JP2003267834A - 皮膚外用剤 - Google Patents

皮膚外用剤

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JP2003267834A
JP2003267834A JP2002070787A JP2002070787A JP2003267834A JP 2003267834 A JP2003267834 A JP 2003267834A JP 2002070787 A JP2002070787 A JP 2002070787A JP 2002070787 A JP2002070787 A JP 2002070787A JP 2003267834 A JP2003267834 A JP 2003267834A
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sebum
skin
acid
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JP2002070787A
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Tetsuto Sakurai
桜井  哲人
Chiharu Niide
ちはる 新出
Keiko Kawamoto
桂子 川本
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Fancl Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】皮膚の皮脂によるテカリや化粧くずれを防止
し、持続的に皮脂のテカリを低減させる効果に優れてい
る皮脂調節化粧料を提供すること。 【解決手段】無機粉体及び植物抽出物の二種以上を含有
することを特徴とする皮脂調節化粧料、無機粉体が、ヒ
ドロキシアパタイト、シリカ、セリサイト、酸化亜鉛、
酸化チタン、タルク及びカオリンから選ばれる一種また
は二種以上である皮脂調節化粧料、植物抽出物がヒオウ
ギ、レンゲソウ、ムクロジ、チャノキ、セイヨウサンザ
シ、ダイズ、オウバク、チョウジ、サンショウ及びジオ
ウの抽出物である皮脂調節化粧料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、皮膚に対して持続
的かつ局所的な皮脂調節効果を有し、化粧料、パック、
皮膚外用剤、シャンプー、ヘアコンディショナー、ヘア
トリートメント、ヘアトニック、育毛・養毛化粧料等に
配合し得る皮脂調節化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、皮膚や頭皮の皮脂腺より分泌され
る皮脂は、皮膚を柔軟かつ滑らかに保ち、毛髪に対して
は必要かつ適度な油分を供給することにより、そのしな
やかさや美しさを保つために必要である。また、皮脂
は、体外からの様々な刺激物が皮膚及び頭皮表面から混
入することを防ぐ一方、皮膚及び頭皮角層からの水分の
損失を防ぐうえで重要な役割を果している。
【0003】しかし、皮脂腺の活動が過度に亢進し皮脂
の分泌が多くなりすぎると、皮膚においてはテカリ、べ
たつきや化粧くずれといった美容上好ましくない状態
に、頭皮においてはフケの増加、脂漏性皮膚炎、それに
伴う脱毛等の原因となる。また、過剰の皮脂は皮膚及び
頭皮において、微生物・病原菌の繁殖を助けて様々な皮
膚トラブルを引き起こすことが知られている。
【0004】このような、皮脂の分泌過剰に起因する美
容上の問題、皮膚炎、皮膚トラブルを改善あるいは予防
する目的で、分泌された皮脂を取り除くために、石鹸等
による洗浄により皮脂を取り除くこと、さらには、皮脂
吸収効果の高い無機粉体を用いることが行われてきた。
また、皮脂分泌の亢進を抑制する為に皮脂分泌抑制剤を
用いる試みがなされてきた。該皮脂分泌抑制剤として
は、抗男性ホルモン剤が知られている。抗男性ホルモン
剤は、テストステロンからジヒドロテストステロンの還
元に関与する5α−レダクターゼ酵素の活性及びジヒド
ロテストステロンとレセプターとの結合のいずれか一
方、あるいは両方を阻害するものである。その他の皮脂
分泌抑制剤としては、ビタミンA酸等が知られている。
【0005】しかしながら、前述の石鹸等を用いての皮
膚や頭皮の洗浄による過剰皮脂の除去や無機粉体を用い
る方法として提案されているヒドロキシアパタイトと酸
化亜鉛による皮脂吸収(特開2002−20218)で
は、効果が一時的なため、もとより、皮脂の分泌過剰を
抑えて、根本的に皮脂の分泌過剰に起因する皮膚炎、皮
膚トラブル等を改善することができないという問題があ
る。
【0006】一方、前記抗男性ホルモン剤は、ホルモン
代謝に関与する物質であり、また前記ビタミンA酸もホ
ルモン様作用を有している。これらは、皮脂腺以外の器
官に対しても作用するため局所効果よりも全身的な副作
用がある点で問題がある。
【0007】このような問題点を解決するために、作用
の緩和な抗男性ホルモン様作用を有するイソフラボンを
配合する化粧料(特2791673 )や毛穴を引締め
ることをも目的とした収斂効果を持つ硫酸多糖を配合す
る化粧料(特開平12−169322 )などが提案さ
れているが、その効果は十分でなかった。
【0008】
【課題を解決するための課題】本発明は、皮膚に対して
皮脂を抑え、かつ皮脂によるべたつきがない状態を長時
間にわたって維持する効果にすぐれた皮脂調節化粧料を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、無機粉体と
植物抽出物の二種以上を併用した化粧料が、皮脂を抑制
し、長時間皮脂に対してべたつきのない状態を維持でき
ることを見出し、本発明を完成させた。
【0010】すなわち、本発明は、 1.無機粉体及び植物抽出物の二種以上を含有すること
を特徴とする皮脂調節化粧料、 2.無機粉体がヒドロキシアパタイト、シリカ、セリサ
イト、酸化亜鉛、酸化チタン、タルク及びカオリンから
選ばれる一種または二種以上であることを特徴とする、
1記載の皮脂調節化粧料、及び 3.植物抽出物がヒオウギ、レンゲソウ、ムクロジ、チ
ャノキ、セイヨウサンザシ、ダイズ、オウバク、チョウ
ジ、サンショウ及びジオウの抽出物であることを特徴と
する、1又は2記載の化粧料、に関する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明で用いる無機粉体として
は、化粧料、皮膚外用剤において配合されるものであれ
ば、特に限定されないが、具体的には、ヒドロキシアパ
タイト、シリカ、セリサイト、酸化亜鉛、酸化チタン、
カオリン、タルクが例示される。また、これら無機粉体
の粒子形状は特に制限なく、例えば、粒状、球状、板
状、針状、花弁状等のいずれでも良く、平均粒子径も特
に限定されないが、0.001〜20μmが好ましい。
配合量も特に限定されないが、0.0001〜30質量
%程度とするのが適切である。0.0001質量%未満
では、皮脂の吸着量が不足し、期待の皮脂調節効果が得
るには不十分となることがある。また、30質量%を超
えても肌上でのすべりが悪くなり使用感上好ましくない
という問題が生じることがある。無機粉体として、本発
明の皮脂調節化粧料では、ヒドロキシアパタイトを使用
するのが特に好ましい。
【0012】本発明に用いるヒドロキシアパタイトは特
に制約はなく、Ca/P=0.5〜2.0(モル比)でアパ
タイト構造を有するリン酸カルシウムと定義される(Fr
agrance Journal、p144−148,1999年1月
号参照)ようなリン酸カルシウムを使用することができ
る。三好化成社から市販されている「Powder La Vi
e」、太平化学産業社から市販されている「HAP-100」、
「HAP-200」などを使用することができる。
【0013】植物抽出物としては、化粧料、皮膚外用剤
に配合される種々の植物抽出物を使用することができ
る。具体的には、ヒオウギ、レンゲソウ、ムクロジ、チ
ャノキ、セイヨウサンザシ、ダイズ、オウバク、チョウ
ジ、サンショウ及びジオウの抽出物を挙げることができ
る。
【0014】それぞれの抽出物の植物として、ヒオウギ
は、アヤメ科(Iridaceae)のヒオウギ(Belamcanda chin
ensis.)を、レンゲソウは、マメ科(Leguminosae)の
レンゲソウ(Astragalus sinicus)を、ムクロジは、ム
クロジ科(Sapindaceae)のムクロジ(Sapindus mukuros
si Gaertn.)を、チャノキは、ツバキ科(Theaceae)の
チャノキ(Thea sinensiss Linne)を、セイヨウサンザ
シは、バラ科(Rosaceae) セイヨウサンザシ(Crataeus
oxyacantha L.)を使用できる。ダイズは、マメ科(Leg
uminosae)のダイズ(Glycine hirsta Maxim.)を、オ
ウバクは、ミカン科(Rutaceae)のキハダ(Phellodend
ron amurense Ruprecht)を、チョウジは、フトモモ科
(Myrtaceae )のチョウジ(Syzygium aromaticum Merr
ill et Perry)を、サンショウは、ミカン科(Rutacea
e)のサンショウ(Zanthoxylum piperitum(L.)DC)を、
ジオウは、ゴマノハグサ科(Scrophulariaceae)のアカ
ヤジオウ(Rehmannia glutinosa Liboschitz var. purp
urea Makinoまたはehmannia glutinosa Liboschitz)を
使用できる。
【0015】本発明における植物については、その植物
の全草又は葉、根、果実、種子、花のうちの一つ以上を
そのまま又は粉砕して用いることができる。
【0016】また、抽出物としては、更にこれを常温又
は加温下にて抽出するか又はソックスレー抽出器等の抽
出器具を用いて抽出することにより得られる各種溶剤抽
出液、その希釈液、その濃縮液又はその乾燥末を使用す
る。ここで抽出物は、2種以上の植物から得られたもの
であってもよい。
【0017】本発明の植物の抽出物を得るために用いら
れる抽出溶剤としては、極性溶剤、非極性溶剤のいずれ
をも使用することができる。例えば、水;メタノール、
エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール
類;プロピレングリコール、ブチレングリコール等の多
価アルコール類;アセトン、メチルエチルケトン等のケ
トン類;酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル類;テト
ラヒドロフラン、ジエチルエーテル等の鎖状及び環状エ
ーテル類;ポリエチレングリコール等のポリエーテル
類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハ
ロゲン化炭化水素類;ヘキサン、シクロヘキサン、石油
エーテル等の炭化水素類;ベンゼン、トルエン等の芳香
族炭化水素類;ピリジン類等が挙げられ、これらは2種
以上を混合して用いることもできる。
【0018】上記抽出物は、そのまま用いることもでき
るが、当該抽出物を希釈、濃縮若しくは凍結乾燥した
後、粉末又はペースト状に調製して 用いることもでき
る。植物抽出物の配合量は特に限定されないが、植物の
乾燥重量として0.0001〜10質量%程度とするの
が適切である。
【0019】本発明組成物には、植物油のような油脂
類、高級脂肪酸、高級アルコール、シリコーン、アニオ
ン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、
非イオン界面活性剤、防腐剤、糖類、金属イオン封鎖
剤、水溶性高分子のような高分子、増粘剤、粉体成分、
紫外線吸収剤、紫外線遮断剤、ヒアルロン酸のような保
湿剤、香料、pH調整剤、乾燥剤等を含有させることが
できる。ビタミン類、皮膚賦活剤、血行促進剤、常在菌
コントロール剤、活性酸素消去剤、抗炎症剤、抗癌剤、
美白剤、殺菌剤等の他の薬効成分、生理活性成分を含有
させることもできる。
【0020】油脂類としては、例えばツバキ油、月見草
油、マカデミアナッツ油、オリーブ油、ナタネ油、トウ
モロコシ油、ゴマ油、ホホバ油、胚芽油、小麦胚芽油、
トリオクタン酸グリセリン、等の液体油脂、カカオ脂、
ヤシ油、硬化ヤシ油、パーム油、パーム核油、モクロ
ウ、モクロウ核油、硬化油、硬化ヒマシ油等の固体油
脂、ミツロウ、キャンデリラロウ、綿ロウ、ヌカロウ、
ラノリン、酢酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキビロ
ウ等のロウ類が挙げられる。
【0021】炭化水素類としては、流動パラフィン、ス
クワレン、スクワラン、マイクロクリスタリンワックス
等が挙げられる。
【0022】高級脂肪酸として、例えばラウリン酸、ミ
リスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン
酸、リノール酸、リノレン酸、ドコサヘキサエン酸(D
HA)、エイコサペンタエン酸(EPA)等が挙げられ
る。
【0023】高級アルコールとして、例えば、ラウリル
アルコール、ステアリルアルコール、セチルアルコー
ル、セトステアリルアルコール等の直鎖アルコール、モ
ノステアリルグリセリンエーテル、ラノリンアルコー
ル、コレステロール、フィトステロール、オクチルドデ
カノール等の分枝鎖アルコール等が挙げられる。
【0024】シリコーンとして、例えば、鎖状ポリシロ
キサンのジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリ
シロキサン等、環状ポリシロキサンのデカメチルシクロ
ペンタシロキサン等が挙げられる。
【0025】アニオン界面活性剤として、例えば、ラウ
リン酸ナトリウム等の脂肪酸塩、ラウリル硫酸ナトリウ
ム等の高級アルキル硫酸エステル塩、POEラウリル硫
酸トリエタノールアミン等のアルキルエーテル硫酸エス
テル塩、N−アシルサルコシン酸、スルホコハク酸塩、
N−アシルアミノ酸塩等が挙げられる。
【0026】カチオン界面活性剤として、例えば、塩化
ステアリルトリメチルアンモニウム等のアルキルトリメ
チルアンモニウム塩、塩化ベンザルコニウム、塩化ベン
ゼトニウム等が挙げられる。
【0027】両性界面活性剤として、アルキルベタイ
ン、アミドベタイン等のベタイン系界面活性剤等が挙げ
られる。
【0028】非イオン界面活性剤として、例えば、ソル
ビタンモノオレエート等のソルビタン脂肪酸エステル
類、硬化ヒマシ油誘導体が挙げられる。
【0029】防腐剤として、例えばメチルパラベン、エ
チルパラベン等を挙げることができる。
【0030】金属イオン封鎖剤として、例えばエチレン
ジアミン四酢酸二ナトリウム、エデト酸、エデト酸ナト
リウム塩等のエデト酸塩を挙げることができる。
【0031】高分子として、例えば、アラビアゴム、ト
ラガカントガム、ガラクタン、グアーガム、カラギーナ
ン、ペクチン、寒天、クインスシード、デキストラン、
プルランカルボキシメチルデンプン、コラーゲン、カゼ
イン、ゼラチンメチルセルロース、メチルヒドロキシプ
ロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カル
ボキシメチルセルロースナトリウム(CMC)、アルギ
ン酸ナトリウム等を挙げることができる。
【0032】増粘剤として、カラギーナン、トラガカン
トガム、クインスシード、カゼイン、デキストリン、ゼ
ラチン、CMC、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロ
キシプロピルセルロース、グアーガム、キサンタンガ
ム、ベントナイト等を挙げることができる。
【0033】粉末成分としては、タルク、カオリン、雲
母、シリカ、ゼオライト、ポリエチレン粉末、ポリスチ
レン粉末、セルロース粉末、無機白色顔料、無機赤色系
顔料、酸化チタンコーテッドマイカ、酸化チタンコーテ
ッドタルク、着色酸化チタンコーテッドマイカ等のパー
ル顔料、赤色201号、赤色202号等の有機顔料を挙
げることができる。
【0034】紫外線吸収剤としては、パラアミノ安息香
酸、サリチル酸フェニル、パラメトキシケイ皮酸イソプ
ロピル、パラメトキシケイ皮酸オクチル、2,4−ジヒ
ドロキシベンゾフェノン、等を挙げることができる。
【0035】紫外線遮断剤として、酸化チタン、タル
ク、カルミン、ベントナイト、カオリン、酸化亜鉛等を
挙げることができる。
【0036】保湿剤として、ポリエチレングリコール、
プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,
3−ブチレングリコール、1,2−ペンタンジオール、
グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、キシリト
ール、マルチトール、マルトース、ソルビトール、ブド
ウ糖、果糖、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロ
ン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、ピロリドンカルボン
酸、シクロデキストリン等が挙げられる。
【0037】薬効成分としては、ビタミンA油、レチノ
ール等のビタミンA類、リボフラビン等のビタミンB
類、ピリドキシン塩酸塩等のB類、L−アスコルビン
酸、L−アスコルビン酸リン酸エステル、L−アスコル
ビン酸モノパルミチン酸エステル、L−アスコルビン酸
ジパルミチン酸エステル、L−アスコルビン酸−2−グ
ルコシド等のビタミンC類、パントテン酸カルシウム等
のパントテン酸類、ビタミンD、コレカルシフェロー
ル等のビタミンD類;α−トコフェロール、酢酸トコフ
ェロール、ニコチン酸DL−α−トコフェロール等のビ
タミンE類等のビタミン類を挙げることができる。
【0038】プラセンタエキス、グルタチオン、ユキノ
シタ抽出物等の美白剤、ローヤルゼリー、ぶなの木エキ
ス等の皮膚賦活剤、カプサイシン、ジンゲロン、カンタ
リスチンキ、イクタモール、カフェイン、タンニン酸γ
−オリザノール等の血行促進剤、グリチルリチン酸誘導
体、グリチルレチン酸誘導体、アズレン等の消炎剤、ア
ルギニン、セリン、ロイシン、トリプトファン等のアミ
ノ酸類、常在菌コントロール剤のマルトースショ糖縮合
物、塩化リゾチーム等を挙げることができる。
【0039】さらに、カミツレエキス、パセリエキス、
ぶなの木エキス、ワイン酵母エキス、グレープフルーツ
エキス、スイカズラエキス、コメエキス、ブドウエキ
ス、ホップエキス、コメヌカエキス、ビワエキス、ヨク
イニンエキス、センブリエキス、メリロートエキス、バ
ーチエキス、カンゾウエキス、シャクヤクエキス、サボ
ンソウエキス、ヘチマエキス、トウガラシエキス、レモ
ンエキス、ゲンチアナエキス、シソエキス、アロエエキ
ス、ローズマリーエキス、セージエキス、タイムエキ
ス、海藻エキス、キューカンバーエキス、ニンジンエキ
ス、マロニエエキス、ハマメリスエキス、クワエキス等
の各種抽出物を挙げることができる。
【0040】本発明の組成物は、例えば水溶液、油剤、
乳液、けんだく液等の液剤、ゲル、クリーム等の半固形
剤、粉末、顆粒、カプセル、マイクロカプセル、固形等
の固形剤の形態で適用可能である。従来から公知の方法
でこれらの形態に調製し、ローション剤、乳剤、ゲル
剤、クリーム剤、軟膏、硬膏、ハップ剤、エアゾル剤、
坐剤、粉末剤、顆粒剤、錠剤等の種々の剤型とすること
ができる。これらを身体に塗布、貼付、噴霧等により適
用することができる。特にこれら剤型の中で、ローショ
ン剤、乳剤、クリーム剤、軟膏剤、硬膏剤、ハップ剤、
エアゾル剤等が皮膚外用剤に適している。化粧料として
は、化粧水、乳液、クリーム、パック等の皮膚化粧料、
メイクアップベースローション、メイクアップクリー
ム、乳液状又はクリーム状あるいは軟膏型のファンデー
ション、口紅、アイカラー、チークカラーといったメイ
クアップ化粧料、ハンドクリーム、レッグクリーム、ボ
ディローション等の身体用化粧料等、入浴剤、口腔化粧
料、毛髪化粧料とすることができる。
【0041】通常、化粧料において使用される製剤化方
法にしたがって、これらの剤型として製造することがで
きる。本発明の皮脂調節化粧料は、皮脂の有する皮膚の
乾燥を防ぎ、外的刺激から肌を守る機能を保持しなが
ら、過剰皮脂を抑制し、いわゆる皮膚のべたつきを抑
え、テカリを低減する。特に、皮脂分泌の過剰が問題と
なる顔のTゾーンに適用する化粧料に適している。さら
に、化粧崩れを防ぎ、メークアップを維持するのに有用
である。
【0042】
【実施例】次に本発明を実施例によって詳細に説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。表1に
示す処方で、実施例1〜8、比較例1〜7の皮脂調節化
粧料をそれぞれ常法に従って調製し、下記の方法により
評価を実施した。結果を表1に示す。[使用後のテカリ
防止効果、使用2時間後の化粧くずれ防止効果](試験
方法)額部にてかりの実感のある20代女性被験者10
名を対象に表1に示す処方の化粧料を洗顔後に使用し、
効果を評価した。すなわち、被験者の額に約0.5g塗
布し、30分後のテカリの状態を目視判定した。さら
に、再度洗顔後の額に0.5g塗布し、市販のリキッド
ファンデーションを額に約1.0g塗布し、2時間後の
化粧くずれの状態を目視判定した。
【0043】(テカリ防止効果の判定基準) 著 効:テカリが全くない状態 有 効:テカリがほとんどない状態 やや有効:テカリがややある状態 無 効:テカリがある状態 (判定) ◎:被験者のうち著効および有効を示す被験者が8名以
上の場合 ○:被験者のうち著効および有効を示す被験者が5〜7
名の場合 △:被験者のうち著効および有効を示す被験者が2〜4
名の場合 ×:被験者のうち著効および有効を示す被験者が0〜1
名の場合
【0044】(化粧くずれ防止効果の判定基準) 著 効:化粧くずれがない 有 効:一部化粧くずれが認められる。 やや有効:半分程度化粧くずれが認められる。 無 効:全体的に化粧くずれが認められる。 (判定) ◎:被験者のうち著効および有効を示す被験者が8名以
上の場合 ○:被験者のうち著効および有効を示す被験者が5〜7
名の場合 △:被験者のうち著効および有効を示す被験者が2〜4
名の場合 ×:被験者のうち著効および有効を示す被験者が0〜1
名の場合
【0045】[使用2週間後のテカリ低減効果]額部に
てかりの実感のある20代女性被験者10名を対象に表
1に示す実施例1,2,3と比較例1,2,5,6,7
の化粧料を2週間使用し、効果を評価した。すなわち、
被験者の額に一日朝一回使用し、洗顔2時間後のテカリ
の状態を自己申告により評価した。 (テカリ低減効果の判定基準) 著 効:テカリが大きく低減した。 有 効:テカリが中程度低減した。 やや有効:テカリがやや低減した。 無 効:テカリに変化がない、あるいは増加した。 (判定) ◎:被験者のうち著効および有効を示す被験者が8名以
上の場合 ○:被験者のうち著効および有効を示す被験者が5〜7
名の場合 △:被験者のうち著効および有効を示す被験者が2〜4
名の場合 ×:被験者のうち著効および有効を示す被験者が0〜1
名の場合
【0046】なお、本実施例で用いるヒオウギ抽出物は
ヒオウギ100gをエタノール、1,3−ブチレングリ
コール、水(1:1:3)混液に浸漬し、室温にて5昼
夜抽出した後、濾過した抽出液(乾燥固形分0.5〜
1.5質量%)を、レンゲソウ抽出物はレンゲソウ10
0gをエタノール、1,3−ブチレングリコール、水
(3:3:4)混液に浸漬し、室温にて5昼夜抽出した
後、濾過した抽出液(乾燥固形分0.5〜1.5質量
%)を用いた。
【0047】本実施例で用いるムクロジ抽出物はムクロ
ジ果皮100gに50質量%エタノール溶液に浸漬し、
8時間50℃に保持して抽出した後、濾過して、減圧濃
縮によりエタノールを留去した凍結乾燥部を、ダイズ抽
出物はダイズ100gを50質量%エタノール溶液に浸
漬し、室温にて5昼夜抽出した後、濾過した抽出液(乾
燥固形分0.3〜1.5重量%)を用いた。
【0048】
【表1】
【0049】実施例1〜8の皮脂調節化粧料は比較例1
〜6の化粧料と比較して使用後のテカリが少なく、か
つ、化粧くずれの少ない優れた皮脂抑制効果が得られ
た。そして、べたつきがない状態を長時間にわたって維
持できた。さらに2週間使用後の肌もてかりが低減し、
持続的に皮脂抑制効果が認められた。
【0050】以下、実施例9〜10を示す。 実施例9 乳液 質量% (A)精製水 残余 1.3−ブチレングリコール 8.0 カルボキシビニルポリマー 0.12 グリセリン 3.0 ヒオウギ抽出物 0.5 レンゲソウ抽出物 0.1 (B)ホホバ油 1.5 スクワラン 1.5 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 1.0 (C)ヒドロキシアパタイト 0.1 マイカ 3.0 水酸化カリウム 0.05 [製法]Aに属する水相成分とBに属する油相成分をそ
れぞれ加熱溶解し、油相成分を水相成分に混合し、乳下
機にて乳化する。冷却後、Cに属する成分を混合して得
た。
【0051】 実施例10 美容液 質量% (A)精製水 残余 1.3−ブチレングリコール 8.0 トリメチルグリシン 2.0 グリセリン 5.0 カルボキシビニルポリマー 0.15 ヒドロキシアパタイト 2.0 酸化亜鉛 1.0 ムクロジエキス 0.01 ダイズエキス 0.1 (B)水酸化カリウム 0.0
4 ヒアルロン酸ナトリウム(1%水溶液) 0.1 [製法]上記Aに属する成分を混合溶解した後、Bに属
する成分を混合して得た。
【0052】実施例9〜10で得られた乳液、美容液は
それぞれテカリ防止効果が高く、化粧くずれ防止効果に
優れ、時間が経ってもべたつきを感じなかった。さらに
2週間使用後の肌はテカリが低減し、持続的に皮脂抑制
効果が認められた。
【0053】
【発明の効果】本発明により、無機粉体と植物抽出物の
二種以上を含有することを特徴とする皮脂調節化粧料を
得ることができる。本発明の皮脂調節化粧料は、皮脂の
有する皮膚の乾燥を防ぎ、外的刺激から肌を守る機能を
保持しながら、過剰皮脂を抑制し、いわゆる皮膚のべた
つきを抑え、テカリを低減する効果を有している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 7/48 A61K 7/48 Fターム(参考) 4C083 AA111 AA112 AB032 AB171 AB172 AB211 AB212 AB241 AB242 AB291 AB292 AB431 AB432 AB441 AB442 AC022 AC102 AC122 AC402 AC662 AD042 AD332 BB23 EE01 EE06 EE07 EE11 EE12

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無機粉体及び植物抽出物の二種以上を含有
    することを特徴とする皮脂調節化粧料。
  2. 【請求項2】無機粉体がヒドロキシアパタイト、シリ
    カ、セリサイト、酸化亜鉛、酸化チタン、タルク及びカ
    オリンから選ばれる一種または二種以上であることを特
    徴とする、請求項1記載の皮脂調節化粧料。
  3. 【請求項3】植物抽出物がヒオウギ、レンゲソウ、ムク
    ロジ、チャノキ、セイヨウサンザシ、ダイズ、オウバ
    ク、チョウジ、サンショウ及びジオウの抽出物であるこ
    とを特徴とする、請求項1又は2記載の皮脂調節化粧
    料。
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