JP2003274469A - フラットパネルスピーカー取付けブラケット - Google Patents

フラットパネルスピーカー取付けブラケット

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JP2003274469A
JP2003274469A JP2002073867A JP2002073867A JP2003274469A JP 2003274469 A JP2003274469 A JP 2003274469A JP 2002073867 A JP2002073867 A JP 2002073867A JP 2002073867 A JP2002073867 A JP 2002073867A JP 2003274469 A JP2003274469 A JP 2003274469A
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JP2002073867A
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Satoshi Iinuma
聡 飯沼
Kazuya Suzuki
一也 鈴木
Kenichi Tanaka
健一 田中
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Nagase and Co Ltd
Takehiro Co Ltd
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Nagase and Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カーオーディオなどの特定用途に使用される
フラットパネルスピーカーを、基材に対して、スピーカ
ーの音質特性を損なうことなく容易に固定および脱着す
ることができ、さらにその脱着によってフラットパネル
スピーカーが損傷する可能性を低減し得る、フラットパ
ネルスピーカー取付けブラケットを提供すること。 【解決手段】 フラットパネルスピーカーを基材に間接
的に固定するためのブラケットが開示されており、本発
明のブラケットはフラットパネルスピーカーのサブパネ
ル面と接触するアッパーカバーと、フラットパネルスピ
ーカーの振動面と接触するアンダーカバーとを備え、そ
してアッパーカバーとアンダーカバーとがフラットパネ
ルスピーカーを挟持し得る構成でなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フラットパネルス
ピーカー取付けブラケットに関し、より詳細にはフラッ
トパネルスピーカー自体を損傷させることなく、基材に
対して容易に固定および脱着することのできる、ブラケ
ットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、オーディオ機器では、音質を
向上させるための種々の開発が行われている。このよう
なオーディオ機器に所望されるものの1つに、スピーカ
ーの音響特性が挙げられる。
【0003】例えば、ホームオーディオの分野において
は、スピーカーの音響特性を向上させるために、バッフ
ル板とともに通常一緒に備えられるエンクロージャの改
良が行われている。エンクロージャは、スピーカーの後
面から放射される音を包み込み、スピーカーの前後面に
おける音の干渉による音響特性の低下を防止するために
使用される。
【0004】他方、カーオーディオの分野においては、
自動車自体のサイズ制限および軽量化の観点から、エン
クロージャを用いてホームオーディオと同等の音響特性
を得ることは比較的困難である。これに代わり、カーオ
ーディオに使用されるリアスピーカーは、このリアスピ
ーカーの背面をトランクルーム内に貫通させて、トラン
クルーム自体にエンクロージャの役割を果たすように構
成されている。しかし、トランクルームに収納される荷
物の量によってトランクルーム内の空間容積が異なるた
め、リアスピーカーは常に同一の音響特性を得ることが
できない。
【0005】また、カーオーディオに使用されるスピー
カーおいては、ホームオーディオには要求されない耐久
性も所望される。例えば、夏季には、炎天下で車室内の
温度が90℃付近まで上昇する一方、冬季には零下まで
低下することがある。また、ドアトリムに取付けられた
スピーカーでは、降雨等で濡れた搭乗者の靴が当該スピ
ーカーに触れる恐れがある。これらによるスピーカーの
動作不良および/または音質低下を回避するために、カ
ーオーディオ用スピーカーは、耐熱性、耐湿性、撥水性
などの優れた耐久性を有することが必要である。
【0006】さらに、近年、自動車自体のさらなる軽量
化、およびより広い室内を確保するためのアクセサリー
の小型化が進み、それに伴って、スピーカーの性能自体
についての改良が求められている。例えば、搭乗者の着
座位置によって生じる音響特性の違いを緩慢にするため
のフロント、センター、およびリアに配置されるスピー
カーの各チャンネルの音圧特性に対する個別設定も重要
である。
【0007】このような点から、カーオーディオの分野
においては、ホームオーディオとは全く別のスピーカー
が独自に開発されている。その結果、これら要求を満足
するカーオーディオ用スピーカーは優れた耐久性を有す
る一方、比較的高価とならざるを得ない。
【0008】カーオーディオ用スピーカーは、自動車の
ドアトリム、インストルメンタルパネル、リヤトレイな
どの特定の内装部品に、音響特性に応じてツィーター、
ウーハーなどのスピーカーが合計2個〜10個設けられ
ている。これら場所に設けられる各スピーカーは、通
常、ネジまたは接着剤で直接的に固定されている。しか
し、このような固定を行うと、事故による内装部品の修
理または交換において脱着に時間がかかる、作業性に劣
る、あるいはスピーカー自体を損傷する恐れがある、と
いう問題がある。また、廃車後の各パーツのリサイクル
を考慮しても、取外しに多くの時間が必要となり、充分
満足し得るものではない。
【0009】近年、カーオーディオ用スピーカーには、
従来のコーン形スピーカーとは別にフラットパネルスピ
ーカーと呼ばれる平板型のスピーカーを用いる開発が行
われている。フラットパネルスピーカーは、コーン形ス
ピーカーに比べてスピーカーのサイズをより小さくする
ことができるので、自動車により広い居住空間を提供す
ることができる。しかし、フラットパネルスピーカーは
より精密な構造でなるため、固定および脱着の際、取扱
いにはより注意が必要とされる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題の解
決を課題とするものであり、その目的とするところは、
カーオーディオなどの特定用途に使用されるフラットパ
ネルスピーカーを、基材に対して、スピーカーの音質特
性を損なうことなく容易に固定および脱着することがで
き、さらにその脱着によってフラットパネルスピーカー
が損傷する可能性を低減し得る、フラットパネルスピー
カー取付けブラケットを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、フラットパネ
ルスピーカーを基材に間接的に固定するためのブラケッ
トであって、フラットパネルスピーカーのサブパネル面
と接触するアッパーカバーと、該フラットパネルスピー
カーの振動面と接触するアンダーカバーとを備え、そし
て該アッパーカバーと該アンダーカバーとが該フラット
パネルスピーカーを挟持し得る。
【0012】好ましい実施態様では、上記フラットパネ
ルスピーカーのサブパネル面は、上記アッパーカバーに
放射状に設けられた複数のリブと接触する。
【0013】好ましい実施態様では、上記アッパーカバ
ーと前記アンダーカバーとがヒンジを介して一体化され
ている。
【0014】好ましい実施態様では、上記アンダーカバ
ーは、上記フラットパネルスピーカーのフレームエッジ
の一部をスライド収容し得る把持部を備える。
【0015】さらに好ましい実施態様では、上記アンダ
ーカバーはさらに、上記フラットスピーカーのフレーム
エッジのうち、上記把持部に収容されないエッジ部分と
係合し得る少なくとも1つのフックを備える。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を用いて説明
する。
【0017】図1は、本発明のフラットパネルスピーカ
ー取付けブラケットの一例を説明するための当該ブラケ
ットの斜視図である。
【0018】本発明のフラットパネルスピーカー取付け
ブラケット100は、フラットパネルスピーカーのサブ
パネル面と接触するアッパーカバー102と、該フラッ
トパネルスピーカーの振動面と接触するアンダーカバー
104とを備える。
【0019】アッパーカバー102は、後述するフラッ
トパネルスピーカーのサブパネル面を連続または不連続
に包囲し得る側壁面112を備える。さらにアッパーカ
バー102は、好ましくは側壁面112を構成する面に
対してほぼ垂直な方向に、平面状または碗状のルーフ面
110を有する。ルーフ面110の大きさは、後述する
フラットパネルスピーカーのサブパネル面を収納し得る
大きさであれば特に限定されない。ルーフ面110の形
状もまた特に限定されない。フラットパネルスピーカー
のサブパネル面の形状に合わせて、円形、矩形または他
の任意の形状のいずれであってもよい。アッパーカバー
102はまた、側壁部112の一部を切り欠いてルーフ
面110とほぼ平行に延びるアッパーケーブルガイド1
14を備える。
【0020】本発明のブラケットにフラットパネルスピ
ーカーが収容される場合、フラットパネルスピーカーの
サブパネル面は、アッパーカバー102内のルーフ面1
10と直接接触するか、あるいは図1に示されるよう
に、ルーフ面110と側壁部112との両方に対してほ
ぼ垂直な方向に設けられた複数のリブ116と接触する
かのいずれであってもよい。なお、リブ116の形状
は、L字型、直角三角形またはその他任意の形状のいず
れであってもよい。これら形状は収容されるフラットパ
ネルスピーカーのサブパネル面の形状に合わせて当業者
により適宜選択される。
【0021】アッパーカバー102に複数のリブ116
が設けられる場合、リブ116は、ループ面110上に
放射状に設けられていることが好ましく、各リブの間隔
はほぼ等しい角度で設計されていることがさらに好まし
い。リブ116がこのように配置されることにより、フ
ラットパネルスピーカーのサブパネル面はより均一にア
ッパーカバーと接触し、アッパーカバー102内でフラ
ットパネルスピーカーをさらに安定して保持することが
できる。
【0022】アンダーカバー104は、ほぼ平面状のボ
トム面120と、ボトム面120の全周にわたって設け
られた側壁部122とを備える。ボトム面120の大き
さは、後述するフラットパネルスピーカーの振動面より
も大きく設計されていることが好ましい。
【0023】ボトム面120は、基材に取り付けられる
際に使用される手段によって、その面に加工が施されて
いる場合がある。
【0024】例えば、本発明のブラケットが基材に対
し、リベット、ビスのような取付手段を用いて取り付け
られる場合は、図1に示されるように、本発明のブラケ
ット100は、ボトム面120上に複数の取付ホール1
23が設けられていることが好ましい。リベットなどの
取付手段は、これら取付ホール123を介して、ブラケ
ットを基材に取り付けることができる。
【0025】他方、本発明のブラケットが基材に対し、
接着剤、両面テープなどの取付手段を用いて取り付けら
れる場合は、図2に示されるように本発明のブラケット
200は、アンダーカバー204のボトム面220上に
特に加工は施される必要はない。
【0026】再び図1を参照すると、本発明のブラケッ
ト100において、アンダーカバー104の側壁部12
2には、フラットパネルスピーカーのフレームエッジの
一部をスライド収容し得る把持部126を備えているこ
とが好ましい。
【0027】把持部126は、側壁部122を構成する
面に対し垂直に突出した形状を有し、フラットパネルス
ピーカーのフレームエッジを一方向からスライドさせる
ことにより、そのエッジをボトム面120と把持部12
6との間で収容することができる。把持部126は、フ
ラットパネルスピーカーのフレームエッジをスライドに
より収容し得るものであれば、側壁部122上に複数個
(すわなち、不連続に)設けられていてもよい。把持部
126は、アンダーカバー104内でフラットパネルス
ピーカーのフレームエッジをより安定して保持するため
に、当該フレームエッジのうち、多くても連続して半周
部分までをスライド収納するように設けられていること
が好ましい。
【0028】アンダーカバー104はまた、ボトム面1
20上に、フラットパネルスピーカーのフレームエッジ
のうち、上記把持部126に収容されないエッジ部分と
係合し得る少なくとも1つのフック128を備えている
ことが好ましい。フック128はその先端部において、
フラットパネルスピーカーのフレームエッジに係合し、
上記把持部126とともに、アンダーカバー104内で
フラットパネルスピーカーをより安定して保持させるこ
とができる。
【0029】さらに、アンダーカバー104は、好まし
くは、側壁部122の一部を切り欠いてボトム面120
とほぼ平行に延びるアンダーケーブルガイド124を備
える。アンダーケーブルガイド124は、アンダーカバ
ー104と上記アッパーカバー102とが嵌め合わされ
た際に、アッパーケーブルガイド114と対向して、ほ
ぼ矩形の穴でなるケーブルガイドを形成することができ
る。このケーブルガイドは、フラットスピーカーに接続
されたスピーカーケーブルをブラケット100から外部
に導き出すための役割を果たす。そのため、アッパーケ
ーブルガイド114およびアンダーケーブルガイド12
4のそれぞれにおける側壁部の切り欠き深さh1および
h2は、それら深さの合計がスピーカーケーブルの外径
よりも大きく設定されている。
【0030】アッパーカバー102とアンダーカバー1
04の側壁部112、122は、フラットパネルスピー
カー全体を包囲し得るように、ほぼ同様の大きさあるい
は一方が他方を覆うことのできる大きさに設計されてい
る。本発明のブラケットはまた、アッパーカバーおよび
アンダーカバーの側壁部一部を接続しかつ折り曲げ可能
に設計されたヒンジ133を介して一体的に成形されて
もよい。さらに、側壁部112、122には、ヒンジ1
33と対抗する側において、アンダーカバー104とア
ッパーカバー102とをより確実に固定させるために、
突起部135および突起受容部137のような、対応す
る係合手段がそれぞれ設けられていてもよい。
【0031】本発明のフラットパネルスピーカー取付け
ブラケットの材質は、特に限定されないが、例えば、合
成樹脂、金属、木材およびそれらの複合体でなる。合成
樹脂の例としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポ
リスチレン、ABS、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リ塩化ビニルなどの熱可塑性樹脂;ならびにフェノール
樹脂などの熱硬化性樹脂が挙げられる。金属の例として
は、ステンレススチール、アルミニウムおよび銅が挙げ
られる。木材の例としては合板が挙げられる。本発明の
ブラケットは、上記材料を、当業者により周知の手段を
用いて射出成形、真空成形、圧空成形、注型、または切
削することにより製造される。
【0032】本発明のブラケットが使用可能なフラット
パネルスピーカーは、例えば、概して図3の(a)、
(b)および(c)に示されるような形状を有するスピ
ーカー10、20、30であって、当該スピーカーのう
ち音を発する側、または振動板が形成されている側で構
成される振動面12と、振動面と反対の面側に位置する
サブパネル面14とを備え、好ましくはフレームエッジ
16を備えているものであれば、任意のフラットパネル
スピーカーを使用することができる。本発明のブラケッ
トにおいて使用可能なフラットパネルスピーカーの例と
しては、特表平11−512262号に記載されるよう
な、分布式モード音放射体基材に取付けて使用されるト
ランスデューサ形スピーカー、ならびにブラットハラー
形、ガムーゾン形およびシングルガムーゾン形スピーカ
ーが挙げられる。
【0033】ここで、トランスデューサ方スピーカーが
用いられる場合、スピーカーから発せられた音は当該ス
ピーカーの振動面から本発明のブラケットのアンダーカ
バー内に設けられたボトム面に伝わり、その結果、基材
を振動させて音を外部に発することができる。
【0034】他方、別のフラットパネルスピーカーが使
用される場合、アンダーカバー内のボトム面には、スピ
ーカーから発せられる音を阻害しないように、開放部が
設けられてもよい。このような開放部は、上記フラット
パネルスピーカーの振動面の大きさに沿って、若干小さ
く設けられた単一の孔;メッシュ;規則的に配置された
多数の孔でなるマルチホール形;同心円状でかつ異なる
半径から構成される複数のスリットを有する円環状形;
または同心円状でかつ放射方向に延びる複数のスリット
を有するラジアル型のいずれの形状を有していてもよ
い。
【0035】次に、本発明のフラットパネルスピーカー
取付けブラケットを用いて、フラットパネルスピーカー
を自動車用リアトレイに間接的に固定する手法について
説明する。
【0036】図4は、本発明のブラケットを用いてフラ
ットパネルスピーカーを固定した自動車のリアトレイの
斜視図である。リアトレイ40は、ポリプロピレンまた
はケナフのような比較的硬質の材料でなる取付基材42
と、ファブリックまたは皮革のような材料でなる表皮材
44とを備える。本発明のブラケット100は、例え
ば、図4に示されるリアトレイ40の破線に示される位
置に内側(図面の裏側)から配置されている。リアトレ
イ40へのブラケット100の取付け位置は特に限定さ
れず、当業者によりカーオーディオとしてスピーカーの
音響特性を最も効果的に向上させる位置に配置される。
【0037】図5は、本発明のブラケットを用いてフラ
ットパネルスピーカーを基材に固定した状態を説明する
ための、図4のA−A’線の方向における自動車用リア
トレイ40の一部切欠き断面図である。
【0038】本発明のブラケット100は、アンダーカ
バー104内の取付けホールを介してリアトレイ40の
取付基材42にリベット50で固定されている。フラッ
トパネルスピーカー30は、本発明のブラケット100
内に配置されている。
【0039】ここで、フラットパネルスピーカー30の
サブパネル面は、本発明のブラケットを構成するアッパ
ーカバー102内の複数のリブ116と接触する一方、
フラットパネルスピーカー30の振動面12は、本発明
のブラケットを構成するアンダーカバー104内のボト
ム面120と接触している。図5に示されるフラットパ
ネルスピーカー30においてはまた、フレームエッジ1
6の一部分がブラケットのアンダーカバー104内に設
けられた把持部126とボトム面120との間に配置さ
れ、フレームエッジ16の他の部分がアンダーカバー1
04内のフック128と係合している。フラットパネル
スピーカー30に電気的に接続されたケーブル32は、
アッパーカバー102とアンダーカバー104とを合わ
せることにより形成されたケーブルガイド150を通っ
て、本発明のブラケット100の外側に導き出されてい
る。
【0040】本発明のブラケットを用いて、フラットパ
ネルスピーカーを基材に取付ける方法の一例を、図5を
参照して説明する。ただし、取付方法はこれに限定され
ない。
【0041】まず、自動車用リアトレイを構成する取付
基材42の所望の位置に、本発明のブラケットのアンダ
ーカバー104がリベット、ビスなどを用いて固定され
る。また、取付基材42には必要に応じて表皮材44が
被せられる。図5においては、リアトレイ40は取付け
基材42と表皮材44との積層体で構成されているが、
この構成に限定されない。すなわち、リアトレイ40に
は、表皮材が設けられていなくてもよく、あるいはフラ
ットパネルスピーカーの音響特性に悪影響を及ぼさない
材質でなる他の部材が積層されていてもよい。
【0042】次いで、アンダーカバー104のフック1
28を一旦押し込み、フラットパネルスピーカーのフレ
ームエッジ16を、把持部126とボトム面120との
間にスライドさせる。さらに、フック128の先端部を
フレームエッジに係合させる。
【0043】最終的に、アンダーカバー104にアッパ
ーカバー102が被せられる。
【0044】このことにより、フラットパネルスピーカ
ー30は、図5の横方向においてはボトム面120、把
持部126およびフック128によって固定され、そし
て図5の縦方向においては、ボトム面120およびリブ
116によって固定される。その結果、フラットパネル
スピーカーを、接着剤、両面テープなどの手段を利用す
ることなく、本発明のブラケットによってリアトレイに
対し間接的かつ簡易に固定することができる。他方、フ
ラットパネルスピーカーを取り外す場合は、まず本発明
のブラケットのアッパーカバーを外し、フックを押し込
んでフラットパネルスピーカーをスライドさせることに
より極めて容易に取り外すこともできる。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、リアトレイなどを構成
する取付け基材に対し、フラットパネルスピーカーを容
易に固定することができる。他方、本発明のブラケット
を用いてフラットパネルスピーカーは、当該スピーカー
または基材の修理時または交換時においても短時間で脱
着することができる。さらに、その際のフラットパネル
スピーカー自体を損傷する危険性も回避される。その結
果、廃棄後のフラットパネルスピーカーおよび基材のリ
サイクルも容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフラットパネルスピーカー取付けブラ
ケットの一例を説明するための当該ブラケットの斜視図
である。
【図2】本発明のフラットパネルスピーカー取付けブラ
ケットの他の例を説明するための当該ブラケットの斜視
図である。
【図3】本発明のブラケットを用いて基材に固定可能
な、フラットパネルスピーカーの外観的形状を説明する
ための模式側面図であって、(a)はフラットパネルス
ピーカーの一例を表す図であり、(b)はフラットパネ
ルスピーカーの他の例を表す図であり、そして(c)は
フラットパネルスピーカーのさらに他の例を表す図であ
る。
【図4】本発明のブラケットを用いてフラットパネルス
ピーカーを固定した状態を説明するための自動車用リア
トレイの斜視図である。
【図5】本発明のブラケットを用いてフラットパネルス
ピーカーを基材に固定した状態を説明するための、図4
のA−A’線の方向における自動車用リアトレイの一部
切欠き断面図である。
【符号の説明】
フラットパネルスピーカー 10、20、30 振動面 12 サブパネル面 14 フレームエッジ 16 ケーブル 32 リアトレイ 40 取付基材 42 表皮材 44 リベット 50 ブラケット 100、200 アッパーカバー 102 アンダーカバー 104、204 ルーフ面 110 側壁面 112、122 アッパーケーブルガイド 114 リブ 116 ボトム面 120、220 取付ホール 123 アンダーケーブルガイド 124 把持部 126 フック 128 ヒンジ 133 突起部 135 突起受容部 137 ケーブルガイド 150
フロントページの続き (72)発明者 田中 健一 愛知県名古屋市中区丸の内三丁目14番18号 長瀬産業株式会社名古屋支店内 Fターム(参考) 5D017 AC01 AE11 AG01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フラットパネルスピーカーを基材に間接
    的に固定するためのブラケットであって、 フラットパネルスピーカーのサブパネル面と接触するア
    ッパーカバーと、該フラットパネルスピーカーの振動面
    と接触するアンダーカバーとを備え、そして該アッパー
    カバーと該アンダーカバーとが該フラットパネルスピー
    カーを挟持し得る、ブラケット。
  2. 【請求項2】 前記フラットパネルスピーカーのサブパ
    ネル面が、前記アッパーカバーに放射状に設けられた複
    数のリブと接触する、請求項1に記載のブラケット。
  3. 【請求項3】 前記アッパーカバーと前記アンダーカバ
    ーとがヒンジを介して一体化されている、請求項1また
    は2に記載のブラケット。
  4. 【請求項4】 前記アンダーカバーが、前記フラットパ
    ネルスピーカーのフレームエッジの一部をスライド収容
    し得る把持部を備える、請求項1から3のいずれかに記
    載のブラケット。
  5. 【請求項5】 前記アンダーカバーがさらに、前記フラ
    ットスピーカーのフレームエッジのうち、前記把持部に
    収容されないエッジ部分と係合し得る少なくとも1つの
    フックを備える、請求項4に記載のブラケット。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005277874A (ja) * 2004-03-25 2005-10-06 Pioneer Electronic Corp 同軸スピーカー装置及びその製造方法
FR3034729A1 (fr) * 2015-04-13 2016-10-14 Mecaplast France Element de garniture pour vehicule

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JP2005277874A (ja) * 2004-03-25 2005-10-06 Pioneer Electronic Corp 同軸スピーカー装置及びその製造方法
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