JP2003294079A - 流体封入式防振装置 - Google Patents

流体封入式防振装置

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JP2003294079A JP2002111379A JP2002111379A JP2003294079A JP 2003294079 A JP2003294079 A JP 2003294079A JP 2002111379 A JP2002111379 A JP 2002111379A JP 2002111379 A JP2002111379 A JP 2002111379A JP 2003294079 A JP2003294079 A JP 2003294079A
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晋吾 畠山
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幸夫 高島
Takeshi Hamanaka
毅 浜中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流体封入式防振装置において、仕切部材にお
ける弾性膜周縁部のばたつきを防止するとともに、組み
立て性を向上する。 【解決手段】 第1及び第2の取付部材10,12が防
振基体14を介して結合され、防振基体14とダイヤフ
ラム22との間に設けられた流体封入室26が仕切部材
30により2室に仕切られ、両室26a,26bがオリ
フィス28で連通させた防振装置において、仕切部材3
0が、両室26a,26bを仕切る弾性膜32、弾性膜
32の上面に相対して配された格子40とその周縁部か
ら延設された縦壁42とを備えるオリフィス部材36、
及び、弾性膜32の下面に相対して配された格子44と
その周縁部から延設されて上記縦壁42の内周側に相対
して配された縦壁46とを備える仕切板38からなり、
弾性膜32の周縁部から縦壁部54を一体に延設してこ
れを上記縦壁42,46の間隙56に挿入した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として自動車エ
ンジン等の振動体を防振的に支承するのに用いられる流
体封入式防振装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、流体封入式防振装置は、エンジ
ン等の振動発生体側に取り付けられる第1取付金具と、
車体フレーム等の支持側に取付固定される筒状の第2取
付金具とを、ゴム材よりなる防振基体を介して結合し、
上記第2取付金具の下部側に防振基体と対向してダイヤ
フラムを配し、防振基体とダイヤフラムとの間の内室を
流体封入室とし、この流体封入室を仕切部材により防振
基体側とダイヤフラム側との2室に仕切り、両室をオリ
フィスにより連通せしめてなり、オリフィスによる両液
室間の液流動効果や防振基体の制振効果により、振動減
衰機能を果たすように構成されている。
【0003】かかる流体封入式防振装置において、仕切
部材を、往復動変位する弁部材としての弾性膜と、該弾
性膜の動きを制限する上下一対の格子とで構成したもの
が公知である。このような弾性膜を持つ防振装置は、車
両走行時の路面の凹凸に起因する振動のような周波数の
低い大振幅の振動下では、流体がオリフィスを通って2
室間を流動することで振動減衰機能を発揮する。一方、
エンジンの回転数に起因する振動のような周波数の高い
微振幅の振動下では、上記オリフィスは機能せず、弾性
膜の往復動変形により振動減衰機能を発揮する。
【0004】フランス国特許公開第2674590号公
報には、上下の液室を仕切る仕切部材として、上下一対
の格子と、該格子間に保持された弾性膜とで構成したも
のが開示されている。同公報では、弾性膜は、その中央
部が上下の格子間に挟持され、縁部が浮動するように設
けられており、弾性膜と格子との衝突音や望ましくない
騒音の発生を防止するため、弾性膜の少なくとも一方の
面には格子に対向する円形突起が設けられている。この
円形突起は、弾性膜の表面にリング状に並んだ状態で均
等に配置されており、弾性膜の作動時に、格子に段階的
に押圧され次いで弾性的に弛緩する機能を持っている。
【0005】また、特開平6−221368号公報に
は、上記と同様に弾性膜と格子との衝突音や望ましくな
い騒音の発生を防止するため、弾性膜ではなく格子に、
角度的には順次であるが、軸線の回り全体にわたって角
度的に繰り返しのない不均等性のリブを設ける技術が開
示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術の防振装
置によれば、円形突起やリブによって衝突音や騒音をあ
る程度は低減することができるが、弾性膜の周縁部が何
ら拘束されていないため、急激な液圧の変化により弾性
膜の周縁部にばたつきが生じてしまい、衝突音や騒音の
発生を必ずしも十分に防止することは難しい。また、仕
切部材の組み立て時において、弾性膜の周縁部がめくれ
てしまったり、格子間に弾性膜を挿入する際に平板状の
弾性膜では挿入しにくいなど、組み立て性にも劣るとい
う問題がある。
【0007】また、上記の円形突起やリブは、弾性膜が
上下に変位することで格子に衝突する際の衝撃音を軽減
するために設けられたものであり、格子により形成され
る貫通孔間において、周方向や半径方向での封入液の移
動を制限するものではない。そのため、上記の防振装置
では、周波数の低い大振幅の振動下において、隣接する
貫通孔間で封入液の移動(リーク)が起こり、より高い
性能を発揮し難い。
【0008】本発明は、このような点に鑑みてなされた
ものであり、仕切部材における弾性膜の周縁部のばたつ
きを防止するとともに、組み立て性を向上することを第
1の課題とする。本発明は、また、仕切部材の貫通孔間
における封入流体の不必要なリークを防止して、防振性
能を向上することを第2の課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記第1の課題を解決す
る本発明の流体封入式防振装置は、第1取付部材と、第
2取付部材と、これら取付部材の間に介設されて両取付
部材を結合するゴム材よりなる防振基体と、前記防振基
体に対向させて前記第2取付部材に取り付けたダイヤフ
ラムと、前記の防振基体とダイヤフラムとの間に設けら
れた流体封入室と、前記流体封入室を防振基体側の第1
室とダイヤフラム側の第2室とに仕切る仕切部材と、前
記の第1室と第2室を連通させるオリフィスと、を備
え、前記仕切部材が、前記の第1室と第2室を仕切る弾
性膜、該弾性膜の一方面に相対して配されてその変位を
制限する第1の格子とその周縁部から延設されて前記弾
性膜の外周を取り囲む第1の縦壁とを備える第1部材、
及び、前記弾性膜の他方面に相対して配されてその変位
を制限する第2の格子とその周縁部から延設されて前記
第1の縦壁の内周側に相対して配された第2の縦壁とを
備える第2部材からなり、前記弾性膜は、その周縁部か
ら一体に延設されて前記の第1の縦壁と第2の縦壁との
間隙に挿入された縦壁部を備えるものである。
【0010】本発明の流体封入式防振装置では、弾性膜
の周縁部に設けた縦壁部により、急激な液圧の変化によ
る弾性膜周縁部のばたつきが防止されるので、弾性膜と
格子との衝突音や望ましくない騒音の発生を防止するこ
とができる。また、上記縦壁部により、弾性膜の表裏の
識別が容易となり、また第1部材に挿入する際の挿入性
にも優れ、更に弾性膜周縁部のめくれも防止できるの
で、仕切部材の組み立て性が向上する。
【0011】本発明の流体封入式防振装置においては、
上記第2の課題を解決するために、前記弾性膜の表面と
これに対向する前記第1及び第2の格子の面との間に、
該格子により形成される各貫通孔を全周にわたって取り
囲み隣接する貫通孔間での流体の移動を規制する凸条を
設けることが好ましい。
【0012】このように弾性膜とこれに対向する格子と
の間に各貫通孔を全周にわたって取り囲む凸条を設けた
ことにより、特に周波数の低い大振幅の振動下におい
て、上記凸条が、隣接する貫通孔間での流体の漏れを防
止する。そのため、弾性膜を各貫通孔ごとに撓ませるこ
とができ、高いロスファクターが得られる。また、周波
数の高い微振幅の振動下では、流体が上記凸条を越えて
移動するようにしてもよく、その場合、凸条を越えて移
動する流体が液圧差を緩和して低動ばね定数を発揮す
る。
【0013】上記凸条は、弾性膜の表面又はこれに対向
する格子の面に一体に設けることができる。
【0014】より具体的には、前記格子が、周方向に延
びる複数の環状部と、半径方向に延びて前記複数の環状
部を連結する連結部とからなり、該格子により周方向に
複数の貫通孔を配置してなる貫通孔列が2列以上設けら
れ、ここで、前記連結部は前記格子の内周側と外周側と
で異なるピッチで配されており、前記凸条が、前記弾性
膜に設けられており、前記格子の前記環状部に対応して
周方向に延びる複数の環状凸部と、前記格子の前記連結
部に対応して放射状に延びる複数の放射状凸部とからな
り、前記放射状凸部は、前記弾性膜の半径方向の略全長
にわたって、かつ、均等な角度で放射状に延びている場
合がある。この場合、放射状凸部の中には格子の連結部
上に載らないものもあるが、このように格子から外れた
凸条であっても弾性膜の各貫通孔ごとの撓み挙動を妨げ
ることはない。そのため、弾性膜の軸線回りで均等に配
置した凸条でも機能に支障を与えない。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。
【0016】図1は本発明の1実施形態に係る流体封入
式防振装置の縦断面図、図2はその分解図である。この
防振装置は、エンジン等の振動発生体側に取り付けられ
る第1取付金具10と、車体フレーム等の支持側に取付
固定される筒状の第2取付金具12とを、ゴム材よりな
る防振基体14を介して結合してなる。
【0017】第2取付金具12は、筒状金具16と、そ
の下端16aにかしめ手段により締結された底金具18
とからなり、底金具18に取付用ボルト19が突設され
ている。
【0018】第1取付金具10は、第2取付金具12の
軸心部上方に所要の間隔をおいて配された板状部材であ
り、その中央部に取付用ボルト20が上方に向けて突設
されている。
【0019】防振基体14は、外形が略截頭円錐形をな
し、その上面に第1取付金具10が加硫成形手段により
固着され、下端外周部に第2取付金具12の上端部が加
硫成形手段により固着されている。図の場合、筒状金具
16の上端部16bがテーパ状に拡径形成されており、
該上端部16bに防振基体14の下部外周が加硫接着さ
れている。第2取付金具12の内壁面には、防振基体1
4から薄膜状に延設された薄膜ゴム部14aが設けられ
ている。
【0020】第2取付金具12の下部側には、防振基体
14と対向するようにゴム膜よりなるダイヤフラム22
が装着されている。ダイヤフラム22は、外周部にリン
グ状の補強金具24を備え、この補強金具24が筒状金
具16と底金具18とのかしめ部にかしめ固定されるこ
とで第2取付金具12に取り付けられている。
【0021】第2取付金具12の内側には、ダイヤフラ
ム22と防振基体14との間に密閉された流体封入室2
6が形成されており、この流体封入室26に流体として
の液体が封入されている。流体封入室26における第2
取付金具12の内周には、外周にオリフィス28を有す
る円盤状の仕切部材30が液密に嵌着されている。流体
封入室26は、この仕切部材30により防振基体側の第
1室26aとダイヤフラム側の第2室26bとに仕切ら
れており、両室26a,26bがオリフィス28により
連通せしめられている。
【0022】仕切部材30は、第1室26aと第2室2
6bとを仕切る弁部材としての円板状のゴム膜32と、
外周にオリフィス28を形成するための溝34を備える
オリフィス部材36と、オリフィス部材36の外周縁部
を防振基体14側に押圧する仕切板38とで構成されて
いる。
【0023】オリフィス部材36は、金属又は樹脂のモ
ールド成形体であって、ゴム膜32の上面に相対して配
された格子40と、その周縁部から延設されてゴム膜3
2の外周を取り囲む縦壁42とを備える。詳細には、オ
リフィス部材36は、円筒状の縦壁42と、その内部を
軸方向中央部において上下に区切るように架け渡された
円形の格子40とからなる。そして、縦壁42の外周面
に、周方向に上下2周にわたって延びる溝34が形成さ
れ、この溝34と防振基体14の薄膜ゴム部14aとで
囲まれた空間がオリフィス28とされている。
【0024】仕切板38は、金属板のプレス成形体であ
って、ゴム膜32の下面に相対して配された格子44
と、その周縁部から延設されてオリフィス部材36の縦
壁42の内周側に相対して配される縦壁46とを備え
る。詳細には、仕切板38は、上方に突出した円形の中
央棚部からなる格子44と、その周縁部から下方に延設
された円筒状の縦壁46と、縦壁46の下端から径方向
外方に延設された外周縁部48とからなり、外周縁部4
8が筒状金具16と底金具18とのかしめ部にかしめ固
定されることで第2取付金具12に取り付けられてい
る。
【0025】オリフィス部材36と仕切板38には、オ
リフィス28を第1室26aと第2室26bに連通させ
るための開口37,39がそれぞれ設けられている。
【0026】ゴム膜32は、第1室26aに面したオリ
フィス部材36の格子40と第2室26bに面した仕切
板38の格子44との間で形成される隙間(収容空間)
50内に配されて、両格子40,44間で上下方向の変
位が制限されている。隙間50の寸法(高さ)は、ゴム
膜32の厚みよりも若干大きく設定されており、これに
よりゴム膜32の上下動変位を可能にしている。
【0027】ゴム膜32は、図3に示すように、その外
周端部を下方に折曲した袋状に形成されている。すなわ
ち、ゴム膜32は、円板状の本体52と、その周縁部か
ら下方に一体に延設された縦壁部54からなる。そし
て、この縦壁部54が、図1に示すように、オリフィス
部材36の縦壁42と仕切板38の縦壁46との間で形
成される間隙56に挿入されている。この間隙56の寸
法は縦壁部54の厚みよりも若干大きく設定され、か
つ、縦壁部54とその内外の縦壁42,46との間には
それぞれ隙間が確保されており、これによりゴム膜32
の上下動変位が可能になっている。また、縦壁部54の
軸方向長さ(高さ)は、その下端が仕切板38の外周縁
部48に当接しないように設定されている。
【0028】オリフィス部材36の格子40と仕切板3
8の格子44は同一の格子形状を持っている。詳細に
は、図5に示すように、仕切板38の格子44は、周方
向に延びる3本の同心状の環状部44aと、半径方向に
延びて隣接する2つの環状部間を連結する連結部44b
とからなる。連結部44bは、格子44の内周側と外周
側とで異なるピッチで配されており、図の場合、内周側
の連結部44bは90°間隔で4本、外周側の連結部4
4bは45°間隔で8本設けられている。また、内周側
の連結部44bと外周側の連結部44bとが全て一致し
ないように、両者は位相を22.5°ずらして設けられ
ている。この格子44により、周方向に複数の長穴状の
貫通孔58を配置してなる貫通孔列が内周側と外周側と
の2列に設けられるが、上記のように連結部44bのピ
ッチを変えたことにより、貫通孔58は内周側で4個、
外周側で8個が設けられる。このように内周側で貫通孔
58の数を少なくすることで、内周側の各貫通孔58の
開口面積を、外周側と同程度に、大きく確保することが
できる。オリフィス部材36の格子40も上記した仕切
板38の格子44と同一形状であり、従って、オリフィ
ス部材36には仕切板38の貫通孔58と同一の形状及
び配置にて貫通孔60が設けられている。そして、オリ
フィス部材36と仕切板38は互いの貫通孔58,60
が一致した位置に配されるように組付けられる。
【0029】ゴム膜32の表面には、上記格子40,4
4の対向する面に当接して各貫通孔58,60の外周を
全周にわたって取り囲む凸条62が一体に突出形成され
ている。凸条62は、図4に示すように、ゴム膜32の
上下両面に同一形状にて設けられている。具体的には、
図5に示すように、凸条62は、格子44の環状部44
aに対応して周方向に延びる3本の同心状の環状凸部6
2aと、格子44の連結部44bに対応して放射状に延
びる放射状凸部62bとからなる。この放射状凸部62
bは、ゴム膜32の中心から半径方向の略全長にわたっ
て延びている。また、放射状凸部62bは、格子44の
全ての連結部44bに少なくとも1本が載るように、か
つ、均等な角度で放射状の延びるように、22.5°間
隔で設けられている。
【0030】以上よりなる本実施形態の防振装置は、周
波数の低い大振幅(例えば±0.3mm以上)の振動下
では、流体がオリフィス28を通って2室26a,26
b間を流動することにより振動減衰機能が発揮される。
また、ゴム膜32に設けた凸条62が相対する格子4
0,44の支承面に当接することにより、周方向又は半
径方向に隣接する貫通孔58,60間での流体の漏れが
防止される。そのため、ゴム膜32を各貫通孔58,6
0ごとに撓ませることができ、高いロスファクターが得
られる。一方、周波数の高い微振幅(例えば±0.1m
m以下)の振動下では、上記オリフィス28は機能せ
ず、凸条62を越えて移動する流体により第1室26a
と第2室26bとの液圧差が緩和されて低動ばね定数が
発揮される。このように本実施形態の防振装置である
と、振幅依存性をなくしつつ高いロスファクターと低動
ばね定数を達成することができ、異なる振幅下において
十分な性能を発揮させることができる。
【0031】本実施形態の防振装置では、また、ゴム膜
32の周縁部に設けた縦壁部54が、急激な液圧の変化
によるゴム膜32周縁部のばたつきを防止するため、ゴ
ム膜32と格子40,44との衝突音や騒音の発生を防
止することができる。
【0032】また、ゴム膜32に縦壁部54を設けたこ
とにより、ゴム膜32の表裏の識別が容易である。ま
た、ゴム膜32をオリフィス部材36の凹部内に挿入す
る際の挿入性にも優れ、挿入時にゴム膜32の周縁部が
めくれることがないため、仕切部材30の組み立て性が
向上する。
【0033】なお、格子40,44の連結部の配設ピッ
チを内周側と外周側で変えたことにより、軸線回りに均
等に配設した放射状凸部62bでは、格子40,44の
連結部上に載らないものも存在する。但し、このように
格子40,44から外れた凸条62であってもゴム膜3
2の各貫通孔58,60ごとの撓み挙動を妨げることは
ないため、上記した性能に支承を与えない。
【0034】以上の実施形態では、ゴム膜32に凸条6
2を設けたが、凸条は格子40,44に一体に設けても
よい。この場合、格子40,44に設けた凸条がゴム膜
32に当接することで隣接する貫通孔58,60間での
流体の漏れが防止される。
【0035】また、ゴム膜32を回転方向で位置決めす
るために、縦壁部54の下端、即ち先端に切欠または突
起を設けて、オリフィス部材36または仕切板38の縦
壁42,46に設けた凸部または凹部と嵌合するように
してもよく、これによりゴム膜32に設けた放射状凸部
62bを格子40,44の連結部上に確実に載せること
ができる。
【0036】
【発明の効果】本発明の流体封入式防振装置であると、
弾性膜の周縁部に縦壁部を設けたことにより、急激な液
圧の変化による弾性膜周縁部のばたつきを防止して衝突
音や騒音の発生を防止することができ、また、弾性膜の
挿入性向上、弾性膜周縁部のめくれ防止により、仕切部
材の組み立て性が向上する。
【0037】また、弾性膜と格子との間に各貫通孔を全
周にわたって取り囲む凸条を設けたことにより、特に周
波数の低い大振幅の振動下において隣接する貫通孔間で
の流体の漏れを防止することができ、防振性能を向上す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態に係る防振装置の縦断面図
である。
【図2】同防振装置を分解して示す断面図である。
【図3】実施形態におけるゴム膜の斜視断面図である。
【図4】同ゴム膜の拡大断面図である。
【図5】(a)は仕切板の斜視図、(b)はゴム膜の斜
視図、(c)は仕切板とゴム膜を組み合わせた状態での
平面図である。
【符号の説明】
10……第1取付金具 12……第2取付金具 14……防振基体 22……ダイヤフラム 26……流体封入室 28……オリフィス 30……仕切部材 32……ゴム膜 36……オリフィス部材(第1部材) 38……仕切板(第2部材) 40,44……格子 42,46……縦壁 54……縦壁部 56……間隙 58,60……貫通孔 62……凸条
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 畠山 晋吾 大阪府大阪市西区江戸堀1丁目17番18号 東洋ゴム工業株式会社内 (72)発明者 高島 幸夫 大阪府大阪市西区江戸堀1丁目17番18号 東洋ゴム工業株式会社内 (72)発明者 浜中 毅 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 3D035 CA05 3J047 AA03 CA04 CB06 DA01 FA02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1取付部材と、第2取付部材と、これら
    取付部材の間に介設されて両取付部材を結合するゴム材
    よりなる防振基体と、前記防振基体に対向させて前記第
    2取付部材に取り付けたダイヤフラムと、前記の防振基
    体とダイヤフラムとの間に設けられた流体封入室と、前
    記流体封入室を防振基体側の第1室とダイヤフラム側の
    第2室とに仕切る仕切部材と、前記の第1室と第2室を
    連通させるオリフィスと、を備え、 前記仕切部材が、前記の第1室と第2室を仕切る弾性
    膜、該弾性膜の一方面に相対して配されてその変位を制
    限する第1の格子とその周縁部から延設されて前記弾性
    膜の外周を取り囲む第1の縦壁とを備える第1部材、及
    び、前記弾性膜の他方面に相対して配されてその変位を
    制限する第2の格子とその周縁部から延設されて前記第
    1の縦壁の内周側に相対して配された第2の縦壁とを備
    える第2部材からなり、 前記弾性膜は、その周縁部から一体に延設されて前記の
    第1の縦壁と第2の縦壁との間隙に挿入された縦壁部を
    備えることを特徴とする流体封入式防振装置。
  2. 【請求項2】前記弾性膜の表面とこれに対向する前記第
    1及び第2の格子の面との間に、該格子により形成され
    る各貫通孔を全周にわたって取り囲み隣接する貫通孔間
    での流体の移動を規制する凸条を設けたことを特徴とす
    る請求項1記載の流体封入式防振装置。
  3. 【請求項3】前記凸条が、前記弾性膜の表面又はこれに
    対向する前記格子の面に一体に設けられたことを特徴と
    する請求項2記載の流体封入式防振装置。
  4. 【請求項4】前記格子が、周方向に延びる複数の環状部
    と、半径方向に延びて前記複数の環状部を連結する連結
    部とからなり、該格子により周方向に複数の貫通孔を配
    置してなる貫通孔列が2列以上設けられ、ここで、前記
    連結部は前記格子の内周側と外周側とで異なるピッチで
    配されており、 前記凸条が、前記弾性膜に設けられており、前記格子の
    前記環状部に対応して周方向に延びる複数の環状凸部
    と、前記格子の前記連結部に対応して放射状に延びる複
    数の放射状凸部とからなり、 前記放射状凸部は、前記弾性膜の半径方向の略全長にわ
    たって、かつ、均等な角度で放射状に延びていることを
    特徴とする請求項2又は3記載の流体封入式防振装置。
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