JP2003303989A - 太陽電池モジュール - Google Patents
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- F24S23/00—Arrangements for concentrating solar-rays for solar heat collectors
- F24S23/30—Arrangements for concentrating solar-rays for solar heat collectors with lenses
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F24—HEATING; RANGES; VENTILATING
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- F24S10/00—Solar heat collectors using working fluids
- F24S10/50—Solar heat collectors using working fluids the working fluids being conveyed between plates
- F24S10/502—Solar heat collectors using working fluids the working fluids being conveyed between plates having conduits formed by paired plates and internal partition means
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F24—HEATING; RANGES; VENTILATING
- F24S—SOLAR HEAT COLLECTORS; SOLAR HEAT SYSTEMS
- F24S20/00—Solar heat collectors specially adapted for particular uses or environments
- F24S20/60—Solar heat collectors integrated in fixed constructions, e.g. in buildings
- F24S20/67—Solar heat collectors integrated in fixed constructions, e.g. in buildings in the form of roof constructions
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 低コスト及び簡略な構成で、使用環境の影響
を受けることなく定格容量を維持できる太陽電池モジュ
ールを提供する。 【解決手段】太陽電池モジュール１に用いられる中空管
連設板４は、部材長が等しい複数の中空管５を、側面ど
うしが接するように並列に連接して一体化している。中
空管５は、隣り合う中空部１０を連通するように、孔１
１が平面視で千鳥状に設けられる。中空管連設板４の裏
面は、平滑面に成形され、上面４ａは太陽の集光面とな
るため、上面４ａを形成する中空管５の天端面６自身が
集光レンズ状に成形される。中空管連設板４の一対の向
かい合う端面４ｂ、４ｃには、給排水管１２が配置さ
れ、給排水管９を介して、中空管５の中空部１０に、温
度調整水を通過させることにより、温度調節水と、中空
管連設板４及び封止樹脂部３に保護された太陽電池部２
との間で熱交換が行われて、温度調整が図られる。
を受けることなく定格容量を維持できる太陽電池モジュ
ールを提供する。 【解決手段】太陽電池モジュール１に用いられる中空管
連設板４は、部材長が等しい複数の中空管５を、側面ど
うしが接するように並列に連接して一体化している。中
空管５は、隣り合う中空部１０を連通するように、孔１
１が平面視で千鳥状に設けられる。中空管連設板４の裏
面は、平滑面に成形され、上面４ａは太陽の集光面とな
るため、上面４ａを形成する中空管５の天端面６自身が
集光レンズ状に成形される。中空管連設板４の一対の向
かい合う端面４ｂ、４ｃには、給排水管１２が配置さ
れ、給排水管９を介して、中空管５の中空部１０に、温
度調整水を通過させることにより、温度調節水と、中空
管連設板４及び封止樹脂部３に保護された太陽電池部２
との間で熱交換が行われて、温度調整が図られる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、使用環境の影響を
受けることなく定格容量を維持できる太陽電池モジュー
ルに関する。
受けることなく定格容量を維持できる太陽電池モジュー
ルに関する。
【０００２】
【従来の技術】構造物等に設けられる太陽電池モジュー
ルは、例えば、太陽光を受けやすい屋根の上面に設置さ
れる、または建材一体型に形成されて、建築物の外装材
として用いられている。このような環境下では、太陽電
池モジュールの表面ガラス近傍における温度変化が激し
く、夏場には太陽熱及び電池の内部抵抗により７０℃以
上、冬場では地域によっては凍結状態となる。このよう
な中、前記太陽電池モジュールは、一般に標準状態２５
℃で定格容量が得られるように設計されているだけでな
く、温度保証機能がないため、安全性を考慮し地域や季
節により変化する外気温に応じて、容量を低減させた低
電力で使用することが多い。
ルは、例えば、太陽光を受けやすい屋根の上面に設置さ
れる、または建材一体型に形成されて、建築物の外装材
として用いられている。このような環境下では、太陽電
池モジュールの表面ガラス近傍における温度変化が激し
く、夏場には太陽熱及び電池の内部抵抗により７０℃以
上、冬場では地域によっては凍結状態となる。このよう
な中、前記太陽電池モジュールは、一般に標準状態２５
℃で定格容量が得られるように設計されているだけでな
く、温度保証機能がないため、安全性を考慮し地域や季
節により変化する外気温に応じて、容量を低減させた低
電力で使用することが多い。
【０００３】また、前記太陽電池モジュールは、外気温
の影響を受けて変換効率が低減しやすく、例えば太陽電
池モジュールが６５℃を越えると、電力の低減率は２０
％程度低減することが一般に知られている。このよう
に、太陽電池モジュールを単体で建築物に取り付ける
と、本来の性能を十分に活かすことができないため、太
陽電池モジュールの持つ定格容量に応じた電力を得るこ
とを目的に、太陽電池モジュールの裏面に標準温度を保
持するための冷却装置が設置されている。
の影響を受けて変換効率が低減しやすく、例えば太陽電
池モジュールが６５℃を越えると、電力の低減率は２０
％程度低減することが一般に知られている。このよう
に、太陽電池モジュールを単体で建築物に取り付ける
と、本来の性能を十分に活かすことができないため、太
陽電池モジュールの持つ定格容量に応じた電力を得るこ
とを目的に、太陽電池モジュールの裏面に標準温度を保
持するための冷却装置が設置されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかし、太陽電池モジ
ュールに設ける冷却装置は、屋根本体にかかる重量を増
大させるとともに、装置自身や施工費等に膨大な費用を
要することとなる。また、太陽電池モジュールの裏面に
配されて、太陽電池モジュールを保持する保持基盤越し
に冷却するため、冷却効率が劣るといった課題が生じて
いる。
ュールに設ける冷却装置は、屋根本体にかかる重量を増
大させるとともに、装置自身や施工費等に膨大な費用を
要することとなる。また、太陽電池モジュールの裏面に
配されて、太陽電池モジュールを保持する保持基盤越し
に冷却するため、冷却効率が劣るといった課題が生じて
いる。
【０００５】上記事情に鑑み、本発明は、低コスト及び
簡略な構成で、使用環境の影響を受けることなく定格容
量を維持できる太陽電池モジュールを提供することを目
的としている。
簡略な構成で、使用環境の影響を受けることなく定格容
量を維持できる太陽電池モジュールを提供することを目
的としている。
【０００６】
【課題を解決するための手段】請求項１に記載の太陽電
池モジュールは、ガラス基盤と、該ガラス基盤の下面に
敷設される太陽電池部と、該太陽電池部を保護する封止
樹脂部とにより形成される太陽電池モジュールであっ
て、前記ガラス基板には、側面どうしを接するようにし
て並列に連接した複数の中空管を一体化し、前記太陽電
池部との接合面を平滑面に成形した中空管連設板が用い
られており、前記中空管連設板の一対の向かい合う端面
には、各々給排水管が取り付けられるとともに、前記中
空管は、両端部が覆われ、天端面が集光レンズ状に形成
されて、端部近傍の側面には、隣り合う前記中空管の中
空部どうしを連通する孔が設けられ、該孔が、前記中空
管連設板の平面視で千鳥配置されることを特徴としてい
る。
池モジュールは、ガラス基盤と、該ガラス基盤の下面に
敷設される太陽電池部と、該太陽電池部を保護する封止
樹脂部とにより形成される太陽電池モジュールであっ
て、前記ガラス基板には、側面どうしを接するようにし
て並列に連接した複数の中空管を一体化し、前記太陽電
池部との接合面を平滑面に成形した中空管連設板が用い
られており、前記中空管連設板の一対の向かい合う端面
には、各々給排水管が取り付けられるとともに、前記中
空管は、両端部が覆われ、天端面が集光レンズ状に形成
されて、端部近傍の側面には、隣り合う前記中空管の中
空部どうしを連通する孔が設けられ、該孔が、前記中空
管連設板の平面視で千鳥配置されることを特徴としてい
る。
【０００７】請求項２に記載の太陽電池モジュールは、
前記中空間の天端面には、フレネルレンズが用いられる
ことを特徴としている。
前記中空間の天端面には、フレネルレンズが用いられる
ことを特徴としている。
【０００８】請求項３に記載の太陽電池モジュールは、
前記中空間の天端面には、周面が形成されることを特徴
としている。
前記中空間の天端面には、周面が形成されることを特徴
としている。
【０００９】請求項４に記載の太陽電池モジュールは、
前記中空管連設板には、複数の中空管に代わり、１本の
中空長パイプが用いられており、該中空長パイプを常に
側面どうしが接するようにして、所定の距離毎にＵ字型
に折り曲げて一体化し、前記太陽電池部との接合面を平
滑面に成形することを特徴としている。
前記中空管連設板には、複数の中空管に代わり、１本の
中空長パイプが用いられており、該中空長パイプを常に
側面どうしが接するようにして、所定の距離毎にＵ字型
に折り曲げて一体化し、前記太陽電池部との接合面を平
滑面に成形することを特徴としている。
【００１０】
【発明の実施の形態】本発明に係る太陽電池モジュール
は、ガラス基板に温度調整機能を有する中空管連設板を
用いることにより、周辺環境の温度変化によることなく
定格容量を得るに最適な温度を維持できる太陽電池モジ
ュールを実現するものである。
は、ガラス基板に温度調整機能を有する中空管連設板を
用いることにより、周辺環境の温度変化によることなく
定格容量を得るに最適な温度を維持できる太陽電池モジ
ュールを実現するものである。
【００１１】図１に示すように、太陽電池モジュール１
は、ガラス基板として機能する中空管連設板４と、太陽
電池部２と、封止樹脂部３とにより構成されている。前
記太陽電池モジュール１は、一般に用いられている表板
１枚構造（Superstrate構造）によるもので、受光面側
に中空管連設板４を配置し、該中空管連設板４の裏面に
封止樹脂部３を設けて、その内方に複数の太陽電池セル
よりなる太陽電池部２を封入したものである。前記封止
樹脂部３は、太陽電池部２を水分やほこり、雹、小石等
の衝突、及び風圧等より保護することを目的に用いられ
るもので、中空管連設板４との密着性が高く、透過性を
有する透明樹脂により構成されている。
は、ガラス基板として機能する中空管連設板４と、太陽
電池部２と、封止樹脂部３とにより構成されている。前
記太陽電池モジュール１は、一般に用いられている表板
１枚構造（Superstrate構造）によるもので、受光面側
に中空管連設板４を配置し、該中空管連設板４の裏面に
封止樹脂部３を設けて、その内方に複数の太陽電池セル
よりなる太陽電池部２を封入したものである。前記封止
樹脂部３は、太陽電池部２を水分やほこり、雹、小石等
の衝突、及び風圧等より保護することを目的に用いられ
るもので、中空管連設板４との密着性が高く、透過性を
有する透明樹脂により構成されている。
【００１２】また、前記中空管連設板４は、部材長が等
しい複数の中空管５を、側面どうしが接するようにして
並列に連接して一体化し、板状に形成したものである。
これら中空管連設板４を構成する前記中空管５は、強化
ガラスや透明なアクリル板等のガラス基板として機能す
るに十分な強度を有する透明部材よりなり、一方の端部
８、及び他方の端部９が塞がれているとともに、側面７
の一方の端部８、もしくは他方の端部９近傍には、隣り
合う中空管５の中空部１０を連通するように、孔１１が
設けられている。該孔１１は、中空管連設板４を平面視
した際に、中空管連設板４の最端部に配置された中空管
５ａから隣り合う中空管５ｂ、５ｃの順に各々の中空部
１０を通過することにより蛇行線が描かれるように、一
方の端部８近傍の側面７、及び他方の端部９近傍の側面
７の交互に、千鳥配置を形成するようにして設けられて
いる。
しい複数の中空管５を、側面どうしが接するようにして
並列に連接して一体化し、板状に形成したものである。
これら中空管連設板４を構成する前記中空管５は、強化
ガラスや透明なアクリル板等のガラス基板として機能す
るに十分な強度を有する透明部材よりなり、一方の端部
８、及び他方の端部９が塞がれているとともに、側面７
の一方の端部８、もしくは他方の端部９近傍には、隣り
合う中空管５の中空部１０を連通するように、孔１１が
設けられている。該孔１１は、中空管連設板４を平面視
した際に、中空管連設板４の最端部に配置された中空管
５ａから隣り合う中空管５ｂ、５ｃの順に各々の中空部
１０を通過することにより蛇行線が描かれるように、一
方の端部８近傍の側面７、及び他方の端部９近傍の側面
７の交互に、千鳥配置を形成するようにして設けられて
いる。
【００１３】前記中空管連設板４の裏面は、前記封止樹
脂部３との接合面となるため、平滑面に成形されるとと
もに、上面４ａは太陽の集光面となるため、該上面４ａ
を形成する中空管５の天端面６自身が集光レンズ状に成
形されている。その形状は、例えば、図１に示すよう
に、天端面６にカメラのピントグラスや投影器の視野レ
ンズ等に、一般に用いられているフルネルレンズを取り
付ける。もしくは、図２に示すように、天端面６を周面
上に成形し、集光機能を持たせる等が考えられる。な
お、中空管５の天端面６は、これに限るものではなく、
集光機能を有するレンズ状の形状、もしくは集光機能を
有するものであれば、何れを用いても良い。
脂部３との接合面となるため、平滑面に成形されるとと
もに、上面４ａは太陽の集光面となるため、該上面４ａ
を形成する中空管５の天端面６自身が集光レンズ状に成
形されている。その形状は、例えば、図１に示すよう
に、天端面６にカメラのピントグラスや投影器の視野レ
ンズ等に、一般に用いられているフルネルレンズを取り
付ける。もしくは、図２に示すように、天端面６を周面
上に成形し、集光機能を持たせる等が考えられる。な
お、中空管５の天端面６は、これに限るものではなく、
集光機能を有するレンズ状の形状、もしくは集光機能を
有するものであれば、何れを用いても良い。
【００１４】ところで、図１に示すように、最端部に配
置された中空管５ａ、５ｄの露出側面で、中空管連設板
４の一対の向かい合う端面４ｂ、４ｃには、前記孔１１
とともに千鳥配置となる位置に、給排水管１２が配置さ
れている。この給排水管１２を介して、中空管５の中空
部１０に、温度調整水を通過させることにより、温度調
節水と、中空管連設板４及び封止樹脂部３に保護された
太陽電池部２との間で熱交換が行われて、温度調整が図
られるものである。
置された中空管５ａ、５ｄの露出側面で、中空管連設板
４の一対の向かい合う端面４ｂ、４ｃには、前記孔１１
とともに千鳥配置となる位置に、給排水管１２が配置さ
れている。この給排水管１２を介して、中空管５の中空
部１０に、温度調整水を通過させることにより、温度調
節水と、中空管連設板４及び封止樹脂部３に保護された
太陽電池部２との間で熱交換が行われて、温度調整が図
られるものである。
【００１５】このような太陽電池モジュール１は、図３
に示すように、その外周端面を囲うようにあるアルミ材
等による枠体１３が設けられており、建築物１４の屋根
の棟側１４ａから軒先側１４ｂに向けて直列に複数連接
されるとともに、連接された複数の太陽電池モジュール
１が並列方向にも複数配置される。このとき、太陽電池
モジュール１は、給排水管１２が設けられた中空管連設
板４の端面４ｂ、４ｃを、各々棟側１４ａ及び軒先側１
４ｂに向くように配置している。
に示すように、その外周端面を囲うようにあるアルミ材
等による枠体１３が設けられており、建築物１４の屋根
の棟側１４ａから軒先側１４ｂに向けて直列に複数連接
されるとともに、連接された複数の太陽電池モジュール
１が並列方向にも複数配置される。このとき、太陽電池
モジュール１は、給排水管１２が設けられた中空管連設
板４の端面４ｂ、４ｃを、各々棟側１４ａ及び軒先側１
４ｂに向くように配置している。
【００１６】さらに、直列に配される複数の太陽電池モ
ジュール１は、例えば棟側１４ａに配された太陽電池モ
ジュール１ａの軒先側１４ｂの端面４ｃに設けられた給
排水管１２ｂが、軒先側１４ｂに配された太陽電池モジ
ュール１ｂの棟側１４ａの端面４ｂにも挿通されて、太
陽電池モジュール１ａ、１ｂの各々の中空管連設板４
は、給排水管１２ｂにより連通される。このように直列
に配される複数の太陽電池モジュール１は、最も棟側１
４ａに配された太陽電池モジュール１ａの棟側１４ａの
端面４ｂに設けられた給排水管１２ａから、温度調整水
を中空管連設板４の中空部１０に供給すると、温度調整
水は、太陽電池モジュール１ａ、１ｂ、１ｃの順に各々
の中空管連設板４を給排水管１２ｂ、１２ｃを介して通
過し、給排水管１２ｄより排水されることとなる。
ジュール１は、例えば棟側１４ａに配された太陽電池モ
ジュール１ａの軒先側１４ｂの端面４ｃに設けられた給
排水管１２ｂが、軒先側１４ｂに配された太陽電池モジ
ュール１ｂの棟側１４ａの端面４ｂにも挿通されて、太
陽電池モジュール１ａ、１ｂの各々の中空管連設板４
は、給排水管１２ｂにより連通される。このように直列
に配される複数の太陽電池モジュール１は、最も棟側１
４ａに配された太陽電池モジュール１ａの棟側１４ａの
端面４ｂに設けられた給排水管１２ａから、温度調整水
を中空管連設板４の中空部１０に供給すると、温度調整
水は、太陽電池モジュール１ａ、１ｂ、１ｃの順に各々
の中空管連設板４を給排水管１２ｂ、１２ｃを介して通
過し、給排水管１２ｄより排水されることとなる。
【００１７】例えば、夏等の高温時期には、温度調整水
として冷却水を用いれば、冷却水、と、中空管連設板４
及び封止樹脂部３に保護された太陽電池部２の熱が、熱
交換されて、太陽電池モジュール１は所望の温度まで冷
却されることとなる。このとき、熱交換されて温排水と
なった温度調整水は、直接もしくは熱交換器などにより
熱源として利用できる。このように、太陽電池モジュー
ル１は、環境に応じて適した温度を調整しながら、中空
管連設板４に温度調整水を供給することにより、太陽電
池モジュール１の温度を、常に適温に保温するものであ
る。なお、供給される温度調整水は、従来の太陽電池モ
ジュールの冷却システムに用いられているものと同様の
ものであり、供給方法もポンプ１６による圧送等、従来
と同様の方法を用いている。
として冷却水を用いれば、冷却水、と、中空管連設板４
及び封止樹脂部３に保護された太陽電池部２の熱が、熱
交換されて、太陽電池モジュール１は所望の温度まで冷
却されることとなる。このとき、熱交換されて温排水と
なった温度調整水は、直接もしくは熱交換器などにより
熱源として利用できる。このように、太陽電池モジュー
ル１は、環境に応じて適した温度を調整しながら、中空
管連設板４に温度調整水を供給することにより、太陽電
池モジュール１の温度を、常に適温に保温するものであ
る。なお、供給される温度調整水は、従来の太陽電池モ
ジュールの冷却システムに用いられているものと同様の
ものであり、供給方法もポンプ１６による圧送等、従来
と同様の方法を用いている。
【００１８】このような、太陽電池モジュール１の中空
管連設板４は、上述する構成にこだわるものではなく、
図４に示すように、中空管連設板４に、複数の中空管５
に代わり、１本の中空長パイプ１５を用いてもよい。該
中空長パイプ１５は、中空管５と同様に、下面が平滑
で、天端面には集光機能が装備されており、太陽電池部
２を保護している封止樹脂部３の全面を覆うことができ
る幅毎にＵ字型に折り曲げられるとともに、隣り合う側
面どうしを接合させる構成を、封止樹脂部３の全面を覆
うことができる長さに達するまで繰り返すことにより、
中空管連設板４が形成される。
管連設板４は、上述する構成にこだわるものではなく、
図４に示すように、中空管連設板４に、複数の中空管５
に代わり、１本の中空長パイプ１５を用いてもよい。該
中空長パイプ１５は、中空管５と同様に、下面が平滑
で、天端面には集光機能が装備されており、太陽電池部
２を保護している封止樹脂部３の全面を覆うことができ
る幅毎にＵ字型に折り曲げられるとともに、隣り合う側
面どうしを接合させる構成を、封止樹脂部３の全面を覆
うことができる長さに達するまで繰り返すことにより、
中空管連設板４が形成される。
【００１９】なお、本実施の形態において、図１から図
４に示すように、前記中空管連設板４は、太陽電池部２
を保護している封止樹脂部３に対して幅方向に中空管
５、及び中空長パイプ１５が平行となるように成形され
ているが、これにこだわるものではなく、幅方向に直交
する方向や斜め方向に配置する等、必要に応じて何れの
方向に配置して、中空管連設板４を形成してもよい。
４に示すように、前記中空管連設板４は、太陽電池部２
を保護している封止樹脂部３に対して幅方向に中空管
５、及び中空長パイプ１５が平行となるように成形され
ているが、これにこだわるものではなく、幅方向に直交
する方向や斜め方向に配置する等、必要に応じて何れの
方向に配置して、中空管連設板４を形成してもよい。
【００２０】また、図３に示すように、太陽電池モジュ
ール１は、建築物１４に対して複数の中空管５が棟側１
４ａと軒先側１４ｂを結ぶ軸に直交する方向に配される
ように取り付けたが、これにこだわるものではなく、棟
側１４ａと軒先側１４ｂを結ぶ軸と、平行に位置する、
もしくは斜め方向に位置する等、太陽光の集光効率が向
上できる方向に配置されれば、何れの方向に配置しても
良い。
ール１は、建築物１４に対して複数の中空管５が棟側１
４ａと軒先側１４ｂを結ぶ軸に直交する方向に配される
ように取り付けたが、これにこだわるものではなく、棟
側１４ａと軒先側１４ｂを結ぶ軸と、平行に位置する、
もしくは斜め方向に位置する等、太陽光の集光効率が向
上できる方向に配置されれば、何れの方向に配置しても
良い。
【００２１】さらに、本実施の形態において、太陽電池
モジュール１は、前記給排水管１２が設けられた中空管
連設板４の端面４ｂ、４ｃを、各々棟側１４ａ及び軒先
側１４ｂに向くように配置したが、これにこだわるもの
ではなく、供給される温度調整水が、中空管連設板４の
中空部１０の一部に長時間滞留することなく、中空部１
０全体を通過するできる構成とすれば、何れの取り付け
方法によるものでもかまわない。また、太陽電池モジュ
ール１は、屋根の上面に設けるのみでなく、建築物１４
の壁面に設ける等、何れの場所に設置してもよい。
モジュール１は、前記給排水管１２が設けられた中空管
連設板４の端面４ｂ、４ｃを、各々棟側１４ａ及び軒先
側１４ｂに向くように配置したが、これにこだわるもの
ではなく、供給される温度調整水が、中空管連設板４の
中空部１０の一部に長時間滞留することなく、中空部１
０全体を通過するできる構成とすれば、何れの取り付け
方法によるものでもかまわない。また、太陽電池モジュ
ール１は、屋根の上面に設けるのみでなく、建築物１４
の壁面に設ける等、何れの場所に設置してもよい。
【００２２】上述する構成によれば、前記太陽電池モジ
ュール１には、ガラス基板として機能する中空管連設板
４に温度調節機能が一体的に備えられた構成を有してい
ることから、効率的に太陽電池モジュール１を冷却でき
るとともに、何れの使用環境においても発電出力低減率
を大幅に抑制することができ、地域特性や季節等の環境
変化によることなく、常に定格容量に見合う電力を享受
することが可能になる。
ュール１には、ガラス基板として機能する中空管連設板
４に温度調節機能が一体的に備えられた構成を有してい
ることから、効率的に太陽電池モジュール１を冷却でき
るとともに、何れの使用環境においても発電出力低減率
を大幅に抑制することができ、地域特性や季節等の環境
変化によることなく、常に定格容量に見合う電力を享受
することが可能になる。
【００２３】また、太陽電池モジュール１の設置計画の
際に、使用環境による損失を考慮する必要がないため、
設計の自由度が増すことが可能となる。
際に、使用環境による損失を考慮する必要がないため、
設計の自由度が増すことが可能となる。
【００２４】さらに、冷却装置を裏面に別途設ける従来
の太陽電池モジュール１に比べて、外観がスリムで施工
性が良いとともに、汎用性が高くデザイン性を有する建
材一体型の太陽モジュールとして適用することが可能と
なる。
の太陽電池モジュール１に比べて、外観がスリムで施工
性が良いとともに、汎用性が高くデザイン性を有する建
材一体型の太陽モジュールとして適用することが可能と
なる。
【００２５】前記中空管連設板４に用いられる温度調整
水を直接または熱交換器などにより熱源として有効利用
を図ることができ、資源を循環利用できる環境に配慮し
た構成とすることが可能となる。
水を直接または熱交換器などにより熱源として有効利用
を図ることができ、資源を循環利用できる環境に配慮し
た構成とすることが可能となる。
【００２６】前記中空管連設板４の上面４ａが、集光レ
ンズ状に成形されるため、簡略な構成で集光効率を高め
ることができ、発電効率も向上することが可能となる。
ンズ状に成形されるため、簡略な構成で集光効率を高め
ることができ、発電効率も向上することが可能となる。
【００２７】
【発明の効果】請求項１に記載の太陽電池モジュールに
よれば、ガラス基盤と、該ガラス基盤の下面に敷設され
る太陽電池部と、該太陽電池部を保護する封止樹脂部と
により形成される太陽電池モジュールであって、前記ガ
ラス基板には、側面どうしを接するようにして並列に連
接した複数の中空管を一体化し、前記太陽電池部との接
合面を平滑面に成形した中空管連設板が用いられてお
り、前記中空管連設板の一対の向かい合う端面には、各
々給排水管が取り付けられるとともに、前記中空管は、
両端部が覆われ、天端面が集光レンズ状に形成されて、
端部近傍の側面には、隣り合う前記中空管の中空部どう
しを連通する孔が設けられ、該孔が、前記中空管連設板
の平面視で千鳥配置されることから、効率的に太陽電池
モジュールを冷却できるとともに、何れの使用環境にお
いても発電出力低減率を大幅に抑制することができ、地
域特性や季節等の環境変化によることなく、常に定格容
量に見合う電力を享受することが可能になる。
よれば、ガラス基盤と、該ガラス基盤の下面に敷設され
る太陽電池部と、該太陽電池部を保護する封止樹脂部と
により形成される太陽電池モジュールであって、前記ガ
ラス基板には、側面どうしを接するようにして並列に連
接した複数の中空管を一体化し、前記太陽電池部との接
合面を平滑面に成形した中空管連設板が用いられてお
り、前記中空管連設板の一対の向かい合う端面には、各
々給排水管が取り付けられるとともに、前記中空管は、
両端部が覆われ、天端面が集光レンズ状に形成されて、
端部近傍の側面には、隣り合う前記中空管の中空部どう
しを連通する孔が設けられ、該孔が、前記中空管連設板
の平面視で千鳥配置されることから、効率的に太陽電池
モジュールを冷却できるとともに、何れの使用環境にお
いても発電出力低減率を大幅に抑制することができ、地
域特性や季節等の環境変化によることなく、常に定格容
量に見合う電力を享受することが可能になる。
【００２８】また、太陽電池モジュールの設置計画の際
に、使用環境による損失を考慮する必要がないため、設
計の自由度が増すことが可能となる。
に、使用環境による損失を考慮する必要がないため、設
計の自由度が増すことが可能となる。
【００２９】さらに、冷却装置を裏面に別途設ける従来
の太陽電池モジュールに比べて、外観がスリムで施工性
が良いとともに、汎用性が高くデザイン性を有する建材
一体型の太陽モジュールとして適用することが可能とな
る。
の太陽電池モジュールに比べて、外観がスリムで施工性
が良いとともに、汎用性が高くデザイン性を有する建材
一体型の太陽モジュールとして適用することが可能とな
る。
【００３０】前記中空管連設板に用いられる温度調整水
を直接または熱交換器などにより熱源として有効利用を
図ることができ、資源を循環利用できる環境に配慮した
構成とすることが可能となる。
を直接または熱交換器などにより熱源として有効利用を
図ることができ、資源を循環利用できる環境に配慮した
構成とすることが可能となる。
【００３１】請求項２、３に記載の太陽電池モジュール
によれば、前記中空間の天端面には、フレネルレンズが
用いられる。または、前記中空間の天端面には、周面が
形成されることから、簡略な構成で集光効率を高めるこ
とができ、発電効率も向上することが可能となる。
によれば、前記中空間の天端面には、フレネルレンズが
用いられる。または、前記中空間の天端面には、周面が
形成されることから、簡略な構成で集光効率を高めるこ
とができ、発電効率も向上することが可能となる。
【００３２】請求項４に記載の太陽電池モジュールによ
れば、前記中空管連設板には、複数の中空管に代わり、
１本の中空長パイプが用いられており、該中空長パイプ
を常に側面どうしが接するようにして、所定の距離毎に
Ｕ字型に折り曲げて一体化し、前記太陽電池部との接合
面を平滑面に成形することから、簡略な構成で効率的に
太陽電池モジュールを冷却できるとともに、何れの使用
環境においても発電出力低減率を大幅に抑制することが
でき、地域特性や季節等の環境変化によることなく、常
に定格容量に見合う電力を享受することが可能になる。
れば、前記中空管連設板には、複数の中空管に代わり、
１本の中空長パイプが用いられており、該中空長パイプ
を常に側面どうしが接するようにして、所定の距離毎に
Ｕ字型に折り曲げて一体化し、前記太陽電池部との接合
面を平滑面に成形することから、簡略な構成で効率的に
太陽電池モジュールを冷却できるとともに、何れの使用
環境においても発電出力低減率を大幅に抑制することが
でき、地域特性や季節等の環境変化によることなく、常
に定格容量に見合う電力を享受することが可能になる。
【図１】 本発明に係る太陽電池モジュールの概略を示
す図である。
す図である。
【図２】 本発明に係る太陽電池モジュールの中空交換
連設板の事例を示す図である。
連設板の事例を示す図である。
【図３】 本発明に係る太陽電池モジュールの建築物へ
の取り付け事例を示す図である。
の取り付け事例を示す図である。
【図４】 本発明に係る太陽電池モジュールの中空交換
連設板の他の事例を示す図である。
連設板の他の事例を示す図である。
１ 太陽電池モジュール
２ 太陽電池部
３ 封止樹脂部
４ 中空管連設板
４ａ 上面
４ｂ 端面
４ｃ 端面
５ 中空管
５ａ 中空管
５ｂ 中空管
５ｃ 中空管
５ｄ 中空管
６ 天端面
７ 側面
８ 一方の端面
９ 他方の端面
１０ 中空部
１１ 孔
１２ 給排水管
１２ａ 給排水管
１２ｂ 給排水管
１２ｃ 給排水管
１２ｄ 給排水管
１３ 枠体
１４ 建築物
１４ａ 棟
１４ｂ 軒
１５ 中空長パイプ
１６ ポンプ
Claims (4)
- 【請求項１】 ガラス基盤と、該ガラス基盤の下面に敷
設される太陽電池部と、該太陽電池部を保護する封止樹
脂部とにより形成される太陽電池モジュールであって、 前記ガラス基板には、側面どうしを接するようにして並
列に連接した複数の中空管を一体化し、前記太陽電池部
との接合面を平滑面に成形した中空管連設板が用いられ
ており、 前記中空管連設板の一対の向かい合う端面には、各々給
排水管が取り付けられるとともに、 前記中空管は、両端部が覆われ、天端面が集光レンズ状
に形成されて、端部近傍の側面には、隣り合う前記中空
短管の中空部どうしを連通する孔が設けられ、 該孔が、前記中空管連設板の平面視で千鳥配置されるこ
とを特徴とする太陽電池モジュール。 - 【請求項２】 請求項１に記載の太陽電池モジュールに
おいて、 前記中空管の天端面には、フレネルレンズが用いられる
ことを特徴とする太陽電池モジュール。 - 【請求項３】 請求項１に記載の太陽電池モジュールに
おいて、 前記中空管の天端面には、周面が形成されることを特徴
とする太陽電池モジュール。 - 【請求項４】 請求項１から３に記載の太陽電池モジュ
ールにおいて、 前記中空管連設板には、複数の中空管に代わり、１本の
中空長パイプが用いられており、 該中空長パイプを常に側面どうしが接するようにして、
所定の距離毎にＵ字型に折り曲げて一体化し、 前記太陽電池部との接合面を平滑面に成形することを特
徴とする太陽電池モジュール。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002108187A JP2003303989A (ja) | 2002-04-10 | 2002-04-10 | 太陽電池モジュール |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002108187A JP2003303989A (ja) | 2002-04-10 | 2002-04-10 | 太陽電池モジュール |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003303989A true JP2003303989A (ja) | 2003-10-24 |
Family
ID=29392030
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002108187A Withdrawn JP2003303989A (ja) | 2002-04-10 | 2002-04-10 | 太陽電池モジュール |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003303989A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009510291A (ja) * | 2005-09-30 | 2009-03-12 | ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ | 光電池屋根棟キャップおよび設置方法 |
| CN101974963A (zh) * | 2010-10-11 | 2011-02-16 | 王干 | 一种低倍聚光发电供热的太阳能瓦 |
| JP2015004469A (ja) * | 2013-06-20 | 2015-01-08 | 三菱電機株式会社 | 太陽光熱電併給パネル |
| JP2015213395A (ja) * | 2014-05-02 | 2015-11-26 | 国立大学法人山梨大学 | 太陽電池パネルの冷却方法及び装置 |
-
2002
- 2002-04-10 JP JP2002108187A patent/JP2003303989A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009510291A (ja) * | 2005-09-30 | 2009-03-12 | ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ | 光電池屋根棟キャップおよび設置方法 |
| US8273980B2 (en) | 2005-09-30 | 2012-09-25 | General Electric Company | Photovoltaic roof ridge cap and installation method |
| CN101974963A (zh) * | 2010-10-11 | 2011-02-16 | 王干 | 一种低倍聚光发电供热的太阳能瓦 |
| JP2015004469A (ja) * | 2013-06-20 | 2015-01-08 | 三菱電機株式会社 | 太陽光熱電併給パネル |
| JP2015213395A (ja) * | 2014-05-02 | 2015-11-26 | 国立大学法人山梨大学 | 太陽電池パネルの冷却方法及び装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050705 |