JP2003287719A - 偏光変換装置、この偏光変換装置を備えた照明光学装置およびプロジェクタ - Google Patents

偏光変換装置、この偏光変換装置を備えた照明光学装置およびプロジェクタ

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JP2003287719A JP2002092797A JP2002092797A JP2003287719A JP 2003287719 A JP2003287719 A JP 2003287719A JP 2002092797 A JP2002092797 A JP 2002092797A JP 2002092797 A JP2002092797 A JP 2002092797A JP 2003287719 A JP2003287719 A JP 2003287719A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プロジェクタの高輝度化に対応するととも
に、構造を簡素化し、製造時の作業工数を低減すること
ができる偏光変換装置、この偏光変換装置を備えた照明
光学装置およびプロジェクタを提供する。 【解決手段】偏光変換装置414を構成する偏光変換素
子アレイ500は、光束を2種類の直線偏光光に分離す
る偏光分離膜511と、この偏光分離膜511から分離
された一方の直線偏光光を反射する反射膜512とが交
互に配列した偏光変換素子510が2体で構成され、該
2体の偏光変換素子510は、互いの偏光分離膜511
および反射膜512とが向かい合うように密着して構成
されている。上記のような偏光変換素子アレイ500の
光束射出側には、上記2体の偏光変換素子510を跨る
ように位相差板600が貼り付けられて偏光変換装置4
14が構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光源からの光束を
1種類の直線偏光光に変換する偏光変換装置、この偏光
変換装置を備えた照明光学装置およびプロジェクタに関
する。
【0002】
【背景技術】従来より、会議、学会、展示会等でのプレ
ゼンテーションにプロジェクタを用いることが知られて
いる。このようなプロジェクタは、その内部に複数の光
学部品を収容し、これらの光学部品を用いることによ
り、光源から射出された光束を変調した後に拡大投写し
て投写画像を形成している。このような光学部品とし
て、光利用効率を高め、明るい投写画像を実現するため
に、光源からの光束を1種類の直線偏光光に変換する偏
光変換装置が用いられている。この偏光変換装置は、入
射光束に対して傾斜して配置され、光源からの光束を2
種類の直線偏光光に分離する(透過および反射させて2
種類の直線偏光光に分離させる)偏光分離膜と、この偏
光分離膜により分離された一方の直線偏光光(偏光分離
膜で反射された直線偏光光)を反射する反射膜と、これ
ら偏光分離膜と反射膜との間に介在し、偏光分離膜と反
射膜とを交互に複数配列させる透光性部材とを備えた偏
光変換素子と、該偏光変換素子の光束射出側に貼り付け
られる位相差板とを備えて構成されている。
【0003】このような偏光変換装置には、該偏光変換
装置に光束が入射する際に、偏光分離膜を介さずに直
接、反射膜に入射し、無効な偏光光として射出される無
効領域が存在する。特に、光源からの光束は、中心位置
(照明光軸)において最も輝度が高く、中心位置から離
れるにつれ、輝度は低下していくため、このような光源
の特性を考慮して、上記偏光変換装置は、一対の偏光変
換素子を備え、互いの偏光分離膜または反射膜が向かい
合うように、かつ、所定の間隔をおいて、一対の偏光変
換素子を配置している。すなわち、光源からの照明光軸
を挟むように所定間隔をおいて、一対の偏光変換素子が
配置されている。このような偏光変換装置の構成によ
り、一対の偏光変換素子の間(中心位置)を通過する光
束は、有効な偏光光を含むランダムな偏光光となってお
り、光の利用効率を向上させている。
【0004】上記のような一対の偏光変換素子を備えた
偏光変換装置において、それぞれの偏光分離膜は、一対
の偏光変換素子の対向する端部から断面略ハ字状に傾斜
して配置され、反射膜は、上記偏光分離膜の傾斜に平行
して、所定の間隔を空けて配置され、これら偏光分離膜
および反射膜が交互に連続して配列している。また、位
相差板は、該偏光変換装置の光束射出側の端部に貼り付
けられ、さらに、偏光分離膜のピッチに応じて貼り付け
られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年、プロジェクタの
高輝度化が促進され、さらなる光利用効率の向上が必要
となっている。このため、上記偏光変換装置における一
対の偏光変換素子の所定間隔を縮小し、該一対の偏光変
換素子の間(照明光軸)を通過するランダムな偏光光を
も1種類の有効な偏光光に変換することで、上記プロジ
ェクタの高輝度化に対応させることが考えられる。しか
しながら、上記のような偏光変換装置では、一対の偏光
変換素子の所定間隔を縮小した際には、該一対の偏光変
換素子の対向する端部位置に貼り付けられた位相差板が
互いに干渉してしまう。したがって、このような状況を
回避するためには、貼り付けられる位相差板の貼り付け
精度をより厳しく設定する必要があり、偏光変換装置の
製造作業を繁雑化してしまう、という問題がある。
【0006】本発明の目的は、プロジェクタの高輝度化
に対応するとともに、構造を簡素化し、製造時の作業工
数を低減することができる偏光変換装置、この偏光変換
装置を備えた照明光学装置およびプロジェクタを提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の偏光変換装置
は、入射光束に対して傾斜して配置され、該入射光束を
2種類の直線偏光光束に分離する複数の偏光分離膜と、
各偏光分離膜の間に交互に並行配置され、前記偏光分離
膜で分離されたいずれか一方の偏光光束を反射する複数
の反射膜と、前記偏光分離膜および反射膜が形成される
透光性部材と、この透光性部材の光束射出側に設けら
れ、いずれか一方の偏光光束の偏光軸を変換する複数の
位相差板とを備えた偏光変換装置であって、それぞれの
偏光分離膜および反射膜が密着面を中心に互いに対称配
置されるように組み合わされる一対の偏光変換素子を備
え、これら一対の偏光変換素子の密着部分に設けられる
位相差板は、該一対の偏光変換素子に跨って取り付けら
れていることを特徴とするものである。
【0008】このような本発明によれば、偏光変換装置
は、一対の偏光変換素子を備え、一対の偏光変換素子
は、それぞれの偏光分離膜および反射膜が密着面を中心
に互いに対称配置されるように組み合わされて構成され
ることにより、一対の偏光変換素子の間(照明光軸)を
通過するランダムな偏光光を有効な偏光光に変換するこ
とができ、プロジェクタの高輝度化に対応させることが
できる。
【0009】また、位相差板が、一対の偏光変換素子の
密着部分に跨って取り付けられていることにより、通
常、一対の偏光変換素子を密着した際に生じる、互いの
位相差板が干渉することがなく、位相差板の貼り付け精
度を厳しく設定する必要もない。さらに、位相差板が、
一対の偏光変換素子の密着部分に跨って取り付けられて
いることにより、該一対の偏光変換素子に貼り付けられ
る位相差板の個数を低減することができ、偏光変換装置
の製造時における作業工数を低減することができる。
【0010】したがって、プロジェクタの高輝度化に対
応するとともに、偏光変換装置の構造を簡素化し、製造
時における作業工数を低減することができるので、本発
明の目的を達成することができる。なお、上記偏光変換
装置において、一対の偏光変換素子を接着剤等により、
接着して一体化した構成を採用してもよい。
【0011】本発明の偏光変換装置では、前記一対の偏
光変換素子のそれぞれの密着面は、密着するとそれぞれ
の偏光分離膜が連続する位置であることが好ましい。こ
のような構成では、一対の偏光変換素子が密着した状態
で、互いの偏光分離膜が連続するように構成されている
ことにより、光源から射出される光束のうち、特に強い
光量を持つ照明光軸上の光束を確実に1種類の直線偏光
光に変換することができ、光利用効率を大幅に向上させ
ることができる。
【0012】本発明の偏光変換装置では、光束射出面に
は、前記一対の偏光変換装置の密着面に沿って凹部が形
成されていることが好ましい。通常、偏光変換素子は、
偏光分離膜と反射膜とが交互に配置されるように、例え
ば、偏光分離膜と反射膜とが両面に形成された板ガラス
と、何も形成されていない板ガラスとを接着剤により交
互に貼り合わせ、その表面と所定の角度でほぼ平行に切
断し、さらに、両端部分を切断して略直方体形状になる
ように形成されている。
【0013】このように形成された偏光変換素子を2体
密着する際には、互いの面位置が異なって、段差が生じ
やすい。この段差が生じた状態で、一対の偏光変換素子
に跨って、位相差板を貼り付けた際には、貼り付け精度
が悪くなり、段差部分において、偏光変換装置から射出
される光束の透過率が悪くなる。ここでは、偏光変換装
置の光束射出面には、一対の偏光変換素子の密着面に沿
って凹部が形成されていることにより、偏光変換素子を
2体密着した際に、互いの面位置が異なり、このような
状態で位相差板を一対の偏光変換素子に跨って貼り付け
たとしても、位相差板の貼り付け精度が悪化することを
回避することができ、該貼り付け精度の悪化に伴う透過
率の低下を防止することができる。したがって、一対の
偏光変換素子を密着することによって、光利用効率を向
上し、密着面に沿って凹部を形成することにより、位相
差板の貼り付け精度を厳しく設定しなくても、上記光利
用効率が向上された状態を保持することができる。
【0014】本発明の偏光変換装置では、前記偏光分離
膜および前記反射膜は、光束入射方向に対して略45°
に傾斜し、所定の間隔で交互に配列していることが好ま
しい。このような構成では、偏光分離膜および反射膜
が、光束入射方向に対して略45°に傾斜し、所定の間
隔で交互に配列していることにより、必要とされる直線
偏光光の偏光軸と異なる直線偏光光を生成する無効領域
をむやみに大きくすることなく、最適な条件で、偏光変
換素子を作成することができる。
【0015】また、本発明の照明光学装置は、光源と、
光源からの光束を複数の領域に分割する光束分割素子
と、請求項1から請求項4のいずれかに記載の偏光変換
装置を備えていることを特徴とするものである。このよ
うな本発明によれば、前述の偏光変換装置を備えること
で、前述したように本発明の目的が達成されるうえ、前
述の他の作用効果をも同様に奏する。また上述した偏光
変換装置を用いれば、照明光学装置から射出される光束
を略1種類の直線偏光光に変換することができるように
なる。
【0016】さらに、本発明のプロジェクタは、請求項
5に記載の照明光学装置と、この照明光学装置から射出
される光束を画像情報に応じて変調する複数の光変調装
置と、この光変調装置で変調された光束を合成する色合
成光学装置とを備えていることを特徴とするものであ
る。このような本発明によれば、前述の照明光学装置を
備えることで、前述したように本発明の目的が達成され
るうえ、前述の他の作用効果をも同様に奏する。また上
述した照明光学装置を用いれば、液晶パネル等の光変調
装置に略1種類の直線偏光光を照射することができ、光
利用効率を向上させ、プロジェクタから投写される投写
画像を鮮明に表示することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]以下、本発明の
第1実施形態を図面に基づいて説明する。 〔1.プロジェクタの主な構成〕図1は、本発明に係る
プロジェクタ1を上方前面側から見た斜視図である。図
2は、プロジェクタ1を下方背面側から見た斜視図であ
る。図1または図2に示すように、プロジェクタ1は、
略直方体状の外装ケース2を備える。この外装ケース2
は、プロジェクタ1の本体部分を収納する合成樹脂製の
筐体であり、アッパーケース21と、ロアーケース22
とを備え、これらのケース21,22は、互いに着脱自
在に構成されている。
【0018】アッパーケース21は、図1,2に示すよ
うに、プロジェクタ1の上面、側面、前面、および背面
をそれぞれ構成する上面部21A、側面部21B、前面
部21Cおよび背面部21Dを含んで構成される。同様
に、ロアーケース22も、図1,2に示すように、プロ
ジェクタ1の下面、側面、前面、および背面をそれぞれ
構成する下面部22A、側面部22B、前面部22C、
および背面部22Dを含んで構成される。
【0019】従って、図1,2に示すように、直方体状
の外装ケース2において、アッパーケース21およびロ
アーケース22の側面部21B,22B同士が連続的に
接続されて直方体の側面部分210が構成され、同様
に、前面部21C,22C同士の接続で前面部分220
が、背面部21D,22D同士の接続で背面部分230
が、上面部21Aにより上面部分240が、下面部22
Aにより下面部分250がそれぞれ構成される。
【0020】図1に示すように、上面部分240におい
て、その前方側には操作パネル23が設けられ、この操
作パネル23の近傍には音声出力用のスピーカ孔240
Aが形成されている。
【0021】前方から見て右側の側面部分210には、
2つの側面部21B,22Bを跨る開口211が形成さ
れている。ここで、外装ケース2内には、後述するメイ
ン基板51と、インターフェース基板52とが設けられ
ており、この開口211に取り付けられるインターフェ
ースパネル53を介して、メイン基板51に実装された
接続部51Bと、インターフェース基板52に実装され
た接続部52Aとが外部に露出している。これらの接続
部51B,52Aにおいて、プロジェクタ1には外部の
電子機器等が接続される。
【0022】前面部分220において、前方から見て右
側で、前記操作パネル23の近傍には、2つの前面部2
1C,22Cを跨ぐ円形状の開口221が形成されてい
る。この開口221に対応するように、外装ケース2内
部には、投写レンズ46が配置されている。この際、開
口221から投写レンズ46の先端部分が外部に露出し
ており、この露出部分の一部であるレバー46Aを介し
て、投写レンズ46のフォーカス操作が手動で行えるよ
うになっている。
【0023】前面部分220において、前記開口221
の反対側の位置には、排気口222が形成されている。
この排気口222には、安全カバー222Aが形成され
ている。
【0024】図2に示すように、背面部分230におい
て、背面から見た右側には矩形状の開口231が形成さ
れ、この開口231からインレットコネクタ24が露出
するようになっている。
【0025】下面部分250において、下方から見て右
端側の中央位置には矩形状の開口251が形成されてい
る。開口251には、この開口251を覆うランプカバ
ー25が着脱自在に設けられている。このランプカバー
25を取り外すことにより、図示しない光源ランプの交
換が容易に行えるようになっている。
【0026】また、下面部分250において、下方から
見て左側で背面側の隅部には、一段内側に凹んだ矩形面
252が形成されている。この矩形面252には、外部
から冷却空気を吸入するための吸気口252Aが形成さ
れている。矩形面252には、この矩形面252を覆う
吸気口カバー26が着脱自在に設けられている。吸気口
カバー26には、吸気口252Aに対応する開口26A
が形成されている。開口26Aには、図示しないエアフ
ィルタが設けられており、内部への塵埃の侵入が防止さ
れている。
【0027】さらに、下面部分250において、後方側
の略中央位置にはプロジェクタ1の脚部を構成する後脚
2Rが形成されている。また、下面部分250における
前方側の左右の隅部には、同じくプロジェクタ1の脚部
を構成する前脚2Fがそれぞれ設けられている。つま
り、プロジェクタ1は、後脚2Rおよび2つ前脚2Fに
より3点で支持されている。2つの前脚2Fは、それぞ
れ上下方向に進退可能に構成されており、プロジェクタ
1の前後方向および左右方向の傾き(姿勢)を調整し
て、投写画像の位置調整ができるようになっている。
【0028】また、図1,2に示すように、下面部分2
50と前面部分220とを跨るように、外装ケース2に
おける前方側の略中央位置には、直方体状の凹部253
が形成されている。この凹部253には、該凹部253
の下側および前側を覆う前後方向にスライド自在なカバ
ー部材27が設けられている。このカバー部材27によ
り、凹部253には、プロジェクタ1の遠隔操作を行う
ための図示しないリモートコントローラ(リモコン)が
収納される。
【0029】ここで、図3,4は、プロジェクタ1の内
部を示す斜視図である。具体的には、図3は、図1の状
態からプロジェクタ1のアッパーケース21を外した図
である。図4は、図3の状態から制御基板5を外した図
である。
【0030】外装ケース2には、図3,4に示すよう
に、背面部分に沿って配置され、左右方向に延びる電源
ユニット3と、この電源ユニット3の前側に配置された
平面視略L字状の光学ユニット4と、これらのユニット
3,4の上方および右側に配置される制御基板5とを備
える。
【0031】電源ユニット3は、電源31と、この電源
31の下方に配置された図示しないランプ駆動回路(バ
ラスト)とを含んで構成される。電源31は、前記イン
レットコネクタに接続された図示しない電源ケーブルを
通して外部から供給された電力を、前記ランプ駆動回路
や制御基板5等に供給するものである。前記ランプ駆動
回路は、光学ユニット4を構成する図3,4では図示し
ない光源ランプに、電源31から供給された電力を供給
するものであり、前記光源ランプと電気的に接続されて
いる。このようなランプ駆動回路は、例えば、基板に配
線することにより構成できる。
【0032】電源31および前記ランプ駆動回路は、略
平行に上下に並んで配置されており、これらの占有空間
は、プロジェクタ1の背面側で左右方向に延びている。
また、電源31はおよび前記ランプ駆動回路は、左右側
が開口されたアルミニウム等の金属製のシールド部材3
1Aによって周囲を覆われている。シールド部材31A
は、冷却空気を誘導するダクトとしての機能に加えて、
電源31や前記ランプ駆動回路で発生する電磁ノイズ
が、外部へ漏れないようにする機能も有している。
【0033】制御基板5は、図3に示すように、ユニッ
ト3,4の上側を覆うように配置されCPUや接続部5
1B等を含むメイン基板51と、このメイン基板51の
下側に配置され接続部52Aを含むインターフェース基
板52とを備える。この制御基板5では、接続部51
B,52Aを介して入力された画像情報に応じて、メイ
ン基板51のCPU等が、後述する光学装置を構成する
液晶パネルの制御を行う。
【0034】メイン基板51は、金属製のシールド部材
51Aによって周囲を覆われている。メイン基板51
は、図3ではわかり難いが、光学ユニット4を構成する
上ライトガイド472の上端部分472A(図4)に当
接している。
【0035】〔2.光学ユニットの詳細な構成〕ここ
で、図5は、光学ユニット4を示す分解斜視図である。
図6は、光学ユニット4を模式的に示す図である。光学
ユニット4は、図6に示すように、光源装置411を構
成する光源ランプ416から射出された光束を光学的に
処理して画像情報に対応した光学像を形成し、この光学
像を拡大して投射するユニットであり、照明光学装置と
してのインテグレータ照明光学系41と、色分離光学系
42と、リレー光学系43と、光学装置44と、投写レ
ンズ46と、これらの光学部品41〜44,46を収納
する合成樹脂製のライトガイド47(図5)とを備え
る。
【0036】インテグレータ照明光学系41は、光学装
置44を構成する3枚の液晶パネル441(赤、緑、青
の色光毎にそれぞれ液晶パネル441R,441G,4
41Bとする)の画像形成領域をほぼ均一に照明するた
めの光学系であり、光源装置411と、第1レンズアレ
イ412と、第2レンズアレイ413と、偏光変換装置
414と、重畳レンズ415とを備える。
【0037】光源装置411は、放射光源としての光源
ランプ416と、リフレクタ417とを備え、光源ラン
プ416から射出された放射状の光線をリフレクタ41
7で反射して平行光線とし、この平行光線を外部へと射
出する。光源ランプ416には、高圧水銀ランプを採用
している。なお、高圧水銀ランプ以外に、メタルハライ
ドランプやハロゲンランプ等も採用できる。また、リフ
レクタ417には、放物面鏡を採用している。なお、放
物面鏡の代わりに、平行化凹レンズおよび楕円面鏡を組
み合わせたものを採用してもよい。
【0038】第1レンズアレイ412は、光軸方向から
見てほぼ矩形状の輪郭を有する小レンズがマトリクス状
に配列された構成を有している。各小レンズは、光源ラ
ンプ416から射出される光束を、複数の部分光束に分
割している。各小レンズの輪郭形状は、液晶パネル44
1の画像形成領域の形状とほぼ相似形をなすように設定
されている。たとえば、液晶パネル441の画像形成領
域のアスペクト比(横と縦の寸法の比率)が4:3であ
るならば、各小レンズのアスペクト比も4:3に設定す
る。第2レンズアレイ413は、第1レンズアレイ41
2と略同様な構成を有しており、小レンズがマトリクス
状に配列された構成を有している。この第2レンズアレ
イ413は、重畳レンズ415とともに、第1レンズア
レイ412の各小レンズの像を液晶パネル441上に結
像させる機能を有する。
【0039】偏光変換装置414は、第2レンズアレイ
413と重畳レンズ415との間に配置されている。こ
のような偏光変換装置414は、第2レンズアレイ41
3からの光を略1種類の偏光光に変換するものであり、
これにより、光学装置44での光の利用効率が高められ
ている。
【0040】この偏光変換装置414により1種類の偏
光光に変換された各部分光は、重畳レンズ415によっ
て最終的に光学装置44の液晶パネル441上にほぼ重
畳される。偏光光を変調するタイプの液晶パネル441
を用いたプロジェクタ1では、1種類の偏光光しか利用
できないため、他種類のランダムな偏光光を発する光源
ランプ416からの光束の略半分が利用されない。この
ため、偏光変換装置414を用いることにより、光源ラ
ンプ416から射出された光束を略1種類の偏光光に変
換し、光学装置44での光の利用効率を高めている。な
お、偏光変換装置414についての詳細な構造について
は、後述する。
【0041】色分離光学系42は、2枚のダイクロイッ
クミラー421,422と、反射ミラー423とを備
え、ダイクロイックミラー421、422によりインテ
グレータ照明光学系41から射出された複数の部分光束
を赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の色光に分離す
る機能を有している。
【0042】リレー光学系43は、入射側レンズ431
と、リレーレンズ433と、反射ミラー432、434
とを備え、色分離光学系42で分離された色光である赤
色光を液晶パネル441Rまで導く機能を有している。
【0043】この際、色分離光学系42のダイクロイッ
クミラー421では、インテグレータ照明光学系41か
ら射出された光束のうち、赤色光成分と緑色光成分とは
透過し、青色光成分は反射する。ダイクロイックミラー
421によって反射した青色光は、反射ミラー423で
反射し、フィールドレンズ418を通って、青色用の液
晶パネル441Bに到達する。このフィールドレンズ4
18は、第2レンズアレイ413から射出された各部分
光束をその中心軸(主光線)に対して平行な光束に変換
する。他の液晶パネル441G、441Rの光入射側に
設けられたフィールドレンズ418も同様である。
【0044】また、ダイクロイックミラー421を透過
した赤色光と緑色光のうちで、緑色光は、ダイクロイッ
クミラー422によって反射し、フィールドレンズ41
8を通って、緑色用の液晶パネル441Gに到達する。
一方、赤色光は、ダイクロイックミラー422を透過し
てリレー光学系43を通り、さらにフィールドレンズ4
18を通って、赤色光用の液晶パネル441Rに到達す
る。なお、赤色光にリレー光学系43が用いられている
のは、赤色光の光路の長さが他の色光の光路長さよりも
長いため、光の発散等による光の利用効率の低下を防止
するためである。すなわち、入射側レンズ431に入射
した部分光束をそのまま、フィールドレンズ418に伝
えるためである。なお、リレー光学系43には、3つの
色光のうちの赤色光を通す構成としたが、これに限ら
ず、例えば、青色光を通す構成としてもよい。
【0045】光学装置44は、入射された光束を画像情
報に応じて変調してカラー画像を形成するものであり、
色分離光学系42で分離された各色光が入射される3つ
の入射側偏光板442と、各入射側偏光板442の後段
に配置される光変調装置としての液晶パネル441R,
441G,441Bと、各液晶パネル441R,441
G,441Bの後段に配置される射出側偏光板443
と、色合成光学系としてのクロスダイクロイックプリズ
ム444とを備える。
【0046】液晶パネル441R,441G,441B
は、例えば、ポリシリコンTFTをスイッチング素子と
して用いたものである。光学装置44において、色分離
光学系42で分離された各色光は、これら3枚の液晶パ
ネル441R,441G,441B、入射側偏光板44
2、および射出側偏光板443によって画像情報に応じ
て変調されて光学像を形成する。
【0047】入射側偏光板442は、色分離光学系42
で分離された各色光のうち、一定方向の偏光光のみ透過
させ、その他の光束を吸収するものであり、サファイア
ガラス等の基板に偏光膜が貼付されたものである。ま
た、基板を用いずに、偏光膜をフィールドレンズ418
に貼り付けてもよい。射出側偏光板443も、入射側偏
光板442と略同様に構成され、液晶パネル441(4
41R,441G,441B)から射出された光束のう
ち、所定方向の偏光光のみ透過させ、その他の光束を吸
収するものである。また、基板を用いずに、偏光膜をク
ロスダイクロイックプリズム444に貼り付けてもよ
い。これらの入射側偏光板442および射出側偏光板4
43は、互いの偏光軸の方向が直交するように設定され
ている。
【0048】クロスダイクロイックプリズム444は、
射出側偏光板443から射出され、各色光毎に変調され
た光学像を合成してカラー画像を形成するものである。
クロスダイクロイックプリズム444には、赤色光を反
射する誘電体多層膜と青色光を反射する誘電体多層膜と
が、4つの直角プリズムの界面に沿って略X字状に設け
られ、これらの誘電体多層膜により3つの色光が合成さ
れる。
【0049】以上説明した液晶パネル441、射出側偏
光板443およびクロスダイクロイックプリズム444
は、一体的にユニット化された光学装置本体45として
構成されている。図7は、光学装置本体45を示す斜視
図である。光学装置本体45は、図7に示すように、ク
ロスダイクロイックプリズム444と、このクロスダイ
クロイックプリズム444の上面に固定された合成樹脂
製の固定板447と、クロスダイクロイックプリズム4
44の光束入射端面に取り付けられ、射出側偏光板44
3を保持する金属製の保持板446と、この保持板44
6の光束入射側に取り付けられた透明樹脂製の4つのピ
ン部材445によって保持される液晶パネル441(4
41R,441G,441B)とを備える。保持板44
6と液晶パネル441との間には、所定間隔の空隙が設
けられており、この空隙部分に冷却空気が流れるように
なっている。光学装置本体45は、固定板447に形成
された4つの腕部447Aの丸穴447Bを介して、下
ライトガイド471にねじ止め固定される。
【0050】投写レンズ46は、光学装置44のクロス
ダイクロイックプリズム444で合成されたカラー画像
を拡大して投写するものである。ライトガイド47は、
図5に示すように、各光学部品412〜415,41
8,421〜423,431〜434,442を上方か
らスライド式に嵌め込む溝部が形成された下ライトガイ
ド471と、下ライトガイド471の上側開口を閉塞す
る蓋状の上ライトガイド472とを備えて構成される。
【0051】図5に示すように、平面視略L字状の下ラ
イトガイド471の一端側には、光源装置411が収容
されている。他端側には、下ライトガイド471に形成
されたヘッド部473を介して、投写レンズ46がねじ
止め固定されている。
【0052】また、図5に示すように、下ライトガイド
471に収納された光学装置本体45は、2つのばね部
材50を挟んだ状態で下ライトガイド471にねじ止め
固定される。この2つのばね部材50は、入射側偏光板
442を下方へと付勢して位置を特定する。
【0053】〔3.冷却構造〕図8は、図4から前記上
ライトガイドおよび光学装置本体45を取り外した図で
ある。また、図9は、光学ユニット4を示す斜視図であ
る。ここで、プロジェクタ1には、図8,9に示すよう
に、液晶パネル441を主に冷却するパネル冷却系A
と、偏光変換装置414を主に冷却する偏光変換素子冷
却系Bと、電源ユニット3を主に冷却する電源冷却系C
と、光源装置411を主に冷却する光源冷却系Dとが設
けられている。
【0054】図8に示すように、パネル冷却系Aでは、
電源ユニット3の下側に配置された大型のシロッコファ
ン61が用いられている。パネル冷却系Aでは、図8ま
たは図9に示すように、シロッコファン61によって、
外装ケース2の下面部分250に形成された吸気口25
2A(図2)から吸入された外部の冷却空気は、図示し
ないダクトによって光学装置本体45の下方へと導か
れ、下ライトガイド471における各液晶パネル441
の下側に形成された吸入口からライトガイド47内部へ
と入る。この冷却空気は、図9に示すように、各液晶パ
ネル441R,441G,441Bとクロスダイクロイ
ックプリズム444との間の空隙を通って、液晶パネル
441と前記射出側偏光板を冷却し、上ライトガイド4
72と前記制御基板との間の空間に排出される。また、
この冷却空気は、各液晶パネル441R,441G,4
41Bとフィールドレンズ418との間の空隙を通っ
て、液晶パネル441と前記入射側偏光板を冷却し、上
ライトガイド472と前記入射側偏光板との間に排出さ
れる。この際、この空間に排出された空気は、上ライト
ガイド472の上端部分472Aと前記制御基板5の当
接により、投写レンズ46側へは流れないようになって
いる。
【0055】偏光変換素子冷却系Bでは、前記シロッコ
ファン61によって吸入された冷却空気は、下ライトガ
イド471の下側に配置された図示しないダクトによっ
て、偏光変換装置414の下側まで導かれ、下ライトガ
イド471における偏光変換装置414の下側に形成さ
れた吸入口からライトガイド47内へ入り、偏光変換装
置414を冷却した後に、上ライトガイド472に形成
された排出口か474ら排出される。
【0056】電源冷却系Cでは、図8に示すように、金
属製の板材を挟んでシロッコファン61の上側に配置さ
れた小型のシロッコファン62が用いられている。電源
冷却系Cでは、パネル冷却系Aによって上ライトガイド
472と前記制御基板5の間に流れてきた冷却空気は、
制御基板5を冷却しつつシロッコファン62によって吸
入され、電源ユニット3の内部側へと排出される。この
内部に排出された空気は、シールド部材31Aに沿って
流れて電源31および前記ランプ駆動回路を冷却し、シ
ロッコファン62とは反対側の開口から排出される。
【0057】光源冷却系Dでは、光源装置411の前面
側に配置された軸流ファン63と、この軸流ファン63
に取り付けられたダクト64とが用いられている。光源
冷却系Dでは、電源冷却系Cおよび偏光変換素子冷却系
Bから排出された空気は、軸流ファン63の吸引によっ
て、光源装置411の側面部分に形成されたスリット状
の開口から光源装置411内に入り込んで光源ランプ4
16を冷却し、ダクト64を介して、外装ケース2の排
気口222から外部へと排出される。
【0058】〔4.偏光変換装置の構造〕図10は、下
ライトガイド471に対する偏光変換装置414の配置
位置を示す分解斜視図である。図11は、偏光変換装置
414の構造を示す分解斜視図である。偏光変換装置4
14は、第2レンズアレイ413の各小レンズにより集
光された光束を透過させることにより、略1種類の偏光
光に変換するものであり、光束を2種類の直線偏光光に
分離して射出する偏光変換素子アレイ500と、この偏
光変換素子アレイ500に貼り付けられ、偏光変換素子
アレイ500から射出された2種類の光束のうち、一方
の直線偏光光の偏光軸を90°回転させて他方の直線偏
光光の偏光軸と同一なものにする位相差板600を備え
て構成され、光束入射端面および外周部分を保持する固
定枠414Aにより下ライトガイド471に固定されて
いる。
【0059】偏光変換素子アレイ500は、図11に示
すように、光束を2種類の直線偏光光に分離する偏光分
離膜511と、この偏光分離膜511から分離される一
方の直線偏光光を反射する反射膜512と、これら偏光
分離膜511と反射膜512との間に介在する透光性部
材としての板ガラス513とを備えた偏光変換素子51
0が2体密着固定されることにより形成されている。こ
こで、偏光変換素子510は、通常、以下に示すように
形成される。図12に示すように、偏光分離膜511と
反射膜512(反射膜)とが交互に配置されるように、
例えば、偏光分離膜511と反射膜512とが両面に形
成された板ガラス513と、何も形成されていない板ガ
ラス513とを接着剤により交互に貼り合わせる。この
際、上記板ガラス513が張り合わされた状態で、その
上下面に偏光分離膜および反射膜等が何も形成されてい
ない板ガラス514を配置する。
【0060】そして、その表面と略45°の角度でほぼ
平行に切断し、さらに、両端の突出した部分を切断面A
で切断して略直方体形状になるように形成する。この
際、偏光分離膜511が角隅部分で露出するように、両
端の突出した部分を切断する。最後に、切断面を研磨す
ることにより、偏光変換素子510が形成される。この
ように形成されることにより、偏光変換素子510にお
いて、偏光分離膜511および反射膜512は、光束入
射端面および光束射出端面に対して略45°に傾斜し、
かつ、等しい配列ピッチで配置されることになる。
【0061】図13は、偏光変換装置414を上方から
見た模式図である。偏光変換装置414は、端部に近接
配置した偏光分離膜511が互いに対向配置するよう
に、2体の偏光変換素子510を密着させて偏光変換素
子アレイ500を構成し、2体の偏光変換素子510を
跨るように、該偏光変換装置414の光束射出側に位相
差板600が貼り付けられている。このような状態で
は、各偏光変換素子510における偏光分離膜511
は、図13に示すように断面略ハ字状に形成されてお
り、各偏光変換素子510が密着した密着面500Aに
おいては、互いの偏光分離膜511が略90°に連続し
て形成される。このため、特に、光源ランプ416から
射出された照明光軸上の強い輝度を持つ光束は、この略
90°に接続された偏光分離膜511に照射される構成
となっている。
【0062】ここで、偏光分離膜511は、ブリュース
ター角が略45°に設定された誘電体多層膜等で構成さ
れ、ランダムな偏光光を2種類の偏光光に分離するもの
であり、該偏光分離膜511の入射面に対して、平行な
偏光軸を有する光束(S偏光光)を反射し、該S偏光光
と直交する偏光軸を有する光束(P偏光光)を透過する
ものである。反射膜512は、例えば、高反射性を有す
るAl,Au,Ag,Cu,Cr等の単一金属材料、こ
れら複数種類の金属を含む合金等で構成され、上記偏光
分離膜511で反射されるS偏光光を反射するものであ
る。板ガラス513は、光束が内部を通過するものであ
り、通常、白板ガラス等から形成されている。また、位
相差板600は、上記偏光分離膜511を透過するP偏
光光の偏光軸を90°回転させるものであり、上記偏光
分離膜511の光束射出端面への写像面に貼り付けら
れ、照明光軸上に配置される位相差板600は、2体の
偏光変換素子510に跨って貼り付けられている。
【0063】図14は、偏光変換装置414の基本動作
を示す模式図である。第2レンズアレイ413に入射し
た光束は、各小レンズにより集光されて偏光変換装置4
14の所定領域に入射する。ここで、第2レンズアレイ
413から射出される光束は、ランダムな偏光軸を有す
る光束である。この偏光変換装置414に入射した光束
は、偏光分離膜511により、P偏光光およびS偏光光
に分離される。すなわち、P偏光光は、該偏光分離膜5
11を透過し、S偏光光は該偏光分離膜511で反射
し、光路が略90°変換される。
【0064】偏光分離膜511で反射したS偏光光は、
反射膜512で反射され、再度、光路が略90°変換さ
れ、偏光変換装置414への入射方向と略同一方向に進
む。また、偏光分離膜511を透過したP偏光光は、位
相差板600に入射し、偏光軸を90°回転されること
により、S偏光光として射出される。したがって、偏光
変換装置414からは、略1種類のS偏光光が射出され
ることとなる。
【0065】ここで、偏光変換装置414を固定する固
定枠414Aは、図11に示すように、略矩形板状であ
り、上下の辺縁に亘って格子状に形成された遮光部41
4A1を有し、第2レンズアレイ413から射出される
光束のうち、無効な偏光光を生成する無効領域に進む光
束を遮光する遮光機能を具備している。具体的には、第
2レンズアレイ413の各小レンズから射出される光束
が、偏光変換装置414の偏光分離膜511に集光され
ることが理想的であるが、実際は、図14中、破線で示
すように、偏光分離膜511以外に反射膜512へ直接
入光する光束も存在する。具体的な図示は省略するが、
反射膜512へ直接、入光した光束は、反射膜512に
より反射され、光路が略90°変換されて偏光分離膜5
11へと入射する。該偏光分離膜511では、入射した
光束のうち、P偏光光を透過させ、S偏光光を反射させ
る。すなわち、偏光分離膜511から透過したP偏光光
は、反射膜512で反射されてP偏光光となって偏光変
換装置414から射出される。また、偏光分離膜511
で反射されたS偏光光は、位相差板600により偏光軸
を90°回転されて、P偏光光として偏光変換装置41
4から射出される。したがって、必要とされる光束であ
るS偏光光とともに、P偏光光が含まれることになって
しまう。以上のような状態を回避するために、固定枠4
14Aの遮光部414A1には、光束入射側に反射防止
膜等が貼り付けられ、無効領域に進む光束を遮光してい
る。
【0066】〔5.実施形態の効果〕上述した第1実施
形態によれば、次のような効果がある。 (1)偏光変換装置414を構成する偏光変換素子アレ
イ500は、一対の偏光変換素子510を有し、該2体
の偏光変換素子510が互いの偏光分離膜511および
反射膜512が向かい合うように密着して構成されるこ
とにより、2体の偏光変換素子510の間(照明光軸)
を通過するランダムな偏光光を有効な偏光光(S偏光
光)に変換することができ、プロジェクタ1の高輝度化
に対応させることができる。
【0067】(2)照明光軸上に配置される位相差板6
00が、2体の偏光変換素子510に跨って貼り付けら
れていることにより、通常、2体の偏光変換素子510
を密着した際に生じる、互いの位相差板600が干渉す
ることがなく、位相差板600の貼り付け精度を厳しく
設定する必要もない。
【0068】(3)位相差板600が、2体の偏光変換
素子510に跨って貼り付けられていることにより、該
2体の偏光変換素子510に貼り付けられる位相差板6
00の個数を低減することができ、偏光変換装置414
の製造時における作業工数を低減することができる。 (4)偏光変換素子510は、偏光分離膜511および
反射膜512が、光束入射方向に対して略45°に傾斜
するように形成されているので、必要とされる直線偏光
光(S偏光光)の偏光軸と異なる直線偏光光(P偏光
光)を生成する無効領域をむやみに大きくすることな
く、最適な条件で作成することができる。
【0069】(5)インテグレータ照明光学系41は、
2体の偏光変換素子510が密着して形成された偏光変
換装置414を備えていることにより、光源装置411
から射出される光束を略1種類の直線偏光光(S偏光
光)に変換して射出することができる。 (6)偏光変換装置414により、光源装置411から
射出される光束を略1種類の直線偏光光(S偏光光)に
変換することができるので、光変調装置である液晶パネ
ル441に略1種類の直線偏光光(S偏光光)を照射す
ることで、光利用効率を向上させることができ、プロジ
ェクタ1から投写される投写画像を鮮明に表示すること
ができる。
【0070】(7)偏光変換素子510は、略直方体形
状に形成され、該偏光変換素子510の角隅部分に露出
するように、偏光分離膜511が配置していることによ
り、偏光分離膜511および反射膜512が向き合うよ
うに2体の偏光変換素子510を密着した状態では、互
いの偏光分離膜511が連続するように構成されること
により、光源装置411からの光量が特に強い照明光軸
上の光束を略1種類の偏光光(S偏光光)に変換するこ
とができ、光利用効率を向上させることができる。
【0071】(8)偏光変換装置414は、固定枠41
4Aに支持され、該固定枠414Aは遮光部414A1
を備えていることにより、第2レンズアレイ413から
集光された光束が偏光変換装置414の無効領域に進ん
だとしても、該遮光部414A1により遮光することが
でき、偏光変換装置414から射出される光束に無効な
偏光光が含まれることを回避することができる。
【0072】[第2実施形態]次に、本発明の第2実施
形態を図面に基づいて説明する。以下の説明では、前記
第1実施形態と同様の構造および同一部材には同一符号
を付して、その詳細な説明は省略または簡略化する。前
記第1実施形態では、偏光変換素子510は略直方体形
状に形成され、2体の偏光変換素子510が密着する
と、該2体の偏光変換素子510の端部同士が直に接触
して略面一になるように構成されていた。これに対し
て、第2実施形態では、略直方体形状に形成された偏光
変換素子510の光束射出側の端部が省略され、2体の
偏光変換素子510を密着させて、該2体の偏光変換素
子510を跨るように、位相差板600を貼り付けた状
態では、密着部分において、位相差板600と2体の偏
光変換素子510との間に凹部700が形成される点が
相違する。
【0073】通常、略直方体形状の偏光変換素子510
を2体密着させた際には、図15に示すように、密着部
分において段差が生じやすく、このような段差を回避す
るためには、2体の偏光変換素子510の位置精度を厳
しく設定する必要がある。また、このような段差が生じ
た2体の偏光変換素子510の光束射出側に、位相差板
600を貼り付けた場合には、この段差に位相差板60
0がならってしまい、位相差板600自体にも段差に応
じた屈曲部600Aが形成されてしまう。
【0074】このような状態で、偏光変換装置414に
光束を照射すると、光源装置411から照射される光束
のうち、強い光量を有する照明光軸上の光束は、上記位
相差板600の屈曲部600Aを通過することになる。
この位相差板600の屈曲部600Aでは、入射した光
束は吸収されやすく、透過率が著しく低下する。すなわ
ち、光源装置411から照射される光束のうち、特に強
い光量を有する照明光軸上の光束は、吸収され、照明光
軸上の透過率が低下することになり、光利用効率が低減
してしまう。
【0075】第2実施形態では、光束射出側に位置する
2体の偏光変換素子510の端部を省略することによ
り、上記段差を緩和している。具体的には、図16に示
すように、偏光変換素子510を作成する。前記第1実
施形態と同様に、偏光分離膜511と反射膜512とが
交互に配置されるように、例えば、偏光分離膜511と
反射膜512とが両面に形成された板ガラス513と、
何も形成されていない板ガラス513とを接着剤により
交互に貼り合わせる。この際、上記板ガラス513が張
り合わされた状態で、その上下面に偏光分離膜511お
よび反射膜512等が何も形成されていない板ガラス5
14を配置する。
【0076】そして、その表面と略45°の角度でほぼ
平行に切断し、さらに、両端の突出した部分を切断して
略直方体形状になるように形成する。この際、偏光分離
膜が配置される突出部分において、図15の破線で示し
た切断面Bのように、一方の角隅部分510Aが省略さ
れるように、切断する。最後に、切断面を研磨すること
により、偏光変換素子が形成される。図17は、偏光変
換装置414を上方から見た模式図である。図17に示
すように、上記偏光変換素子510を2体、互いの偏光
分離膜511および反射膜512が向き合うように密着
した際には、密着面500Aに沿って、光束出射側に貼
り付けられる位相差板600と偏光変換素子アレイ50
0との間には、凹部700が形成されることになる。こ
のように、偏光変換素子510が形成されることによ
り、図18に示すように、2体の偏光変換素子510が
略面一で形成されていない状態であっても、密着部分に
おける位相差板600の2体の偏光変換素子510への
接着位置を遠ざけることで、位相差板600には屈曲部
分が発生せず、すなわち、照明光軸上の光束の透過率低
下を回避している。
【0077】このような第2実施形態によれば、前記
(1)〜(6)、(8)と同様の効果の他、次のような
効果を奏する。 (9)偏光変換装置414において、偏光変換素子51
0の角隅部分510Aが省略され、偏光変換素子アレイ
500と位相差板600との間には、密着面500Aに
沿って凹部700が形成されていることにより、2体の
偏光変換素子510の位置精度が悪く、密着させた際に
段差が生じた場合であっても、該凹部700により、位
相差板600の貼り付け精度を改善することができる。
したがって、位相差板600の貼り付け精度を厳しく設
定する必要がなく、偏光変換装置414の製造時におい
て、作業効率を向上させることができる。
【0078】(10)位相差板600と偏光変換素子ア
レイ500との間に隙間が形成されることにより、2体
の偏光変換素子510を密着させた際に段差が生じた場
合であっても、該凹部700により、位相差板600の
各偏光変換素子510への貼り付け位置を遠ざけること
ができ、すなわち、位相差板600が上記段差にならっ
て、屈曲することを回避することができる。したがっ
て、位相差板600の屈曲部600Aをなくすことによ
り、光束の透過率が低下することを回避することがで
き、光源装置411から射出される光束のうち、特に強
い光量を有する照明光軸上の光束の透過率を低下するこ
とを回避することができ、光利用効率を向上させること
ができる。
【0079】〔6.実施形態の変形〕なお、本発明は、
前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的
を達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形
等も本発明に含まれる。例えば、前記各実施形態では、
偏光変換装置414を構成する偏光変換素子アレイ50
0は、2体の偏光変換素子510が密着して構成されて
いたが、これに限らず、接着剤等により2体の偏光変換
素子510を接着固定してもよい。
【0080】また、前記第2実施形態において、2体の
偏光変換素子510が密着した際に、互いの偏光分離膜
511が略90°に接続されるような構成を採用しても
よい。例えば、図19(A)に示すように、偏光変換素
子510を作成する際、偏光分離膜511側の端部を該
偏光分離膜511が角隅部分に露出するような切断面C
で切断した後、さらに、光束射出側の端部を切断面Dで
切断し、図19(B)に示すように、2体の偏光変換素
子510を密着させた際に、互いの偏光分離膜511が
略90°に接続するように構成してもよい。
【0081】さらに、例えば、図20に示すように、上
下に貼り合わせられる板ガラスのうち、下側には厚みの
異なる板ガラス515を貼り付けておき、偏光分離膜5
11側の端部を該偏光分離膜511が角隅部分に露出す
るような切断面Eで切断し、光束射出側の角隅部分51
0Bの端部を省略するように構成してもよい。
【0082】また、前記各実施形態では、偏光変換素子
510は、偏光分離膜511および反射膜512が両面
に形成された板ガラス513と、何も形成されていない
板ガラス513を交互に貼り合わせ、さらに、上下面に
板ガラス514を貼り合わせて、切断および研磨するこ
とにより作成を行っていたが、これに限らない。すなわ
ち、偏光分離膜511および反射膜512が交互に配置
されるように形成されていればよい。
【0083】また、前記第2実施形態では、偏光変換素
子510の一方の角隅部分510Aを省略し、該角隅部
分510Aが対向するように、2体の偏光変換素子51
0を密着させていたが、これに限らず、2体の偏光変換
素子510のうち、一方の偏光変換素子510の角隅部
分510Aを省略し、2体の偏光変換素子510の密着
面に該角隅部分510Aが配置されるように構成しても
よい。
【0084】また、前記各実施形態では、3つの光変調
装置を用いたプロジェクタの例のみを挙げたが、本発明
は、1つの光変調装置のみを用いたプロジェクタ、2つ
の光変調装置を用いたプロジェクタ、あるいは、4つ以
上の光変調装置を用いたプロジェクタにも適用可能であ
る。
【0085】また、前記各実施形態では、光変調装置と
して液晶パネルを用いていたが、マイクロミラーを用い
たデバイスなど、液晶以外の光変調装置を用いてもよ
い。さらに、前記各実施形態では、光入射面と光射出面
とが異なる透過型の光変調装置を用いていたが、光入射
面と光射出面とが同一となる反射型の光変調装置を用い
てもよい。
【0086】さらにまた、前記各実施形態では、スクリ
ーンを観察する方向から投写を行なうフロントタイプの
プロジェクタの例のみを挙げたが、本発明は、スクリー
ンを観察する方向とは反対側から投写を行なうリアタイ
プのプロジェクタにも適用可能である。
【0087】
【発明の効果】本発明の偏光変換装置、この偏光変換装
置を備えた照明光学装置およびプロジェクタによれば、
プロジェクタの高輝度化に対応するとともに、構造を簡
素化し、製造時の作業工数を低減することができる、と
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】前記各実施形態に係るプロジェクタを上方前面
側から見た全体斜視図である。
【図2】前記各実施形態に係るプロジェクタを下方背面
側から見た全体斜視図である。
【図3】前記各実施形態におけるプロジェクタの内部を
示す斜視図である。具体的には、図1の状態からプロジ
ェクタのアッパーケースを外した図である。
【図4】前記各実施形態におけるプロジェクタの内部を
示す斜視図である。具体的には、図3の状態から制御基
板を外した図である。
【図5】前記各実施形態における光学ユニットを示す分
解斜視図である。
【図6】前記各実施形態における光学ユニットを模式的
に示す図である。
【図7】前記各実施形態における光学装置本体を下方側
から見た斜視図である。
【図8】前記各実施形態におけるパネル冷却系Aおよび
電源冷却系Cの冷却空気の流れを説明する図である。
【図9】前記各実施形態におけるパネル冷却系Aおよび
偏光変換素子冷却系Bの冷却空気の流れを説明する図で
ある。
【図10】前記各実施形態における偏光変換装置の配置
位置を示す分解斜視図である。
【図11】前記各実施形態における偏光変換装置の構造
を示す分解斜視図である。
【図12】前記第1実施形態における偏光変換素子の作
成を説明する模式図である。
【図13】前記第1実施形態における偏光変換装置を上
方から見た模式図である。
【図14】前記第1実施形態における偏光変換装置の基
本動作を示す模式図である。
【図15】前記第1実施形態における偏光変換素子の密
着部分を拡大した図である。
【図16】前記第2実施形態における偏光変換素子の作
成を説明する模式図である。
【図17】前記第2実施形態における偏光変換装置を上
方から見た図である。
【図18】前記第2実施形態における偏光変換素子の密
着部分を拡大した図である。
【図19】前記各実施形態の変形例を説明する図であ
る。
【図20】前記各実施形態の変形例を説明する図であ
る。
【符号の説明】
1 プロジェクタ 41 インテグレータ光学系(照明光学装置) 411 光源装置(光源) 412 第1レンズアレイ(光束分割素子) 413 第2レンズアレイ(光束分割素子) 414 偏光変換装置 441 液晶パネル 444 色合成光学装置 510 偏光変換素子 511 偏光分離膜 512 反射膜 513 板ガラス(透光性部材) 600 位相差板 700 凹部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年6月27日(2002.6.2
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 21/00 G03B 21/00 E 5C058 21/14 21/14 Z H04N 5/74 H04N 5/74 A Fターム(参考) 2H049 BA05 BA43 BB63 BC13 BC14 2H088 EA12 HA01 HA06 HA07 HA13 HA15 HA18 HA21 HA24 HA25 HA28 MA06 MA20 2H091 FA07Z FA11Z FA14Z FA23Z FA26X FA26Z FA29Z FA41Z GA11 GA12 LA12 LA18 MA07 2H099 AA11 BA09 BA17 CA06 DA00 2K103 AA05 AB04 BC09 BC11 BC14 BC16 BC34 5C058 BA05 BA23 EA02 EA11 EA13 EA14 EA26 EA33 EA42

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入射光束に対して傾斜して配置され、該入
    射光束を2種類の直線偏光光束に分離する複数の偏光分
    離膜と、各偏光分離膜の間に交互に並行配置され、前記
    偏光分離膜で分離されたいずれか一方の偏光光束を反射
    する複数の反射膜と、前記偏光分離膜および反射膜が形
    成される透光性部材と、この透光性部材の光束射出側に
    設けられ、いずれか一方の偏光光束の偏光軸を変換する
    複数の位相差板とを備えた偏光変換装置であって、 それぞれの偏光分離膜および反射膜が密着面を中心に互
    いに対称配置されるように組み合わされる一対の偏光変
    換素子を備え、 これら一対の偏光変換素子の密着部分に設けられる位相
    差板は、該一対の偏光変換素子に跨って取り付けられて
    いることを特徴とする偏光変換装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の偏光変換装置において、 前記一対の偏光変換素子のそれぞれの密着面は、密着す
    るとそれぞれの偏光分離膜が連続する位置であることを
    特徴とする偏光変換装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の偏光変換
    装置において、 光束射出面には、前記一対の偏光変換装置の密着面に沿
    って凹部が形成されていることを特徴とする偏光変換装
    置。
  4. 【請求項4】請求項1から請求項3のいずれかに記載の
    偏光変換装置において、 前記偏光分離膜および前記反射膜は、光束入射方向に対
    して略45°に傾斜し、所定の間隔で交互に配列してい
    ることを特徴とする偏光変換装置。
  5. 【請求項5】光源と、光源からの光束を複数の領域に分
    割する光束分割素子と、請求項1から請求項4のいずれ
    かに記載の偏光変換装置を備えていることを特徴とする
    照明光学装置。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の照明光学装置と、この照
    明光学装置から射出される光束を画像情報に基づいて変
    調する複数の光変調装置と、この複数の光変調装置で変
    調された光束を合成する色合成光学装置とを備えている
    ことを特徴とするプロジェクタ。
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