JP2003294420A - 試料面高さ調整装置とオートフォーカス装置 - Google Patents

試料面高さ調整装置とオートフォーカス装置

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JP2003294420A
JP2003294420A JP2002092922A JP2002092922A JP2003294420A JP 2003294420 A JP2003294420 A JP 2003294420A JP 2002092922 A JP2002092922 A JP 2002092922A JP 2002092922 A JP2002092922 A JP 2002092922A JP 2003294420 A JP2003294420 A JP 2003294420A
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JP2002092922A
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Takeshi Nishisaka
武士 西坂
Tsutomu Ogawa
力 小川
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 外乱的な戻り光によるフォーカス位置の変動
を招くことなく、光学系とフォトマスクとの距離を焦点
深度内に保つことができ、欠陥検査精度の向上をはか
る。 【解決手段】 LSIパターンが形成されたフォトマス
ク11の表面を、該表面に対向配置される検査光学系1
3の焦点位置に合わせるためのオートフォーカス装置で
あって、光源21からフォトマスク11の表面に測定光
を照射し、その反射光を光センサ22で検出し、検出信
号をA/D変換器31により一定周期でサンプリング
し、高さ測定回路32によりA/D変換された信号を一
時的に記憶し、一定期間の複数の測定信号のヒストグラ
ム分布を求め、ヒストグラム分布に基づいて試料表面の
高さ位置を測定し、測定された高さ位置に基づいてZテ
ーブル駆動回路33によりフォトマスク11を載置した
Zテーブル12を駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、試料面の高さを目
標位置に調整するための試料面高さ調整装置に関する。
また、欠陥検査装置などの検査光学系の焦点位置に試料
面を合わせるためのオートフォーカス装置に関する。
【0002】
【従来の技術】大規模集積回路(LSI)の製造におけ
る歩留まりの低下の大きな原因の一つとして、デバイス
をフォトリソグラフィ技術で製造する際に使用されるフ
ォトマスクに生じているパターンの欠陥があげられてお
り、かかる欠陥を検査するための種々の欠陥検査装置が
開発され実用化されている。
【0003】この種の欠陥検査装置おいて、検査の対象
となるフォトマスクのパターンは、クロム等の金属膜を
ガラス基板上に蒸着した後、露光,エッチングプロセス
により形成される。これらフォトマスクのパターンは年
々微細化が進み、そのためパターン像を撮像するための
検査光学系は高倍率化と高NA化が行われている。
【0004】光学系の高倍率化と高NA化により、像を
鮮明に結像することができる光学系とフォトマスクとの
距離の許容範囲である焦点深度が益々狭くなり、光学系
とフォトマスクとの距離が僅かに変化しただけで、パタ
ーン像がぼやけ、その後の欠陥検出処理に支障をきたす
ようになってきた。
【0005】そのため、光学系とフォトマスクとの距離
を常に一定に保持するためのオートフォーカス装置が用
いられている。このオートフォーカス装置では、測定光
をフォトマスクに照射し、フォトマスクから反射した光
を光検出素子により電気信号に変換し、その電気信号の
変化からフォトマスクの高さ位置を測定し、フォトマス
クと光学系との距離が常に一定になるように制御してい
る。具体的には、フォトマスクの測定位置に応じて、フ
ォトマスクを載置したステージを高さ方向(Z方向)に
移動している。
【0006】しかしながら、この種のオートフォーカス
装置にあっては、次のような問題があった。即ち、測定
光がフォトマスクに描かれているパターンのエッジを横
切る際に、エッジでの散乱光や回折光、反射率分布によ
る光量むらが原因となって、光検出素子での光強度分布
が変化する。その結果として測定値が変動し、変化した
測定値に合わせるようにステージを制御してしまうた
め、観察像がボケてしまう問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように従来、フォ
トマスクに描画されているパターンの微細化により、検
査光学系の高倍率化や高NA化が進み、そのため観察像
を鮮明に結像できる焦点深度が益々狭くなり、フォトマ
スク上に描画されているパターンで発生する測定光の回
折などによる外乱的な戻り光によるフォーカス位置の変
動が無視できなくなってきた。
【0008】本発明は、上記事情を考慮して成されたも
ので、その目的とするところは、試料面の高さを目標と
する位置に精度良く調整することのできる試料面高さ調
整装置を提供することにある。
【0009】また、本発明の他の目的は、外乱的な戻り
光によるフォーカス位置の変動を招くことなく、光学系
と試料表面との距離を焦点深度内に保つことができ、欠
陥検査精度の向上等に寄与し得るオートフォーカス装置
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】(構成)上記課題を解決
するために本発明は次のような構成を採用している。
【0011】即ち本発明は、試料の高さ方向の調整を行
う試料面高さ調整装置であって、試料の表面に測定光を
照射する光源と、前記測定光の照射による前記試料の表
面からの反射光を検出する光検出素子と、前記光検出素
子の出力を一定周期でサンプリングするA/D変換器
と、前記A/D変換された測定信号を一時記憶するメモ
リと、前記メモリに記憶された一定期間の複数の測定信
号のヒストグラム分布を求めるヒストグラム分布回路
と、前記求められたヒストグラム分布に基づいて前記試
料の高さ位置を調整する手段と、を具備してなることを
特徴とする。
【0012】また本発明は、所定のパターンが形成され
た試料の表面を、該表面に対向配置される光学系の焦点
位置に合わせるためのオートフォーカス装置であって、
前記試料の表面に測定光を照射する光源と、前記測定光
の照射による前記試料の表面からの反射光を検出する光
検出素子と、前記光検出素子の出力を一定周期でサンプ
リングするA/D変換器と、前記A/D変換された測定
信号を一時的に記憶するメモリと、前記メモリに記憶さ
れた一定期間の複数の測定信号のヒストグラム分布を求
めるヒストグラム分布回路と、前記求められたヒストグ
ラム分布に基づいて試料表面の高さ位置を判定する高さ
判定回路と、前記判定された高さ位置に基づいて前記試
料及び光学系の少なくとも一方を高さ方向に移動制御す
る手段と、を具備してなることを特徴とする。
【0013】ここで、本発明の望ましい実施態様として
は次のものが挙げられる。
【0014】(1) 光学系は、試料表面のパターンの欠陥
を検査するための検査光学系であること。
【0015】(2) 試料はステージ上に載置されており、
高さ判定回路により判定された高さ位置に基づいてステ
ージが高さ方向に移動されること。
【0016】(3) 試料表面の高さ位置を測定するための
光学系は、試料の表面に対し斜め方向から光を照射し、
その反射光をPSD(Position Sensitive Device)等
の位置センサで受光する、いわゆる斜入射照明系である
こと。
【0017】(4) 試料を高さ方向と直交する平面内で一
方向に連続的に移動しながら高さ判定を行い、且つ測定
光を試料の表面上で該試料の移動方向と直角でない方向
にスキャンすること。
【0018】(5) 高さ判定回路は、ヒストグラム分布で
度数の一番多いところを測定高さと判定し、且つ測定高
さ判定位置に指定するオフセット量を加えた位置を最終
的な測定高さとすること。
【0019】(6) 高さ判定回路は、ヒストグラム分布で
度数の多いところが複数存在する場合は、それぞれの度
数の多いところの測定高さの平均位置を測定高さとする
か、何れかの度数の多い位置を選択的に測定高さ判定位
置とし、且つ測定高さ判定位置に指定するオフセット量
を加えた位置を最終的な測定高さとすること。
【0020】(作用)本発明では、試料の表面から反射
して戻ってきた測定光を光検出素子により電気信号に変
換し、得られた電気信号で試料の高さ位置を測定するの
ではなく、得られた電気信号から一定の周期毎にヒスト
グラム分布を求め、得られたヒストグラム分布から試料
の高さ位置を測定する。こうすることにより、パターン
エッジで発生する散乱光や回折光、光量むらなど一時的
な外乱の影響は、ヒストグラム分布上では度数が低くな
り、高さ測定への影響を無くすことができる。
【0021】従って本発明によれば、試料面の高さを目
標とする位置に精度良く調整することが可能となる。よ
り具体的には、外乱的な戻り光によるフォーカス位置の
変動を招くことなく、光学系と試料表面との距離を焦点
深度内に保つことができ、欠陥検査精度の向上等に寄与
することが可能となる。
【0022】また、このようにして得られた測定高さに
対して、オフセット量も考慮して、試料載置のステージ
を制御することにより、光検出素子で得られた高さ情報
に対して、対象物上のプロセス等の影響により、少し高
さを変えたい場合などにも有効に対応することができ
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を図示の実施
形態によって説明する。
【0024】(第1の実施形態)図1は、本発明の第1
の実施形態に係わるオートフォーカス装置を示す概略構
成図である。本構成は一般的な斜入射型の変位計であ
り、マスク高さ変位を反射光の光軸変位から検出するも
のである。
【0025】フォトマスク(試料)11は垂直方向に移
動可能なZテーブル12上に載置されており、このZテ
ーブル12は図示しないXYテーブルにより水平方向に
移動可能となっている。フォトマスク11の上方には、
マスクパターンの欠陥を検出するための欠陥検査用光学
系13が配置されている。検査用光学系13は、CCD
等からなるラインセンサを備えたもので、フォトマスク
11の一方向の移動により上記ライン幅で短冊状の領域
を検査し、これを繰り返すことによりフォトマスク11
の全体の検査が可能となっている。なお、本実施形態に
おけるオートフォーカスとは、この検査用光学系13の
焦点位置をフォトマスク11の表面に合わせるものであ
る。
【0026】オートフォーカス機構は、検査対象となる
フォトマスク11に対して高さ測定用の光を照射する光
源21と、フォトマスク11を反射した光の位置を測定
するPSD等の光センサ22を主とする光学的測定系を
具備している。この光学的測定系には、さらにフォトマ
スク11に光を集光するための集光レンズ23が光源2
1とZテーブル12の間に、センサ22に光を集光する
ための対物レンズ24がZテーブル12とセンサ22の
間に配置されている。また、測定光が固定されている
と、測定光がちょうどパターンのエッジにかかった状態
が続いた場合にパターンエッジの影響を受け続けてしま
うため、光源21とフォトマスク11の間に可動ミラー
25を配置し、このミラー25を微小な角度を高速で振
ることによりフォトマスク11上で測定光をスキャン
し、パターンエッジの影響を受け続けないようにしてい
る。また、フォトマスク11とセンサ22との間に可動
ミラー26を配置し、可動ミラー25,26を同期して
振ることにより、センサ22上で反射光が振れないよう
にしている。
【0027】センサ22で得られた電気信号は、A/D
変換器31によりデジタル信号に変換されて高さ測定回
路32に供給される。高さ測定回路32では、入力され
たオフセット値と目標高さに対する差分信号が出力され
る。このオフセット値の入力により、測定高さに対して
希望するオフセット量を与え、目標高さに対する差分信
号を変化させている。こうすることにより、測定高さに
対して希望量だけずらして位置決めすることが可能とな
っている。
【0028】高さ測定回路32で出力される目標値との
差分信号は、Zテーブル12を駆動するためのZテーブ
ル駆動回路33に供給される。Zテーブル駆動回路33
では、差分信号に従ってZテーブル12を駆動し、光学
系13とフォトマスク11との距離が常に一定になるよ
うに制御する。なお、高さ測定回路32に与えているオ
フセット値は、Zテーブル駆動回路33に与える構成と
してもよい。
【0029】また、光学系13とフォトマスク11との
距離が常に一定になるように制御するためには、フォト
マスク11をZ方向に駆動する構成の代わりに、光学系
13をZ方向に駆動する構成を採用してもよい。
【0030】高さ測定回路32の具体的構成を、図2に
示す。高さ測定回路32は、メモリ回路41,ヒストグ
ラム分布回路42,及び高さ判定回路43から構成され
ている。メモリ回路41には、図1の光センサ22から
出力された電気信号を図1のA/D変換器31で一定の
サンプリング周期でA/D変換した測定信号が入力され
る。メモリ回路41は、FIFOのように常に新しいデ
ータが残るように構成されたもので、A/D変換された
測定信号を一定量記憶する。ヒストグラム分布回路42
はメモリ回路41と接続されており、メモリ回路41に
記憶されている測定信号の中の一定数の測定信号を参照
し、そのヒストグラム分布を求めるようになっている。
【0031】高さ判定回路43は、ヒストグラム分布回
路42で求められたヒストグラム分布から測定高さを判
定する回路である。この高さ判定回路43には、外部か
らオフセット値を指定できるようになっており、ヒスト
グラム分布回路42で求められたヒストグラム分布から
判断した測定高さに対して、指定されたオフセット量を
考慮して、Zステージ12を駆動するための目標高さと
の差分信号を出力するようになっている。ここで、メモ
リ回路41,ヒストグラム分布回路42,高さ判定回路
43は、処理速度に問題が無ければプログラムで構成す
ることも可能である。
【0032】次に、図3を使用して、ヒストグラムから
試料面の高さ位置を判定する方法を説明する。光センサ
22の出力を一定のサンプリング周期でA/D変換した
測定信号を時間の流れに沿って表示したのが(a)であ
る。この中から一定期間の測定信号を抜き出したイメー
ジが(b)である。この(b)の測定信号をヒストグラ
ム分布に変換した結果が(c)である。この例では、測
定信号が低いレベルから高いレベルに変わったところを
抜き出している。即ち、フォトマスクで考えると何もパ
ターンが無いガラス面から、例えばクロムのパターンに
移った状態を意味している。
【0033】この測定信号を良く見ると、低いレベルか
ら高いレベルに変化したところで、パターンのエッジの
影響により角のように測定信号値が飛び跳ねたかっこう
になっている。従来の方式だと、この測定信号により直
接Zテーブル12の制御を行っているため、このエッジ
部分で観察像がボケてしまう。これに対し本実施形態で
は、ヒストグラム分布上では、この信号の飛び跳ねた部
分は度数としては低いため影響されず、低いレベルの信
号が度数が高くなっているので、低いレベルの位置を測
定高さと判断している。
【0034】低いレベルの位置とは、フォトマスク11
の場合は実質的にガラス面を意味する。焦点深度がクロ
ムパターンの厚さ程度であれば、焦点位置をガラス面に
保持することにより、全ての部分でボケなしに検査が可
能である。仮にヒストグラムが2番目に高い位置(クロ
ム面)にZテーブル12が駆動されても、クロム面は勿
論のことガラス面も焦点深度内となるため、全ての部分
でボケなしに検査が可能である。
【0035】しかし、エッジ部分のように信号の飛び跳
ねた部分にZテーブル12が駆動されると、ガラス面は
焦点深度から外れてしまい、ボケが発生する。信号の飛
び跳ね部分は図に示した以上に大きくなる場合があり、
この場合はクロムパターン面も焦点深度から外れてしま
うことになる。
【0036】なお、ヒストグラムから現在の測定位置で
の有効な高さ情報を得るためには、現在の測定位置のみ
ならず、その前後の情報が必要である。本実施形態で
は、図4に示すように、テーブル移動方向に対して例え
ば45度傾いた方向に測定光をスキャンしている。従っ
て、光センサ22で得られる電気信号には、本来の測定
位置だけではなく、その前後の位置の情報も含まれるこ
とになり、これにより有効なヒストグラムを得ることが
できるのである。ここで、測定光のスキャン方向は、有
効なヒストグラムを得るためにテーブル移動方向の成分
を持つ必要があり、従ってテーブル移動方向と直角でな
い方向であればよい。
【0037】このように本実施形態によれば、高さ測定
信号を一定期間分保存し、それらのデータからヒストグ
ラム分布を求め、求められたヒストグラム分布の度数が
高いところを測定高さとすることにより、フォトマスク
11のパターンエッジで生じる散乱及び回折光、反射率
分布による光量むら等により生じる、高さ測定信号誤差
を最小限に抑えることができる。このため、フォトマス
ク11のパターンエッジによる、一時的な高さ測定信号
誤差による影響を排除し、正確な高さ合わせを行うこと
ができる。
【0038】従って、フォトマスク11のパターン欠陥
を高精度に検査することができる。また、様々な検査の
要求に合わせた、より実用性の高いパターン欠陥検査装
置を実現することが可能となる。
【0039】(第2の実施形態)図5に、高さ判定方法
のもう一例を説明する。この例では図3と同じように多
値化信号を時間の流れに沿って表示した(a)の部分か
ら一定期間のデータを抜き出したイメージが(b)であ
る。図3と違うのは、この一定期間のデータを抜き出し
たイメージである図4(b)が図3(b)よりも時間的
に少しずれたことである。
【0040】この場合、図4(b)の多値化信号をヒス
トグラム分布に変換した結果は図4(c)となり、度数
の高いところが低いレベル(ガラス面)と高いレベル
(クロム面)の両方に存在する。これはちょうど高さ測
定位置がガラスとクロムの境にさしかかった状態を意味
している。
【0041】この場合、測定高さの判断としては、低い
レベル(ガラス面)と高いレベル(クロム面)の中間を
測定高さとしても良いし、高いレベル(クロム面)を固
定的に測定高さとしても良い。同様に固定的に低いレベ
ル(ガラス面)を測定高さとすることもできる。即ち、
この方法を使えば、全体のシステムとして都合の良い位
置を測定高さとすることができる。そして、外部から与
えたオフセット値によって測定高さに対して、オフセッ
ト量を加えることもできる。
【0042】将来的に、検査光学系の更なる高倍率化と
高NA化により、検査光学系の焦点深度が極めて狭くな
った場合を考えると、ガラス面とクロム面に忠実に高さ
方向の位置合わせを行うのが望ましい。このとき、ヒス
トグラムではなく従来のようにセンサ出力から直接フォ
トマスク11の高さ位置を測定すると、ガラス面とクロ
ム面との境界において、パターンエッジの影響で測定信
号が跳ね上がっており、これに基づきZテーブルを駆動
制御した場合、クロム面の検査がエッジ付近ではデフォ
ーカス状態となってしまう。本実施形態では、ヒストグ
ラムに基づいて制御することにより、このような不都合
を未然に防止することができる。
【0043】また、図6に示すように、得られたヒスト
グラム分布に幅があるような場合は、分布の平均を求
め、その位置を測定高さとすればよい。具体的には、あ
るしきい値を越える部分の平均を取る、又は最大値の左
右数本の平均値を取るようにすればよい。この場合も、
フォトマスク11のパターンエッジで生じる散乱及び回
折光、反射率分布による光量むら等により生じる、高さ
測定信号誤差を最小限に抑えることができる。従って、
第1の実施形態と同様の効果が得られる。
【0044】(変形例)なお、本発明は上述した各実施
形態に限定されるものではない。実施形態では、斜め方
向から光を照射し斜め方向に反射した光を検出する、い
わゆる斜入射方式としたが、図7に示すように、いわゆ
る共焦点方式を採用してもよい。この方式では、フォト
マスク11に対してハーフミラーを介して測定光を垂直
方向から照射する。そして、フォトマスク11で反射し
た測定光をフォトマスク11に対して光学距離の異なる
2点で検出する。具体的には、焦点位置の前後に配置し
たピンホールPH1,PH2を通過した光を光検出素子
51,52で検出する。
【0045】PH1,PH2を通過した光の検出出力は
図8に示すようになり、これらの差分信号は図中の太線
に示すようになる。差分信号が0となる位置が焦点位置
である。従って、差分信号が0となるようにテーブルを
Z方向に駆動すればよい。この場合に、先の実施形態と
同様に差分信号のヒストグラム分布を求め、ヒストグラ
ムに基づいて高さ調整を行うようにすればよい。
【0046】また、実施形態ではフォトマスクを載置し
たテーブルを移動したが、この代わりに検査用光学系を
Z方向に移動するようにしてもよい。また、本発明は必
ずしも欠陥検査装置に限るものではなく、試料の表面の
高さ位置を正確に調整する必要のあるものであれば適用
可能である。
【0047】その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲
で、種々変形して実施することができる。
【0048】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、試
料の表面からの反射光を検出する光検出素子の検出信号
そのものではなく、得られた電気信号から一定の周期毎
にヒストグラム分布を求め、求めたヒストグラム分布か
ら試料の高さ位置を測定することにより、試料面の高さ
を目標とする位置に精度良く調整することができる。ま
た、欠陥検査等に適用した場合、パターンエッジで発生
する散乱光や回折光、光量むらなど一時的な外乱の影響
はヒストグラム分布上では度数が低くなるため、外乱的
な戻り光によるフォーカス位置の変動を招くことなく、
光学系と試料表面との距離を焦点深度内に保つことがで
き、欠陥検査精度の向上等に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係わるオートフォーカス装置
を示す概略構成図。
【図2】図1における高さ測定回路の具体的構成例を示
すブロック図。
【図3】第1の実施形態における高さ判定方法を説明す
るための模式図。
【図4】試料面上での測定光のスキャン方向を示す図。
【図5】第2の実施形態における高さ判定方法を説明す
るための模式図。
【図6】第2の実施形態における高さ判定方法の別の例
を説明するための模式図。
【図7】本発明の変形例を説明するためのもので、共焦
点方式の測定系の構成を示す図。
【図8】図7の測定系により得られる測定信号波形を示
す図。
【符号の説明】
11…フォトマスク(試料) 12…Zテーブル 13…検査用光学系 21…光源 22…光センサ 23,24…レンズ 25,26…ミラー 31…A/D変換器 32…高さ測定回路 33…Zテーブル駆動回路 41…メモリ回路 42…ヒストグラム分布回路 43…高さ判定回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA24 BB02 CC18 FF01 HH04 HH12 JJ03 JJ16 LL12 LL13 PP12 QQ03 QQ43 2H051 AA15 BB27 DA03 2H095 BD02 BD11

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】試料の表面に測定光を照射する光源と、 前記測定光の照射による前記試料の表面からの反射光を
    検出する光検出素子と、 前記光検出素子の出力を一定周期でサンプリングするA
    /D変換器と、 前記A/D変換された測定信号を一時記憶するメモリ
    と、 前記メモリに記憶された一定期間の複数の測定信号のヒ
    ストグラム分布を求めるヒストグラム分布回路と、 前記求められたヒストグラム分布に基づいて前記試料の
    高さ位置を調整する手段と、 を具備してなることを特徴とする試料面高さ調整装置。
  2. 【請求項2】所定のパターンが形成された試料の表面
    を、該表面に対向配置される光学系の焦点位置に合わせ
    るためのオートフォーカス装置であって、 前記試料の表面に測定光を照射する光源と、 前記測定光の照射による前記試料の表面からの反射光を
    検出する光検出素子と、 前記光検出素子の出力を一定周期でサンプリングするA
    /D変換器と、 前記A/D変換された測定信号を一時的に記憶するメモ
    リと、 前記メモリに記憶された一定期間の複数の測定信号のヒ
    ストグラム分布を求めるヒストグラム分布回路と、 前記求められたヒストグラム分布に基づいて試料表面の
    高さ位置を判定する高さ判定回路と、 前記判定された高さ位置に基づいて前記試料及び光学系
    の少なくとも一方を高さ方向に移動制御する手段と、 を具備してなることを特徴とするオートフォーカス装
    置。
  3. 【請求項3】前記試料を高さ方向と直交する平面内で一
    方向に連続的に移動しながら高さ判定を行い、且つ前記
    測定光を前記試料の表面上で該試料の移動方向と直角で
    ない方向にスキャンすることを特徴とする請求項2記載
    のオートフォーカス装置。
  4. 【請求項4】前記高さ判定回路は、前記ヒストグラム分
    布で度数の一番多いところを測定高さと判定し、且つこ
    の判定位置に指定するオフセット量を加えた位置を最終
    的な測定高さと判定することを特徴とする請求項2記載
    のオートフォーカス装置。
  5. 【請求項5】前記高さ判定回路は、前記ヒストグラム分
    布で度数の多いところが複数存在する場合は、それぞれ
    の度数の多いところの測定高さの平均位置を測定高さと
    するか、何れかの度数の多い位置を選択的に測定高さ判
    定位置とし、且つこの判定位置に指定するオフセット量
    を加えた位置を最終的な測定高さと判定することを特徴
    とする請求項2記載のオートフォーカス装置。
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US9116136B2 (en) 2012-06-27 2015-08-25 Nuflare Technology, Inc Inspection method and system
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