JP2003265420A - 上腕加圧法による動脈圧脈波解析機能付き血圧計 - Google Patents

上腕加圧法による動脈圧脈波解析機能付き血圧計

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JP2003265420A
JP2003265420A JP2002072865A JP2002072865A JP2003265420A JP 2003265420 A JP2003265420 A JP 2003265420A JP 2002072865 A JP2002072865 A JP 2002072865A JP 2002072865 A JP2002072865 A JP 2002072865A JP 2003265420 A JP2003265420 A JP 2003265420A
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Osamu Tochikubo
修 杤久保
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  • Measuring Pulse, Heart Rate, Blood Pressure Or Blood Flow (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カフ帯を用い、脈波の波形変化に基づいて血
圧を決定する血圧計測時に、一定時間圧力をホ−ルドし
て脈波を検出して基底血圧測定及び白衣性高血圧の検査
(判断)可能な血圧計の提供。 【解決手段】 カフ帯及びカフ帯内の流体を加圧する加
圧手段と減圧する減圧手段と、カフ帯内の流体圧を検出
する圧力検出手段と、カフ帯装着部位の脈波を検出する
脈波検出手段と、圧力検出手段で検出した流体圧と脈波
検出手段で検出した脈波に基づいて血圧値を決定する血
圧決定手段と、カフ圧を血圧決定手段で決定した拡張期
血圧より所定圧低い一定圧にホールドするカフ圧ホ−ル
ド手段と、基底脈拍数を計算する基底脈拍数計算手段
と、 基底血圧を計算する基底血圧判断手段と、白衣性
高血圧判断手段を有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血圧計、特に、カ
フ帯を用い、脈波の波形変化に基づいて血圧を決定する
血圧計測時に、一定時間圧力をホ−ルドして脈波を検出
して基底血圧測定及び白衣性高血圧の判断可能な血圧計
に関する。
【0002】
【従来の技術】血圧は一日のうちで変化しており、十万
回以上の血圧値(収縮期血圧、拡張期血圧、平均血圧)
が存在する。最近、一日のうちで最も低くなる除波睡眠
中の血圧である基底血圧 が臓器障害、および、心肥大
と強く関係していることが明らかとなっている。
【0003】従来、基底血圧の測定は、カフを用いた血
圧計を24時間装着し測定するか、動脈にAラインを2
4時間留置して観血血圧計にて測定する方法が行われて
いた。いずれも患者の負担が大きくか、または、危険度
が大きい侵襲度の高い方法である。また、高血圧の診療
において、診療室での血圧測定時、血圧が正常であって
も、医師または看護婦の白衣を見ると不安と緊張により
血圧が高くなる疑似高血圧である白衣性高血圧を呈する
患者が約30%存在しており、高血圧治療上配慮が必要
であることが知られている。この白衣性高血圧が疑われ
る場合には、しばらく休息させ、落ちついた状態で再度
測定するか、基底血圧の測定と同様に、24時間血圧計
を装着して測定するかして、白衣性高血圧の検査を行っ
ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、基底血
圧の測定に当たり、カフを用いた血圧計を24時間装着
する場合、血圧計を携帯したまま、日常活動を行いかつ
睡眠をを取らなければならず拘束感が大きい、15〜3
0分毎の測定時には腕を締め付けられる、ポンプ加圧音
により周囲の人に気づかれる等、肉体的にも、精神的に
も患者負担が非常に大きいという問題がある。また、血
圧測定精度においても、睡眠時の上腕の締め付け、加圧
ポンプ音により安眠が妨げられ血圧が高くなる問題、ま
た、歩行、作業等によるア−チファクトの発生及び、睡
眠時の腕の締め付け、加圧ポンプの騒音による体動の発
生がア−チファクトとなり正確な血圧測定が妨げられる
問題がある。また、カフを用いた血圧計の場合には、そ
の負担の大きさから人道的に一日に72回〜96回程度
が測定回数の限界であり、10万回に較べて測定回数が
著しく少なく、精度が悪いという問題がある。一方、観
血血圧測定においては、日に10万回の血圧値は測れる
利点はあるが、Aラインを動脈に入れ、留置しなければ
ならず、動脈損傷、感染、クロットの危険があり管理が
行き届いた医療機関内でしか行えず、通常の高血圧診療
には使えないという問題があった。
【0005】また、通常の高血圧診療において、白衣性
高血圧が疑われた場合の確認検査には、患者が落ちつく
まで待って再度血圧測定を行う必要があり、診療治療に
時間を要する。また、カフを用いた血圧計を24時間装
着し検査する場合には、基底血圧の測定と同様の問題が
発生していた。
【0006】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたもので、カフ帯を用い、脈波の波形変化に基づい
て血圧を決定する血圧計測時に、一定時間圧力をホ−ル
ドして脈波を検出して基底血圧測定及び白衣性高血圧の
判断可能な血圧計を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の血圧計は、カフ帯及びカフ帯内の流体を加
圧する加圧手段と減圧する減圧手段、一定圧にホ−ルド
する圧力ホ−ルド手段と、カフ帯内の流体圧を検出する
圧力検出手段と、カフ帯装着部位の脈波を検出する脈波
検出手段と、圧力検出手段で検出した流体圧と脈波検出
手段で検出した脈波に基づいて血圧値を決定する血圧決
定手段と、カフ圧を血圧決定手段で決定した拡張期血圧
より所定圧(約10mmHg)低い一定圧にホールドして
いる時の脈波検出手段からの出力より基底脈拍数を計算
する基底脈拍数計算手段と、基底血圧を計算する基底血
圧計算手段と、白衣性高血圧判断手段を有することを特
徴としている。ここで、白衣性高血圧とは、医者,看護
婦等の医療従事者が患者の血圧を測定する時に、通常時
の血圧よりも高く測定され、その血圧値が高血圧領域に
なることをいう。
【0008】また、基底脈拍数計算手段が、脈波間隔測
定手段の出力と、脈波形状パラメ−タ測定手段の出力
と、アップストロ−ク検出手段の出力と、血圧決定手段
の出力を用いることを特徴とする。また、基底血圧値計
算手段が、基底脈拍数計算手段の出力と、波形形状パラ
メ−タ検出手段の出力と、脈波間隔測定手段の出力と、
血圧決定手段の出力とアップストロ−クタイム検出手段
の出力を用いることを特徴とする。
【0009】また、白衣性高血圧判断手段が、基底血圧
計算手段の出力と、ある規定値を比較して白衣性高血圧
を検査することを特徴とする。また、波形形状パラメ−
タ検出手段として、脈波ピ−クからボトムに到る減衰特
性を検出することを特徴とする。
【0010】また、基底脈拍数計算手段は、臨床にて収
集した本考案の血圧計により検出した脈波波形および別
の方法で検出した基底血圧デ−タを多変量解析すること
により複数の定数を設定する手段を含むことを特徴とす
る。また、基底血圧値計算手段は、臨床にて収集した本
考案の血圧計により検出した脈波波形および別の方法で
検出した基底血圧デ−タを多変量解析することにより複
数の定数を設定する手段を含むことを特徴とする。
【0011】また、一定圧にホ−ルドしているときにの
脈波検出手段が、減圧を中止してから、脈波検出を開始
するまでに脈波を検出しない所定の時間を設けたことを
特徴とする。また、一定圧にホ−ルドしている時間が、
所定秒(10秒)以内であることを特徴とする。また、基
底血圧値が収縮期血圧の基底血圧と、拡張期血圧の基底
血圧と、平均血圧の基底血圧であることを特徴とする。
【0012】このような構成の上腕加圧法による動脈圧
脈波解析機能付き血圧計では、カフを用いる通常の血圧
測定と同時に、基底血圧の測定、白衣性高血圧の検査が
行えるので、短時間に、患者の負担が小さい、適切な血
圧診断に行える。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面を参照し
てより詳細に説明する。
【0014】図1は、この発明に係わる上腕加圧法によ
る動脈圧脈波解析機能付き血圧計のブロック図である。
1は阻血用のカフ(大カフ)、2は脈波検出用のカフ
(小カフ)、5は阻血用カフの圧力と脈波検出用カフの
脈信号を検出する圧力センサ−(脈波検出手段)、6はカ
フを加圧する加圧ポンプ(加圧手段)でMPU10に制御
されている。7はカフ1,2内の空気を定速で微速排
気、かつ、排気ストップ、かつ、完全開状態にて急速排
気する排気兼定速減圧バルブ(排気/減圧手段)でMPU
10に制御されている。
【0015】4は脈波検出用カフが検出する脈波を減衰
するための流体抵抗である。3は脈波検出用カフ2と流
体抵抗4と圧力センサ−5を接続する第1の配管であ
る。8は阻血用カフ1と流体抵抗4と加圧ポンプ6と排
気兼低速減圧バルブ7を接続する第2の配管である。9
は圧力センサ−の出力より、カフ圧力検出、脈波検出に
は必要ない周波数をカットするフィルタであり、その出
力はMPU10に入力される。10は測定開始停止、加
圧・減圧・排気・排気停止、圧力測定、脈波検出、血圧脈
拍数測定、基底血圧測定、白衣性高血圧検出、血圧・脈
拍数・白衣性高血圧判断結果を表示器12に表示・制御
する機能を行うMPUである。12はLCDまたは、L
ED、またはプラズマ表示器である。11はMPU10
内にあり、MPU10で1〜30mS毎に検出された脈
波デ−タ、圧力、血圧値、脈拍数を記憶するメモリ−
(記憶手段)である。13は測定を開始する開始スイッチ
でありこの動作はMPU10に入力される。14は測定
を停止する停止スイッチであり、測定途中で装置を停止
するときに用いる。このスイッチ動作はMPU10に入
力される。図示しないが、装置を動かす内蔵電池を有す
る。
【0016】図2は、上腕加圧法による動脈圧脈波解析
機能付き血圧計の動作フロ−チャ−トである。ステップ
ST1にて開始SW13が押されると、ステップST2
にて圧力センサ−5のゼロセットが行われ、ステップS
T3にてカフ圧力測定、表示器12への表示が開始され
る。ステップST4にて、排気兼定速減圧バルブ7が閉
じられ加圧ポンプがONされ、大カフ、小カフにエア−
が供給され大カフにより部位が加圧される。ステップS
T5でカフ圧が収縮期血圧より高い設定圧まで加圧され
たかが判定される。設定圧になったらステップST6で
加圧ポンプ6を止め、排気兼定速排気バルブ7が制御さ
れカフ圧を所定(3〜6mmHg/秒)のスピ−ドで減圧
開始する。ステップST7で脈波検出を行う。脈波が検
出されるとステップST8で検出された脈波の例えば振
幅とカフ圧がペアでメモリ−11に記憶される。ステッ
プST9で脈波振幅が最大値を超えたかが検出され、最
大値を超えない場合にはステップST7に戻り、脈波検
出を繰り返す。脈波振幅が最大値を越えた場合にはステ
ップST10の加圧不足の判定に進む。
【0017】メモリ−11に記憶している第1番目の脈
波振幅値と脈波の最大振幅値に0.5を掛けた値とが比
較され、第1番目の脈波振幅が大きい場合加圧不足と判
定され、ステップST32にて、たとえば、先の設定圧
+所定圧(40mmHg)高い圧力に設定圧を換えかつ排
気兼定速排気バルブを閉じ、ステップST4に戻って加
圧ポンプ6がONされ再加圧される。ステップST10
にて加圧不足でない場合には、ステップST11に進
み、メモリ11に記憶された脈波振幅のデ−タより血圧
決定手段にて振幅デ−タの変化の大きいポイントを検出
して収縮期血圧(SYS)を決定する。
【0018】続いて、ステップST12にて脈波検出を
行いステップST13にて、たとえば振幅とカフ圧をメ
モリ11に記憶にする。ステップST14にてメモリ−
11に記憶された脈波振幅より血圧決定手段にて脈波振
幅のデ−タを検索し変化が小さくなったポイントを検出
し拡張期血圧(DIA)を決定する。ステップST14
にて拡張期血圧該当する脈波振幅変化が無い場合にはス
テップST12の前にもどり脈波検出を続ける。ステッ
プST14にて拡張期血圧が検出されたら、ステップS
T15にて拡張期血圧より所定圧(約10mmHg)まで
カフ圧が下がったか否か確認され、確認された場合には
排気兼定速排気バルブを閉じ、ステップST16にて減
圧をストップする。
【0019】ステップST17にてタイマ−がスタ−ト
し、カフ圧が安定するまで所定秒(約2秒間)脈波測定を
中止する。ステップST18にて約2秒が経ったら、ス
テップST19にてタイマ−をリセットする。ステップ
ST20にて脈波検出、メモリ−11への記憶を開始
し、ステップST21にて鬱血の影響が小さい10秒以
下の短い減圧ストップ時間が望ましく、本実施例では約
5秒が経過するまでステップST20にて、脈波検出、
記憶を続ける。ステップST21にて約5秒(デ−タ数
n)が経過したら、ステップST22にて排気兼定速排
気バルブを全開にして、カフ内空気を排気する。
【0020】アップストロ−ク検出手段であるステップ
ST23,ステップST24にてアップストロ−クタイ
ムU0(n)を計算する。ステップST23により血圧決
定手段の出力より収縮期血圧と拡張期血圧の比率m=L
OG(Ps/Pd)を計算する。ステップST24にて
基底血圧時のアップストロ−クタイムU0(n)を臨床デ
−タを基に多変量解析により求めた式U0(n)=0.4
5*m1/2 −0.1にこのmを代入して計算する。
ステップST25にて基底血圧発生時の脈拍数である基
底脈拍数を基底脈拍数計算手段により計算する。
【0021】図3に基底脈拍数計算手段のフロ−チャ−
ト詳細を示す。まず、波形形状パラメ−タ検出手段であ
るステップST2501〜ステップST2509にて、
脈波の減衰特性である脈波形状パラメ−タA(n)を求め
る。ステップST2501にてステップST20で記憶
された脈波デ−タn個より体動、不整脈を除去する。ス
テップST2502にて検出できた脈波の上行脚の最大
値をピ−クポイントtp(n)として、同様に検出した下降
脚の最低値をボトムポイントtb(n)として記憶する。
脈波間隔測定手段であるステップST2505にてステ
ップST2502に記憶されたピ−クポイントtp (n)
間より脈波周期(RR)を計算し記憶する。各脈波毎
に、脈波ピ−クポイントtp(n)からデ−タ変化を検索し
て、心臓の大動脈弁が閉じることにより生ずる切痕ポイ
ントta(n)を検出し記憶する。ステップST2507に
よりta(n)から脈波ボトムまでのデ−タの内から規定数
デ−タ(15ポイント;サンプリング10mSの時)を
抜き出す。
【0022】ステップST2508により、脈波ピ−ク
ポイントの大きさをステップST11で検出した収縮期
血圧値(Ps)、脈波ボトムポイントの大きさを拡張期
血圧値(Pd)に換算し、ステップST2507にて抜
き出したデ−タを圧力値に変換する。ステップST25
08で換算したデ−タより単一指数回帰曲線(Pd*E
XP(A(RR−u))をステップST2509にて求
め、脈波形形状パラメ−タA(n)を検出する。脈波形形
状パラメ−タA(n)の検出に当たっては計算した回帰曲
線の相関係数が80以上の脈波のみを用いることが望ま
しい。ステップST2510にて、基底血圧発生時の基
底脈拍数RR0(n)=0.126/A+(U0/A)1/2
0 を計算する。ステップST2511にて脈波毎
の基底脈拍数RR0(n)をメモリ−11に記憶する。こ
れをST20に記録した脈波について繰り返す。ST2
514にて計算した各脈波の基底脈拍数の平均を取り基
底脈拍数RR0Eを求める。
【0023】図2に戻り、説明する。ステップST26
にて求めた基底脈拍数から基底血圧値を計算する。図4
に基底血圧値計算の詳細フロ−チャ−トを示す。ステッ
プST261にて、臨床にて収集した複数個の脈波波形
と同じ被験者にて、別の方法で検出した複数個の基底血
圧デ−タを多変量解析することによりα、βの各定数を
設定した式 拡張期血圧の基底血圧Pd=Pd/EX
P(A(RR0E−RR))−(α*Pd/脈拍数−
(β+Ps/脈拍数));α=45、β=15を用い、
拡張期血圧の基底血圧を今までに求めたPd、脈波形形
状パラメ−タA、RR0E、RR、脈拍数、Psを代入
して計算する。
【0024】基底血圧Pdの第1項は、基底脈拍数と
末梢血管抵抗と血管弾性が作用する項、第2項は圧受容
体反射の感受性に関係する項である。ステップST26
2にては、同様に、臨床にて収集した複数個の脈波波形
と同じ被験者にて、別の方法で検出した複数個の基底血
圧デ−タを多変量解析することによりBとγの各定数を
設定した式である 収縮期血圧の基底血圧Ps=Pd
*EXP(B(RR 0E−u0E))+γ:B=0.5*
m/RR;γ=30を用い、この式にこれまでに求めた
m、Pd、RR0E、U0、を代入して、収縮期血圧の
基底血圧を計算する。さらに、ステップST263にて
いままでに求めた拡張期血圧の基底血圧Pd0、収縮期
血圧の基底血圧Ps0、を式 平均血圧の基底血圧MB
0=(Ps0−Pd0)/3+Pd0に代入して基底血圧
を計算する。
【0025】図2に戻ってステップST27にて白衣性
高血圧検出を行う。図5に白衣性高血圧検出(判断)の詳
細フロ−チャ−トを示す。ステップST271におい
て、平均血圧の基底血圧MBP0が89mmHgより大きい
場合には、高血圧症の可能性があるので白衣性高血圧で
ないと判断して,ステップST273にて白衣性高血圧
表示フラッグを0のままにし、89以下の場合には、正
常血圧であるので、白衣性高血圧であると判断して、ス
テップST272にて白衣性高血圧表示フラッグを1に
する。
【0026】図2に戻って、ステップST28にて表示
器12に収縮期血圧値、拡張期血圧値を表示し、ステッ
プST29にて基底血圧値(収縮期、拡張期、平均血
圧)を表示し、ステップST30にての白衣性高血圧検
出され白衣性高血圧表示フラッグが1の場合、表示器1
2に「白衣性高血圧の可能性アリ」の表示を行う。白衣
性高血圧表示フラッグ0の場合には何も表示をしない。
続いて、ステップST31にて脈拍数が表示され一連の
動作を終了する。
【0027】
【発明の効果】本発明の請求項第1項〜第7項、及び第
10項に記載の発明よれば、現行の基底血圧の測定であ
るカフを用いた血圧計を24時間装着する方法は、腕に
常にカフが装着され拘束された状態にあり、かつ、24
時間で70〜100回の定期的な測定が必要でそのたび
に腕が締め付けられ苦痛であること、また、夜間は、安
眠が妨害される場合があること、また、ポンプ駆動音に
より周囲の人迷惑をかけるとともに、測定していること
がわかってしまうことにより、患者に肉体的、精神的な
大きな負担が掛かるという欠点を有する。
【0028】さらに、現状では24時間装着する血圧計
を用いた場合、就寝時にも腕を阻血する必要があり、腕
の締め付け、加圧ポンプ音により安眠が妨げられ血圧が
高くなる欠点、および、腕の締め付け、加圧ポンプの騒
音による体動が発生し、そのア−チファクトにより正確
な血圧測定が妨げられる測定精度上の欠点も有するが、
本発明によれば、通常の1回の血圧測定にて基底血圧が
測定できこれらの患者負担が大きく、精度が悪い欠点を
排除できる。また、本発明によれば、現行の基底血圧測
定法であるカフを用いる方法では、比較的安全である
が、原理的に一日10万回以上の血圧値を全て測定する
ことができないので確度が悪いという欠点。一方、観血
血圧計を装着する方法では、1日10万回の血圧値の測
定は可能であるが、Aラインを動脈に入れる必要があ
り、非常に危険であり管理が行き届いた医療機関でしか
行えない欠点を有する。これに対して、本発明では、安
全で精度の高い基底血圧測定が可能な血圧計の実現が可
能である。
【0029】通常の高血圧診療において、白衣性高血圧
が疑われた場合の確認検査には、患者が落ちつくまで待
って再度血圧測定を行う必要があり、診療治療に時間を
要する。また、カフを用いた血圧計を24時間装着する
場合には、基底血圧の測定と同様の課題が発生する。本
発明では、通常と同じ1回の血圧測定で白衣性高血圧の
検出が行え、患者が落ちつくのを待っている必要がなく
次の対応がすぐ実施でき、かつ、疑似高血圧による誤っ
た診断を防止でき、高血圧症の正しい診断がスピ−ディ
に実施可能となる。
【0030】請求項第8項に記載の発明によれば、減圧
ストップによる圧力系が一時的に不安定な状態なること
による脈波検出への悪影響が防止しできる。また、請求
項第9項に記載の発明によれば、短時間の測定により、
減圧ストップしてから、カフ末梢側血管への血液プ−リ
ング量の増加による脈波検出系のコンプライアンス増加
による脈波検出品質の低下の防止、また、鬱血による生
理的な苦痛の防止効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例のブロック図である。
【図2】 本発明の実施例の動作フロ−チャ−トであ
る。
【図3】 本発明の実施例の基底脈拍数計算手段のフロ
−チャ−トである。
【図4】 本発明の実施例の白衣性高血圧検出のフロ−
チャ−トである。
【図5】 本発明の実施例の白衣性高血圧検出(判断)の
詳細フロ−チャ−トを示す。
【符号の説明】
1…阻血用のカフ、2…脈波検出用のカフ、5…圧力セ
ンサ−、6…加圧ポンプ、7…排気兼定速減圧バルブ、
10…MPU

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カフ帯及び該カフ帯内の流体を加圧する
    加圧手段と減圧する減圧手段と、 該カフ帯内の流体圧を検出する圧力検出手段と、 該カフ帯装着部位の脈波を検出する脈波検出手段と、 圧力検出手段で検出した流体圧と脈波検出手段で検出し
    た脈波に基づいて血圧値を決定する血圧決定手段と、 カフ圧を血圧決定手段で決定した拡張期血圧より所定圧
    低い一定圧にホールドするカフ圧ホ−ルド手段と、 基底脈拍数を計算する基底脈拍数計算手段と、 基底血圧を計算する基底血圧計算手段と、 白衣性高血圧判断手段を有することを特徴とする血圧
    計。
  2. 【請求項2】 該基底脈拍数計算手段が、脈波間隔測定
    手段の出力と、脈波形状パラメ−タ測定手段の出力と、
    アップストロ−ク検出手段の出力と、該血圧決定手段の
    出力を用いることを特徴とする請求項第1項に記載の血
    圧計。
  3. 【請求項3】 該基底血圧値計算手段が、該基底脈拍数
    計算手段の出力と、波形形状パラメ−タ検出手段の出力
    と、脈波間隔測定手段の出力と、該血圧決定手段の出力
    とアップストロ−クタイム検出手段の出力を用いること
    を特徴とする請求項第1項に記載の血圧計。
  4. 【請求項4】 該白衣性高血圧判断手段が、該基底血圧
    計算手段の出力と、ある規定値を比較して白衣性高血圧
    を判断することを特徴とする特許請求項1に記載の血圧
    計。
  5. 【請求項5】 該波形形状パラメ−タ検出手段として、
    脈波ピ−クからボトムに到る減衰特性を検出することを
    特徴とする特許請求項1または請求項2のいずれかに記
    載の血圧計。
  6. 【請求項6】 該基底脈拍数計算手段は、臨床にて収集
    した本考案の血圧計により検出した脈波波形および別の
    方法で検出した基底血圧デ−タを多変量解析することに
    より複数の定数を設定する手段を含むことを特徴とする
    特許請求項第1項の血圧計。
  7. 【請求項7】 該基底血圧値計算手段は、臨床にて収集
    した本考案の血圧計により検出した脈波波形および別の
    方法で検出した基底血圧デ−タを多変量解析することに
    より複数の定数を設定する手段を含むことを特徴とする
    特許請求項第1項に記載の血圧計。
  8. 【請求項8】 一定圧にホ−ルドしているときの該脈波
    検出手段が、減圧を中止してから、脈波検出を開始する
    までに脈波を検出しない所定の時間を設けたことを特徴
    とする特許請求項第1項に記載の血圧計。
  9. 【請求項9】 一定圧にホ−ルドしている時間が、所定
    秒以内であることを特徴とする特許請求項第1項に記載
    の血圧計。
  10. 【請求項10】 該基底血圧値が収縮期血圧の基底血圧
    と、拡張期血圧の基底血圧と、平均血圧の基底血圧であ
    ることを特徴とする特許請求項1に記載の血圧計。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009011585A (ja) * 2007-07-05 2009-01-22 Toshiba Corp 脈波処理装置及び方法
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