JP2003289216A - 車両間無線通信システム - Google Patents
車両間無線通信システムInfo
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Abstract
基に走行路の状態に応じた無線通信の確保を可能とする
手段を備えた車両間無線通信システムの提供。 【解決手段】 丘陵や障壁1などで囲まれているコーナ
ー2がある道路では、車両Aが送信するビーコンフレー
ムなどは車両上のアンテナの位置関係によって車両Cで
受信されにくいので、左右2本のアンテナを備えた車両
からなる車群で、先頭車両(ビーコン局)はセンサによ
って検出されるハンドル切り角を基に「進行方向切れ
角」を演算して左コーナーを判定する「正切れ角閾値」
又は右コーナを判定する「負切れ角閾値」と比較し、走
行路にあるコーナーが左コーナーか右コーナーかを判定
して、左コーナーの場合は使用アンテナを右側のアンテ
ナに切換え、右コーナーの場合は使用アンテナを左側の
アンテナに切換える。
Description
道路交通システムにおける車両間の無線通信状態改善技
術に関し、具体的には、コーナーを走行中の車両隊列に
おける車両間の無線通信の確保を改善するアンテナ切換
え制御技術に関する。
術が開発されている。この技術は、例えば、道路交通シ
ステムや鉄道車両システム等への応用が大変期待される
ものである。具体的には、同一進路上の前方車両の速度
や位置を後続車へ通報することにより他車両の状態が入
手できることは、走行中の車両制御にとって大変貴重な
情報となる。このような車両間の通信手段として特開2
001−118191公報に開示の車両間無線通信シス
テムがある。この車両間無線通信システムでは、無線端
末を搭載した複数の車両が車群を構成して走行し、先頭
車がビーコン局としてビーコン信号を発生し、ビーコン
信号を基準として車群内の車両間で相互に通信を行な
う。また、無線通信システムのアンテナ切換えの従来技
術として、ダイバー方式等のアンテナ切換え技術があ
る。
無線通信システムでは、複数の車両で構成された車群が
リアルタイム且つブロードキャストに通信を行なうこと
が必須であり、ある時間間隔以上、通信が途絶しないよ
う構成されなければならない。
障壁1などで囲まれているコーナー2が続く道路では、
車両Aが送信するビーコンフレームなどは車両上のアン
テナの位置関係によって車両Cで受信されにくい事態が
想定できる。
路では従来技術であるダイバー方式等のアンテナ切換え
方式では受信感度の低下を検出してアンテナの切換えを
行なうため、上記コーナー等による通信途絶可能性の予
測が困難である。
付け出願の発明(特願2001−240980)では、
ビーコン局(先頭車両)は一定時間毎にアンテナの切換
指示をアンテナ番号順に出しながら走行して車群内の全
車両のアンテナを任意に切換え、アンテナの故障状態を
車群内で共有することによって車両間の無線通信を確保
する方法が提案されている。しかしながら、コーナー走
行中の車両の相互位置とアンテナの位置関係を有効に利
用したアンテナ切換え手段については明確にされていな
い。
あり、移動体通信において車群の先頭車両が取得する進
行方向情報を基に走行路の状態に応じた無線通信の確保
を可能とする手段を備えた車両間無線通信システムの提
供を目的とする。
に、第1の発明の車両間無線通信システムは、無線通信
機を搭載した複数の車両が車群を構成して走行し、先頭
車両に搭載された無線通信機がビーコン局としてビーコ
ン信号を発生し、ビーコン信号を基準として車群内の車
両間で相互に通信を行なう車両間無線通信システムにお
いて、複数の車両に搭載される各無線通信機は、車両の
進行方向に左右に離して配設した左アンテナ及び右アン
テナと、左アンテナ又は右アンテナのいずれか一方を使
用アンテナとして切換えるアンテナ切換え手段を備え、
ビーコン局は、更に、一定時間毎に検出される車両の進
行方向の角度の変化から進行方向切れ角を取得する進行
方向切れ角取得手段と、進行方向切れ角取得手段によっ
て取得された進行方向切れ角が所定の閾値を超えた場合
は左アンテナ又は右アンテナのうち進行方向切れ角と逆
の方向に配設されたアンテナを選択して車群内の全車両
に対し選択したアンテナへの切換指示を行ない、進行方
向切れ角が所定の閾値を超えない場合は車群内の全車両
に対し一定時間毎に左アンテナ又は右アンテナの切換指
示を行なうアンテナ切換指示制御手段とを備えたことを
特徴とする。
間無線通信システムにおいて、アンテナ切換指示制御手
段が行なう進行方向切れ角と逆の方向に配設されたアン
テナの選択は、左側に進行方向が変化している際の進行
方向切れ角の大きさが一定量以上の場合は右アンテナを
選択し、右側に進行方向が変化している際の進行方向切
れ角の大きさが一定量以上の場合は左アンテナを選択す
ることを特徴とする。
間無線通信システムにおいて、複数の車両は、それぞれ
自車両のハンドル切り角を検出するハンドル切り角検出
手段を備え、ビーコン局の進行方向切れ角取得手段は、
ハンドル切り角検出手段から取得した自車両のハンドル
切り角を基に進行方向切れ角を取得することを特徴とす
る。
間無線通信システムにおいて、複数の車両は、それぞれ
自車両の位置を取得する位置取得手段を備え、ビーコン
局の進行方向切れ角取得手段は、自車両の過去の位置と
更に過去の位置から算出した自車両の過去の進行方向
と、位置取得手段から得る自車両の現在の進行方向との
角度差を進行方向切れ角として取得することを特徴とす
る。
間無線通信システムにおいて、位置取得手段は、自車両
に設けられた磁気ネイルセンサによる磁気ネイルの検出
結果を基に自車両の位置を取得する手段を含むことを特
徴とする。
間無線通信システムにおいて、位置取得手段は、自車両
に設けられたGPS受信装置による測位結果を基に自車
両の位置を取得する手段を含むことを特徴とする。
間無線通信システムにおいて、複数の車両は、それぞれ
自車両のハンドルの切り角を検出するハンドル切り角検
出手段と、自車両の位置を検出する磁気ネイルセンサ
と、自車両の位置を検出するGPS受信装置とを備え、
ビーコン局の進行方向切れ角取得手段は、ハンドル切り
角検出手段から取得した自車両のハンドル切り角と、磁
気ネイルセンサの検出結果を基に取得した自車両の位置
と、GPS受信装置の測位結果を基に取得した自車両の
位置とにそれぞれ所定の重み付けを行なって加算した結
果を進行方向切れ角として取得することを特徴とする。
車載用無線端末を搭載した車両の一実施例を示す図であ
り、図3は図1の車両に搭載される無線端末の一実施例
の構成を示すブロック図である。
(L)、ANT(R)は車両20に搭載された車載用無
線端末10(図3)のアンテナであり、車両20の進行
方向に対して左右に離して配設されている。また、図3
で、車載用無線端末10はアンテナANT(L)、AN
T(R)、アンテナ切換え部11、無線通信部12、メ
モリ13、使用アンテナ指示制御部14、制御部15、
進行方向切れ角演算モジュール16及び車両インターフ
ェイス17を備えている。なお、符号18は車両側制御
器18−1及び各種センサ18−2からなる外部装置を
示す。
両20の左右に設けられており制御部15からの切換え
制御信号に基きアンテナ切換え部11で切換えられ、無
線通信部12からのデータの送信を行なうと共に他の車
両に搭載されている車載用端末からのデータを受信して
無線通信部12に渡す。
なり、制御部15の制御により送受信アンテナをアンテ
ナANT(L)又はアンテナANT(R)のいずれか一
方に高速で切換える。なお、アンテナANT(L)、A
NT(R)及びアンテナ切換え部11は多重化されたア
ンテナ部を構成する。
定の通信手順により、アンテナANT(L)又はアンテ
ナANT(R)を介してビーコン制御フレームの受信及
びデータフレームの送受信を行なう。なお、車載用無線
端末10がビーコン局の場合にはビーコン制御フレーム
の送受信及びデータフレームの送受信を行なう。
したビーコン制御フレーム及びデータフレームの記憶や
車両インターフェイス17を介して取得した車両データ
(車速、進行方向の方位、現在位置(座標)等)やアン
テナフェールマップ(AFM)を制御部15の制御下で
記憶する。
ターフェイス17からのデータ及びメモリ13に保持さ
れている車両の「進行方向切れ角」を基に図4に示すよ
うな手順(ビーコン局の使用アンテナ指示手順)により
使用アンテナを決定し、制御部15に使用アンテナ情報
を渡す。
グラム格納メモリ、RAM及び内部時計等(図示せず)
の周辺回路から構成されるコンピュータ構成をなしてお
り、CPU(又はMPU)はプログラム格納メモリに記
録された制御プログラムにより装置全体の制御を実行す
る。また、プログラム格納メモリに記録された通信制御
プログラムにより他グループとのビーコン通信手順の実
行及びアンテナの自動切換制御手順を含む無線通信手順
の実行等を行なう。
手順は無線端末を搭載した複数の車両が車群を構成して
走行し、先頭車に搭載された無線端末がビーコン局とし
てビーコン信号を発生し、ビーコン信号を基準として車
群内の車両間で相互に通信を行なう無線通信システムに
おいて、前述した特願2001−240980に記載の
発明によるアンテナの自動切換制御手順(つまり、ビー
コン局は一定時間毎にアンテナの切換指示をアンテナ番
号順に出しながら走行して車群内の全車両のアンテナを
任意に切換え、アンテナの故障状態を車群内で共有する
ことによって車両間の無線通信を確保するアンテナの自
動切換制御手順)に、コーナー等を走行中の車両の相互
位置とアンテナの位置関係を有効に利用したアンテナ切
換え手段(つまり、図4に示すビーコン局の使用アンテ
ナ指示手順と進行方向切れ角演算手順)を加えたもので
ある。
には制御プログラムや上記特願2001−240980
に記載の発明によるアンテナの自動切換制御手順等を含
む通信制御プログラム及びビーコン情報、各種設定値及
びその他の処理プログラムが記録されている。また、R
AMはワークメモリとして用いられ、車載用無線端末1
0の起動時にプログラム格納メモリに格納されている制
御プログラムを常駐させる他、適時、上述した通信制御
プログラム、ビーコン情報等、或いはその他の処理プロ
グラムをプログラム格納メモリから読み出して実行に必
要な間駐在させる。
5に示すような手順(進行方向切れ角演算手順)で車両
インターフェイス17からのデータに基き車両の「進行
方向切れ角」を演算する。
20側のセンサ18−2によって取得される車速、進行
方向の方位、現在位置(座標)等の車両データをデジタ
ルデータに変換して制御部15の制御下でメモリ13に
送ったり、メモリ13から読み出したデータを信号変換
して車両側に送る(例えば、メモリ13から駆動系制御
データを読み出した場合には、車両に備えられている車
両側制御部18−1に送る)。
として、タイヤの方向を制御させるモータに備えられて
いるインクリメンタルエンコーダハンドル等のようなハ
ンドルの切り角を検出するハンドル切り角センサ、磁気
ネイルセンサ情報とマップマッチング情報から自車位置
を検出できる磁気ネイルセンサモジュール、GPS受信
装置の緯度情報とマップマッチング情報から自車位置を
検出できるGPSセンサモジュール等を備えているもの
とする。
コン局の使用アンテナ指示手順を示すフローチャートで
ある。以下の説明で、「進行切れ角」とは直進方向を0
としたとき左方向の角度を正、右方向の角度を負とした
車両20からの情報であり、図4のフローチャートのス
テップS2、つまり、進行切れ角演算モジュール16に
よる演算結果(=図5(b)に示す進行切れ角演算手順
による演算結果)として取得する情報である。また、
「アンテナ固定カウンタ」は一定時間アンテナが片側に
保持されていることを検出するための手段(変数)であ
る。なお、図2の説明で述べたように、車両20は車両
側センサ18−2として、ハンドルの切り角を検出する
ハンドル切り角センサを備えており、検出された切り角
は車両インターフェイス17を介して使用アンテナ指示
制御部14に渡される。
「アンテナ固定カウンタ」をゼロクリアして初期化する
と共に、進行方向切れ角演算モジュール16を呼び出
し、図5(a)の進行方向切れ角初期化手順を実行させ
る(ステップS1)。
方向切れ角演算モジュール16を呼び出し、図5(b)
の進行方向切れ角演算手順を実行させて「進行切れ角」
を取得する(ステップS2)。
プS2で取得した「進行切れ角」が「正切れ角閾値」を
超えているか否かを調べ、「正切れ角閾値」を超えてい
る場合、すなわち車両20が左方向に向かっているとき
にはステップS4に遷移し、「正切れ角閾値」を超えて
いない場合はステップS5に遷移する(ステップS
3)。
は、使用アンテナ指示制御部14は現在の使用アンテナ
を調べ、現在の使用アンテナがANT(L)の場合には
ステップS9に遷移し、現在の使用アンテナがANT
(R)の場合にはステップS10に遷移する(ステップ
S4)。
ときには、使用アンテナ指示制御部14は上記ステップ
S2で取得した「進行切れ角」が「負切れ角閾値」未満
か否かを調べ、「負切れ角閾値」未満の場合、すなわち
車両20が右方向に向かっているときにはステップS6
に遷移し、「負切れ角閾値」未満でない場合、つまり直
進していると判定した場合はステップS7に遷移する
(ステップS5)。
は、使用アンテナ指示制御部14は現在の使用アンテナ
を調べ、現在の使用アンテナがANT(R)の場合には
ステップS9に遷移し、現在の使用アンテナがANT
(L)の場合にはステップS10に遷移する(ステップ
S6)。
ンテナ指示制御部14は図6のアンテナの自動切換制御
手順(=特願2001−240980に記載の発明によ
るアンテナの自動切換制御手順)によるアンテナの切換
えのために制御部15に制御を渡し(ステップS7)、
図6のアンテナの自動切換制御手順から遷移があると
「アンテナ固定カウンタ」の値を調べ、「アンテナ固定
カウンタ」の値が「アンテナ切換え閾値」を超えている
場合は所定時間を経過したものとしてステップS9に遷
移し、「アンテナ切換え閾値」を超えていない場合はス
テップS10に遷移する(ステップS8)。
5にアンテナ切換え指示を出すと共に「アンテナ固定カ
ウンタ」をゼロクリアしてステップS2に戻る(ステッ
プS9)。
ナ固定カウンタ」の値に所定値を加えて「アンテナ固定
カウンタ」をインクリメントし、ステップS2に戻る
(ステップS10)。
ンテナ指示制御部14の動作手順により、コーナー走行
中にも直線走行中にも隊列走行中の車群の先頭車両(ビ
ーコン局)の制御部(15)にアンテナの切換指示が出
される。従って、ビーコン局は直線走路走行中にもコー
ナー走行中にも、走行しながら一定時間毎にアンテナの
切換指示信号を車郡内の車両にアンテナ番号順に出して
車群内の全車両のアンテナを切換えさせることができ
る。すなわち、図7に示すように車群を構成する全ての
車両が走行路に応じたアンテナの切換えを行なうことが
できることとなる。
(先頭車両に搭載される無線端末)の使用アンテナ指示
制御部14及び進行切れ角演算モジュール16を独立し
た回路として説明したが、回路に限定されない。つま
り、図1の使用アンテナ指示制御部14及び/又は進行
切れ角演算モジュール16をプログラムで構成し、制御
部15のプログラム格納メモリにこれらを格納し、無線
端末1がビーコン局の場合に制御部15の制御下で実行
するように構成できる。この際、進行切れ角演算モジュ
ール16に相当するプログラムは使用アンテナ指示制御
部14に相当するプログラムのサブプログラム(サブル
ーチン)として構成できる。また、プログラム格納メモ
リは物理的に1個とは限定されず、用途に応じて別々の
プログラム格納メモリに格納することもできる。
「進行切れ角」の演算手順等を示すフローチャートであ
り、図5(a)は進行切れ角初期化手順を示し、図5
(b)は進行切れ角演算手順を示し、図5(c)はセン
サ割込み時の動作例を示す。
0は車両側センサ18−2として、ハンドル切り角を検
出する切り角センサ、磁気ネイルセンサ情報とマップマ
ッチング情報から自車位置を検出できる磁気ネイルセン
サモジュール、GPS受信装置の緯度情報とマップマッ
チング情報から自車位置を検出できるGPSセンサモジ
ュールを備えており、各センサによって検出された情報
は車両インターフェイス17を介して進行方向演算モジ
ュール16に渡される。
pp、Pg、Pgp、Pgppは標高方向をz方向正と
して右手系で表現されるX、Y位置情報であって、ある
基準フレームに対して原点及びX軸方向を固定したフレ
ームでの座標位置である。
進行切れ角演算モジュール16は図4のステップS1に
よる呼び出しがあるとセンサ進行方向角ベクトルΘ=
[t1、t2、t3]を[0,0,0]として初期化す
ると共に、センサ重みベクトルW=[w1、w2、w
3]を定数定義する(ステップT1)。
イルセンサモジュールから受け取った現在ネイル位置情
報ベクトルPmと、一回前の過去1ネイル位置情報ベク
トルPmp、及び過去の更に過去(2回前)の過去2ネ
イル位置情報ベクトルPmppをそれぞれメモリ13上
に保持する。具体的には、磁気ネイルセンサ使用時に
は、磁気ネイルセンサモジュールは磁気ネイルセンサの
出力(ネイル位置番号)とマップマッチングによるメモ
リ上のマップ情報から現在ネイル位置情報ベクトルPm
=[Xm、Ym]を検出し、車両インターフェイス17
を介して進行切れ角演算モジュール16に渡し、進行切
れ角演算モジュール16は現在ネイル位置情報ベクトル
Pmを受け取るとメモリ13に保持している過去1ネイ
ル位置情報ベクトルPmpを過去2ネイル位置情報ベク
トルPmpp=[Xmpp、Ympp]とし、メモリ1
3に保持している現在ネイル位置情報ベクトルPmを過
去1ネイル位置情報ベクトルPmp=[Xmp、Ym
p]としてから、受け取った現在ネイル位置情報ベクト
ルPmをメモリ13に保持する。すなわち、現在ネイル
位置情報ベクトルPmを受け取ると、メモリ13に保持
する現在、過去1、過去2のネイル位置を更新する(但
し、磁気ネイルセンサ未使用時にはセンサ重みベクトル
Wの要素であるw2にゼロ(0)を代入する)(ステッ
プT2)。
ンサモジュールから受け取った現在GPS位置情報ベク
トルPgと、一回前の過去1GPS位置情報ベクトルP
gp、及び過去の更に過去(2回前)の過去2GPS位
置情報ベクトルPgppをそれぞれメモリ13上に保持
する。具体的には、GPS受信装置使用時には、GPS
センサモジュールはGPS受信装置から取得する位置情
報(緯度、経度)とマップマッチングによるメモリ上の
マップ情報から現在GPS位置情報ベクトルPg=[X
g、Yg]を検出し、車両インターフェイス17を介し
て進行切れ角演算モジュール16に渡し、進行切れ角演
算モジュール16は現在GPS位置情報ベクトルPgを
受け取るとメモリ13に保持している過去1GPS位置
情報ベクトルPgpを過去2GPS位置情報ベクトルP
gpp=[Xgpp、Ygpp]とし、メモリ13に保
持している現在GPS位置情報ベクトルPgを過去1G
PS位置情報ベクトルPgp=[Xgp、Ygp]とし
てから、受け取った現在GPS位置情報ベクトルPgを
メモリ13に保持する。すなわち、現在GPS位置情報
ベクトルPgを受け取ると、メモリ13に保持する現
在、過去1、過去2のGPS位置を更新し、図4のステ
ップS2に遷移する(但し、GPSセンサ未使用時には
センサ重みベクトルWの要素であるw3にゼロ(0)を
代入する)(ステップT3)。
4のステップS1からの遷移があると、進行切れ角演算
モジュール16はセンサ重みベクトルWをWcに代入
し、Wc=[wc1、wc2、wc3]とし(ステップ
U1)、切り角センサから車両インタフェース17を介
して渡されるハンドル切り角検出値をt1に代入する
(ステップU2)。
定時間(又は所定走行距離)毎に図5(c)に示すよう
なセンサ割込みを行ない、車両インターフェイス17を
介して車両側センサ18−2の磁気ネイルセンサモジュ
ール及びGPSセンサモジュールから現在ネイル位置情
報ベクトルPm及びGPS位置情報ベクトルPgを取得
すると共に、過去1ネイル位置情報ベクトルPmp、過
去2ネイル位置情報ベクトルPmpp、過去1GPS位
置情報ベクトルPgp、過去2GPS位置情報ベクトル
Pgppを更新する(ステップU3)。
ベクトルPmと過去1ネイル位置情報ベクトルPmpの
比較と、過去1ネイル位置情報ベクトルPmpと過去2
ネイル位置情報ベクトルPmppの比較を行ない、Pm
=PmpかPmp=Pmppの場合は方向切れ角t2が
計算不能のためステップU6に遷移し、それ以外の場合
はステップU5に遷移する(ステップU4)。
は、メモリ13に保持している現在ネイル位置情報ベク
トルPm、過去1ネイル位置情報ベクトルPmp、過去
2ネイル位置情報ベクトルPmppから方向切れ角t2
を計算する。すなわち、t2=−atan2(Ympp
−Ymp,Xmpp−Xmp)+atan2(Ymp−
Ym,Xmp−Xm)として演算してt2を求め、演算
後、−π≦t2≦πとなるように再演算してステップU
7に遷移する。ここで、atan2(y,x)は、x≠
0のとき、atan2(x/y)、x=0、y<0のと
き、−π/2、x=0、y>0のときπ/2を返す逆正
接関数である(ステップU5)。
サ重みベクトルWcの要素wc2に0を代入してステッ
プU7に遷移する(ステップU6)。
情報ベクトルPgと過去1GPS位置情報ベクトルPg
pの比較と、過去1GPS位置情報ベクトルPgpと過
去2GPS位置情報ベクトルPgppの比較を行ない、
Pg=PgpかPgp=Pgppの場合は方向切れ角t
3が計算不能のためステップU9に遷移し、それ以外の
場合はステップU8に遷移する(ステップU7)。
は、メモリ13に保持している現在GPS位置情報ベク
トルPg、過去1GPS位置情報ベクトルPgp、過去
2GPS位置情報ベクトルPgppから方向切れ角t3
を計算する。すなわち、t3=−atan2(Ygpp
−Ygp,Xgpp−Xgp)+atan2(Ygp−
Yg,Xgp−Xg)として演算してt3を求め、演算
後、−π≦t3≦πとなるように再演算してステップU
10に遷移する(ステップU8)。
サ重みベクトルWcの要素wc3に0を代入してステッ
プU10に遷移する(ステップU9)。
ベクトルΘの内積を演算して「進行切れ角」を取得し、
図4のステップS3に遷移する(ステップU10)。
で、磁気ネイルセンサ使用時には、進行切れ角演算モジ
ュール16は時間カウンタ(又は走行距離カウンタ)に
より時間(又は走行距離)を調べ、一定時間(又は所定
走行距離)になるとステップU3−2に遷移して割り込
みを行なう。それ以外の場合は時間カウンタ(又は走行
距離カウンタ)をカウントアップして図4のステップS
4に遷移する(ステップU3−1)。
ルセンサモジュールから現在ネイル位置情報ベクトルP
mを取得し、受け取った現在ネイル位置情報ベクトルP
mと、一回前の過去1ネイル位置情報ベクトルPmp、
及び過去の更に過去(2回前)の過去2ネイル位置情報
ベクトルPmppを検出する。具体的には、磁気ネイル
センサ使用時に進行切れ角演算モジュール16は磁気ネ
イルセンサモジュールによる現在ネイル位置情報ベクト
ルPm[Xm、Ym]を車両インターフェイス17を介
して取得し、メモリ13に保持している過去1ネイル位
置情報ベクトルPmpを過去2ネイル位置情報ベクトル
Pmpp=[Xmpp、Ympp]として代入し、メモ
リ13に保持している現在ネイル位置情報ベクトルPm
を過去1ネイル位置情報ベクトルPmp=[Xmp、Y
mp]として代入する。また、磁気ネイルセンサモジュ
ールから取得した現在ネイル位置情報ベクトルPmをメ
モリ13に保持する(ステップU3−2)。
演算モジュール16はGPS受信装置から現在GPS位
置情報ベクトルPgを取得し、受け取った現在GPS位
置情報ベクトルPgと、一回前の過去1GPS位置情報
ベクトルPgp、及び過去の更に過去(2回前)の過去
2GPS位置情報ベクトルPgppを検出する。具体的
には、GPS受信装置使用時に進行切れ角演算モジュー
ル16はGPSセンサモジュールによる現在GPS位置
情報ベクトルPg[Xg、Yg]を車両インターフェイ
ス17を介して取得し、メモリ13に保持している過去
1GPS位置情報ベクトルPgpを過去2GPS位置情
報ベクトルPgpp=[Xgpp、Ygpp]として代
入し、メモリ13に保持している現在GPS位置情報ベ
クトルPgを過去1GPS位置情報ベクトルPgp=
[Xgp、Ygp]として代入する。また、GPS受信
装置から取得した現在GPS位置情報ベクトルPgをメ
モリ13に保持し、時間カウンタ(又は走行距離カウン
タ)をゼロクリアして図5(b)のステップU4に遷移
する(ステップU3−3)。
アンテナ自動切換処理手順を示すフローチャートであ
り、この手順は前述した特願2001−240980に
記載の発明によるアンテナの自動切換制御手順と同様の
手順である。以下の説明で、各車両の無線端末10は図
8に示すようなアンテナフェールマップ(AFM)を持
っているものとする。ここで、AFMは各車両の状態を
示す変数である。また、各車両の無線端末10は変数と
してAFMのほかに未受信の期間(又は回数)を示す
「切換えカウンタ」を備えている。これらAFM及び
「切換えカウンタ」はメモリ13に保持される。更に、
各車の無線端末10は、定数として、どのくらいの期間
未受信が続けば使用中のアンテナが切換えられて異常と
なるかを示す「アンテナ切換え閾値」をもっている(メ
モリ13に設定され、記憶されている)。 また、制御
の基点となる車両(この例では先頭車両)に搭載されて
いる無線端末をビーコン局と呼ぶ。また、車載用無線端
末10の起動時に制御部15はメモリ13に保持されて
いるAFMをすべて正常にプリセットして「切換えカウ
ンタ」をクリアする。
作は図4のステップS6から遷移を受けてステップV1
〜V9を経て図4のステップS8に至るステップ(=図
4のステップS7)であり、ビーコン局以外の局(スレ
ーブ局:先頭車両以外の車両に搭載されている無線端
末)の動作は一定時間毎に図6のステップV1〜V9を
経てステップV9からステップV1に戻るステップであ
る。
はビーコンが正常に受信されたか否かを調べ(ステップ
V1)、正常に受信された場合は「切換えカウンタ」を
クリアし、ステップV4に遷移する(ステップV2)。
タ又はビーコンが正常に受信されなかった場合や受信エ
ラーとなっている場合には、制御部15は「切換えカウ
ンタ」を定期的に所定値ずつ増分(インクリメント:in
crement)させ、ステップV4に遷移する(ステップV
3)。次に、制御部15は各局(各車両の無線端末)で
受信されたビーコンやビーコン局が送信するビーコンが
アンテナ切換え制御指示フラグを含んでいるか否かを調
べ(ステップV4)、切換え制御指示フラグがある場合
は更に切換え先のアンテナのAFMの状態を調べ(ステ
ップV5)、正常である場合はアンテナ切換え制御フラ
グをアンテナ切換え部11に出してアンテナANT
(L)をアンテナANT(R)に、或いはアンテナAN
T(R)をアンテナANT(L)に切換え、「切換えカ
ウンタ」をクリアする(ステップV6)。
ンにアンテナ切換え制御指示フラグがない場合、上記ス
テップV5で切換え先のアンテナのAFMの状態が正常
でない場合、又は上記ステップV6でアンテナを切換え
た場合は、「切換えカウンタ」の値を調べ(ステップV
7)、「アンテナ切換え閾値」以上であればステップV
8に遷移し、「アンテナ切換え閾値」未満であれば、図
4のステップS8に遷移する(ステップV7)。
値が「アンテナ切換え閾値」以上の場合は制御部15は
ビーコンが受信されていなかった期間が長かったとして
使用中のアンテナが異常であることをAFMにマッピン
グし(ステップV8)、アンテナ切換え処理、つまり、
アンテナ切換え制御指示フラグのアンテナ切換え部11
への送出によるアンテナの切換え及び「切換えカウン
タ」のクリア、を行なう(ステップV9)。
え例)図7はコーナーを含む走行路でのアンテナ切換え
の説明図であり、符号70はV字状にカーブする走行
路、符号71で示す矢印は車群の進行方向、符号72は
左コーナーに続くゆるいカーブ、符号73は左コーナ
ー、符号74、76は直線走路、符号75は右コーナー
を意味する。
71で走行しているとしたとき、「進行方向切れ角」の
絶対値が「負切れ角閾値」の絶対値より小さい場合は直
線走路とみなし、使用アンテナ指示制御部14は図4の
ステップS5→S7→S8→S9によりアンテナ切換指
示を制御部15に送り、制御部15はアンテナ切換え部
11に切換え制御指示フラグを送って使用アンテナの左
右を切換えさせる。
「進行方向切れ角」が「正切れ角閾値」より大きくなる
ので、使用アンテナ指示制御部14は図4のステップS
3→S4→S9により制御部15はアンテナ切換え部1
1に切換え制御指示フラグを送って使用アンテナをAN
T(R)に切換えさせる。
ると「進行方向切れ角」の絶対値が「負切れ角閾値」の
絶対値より小さくなるので、使用アンテナ指示制御部1
4は図4のステップS5→S7→S8→S9によりアン
テナ切換指示を制御部15に送り、制御部15はアンテ
ナ切換え部11に切換え制御指示フラグを送って使用ア
ンテナの左右を切換えさせる。
行方向切れ角」が「負切れ角閾値」未満となるので、使
用アンテナ指示制御部14は図4のステップS5→S6
→S9によりアンテナ切換指示を制御部15に送り、制
御部15はアンテナ切換え部11に切換え制御指示フラ
グを送って使用アンテナをANT(L)に切換えさせ
る。
テナ指示制御部14は図4のステップS5→S7→S8
→S9によりアンテナ切換指示を制御部15に送り、制
御部15はアンテナ切換え部11に切換え制御指示フラ
グを送って使用アンテナの左右を切換えさせる。
の一実施例を示す図であり、AFM30は各車両の無線
端末毎に保持されるテーブルであり、メモリ13に保持
される。AFM30にはグループ内の各車両(この例で
は車両1〜4)の無線端末(10)のアンテナ(ANT
(L)、ANT(R))の状態(正常/異常)がそれぞ
れ記憶されている。また、図8で○/×で示してあるの
は正常又は異常のどちらかの状態を示すマーク(○又は
×)が記憶されることを意味する。なお、図示の例では
○印を正常、×印を異常を示すマークとしたが実際には
所定のフラグ値、例えば、アンテナが正常→0アンテナ
が異常→1が記憶される。
が本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種々
の変形実施が可能であることはいうまでもない。
車群内無線通信において、車群内先頭車両が車両の左右
に配設されたアンテナのうち進行方向切れ角と逆の方向
に配設されたアンテナを選択し、車群内の全車両に対し
アンテナ切換指示を行なうことで、走行路に応じた、車
群内の車両間のより信頼性の高い無線通信の確保が可能
な手段を提供できる。
ある。
した車両の一実施例を示す図である。
ク図である。
用アンテナ指示手順を示すフローチャートである。
角」の演算手順等を示すフローチャートである。
ートである。
明図である。
を示す図である。
手段) 15 制御部 16 進行方向切れ角演算モジュール(進行切れ角取得
手段) 17 車両インターフェイス 18 外部装置 18−1 車両側制御機器 18−2 各種センサ(ハンドル切り角検出手段、磁気
ネイルセンサ、GPS受信装置) 30 AFM(アンテナフェールマップ(アンテナ状態
情報))
Claims (7)
- 【請求項1】 無線通信機を搭載した複数の車両が車群
を構成して走行し、先頭車両に搭載された無線通信機が
ビーコン局としてビーコン信号を発生し、ビーコン信号
を基準として車群内の車両間で相互に通信を行なう車両
間無線通信システムにおいて、 前記複数の車両に搭載された各無線通信機は、車両の進
行方向に左右に離して配設した左アンテナ及び右アンテ
ナと、前記左アンテナ又は右アンテナのいずれか一方を
使用アンテナとして切換えるアンテナ切換え手段を備
え、 前記ビーコン局は、更に、一定時間毎に検出される車両
の進行方向の角度の変化から進行方向切れ角を取得する
進行方向切れ角取得手段と、前記進行方向切れ角取得手
段によって取得された進行方向切れ角が所定の閾値を超
えた場合は前記左アンテナ又は右アンテナのうち前記進
行方向切れ角と逆の方向に配設されたアンテナを選択し
て車群内の全車両に対し選択したアンテナへの切換指示
を行ない、前記進行方向切れ角が所定の閾値を超えない
場合は車群内の全車両に対し一定時間毎に前記左アンテ
ナ又は右アンテナの切換指示を行なうアンテナ切換指示
制御手段とを備えたことを特徴とする車両間無線通信シ
ステム。 - 【請求項2】 前記アンテナ切換指示制御手段が行なう
進行方向切れ角と逆の方向に配設されたアンテナの選択
は、左側に進行方向が変化している際の前記進行方向切
れ角の大きさが一定量以上の場合は右アンテナを選択
し、右側に進行方向が変化している際の前記進行方向切
れ角の大きさが一定量以上の場合は左アンテナを選択す
る、ことを特徴とする請求項1記載の車両間無線通信シ
ステム。 - 【請求項3】 前記複数の車両は、それぞれ自車両のハ
ンドル切り角を検出するハンドル切り角検出手段を備
え、 前記ビーコン局の進行方向切れ角取得手段は、前記ハン
ドル切り角検出手段から取得した自車両のハンドル切り
角を基に進行方向切れ角を取得することを特徴とする請
求項1記載の車両間無線通信システム。 - 【請求項4】 前記複数の車両は、それぞれ自車両の位
置を取得する位置取得手段を備え、 前記ビーコン局の進行方向切れ角取得手段は、自車両の
過去の位置と更に過去の位置から算出した該車両の過去
の進行方向と、前記位置取得手段から得る自車両の現在
の進行方向との角度差を進行方向切れ角として取得する
ことを特徴とする請求項1記載の車両間無線通信システ
ム。 - 【請求項5】 前記位置取得手段は、自車両に設けられ
た磁気ネイルセンサによる磁気ネイルの検出結果を基に
自車両の位置を取得する手段を含むことを特徴とする請
求項4記載の車両間無線通信システム。 - 【請求項6】 前記位置取得手段は、自車両に設けられ
たGPS受信装置による測位結果を基に自車両の位置を
取得する手段を含むことを特徴とする請求項4記載の車
両間無線通信システム。 - 【請求項7】 前記複数の車両は、それぞれ自車両のハ
ンドルの切り角を検出するハンドル切り角検出手段と、
自車両の位置を検出する磁気ネイルセンサと、自車両の
位置を検出するGPS受信装置とを備え、 前記ビーコン局の進行方向切れ角取得手段は、前記ハン
ドル切り角検出手段から取得した自車両のハンドル切り
角と、前記磁気ネイルセンサの検出結果を基に取得した
自車両の位置と、前記GPS受信装置の測位結果を基に
取得した自車両の位置とにそれぞれ所定の重み付けを行
なって加算した結果を進行方向切れ角として取得するこ
とを特徴とする請求項1記載の車両間無線通信システ
ム。
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