JP2003291044A - 回転工具及びその刃部品 - Google Patents

回転工具及びその刃部品

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JP2003291044A JP2003079880A JP2003079880A JP2003291044A JP 2003291044 A JP2003291044 A JP 2003291044A JP 2003079880 A JP2003079880 A JP 2003079880A JP 2003079880 A JP2003079880 A JP 2003079880A JP 2003291044 A JP2003291044 A JP 2003291044A
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カカイ イサク
Lars-Gunnar Wallstroem
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カッタヘッドが着脱可能であるにも拘わらず
優れた安定性を有している回転工具を提供する。 【解決手段】 本発明の回転工具は、シャフトと、この
シャフト１の一端に位置する錘状の台座１０と、外側に
略錘状の部分を有しているホルダ３と、刃部品５とを備
える。ホルダ３は、刃部品５を受容するための部分１４
と、シャフト１の軸線方向にホルダ３に対して力を作用
させるための部分９、１１とを有している。ホルダ３は
僅かに錘状の凹部１４を有し、凹部１４の断面寸法が凹
部１４の開放端部に向かう方向に減少している。刃部品
５は僅かに錘状のピン部２０を有し、ピン部２０が凹部
１４に受容されるように構成されている。ピン部２０の
断面寸法は、ピン部２０の自由端部に向かう方向に増加
しており、凹部１４が可撓性を示す形状となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、シャフトと、シャ
フトの一端においてシャフトの内部に配設された錘状の
台座と、外側に略錘状の部分を有しているホルダと、刃
部品とを備え、該ホルダが、刃部品を受容するための部
材並びにシャフトの軸線方向にホルダに対して力を作用
させるための部材を有しており、例えばフライス又はド
リルからなる特に切屑除去加工に使用する回転工具に関
する。これとは別に、本発明は、さらに、本発明による
工具の交換可能な部品を構成する刃部品に関する。
【０００２】
【従来の技術】モジュール式のフライス加工装置は、Ｓ
ＩＬＭＡＸ社により既に公知となっており、商標「ＳＨ
ＵＴＴＬＥ ＳＹＳＴＥＭ」で市場に流通している。こ
の装置は、軸線方向の貫通孔を有した主軸を備えてお
り、軸線方向の貫通孔にはドローバーが配設されてい
る。ドローバーの一端には、雄ねじ部が設けられてお
り、この雄ねじ部は、雌ねじ部が設けられ且つ軸線方向
にスリットが形成されたスリーブ（以下、スリット入り
スリーブと記載する）と協働するように構成されてい
る。スリーブの外側は錘状になっている。ドローバー及
びスリット入りスリーブが互いに対して回転すると、互
いに対して軸線方向に変位させられる。スロット入りス
リーブは、その外側において、錘状の台座と協働する。
さらに、スロット入りスリーブは、内側に、略円筒状の
部分を有しており、この略円筒状部分は、フライス加工
装置の一部となっている交換可能なカッタヘッドの円柱
ピンと協働するように構成されている。この交換可能な
カッタヘッドは、固い超硬合金から作製されていること
が好ましい。スリット入りスリーブが錘状台座内で軸線
方向に変位させられると、スリーブが円筒状のカッタヘ
ッドのピンの周りに押し付けられ、それにより、カッタ
ヘッドは主軸に固定された状態となる。この点に関し
て、スリット入りスリーブ内でカッタヘッドを締め付け
たときに、円筒状表面同士間で相互作用が起こることに
留意されたい。
【０００３】肩部と、錘状部分と、ある種の蟻継ぎの一
部を形成するように設計されている雄部分とを備える交
換可能な切削ヘッドを有している工具が、特許文献１に
より既に公知となっている。この工具のシャンクは、止
め面と、錘状台座と、ホルダの雄ねじ部と協働する雌ね
じ部とを有しており、ホルダは、さらに、蟻継ぎと一体
的となるように構成されている雌部分を有している。切
削ヘッドを取り付けるときには、切削ヘッドが、好まし
くはキーによって、回転させられ、切削ヘッドのコーン
形状（円錐状）部分がシャフトの錘状台座と当接すると
同時に、切削ヘッドの肩部が主としてシャフトの止め面
と当接する。
【０００４】
【特許文献１】英国特許出願公開第０７７６７１９号明
細書
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】問題は、公差のため
に、このことが正確に同時に行われ得ないこと、すなわ
ち、肩部と止め面との間又は錘状部分と錘状台座との間
の何れかで当接が起こることである。
【０００６】本発明の主たる目的は、カッタヘッドが着
脱可能であるにも拘わらず優れた安定性を有している回
転工具を提供することにある。
【０００７】本発明の他の目的は、回転工具が本発明に
よる回転工具によって行われる切屑除去加工について許
容可能な公差を維持するようにすることである。
【０００８】本発明の別の目的は、好ましい実施形態に
従って、着脱可能なカッタヘッドの固定のための部材が
工具の軸線方向に相対的に見て短い長さを有するように
することである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】少なくとも主たる目的
は、特許請求の範囲に記載の独立請求項１に規定される
特徴、すなわち、シャフトと、該シャフトの一端に位置
し且つ該シャフトの内部に配設された錘状の台座と、外
側に略錘状の部分を有しているホルダと、刃部品とを備
え、該ホルダが前記刃部品を受容するための部分と前記
シャフトの軸線方向に前記ホルダに対して力を作用させ
るための部分とを有している、例えばフライス又はドリ
ルを含む切屑除去加工用の回転工具において、前記ホル
ダが僅かに錘状の凹部を有し、該凹部の断面寸法が前記
凹部の開放端部に向かう方向に減少し、前記刃部品が前
記凹部に受容されるように構成された僅かに錘状のピン
部を有し、前記ピン部の断面寸法が前記ピン部の自由端
部に向かう方向に増加しており、前記凹部が可撓性を示
す形状となっている特徴を有している回転工具によって
実現される。
【００１０】上記回転工具において、前記凹部の可撓性
を示す形状は、前記ホルダが前記凹部に関連付けられた
軸線方向のスロットを有していること及び該スロットが
前記凹部の境界表面を通り抜けていることによって得ら
れる。
【００１１】また、前記凹部及び前記ピン部は、それぞ
れ、相互に駆動するための部材を有していることが好ま
しい。さらに、前記凹部及び前記ピンは、それぞれ、直
径方向正反対側に配置された平坦な表面を有しているこ
とが好ましい。
【００１２】好ましい実施形態では、前記凹部は、平面
図で見たときに四角形状となる境界部を有し、前記ピン
部は、その自由端部に、該境界部の内側に形状的に合致
して嵌合する四角形部を有している。
【００１３】他の好ましい実施形態では、前記ホルダが
ねじ部を有し、前記シャフトが前記ホルダのねじ部と協
働するように構成されたねじ部を有している。
【００１４】別の好ましい実施形態では、前記ホルダ
は、該ホルダと逆側の端部にねじ部を有しているドロー
バーと一体的に形成されており、前記シャフトは、前記
ドローバーのねじ部と協働するように構成された雌ねじ
部を有している。また、さらに別の好ましい実施形態で
は、前記刃部品は、機能位置において前記シャフトの端
面に当接するように構成されている環状肩部を有してい
る。
【００１５】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
２つの実施形態について説明する。図１、図４及び図５
に示されている本発明による切屑除去加工用の回転工具
は、シャフト１と、ホルダ３と、刃部品５とを備えてい
る。シャフト１は、端面２を有している。刃部品５の上
側部分は概略的にしか示されていない。すなわち、切
刃、切屑溝等は示されていない。
【００１６】シャフト１には、軸線方向に延びる貫通孔
７が設けられている。図４において最も明確に示されて
いるように、シャフト１には、ホルダ３及び刃部品５を
受容する端部に、雌ねじ部９並びにこの雌ねじ部９の外
側に位置するコーン形状（すなわち、円錐状）の凹状台
座１０を備えている。雌ねじ部９は、貫通孔７と直接的
に隣接して位置している。
【００１７】ホルダ３は雄ねじ部１１並びに固定部１２
を有しており、固定部１２は軸線方向に延びる４つのス
ロットを有している。また、スロットは、軸線方向に延
び、ホルダ３の高さのほぼ半分の位置で終端している。
固定部１２は、その外側が概略コーン形状（すなわち、
円錘状）になっており、固定部１２の外側断面寸法は雄
ねじ部１１から離れる方向に増加していく。固定部１２
の内側には、概ね僅かに錘状となっている凹部１４が配
設されており、この凹部１４はその開放端部の方向に断
面寸法が減少していく。さらに、凹部１４は、２つの対
向する第１の平坦表面１５を有しており、これら第１の
平坦表面１５は凹部１４の開放端部の方向に互いに向か
って僅かに収束している。スロット１３は、凹部１４の
底部１６を越えて軸線方向に延びる延長部を有している
（図４を参照）。
【００１８】刃部品５は、ピン部２０と、頭部２１とを
有しており、一部が概略的にのみ示され、すなわち、切
刃と切削形状に含まれる他の構成要素とが省略されてい
る。刃部品５は、ピン部２０と頭部２１との間の遷移部
に、環状の肩部２２を備えており、肩部２２は、取り付
けられた状態では、シャフト１の端面２と当接する。
【００１９】刃部品５に含まれるピン部２０は概ね僅か
に錘状になっており、ピン部２０の自由端部の領域で断
面寸法が増加している。ピン部２０の錘形状は、凹部１
４の錘形状に適合しており、このことについては、組み
立てられた本発明による工具の各構成要素がどのように
協働するかに関する以下の説明と共に、より詳細に説明
する。ピン部２０は、さらに、直径方向正反対の位置に
設けられた２つの第２の平坦表面２３を有しており、こ
れら第２の平坦表面２３は、頭部２１の方向に互いに向
かって僅かに発散している（すなわち、広がってい
る）。
【００２０】刃部品５は、さらに、キー溝２４を有して
おり、このキー溝２４を介して、刃部品５を回転させる
ことが可能となる。
【００２１】図１及び図４に、本発明による工具に含ま
れる各構成要素の組立分解図が示されている。これら構
成要素は、図５に示されている工具が得られるように、
相互に接続される。これを実現するために、刃部品５の
ピン部２０がホルダ３のスロット入り固定部１２に押し
入れられる。この点に関し、ピン部２０の第２の平坦表
面２３は、凹部１４の第１の平坦表面１５と正確に対向
して配置されることになる。このことが、ピン部２０を
凹部１４に押し入れることを可能とさせるために必要と
なる。この段階において、固定部１２に負荷は加えられ
ておらず、これがピン部２０を凹部１４に押し入れるこ
とを可能とさせるための必要条件ともなる。
【００２２】ピン２０の錘形状は後部１４の錘形状と適
合している。そのことによる重要な目的は、各構成要素
が図５に示されているように互いと完全に接続されてい
るときに、最も高い可能性で錘形状部同士の一致が得ら
れることである。
【００２３】刃部品５のピン部２０が凹部１４に押し入
れられた後、ホルダ３の雄ねじ部１１がシャフト１内に
挿入され、雄ねじ部１１が雌ねじ部９と係合させられ
る。これは、刃部品５及びホルダ３を回転させることに
よって達成され、刃部５及びホルダ３の回転は、刃部品
５の頭部２１のキー溝２４にキー（図示せず）を押し込
むことによって行われる。刃部品５が回転すると、凹部
１４第１の平坦表面１４とピン部２０の第２の平坦表面
２３とがそれぞれ協働することによって、ホルダ３が駆
動される。
【００２４】雄ねじ部１１が雌ねじ部９内に所定距離だ
け入り込むと、固定部１２のコーン形状の外側部分がシ
ャフト１のコーン形状の凹状台座１０と接触する。固定
部１２は軸線方向に延びるスロット１３を備えているこ
とから、ホルダ３及び刃部品５をシャフト１の内方へ軸
線方向に変位させることを続けると、ホルダ３の固定部
１２が多少変形した状態となる。この変形は、コーン形
状の凹状台座１０と固定部１２のコーン形状の外側部分
との間の接触によってなされる。
【００２５】刃部品５の回転を続けると、コーン形状の
凹状台座１０と固定部１２のコーン形状の外側部分との
間に、より緊密な接触が確立される。それと関連して、
変形は進展し、固定部１２がピン２０の周りに押し付け
られる。これらは、軸線方向に延びるスロット１３の存
在により可能となることである。刃部品５がシャフト１
に最終的に取り付けられたときに、頭部２１の肩部２２
がシャフト１の端面２と当接する。それにより、刃部品
５のシャフト１内への格別に安全な取り付けがなされ、
刃部品５とシャフト１との接合部は、刃部品５が受ける
負荷、例えば曲げ負荷を満足いくように支える。シャフ
ト１の内部におけるホルダ３の最終的な位置（図５を参
照）では、ピン部２０が凹部１４内に固定され、それに
より、ピン部２０の錘形状部と凹部１４の錘形状部とが
一致するはずである。
【００２６】本発明による工具の刃部品５が摩耗する
と、刃部品５を取り付けるのと逆にして、その刃部品５
が取り外される。その点に関し、刃部品５が、キーによ
って、刃部品を取り付けるときに使用されたのと比較し
て反対方向に回転させられ、ホルダ３に伝達され、雄ね
じ部１１が雌ねじ部９からねじり外される。摩耗した刃
部品５は、ホルダ３と共に、シャフト１から取り外さ
れ、刃部品５がホルダ３から取り外せるようになる。そ
の後、上述したようにして、ホルダ３の凹部１４にピン
２０を押し入れることによって、新しい刃部品５がホル
ダ３に取り付けられる。以降、刃部品５及びホルダ３の
取り付けが上述したようにして続けられる。
【００２７】図６に、本発明による工具の長手方向断面
図が示されている。図６による工具は、図１、図４及び
図５による工具と、主として、ホルダ１０３がドローバ
ー１０４と一体的に形成されており且つドローバー１０
４がホルダ１０３とは逆の端部に雄ねじ部１１１を有し
ている点において異なっている。シャフト１０１には、
貫通孔１０７が配設されている。この貫通孔１０７内に
ドローバー１０４が収容されており、雌ねじ部１０９を
備えたスリーブ１１８が貫通孔１０７内に配置されてい
る。スリーブ１１８は、さらに、雌ねじ部１０９とは逆
の端部に、キー溝１１９を有している。この雌ねじ部１
０９は、好ましくはキー溝１１９に適用された六角ソケ
ットレンチによって、スリーブ１１８を回転させること
によって、ドローバー１０４の雄ねじ部１１１と協働す
るように構成されている。その点に関し、ドローバー１
０４及びその固定部１１２は、上述した実施形態におけ
る対応する相互作用が起きるように、軸線方向に移動す
る。
【００２８】図６の実施形態におけるホルダ１０３の固
定部１１２は、固定部１２と基本的に等価なように形成
されている。すなわち、固定部１１２には、軸線方向に
延びるスロット１１３並びに錘状の凹部１１４が設けら
れている。
【００２９】図６に示されている刃部品５は、上述した
実施形態の刃部品５と同一である。これは、刃部品５の
ピン部２０が、図１、図４及び図５による実施形態に関
して説明されたのと基本的に同様にして、刃部品５が取
り付けられるときに凹部１１４と協働することを意味し
ている。この対応は、摩耗した刃部品５が図６による工
具から取り外されるときにも当てはまる。
【００３０】図７には、本発明による工具に含まれる刃
部品１０５の代替実施形態が示されている。この刃部品
１０５は、上述した刃部品５と、主として、ピン１２０
の構造において異なっている。すなわち、刃部品１０５
の頭部２１は刃部品５の頭部２１と同一でもよい。刃部
品１０５のピン部１２０は刃部品５と同様に僅かに錘状
になっているが、錘状の包囲表面には平坦表面を有して
いない。ピン１２０はその自由端部に四角形部１２５を
有しており、この四角形部１２５は、図示されている実
施形態では、丸い隅部を有している。直径方向正反対側
に位置する隅部の間における四角形部１２５の断面寸法
は、ピン１２０の自由端部、すなわち四角形部１２５が
ピン部１２０と接続している位置における直径とほぼ等
しい。好ましくは、四角形部１２５は、ピン部１２０と
一体的に形成されている。図示されている実施形態で
は、四角形部１２５は、ピン部１２０よりも本質的に小
さい軸線方向長さである。
【００３１】図８には、本発明による工具に含まれるホ
ルダ１０３の代替実施形態が示されている。このホルダ
１０３は、上述したホルダ３と、主として、固定部１１
２の凹部１１４の構造において異なっている。すなわ
ち、ホルダ１０３の雄ねじ部１１は、ホルダ３の雄ねじ
部と同一のものとすることができる。
【００３２】凹部１１４は、周囲を囲んで延びる境界部
１１７を有した底１１６を有しており、境界部１１７は
底１１６の平面図で見たときに四角形部１２５の周囲と
等しい四角形状を有している。通常、境界部１１７及び
四角形部１２５は略類似の軸線方向長さを有している。
【００３３】刃部品１０５のピン部１２０が凹部１１４
に押し入れられるとき、四角形部１２５が境界部１１７
によって定められる凹所に形状的に合致して嵌合するこ
とが保証されるべきである。その後、刃部品１０５及び
ホルダ１０３がシャフトに取り付けられる。このシャフ
トは、図１、図４及び図５のシャフト１と同一のものと
することができる。刃部品１０５が回転させられたとき
に、四角形部１２５が境界部１１７と協働することによ
り、ホルダ１０３が移動させられる。凹部１１４へのピ
ン部１２０の締め付けに関しては、上述の実施形態のも
のと基本的に同じように行われる。刃部品１０５の取り
外しも上述の実施形態のものと基本的に同じように行わ
れる。
【００３４】上述の両方の実施形態について、用語「僅
かに錘状」は、凹部１４、１１４及びピン部２０、１２
０の両方の錘状部に関して用いられている。この用語に
よって、円錐角が０°より大きく且つ５°以下であるこ
とを示していることを了解されたい。
【００３５】上述の実施形態では、ホルダ３、１０３の
固定部１２、１１２に、軸線方向に延びる４つのスロッ
トが設けられている。しかしながら、本発明の範囲内で
は、固定部に３つ以下並びに５つ以上のスロットを設け
ることも考え得る。
【００３６】図７の刃部品１０５及び図８のホルダ１０
３の上述の実施形態では、刃部品１０５は四角形部１２
５を有し、凹部１１４はこの四角形部１２５と適合する
四角形状境界部１１７を有している。しかしながら、本
発明の範囲内では、ピン部の自由端部に配置された他の
幾何学的形状の要素及びこの要素に適合する境界部も考
え得る。例示であって、限定するものではないが、三角
形、五角形又は六角形を挙げることもできる。しかしな
がら、この点に関し、ピン部を凹部に容易に取り付ける
ことができ、満足のいく係合がなされるようになってお
り、この係合により刃部品とホルダとの間で相互伝達が
保証されることが重要である。
【００３７】切屑除去加工用工具の上述の実施形態で
は、シャフト１、１０１が貫通孔７、１０７を有してお
り、貫通孔７、１０７が冷却導管として使用されるよう
に設計されている。しかしながら、本発明の範囲では、
貫通孔７、１０７を省略し、他の方式で冷却を行うこと
も考え得る。
【００３８】上述の実施形態では、ホルダ３、１０３は
１つの部品として形成されている。しかしながら、本発
明の範囲では、例えば固定部１２、１１２が超硬合金か
ら作製される一方でホルダ３、１０３の残余の部分が鋼
から作製されることも考え得る。
【図面の簡単な説明】
【図１】工具に含まれるシャフトを長手方向の断面にし
たときの工具の各構成要素を示している組立分解図を示
している。
【図２】図１による工具の一部を形成している刃部品を
下方から斜めに見た斜視図を示している。
【図３】図１による工具の一部を形成しているホルダを
上方から斜めに見た斜視図を示している。
【図４】図１による工具の長手方向断面を組立分解図で
示している。
【図５】図１による工具の様々な構成要素を組み立て、
工具の使用準備が整ったときの図１による工具の長手方
向断面図を示している。
【図６】本発明による工具の代替実施形態の長手方向断
面図を示している。
【図７】本発明による工具に含まれている刃部品の代替
実施形態を示している。
【図８】図７の刃部品に取り付けられ且つ本発明による
工具に含まれているホルダの代替実施形態を示してい
る。
【符号の説明】
１…シャフト ３…ホルダ ５…刃部品 ９…雌ねじ部 １１…雄ねじ部 １３…スロット １４…凹部 ２０…ピン部 １０１…シャフト １０３…ホルダ １０５…刃部品 １０９…雌ねじ部 １１１…雄ねじ部 １１３…スロット １１４…凹部 １２０…ピン部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ラルス−グンナー バルスローム スウェーデン国，エス−811 52 サンド ビッケン，ステンセトラガタン ５ Ｆターム(参考） 3C016 AA02 BA08 FA21 3C022 KK01 3C037 BB15

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 シャフト（１；１０１）と、該シャフト
    （１；１０１）の一端において該シャフト（１；１０
    １）の内部に配設された錘状の台座（１０；１１０）
    と、外側に略錘状の部分を有しているホルダ（３；１０
    ３）と、刃部品（５；１０５）とを備え、該ホルダ
    （３）が前記刃部品（５；１０５）を受容するための部
    分（１４；１１４）と前記シャフト（１；１０１）の軸
    線方向に前記ホルダ（３；１０３）に対して力を作用さ
    せるための部分（９、１１；１０９、１１１）とを有し
    ている、例えばフライス又はドリルを含む切屑除去加工
    用の回転工具において、 前記ホルダ（３；１０３）が僅かに錘状の凹部（１４；
    １１４）を有し、該凹部（１４；１１４）の断面寸法が
    前記凹部（１４；１１４）の開放端部に向かう方向に減
    少し、前記刃部品（５；１０５）が前記凹部（１４；１
    １４）に受容されるように構成された僅かに錘状のピン
    部（２０；１２０）を有し、前記ピン部（２０；１２
    ０）の断面寸法が前記ピン部（２０；１２０）の自由端
    部に向かう方向に増加しており、前記凹部（１４；１１
    ４）が可撓性を示す形状となっていることを特徴とする
    回転工具。
  2. 【請求項２】 前記凹部の可撓性を示す形状は、前記ホ
    ルダ（３；１０３）が前記凹部（１４；１１４）に関連
    付けられた軸線方向のスロット（１３；１１３）を有し
    ていること及び該スロット（１３；１１３）が前記凹部
    （１４；１１４）の境界表面を通り抜けていることによ
    って得られる、請求項１に記載の回転工具。
  3. 【請求項３】 前記凹部（１４；１１４）及び前記ピン
    部（２０；１２０）は、それぞれ、相互に駆動するため
    の部材（１５、２３；１１７、１２５）を有している、
    請求項１又は請求項２に記載の回転工具。
  4. 【請求項４】 前記凹部（１４）及び前記ピン（２０）
    は、それぞれ、直径方向正反対側に配置された平坦な表
    面（１５、２３）を有している、請求項３に記載の回転
    工具。
  5. 【請求項５】 前記凹部（１１４）は、平面図で見たと
    きに四角形状となる境界部（１１７）を有し、前記ピン
    部（１２０）は、その自由端部に、該境界部（１１７）
    の内側に形状的に合致して嵌合する四角形部（１２５）
    を有している、請求項３に記載の回転工具。
  6. 【請求項６】 前記ホルダ（３）がねじ部（１１）を有
    し、前記シャフトが前記ホルダ（３）のねじ部（１１）
    と協働するように構成されたねじ部（９）を有してい
    る、請求項１から請求項５の何れか一項に記載の回転工
    具。
  7. 【請求項７】 前記ホルダ（１０３）は、該ホルダ（１
    ０３）と逆側の端部にねじ部（１１１）を有しているド
    ローバー（１０４）と一体的に形成されており、前記シ
    ャフト（１０１）は、前記ドローバーのねじ部（１１
    １）と協働するように構成された雌ねじ部（１０９）を
    有している、請求項１から請求項６の何れか一項に記載
    の回転工具。
  8. 【請求項８】 前記刃部品（５；１０５）は、機能位置
    において前記シャフト（１；１０１）の端面（２；１０
    ２）に当接するように構成されている環状肩部（２２）
    を有している、請求項１から請求項７の何れか一項に記
    載の回転工具。
  9. 【請求項９】 切屑除去加工のための部分を有した頭部
    （２１）を備え、切屑除去加工用の工具の一部となるよ
    うに構成されている刃部品（５；１０５）であって、僅
    かに錘状のピン部（２０；１２０）と、環状の肩部（２
    ２）とを有し、該ピン部（２０；１２０）は、その自由
    端部に向かう方向に断面形状寸法が増加していることを
    特徴とする刃部品。
  10. 【請求項１０】 前記肩部（２２）は、前記頭部（２
    １）上において前記ピン部（２０；１２０）への接続部
    に配置されている、請求項９に記載の刃部品。
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