JP2003295333A - 振分装置 - Google Patents

振分装置

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JP2003295333A
JP2003295333A JP2002098116A JP2002098116A JP2003295333A JP 2003295333 A JP2003295333 A JP 2003295333A JP 2002098116 A JP2002098116 A JP 2002098116A JP 2002098116 A JP2002098116 A JP 2002098116A JP 2003295333 A JP2003295333 A JP 2003295333A
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Japan
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roller
photosensitive material
conveying
pair
drive
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JP2002098116A
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English (en)
Inventor
Yoshiyuki Tsuzawa
義行 津澤
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
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  • Separation, Sorting, Adjustment, Or Bending Of Sheets To Be Conveyed (AREA)
  • Projection-Type Copiers In General (AREA)
  • Photographic Developing Apparatuses (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】振分速度を高速にした場合であっても、振分精
度の劣化を防ぐことができるとともに、耐久性が優れる
振分装置を提供する。 【解決手段】画像記録装置に利用される振分部70は、
センサ72と、第1の挟持搬送ローラ対74と、第2の
挟持搬送ローラ対76と、第1の挟持搬送ローラ対74
および第2の挟持搬送ローラ対76の各ローラの回転軸
78a、78bと、これらの回転軸78a、78bを両
側で回転可能かつ主走査方向(回転軸78a、78bの
軸線方向)に移動可能に支持する枠体94と、回転軸7
8a、78bを伝導手段を介して回転させる回転駆動手
段と、第1の挟持搬送ローラ対74および第2の挟持搬
送ローラ対76とともに回転軸78a、78bを主走査
方向に移動させる移動手段とを有する。この振分部70
により、感光材料Pが、複数列、例えば2列に振り分け
られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル露光によ
る写真プリンタなどに利用される、シート体を搬送方向
と直交する方向に複数列に振り分ける振分装置に関し、
特に、印画紙などのシート体を搬送ローラ対で挟持し、
この搬送ローラ対によるシート体の搬送方向と直交する
主走査方向に搬送ローラ対の各ローラの回転軸を移動さ
せて、シート体を複数列に振り分ける振分装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】現在、ネガフィルムおよびリバーサルフ
ィルム等の写真フィルム(以下、フィルムという)に撮
影された画像の感光材料(印画紙)への焼き付けは、フ
ィルムの画像を感光材料に投影して露光する、いわゆる
直接露光が主流である。これに対し、近年では、フィル
ムに撮影された画像を光電的に読み取って、得られた信
号をデジタル信号とした後、種々の画像処理を施して記
録用の画像データとし、この画像データに応じて変調し
た記録光で感光材料を露光して写真プリントとして出力
するデジタルフォトプリンタが実用化され、次第に普及
しつつある。
【0003】このようなデジタルフォトプリンタは、基
本的に、フィルムに読取光を入射して、その投影光を読
み取ることによって、フィルムに記録された画像を光電
的に読み取るスキャナ(画像読取装置)と、スキャナで
読み取られた画像データに所定の画像処理を施し、画像
記録のための画像データすなわち露光条件とする画像処
理装置とからなる入力機、および画像処理装置から出力
された画像データに応じて、例えば、光ビーム走査によ
って感光材料(印画紙)を露光して潜像を記録するプリ
ンタ(画像記録装置)と、プリンタで露光された感光材
料に現像処理を施して、(仕上り)プリントとして出力
するプロセサ(現像装置)とからなる出力機(プリンタ
/プロセサ)を有して構成される。
【0004】写真プリンタ(写真の焼付現像装置)にお
いては、一般的に、プリントとなる感光材料(印画紙)
は、ロール状に巻回されてプリンタに装填され、ロール
から引き出されて、露光およびバックプリントの記録が
行われ、次いで、湿式の現像処理が施され、乾燥後に切
断されて、一枚のプリントとされる。すなわち、写真プ
リンタでは、感光材料は、長尺なまま全ての処理を行わ
れ、最後に切断されて、一枚のプリントとされる。
【0005】ところが、このようなフォトプリンタで
は、プリント1枚毎(各コマ毎)の境目を示すためのコ
マ情報(パンチ)を形成する必要があり、コマ情報を形
成した部分の感光材料が無駄になってしまい、また、パ
ンチおよびセンサ等を有するコマ情報の形成手段が必要
となる。さらに、デジタルフォトプリンタでは、むら等
のない高画質な画像を記録するために、露光中に感光材
料の走査搬送を停止することができないので、露光位置
の上下流に感光材料のたわみ(ループ)を形成する必要
があり、感光材料の搬送経路および搬送制御が複雑にな
っている。そのため、近年のデジタルフォトプリンタで
は、感光材料を1枚のプリントに対応するシート状(い
わゆる、カットシート)に切断した後に、露光を行う装
置が主流になりつつある。
【0006】また、写真プリンタでは、露光よりも現像
処理の方に時間がかかるのが通常である。これに対し、
感光材料をカットシートにした後に露光を行うデジタル
フォトプリンタでは、感光材料を複数列に振り分けてプ
ロセサ(現像装置)に供給することができ、これによ
り、単位時間当たりの現像処理枚数を多くして、生産性
の高いフォトプリンタを実現できる。
【0007】例えば、特開平9−329885号公報
(以下、従来技術1という)には、露光済感光材料を搬
送路の下流側で2列に振り分ける振分装置が開示されて
いる。図5は、従来技術1に開示された振分装置を示す
模式的斜視図である。図5に示すように、従来技術1に
おいては、主キャリッジ120と副キャリッジ121と
が搬送路に対向して配置されている。この主キャリッジ
120は、搬送方向Dの上流側および下流側にアイドル
ローラ122、124が設けられており、アイドルロー
ラ122、124の両端部にはスラストブッシュ130
が設けられている。アイドルローラ122、124およ
びスラストブッシュ130にはガイドシャフト110が
挿通されている。また、副キャリッジ121は、搬送方
向Dの上流側および下流側にドライブローラ126、1
28が設けられており、ドライブローラ126、128
の両端部にはスラストブッシュ130が設けられてい
る。ドライブローラ126、128およびスラストブッ
シュ130には駆動シャフト112が挿通されている。
【0008】主キャリッジ120および副キャリッジ1
21には、タイミングベルト(図示せず)が取り付けら
れており、モータ(図示せず)により搬送方向Dと直交
する主走査方向M1 、M2 に主キャリッジ120および
副キャリッジ121は同期して、スラストブッシュ13
0によって案内されつつ駆動される。ガイドシャフト1
10および駆動シャフト112の端部には、それぞれプ
ーリ114が設けられており、プーリ114には、スプ
リングリング115が張設されている。これにより、ア
イドルローラ122、124とドライブローラ126、
128とが確実に当接し、感光材料Pを搬送するとき、
すべりを防ぐことができる。このようにして、アイドル
ローラ122、124およびドライブローラ126、1
28を回転駆動しつつ、主走査方向M1 、M2 に移動さ
せて、感光材料Pを振り分けることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術1においては、スラストブッシュ130とガイドシャ
フト110およびドライブシャフト112との摺動を避
けることができない。このため、スラストブッシュ13
0の内面が削れ、耐久性が乏しいという問題点がある。
また、スラストブッシュ130の摺動性が劣化した場
合、感光材料Pが斜めに搬送されてしまい、安定して高
い精度で振り分けができないという問題点がある。さら
に、主キャリッジ120および副キャリッジ121の駆
動速度を速くすると、スラストブッシュ130のすべり
抵抗が原因で脱調現象が生じるという問題点もある。こ
のように、従来技術1は、感光材料の斜め搬送(スキュ
ー)発生などの搬送精度の劣化および耐久性の劣化が生
じるという問題点に加え、生産効率を向上させるため
に、振り分ける速度を上げようとした場合、上述のよう
な不具合が生じ、高速化した場合の適正に欠くという問
題点がある。
【0010】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
ものであり、振分速度を高速にした場合であっても、振
分精度の劣化を防ぐことができるとともに、耐久性が優
れる振分装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、第1駆動ローラおよび第1従動ローラか
らなり、その間にシート体を挟持して搬送する第1の搬
送ローラ対と、前記第1駆動ローラおよび前記第1従動
ローラの回転軸と、前記第1駆動ローラの前記回転軸を
回転駆動する駆動手段と、前記第1駆動ローラおよび前
記第1従動ローラの両回転軸をその軸線方向に移動させ
る移動手段と、前記第1駆動ローラおよび前記第1従動
ローラの両回転軸を回転可能および前記軸線方向に移動
可能に支持する支持手段と、を有し、前記第1の搬送ロ
ーラ対の回転を停止し、前記第1の搬送ローラ対に前記
シート体を挟持した状態で、前記移動手段により前記第
1駆動ローラおよび前記第1従動ローラの両回転軸を前
記軸線方向に移動させて、前記シート体を複数列に振り
分けることを特徴とする振分装置を提供するものであ
る。
【0012】本発明においては、さらに、第2駆動ロー
ラおよび第2従動ローラからなり、その間に前記シート
体を挟持して搬送する第2の搬送ローラ対と、前記第2
駆動ローラおよび前記第2従動ローラの回転軸と、前記
第2駆動ローラおよび前記第2従動ローラの回転軸を回
転可能および前記軸線方向に移動可能に支持する支持手
段とを有し、前記第2駆動ローラの回転軸は、前記駆動
手段により回転駆動され、前記第2駆動ローラおよび前
記第2従動ローラの回転軸は、前記移動手段により前記
軸線方向に移動可能であり、前記第1および第2の搬送
ローラ対の回転を停止し、前記第1および第2の搬送ロ
ーラ対に前記シート体を挟持した状態で、前記移動手段
により前記第1および第2の搬送ローラ対の前記第1お
よび第2駆動ローラならびに前記第1および第2従動ロ
ーラを前記軸線方向に移動させて、前記シート体を複数
列に振り分けることが好ましい。
【0013】また、本発明においては、前記回転軸は、
その回転および前記軸線方向の移動に際し、前記支持手
段ところがり接触することが好ましい。さらに、前記第
1および第2の搬送ローラ対の少なくとも一方の従動ロ
ーラは、駆動ローラに対して接離可能であることが好ま
しい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例に係る振分
装置について、添付の図面に示される好適実施例を基に
詳細に説明する。図1は、本発明の実施例に係る振分装
置を利用した画像記録装置を示す模式的断面図である。
【0015】画像記録装置10は、前述のデジタルフォ
トプリンタの出力機(プリンタおよびプロセサ)を構成
するものである。画像記録装置10は、基本的に、感光
材料供給部12と、カッタ14と、裏印字手段16と、
スキュー補正部18と、露光部20と、振分部70と、
所定の搬送経路で、印画紙などの感光材料P(シート
体)を搬送する搬送手段22とを有し、これらがハウジ
ング24内の所定位置に配置されている。なお、振分部
70は、本発明に係る振分装置に相当するものである。
【0016】ここに示した画像記録装置10は、感光材
料供給部12のマガジン30から引き出された長尺状感
光材料をカッタ14で所定のプリントサイズに切断した
後、カットシート状の感光材料Pを、点線で示した搬送
路に沿って搬送手段22で搬送するものであり、この搬
送路の途中で、感光材料Pに裏印字手段16によって裏
印字を行い、スキュー補正部18で感光材料Pの搬送方
向を鉛直上方から水平に変えるとともに、感光材料Pの
スキュー補正を行って、その先端位置合わせをした(レ
ジストレーションを取った)後、感光材料Pに露光部2
0で画像を露光して潜像を記録し、この潜像の記録され
た感光材料Pを振分部70でプリントサイズに応じて振
り分けた後、現像装置(プロセサ)26に供給して現
像、定着、水洗および乾燥することによって、写真プリ
ントとして出力するものである。なお、画像記録装置1
0と現像装置26とは、隔壁24aで隔離された共通の
ハウジング24内に配置されている。
【0017】感光材料供給部12には、長尺状感光材料
を乳剤面を外にして巻回することによって形成された長
尺状感光材料のロール34を収納するマガジン30がマ
ガジン室32の所定の位置に装填されている。この感光
材料のロール34を収納するマガジン30は、遮光性の
筐体であって、図示例においては、2個のマガジン30
が上下方向に重なるように配置されているが、本発明は
これに限定されず、1個のマガジン30を配置するもの
であっても良いし、3個以上のマガジン30を配置する
ものであっても良い。ここで、マガジン室32は、マガ
ジン30を装填する所定のスペースを示すものであっ
て、必ずしも独立した収納室である必要はない。
【0018】また、マガジン30には、図示左下側に感
光材料の送出口(図示せず)が設けられており、この送
出口の内側に送出口を閉塞して遮光するシャッタ(図示
せず)と送出ローラ対36とが配置されている。この送
出ローラ対36は、マガジン30内に巻回して収納され
た長尺状感光材料を搬送路に送り出すためのものであっ
て、例えば、一方のローラの回転軸の一端がマガジン3
0の外部に突出しており、マガジン30をマガジン室3
2の所定の位置に装填することによって、この一方のロ
ーラの回転軸の一端に設けられたプーリや歯車などの伝
導手段とマガジン室32内に設けられた駆動側のプーリ
や歯車などの伝導手段とがベルトを介してもしくは直接
係合して、制御手段(図示せず)からの指令によって回
転して長尺状感光材料の先端をマガジン30の外部にカ
ッタ14に向けて送り出す構成となっている。
【0019】搬送手段22は、マガジン30から送出ロ
ーラ対36によって送り出された感光材料をカッタ1
4、裏印字手段16、スキュー補正部18を経由して露
光部20の露光位置zまで搬送し、その後、露光処理の
終了した露光済感光材料を露光位置zから振分部70ま
で搬送し、複数列の露光済感光材料を現像装置26まで
搬送するものである。搬送手段22は、マガジン30か
ら送出ローラ対36によって水平方向に送り出された感
光材料の搬送方向を、制御手段(図示しない)からの指
令によって回転駆動されるフィードローラ38と、この
フィードローラ38に押圧される3個のニップローラ4
0(図示40a,40b,40c)とによって、搬送路
に沿って上方に変え、感光材料を公知のローラ列や搬送
ガイドによって搬送路に沿って搬送する。なお、本発明
に用いられる搬送手段22は、搬送ローラ対や搬送ガイ
ド等で構成される、公知のシート状物の搬送手段を用い
ることができ、画像記録装置10においては、搬送ロー
ラ対や搬送ガイド等は、図示されるものの他にも、適
宜、連続的に配置される。この時、隣接する搬送ローラ
対は、画像記録装置10で使用されるカットシート状感
光材料Pの搬送方向の長さが最も短いものより短い間隔
で配置される。
【0020】この実施例では、マガジン30内の送出ロ
ーラ対36が、長尺状感光材料をカッタ14によって所
定のサイズに切断するための感光材料の搬送の基準ロー
ラとなっており、制御手段(図示しない)からの指令に
従って、送出ローラ対36によって感光材料を挟持した
状態で送出ローラ対36を感光材料のプリントサイズに
応じた所定の角度だけ回転することによって、感光材料
をプリントサイズに応じた所定の長さだけ送り出し、カ
ッタ14で切断して所定のプリントサイズのカットシー
トとなるように構成されている。図示例では、カッタ1
4として、ギロチンタイプのカッタが設けられている
が、ロータリーカッタなどの公知の各種の切断手段が使
用できることはもちろんである。
【0021】なお、図示例では、カッタ14は、マガジ
ン30の感光材料の送出口のできるだけ近傍に設けるこ
とが好ましい。こうして、マガジン30から送り出され
た長尺状感光材料がカッタ14で切断されるまでの搬送
距離をできるだけ短くすることにより、マガジン30の
感光材料の送出口に設けられている送出ローラ対36に
よる感光材料の送り出し長さの精度を保ち、カッタ14
で切断されたカットシートサイズの精度を高精度に維持
することができるとともに、感光材料のマガジン30か
らの送り出し時間を少なくすることができる。なお、図
示例においては、フィードローラ38を感光材料を所定
のサイズに切断するための感光材料の搬送の基準ローラ
としても良い。この場合には、制御手段(図示せず)か
らの指令によって、ニップローラ40(図示40a,4
0b,40c)との間に感光材料を挟持した状態でフィ
ードローラ38を感光材料のプリントサイズに応じた所
定の角度だけ回転することによって、感光材料をプリン
トサイズに応じた所定の長さだけ送り出すように構成す
れば良い。
【0022】ここで、切断された感光材料のマガジン3
0側の先端は、制御手段(図示しない)からの指令に従
って送出ローラ対36によってマガジン30内に巻き戻
されるまで、カッタ14で切断したままの状態で停止し
ている。このようにすることによって、次の感光材料を
切断する際には、カッタ14で切断した位置を基準にし
て所定の長さだけ送り出すことになり、感光材料を一旦
マガジン30に巻き戻してから再度送り出す場合よりも
精度がよく、かつ、次の感光材料を切断する際に、マガ
ジン30から引き出す必要がないので応答が速くなり、
より効率的にカッタ14による切断と送出ローラ対36
による搬送(送り出し)が行われる。
【0023】裏印字手段16は、カッタ14によってカ
ットシートとなった感光材料を搬送手段22で搬送しな
がら、その裏面に裏印字(バックプリント)を印字する
ものであって、インクジェットプリンタやドットインパ
クトプリンタなどが使用される。しかし、裏印字手段1
6は、後続の現像処理(通常、湿式現像が行われる)に
よって印字が滲んだり流れたりしないことが必要であ
る。なお、本実施例では、コストおよび装置構成のコン
パクト化のために、上下に配置された2個のマガジン3
0に対して共通な1つの裏印字手段16が設けられてい
るが、本発明はこれに限定されず、上下に配置された2
個のマガジン30に対して、それぞれ、裏印字手段16
を設けても良い。
【0024】スキュー補正部18は、感光材料Pの傾き
を補正して、搬送方向の先端辺を後述する主走査方向に
一致させる(以下、スキュー補正という)ものである。
本実施例において、スキュー補正部18は、2組のセン
サ42、43と、搬送ローラ対44、48と、スキュー
補正ローラ対46と、搬送ローラ対44、48の間に配
置されるガイド板対(図示せず)と、スキュー補正ロー
ラ対46およびガイド板対の制御部(図示せず)とを有
して構成される。このスキュー補正部18は、センサ4
2、43によって感光材料Pの傾き(スキュー)を検出
し、検出されたスキューの状態に応じてスキュー補正ロ
ーラ対46およびガイド板対の傾斜角度を変化させるこ
とによって、感光材料Pのスキューを補正する。
【0025】搬送ローラ対44および48は、後述する
主走査方向と回転軸とを一致させ、感光材料Pを主走査
と直交する方向(副走査方向)に搬送する搬送ローラ対
であり、スキュー補正部18の上流部と下流部とにそれ
ぞれ配置される。
【0026】センサ42、43は、遮光によって物体の
有無を検出する光センサであり、発光素子42a、43
aと受光素子42b、43bとが対になって構成される
ものである。発光素子42a、43aと受光素子42
b、43bとは、搬送路に垂直な方向に配置され、発光
素子42a、43aは感光材料Pの非記録面側に配置さ
れる。本実施例においては、センサ42、43として
は、検出対象が感光材料Pであるため、カブリを生じな
い波長光を用いるもの、例えば点滅式の赤外線センサな
どが好適である。
【0027】これらのセンサ42、43は、搬送ローラ
対44の上流側に搬送方向に直交する方向(主走査方
向)に沿って並んで配置され、搬送されてきた感光材料
Pの先端辺を検出する。センサ42および43の配置間
隔は、感光材料Pの最小サイズのものにおいて先端辺上
の異なる2点を検出できる間隔にすればよい。
【0028】感光材料Pが傾いた(スキューした)状態
で搬送されてくると、センサ42、43のうち一方が先
に感光材料Pの先端辺上の1点を検出し、遅れて他方が
他の1点を検出する。この、センサ42およびセンサ4
3での検出時刻の差から感光材料Pのスキュー角度が求
められる。すなわち、感光材料Pのスキューの角度(搬
送方向に対する傾きの角度)は、センサ42およびセン
サ43による検出点間距離、感光材料Pの搬送速度およ
び感光材料Pの左右先端縁部の検出時刻の差により求め
られる。センサ42、43による検出点間距離および感
光材料Pの搬送速度は既知であるから、センサ42およ
びセンサ43での検出時刻の差から感光材料Pのスキュ
ーの角度を求めることができる。
【0029】スキュー補正ローラ対46およびガイド板
対は、搬送ローラ対44、48間に配置される。スキュ
ー補正ローラ対46は、搬送ローラ対44、48と同様
の作用を持つ搬送ローラ対であり、回転軸方向の角度を
搬送面に対して変更できるものである。また、ガイド板
対は、スキュー補正ローラ対46の上流側と下流側とに
それぞれ配置され、スキュー補正ローラ対46の角度の
変化に伴って、搬送面に対する角度を変化させ、搬送ロ
ーラ対44とスキュー補正ローラ対46とを結ぶ搬送
路、およびスキュー補正ローラ対46と搬送ローラ対4
8とを結ぶ搬送路において、感光材料Pの負担を少なく
し、適切にスキューの補正が行われるように感光材料P
を案内するものである。これらスキュー補正ローラ対4
6およびガイド板対の角度調整は、ローラ軸またはガイ
ド板の保持部にエアシリンダを連結し、アクチュエータ
によりエアシリンダを作動させるなどの公知の方法によ
り行われる。
【0030】このように、スキュー補正部18において
は、スキュー補正ローラ対46を傾けることにより、ロ
ーラ対44からスキュー補正ローラ対46を経由してロ
ーラ対48に至るまでの搬送路の長さに幅方向で差が生
じ、ローラ対48に進入する時点で感光材料Pのスキュ
ーが補正され、感光材料Pの先端辺が露光部20におけ
る露光の主走査方向に平行な状態で露光部20へ搬送さ
れる。
【0031】スキュー補正部18の下流側に配置される
露光部20は、基本的にセンサ54と、露光ユニット5
6と、副走査搬送手段58とから構成される。この露光
部20は、感光材料Pを搬送方向D(副走査搬送方向)
に搬送しつつ、搬送方向と直交する主走査方向に偏向し
た光ビームLによって走査露光し、これにより、感光材
料Pを二次元的に像様露光して、画像(潜像)を記録す
るものである。
【0032】感光材料Pはスキュー補正部18において
スキューを補正された際に、主走査方向に位置がずれて
いる場合がある。従って、適正な画像記録を行うために
は、感光材料Pの主走査方向の位置を補正(以下、オフ
セット補正という)する必要がある。
【0033】本実施例においては、センサ54により感
光材料Pの一方のサイドエッジの主走査方向の位置を検
出し、その検出結果に応じて、露光部20における光ビ
ームLによる主走査方向の画像記録の開始位置を調整す
ることにより、オフセット補正を行う。センサ54に
は、前述のセンサ42、43と同様の光学式のセンサ等
を利用することができる。このセンサ54による検出方
法としては、一時停止している感光材料P近傍をセンサ
54が主走査方向と平行に移動し、感光材料Pの片側の
サイドエッジの位置を検出するなどの公知の方法が用い
られる。
【0034】副走査搬送手段58は、記録位置zを搬送
方向に挟んで搬送ローラ対58aおよび58bが設けら
れており、搬送ローラ対58aおよび58bはそれぞれ
回転軸を主走査方向と一致して配置されている。副走査
搬送手段58は、感光材料Pを記録位置zに通過させつ
つ、所定の副走査速度で副走査搬送する。なお、副走査
搬送手段58としては、このような搬送ローラ対以外に
も、例えば、感光材料Pを支持して搬送するプラテンロ
ーラと、記録位置z(走査線)を挟んでプラテンローラ
に押圧されるニップローラとからなる副走査搬送手段等
の公知の搬送手段が各種利用可能である。
【0035】露光ユニット56は、記録する画像に応じ
て変調した光ビームLを主走査方向に偏向して、所定の
記録位置zに入射させる公知の光ビーム走査ユニットで
ある。前述のように、感光材料Pは副走査搬送手段58
によって主走査方向と直交する副走査方向に搬送されて
いるので、記録画像に応じて変調された光ビームLによ
って二次元的に露光され、潜像が記録される。ここで、
感光材料Pは、スキュー補正部18でスキューの補正さ
れたものであり、かつ、露光ユニット56は、センサ5
4から供給された感光材料Pのサイドエッジ位置に応じ
て主走査方向の記録位置を調整してオフセット補正を行
うので、感光材料Pには、傾きがなく適正な位置に画像
を記録できる。
【0036】なお、本実施例の振分装置を利用する画像
記録装置10において、感光材料Pの露光手段は上述の
光ビーム走査露光に限定されるものではない。これ以外
にも、露光手段には、光源と空間変調素子とを組み合わ
せた露光手段、または点光源を一次元方向に配列してな
るアレー状光源を用いる露光手段等の各種の露光手段が
利用可能である。露光手段としては、例えばPDP(プ
ラズマディスプレイ)アレイ、ELD(エレクトロルミ
ネセントディスプレイ)アレイ、LED(発光ダイオー
ド)アレイ、LCD(液晶ディスプレイ)アレイ、DM
A(デジタルマイクロミラーアレイ)、またはレーザア
レイ等が挙げられる。
【0037】振分部70は、単列で搬送されて露光部2
0で潜像を記録された感光材料Pを主走査方向に複数列
に振り分けるものである。図2は本発明の実施例に係る
振分装置(振分部70)を示す平面図であり、図3は本
実施例の振分装置(振分部70)の後面図であり、図4
は本実施例の振分装置(振分部70)の模式的側面図で
ある。振分部70は、センサ72と、第1の挟持搬送ロ
ーラ対74と、第2の挟持搬送ローラ対76と、第1の
挟持搬送ローラ対74および第2の挟持搬送ローラ対7
6の各ローラの回転軸78a、78bと、これらの回転
軸78a、78bを両側で回転可能かつ主走査方向(回
転軸78a、78bの軸線方向)に移動可能に支持する
枠体94と、回転軸78a、78bを伝導手段を介して
回転させる回転駆動手段と、第1の挟持搬送ローラ対7
4および第2の挟持搬送ローラ対76とともに回転軸7
8a、78bを主走査方向に移動させる移動手段とを有
する。本実施例においては、この振分部70により、感
光材料Pが、複数列、例えば2列に振り分けられる。
【0038】第1の挟持搬送ローラ対74および第2の
挟持搬送ローラ対76は、感光材料Pを挟持搬送するも
のであり、それぞれ駆動ローラ74aおよび従動ローラ
74bと、駆動ローラ76aおよび従動ローラ76bと
からなる。駆動ローラ74aおよび従動ローラ74bの
回転軸78aおよび78bの両軸端には、従動ローラ7
4bを駆動ローラ74aに対し接触および離間させるた
めの接離手段80が設けられている。また、駆動ローラ
76aおよび従動ローラ76bの回転軸78aおよび7
8bの両軸端にも、従動ローラ76bを駆動ローラ76
aに対し接触および離間させるための接離手段80が設
けられている。これらの接離手段80は、従動ローラ7
4b、76bの各回転軸78bを、それぞれ駆動ローラ
74a、76aの各回転軸78aに対し移動(すなわ
ち、接近および離間)させるものである。
【0039】回転軸78aは、上述したように、その両
側で、軸受96を介して回転可能かつ主走査方向に移動
可能に枠体94の両端面に支持されている。軸受96
は、回転軸78aを回転方向および主走査方向にころが
り接触する状態で保持するものである。この軸受96と
しては、例えば、スライドロータリーブッシュ等を挙げ
ることができる。なお、回転軸78bは、その両端に設
けられる接離手段80(詳細は後述する)で回転軸78
aに対し接離可能に支持されるが、その両側で、枠体9
4の両端面に設けられた長孔97に挿通され、枠体94
の両端面にその両側で軸受96を介して支承される回転
軸78aに対し移動可能とされている。駆動ローラ74
a、76aの各回転軸78aおよび従動ローラ74b、
76bの各回転軸78bは、枠体94の両端面の各々か
ら感光材料Pを振り分ける振分幅分だけ突出している。
すなわち、第1および第2の搬送ローラ対の駆動ローラ
74a、76aおよび従動ローラ74b、76bの各回
転軸78a、78bを含めた全長は、振り分ける必要が
ない搬送ローラの全長と比較して少なくとも感光材料P
の振分幅の2倍分だけ長くなる。
【0040】各回転軸78aの一方の端部には、ギア8
6が設けられている。このギア86は、主走査方向に延
在する駆動ギア88に噛合するものである。ギア86
は、駆動ギア88と噛合した状態で主走査方向に移動可
能であり、駆動ギア88の主走査方向における長さは、
少なくとも感光材料Pの振分幅の2倍である。ここで、
ギア86と駆動ギア88とは、前述した伝導手段の一つ
であり、歯車伝導手段を構成する。駆動ギア88の回転
軸88aの一端部は、ベルト90等の巻掛伝導手段を介
して回転駆動手段、例えばモータ92に連結されてい
る。モータ92の回転は、回転軸92a、ベルト90、
回転軸88a、駆動ギア88、ギア86、回転軸78a
を介して、駆動ローラ76aに伝達される。この時、回
転軸78aは、軸受96に対してころがり接触して回転
し、その結果、駆動ローラ76aが回転する。ここで、
ギア86および駆動ギア88からなる歯車伝導手段およ
びベルト90および図示しないプーリ等の巻掛伝導手段
は、モータ92等の回転駆動手段の回転を回転軸78a
に伝達する伝導手段を構成するものであるが、この伝導
手段としては、これらのものに限定されず、公知の伝導
手段を適宜適用することができる。
【0041】上述したように、駆動ローラ74a、76
aおよび従動ローラ74b、76bの各回転軸78aお
よび78bの両側には、接離手段80が設けられてい
る。これらの接離手段80は、回転軸78aの両軸端を
支承する軸受81aに対し、回転軸78bの両軸端を支
承する軸受81bを移動できるように構成され、従動ロ
ーラ74b、76bをそれぞれ駆動ローラ74a、76
aに対して接触させ、また離間させることができる。な
お、接離手段80は、公知の回転軸の接離手段を用いる
ことができ、その具体的構成に付いては図示しないが、
例えば回転軸78bの軸受81b(の取付側板)を回転
軸78aの軸受81a(の取付側板)に向けて、ばね等
の付勢手段によって付勢しておき、回転軸78aの軸受
81a(の取付側板)に対して、カム機構やリンク機構
により、移動可能にする接離手段などを用いれば良い。
また、接離手段80は、回転軸78bを回転軸78aの
回転と同期して回転させる手段を備えていても良い。
【0042】また、回転軸78aにギア86が設けられ
た側の接離手段80(のハウジング)には、主走査方向
に伸びたロッド82を介して、移動手段、例えばアクチ
ュエータ84が取り付けられている。このアクチュエー
タ84としては、例えば空気圧または油圧シリンダなど
を挙げることができる。このアクチュエータ84によ
り、ロッド82を伸縮させることにより、回転軸78a
を軸受96に対してころがり接触させ、同時に回転軸7
8bを長孔97を通過させて、回転軸78aおよび78
bを一緒に主走査方向に移動させ、第1および第2の挟
持搬送ローラ対74および76を主走査方向に一致する
方向M1 およびM2 に移動させることができる。
【0043】センサ72は、露光部20から搬送ローラ
60によって搬送された露光済みの感光材料Pが第1の
挟持搬送ローラ対74および第2の搬送ローラ対76に
搬送されるタイミングを検出するものである。このセン
サ72は、感光材料Pの主走査方向に沿った中央の位置
に配置するのが好ましい。なお、一つのセンサ72の代
りに、複数のセンサを用いても良い。
【0044】センサ72は、発光素子72aと受光素子
72bとからなり、上述のセンサ42、43と同一のも
のを使用することができる。画像記録装置10において
は、感光材料Pの幅がマガジン30の種類によって予め
分かっているので、感光材料Pについて振り分けが必要
か否かは、測定する必要がなく、感光材料Pが第1の挟
持搬送ローラ対74および第2の搬送ローラ対76に搬
送されるタイミングさえ分かればよい。
【0045】次に、振分部70の動作について説明す
る。この時、第1の挟持搬送ローラ対74および第2の
挟持搬送ローラ対76の駆動ローラ74a、76aは、
所定の搬送速度で感光材料Pが搬送されるように同期し
てモータ92により回転駆動されている。第1および第
2の挟持搬送ローラ対74、76において、従動ローラ
74b、76bは、ともに対応する駆動ローラ74a、
76aに接触しており、すなわち、回転軸78a、78
bは、ともに回転している。先ず、露光部20で露光さ
れた感光材料Pが搬送ローラ対60により搬送される。
このとき、センサ72で感光材料Pの先端が検出されて
おり、感光材料Pが各駆動ローラ74a、76aに到達
するタイミングは予測されている。
【0046】次に、搬送ローラ対60によって搬送され
る感光材料Pの先端部が、第1の挟持搬送ローラ対74
の駆動ローラ74aと従動ローラ74bとの間に搬送さ
れて挟持される。続いて、感光材料Pは、第1の挟持搬
送ローラ対74によって挟持されて搬送され、感光材料
Pの先端部が、第2の挟持搬送ローラ対76の従動ロー
ラ76bと駆動ローラ76aとの間に搬送されて挟持さ
れる。そして、さらに続いて、感光材料Pは、そのサイ
ズに応じて所定時間、第1および第2の挟持搬送ローラ
対74および76によって挟持搬送された後、第1およ
び第2の挟持搬送ローラ対74および76の駆動ローラ
74aおよび76aの回転が停止される。回転が停止さ
れた第1および第2の挟持搬送ローラ対74および76
が感光材料Pを挟持した状態で、各アクチュエータ84
を同期して駆動する。このアクチュエータ84によりロ
ッド82を伸長し、接離手段80を介して回転軸78a
および78bを主走査方向と一致する方向M1 に移動さ
せて、第1および第2の挟持搬送ローラ対74および7
6を方向M1 に移動させる。これにより、感光材料P
は、方向M1 に振り分けられる。
【0047】次に、駆動ローラ74a、76aを回転さ
せて、感光材料Pを搬送ローラ対62に搬送する。ま
た、感光材料Pの搬送方向Dにおける長さが、搬送方向
Dにおける第1の挟持搬送ローラ対74と第2の挟持搬
送ローラ対76との間隔よりも長い場合、第2の挟持搬
送ローラ対76が感光材料Pを挟持した状態で、第1の
挟持搬送ローラ対74を回転させて、第1の挟持搬送ロ
ーラ対74と第2の挟持搬送ローラ対76との間でルー
プを形成することにより、振り分けることができる。ま
た、このように第1の挟持搬送ローラ対74と第2の挟
持搬送ローラ対76との間でループを形成することによ
り、搬送路を短くすることができ、振分部70を小型化
することもできる。
【0048】次に、上述の如く、第1および第2の挟持
搬送ローラ対74および76に搬送されて挟持された感
光材料Pをアクチュエータ84によりロッド82を退縮
させて、方向M1 とは反対方向の方向M2 に振り分け
る。このように、感光材料Pを方向M1 および方向M2
に振り分ける動作を繰り返すことにより、感光材料Pを
複数列に振り分けて現像装置26に搬送することができ
る。
【0049】この振分部70においては、第1の挟持搬
送ローラ対74および第2の挟持搬送ローラ対76にお
ける感光材料Pを挟持する位置を、常に同じ位置にする
のではなく、順次搬送されてくる感光材料Pごとにその
挟持する位置を変えて、振り分けをしてもよい。このよ
うに、感光材料Pごとにその挟持する位置を変えること
により、駆動ローラ74a、76aおよび従動ローラ7
4b、76bが削れることを防止できる。
【0050】また、振り分け動作ごとに、必ずしも、図
2に示すように、枠体94の主走査方向における中心と
第1の挟持搬送ローラ対74および第2の挟持搬送ロー
ラ対76の主走査方向における中心とが一致した位置
(以下、中立の位置という)に第1の挟持搬送ローラ対
74および第2の挟持搬送ローラ対76を移動する必要
はなく、順次搬送される感光材料Pを方向M1 および方
向M2 に順次振り分けてもよい。なお、露光部20から
の搬送量が少ない場合、振り分け動作ごとに中立の位置
に戻って振り分けをしてもよい。
【0051】さらに、本実施例においては、第1の挟持
搬送ローラ対74および第2の挟持搬送ローラ対76の
振分幅は、必ずしも最大振分幅にする必要はなく、最大
振分幅未満であってもよい。上述の振り分け動作は、予
め原点を決めて、その原点から振り分けの移動量を規定
してもよく、また、原点を振り分け動作時ごとに決め
て、その原点から振り分けの移動量を規定してもよい。
【0052】さらにまた、本実施例においては、回転軸
78aを含めた駆動ローラ74a、76a、および回転
軸78bを含めた従動ローラ74b、76bの全長は、
振分幅の2倍の長さである。このため、駆動ローラ74
a、76aおよび従動ローラ74b、76bの位置がど
こであっても、画像記録装置10から振り分け部70を
取り出せるようにすることが好ましい。また、駆動ロー
ラ74a、76aおよび従動ローラ74b、76bの移
動を固定する固定部材を設けて、第1の挟持搬送ローラ
対74および第2の挟持搬送ローラ対76を中立の位置
にした後、取り出すようにしてもよい。
【0053】振分部70で振り分けられた感光材料P
は、搬送ローラ対62等を含む搬送手段によって搬送さ
れ、エントリローラ対28により、開口部24bを経て
現像装置26の搬入ローラ対64に供給される。潜像が
形成された感光材料Pは、現像装置26により現像処理
(現像、定着、水洗)される。そして、感光材料Pは乾
燥工程などの所定の工程を経てプリントとして出力され
る。
【0054】本実施例においては、軸受96に設けられ
た回転軸78aを含む第1の挟持搬送ローラ対74およ
び第2の挟持搬送ローラ対76だけをアクチュエータ8
4によって移動させて感光材料Pを主走査方向に複数列
に振り分けている。本実施例においては、動かすものの
質量を小さくすることにより、振分部70を軽量化する
ことができる。これにより、振り分け動作を高速化でき
る。また、本実施例においては、動かすものの質量が小
さいので、振り分けに要する移動手段の出力を小さくす
ることができるため、装置を小型化することもでき、さ
らに製造コストおよびランニングコストを低減すること
もできる。さらに、回転軸78aは、軸受96によって
回転方向および軸線方向(主走査方向)に対してころが
り接触状態で保持されているので、回転軸78aを回転
および移動させても、すべり状態で摺動することはない
ので、部材の削れが発生することがない。このため、摺
動するものと比較して振分精度の劣化を防止できるとと
もに、耐久性も高い。
【0055】また、本実施例においては、伝動手段の一
つとして、ギア86と駆動ギア88との歯車伝導手段を
使用している。ギア86と駆動ギア88とは相対的に主
走査方向に摺動するものであり、振り分けを繰り返すう
ちに、ギア86と駆動ギア88とに削れが発生する。こ
のため、ギア86と駆動ギア88との間であそび(バッ
クラッシ)が生じる。しかし、このあそびは、回転方向
に対して影響を及ぼすものであり、主走査方向の振り分
けに影響を及ぼすものではない。また、本実施例におい
ては、第1の挟持搬送ローラ対74および第2の挟持搬
送ローラ対76に互いに独立した回転手段および移動手
段を設けたが、特に限定されるものではなく、第1の挟
持搬送ローラ対74および第2の挟持搬送ローラ対76
に設けた接離手段80を連結し、1つにアクチュエータ
で動かすようにしてもよい。また、駆動ローラ74a、
76aの駆動ギア88を1つのモータ92で回転させる
ようにしてもよい。
【0056】また、本実施例においては、振分部70
を、第1および第2の挟持搬送ローラ対74および76
の2つの搬送ローラ対によって挟持した状態の感光材料
Pを振り分けるように構成しているけれども、本発明
は、これに限定されず、第1および第2の挟持搬送ロー
ラ対74および76のいずれか一方の搬送ローラ対のみ
で構成し、一つの搬送ローラ対のみによって挟持した感
光材料Pを振り分けるようにしても良い。
【0057】さらにまた、本実施例においては、振分部
70を露光部20の下流側に配置したが、本発明は、こ
れに限定されるものではなく、振分部70をスキュー補
正部18の上流側に配置してもよい。この場合、振分部
70により複数列に振り分けられた感光材料Pが、スキ
ュー補正部18でスキュー補正された後、露光部20で
多列露光される。なお、振分部70とスキュー補正部1
8とを一体にして、露光部20の上流側に設けてもよ
い。この場合、振り分けおよびスキューの補正を同時に
行えるので、装置を小型化することができる。
【0058】なお、スキュー補正部18は、上述の実施
例に示したものに、特に限定されるものではない。スキ
ュー補正部18としては、例えば、挟持状態の搬送ロー
ラ対のローラ間に先端エッジを当接させ、好ましくは感
光材料のループを形成することによりスキューを補正す
る、いわゆるトップレジストによる方法、またはサイド
エッジ(幅方向と直交する方向の端辺)をガイド板に当
接してスキューを補正する、いわゆるサイドレジストに
よる方法等の公知の補正方法を実現できる各種の補正手
段が利用可能である。
【0059】この場合、先端エッジの付き当て(いわゆ
る、トップレジスト)によるスキュー補正等のスキュー
補正の方法によっては、感光材料の主走査方向の位置が
変動してしまう可能性がある。このため、感光材料の主
走査方向の位置を補正する必要がある。なお、感光材料
Pを再度スキューさせる可能性が無いオフセット補正の
方法としては、スキュー補正後の感光材料のサイドエッ
ジの主走査方向の位置を検出し、この検出結果に応じ
て、主走査方向の露光位置を補正するオフセット補正方
法がある。このように、露光部20の上流側に振分部7
0を設けることにより、露光部20において、多列露光
することができ、生産性を向上させることができる。
【0060】以上、本発明の振分装置について詳細に説
明したが、本発明は上述の実施例に限定はされず、本発
明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良および
変更を行ってもよいのは、もちろんである。
【0061】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、少なくとも1つの挟持搬送ローラ対、好ましくは、
第1および第2の挟持搬送ローラ対の各ローラに設けら
れた回転軸のみを、移動手段により、各ローラの回転を
停止した状態で主走査方向に移動させているので、主走
査方向に移動させる質量を小さくすることができる。こ
のため、振分速度を高速にした場合であっても、振分精
度の劣化を防ぐことができるとともに、耐久性が優れ
る。さらに、主走査方向に移動させる質量が小さいの
で、移動に必要な動力を小さくすることができるため、
製造コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係る振分装置を利用した画
像記録装置を示す模式的断面図である。
【図2】 本発明の実施例に係る振分装置を示す平面図
である。
【図3】 本実施例の振分装置の後面図である。
【図4】 本実施例の振分装置の模式的側面図である。
【図5】 特開平9−329885号公報(従来技術
1)に開示された振分装置を示す模式的斜視図である。
【符号の説明】
10 画像記録装置 12 感光材料供給部 14 カッタ 16 裏印字手段 18 スキュー補正部 20 露光部 22 搬送手段 24 ハウジング 24a 隔壁 24b 開口部 26 現像装置(プロセサ) 28 エントリローラ対 30 マガジン 32 マガジン室 34 ロール 36 送出ローラ対 38 フィードローラ 40、40a、40c、40b ニップローラ 42、43 センサ 42a、43a 発光素子 42b、43b 受光素子 44、搬送ローラ対 46 挟持搬送ローラ対 48 搬出ローラ対 54 センサ 56 露光ユニット 58 副走査搬送手段 58a、58b 搬送ローラ対 60、62 搬送ローラ対 64 搬入ローラ対 70 振分部 72 センサ 74 第1の挟持搬送ローラ対 76 第2の挟持搬送ローラ対 78a、78b、88a、92a 回転軸 80 接離手段 82 ロッド 84 アクチュエータ 86 ギア 88 駆動ギア 90 ベルト 94 枠体 P 感光材料 L 光ビーム D 搬送方向(副走査搬送方向) z 記録位置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1駆動ローラおよび第1従動ローラから
    なり、その間にシート体を挟持して搬送する第1の搬送
    ローラ対と、 前記第1駆動ローラおよび前記第1従動ローラの回転軸
    と、 前記第1駆動ローラの前記回転軸を回転駆動する駆動手
    段と、 前記第1駆動ローラおよび前記第1従動ローラの両回転
    軸をその軸線方向に移動させる移動手段と、 前記第1駆動ローラおよび前記第1従動ローラの両回転
    軸を回転可能および前記軸線方向に移動可能に支持する
    支持手段と、を有し、 前記第1の搬送ローラ対の回転を停止し、前記第1の搬
    送ローラ対に前記シート体を挟持した状態で、前記移動
    手段により前記第1駆動ローラおよび前記第1従動ロー
    ラの両回転軸を前記軸線方向に移動させて、前記シート
    体を複数列に振り分けることを特徴とする振分装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の振分装置であって、 さらに、第2駆動ローラおよび第2従動ローラからな
    り、その間に前記シート体を挟持して搬送する第2の搬
    送ローラ対と、 前記第2駆動ローラおよび前記第2従動ローラの回転軸
    と、 前記第2駆動ローラおよび前記第2従動ローラの回転軸
    を回転可能および前記軸線方向に移動可能に支持する支
    持手段とを有し、 前記第2駆動ローラの回転軸は、前記駆動手段により回
    転駆動され、前記第2駆動ローラおよび前記第2従動ロ
    ーラの回転軸は、前記移動手段により前記軸線方向に移
    動可能であり、 前記第1および第2の搬送ローラ対の回転を停止し、前
    記第1および第2の搬送ローラ対に前記シート体を挟持
    した状態で、前記移動手段により前記第1および第2の
    搬送ローラ対の前記第1および第2駆動ローラならびに
    前記第1および第2従動ローラを前記軸線方向に移動さ
    せて、前記シート体を複数列に振り分けることを特徴と
    する振分装置。
  3. 【請求項3】前記回転軸は、その回転および前記軸線方
    向の移動に際し、前記支持手段ところがり接触する請求
    項1または2に記載の振分装置。
  4. 【請求項4】前記第1および第2の搬送ローラ対の少な
    くとも一方の従動ローラは、駆動ローラに対して接離可
    能である請求項1〜3のいずれか1項に記載の振分装
    置。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009018913A (ja) * 2007-07-12 2009-01-29 Ricoh Co Ltd 用紙処理装置及び画像形成装置
JP2016132544A (ja) * 2015-01-21 2016-07-25 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009018913A (ja) * 2007-07-12 2009-01-29 Ricoh Co Ltd 用紙処理装置及び画像形成装置
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