JP2003286789A - 建具枠材および建具 - Google Patents

建具枠材および建具

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JP2003286789A JP2002127148A JP2002127148A JP2003286789A JP 2003286789 A JP2003286789 A JP 2003286789A JP 2002127148 A JP2002127148 A JP 2002127148A JP 2002127148 A JP2002127148 A JP 2002127148A JP 2003286789 A JP2003286789 A JP 2003286789A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 木製の室内部材を用いながら、その断面形状
を簡易化できて製造コストを低減でき、生産性も向上で
きる建具枠材を提供すること。 【解決手段】 建具枠材である上框は、金属製の室外部
材31Aと、木製の室内部材31Bとを備えて構成され
る。室外部材31Aは、少なくとも2条の係合片31
3,315を備える。室内部材31Bは、前記一方の係
合片315に係合される係合溝323と、他方の係合片
313に係合されるピース状のアタッチメント400と
を備える。室外部材31Aの端面から室内部材31Bを
スライドさせて、各係合片313,315にアタッチメ
ント400、係合溝323を係合させて室外部材31A
に室内部材31Bを取り付ける。アタッチメント400
を用いることで、室内部材31B自体に係合用の部分を
形成する必要が無く、断面形状が簡易化し、製造コスト
も低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建具枠材および建
具に係り、特に引き違い窓、辷り出し窓等の各種サッシ
窓の窓枠や障子、ドアのドア枠等を構成する建具枠材
や、これらの建具に関する。
【0002】
【背景技術】近年の建物においては、快適な生活空間を
形成し、かつ冷暖房に使用するエネルギーを減少させて
省エネルギー化をはかるために、外壁や建具等における
断熱性能が重視されている。特に、新断熱基準や次世代
省エネルギー基準等が策定されていることもあり、従来
であれば、断熱サッシや断熱ドアを利用していなかった
地域においても、断熱サッシ等を採用する建物が増えて
きている。このような断熱サッシの一つに、天然木の質
感と、アルミ等の金属の持つ耐久、耐候性を兼ね備えた
サッシとして、枠や障子の室外側をアルミ形材(金属形
材)で構成し、室内側を天然木やそれらの集成材で構成
したアルミ木複合サッシがある。この複合サッシは、室
内側からは天然木の持つ質感や美観、触感等を楽しめる
一方で、室外側がアルミ製のためにメンテナンス性、耐
久性を向上できるという特色を有する。
【0003】このアルミ木複合サッシでは、室外側のア
ルミ形材と室内側の天然木との異種材質の室内外部材を
組み合わせているため、温度変化による熱伸び量も各部
材で相違する。特に、枠材や框材等の細長い建具枠材で
は、その長手方向の熱伸び量の差も大きくなる。このた
め、アルミ製の室外部材と、木製の室内部材とは、その
長手方向に互いにスライド移動可能に組み合わせる必要
がある。このため、図32に例示するように、本発明者
は、アルミ形材製の室外部材931の室内面に、室外部
材931の長手方向に連続する2条の係合片933,9
36を突設し、木製の室内部材932にこれらの各係合
片933,936に係合する溝部932Aを形成し、室
外部材931の端面から室内部材932を挿入してスラ
イド移動させて嵌合することで構成されるアルミ木複合
建具枠材(図32は引違い窓の上框に適用した例)を考
え出した。この際、室外部材931に対して室内部材9
32の位置が長手方向に大きくずれてしまうことを防止
するため、室外部材931および室内部材932をネジ
935および長孔を介して固定している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構造では、特に木製の室内部材932の断面形状が
複雑になり、加工が煩雑であるという問題があった。す
なわち、建具枠材として一般的なアルミ押出形材や合成
樹脂製の押出形材は、いずれも押出成形によって製造さ
れる。このため、断面形状が複雑であっても、一旦金型
を作成すれば、その後は容易にかつ大量に生産可能であ
る。一方、木製の室内部材は、木材に切削加工や研削加
工を施して生産しなければならず、加工作業が煩雑で生
産性も低いという問題がある。特に、アルミ等の金属材
と木との複合建具枠材における木製の室内部材932
は、ネジが螺合される突出部分932B等を室外部材9
31と干渉しないように形成し、さらに室外部材に係合
される2条の溝932Aを加工しなければならず、断面
形状が複雑となるため、加工が非常に煩雑であり、製造
コストも高く、大量生産も困難であるという問題があっ
た。
【0005】本発明の目的は、木製の室内部材を用いな
がら、その断面形状を簡易化できて製造コストを低減で
き、生産性も向上できる建具枠材および建具を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、建具を構成する建具枠材であって、以下のような構
造を有する金属製の室外部材と、木製の室内部材とを備
えて構成されるものである。すなわち、前記室外部材
は、室外部材の長手方向に沿ってそれぞれ形成され、か
つ、室外部材の見付け方向に離れて形成された少なくと
も2条の係合片を備える。また、前記室内部材は、室内
部材の長手方向に沿って形成されかつ室内部材を室外部
材の端面からその長手方向にスライド移動させることで
前記一方の係合片に係合される係合溝と、室内部材の室
外面に取り付けられかつ室内部材を室外部材の端面から
その長手方向にスライド移動させることで前記他方の係
合片に係合されるピース状のアタッチメントとを備え
る。すなわち、前記室外部材の端面から室内部材をスラ
イドさせて、前記各係合片に前記係合溝およびアタッチ
メントを係合させて室外部材に室内部材を取り付けるこ
とで、建具枠材が構成されている。
【0007】請求項2に記載の発明は、建具を構成する
建具枠材であって、以下のような構造を有する金属製の
室外部材と、木製の室内部材とを備えて構成されるもの
である。すなわち、前記室外部材は、室外部材の見込み
方向に沿って形成された取付面と、この取付面に対して
室外部材の見付け方向に離れてかつ室外部材の長手方向
に沿って形成された係合片とを備える。この係合片は、
室外部材の室内面から室内側に延長された突設片部、お
よび突設片部から前記取付面側に延長された係止片部を
備える。また、前記室内部材は、室内部材の長手方向に
沿って形成されかつ室内部材を室外部材に対してその見
付け方向に移動させることで前記係合片の係止片部に係
合される係合溝と、室内部材を室外部材に対してその見
付け方向に移動させることで前記取付面に当接されて固
定手段で取付面に取り付けられるピース状のアタッチメ
ントとを備える。すなわち、前記室外部材に対して室内
部材をその見付け方向に移動させて前記係合片に前記係
合溝を係合させ、かつアタッチメントを前記取付面にネ
ジ等の固定手段を用いて取り付けて室外部材に室内部材
を取り付けることで、建具枠材が構成されている。な
お、ピース状のアタッチメントとしては、例えば、断面
略L字状に形成され、一方の面が室内部材の室外面にネ
ジ等で固定されており、他方の面が前記取付面にネジ等
の固定手段で固定されるものなどが利用できる。
【0008】請求項3に記載の発明は、建具を構成する
建具枠材であって、以下のような構造を有する金属製の
室外部材と、木製の室内部材とを備えて構成されるもの
である。すなわち、前記室外部材は、室外部材の長手方
向に沿ってそれぞれ形成されるとともに、室外部材の見
付け方向に離れて形成された少なくとも2条の係合片を
備える。また、前記室内部材は、室内部材を室外部材の
端面からその長手方向にスライド移動させることで、前
記2条の係合片間に配置されて各係合片に係合されるピ
ース状のアタッチメントを備える。さらに、前記室外部
材および室内部材の少なくとも一方には、前記係合片ま
たはアタッチメントに対して見付け方向に離れて配置さ
れて前記室外部材および室内部材の他方に当接する緩衝
部材が取り付けられている。従って、前記室外部材の端
面から室内部材をスライドさせて、前記各係合片間に前
記アタッチメントを係合させて室外部材に室内部材を取
り付けることで、建具枠材が構成されている。
【0009】請求項4に記載の発明は、建具を構成する
建具枠材であって、以下のような構造を有する金属製の
室外部材と、木製の室内部材とを備えて構成されるもの
である。すなわち、前記室外部材は、室外部材の室内面
から室内側に延長された突設片部および突設片部から直
交方向に延長されて前記室外部材の室内面に平行に配置
された係止片部を有する係合片と、室外部材の室内面お
よび係止片部の室外面の一方の面に形成された爪部とを
備える。また、前記室内部材は、前記係合片に係合され
るピース状のアタッチメントを備え、このアタッチメン
トは、少なくとも前記室外部材の室内面および係止片部
の室外面の他方の面に当接される本体部と、前記爪部に
係合可能な爪部が設けられて弾性変形可能な弾性片とを
備える。そして、建具枠材は、前記室外部材に対して室
内部材を室外部材の見付け方向に移動させて、前記係合
片または室外部材の室外面に形成された爪部にアタッチ
メントの弾性片の爪部を係合させて室外部材に室内部材
を取り付けることで構成される。
【0010】請求項5に記載の発明は、建具を構成する
建具枠材であって、以下のような構造を有する金属製の
室外部材と、木製の室内部材とを備えて構成されるもの
である。すなわち、前記室外部材は、室外部材の室内面
から室内側に延長された突設片部および突設片部から直
交方向に延長された係止片部を有する係合片を備える。
また、前記室内部材は、室内部材を室外部材に対してそ
の見付け方向に移動させることで、前記係合片に係合さ
れるピース状のアタッチメントを備える。このアタッチ
メントは、第1の係合部材および第2の係合部材を備え
て構成される。第1の係合部材は、断面略L字状に形成
されて前記係合片の係止片部に係合されるように構成さ
れている。一方、第2の係合部材は、弾性変形させた状
態では前記係合片を着脱可能とし、弾性変形されていな
い状態では第1の係合部材に係合された係合片を着脱不
能に固定する弾性片を有している。そして、建具枠材
は、前記室外部材に対して室内部材を室外部材の見付け
方向に移動させて、前記係合片にアタッチメントを係合
させて室外部材に室内部材を取り付けることで構成され
る。
【0011】ここで、請求項4,5に記載の発明におい
ては、前記室外部材に、室外部材の長手方向に沿ってそ
れぞれ形成されるとともに、室外部材の見付け方向に離
れて形成された少なくとも2条の係合片を設けてもよ
い。この場合、室内部材の前記アタッチメントを一方の
係合片に係合するとともに、他方の係合片に係合される
ピース状のアタッチメントや係合溝を室内部材に設けれ
ばよい。この際、各係合片は、室外部材の室内面から室
内側に延長された突設片部および突設片部から直交方向
に延長された係止片部を備え、かつこの係止片部の延長
方向は各係合片で同一に構成し、室内部材を室外部材に
対してその見付け方向に移動させることで、前記各係合
片にアタッチメントや係合溝が係合されるように構成す
ればよい。
【0012】請求項6に記載の発明は、建具を構成する
建具枠材であって、以下のような構造を有する金属製の
室外部材と、木製の室内部材とを備えて構成されるもの
である。すなわち、前記室外部材は、室外部材の長手方
向に沿ってそれぞれ形成されるとともに、室外部材の見
付け方向に離れて形成された2条の係合片と、これらの
2条の係合片とは見付け方向に離れて形成され、かつ室
外部材の室内面からその室内面に対して斜め方向に突設
された傾斜係合片とを備える。また、前記室内部材は、
室内部材を室外部材の端面からその長手方向にスライド
移動させることで前記2条の係合片間に配置されて各係
合片に係合されるピース状のアタッチメントと、室内部
材の長手方向に沿って形成されかつ前記傾斜係合片が係
合される傾斜係合溝とを備える。そして、建具枠材は、
前記室外部材の端面から室内部材をスライドさせて、前
記各係合片間に前記アタッチメントを係合させるととも
に、傾斜係合溝に傾斜係合片を係合させることで室外部
材に室内部材が取り付けられている。
【0013】これらの請求項1〜6の各発明において
は、木製の室内部材に、合成樹脂や金属等、あるいはこ
れらの複合材等からなるアタッチメントを、ネジや接着
剤、両面テープ等を用いて固定し、このアタッチメント
を室外部材の係合片に係合させている。このため、室内
部材には、従来の突出部分932Bのような複雑な形状
を加工形成する必要がないため、室内部材の断面形状を
簡易化できる。従って、木製の室内部材を用いながら
も、その製造コストを低減でき、生産性を向上すること
ができる。その上、請求項2の発明では、室内部材を室
外部材の端面から長手方向に沿ってスライド移動させる
必要がなく、見付け方向に移動させて取り付けることが
できるので、取付作業を簡単にできる。また、請求項3
の発明では、請求項1,2の発明において、室内部材に
形成していた係合溝すらも不要にできるため、木製の室
内部材の加工をより一層簡単にでき、コスト低減や生産
性向上をより一層図ることができる。さらに、請求項
4,5の発明では、請求項2の発明と同様に、室内部材
を室外部材の端面から長手方向に沿ってスライド移動さ
せる必要がなく、見付け方向に移動させて取り付けるこ
とができるので、取付作業を簡単にできる。その上、請
求項4のアタッチメントや請求項5の第2のアタッチメ
ントは、弾性片の弾性力を利用して室外部材に固定され
るため、室外部材に対してネジ等で固定する必要がな
く、その取付作業がより一層簡単にできる。また、請求
項6の発明では、傾斜係合片および傾斜係合溝を備えて
いるので、これらを係合させるだけで、室内部材を室外
部材側に引き寄せることもでき、室内部材および室外部
材間の隙間発生を効果的に防止できる。
【0014】また、本発明の建具は、上框、下框および
左右の竪框を四周框組みして面材を組み込んで形成され
た障子を備えているとともに、前記各框の少なくとも1
つの框が、請求項1〜6のいずれかに記載の建具枠材で
構成されていることを特徴とするものである。この際、
室外部材により面材の室外面を保持し、室内部材により
面材の室内面を保持していることが好ましい。さらに、
本発明の建具は、上枠、下枠および左右の縦枠を四周枠
組みした窓枠を備えているとともに、前記各枠の少なく
とも1つの枠が、請求項1〜6のいずれかに記載の建具
枠材で構成されていることを特徴とするものである。こ
のような建具を用いれば、サッシ窓の窓枠や障子、ドア
のドア枠やドア本体等の各建具の室内面は、天然木製の
室内部材が露出するため、室内面における木質感や触感
を向上できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態を図面
に基づいて説明する。なお、各図面においては図面を見
やすくするために、窓枠や障子等の主要な構成部材には
断面を示すハッチングを省略して記載している。図1,
2には、本発明の第1実施形態の建具(サッシ窓)であ
る引違い窓1が示されている。本実施形態の引違い窓1
は、図1に示すように、各枠が断熱形材で構成された断
熱窓枠2と、各框がアルミ材と木材との複合材で構成さ
れたアルミ木複合障子3とを組み合わせて引違い窓1が
構成されている。断熱窓枠2内に配置されるアルミ木複
合障子3は、室外側に配置される外障子3Aと、室内側
に配置される内障子3Bとを備えている。
【0016】断熱窓枠2は、上枠11、下枠12と左右
両端の縦枠13とを四角枠状に接合して形成されてい
る。上枠11、下枠12および左右両端の縦枠13は、
それぞれ非鉄金属であるアルミ製の室外部材11A,1
2A,13Aおよび室内部材11B,12B,13B
と、これらの各部材をそれぞれ連結するウレタン樹脂等
で形成されて金属材である各室内外部材に比べて熱伝導
率が低い断熱部材11C,12C,13Cとで構成され
たものである。なお、各断熱部材11C〜13Cとして
は、図示のウレタン樹脂を注入するタイプに限らず、合
成樹脂製の帯板状の断熱部材を各室内外部材間にそれぞ
れ1枚以上配置し、かしめて連結して構成したものを用
いてもよい。これらの上枠11、下枠12、縦枠13に
は、各枠11,12,13が取り付けられるまぐさ7、
窓台8、柱9の室外面に当接する取付片111,12
1,131が形成されている。そして、これらの取付片
111,121,131を釘やネジによってまぐさ7、
窓台8、柱9に取り付けることで、断熱窓枠2は建物躯
体側に取り付けられている。また、上枠11、下枠1
2、縦枠13と建物外壁100との間には、適宜、バッ
クアップ材26および充填材27が充填されてシールさ
れている。
【0017】上枠11の下面には、外レール16が垂設
され、この外レール16の室内側つまり窓枠2の開口内
周面には、熱伝導率が金属材に比べて低い、つまり断熱
性を有する樹脂等で形成された断熱性カバー112が取
り付けられ、上枠11の室内側露出面部を被覆してい
る。なお、本発明において露出面部とは、窓枠2の開口
内周面においてアルミ木複合障子3を閉めた際に室内側
に露出する部分(見えがかり部)を意味する。また、上
枠11には、内レール17用の部材が配置されている。
この内レール17は、断熱性カバー112を介して室内
部材11Bにねじ込まれたネジ等で上枠11に取り付け
られている。これにより、内レール17部分は室内側に
露出するが、断熱性カバー112が介在されており、か
つ室内部材11Bにネジ止めされていることで上枠11
の室外部材11Aからの熱伝導が抑えられている。さら
に、上枠11の室内部材11Bには、木製の額縁抑え材
113がネジで固定されている。この額縁抑え材113
と室内部材11Bとで、木製の窓額縁115の室外側突
部が挟持されている。なお、上枠11は、内レール1
7、断熱性カバー112、室内部材11Bを介してまぐ
さ7にねじ込まれたネジによっても躯体に取り付けられ
ている。
【0018】一方、下枠12の前記室外部材12Aおよ
び室内部材12Bの上面には、それぞれ外、内の各下レ
ール18,19が立設されている。下レール19の室外
側、断熱部材12Cの上面には、断熱性カバー122が
配置されている。断熱性カバー122は、前記内レール
19の室外側に配置されて内レール19にネジ等で取り
付けられている。この断熱性カバー122は、下枠12
の全長に渡って設けられているのではなく、アルミ木複
合障子3の外障子3Aを閉めた際に外障子3Aが配置さ
れる部分、つまり下枠12の全長の約半分の部分に配置
されている。そして断熱性カバー122には気密材が室
外側に向けて取り付けられ、外障子3Aを閉めた際に外
障子3Aの室内面に圧接してシールするように構成され
ている。また、室内部材12Bには、下枠12の内レー
ル19の室内面および室内部材12Bの上面を被覆する
断熱性カバー123が取り付けられている。この断熱性
カバー123は、木製の窓額縁125上まで延長された
室内部材12Bの上面全体、つまり下枠12における室
内露出面を被覆している。
【0019】外障子3Aの戸先側の竪框(戸先框)35
が当接されるガイド片を有する縦枠13の内周面には、
前記竪框35の室内面に当接するシール材が取り付けら
れた断熱性カバー132が取り付けられている。また、
断熱性カバー132の室内側には、木製の額縁抑え材1
33が室内部材13Bにネジ等で固定されている。この
断熱性カバー132および額縁抑え材133で縦枠13
における室内露出面が被覆されている。一方、内障子3
Bの戸先側の竪框(戸先框)36が当接されるガイド片
を有する縦枠13の内周面には、内障子3Bの室内側に
位置する木製の額縁抑え材134が室内部材13Bにネ
ジ等で固定されている。そして、各額縁抑え材133,
134と室内部材13Bとで、木製の窓額縁135の室
外側突部が挟持されている。
【0020】断熱窓枠2内に配置されて外レール16,
18でガイドされる外障子3Aは、上框31と、下框3
3と、竪框35と、外召合せ框(竪框)37とを四角枠
状に組んで構成されている。また、内レール17,19
でガイドされる内障子3Bは、上框32と、下框34
と、竪框36と、内召合せ框(竪框)38とを四角枠状
に組んで構成されている。そして、各框31〜38の内
周面には、面材である複層ガラス39がガスケット40
を介して嵌合されている。
【0021】上框31,32は、図3(A)にも示すよ
うに、室外部材31A,32Aと、室内部材31B,3
2Bとを接合して構成されている。室外部材31A,3
2Aは、図4にも示すように、アルミ押出形材で構成さ
れ、複層ガラス39の室外面をガスケット40を介して
保持するガラス保持片311と、上レール16,17
や、各レール16,17を挟み込む摺動片が嵌入される
凹溝部312と、前記室内部材31B,32Bに係合す
る第1および第2の2条の係合片313,315とを備
えている。第1の係合片313は、上框31,32の下
面つまりガラス保持溝部分に形成され、室外部材31
A,32Aの室内面から、前記室内部材31B,32B
側つまり室内側に突設されている。具体的には、第1の
係合片313は、室内面から室内側に突設された突設片
部313Aと、この突設片部313Aの端部から直交方
向(上方)に延長された係止片部313Bとを備えて断
面略L字状に形成されている。第2の係合片315は、
上框31,32の上面に形成され、室外部材31A,3
2Aの室内面から室内側に突設されている。具体的に
は、第2の係合片315は、室内面から室内側に突設さ
れた突設片部315Aと、この突設片部315Aの端部
から直交方向(下方)に延長された係止片部315Bと
を備えて断面略L字状に形成されている。従って、各係
合片313,315は、上框31,32の見付け方向
(上下方向)に離れて形成され、かつ係止片部313
B,315Bが互いに対向する方向に形成されている。
なお、係合片313が突設された室内面317と、係合
片315が突設された室内面318とは、室内外方向の
位置が異なり、係合片313は、室内面318よりも室
内側に突出しないように設計されている。
【0022】室内部材31B,32Bは、天然木等の木
製であり、断面略矩形状の本体部321と、複層ガラス
39の室内面をガスケット40を介して保持するガラス
保持片322とを備えた一体形状とされている。ガラス
保持片322は本体部321の見込み寸法の約半分の見
込み寸法とされている。本体部321の上面には、係合
片315が係合される係合溝323が形成されている。
この係合溝323は、溝内面のうち、室内側の面323
Aは、略垂直面とされ、室外側の面323Bは、室外側
から室内側に向かって下方に、つまり第1の係合片31
3側に近づくように傾斜されている。この係合溝323
の室外側は、その室内側に比べて突設片部315Aの厚
さ寸法分の段差が設けられ、係合片315が係合溝32
3に係合した際に、係合片315と室内部材31B,3
2Bの各上面が略面一になるように構成されている。
【0023】室内部材31B,32Bの本体部321に
おける室外面には、アタッチメント400がネジ405
や接着剤等によって固定されている。アタッチメント4
00は、ポリプロピレンまたはポリエチレン等のオレフ
ィン系樹脂やポリ塩化ビニル樹脂等の合成樹脂製であ
り、図5にも示すように、室内部材31B,32Bの長
手方向に比べて長さ寸法が小さい、つまり短尺のピース
材である。このアタッチメント400の室内部材31
B,32B側には、図4にも示すように、段部(切欠
部)が設けられ、係止片部313Bに係合される係止部
401が形成されている。また、アタッチメント400
の室外部材31A,32A側でかつ前記係止部401と
対向する面側(係止部401が形成された下面に対向す
る上面側)には、段部(切欠部)402が形成され、室
外部材31A,32Aと干渉しないように構成されてい
る。このような上框31,32は、室外部材31A,3
2Aの端面から室内部材31B,32Bをスライド移動
させ、各係合片313,315にアタッチメント400
の係止部401と係合溝323とを係合させることで組
み立てられる。つまり、室内部材31B,32Bは、ア
タッチメント400の係止部401および係合溝323
が係止片部313B,315Bに見込み方向に移動不能
に係合されることで、室外部材31A,32Aに取り付
けられる。
【0024】下框33,34は、図3(B)や図1にも
示すように、各上框31,32と同様に、室外部材33
A,33Aと、室内部材33B,33Bとを接合して構
成されている。室外部材33A,34Aは、室外部材3
1A,32Aと同様に、アルミ押出形材で構成され、複
層ガラス39をガスケット40を介して保持するガラス
保持片311や、前記室内部材33B,34Bに係合す
る第1および第2の2条の係合片313,315を備え
ている。第1の係合片313は、下框33,34の上面
つまりガラス保持溝部分に形成され、室外部材33A,
33Aの室内面から、前記室内部材33B,33B側つ
まり室内側に突設されている。具体的には、第1の係合
片313は、室外部材33A,34Aから室内側に突設
された突設片部313Aと、この突設片部313Aの端
部から直交方向(下方)に延長された係止片部313B
とを備えて断面略L字状に形成されている。第2の係合
片315は、下框33の室内面では上下方向の略中間
部、下框34の室内面では下端部近傍に形成され、室外
部材33A,34Aの室内面から室内側に突設されてい
る。具体的には、第2の係合片315は、室内面から室
内側に突設された突設片部315Aと、この突設片部3
15Aの端部から直交方向(上方)に延長された係止片
部315Bとを備えて断面略L字状に形成されている。
従って、各係合片313,315も、下框33,34の
見付け方向(上下方向)に離れて形成され、かつ係止片
部313B,315Bが互いに対向する方向に形成され
ている。
【0025】室内部材33B,34Bは、室内部材31
B,32Bと略同様のものであり、断面略矩形状の本体
部321と、複層ガラス39の室内面をガスケット40
を介して保持するガラス保持片322とが一体とされた
木製の部材で構成されている。本体部321の下面に
は、係合片315が係合される断面直角三角形状の係合
溝323が形成されている。この係合溝323の室内面
も略垂直面とされ、室外面は、室外側から室内側に向か
って上方に、つまり第1の係合片313側に近づくよう
に傾斜されている。さらに、室内部材33Bの下端は、
図1に示すように、下方に延長され、室内部材33Bの
下側に配置されて室外部材33Aに係合されるポリ塩化
ビニル樹脂等の合成樹脂製の室内部材33Cの上端室内
面を被覆している。
【0026】室内部材33B,34Bの本体部321に
おける室外面には、ピース状のアタッチメント400が
ネジ405等で固定されている。アタッチメント400
は、室内部材31B,32Bに取り付けられたものと同
一であるため、説明を省略する。この下框33,34に
おいても、各上框31,32と同様に、室外部材33
A,34Aの各係合片313,315にアタッチメント
400の係止部401と、係合溝323とを係合した状
態で、各下框33,34の端面(長手方向の端部)から
室内部材33B,34Bをスライド移動させることで組
み立てられる。なお、下框33には、室内部材33Cも
同様に端面からスライド移動により取り付けられる。ま
た、本実施形態では、下框34においても、室内部材3
4Bの下側に、ポリ塩化ビニル樹脂等の合成樹脂製のカ
バー材34Cが室内部材34Bの端面からスライド挿入
により取り付けられている。
【0027】また、図2および図6(A)〜(C)に開
示するように、竪框35,36,38は、各上框31,
32と同様に、室外部材35A,36A,38Aと、室
内部材35B,36B,38Bとを接合して構成されて
いる。室外部材35A,36A,38Aは、アルミ押出
形材で構成され、複層ガラス39をガスケット40を介
して保持するガラス保持片311と、前記室内部材35
B,36B,38Bに係合する係合片315とを備えて
いる。係合片315は、竪框35、36では、戸先側の
側面から室内側に突設され、内召合せ框(竪框)38で
は室外面から見付け方向に突設されている。具体的に
は、係合片315は、室内側や見付け方向に突設された
突設片部315Aと、この突設片部315Aの端部から
直交方向(見付け方向や室内側方向)に折曲されて延長
された係止片部315Bとを備えて断面略L字状に形成
されている。
【0028】室内部材35B,36B,38Bは、木製
部材からなり、前記各室内部材31B〜34Bと同様
に、本体部321と、ガラス保持片322とを備えてい
る。ここで、室内部材35B,36Bは、各上框31,
33の室内部材31B,36Bと同一形状、サイズであ
り、部品の共通化が図れている。室内部材38Bの本体
部321は、略L字形状とされて室外部材38Aの室内
露出面を被覆している。各室内部材35B,36B,3
8Bには、係合片315が係合される断面直角三角形状
の係合溝323が形成されている。
【0029】室内部材35B,36B,38Bの室外面
には、ピース状(各室内部材35B,36B,38Bの
長手方向長さに比べて短尺)で、断面L字状のアタッチ
メント(連結ブラケット)410の一方の面がネジ40
5等で固定されている。アタッチメント410の他方の
面は、室外部材35A,36A,38Aの取付面350
にネジ406等によって固定されている。竪框35,3
6,38を組み立てるには、室内部材35B,36B,
38Bに予めアタッチメント410を取り付けておき、
室内部材35B,36Bは見付け方向(ガラス溝側)か
ら室外部材35A,36Aに近付け、室内部材38Bは
見込み方向(室外側)から室外部材38Aに近付け、各
係合溝323を係合片315に係合させるとともに、ア
タッチメント410を室外部材35A,36A,38A
の取付面350にネジ止めすればよい。この際、ネジ4
06を締め付けるに従って、係止片部315Bが係合溝
323の傾斜面に当接して案内されるので、室内部材3
5B,36B,38Bと室外部材35A,36A,38
Aとは互いに引き寄せられて、係止片部315Bが係合
溝323の垂直面に当接する位置に納まる。
【0030】なお、各室内部材31B〜36B,38B
に取り付けるアタッチメント400、410の数や取付
間隔は、各室内部材31B〜36B,38Bの長手方向
の寸法などに応じて設定される。通常は、図5に示すよ
うに、各室内部材31B〜36B,38Bの長手方向両
端近傍の2カ所に設けられるが、各室内部材31B〜3
6B,38Bの長さが比較的大きい場合には、さらに中
央部分の1カ所にも追加して設けられる。また、外召合
せ框(竪框)37は、図2に示すように、外障子3A、
内障子3Bを閉めた際に室内側に露出しないため、アル
ミ形材のみで構成されている。さらに、各下框33,3
4には、前記各レール18,19上を転動する戸車が回
転自在に支持されている。
【0031】このように組み立てられた各框31〜38
を枠組みすることで、各外障子3A、内障子3Bが組み
立てられる。この際、上下框31〜34と、竪框35〜
38との接合部は、図7に示すように、竪框勝ちとなる
ように構成されている。このため、上下框31〜34の
室内部材31B〜34Bは、室外部材31A〜34Aに
対してスライド移動できないようにネジ等で固定しなく
ても、室内部材31B〜34Bの長手方向の両端面が竪
框35〜38の室内部材35B〜38Bの枠内周面に当
接するため、各障子3A,3Bを組み立てた後は室外部
材31A〜34Aから脱落することもない。一方、竪框
35〜36,38の室内部材35B〜36B,38B
は、アタッチメント410を介して室外部材35A〜3
6A,38Aにネジ止めされているので、室外部材35
A〜36A,38Aに対してスライド移動したり、脱落
したりすることはない。なお、各室外部材35A〜36
A,38Aにそれぞれ複数のアタッチメント410が取
り付けられている場合、それぞれ1つのアタッチメント
410における室外部材35A〜36A,38Aへの固
定用のネジ406が挿通されるネジ穴は通常のネジ穴で
あるが、他のアタッチメント410におけるネジ穴は室
内部材35B〜36B,38Bの長手方向に長い長穴と
され、ネジ穴を介して室外部材35A〜36A,38A
と、アタッチメント410つまりは室内部材35B〜3
6B,38Bとは相対的に移動可能に構成されている。
これにより、室外部材35A〜36A,38Aおよび室
内部材35B〜36B,38Bで熱伸び量が異なる場合
でも、その熱伸び量の差を吸収できるようにされてい
る。
【0032】また、竪框35〜38と上下框31〜34
とを接合する場合に、竪框35〜38の室内部材35
B,36B,38Bにおける接合面325と、上下框3
1〜34の室内部材31B〜34Bにおける接合面32
6とは、各框31〜38の接合方向(長手方向)に直交
する直交面と、建具枠の見込み方向に直交する直交面と
に対して所定の角度となるように傾斜されている。この
ように接合面325,326を傾斜面とすれば、各框3
1〜38をビス等で接合する際に、各框31〜38が捻
れたり、ずれたりすることがなく、かつ各接合面32
5,326間の隙間を無くしたり、目立ちにくくするこ
とができる。なお、各室内部材31B〜34Bの長手方
向の端面は、相じゃくり構造とされており、この点でも
接合面325,326間の隙間を目立ちにくくしてい
る。
【0033】このような本実施形態によれば、次のよう
な効果がある。 (1) 障子3A,3Bにおける各框31〜38の各室内部
材31B〜36B,38Bとして天然木材を用いたの
で、引違い窓1の室内意匠を向上でき、かつ断熱性能も
向上することができる。その上、木製の室内部材31B
〜36B,38Bを室外部材31A〜36A,38Aに
取り付けるにあたって、アタッチメント400,410
を用いたので、従来のように室外部材31A〜36A,
38Aの各係合片313,315等の形状に合わせて木
材を加工する場合に比べ、木製部材の形状を単純化(シ
ンプル)にでき、加工・製造コストを大幅に低減するこ
とができて生産性も向上できる。さらに、アタッチメン
ト400,410を用いたので、室内部材31B〜36
B,38Bが直接室外部材31A〜36A,38Aに接
触する面積を小さくでき、断熱性能をより一層向上する
ことができる。特に、アタッチメント400,410
は、ピース材で構成されており、アタッチメント410
がアルミ、ステンレス等の金属材で構成されていても、
室内部材31B〜36B,38Bがその全長に渡って室
外部材31A〜36A,38Aに直接接触している場合
に比べれば、接触面積を小さくでき、その分、熱伝導を
抑えることができて断熱性能を向上することができる。
【0034】(2) 室内部材31B〜36B,38Bに
は、各係合片315が係合する溝323が形成されてい
るが、この溝323は、断面略直角三角形状の単純な形
状であるため、容易に加工できるため、この点でも加工
コストを低減することができる。また、溝323が断面
略直角三角形状とされ、傾斜面323Bを備えているた
め、室内部材31B〜36B,38Bを室外部材31A
〜36A,38Aに取り付けた際に、この傾斜面323
Bを利用して室内部材31B〜36B,38Bを室外部
材31A〜36A,38A側に引き寄せることができ、
その接合部分に隙間が発生することを防止でき、組立精
度や意匠性を向上することができる。さらに、各框3
1,32,35,36,38において、室内部材31B
〜38Bと係合片315とが面一になるように構成した
ので、その接合部分には段差が生じず、その点でも意匠
性等に優れた框31〜38とすることができる。
【0035】(3) 上下框31〜34においては、ピース
状のアタッチメント400を用いているので、従来のよ
うに、室内部材の全長に渡って形成される2条の係合溝
を設け、各係合溝に室外部材の係合片を係合させる場合
に比べ、アタッチメント400が係合片に接触する面積
も少なくなるので、室内部材31B〜36B,38Bの
スライド移動をスムーズに行えて組立作業を容易に行う
ことができる。また、竪框35〜36,38では、アタ
ッチメント410を用いて室内部材35B〜36B,3
8Bを室外部材35A〜36A,38Aの見付け方向か
ら当接させて室外部材35A〜36A,38Aに固定で
きるので、端面側からスライド嵌合する場合に比べて取
付作業を容易に行うことができる。
【0036】(4) 上下框31〜34の室内部材31B〜
34Bは、その両端面を竪框35〜38で抑えているの
で、室内部材31B〜34Bを室外部材31A〜34A
にネジ等を用いて固定する必要がない。その上、室内部
材31B〜34Bを室外部材31A〜34Aに対して相
対的にスライド移動させることができるので、各部材の
熱伸び量の差も容易に吸収することができる。
【0037】(5) アタッチメント400は、前記断面形
状の樹脂押出成形品を所定の長さに切断することなどで
容易にかつ安価に製造できる。また、アタッチメント4
10も、断面L字形状のアルミ等の金属押出形材を所定
の長さに切断したり、金属板材を折曲加工することなど
で容易にかつ安価に製造できる。従って、木製の室内部
材のみに比べると、部品点数は増えるが、木製の室内部
材31B〜36B,38Bの断面形状を簡易化できて加
工コストを大幅に低減できるので、全体としても部品コ
ストを低減でき、安価に提供できる。
【0038】次に、本発明の第2実施形態について図8
〜10を参照して説明する。なお、以下の各実施形態に
おいて、前述する各実施形態と同一または相当構成部品
には同じ符号等を付し、説明を省略もしくは簡略する。
本実施形態は、各框31〜38の室内部材31B〜36
B,38Bに取り付けられるアタッチメント420を、
室外部材31A〜36A,38Aの各2条の係合片間に
スライド係合させており、室内部材31B〜36B,3
8Bに係合溝を設けていない点が前記第1実施形態と大
きく相違する。すなわち、例えば、図8(A)に示す各
上框31,32においては、図9,10にも示すよう
に、係合片313は、第1実施形態と同様に、上框3
1,32の下面つまりガラス保持溝部分に形成されてい
る。一方、第2の係合片314は、上框31,32の上
下方向中間部に形成されている。このため、各係合片3
13,314は、上框31,32の見付け方向(上下方
向)に離れて形成されているが、第1実施形態に比べる
とその離間寸法は半分程度に抑えられている。また、各
係合片313,314は、係止片部313B,314B
が互いに向き合うように形成されている。この各係合片
313,314の離間寸法に合わせて、アタッチメント
420の高さ寸法が設定されている。すなわち、合成樹
脂製のピース材等からなるアタッチメント420は、上
下に突出する2つの係止部421を備え、この係止部4
21が各係合片313,314に係止され、室外部材3
1A,32Aに対し、室内部材31B,32Bが室内外
方向に外れないように取り付けられている。
【0039】ここで、アタッチメント420は、図11
に示すように、その長手方向(各係合片313,314
の延長方向)の中間部に、その長手方向に直交する溝4
22が形成されている。そして、ネジ405で室内部材
31B,32Bに固定されたアタッチメント420を、
各係合片313,314の端面開口からスライド嵌合
し、所定の位置に配置したら、室外部材31A,32A
のガラス溝側からネジ425を溝422に差し込んで、
室内部材31B,32Bがスライド移動しないように位
置決めしている。なお、アタッチメント420は、ピー
ス状(短尺)に形成され、室内部材31B,32Bの長
手寸法に応じて所定間隔で配置される。例えば、室内部
材31B,32Bの両端部と中央部などである。このよ
うに複数のアタッチメント420が各室内部材31B,
32Bに取り付けられている場合、前記ネジ425は、
複数のアタッチメント420のうちの1つのみに配置さ
れている。材質が異なるために室外部材31A,32A
と、各室内部材31B,32Bとは、温度変化による熱
伸び量(特に長手方向の量)が異なるが、本実施形態で
は、アタッチメント420を介して互いにスライド移動
可能に構成し、かつスライド移動方向を規制する前記ネ
ジ425は1カ所のみに設けられているので、各室外部
材31A,32Aおよび各室内部材31B,32Bの熱
伸び量が異なる場合でもその違いはスライド移動によっ
て吸収される。
【0040】また、各室内部材31B,32Bの室外面
上端には、合成樹脂製の緩衝部材430が、各室内部材
31B,32Bの長手方向全長に渡って取り付けられて
いる。具体的には、緩衝部材430に所定間隔で形成さ
れた突起を、各室内部材31B,32Bの孔に嵌合する
ことで取り付けられている。この緩衝部材430によ
り、木製の各室内部材31B,32Bが直接金属製の各
室外部材31A,32Aに当接して傷つくことを防止す
るとともに、金属材料に比べて熱伝導率の低い緩衝部材
430が、室外部材31A,32Aおよび室内部材31
B,32B間に介在されるため、室外部材31A,32
Aから室内部材31B,32Bへの熱伝導を少なくで
き、断熱性能を向上できる。緩衝部材430は、その上
端面が室内部材31B,32Bの上端面と面一に配置さ
れている。また、緩衝部材430は、上部側が最も厚肉
とされ、下部側に向かうに従って徐々に薄肉になるよう
に構成されている。これにより、室外部材31A,32
Aに対しては、緩衝部材430の上部側が密着され、上
框31,32の上面において、室内部材31B,32B
と緩衝部材430との間に隙間が生じないように構成さ
れている。
【0041】下框33、竪框35,36の各室内部材3
3B,35B,38Bは、図8,9に示すように、アタ
ッチメント420および緩衝部材430を備えた室内部
材31B,32Bと同様の構成であるため、説明を省略
する。すなわち、下框33、竪框35,36の室外部材
33A,35A,36Aには、各係合片313,314
が互いに対向するように形成され、これらの係合片31
3,314に各アタッチメント420が係合されている
点で上框31,32と同様の構成である。なお、各竪框
35,36の室内部材35B,36Bは、室内部材31
B,32Bと同一のもので構成されている。また、下框
33の室内部材33Bは、緩衝部材430の取付位置の
みが相違するが、その他の構成は室内部材31B,32
Bと同一である。なお、図示しないが、内障子3Bの下
框における室内部材も、室内部材31B,32Bと同一
である。
【0042】一方、内召合せ框(竪框)38には、図9
(B)および図12に示すように、略L字形状とされて
室外部材38Aの室内露出面を被覆する室内部材38B
が取り付けられている。室内部材38Bには、横断面略
L字状に形成されたアタッチメント440がネジ40
5,406等により取り付けられている。このアタッチ
メント440は、アタッチメント420と同様に、室外
部材38Aの係合片313に係合されるフランジ部44
1Aと、ネジ孔441Bとが形成された本体部441
と、この本体部441に対して直交配置され、その端部
が室外部材38Aの室外側の係合片314に係合可能な
係合部442Aを有する連結片部442とを備えて構成
されている。このような室内部材38Bは、室外部材3
8Aの端面からスライド嵌合させ、その連結片部長手方
向の1カ所(通常は中央部)には、室外部材38Aを介
してネジ406が螺合され、長手方向の位置を規制して
いる。
【0043】このような本実施形態においても、障子3
A,3Bの各框31〜36,38の室内部材31B〜3
6B,38Bを、木製部品にアタッチメント420,4
40を取り付けて構成しているので、木製の室内部材3
1B〜36B,38Bを従来のような複雑な形状に加工
する必要が無く、極めて容易に製造できて製造効率を向
上することができるなど、前記第1実施形態と同様の作
用効果を得ることができる。さらに、前記第1実施形態
に比べると、室内部材31B〜36B,38Bに係合溝
を形成する必要がないため、加工がより一層簡単になる
とともに、室内部材31B〜36B,38Bをスライド
係合させる際に、室外部材31A〜36A,38Aとの
接触部分が少なくなってより一層スムーズに係合させる
ことができる。また、複層ガラス39が組み込まれる
と、各室内部材31B〜36Bのガラス保持片322に
は室内方向の荷重が加わるため、アタッチメント420
を挟んでガラス保持片322の反対側に配置される緩衝
部材430は、室外部材31A〜36A側に圧接する方
向に荷重が加わる。このため、複層ガラス39を組み込
むだけで、緩衝部材430と室外部材31A〜36Aと
を圧接させることができ、それらの間に隙間が生じるこ
とを確実に防止できる。
【0044】次に、本発明の第3実施形態について図1
3,14を参照して説明する。本実施形態は、前記第2
実施形態と同様のアタッチメント420を用いている点
で共通する。一方で、第2実施形態では緩衝部材430
を室内部材31B〜36Bに取り付けていたのに対し、
本実施形態では、室外部材31A〜36A側に緩衝部材
450を取り付けている点が相違する。なお、その他に
は、主な相違点は無いため、本実施形態は、上框31お
よび下框33部分のみを例示して説明する。すなわち、
上框31および下框33の各室外部材31A,33Aに
おける室内面には、係合片313,314の他に、室内
側に向かって延長された保持片316が形成され、この
保持片316に緩衝部材450が係合固定されている。
このような本実施形態においても、前記第2実施形態と
同一の作用効果を奏することができる。その上、保持片
316は、各室外部材31A〜36Aの長手方向全長に
渡って形成することができ、緩衝部材450をその全長
に渡って係止固定することができる。このため、緩衝部
材450の取付強度をより一層向上できる。
【0045】次に、本発明の第4実施形態について図1
5〜17を参照して説明する。前記各実施形態は、室内
部材31B〜36B,38Bを室外部材31A〜36
A,38Aの長手方向端面側からスライド移動させて取
り付けていたが、本実施形態では、室内部材31B〜3
6B,38Bを室外部材31A〜36A,38Aの長手
方向端面側からスライド移動させずに取り付けることが
できるように、アタッチメントの構造を変更したもので
ある。具体的には、図15に示すように、上框31,3
2および下框33,34は、室外部材31A〜34Aと
室内部材31B〜34Bとで構成されている。室外部材
31A〜34Aには、2本の係合片313,315がそ
れぞれ形成されている。各係合片313,315は、図
17に示すように、突設片部313A,315Aおよび
係止片部313B,315Bからなり、突設片部313
A,315Aに対する係止片部313B,315Bの折
曲方向(延長方向)は、前記各実施形態と異なり、各室
外部材31A〜34Aの2本の係合片313,315同
士においては、互いに同一方向に形成されている。上框
31,32の室内部材31B,32Bには、図18にも
示すように、室外部材31A,32Aの係合片315に
係合される第1のアタッチメント460と、係合片31
3に係合される第2のアタッチメント470とがそれぞ
れネジ405で取り付けられている。
【0046】第1のアタッチメント460は、ピース状
の樹脂材等で構成され、係合片315に係合される部分
が、断面三角形状、つまりくさび形に形成されている。
このため、アタッチメント460を係合片315に係合
させるに従って、傾斜面が前記係合片315の係止片部
315Bに当接されるため、アタッチメント460は徐
々に室外部材31A,32A側にも移動し、係止片部3
15Bと室内部材31B,32Bとは密着されてその上
面には隙間が生じないようにされている。第2のアタッ
チメント470は、断面略L字状に形成されて係合片の
係止片部に係合される第1の係合部材471と、係合部
材471を挟んで配置された2片の弾性片472Aを備
えた第2の係合部材472とを組み合わせた複合部品と
されている。なお、第1の係合部材471はアルミ等の
金属部品であり、第2の係合部材472は合成樹脂部品
などで構成されている。そして、室内部材31B,32
Bに対して第2の係合部材472、第1の係合部材47
1の順で積層されてネジ405などで固定されている。
この際、第2の係合部材472の弾性片472Aの先端
は、見込み方向の位置は第1の係合部材471の室外側
端部471Aと略同じ位置とされ、かつその室外側端部
471Aとの間に係合片313の突設片部313Aの略
肉厚分の隙間が生じるように構成されている。また、第
2のアタッチメント470の第1係合部材471は、第
1のアタッチメント460の室外面よりも室外側に突設
されており、係合片315よりも室外側に配置された係
合片313に係合可能に構成されている。
【0047】このように構成される室外部材31A,3
2Aおよび室内部材31B,32Bは、図17に示すよ
うに、室外部材31A,32Aに対してその見付け方向
に室内部材31B,32Bを移動することで互いに係合
される。すなわち、係合片313の係止片部313Bを
第2のアタッチメント470の弾性片472Aに当接さ
せて弾性片472Aを押し込んだ状態で、室内部材31
B,32Bを見付け方向(室外部材31A,32Aに対
して上方)に相対移動させると、係合片313の係止片
部313Bは弾性片472Aから外れて第1係合部材4
71に係止される。すると、弾性片472Aは自身の弾
性力で元の位置に戻り、図15(A)に示すように、弾
性片472Aと第1の係合部材471との間の隙間に係
合片313の突設片部313Aが配置され、係合片31
3は見付け方向に移動不能に自動的に固定される。この
固定状態は、弾性片472Aを作業者などが押し込ん
で、係合片313を外さない限り維持されるので、室内
部材31B,32Bを室外部材31A,32Aの端面か
ら長手方向にスライド移動させずに、見付け方向に移動
させるだけで室内部材31B,32Bを室外部材31
A,32Aに固定することができる。同時に、第1のア
タッチメント460も係合片315に係止される。これ
らにより、室内部材31B,32Bは室外部材31A,
32Aに着脱可能に取り付けられる。
【0048】外障子3Aの下框33や、図16に示す竪
框35,36においても、第1のアタッチメント460
および第2のアタッチメント470を用いて各室内部材
33B,35B,36Bを室外部材33A,35A,3
6Aに取り付けている。さらに、内障子3Bの下框34
は、図15(C)に示すように、第1のアタッチメント
460の代わりに、室内部材34Bに形成された係合溝
323と、第2のアタッチメント470とを用いて室内
部材34Bを室外部材34Aに取り付けている。一方、
内召合せ框(竪框)38は、室内部材38Bが断面略L
字状に形成されており、室外部材38Aの直交する二面
に各係合片313,315が設けられているため、他の
室内部材のように、竪框38の見付け方向に室内部材3
8Bを移動させて取り付けることはできない。このた
め、室内部材38Bは、第2のアタッチメント470を
用いてはいるが、第1実施形態と同様に、室外部材38
Aの端面からその長手方向にスライド移動させることで
取り付けられている。そして、スライド移動させた後、
室外部材38Aから室内部材38Bにネジ406をねじ
込んでスライド方向に移動しないように固定している。
【0049】このような本実施形態においても、障子の
各框31〜36,38の室内部材31B〜36B,38
Bを、木製の部品にアタッチメント460,470を取
り付けて構成しているので、木製の室内部材31B〜3
6B,38Bを従来のような複雑な形状に加工する必要
が無く、極めて容易に製造できて製造効率を向上するこ
とができるなど、前記各実施形態と同様の作用効果を得
ることができる。さらに、第2のアタッチメント470
を用いることで、竪框38以外の各框31〜36におい
ては、室内部材31B〜36Bを室外部材31A〜36
Aに対してその長手方向にスライド移動させることなく
取り付けることができ、組立効率をより一層向上するこ
とができる。その上、室内部材31B〜36Bを見付け
方向に移動させて取り付けることができる第1実施形態
におけるアタッチメント410を用いた接合構造(竪框
35〜38の場合)に比べても、ネジ406を固定する
作業が不要になるため、より一層組立作業性を向上する
ことができる。
【0050】次に、本発明の第5実施形態について図1
9〜21を参照して説明する。本実施形態は、室内部材
31B〜36B,38Bにアタッチメント480,49
0,500と、係合溝323とを設け、これらのアタッ
チメント480および係合溝323を用いて室内部材3
1B〜36B,38Bを室外部材31A〜36A,38
Aに取り付けている。上框31,32や下框33,34
に用いられるアタッチメント480は、アルミ等の金属
材を折曲することなどで形成されたピース材である。具
体的には、上框31,32および下框33,34のアタ
ッチメント480は、図19(A),(B)や図21に
示すように、断面略皿状に折曲された金属製のピース材
からなり、その両端縁の係止部481が室外部材31
A,32Aの係合片313,314にそれぞれ長手方向
にスライド移動可能に係合されている。また、室内部材
31B〜34Bの係合溝323は、室外部材31A,3
2Aの係合片315が係合されている。一方、竪框3
5,36のアタッチメント490は、図20(A)に示
すように、アルミ形材等の金属材からなる係合プレート
491と、この係合プレート491および室内部材35
B,36B間に配置される樹脂製のスペーサ492とか
らなる複合ピース材で構成されている。また、竪框38
のアタッチメント500は、図20(B)に示すよう
に、断面略稲妻形などに形成された金属形材等で構成さ
れたピース材であり、室外部材38Aの係合片313に
係合されるように構成されている。なお、竪框38のア
タッチメント500としては、図20(C)に示すよう
な、断面形状でもよく、室外部材38Aの係合片313
の形状に合わせて設計すればよい。これらの各竪框3
5,36,38においても、アタッチメント480,4
90,500が取り付けられた室内部材35B,36
B,38Bを、室外部材35A,36A,38Aの長手
方向の端面から、その長手方向にスライドさせることで
取り付けられている。
【0051】このような本実施形態においても、室内部
材31B〜36B,38Bにアタッチメント480,4
90,500を取り付けているので、木製の室内部材3
1B〜36B,38Bを従来のような複雑な形状に加工
する必要が無く、極めて容易に製造できて製造効率を向
上することができるなど、前記各実施形態と同様の作用
効果を得ることができる。さらに、各アタッチメント4
80,500は、アルミ形材などで形成できるので、比
較的安価に製造でき、コストを低減できる。また、竪框
38のアタッチメント490は、金属および樹脂の複合
部材で構成されているので、金属材のみのアタッチメン
ト480,500に比べて熱伝導を低減でき、断熱性能
も向上することができる。
【0052】次に、本発明の第6実施形態について図2
2,23を参照して説明する。本実施形態は、前記第1
実施形態と同様に、室内部材31B〜36B,38Bに
アタッチメント510と、係合溝323とを設け、これ
らのアタッチメント510および係合溝323を用いて
室内部材31B〜36B,38Bを室外部材31A〜3
6A,38Aに取り付けている。アタッチメント510
は、第5実施形態の上下框に用いられているアタッチメ
ント480と同様のものであり、アルミ等の金属形材な
どで形成されたピース材である。具体的には、図24に
示すように、アタッチメント510は、基部511と、
この基部511の両端部から室外方向にそれぞれ延長さ
れた室外側係合片部512と、基部511の両端部から
室内方向にそれぞれ延長された室内側係合片部513と
を備えて断面略H字状とされた金属製のピース材で構成
されている。室外側係合片部512の端縁は、互いに反
対方向に折曲されている。このアタッチメント510
は、室内部材31B〜36B,38Bにそれぞれネジ4
05等で固定されている。この際、室内部材31B〜3
6B,38Bには、前記室内側係合片部513が係合さ
れる凹溝515が形成されており、アタッチメント51
0はこの凹溝515に室内側係合片部513が係合した
状態でネジ405により固定されている。また、室内部
材31B〜36B,38Bの係合溝323は、前記各実
施形態とは異なり、室内部材31B〜36B,38Bの
室外面に開口され、その開口から前記室外面に対して斜
め方向に延長されて形成されている。なお、上下框31
〜34においては、係合溝323は、室外面の開口から
斜め上方に向かって形成されている。これに対応し、室
外部材31A〜36A,38Aの係合片315も、室内
部材31B〜36B,38Bの係合溝323内に挿入可
能に、斜め上方に向かって傾斜形成されている。
【0053】なお、図示しないが内障子3Bの下框34
や、各竪框35〜38における室内部材および室外部材
の連結構造も同様の構成であるため、説明を省略する。
このような本実施形態においては、アタッチメント51
0を取り付けた室内部材31B〜36B,38Bを、室
外部材31A〜36A,38Aの長手方向端面からスラ
イド移動させて嵌合している。この際、室外部材31A
〜36A,38Aの係合片315および係合溝323
は、室内部材31B〜36B,38Bの室外面に対して
斜めに形成されているため、係合片315と係合溝32
3とがスライド嵌合することで、室内部材31B〜36
B,38Bは室外部材31A〜36A,38A側に引き
寄せられる。本実施形態では、上下框31〜34の室内
部材31B〜34Bは、室外部材31A〜34Aに対し
てスライド方向に移動不能には固定されていないが、竪
框35〜38と組んだ際に、前記第1実施形態と同様
に、室内部材31B〜34Bの長手方向の両端面は竪框
35〜38の室内部材35B〜38Bの側面に当接して
移動が規制されるため、ネジなどで固定しなくても特に
問題はない。
【0054】このような本実施形態においても、前記各
実施形態と同様の作用効果を奏することができる。さら
に、アタッチメント510の室内側係合片部513を室
内部材31B〜36B,38Bの凹溝515に係合させ
ているので、室内部材31B〜36B,38Bの荷重を
ネジ405だけでなく、アタッチメント510の室内側
係合片部513でも支持することができ、支持強度を向
上することができる。特に、本実施形態では、係合片3
15や係合溝323が斜めに形成されているため、前記
他の実施形態のように、係合片315部分で室内部材3
1B〜36B,38Bの荷重を支持することが難しい
が、本実施形態ではその分、アタッチメント510側で
荷重を支持することができるので、荷重支持強度を十分
に確保することができる。また、係合片315や係合溝
323が斜めに形成されているため、室内部材31B〜
36B,38Bと、室外部材31A〜36A,38Aと
を互いに引き寄せることができ、接合部分での隙間発生
を防止できる。
【0055】次に、本発明の第7実施形態について図2
4,25を参照して説明する。本実施形態は、前記第1
実施形態と同様に、室内部材31B〜36B,38Bに
アタッチメント520と、係合溝323とを設け、これ
らのアタッチメント520および係合溝323を用いて
室内部材31B〜36B,38Bを室外部材31A〜3
6A,38Aに取り付けている。アタッチメント520
は、第5実施形態の上框、下框に用いられているアタッ
チメント480に類似するものであり、アルミ等の金属
形材などで形成されたピース材である。具体的には、ア
タッチメント520は、室内部材31B〜36B,38
Bの室外面に固定される基部521と、この基部521
の一方の端部から室外方向に延長され、さらに基部52
1に沿った方向でかつ基部521とは反対側に折曲され
た係止部522とを備えて略クランク状に形成された金
属製のピース材からなり、室内部材にネジ等で固定され
ている。このような本実施形態においては、アタッチメ
ント520を取り付けた室内部材31B〜36B,38
Bを、室外部材31A〜36A,38Aの長手方向端面
からスライド移動させ、室外部材31A〜36A,38
Aの係合片313にアタッチメント520の係止部52
2を係合させ、室外部材31A〜36A,38Aの係合
片315を室内部材31B〜36B,38Bの係合溝3
23に係合させて取り付けている。
【0056】このような本実施形態においても、前記各
実施形態と同様の作用効果を奏することができる。さら
に、アタッチメント520の形状が単純であるため、容
易に製造できて、コストも低減できる。
【0057】なお、本発明は、前述の各実施形態に限定
されない。例えば、本発明の建具枠材としては、前記各
実施形態のような障子3A,3Bの框材に限らず、窓枠
の枠材に適用してもよい。例えば、図26に示すよう
に、引違い窓1の窓枠2に本発明の建具枠材を用いても
よい。具体的には、上枠11、下枠12の室外部材11
A,12A、断熱部材11C,12C、室内部材11
B,12Bからなる断熱形材部分を、本発明の建具枠材
における室外部材とし、この室外部材にアタッチメント
400によって木製の室内部材11D,12Dを取り付
けている。すなわち、室内部材11B,12Bには、係
合片313,315が形成され、木製の室内部材11
D,12Dには、係合片313,315に係合されるア
タッチメント400および係合溝323を形成してい
る。このような窓枠に用いた場合も、障子に用いた場合
と同様の効果を得ることができる。さらに、図26に示
すように、障子3A,3Bおよび窓枠2の各建具枠材
を、本発明の建具枠材で構成すれば、窓枠2および障子
3A,3Bの室内面が共に木質調となって、統一感が得
られ、引違い窓1の内観を向上できる。
【0058】さらに、本発明の建具枠材を用いて障子や
窓枠を構成する場合、前記第1実施形態のように、各枠
材や框材のアタッチメントは共通化する必要はない。ま
た、当然であるが、例えば、第1実施形態の上下框31
〜34のアタッチメント400を、図27に示すよう
に、竪框35〜38のアタッチメント410と同じもの
として、1つのサッシ窓を構成する障子や窓枠におい
て、アタッチメントを共通のもので統一してもよい。ま
た、各室内部材31B〜36B,38Bにおける係合溝
323は、断面略三角形のものに限らず、図27に示す
ように、断面略四角形状のものなどを用いてもよい。さ
らに、下框33,34のアタッチメントとしては、図2
8に示すように、断面略J字状の金属製ピース材からな
り、係合片313に上方から係合されるアタッチメント
530でもよい。このようなアタッチメント530は、
室外部材33A,34Aの上方から見付け方向(下方)
に移動させるだけで、係合片313に係合できるため、
下框33,34の組立作業が容易にできる。但し、室内
部材33B,34Bの見付け方向の移動も規制できない
ため、複層ガラス39の荷重や自重によって常に下方へ
の荷重が加わる下框33,34では問題ないが、上框3
1,32等に適用する場合には、別途、アタッチメント
530を係合片313にネジなどで固定する必要があ
る。
【0059】また、第4実施形態のような弾性片を有す
るアタッチメントとしては、第4実施形態の第2のアタ
ッチメント470のように、第1の係合部材471、第
2の係合部材472の2部材で構成されたものに限ら
ず、これらが一体化されたものでもよい。この場合、ア
タッチメント470は合成樹脂製でもよいし、金属製等
の他の材質でもよく、弾性片472A部分に弾性力を与
えることができる材質であればよい。
【0060】さらに、アタッチメント470は、弾性片
472Aと第1の係合部材471との間の隙間に係合片
313の突設片部313Aが配置されることで固定され
ていたが、図29〜31に示すように、アタッチメント
550および室外部材34に爪部555、341を形成
してこの爪部555,341同士を係合させて取り付け
てもよい。すなわち、図29には、内障子の下框34に
おいて、第4実施形態の第2のアタッチメント470の
代わりに、アタッチメント550を用いて室内部材34
Bを室外部材34Aに取り付けた変形例が示されてい
る。下框34の室外部材34Aにおける室内面には、係
合片313,315が形成されている。係合片313,
315は、突設片部313A,315Aと、互いに同一
方向に延長されて室外部材の室内面に平行に設けられた
係止片部313B,315Bとを有する。そして、係止
片部313Bに対向する室外部材34Aの室内面には、
断面三角形状の爪部341が室外部材34Aの長手方向
に沿って形成されている。
【0061】アタッチメント550は、図30,31に
示すように、ピース状の樹脂あるいは金属材等で構成さ
れ、室外部材34Aにビスなどで固定される本体部55
1と、本体部551を挟んだ両側に設けられた2つの弾
性片552とを備えている。弾性片552には、前記爪
部341に係合する断面三角形状の爪部555が形成さ
れ、その爪部555が形成された側は、本体部551に
対してスリット部553で分離され、弾性変形可能とさ
れている。このように構成される室外部材34Aおよび
室内部材34Bは、図29に示すように、室外部材34
Aに対して室内部材34Bをその見込み方向560Aに
移動し、さらに見付け方向560Bに移動することで互
いに係合される。すなわち、室内部材34Bを見込み方
向560Aに移動してアタッチメント550の爪部55
5の傾斜面555Aを爪部341の傾斜面341Aに当
接させ、そのまま室内部材34Bを見付け方向560B
に移動する。すると、各傾斜面555A,341Aの作
用によって弾性片552が弾性変形し、爪部555が爪
部341を乗り越えて各爪部555,341の直交面5
55B,341B同士が係合して係止され、アタッチメ
ント550は室外部材34Aに対して見付け方向(上下
方向)に移動不能に固定される。また、本体部551が
係止片部313Bに当接することで、アタッチメント5
50は室外部材34Aに対して見込み方向(室内外方
向)にも移動不能に固定される。この際、本体部551
は爪部341にも当接されていることが好ましい。ま
た、係止片部315Bは室内部材34Bの係合溝323
に係合する。
【0062】これにより、室内部材34Bは、アタッチ
メント550により室外部材34Aに取り付けられる。
そして、この固定状態は、例えば、下框34の側面から
治具等を差し込んで弾性片552を室内側に押し込んで
各爪部555,341の係合を解除しない限り、維持さ
れるので、室内部材34Bを室外部材34Aの端面から
長手方向にスライド移動させずに、見付け方向に移動さ
せるだけで固定することができたり、室内部材34Bと
室外部材34Aとをビス止めする必要が無く、かつ木製
の室内部材34を複雑な形状に加工する必要が無く、極
めて容易に製造できて製造効率を向上することができる
など、前記第4実施形態と同様の作用効果を得ることが
できる。さらに、第4実施形態に比べて、一体型のアタ
ッチメント550を用いているので、アタッチメント5
50の製造が簡単になり、コストも低減できる。なお、
係合溝323を形成する代わりに、第4実施形態の第1
のアタッチメント460を設けてもよい。また、アタッ
チメント550のみでも室内部材34Bを安定して室外
部材34Aに取り付けることができるので、係合溝32
3や第1のアタッチメント460を設けなくてもよい。
なお、室内部材にアタッチメントと係合溝323を設け
たり、2つのアタッチメントを設けている他の実施形態
においても、1つのアタッチメントで安定して室内部材
を取り付けることができれば、係合溝323や他のアタ
ッチメントを設けなくてもよい。
【0063】さらに、このような建具枠材を用いた建具
としては、前記各実施形態の引違い窓1に限らず、縦辷
り出し窓、横辷り出し窓、内開き窓、外開き窓、片引き
窓、上げ下げ窓、FIX窓、出窓等の各種サッシ窓や、
玄関、勝手口、浴室等の各種出入り口に設けられるドア
や引き戸に適用してもよい。さらに、建具としては、室
内に設けられる障子や襖などに適用してもよい。
【0064】さらに、本発明の建具枠材を窓枠の枠材
や、障子の框材として用いる場合に、窓枠や障子のすべ
ての室内面に合成木材製の室内部材が設けられるように
構成する必要はない。例えば、図1の引違い窓1におけ
る外召合せ框37のように、障子3A,3Bを閉めた際
に室内側に露出しない部分には、必ずしも合成木材を配
置しなくてもよい。要するに、合成木材は、意匠性の向
上という機能も備えているため、枠材や框材のうち、少
なくとも室内側に露出する枠材や框材の室内部分に設け
ればよい。さらに、各窓枠や障子の断熱部材(木材や合
成樹脂材)以外の部分はアルミやステンレス等の各種金
属で形成されていればよく、具体的な材質は設置する建
物周りの環境等に応じて適宜選択すればよい。また、前
記各障子には、複層ガラスを配置していたが、単板ガラ
スを配置してもよく、これらも断熱性能などを考慮して
設定すればよい。
【0065】また、木製の室内部材31B〜36B,3
8Bを室外部材31A〜36A,38Aに取り付けるた
めのアタッチメントの具体的形状、材質、構造等や、こ
のアタッチメントや係合溝が係合される室外部材31A
〜36A,38Aの係合片313〜315の具体的な形
状などは、実施にあたって適宜設定すればよく、少なく
ともアタッチメントを用いることで、木製の室内部材3
1B〜36B,38Bの断面形状が単純な形状になっ
て、その製造を容易に行えるものであればよい。例え
ば、係合片313〜315は、室外部材31A〜36
A,38Aの長手方向全長に渡って形成されている必要
はなく、各アタッチメントの係合に必要な部分のみ形成
してもよい。このように構成すれば、各アタッチメント
を室外部材31A〜36A,38Aの端面からスライド
させずに、係合片313〜315の切欠部分からアタッ
チメントを差し込んでスライドさせることができ、組立
作業が簡単になる。また、係合片としては、係止片部が
突設片部の室内側端部から直交方向に延長されて断面略
L字状に構成されたものや、係止片部が突設片部の突出
方向途中から直交方向に延長されて断面略T字状に構成
されたものなど、その具体的形状は実施にあたって適宜
設定すればよい。
【0066】
【発明の効果】このような本発明の建具枠材および建具
によれば、木製の室内部材を用いながら、その断面形状
を簡易化できて製造コストを低減でき、生産性も向上で
きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態である引違い窓を示す縦
断面図である。
【図2】図1に示す引違い窓の横断面図である。
【図3】(A)は第1実施形態の上框を示す縦断面図で
あり、(B)は下框を示す縦断面図である。
【図4】図3(A)に示す上框の分解図である。
【図5】図3(A)に示す上框の分解斜視図である。
【図6】(A)、(C)は第1実施形態の竪框を示す縦
断面図であり、(B)は召合せ框(竪框)を示す縦断面
図である。
【図7】第1実施形態における上框と竪框との接合状態
を示す分解斜視図である。
【図8】(A)は本発明の第2実施形態の上框を示す縦
断面図であり、(B)はその下框を示す縦断面図であ
る。
【図9】(A)、(C)は第2実施形態の竪框を示す縦
断面図であり、(B)は召合せ框(竪框)を示す縦断面
図である。
【図10】図8(A)に示す上框の分解図である。
【図11】図8(A)に示す上框に取り付けられるアタ
ッチメントを示す斜視図である。
【図12】図9(B)に示す召合せ框に取り付けられる
アタッチメントを示す斜視図である。
【図13】(A)は本発明の第3実施形態の上框を示す
縦断面図であり、(B)はその下框を示す縦断面図であ
る。
【図14】図13(A)に示す上框の分解図である。
【図15】(A)は本発明の第4実施形態の上框を示す
縦断面図であり、(B)は外障子の下框を示す縦断面図
であり、(C)は内障子の下框を示す縦断面図である。
【図16】(A)、(C)は第4実施形態の竪框を示す
縦断面図であり、(B)は召合せ框を示す縦断面図であ
る。
【図17】図15(A)に示す上框の分解図である。
【図18】図15(A)に示す上框に取り付けられるア
タッチメントを示す斜視図である。
【図19】(A)は本発明の第5実施形態の上框を示す
縦断面図であり、(B)は下框を示す縦断面図である。
【図20】(A)は第5実施形態の竪框を示す縦断面図
であり、(B)、(C)は召合せ框を示す縦断面図であ
る。
【図21】図19(A)に示す上框の分解図である。
【図22】(A)は本発明の第6実施形態の上框を示す
縦断面図であり、(B)は下框を示す縦断面図である。
【図23】図22(A)に示す上框の分解図である。
【図24】(A)は本発明の第7実施形態の上框を示す
縦断面図であり、(B)は下框を示す縦断面図である。
【図25】第7実施形態の竪框を示す縦断面図である。
【図26】本発明の変形例である引違い窓を示す縦断面
図である。
【図27】本発明の他の変形例である上框を示す縦断面
図である。
【図28】本発明の他の変形例である下框を示す縦断面
図である。
【図29】本発明の他の変形例である下框を示す縦断面
図である。
【図30】図29の変形例におけるアタッチメントの室
外面側を示す斜視図である。
【図31】図29の変形例におけるアタッチメントの室
内面側を示す斜視図である。
【図32】本発明の背景技術である上框を示す縦断面図
である。
【符号の説明】
1…引違い窓、2…断熱窓枠、3…アルミ木複合障子、
3A…外障子、3B…内障子、11…上枠、12…下
枠、13…縦枠、11A,12A,13A…室外部材、
11B,12B,13B…室内部材、11C,12C,
13C…断熱部材、11D,12D…室内部材、31,
32…上框、33,34…下框、35,36…竪框、3
7…外召合せ框(竪框)、38…内召合せ框(竪框)、
31A〜36A,38A…室外部材、31B〜36B,
38B…室内部材、39…複層ガラス、40…ガスケッ
ト、100…建物外壁、311…ガラス保持片、312
…凹溝部、313〜315…係合片、313A〜315
A…突設片部、313B〜315B…係止片部、316
…保持片、317…室内面、318…室内面、321…
本体部、322…ガラス保持片、323…係合溝、32
5,326…接合面、341,555…爪部、350…
取付面、400,410,420,440,460,4
70,480,490,500,510,520,53
0,550…アタッチメント、401,421,48
1,522…係止部、405,406,425…ネジ、
422…溝、430,450…緩衝部材、471…第1
の係合部材、472…第2の係合部材、472A,55
2…弾性片、491…係合プレート、492…スペー
サ、511…基部、512…室外側係合片部、513…
室内側係合片部、515…凹溝、521…基部。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建具を構成する建具枠材であって、 金属製の室外部材と、木製の室内部材とを備えて構成さ
    れ、 前記室外部材は、室外部材の長手方向に沿ってそれぞれ
    形成されるとともに、室外部材の見付け方向に離れて形
    成された少なくとも2条の係合片を備え、 前記室内部材は、室内部材の長手方向に沿って形成され
    かつ室内部材を室外部材の端面からその長手方向にスラ
    イド移動させることで前記一方の係合片に係合される係
    合溝と、室内部材の室外面に取り付けられかつ室内部材
    を室外部材の端面からその長手方向にスライド移動させ
    ることで前記他方の係合片に係合されるピース状のアタ
    ッチメントとを備えている建具枠材。
  2. 【請求項2】 建具を構成する建具枠材であって、 金属製の室外部材と、木製の室内部材とを備えて構成さ
    れ、 前記室外部材は、室外部材の見込み方向に沿って形成さ
    れた取付面と、この取付面に対して室外部材の見付け方
    向に離れてかつ室外部材の長手方向に沿って形成された
    係合片とを備え、 前記係合片は、室外部材の室内面から室内側に延長され
    た突設片部および突設片部から前記取付面側に延長され
    た係止片部を備え、 前記室内部材は、室内部材の長手方向に沿って形成され
    かつ室内部材を室外部材に対してその見付け方向に移動
    させることで前記係合片の係止片部に係合される係合溝
    と、室内部材を室外部材に対してその見付け方向に移動
    させることで前記取付面に当接されて固定手段で取付面
    に取り付けられるピース状のアタッチメントとを備える
    建具枠材。
  3. 【請求項3】 建具を構成する建具枠材であって、 金属製の室外部材と、木製の室内部材とを備えて構成さ
    れ、 前記室外部材は、室外部材の長手方向に沿ってそれぞれ
    形成されるとともに、室外部材の見付け方向に離れて形
    成された少なくとも2条の係合片を備え、 前記室内部材は、室内部材を室外部材の端面からその長
    手方向にスライド移動させることで前記2条の係合片間
    に配置されて各係合片に係合されるピース状のアタッチ
    メントを備え、 前記室外部材および室内部材の少なくとも一方には、前
    記係合片またはアタッチメントに対して見付け方向に離
    れて配置されて前記室外部材および室内部材の他方に当
    接する緩衝部材が取り付けられている建具枠材。
  4. 【請求項4】 建具を構成する建具枠材であって、 金属製の室外部材と、木製の室内部材とを備えて構成さ
    れ、 前記室外部材は、室外部材の室内面から室内側に延長さ
    れた突設片部および突設片部から直交方向に延長されて
    前記室外部材の室内面に平行に配置された係止片部を有
    する係合片と、室外部材の室内面および係止片部の室外
    面の一方の面に形成された爪部とを備え、 前記室内部材は、前記係合片に係合されるピース状のア
    タッチメントを備え、このアタッチメントは、前記室外
    部材の室内面および係止片部の室外面の少なくとも他方
    の面に当接される本体部と、前記爪部に係合可能な爪部
    が設けられて弾性変形可能な弾性片とを備えている建具
    枠材。
  5. 【請求項5】 建具を構成する建具枠材であって、 金属製の室外部材と、木製の室内部材とを備えて構成さ
    れ、 前記室外部材は、室外部材の室内面から室内側に延長さ
    れた突設片部および突設片部から直交方向に延長された
    係止片部を有する係合片を備え、 前記室内部材は、室内部材を室外部材に対してその見付
    け方向に移動させることで、前記係合片に係合されるピ
    ース状のアタッチメントを備え、 このアタッチメントは、断面略L字状に形成されて前記
    係合片の係止片部に係合される第1の係合部材と、弾性
    変形させた状態では前記係合片を着脱可能とし、弾性変
    形されていない状態では第1の係合部材に係合された係
    合片を着脱不能に固定する弾性片を有する第2の係合部
    材とを備えている建具枠材。
  6. 【請求項6】 建具を構成する建具枠材であって、 金属製の室外部材と、木製の室内部材とを備えて構成さ
    れ、 前記室外部材は、室外部材の長手方向に沿ってそれぞれ
    形成されるとともに、室外部材の見付け方向に離れて形
    成された2条の係合片と、これらの2条の係合片とは見
    付け方向に離れて形成され、かつ室外部材の室内面から
    その室内面に対して斜め方向に突設された傾斜係合片と
    を備え、 前記室内部材は、室内部材を室外部材の端面からその長
    手方向にスライド移動させることで前記2条の係合片間
    に配置されて各係合片に係合されるピース状のアタッチ
    メントと、室内部材の長手方向に沿って形成されかつ前
    記傾斜係合片が係合される傾斜係合溝とを備えている建
    具枠材。
  7. 【請求項7】 上框、下框および左右の竪框を四周框組
    みして面材を組み込んで形成された障子を備えていると
    ともに、前記各框の少なくとも1つの框が、請求項1〜
    6のいずれかに記載の建具枠材で構成されている建具。
  8. 【請求項8】 室外部材により面材の室外面を保持し、
    室内部材により面材の室内面を保持している請求項7に
    記載の建具。
  9. 【請求項9】 上枠、下枠および左右の縦枠を四周枠組
    みした窓枠を備えているとともに、前記各枠の少なくと
    も1つの枠が、請求項1〜6のいずれかに記載の建具枠
    材で構成されている建具。
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