JP2003269139A - パティキュレートフィルタの再生制御装置 - Google Patents

パティキュレートフィルタの再生制御装置

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JP2003269139A
JP2003269139A JP2002065404A JP2002065404A JP2003269139A JP 2003269139 A JP2003269139 A JP 2003269139A JP 2002065404 A JP2002065404 A JP 2002065404A JP 2002065404 A JP2002065404 A JP 2002065404A JP 2003269139 A JP2003269139 A JP 2003269139A
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particulate filter
particulate
pressure
branch
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JP2002065404A
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Shuichi Nakamura
村 秀 一 中
Akira Kawakami
上 彰 川
Naomichi Koike
池 尚 道 小
Hisashi Akagawa
川 久 赤
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UD Trucks Corp
Original Assignee
UD Trucks Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 廉価で、燃費悪化を防止し、特殊な運転条
件、例えば始動直後や軽負荷運転にも対応出来、各種検
出手段の異常にも対応できるようなフェールセーフ機能
を有したパティキュレートフィルタの再生制御装置の提
供。 【解決手段】 排気系(4)の途中に設けた分岐部
(5)と、該分岐部(5)の下流に並列に配置された複
数の分岐管(6、7)と、該複数の分岐管(6、7)の
各々に介装された複数のパティキュレートフィルタ(F
1、F2)と、を有するパティキュレートフィルタの再
生制御装置において、前記分岐部(5)の下流側に前記
複数の分岐管(6、7)と並列のバイパス管(B)を設
け、前記パティキュレートフィルタ(F1、F2)は上
流側に電気ヒータ(Fh1、Fh2)を、下流側にフィ
ルタ本体(Ff1、Ff2)を内装し、前記複数の分岐
管(6、7)各々の前記分岐部(5)と前記複数のパテ
ィキュレートフィルタ(F1、F2)の間の領域、及び
前記バイパス管(B)、に切替え弁(V1、V2、V
b)を介装している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、内燃機関の電気ヒ
ータを用いた交互再生式パティキュレートフィルタの再
生制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディーゼルエンジンで排出される排気ガ
ス中に含まれる所謂「パティキュレートマター(P
M)」を除去する為のディーゼルパティキュレートフィ
ルタ(DPF)(以降、ディーゼルパティキュレートフ
ィルタを「DPF」と略記する)の1方式として、電気
ヒータ式が挙げられる。
【0003】電気ヒータ方式は、車両に搭載されるジェ
ネレータ(発電機)の容量がせいぜい2〜3kWである
為、電気ヒータの容量も限られる。しかし、フィルタに
捕集した煤の燃焼には600度の温度が必要であり、排
気全流を加熱するためには200kW程度が必要とな
る。
【0004】そこで、排気系に複数のDPFを並列に設
け、煤が溜まったら順に切換弁を閉弁して、閉弁したD
PFを電気ヒータで再生を行う方法が提案されている。
【0005】そのような複数の電気ヒータ式DPFによ
るフィルタ再生(捕捉した煤の焼却)は、煤が過剰に捕
捉された時に行うと、フィルタ温度が高温になり過ぎ、
フィルタの亀裂や溶損を生じる場合がある。
【0006】一方、煤が少量の段階で再生すると、再生
不良が生じるほか通電頻度が高まり、電力消費が増加す
る。その為エンジンを運転中に常時的確な捕集量(煤の
詰まり具合)を検知することが重要となる。
【0007】捕集量を示す指標としては、フィルタ圧損
やエンジン回転、過給圧等から刻々の圧損係数を算出す
る方法が有効である。
【0008】しかし、長時間のアイドリング又は低速運
転や、逆に連続高速運転等の場合、或いは各種センサの
信号異常により、捕集量の推定計算値(圧損係数)が設
定値に達する以前にフィルタ前の圧力が異常に高くなっ
た場合には、エンジンの背圧が高くなり過ぎ、燃費が悪
化することに加え、DPFケーシングや排気管の破損を
来す恐れがある。
【0009】又、或るフィルタが再生中に、捕集中のフ
ィルタが詰まると、フィルタ前の圧力が高くなり過ぎ
て、排気ガスが切替え弁の隙間をかい潜り、再生中のフ
ィルタ側に流入する排気流量が増大する。そして、エン
ジン軽負荷時でフィルタに流入する冷排気が多くなると
フィルタ内部が冷却され、再生不良となる恐れがある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した従
来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、廉価
で、燃費悪化を防止し、特殊な運転条件、例えば始動直
後や軽負荷運転にも対応出来、各種検出手段の異常にも
対応できるようなフェールセーフ機能を有したパティキ
ュレートフィルタの再生制御装置の提供を目的としてい
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のパティキュレー
トフィルタ「PF」の再生制御装置は、排気系(4)の
途中に設けた分岐部(5)と、該分岐部(5)の下流に
並列に配置された複数の分岐管(6、7)と、該複数の
分岐管(6、7)の各々に介装された複数のパティキュ
レートフィルタ(F1、F2)と、を有するパティキュ
レートフィルタの再生制御装置において、前記分岐部
(5)の下流側に前記複数の分岐管(6、7)と並列の
バイパス管(B)を設け、前記パティキュレートフィル
タ(F1、F2)は上流側に電気ヒータ(Fh1、Fh
2)を、下流側にフィルタ本体(Ff1、Ff2)を内
装し、前記複数の分岐管(6、7)各々の前記分岐部
(5)と前記パティキュレートフィルタ(F1、F2)
との間の領域、及び前記バイパス管(B)、に切替え弁
(V1、V2、Vb)を介装したことを特徴とする(請
求項1:図1〜図5)。
【0012】又、本発明のパティキュレートフィルタ
「PF」の再生制御装置は、制御手段(9)と、前記パ
ティキュレートフィルタ(F1、F2)上流の圧力を検
出する圧力検出手段(Sp)と、エンジン回転数検出手
段(Sn)と過給圧検出手段(Sa)とを有し、前記制
御手段(9)は、前記圧力検出手段(Sp)の出力信号
と、前記エンジン回転数検出手段(Sn)と過給圧検出
手段(Sa)との検出信号とに基づいて煤の捕集量を推
定し、推定捕集量が所定値を超えた時にフィルタ(Ff
1及びFf2)の切替え弁(V1及びV2)を切り換え
て閉弁した側の電気ヒータ(Fh1またはFh2)への
通電を所定の時間行う様に制御することを特徴としてい
る(請求項2:図1、図4「捕集運転」)。
【0013】上述の構成を有するパティキュレートフィ
ルタ「PF」の再生制御装置の制御方法は、制御手段
(9)が、前記圧力検出手段(Sp)と、エンジン回転
数検出手段(Sn)と過給圧検出手段(Sa)との出力
信号に基づいて、フィルタの煤の詰まり量を推定計算
し、煤の詰まり量が所定量以上であるか否かを判定する
煤詰まり量判定工程(S11、S12、S13)と、煤
詰まり量が所定値以上の場合に、前記切替え弁(V1、
V2)のうち一方を閉鎖し、他方を開放する様に切替え
る切替え弁切替え工程(S14)と、煤の詰まり量が所
定値以上でない場合は、前記電気ヒータ(Fh1、Fh
2)を非通電にする通電遮断工程(S16)とを含むこ
とが望ましい(図4「捕集運転」)。
【0014】ここで、フィルタの煤の詰まり量を推定計
算するに際して、刻々のエンジン回転数と過給圧とから
算出される排気流量に対する(フィルタ前の)圧力値の
関係より算出することが出来る。
【0015】上述した様な構成及び制御方法を具備する
本発明のパティキュレートフィルタの再生制御装置によ
れば、電気ヒータ(Fh1、Fh2)を内装した複数の
パティキュレートフィルタ(F1、F2)を備えている
ので、個々のパティキュレートフィルタは小型化出来、
車両への搭載も容易となる。
【0016】フィルタ(Ff1、Ff2)の再生に際し
ては、複数のディーゼルパティキュレートフィルタ(F
1、F2)の内の1台に順に再生させればよく、従って
再生に要する電力は従来並に抑制出来、既存のジェネレ
ータが使用できる。
【0017】制御手段(9)は、例えば、圧力検出手段
(Sp)と、エンジン回転数検出手段(Sn)と過給圧
検出手段(Sa)との出力信号に基づいて、フィルタの
煤の詰まり量を推定計算し、煤詰まり量が所定値以上の
場合に、前記切替え弁(V1、V2)を切替え、煤の詰
まり量が所定量以上でない場合は、前記電気ヒータ(F
h1、Fh2)を非通電にするように制御するので、煤
の過捕集によるフィルタ(Ff1、Ff2)の損傷を防
止出来る。
【0018】又、本発明のパティキュレートフィルタ
「PF」の再生制御装置は、装備した検出手段(Sp、
Sn、Sa)の出力信号の異常を検出した場合に、エラ
ー表示及び/又は警報を行うと共に、各ヒータ(Fh
1、Fh2)への通電を遮断し、バイパス弁(Vb)を
開くように制御する(請求項3:図1〜図3「フェール
セーフ」)。
【0019】上述のパティキュレートフィルタ「PF」
の再生制御方法において、制御手段(9)は装備した検
出手段(Sp、Sn、Sa)の出力信号に基づいてエラ
ー発生の有無を判断するエラー発生判断工程(S3)
と、エラー発生の場合に、エラー表示及び/又は警報を
行うエラー警報工程(S4)と、各ヒータ(Fh1、F
h2)への通電を遮断するヒータ通電遮断工程(S5)
と、バイパス弁(Vb)を開くバイパス弁開放工程(S
6)、とを備えていることが好ましい。
【0020】上述の再生制御方法では、各種の検出手段
(センサ類Sp、Sn、Sa)が異常となった際に、前
記電気ヒータ(Fh1、Fh2)を非通電にするフェー
ルセーフ機能を有しているので、異常が発生した場合で
もフィルタ(Ff1、Ff2)が破損することは無い。
【0021】又、本発明のパティキュレートフィルタ
「PF」の再生制御装置は、フィルタ(Ff1、Ff
2)再生中にパティキュレート圧損が所定値以上となっ
た場合に、バイパス弁(Vb)を開くように制御するこ
とを特徴としている(請求項4:図1、図2、図5「再
生運転」)。
【0022】上述のパティキュレートフィルタ「PF」
の再生制御方法において、制御手段(9)はパティキュ
レートフィルタの圧損が所定値よりも大きいか否かを判
断する異常圧損判断工程(S23)と、圧損が所定値を
超えた場合にバイパス弁(Vb)を開放するバイパス弁
開放工程(S24)、とを備えていることが好ましい。
更に、パティキュレートフィルタ(F1、F2)上流の
温度に応じてヒータ(Fh1、Fh2)の電流をデュー
ティー制御するデューティー制御工程(S25)と、再
生時間が所定値以上となったか否かを判定する経過時間
判定工程(S27)と、再生時間が所定値以上となった
場合に、ヒータ(Fh1、Fh2)を非通電にする通電
遮断工程(S28)とを含むことが好ましい(図5)。
【0023】その様に制御される本発明のパティキュレ
ートフィルタの再生制御装置によれば、例えば一方のフ
ィルタが再生中で、再生していない(捕集中である)方
のフィルタも目詰まりやその他の不具合によって排気ガ
スの圧損(フィルタ前後の圧力差)が所定値以上となっ
た場合に、バイパス弁(Vb)を開き、バイパス管に排
気ガスを逃がすことにより、排気系の抵抗を低く押さえ
ることが出来、エンジン出力の低下を防止出来る。
【0024】また、パティキュレートフィルタ(F1、
F2)上流の温度に応じてヒータ(Fh1、Fh2)の
電流をデューティー制御するので、消費電力を最小限に
押さえ(発電によるエンジンの消費出力の低減)、且
つ、過加熱によるフィルタ本体(Ff1、Ff2)の溶
損を防ぐことが出来る。
【0025】前記バイパス(Vb)弁は制御信号を受信
していない場合或いは制御流体が作動していない場合に
は、常時開弁しているノーマルオープン型であるのが好
ましい(請求項5:図2)。
【0026】そのようなバイパス弁を用いることによ
り、電気的なトラブルや、例えば作動流体である圧縮エ
ア発生源の失陥等が発生しても、排気系の閉塞及びこれ
に伴う排気系の破損は回避出来る。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の実施形態を説明する。
【0028】先ず、図1及び図2を参照して、第1実施
形態を説明する。エンジン1の排気マニフォルド2には
ターボチャージャ3を介して排気管4が接続されてい
る。該排気管4には分岐部5が接続され、該分岐部5に
は第1の分岐管6と、第2の分岐管7と、第1と第2の
分岐管の間にバイパス管Bが夫々並列に接続されてい
る。そして、前記第1の分岐管6の後端6aと、バイパ
ス管Bの後端Baと、前記第2の分岐管7の後端7aと
は1本のテールパイプ8に合流する様に接続されてい
る。
【0029】前記第1の分岐管6には、上流側に第1の
切替え弁V1が、下流側に第1のディーゼルパティキュ
レートフィルタ「DPF」F1が介装されている。そし
て、前記第2の分岐管7には、上流側に第2の切替え弁
V2が、下流側に第2の「DPF」F2が介装されてい
る。
【0030】バイパス管Bの前記分岐部5の近傍にはバ
イパス弁Vbが介装されている。該バイパス弁Vbは、
後述の作動用エアシリンダCbに圧縮エアが作用してい
ない場合には、例えば図示しないリターンスプリングの
反力によって機械的に開弁しているノーマルオープン型
である。
【0031】前記第1の「DPF」F1には、「DP
F」を構成する第1のケーシングFa1の上流側に第1
の電気ヒータFh1を、下流側に第1のフィルタ本体F
f1を内装している。又、前記第2の「DPF」F2に
は、「DPF」を構成する第2のケーシングFa2の上
流側に第2の電気ヒータFh2を、下流側に第2のフィ
ルタ本体Ff2を内装している。
【0032】前記分岐部5にはフィルタ上流圧を検出す
る検出手段である圧力センサSpが取り付けられてい
る。又、前記エンジン1にはエンジン回転数を検出する
エンジン回転センサSnと過給圧センサSaとが取り付
けられている。そして該圧力センサSpと該エンジン回
転センサSnは共に入力信号ラインLiによって制御手
段であるDPFコントローラ9に接続されている。
【0033】前記第1の切替え弁V1には第1のソレノ
イド弁SV1を介装した第1の(切替え弁作動用)エア
供給ラインLa1が連通している。又、前記第2の切替
え弁V2には第2のソレノイド弁SV2を介装した第2
の(切替え弁作動用)エア供給ラインLa2が連通して
いる。そして、前記バイパス弁Vbにはバイパス用ソレ
ノイド弁Sbを介装したバイパス切替え作動用エア供給
ライン(以降、略してバイパス切替エアラインという)
Labが連通している。
【0034】ここで、各切替え弁V1、V2及びバイパ
ス弁VbはエアシリンダC1、C2、Cbを備えてお
り、該エアシリンダC1、C2、Cbにエアを供給する
ことによるシリンダの作動で弁の開閉が行われる。
【0035】前記第1のソレノイド弁SV1、第2のソ
レノイド弁SV2、及びバイパス用ソレノイド弁Sbは
出力信号ラインLoによって前記DPFコントローラ9
に接続されている。
【0036】又、前記第1の電気ヒータFh1及び第2
の電気ヒータFh2は、前記DPFコントローラ9を介
してバッテリー30の電力、又はエンジン1によって駆
動されるジェネレータ20で発電された電力を電力供給
ラインLe、Ldによって供給される。
【0037】前記第1のフィルタ本体Ff1の直前、及
び第2のフィルタ本体Ff2の直前には夫々フィルタの
温度を検出するための第1の温度センサT1、及び第2
の温度センサT2とが設置され、共に信号ラインLtに
よってDPFコントローラ9に接続されている。
【0038】ここで、バイパス弁の制御回路は図2に示
すようにDPFコントローラ9の主電源がON(イグニ
ションスイッチNO)時で、且つバイパス弁閉鎖の制御
信号が発信された時にノーマルクローズド(常時は閉
鎖)のバイパス用ソレノイド弁Sbに通電する(ソレノ
イド弁は開放し、従ってソレノイドから先にエアが供給
される)ことにより、ノーマルオープン(常時は開放)
のバイパス弁Vbを閉鎖する様に構成されている。
【0039】即ち、電気系統のトラブルによる電源遮断
でも、エア源の不作動でも、バイパス弁は開放されるの
で、排気系の閉塞は回避出来る。換言すれば、フェール
セーフが保証される。
【0040】図3を参照して実施形態の制御方法である
メイン制御ルーチンについて説明する。
【0041】ステップS1において、前述の如くDPF
コントローラ9の主電源がONとなり、且つバイパス弁
Vb閉鎖の制御信号が発信される。即ち、ノーマルクロ
ーズドのバイパス用ソレノイド弁Sbに通電するので、
ソレノイド弁Sbを介してエアがノーマルオープンのバ
イパス弁Vbに供給され、ノーマルオープンのバイパス
弁Vbは閉鎖する。
【0042】換言すれば、第1又は第2の何れかのパテ
ィキュレートフィルタで捕集、または、再生の何れかが
行われている。
【0043】次のステップS2において、DPFコント
ローラ9は各検出手段Sp、Sn、Saからのデータで
あるパラメータを読込み、ステップS3に進む。
【0044】ステップS3では、DPFコントローラ9
はエラー又は異常が発生しているか否かを判断して、発
生している場合(ステップS3のYES)は、ステップ
S4に進み、発生していなければ(NO)、ステップS
7に進む。
【0045】ステップS4ではDPFコントローラ9
は、エラー表示を行い、警告を例えば図示しないアラー
ムを作動させることで行い、次のステップS5に進む。
ステップS5では、双方の「DPF」のヒータFh1、
Fh2への通電を遮断する。
【0046】次のステップS6では制御手段9は、バイ
パス用ソレノイド弁Sbへの通電を停止することによ
り、供給エアが遮断され、ノーマルオープンのバイパス
弁Vbが開放され、制御は元に戻る。
【0047】ステップS7では、DPFコントローラ9
は、エンジン回転センサSnからの情報に基づき、エン
ジンが回転中であるか否かを判断する。回転中であれば
(ステップS7のYES)、ステップS8に進み、回転
中でない場合(ステップS7のNO)は、前述のステッ
プS5以降の制御を行う。
【0048】ステップS8では、DPFコントローラ9
は、第1、第2の何れかの「DPF」が再生中であるか
否かを判断する。再生中であれば(ステップS8のYE
S)、フィルタ再生運転にセットして制御を終了する。
再生中でない場合(ステップS8のNO)は、捕集運転
にセットして制御を終了する。
【0049】その様な構成及び制御方法を有する第1実
施形態のディーゼルパティキュレートフィルタの再生制
御装置によれば、電気ヒータFh1、Fh2を内装した
複数の「DPF」F1、F2を備えているので、個々の
「DPF」は小型化出来、車両への搭載も容易となる。
【0050】また、フィルタFf1、Ff2の再生に際
しては、「DPF」F1、F2の内の1台に順に再生さ
せればよく、従って再生に要する電力は従来並に抑制出
来、既存の(当該パティキュレートフィルタの再生装置
を備えていないエンジンの)ジェネレータが使用出来
る。
【0051】また、各種のセンサ類Sp、Snが異常と
なった際に、前記電気ヒータFh1、Fh2を非通電に
するフェールセーフ機能を有しているので、異常が発生
した場合でもフィルタF1、F2の破損を防止出来る。
【0052】更に、バイパス弁の制御回路は制御手段9
の主電源がON時に、バイパス弁閉鎖の制御信号が発信
され、ノーマルクローズドのバイパス用ソレノイド弁S
bと、ノーマルオープンのバイパス弁Vbを用いること
により、電気系統のトラブルによる電源遮断でも、エア
源の不作動でも、バイパス弁は開放され、排気系の閉塞
は回避出来る。換言すれば、フェールセーフが常時保証
されている。
【0053】次は、図4を用い、図1中におけるサブル
ーチンである捕集運転中の制御を説明する。
【0054】ステップS11においてDPFコントロー
ラ9は、煤の詰まり量が所定値を超えているか否かを判
断する。所定値を越えていれば(ステップS11のYE
S)、ステップS14まで進み、超えていなければ(ス
テップS11のNO)、ステップS12に進む。
【0055】ステップS12においてDPFコントロー
ラ9は、前記圧力センサSpからの情報に基づき、フィ
ルタ本体Ff1又はFf2の圧損が第1の所定値を超え
ているか否かを判断する。超えていれば(ステップS1
2のYES)、ステップS14に進み、超えていなけれ
ば(ステップS12のNO)、ステップS13に進む。
【0056】ここで、第1の所定値とは、登坂時や高速
・高負荷時等排圧が高くなると燃費が悪化するが、問題
とするべき悪化程度でのフィルタの圧損の値を示す。
【0057】ステップS13では、DPFコントローラ
9は、捕集運転継続時間が所定値を超えているか否かを
判断し、超えていれば(ステップS13のYES)、ス
テップS14に進み、超えていなければ(ステップS1
3のNO)、ステップS16に進む。尚、ステップS1
3は例えば、エンジン排気流量及び圧力が低く、検出精
度が低い領域、即ち煤が溜まっていることが検出し難い
領域で運転する場合等に適用されるのがよい。
【0058】ステップS14においてDPFコントロー
ラ9は、前記第1の切替えバルブV1或いは第2の切替
えバルブV2が開いている場合には閉鎖する様に切替え
る(閉じている方は開く)。そしてステップS15に進
み、「DPF」F1又はF2の内、閉弁した方を再生運
転にセットする。
【0059】ステップS16では、DPFコントローラ
9は、電気ヒータFh1又はFh2への通電を遮断し
て、制御は元に戻る。
【0060】このような制御を行うディーゼルパティキ
ュレートフィルタの再生制御装置によれば、圧力検出手
段Spと、エンジン回転数検出手段Snと過給圧検出手
段Saとの出力信号に基づいて、フィルタの煤の詰まり
量を推定計算し、煤詰まり量が所定値以上の場合に、前
記切替え弁V1、V2を切替え、煤の詰まり量が所定量
以上でない場合は、前記電気ヒータFh1、Fh2を非
通電にするように制御するので、煤の過捕集によるフィ
ルタF1、F2の損傷を防止出来る。
【0061】次に、図5を用い、図1中のサブルーチン
であるフィルタ再生運転の制御を説明する。
【0062】ステップS21において、前記温度センサ
T1(又はT2)によってフィルタ本体Ff1(又はF
f2)前端部の温度を検出する。
【0063】次のステップS22において、フィルタF
f1又はFf2前後の圧力差である圧損を検出する。
尚、フィルタ前の圧力と大気圧を検出すればフィルタ圧
損の近似値が求められる。
【0064】次のステップS23において、「DPF」
コントローラ9はフィルタ圧損が第2の所定値(捕集中
のフィルタにおいて、前回の再生が不良で圧損が上昇)
よりも大きいか否かを判断し、大きければ(ステップS
23のYES)、ステップS24に進み、大きくなけれ
ば(ステップS24のNO)、ステップS25まで進
む。
【0065】ステップS24では、制御手段9は、バイ
パス用ソレノイド弁Sbへの通電を停止することによ
り、供給エアが遮断され、ノーマルオープンのバイパス
弁Vbが開放され、次のステップS25に進む。
【0066】ステップS25では、DPFコントローラ
9はステップS21で検出された温度に応じて電気ヒー
タFh1又はFh2の電流値をデューティ制御する。
【0067】次のステップS26において、DPFコン
トローラ9は「再生中」の信号を出力して(例えば図示
しない「再生中」のインジケータを点灯させ)次のステ
ップS27に進む。
【0068】ステップS27ではDPFコントローラ9
は、再生の経過時間が所定値を超えたか否かを判断す
る。所定値を超えていれば(ステップS27のYE
S)、ステップS28に進み、所定値を超えていなけれ
ば(ステップS27のNO)、ステップS22に戻る。
【0069】ステップS28では、電気ヒータFh1又
はFh2への通電を遮断して、次のステップS29に進
み、バイパス用ソレノイド弁Sbに通電することによ
り、ソレノイド弁Sbを介してエアがノーマルオープン
のバイパス弁Vbに供給され、ノーマルオープンのバイ
パス弁Vbは閉鎖する。そして制御は元に戻る。
【0070】このような制御を行うディーゼルパティキ
ュレートフィルタの再生制御装置によれば、双方のフィ
ルタF1、F2共目詰まりによって圧損が増加しても、
排気をバイパス管B側に逃がすことが出来るので、排気
系の破損や、排気抵抗の上昇及び排気抵抗の上昇による
エンジン出力の低下を防止出来る。
【0071】また、「DPF」F1、F2上流の温度に
応じてヒータの電流をデューティー制御するので、消費
電力を最小限に押さえ、且つ、過加熱によるフィルタ本
体Ff1、Ff2の溶損を防ぐことが出来る。
【0072】図示の実施形態はあくまでも例示であり、
本発明の技術的範囲を限定する趣旨の記述ではない旨を
付記する。例えば、本実施形態ではディーゼルエンジン
のディーゼルパティキュレートフィルタを例示している
が、他の内燃機関に対しても適用可能である。
【0073】
【発明の効果】本発明の作用効果を、以下に記す。 (a) 電気ヒータを内装した複数のディーゼルパティ
キュレートフィルタを備えているので、個々のディーゼ
ルパティキュレートフィルタは小型化出来、車両への搭
載も容易となる。 (b) フィルタの再生に際しては、複数のディーゼル
パティキュレートフィルタの内の1台に順に再生させれ
ばよく、従って再生に要する電力は従来並に抑制出来、
既存のジェネレータが使用できる。 (c) 圧力検出手段と、エンジン回転数検出手段との
出力信号に基づいて、フィルタの煤の詰まり量を推定計
算し、煤の詰まり量が所定量以上でない場合は、電気ヒ
ータを非通電にするように制御するので、煤の過捕集に
よるフィルタの損傷を防止出来る。 (d) 各種の検出手段が異常となった際に、前記電気
ヒータを非通電にするフェールセーフ機能を有している
ので、異常が発生した場合でもフィルタの破損を防止出
来る。 (e) ノーマルオープンのバイパス弁Vbを使用する
ことにより、電気系統のトラブルによる電源遮断でも、
エア源の不作動でも、バイパス弁は開放され、排気系の
閉塞は回避出来る。即ち、フェールセーフは常時保証さ
れる。 (f) フィルタの圧損が所定値以上となった場合に、
バイパス弁を開き、バイパス管に排気ガスを逃がすこと
により、排気系の抵抗を低く押さえることが出来、エン
ジン出力の低下を防止出来る。 (g) パティキュレートフィルタ上流の温度に応じて
ヒータの電流をデューティー制御するので、消費電力を
最小限に押さえ、且つ過加熱によるフィルタ本体の溶損
を防ぐことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の構成を示すブロック図。
【図2】本発明の実施形態におけるバイパス弁の制御回
路図の部分図。
【図3】本発明の制御方法を示す制御メインルーチンの
フローチャート。
【図4】本発明の実施形態の制御方法を示す制御サブル
ーチンのフローチャート。
【図5】本発明の実施形態の制御方法を示す制御サブル
ーチンのフローチャート。
【符号の説明】
1・・・エンジン 2・・・排気マニフォルド 4・・・排気管 5・・・分岐部 6・・・第1の分岐管 7・・・第2の分岐管 9・・・DPFコントローラ B・・・バイパス管 F1、F2・・・第1、第2のDPF Ff1、Ff2・・・第1、第2のフィルタ本体 Ff1、Ff2・・・第1、第2の電気ヒータ V1、V2・・・第1、第2の切替え弁 Vb・・・バイパス弁 Sn・・・エンジン回転センサ Sp・・・DPF上流圧力センサSp Sa・・・エンジン過給圧センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F01N 3/02 F01N 3/02 341M F02D 45/00 314 F02D 45/00 314Z (72)発明者 小 池 尚 道 埼玉県上尾市大字壱丁目1番地 日産ディ ーゼル工業株式会社内 (72)発明者 赤 川 久 埼玉県上尾市大字壱丁目1番地 日産ディ ーゼル工業株式会社内 Fターム(参考) 3G084 AA01 BA24 BA33 CA01 CA03 DA28 FA00 FA12 FA33 3G090 AA02 BA04 CA01 CB12 CB22 CB24 DA01 DA03 DA18

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排気系の途中に設けた分岐部と、該分岐
    部の下流に並列に配置された複数の分岐管と、該複数の
    分岐管の各々に介装された複数のパティキュレートフィ
    ルタと、を有するパティキュレートフィルタの再生制御
    装置において、前記分岐部の下流側に前記複数の分岐管
    と並列のバイパス管を設け、前記パティキュレートフィ
    ルタは上流側に電気ヒータを、下流側にフィルタ本体を
    内装し、前記複数の分岐管各々の前記分岐部と前記パテ
    ィキュレートフィルタとの間の領域、及び前記バイパス
    管、に切替え弁を介装したことを特徴とするパティキュ
    レートフィルタの再生制御装置。
  2. 【請求項2】 制御手段と、前記パティキュレートフィ
    ルタの上流の圧力を検出する圧力検出手段と、エンジン
    回転数検出手段とエンジン過給圧検出手段とを有し、前
    記制御手段は、前記圧力検出手段の出力信号と、前記エ
    ンジン回転数検出手段の検出信号と過給圧とに基づいて
    パティキュレート捕集量を推定し、推定捕集量が所定値
    を超えた時に切替え弁を切り換えて閉弁した側の電気ヒ
    ータへの通電を行う様に制御することを特徴とする請求
    項1のパティキュレートフィルタの再生制御装置。
  3. 【請求項3】 装備した検出手段の出力信号の異常を検
    出した場合に、エラー表示及び/又は警報を行うと共
    に、各ヒータへの通電を遮断し、バイパス弁を開くよう
    に制御することを特徴とする請求項1及び請求項2のパ
    ティキュレートフィルタの再生制御装置。
  4. 【請求項4】 フィルタ再生中にパティキュレート圧損
    が所定値以上となった場合に、バイパス弁を開くように
    制御することを特徴とする請求項1及び、請求項2及び
    /又は請求項3のパティキュレートフィルタの再生制御
    装置。
  5. 【請求項5】 前記バイパス弁は制御信号を受信してい
    ない場合、或いは制御流体が作動していない場合には、
    常時開弁しているノーマルオープン型であることを特徴
    とする。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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