0134】従って、1回の主走査で記録するデータ量
よりも少ない容量のメモリを備える安価な構成で、高速
かつ高画質の記録を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態で設定するプリントバ
ッファのブロックの概念を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施形態としてのインクジェッ
ト記録装置の概略構成を示す斜視図である。
【図3】第1の実施形態のインクジェット記録装置の主
要な制御構成を示すブロック図である。
【図4】第1の実施形態でカラー記録を行う際に、YM
CBkの各色に対して必要なブロックを図1と同様に示
した図である。
【図5】第1の実施形態で、A4サイズのカラー画像1
頁を記録する場合の動作を示すフローチャートである。
【図6】第2の実施形態の小ブロックユニットの例を示
す図である。
【図7】第3の実施形態において、主走査方向に様々な
パターンで存在する記録データに対する、ブロックの割
り当ての例を示す図である。
【図8】カラー記録ヘッドの吐出口の配置を説明する図
である。
【符号の説明】
100 記録装置 101 キャリッジ 102 ガイド軸a 103 ガイド軸b 104 記録ヘッド 105 記録媒体 106 送りローラ 107 プラテン 108 スイッチ部と表示部 401 受信バッファ 402 CPU 403 ランダムアクセスメモリ部 404 機構コントロール部 405 機構部 406 センサ/SWコントロール部 407 センサ/SW部 408 表示素子コントロール部 409 表示素子部 410 記録ヘッドコントロール部 500 ホスト装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA01 EA24 EB58 EC74 EC80 FA03 FA10 2C057 AL31 AM40 AN01 BA03 BA13 2C061 AP03 AP04 AQ05 AR01 AS11 HJ06 HJ08 HP06 2C187 AC05 AC08 AD03 AD04 AF03 BF14 BF37 DD03 FA06 FA07 FA09 FC06 5B021 AA01 BB02 BB10 DD04 DD06

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の記録素子を所定方向に沿って配列
    した記録ヘッドを用い、ホスト装置から送信される記録
    データに基づいて記録媒体に記録を行う記録装置であっ
    て、 前記記録ヘッドを前記所定方向と交差する主走査方向へ
    沿って走査する走査手段と、 前記ホスト装置から送信された記録データを前記記録ヘ
    ッドへ転送するために格納するバッファであって、前記
    走査手段による走査可能な幅に対して前記記録ヘッドを
    走査して記録を行うための記録データ量よりも容量が小
    さいバッファと、 前記バッファを、前記走査によって記録される矩形の領
    域に対応した複数のブロックに分割し、記録の進行に応
    じて前記ブロックに記録データを循環的に格納するよう
    に、前記ブロックの使用順を管理するブロック管理手段
    と、 記録素子の非駆動を示す記録データが所定量連続すると
    きに、該所定量の記録データを前記ブロックへは格納せ
    ず、特定の制御データで表わすヌルデータ管理手段と、
    を備えることを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 前記ブロックの大きさが、各ブロック毎
    に設定可能であることを特徴とする請求項1に記載の記
    録装置。
  3. 【請求項3】 前記ブロックの大きさ及び数の少なくと
    もいずれかが、1回の走査毎に設定可能であることを特
    徴とする請求項1に記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記ブロックの大きさ及び数の少なくと
    もいずれかが、1ページの記録毎に設定可能であること
    を特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  5. 【請求項5】 前記ブロックの大きさ及び数の少なくと
    もいずれかが、1つのジョブ毎に設定可能であることを
    特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  6. 【請求項6】 前記ブロックの大きさ及び数の少なくと
    もいずれかが、走査で使用する記録素子の数及び各記録
    領域を走査する回数の少なくともいずれかに応じて設定
    可能であることを特徴とする請求項1に記載の記録装
    置。
  7. 【請求項7】 高速記録を行う記録モードと高画質記録
    を行う記録モードとを有し、前記ブロックの大きさ及び
    数の少なくともいずれかが、いずれかの記録モードが選
    択されたかに応じて設定可能であることを特徴とする請
    求項1に記載の記録装置。
  8. 【請求項8】 前記ブロックの大きさ及び数の少なくと
    もいずれかが、前記ホスト装置から送信される情報に基
    づいて決定されることを特徴とする請求項1から7のい
    ずれか1項に記載の記録装置。
  9. 【請求項9】 記録装置で利用可能な前記バッファの容
    量と、走査で使用する記録素子の数及び各記録領域を走
    査する回数の少なくともいずれかとに関する情報を前記
    ホスト装置に送信する送信手段を更に備えることを特徴
    とする請求項8に記載の記録装置。
  10. 【請求項10】 前記ブロックの走査方向と交差する方
    向のサイズが、所定数の倍数であることを特徴とする請
    求項1から9のいずれか1項に記載の記録装置。
  11. 【請求項11】 前記ブロックの走査方向のサイズが、
    所定数の累乗の倍数であることを特徴とする請求項1か
    ら10のいずれか1項に記載の記録装置。
  12. 【請求項12】 所定数のブロックに記録データが格納
    された後に、前記走査を開始させる走査開始手段を更に
    備えていることを特徴とする請求項1から11のいずれ
    か1項に記載の記録装置。
  13. 【請求項13】 複数の色に対応して前記記録ヘッドを
    複数有し、前記ブロック管理手段、及び前記ヌルデータ
    管理手段を各記録ヘッドに対応して備えていることを特
    徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載の記録
    装置。
  14. 【請求項14】 前記記録ヘッドは、インクを吐出して
    記録を行うインクジェット記録ヘッドであることを特徴
    とする請求項1から13のいずれか1項に記載の記録装
    置。
  15. 【請求項15】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利
    用してインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに
    与える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変換
    体を備えていることを特徴とする請求項14に記載の記
    録装置。
  16. 【請求項16】 請求項1から15のいずれか1項に記
    載の記録装置に接続されるホスト装置にインストールさ
    れ、前記記録装置に制御情報と記録データとを送信する
    プリンタドライバであって、 所定の領域に対する記録データの量に応じて、前記ブロ
    ックの大きさ及び数の少なくともいずれかに関する情報
    を前記制御情報として送信する工程を実行させるプログ
    ラムコードを備えることを特徴とするプリンタドライ
    バ。
  17. 【請求項17】 ホスト装置から送信される情報に基づ
    いて、所定方向に配列された記録素子列を有する記録ヘ
    ッドを、前記配列方向と交差する方向に記録媒体上で走
    査させて記録を行い、前記ホスト装置から送信された記
    録データを格納し、1回の走査で前記記録ヘッドが前記
    記録媒体に記録する記録データの量よりも容量が小さい
    バッファを有する記録装置のバッファ管理方法であっ
    て、 前記バッファを、前記走査によって記録される矩形の領
    域に対応した複数のブロックに分割し、記録の進行に応
    じて前記ブロックに記録データを循環的に格納するよう
    に、前記ブロックの使用順を管理するブロック管理工程
    と、 記録素子の非駆動を示す記録データが所定量連続すると
    きに、該所定量の記録データを前記ブロックへは格納せ
    ず、特定の制御データで表わすヌルデータ管理工程と、
    を備えることを特徴とするバッファ管理方法。
  18. 【請求項18】 複数の記録素子を所定方向に沿って配
    列した記録ヘッドを前記所定方向と交差する主走査方向
    へ沿って走査して記録を行う記録装置に接続され、記録
    に用いる記録データを前記記録装置に転送するホスト装
    置であって、 前記記録ヘッドの前記主走査方向への1回の走査に対応
    した記録データを生成する手段と、 前記記録ヘッドの1回の走査に対応した記録データが生
    成された後に、前記記録装置に対する前記記録データの
    転送を開始するよう制御する手段と、を有することを特
    徴とするホスト装置。
  19. 【請求項19】 複数の記録素子を所定方向に沿って配
    列した記録ヘッドを前記所定方向と交差する主走査方向
    へ沿って走査して記録を行う記録装置に接続され、記録
    に用いる記録データを前記記録装置に転送するホスト装
    置において実行されるプリンタドライバであって、 前記記録ヘッドの前記主走査方向への1回の走査に対応
    した記録データを生成し、前記記録ヘッドの1回の走査
    に対応した記録データを生成した後に、前記記録装置に
    対する前記記録データの転送を開始するよう制御するこ
    とを特徴とするプリンタドライバ。
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