JP2003281279A - 医療画像表示システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 参照必要性の高い医療画像が画像表示装置か
ら削除されることなく、効率的に読影作業を行うことを
可能とする医療画像表示システムを実現すること。 【解決手段】 医療画像が記憶された画像サーバと通信
ネットワークを介して接続された画像表示装置に前記医
療画像を表示させる医療画像表示システムにおいて、画
像サーバから取得した医療画像が記憶されるローカル画
像記憶手段と、ローカル画像記憶手段に記憶された医療
画像の少なくとも撮影日及び画像サーバからの取得日を
含む管理データが格納されるローカルデータベースと、
取得日が予め設定された取得制限日よりも古い医療画像
を撮影日の古い順にローカル画像記憶手段から削除する
削除手段、とを具備することを特徴とする医療画像表示
システム。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ＣＲ（Computed R
adiography）、ＣＴ（Computed Tomography）、ＭＲＩ
（Magnetic Resonance Imaging）等の画像診断装置で撮
影された医療画像を、医療画像が記憶された画像サーバ
と通信ネットワークを介して接続された画像表示装置に
表示させる医療画像表示システムに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、病院では、ＣＲ、ＣＴ、ＭＲＩ等
の画像診断装置で撮影したものは、フィルムを読影して
診断等を行っていたが、近年、医療画像データとして、
画像サーバに保存し、この医療画像データを通信ネット
ワークを介して画像表示装置に転送して表示させ、診断
を行うようになってきた。

【０００３】そして、医療画像のフォーマット及び通信
に関する規格として、ＤＩＣＯＭ（Digital Imaging an
d COmmunications in Medicine）と呼ばれる規格が世界
的な標準規格となってきており、この規格に準拠するこ
とにより、医療画像を扱う機器間の相互運用性を実現し
ようとしている。

【０００４】図３は、従来の医療画像表示システムの構
成を示す図である。図３において、１は画像サーバ、２
は画像表示装置、３は通信ネットワークであり、画像サ
ーバ１と複数の画像表示装置２とが通信ネットワーク３
を介して接続されている。通信ネットワーク３は、ＤＩ
ＣＯＭ規格がサポートしている通信媒体として例えばイ
ーサネット（Ethernet）（登録商標）が使用されてい
る。

【０００５】画像サーバ１はワークステーションであ
り、その内部に設けられた記憶装置には、ＣＲ、ＭＲＩ
等の画像診断装置で撮影されＤＩＣＯＭ規格に準拠した
画像フォーマットの医療画像が記憶されている。そし
て、画像サーバ１は、通信ネットワーク３を介してＤＩ
ＣＯＭ規格で規格化された通信プロトコルに従って、画
像表示装置２から指定された条件によって抽出された医
療画像を画像表示装置２に転送する。

【０００６】そして、画像表示装置２は転送された医療
画像を患者名、検査名、検査日（撮影日）等の医療画像
を管理する管理データと共に一時的に記憶手段に記憶
し、記憶手段の残容量が設定値以下とならないように特
定の条件に従い、不要と判断された医療画像を削除する
ようにしている。

【０００７】画像表示装置２はパーソナルコンピュータ
であり、ローカル画像記憶手段２ａ、ローカルデータベ
ース２ｂ、検索手段２ｃ、残容量制限設定手段２ｄ、残
容量検出判定手段２ｅ、ソート手段２ｆ、削除手段２ｇ
が設けられている。

【０００８】ローカル画像記憶手段２ａは、画像サーバ
１から取得した医療画像を一時的に記憶し、ローカルデ
ータベース２ｂにはローカル画像記憶手段２ａに記憶さ
れた医療画像に関連付けられてそれらを管理、検索する
ための管理データが格納されている。この管理データ
は、患者名、検査名、検査日等の医療画像を識別する識
別情報である。

【０００９】検索手段２ｃは、画像表示装置２のユーザ
ー（読影医）からの要求によってローカルデータベース
２ｂを検索し、ローカル画像記憶手段２ａから医療画像
を読み込んで検索結果として表示手段に表示させる。

【００１０】残容量制限設定手段２ｄは、ローカル画像
記憶手段２ａの残容量の下限の設定値を設定し、残容量
検出判定手段２ｄは、ローカル画像記憶手段２ａの残容
量を検出して設定値より多いか少ないかを判定する。

【００１１】ソート手段２ｆはローカルデータベース２
ｂに記憶されている管理データを検査日をキーとしてソ
ート（並べ替え）し、削除手段２ｇは、残容量検出判定
手段２ｅの判定結果に基づいて、ローカル画像記憶手段
２ａの残容量が設定値以上となるまで検査日の古いもの
から順にローカル画像記憶手段２ａ及びローカルデータ
ベース２ｂのデータを削除する。

【００１２】次に、図４に示したフローチャート図を用
いて従来の医療画像の削除方法をさらに説明する。まず
ＳＴ１１において、ユーザにより医療画像の削除動作が
指示されると、ソート手段２ｆはローカルデータベース
２ｂに記憶されている管理データを検査日をキーとして
ソートする。

【００１３】次にＳＴ１２において、削除手段２ｇは、
ソート結果に基づいて検査日の一番古い医療画像をロー
カル画像記憶手段２ａから削除すると共に、削除した医
療画像に関連付けられた管理データをローカルデータベ
ース２ｂから削除する。

【００１４】次に、ＳＴ１３において、残容量検出判定
手段２ｅは、ローカル画像記憶手段２ａの残容量を検出
し、ＳＴ１４において、残容量検出判定手段２ｅは、検
出された残容量が残容量制限設定手段２ｄで設定された
設定値より多いか少ないかを判定する。

【００１５】そして、残容量が設定値以上の場合は削除
動作を終了し、設定値以上でない場合はＳＴ１２に戻
り、以下残容量が設定値以上となるまで同様の削除動作
を繰り返す。

【００１６】

【発明が解決しようとする課題】しかし、このような医
療画像表示システムにおいては、検査日（撮影日）の古
い順に医療画像を削除するため、検査日は古いが参照の
ために残しておきたい医療画像も自動的に削除されてし
まい、必要な場合は再度画像サーバから医療画像を取得
しなければならず、効率的な読影作業の障害となるとい
う問題点があった。

【００１７】本発明は上述した問題点を解決するために
なされたものであり、画像サーバから取得した検査日の
古い医療画像であっても参照必要性の高い医療画像が画
像表示装置から削除されることなく、画像サーバから再
度医療画像を取得する必要なく効率的に読影作業を行う
ことを可能とする医療画像表示システムを実現すること
を目的とする。

【００１８】

【課題を解決するための手段】本発明の請求項１におい
ては、医療画像が記憶された画像サーバと、この画像サ
ーバから取得した医療画像を表示させる画像表示装置と
を有する医療画像表示システムにおいて、前記画像サー
バから取得した医療画像が記憶されるローカル画像記憶
手段と、前記ローカル画像記憶手段に記憶された医療画
像の少なくとも撮影日及び前記画像サーバからの取得日
を含む管理データが格納されるローカルデータベース
と、前記取得日が予め設定された取得制限日よりも古い
医療画像を前記撮影日の古い順に前記ローカル画像記憶
手段から削除する削除手段、とを具備することを特徴と
する医療画像表示システムである。

【００１９】本発明の請求項２においては、請求項１記
載の医療画像表示システムにおいて、前記ローカル画像
記憶手段、前記ローカルデータベース及び前記削除手段
は前記画像表示装置に設けられることを特徴とする医療
画像表示システムである。

【００２０】本発明の請求項３においては、請求項１記
載の医療画像表示システムにおいて、前記削除手段は、
前記ローカル画像記憶手段の残容量が予め定められた設
定値よりも大きくなるまで前記医療画像の削除を繰り返
し行うことを特徴とする医療画像表示システムである。

【００２１】

【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例について図
面を用いて説明する。図１は本発明の一実施例の構成概
略図である。尚、以下の図面において、図３と重複する
部分は同一番号を付してその説明は適宜に省略する。

【００２２】図１において、画像表示装置２には、ロー
カルデータベース更新手段２ｈ、取得制限日設定手段２
ｉが設けられると共に、図３における削除手段２ｇが削
除手段２ｊに置換されており、その他の構成は図３に示
した画像表示装置２と同様である。

【００２３】ローカルデータベース更新手段２ｈは、画
像表示装置２が画像サーバ１から医療画像を取得した場
合に、その取得日をローカル画像記憶手段２ａに記憶さ
れた医療画像に関連付けてローカルデータベース２ｂの
管理データに追加して格納する。

【００２４】取得制限日設定手段２ｉは、削除する医療
画像の取得日の取得制限日をユーザーからの指定により
設定する。そして、削除手段２ｊは、取得日が取得制限
日設定手段２ｉにより設定された取得制限日よりも古い
医療画像を検査日の古い順にローカル画像記憶手段２ａ
から削除すると共に、ローカルデータベース２ｂから削
除対象となった医療画像に関連付けられた管理データを
削除する。

【００２５】次に、本発明による医療画像の削除方法に
ついて、図２に示したフローチャート図を用いて詳細に
説明する。まず、図２におけるＳＴ１において、ユーザ
により削除動作が指示されると、ソート手段２ｆはロー
カルデータベース２ｂに記憶されている管理データを検
査日をキーとしてソートする。次にＳＴ２において、削
除手段２ｊは、ソート結果に基づいて検査日（撮影日）
の一番古い医療画像の管理データをローカルデータベー
ス２ｂから抽出する。

【００２６】次に、ＳＴ３において、削除手段２ｊは、
抽出された医療画像の管理データから、その取得日（ロ
ーカルデータベース更新手段２ｈによって追加されたデ
ータ）が、取得制限日設定手段２ｉによって設定された
取得制限日よりも古いデータを抽出し、その管理データ
に関連付けられた医療画像をローカル画像記憶手段２ａ
から削除すると共に、ローカルデータベース２ｂからそ
の管理データを削除する。

【００２７】次に、ＳＴ４において、残容量検出判定手
段２ｅは、ローカル画像記憶手段２ａの残容量を検出
し、ＳＴ５において、残容量検出判定手段２ｅは、検出
された残容量が残容量制限設定手段２ｅ定された設定値
よ多いか少ないかを判定する。

【００２８】そして、残容量が設定値以上の場合は削除
動作を終了し、設定値以上でない場合はＳＴ６において
検査日を１日繰り上げてＳＴ２に戻り、以下残容量が設
定値以上となるまでＳＴ２〜ＳＴ５の削除動作を繰り返
す。

【００２９】この場合、検査日（撮影日）が古くてもユ
ーザーが画像サーバ１から画像表示装置２に参照のため
に取得した日が取得制限日よりも新しい医療画像は、ロ
ーカル画像記憶手段２ａから削除されることはない。従
って、参照のために取得した医療画像が画像表示装置２
内から削除されてしまうことはなく、画像サーバ１から
医療画像を再取得する必要はなく効率的に読影作業を行
うことができる。

【００３０】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、画
像サーバから取得して画像表示装置に一時的に記憶させ
た医療画像を削除するに際して、取得した取得日を考慮
するようにしたので、検査日の古い医療画像であっても
参照必要性の高い医療画像が画像表示装置から削除され
ることなく、画像サーバから再度医療画像を取得する必
要なく効率的に読影作業を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の構成を示す図である。

【図２】本発明による医療画像の削除動作を説明するた
めのフローチャート図である。

【図３】従来の医療画像表示システムの構成を示す図で
ある。

【図４】従来の医療画像の削除動作を説明するためのフ
ローチャート図である。

【符号の説明】

１ 画像サーバ ２ 画像表示装置 ２ａ ローカル画像記憶手段 ２ｂ ローカルデータベース ２ｄ 残容量制限設定手段 ２ｅ 残容量検出判定手段 ２ｆ ソート手段 ２ｉ 取得制限日設定手段 ２ｊ 削除手段 ３ 通信ネットワーク

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｇ０１Ｒ 33/32 Ｇ０１Ｎ 24/02 ５２０Ｙ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 医療画像が記憶された画像サーバと、こ
   の画像サーバから取得した医療画像を表示させる画像表
   示装置とを有する医療画像表示システムにおいて、 前記画像サーバから取得した医療画像が記憶されるロー
   カル画像記憶手段と、 前記ローカル画像記憶手段に記憶された医療画像の少な
   くとも撮影日及び前記画像サーバからの取得日を含む管
   理データが格納されるローカルデータベースと、 前記取得日が予め設定された取得制限日よりも古い医療
   画像を前記撮影日の古い順に前記ローカル画像記憶手段
   から削除する削除手段、とを具備することを特徴とする
   医療画像表示システム。
2. 【請求項２】 請求項１記載の医療画像表示システムに
   おいて、 前記ローカル画像記憶手段、前記ローカルデータベース
   及び前記削除手段は前記画像表示装置に設けられること
   を特徴とする医療画像表示システム。
3. 【請求項３】 請求項１記載の医療画像表示システムに
   おいて、 前記削除手段は、前記ローカル画像記憶手段の残容量が
   予め定められた設定値よりも大きくなるまで前記医療画
   像の削除を繰り返し行うことを特徴とする医療画像表示
   システム。