JP2003291285A - 光学用易接着性ポリエステルフィルム - Google Patents

光学用易接着性ポリエステルフィルム

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JP2003291285A JP2002099686A JP2002099686A JP2003291285A JP 2003291285 A JP2003291285 A JP 2003291285A JP 2002099686 A JP2002099686 A JP 2002099686A JP 2002099686 A JP2002099686 A JP 2002099686A JP 2003291285 A JP2003291285 A JP 2003291285A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 透明性、易滑性、耐傷性に優れ、光学用途に
好適に用いられ、他の層との接着力に優れたポリエステ
ルフィルムを提供することを目的とする。 【解決手段】 ポリエステルフィルムの少なくとも片面
に塗布層が設けられ該塗布層は高分子樹脂ならびに平均
粒子径が80〜120nmの微粒子、平均粒子径30〜
50nmの微粒子を含有し、各々の微粒子は無機微粒子
もしくは有機微粒子である、光学用易接着性ポリエステ
ルフィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学用易接着性ポ
リエステルフィルムに関し、更に詳しくは、ポリエステ
ルフィルムの少なくとも片面に、特定の組成物からなる
易接着性塗膜を形成した光学用易接着性ポリエステルフ
ィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエステルフィルム、特にポリエチレ
ンテレフタレートやポリエチレンナフタレートの二軸延
伸フィルムは、優れた機械的性質、耐熱性、耐薬品性を
有するため、磁気テープ、強磁性薄膜テープ、写真フィ
ルム、包装用フィルム、電子部品用フィルム、電気絶縁
フィルム、金属板ラミネート用フィルム、ガラスディス
プレイ等の表面に貼るフィルム、各種部材の保護用フィ
ルム等の素材として広く用いられている。
【0003】ポリエステルフィルムは、近年、特に各種
光学用フィルムに多く用いられ、液晶表示装置の部材の
プリズムレンズシート、タッチパネル、バックライト等
のベースフィルムや反射防止用フィルムのベースフィル
ムやディスプレイの防爆用ベースフィルム等の用途に用
いられている。このような光学用フィルムに用いられる
ベースフィルムは優れた透明性が要求される。さらにプ
リズムレンズ層、ハードコート、粘着剤、反射防止処
理、スパッタ層等に対する優れた易接着性が要求され
る。
【0004】光学用基材フィルムは、透明性が要求され
るため、通常内添フィラーを最小限にする必要がある。
また、易接着層の接着力を向上させるには易接着層にガ
ラス転移点の低い樹脂が用いられる。このように光学用
フィルムでは最小限の内添フィラーかもしくはまったく
内添フィラーが無いのでフィルム表面が平坦になってお
り、更にガラス転移点の低い樹脂を易接着層に用いると
フィルムを巻いたり、重ね合わせた時に貼付きが発生
し、フィルム同士が滑らずハンドリング性が悪化した
り、滑りにくいために製膜や加工工程で表面に傷が入り
易くなる問題等がある。
【0005】一方、二軸配向ポリエステルフィルムは一
般的に他の材料、例えばアクリル系樹脂を主成分とする
プリズムレンズ層やハードコートとの接着性が悪いた
め、ポリエステルフィルムの表面に、ポリエステル樹脂
やアクリル樹脂やウレタン樹脂等の易接着層を積層して
用いることが提案されている(例えば、特開平10−1
19215号公報、特開2000−246855号公
報)。しかし、これら樹脂からなる易接着層を形成した
ものでは、接着力が不足する場合がある。例えば、CR
T用のフィルムではハードコート層への接着は良好だが
反対面の粘着層への接着が不十分であり、汎用性に乏し
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
技術の問題点を解消し、透明性、易滑性、耐傷性に優
れ、光学用途に好適に用いられ、他の層との接着力に優
れたポリエステルフィルムを提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、ポリエステルフィ
ルムの少なくとも片面に、高分子樹脂と各平均粒子径が
80〜120nmと30〜50nmの無機微粒子もしく
は有機微粒子を含有する易接着性塗膜を形成すれば、上
記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに
至った。
【0008】すなわち、本発明は、ポリエステルフィル
ムの少なくとも片面に塗布層が設けられ該塗布層は高分
子樹脂ならびに平均粒子径が80〜120nmの微粒子
および平均粒子径30〜50nmの微粒子を含有し、各
々の微粒子は無機微粒子もしくは有機微粒子である、光
学用易接着性ポリエステルフィルムである。
【0009】また、本発明は好ましい態様として、(項
2)塗布層の高分子樹脂が、ガラス転移温度40〜10
0℃の範囲にあるポリエステル樹脂である態様、(項
3)塗布層の高分子樹脂が、オキサゾリン基およびポリ
アルキレンオキシド鎖を有するアクリル樹脂である態
様、(項4)塗布層がさらに脂肪族ワックス0.5〜3
0重量%を含有する態様、(項5)ヘイズ値が1.5%
以下であり、塗布層表面の中心線平均粗さ(Ra)が
0.002〜0.01μmの範囲であり、塗布層表面の
摩擦係数(μs)が0.8以下である態様、(項6)ポ
リエステルフィルムを構成するポリエステルが、ポリエ
チレンテレフタレートまたはポリエチレン−2,6−ナ
フタレートである態様を包含する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0011】[ポリエステルフィルム]本発明において
ポリエステルフィルムを構成するポリエステルは、芳香
族二塩基酸またはそのエステル形成性誘導体とジオール
またはそのエステル形成性誘導体とから合成される線状
飽和ポリエステルである。かかるポリエステルの具体例
として、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンイ
ソフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ
(1,4−シクロヘキシレンジメチレンテレフタレー
ト)、ポリエチレン−2,6−ナフタレートを例示する
ことができる。
【0012】ポリエステルフィルムに用いられるポリエ
ステルは、これらの上記ポリエステルの共重合体であっ
てもよく、上記ポリエステルを主体(例えば80モル%
以上の成分)とし、少割合(例えば20モル%以下)の
他の種類の樹脂とブレンドしたものであってもよい。ポ
リエステルとしてポリエチレンテレフタレートまたはポ
リエチレン−2,6−ナフタレートが力学的物性や光学
物性等のバランスが良いので特に好ましい。
【0013】ポリエステルは、着色剤、帯電防止剤、酸
化防止剤、有機滑剤、触媒を含有することもできる。
【0014】本発明において、ポリエステルフィルムは
フィラーを含有しないことが透明性の点で好ましい。
【0015】ポリエステルフィルムは、例えば上記のポ
リエステルをフィルム状に溶融押出し、キャスティング
ドラムで冷却固化させて未延伸フィルムとし、この未延
伸フィルムをTg〜(Tg+60)℃で長手方向に1回
もしくは2回以上合計の倍率が3倍〜6倍になるよう延
伸し、その後Tg〜(Tg+60)℃で幅方向に倍率が
3〜5倍になるように延伸し、必要に応じて更に180
〜230℃で1〜60秒間熱処理を行い、熱処理温度よ
り10〜20℃低い温度で幅方向に0〜20%収縮させ
ながら再熱処理を行うことにより得ることができる。な
お、ガラス転移温度をTgと略記する。
【0016】ポリエステルフィルムの厚みは、液晶、ハ
ードコート、タッチパネル、防眩処理、PDP用電磁波
シールドフィルム、有機EL等の支持体として使用する
場合に必要な強度を得るために25〜300μmである
ことが好ましく、特に50〜250μmであることが好
ましい。
【0017】[塗膜層]本発明では、上記ポリエステル
フィルムの少なくとも片面に塗布層が設けられ、該塗布
層は高分子樹脂ならびに平均粒子径が80〜120nm
の微粒子および平均粒子径30〜50nmの微粒子を含
有し、各々の微粒子は無機微粒子もしくは有機微粒子で
ある。
【0018】[高分子樹脂]塗布層の高分子樹脂として
は、水(多少の有機溶剤を含有していても良い)に可溶
性または分散性のものが好ましく、ガラス転移温度が4
0〜100℃の範囲にあるポリエステル樹脂、オキサゾ
リン基およびポリアルキレンオキシド鎖を有するアクリ
ル樹脂が好ましく、特にこれらを併用することが好まし
い。
【0019】ガラス転移温度が40〜100℃の範囲に
あるポリエステル樹脂として、以下に示す多塩基酸また
はそのエステル形成誘導体とポリオールまたはそのエス
テル形成誘導体から得られるポリエステルを挙げること
ができる。
【0020】ポリエステル樹脂として、下記の多塩基酸
成分とジオール成分から得られるポリエステルを用いる
ことができる。すなわち、多価塩基成分としては、例え
ば、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、無水フタ
ル酸、2、6−ナフタレンジカルボン酸、1、4−シク
ロヘキサンジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、ト
リメリット酸、ピロメリット酸、ダイマー酸、5−ナト
リウムスルホイソフタル酸を例示することができる。高
分子バインダーを構成するポリエステル樹脂としては、
2種以上のジカルボン酸成分を用いた共重合ポリエステ
ルを用いることが好ましい。ポリエステル樹脂には、若
干量であればマレイン酸、イタコン酸等の不飽和多塩基
酸成分が、或いはp−ヒドロキシ安息香酸等の如きヒド
ロキシカルボン酸成分が含まれていてもよい。
【0021】ポリエステル樹脂のジオール成分として
は、エチレングリコール、1、4−ブタンジオール、ジ
エチレングリコール、ジプロピレングリコール、1、6
−ヘキサンジオール、1、4−シクロヘキサンジメタノ
ール、キシレングリコール、ジメチロールプロパン等
や、ポリ(エチレンオキシド)グリコール、ポリ(テト
ラメチレンオキシド)グリコールを例示することができ
る。
【0022】ポリエステル樹脂のガラス転移温度は40
〜100℃、更に好ましくは60〜80℃である。この
範囲であれば、優れた接着性と優れた耐傷性を得ること
ができる。他方、ガラス転移温度が40℃未満であると
フィルム同士でブロッキングが発生しやすくなり、10
0℃を超えると塗膜が硬くて脆くなり、耐傷性が悪化し
て好ましくない。
【0023】オキサゾリン基とポリアルキレンオキシド
鎖とを有するアクリル樹脂として、例えば以下に示すよ
うなオキサゾリン基を有するモノマーと、ポリアルキレ
ンオキシド鎖を有するモノマーからなるアクリル樹脂を
用いることができる。
【0024】オキサゾリン基を有するモノマーとして
は、2−ビニル−2−オキサゾリン、2−ビニル−4−
メチル−2−オキサゾリン、2−ビニル−5−メチル−
2−オキサゾリン、2−イソプロペニル−2−オキサゾ
リン、2−イソプロペニル−4−メチル−2−オキサゾ
リン、2−イソプロペニル−5−メチル−2−オキサゾ
リンを例示することができる。これらの1種または2種
以上の混合物を使用することができる。これらの中、2
−イソプロペニル−2−オキサゾリンが工業的に入手し
やすく好適である。オキサゾリン基を有するアクリル樹
脂を用いることにより塗布層の凝集力が向上し、ハード
コートや粘着層等との密着性がより強固になる。更に、
フィルム製膜工程内やハードコートの加工工程内の金属
ロールに対する耐擦過性を付与することができる。
【0025】ポリアルキレンオキシド鎖を有するモノマ
ーとしては、アクリル酸、メタクリル酸のエステル部に
ポリアルキレンオキシドを付加させたものを挙げること
ができる。ポリアルキレンオキシド鎖はポリメチレンオ
キシド、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシ
ド、ポリブチレンオキシドを挙げることができる。ポリ
アルキレンオキシド鎖の繰り返し単位は3〜100であ
ることが好ましい。ポリアルキレンオキシド鎖が有する
アクリル樹脂を用いることで、塗布層の高分子バインダ
ーのポリエステル樹脂とアクリル樹脂の相溶性が、ポリ
アルキレンオキシド連鎖を含有しないアクリル樹脂と比
較し良くなり、塗布層の透明性を向上させることができ
る。ポリアルキレンオキシド鎖の繰り返し単位が3未満
であるとポリエステル樹脂とアクリル樹脂との相溶性が
悪く塗布層の透明性が悪くなり、100を超えると塗布
層の耐湿熱性が下がり、高湿度、高温下でハードコート
等との密着性が悪化して好ましくない。
【0026】アクリル樹脂には、その他の共重合成分と
して例えば以下に例示されるモノマーを共重合すること
ができる。即ち、アルキルアクリレート、アルキルメタ
クリレート(アルキル基としては、メチル基、エチル
基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、
イソブチル基、t−ブチル基、2−エチルヘキシル基、
シクロヘキシル基等);2−ヒドロキシエチルアクリレ
ート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒド
ロキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシプロピル
メタクリレート等のヒドロキシ含有モノマー;グリシジ
ルアクリレート、グリシジルメタクリレート、アリルグ
リシジルエーテル等のエポキシ基含有モノマー;アクリ
ル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、フマー
ル酸、クロトン酸、スチレンスルホン酸及びその塩(ナ
トリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、第三級アミ
ン塩等)等のカルボキシ基またはその塩を有するモノマ
ー;アクリルアミド、メタクリルアミド、N−アルキル
アクリルアミド、N−アルキルメタクリルアミド、N,
N−ジアルキルアクリルアミド、N,N−ジアルキルメ
タクリレート(アルキル基としては、メチル基、エチル
基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、
イソブチル基、t−ブチル基、2−エチルヘキシル基、
シクロヘキシル基等)、N−アルコキシアクリルアミ
ド、N−アルコキシメタクリルアミド、N,N−ジアル
コキシアクリルアミド、N,N−ジアルコキシメタクリ
ルアミド(アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキ
シ基、ブトキシ基、イソブトキシ基等)、アクリロイル
モルホリン、N−メチロールアクリルアミド、N−メチ
ロールメタクリルアミド、N−フェニルアクリルアミ
ド、N−フェニルメタクリルアミド等のアミド基を有す
るモノマー;無水マレイン酸、無水イタコン酸等の酸無
水物のモノマー;ビニルイソシアネート、アリルイソシ
アネート、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルメチ
ルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルトリアルコ
キシシラン、アルキルマレイン酸モノエステル、アルキ
ルフマール酸モノエステル、アルキルイタコン酸モノエ
ステル、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、塩化
ビニリデン、エチレン、プロピレン、塩化ビニル、酢酸
ビニル、ブタジエンである。
【0027】塗布層の高分子バインダーを構成するポリ
エステル樹脂の、塗布層中での含有割合は好ましくは5
〜95重量%、さらに好ましくは50〜90重量%であ
る。
【0028】塗布層の高分子バインダーを構成するオキ
サゾリン基及びポリアルキレンオキシド鎖を有するアク
リル樹脂の、塗布層中での含有割合は好ましくは5〜9
5重量%、さらに好ましくは5〜90重量%、特に好ま
しくは10〜50重量%である。
【0029】ポリエステル樹脂が95重量%を超え、も
しくはオキサゾリン基及びポリアルキレンオキシド鎖を
有するアクリル樹脂が5重量%未満であると、塗布層の
凝集力が低下し、ハードコートや粘着剤への接着性が不
十分となる場合があり好ましくない。アクリル樹脂が9
5重量%を超えるとポリエステルフィルムとの密着性が
低下し、ハードコートや粘着剤への接着性が不十分とな
る場合がある。
【0030】[微粒子]本発明で塗布層を構成する微粒
子は、平均粒子径80〜120nmの微粒子および平均
粒子径30〜50nmの微粒子であり、各々の微粒子は
無機微粒子もしくは有機微粒子である。本発明では塗布
膜は上記2種類の微粒子を含有する。
【0031】各微粒子は塗布膜への重量割合として、次
の含有率で塗布膜に含有されることが好ましい。
【0032】平均粒子径80〜120nmの微粒子は
0.05〜5重量%の範囲で含有されることが好まし
く、この範囲であればフィルムに滑性を付与させること
ができる。平均粒子径30〜50nmの微粒子は1〜1
0重量%の範囲で含有されることが好ましく、この範囲
であればフィルムの耐傷性を向上させることができる。
【0033】微粒子として無機微粒子を用いる場合、無
機微粒子としては、例えば炭酸カルシウム、炭酸マグネ
シウム、酸化カルシウム、酸化亜鉛、酸化マグネシウ
ム、酸化ケイ素、ケイ酸ソーダ、水酸化アルミニウム、
酸化鉄、酸化ジルコニウム、硫酸バリウム、酸化チタ
ン、酸化錫、三酸化アンチモン、カーボンブラック、二
硫化モリブデン等が挙げられる。
【0034】微粒子として有機微粒子を用いる場合、有
機微粒子としては、例えばアクリル系架橋重合体、スチ
レン系架橋重合体、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、ベン
ゾグアナミン樹脂、フェノール樹脂、ナイロン樹脂等の
有機微粒子を挙げることができる。これらのうち、水不
溶性の固体物質は水分散液中で沈降するのを避けるた
め、比重が3を超えない微粒子を選ぶことが好ましい。
【0035】[脂肪族ワックス]塗布層には脂肪族ワッ
クスを含有させることが好ましく、含有量は好ましくは
0.5〜30重量%、さらに好ましくは1重量%〜10
重量%である。この含有量が0.5重量%未満ではとフ
ィルム表面の滑性が得られないことがあり好ましくな
い。30重量%を超えるとポリエステルフィルム基材へ
の密着やハードコートや粘着剤等に対する易接着性が不
足する場合があり好ましくない。脂肪族ワックスの具体
例としては、カルナバワックス、キャンデリラワック
ス、ライスワックス、木ロウ、ホホバ油、パームワック
ス、ロジン変性ワックス、オウリキュリーワックス、サ
トウキビワックス、エスパルトワックス、バークワック
ス等の植物系ワックス、ミツロウ、ラノリン、鯨ロウ、
イボタロウ、セラックワックス等の動物系ワックス、モ
ンタンワックス、オゾケライト、セレシンワックス等の
鉱物系ワックス、パラフィンワックス、マイクロクリス
タリンワックス、ペトロラクタム等の石油系ワックス、
フィッシャートロプッシュワックス、ポリエチレンワッ
クス、酸化ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワッ
クス、酸化ポリプロピレンワックス等の合成炭化水素系
ワックスを挙げることができる。就中、ハードコートや
粘着剤等に対する易接着性と滑性が良好なことから、カ
ルナバワックス、パラフィンワックス、ポリエチレンワ
ックスが特に好ましい。これらは環境負荷の低減が可能
であることおよび取扱のし易さから水分散体として用い
ることが好ましい。
【0036】[製造方法]本発明において塗布層の塗設
に用いられる上記組成物は、塗布層(以下『塗膜』いう
ことがある)を形成させるために、水溶液、水分散液或
いは乳化液等の水性塗液の形態で使用されることが好ま
しい。塗膜を形成するために、必要に応じて、前記組成
物以外の他の樹脂、例えば帯電防止剤、着色剤、界面活
性剤、紫外線吸収剤、架橋剤等を添加することができ
る。
【0037】本発明に用いる水性塗液の固形分濃度は、
通常20重量%以下であるが、特に1〜10重量%であ
ることが好ましい。この割合が1重量%未満であると、
ポリエステルフィルムへの塗れ性が不足することがあ
り、一方、20重量%を超えると塗液の安定性や塗布層
の外観が悪化することがあり好ましくない。
【0038】水性塗液のポリエステルフィルムへの塗布
は、任意の段階で実施することができるが、ポリエステ
ルフィルムの製造過程で実施するのが好ましく、更には
配向結晶化が完了する前のポリエステルフィルムに塗布
するのが好ましい。
【0039】ここで、結晶配向が完了する前のポリエス
テルフィルムとは、未延伸フィルム、未延伸フィルムを
縦方向または横方向の何れか一方に配向せしめた一軸配
向フィルム、更には縦方向および横方向の二方向に低倍
率延伸配向せしめたもの(最終的に縦方向また横方向に
再延伸せしめて配向結晶化を完了せしめる前の二軸延伸
フィルム)等を含むものである。なかでも、未延伸フィ
ルムまたは一方向に配向せしめた一軸延伸フィルムに、
上記組成物の水性塗液を塗布し、そのまま縦延伸および
/または横延伸と熱固定とを施すのが好ましい。
【0040】水性塗液をフィルムに塗布する際には、塗
布性を向上させるための予備処理としてフィルム表面に
コロナ表面処理、火炎処理、プラズマ処理等の物理処理
を施すか、あるいは組成物と共にこれと化学的に不活性
な界面活性剤を併用することが好ましい。かかる界面活
性剤は、ポリエステルフィルムへの水性塗液の濡れを促
進機能や塗液の安定性を向上させるものであり、例え
ば、ポリオキシエチレン−脂肪酸エステル、ソルビタン
脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、脂肪酸金
属石鹸、アルキル硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、アル
キルスルホコハク酸塩等のアニオン型、ノニオン型界面
活性剤を挙げることができる。界面活性剤は、塗膜を形
成する組成物中に、1〜10重量%含まれていることが
好ましい。
【0041】塗液の塗布量は、塗膜の厚さが0.01〜
0.3μm、好ましくは0.02〜0.25μmの範囲
となるような量であることが好ましい。塗膜の厚さが薄
過ぎると、接着力が不足し、逆に厚過ぎると、ブロッキ
ングを起こしたり、ヘイズ値が高くなったりする可能性
があり好ましくない。
【0042】塗布方法としては、公知の任意の塗工法が
適用できる。例えばロールコート法、グラビアコート
法、ロールブラッシュ法、スプレーコート法、エアーナ
イフコート法、含浸法、カーテンコート法等を単独また
は組合せて用いることができる。なお、塗膜は必要に応
じフィルムの片面のみに形成してもよいし、両面に形成
してもよい。
【0043】[物性]本発明の光学易接着性ポリエステ
ルフィルムは、ヘイズ値が1.5%以下、塗布層表面の
中心線平均粗さ(Ra)が0.002〜0.01μmの
範囲であり、塗布層表面の摩擦係数(μs)が0.8以
下であることが好ましい。このような光学易接着性ポリ
エステルフィルムは、前記の組成物からなる塗布層を形
成させることにより得ることができる。
【0044】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明する。各種物性は下記の方法により評価した。
【0045】(1)耐傷性 直径6mmの硬質クロムメッキしたピンを固定し、長手
方向に20cm、幅方向に15mmにカットしたフィル
ムをピンに対して90°で接触させ、一定速度(20m
m/s)でピン上を滑らせて、フィルム表面に入る傷の
度合を評価した。 5:まったく傷が入らない 4:0%<全体面積に対する傷の面積≦10% 3:10%<全体面積に対する傷の面積≦25% 2:25%<全体面積に対する傷の面積≦50% 1:50%<全体面積に対する傷の面積
【0046】(2)ヘイズ値 JIS K7136に準じ、日本電色工業社製のヘイズ
測定器(NDH−2000)を使用してフィルムのヘイ
ズ値を測定した。尚、フィルムのヘイズを下記の基準で
評価した。 ◎: ヘイズ値≦1.0% ……フィルムのヘイズ極めて良好 ○:1.0%<ヘイズ値≦1.5% ……フィルムのヘイズ良好 ×:1.5%<ヘイズ値 ……フィルムのヘイズ不良
【0047】(3)中心線平均表面粗さ(Ra) JIS B0601に準じ、(株)小坂研究所製の高精
度表面粗さ計 SE−3FATを使用して、針の半径2
μm、荷重30mgで拡大倍率20万倍、カットオフ
0.08mmの条件下にチャートを描かせ、表面粗さ曲
線からその中心線方向に測定長さLの部分を抜き取り、
この抜き取り部分の中心線をX軸、縦倍率の方向とY軸
として、粗さ曲線をY=f(x)で表わした時、次の式
で与えられた値をnm単位で表わした。また、この測定
は、基準長を1.25mmとして4個測定し、平均値で
表わした。
【0048】
【数1】
【0049】(4)摩擦係数(μs) ASTM D1894−63に準じ、東洋テスター社製
のスリッパリー測定器を使用し、塗膜形成面とポリエチ
レンテレフタレートフィルム(塗膜非形成面)との静摩
擦係数(μs)を測定した。但し、スレッド板はガラス
板とし、荷重は1kgとした。尚、フィルムの滑り性を
下記の基準で評価した。 ◎: 摩擦係数(μs)≦0.5 ……滑り性極めて良好 ○:0.5<摩擦係数(μs)≦0.8 ……滑り性良好 ×:0.8<摩擦係数(μs) ……滑り性不良
【0050】(5)接着性 ・ハードコート 易接着性ポリエステルフィルムの塗膜形成面に厚さ10
μmのハードコート層を形成して碁盤目のクロスカット
(1mm2のマス目を100個)を施し、その上に24
mm幅のセロハンテープ(ニチバン社製)を貼り付け、
180°の剥離角度で急激に剥がした後、剥離面を観察
し、下記の基準で評価した。 5:剥離面積が10%未満 ……接着力極めて良好 4:剥離面積が10%以上20%未満 ……接着力良好 3:剥離面積が20%以上30%未満 ……接着力やや良好 2:剥離面積が30%以上40%未満 ……接着力不良 1:剥離面積が40%を超えるもの ……接着力極めて不良 ・粘着剤(PSA) 易接着性ポリエステルフィルムの塗膜形成面に厚さ20
μmの粘着剤(PSA)層を形成してフロートガラスに
粘着剤層面を貼付、23℃、65%RHの雰囲気下で1
日経時させ、90°の剥離角度にて剥離し、ガラス表面
に粘着剤(PSA)の残留状態を観察し、下記の基準で
評価した。
【0051】なお、粘着剤(PSA:Pressure-Sensiti
ve-Adhesive)には、ウレタン含有アクリレート共重合
体(アクリル成分はn−ブチルアクリレート(86モル
%)、メチルアクリレート(14モル%))を用いた。 5:粘着剤(PSA)残留面積が10%未満 ……接着力極めて良好 4:粘着剤(PSA)残留面積が10%以上20%未満 ……接着力良好 3:粘着剤(PSA)残留面積が20%以上30%未満 ……接着力やや良好 2:粘着剤(PSA)残留面積が30%以上40%未満 ……接着力不良 1:粘着剤(PSA)残留面積が40%を超えるもの ……接着力極めて不良
【0052】(6)耐ブロッキング性 2枚のフィルムを、塗膜形成面同士が接するように重ね
合せ、これに、60℃、80%RHの雰囲気下で17時
間にわたって0.6kg/cm2の圧力をかけ、その
後、剥離して、その剥離力により耐ブロッキング性を下
記の基準で評価した。 ◎: 剥離力<98mN/5cm ……耐ブロッキ
ング性極めて良好 ○:98mN/5cm≦剥離力<147mN/5cm…
…耐ブロッキング性良好 △:147mN/5cm≦剥離力<196mN/5cm
……耐ブロッキング性やや良好 ×:196mN/5cm≦剥離力 ……耐ブロッ
キング性不良
【0053】(7)ガラス転移温度 サンプル約10mgを測定用のアルミニウム製パンに封
入して示差熱量計(デュポン社製・V4.OB2000
型DSC)に装着し、25℃から20℃/分の速度で3
00℃まで昇温させ、300℃で5分間保持した後取出
し、直ちに氷の上に移して急冷した。このパンを再度示
差熱量計に装着し、25℃から20℃/分の速度で昇温
させてガラス転移温度(Tg:℃)を測定した。
【0054】(8)固有粘度 固有粘度([η]dl/g)は、25℃のo−クロロフ
ェノール溶液で測定した。
【0055】(9)総合評価 下記の基準で評価を実施した。 ◎:耐傷性が5で表面粗さ(Ra)が0.002〜0.
01μmの範囲内であり、ハードコートおよび粘着剤に
対する接着性が両方とも3以上、かつヘイズ、摩擦係
数、耐ブロッキング性の評価が全て◎である(総合評価
・極めて良好) ○:耐傷性が4以上で表面粗さ(Ra)が0.002〜
0.01μmの範囲内であり、ハードコートおよび粘着
剤に対する接着性が両方とも3以上、かつヘイズ、摩擦
係数、耐ブロッキング性の評価に○が存在し、△、×が
存在しない(総合評価・良好) △:耐傷性が3以上で表面粗さ(Ra)が0.002〜
0.01μmの範囲内であり、ハードコートおよび粘着
剤に対する接着性が両方とも3以上、かつヘイズ、摩擦
係数、耐ブロッキング性の評価で△が存在し、×が存在
しない(総合評価・やや良好) ×:耐傷性が2以下であるか、表面粗さ(Ra)が0.
002〜0.01μmの範囲外であるか、ハードコート
および粘着剤に対する接着性に2以下が存在するか、或
いはヘイズ、摩擦係数、耐ブロッキング性の評価で×が
1項目以上存在する(総合評価・不良)
【0056】[実施例1、2および比較例1〜5]溶融
ポリエチレンテレフタレート([η]=0.62dl/
g、Tg=78℃)をダイより押出し、常法により冷却
ドラムで冷却して未延伸フィルムとし、次いで縦方向に
3.2倍に延伸した後、その両面に表2に示す塗剤(塗
液1〜6の組成は下記表1に示す塗膜用組成物である)
の濃度8%の水性塗液をロールコーターで均一に塗布し
た。
【0057】
【表1】
【0058】次いで、この塗布フィルムを引き続いて9
5℃で乾燥し、横方向に120℃で3.5倍に延伸し、
220℃で幅方向に3%収縮させ熱固定し、厚さ188
μmの易接着性フィルムを得た。なお、塗膜の厚さは
0.1μmであった。評価結果を表2に示す。
【0059】
【表2】
【0060】ポリエステル1:酸成分が2,6−ナフタ
レンジカルボン酸70モル%/イソフタル酸25モル%
/5−ナトリウムスルホイソフタル酸5モル%、グリコ
ール成分がエチレングリコール90モル%/ジエチレン
グリコール10モル%で構成されている(Tg=85
℃、平均分子量12500)。なお、ポリエステル1
は、特開平6−116487号公報の実施例1に記載の
方法に準じて下記の通り製造した。即ち、2,6−ナフ
タレンジカルボン酸ジメチル47部、イソフタル酸ジメ
チル13部、5−ナトリウムスルホイソフタル酸ジメチ
ル4部、エチレングリコール33部、ジエチレングリコ
ール3部を反応器に仕込み、これにテトラブトキシチタ
ン0.05部を添加して窒素雰囲気下で温度を230℃
にコントロールして加熱し、生成するメタノールを留去
させてエステル交換反応を行った。次いで反応系の温度
を徐々に255℃まで上昇させ系内を1mmHgの減圧
にして重縮合反応を行い、ポリエステル1を得た。
【0061】ポリエステル2:酸成分がテレフタル酸9
0モル%/イソフタル酸5モル%/5−ナトリウムスル
ホイソフタル酸5モル%、グリコール成分がエチレング
リコール90モル%/ジエチレングリコール10モル%
で構成されている(Tg=65℃、平均分子量1400
0)。なお、ポリエステル2は、特開平6−11648
7号公報の実施例1に記載の方法に準じて下記の通り製
造した。即ち、テレフタル酸ジメチル53部、イソフタ
ル酸ジメチル3部、5−ナトリウムスルホイソフタル酸
ジメチル5部、エチレングリコール36部、ジエチレン
グリコール3部を反応器に仕込み、これにテトラブトキ
シチタン0.05部を添加して窒素雰囲気下で温度を2
30℃にコントロールして加熱し、生成するメタノール
を留去させてエステル交換反応を行った。次いで反応系
の温度を徐々に255℃まで上昇させ系内を1mmHg
の減圧にして重縮合反応を行い、ポリエステル2を得
た。
【0062】アクリル:メチルメタクリレート30モル
%/2−イソプロペニル−2−オキサゾリン30モル%
/ポリエチレンオキシド(n=10)メタクリレート1
0モル%/アクリルアミド30モル%で構成されている
(Tg=50℃)。なお、アクリルは、特開昭63−3
7167号公報の製造例1〜3に記載の方法に準じて下
記の通り製造した。即ち、四つ口フラスコに、イオン交
換水302部を仕込んで窒素気流中で60℃まで昇温さ
せ、次いで重合開始剤として過硫酸アンモニウム0.5
部、亜硝酸水素ナトリウム0.2部を添加し、更にモノ
マー類である、メタクリル酸メチル23.3部、2−イ
ソプロペニル−2−オキサゾリン22.6部、ポリエチ
レンオキシド(n=10)メタクリル酸40.7部、ア
クリルアミド13.3部の混合物を3時間にわたり、液
温が60〜70℃になるよう調整しながら滴下した。滴
下終了後も同温度範囲に2時間保持しつつ、撹拌下に反
応を継続させ、次いで冷却して固形分が25%のアクリ
ルの水分散体を得た。
【0063】微粒子1:アクリルフィラー(平均粒径:
100nm)(株式会社日本触媒製 商品名エポスター
MX−100W) 微粒子2:アクリルフィラー(平均粒径:40nm)
(株式会社日本触媒製商品名エポスターMX−030
W) 微粒子3:シリカフィラー(平均粒径:200nm)
(日産化学株式会社製商品名MP−2040) 添加剤:カルナバワックス(中京油脂株式会社製 商品
名セロゾール524) 濡れ剤:ポリオキシエチレン(n=7)ラウリルエーテ
ル(三洋化成株式会社製 商品名ナロアクティーN−7
0)
【0064】[実施例3]溶融ポリエチレン−2,6−
ナフタレート([η]=0.65dl/g、Tg=12
1℃)をダイより押出し、常法により冷却ドラムで冷却
して未延伸フィルムとし、次いで縦方向に3.6倍に延
伸した後、その両面に塗膜用組成物(表1の塗液1)の
濃度8%の水性塗液をロールコーターで均一に塗布し
た。
【0065】次いで、この塗布フィルムを引き続いて1
05℃で乾燥し、横方向に140℃で3.8倍に延伸
し、230℃で幅方向に3%収縮させ熱固定し、厚さ1
88μmの易接着性フィルムを得た。なお、塗膜の厚さ
は0.15μmであった。
【0066】
【発明の効果】本発明によれば、透明性、易滑性、耐傷
性に優れ、光学用途に好適に用いられ、他の層との接着
力に優れた光学用易接着性ポリエステルフィルムを提供
することができる。本発明のフィルムは各種光学用途の
特にプリズムレンズシート、タッチパネル、バックライ
ト等のベースフィルムや反射防止用フィルムのベースフ
ィルムやディスプレイの防爆用ベースフィルムに有用で
ある。
フロントページの続き (72)発明者 久保 耕司 神奈川県相模原市小山3丁目37番19号 帝 人デュポンフィルム株式会社相模原研究セ ンター内 Fターム(参考) 4F100 AA01B AA01C AK01B AK01C AK25B AK25C AK41A AK42A AK42B AK42C BA02 BA03 BA06 BA07 BA10B BA10C DE01B DE01C GB41 JA05B JA05C JK14B JK14C JK16B JK16C JL11 JN01 YY00B YY00C

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステルフィルムの少なくとも片面
    に塗布層が設けられ該塗布層は高分子樹脂ならびに平均
    粒子径が80〜120nmの微粒子および平均粒子径3
    0〜50nmの微粒子を含有し、各々の微粒子は無機微
    粒子もしくは有機微粒子である、光学用易接着性ポリエ
    ステルフィルム。
  2. 【請求項2】 塗布層の高分子樹脂が、ガラス転移温度
    40〜100℃の範囲にあるポリエステル樹脂である、
    請求項1記載の光学用易接着性ポリエステルフィルム。
  3. 【請求項3】 塗布層の高分子樹脂が、オキサゾリン基
    およびポリアルキレンオキシド鎖を有するアクリル樹脂
    である、請求項1または2に記載の光学用易接着性ポリ
    エステルフィルム。
  4. 【請求項4】 塗布層がさらに脂肪族ワックス0.5〜
    30重量%を含有する請求項1乃至3のいずれかに記載
    の光学用易接着性ポリエステルフィルム。
  5. 【請求項5】 ヘイズ値が1.5%以下であり、塗布層
    表面の中心線平均粗さ(Ra)が0.002〜0.01
    μmの範囲であり、塗布層表面の摩擦係数(μs)が
    0.8以下である、請求項1乃至4のいずれかに記載の
    光学用易接着性ポリエステルフィルム。
  6. 【請求項6】 ポリエステルフィルムを構成するポリエ
    ステルが、ポリエチレンテレフタレートまたはポリエチ
    レン−2,6−ナフタレートである、請求項1乃至5の
    いずれかに記載の光学用易接着性ポリエステルフィル
    ム。
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