JP2003290990A - 圧縮装置 - Google Patents

圧縮装置

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JP2003290990A
JP2003290990A JP2002101801A JP2002101801A JP2003290990A JP 2003290990 A JP2003290990 A JP 2003290990A JP 2002101801 A JP2002101801 A JP 2002101801A JP 2002101801 A JP2002101801 A JP 2002101801A JP 2003290990 A JP2003290990 A JP 2003290990A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な操作でバンドの装着及び結束操作がで
き、更に信頼性が高く使用するバンドを選ばない圧縮梱
包装置を提供する。 【解決手段】 チェーン12を、圧縮室1上方の前部か
ら背部を経由してプレス板2が昇降動する範囲を含む圧
縮室1後方下部にかけて掛け渡し、圧縮室1後方下部か
らプレス板2の後端を経由してプレス板2の前端に掛け
渡して圧縮室1上方の前部へ一巡させて配設して設け、
圧縮室背面に配設したチェーン12の近傍にバンド9を
垂下するよう配置した。チェーン12にバンドフック2
3を設け、プレス板2の昇降動にあわせてチェーン12
を回転させ、バンド12をバンドフック23に係合させ
てプレス板2の下降動作によりバンドフック23をプレ
ス板2の後方から前方へ移動させてバンド9を引き出さ
せた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙屑や家庭ゴミ等
の廃棄物を圧縮して結束梱包するための圧縮装置に関
し、特に圧縮後結束するためのバンドの案内構造の改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の紙屑や家庭ゴミ或いは段ボール等
の廃棄物を圧縮する圧縮装置のバンドの案内構造とし
て、特開2000−312993号公報に開示された装
置(以下、装置Aとする。)、特開平9−183414
号公報に開示された装置(以下、装置Bとする。)、特
公昭63−281号公報に開示された装置(以下、装置
Cとする。)が知られている。
【0003】装置Aの技術は、装置の前面上部に配置し
たバンドリールからバンドをプレス板の前後のガイド手
段を通し、圧縮室下側のガイド手段を通して前面でクラ
ンプする構成で、圧縮した状態で結束するには各レーン
のバンドを切断してバンドをクランプ部材で結束してい
る。装置Bの技術は、電動モータ駆動によるバンド送り
ローラで圧縮室背面から底面に形成したガイド溝を通し
て前面にバンドを送り出してセットする。圧縮した状態
でモータを駆動し、送りローラにてプレス板下部に形成
された溝からバンドを前面に繰り出した後、手動で切断
してバンドをクランプ材でクランプしている。装置Cの
技術は、結束バンドのセットは、バンドリールからバン
ド弛み防止金具を通して引出し、竿の孔を通して更に圧
縮装置下側のガイド手段を通して前面でクランプしてい
る。圧縮した状態でクランプするには、各レーンの引出
竿にてバンドを前面に引き出して切断し、バンドをクラ
ンプ部材で結束する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記装置Aの
バンドの案内構造は、バンドをセットする際、各ガイド
手段にバンドを通すのに時間を要し、特にプレス板の後
側は半身になってバンドセット作業をしなければならな
いため、作業者の負担が大きかった。また、バンドセッ
ト時にはバンド保持操作を容易に、且つ圧縮時には保持
したバンドが外れないように、更に圧縮物を結束する時
は容易にバンド保持が解除されるようにする必要がある
が、装置Aの構造ではクランプ形状が複雑となってしま
うし、各工程でバンドのクランプを維持する補助装置も
必要となり、構造が複雑になってしまう。更に、クラン
プはバンドの断面形状にあった形にする必要があり、結
束バンドは専用のものに限られたし、圧縮時にバンドが
プレス板のフック部で摺動すると、パンドが引張られて
バンドガイド手段からバンドが外れる可能性があった。
【0005】装置Bのバンドガイド構造は、バンドセッ
トは容易であるが、結束時にはバンドが溝から外れるよ
うに形成された専用のバンド送り溝が必要であるため複
雑な加工が必要であった。また、溝にゴミがあるとバン
ドが途中で止まり、前面に送り出されないことがあった
し、ガイド手段の形状が複雑なため、バンドはPPバン
ドか専用バンドに限られていた。
【0006】装置Cのバンドガイド構造は、各ガイド手
段にバンドを通すのが面倒であり、バンドセットに時間
を要するし、結束時に各レーン毎に引出竿にてバンドを
前面に引き出し、結束後もレーンの数だけ引出竿の押込
み作業を繰り返す必要があり面倒であった。
【0007】そこで、本発明は上述するような問題点に
鑑み、簡易な操作でバンドの装着及び結束操作ができ、
更に信頼性が高く使用するバンドを選ばない圧縮梱包装
置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明は、プレス板の下降圧縮動作により
被処理物を圧縮処理する圧縮室を備え、圧縮室内に配置
したバンドで圧縮処理した被処理物を梱包操作する圧縮
装置において、索条体を、前記圧縮室上方の前部から背
部を経由して前記プレス板が昇降動する範囲を含む圧縮
室後方下部にかけて掛け渡し、更に前記下部からプレス
板の後端を経由してプレス板の前端に掛け渡して前記圧
縮室上方の前部へ一巡させて配設して設け、前記圧縮室
背面に配設した索条体の近傍に前記バンドを垂下するよ
う配置すると共に、前記索条体にバンド係合部を設け、
プレス板の昇降動にあわせて前記索条体を回転可能と
し、前記垂下状態のバンドを前記バンド係合部に係合さ
せて前記バンド係合部をプレス板の後方から前方へ移動
させて、バンドの引出操作をすることを特徴とする。
【0009】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、圧縮室背面に配設した索条体のうち、プレス板に掛
け渡した内側索条体にバンド係合部を設けると共に、圧
縮室上方に掛け渡した外側索条体にプレス板に係合する
プレス板係合部を設け、プレス板を前記プレス板係合部
に係合させて下降動作させることで索条体を回転して前
記バンド係合部をプレス板内を前方に移動させることを
特徴とする。
【0010】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、内側索条体にプレス板に係止するプレス板係止部を
設け、プレス板にプレス板係合部か前記プレス板係止部
に係合或いは係止する選択クランプ手段を設け、該選択
クランプ手段が一方を選択して係合或いは係止すること
で、プレス板の昇降動作に連動して索条体の回転方向を
反転させることを特徴とする。
【0011】請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れ
かの発明において、圧縮室へ送り出すバンドを挿通する
挿通孔を有し、該挿通孔の角度を変更することで挿通し
たバンドの挿通摩擦力を変化させてバンドの引出し量を
制御する弛み防止手段を有し、圧縮動作中は前記弛み防
止手段が挿通孔の角度を変更してバンドの挿通摩擦力を
大きくしてバンド引出し量を制限することを特徴とす
る。
【0012】請求項5の発明は、請求項4の発明におい
て、圧縮室床部の少なくとも一部を前方に傾倒させて圧
縮した被処理物を払出操作する反転払出装置を具備し、
バンドセット操作が弛み防止手段の挿通孔と、反転払出
装置に設けたバンド案内部と、圧縮室前面下部に設けた
バンド先端を掛止するバンド掛止部との3箇所であるこ
とを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施の
形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図1〜図3は
本発明に係る圧縮装置の一例を示し、図1は左側面説明
図、図2は背面説明図、図3は平面説明図である。図に
おいて、1は圧縮室、2はプレス板、3はプレス板2を
駆動する油圧シリンダ、4はリール受け5にセットした
バンドリール、6は排出扉、7は投入扉、8は圧縮した
被処理物を払い出し操作する反転払出装置(以下、単に
反転装置と称する。)、9はバンドリール4から引き出
したバンドであり、12は索条体であるチェーン、13
は圧縮装置の本体フレームを示している。
【0014】この圧縮装置の動作を簡単に説明すると、
図示しない圧縮ボタン及び上昇ボタンを有し、圧縮ボタ
ンの操作で油圧シリンダ3が作動してプレス板2が下降
圧縮動作し、上昇ボタンを操作すればプレス板2は上昇
する。また、チェーン12はバンドを前方に押し出すバ
ンド押出機構を構成し、梱包する際にチェーンの作用で
バンドが前方に引き出される。尚、圧縮室1にはプレス
板2の下限を検出する下限リミットスイッチ、所定の圧
縮値になったことを検知して作動する圧力スイッチ等が
設けられ、プレス板2が所定の位置まで下降圧縮動作し
たら自動停止すると共に上昇するようになっているし、
圧縮圧力が所定値に達したら圧縮動作を終了するように
なっている。
【0015】図5〜図7は上記圧縮梱包装置の反転装置
8を抜き出した図であり、図5は左側面説明図、図6は
背面説明図、図7は平面説明図である。反転装置8は、
先端が圧縮室1底部前端に軸着された反転プレート10
と後端が圧縮室背面を上下に摺動移動可能に連結された
反転バー11とから成り、双方は左右方向延びた連結軸
8aにより回転自在に連結されている。反転バー11
は、摺動部に摺動動作をスムーズに実施するためのロー
ラ14を有していると共に、このローラ14はプレス板
2に係合し、プレス板2の上昇に伴い上昇するよう形成
されている。また、反転バー11には後述するバンドロ
ックセットバー33を掛止する中間ボス15が設けられ
ている。
【0016】図4は反転プレート10の反転バー11と
の連結部を示し、図1A部を拡大した底面図である。M
は反転プレート10と反転バー11の連結軸の軸線を示
し、連結軸上にバンド9を案内するバンド案内部17が
形成されている。バンド案内部17はバンドホルダレバ
ー16、ホルダピン18、バンドホルダピン18a、板
バネ19、バンド外れ止め部材20から成り、ホルダピ
ン18は回転自在に反転プレート10に取り付けられ、
バンドホルダレバー16がホルダピン18に連結されて
いる。このバンドホルダレバー16は自由端部にウエイ
ト16aを有し、このウエイト16aの作用でバンドホ
ルダレバー16は常時下方を向くように動作する。
【0017】そして、バンドホルダピン18aは一定方
向に傾倒可能にバンドホルダピン18に連結されてい
る。このバンドホルダピン18aはバンドホルダレバー
16の軸方向に傾倒可能にホルダピン18に連結され、
反転プレート10を圧縮室1の床部に倒置して反転装置
8をリセットした状態ではバンドホルダレバー16の作
用で回転して装置前方に傾倒動作するよう構成されてい
る。また、バンド外れ止め部材20はバンドホルダピン
18aを軸方向に跨ぐようにコ字状に形成して設けら
れ、バンドホルダピン18aに掛けたバンド9が外れな
いようにしているし、板バネ19はバンドホルダピン1
8aの外周面に接触してバンドホルダピン18aの傾倒
動作を規制している。板バネ19、バンド外れ止め部材
20共反転プレート10に固定されている。
【0018】このように形成したバンド案内部は、バン
ドセット時は、反転装置8が反転した状態即ちホルダピ
ン18が浮いた状態にあるので、ウエイト16aの作用
によりバンドホルダレバー16はホルダピン18から垂
下した状態となり、バンドホルダレバー16の軸方向に
傾倒可能なバンドホルダピン18aも下方に傾倒可能と
なり、バンド9が外れやすい前方には傾倒動作しないの
でバンド9はバンドホルダピン18aから外れることが
ない。
【0019】また、反転装置8がリセットされた状態で
は、ウエイト16aが圧縮室1の床面上を前方に移動し
てバンドホルダレバー16が回動してその軸が前後方向
を向く。この作用でバンドホルダピン18aも回転して
前方に傾倒可能となり、バンド9は外れやすくなる。こ
のように、バンド案内部17は挿通セットしたバンド9
を確実に保持し、反転装置8が反転動作している間は外
れることが無いし、リセットされて反転プレート10が
倒置した状態ではバンド9が外れ易くなるので、梱包作
業がし易いし、バンド案内部の信頼性も高く維持でき
る。
【0020】次にバンド押出機構を図9〜図11を基に
説明する。図9〜図11はバンド押出機構部を抜き出し
た図で、図9は左側面説明図、図10は背面説明図、図
11は平面説明図を示している。プレス板2の前後端部
に左右に夫々一対のスプロケット22a,22b、22
a,22bを設け、圧縮梱包装置の本体フレーム13の
背部の上下にも左右夫々一対のスプロケット22c,2
2d、22c,22d及び本体フレーム13前側上部に
も本体背部上方に設けたスプロケット22cに平行に左
右一対のスプロケット22e、22eを設け、左右夫々
のスプロケットの組に一対のチェーン12,12が側面
視略L字状に、そして夫々前後方向に立設した平面内に
巻回されている。
【0021】本体フレーム13背部の下部に設けたスプ
ロケット22dはプレス板2の下限位置より下方に設け
られ、上部のスプロケット22cは上限位置より上方に
設けられている。また、チェーン12のうち、プレス板
2に掛け渡した内側チェーン12bの上昇したプレス板
2に係合する位置にバンド係合部であるバンドフック2
3を有し、本体フレーム13の背面側の圧縮室1上方の
スプロケット22cに掛け渡した外側チェーン12aの
上下2ヶ所にプレス板係合部であるチェーンフック24
a、24bが取り付けられている。
【0022】チェーン12は、プレス板2の前後方向に
設けたスリット2a内に配置され、スリット2aにはそ
のチェーン12に平行に選択クランプ手段としてのチェ
ーンクランプ板25が配置されている。このチェーンク
ランプ板25はプレス板2上面に配置されたソレノイド
27により駆動されて前後動し、後部に設けたチェーン
との係合部25aがバンドフック23と係合するか、2
つのチェーンフック24a,24bの間に挿入されてる
か何れか一方の動作をする。係合部25aは、チェーン
クランプ板25の後部に後方に更に突設したチェーンフ
ック係合部28と、略L字状に側方から前方へ折曲げ形
成したバンドフック把持部29から成り、チェーンクラ
ンプ板25が後方に移動することでチェーンフック係合
部28が2つのチェーンフック24a,24bの間に配
置されプレス板2の昇降動により何れか一方に係合し、
前方に移動することでバンドフック把持部29がバンド
フック23を把持し、バンドフック23を保持する。
【0023】図8は弛み防止機構の説明図であり、バン
ドリール4近傍の拡大図を示し、(a)は背面図、
(b)は左側面図を示している。図において、31はバ
ンドリール4から引き出されたバンド9を圧縮室1へ案
内する弛み防止手段としてのバンドロックバーであり、
回転可能に圧縮室1の上方後部に取り付けられた棒状体
であり、左右端部にバンドを挿通案内する挿通孔31a
が設けられている。また、ねじりばね32が外嵌されて
本体フレーム13に取り付けられている。そして、中央
には下端が反転バー11の中間ボス15に係合する係合
部を有するバンドロックセットバー33が垂下状態に連
結されている。
【0024】反転装置8が反転動作状態では、バンドロ
ックバー31はねじりばね32の作用でバンド挿通孔3
1aに挿通したバンドが抵抗無く引き出せる角度を維持
し、反転装置8がリセットされたら反転バー11の中間
ボス15がバンドロックセットバー33を引き下げてバ
ンドロックバー31をねじりばね32に抗して回転させ
る。こうして、バンド9の引き出しに抵抗が生じ、バン
ド9を引き出し難くしている。
【0025】また、プレス板2前端の排出扉6側には排
出扉6の開閉作用で回動する反転セットレバー35が軸
着されている。この反転セットレバー35は、一端に排
出扉6に係合するローラ36が取り付けられ、反転セッ
トレバー35の他端はプレス板2の後方向に延びた反転
セットロッド37が設けられている。反転セットロッド
37の後端部には、反転バー11のローラ14に係合す
る係合片38が設けられている。この係合片38は、排
出扉6開放時には反転バー11のローラ14の下部に挿
入配置され、プレス板2の上昇と共に反転バー11に係
合して反転バー11を上方へ摺動移動させて反転装置8
を反転状態にする。また、排出扉6が閉操作されると反
転セットレバー35が回動し、係合片38はローラ14
の保持を止め、この操作で反転バー11は下方へ摺動移
動して、反転装置8はリセット動作する。
【0026】次に上記構成の圧縮装置のバンドセット手
順及び圧縮動作を説明する。最初にリール受け5にセッ
トしたバンドリール4からバンド9を引き出し、バンド
ロックバー31のバンド挿通孔31aに通して反転した
状態の反転装置8のバンドホルダピン18aに掛けた
後、本体前面下部に設けたバンド掛止部であるフック4
0に引っ掛けてセットする。但し、バンドリール4を最
初に取り付けた時以外はバンドロックバー31にバンド
9を通す作業は必要ない。このように、3箇所にバンド
を挿通或いは掛止するだけでバンドセットが完了するの
でバンドセット作業が容易である。特に、圧縮室内部の
装着操作は反転状態にある反転装置のバンドホルダピン
に掛ければよいので、圧縮室奥まで手を伸ばす必要が無
く、作業者への負担が少ない。
【0027】バンドセット後、排出扉6を閉じる。反転
セットレバー35のローラ36が押されて反転セットレ
バー35が回動し、反転セットロッド37を介して係止
片38と反転バー11によるローラ14の係止保持が解
除され、反転プレート10が圧縮室1床面まで下降す
る。この下降の際に、バンドホルダピン18aはバンド
9を保持して引いて行き、バンド9は圧縮室1奥部から
底部に掛けてL字状にセットされる。
【0028】そして、排出扉6を開けた状態ではバンド
ロックバー31が非ロックの角度に保持されているの
で、バンド9を抵抗無く引き出せるが、排出扉6が閉じ
られることで、バンドロックバー31が回動してバンド
9を引き出し難くするので、バンド9が余分に引き出さ
れることが無く、引き出されたバンド9に弛みが発生す
るようなことが無く、バンド9が絡まったり、掛合部の
係合が外れるようなことがない。
【0029】バンド9をセットして排出扉6を閉めた
ら、投入扉7を開けて被処理物を投入し、被処理物の投
入が終了したら、投入扉7を閉めて圧縮ボタンを押して
圧縮を開始する。プレス板2が下限まで下降すると下限
リミットスイッチの作用で下限で停止した後プレス板は
上限まで上昇する。
【0030】図12は、この圧縮動作のプレス板2及び
チェーン12の位置の変化を示す要部側面図であり、図
中でプレス板2が下限まで移動した状態を2点鎖線で示
している。図示するように通常の圧縮工程では、チェー
ンクランプ板25のバンドフック係合部29がバンドフ
ック23をクランプ(把持)した状態でプレス板2は下
降及び上昇する。従って、チェーン12はバンドフック
23がバンド押出操作をする方向に回転せず、バンド9
はセットされた状態のままバンドリール4からバンド9
が引き出されることがない。そして、プレス板2が上限
まで上昇したら、再度投入扉7を開けて被圧縮物を投入
し、上記圧縮操作を数回繰り返すと、圧縮圧力が設定圧
力を超えて、下限リミットスイッチが作動する前に圧力
スイッチが作動してプレス板は上限まで上昇し圧縮動作
が停止される。尚、この時梱包圧縮ボタンのランプは点
灯して梱包できる状態であることを作業者に知らせるよ
う動作する。
【0031】圧縮動作停止後、図示しない梱包圧縮ボタ
ンを押すと、ソレノイド27が作動してチェーンクラン
プ板25が後方に移動してバンドフック23がチェーン
クランプ板25のバンドフック係合部29から外れてプ
レス板2とチェーン12の係合が解除され、プレス板2
のみ下降する。プレス板2は下降する際にチェーンクラ
ンプ板25の後端部が外側チェーン12aに設けられた
2つのチェーンフック24a,24bのうち下側チェー
ンフック24bに当接して下側チェーンフック24bを
押し下げ、チェーン12は回転動作する。即ち外側チェ
ーン12aを押し下げ、内側のチェーン12bが上方に
押し出され、バンドフック23はプレス板に拘束されず
に移動する。バンドフック23は、プレス板2内を前方
に移動しようとした際に近接して上下方向に配置されて
いるバンド9を引っ掛けて移動し、この時バンドフック
23の移動量に応じてバンドリール4からバンド9が引
き出される。
【0032】こうして、図13に示すようにチェーン1
2に沿ってプレス板2の前方にバンド9は引き出され、
圧縮完了圧力スイッチが作動して停止した時点で図13
に示す位置までバンドフック23は移動する。図13は
圧縮完了後のバンド引き出し操作をした状態を示し、プ
レス板2を最下点に移動した要部側面図である。2点差
線はプレス板2が上限位置にある状態を示している。そ
の後、排出扉6を開けて前方に引き出されたバンド9を
バンドフック23から外して切断し、予め前面フック4
0に掛けたバンド9の他端部と結束する。結束後、上昇
ボタンと梱包上昇ボタンを同時に操作してプレス板2を
上限まで上昇させる。
【0033】プレス板2は、上昇途中でチェーンクラン
プ板25のチェーンフック係合部29が上チェーンフッ
ク24aに係合して後側チェーン12aを引上げて行
く。この動作で、チェーン12は上記プレス板2下降時
とは逆の動作をしてプレス板2が上限位置に達した時点
でバンドフック23は最初の位置に戻る。また、プレス
板2が上昇する途中で反転セットロッド37の後部に設
けた係止片38が反転バー11のローラ14に当接して
引上げて行くので、プレス板2が上限に達した時点で反
転装置8は反転した状態になり停止する。こうして、最
初の状態に戻り、切断したバンド9端部を反転装置8の
バンド案内部17に掛けてフック40に掛止することで
被処理物投入可能な状態となる。
【0034】このように、索条体であるチェーンの回転
作用によりバンドが前方に引き出されるので、結束作業
時に作業者がバンド引出操作をする必要がなく、切断作
業だけで結束でき結束作業に手間を要しない。また、選
択クランプ手段としてのチェーンクランプ板がソレノイ
ドの操作で前後動し、チェーンのプレス板へのクランプ
位置を選択することで、簡易な構造で圧縮完了時のみに
チェーンによるバンド引出操作を実施でき、圧縮完了時
のみにチェーンによるバンド引出操作ができる。
【0035】更に、弛み防止手段はバンド挿通孔の角度
を変えて制御するので、弛み防止手段を回転可能な棒状
体で構成でき、簡単な構造とすることが可能であるし、
圧縮操作中にバンドが弛むことが無くなり高い信頼性を
得ることができる。そして、バンドは挿通孔に挿通する
だけなのでバンドを選ばず、特定のものに限定されるこ
とがないし、挿通操作も容易である。また、3箇所にバ
ンドを挿通或いは掛止するだけでバンドセットが完了す
るのでバンドセット作業が容易である。
【0036】尚、上記実施の形態ではチェーンを2本設
けた形態を説明しているが、結束するバンドが1本だけ
の場合はチェーンは1本で良いし、バンドが3本以上の
場合はその本数に合わせて設ければよい。また、索条体
はチェーンに限定するものではなくワイヤロープ等を用
いても同様の作用効果を得ることができる。
【0037】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1,2の発
明によれば、プレス板に連動した索条体の動作によりバ
ンドが前方に引き出されるので、結束作業時に作業者が
バンド引出操作をする必要がなく、切断作業だけで結束
でき簡易な操作で結束できる。
【0038】請求項3の発明によれば、請求項2の効果
に加えて、選択クランプ手段が索条体のクランプ位置を
選択することで、圧縮完了時のみに索条体によるバンド
引出操作ができ、簡易な構造で結束時のみバンドの引出
し操作ができる。
【0039】請求項4の発明によれば、請求項1乃至3
の何れかの効果に加えて、弛み防止手段はバンド挿通孔
の角度を変えて制御するので、簡単な構造で弛みを防止
することが可能であるし、圧縮操作中にバンドが弛むこ
とが無くなり高い信頼性を得ることができる。更に、バ
ンドは挿通孔に挿通するだけなので、バンドを選ばずバ
ンドが特定のものに限定されることがない。
【0040】請求項5の発明によれば、請求項4の効果
に加えて、3箇所にバンドを挿通或いは掛止するだけで
バンドセットが完了するのでバンドセット作業が容易で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る圧縮装置の実施形態の一例を示す
左側面説明図である。
【図2】図1の背面説明図である。
【図3】図1の平面説明図である。
【図4】図1A部を拡大した底面説明図である。
【図5】図1の圧縮装置から反転装置を抜き出した左側
面説明図である。
【図6】図5の背面説明図である。
【図7】図5の平面説明図である。
【図8】弛み防止機構の説明図であり、(a)は背面
図、(b)は左側面図である。
【図9】図1からバンド押出機構を抜き出した左側面説
明図である。
【図10】図9の背面説明図である。
【図11】図9の平面説明図である。
【図12】バンド押出動作しない場合のプレス板とチェ
ーンの動作説明図である。
【図13】バンド押出動作した場合のプレス板とチェー
ンの動作説明図である。
【符号の説明】
1・・圧縮室、2・・プレス板、6・・排出扉、7・・
投入扉、8・・反転払出装置、9・・バンド、10・・
反転プレート、11・・反転バー、12・・チェーン
(索条体)、17・・バンド案内部、22a,22b,
22c,22d,22e・・スプロケット、23・・バ
ンド係合部としてのバンドフック、24・・プレス板係
合部としてのチェーンフック、25・・選択クランプ手
段としてのチェーンクランプ板、25a・・チェーン係
合部、28。・・チェーンフック係合部、29・・バン
ドフック把持部、31・・弛み防止手段としてのバンド
ロックバー、33・・バンドロックセットバー、35・
・反転セットレバー、37・・反転セットロッド、40
・・バンド掛止部としてのフック。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレス板の下降圧縮動作により被処理物
    を圧縮処理する圧縮室を備え、圧縮室内に配置したバン
    ドで圧縮処理した被処理物を梱包操作する圧縮装置にお
    いて、索条体を、前記圧縮室上方の前部から背部を経由
    して前記プレス板が昇降動する範囲を含む圧縮室後方下
    部にかけて掛け渡し、更に前記下部からプレス板の後端
    を経由してプレス板の前端に掛け渡して前記圧縮室上方
    の前部へ一巡させて配設して設け、前記圧縮室背面に配
    設した索条体の近傍に前記バンドを垂下するよう配置す
    ると共に、前記索状体にバンド係合部を設け、プレス板
    の昇降動にあわせて前記索条体を回転可能とし、前記垂
    下状態のバンドを前記バンド係合部に係合させて前記バ
    ンド係合部をプレス板の後方から前方へ移動させて、バ
    ンドの引出操作をすることを特徴とする圧縮装置。
  2. 【請求項2】 圧縮室背面に配設した索条体のうち、プ
    レス板に掛け渡した内側索条体にバンド係合部を設ける
    と共に、圧縮室上方に掛け渡した外側索条体にプレス板
    に係合するプレス板係合部を設け、プレス板を前記プレ
    ス板係合部に係合させて下降動作させることで索条体を
    回転して前記バンド係合部をプレス板内を前方に移動さ
    せる請求項1記載の圧縮装置。
  3. 【請求項3】 内側索条体にプレス板に係止するプレス
    板係止部を設け、プレス板にプレス板係合部か前記プレ
    ス板係止部に係合或いは係止する選択クランプ手段を設
    け、該選択クランプ手段が一方を選択して係合或いは係
    止することで、プレス板の昇降動作に連動して索条体の
    回転方向を反転させる請求項2記載の圧縮装置。
  4. 【請求項4】 圧縮室へ送り出すバンドを挿通する挿通
    孔を有し、該挿通孔の角度を変更することで挿通したバ
    ンドの挿通摩擦力を変化させてバンドの引出し量を制御
    する弛み防止手段を有し、圧縮動作中は前記弛み防止手
    段が挿通孔の角度を変更してバンドの挿通摩擦力を大き
    くしてバンド引出し量を制限する請求項1乃至3の何れ
    かに記載の圧縮装置。
  5. 【請求項5】 圧縮室床部の少なくとも一部を前方に傾
    倒させて圧縮した被処理物を払出操作する反転払出装置
    を具備し、バンドセット操作が弛み防止手段の挿通孔
    と、反転払出装置に設けたバンド案内部と、圧縮室前面
    下部に設けたバンド先端を掛止するバンド掛止部との3
    箇所である請求項4に記載の反転装置。
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