JP2003285475A - 印刷装置、印刷システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷ジョブを登録可能なプリンタを備えた印
刷システムにおいて、プリンタサーバを用いることな
く、プリンタに登録されている印刷ジョブの一覧をサム
ネイル表示する。 【解決手段】 プリンタ１は、ネットワーク上のコンピ
ュータから印刷ジョブの登録命令を受け付けると、登録
に係る印刷データを印刷ジョブ記憶部１０６に記憶する
とともに、印刷データに基づくイメージデータを生成す
る。そして、このイメージデータに基づいてサムネイル
を作成し、サムネイル記憶部１０５ｃに記憶する。この
とき、サムネイルの作成は通常の印刷と同様にバンド単
位で行なわれる。プリンタ１は、登録された印刷ジョブ
の表示命令を受け付けるとサムネイル記憶部１０５ｃを
参照して、サムネイル一覧表示画面を生成して、コンピ
ュータの画面に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、印刷ジョブを登録
可能なプリンタを備えた印刷システムに係り、特に、登
録された印刷ジョブのイメージをサムネイルで一覧表示
する印刷システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】ハードディスク等の記憶装置を備え、記
憶装置に印刷ジョブを登録することができるプリンタが
実用化されている。

【０００３】印刷ジョブを登録することができるプリン
タでは、ネットワーク等を介して接続されたコンピュー
タから印刷ジョブの登録命令を受け付けると、登録命令
に係る印刷データに識別情報を付して記憶装置に記憶す
る。そして、登録されている印刷ジョブの印刷指示を受
け付けると、記憶装置に記憶している印刷データを読み
出して印刷を行なうようになっている。

【０００４】ユーザは、よく印刷するドキュメントに係
る印刷ジョブをプリンタに登録しておくことで、コンピ
ュータから印刷データをプリンタに送ることなく印刷す
ることができるようになる。このため、印刷のたびにコ
ンピュータ上でドキュメントを呼び出して印刷命令を行
なう手間が省けるのに加え、ネットワーク上のどのコン
ピュータからでも印刷を実行することができるようにな
るという利点がある。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】印刷ジョブを登録する
ことができるプリンタには、一般に、複数の印刷ジョブ
を登録することができる。このため、このようなプリン
タを備えた印刷システムでは、プリンタに登録されてい
る印刷ジョブのリストをコンピュータ上に表示して、ユ
ーザはそのリストから印刷を実行させる印刷ジョブを指
定することができるようになっている。すなわち、プリ
ンタに、コンピュータから登録されている印刷ジョブの
リスト表示の要求を受け付けると、一覧表示用のリスト
を作成してコンピュータに送り返す機能を備えるように
している。

【０００６】従来、プリンタが作成する一覧表示用のリ
ストは図１０に示すように、印刷ジョブの識別情報、例
えば、ドキュメント名称と登録日時とがテキストで表示
されるものであった。このため、印刷ジョブのイメージ
がわかりにくいという問題がある。

【０００７】登録されている印刷ジョブの内容がわかり
やすくするためには、印刷イメージを縮小したサムネイ
ル表示を行なうことが望ましいが、プリンタ自体がサム
ネイルを管理することは行なわれていなかった。

【０００８】このため、サムネイル表示を行なうために
は、プリンタサーバ用のコンピュータを別途用いなけれ
ばならず、印刷システムが大規模になってしまうという
問題があった。

【０００９】本発明は、印刷ジョブを登録可能なプリン
タを備えた印刷システムにおいて、プリンタサーバを用
いることなく、プリンタに登録されている印刷ジョブの
一覧をサムネイル表示することを目的とする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の第１の態様によれば、印刷データに基づい
てイメージデータを生成するイメージデータ生成手段
と、生成したイメージデータに基づいて印刷を行なう印
刷手段と、記憶装置とを備えた印刷装置であって、前記
記憶装置に印刷データを記憶する印刷データ記憶手段
と、前記記憶装置に記憶する印刷データについて、前記
イメージデータ生成手段により生成されたイメージデー
タを基にサムネイルを作成し、前記記憶装置に記憶する
サムネイル生成手段と、前記記憶装置に記憶されている
サムネイルを参照して、サムネイル一覧画面を生成する
サムネイル表示手段とを備えることを特徴とする印刷装
置が提供される。

【００１１】ここで、前記サムネイル一覧画面で、特定
のサムネイルの指定を受け付けると、このサムネイルに
対応する印刷データを前記記憶装置から抽出し、抽出さ
れた印刷データに基づく印刷を行なう登録印刷データ印
刷手段をさらに備えることができる。

【００１２】また、前記イメージデータ生成手段は、バ
ンド単位で印刷データに基づくイメージデータを生成す
ることができる。

【００１３】このとき、前記サムネイル生成手段は、バ
ンド単位のイメージデータを複数のブロックに分割し
て、ブロック毎の処理によりサムネイルを生成するもの
であり、このブロックのバンド幅方向に対応するサイズ
は、前記バンドの幅を割り切れる数であるようにするこ
とができる。

【００１４】また、上記課題を解決するため、本発明の
第２の態様によれば、印刷データを出力する印刷制御装
置と、前記印刷制御装置から受け付けた印刷データに基
づいてイメージデータを生成するイメージデータ生成手
段と、生成したイメージデータに基づいて印刷を行なう
印刷手段と、記憶装置とを備えた印刷装置と、を備えて
構成される印刷システムであって、前記印刷装置は、前
記記憶装置に印刷データを記憶する印刷データ記憶手段
と、前記記憶装置に記憶する印刷データについて、前記
イメージデータ生成手段により生成されたイメージデー
タを基にサムネイルを作成し、前記記憶装置に記憶する
サムネイル生成手段と、前記記憶装置に記憶されている
サムネイルを参照して、サムネイル一覧画面を生成し、
前記印刷制御装置に出力するサムネイル表示手段とを備
え、前記印刷制御装置は、前記印刷装置から受け付けた
サムネイル一覧画面を表示することを特徴とする印刷シ
ステムが提供される。

【００１５】

【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照して説明する。

【００１６】図１は、本発明を適用したネットワーク印
刷システムの構成の一例を説明するためのブロック図で
ある。

【００１７】本図に示すように、ネットワーク印刷シス
テムは、ネットワーク４上に複数のコンピュータ２と、
ネットワーク対応プリンタ１とが接続された構成となっ
ている。このような構成は、例えば、イントラネットを
用いた社内ＬＡＮが代表的であるが、ネットワーク４と
してインターネットを用いた広域ネットワークとしても
よい。

【００１８】なお、本発明は、図１に示したようなネッ
トワーク印刷システムに限られず、１台のコンピュータ
にローカルなプリンタが接続された形態の印刷システム
にも適用することができる。

【００１９】図１において、コンピュータ２は、印刷デ
ータをプリンタ１に送り、プリンタ１に印刷させる処理
とともに、プリンタ１に印刷ジョブ、あるは、オーバレ
イフォーム等のライブラリを登録する処理と、プリンタ
１に登録されている印刷ジョブ等のイメージを閲覧する
処理と、印刷ジョブを指定してプリンタ１に印刷させる
処理とを行なうことができる。これらの処理は、コンピ
ュータ２にインストールされた専用のソフトウェア、プ
リンタドライバ等のコンピュータプログラムにしたがっ
て行なわれる。

【００２０】なお、コンピュータ２としては、表示装
置、入力装置、記憶装置、通信装置等を備えた一般的な
パーソナルコンピュータを用いることができる。また、
本実施例においては、プリンタ１に登録されている印刷
ジョブに関する情報のやり取りに、汎用的なプロトコル
であるＨＴＴＰ（Hypertext Transfer Protocol）、お
よび、ＨＴＭＬ（Hypertext Markup Language）で記述
されたファイルを用いるようにしているため、コンピュ
ータ２は、Ｗｅｂページを閲覧するためのＷｅｂブラウ
ザソフトウェアを備えるようにする。もちろん、情報の
やり取りに用いるプロトコルはＨＴＴＰに限られず、フ
ァイル形式もＨＴＭＬに限られない。また、情報を閲覧
するためのソフトウェアは、用いるプロトコル、ファイ
ル形式等に対応して変更することができる。

【００２１】図２は、プリンタ１のハードウェア構成の
一例を説明するためのブロック図である。

【００２２】本図に示すように、プリンタ１は、ＣＰ
Ｕ、ＲＡＭ、ＲＯＭ等から構成され、プリンタ１の制御
を行なうコントローラ１０と、ネットワークに接続する
ためのインタフェース１１と、印刷機構、給紙排紙機構
等から構成される印刷エンジン１３と、ハードディスク
等から構成される記憶装置とを備えて構成される。

【００２３】図３は、図２に示したハードウェア構成の
プリンタ１上に構築される機能構成について説明するた
めのブロック図である。

【００２４】本図に示すように、プリンタ１上には、デ
ータ受付部１０１、制御部１０２、イメージデータ生成
部１０３、印刷実行部１０４、サムネイル管理部１０
５、印刷ジョブ記憶部１０６、ライブラリ記憶部１０７
が構築される。

【００２５】データ受付部１０１は、コンピュータ２か
らの印刷命令、印刷ジョブ登録命令、印刷データ等を受
け付ける処理を行なう。

【００２６】制御部１０２は、コンピュータ２から受け
付けた命令に基づいて、印刷処理、サムネイル作成処
理、サムネイル表示処理等のプリンタ１における種々の
処理を制御する。これらの詳細な処理内容については後
述する。

【００２７】イメージデータ生成部１０３は、コンピュ
ータ２から受け付けた印刷データに基づいてイメージデ
ータを生成する処理を行なう。ここで、印刷データは、
印刷する内容を関数等の形式（例えば、ページ記述言
語）で表現したコマンド群であり、イメージデータは実
際に印刷されるビット単位のデータ形式である。

【００２８】また、印刷データに基づいてイメージデー
タを生成する過程において、印刷データは、いったん中
間コードと呼ばれるインデックス形式の記述体系に変換
され、その後、イメージデータに展開される。

【００２９】なお、メモリ容量の制約等から印刷データ
の中間コードへの変換処理および中間コードからイメー
ジデータへの展開処理は、バンドと呼ばれる単位毎に行
なわれる。バンドとは、１ページをいくつかの領域、例
えば６４の領域に分割したときの一つの領域であり、こ
のようにバンド毎に処理を行なうことで、１ページ分の
メモリ容量を備えていなくてもページ単位の印刷を実行
することができるようになっている。

【００３０】印刷実行部１０４は、イメージデータに基
づいた印刷を実行する。

【００３１】サムネイル管理部１０５は、プリンタ１に
登録される印刷ジョブ、ライブラリの印刷イメージを縮
小して表示するサムネイルを管理する処理を行なう。

【００３２】この処理を行なうため、サムネイル管理部
１０５は、サムネイル生成部１０５ａ、サムネイル表示
部１０５ｂ、サムネイル記憶部１０５ｃを備えている。

【００３３】印刷ジョブ記憶部１０６は、プリンタ１に
登録された印刷ジョブを記憶する。

【００３４】ライブラリ記憶部１０７は、プリンタ１に
登録されたライブラリデータを記憶する。ここで、ライ
ブラリデータは、例えば、オーバレイ印刷に用いるため
のフォームデータ、ページの所定位置に印字するスタン
プマーク等である。

【００３５】印刷ジョブ記憶部１０６で記憶する印刷ジ
ョブおよびライブラリ記憶部１０７で記憶するライブラ
リデータと、サムネイル記憶部１０５ｃで記憶するこれ
らの印刷イメージのサムネイルデータとは、サムネイル
データを生成するときに関連付けを行なうようにする。

【００３６】次に本実施形態におけるプリンタ１の処理
動作について説明する。

【００３７】（第１の処理）まず、プリンタ１が、ネッ
トワーク４を介して接続されたコンピュータ２から印刷
命令を受け付けて印刷を実行する処理について説明す
る。図４は、このときのデータの流れを説明するための
図である。本処理は、通常の印刷処理である。

【００３８】まず、データ受付部１０１がコンピュータ
２から印刷命令とともに、印刷命令に係る印刷データを
受け付ける（Ｄ１１）。

【００３９】制御部１０２は、データ受付部１０１が受
け付けた印刷データをバンド単位毎にイメージデータ生
成部１０３に送り、イメージデータ生成部１０３が印刷
データに基づくイメージデータをバンド単位で生成する
（Ｄ１２）。

【００４０】次に、制御部１０２がイメージデータをバ
ンド単位で印刷実行部１０４に送り、１ページ分のイメ
ージデータが形成されると印刷実行部１０４で印刷が実
行される（Ｄ１３）。

【００４１】（第２の処理）次に、プリンタ１が、ネッ
トワーク４を介して接続されたコンピュータ２から印刷
ジョブの登録命令を受け付けて印刷ジョブを登録すると
ともに、印刷ジョブのサムネイルを生成する処理につい
て説明する。図５は、このときのデータの流れを説明す
るための図である。

【００４２】まず、データ受付部１０１がコンピュータ
２から印刷ジョブの登録命令とともに、登録に係る印刷
データを受け付ける（Ｄ２１）。

【００４３】制御部１０２は、受け付けた印刷データを
印刷ジョブ記憶部１０６に登録する（Ｄ２２）ととも
に、印刷データをバンド単位毎にイメージデータ生成部
１０３に送る（Ｄ２３）。そして、イメージデータ生成
部１０３が印刷データに基づくイメージデータをバンド
単位で生成する。なお、印刷ジョブ記憶部１０６に登録
する形式は、受け付けた印刷データに限られず、イメー
ジデータ生成部１０３が生成したイメージデータ、ある
いは、中間コードの形式であってもよい。

【００４４】次に、制御部１０２は、イメージデータ生
成部１０３が生成したイメージデータをバンド毎にサム
ネイル生成部１０５ａに送る（Ｄ２４）。

【００４５】そして、サムネイル生成部１０５ａがこの
イメージデータに基づいてサムネイルを作成し、サムネ
イル記憶部１０５ｃに登録する（Ｄ２５）。このとき、
登録するサムネイルと印刷ジョブ記憶部１０６に登録さ
れた対応する印刷データとの対応付けを行なう（Ｄ２
６）。また、サムネイル記憶部１０５ｃには、登録日
時、用紙サイズ、その他の印刷ジョブに関する情報も登
録することができる。

【００４６】すなわち、本実施例では、プリンタ１が印
刷ジョブの登録命令を受け付けると、登録命令に係る印
刷データを記憶するとともに、その印刷データに基づく
サムネイルを作成し、印刷データと関連付けて記憶する
ことになる。

【００４７】ここで、本実施形態におけるサムネイル生
成処理について説明する。サムネイルは、イメージデー
タ生成部１０３が生成したイメージデータに基づいてサ
ムネイル生成部１０５ａが作成する。このとき、前述の
ようにイメージデータ生成部１０３は、バンド単位の印
刷データに基づいてバンド単位のイメージデータを作成
するが、サムネイル生成部１０５ａもバンド単位のイメ
ージデータに基づいて、バンド単位にサムネイルを作成
する。このため、１ページ分の印刷データを格納するメ
モリ容量を確保しなくてもサムネイルを作成することが
できるようになり、サムネイルの作成に必要なメモリ容
量を削減することができる。

【００４８】サムネイルは、基本的には、ビットマップ
のイメージデータをいくつかのブロックに分割し、ブロ
ック毎に所定の規則にしたがってビットを間引くことに
よって作成される。ここで、分割するブロックのバンド
幅方向に対応するサイズ（ビット数）は、バンドの幅の
ビット数を割り切れる値とすることが望ましい。このよ
うにすることにより、ブロックがバンドをまたがること
がなくなり、処理を簡易化することができる。

【００４９】ただし、サムネイルの作成方法はこれに限
られない。その他の既知の手法を用いることができる。

【００５０】また、本発明は、通常の印刷処理と同様に
作成されたイメージデータを基にサムネイルを作成する
ことを特徴の一つとしている。すなわち、印刷ジョブ登
録時に、仮想的に印刷処理を行なって、バンド毎にイメ
ージデータを作成したうえで、サムネイルを作成するよ
うにしている。

【００５１】なお、印刷データが複数のページから構成
される場合には、全ページについてサムネイルを作成す
る場合と、所定のページ、例えば、第１ページ目のみに
ついてサムネイルを作成する場合とを選択することがで
きる。

【００５２】この選択は、例えば、設定画面を表示し
て、あらかじめ、ユーザが設定できるようにしておくよ
うにする。あるいは、印刷ジョブの登録命令の受け付け
時に選択を促すようにしてもよい。

【００５３】また、サムネイル登録に関するその他の設
定として、サムネイルのサイズ、表示画質、縮小方法、
表示項目等をユーザから受け付けるようにすることがで
きる。なお、サムネイルの基となる印刷データは、それ
ぞれの画像の内容に応じて、用紙サイズ（例えばＡ４、
Ａ３等）、解像度（例えば３００ｄｐｉ、６００ｄｐ
ｉ）等の条件がまちまちである。このため、同じ率で縮
小すると、サムネイルのサイズ、解像度等もまちまちと
なる。このため、サムネイルのサイズ、解像度等につい
てユーザから指示を受け付けて、サムネイル生成部１０
５ａが、縮小率、解像度等を調整するようにしてもよ
い。

【００５４】（第３の処理）次に、プリンタ１が、ネッ
トワーク４を介して接続されたコンピュータ２からライ
ブラリの登録命令を受け付けてライブラリを登録するす
るとともに、ライブラリのサムネイルを生成する処理に
ついて説明する。図６は、このときのデータの流れを説
明するための図である。

【００５５】この処理は、基本的に上記のプリンタ１
が、ネットワーク４を介して接続されたコンピュータ２
から印刷ジョブの登録命令を受け付けて印刷ジョブを登
録するとともに、印刷ジョブのサムネイルを生成する処
理と同様の処理となる。

【００５６】まず、データ受付部１０１がコンピュータ
２からライブラリの登録命令とともに、登録に係るライ
ブラリの印刷データを受け付ける（Ｄ３１）。

【００５７】制御部１０２は、受け付けた印刷データを
ライブラリ記憶部１０７に登録する（Ｄ３２）ととも
に、印刷データをバンド単位毎にイメージデータ生成部
１０３に送る（Ｄ３３）。そして、イメージデータ生成
部１０３が印刷データに基づくイメージデータをバンド
単位で生成する。なお、ライブラリ記憶部１０７に登録
する形式は、受け付けた印刷データに限られず、イメー
ジデータ生成部１０３が生成したイメージデータ、ある
いは、中間コードの形式であってもよい。

【００５８】次に、制御部１０２は、イメージデータ生
成部１０３が生成したイメージデータをバンド毎にサム
ネイル生成部１０５ａに送る（Ｄ３４）。

【００５９】そして、サムネイル生成部１０５ａがこの
イメージデータに基づいてサムネイルを作成し、サムネ
イル記憶部１０５ｃに登録する（Ｄ３５）。このとき、
登録するサムネイルとライブラリ記憶部１０７に登録さ
れた対応するライブラリの印刷データとの対応付けを行
なう（Ｄ３６）。また、サムネイル記憶部１０５ｃに
は、登録日時、用紙サイズ、その他のライブラリに関す
る情報も登録することができる。

【００６０】なお、登録の対象として、ライブラリ記憶
部１０７に記憶されたフォームデータとのオーバレイ印
刷ジョブを受け付けた場合には、オーバレイ印刷に係る
印刷データと、ライブラリ記憶部１０７に記憶されてい
るオーバレイ印刷に係るフォームデータとを合成した印
刷データについて、上記の印刷ジョブの登録命令を受け
付けて印刷ジョブを登録するとともに、印刷ジョブのサ
ムネイルを生成する処理を行なう。

【００６１】（第４の処理）次に、プリンタ１が、ネッ
トワーク４を介して接続されたコンピュータ２から登録
された印刷ジョブ（ライブラリも含むものとする）のサ
ムネイルの表示命令を受け付けて、コンピュータ２の画
面上にサムネイルの一覧表示を行なう処理について説明
する。図７は、このときのデータの流れを説明するため
の図である。

【００６２】データ受付部１０１が、コンピュータ２か
らサムネイル表示命令を受け付けると（Ｄ４１）、サム
ネイル表示部１０５ｂは、サムネイル記憶部１０５ｃに
記憶されているサムネイルを参照して、一覧表示のため
の画面を生成して、コンピュータ２に送信する（Ｄ４
２）。

【００６３】サムネイルの一覧表示のための画面は、例
えば、ＨＴＭＬファイルで生成するようにする。このよ
うに汎用的なファイル形式で作成することにより、コン
ピュータ２では、Ｗｅｂブラウザ等の汎用的なソフトウ
ェアを用いてサムネイルの一覧表示を閲覧することがで
きる。

【００６４】図９は、コンピュータ２の画面上に表示さ
れる登録された印刷ジョブのサムネイル一覧の一例を説
明するための図である。本図に示す例では、画面の左側
にサムネイルの一覧を表示し、この中で選択されたサム
ネイルに対応する印刷ジョブについての情報、例えば、
登録日時、ファイルサイズ、ページ数、用紙サイズ等の
情報を本画面右上に表示し、拡大したサムネイル画像を
本画面右下に表示するようにしている。ユーザは、本画
面で「一覧印刷」ボタンをクリックすることにより、登
録されている印刷ジョブのサムネイル一覧画面を印刷す
ることができる。

【００６５】（第５の処理）次に、サムネイルの一覧表
示上から印刷ジョブ等を指定を受け付け、印刷を実行す
る処理について説明する。図８は、このときのデータの
流れを説明するための図である。

【００６６】ユーザは、図９に示した登録された印刷ジ
ョブのサムネイル一覧画面で、サムネイルを指定して、
印刷ボタンをクリックすることにより、指定したサムネ
イルに対応する印刷ジョブの印刷を行なうことができ
る。

【００６７】制御部１０２は、画面上で指定されたサム
ネイルと関連付けられた印刷ジョブあるいはライブラリ
の印刷データを印刷ジョブ記憶部１０６あるいはライブ
ラリ記憶部１０７から抽出し、イメージデータ生成部１
０３に送る（Ｄ５１）。そして、イメージデータ生成部
１０３が印刷データに基づくイメージデータをバンド単
位で生成する。

【００６８】次に、制御部１０２がイメージデータをバ
ンド単位で印刷実行部１０４に送り、印刷実行部１０４
で印刷が実行される（Ｄ５２）。

【００６９】

【発明の効果】上述のように、本発明によれば、印刷ジ
ョブを登録可能なプリンタを備えた印刷システムにおい
て、プリンタサーバを用いることなく、プリンタに登録
されている印刷ジョブの一覧をサムネイル表示すること
ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】は、本発明を適用したネットワーク印刷システ
ムの構成の一例を説明するためのブロック図である。

【図２】は、プリンタ１のハードウェア構成の一例を説
明するためのブロック図である。

【図３】は、プリンタ１上に構築される機能構成につい
て説明するためのブロック図である。

【図４】は、プリンタ１が、ネットワーク４を介して接
続されたコンピュータ２から印刷命令を受け付けて印刷
を実行する処理について説明するための図である。

【図５】は、プリンタ１が、ネットワーク４を介して接
続されたコンピュータ２から印刷ジョブの登録命令を受
け付けて印刷ジョブを登録するとともに、印刷ジョブの
サムネイルを生成する処理について説明するための図で
ある。

【図６】は、プリンタ１が、ネットワーク４を介して接
続されたコンピュータ２からライブラリの登録命令を受
け付けてライブラリを登録するするとともに、ライブラ
リのサムネイルを生成する処理について説明するための
図である。

【図７】は、プリンタ１が、ネットワーク４を介して接
続されたコンピュータ２から登録された印刷ジョブのサ
ムネイルの表示命令を受け付けて、コンピュータ２の画
面上にサムネイルの一覧表示を行なう処理について説明
するための図である。

【図８】は、サムネイルの一覧表示上から印刷ジョブ等
を指定を受け付け、印刷を実行する処理について説明す
るための図である。

【図９】は、登録された印刷ジョブのサムネイル一覧画
面の一例を説明するための図である。

【図１０】は、従来のプリンタが作成する印刷ジョブの
一覧表示の一例を説明するための図である。

【符号の説明】 １…プリンタ ２…コンピュータ ４…ネットワーク １０…コントローラ １１…インタフェース １３…印刷エンジン １０１…データ受付部 １０２…制御部 １０３…イメージデータ生成部 １０４…印刷実行部 １０５…サムネイル管理部 １０５ａ…サムネイル生成部 １０５ｂ…サムネイル表示部 １０５ｃ…サムネイル記憶部 １０６…印刷ジョブ記憶部 １０７…ライブラリ記憶部

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】印刷データに基づいてイメージデータを生
   成するイメージデータ生成手段と、生成したイメージデ
   ータに基づいて印刷を行なう印刷手段と、記憶装置とを
   備えた印刷装置であって、 前記記憶装置に印刷データを記憶する印刷データ記憶手
   段と、 前記記憶装置に記憶する印刷データについて、前記イメ
   ージデータ生成手段により生成されたイメージデータを
   基にサムネイルを作成し、前記記憶装置に記憶するサム
   ネイル生成手段と、 前記記憶装置に記憶されているサムネイルを参照して、
   サムネイル一覧画面を生成するサムネイル表示手段とを
   備えることを特徴とする印刷装置。
2. 【請求項２】請求項１に記載の印刷装置において、 前記サムネイル一覧画面で、特定のサムネイルの指定を
   受け付けると、このサムネイルに対応する印刷データを
   前記記憶装置から抽出し、抽出された印刷データに基づ
   く印刷を行なう登録印刷データ印刷手段をさらに備える
   ことを特徴とする印刷装置。
3. 【請求項３】請求項１または２に記載の印刷装置におい
   て、 前記イメージデータ生成手段は、バンド単位で印刷デー
   タに基づくイメージデータを生成することを特徴とする
   印刷装置。
4. 【請求項４】請求項３に記載の印刷装置において、 前記サムネイル生成手段は、バンド単位のイメージデー
   タを複数のブロックに分割して、ブロック毎の処理によ
   りサムネイルを生成するものであり、このブロックのバ
   ンド幅方向に対応するサイズは、前記バンドの幅を割り
   切れる数であることを特徴とする印刷装置。
5. 【請求項５】請求項１〜４のいずれか一項に記載の印刷
   装置において、 前記サムネイル生成手段は、印刷データが複数のページ
   により構成される場合には、ユーザからの指定に基づい
   て、全ページについてサムネイルを生成するか、第１ペ
   ージ目についてサムネイルを生成するかのいずれかを行
   なうことを特徴とする印刷装置。
6. 【請求項６】請求項１〜５のいずれか一項に記載の印刷
   装置において、 前記記憶装置に登録する印刷データには、ライブラリに
   関する印刷データが含まれることを特徴とする印刷装
   置。
7. 【請求項７】印刷データを出力する印刷制御装置と、 前記印刷制御装置から受け付けた印刷データに基づいて
   イメージデータを生成するイメージデータ生成手段と、
   生成したイメージデータに基づいて印刷を行なう印刷手
   段と、記憶装置とを備えた印刷装置と、を備えて構成さ
   れる印刷システムであって、 前記印刷装置は、 前記記憶装置に印刷データを記憶する印刷データ記憶手
   段と、 前記記憶装置に記憶する印刷データについて、前記イメ
   ージデータ生成手段により生成されたイメージデータを
   基にサムネイルを作成し、前記記憶装置に記憶するサム
   ネイル生成手段と、 前記記憶装置に記憶されているサムネイルを参照して、
   サムネイル一覧画面を生成し、前記印刷制御装置に出力
   するサムネイル表示手段とを備え、 前記印刷制御装置は、 前記印刷装置から受け付けたサムネイル一覧画面を表示
   することを特徴とする印刷システム。
8. 【請求項８】請求項７に記載の印刷システムにおいて、 前記印刷装置は、 前記サムネイル一覧画面で、特定のサムネイルの指定を
   受け付けたことを前記印刷制御装置から通知されると、 このサムネイルに対応する印刷データを前記記憶装置か
   ら抽出し、抽出された印刷データに基づく印刷を行なう
   登録印刷データ印刷手段をさらに備えることを特徴とす
   る印刷システム。
9. 【請求項９】請求項７または８に記載の印刷システムに
   おいて、 前記印刷装置の前記イメージデータ生成手段は、バンド
   単位で印刷データに基づくイメージデータを生成するこ
   とを特徴とする印刷システム。
10. 【請求項１０】請求項９に記載の印刷システムにおい
    て、 前記印刷装置の前記サムネイル生成手段は、バンド単位
    のイメージデータを複数のブロックに分割して、ブロッ
    ク毎の処理によりサムネイルを生成するものであり、こ
    のブロックのバンド幅方向に対応するサイズは、前記バ
    ンドの幅を割り切れる数であることを特徴とする印刷シ
    ステム。