JP2003295617A - 現像装置および静電記録装置 - Google Patents

現像装置および静電記録装置

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JP2003295617A
JP2003295617A JP2002097262A JP2002097262A JP2003295617A JP 2003295617 A JP2003295617 A JP 2003295617A JP 2002097262 A JP2002097262 A JP 2002097262A JP 2002097262 A JP2002097262 A JP 2002097262A JP 2003295617 A JP2003295617 A JP 2003295617A
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developer
roller
amount
flux density
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JP2002097262A
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English (en)
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Hiroyuki Mabuchi
裕之 馬淵
Masayoshi Ishii
政義 石井
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Ricoh Printing Systems Ltd
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Hitachi Printing Solutions Inc
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Publication date
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    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/06Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing
    • G03G15/08Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a solid developer, e.g. powder developer
    • G03G15/09Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a solid developer, e.g. powder developer using magnetic brush
    • G03G15/0921Details concerning the magnetic brush roller structure, e.g. magnet configuration

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Abstract

(57)【要約】 【課題】1本の現像ローラを用いた現像装置や2本以上
の現像ローラを用いたセンターフィード方現像装置にお
いて、現像ギャップを狭く設定した場合でも、長期的に
安定して現像剤を搬送する事ができる小型で低コストな
現像装置を提供する。 【解決手段】搬送量規制部材が現像ローラに対向する位
置が、現像ローラのスリーブローラ表面で、搬送量規制
部材の両側にある2つの磁極が形成する法線方向の磁束
密度が0ガウスとなる位置より現像剤搬送方向上流側
で、接線方向磁束密度の最大値の95%以下となる領域
であり、かつ、法線方向磁束密度が現像剤搬送方向上流
側の極の最大値の90%以下の領域となるように設定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式のプ
リンタ、複写機等の静電記録装置に関するものであり、
特に磁性現像剤を用いる現像装置および静電記録装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】図6は従来の現像装置を用いた電子写真
方式の記録装置の概略図を示したものである。現像装置
4は、感光体1と対向した位置に2本の現像ローラ31
a、31bと、現像ローラ31に現像剤20を搬送する
搬送ローラ35と、搬送量を所定の量に規制する搬送量
規制部材33を有し、帯電装置2により一様に帯電され
た後、露光装置3で画像情報に応じた露光が行われ感光
体1上に形成された静電潜像を現像領域40で現像ロー
ラ31上のトナー21とキャリア25の混合物である現
像剤20で摺擦することにより現像を行う。
【0003】次いで、感光体1上のトナー21は転写装
置7により、トナー21が記録媒体8に移動する方向の
電界が形成され記録媒体へ転写される。トナーを付着さ
せた記録媒体8は定着装置9を通過する際に熱と圧力を
加えられトナー21が溶融固着し記録媒体に定着され
る。転写部通過後の感光体1上に残留したトナー21あ
るいは紙粉等の付着物はクリーニング装置11により感
光体1から分離除去され回収される。
【0004】次に、現像装置4の動作について図5を用
いて説明する。現像装置4内には、固定されたマグネッ
ト30の外周に回転可能なスリーブローラ32を有する
2本の現像ローラ31aと31bが、搬送量規制部材3
3を挟んで対向して配置されている。現像ローラ31a
ではスリーブローラ32aが図示の時計方向つまり、現
像領域40aで現像剤20が、感光体1の移動方向と逆
方向に移動する方向に回転する(以下、「逆回転」と称
する)。
【0005】現像ローラ31bでは、スリーブローラ3
2bが図示の反時計方向つまり、現像領域40bで現像
剤20が、感光体1の移動方向と同方向に移動する方向
に回転する(以下、「順回転」と称する)。
【0006】図示しない撹拌部で撹拌され現像ローラ3
1b近傍まで搬送された現像剤20は、現像ローラ31
b内部のマグネット30bのN1極の磁力により、スリ
ーブローラ32b表面に磁気的に吸着し、スリーブロー
ラ32bの回転により、S1極へ搬送されていく。
【0007】ここで、搬送量規制部材33が、搬送量規
制部34bをスリーブローラ32bとの間隔を調整して
配置されており、搬送された現像剤20は、スリーブロ
ーラ32bの回転により、搬送量規制部34bとスリー
ブローラ32bとの間隔(以後ドクタギャップと呼ぶ)に
より搬送量が規制され、搬送量規制部34bを通過した
一定量の現像剤20が現像領域40bに到達するように
なっている。
【0008】このドクタギャップで搬送量が規制された
現像剤20は、さらにスリーブローラ32bの回転によ
りS1極からN2極に搬送され現像領域40bでN2極
およびその周囲の磁極により形成される磁界により穂立
ちして感光体1を摺擦する。ドクタギャップは現像剤2
0が、過度に感光体1を擦る事により現像画像を乱した
り、感光体1とスリーブローラ32の間隔(以下、「現
像ギャップ」と称する)。に対し搬送量が少ないため、
十分な印刷濃度が得られなかったりすることがないよう
に現像ギャップに対し搬送量が適正な値となるように設
定されている。
【0009】搬送量規制部34bを通過できなかった現
像剤20は、搬送量規制部材33を乗り越え現像ローラ
31aに搬送され、搬送量規制部34aとスリーブロー
ラ32aとの間隔により搬送量が一定となるよう規制さ
れ、搬送量規制部34aを通過した現像剤20が現像領
域40aに搬送されていく。
【0010】ここでも搬送量規制部34aを通過できな
かった現像剤20は、スクレーパにより撹拌部へ戻され
る。スリーブローラ32bで現像領域40bへ搬送され
現像を終えた現像剤20はスリーブローラ32bの回転
により搬送され搬送ローラ35aに戻される。
【0011】スリーブローラ32aで現像領域40aへ
搬送され現像を終えた現像剤20はスリーブローラ32
aの回転により搬送され、スクレーパにより撹拌部に戻
される。
【0012】このように、搬送量規制部材33を挟んで
現像ローラ2本が対向して、各々が逆方向に現像剤を搬
送する構成を含む現像装置をセンターフィード方式現像
機と呼ぶ。本例のように2本のローラのみの構成ではな
く、さらにローラを追加した3本、4本構成としたもの
もある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】以上のようなプロセス
により印刷を行う電子写真方式の記録装置で、高濃度印
刷を行え、かつ、解像度が高く、キャリア付着のない小
型で低コストな現像方式の開発が必要とされている。
【0014】現像装置では感光体上に形成された静電潜
像にトナーを付着させることにより、潜像を再現性良く
現像する必要があるが、現像領域へ搬送される現像剤の
量は、最適な画質を得る上で重要であり、2成分現像剤
を用いる現像装置で潜像を忠実に再現するために、現像
ギャップを0.6mm以下に狭く設定し、現像剤量が多
すぎるために発生する掻き取りなどの不具合が無いよう
に搬送する現像剤量も少なく設定される場合が増えてき
ている。
【0015】しかし、狭い現像ギャップに適正な現像剤
量を搬送するためには、ドクタギャップも現像ギャップ
に応じて狭く設定する必要があり、ドクタギャップを
0.4mm以下の非常に狭いギャップとしなければなら
ない場合がある。
【0016】狭い現像ギャップで現像を行う場合、現像
領域に搬送される現像剤量が変動すると濃度むら等の画
質上の不具合が発生しやすいが、この様に狭いドクタギ
ャップを現像ローラ軸方向全域にわたって精度良く設定
する事は困難であり、特に広幅印刷を行うために40.
0mm以上の長尺の現像ローラを用いる場合や、現像装
置を小型にするため小径のローラを用いる場合に、ロー
ラ上の場所により搬送量が異なってしまうという問題が
発生しやすかった。
【0017】また、製造誤差による現像ローラや搬送量
規制部材等の寸法のばらつきが避けられず、組立て時の
調整に多大な時間を要していた。しかも、調整により適
正な範囲に設定された現像ローラであっても、スリーブ
ローラ表面の摩耗によって搬送量が変化するため、ショ
ットブラストやメタルショットにより表面に凹凸を形成
し搬送能力を向上させたロールが、経時変化により摩耗
して場合には、搬送量が変化して画質が劣化するという
問題が発生しやすかった。
【0018】センターフィード方式では、現像剤での感
光体摺擦方向が異なる一対のローラを有するため、各々
のローラでの摺擦による画質端部の欠け等の不具合を打
ち消し合い、画像端部の欠けが少ない高画質印刷を行え
るという特徴を有しているが、両ローラの間隙に位置す
る搬送量規制部材により両ローラの現像領域へ搬送され
る現像剤量を規制する際に、両現像ローラが近接して配
置されているため、1本の現像ローラを用いる現像装置
に比べ、現像ローラ、搬送量規制部材の製造誤差や固定
位置の誤差により、現像剤規制部材への現像剤搬送や規
制状態がより変動しやすいという問題があり、組立て精
度に通常の現像装置以上に高い精度が要求されていた。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した問題点
を解決しようとするものであり、1本の現像ローラを用
いた現像装置や2本以上の現像ローラを用いたセンター
フィード方現像装置において、搬送量規制部材が現像ロ
ーラに対向する位置が、現像ローラのスリーブローラ表
面で、搬送量規制部材の両側にある2つの磁極が形成す
る法線方向の磁束密度が0ガウスとなる位置より現像剤
搬送方向上流側で、接線方向磁束密度の最大値の95%
以下となる領域であり、かつ、法線方向磁束密度が現像
剤搬送方向上流側の極の最大値の90%以下の領域とな
るように設定するものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例を用い詳細
に説明する。
【0021】搬送量規制部での現像剤の動きを考える
と、搬送量規制部まで搬送されてきた現像剤は、スリー
ブローラの回転によりそのままドクタギャップを通過し
ようとするが、搬送されてきた量に比較してドクタギャ
ップが狭いため、表層の現像剤は掻き取られドクタ部を
通過した現像剤のみ搬送されていくことになる。
【0022】この際、現像剤中のキャリアには磁気的な
スリーブローラへの吸着力が働いており、かつ、最下層
のスリーブローラと直接接する現像剤にはスリーブロー
ラとの摩擦力が働いているため、スリーブローラ上の現
像剤はスリーブローラの回転に従い搬送量規制部を通過
しようとし、その際に磁気的に吸着している周囲のキャ
リアをもドクタ部を通過させようと作用し、ドクタ部で
現像剤が圧縮されることになる。
【0023】一般的にある程度、現像剤を圧縮した状態
で通過量を規制したほうが、規制量の変動が少ないた
め、搬送量規制部には、現像剤の進行方向に進むほど狭
くなるようテーパ部を設ける事が多く、搬送量規制部で
は、それ以前のスリーブローラ上を搬送されてくる時点
に比べ、現像剤が圧縮された状態で搬送量を規制してい
る場合が多い。
【0024】従来、この搬送量規制部位置は、その両側
に配置される磁極の形成する垂直方向磁束密度が0ガウ
スとなる位置に設定される事が多かったが、発明者らの
検討によると、現像領域で適正な現像剤量となるように
ドクタギャップで現像剤量を規制する際に、同じ現像剤
量を通過させる条件であっても、マグネットの着磁パタ
ーンやマグネットと搬送量規制部の位置関係のばらつき
や、スリーブローラ表面の摩耗等により規制後の現像剤
量が大幅に変動する場合と、これらの影響が少なく比較
的安定して現像剤を規制できる場合がある事が判明し
た。
【0025】特に高画質印刷を行うため現像ギャップを
狭く設定して、このギャップに対し適正な現像剤量を現
像領域に搬送するため、ドクタギャップを狭く、特に
0.6mm以下に設定しようとした場合に搬送量規制部
とマグネットの位置関係によっては、十分現像剤が通過
できる間隔が空いているのに係わらず、現像剤が搬送量
規制部を通過できず、現像領域へ搬送される現像剤の量
が大幅に低下して、必要な搬送量を得ることができなく
なる場合があることが判明した。
【0026】図3は、搬送量規制部位置とドクタギャッ
プを変更した場合の搬送量の測定結果を示す図であり、
スリーブローラ表面をサンドブラスト処理した直径20
mmの現像ローラを用いた現像機で測定を行った結果で
ある。搬送量とは、搬送量規制部34を通過した後のス
リーブローラ32上の現像剤20をサンプリングした、
スリーブローラ32の単位面積あたりの現像剤20付着
量を示すものである。
【0027】用いた現像ローラのスリーブ表面で測定し
た法線方向の磁束密度分布は図4に示すとおりであり、
搬送量規制部はN1極とS1極の間でスリーブローラに
対向している。
【0028】スリーブローラの回転による現像剤の移動
方向は図中の矢印で示したとおり反時計方向である。搬
送量規制部の位置は、スリーブ表面での垂直方向磁束密
度が0となる位置を基準の0度とし、この基準位置より
現像剤搬送方向を+、逆を−として搬送量規制部位置を
現像ローラ軸を中心として、−20度から+10度の範
囲で変更して測定を行った。
【0029】また、用いた現像剤は、体積平均粒径90
μmのシリコンコートを施したフェライトキャリアと、
体積平均粒径8μmのスチレンアクリルトナーをトナー
濃度4%で混合したものである。
【0030】図3より搬送量規制部がスリーブローラ表
面の法線方向磁束密度が0となる磁極位置0度ではドク
タギャップを狭くしていくと急激に搬送量が低下しドク
タギャップ0.7mmでキャリア粒径90μmに比べ十
分広い隙間があいているのにかかわらず現像剤が通過し
なくなる搬送不良が発生した。
【0031】垂直方向磁束密度が0となる磁極位置から
搬送量規制部を現像領域に近い方の極であるS1極に近
づけた配置となる磁極角度10度においてはさらに広い
ドクタギャップ0.75mmで搬送不良が発生した。
【0032】しかし、搬送量規制部を現像領域から遠い
方の極であるN1極に近づける配置となる磁極角度−1
0度では、ドクタギャップを狭くしても搬送量が急激に
低下してキャリア粒径よりも広い間隔で現像剤が通過で
きなくなるという現象は発生しなかったが、ドクタギャ
ップ0.6mm程度から搬送量の低下が大きくなる現象
がみられた。これに対し、磁極位置−20度では、ドク
タギャップと搬送量の関係がほぼ比例関係で、0.6m
mよりさらにドクタギャップを狭く設定しても、現像領
域へ現像剤を搬送可能であり、0.4mmまで狭くして
も安定して現像剤を搬送することができた。
【0033】さらに、各磁極位置で搬送量が同一となる
時のドクタギャップは、搬送量規制部34の位置が上流
側の磁極に近づくほど広く設定でき、たとえば、搬送量
が0.11g/cmとなるドクタギャップは、磁極位
置0度で0.72mm、磁極位置−10度で0.75m
m、磁極位置−20度では0.78mmとなった。しか
も、ドクタギャップが変化した際の搬送量の変動も搬送
量規制位置が上流側の磁極に近いほど少なくなる。
【0034】つまり、搬送量規制位置を、法線方向の磁
束密度が0となる位置よりも上流側に設定した方が、同
一の搬送量を得るためのドクタギャップの設定を広くで
き、かつ、ドクタギャップが変動しても搬送量の変動を
小さくできるということが判明した。
【0035】さらに種々の検討を行った結果、ドクタギ
ャップを狭くした場合に現像剤が通過できなくなる現象
には、搬送量規制部の両側にある磁極が搬送量規制部近
傍で形成する磁界の影響によるところが大きい事が判明
した。
【0036】磁極の形成する法線方向の磁束密度と接線
方向の磁束密度には、法線方向の磁束密度が0となる位
置で接線方向の磁束密度が最大となり、法線方向の磁束
密度が最大となる位置で接線方向の磁束密度が0となる
関係がある。磁界中の粒子が受ける力は、磁束密度の絶
対値と、傾きにより決まるため、垂直方向の磁束密度が
0、沿面方向の磁束密度が最大となる点では、沿面方向
の磁束密度は最大となっているが、傾きが無いため、実
質的にはどちらの磁極方向にも移動しない不安定状態で
あり、この、最大値となる点から少しでも外れると沿面
方向の磁束密度の傾きと、その地点での磁束密度の絶対
値に応じた力が働き、より近い方の磁極にひきつけられ
る事になる。
【0037】したがって、スリーブローラ上で沿面方向
にキャリアを移動させようとする力は、磁極位置及び両
磁極の中央に現れる法線方向の磁束密度が0となる点で
弱くなり、この位置から現像剤搬送方向下流側位置で
は、より下流側に移動させようとする方向に力が働き、
中央位置から上流側の位置では現像剤を現像剤搬送方向
に逆らって上流側に戻す方向に力が働く事になる。
【0038】つまり、搬送量規制部を両磁極の中央位置
より下流側に設定した場合、搬送量規制部上流側にある
キャリアが搬送量規制部を通過しようとするキャリアに
磁気的に吸着する力が強くなり、搬送量規制部を通過す
るキャリアに引きずられて搬送量規制部に向かうため、
現像剤の充填率が増加し、ブロッキングが発生しやすく
なるものと考えられる。
【0039】一方、搬送量規制部を両磁極の中央位置よ
り上流方向に設定するほど、搬送量規制部を通過するキ
ャリアが周囲のキャリアと磁気的に吸着する力が弱くな
るため、搬送量規制部で下流側への移動を規制された時
点で、搬送量規制部を通過していくキャリアとの磁気的
な吸着が分断されやすくなるためブロッキングが発生し
にくく、搬送量規制部での現像剤の流れが安定する。
【0040】したがって、ドクタギャップを狭くした場
合でも、ブロッキングにより現像剤が搬送量規制を通過
できなるという現象を発生しにくくする事が可能とな
る。しかし、規制位置を上流側の磁極に近づけすぎる
と、法線方向の磁力が強くなり、搬送量規制部近傍でキ
ャリアがこの法線方向の磁力線に沿って伸びる穂立ちが
発生する。
【0041】穂立ちは、ある条件がそろった領域に周囲
のキャリアが集中し法線方向に伸びる現象であり、当
然、穂が立つ部分と立たない部分とで現像剤の充填状態
が異なる事になり、この状態で搬送量を規制すると規制
後の現像剤搬送量に微細な粗密が発生し、目視では安定
して搬送しているように見えながら、印刷画質に微細な
濃度むらが発生して粒状性が劣化するため、搬送量規制
部の設置位置には適正な範囲が存在する事がわかった。
【0042】この搬送量規制部を挟むN極とS極の法線方
向及び接線方向の磁束密度分布、搬送量規制部の設置位
置と現像剤搬送性との関係について種々の検討を行った
結果、搬送量規制部材が現像ローラに対向する位置を、
現像ローラのスリーブローラ表面で搬送量規制部材の両
側にある2つの磁極が形成する法線方向の磁束密度が0
ガウスとなる位置より現像剤搬送方向上流側で、接線方
向磁束密度の最大値の95%以下となる領域であり、か
つ、法線方向磁束密度が現像剤搬送方向上流側の極の最
大値の90%以下の領域とすることにより、狭いギャッ
プ設定にしても安定して現像剤20を規制することが可
能であり、かつ、同じ搬送量を比較的広いギャップで実
現でき、ギャップの変動に対しても搬送量の変動が少な
くなるため、現像ギャップを0.6mm以下と狭いギャ
ップに設定した場合でも、長期的に安定して高品質の現
像を実現できる事が明らかになった。
【0043】図1は、本発明の一実施例として前記の図
4に示した現像ローラの搬送量規制部を挟むN2極−S
2極間の法線、接線方向の磁束密度分布と、センターフ
ィード型現像装置に本ローラを用い種々の現像剤で現像
ギャップを0.8mm〜0.5mmの範囲で搬送量規制位
置を変更しながら搬送性と印刷品質を確認した結果、ド
クタギャップを0.6mm以下の狭い設定にした場合に
も搬送不良や印刷不良が発生せず安定して現像を行えた
搬送量規制部の設置位置を示した図である。磁束密度分
布の測定には、電子磁気工業株式会社製のガウスメータ
Model GM-5220を用いた。測定はスリーブ表面に現像剤
を付着させない状態で、法線方向の磁束密度はプローブ
をスリーブ表面に密接させた状態で行い、周方向の磁束
密度測定ではプローブを法線方向に立てた状態でスリー
ブ表面に密接し、検出面を周方向に向けて行った。
【0044】図の実線は接線方向の磁束密度分布、破線
は法線方向の磁束密度分布を示す。安定して現像を行え
る範囲は、2つの極の間で、法線方向の磁束密度が0ガ
ウスとなる位置よりも現像剤搬送方向上流側(本実施例
ではN1極側)であって、両極間の接線方向の磁束密度
の絶対値が最大値の95%以下となる範囲(本実施例で
は−15度より−側)で搬送量が安定し、接線方向の磁
束密度が、上流側の極の磁束密度の最大値の90%以下
となる位置(本実施例では−33度)より下流側で微細
な濃度むらの発生がない印刷を行なうことができた。
【0045】つまり、スリーブローラ表面で、2つの磁
極が形成する法線方向の磁束密度が0ガウスとなる位置
より現像剤搬送方向上流側で、接線方向磁束密度の最大
値の95%以下となる領域であり、かつ、法線方向磁束
密度が現像剤搬送方向上流側の極の最大値の90%以下
となる領域に搬送量規制部を対向配置することにより、
0.8mm以下の狭い現像ギャップ設定でも、現像剤を
安定して搬送することが可能となり、かつ印刷画質に微
細な濃度むら等の不具合のない品質の高い印刷を行うこ
とが可能となる。
【0046】図2は、現像ローラ径が36mmで印刷幅
520mmに対応した着磁パターンも図4のローラとは
異なる現像ローラを用い、同様に検討を行った結果であ
るが、安定した搬送が可能な範囲は−15度よりも−側
で、画質に不具合が発生しないのは−25度よりも+側
であった。
【0047】つまり、図1と同様、スリーブローラ表面
で、2つの磁極が形成する法線方向の磁束密度が0ガウ
スとなる位置より現像剤搬送方向上流側で、接線方向磁
束密度の最大値の95%以下となる領域であり、かつ、
法線方向磁束密度が現像剤搬送方向上流側の極の最大値
の90%以下となる領域に搬送量規制部を対向配置する
事により、印刷幅が30.0mm以上と広く、0.8mm
以下の狭い現像ギャップ設定でも、現像剤を安定して搬
送することが可能となり、かつ、印刷画質に微細な濃度
むら等の不具合の無い品質の高い印刷を行うことができ
た。
【0048】さらに、現像ギャップと用いるキャリア粒
径について検討した結果、キャリア粒径に対しドクタギ
ャップが狭い条件となるほど、搬送量規制位置でのブロ
ッキングが発生しやすくなり現像剤の搬送が安定しなく
なる事が判明し、キャリア粒径をDc(mm)、ドクタギ
ャップをDd(mm)とした時に、Dd/Dc>6.5
とすることによりさらに安定した搬送を行うことができ
る。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、現像ギャップを狭い間
隔としたときにも、現像剤を安定して搬送することが可
能な小型で、低コストの現像装置を提供可能であり、印
刷品質の高い静電記録装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の現像ローラの磁束密度分布と搬送量規
制部の設置位置の関係を示した説明図である。
【図2】他の実施例の現像ローラの磁束密度分布と搬送
量規制部の設置位置の関係を示した説明図である。
【図3】搬送量規制部位置とドクタギャップを変更した
場合の搬送量の測定結果を示す説明図である。
【図4】現像ローラのスリーブ表面で測定した法線方向
の磁束密度分布を示す説明図である。
【図5】現像装置の動作を説明する概略図である。
【図6】従来例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 感光体 2 帯電器 3 露光装置 4 現像装置 20 現像剤 21 トナー 25 キャリア 30 マグネットローラ 31 現像ローラ 32 スリーブローラ 33 搬送量規制部材 34 搬送量規制部 40 現像領域
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年11月22日(2002.11.
22)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】狭い現像ギャップで現像を行う場合、現像
領域に搬送される現像剤量が変動すると濃度むら等の画
質上の不具合が発生しやすいが、この様に狭いドクタギ
ャップを現像ローラ軸方向全域にわたって精度良く設定
する事は困難であり、特に広幅印刷を行うために400
mm以上の長尺の現像ローラを用いる場合や、現像装置
を小型にするため小径のローラを用いる場合に、ローラ
上の場所により搬送量が異なってしまうという問題が発
生しやすかった。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正内容】
【0047】つまり、図1と同様、スリーブローラ表面
で、2つの磁極が形成する法線方向の磁束密度が0ガウ
スとなる位置より現像剤搬送方向上流側で、接線方向磁
束密度の最大値の95%以下となる領域であり、かつ、
法線方向磁束密度が現像剤搬送方向上流側の極の最大値
の90%以下となる領域に搬送量規制部を対向配置する
事により、印刷幅が300mm以上と広く、0.8mm
以下の狭い現像ギャップ設定でも、現像剤を安定して搬
送することが可能となり、かつ、印刷画質に微細な濃度
むら等の不具合の無い品質の高い印刷を行うことができ
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H005 BA00 EA05 2H031 AC19 AC20 AC33 AC34 BA08 BA09 2H077 AC12 AD06 AD18 BA07 EA03 EA21

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも極性の異なる2つの磁極を有す
    る固定されたマグネットと、マグネット外周に回転可能
    に配置されたスリーブローラとを有する現像ローラと、
    極性の異なる2つの磁極間に対向配置された現像剤規制
    部材とを有し、2成分現像剤をスリーブローラの回転に
    より現像部に搬送して現像を行う現像装置において、搬
    送量規制部材が現像ローラに対向する位置が、現像ロー
    ラのスリーブローラ表面であって、2つの磁極が形成す
    る法線方向の磁束密度が0ガウスとなる位置よりも現像
    剤搬送方向上流側であり、接線方向磁束密度の最大値の
    95%以下となる領域であり、かつ、法線方向磁束密度
    が現像剤搬送方向上流側の極の最大値の90%以下の領
    域であることを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】感光体と現像ローラの間隔が0.8mm以
    下であることを特徴とする請求項1記載の現像装置。
  3. 【請求項3】2成分現像剤を構成するキャリアの体積平
    均粒径(Dc)と、搬送量規制部材とスリーブローラの
    間隔(Dd)が、Dd/Dc>6.5を満足することを
    特徴とする請求項1または2記載の現像装置。
  4. 【請求項4】現像ローラを少なくとも2本有し、現像剤
    規制部材を2本の現像ローラの間に配置し、2本の現像
    ロールが、現像剤規制部材により搬送量を規制された現
    像剤が現像領域で感光体移動方向と逆方向に搬送される
    方向にスリーブローラが回転する現像ローラにより先に
    現像が行われ、次に現像剤規制部材により搬送量を規制
    された現像剤が現像領域で感光体移動方向と同方向に搬
    送される方向にスリーブローラが回転する現像ローラに
    より現像が行われるように感光体に対向して配置されて
    いることを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載の現
    像装置。
  5. 【請求項5】請求項1〜4いずれかに記載の現像装置を
    備えたことを特徴とする静電記録装置。
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