JP2003283421A - 車両用情報通信システムおよび車両用情報通信装置 - Google Patents

車両用情報通信システムおよび車両用情報通信装置

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Takuo Ishiwaka
卓夫 石若
Toru Takagi
徹 高木
Koichi Kuroda
浩一 黒田
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雅行 高田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】車両内に持ち込まれた携帯通信端末を利用して
より高度なサービスを実行させる車両用情報通信システ
ムおよび車両用情報通信装置を提供する。 【解決手段】車両1の外部に設置されたサーバー5と、
車両1の内部に設置され、サーバー5との間でデータ通
信を行う車載装置2とを備え、車載装置2は、サーバー
5とのデータ通信を行う車載通信端末6と、サーバー5
とのデータ通信が可能な携帯通信端末3を検出する持ち
込み認識手段23とを備え、サーバー5、車載装置2
は、データを分割するデータ分割手段53、24と、分
割されたデータを合成して元のデータを復元するデータ
合成手段54、25とをそれぞれ備えている。また、車
載装置2は現在利用可能な車載通信端末6および携帯通
信端末3の通信端末一覧データベース26を備えてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用情報通信シ
ステムおよび車両用情報通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯電話等の携帯通信端末を介して車両
内に存在する情報を車外へ伝送する装置としては、例え
ば特開2001−296915号公報に記載された装置
がある。
【0003】この装置は、車両の状態情報を自宅のサー
バーのような外部装置へ転送して管理し、その状態に基
づき、ユーザーにメンテナンスを指示したり、あるいは
カーディーラーへ自動的にメンテナンス要求を通知した
りして、常に良好な状態での車両の運行を確保しようと
する装置である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の装置では、運転者が情報通信を行う場合、運転者
が携帯電話を車両内に持ち込まなかった場合には通信が
行うことができず、所望のサービスを全く受けられない
という問題が合った。
【0005】なお、サービスを受けるために、専用の車
載電話を車両内に設置することも考えられるが、この場
合、運転者が所持している携帯電話を車両内に持ち込ん
でも、該車載電話のみを用いて通信を行う構成であって
は、持ち込まれた携帯電話を有効に利用することはでき
なかった。
【0006】本発明は以上の課題を解決するためになさ
れたものであり、本発明の目的は、車両内に持ち込まれ
た携帯通信端末を利用してより高度なサービスを実行さ
せる車両用情報通信システムおよび車両用情報通信装置
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明においては、車載通信端末と、携帯通信端末
が車両内に持ち込まれたことを検出する手段と、前記携
帯通信端末の認識番号を認識する手段と、前記携帯通信
端末の認識番号および前記車載通信端末の認識番号と対
応させて、サーバーとの通信を行うように制御する手段
とを有する。
【0008】
【発明の効果】本発明によれば、基本的には車載通信端
末を用いてサーバーとの情報の送受信を行うが、携帯通
信端末が車両内に持ち込まれたことを検出した場合に
は、該持ち込まれた携帯通信端末を利用してより高度な
サービスを実行することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態について詳細に説明する。なお、以下で説明する
図面で、同一機能を有するものは同一符号を付け、その
繰り返しの説明は省略する。本発明は、車載装置が通信
回線を介して車両外のサーバー(センター局)と情報の
送受信を行って様々なサービスを受けるシステムおよび
装置において、基本的には車載通信端末を用いてサーバ
ーとの情報の送受信を行うが、携帯通信端末が車両内に
持ち込まれたことを検出した場合には、該持ち込まれた
携帯通信端末を利用してより高度なサービスを実行する
ものである。
【0010】実施の形態1 図1は本発明の実施の形態1の車両用データ通信システ
ムおよび車両用データ通信装置の構成を示す図である。
本実施の形態1の車両用データ通信システムおよび車両
用データ通信装置は、図1に示すように、データを保存
しているサーバー(センター局)5と、データ通信機能
を有する車載通信端末6および車載装置2で構成され
る。サーバー5は、データを保存しておくデータ保存領
域51と、IDを格納しておくID保存領域52と、デ
ータをパケットに分割するデータ分割手段53と、パケ
ットに分割されたデータを合成するデータ合成手段54
を備えている。車載通信端末6は、Li(リチウム)イ
オン電池などを用いた小型バッテリー61と、データ通
信手段62を備えている。また、車載通信端末6は、車
載装置2と有線または無線(図1では有線の例を図示)
で接続されており、データの送受信を担う主装置となっ
ている。また、小型バッテリー61によって、車載通信
端末6は常時スタンバイ状態となっている。これによ
り、ユーザーからリクエストがあったらすぐに、データ
通信可能な状態とすることができる。また、無線によっ
て車載通信端末6と車載装置2とが接続されている場
合、小型バッテリー61により車載通信端末6を常時ス
タンバイ状態とすることで、即接続可能な状態にしてお
くことが可能である。ただし、車載通信端末6は車載装
置2の内部への組み込みモジュールとすることも可能で
あり、その場合は車載バッテリー(図示省略)の常時電
源を利用しても、Liイオン電池の小型バッテリー61
を利用してもよい。携帯通信端末3はLiイオン電池な
どを用いた小型バッテリー31と、データ通信手段32
を備えている。また、車載装置2と有線または無線(図
1では無線の例を図示)で接続が可能であり、データの
送受信を担う副装置となっている。車載装置2と接続し
ていないときには通常の電話として機能するが、接続し
た場合には車載装置2とサーバー5間でデータのやり取
りを担う媒体となり得る。また、小型バッテリー31に
よって、この携帯通信端末3が再度車両内に持ち込まれ
た場合には、優先して車載装置2と接続することが可能
である。車載装置2は、車載通信端末6と接続/通信を
行うデータ通信手段21と、携帯通信端末3と接続/通
信を行う複数のデータ通信手段22と、携帯通信端末3
が車両内に持ち込まれたことを自動的に認識する持ち込
み認識手段23と、データをパケットに分割するデータ
分割手段24と、パケットに分割されたデータを合成す
るデータ合成手段25と、通信端末一覧データベース2
6と、コマンド入力部27を備えている。
【0011】図2は本実施の形態1の車両用データ通信
システムの動作の一例を示す図である。次に、本実施の
形態1の車両用データ通信システムの動作、作用につい
て図2を用いて説明する。ここでは、車載装置2を用い
てデータの送受信を行う場合を考える。まず、ユーザー
は自分の携帯通信端末3を所持(カバン等に入れて持ち
込んでも可)して車両1に乗り込む。このとき、携帯通
信端末3と例えばカーナビゲーション装置等の車載装置
2にはBluetooth(ブルートゥース)等の無線通信手段
が装備されており、例えばユーザーが車両1のドアノブ
を引いたり、イグニッションスイッチをオンにした場合
にトリガがかかり、車載装置2によって携帯通信端末3
が車内にあるかどうかの探索が開始される。この動作に
よって車内に携帯通信端末3が発見された場合には、車
載装置2と携帯通信端末3との間に無線リンクを形成
し、データ通信が可能なスタンバイ状態とすることで、
データの送受信が可能な通信端末が複数台存在すること
になる。この携帯通信端末3の探索動作は、データの送
受信を行っている最中に行っても良く、その場合、次に
示す動作を適宜割り込ませることとする。次に、ユーザ
ーは、車載装置2のコマンド入力部27(以下、図1参
照)により、リクエストを実行する。このとき、車載装
置2では、リクエストを一時的に保持するとともに、通
信端末一覧データベース26では、現在使用されていな
い通信端末(車載通信端末6および携帯電話等の携帯通
信端末3。以下、同様)の探索を行う。車載装置2の内
部は、現在利用されていない通信端末を優先的に利用す
るようなアルゴリズムで動作しており、データの送受信
は基本的に利用されていない通信端末を利用して実行さ
れるようになっている。もし、現在利用されていない通
信端末がない場合、通信負荷の軽い通信端末を用いる
か、もしくは他の通信端末の利用が終了するまで待機す
る。さらに、車載装置2の内部では、通信端末一覧デー
タベース26によって発見された各通信端末のスループ
ット等を考慮して、データ分割手段24およびデータ合
成手段25によりデータの分割サイズを決定し、データ
の分割を行う。それとともに、分割されたデータには順
番を示すラベルが付けられ、データがどのような順番に
並んで構成されていたかを分かるようにしておく。一つ
の分割されたデータの送受信が終わると、空いたスロッ
トは、次の分割されたデータの送受信に利用される。分
割されたデータは、複数の通信端末を介して送受信さ
れ、データ合成手段25でラベルを参照することによっ
て、一つのデータに合成される。仮に、途中までデータ
通信を行っている途中に、バッテリー切れ等によってデ
ータ通信が中断された場合には、分割したデータをもう
一度元のデータに復元し、現在無線リンクが形成されて
いる通信端末によってデータ通信を再度行うことにす
る。実際送信されるリクエストは、送信元IDと送受信
可能通信端末IDおよびリクエストコマンドから構成さ
れる。ここで、送受信可能通信端末IDは、通信端末一
覧データベース26を用いて探索することが可能なもの
である。サーバー5は、前述のように、ID保存領域5
2とデータ保存領域51およびデータ分割手段53とデ
ータ合成手段54から構成される。ID保存領域52は
さらに、送信元IDと送受信可能通信端末IDから構成
されている。車載装置2から送られてきたリクエスト
は、サーバー5によって、IDとリクエストコマンドに
分解される。リクエストコマンドによって、サーバー5
内のデータに対してどのような動作を実行するかが決定
される。各々のデータに対してID保存領域51が設定
されており、送信元IDと送受信可能通信端末IDが保
存される。送受信可能な通信端末は、電界強度やハンド
オーバー等の事象により流動的に変わるものであるた
め、送受信可能であるときには、サーバー5に対して送
受信可能通信端末IDを返信することによって、現在送
受信可能であることをサーバー5に知らせる。サーバー
5が車載装置2に対してデータを送信する場合、送受信
可能通信端末IDから受信先の通信端末を決定し、送信
元ID宛てにACKを返信するとともに、各受信先宛て
に分割されたデータの送信を行う。また、通信端末一覧
データベース26によって、各々の通信端末の事業者や
電界強度、通信レート等を確認することも可能であるた
め、最適なデータ分割サイズを規定することが可能であ
り、通信料金、送受信にかかる時間等で大きなアドバン
テージになりうる。このように、分割されて送信された
データは、車載装置2におけるデータ合成手段25によ
って一つのデータに合成される。
【0012】上記のように、本実施の形態1では、車両
1の外部に設置されたサーバー5と、車両1の内部に設
置され、サーバー5との間でデータ通信を行う車載装置
2とを備えた車両用データ通信システムおよび車両用デ
ータ通信装置において、車載装置2は、サーバー5との
データ通信を行う車載通信端末6と、サーバー5とのデ
ータ通信が可能な携帯通信端末3を検出する携帯通信端
末検出手段である持ち込み認識手段23とを備え、サー
バー5、車載装置2は、データを分割するデータ分割手
段53、24と、分割されたデータを合成して元のデー
タを復元するデータ合成手段54、25とをそれぞれ備
えている。このような構成により、持ち込み認識手段2
3により車両1内に持ち込まれた少なくとも1台以上の
携帯通信端末3を検出し、携帯通信端末3を検出した場
合は、データ分割手段53あるいは24により、データ
をパケット化して最適な大きさに分割し、データ合成手
段54、25により分割されたデータを合成し、車載お
よび携帯通信端末を用いてデータの送受信を行い、複数
の通信端末6、3を効率的に利用することで、効率良
く、高速かつ安定したデータ通信を行うことが可能であ
る。また、持ち込み認識手段23により携帯通信端末3
が車両1内に持ち込まれたことが自動的に検出されるた
め、ユーザーが手動で車載装置2と携帯通信端末3との
リンクを張ることなく、フレキシブルにデータ通信を行
う回線を制御することが可能である。また、車載装置2
は現在利用可能な車載通信端末6および携帯通信端末3
の通信端末一覧データベース26を備えていることで、
通信端末6、3のスペックや現在の通信状況を確認でき
るため、その場に最も適した通信端末6、3を用いてデ
ータ通信を行うことが可能である。
【0013】図3(a)、(b)は本実施の形態1の車
両用データ通信システムの動作のフローチャートであ
る。次に、本実施の形態1の制御の詳細について、図3
(a)、(b)のフローチャートに沿って説明する。図
3(a)のフローチャートは、ユーザーからのリクエス
トをサーバー5で受理するまでの流れを示しており、図
3(b)のフローチャートは、サーバー5から送られて
きたデータを車載装置2で受信するまでの流れを示して
いる。なお、図3(a)におけるS111からS120
に示す制御は、車載装置2でのデータリクエストに対す
る操作に対応している。特に、S112からS113
は、携帯通信端末3の探索および無線リンクの形成につ
いての操作に、S114は、通信端末の利用状況を把握
する操作に、S115からS116は、リクエストデー
タのパケット化を行うための操作に、S117からS1
18は、リクエストデータの送信を行う操作に、S11
9からS120は、サーバー5内でのリクエストデータ
の受け取り方についての操作に対応する。まず、S11
1では、車載装置2のコマンド入力部27により、サー
バー5にデータの取得等のリクエストを送信する。例え
ば、車載カーナビゲーション装置のリモコンやタッチパ
ネルおよび音声認識によって、モニター上に現われてい
るリクエストに対応するボタンを選択する方法が考えら
れる。リクエストが車載装置2で認識されたことは、ビ
ープ音や画面上に認識されたことを示すことで、ユーザ
ーに知らせることができる。S112では、車両1内に
持ち込まれた携帯通信端末3の探索を行う。ユーザーは
カバンやズボンのポケットの中に携帯通信端末3を入れ
て、車両1内に乗り込む。前述のように、車両1のドア
ノブやドアの開閉を検知するスイッチあるいはイグニッ
ションスイッチには、Bluetoothのインクワイアリを発
するためのトリガスイッチが設置されており、ユーザー
がドアノブを引くことあるいはイグニッションスイッチ
をオンすることによって、車両1内に持ち込まれた携帯
通信端末3の探索が始まる。探索によって見つかった携
帯通信端末3のデータ(機種名、事業者、通信レート
等)は、車載装置2内の通信端末一覧データベース26
内に保存される。S113では、S112で携帯通信端
末3が見つかった場合に、車載装置2と携帯通信端末3
との間に、無線リンクを形成する。基本的にこの車両用
データ通信システムではデータを扱うため、B1uetooth
によるACLリンク(データを扱うときに必要となる接
続方法)で十分であるが、必要に応じてSCOリンク
(音声を扱うときに必要となる接続方法)を形成する場
合もあり得る。S114では、無線リンクが形成された
後、もしくは携帯通信端末3の探索を行い、発見できな
かった場合に、通信端末一覧データベース26によって
通信端末の状況把握を行う。通信端末一覧データベース
26には、前述のように、車載装置2に接続された通信
端末のデータ(機種名、事業者、通信レート等)が保存
されており、現在の使用状況やどのような通信端末が接
続されているかを知ることができる。S115では、S
114で発見された通信端末に対して、最適なデータの
分割サイズを計算する。通信端末によって通信レートや
通信方式が異なるため、各々の通信端末に対して、最適
なデータの分割サイズを計算することが必要となる。こ
の計算を行うことによって、無駄のない通信を行うこと
が可能である。S116では、車載装置2内に一時的に
保存したリクエストコマンドの分割を行う。リクエスト
コマンドの中から、S115で計算され、車載装置2内
に一時保持されていた分割サイズに基づいたリクエスト
コマンドが切り出される。これと同時に、分割されたデ
ータの順序を定義するために、それぞれの分割されたデ
ータにラベルをつける。S117では、S116で切り
出された分割されたデータがサーバー5に送信される。
このとき、それぞれの通信端末は送信元IDを持ってお
り、すべての分割されたデータが擬似的に同じ送信元か
ら送られてきたものとして扱えるようにしておく。S1
18では、先ほど送った分割されたデータが最後のもの
に該当するか、チェックを行う。もし、最後のものでな
い場合には、再びS112からS117までの操作を行
う。S119では、サーバー5側で、分割されたデータ
の受信と並び替え、合成を行う。擬似的に同じ通信端末
(実際は全く異なる複数の通信端末だが、同じ送信元I
Dを持っており、サーバー5側で擬似的に同じ通信端末
として認識される)によって送信された分割データは、
サーバー5で同じ通信端末から送られてきた分割データ
として受信される。サーバー5のデータ合成手段54に
よって、分割データはラベル順にソーティングされ、こ
のソーティングが行われた分割データは元のデータヘと
合成される。S120では、S119によって合成され
たデータから各種IDデータを抜き取り、サーバー5内
のリクエストを了承したデータに対応するID保存領域
52に保存する。各種IDとは、前述のように、送信元
IDと送受信可能通信端末IDから成るものであり、通
信端末を判別するために使用される。また、図3(b)
におけるS121からS129に示す制御は、車載装置
2が通信端末を介してサーバー5からデータを受信する
操作に対応しているが、S122からS129に関して
は、図3(a)に示すS111からS119と同様の操
作となる。また、サーバー5からは直接、車載装置2に
接続されている通信端末の概要を知ることができないの
で、車載装置2側から通信端末一覧データベース26の
データをサーバー5側に送信等する必要がある。
【0014】以上説明したように、本実施の形態1で
は、データを分割し、自動的に接続/通信が可能である
と認識された複数の通信端末を用いて送受信を行うこと
で、データ通信を効率良く、高速かつ安定して行うこと
ができるとともに、フレキシブルにデータ通信路(通信
端末)を切り替えることが可能である。これにより、通
信端末の有効利用が可能であるとともに、通信料金の削
減、送受信待ち時間の短縮も可能である。また、車載通
信端末6が存在せず、複数の携帯通信端末3により本シ
ステムが構成されている場合においても、本実施の形態
1と同様のステップで処理が行われ、効率的なデータ通
信を行うことが可能である。
【0015】なお、本実施の形態1は、請求項1に対応
する。すなわち、サーバー5と通信を行う車載通信端末
6と、携帯通信端末3が車両内に持ち込まれたことを検
出する手段(持ち込み認識手段23)と、前記携帯通信
端末3の認識番号を認識する手段(持ち込み認識手段2
3)と、認識した前記携帯通信端末3の認識番号および
前記車載通信端末6の認識番号と対応させて、前記サー
バー5との通信を行うように制御する手段(データ通信
手段21、データ通信手段22)とを有することを特徴
とする車両用情報通信システムである。
【0016】また、本実施の形態1は、請求項2にも対
応する。すなわち、前記携帯通信端末3が実施する通信
が、データ通信であることを特徴とする請求項1記載の
車両用情報通信システムである。
【0017】また、本実施の形態1は、請求項3にも対
応する。すなわち、車両の外部に設置されたサーバー5
と、前記サーバー5と通信を行う車載通信端末6と、携
帯通信端末3が車両内に持ち込まれたことを検出する手
段(持ち込み認識手段23)と、前記携帯通信端末3の
認識番号を認識する手段(持ち込み認識手段23)と、
認識した前記携帯通信端末3の認識番号および前記車載
通信端末6の認識番号と対応させて、前記サーバーとの
通信を行うように制御する手段(データ通信手段21、
データ通信手段22)とを有することを特徴とする車両
用情報通信システムである。
【0018】また、本実施の形態1は、請求項4にも対
応する。すなわち、車両の外部に設置されたサーバー5
と、前記サーバー5と通信を行う車載通信端末6と、携
帯通信端末3が車両内に持ち込まれたことを検出する手
段(持ち込み認識手段23)と、前記携帯通信端末3の
認識番号を認識する手段(持ち込み認識手段23)と、
認識した前記携帯通信端末3の認識番号および前記車載
通信端末6の認識番号と対応させて、前記サーバーとの
通信を行うように制御する手段(データ通信手段21、
データ通信手段22)とを有することを特徴とする車両
用情報通信システムである。
【0019】また、本実施の形態1は、請求項5にも対
応する。すなわち、サーバー5と通信を行う車載通信端
末6と、携帯通信端末3が車両内に持ち込まれたことを
検出する手段(持ち込み認識手段23)と、前記携帯通
信端末3の認識番号を認識する手段(持ち込み認識手段
23)と、認識した前記携帯通信端末3の認識番号およ
び前記車載通信端末6の認識番号と対応させて、前記サ
ーバーとの通信を行うように制御する手段と(データ通
信手段21、データ通信手段22)を有することを特徴
とする車両用情報通信装置である。
【0020】また、本実施の形態1は、請求項6にも対
応する。すなわち、車両の外部に設置されたサーバー5
と、前記車両の内部に設置され、前記サーバー5との間
で情報通信を行う車載装置2とを備えた車両用情報通信
システムにおいて、前記車載装置2は、前記サーバー5
とのデータ通信を行う車載通信端末6と、前記サーバー
5とのデータ通信が可能な携帯通信端末3を検出する携
帯通信端末検出手段(持ち込み認識手段23)とを備
え、前記サーバー5および前記車載装置2は、データを
分割するデータ分割手段53、24と、分割されたデー
タを合成して元のデータを復元するデータ合成手段5
4、25とをそれぞれ備えたことを特徴とする車両用情
報通信システムである。
【0021】また、本実施の形態1は、請求項7にも対
応する。すなわち、車両の内部に設置され、前記車両の
外部に設置されたサーバー5との間でデータ通信を行う
車載装置2を備えた車両用情報通信装置において、前記
車載装置2は、前記サーバー5とのデータ通信を行う車
載通信端末6と、前記サーバー5とのデータ通信が可能
な携帯通信端末3を検出する携帯通信端末検出手段(持
ち込み認識手段23)と、データを分割するデータ分割
手段24と、分割されたデータを合成して元のデータを
復元するデータ合成手段25とを備えたことを特徴とす
る車両用情報通信装置である。
【0022】請求項6の車両用情報通信システムおよび
本発明の請求項7の車両用情報通信装置によれば、携帯
通信端末検出手段(持ち込み認識手段23)により車両
内に持ち込まれた少なくとも1台以上の携帯通信端末3
を検出し、携帯通信端末3を検出した場合は、データ分
割手段24、53によりデータをパケット化して最適な
大きさに分割し、データ合成手段25、54により分割
されたデータを合成し、車載通信端末6および携帯通信
端末3を用いてデータの送受信を行い、複数の通信端末
を効率的に利用することで、効率良く、高速かつ安定し
たデータ通信を行うことが可能である。また、携帯通信
端末検出手段(持ち込み認識手段23)により携帯通信
端末3が車両内に持ち込まれたことが自動的に検出され
るため、ユーザーが手動で車載装置2と携帯通信端末3
のリンクを張ることなく、フレキシブルにデータ通信を
行う回線を制御することが可能である。
【0023】実施の形態2 図4は本発明の実施の形態2の車両用データ通信システ
ムの構成を示す図である。本実施の形態2の構成につい
ては、前記実施の形態1とほぼ同様であるが、図4に示
すように車載装置2の内部には、通信端末の通信品質を
示す電界強度マップを有する電界強度データベース28
と、データの分割サイズを計算する計算手段29を備え
ている。
【0024】次に、本実施の形態2の作用について説明
する。図5は本実施の形態2の電界強度マップの例を示
す図である。
【0025】例えば、図5に示すような電界強度マップ
等の通信端末の通信品質データを持った車載装置2(図
4)を用いて、データの送受信を行う場合を考える。大
部分の基本部分の処理は、前記実施の形態1と同様であ
るので、ここではデータの分割サイズの決定方法につい
てのみ説明する。本実施の形態2によるシステムでは、
データの分割サイズは、主に各通信端末のスループット
等を考慮して決定されるが、本実施の形態2において
は、車載装置2が電界強度マップ等を有する電界強度デ
ータベース28と、データの分割サイズを計算する計算
手段29を備えているため、電界強度データを先読みし
て、この先の電界強度の状況を考慮してデータの分割サ
イズを計算、決定し、データ通信を行うことが可能であ
る。例えば、前記実施の形態1において、通信端末のデ
ータ(機種名、事業者、通信レート等)によって、大ま
かなデータの分割サイズを決定することが可能であり、
加えて通信品質データから電界強度の変化等の状況を把
握し、通信レートヘの影響を計算手段29によって計算
して、最適なデータの分割サイズを決定することが可能
である。この際、オーバーヘッドとなるデータの分割時
間を考慮してデータの分割サイズを計算する必要があ
る。図6はデータの分割サイズの決定方法について説明
する図である。データ通信レートは、事業者および通信
方式等により異なっているため、データの分割サイズの
設定方法がさまざまである。図6で言うデフォルトデー
タ分割サイズ4は、電界強度が最も良い状態のデフォル
トデータ分割サイズを示しており、事業者によって公表
されている通信レートv4および通信時間tとを用い
て、 デフォルトデータ分割サイズ4=v4×t… で表現され、通信時間tの間にデータ通信を行うことが
できるデータ量の最大値(予測値)としている。ただ
し、通信時間tは、車両の一般的な法定速度(例えば5
0km/h)で電界強度メッシュにあたる単位距離を走
った場合の時間とする。よって、通信端末AとBでは、
デフォルトデータ分割サイズ4が異なっている。また、
デフォルトデータ分割サイズ1〜3についても、式と
同様で、各電界強度における通信レートv1〜v3を用
いることで、 デフォルトデータ分割サイズ1=v1×t… デフォルトデータ分割サイズ2=v2×t… デフォルトデータ分割サイズ3=v3×t… と表現できる。これは言うまでもなく、各電界強度にお
いて時間tの間に行うことができるデータ通信可能な最
大のデータ量である。
【0026】上記のように、本実施の形態2では、車載
装置2は、通信端末3の通信状況を示す通信状況データ
ベースである電界強度データベ−ス28と、そのデータ
に基づいて、通信端末6、3のデータの分割サイズを計
算する計算手段29とを備え、そのデータを用いて複数
の通信端末6、3への最適なデータの分割サイズ(配分
割合)を計算するため、高速なスループットを確保する
ことが可能である。また、複数の事業者の携帯通信端末
3が存在する場合、電界強度マップは全く別のものとな
るため、お互いを補う形でより安定した通信を行うこと
が可能である。
【0027】図7(a)、(b)は本実施の形態2の車
両用データ通信システムの動作のフローチャートであ
る。次に、本実施の形態2の制御の詳細について、図7
(a)のフローチャートに沿って説明する。特に、図7
(a)のフローチャートは、ユーザーからのリクエスト
をサーバー5で受理するまでの流れを示しており、図7
(b)のフローチャートは、サーバー5から送られてき
たデータを車載装置2で受信するまでの流れを示してい
る。なお、S111からS114に示す携帯通信端末の
探索および無線リンクの形成と通信端末の利用状況を把
握するステップは、図3(a)のフローチャートと同様
である。また、S117からS118に示すリクエスト
データの送信を行うステップ、およびS119からS1
20に示すサーバー5内でのリクエストデータの受け取
り方についてのステップについても、図3(a)のフロ
ーチャートと同様である。
【0028】S111では、車載装置2(図4)に備え
られた電界強度データベース28の電界強度マップか
ら、この先の進行経路に対応する電界強度データの読み
出しを行う。S112では、S111で読み出した電界
強度データを利用して、計算手段29によりデフォルト
データ分割サイズの計算を行う。まず、各電界強度レベ
ルに対応する平均通信レートを算出(もしくは車載装置
2内のメモリからロード)する。この平均通信レートと
電界強度マップに示されるメッシュを通過する予想時間
の積により、デフォルトデータ分割サイズを算出する。
S113では、車載通信端末6に一時保存されていたリ
クエストコマンドをS112で決定したデフォルトデー
タ分割サイズによって、データを切り出すとともにラベ
ル付けを行う。また、図7(b)に示す制御は、車載装
置2が通信端末を介してサーバー5からデータを受信す
る操作に対応しており、S121以外に関しては図7
(a)に示す操作と同様である。また、サーバー5から
は車載装置2に接続されている通信端末の概要を直接知
ることができないので、車載装置2側から通信端末一覧
データベース26のデータをサーバー5側に送信等する
必要がある。以上説明したように、本実施の形態2で
は、車載装置2に電界強度マップが備えられている場
合、進行経路上の電界強度の強弱による通信レートの影
響を考慮したデータ通信を行うことが可能である。これ
により、先の電界強度等の状況を加味して、計画的にデ
ータ通信を行うことが可能である。
【0029】なお、本実施の形態2は、請求項1に対応
する。すなわち、サーバー5と通信を行う車載通信端末
6と、携帯通信端末3が車両内に持ち込まれたことを検
出する手段(持ち込み認識手段23)と、前記携帯通信
端末3の認識番号を認識する手段(持ち込み認識手段2
3)と、認識した前記携帯通信端末3の認識番号および
前記車載通信端末6の認識番号と対応させて、前記サー
バー5との通信を行うように制御する手段(データ通信
手段21、データ通信手段22)とを有することを特徴
とする車両用情報通信システムである。
【0030】また、本実施の形態2は、請求項2にも対
応する。すなわち、前記携帯通信端末3が実施する通信
が、データ通信であることを特徴とする請求項1記載の
車両用情報通信システムである。
【0031】また、本実施の形態2は、請求項3にも対
応する。すなわち、車両の外部に設置されたサーバー5
と、前記サーバー5と通信を行う車載通信端末6と、携
帯通信端末3が車両内に持ち込まれたことを検出する手
段(持ち込み認識手段23)と、前記携帯通信端末3の
認識番号を認識する手段(持ち込み認識手段23)と、
認識した前記携帯通信端末3の認識番号および前記車載
通信端末6の認識番号と対応させて、前記サーバーとの
通信を行うように制御する手段(データ通信手段21、
データ通信手段22)とを有することを特徴とする車両
用情報通信システムである。
【0032】また、本実施の形態2は、請求項4にも対
応する。すなわち、車両の外部に設置されたサーバー5
と、前記サーバー5と通信を行う車載通信端末6と、携
帯通信端末3が車両内に持ち込まれたことを検出する手
段(持ち込み認識手段23)と、前記携帯通信端末3の
認識番号を認識する手段(持ち込み認識手段23)と、
認識した前記携帯通信端末3の認識番号および前記車載
通信端末6の認識番号と対応させて、前記サーバーとの
通信を行うように制御する手段(データ通信手段21、
データ通信手段22)とを有することを特徴とする車両
用情報通信システムである。
【0033】また、本実施の形態2は、請求項5にも対
応する。すなわち、サーバー5と通信を行う車載通信端
末6と、携帯通信端末3が車両内に持ち込まれたことを
検出する手段(持ち込み認識手段23)と、前記携帯通
信端末3の認識番号を認識する手段(持ち込み認識手段
23)と、認識した前記携帯通信端末3の認識番号およ
び前記車載通信端末6の認識番号と対応させて、前記サ
ーバーとの通信を行うように制御する手段と(データ通
信手段21、データ通信手段22)を有することを特徴
とする車両用情報通信装置である。
【0034】また、本実施の形態2は、請求項6にも対
応する。すなわち、車両の外部に設置されたサーバー5
と、前記車両の内部に設置され、前記サーバー5との間
で情報通信を行う車載装置2とを備えた車両用情報通信
システムにおいて、前記車載装置2は、前記サーバー5
とのデータ通信を行う車載通信端末6と、前記サーバー
5とのデータ通信が可能な携帯通信端末3を検出する携
帯通信端末検出手段(持ち込み認識手段23)とを備
え、前記サーバー5および前記車載装置2は、データを
分割するデータ分割手段53、24と、分割されたデー
タを合成して元のデータを復元するデータ合成手段5
4、25とをそれぞれ備えたことを特徴とする車両用情
報通信システムである。
【0035】また、本実施の形態2は、請求項7にも対
応する。すなわち、車両の内部に設置され、前記車両の
外部に設置されたサーバー5との間でデータ通信を行う
車載装2置を備えた車両用情報通信装置において、前記
車載装置2は、前記サーバー5とのデータ通信を行う車
載通信端末6と、前記サーバー5とのデータ通信が可能
な携帯通信端末3を検出する携帯通信端末検出手段(持
ち込み認識手段23)と、データを分割するデータ分割
手段24と、分割されたデータを合成して元のデータを
復元するデータ合成手段25とを備えたことを特徴とす
る車両用情報通信装置である。
【0036】また、本実施の形態2は、請求項8にも対
応する。すなわち、前記車載装置2は、現在利用可能な
前記通信端末3の一覧データベース25と、前記一覧デ
ータベース25のデータに基づいて、前記通信端末3の
データの分割サイズを計算する計算手段29とを備えた
ことを特徴とする請求項7記載の車両用情報通信装置で
ある。
【0037】また、請求項8の車両用情報通信装置によ
れば、車載装置2が現在利用可能な車載通信端末6およ
び携帯通信端末3の一覧データベース26を備えている
ことで、通信端末のスペックや現在の通信状況を確認で
きるため、その場に最も適した通信端末を用いてデータ
通信を行うことが可能である。
【0038】また、本実施の形態2は、請求項9にも対
応する。すなわち、前記車載装置2は、前記通信端末3
の通信状況を示す通信状況データベース25と、前記通
信状況データベース25のデータに基づいて、前記通信
端末3のデータの分割サイズを計算する計算手段29と
を備えたことを特徴とする請求項7記載の車両用情報通
信装置である。
【0039】また、請求項9の車両用情報通信装置によ
れば、車載装置2が各通信端末の電界強度マップ等の通
信状況(通信品質)を示す通信状況データベース26を
備えており、そのデータを用いて複数の通信端末への最
適なデータの分割サイズ(配分割合)を計算するため、
高速なスループットを確保することが可能である。ま
た、複数の事業者の携帯通信端末3が存在する場合、電
界強度マップは全く別のものとなるため、お互いを補う
形でより安定した通信を行うことが可能である。
【0040】実施の形態3 図8は本発明の実施の形態3の車両用データ通信システ
ムの構成を示す図である。本実施の形態3の構成につい
ては、前記実施の形態1とほぼ同様であるが、図8に示
すように、車載装置2の内部には、通信端末の通信品質
を示す電界強度マップ等を有する電界強度データベース
28と、データの分割サイズを計算する計算手段29
と、車両の速度を取得する車両速度取得手段71と、最
適な通信方法を実際の走行の際に学習する学習手段72
を備えている。
【0041】次に、本実施の形態3の作用について説明
する。図9はデータの分割サイズの決定方法について説
明する図である。前記実施の形態2と同様に、図5に示
すような電界強度マップ等の通信端末の通信品質データ
を有する電界強度データベース28と、データの分割サ
イズを計算する計算手段29を持っており、さらに、車
両速度取得手段79と、最適な通信方法を実際の走行の
際に学習する学習手段80を有する車載装置2によっ
て、データの送受信を行う場合を考える。大部分の基本
部分の処理は、前記実施の形態2と同様であるので、こ
こではデータの分割サイズの決定方法および最適化方法
についてのみ説明する。本実施の形態3においては、車
載通信端末6が、電界強度データベース28によって電
界強度マップを取得し、計算手段29によってデータの
分割サイズを計算し、車両速度取得手段79によって車
両の速度を取得すると、学習手段80によって最適な通
信方法を実際の走行の際に学習する機能を備えているた
め、電界強度データの先読みを行って、この先の電界強
度の状況を考慮してデータの分割サイズを決定するとと
もに、走行状態であるために起こり得るハンドオーバー
等の影響により変化する通信レートにリアルタイムに対
応したデータ通信を行うことが可能である。例えば、前
記実施の形態2により、各電界強度に応じた修正パケッ
トサイズを決定する。 修正データ分割サイズ1=v1×t’…’ 修正データ分割サイズ2=v2×t’…’ 修正データ分割サイズ3=v3×t’…’ 修正データ分割サイズ4=v4×t’…’ ここで、t’はその特定の電界強度メッシュを通過する
のに有する通信時間であり、走行状態により刻々と変化
する。よって、図9に示すように、修正データ分割サイ
ズは、図6に示したデフォルトデータ分割サイズとは異
なり、リアルタイムに変化するものとなる。しかし、電
界強度メッシュで囲まれた区間に入る前に、修正データ
分割サイズを決定しなければならないため、現在の車両
の速度およびその移動平均から通信時間t’を推定する
必要がある。上記のように、本実施の形態3では、車載
装置2は、車両1の速度を取得する車両速度取得手段7
1と、その速度データに基づいて、通信端末6、3のデ
ータの分割サイズを計算する計算手段29を備えてい
る。したがって、車両の走行時におけるデータの分割サ
イズ(配分割合)を適切に設定することが可能である。
また、車載装置2は、通信端末6、3のデータの分割サ
イズを学習する学習手段72を備えている。電界強度デ
ータベース28と車両速度取得手段71で定義したデー
タの分割サイズ(配分割合)を実際の走行の際に学習手
段72により変更/学習を行うことによって、より効率
の良い通信を行うことが可能になる。
【0042】図10(a)、(b)は本実施の形態3の
車両用データ通信システムの動作のフローチャートであ
る。次に、本実施の形態3の制御の詳細について、図1
0(a)、(b)のフローチャートに沿って説明する。
特に、図10(a)のフローチャートは、ユーザーから
のリクエストをサーバー5で受理するまでの流れを示し
ており、図10(b)のフローチャートは、サーバー5
から送られてきたデータを車載装置2で受信するまでの
流れを示している。なお、S111からS114に示す
通信端末の探索および無線リンクの形成と通信端末の利
用状況を把握するステップは、図3(a)のフローチャ
ートと同様である。また、S117からS118に示す
リクエストデータの送信を行うステップ、およびS11
9からS120に示すサーバー5内でのリクエストデー
タの受け取り方のステップ、およびS111に示す電界
強度データの読み出しのステップについても、図3
(a)のフローチャートと同様である。S111では、
S111で読み出した電界強度データから、車両速度の
移動平均を計算手段29によって算出し、そこから通信
時間(特定の電界強度メッシュを通過するのに有する時
間)の推定を行う。S112では、S111で維定した
通信時間および各電界強度に対応する通信レートから、
修正データ分割サイズを算出する。各電界強度に対応す
る通信レートは、車載装置2に保存されており、その通
信レートと推定した通信時間との積を求めることによっ
て、修正データ分割サイズが算出される。S113で
は、車載通信端末6に一時保存されていたリクエストコ
マンドをS112で決定した修正データ分割サイズによ
って、データを切り出すとともにラベル付けを行う。ま
た、図10(b)に示す制御は、車載装置2が通信端末
を介してサーバー5からデータを受信する操作に対応し
ており、S121以外に関しては、図10(b)に示す
操作と同様である。また、サーバー5からは車載装置2
に接続されている通信端末の概要を直接知ることができ
ないので、車載装置2側から通信端末一覧データベース
26のデータをサーバー5側に送信する必要がある。
【0043】以上説明したように、本実施の形態3で
は、電界強度データベース28によって電界強度マップ
を取得し、計算手段29によってデータの分割サイズを
計算し、車両速度取得手段79によって車両の速度を取
得すると、学習手段80によって最適な通信方法を実際
の走行の際に学習する機能を備えているため、実際の走
行環境に起因する車両の速度変化やハンドオーバーによ
るデータの分割サイズのズレを修正することが可能であ
り、その状況を車載装置2内に保存しておくことが可能
である。そのため、より詳細なデータの分割サイズの最
適化を行うことが可能であり、より実走行にあったデー
タ通信を行うことが可能となる。
【0044】なお、本実施の形態3は、請求項1に対応
する。すなわち、サーバー5と通信を行う車載通信端末
6と、携帯通信端末3が車両内に持ち込まれたことを検
出する手段(持ち込み認識手段23)と、前記携帯通信
端末3の認識番号を認識する手段(持ち込み認識手段2
3)と、認識した前記携帯通信端末3の認識番号および
前記車載通信端末6の認識番号と対応させて、前記サー
バー5との通信を行うように制御する手段(データ通信
手段21、データ通信手段22)とを有することを特徴
とする車両用情報通信システムである。
【0045】また、本実施の形態3は、請求項2にも対
応する。すなわち、前記携帯通信端末3が実施する通信
が、データ通信であることを特徴とする請求項1記載の
車両用情報通信システムである。
【0046】また、本実施の形態3は、請求項3にも対
応する。すなわち、車両の外部に設置されたサーバー5
と、前記サーバー5と通信を行う車載通信端末6と、携
帯通信端末3が車両内に持ち込まれたことを検出する手
段(持ち込み認識手段23)と、前記携帯通信端末3の
認識番号を認識する手段(持ち込み認識手段23)と、
認識した前記携帯通信端末3の認識番号および前記車載
通信端末6の認識番号と対応させて、前記サーバーとの
通信を行うように制御する手段(データ通信手段21、
データ通信手段22)とを有することを特徴とする車両
用情報通信システムである。
【0047】また、本実施の形態3は、請求項4にも対
応する。すなわち、車両の外部に設置されたサーバー5
と、前記サーバー5と通信を行う車載通信端末6と、携
帯通信端末3が車両内に持ち込まれたことを検出する手
段(持ち込み認識手段23)と、前記携帯通信端末3の
認識番号を認識する手段(持ち込み認識手段23)と、
認識した前記携帯通信端末3の認識番号および前記車載
通信端末6の認識番号と対応させて、前記サーバーとの
通信を行うように制御する手段(データ通信手段21、
データ通信手段22)とを有することを特徴とする車両
用情報通信システムである。
【0048】また、本実施の形態3は、請求項5にも対
応する。すなわち、サーバー5と通信を行う車載通信端
末6と、携帯通信端末3が車両内に持ち込まれたことを
検出する手段(持ち込み認識手段23)と、前記携帯通
信端末3の認識番号を認識する手段(持ち込み認識手段
23)と、認識した前記携帯通信端末3の認識番号およ
び前記車載通信端末6の認識番号と対応させて、前記サ
ーバーとの通信を行うように制御する手段と(データ通
信手段21、データ通信手段22)を有することを特徴
とする車両用情報通信装置である。
【0049】また、本実施の形態3は、請求項6にも対
応する。すなわち、車両の外部に設置されたサーバー5
と、前記車両の内部に設置され、前記サーバー5との間
で情報通信を行う車載装置2とを備えた車両用情報通信
システムにおいて、前記車載装置2は、前記サーバー5
とのデータ通信を行う車載通信端末6と、前記サーバー
5とのデータ通信が可能な携帯通信端末3を検出する携
帯通信端末検出手段(持ち込み認識手段23)とを備
え、前記サーバー5および前記車載装置2は、データを
分割するデータ分割手段53、24と、分割されたデー
タを合成して元のデータを復元するデータ合成手段5
4、25とをそれぞれ備えたことを特徴とする車両用情
報通信システムである。
【0050】また、本実施の形態3は、請求項7にも対
応する。すなわち、車両の内部に設置され、前記車両の
外部に設置されたサーバー5との間でデータ通信を行う
車載装2置を備えた車両用情報通信装置において、前記
車載装置2は、前記サーバー5とのデータ通信を行う車
載通信端末6と、前記サーバー5とのデータ通信が可能
な携帯通信端末3を検出する携帯通信端末検出手段(持
ち込み認識手段23)と、データを分割するデータ分割
手段24と、分割されたデータを合成して元のデータを
復元するデータ合成手段25とを備えたことを特徴とす
る車両用情報通信装置である。
【0051】また、本実施の形態3は、請求項8にも対
応する。すなわち、前記車載装置2は、現在利用可能な
前記通信端末3の一覧データベース25と、前記一覧デ
ータベース25のデータに基づいて、前記通信端末3の
データの分割サイズを計算する計算手段29とを備えた
ことを特徴とする請求項7記載の車両用情報通信装置で
ある。
【0052】また、本実施の形態3は、請求項9にも対
応する。すなわち、前記車載装置2は、前記通信端末3
の通信状況を示す通信状況データベース25と、前記通
信状況データベース25のデータに基づいて、前記通信
端末3のデータの分割サイズを計算する計算手段29と
を備えたことを特徴とする請求項7記載の車両用情報通
信装置である。
【0053】また、本実施の形態3は、請求項10にも
対応する。すなわち、前記車載装置2は、前記車両の速
度を取得する車両速度取得手段71と、前記車両速度取
得手段71の速度データに基づいて、前記通信端末3の
データの分割サイズを計算する計算手段29を備えたこ
とを特徴とする請求項7記載の車両用情報通信装置であ
る。
【0054】また、請求項10の車両用情報通信装置に
よれば、車載装置2が車両の速度を取得する速度を取得
手段(車両速度取得手段71)を備えているために、車
両の走行時におけるデータの分割サイズ(配分割合)を
適切に設定することが可能である。また、本実施の形態
3は、請求項11にも対応する。すなわち、前記車載装
置2は、前記通信端末3のデータの分割サイズを学習す
る学習手段72を備えたことを特徴とする請求項9また
は10記載の車両用データ通信装置である。
【0055】また、請求項11の車両用情報通信装置発
明によれば、車載装置2は、前記通信端末のデータの分
割サイズを学習する学習手段72を備えているので、請
求項5および6で定義したデータの分割サイズ(配分割
合)を実際の走行の際に変更/学習を行うことによっ
て、より効率の良い通信を行うことが可能になる。
【0056】実施の形態4 図11は本発明の実施の形態4の車両用情報通信システ
ムの構成を示す図である。まず、構成について説明す
る。本実施の形態4の車両用情報通信システムは、図1
1に示すように、サーバー(センター局)5、携帯通信
端末(携帯電話)3、車載通信端末(車載電話)6、車
載装置2で構成される。サーバー5は、データを保存し
ておくデータ保存領域51と、認識番号(通常は電話番
号)を保存しておく認識番号保存領域55を有する。車
載装置2は、携帯電話ホルダ200、ハンズフリーユニ
ット201、データ送受信装置204、車両信号取得装
置207を有する。携帯通信端末3は、Liイオン電池
などを用いた小型バッテリー31と、Bluetooth等の無
線通信手段を用いた車載通信端末6との通信装置33
と、外部との音声/データ通信装置34を有する。携帯
通信端末3は、該携帯通信端末3の認識番号を、車載通
信端末6との通信装置33を介して車載通信端末6に送
信する。車載通信端末6は、Liイオン電池などを用い
た小型バッテリー61と、車両信号取得装置63と、Bl
uetooth等の無線通信手段を用いた携帯通信端末3との
通信装置64と、携帯通信端末3の認識番号を保存する
認識番号保存装置65と、サーバー5と通信するデータ
通信装置62を有する。車載通信端末6は、携帯通信端
末3との通信装置64を介して携帯通信端末3の認識番
号を受信する。また、車載通信端末6は、サーバー5に
保存された携帯通信端末3の認識番号を、車両信号取得
装置63により取得された車両信号とともに、サーバー
5へ送信する。ただし、車載通信端末6は、車載ナビゲ
ーション装置やオーディオ等の内部への組み込みモジュ
ールとなっている場合もあり、その場合には、車載バッ
テリーの常時電源を利用しても、あるいは小型バッテリ
ー61を利用してもかまわない。
【0057】また、車載装置2のハンズフリーユニット
201は、音声入力装置202と音声出力装置203を
有する。車載装置2のデータ送受信装置204は、表示
装置205と、操作装置206を有する。車載装置2の
車両信号取得装置207は、緊急状況検知装置208
と、車両位置取得装置209を有する。
【0058】次に、本実施の形態4の動作(作用)につ
いて説明する。図12は本実施の形態4の動作の一例を
示す図である。本実施の形態4では、例えば、図12に
示すように、車両の緊急時に、携帯通信端末3の認識番
号73や、車両位置や緊急状況等の車両信号74を、車
載通信端末6によってサーバー5に送信し、サーバー5
が携帯通信端末3にコールバック75をする場合を考え
る。ユーザーは携帯通信端末3を所持(カバン等に入れ
て持ち込んでも可)して、車載通信端末6が接続されて
いる車両に乗り込む。前述のように、携帯通信端末3と
車載通信端末6には、Bluetooth等の無線通信手段を用
いた通信装置33、64がそれぞれ装備されており、例
えばユーザーが車両のドアノブを引いたり、イグニッシ
ョンスイッチをオンにした場合にトリガがかかり、車載
通信端末6によって携帯通信端末3が車内にあるかどう
かの探索が開始される。この操作によって車内に携帯通
信端末3が発見された場合には、車載通信端末6と携帯
通信端末3との間に無線リンクを形成し、データ通信が
可能なスタンバイ状態とするとともに、車載通信端末6
が車内に携帯通信端末3があることを認識する。
【0059】車両が緊急事態に遭遇したことは、車両信
号取得装置207(図11)に備えられている緊急状況
検知装置208によって検出される。緊急状況検知装置
208は、具体的には、エアバッグ信号や、車速パル
ス、シートベルトの張力等の情報を取得する手段から構
成される。車両が緊急事態に遭遇すると、車両信号取得
装置207に備えられている車両位置取得装置209に
よって車両位置を取得し、車載通信端末6の車両位置取
得装置63に一時的に保持される。この後、車載通信端
末6は、前述の無線通信手段を用いた通信装置64によ
って携帯通信端末3の認識番号の取得要求を携帯通信端
末3に送信する。携帯通信端末3は、車載通信端末6か
ら携帯通信端末3の認識番号の取得要求を受け取ると、
車載通信端末6に携帯通信端末3の認識番号を送信し、
車載通信端末6の認識番号保存装置65に一時的に保持
される。車両位置等の車両信号を車両信号取得装置63
に、携帯通信端末3の認識番号を認識番号保存装置65
に一時的に保持した車載通信端末6は、データ通信装置
62を用いて携帯通信端末3の認識番号や車両位置等の
車両信号をサーバー5に送信する(図12の74)。
【0060】サーバー5は、携帯通信端末3の認識番号
を登録する認識番号保存領域65(図11)と、これと
対応付けて車両位置等の車両信号を保存できるデータ保
存領域51を有している。車載通信端末6から送信され
た携帯通信端末3の認識番号は、認識番号保存領域55
に保存され、車両位置等の車両信号はデータ保存領域5
1に保存される。サーバー5は、これらの情報が保存さ
れたことを確認した上で、これらの情報を用いて携帯通
信端末3にコールバック74(図12)を行い、緊急状
態にある車両のユーザーと携帯通信端末3を介して会話
を行うことが可能になる。
【0061】なお、携帯通信端末3が車内に持ち込まれ
ていない場合には、車載通信端末6によって携帯通信端
末3が車内にあるかどうかの探察を行われた後に、「発
見できなかった」とのメッセージが車載通信端末6に返
信される。車両が緊急状況に遭遇した時に、車両位置取
得装置209によって車両位置を取得し、車載通信端末
6の車両信号取得装置63に一時的に保持される。この
車両位置データは、車載通信端末6のデータ通信装置6
2を用いてサーバー5に送信する。この場合、携帯通信
端末3がないので、サーバー5からコールバックするこ
とができないため、サーバー5は、車載通信端末6のデ
ータ通信装置62に対して現在の状況のやり取りを行う
とともに、データ保存領域51に保存されている車両位
置情報から車両の位置を特定し、救助隊が救出活動のた
めに現地へ向かう。
【0062】図13は本実施の形態4の動作のフローチ
ャートである。次に、制御の詳細について、図13のフ
ローチャートに沿って説明する。なお、S111に述べ
る制御は緊急状況を検出する操作に対応しており、特
に、S112からS113は車両位置を取得/保持する
操作に、S114からS115は携帯通信端末3の認識
番号を取得/保持する操作に、S116からS117は
サーバー5が車両位置等の車両信号と携帯通信端末3の
認識番号を取得してコールバックする操作に対応する。
【0063】S111では、緊急状況検知装置(図11
の208)が作動し、緊急状況を検出する。例えば、緊
急状況検知装置は、前述のように、エアバッグ信号や、
車速パルス、シートベルトの張力等の情報を取得する手
段から構成され、ユーザーが緊急状態であることをサー
バー5に提示することなく、車両が緊急状態にあること
を認識することができる。また、緊急状況検知装置は、
上記の装置以外でも、ユ一ザーが緊急状態時にプッシュ
スイッチやリッフルスイッチ等を押すことによって、サ
ーバー5に緊急状態であることを認識させるようなもの
でもよい。
【0064】S112では、車両位置取得装置(図11
の209)が作動し、現在の車両位置を取得する。例え
ば、ナビゲーション装置等に接続されているGPS(Gl
obalPositioning System)によって緯度、経度を取得
し、車両位置を特定する。車両がトンネル内部等にあっ
てGPSが作動しない箇所では、ジャイロセンサーおよ
びマップマッチング機能によって、車両位置を特定する
ことが可能である。この車両位置情報は、例えば前述の
無線通信手段によって車載通信端末6に送信される。
【0065】S113では、S112で取得した車両位
置情報を車載通信端末6の車両信号取得装置63に一時
的に保持する。
【0066】S114では、S113で車両位置情報を
車載通信端末6に保持した後に、携帯通信端末3の認識
番号を取得する要求を送信し、携帯通信端末3側でこの
要求を受け取る。携帯通信端末3は、要求を受け取った
後に、携帯通信端末3の認識番号を取得し、前述の無線
通信手段を用いて車載通信端末6に携帯通信端末3の認
識番号を転送する。
【0067】S115では、S114で取得した携帯通
信端末3の認識番号を、車両位置情報と対応付けて車載
通信端末6の認識番号保存装置65に一時的に保持す
る。
【0068】S116では、車載通信端末6のデータ通
信装置62を用いて、車両位置情報と携帯通信端末3の
認識番号をサーバー5に送信し、サーバー5でこれらの
情報を対応付けて保存する。車両位置情報はデータ保存
領域51に、携帯通信端末3の認識番号は認識番号保存
領域55に保存されるため、サーバー5側では、携帯通
信端末3の認識番号と車両位置情報を認識することが可
能である。
【0069】S117では、S116でサーバー5に保
存されたデータを用いて、ユーザーの携帯通信端末3に
コールバックを行う。これにより、サーバー5とユーザ
ーは会話をすることが可能になり、現在の状況の報告、
把握や救助要請を行うことができる。
【0070】以上、説明したように本実施の形態4の車
両用情報通信システムでは、車内にユーザーの携帯通信
端末3が持ち込まれた場合に、データ通信を行う車載通
信端末6と音声通話を行う携帯通信端末3の連携が可能
になる。車両に接続されている車載通信端末6のデータ
通信手段を用いて、携帯通信端末3の認識番号をサーバ
ー5に送信することにより、サーバー5からユーザーの
携帯通信端末3にコールバックすることが可能である。
これにより、ユーザーによって特別な操作を必要とせず
に、何らかの緊急状態にあるユーザーと通話が可能にな
る。
【0071】本実施の形態4によれば、車内には車載通
信端末6が常に接続されており、携帯通信端末3を忘れ
て車内に持ち込むことができなかった場合でも、例えば
サーバー5とのデータのやり取り等、最低限のデータ通
信サービスを行うことが可能である。さらに、携帯通信
端末3を車内に持ち込み、車内に車載通信端末6と携帯
通信端末3が存在する場合には、例えば車載通信端末6
の認識番号と携帯通信端末3の認識番号を対応させるこ
とによって、車載通信端末6と携帯通信端末3を連携さ
せることが可能である。これにより、車載通信端末6で
要求したデータを携帯通信端末3で受け取ることも可能
になる。
【0072】また、現在の無線通信方式では、データ通
信専用回線が音声回線に比べて安価な設定となってお
り、データ通信を用いて要求を行うことで利用コストを
抑えることが可能である。
【0073】また、車両信号取得装置207が車両位置
取得装置209と緊急状況検知装置208を有してお
り、緊急時に車両が緊急状態を検知し、車載通信端末6
が携帯通信端末3の認識番号や車両位置、登録ナンバー
等をサーバー5に送ることが可能である。そのため、サ
ーバー5はユーザーの身元と緊急状態に陥っていること
を認識し、緊急状態にあるユーザーの携帯通信端末3を
呼び出すことが可能になる。また、サーバー5からのコ
ールバック73によって、緊急状態にあるユーザーと連
絡を取ることが可能になる。
【0074】また、車両もしくは車載通信端末6に携帯
通信端末3が車内に持ち込まれたことを認識する機能が
あるために、車両側で携帯通信端末3の有無情報を確認
することが可能である。携帯通信端末3の有無情報は、
車載通信端末6によりサーバー5に通知され、サーバー
5が車内にある通信端末の種類、数量を確認することが
可能である。
【0075】また、携帯通信端末3の有無情報によっ
て、サーバー5の処理内容を変更することが可能であ
る。そのため、ユーザーは携帯通信端末3の有無情報を
意識することなく、その時点で一番高度なサ一ビスを受
けることが可能である。
【0076】また、本実施の形態4によれば、車載通信
端末6が操作装置206と表示装置205を有している
ために、データ通信回線を用いてサーバー5へのサービ
ス要求を行うことが可能である。このとき、車載通信端
末6でデータ通信回線を用いたサービス要求を行う一方
で、携帯通信端末3によって音声通話サービスを受ける
ことが可能である。これまでの技術のように、一台の携
帯通信端末3で音声とデータを同時に送る場合では、音
声帯域が通常の半分になってしまうために、音声が劣化
し、聞き取りにくいといった問題が生じたが、本実施の
形態4では、音声帯域を通常通り利用することが可能で
あるため、通信品質を落とすことなく音声通信とデータ
通信を同時に行うことが可能になる。
【0077】なお、本実施の形態4は、請求項1に対応
する。すなわち、サーバー5と通信を行う車載通信端末
6と、携帯通信端末3が車両内に持ち込まれたことを検
出する手段(携帯電話ホルダ200)と、前記携帯通信
端末3の認識番号を認識する手段(認識番号保存装置6
5)と、認識した前記携帯通信端末3の認識番号および
前記車載通信端末6の認識番号と対応させて、前記サー
バー5との通信を行うように制御する手段(データ送受
信装置204)とを有することを特徴とする車両用情報
通信システムである。
【0078】また、本実施の形態4は、請求項3にも対
応する。すなわち、前記携帯通信端末3が実施する通信
が、音声通話であることを特徴とする請求項1記載の車
両用情報通信システムである。
【0079】また、本実施の形態4は、請求項4にも対
応する。すなわち、車両の外部に設置されたサーバー5
と、前記サーバー5と通信を行う車載通信端末6と、携
帯通信端末3が車両内に持ち込まれたことを検出する手
段(携帯電話ホルダ200)と、前記携帯通信端末3の
認識番号を認識する手段(認識番号保存装置65)と、
認識した前記携帯通信端末3の認識番号および前記車載
通信端末6の認識番号と対応させて、前記サーバーとの
通信を行うように制御する手段(データ送受信装置20
4)とを有することを特徴とする車両用情報通信システ
ムである。
【0080】また、本実施の形態4は、請求項5にも対
応する。すなわち、サーバー5と通信を行う車載通信端
末6と、携帯通信端末3が車両内に持ち込まれたことを
検出する手段(携帯電話ホルダ200)と、前記携帯通
信端末3の認識番号を認識する手段(認識番号保存装置
65)と、認識した前記携帯通信端末3の認識番号およ
び前記車載通信端末6の認識番号と対応させて、前記サ
ーバーとの通信を行うように制御する手段と(データ送
受信装置204)を有することを特徴とする車両用情報
通信装置である。
【0081】実施の形態5 図14は本発明の実施の形態5の車両用情報通信システ
ムの構成を示す図である。構成については、前記実施の
形態4とほぼ同様であるが、本実施の形態5では、図1
4に示すように、サーバー5の内部には、音声情報サー
ビスを行う音声情報サービス装置56を備えている。ま
た、車載通信端末6は、音声情報サービスの要求をデー
タとして保存する音声情報サービス要求保存装置66を
備えている。次に、本実施の形態5の作用について説明
する。図15は本実施の形態5の動作の一例を示す図で
ある。本実施の形態5では、例えば、図15に示すよう
に、車載通信端末6からデータ通信による音声情報サー
ビスの取得要求を行いながら、サーバー5から音声情報
サービスを行うことを考える。ここで、音声情報サ一ビ
スとは、通常の電話に代表される双方向の音声通話や、
音声情報ダイヤルのような無人でコンピュータによって
行う音声情報サービスを意味し、ユーザーがサーバーに
ダイヤルして利用するサービスとする。
【0082】まず、ユーザーは携帯通信端末3を所持
(カバン等に入れて持ち込んでも可)して、車載通信端
末6が接続されている車両に乗り込む。前記実施の形態
4と同様に、携帯通信端末3と車載通信端末6には、B1
uetooth等の無線通信手段を用いた通信装置33、64
がそれぞれ装備されており、例えばユーザーが車両のド
アノブを引いたり、イグニッションスイッチをオンにし
た場合にトリガがかかり、車載通信端末6によって携帯
通信端末3が車内にあるかどうかの探索が開始される。
この操作によって車内に携帯通信端末3が発見された場
合には、車載通信端末6と携帯通信端末3との間に無線
リンクを形成し、データ通信が可能なスタンバイ状態と
するとともに、車載通信端末6が車内に携帯通信端末3
があることを認識する。
【0083】ユーザーは、図14の車載装置2における
データ送受信装置204の操作装置206を用いて、欲
しい音声情報サービスを選択し、この要求をデータとし
て車載通信端末6の音声情報サービス要求保存装置66
に一時的に保持する。この要求を車載通信端末6が保持
すると、車載通信端末6は、前述の無線通信手段を用い
た通信装置64によって携帯通信端末3の認識番号の取
得要求を携帯通信端末3に送信する。携帯通信端末3
は、車載通信端末6から携帯通信端末3の認識番号の取
得要求を受け取ると、車載通信端末6に携帯通信端末3
の認識番号を送信し、車載通信端末6の認識番号保存装
置65に一時的に保持される。音声情報サービス要求と
携帯通信端末3の認識番号を一時的に保持した車載通信
端末6は、データ通信装置62手段を用いて携帯通信端
末3の認識番号や音声情報サービス要求をサーバー5に
送信する。
【0084】サーバーは、携帯通信端末3の認識番号を
登録する認識番号保存領域65と、これと対応付けて音
声情報サービス要求を保存できるデータ保存領域51、
および音声情報サービス装置56を有している。車載通
信端末6から送信された携帯通信端末3の認識番号は、
認識番号保存領域55に保存され、音声情報サービス要
求はデータ保存領域51に保存される。車載装置2にお
けるデータ送受信装置204の表示装置205には、認
識番号をサーバー5に通知した携帯通信端末3から再度
ダイヤルする旨が表示され、ユーザーはサーバー5に認
識番号を送信しておいた携帯通信端末3を用いて、サー
バー5にダイヤルする。サーバー5では、携帯通信端末
3の認識番号とサーバー5のデータ保存領域51に保存
されている認識番号とを比較し、同一の番号であった場
合に、要求しておいた音声情報サービスを受けることが
可能になる。また、音声情報サービス要求を行う端末と
音声情報サービスを受ける端末は、それぞれ車載通信端
末6、携帯通信端末3となっており、別の端末になって
いるため、車載通信端末6で音声情報サービス要求を行
いながら、携帯通信端末3で音声情報サービスを受ける
ことが可能である。
【0085】なお、携帯通信端末3が車内に持ち込まれ
ていない場合には、車載通信端末6によって携帯通信端
末3が車内にあるかどうかの探索を行われた後に、「発
見できなかった」とのメッセージが車載通信端末6に送
信され、サーバー5には音声情報サービス要求が保存さ
れる。
【0086】図16は本実施の形態5の動作のフローチ
ャートである。次に、制御の詳細について、図16のフ
ローチャートに沿って説明する。なお、S114からS
115で述べる携帯通信端末3の認識番号を取得/保持
するステップ、およびS116で述べるサーバー5が音
声情報サービス要求と携帯通信端末3の認識番号を取得
するステップは、図13のフローチャートと同様であ
る。 S211では、ユーザーの携帯通信端末3を用い
てダイヤルすることによって、サーバー5に携帯通信端
末3の認識番号が送信される。S116でサーバー5の
認識番号保存領域55に携帯通信端末3の認識番号を保
存してあるため、ユ一ザーの携帯通信端末3の認識番号
と照合することで、音声情報サービスを受ける携帯通信
端末3であるかどうかを判別することができる。
【0087】S212では、携帯通信端末3の認識番号
が、サーバー5の認識番号保存領域55に保存されてい
る認識番号と同一のものである場合に、サーバー5の音
声情報サ一ビス装置56に接続し、ユーザーは通話を始
めとする音声情報サービスを受けることができる。な
お、ユーザーが携帯通信端末3によって音声情報サービ
スを受けている途中に、車載携帯端末6によって音声情
報サービス要求を行う場合、携帯通信端末3によって音
声情報サービスを受けながら、上記のように車載携帯端
末6によって音声情報サービス要求を行い、携帯通信端
末3によって新しい音声情報サービスを受けることも可
能である。
【0088】以上、説明したように、本実施の形態5で
は、サーバー5の認識番号保存領域55に保存される認
識番号と、ユーザーがダイヤルしてきた携帯通信端末3
の認識番号との照合を行うことによって、車載形態端末
6と携帯通信端末3の連携を行うことが可能であり、音
声情報サービス要求を行った端末と異なる端末でも音声
情報サービスをサーバーから受けることが可能である。
これによって、車載通信端末6を用いて音声情報サービ
ス要求を行った場合に、好きなタイミングでユーザーの
携帯通信端末3からサーバーにダイヤルし、音声情報サ
ービスを受けることが可能である。また、現在の無線通
信方式では、データ通信専用回線が音声回線に比べて安
価な設定となっており、データ通信を用いて要求を行う
ことで利用コストを抑えることが可能である。
【0089】なお、本実施の形態5は、請求項1に対応
する。すなわち、サーバー5と通信を行う車載通信端末
6と、携帯通信端末3が車両内に持ち込まれたことを検
出する手段(携帯電話ホルダ200)と、前記携帯通信
端末3の認識番号を認識する手段(認識番号保存装置6
5)と、認識した前記携帯通信端末3の認識番号および
前記車載通信端末6の認識番号と対応させて、前記サー
バー5との通信を行うように制御する手段(データ送受
信装置204)とを有することを特徴とする車両用情報
通信システムである。
【0090】また、本実施の形態5は、請求項3にも対
応する。すなわち、前記携帯通信端末3が実施する通信
が、音声通話であることを特徴とする請求項1記載の車
両用情報通信システムである。
【0091】また、本実施の形態5は、請求項3にも対
応する。すなわち、車両の外部に設置されたサーバー5
と、前記サーバー5と通信を行う車載通信端末6と、携
帯通信端末3が車両内に持ち込まれたことを検出する手
段(携帯電話ホルダ200)と、前記携帯通信端末3の
認識番号を認識する手段(認識番号保存装置65)と、
認識した前記携帯通信端末3の認識番号および前記車載
通信端末6の認識番号と対応させて、前記サーバーとの
通信を行うように制御する手段(データ送受信装置20
4)とを有することを特徴とする車両用情報通信システ
ムである。
【0092】また、本実施の形態5は、請求項4にも対
応する。すなわち、車両の外部に設置されたサーバー5
と、前記サーバー5と通信を行う車載通信端末6と、携
帯通信端末3が車両内に持ち込まれたことを検出する手
段(携帯電話ホルダ200)と、前記携帯通信端末3の
認識番号を認識する手段(認識番号保存装置65)と、
認識した前記携帯通信端末3の認識番号および前記車載
通信端末6の認識番号と対応させて、前記サーバーとの
通信を行うように制御する手段(データ送受信装置20
4)とを有することを特徴とする車両用情報通信システ
ムである。
【0093】また、本実施の形態5は、請求項5にも対
応する。すなわち、サーバー5と通信を行う車載通信端
末6と、携帯通信端末3が車両内に持ち込まれたことを
検出する手段(携帯電話ホルダ200)と、前記携帯通
信端末3の認識番号を認識する手段(認識番号保存装置
65)と、認識した前記携帯通信端末3の認識番号およ
び前記車載通信端末6の認識番号と対応させて、前記サ
ーバーとの通信を行うように制御する手段と(データ送
受信装置204)を有することを特徴とする車両用情報
通信装置である。
【0094】以上本発明を実施の形態に基づいて具体的
に説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変
更可能であることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の車両用データ通信シス
テムの構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態1の車両用データ通信シス
テムの動作の一例を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態1の車両用データ通信シス
テムの動作のフローチャートである。
【図4】本発明の実施の形態2の車両用データ通信シス
テムの構成を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態2の電界強度マップの例を
示す図である。
【図6】本発明の実施の形態2におけるデータの分割サ
イズの決定方法について説明する図である。
【図7】本発明の実施の形態2の車両用データ通信シス
テムの動作のフローチャートである。
【図8】本発明の実施の形態3の車両用データ通信シス
テムの構成を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態3におけるデータの分割サ
イズの決定方法について説明する図である。
【図10】本実施の形態3の車両用データ通信システム
の動作のフローチャートである。
【図11】本発明の実施の形態4の車両用情報通信シス
テムの構成を示す図である。
【図12】本発明の実施の形態4の動作の一例を示す図
である。
【図13】本発明の実施の形態4の車両用情報通信シス
テムの動作のフローチャートである。
【図14】本発明の実施の形態5の車両用情報通信シス
テムの構成を示す図である。
【図15】本発明の実施の形態5の動作の一例を示す図
である。
【図16】本発明の実施の形態5の車両用情報通信シス
テムの動作のフローチャートである。
【符号の説明】
1…車両、2…車載装置、3…携帯通信端末、4…モデ
ム、5サーバー、6…車載通信端末、21、22…デー
タ通信手段、23…持ち込み認識手段、24…データ分
割手段、25…データ合成手段、26…通信端末一覧デ
ータベース、27…コマンド入力部、28…電界強度デ
ータベース、29…計算手段、31、61…小型バッテ
リー、32、62…データ通信手段、33…通信装置、
34…音声/データ通信装置、51…データ保存領域、
52…ID保存領域、53…データ分割手段、54…デ
ータ合成手段、55…認識番号保存領域、56…音声情
報サービス装置、63…車両信号取得装置、64…通信
装置、65…認識番号保存装置、66…音声情報サービ
ス供給保存装置、71…車両速度取得手段、72…学習
手段、73…携帯通信端末の認識番号、74…車両位置
等の車両信号、75…コールバック、76…車両位置等
の車両信号・携帯通信端末の認識番号、81…携帯通信
端末の認識番号、82…音声情報サービス要求、83…
音声情報サービスの受信、84…認識番号を通知してダ
イヤル、85…音声情報サービス供給・携帯通信端末の
認識番号、200…携帯電話ホルダ、201…ハンズフ
リーユニット、202…音声入力装置、203…音声出
力装置、204…データ送受信装置、205…表示装
置、206…操作装置、207…車両信号取得装置、2
08…緊急状況検知装置、209…車両位置取得装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高木 徹 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 黒田 浩一 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 高田 雅行 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 5K067 AA34 BB04 BB21 CC10 DD17 EE02 EE10 EE12 EE16 EE42 HH07 HH22 HH24 HH32 JJ51 JJ61

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】サーバーと通信を行う車載通信端末と、 携帯通信端末が車両内に持ち込まれたことを検出する手
    段と、 前記携帯通信端末の認識番号を認識する手段と、 認識した前記携帯通信端末の認識番号および前記車載通
    信端末の認識番号と対応させて、前記サーバーとの通信
    を行うように制御する手段とを有することを特徴とする
    車両用情報通信システム。
  2. 【請求項2】前記携帯通信端末が実施する通信が、デー
    タ通信であることを特徴とする請求項1記載の車両用情
    報通信システム。
  3. 【請求項3】前記携帯通信端末が実施する通信が、音声
    通話であることを特徴とする請求項1記載の車両用情報
    通信システム。
  4. 【請求項4】車両の外部に設置されたサーバーと、 前記サーバーと通信を行う車載通信端末と、 携帯通信端末が車両内に持ち込まれたことを検出する手
    段と、 前記携帯通信端末の認識番号を認識する手段と、 認識した前記携帯通信端末の認識番号および前記車載通
    信端末の認識番号と対応させて、前記サーバーとの通信
    を行うように制御する手段とを有することを特徴とする
    車両用情報通信システム。
  5. 【請求項5】サーバーと通信を行う車載通信端末と、 携帯通信端末が車両内に持ち込まれたことを検出する手
    段と、 前記携帯通信端末の認識番号を認識する手段と、 認識した前記携帯通信端末の認識番号および前記車載通
    信端末の認識番号と対応させて、前記サーバーとの通信
    を行うように制御する手段とを有することを特徴とする
    車両用情報通信装置。
  6. 【請求項6】車両の外部に設置されたサーバーと、 前記車両の内部に設置され、前記サーバーとの間で情報
    通信を行う車載装置とを備えた車両用情報通信システム
    において、 前記車載装置は、 前記サーバーとのデータ通信を行う車載通信端末と、 前記サーバーとのデータ通信が可能な携帯通信端末を検
    出する携帯通信端末検出手段とを備え、 前記サーバーおよび前記車載装置は、 データを分割するデータ分割手段と、 分割されたデータを合成して元のデータを復元するデー
    タ合成手段とをそれぞれ備えたことを特徴とする車両用
    情報通信システム。
  7. 【請求項7】車両の内部に設置され、前記車両の外部に
    設置されたサーバーとの間でデータ通信を行う車載装置
    を備えた車両用情報通信装置において、 前記車載装置は、 前記サーバーとのデータ通信を行う車載通信端末と、 前記サーバーとのデータ通信が可能な携帯通信端末を検
    出する携帯通信端末検出手段と、 データを分割するデータ分割手段と、 分割されたデータを合成して元のデータを復元するデー
    タ合成手段とを備えたことを特徴とする車両用情報通信
    装置。
  8. 【請求項8】前記車載装置は、現在利用可能な前記通信
    端末の一覧データベースと、前記一覧データベースのデ
    ータに基づいて、前記通信端末のデータの分割サイズを
    計算する計算手段とを備えたことを特徴とする請求項7
    記載の車両用情報通信装置。
  9. 【請求項9】前記車載装置は、前記通信端末の通信状況
    を示す通信状況データベースと、前記通信状況データベ
    ースのデータに基づいて、前記通信端末のデータの分割
    サイズを計算する計算手段とを備えたことを特徴とする
    請求項7記載の車両用情報通信装置。
  10. 【請求項10】前記車載装置は、前記車両の速度を取得
    する車両速度取得手段と、前記車両速度取得手段の速度
    データに基づいて、前記通信端末のデータの分割サイズ
    を計算する計算手段を備えたことを特徴とする請求項7
    記載の車両用情報通信装置。
  11. 【請求項11】前記車載装置は、前記通信端末のデータ
    の分割サイズを学習する学習手段を備えたことを特徴と
    する請求項9または10記載の車両用データ通信装置。
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