JP2003286004A - 改質器および改質方法 - Google Patents
改質器および改質方法Info
- Publication number
- JP2003286004A JP2003286004A JP2002088642A JP2002088642A JP2003286004A JP 2003286004 A JP2003286004 A JP 2003286004A JP 2002088642 A JP2002088642 A JP 2002088642A JP 2002088642 A JP2002088642 A JP 2002088642A JP 2003286004 A JP2003286004 A JP 2003286004A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gas
- raw material
- catalyst layer
- oxidant
- oxidant gas
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
Landscapes
- Hydrogen, Water And Hydrids (AREA)
- Fuel Cell (AREA)
Abstract
る可能性とを抑えつつ水素含有ガスを製造しうる改質器
および改質方法を提供する。 【解決手段】 水蒸気と混合されていても良い原料ガス
を供給するための、触媒層中に開口する原料ガス供給管
路と、水蒸気と混合されていても良い酸化剤ガスを供給
するための、触媒層中に開口する酸化剤ガス供給管路と
を備え、原料ガス供給管路の開口と、酸化剤ガス供給管
路の開口が、それぞれから流出する原料ガスと酸化剤ガ
スとが速やかに混合する位置に設けられた改質器。原料
ガスを触媒層内部において供給し、酸化剤ガスを原料ガ
スとは別個に触媒層内部において供給し、原料ガスと酸
化剤ガスの少なくとも一方には水蒸気を混合しておき、
供給された原料ガスと供給された酸化剤ガスとを速やか
に混合すると共に触媒層を形成する触媒に接触させるこ
とを特徴とする改質方法。
Description
素含有ガスを得る改質方法に関する。より詳しくは、改
質用の原料ガスを酸化剤および水蒸気と反応させて水素
含有ガスを得る改質方法に関する。得られる水素含有ガ
スは、例えば、燃料電池の燃料として利用することがで
き、またメタノール合成、アンモニア合成、炭化水素油
合成の原料である合成ガスとして利用できる。
化水素原料と水蒸気の反応を利用した水蒸気改質法、天
然ガス等の炭化水素原料と酸素、酸素富化空気あるいは
空気等の酸化剤の反応を利用した部分酸化法等が良く知
られている。
段階で行われ、第1段階では天然ガス等の炭化水素原料
と水蒸気との反応を利用した水蒸気改質法、第2段階で
は、第1段階で製造した部分改質ガスの一部と空気等の
酸化剤の燃焼を利用し、生成した熱を使用する水蒸気改
質法が使われる。
2を参照して説明する。第2段階で使用される反応器1
11は、反応器上部にバーナ112が設置された燃焼ゾ
ーン121、下部には水蒸気改質触媒が充填された改質
ゾーン122から構成され、反応器111の内側には、
高温の火炎に対するため、れんが等の耐火材113が内
張りされている。第1段階で生成した水蒸気を含む部分
改質ガス101と空気等の酸化剤102がバーナ112
で混合し、部分改質ガスの一部が部分燃焼する。この燃
焼による熱で、残りの部分改質ガス中の炭化水素と水蒸
気が改質ゾーン122を通過する間に水蒸気改質反応を
起こし、更に反応を進ませ、水素と一酸化炭素を主成分
とする合成ガス103が製造される。
る。この火炎が下部の改質ゾーン122の触媒に接触す
ると、千数百℃の高温に達するために触媒が溶融し、ま
たこの結果触媒の活性が低下する等の現象が起きる。こ
れを避けるよう様々な提案がなされている。
触媒層の温度を均一にする技術が、特開2000−31
9006号公報に開示されている。この技術は、燃料ガ
スと水蒸気と酸素含有ガスとの混合ガスを、上流側およ
び下流側に、それぞれに異なった2種類の触媒が充填さ
れた反応器に導入して水素含有ガスを生成する燃料改質
装置として示されている。この装置では反応器上流側の
触媒層の一部に、導入ガスが触媒に接触しない非接触通
路が設けられているものである。この構造では、上流側
の触媒層において供給された燃料ガスと水蒸気と酸素含
有ガスとの混合ガスが反応し、高温の領域を形成し、一
方非接触の通路を通る燃料ガスと水蒸気と酸素含有ガス
との混合ガスは、この高温領域とは直接接触しないが非
接触通路の壁等を介して高温領域を通り、下流側の触媒
へ到達する。このため、非接触通路を通るガスは高温に
曝されることとなる。この混合ガスには酸素が含まれ、
条件によっては爆鳴気を形成する可能性が大きいという
問題点がある。
百℃の高温の燃焼反応の領域を発生させることなく、爆
鳴気を形成する可能性の少ない水素含有ガスの製造を行
うことができ、水素含有ガスを製造する反応器を低廉化
しうる改質器および改質方法を提供することにある。
ねた結果、改質用の原料ガスと酸化剤ガスとを(これら
ガスの少なくとも一方に水蒸気を含ませる)直接触媒層
に導入し、発熱反応である燃焼反応と吸熱反応である水
蒸気改質反応を併発して進行させることにより、反応温
度が低く抑えられることを見出し本発明を完成するに至
った。
酸化剤ガスおよび水蒸気と反応させて水素含有ガスを得
るための、触媒層を備える改質器において、水蒸気と混
合されていても良い原料ガスを供給するための、触媒層
中に開口する原料ガス供給管路と、水蒸気と混合されて
いても良い酸化剤ガスを供給するための、触媒層中に開
口する酸化剤ガス供給管路とを備え、該原料ガス供給管
路の開口と、該酸化剤ガス供給管路の開口が、それぞれ
から流出する原料ガスと酸化剤ガスとが速やかに混合す
る位置に設けられたことを特徴とする改質器を提供す
る。
路の開口と、前記酸化剤ガス供給管路の開口が、互いに
隣接する形態とすることができる。
記酸化剤ガス供給管路の開口が、二重管構造をなす形態
とすることができる。
合されていても良い酸化剤ガスを供給するための第二の
酸化剤ガス供給管路を有し、該第二の酸化剤ガス供給管
路の開口は、前記原料ガス供給管路の開口より下流に配
されたことが好ましい。
ガスおよび水蒸気と反応させて水素含有ガスを得るため
の、触媒層を備える改質器を用いる改質方法において、
原料ガスを触媒層内部において供給し、酸化剤ガスを、
該原料ガスとは別個に触媒層内部において供給し、該原
料ガスと該酸化剤ガスの少なくとも一方には水蒸気を混
合しておき、供給された原料ガスと供給された酸化剤ガ
スとを速やかに混合すると共に触媒層を形成する触媒に
接触させることを特徴とする改質方法を提供する。
ガスが供給される位置より下流に、水蒸気と混合されて
いても良い酸化剤ガスを供給することが好ましい。
ン、ブタン、天然ガス、メタノール、ジメチルエーテル
およびこれらの部分改質ガスからなる群から選ばれる少
なくとも一つを含むことができる。
は空気であることができる。
速と、前記触媒層内部に供給される酸化剤ガスの流速
を、いずれも0.5m/s以上10m/s以下とするこ
とが好ましい。
り水素含有ガスを製造するために使用できる公知の原
料、またこれを気化したガスを用いることができる。好
適な例として、メタン、エタン、プロパン、ブタン、天
然ガス、メタノール、ジメチルエーテルおよびこれらの
部分改質ガスからなる群から選ばれる少なくとも一つを
含むガスを挙げることができる。
素含有ガスを製造するために使用できる公知の酸化剤ガ
スを使用できる。好適な例として酸素、酸素富化空気ま
たは空気を挙げることができる。
する。天然ガス等の改質用の原料ガス1はライン21を
通り、反応器11入口部の原料ガス供給管31へ供給さ
れ、酸化剤ガス3は水蒸気2と混合されたうえでライン
22を通り、触媒層上流部の酸化剤ガス供給管32およ
び触媒層の中間部に設置された第2の酸化剤ガス供給管
33に供給される。
合されているが、酸化剤ガス3と混合する必要があるわ
けではなく、原料ガス1に混合されて供給されても良
い。水蒸気2は酸化剤ガスと原料ガスのどちらかあるい
は両方に適宜混合することができる。
ガスは、触媒層へのガス分配の均一性を考慮して必要に
応じて適宜1本または複数本設けられた原料ガス供給管
路41に供給される。同様に酸化剤ガス供給管32へ供
給された酸化剤ガスも触媒層へのガス分配の均一性を考
慮して必要に応じて適宜1本または複数本設けられた酸
化剤ガス供給管路42に供給される。
2を形成する。触媒層の下流にはアルミナボールが充填
されることが好ましい。アルミナボールは触媒層を支持
し、反応器の圧力損失を均一化するために充填されるも
ので、生成した合成ガスはアルミナボール層を通り反応
器より排出される。
開口51と酸化剤ガス供給管路42の開口52が設置さ
れている。開口部の詳細を図6に示す。図6(a)は開
口部近傍の側面図、図6(b)は開口を下から見た下面
図である。それぞれの管路41および42が接し、先端
部で互いに隣接した開口51および52を構成してい
る。図中、墨付き矢印は原料ガス供給管路41から触媒
層12中に供給される原料ガスの流れを示し、白抜き矢
印は酸化剤ガス供給管路42から触媒層中に供給される
酸化剤ガスの流れを示す。
えば、図7(a)および(b)に示すような2重管構造
でも良い。図7では、2重管の内側には原料ガスが供給
され、外環に酸化剤ガスが供給されているが、この逆で
も良い。さらに、図6のように、各開口が隣接する形態
の場合、各ガス用の開口の数が異なってもよく、例えば
原料ガスの開口51の両側にそれぞれ一つずつ、合計二
つの酸化剤ガスの開口52が隣接するような形態とする
ことができる。
び52は、混合促進の観点から、図6や図7のように接
していることが好ましいが、必ずしも互いに接する必要
はなく、それぞれから流出するガスが速やかに混合する
位置に配置されればよい。
るガスの流れが平行である場合を示しているが、開口の
配置が他の形態であっても、各ガスを混合させることが
できる。例えば、原料ガスおよび酸化剤ガスの開口を1
80度の角度で設ける、すなわちこれらの開口を対面さ
せて配置し、開口から流出するガス流を互いにぶつける
形態とすることが可能である。また、両開口を90度の
角度で設けて両ガス流を互いに垂直にぶつける形態も可
能である。180度、90度以外の角度でも良い。さら
に、両ガス流を所定の角度で、かつ適度にずらして噴出
させることにより旋回流を発生させる形態も可能であ
る。これら開口の配置については、原料ガスの吹き出し
量と酸化剤の吹き出し量などを勘案して、適宜選べばよ
い。
近接して設けられた開口51および52から触媒層に入
り触媒粒子充填部で物理的に混合しながら触媒作用を受
けて燃焼反応と改質反応を併発する。原料ガスと酸化剤
ガスとの混合は短時間に十分行うことが好ましい。混合
の度合いが低い場合、また混合が遅い場合には、反応の
進行度が低いままガスが触媒層を通過し、濃度の局所的
ばらつきが強まり、局部的温度上昇が大きくなり、コー
ク生成などの望ましくない現象が発生する恐れも高まる
ため不利となる。これらの現象を防止し原料ガスおよび
酸化剤ガスの速やかな混合と反応を促進するために、各
供給管路から供給される原料ガス及び酸化剤ガスの流速
(開口からの吹き出し速度)を0.5m/s以上とする
ことが好ましく、1m/s以上とすることがより好まし
い。
混合速度が遅くなり、混合の度合いが低いまま触媒層を
吹き抜ける傾向があるという点で不利であるため、この
観点から上記吹き出し速度は10m/s以下とすること
が好ましい。
ス混合と反応が促進されるが、一方で圧力損失が増大す
る傾向がある。また、触媒粒径が大きいと、混合及び反
応の進行度合いが低下し、改質反応に較べて燃焼反応が
優勢になり、高温の温度ピークが発生しやすくなる傾向
があるという点で不利である。これらを勘案すると、触
媒粒径としては、代表径で表した場合、2〜30mmが
好ましい。ここで代表径とは、触媒の体積と表面積の比
が、球形の触媒の体積と表面積の比に等しい径を意味す
る。すなわち、代表径(Dp)=6×(体積/表面積)
で表される。
けられた組み合わせ(以下、原料・酸化剤供給口とい
う。)60の設置数は、均一なガス分配を考慮して、適
宜決定すればよい。図1においては、原料・酸化剤供給
口は二つ示されている。
用条件により適宜決定すればよい。本発明では、従来技
術のような高温を避けることができるため、例えばステ
ンレス鋼管等も十分使用可能である。
の設置位置は、原料ガスが触媒層の上の空間へ吹き抜け
ることを考慮して決定すれば良い。要するに、原料ガス
と酸化剤ガスとが未反応のまま触媒層の上の空間に吹き
抜け、そこで燃焼反応を起こして高温が発生し反応器容
器を傷めることのないような位置に設置すれば良い。
ガスは、触媒層内に設置された原料・酸化剤供給口60
出口で混合し、触媒の存在下で燃焼反応と改質反応とが
同時に進行する。燃焼反応が単独で進行すると著しい高
温の燃焼領域が形成され、前記のような種々のトラブル
の原因となるが、原料・酸化剤供給口60の出口周辺に
触媒12が存在するために発熱反応である燃焼反応と吸
熱反応である改質反応とが同時に進行し、著しい高温領
域を形成することなく、反応温度が比較的低く抑えられ
ることとなる。
があり、かつ燃焼反応および改質反応に対して活性を有
するものであれば良い。燃焼反応と改質反応の両方に対
して活性のある触媒の他に、反応器の形状、所望する合
成ガスの性状で、燃焼反応に活性のある酸化触媒と改質
反応に活性のある改質触媒の組合せて用いることも可能
である。触媒の種類の使い分けは、都度反応器の形状、
所望する合成ガスの性状によって、適宜選択すれば良
い。
び下に示す吸熱反応である改質反応が起こり、水素、一
酸化炭素を主成分とする水素含有ガスを製造することが
できる。改質反応は、下に示す反応式1および反応式2
が同時に起こる同時併発反応である。なお、ここでは改
質用原料がメタンである場合を考えている。
質反応が起こり、水素を主成分とした部分改質されたガ
スが生成する。一方、原料ガス供給管路の開口51より
下流の触媒層中間部おいて、水蒸気が混合されていても
良い酸化剤ガスが、第二の酸化剤供給管33から第二の
酸化剤ガス供給管路43を通り、触媒層に供給される。
ここで、上記部分改質されたガスが反応し、改質がさら
に進行する。ここに示した第二の酸化剤供給は、原料ガ
スの供給と組み合わされない。
剤ガス分散を考慮し、必要に応じて1または複数(図1
では3つ)の酸化剤供給管路43を接続する。ここで
は、酸化剤供給管は、多孔の分岐管を使用しているが、
形状は適宜決めることができる。
が、触媒層上部で供給されている酸化剤ガスおよび原料
ガスの反応器中の流れ方向と平行な場合が示されている
が、必ずしも平行とする必要はない。例えば第二の酸化
剤供給管路を上方に開口するように設けることも可能で
あるが、この場合、第二の酸化剤ガスが、触媒層の比較
的上の方に達し、原料ガスと第二の酸化剤ガスとの燃焼
反応による温度上昇が大きくなる傾向があり、第二の酸
化剤ガス供給管路や触媒に対する熱負荷が増大する傾向
があるという点で不利になる可能性がある。このような
事態は、第二の酸化剤供給の位置やその供給量を調節す
ることにより抑制することができる。
含有ガスの性状に依存する。したがって、所望の製品ガ
ス性状により酸化剤ガスの必要全体量を決定し、さら
に、ピーク温度の条件を考慮して、酸化剤ガス供給管路
42からの供給量と第二の酸化剤ガス供給管路43から
の供給量との配分を決めれば良い。
温度が高くなるような場合や、ピーク温度を出来るだけ
低くしたい場合には、第二の酸化剤供給を多段化するこ
とが好ましい。すなわち図1に示した第二の酸化剤ガス
供給管および第二の酸化剤ガス供給管路43を、増設す
る形をとればよい。増設する数は、所望する目的により
決めればよい。第二の酸化剤供給の段数が多くなればな
るほど、触媒層ピーク温度は低くなるが、反応器11の
構造が複雑となり、経済的な効果は期待しにくくなる。
また、第二の酸化剤供給の段数が少なければ触媒層ピー
ク温度が高くなり、反応器11の構造は簡単になるが、
条件によっては、高級材料を使う必要があり、高価な反
応器となる可能性があるため、これらを勘案して反応器
の設計を行う。
を通り製品となる。
明する。
ス、酸化剤ガスとして水蒸気が混合された酸素を使用
し、図1に示す反応器により合成ガスを得た。
にそれぞれ別々の供給管を使用し供給した。酸化剤ガス
は触媒層上部のみより供給し(酸化剤ガス供給管路42
を使用)、第二の酸化剤ガス供給管路43からの第二の
酸化剤供給は行わなかった。
ステンレス鋼管を4本、酸化剤ガス供給管路42として
内径10mmのステンレス鋼管を4本使用し、それぞれ
1本ずつの供給管路を一組とし、図6に示すように、一
組の供給管は外周面が接するように固定した。原料ガス
および酸化剤ガスの開口51および52が組み合わされ
た原料・酸化剤供給口60は、反応器の触媒層上端から
深さ10mmの位置に水平位置をそろえて4箇所等間隔
で設置した。
ス鋼製のものを使用した。触媒層充填高さは90mm
で、触媒は市販のリング形状の改質用触媒(酸化活性を
併せ持つもの)を使用した。改質用原料および酸化剤ガ
スは600℃で反応器に供給した。圧力は1atm
(0.10MPa)であった。
たものを使用した。リング形状触媒は高さ16mm、外
径16mm、孔の径5mmのものであり、リング形状触
媒としての代表径は12.3mm、分割後の使用状態に
おける代表径は6.2mmであった。
1250℃であった。反応器内の触媒層温度分布を図3
に、ガス流量等の条件および結果を表1に示す。なお、
表1中「S/Cモル比」は、スチーム/カーボンモル比
であり、酸化剤ガス供給管路から供給した水蒸気量と原
料ガス供給管路から供給したメタンに含まれるカーボン
量に対するモル比を表す。
応器を使用し、第二の酸化剤ガス供給(一段)を行った
場合の実施例である。ただし、図1とは異なり、第二の
酸化剤供給において、酸化剤ガス(酸素)は水蒸気と混
合せず、単独のラインにより供給した。第二の酸化剤ガ
ス供給管路には内径3mmのステンレス鋼管4本を使用
した。酸素の吹き出し速度は、2.3m/sとした。
層上端から深さ25mmの位置に、水平位置をそろえて
等間隔に4カ所配置した。ここで、触媒層上端から深さ
25mmまでの触媒層領域を上部層とし、深さ25mm
から触媒層下端までの領域を下部層と呼ぶ。
部層における最高温度は1020℃であった。反応器内
の触媒層温度分布を図4に、ガス流量等の条件および結
果を表1に示す。
ス、酸化剤ガスとして酸素と水蒸気の混合ガスを使用
し、図2に示す形態の反応容器により合成ガスを得た。
反応器へのガスの供給温度は実施例1および2と同じく
600℃とした。また、バーナーは、触媒層上部100
mmの位置に設置した。反応器内の触媒層温度分布を図
5に、ガス流量等の条件および結果を表1に示す。
ク温度は1020〜1250℃であるが、比較例1に示
すように従来技術では1600℃に達する。このように
本発明によれば反応器内の温度が比較的低温で抑えら
れ、この結果、高価なれんが等の耐火材を不要とし、廉
価な反応容器が製作できる。また触媒の劣化を抑えるこ
ともできる。
予混合しないため、爆鳴気が形成される可能性も抑える
ことができる。
る。
である。
である。
である。
態につき、一例を示す模式図である。
態につき、他の例を示す模式図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 改質用の原料ガスを酸化剤ガスおよび水
蒸気と反応させて水素含有ガスを得るための、触媒層を
備える改質器において、水蒸気と混合されていても良い
原料ガスを供給するための、触媒層中に開口する原料ガ
ス供給管路と、水蒸気と混合されていても良い酸化剤ガ
スを供給するための、触媒層中に開口する酸化剤ガス供
給管路とを備え、該原料ガス供給管路の開口と、該酸化
剤ガス供給管路の開口が、それぞれから流出する原料ガ
スと酸化剤ガスとが速やかに混合する位置に設けられた
ことを特徴とする改質器。 - 【請求項2】 前記原料ガス供給管路の開口と、前記酸
化剤ガス供給管路の開口が、互いに隣接する請求項1記
載の改質器。 - 【請求項3】 前記原料ガス供給管路の開口と、前記酸
化剤ガス供給管路の開口が、二重管構造をなす請求項1
記載の改質器。 - 【請求項4】 さらに、水蒸気と混合されていても良い
酸化剤ガスを供給するための第二の酸化剤ガス供給管路
を有し、該第二の酸化剤ガス供給管路の開口は、前記原
料ガス供給管路の開口より下流に配された請求項1〜3
のいずれか一項記載の改質器。 - 【請求項5】 改質用の原料ガスを酸化剤ガスおよび水
蒸気と反応させて水素含有ガスを得るための、触媒層を
備える改質器を用いる改質方法において、原料ガスを触
媒層内部において供給し、酸化剤ガスを、該原料ガスと
は別個に触媒層内部において供給し、該原料ガスと該酸
化剤ガスの少なくとも一方には水蒸気を混合しておき、
供給された原料ガスと供給された酸化剤ガスとを速やか
に混合すると共に触媒層を形成する触媒に接触させるこ
とを特徴とする改質方法。 - 【請求項6】 さらに、前記原料ガスが供給される位置
より下流に、水蒸気と混合されていても良い酸化剤ガス
を供給する請求項5記載の改質方法。 - 【請求項7】 前記原料ガスが、メタン、エタン、プロ
パン、ブタン、天然ガス、メタノール、ジメチルエーテ
ルおよびこれらの部分改質ガスからなる群から選ばれる
少なくとも一つを含む請求項5または6記載の改質方
法。 - 【請求項8】 酸化剤ガスが酸素、酸素富化空気または
空気である請求項5〜7のいずれか一項記載の改質方
法。 - 【請求項9】 前記触媒層内部に供給される原料ガスの
流速と、前記触媒層内部に供給される酸化剤ガスの流速
を、いずれも0.5m/s以上10m/s以下とする請
求項5〜8のいずれか一項記載の改質方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002088642A JP4121761B2 (ja) | 2002-03-27 | 2002-03-27 | 改質器および改質方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002088642A JP4121761B2 (ja) | 2002-03-27 | 2002-03-27 | 改質器および改質方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003286004A true JP2003286004A (ja) | 2003-10-07 |
JP4121761B2 JP4121761B2 (ja) | 2008-07-23 |
Family
ID=29234444
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002088642A Expired - Fee Related JP4121761B2 (ja) | 2002-03-27 | 2002-03-27 | 改質器および改質方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4121761B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007226993A (ja) * | 2006-02-21 | 2007-09-06 | Casio Comput Co Ltd | 気化装置、気化装置を備えた燃料電池及び気化方法 |
JP2009263184A (ja) * | 2008-04-28 | 2009-11-12 | Japan Energy Corp | 酸化自己熱型改質装置及び固体酸化物形燃料電池システム |
WO2009154128A1 (ja) * | 2008-06-16 | 2009-12-23 | 大阪瓦斯株式会社 | ルテニウム触媒反応装置の運転方法 |
JP2009298619A (ja) * | 2008-06-11 | 2009-12-24 | Ihi Corp | グリセリン改質装置および改質方法 |
-
2002
- 2002-03-27 JP JP2002088642A patent/JP4121761B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007226993A (ja) * | 2006-02-21 | 2007-09-06 | Casio Comput Co Ltd | 気化装置、気化装置を備えた燃料電池及び気化方法 |
JP2009263184A (ja) * | 2008-04-28 | 2009-11-12 | Japan Energy Corp | 酸化自己熱型改質装置及び固体酸化物形燃料電池システム |
JP2009298619A (ja) * | 2008-06-11 | 2009-12-24 | Ihi Corp | グリセリン改質装置および改質方法 |
WO2009154128A1 (ja) * | 2008-06-16 | 2009-12-23 | 大阪瓦斯株式会社 | ルテニウム触媒反応装置の運転方法 |
AU2009261244B2 (en) * | 2008-06-16 | 2012-08-23 | Osaka Gas Co., Ltd. | Method of operating ruthenium catalyst reactor |
RU2478565C2 (ru) * | 2008-06-16 | 2013-04-10 | Осака Гэс Ко., Лтд. | Способ работы реактора с рутениевым катализатором |
JP5492078B2 (ja) * | 2008-06-16 | 2014-05-14 | 大阪瓦斯株式会社 | ルテニウム触媒反応装置の運転方法 |
US8945422B2 (en) | 2008-06-16 | 2015-02-03 | Osaka Gas Co., Ltd. | Method of operating ruthenium catalyst reactor |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4121761B2 (ja) | 2008-07-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5435846B2 (ja) | ガス混合装置及び合成ガス製造装置 | |
US7931709B2 (en) | Process and apparatus for generating hydrogen | |
JP5099959B2 (ja) | 新規な部分酸化反応器 | |
JPH01159037A (ja) | ガス混合および分配装置 | |
EP2050714B1 (en) | Staged hydrocarbons/steam reformer apparatus and method | |
JP2022109061A (ja) | アンモニア分解装置 | |
CN107428528A (zh) | 包括co2膜的重整器装置 | |
US2943062A (en) | Conversion of hydrocarbons to a hydrogen-rich gas | |
KR101353719B1 (ko) | 촉매 반응기 | |
ZA200509014B (en) | Device for converting gaseous streams | |
JP2008214165A (ja) | 可燃ガス混合方法及び混合器 | |
CN101111304A (zh) | 无燃烧器的自热重整装置混合器 | |
JP2003286004A (ja) | 改質器および改質方法 | |
US7270689B2 (en) | Reformer | |
JP2008214163A (ja) | 可燃ガス混合方法及び混合器 | |
US20150315018A1 (en) | Mixing device for a fuel reformer for converting hydrocarbon fuels into hydrogen rich gas | |
JP2004075438A (ja) | 改質器 | |
JP2003306311A (ja) | オートサーマルリフォーミング改質器およびそれを用いたオートサーマルリフォーミング方法 | |
ITMI20011553A1 (it) | Processo per la sintesi di ammoniaca | |
JP4709507B2 (ja) | 改質器 | |
KR20200097687A (ko) | 합성 가스의 제조를 위한 시스템 및 방법 | |
DK201700696A1 (en) | A system and process for production of a synthesis gas | |
JPH06206702A (ja) | 炭化水素反応器 | |
US8475728B2 (en) | Device for mixing gas and for distributing the resulting mixture to the inlet of a catalytic reactor | |
JPH10273302A (ja) | 合成ガス製造装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050225 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20071206 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080109 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080221 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20080221 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080402 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080430 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110509 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110509 Year of fee payment: 3 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110509 Year of fee payment: 3 |
|
R360 | Written notification for declining of transfer of rights |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110509 Year of fee payment: 3 |
|
R370 | Written measure of declining of transfer procedure |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110509 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110509 Year of fee payment: 3 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D02 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120509 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120509 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130509 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140509 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |