JP2003275522A - セラミックフィルタ集合体 - Google Patents

セラミックフィルタ集合体

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JP2003275522A JP2002076944A JP2002076944A JP2003275522A JP 2003275522 A JP2003275522 A JP 2003275522A JP 2002076944 A JP2002076944 A JP 2002076944A JP 2002076944 A JP2002076944 A JP 2002076944A JP 2003275522 A JP2003275522 A JP 2003275522A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 強度及び再生効率に優れたセラミックフィル
タ集合体を提供すること。 【解決手段】 本発明のセラミックフィルタ集合体9
は、フィルタコア部材21と低熱伝導部材22とを備え
る。フィルタコア部材21は、複数の角柱状ハニカムフ
ィルタF1の外周面同士をセラミック質シール材層を介
して接着したものである。角柱状ハニカムフィルタF1
は、炭化珪素を主成分とする非酸化物系のセラミック多
孔質体からなる。低熱伝導部材22は、フィルタコア部
材21を構成するセラミック多孔質体よりも熱伝導率の
低いセラミック材料からなる。低熱伝導部材22は、フ
ィルタコア部材21の外側に配置された状態でフィルタ
コア部材21の外周面にセラミック質シール材層を介し
て接着されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の柱状ハニカ
ムフィルタをセラミック質シール材層を介して接着した
部材を含んで構成されるセラミックフィルタ集合体に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車の台数は20世紀以降飛躍的に増
加しており、それに比例して自動車の内燃機関から出さ
れる排気ガスの量も急激な増加の一途を辿っている。特
にディーゼルエンジンの出す排気ガス中に含まれる種々
の物質は、汚染を引き起こす原因となるため、現在では
世界環境にとって深刻な影響を与えつつある。また、最
近では排気ガス中の微粒子(ディーゼルパティキュレー
ト)が、ときとしてアレルギー障害や***数の減少を引
き起こす原因となるとの研究結果も報告されている。つ
まり、排気ガス中の微粒子を除去する対策を講じること
が、人類にとって急務の課題であると考えられている。
【0003】このような事情のもと、エンジンの排気マ
ニホールドに連結された排気管の途上に金属製ケーシン
グを設け、その中にセラミックフィルタ集合体を配置し
た構造の排気ガス浄化装置が提案されている。セラミッ
クフィルタ集合体とは、セラミック多孔質体からなる複
数の角柱状ハニカムフィルタの外周面同士をセラミック
質シール材層を介して接着・一体化してなるものをい
う。ここで従来における集合体の製造方法を簡単に述べ
る。
【0004】まず、押出成形機の金型を介してセラミッ
ク原料を連続的に押し出すことにより、四角柱状のハニ
カム成形体を形成する。ハニカム成形体を等しい長さに
切断した後、その切断片を脱脂、焼成してハニカムフィ
ルタとする。焼成工程の後、ハニカムフィルタの外周面
にセラミック質シール材を均一に塗布し結束一体化す
る。そして、このようなフィルタ構造物の外周部分を研
削加工することにより、断面円形状または断面楕円形状
のセラミックフィルタ集合体が得られる。そして、上記
集合体の外周面に断熱材を巻き付け、集合体を排気管の
途上に設けられたケーシング内に収容することにより、
最終的に排気ガス浄化装置が完成する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来技
術のセラミックフィルタ集合体の場合、集合体外周部か
らケーシング側に熱が逃げやすく、それゆえ集合体中心
部に比べて集合体外周部のほうが低温になる傾向にあ
る。よって、集合体内に温度差に起因する応力が発生
し、ひいては熱衝撃により集合体が破損しやすくなる。
また、温度が十分に上がりにくい集合体外周部において
はススの燃え残りが生じ、再生効率が悪くなるおそれが
ある。
【0006】さらに、炭化珪素(SiC)に代表される
非酸化物系セラミック材料をフィルタ用材料として用い
た場合、集合体全体の外形を整えるために、硬質なハニ
カムフィルタの一部を切削加工により除去する必要があ
る。それゆえ、製造が面倒であることに加え、コスト高
になりやすいという問題がある。
【0007】本発明は上記の課題に鑑みてなされたもの
であり、その第1の目的は、強度及び再生効率に優れた
セラミックフィルタ集合体を提供することにある。本発
明の第2の目的は、さらに、製造が容易であってかつ比
較的安価なセラミックフィルタ集合体を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明では、炭化珪素を主成分と
する非酸化物系のセラミック多孔質体からなる複数の柱
状ハニカムフィルタの外周面同士をセラミック質シール
材層を介して結束することにより、前記各ハニカムフィ
ルタを一体化してなるフィルタコア部材と、前記フィル
タコア部材を構成するセラミック多孔質体よりも熱伝導
率の低い材料からなり、前記フィルタコア部材の外側に
配置された状態で同フィルタコア部材の外周面にセラミ
ック質シール材層を介して結束された低熱伝導部材とを
備えるセラミックフィルタ集合体をその要旨とする。
【0009】請求項2に記載の発明では、炭化珪素を主
成分とする非酸化物系のセラミック多孔質体からなる複
数の柱状ハニカムフィルタの外周面同士をセラミック質
シール材層を介して結束することにより、前記各ハニカ
ムフィルタを角柱状に一体化してなるフィルタコア部材
と、前記フィルタコア部材を構成するセラミック多孔質
体よりも熱伝導率の低いセラミック材料からなり、前記
フィルタコア部材の辺部外側に配置された状態で同フィ
ルタコア部材の外周面にセラミック質シール材層を介し
て結束された第1の低熱伝導部材と、前記第1の低熱伝
導部材を構成するセラミック材料よりもさらに熱伝導率
の低いセラミック材料からなり、前記フィルタコア部材
の角部外側に配置されるとともに、隣接する前記第1の
低熱伝導部材の外周面にセラミック質シール材層を介し
て結束された第2の低熱伝導部材とを備えるセラミック
フィルタ集合体をその要旨とする。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2において、前記低熱伝導部材はセラミック多孔質体で
あるとした。請求項4に記載の発明は、請求項3におい
て、前記低熱伝導部材は、軸線方向に沿って延びる多数
のセルの端部が交互に封止されたハニカム構造体である
とした。
【0011】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4
のいずれか1項において、前記低熱伝導部材は、前記フ
ィルタコア部材を構成するセラミック多孔質体よりも硬
度の低いセラミック材料からなるとした。
【0012】請求項6に記載の発明は、請求項5におい
て、前記低熱伝導部材は、多孔質コーディエライト製で
あるとした。請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6
のいずれか一項において、前記セラミックフィルタ集合
体は、断面円形状または断面楕円形状であるとした。
【0013】以下、本発明の「作用」について説明す
る。請求項1に記載の発明によると、低熱伝導部材を配
置したことにより、集合体外周部における断熱効果が高
くなり、集合体外周面からケーシング側に熱が逃げにく
くなる。その結果、集合体外周部の温度が上がりやすく
なり、集合体中心部との温度差が小さくなる。よって、
大きな応力が発生しにくくなり、熱衝撃による集合体の
破損が防止される。また、ススの燃え残りが生じにくく
なり、再生効率も向上する。また、ススの燃え残りによ
るフィルタの限界を超えた異常な燃焼を抑えることがで
きる。
【0014】請求項2に記載の発明によると、請求項1
に記載の作用に加えて下記の作用を奏する。フィルタコ
ア部材の角部外側箇所のほうがフィルタコア部材の辺部
外側箇所に比べて通常中央部から遠くなるため、温度が
上がりにくく、ケーシング側に熱が逃げやすい。そこ
で、フィルタコア部材の角部外側箇所の熱伝導性を、フ
ィルタコア部材の辺部外側箇所の熱伝導性よりもさらに
低くしておくことにより、より確実に断熱効果を向上さ
せることができる。
【0015】請求項3に記載の発明によると、セラミッ
ク多孔質体からなる低熱伝導部材であれば、それ自身が
フィルタの一部として機能するため、フィルタコア部材
の大型化を伴わなくても所定の濾過能力が維持される。
また、セラミック材料は一般的に熱に強いので、集合体
の耐熱性が損なわれるようなこともなく、熱膨張率も同
等なものが使用できる。
【0016】請求項4に記載の発明によると、上記ハニ
カム構造体を低熱伝導部材として用いることにより、集
合体の濾過能力を高いレベルに確実に維持することがで
きる。
【0017】請求項5に記載の発明によると、相対的に
硬度の低いセラミック材料からなる低熱伝導部材であれ
ば、集合体全体の外形を整えるために低熱伝導部材の一
部を除去することが比較的容易になる。従って、製造が
それほど面倒でなく安価な集合体とすることができる。
【0018】請求項6に記載の発明によると、多孔質コ
ーディエライトは、炭化珪素を主成分とする非酸化物系
のセラミック多孔質体ほど硬質ではなく、しかも廉価で
あるため、低熱伝導部材の形成材料として極めて好適で
ある。
【0019】
【発明の実施の形態】[第1の実施形態]以下、本発明
を具体化した一実施形態のディーゼルエンジン用の排気
ガス浄化装置1を、図1〜図4(c)に基づき詳細に説
明する。
【0020】図1に示されるように、この排気ガス浄化
装置1は、内燃機関としてのディーゼルエンジン2から
排出される排気ガスを浄化するための装置である。ディ
ーゼルエンジン2は、図示しない複数の気筒を備えてい
る。各気筒には、金属材料からなる排気マニホールド3
の分岐部4がそれぞれ連結されている。各分岐部4は1
本のマニホールド本体5にそれぞれ接続されている。従
って、各気筒から排出された排気ガスは一箇所に集中す
る。
【0021】排気マニホールド3の下流側には、金属材
料からなる第1排気管6及び第2排気管7が配設されて
いる。第1排気管6の上流側端は、マニホールド本体5
に連結されている。第1排気管6と第2排気管7との間
には、同じく金属材料からなる筒状のケーシング8が配
設されている。ケーシング8の上流側端は第1排気管6
の下流側端に連結され、ケーシング8の下流側端は第2
排気管7の上流側端に連結されている。排気管6,7の
途上にケーシング8が配設されていると把握することも
できる。そして、この結果、第1排気管6、ケーシング
8及び第2排気管7の内部領域が互いに連通し、その中
を排気ガスが流れるようになっている。
【0022】図1に示されるように、ケーシング8はそ
の中央部が排気管6,7よりも大径となるように形成さ
れている。従って、ケーシング8の内部領域は、排気管
6,7の内部領域に比べて広くなっている。このケーシ
ング8内には、セラミックフィルタ集合体9が収容され
ている。
【0023】集合体9の外周面とケーシング8の内周面
との間には、集合体9とは別体で構成された断熱材10
が配設されている。断熱材10はセラミックファイバを
含んで形成されたマット状物であり、その厚さは数mm
〜数十mmである。断熱材10は熱膨張性を有している
ことがよい。ここでいう熱膨張性とは、弾性構造を有す
るため熱応力を解放する機能があることを指す。その理
由は、集合体9の最外周部から熱が逃げることを防止す
ることにより、再生時のエネルギーロスを最小限に抑え
るためである。また、弾性構造を有するので、排気ガス
の圧力や走行による振動等のもたらすセラミックフィル
タ集合体9の位置ずれを防止することができる。
【0024】本実施形態において用いられるセラミック
フィルタ集合体9は、上記のごとくディーゼルパティキ
ュレートを除去するものであるため、一般にディーゼル
パティキュレートフィルタ(DPF)と呼ばれる。
【0025】このセラミックフィルタ集合体9は、フィ
ルタコア部材21と、低熱伝導部材22とによって構成
されている。フィルタコア部材21は集合体9の中心部
に配置されている。フィルタコア部材21は、複数の柱
状ハニカムフィルタF1を接着して一体化した構造を有
している。本実施形態のハニカムフィルタF1では、軸
線方向に対して直交する方向の断面がいずれも正方形状
となっている。フィルタコア部材21自体の断面も正方
形である。
【0026】図2,図3に示されるように、これらのフ
ィルタF1は、いわゆるハニカム構造体である。ハニカ
ム構造体を採用した理由は、微粒子の捕集量が増加した
ときでも圧力損失が小さいという利点があるからであ
る。各ハニカムフィルタF1には、断面略正方形状をな
す複数の貫通孔12がその軸線方向に沿って規則的に形
成されている。各貫通孔12は薄いセル壁13によって
互いに仕切られている。セルの内壁面には、白金族元素
(例えばPt等)やその他の金属元素及びその酸化物等
からなる酸化触媒が担持されている。
【0027】各貫通孔12の開口部は、いずれか一方の
端面9a,9bの側において封止体14(ここでは多孔
質炭化珪素焼結体)により封止されている。従って、端
面9a,9b全体としてみると市松模様状を呈してい
る。その結果、ハニカムフィルタF1には、断面四角形
状をした多数のセルが形成されている。セルの密度は1
00〜400個/平方インチ前後に設定され、セル壁1
3の厚さは0.05〜0.5mm程度である。多数ある
セルのうち、約半数のものは上流側端面9aにおいて開
口し、残りのものは下流側端面9bにおいて開口してい
る。
【0028】ハニカムフィルタF1の平均気孔径は1μ
m〜50μmである。平均気孔径が1μm未満である
と、微粒子の堆積によるハニカムフィルタF1の目詰ま
りが著しくなる。一方、平均気孔径が50μmを越える
と、細かい微粒子を捕集することができなくなるため、
捕集効率が著しく低下してしまう。
【0029】ハニカムフィルタF1の気孔率は30%〜
80%、さらには35%〜70%であることが好まし
い。気孔率が30%未満であると、ハニカムフィルタF
1が緻密になりすぎてしまい、内部に排気ガスを流通さ
せることができなくなるおそれがある。一方、気孔率が
80%を越えると、ハニカムフィルタF1中に空隙が多
くなりすぎてしまうため、強度的に弱くなりかつ微粒子
の捕集効率が低下してしまうおそれがある。
【0030】図2,図3に示されるように、合計4個の
ハニカムフィルタF1の外周面は、セラミック質シール
材層15を介して互いに接着されている。セラミック質
シール材層15は、その組成中に無機バインダ、有機バ
インダ、無機繊維(具体的にはセラミックファイバ)を
含有している。セラミックファイバを選択した理由は、
セラミックファイバは耐熱性に優れているため、好適な
耐熱性が付与されるからである。前記セラミックファイ
バとしては、例えば、シリカ−アルミナファイバ、ムラ
イトファイバ、アルミナファイバ及びシリカファイバか
ら選ばれる少なくとも1種以上のものが挙げられる。こ
れらのなかでも、特にシリカ−アルミナファイバを選択
することが望ましい。シリカ−アルミナファイバは、弾
性に優れるとともに熱応力を吸収する作用を示すからで
ある。なお、セラミック質シール材層15におけるファ
イバ含有量は固形分で10重量%〜40重量%であるこ
とがよく、セラミックファイバの繊維長は10μm〜3
000μmであることがよい。セラミック質シール材層
15の厚さは0.1mm〜3mmであることがよく、さ
らには0.3mm〜1mmであることがよい。
【0031】一方、低熱伝導部材22は、フィルタコア
部材21の外側に配置された状態で同フィルタコア部材
21の外周面にセラミック質シール材層15を介して接
着されている。なお、セラミック質シール材層15の組
成は、ハニカムフィルタF1間の接着に使用するものと
同じでもよいほか、異なっていてもよい。本実施形態で
は同一のものを選択している。勿論、このようなセラミ
ック質シール材層15は、低熱伝導部材22間の接着に
使用されてもよい。
【0032】上記角柱状ハニカムフィルタF1は、炭化
珪素を主成分とする非酸化物系のセラミック多孔質体か
らなる。その理由は、このようなセラミック多孔質体
は、他の非酸化物系セラミック多孔質体に比較して極め
て耐熱性、機械的強度及び熱伝導性に優れているからで
ある。「炭化珪素を主成分とする」とは、組成中に炭化
珪素分を重量比で50%以上含んでいることをいう。従
って、組成中に炭化珪素分を重量比で50%以上含み、
かつそれよりも少量の他物質(例えば珪素や窒素等)を
含むものも、炭化珪素を主成分とする非酸化物系のセラ
ミック多孔質体に該当する。なお、本実施形態では、炭
化珪素分を99重量%以上含むセラミック多孔質体(高
純度多孔質炭化珪素焼結体)が使用されている。
【0033】上記低熱伝導部材22は、フィルタコア部
材21を構成するセラミック多孔質体よりも熱伝導率の
低いセラミック材料からなる。従って、高純度多孔質炭
化珪素焼結体製のフィルタコア部材21を用いた本実施
形態では、低熱伝導部材22は高純度多孔質炭化珪素焼
結体よりも熱伝導率の低いセラミック材料からなる必要
がある。
【0034】低熱伝導部材22は多孔質体、特にセラミ
ック多孔質体であることがよい。好適なセラミック多孔
質体の具体例としては、コーディエライト(2MgO・
2Al23・5SiO2)、アルミナ(Al23)、ム
ライト(3Al23・2SiO2)等の多孔質体が挙げ
られる。とりわけ低熱伝導部材22としては、酸化珪素
を一成分として含む酸化物系のセラミック多孔質体から
なることが好ましい。なお、低熱伝導部材22は、軸線
方向に沿って延びる多数のセルの端部が交互に封止され
たハニカム構造体であることがよい。
【0035】セラミック多孔質体からなる低熱伝導部材
22であれば、それ自身がフィルタの一部として機能す
るため、フィルタコア部材21の大型化を伴わなくても
所定の濾過能力が維持されるからである。また、セラミ
ック材料は一般的に熱に強いので、これを用いれば集合
体9の好適な耐熱性が維持されるからである。なお、前
記ハニカム構造体のセル壁には、ハニカムフィルタF1
と同じように酸化触媒が担持されていることがよい。
【0036】また、上記低熱伝導部材22は、フィルタ
コア部材21を構成するセラミック多孔質体(ここでは
高純度多孔質炭化珪素焼結体)よりも硬度の低いセラミ
ック材料からなることが望ましい。その理由は、高純度
多孔質炭化珪素焼結体に比べて相対的に硬度が低けれ
ば、容易に外形カット工程を行うことが可能だからであ
る。以上のことから、本実施形態では多孔質コーディエ
ライト製の低熱伝導部材22を用いている。即ち、多孔
質コーディエライトは、炭化珪素を主成分とする非酸化
物系のセラミック多孔質体ほど高熱伝導性・硬質ではな
く、しかも廉価であるため、低熱伝導部材22の形成材
料として極めて好適だからである。また、多孔質ハニカ
ム構造体を容易に作製することが可能だからである。
【0037】ここで、フィルタコア部材21を構成する
セラミック多孔質体の500℃での熱伝導率は1W/m
・K〜200W/m・Kであることがよく、低熱伝導部
材22を構成するセラミック材料の熱伝導率はフィルタ
コア部材21を構成するセラミック多孔質体より低くす
る方がよい。
【0038】フィルタコア部材21を構成するセラミッ
ク多孔質体の熱伝導率が小さすぎると、フィルタコア部
材21内に温度差が生じやすくなり、クラックの原因と
なる熱応力の発生につながるおそれがある。フィルタコ
ア部材21を構成するセラミック多孔質体の熱伝導率を
大きくしようとすると、材料の選定や焼成条件の設定等
が難しくなり、製造コストの高騰をきたすおそれがあ
る。低熱伝導部材22を構成するセラミック材料の熱伝
導率が大きすぎると、集合体9の外周部における断熱効
果を十分に高めることができなくなる。よって、集合体
9の外周面からケーシング8側に逃げてしまう熱量を効
果的に低減できなくなる。
【0039】フィルタコア部材21を構成するセラミッ
ク多孔質体のビッカース硬さは1500〜3000kg
/mm2であることがよく、低熱伝導部材22を構成す
るセラミック材料のビッカース硬さはフィルタコア部材
21を構成するセラミック多孔質体より相対的に低くす
る方がよい。
【0040】フィルタコア部材21を構成するセラミッ
ク多孔質体が柔らかすぎると、フィルタコア部材21の
強度低下、ひいては集合体9全体の強度低下を来してし
まい、耐久性に劣る集合体9となってしまう。フィルタ
コア部材21を構成するセラミック多孔質体を上記値よ
りも硬くしようとすると、材料の選定や焼成条件の設定
等が難しくなり、製造コストの高騰をきたすおそれがあ
る。低熱伝導部材22を構成するセラミック材料が柔ら
かすぎると、製造時に研削加工しやすい利点がある反
面、使用時に割れ等が発生しやすくなる。よって、集合
体9全体の強度低下につながるおそれがある。
【0041】完成した集合体9において低熱伝導部材2
2の断面形状は、フィルタコア部材21を構成する各ハ
ニカムフィルタF1とは違う形状、即ち異型の柱状部材
となっている。低熱伝導部材22における1つの外周面
は、研削加工により除去されることによってできた凸状
曲面になっている。この凸状曲面は、集合体9の外周面
の一部を構成する。なお、これら低熱伝導部材22は、
製造初期の段階においては各ハニカムフィルタF1と同
様の断面形状を呈している。1つの集合体9に用いられ
ている低熱伝導部材22の数は12本であり、それらが
フィルタコア部材21の外側を完全に包囲した状態にな
っている。そして、集合体9全体としてみると、円柱状
のセラミックフィルタ集合体9(直径135mm前後)
が構成されている。
【0042】次に、上記のセラミックフィルタ集合体9
を製造する手順を図4(a)〜(c)に基づいて説明す
る。まず、押出成形時に使用するセラミック原料スラリ
ー、端面封止のために用いる封止用ペースト、接着工程
で使用するシール材層用ペースト18をあらかじめ作製
しておく。セラミック原料スラリーについては、フィル
タコア部材21用及び低熱伝導部材22用の2種を用意
する。 (フィルタコア部材21用のハニカムフィルタF1の作
製)ハニカムフィルタF1形成用のセラミック原料スラ
リーとしては、炭化珪素粉末に有機バインダ及び水を所
定分量ずつ配合し、かつ混練したものを用いる。封止用
ペーストとしては、炭化珪素粉末に有機バインダ、潤滑
剤、可塑剤及び水を配合し、かつ混練したものを用い
る。シール材層用ペースト18としては、無機繊維、無
機バインダ、有機バインダ、無機粒子及び水を所定分量
ずつ配合し、かつ混練したものを用いる。
【0043】次に、前記セラミック原料スラリーを押出
成形機に投入し、金型を介してそれを連続的に押し出
す。その後、押出成形されたハニカム成形体を等しい長
さに切断し、四角柱状のハニカム成形体切断片を得る。
さらに、切断片の各セルの片側開口部に所定量ずつ封止
用ペーストを充填し、各切断片の両端面を封止する。
【0044】続いて、温度・時間等を所定の条件に設定
して脱脂、焼成を行い、ハニカム成形体切断片及び封止
体14を完全に焼結させ、四角柱状の多孔質炭化珪素焼
結体製のハニカムフィルタF1を4個得る。
【0045】なお、平均気孔径を6μm〜15μmとし
かつ気孔率を35%〜50%とするために、本実施形態
では焼成温度を2100℃〜2300℃に設定し、焼成
時間を0.1時間〜5時間に設定している。また、焼成
時の炉内雰囲気を不活性雰囲気とし、そのときの雰囲気
の圧力を常圧としている。
【0046】次に、必要に応じてハニカムフィルタF1
の外周面にセラミック質からなる下地層を形成した後、
さらにその上にシール材層用ペースト18を塗布する。
そして、4個のハニカムフィルタF1の外周面同士を接
着して一体化することにより、断面正方形状のフィルタ
コア部材21を得る。 (低熱伝導部材22の作製)低熱伝導部材22形成用の
セラミック原料スラリーとしては、カオリン、アルミ
ナ、タルクからなる原料を粉砕して粒度調整した後、有
機バインダ及び水を所定分量ずつ配合し、かつ混練した
ものを用いる。封止用ペーストとしては、カオリン、ア
ルミナ、タルクからなる原料を粉砕して粒度調整したも
のに有機バインダ、潤滑剤、可塑剤及び水を配合し、か
つ混練したものを用いる。シール材層用ペースト18と
しては上記のものを流用する。
【0047】次に、前記セラミック原料スラリーを押出
成形機に投入し、金型を介してそれを連続的に押し出
す。その後、押出成形されたハニカム成形体を等しい長
さに切断し、四角柱状のハニカム成形体切断片を得る。
さらに、切断片の各セルの片側開口部に所定量ずつ封止
用ペーストを充填し、各切断片の両端面を封止する。
【0048】続いて、温度・時間等を従来公知の条件に
設定して脱脂、焼成を行い、ハニカム成形体切断片及び
封止体14を完全に焼結させ角柱状の多孔質コーディエ
ライト焼結体製の柱状部材22aを得る。 (接着工程)次に、必要に応じて柱状部材22aの外周
面にもセラミック質からなる下地層を形成した後、さら
にその上にシール材層用ペースト18を塗布する。そし
て、12個の柱状部材22aをフィルタコア部材21の
外側に配置し、この状態で各柱状部材22aの外周面を
フィルタコア部材21の外周面に接着する。その結果、
フィルタコア部材21と柱状部材22aとからなるフィ
ルタ接着構造物Mが得られる。図4(a),(b)に示
されるように、この時点ではフィルタ接着構造物Mはま
だ全体として断面正方形状を呈している。 (外形カット工程)続く外形カット工程では、接着工程
を経て得られた断面正方形状のフィルタ接着構造物Mを
研削し、外周部における不要部分を除去してその外形を
整える。具体的には、フィルタコア部材21の外周全体
を包囲するようにして配置されている各柱状部材22a
の一部を曲面的に研削して除去する。その結果、図4
(c)に示されるような断面円形状のフィルタ接着構造
物Mが得られる。この工程を経ることにより、各柱状部
材22aは異型断面を有する低熱伝導部材22となる。
外形カットによって新たに露出した面の全体には、上記
シール材層用ペースト18が塗布される。これによりフ
ィルタ接着構造物Mの外周面全体に外周コート層16が
形成され、セラミックフィルタ集合体9が完成する。
【0049】次に、上記のセラミックフィルタ集合体9
の作用について簡単に説明する。ケーシング8内に収容
されたセラミックフィルタ集合体9には、上流側端面9
aの側から排気ガスが供給される。第1排気管6を経て
供給されてくる排気ガスは、まず、上流側端面9aにお
いて開口するセル内に流入する。この場合、排気ガス
は、ハニカムフィルタF1のセルにも、低熱伝導部材2
2のセルにも入り込む。次いで、この排気ガスはセル壁
13を通過し、それに隣接しているセル、即ち下流側端
面9bにおいて開口するセルの内部に到る。そして、排
気ガスは、同セルの開口を介して下流側端面9bから流
出する。しかし、排気ガス中に含まれる微粒子はセル壁
13を通過することができず、そこにトラップされてし
まう。その結果、浄化された排気ガスが下流側端面9b
から排出される。浄化された排気ガスは、さらに第2排
気管7を通過した後、最終的には大気中へと放出され
る。
【0050】ある程度微粒子が溜まってきたら、図示し
ないヒータをオンして集合体9を加熱し、微粒子を燃焼
除去させる。この種の排気ガス浄化装置1の場合、構造
上、集合体9の中心部のほうが外周部に比べて先に高温
になる。即ち、フィルタコア部材21のほうが低熱伝導
部材22に比べて先に高温になる。従って、熱は、高温
側であるフィルタコア部材21側から、低温側である低
熱伝導部材22側へと移動する。しかし、低熱伝導部材
22は断熱材10を介してケーシング8に接しており、
熱は外方にあるケーシング8側に逃げようとする。本実
施形態では、低熱伝導部材22を配置したことにより、
集合体9の外周部が中心部に比べて熱伝導しにくい状態
になっている。よって、集合体9の外周部における断熱
効果が高くなり、集合体9の外周面からケーシング8側
に熱が逃げにくくなる結果、集合体9内の温度差が解消
される。以上のことから、集合体9の再生が確実に行わ
れる。
【0051】次に、本実施形態を具体化した実施例及び
比較例を紹介する。
【0052】
【実施例及び比較例】(実施例の作製) (1)α型炭化珪素粉末51.5重量%とβ型炭化珪素
粉末22重量%とを湿式混合し、得られた混合物に有機
バインダ(メチルセルロース)と水とをそれぞれ6.5
重量%、20重量%ずつ加えて混練した。次に、前記混
練物に可塑剤と潤滑剤とを少量加えてさらに混練したも
のを押出成形することにより、ハニカム状の生成形体を
得た。次に、この生成形体をマイクロ波乾燥機を用いて
乾燥した後、成形体の貫通孔12を多孔質炭化珪素焼結
体製の封止用ペーストによって封止した。次いで、再び
乾燥機を用いて封止用ペーストを乾燥させた。端面封止
工程に続いて、この乾燥体を400℃で脱脂した後、さ
らにそれを常圧のアルゴン雰囲気下において仮焼成した
後、2200℃で約3時間本焼成した。その結果、四角
柱状の多孔質炭化珪素製ハニカムフィルタF1(33m
m×33mm×167mm)を得た。上記ハニカムフィ
ルタF1の熱伝導率は73W/m・K(RT),30W
/m・K(500℃)、ビッカース硬さは2000kg
/mm2、3点曲げ強度は50MPa、ヤング率は48
GPaであった。
【0053】そして、セラミックファイバ23.3重量
%、平均粒径0.3μmの炭化珪素粉末30.2重量
%、無機バインダとしてのシリカゾル(ゾルのSiO2
の換算量は30%)7重量%、有機バインダとしてのカ
ルボキシメチルセルロース0.5重量%及び水39重量
%を混合・混練した。なお、セラミックファイバとは、
ショット含有率3%、繊維長さ10μm〜3000μm
のアルミナシリケートセラミックファイバである。この
混練物を適当な粘度に調整することにより、シール材層
用ペースト18を作製した。このようなシール材層用ペ
ースト18をハニカムフィルタF1の外周面に均一に塗
布した後、ハニカムフィルタF1の外周面同士を互いに
密着させた。この状態で50℃〜100℃×1時間の乾
燥を行ってセラミック質シール材層15を硬化させ、各
ハニカムフィルタF1を一体化することにより、所望の
フィルタコア部材21を得た。
【0054】(2)カオリン(15重量%)、アルミナ
(23重量%)、タルク(38重量%)からなる原料を
粉砕して粒度調整した後、この混合物に有機バインダ
(9重量%)及び水(15重量%)を配合し、よく混練
した。次に、前記混練物に可塑剤と潤滑剤とを少量加え
てさらに混練したものを押出成形することにより、ハニ
カム状の生成形体を得た。次に、この生成形体をマイク
ロ波乾燥機を用いて乾燥した後、成形体の貫通孔12を
多孔質コーディエライト製の封止用ペーストによって封
止した。次いで、再び乾燥機を用いて封止用ペーストを
乾燥させた。端面封止工程に続いて、この乾燥体を従来
公知の条件により脱脂、仮焼成、本焼成した。その結
果、四角柱状の多孔質コーディエライト製の柱状部材2
2a(33mm×33mm×167mm)を得た。上記
柱状部材22aの熱伝導率は2W/m・K(RT),1
W/m・K(700℃)、ビッカース硬さは1200k
g/mm2、3点曲げ強度は2.8MPa、ヤング率は
30GPaであった。
【0055】(3)次に、12個の柱状部材22aの外
周面に上記シール材層用ペースト18を塗布するととも
に、それらをフィルタコア部材21の外側に配置し、こ
の状態で各柱状部材22aの外周面をフィルタコア部材
21の外周面に接着した。同様に、このとき各柱状部材
22aの外周面同士も接着した。この状態で50℃〜1
00℃×1時間の乾燥を行ってセラミック質シール材層
15を硬化させ、フィルタコア部材21と柱状部材22
aとからなるフィルタ接着構造物Mを得た。 (外形カット工程)続く外形カット工程では、接着工程
を経て得られた断面正方形状のフィルタ接着構造物Mを
研削し、全体として断面円形状のフィルタ接着構造物M
を作製した。その後、露出した外周面全体に前記シール
材層用ペースト18を均一に塗布した。そして、50℃
〜150℃×1時間の条件で乾燥・硬化することにより
厚さ1.0mmの外周コート層16を形成し、最終的に
実施例のセラミックフィルタ集合体9(直径135mm
×長さ167mm)を完成させた。なお、研削加工はダ
イヤモンドカッターを用いて行った。 (比較例の作製)比較例では、基本的に実施例の作製条
件に従って、同じ形状かつ同じ大きさのセラミックフィ
ルタ集合体9を完成させた。ただし、16個とも多孔質
炭化珪素焼結体製のハニカムフィルタF1を用いた。 (評価試験の方法及び結果)集合体9の中心部(図2に
てP1で示される位置)及び外周部(図2にてP2,P
3で示される位置)の3ヶ所に熱電対を埋め込んだ。こ
の後、集合体9の周囲に断熱材10を巻き付けたもの
を、ケーシング8内に収容した。この状態で実際に排気
ガスを供給した。さらに、所定時間経過後にヒータを加
熱して再生を行うとともに、前記熱電対によって再生時
の最高到達温度Ta,Tb,Tc(℃)をそれぞれ測定
した。それらの最大温度差(ΔT(℃))を求めた。
【0056】その結果、実施例では、最大温度差ΔTは
せいぜい50℃程度であってそれほど大きい値にはなら
ず、熱衝撃による集合体9の破損も認められなかった。
また、再生終了後に集合体9を取り外して集合体9を軸
線方向に沿って切断し、切断面の肉眼観察を行ったとこ
ろ、中心部にも外周部にもススの燃え残りは認められな
かった。ゆえに、実施例では効率のよい再生が行われて
いたことが実証された。
【0057】これに対して比較例では、温度差ΔTが1
00℃であって実施例に比べてかなり大きい値となっ
た。ゆえに、熱衝撃により集合体9が破損しやすい状態
にあることが示唆された。また、再生終了後に集合体9
の切断面を肉眼観察したところ、外周部にススの燃え残
りが認められた。ゆえに、比較例では効率のよい再生が
行われていなかったことが実証された。
【0058】また、実施例のほうがススの燃焼速度が速
くなる傾向が認められ、それゆえ再生に要する時間も実
施例のほうが短かった。従って、本実施形態によれば以
下のような効果を得ることができる。
【0059】(1)本実施形態では、上記のごとく低熱
伝導部材22を配置したことにより、集合体9の外周部
における断熱効果が高くなり、集合体9の外周面からケ
ーシング8側に熱が逃げにくくなる。その結果、集合体
9の外周部の温度が上がりやすくなり、集合体9の中心
部との温度差が小さくなる。つまり、集合体9が均一に
加熱されることにより、内部に大きな応力が発生しにく
くなり、熱衝撃による集合体9の破損を防止することが
できる。また、集合体9の均一な加熱が達成できる結
果、集合体9の外周部におけるススの燃え残りが解消さ
れ、再生効率も確実に向上する。
【0060】(2)このセラミックフィルタ集合体9で
は、低熱伝導部材22としてセラミック多孔質体が用い
られている。多孔質体は比表面積が大きく、それ自身が
フィルタの一部として機能するという利点がある。この
ため、フィルタコア部材21の大型化を伴わなくても所
定の濾過能力を維持することができる。また、セラミッ
ク材料は一般的に熱に強く排気ガスの温度にも十分耐え
得るので、長時間使用したとしても集合体9の耐熱性が
損なわれるようなことはない。
【0061】(3)この集合体9における低熱伝導部材
22は、軸線方向に沿って延びる多数のセルの端部が交
互に封止されたハニカム構造体である。従って、これを
用いて集合体9を構成することにより、集合体9の濾過
能力を高いレベルに確実に維持することができる。しか
も、圧力損失の増大を回避することができる。
【0062】(4)この集合体9における低熱伝導部材
22は、多孔質コーディエライト製である。多孔質コー
ディエライトは、炭化珪素を主成分とする非酸化物系の
セラミック多孔質体ほど硬質ではなく、しかも廉価であ
る。そして、このような低熱伝導部材22の形成材料と
して極めて好適なものを用いることにより、低熱伝導部
材22の低コスト化及び製造容易化を確実に達成するこ
とができる。
【0063】(5)この集合体9では、フィルタコア部
材21と各低熱伝導部材22とがセラミック質シール材
層15により互いに接着されている。従って、例えば通
常の樹脂系接着剤を用いて接着したような場合とな異な
り、排気ガスの熱に晒されたとしても高い接着強度を維
持することができる。よって、フィルタコア部材21と
各低熱伝導部材22との界面にクラックが生じるような
こともなく、当該界面におけるシール性が悪化するとい
ったことも防止される。
【0064】(6)本実施形態では、柱状部材22aを
フィルタコア部材21の外側に配置してセラミック質シ
ール材層15にて接着した後、柱状部材22aの一部を
除去して全体の外形形状を整えることにより、集合体9
を製造している。低熱伝導部材22となる柱状部材22
aは、相対的に硬度の低いセラミック材料からなるた
め、切削加工によってその一部を困難なく除去すること
ができ、全体を所望の外形形状に整えることができる。
よって、この製造方法によれば、比較的容易にかつ低コ
ストで集合体9を製造することができる。 [第2の実施形態]次に、本発明を具体化した実施形態
2を図5(a)〜(c)に基づいて説明する。ここでは
実施形態1と相違する点を主に述べ、共通する点につい
ては同一部材番号を付すのみとしてその説明を省略す
る。
【0065】実施形態1では1種の低熱伝導部材22を
用いて集合体9が構成されていたのに対し、本実施形態
では熱伝導性の異なる2種の低熱伝導部材22,23を
用いて集合体9が構成されている。
【0066】第1の低熱伝導部材22は、フィルタコア
部材21を構成するセラミック多孔質体よりも熱伝導率
の低いセラミック材料からなる。第1の低熱伝導部材2
2は、フィルタコア部材21の辺部外側に配置された状
態でフィルタコア部材21の外周面にセラミック質シー
ル材層15を介して接着されている。本実施形態では、
第1の低熱伝導部材22として、実施形態1にて記載し
た「低熱伝導部材22」と同じものを8個用い、集合体
9を構成している。
【0067】第2の低熱伝導部材23は、第1の低熱伝
導部材22を構成するセラミック材料よりもさらに熱伝
導率の低いセラミック材料からなり、具体的には0.0
1W/m・K(RT)〜1W/m・Kのセラミック材料
からなる。また、第2の低熱伝導部材23を構成するセ
ラミック材料のビッカース硬さ、3点曲げ強度、ヤング
率は実施形態1と同程度であることがよい。
【0068】第2の低熱伝導部材23は、フィルタコア
部材21の角部外側に配置されるとともに、隣接する第
1の低熱伝導部材22の外周面に前記セラミック質シー
ル材層15を介して接着されている。本実施形態では、
第2の低熱伝導部材23を4個用いて集合体9が構成さ
れている。
【0069】ここで、第2の低熱伝導部材23の化学組
成は、第1の低熱伝導部材22の化学組成と異なってい
てもよいほか、等しくてもよい。第1の低熱伝導部材2
2及び第2の低熱伝導部材23として同種のセラミック
材料(本実施形態ではともに多孔質コーディエライト)
を選択した場合に、両者の熱伝導率を異ならせる方法を
以下に列挙する。例えば、第1の低熱伝導部材22の気
孔率を、第2の低熱伝導部材23のそれよりも大きな値
に設定する。第1の低熱伝導部材22の気孔径を、第2
の低熱伝導部材23のそれよりも大きな値に設定する。
第1の低熱伝導部材22の密度を、第2の低熱伝導部材
23のそれよりも大きな値に設定する。第1の低熱伝導
部材22のセル壁を、第2の低熱伝導部材23のそれよ
りも厚く設定する。
【0070】次にこの集合体9の製造方法を説明する。
基本的には実施形態1の手順に従ってハニカムフィルタ
F1を8個作製し、これらを上記セラミック質シール材
層15にて接着・一体化しておく。また、熱伝導率の異
なる二種の柱状部材22a,23aをそれぞれ複数個ず
つ作製しておく。この場合、1つの集合体9を製造する
ためには、熱伝導率が相対的に大きい柱状部材22aが
8個必要になり、熱伝導率が相対的に小さい柱状部材2
3aが4個必要になる(図5(a)参照)。
【0071】そして、各柱状部材22a,23aの外周
面に上記シール材層用ペースト18を塗布するととも
に、第1の低熱伝導部材22となる柱状部材22aをフ
ィルタコア部材21の辺部外側に配置する。また、第2
の低熱伝導部材23となる柱状部材23aをフィルタコ
ア部材21の辺部外側に配置する。このような状態でフ
ィルタコア部材21、柱状部材22a,23aの外周面
を互いにセラミック質シール材層15を介して接着し、
所定の乾燥を行う。その結果、図5(b)に示すような
フィルタ接着構造物Mを得る。さらに、このフィルタ接
着構造物Mを外形カットして、断面円形状のセラミック
フィルタ集合体9とする。
【0072】さて、図5(c)に示す断面円形状の集合
体9の場合、フィルタコア部材21の角部外側箇所のほ
うがフィルタコア部材21の辺部外側箇所に比べて通常
肉薄になる。つまり、フィルタコア部材21の角部外側
箇所のほうが熱伝達経路が短くなり、そこからケーシン
グ8側に熱が逃げやすい。本実施形態では、フィルタコ
ア部材21の角部外側箇所の熱伝導性が、フィルタコア
部材21の辺部外側箇所の熱伝導性よりもさらに低くな
っている。従って、より確実に断熱効果を向上させるこ
とができる。それゆえ、強度及び再生効率にいっそう優
れたセラミックフィルタ集合体9を実現することができ
る。 [第3の実施形態]次に、本発明を具体化した実施形態
3を図6(a),(b)に基づいて説明する。ここでは
実施形態1と相違する点を主に述べ、共通する点につい
ては同一部材番号を付すのみとしてその説明を省略す
る。
【0073】本実施形態では結果的に実施形態1とほぼ
同様の集合体9を得るにあたり、実施形態1とは異なる
製造方法を実施している。ここでは、接着工程後に外形
カットを行って所望形状の低熱伝導部材22とするので
はなく、所望形状の低熱伝導部材24,25をあらかじ
め作製したうえでその接着工程を行うことを特徴とす
る。本実施形態では、断面積及び断面形状の異なる2種
の低熱伝導部材24,25を2つずつ用意している。
【0074】あらかじめ作製される前記低熱伝導部材2
4,25は、1つの外周面が凸状曲面になっている。こ
の凸状曲面は、後に集合体9の外周面の一部を構成する
ものである。低熱伝導部材24,25は、フィルタコア
部材21を構成するセラミック多孔質体よりも熱伝導率
の低いセラミック材料、本実施形態では多孔質コーディ
エライトからなる。
【0075】接着工程では、低熱伝導部材24,25に
おける凸状曲面以外の面に上記シール材層用ペースト1
8を塗布するとともに、凸状曲面を外側に向けた状態で
低熱伝導部材24,25を配置する。このような状態で
フィルタコア部材21及び低熱伝導部材24,25の外
周面を互いにセラミック質シール材層15を介して接着
し、所定の乾燥を行う。その結果、図6(b)に示すよ
うな断面円形状のセラミックフィルタ集合体9が得られ
る。
【0076】上記のごとく、本実施形態の製造方法によ
れば、切削加工による外形カット工程を経ることなく所
望形状のセラミックフィルタ集合体9を得ることができ
る。ゆえに、外形カット工程がない分だけ製造工程全体
が簡略化され、比較的容易にかつ低コストで集合体9を
製造することができる。また、製造時に切削屑が生じな
いため、周囲を汚す心配もないという利点もある。
【0077】なお、本発明の実施形態は以下のように変
更してもよい。 ・ 外形カット工程によって集合体9の全体形状を断面
円形状に研削加工するのみならず、例えば以下のような
断面円形状以外の形状に研削加工してもよい。図7
(c)には、研削加工を経て断面略おにぎり状に形成さ
れた集合体9が示されている。図8(c)には、研削加
工を経て断面略小判状(断面略トラック状)に形成され
た集合体9が示されている。勿論、集合体9の断面形状
は略楕円状などであっても構わない。
【0078】・ 低熱伝導部材22は、必ずしもフィル
タコア部材21の外側全体を完全に包囲するように配置
されていなくてもよく、図8(a)〜(c)の別例のご
とく外側の一部にのみ配置されていてもよい。
【0079】・ フィルタコア部材21の断面形状は、
前記各実施形態のような断面矩形状のみに限定されるこ
とはなく、例えば図8(a)〜(c)の別例のように非
矩形状(例えば略十字状)であってもよい。
【0080】・ 低熱伝導部材22はフィルタコア部材
21の外側に1周のみ配置(即ち最外周にのみ配置)さ
れていてもよいほか、2周以上配置されていてもよい。 ・ 各実施形態のようなセラミック材料製の低熱伝導部
材22に代えて、例えば金属製(特には多孔質金属製)
の低熱伝導部材を採用することも可能である。
【0081】・ 低熱伝導部材22の材料として、無機
材料からなる多孔質体のみに限定されることはなく、無
機繊維の凝集物などを用いてもよい。 ・ フィルタコア部材21を構成している柱状ハニカム
フィルタF1は断面正方形状に限定されず、例えば断面
長方形状、断面六角形状等であってもよい。
【0082】次に、特許請求の範囲に記載された技術的
思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技
術的思想を以下に列挙する。 (1) 多孔質炭化珪素焼結体からなる複数の四角柱状
ハニカムフィルタの外周面同士を、炭化珪素を含むセラ
ミック質シール材層を介して結束することにより、前記
各ハニカムフィルタを一体化してなるフィルタコア部材
と、軸線方向に沿って延びる多数のセルの端部が交互に
封止された多孔質コーディエライト製の柱状ハニカム構
造体からなり、前記フィルタコア部材の外側に配置され
た状態で同フィルタコア部材の外周面に、炭化珪素を含
むセラミック質シール材層を介して結束された複数の低
熱伝導部材とを備えるセラミックフィルタ集合体。
【0083】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜7に記
載の発明によれば、強度及び再生効率に優れたセラミッ
クフィルタ集合体を提供することができる。
【0084】特に請求項5,6に記載の発明によれば、
製造容易かつ比較的安価なセラミックフィルタ集合体を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した第1実施形態の排気ガス浄
化装置の概略断面図。
【図2】第1実施形態の排気ガス浄化装置に用いられる
セラミックフィルタ集合体の正面図。
【図3】第1実施形態のセラミックフィルタ集合体の使
用状態における断面図。
【図4】(a)〜(c)は第1実施形態のセラミックフ
ィルタ集合体の製造手順を説明するための概略図。
【図5】(a)〜(c)は第2実施形態のセラミックフ
ィルタ集合体の製造手順を説明するための概略図。
【図6】(a),(b)は第3実施形態のセラミックフ
ィルタ集合体の製造手順を説明するための概略図。
【図7】(a)〜(c)は別例のセラミックフィルタ集
合体の製造手順を説明するための概略図。
【図8】(a)〜(c)は別例のセラミックフィルタ集
合体の製造手順を説明するための概略図。
【符号の説明】
9…セラミックフィルタ集合体、15…セラミック質シ
ール材層、21…フィルタコア部材、22,23,2
4,25…低熱伝導部材、22a,23a…柱状部材、
F1…角柱状ハニカムフィルタ。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炭化珪素を主成分とする非酸化物系のセラ
    ミック多孔質体からなる複数の柱状ハニカムフィルタの
    外周面同士をセラミック質シール材層を介して結束する
    ことにより、前記各ハニカムフィルタを一体化してなる
    フィルタコア部材と、 前記フィルタコア部材を構成するセラミック多孔質体よ
    りも熱伝導率の低い材料からなり、前記フィルタコア部
    材の外側に配置された状態で同フィルタコア部材の外周
    面にセラミック質シール材層を介して結束された低熱伝
    導部材とを備えるセラミックフィルタ集合体。
  2. 【請求項2】炭化珪素を主成分とする非酸化物系のセラ
    ミック多孔質体からなる複数の柱状ハニカムフィルタの
    外周面同士をセラミック質シール材層を介して結束する
    ことにより、前記各ハニカムフィルタを角柱状に一体化
    してなるフィルタコア部材と、 前記フィルタコア部材を構成するセラミック多孔質体よ
    りも熱伝導率の低いセラミック材料からなり、前記フィ
    ルタコア部材の辺部外側に配置された状態で同フィルタ
    コア部材の外周面にセラミック質シール材層を介して結
    束された第1の低熱伝導部材と、 前記第1の低熱伝導部材を構成するセラミック材料より
    もさらに熱伝導率の低いセラミック材料からなり、前記
    フィルタコア部材の角部外側に配置されるとともに、隣
    接する前記第1の低熱伝導部材の外周面にセラミック質
    シール材層を介して結束された第2の低熱伝導部材とを
    備えるセラミックフィルタ集合体。
  3. 【請求項3】前記低熱伝導部材はセラミック多孔質体で
    あることを特徴とする請求項1または2に記載のセラミ
    ックフィルタ集合体。
  4. 【請求項4】前記低熱伝導部材は、軸線方向に沿って延
    びる多数のセルの端部が交互に封止されたハニカム構造
    体であることを特徴とする請求項3に記載のセラミック
    フィルタ集合体。
  5. 【請求項5】前記低熱伝導部材は、前記フィルタコア部
    材を構成するセラミック多孔質体よりも硬度の低いセラ
    ミック材料からなることを特徴とする請求項1乃至4の
    いずれか1項に記載のセラミックフィルタ集合体。
  6. 【請求項6】前記低熱伝導部材は、多孔質コーディエラ
    イト製であることを特徴とする請求項5に記載のセラミ
    ックフィルタ集合体。
  7. 【請求項7】前記セラミックフィルタ集合体は、断面円
    形状または断面楕円形状であることを特徴とする請求項
    1乃至6のいずれか一項に記載のセラミックフィルタ集
    合体。
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