JP2003264725A - デジタルカメラ - Google Patents

デジタルカメラ

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JP2003264725A
JP2003264725A JP2002062087A JP2002062087A JP2003264725A JP 2003264725 A JP2003264725 A JP 2003264725A JP 2002062087 A JP2002062087 A JP 2002062087A JP 2002062087 A JP2002062087 A JP 2002062087A JP 2003264725 A JP2003264725 A JP 2003264725A
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JP
Japan
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amount
external light
light
digital camera
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Application number
JP2002062087A
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English (en)
Inventor
Shuji Nose
修司 野瀬
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オートストロボ機能のために設けられている
測光センサを有効利用できると共に、手動による操作を
要することなく表示手段の表示内容に対する視認性を向
上できるデジタルカメラを得る。 【解決手段】 CPU61により、オートストロボ機能
のために設けられた測光センサ92によって外光の光量
を測光し、当該測光により得られた外光の光量が多いほ
ど液晶ディスプレイ72による表示画面が明るくなるよ
うに当該液晶ディスプレイ72に設けられているバック
ライト72Aの発光光量をLCD制御部65を介して制
御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルカメラに
係り、特に、主として撮影を行う際の被写体の構図を決
定するために用いられる液晶ディスプレイ、有機EL
(Electro-Luminescence)ディスプレイ等の表示手段を
備えたデジタルカメラに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
被写体の撮影時に、光量不足等、必要に応じてストロボ
の発光を開始し、このときの被写体からの反射光を測光
センサによって測光して測光光量を積分していき、積分
された測光光量が所定閾値に達した時点でストロボの発
光を停止するオートストロボ機能を備えたデジタルカメ
ラが商品化されており、オートストロボ機能に関する技
術も多数提案されている(特開平8−37613号公
報、特開平10−301170号公報等)。
【0003】ところで、この種のデジタルカメラにおい
て、オートストロボ機能を実現するために設けられた測
光センサはストロボの調光のためのみに用いられてお
り、必ずしも有効利用されているとは言えなかった。
【0004】一方、デジタルカメラには、主として撮影
を行う際の被写体の構図を決定するために用いられるも
のとして、ファインダとは別に、ファインダより表示領
域が広い液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、プ
ラズマ・ディスプレイ等のディスプレイにより構成され
た外部モニタが備えられたものがある。この外部モニタ
により、カメラ本体に目を接近させなくても被写体像の
状態が確認できるので、デジタルカメラの使い勝手を大
きく向上することができる。
【0005】しかしながら、この種の外部モニタを備え
たデジタルカメラでは、晴天下における屋外での撮影時
等、デジタルカメラの周辺の光(この光を本明細書では
「外光」という。)の光量レベルが比較的高い場合、外
部モニタの表示領域に外光が入射されることによって表
示内容が視認し難い場合があり、この場合に従来は、外
部モニタの表示画面の明るさを手動で調整するようにし
ており、著しく手間がかかるものであった。
【0006】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり、オートストロボ機能のために設けられている測光
センサを有効利用できると共に、手動による操作を要す
ることなく表示手段の表示内容に対する視認性を向上で
きるデジタルカメラを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載のデジタルカメラは、被写体の撮影時
に必要に応じてストロボの発光を開始し、このときの前
記被写体からの反射光を測光センサによって測光して測
光光量を積分していき、積分された測光光量が所定閾値
に達した時点で前記ストロボの発光を停止するオートス
トロボ機能を備えたデジタルカメラであって、少なくと
も撮影により得られた被写体像を表示するための表示手
段と、前記測光センサによって外光の光量を測光する外
光測光手段と、前記外光測光手段による測光により得ら
れた外光の光量が多いほど前記表示手段による表示画面
が明るくなるように前記表示手段を制御する制御手段
と、を備えている。
【0008】請求項1に記載のデジタルカメラによれ
ば、外光測光手段により、オートストロボ機能のために
設けられた測光センサによって外光の光量が測光され、
制御手段により、当該測光により得られた外光の光量が
多いほど表示手段による表示画面が明るくなるように当
該表示手段が制御される。なお、上記測光センサには、
フォトトランジスタ、フォトダイオード等の光電変換素
子が含まれる。また、上記表示手段には、ブラウン管デ
ィスプレイ、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレ
イ、プラズマ・ディスプレイ等の各種ディスプレイが含
まれる。
【0009】すなわち、本発明では、外光の光量が多い
ほど表示手段の表示画面の視認性が低下する点に着目
し、外光の光量が多いほど表示手段による表示画面が明
るくなるようにしており、これによって外光の光量にか
かわらず表示画面の視認性を一定レベル以上とできるよ
うにしている。
【0010】また、本発明の外光測光手段で用いられる
測光センサは、オートストロボ機能のために予め設けら
れているセンサであり、当該センサを有効利用すること
ができる。
【0011】このように、請求項1に記載のデジタルカ
メラによれば、オートストロボ機能のために設けられた
測光センサによって外光の光量を測光し、当該測光によ
り得られた外光の光量が多いほど表示手段による表示画
面が明るくなるように当該表示手段を制御しているの
で、オートストロボ機能のために設けられている測光セ
ンサを有効利用できると共に、手動による操作を要する
ことなく表示手段の表示内容に対する視認性を向上でき
る。
【0012】なお、本発明の好適な第1の態様は、本発
明の前記表示手段を有機ELディスプレイとするもので
ある。この態様によれば、有機ELディスプレイは輝度
の調整が簡易に行えるので、本発明を容易に実現でき
る、という効果が得られる。
【0013】また、本発明の好適な第2の態様は、本発
明の前記表示手段をバックライトを備えた液晶ディスプ
レイとし、本発明の前記制御手段は、前記外光の光量が
多いほど前記バックライトの発光光量が多くなるように
前記表示手段を制御する、というものである。この態様
によれば、液晶ディスプレイに設けられているバックラ
イトは発光光量の調整が簡易に行えるので、本発明を容
易に実現できる、という効果が得られる。
【0014】更に、本発明の好適な第3の態様として、
本発明の制御手段は、前記表示手段による表示画面の明
るさを2段階で制御するとき、前記表示画面の明るさを
暗い側から明るい側に移行させるときの前記外光の光量
を、明るい側から暗い側に移行させるときの前記外光の
光量より多いものとして前記表示手段を制御することに
より、前記表示画面の明るさを暗い側から明るい側に移
行させるときと、明るい側から暗い側に移行させるとき
との間でヒステリシス特性を設けたものが挙げられる。
【0015】すなわち、本発明において前記表示手段に
よる表示画面の明るさを2段階で制御するとき、1つの
閾値により明るさを切替えると、外光の光量レベルが当
該閾値と略等しい場合に表示手段による表示画面の明る
さが頻繁に切り替わる、所謂ハンチングが発生してしま
う場合がある。
【0016】そこで、本第3の態様では、表示画面の明
るさを暗い側から明るい側に移行させるときの外光の光
量を、明るい側から暗い側に移行させるときより多いも
のとすることにより、表示画面の明るさを暗い側から明
るい側に移行させるときと、明るい側から暗い側に移行
させるときとの間でヒステリシス特性を設けており、こ
れによって上記ハンチングの発生を防止できるようにし
ている。
【0017】一方、上記目的を達成するために、請求項
2記載のデジタルカメラは、被写体の撮影時に必要に応
じてストロボの発光を開始し、このときの前記被写体か
らの反射光を測光センサによって測光して測光光量を積
分していき、積分された測光光量が所定閾値に達した時
点で前記ストロボの発光を停止するオートストロボ機能
を備えたデジタルカメラであって、採光式バックライト
を有すると共に、少なくとも撮影により得られた被写体
像を表示するための液晶ディスプレイと、前記測光セン
サによって外光の光量を測光する外光測光手段と、前記
外光測光手段による測光により得られた外光の光量が所
定量より多い場合に前記採光式バックライトを消灯し、
他の場合に前記採光式バックライトを点灯するように前
記採光式バックライトを制御する制御手段と、を備えて
いる。
【0018】請求項2に記載のデジタルカメラによれ
ば、外光測光手段により、オートストロボ機能のために
設けられた測光センサによって外光の光量が測光され、
制御手段により、当該測光により得られた外光の光量が
所定量より多い場合に液晶ディスプレイに設けられた採
光式バックライトを消灯し、他の場合に当該採光式バッ
クライトを点灯するように当該採光式バックライトが制
御される。なお、上記測光センサには、フォトトランジ
スタ、フォトダイオード等の光電変換素子が含まれる。
また、上記表示手段には、ブラウン管ディスプレイ、液
晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマ・デ
ィスプレイ等の各種ディスプレイが含まれる。
【0019】すなわち、本発明では、太陽光下のような
外光の光量が比較的多い場合に当該外光を導光して液晶
パネルを光らせ、バックライトを消灯した状態でも表示
画面の見易さを維持する、という採光式バックライトを
有する液晶ディスプレイの特性に着目し、当該液晶ディ
スプレイを表示手段として適用すると共に、外光の光量
が所定量より多い場合に採光式バックライトを消灯し、
他の場合に採光式バックライトを点灯するようにしてお
り、これによって外光の光量にかかわらず表示画面の視
認性を一定レベル以上にすると共に、表示手段による消
費電力を低減できるようにしている。
【0020】また、本発明の外光測光手段で用いられる
測光センサは、オートストロボ機能のために予め設けら
れているセンサであり、当該センサを有効利用すること
ができる。
【0021】このように、請求項2に記載のデジタルカ
メラによれば、採光式バックライトを有する液晶ディス
プレイを表示手段として適用すると共に、オートストロ
ボ機能のために設けられた測光センサによって外光の光
量を測光し、当該測光により得られた外光の光量が所定
量より多い場合に採光式バックライトを消灯し、他の場
合に採光式バックライトを点灯するようにしているの
で、オートストロボ機能のために設けられている測光セ
ンサを有効利用できると共に、手動による操作を要する
ことなく表示手段の表示内容に対する視認性を向上で
き、かつ表示手段による消費電力を低減できる。
【0022】なお、本発明の好適な態様として、本発明
の制御手段は、前記採光式バックライトを点灯から消灯
に移行させるときの前記所定量を、消灯から点灯に移行
させるときの前記所定量より多いものとして前記表示手
段を制御することにより、前記採光式バックライトを点
灯から消灯に移行させるときと、消灯から点灯に移行さ
せるときとの間でヒステリシス特性を設けたものが挙げ
られる。
【0023】すなわち、本発明において、採光式バック
ライトの点灯及び消灯の切替えを1つの所定量を閾値と
して行った場合、外光の光量レベルが当該所定量と略等
しい場合に表示画面の明るさが頻繁に切り替わるハンチ
ングが発生してしまう場合がある。
【0024】そこで、本態様では、採光式バックライト
を点灯から消灯に移行させるときの所定量を、消灯から
点灯に移行させるときより多いものとすることにより、
採光式バックライトを点灯から消灯に移行させるとき
と、消灯から点灯に移行させるときとの間でヒステリシ
ス特性を設けており、これによって上記ハンチングの発
生を防止できるようにしている。
【0025】一方、上記目的を達成するために、請求項
3記載のデジタルカメラは、被写体の撮影時に必要に応
じてストロボの発光を開始し、このときの前記被写体か
らの反射光を測光センサによって測光して測光光量を積
分していき、積分された測光光量が所定閾値に達した時
点で前記ストロボの発光を停止するオートストロボ機能
を備えたデジタルカメラであって、外光が入射された状
態で表示領域が参照されると共に、少なくとも撮影によ
り得られた被写体像を表示するための第1表示手段と、
外光が入射されない状態で表示領域が参照されると共
に、少なくとも撮影により得られた被写体像を表示する
ための第2表示手段と、表示対象の表示先として前記第
1表示手段及び前記第2表示手段の何れを適用するかを
示す情報を入力するための入力手段と、前記測光センサ
によって外光の光量を測光する外光測光手段と、前記入
力手段により表示先として前記第1表示手段を適用する
ことを示す情報が入力された場合において、前記外光測
光手段による測光により得られた外光の光量が所定量よ
り多い場合に前記表示対象の表示先を前記第2表示手段
とし、他の場合に前記表示対象の表示先を前記第1表示
手段とする表示先設定手段と、を備えている。
【0026】請求項3に記載のデジタルカメラによれ
ば、表示対象の表示先として外光が入射された状態で表
示領域が参照される第1表示手段及び外光が入射されな
い状態で表示領域が参照される第2表示手段の何れを適
用するかを示す情報が入力手段により入力される。な
お、上記第1表示手段及び上記第2表示手段には、ブラ
ウン管ディスプレイ、液晶ディスプレイ、有機ELディ
スプレイ、プラズマ・ディスプレイ等の各種ディスプレ
イが含まれる。また、上記第1表示手段及び上記第2表
示手段は、主として撮影を行う際の被写体の構図を決定
するために従来から用いられている外部モニタ及びビュ
ー・ファインダに各々対応する。
【0027】ここで、本発明では、外光測光手段によ
り、オートストロボ機能のために設けられた測光センサ
によって外光の光量が測光され、表示先設定手段によ
り、上記入力手段によって表示先として第1表示手段を
適用することを示す情報が入力された場合において、上
記外光測光手段による測光により得られた外光の光量が
所定量より多い場合に表示対象の表示先が第2表示手段
とされ、他の場合に表示対象の表示先が第1表示手段と
される。なお、上記測光センサには、フォトトランジス
タ、フォトダイオード等の光電変換素子が含まれる。
【0028】すなわち、本発明では、外光の影響を受け
る第1表示手段が表示対象の表示先として指定されてい
る場合において、外光の光量が所定量より多い場合は当
該外光の影響によって第1表示手段による表示画面の視
認性が低いので、表示対象の表示先を外光の影響を受け
ない第2表示手段とし、他の場合には外光の第1表示手
段に対する影響が少ないので、表示対象の表示先を入力
手段によって指定されている第1表示手段としている。
【0029】これにより、表示対象が第1表示手段に表
示されていないときは第2表示手段を参照することによ
り、表示対象が第1表示手段に表示されている場合に比
較して表示画面の視認性を向上できるようにしている。
【0030】また、本発明の外光測光手段で用いられる
測光センサは、オートストロボ機能のために予め設けら
れているセンサであり、当該センサを有効利用すること
ができる。
【0031】このように、請求項3に記載のデジタルカ
メラによれば、オートストロボ機能のために設けられた
測光センサによって外光の光量を測光し、表示先として
外光が入射された状態で表示領域が参照される第1表示
手段を適用することを示す情報が入力された場合におい
て、上記測光により得られた外光の光量が所定量より多
い場合に表示対象の表示先を外光が入射されない状態で
表示領域が参照される第2表示手段とし、他の場合に表
示対象の表示先を第1表示手段としているので、オート
ストロボ機能のために設けられている測光センサを有効
利用できると共に、手動による操作を要することなく表
示手段の表示内容に対する視認性を向上できる。
【0032】なお、本発明の好適な態様として、本発明
の表示先設定手段は、前記表示対象の表示先を前記第1
表示手段から前記第2表示手段に移行させるときの前記
所定量を、前記第2表示手段から前記第1表示手段に移
行させるときの前記所定量より多いものとして表示先を
移行させることにより、前記表示対象の表示先を前記第
1表示手段から前記第2表示手段に移行させるときと、
前記第2表示手段から前記第1表示手段に移行させると
きとの間でヒステリシス特性を設けたものが挙げられ
る。
【0033】すなわち、本発明において表示対象の表示
先の第1表示手段又は第2表示手段への切替えを1つの
所定量を閾値として行った場合、外光の光量レベルが当
該所定量と略等しい場合に表示先の切替えが頻繁に切り
替わるハンチングが発生してしまう場合がある。
【0034】そこで、本態様では、表示対象の表示先を
第1表示手段から第2表示手段に移行させるときの所定
量を、第2表示手段から第1表示手段に移行させるとき
より多いものとすることにより、表示対象の表示先を第
1表示手段から第2表示手段に移行させるときと、第2
表示手段から第1表示手段に移行させるときとの間でヒ
ステリシス特性を設けており、これによって上記ハンチ
ングの発生を防止できるようにしている。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態について詳細に説明する。
【0036】〔第1実施形態〕まず、図1を参照して、
本実施の形態に係るデジタルカメラ10の構成を説明す
る。
【0037】同図に示すように、本実施の形態に係るデ
ジタルカメラ10は、被写体像を結像させるためのレン
ズを含んで構成された光学ユニット20と、上記レンズ
の光軸後方に配設されたCCD(Charge Coupled Devic
e)22と、CCD22からの出力信号に基づき被写体
像を示すデジタル画像データを生成すると共に光学ユニ
ット20の各部、CCD22等を駆動するためのタイミ
ング信号を生成する信号処理部40と、デジタルカメラ
10の全体的な動作を司る主制御部60と、CCD22
を駆動する垂直・水平ドライバ24と、光学ユニット2
0に含まれるシャッタ及び絞りを駆動するシャッタ・ア
イリスモータドライバ26と、光学ユニット20に含ま
れる焦点調整モータを駆動するフォーカスモータドライ
バ28と、光学ユニット20に含まれるズームモータを
駆動するズームモータドライバ30と、を含んで構成さ
れている。
【0038】なお、信号処理部40及び主制御部60は
1チップLSI(Large Scale Integrated circuit)と
して構成されており、これによってデジタルカメラ10
の小型化、高信頼性化、及び低コスト化が図られてい
る。
【0039】また、デジタルカメラ10は、CCD22
による撮像によって得られた被写体像や各種情報を表示
する液晶ディスプレイ(以下、「LCD」という。)7
2と、LCD72の表面に設置された感圧式のタッチパ
ネル73と、主としてCCD22による撮像によって得
られたデジタル画像データを記憶するSDRAM(Sync
hronous Dynamic RAM)74と、各種パラメータやプロ
グラム等を記憶したフラッシュROM76と、CCD2
2による撮像によって得られた被写体像や各種情報を表
示するエレクトロニック・ビュー・ファインダ(以下、
「EVF」という。)78と、USB(Universal Seri
al Bus)コネクタ80と、被写体像や各種情報の表示先
をLCD72及びEVF78の何れかに手動で切り替え
るEVF/LCD切替スイッチ82と、を含んで構成さ
れている。
【0040】一方、信号処理部40は、相関2重サンプ
リング回路42と、ゲインコントローラ44と、A/D
コンバータ46と、タイミングジェネレータ48と、を
含んで構成されている。
【0041】また、主制御部60は、主制御部60全体
の動作を司るCPU(中央演算処理装置)61と、所定
容量のラインバッファを内蔵した撮像制御部62と、所
定の圧縮形式(本実施の形態ではJPEG(Joint Phot
ographic Experts Group)形式)でデジタル画像データ
に対して圧縮処理を施すと共に、圧縮処理されたデジタ
ル画像データに対して伸張処理を施す圧縮・伸張部63
と、メディア制御部64と、LCD制御部65と、ビデ
オエンコーダ66と、外部接続部68と、がバスBUS
を介して相互に接続されて構成されている。
【0042】メディア制御部64にはスマートメディ
ア、ICカード、CD−R、CD−RW等の可搬型の記
憶メディア70が接続されており、メディア制御部64
によって記憶メディア70に対する各種情報の書き込み
や当該記憶メディア70に書き込まれている各種情報の
読み出しが制御される。また、LCD制御部65にはL
CD72が接続されており、LCD72にはLCD制御
部65の制御下で各種情報の表示がなされる。なお、本
実施の形態に係るLCD72は、バックライト72Aを
有する透過型液晶ディスプレイであり、LCD制御部6
5は、CPU61による制御に応じてバックライト72
Aの明るさを調整することができる。
【0043】一方、ビデオエンコーダ66にはD/Aコ
ンバータ67を介してEVF78が接続されており、ビ
デオエンコーダ66及びD/Aコンバータ67によりE
VF78に表示すべき映像を示す画像データをNTSC
方式のカラー複合映像信号に変換してEVF78に出力
する。更に、外部接続部68にはUSBコネクタ80が
接続されており、外部接続部68はUSBコネクタ80
に接続された装置(同図では、PC(パーソナル・コン
ピュータ)90)との間のUSBによる通信を司る。
【0044】なお、LCD72及びEVF78は、CC
D22による連続的な撮像によって得られた動画像(ス
ルー画像)を表示してファインダとして使用することが
できる。
【0045】一方、EVF/LCD切替スイッチ82は
CPU61に接続されており、CPU61はEVF/L
CD切替スイッチ82による表示先の設定状態を常時把
握することができる。
【0046】また、タッチパネル73、SDRAM74
及びフラッシュROM76は主制御部60のバスBUS
に接続されている。従って、CPU61は、タッチパネ
ル73に対するユーザによる接触位置を把握することが
できると共に、SDRAM74及びフラッシュROM7
6を任意にアクセスすることができる。
【0047】一方、CCD22の出力端は相関2重サン
プリング回路42、ゲインコントローラ44、及びA/
Dコンバータ46を順に介して撮像制御部62に接続さ
れており、CCD22から出力された信号は、相関2重
サンプリング回路42によって相関2重サンプリング処
理が施され、ゲインコントローラ44によってCCD2
2におけるR(赤)、G(緑)、B(青)毎の感度調整
が施された後、各画素毎のR、G、B信号としてA/D
コンバータ46に加えられる。A/Dコンバータ46
は、ゲインコントローラ44から順次加えられるR、
G、B信号を各々12ビットのR、G、B信号(以下、
「デジタル画像データ」という。)に変換して撮像制御
部62に出力する。
【0048】撮像制御部62は内蔵しているラインバッ
ファにA/Dコンバータ46から順次入力されるデジタ
ル画像データを蓄積して一旦SDRAM74に格納す
る。
【0049】SDRAM74に格納されたデジタル画像
データは、CPU61によって読み出され、これらに光
源種に応じたデジタルゲインをかけることでホワイトバ
ランス調整を行なうと共に、ガンマ処理及びシャープネ
ス処理を行なって8ビットのデジタル画像データを生成
し、更にYC信号処理して輝度信号Yとクロマ信号C
r、Cb(以下、「YC信号」という。)を生成し、Y
C信号を再びSDRAM74に格納する。
【0050】なお、LCD72又はEVF78をファイ
ンダとして使用する場合には、生成したYC信号を、E
VF/LCD切替スイッチ82によってLCD72が表
示先として設定されている場合はLCD制御部65に、
EVF78が表示先として設定されている場合にはビデ
オエンコーダ66に、各々順次出力する。これによっ
て、EVF/LCD切替スイッチ82により設定された
表示先にスルー画像が表示されることになる。
【0051】また、不図示のシャッターボタンが撮影者
によって押圧操作された場合には、SDRAM74に格
納されたYC信号を、圧縮・伸張部63によって所定の
圧縮形式で圧縮した後にメディア制御部64を介して記
憶メディア70に記憶する。
【0052】一方、タイミングジェネレータ48には垂
直・水平ドライバ24、シャッタ・アイリスモータドラ
イバ26、及び撮像制御部62が接続されており、タイ
ミングジェネレータ48は、CCD22を駆動させるた
めのタイミング信号を垂直・水平ドライバ24に、光学
ユニット20に備えられたシャッター及び絞りを駆動さ
せるためのタイミング信号をシャッタ・アイリスモータ
ドライバ26に、撮像制御部62を駆動させるためのタ
イミング信号を撮像制御部62に、各々出力する。
【0053】また、フォーカスモータドライバ28及び
ズームモータドライバ30の入力端は各々主制御部60
(より詳しくはCPU61)に接続され、フォーカスモ
ータドライバ28の出力端は光学ユニット20に備えら
れた焦点調整モータに、ズームモータドライバ30の出
力端は光学ユニット20に備えられたズームモータに、
各々接続されている。
【0054】本実施の形態に係る光学ユニット20に含
まれるレンズは複数枚のレンズを有し、焦点距離の変更
(変倍)が可能なズームレンズとして構成されており、
図示しないレンズ駆動機構を備えている。このレンズ駆
動機構にズームモータ及び焦点調整モータは含まれるも
のであり、ズームモータ及び焦点調整モータは各々CP
U61の制御下でズームモータドライバ30及びフォー
カスモータドライバ28から供給された駆動信号によっ
て駆動される。
【0055】CPU61は、光学ズーム倍率を変更する
際にはズームモータを駆動制御して光学ユニット20に
含まれるレンズの焦点距離を変化させる。
【0056】また、CPU61は、CCD22による撮
像によって得られた画像のコントラストが最大となるよ
うに上記焦点調整モータを駆動制御することによって合
焦制御を行う。すなわち、本実施の形態に係るデジタル
カメラ10では、合焦制御として、読み取られた画像の
コントラストが最大となるようにレンズの位置を設定す
る、所謂TTL(Through The Lens)方式を採用してお
り、オートフォーカス・フレームによって示される撮影
位置に被写体が位置した状態で不図示のシャッターボタ
ンを半押しすることによって、自動的に合焦制御が為さ
れるように構成されている。
【0057】一方、本実施の形態に係るデジタルカメラ
10は、オートストロボ機能を実現するために、フォト
トランジスタで構成された測光センサ92と、検出制御
部94と、A/D変換器96と、ストロボで構成された
発光部98と、を備えている。
【0058】検出制御部94は、上記測光センサ92に
よる測光光量を検出する一方、この検出結果に基づいて
発光部98の発光動作を制御する役割を有しており、図
2に示すように、調光電流検出部94A、ストロボ調光
積分回路94B、発光制御部94C、及び1入力2出力
構成の切替スイッチ94Dを含んで構成されている。
【0059】そして、測光センサ92の出力端は切替ス
イッチ94Dの入力端に接続されており、切替スイッチ
94Dの一方の出力端は調光電流検出部94Aの入力端
に、他方の出力端はストロボ調光積分回路94Bの入力
端に、各々接続されている。また、調光電流検出部94
Aの出力端はA/D変換器96の入力端に接続されてお
り、A/D変換器96の出力端はCPU61に接続され
ている。
【0060】一方、ストロボ調光積分回路94Bの出力
端は発光制御部94Cの入力端に接続されており、発光
制御部94Cの出力端は発光部98に接続されている。
更に、CPU61は切替スイッチ94Dの切替制御端に
接続されている。従って、CPU61は、切替スイッチ
94Dの切替えの制御を行うことができる。
【0061】デジタルカメラ10は、不図示のシャッタ
ーボタンが半押し状態とされると、AE(Automatic Ex
posure、自動露出)機能が働いて露出状態(シャッター
スピード、絞りの状態)が設定された後、AF(Auto F
ocus、自動合焦)機能が働いて合焦制御される。その
後、引き続きシャッターボタンが全押し状態にされると
露光(撮影)が行われることになるが、このときにオー
トストロボ機能が働く条件にある場合には、発光制御部
94Cによって発光部98の発光が開始され、このとき
の被写体からの反射光が測光センサ92によって測光さ
れてストロボ調光積分回路94Bにより測光光量が積分
されていき、積分された測光光量が予め定められた発光
停止閾値に達した時点で発光制御部94Cにより発光部
98の発光が停止される。
【0062】従って、少なくともオートストロボ機能が
働く条件にある場合には、切替スイッチ94Dの接続状
態を、測光センサ92がストロボ調光積分回路94Bに
接続される状態としておく必要があるため、本実施の形
態では、通常は当該状態(図2に示される状態)となる
ように切替スイッチ94Dを制御している。
【0063】LCD72が本発明の表示手段及び第1表
示手段に、EVF78が本発明の第2表示手段に、CP
U61が本発明の外光測光手段、制御手段及び表示先設
定手段に、EVF/LCD切替スイッチ82が本発明の
入力手段に、測光センサ92が本発明の測光センサに、
各々相当する。
【0064】次に、図3を参照して、本実施の形態に係
るデジタルカメラ10の作用として、当該デジタルカメ
ラ10によって実行されるディスプレイ制御処理につい
て説明する。なお、図3は、LCD72又はEVF78
にスルー画像やメニュー画像等の何らかの画像(表示対
象)を表示しているときにCPU61によって所定時間
毎に実行される(具体的には、再生系の垂直同期信号V
Dに同期して実行される)ディスプレイ制御処理プログ
ラムの処理の流れを示すフローチャートであり、該プロ
グラムはフラッシュROM76の所定領域に予め記憶さ
れている。
【0065】同図のステップ100では、EVF/LC
D切替スイッチ82の設定状態に基づいて画像の表示先
がLCD72とされているか否かを判定し、否定判定の
場合は本ディスプレイ制御処理プログラムを終了し、肯
定判定の場合にはステップ102に移行する。
【0066】ステップ102では、切替スイッチ94D
を調光電流検出部94Aが接続された側の出力端に入力
端が接続されるように切り替える。これによって測光セ
ンサ92と調光電流検出部94Aとが接続され、調光電
流検出部94Aからの外光の光量に応じた大きさのアナ
ログ信号の出力が開始される。そして、当該アナログ信
号はA/D変換器96によってデジタルデータに変換さ
れて外光の光量を示すデジタルデータ(以下、「外光デ
ータ」という。)としてCPU61に入力される。
【0067】そこで、次のステップ104では、A/D
変換器96からの外光データの入力待ちを行い、次のス
テップ106では、入力した外光データが大きな値であ
るほど、すなわち、外光の光量が多いほど大きな値とな
るようにLCD72の表示画面の明るさを示す輝度を導
出する。なお、当該輝度の導出は、例えば、外光データ
が大きな値であるほど輝度が大きな値となる、外光デー
タを輝度に変換する変換テーブルを予め用意しておき、
当該変換テーブルを用いて導出する方法や、外光データ
を代入することにより外光データが大きな値であるほど
輝度として大きな値が得られる関数を予め用意してお
き、当該関数を用いて導出する方法等が例示できる。こ
こで、上記変換テーブルには、輝度が外光データに対し
て線形に変化する変換テーブルの他、非線形に変化する
テーブルも含まれることは言うまでもない。
【0068】次のステップ108では、LCD72の表
示画面の明るさが上記ステップ106で導出した輝度と
なるように、LCD制御部65を介してバックライト7
2Aの発光光量を制御し、次のステップ118では、切
替スイッチ26Dをストロボ調光積分回路94Bが接続
された側の出力端に入力端が接続されるように切り替
え、その後に本ディスプレイ制御処理プログラムを終了
する。
【0069】本ディスプレイ制御処理により、何らかの
画像がLCD72に表示されている場合に、外光の光量
が多いほどLCD72の表示画面を明るくすることを自
動で行うことができる。従って、晴天下における屋外で
の撮影時等、外光の光量レベルが高い場合であっても、
LCD72の表示内容に対する視認性を一定レベル以上
で維持することができる。
【0070】以上詳細に説明したように、本実施の形態
に係るデジタルカメラ10では、オートストロボ機能の
ために設けられた測光センサ92によって外光の光量を
測光し、当該測光により得られた外光の光量が多いほど
LCD72による表示画面が明るくなるように当該LC
D72を制御しているので、オートストロボ機能のため
に設けられている測光センサ92を有効利用できると共
に、手動による操作を要することなくLCD72の表示
内容に対する視認性を向上できる。
【0071】また、本実施の形態に係るデジタルカメラ
10では、表示手段としてバックライト72Aを備えた
LCD72を適用し、外光の光量が多いほどバックライ
ト72Aの発光光量が多くなるようにLCD72を制御
しているので、LCD72の表示画面の明るさを簡易に
調整することができる。
【0072】〔第2実施形態〕上記第1実施形態では、
外光の光量が多いほどLCD72の表示画面が明るくな
るように多段階で表示画面の明るさを調整する場合の形
態について説明したが、本第2実施形態では、2段階で
表示画面の明るさを調整する場合の形態について説明す
る。なお、本第2実施形態に係るデジタルカメラの構成
は、上記第1実施形態に係るデジタルカメラ10(図1
及び図2参照)と同様であるので、ここでの説明は省略
する。
【0073】以下、図4を参照して、本実施の形態に係
るデジタルカメラ10の作用として、当該デジタルカメ
ラ10によって実行されるディスプレイ制御処理につい
て説明する。なお、図4は、LCD72又はEVF78
にスルー画像やメニュー画像等の何らかの画像(表示対
象)を表示しているときにCPU61によって所定時間
毎に実行される(具体的には、再生系の垂直同期信号V
Dに同期して実行される)ディスプレイ制御処理プログ
ラムの処理の流れを示すフローチャートであり、該プロ
グラムはフラッシュROM76の所定領域に予め記憶さ
れている。また、同図における図3と同一の処理を行う
ステップについては図3と同一のステップ番号を付し
て、その説明をできるだけ省略する。
【0074】A/D変換器96から外光データが入力さ
れると同図のステップ104が肯定判定となってステッ
プ110に移行し、入力された外光データが所定上限レ
ベルを超えているか否かを判定し、肯定判定の場合はス
テップ112に移行して、LCD72の表示画面の明る
さが予め定められた高輝度となるようにLCD制御部6
5を介してバックライト72Aの発光光量を制御した後
にステップ118に移行する。
【0075】一方、上記ステップ110において否定判
定された場合にはステップ114に移行し、入力された
外光データが所定下限レベル未満となっているか否かを
判定し、肯定判定の場合はステップ116に移行してL
CD72の表示画面の明るさが上記高輝度より低い輝度
として予め定められた低輝度となるようにLCD制御部
65を介してバックライト72Aの発光光量を制御した
後にステップ118に移行する。
【0076】なお、上記ステップ114において否定判
定された場合にはLCD72の表示画面の明るさを変更
することなくステップ118に移行する。
【0077】すなわち、本第2実施形態に係るデジタル
カメラ10では、LCD72の表示画面の明るさを外光
の光量レベルに応じて2段階に切替えているが、この場
合、1つの閾値により明るさを切替えると、外光の光量
レベルが当該閾値と略等しい場合に表示画面の明るさが
頻繁に切り替わるハンチングが発生してしまう場合があ
る。
【0078】そこで、本第2実施形態に係るデジタルカ
メラ10では、表示画面の明るさを切替える際の閾値と
して所定上限レベル及び所定下限レベルの2つの閾値を
設け、外光データによって示される光量レベルが所定上
限レベルを超えたときにLCD72の表示を高輝度と
し、所定下限レベルを下回ったときにLCD72の表示
を低輝度とするようにLCD72の表示画面の明るさを
切替えることにより、当該切替えにヒステリシス特性を
設けている。これによって、上記のようなハンチングの
発生を防止することができる。
【0079】なお、上記所定上限レベル及び所定下限レ
ベルの各値は、各々、LCD72の表示画面の明るさを
切替えたほうが視認性の点で好ましいと考えられる外光
の光量レベルの値として、コンピュータ・シミュレーシ
ョンや、実機による官能試験等により得られた値等を適
用することができる。
【0080】以上詳細に説明したように、本実施の形態
に係るデジタルカメラ10では、オートストロボ機能の
ために設けられた測光センサ92によって外光の光量を
測光し、当該測光により得られた外光の光量が所定上限
レベルより多い場合にLCD72の表示画面を高輝度と
し、所定下限レベルより低い場合にLCD72の表示画
面を低輝度としているので、オートストロボ機能のため
に設けられている測光センサ92を有効利用できると共
に、手動による操作を要することなくLCD72の表示
内容に対する視認性を向上できる。
【0081】また、本実施の形態に係るデジタルカメラ
10では、表示手段としてバックライト72Aを備えた
LCD72を適用し、バックライト72Aの発光光量の
制御によってLCD72の表示画面の輝度を制御してい
るので、LCD72の表示画面の明るさを簡易に調整す
ることができる。
【0082】更に、本実施の形態に係るデジタルカメラ
10では、表示画面の明るさを低輝度側から高輝度側に
移行させるときの外光の光量を、高輝度側から低輝度側
に移行させるときより多いものとすることにより、表示
画面の明るさを低輝度側から高輝度側に移行させるとき
と、高輝度側から低輝度側に移行させるときとの間でヒ
ステリシス特性を設けているので、表示画面の明るさが
頻繁に切り替わるハンチングの発生を防止できる。
【0083】〔第3実施形態〕上記第2実施形態では、
LCD72の表示画面の明るさを2段階で切替える場合
で、かつ当該切替えにヒステリシス特性を設けた場合の
形態について説明したが、本第3実施形態では、この場
合の他の形態について説明する。
【0084】まず、本第3実施形態に係るデジタルカメ
ラの構成を説明する。なお、本第3実施形態に係るデジ
タルカメラの全体的な構成は上記第1実施形態に係るデ
ジタルカメラ10(図1も参照)と略同様であるので、
ここでの説明は省略し、以下では、図5を参照して、デ
ジタルカメラ10と異なる部分の構成のみについて説明
する。
【0085】同図に示すように、本第3実施形態に係る
デジタルカメラは、検出制御部94に代えて、コンパレ
ータ94E、電圧源94F、及び2つの抵抗器94G及
び94Hにより構成されたシュミット回路94Iを備え
た検出制御部94’が適用されている点、及びA/D変
換器96に代えてシュミット回路94Iのアナログ出力
を‘1’及び‘0’の2値のデジタルデータに変換する
A/D変換器96’が適用されている点のみが上記第1
実施形態に係るデジタルカメラ10と異なっている。
【0086】すなわち、本第3実施形態の検出制御部9
4’では、調光電流検出部94Aの出力端がシュミット
回路94Iの入力端(具体的にはコンパレータ94Eの
反転入力端)に接続されており、シュミット回路94I
の出力端(具体的にはコンパレータ94Eの出力端)が
A/D変換器96’の入力端に接続されており、更にA
/D変換器96’の出力端がCPU61に接続されてい
る。
【0087】この場合、シュミット回路94Iの出力信
号は、調光電流検出部94Aから出力されたアナログ信
号によって示される外光の光量レベルが、電圧源94F
の電圧レベルと2つの抵抗器94G及び94Hの各抵抗
値によって定められる所定上限レベルを超えたときに所
定レベルのローレベルとなり、外光の光量レベルが、電
圧源94Fの電圧レベルと2つの抵抗器94G及び94
Hの各抵抗値によって定められる所定下限レベル未満と
なったときに上記所定レベルより高いハイレベルとな
る。
【0088】そして、A/D変換器96’からは、シュ
ミット回路94Iから上記ハイレベルのアナログ信号が
入力されたときにデジタル値として‘1’が、上記ロー
レベルのアナログ信号が入力されたときにデジタル値と
して‘0’が、各々出力される。なお、A/D変換器9
6’から出力される当該デジタル値を以降の説明では
「切替値」という。
【0089】以下、図6を参照して、本実施の形態に係
るデジタルカメラの作用として、当該デジタルカメラに
よって実行されるディスプレイ制御処理について説明す
る。なお、図6は、LCD72又はEVF78にスルー
画像やメニュー画像等の何らかの画像(表示対象)を表
示しているときにCPU61によって所定時間毎に実行
される(具体的には、再生系の垂直同期信号VDに同期
して実行される)ディスプレイ制御処理プログラムの処
理の流れを示すフローチャートであり、該プログラムは
フラッシュROM76の所定領域に予め記憶されてい
る。また、同図における図4と同一の処理を行うステッ
プについては図4と同一のステップ番号を付して、その
説明を省略する。
【0090】図6のステップ104’では、A/D変換
器96’からの切替値の入力待ちを行い、次のステップ
110’では、入力した切替値が‘0’であるか否かを
判定し、肯定判定の場合はステップ112に移行し、否
定判定の場合には入力した切替値が‘1’であったもの
と見なしてステップ116に移行する。
【0091】すなわち、本実施の形態に係るデジタルカ
メラでは、出力信号にヒステリシス特性を設けることが
できるというシュミット回路の特性を利用して、当該シ
ュミット回路を用いてLCD72の表示画面の明るさの
切替えにヒステリシス特性を設けるようにしており、上
記第2実施形態に係るデジタルカメラ10でCPU61
により実行していたヒステリシス特性を実現するための
処理(図4のステップ110及びステップ114の処
理)を削減しつつ、前述のハンチングの発生を防止する
ようにしている。
【0092】なお、シュミット回路94Iにおける電圧
源94Fの電圧レベルと2つの抵抗器94G及び94H
の各抵抗値は、各々、上記所定上限レベル及び上記所定
下限レベルの各値がLCD72の表示画面の明るさを切
替えたほうが視認性の点で好ましいと考えられる外光の
光量レベルの値となるように、コンピュータ・シミュレ
ーションや、実機による官能試験等により得られた値等
を適用することができる。
【0093】以上詳細に説明したように、本実施の形態
に係るデジタルカメラでは、オートストロボ機能のため
に設けられた測光センサ92によって外光の光量を測光
し、当該測光により得られた外光の光量が所定上限レベ
ルより多い場合にLCD72の表示画面を高輝度とし、
所定下限レベルより低い場合にLCD72の表示画面を
低輝度としているので、オートストロボ機能のために設
けられている測光センサ92を有効利用できると共に、
手動による操作を要することなくLCD72の表示内容
に対する視認性を向上できる。
【0094】また、本実施の形態に係るデジタルカメラ
では、表示手段としてバックライト72Aを備えたLC
D72を適用し、バックライト72Aの発光光量の制御
によってLCD72の表示画面の輝度を制御しているの
で、LCD72の表示画面の明るさを簡易に調整するこ
とができる。
【0095】また、本実施の形態に係るデジタルカメラ
では、表示画面の明るさを低輝度側から高輝度側に移行
させるときの外光の光量を、高輝度側から低輝度側に移
行させるときより多いものとすることにより、表示画面
の明るさを低輝度側から高輝度側に移行させるときと、
高輝度側から低輝度側に移行させるときとの間でヒステ
リシス特性を設けているので、表示画面の明るさが頻繁
に切り替わるハンチングの発生を防止できる。
【0096】更に、本実施の形態に係るデジタルカメラ
では、シュミット回路を利用してLCD72の表示画面
の明るさの切替えにヒステリシス特性を設けるようにし
ているので、CPU61におけるヒステリシス特性を実
現するための処理を削減することができ、CPU61に
対する処理上の負荷を低減することができる。
【0097】なお、上記第1〜第3実施形態では、本発
明の表示手段として液晶ディスプレイを適用した場合に
ついて説明したが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、本発明の表示手段として、例えば有機ELディス
プレイを適用する形態とすることもできる。この場合、
有機ELディスプレイは輝度の調整が簡易に行えるの
で、本発明を容易に実現できる。
【0098】〔第4実施形態〕上記第1〜第3実施形態
では、外光の光量が多いほどLCD72による表示画面
が明るくなるようにLCD72に設けられたバックライ
ト72Aの発光光量を制御する場合の形態について説明
したが、本第4実施形態では、表示手段として採光式バ
ックライトを有するLCDを適用すると共に、外光の光
量に応じて当該採光式バックライトの点灯及び消灯を切
替える場合の形態について説明する。
【0099】まず、図7を参照して、本実施の形態に係
るデジタルカメラ10’の構成を説明する。なお、図7
における図1と同一の構成要素については図1と同一の
符号を付して、その説明を省略する。
【0100】同図に示すように、本第4実施形態に係る
デジタルカメラ10’は、LCD72に代えて採光式バ
ックライト72A’を有するLCD72’を適用してい
る点のみが上記第1実施形態に係るデジタルカメラ10
と異なっている。なお、採光式バックライトを備えたL
CDは、液晶パネルの上部に採光窓があり、そこから外
光を液晶パネルの裏面部分に導光し、導光した外光を用
いて通常のバックライトと同じ仕組みで液晶パネルを光
らせるものであり、太陽光下のような外光の光量が比較
的多い場合には上記採光窓から入射される光量も増える
ので、バックライトを消灯した状態でも十分に表示画面
の見易さが保たれるものである。LCD72’が本発明
の液晶ディスプレイに相当する。
【0101】以下、図8を参照して、本実施の形態に係
るデジタルカメラ10’の作用として、当該デジタルカ
メラ10’によって実行されるディスプレイ制御処理に
ついて説明する。なお、図8は、LCD72’又はEV
F78にスルー画像やメニュー画像等の何らかの画像
(表示対象)を表示しているときにCPU61によって
所定時間毎に実行される(具体的には、再生系の垂直同
期信号VDに同期して実行される)ディスプレイ制御処
理プログラムの処理の流れを示すフローチャートであ
り、該プログラムはフラッシュROM76の所定領域に
予め記憶されている。また、図8に示されるディスプレ
イ制御処理プログラムは、上記第2実施形態で説明した
ディスプレイ制御処理プログラム(図4も参照)と略同
一の処理を行うものであるので、図8における図4と同
一の処理を行うステップについては図4と同一のステッ
プ番号を付して、その説明を省略する。
【0102】図8のステップ110において肯定判定さ
れた場合、すなわち入力された外光データが所定上限レ
ベルを超えている場合はステップ112’に移行し、L
CD72’に設けられている採光式バックライト72
A’を消灯する。この場合、LCD72’の表示画面
は、外部から採光された外光によって明るさを維持する
ことができ、視認性を一定レベル以上にすることができ
ると共に、バックライトによる消費電力を低減すること
ができる。
【0103】一方、ステップ114において肯定判定さ
れた場合、すなわち入力された外光データが所定下限レ
ベル未満であった場合はステップ116’に移行し、L
CD72’に設けられている採光式バックライト72
A’を点灯する。これによって外光の光量が比較的少な
い場合であっても、LCD72’の表示画面はバックラ
イトからの発光光によって明るさを保つことができ、視
認性を一定レベル以上にすることができる。
【0104】なお、本第4実施形態に係るデジタルカメ
ラ10’では、採光式バックライト72A’の点灯及び
消灯の切替えを行っているが、この場合に1つの閾値に
より当該切替えを行うと、外光の光量レベルが当該閾値
と略等しい場合に表示画面の明るさが頻繁に切り替わる
ハンチングが発生してしまう場合がある。
【0105】そこで、本第4実施形態に係るデジタルカ
メラ10’では、採光式バックライト72A’の点灯及
び消灯の切替えを行う際の閾値として所定上限レベル及
び所定下限レベルの2つの閾値を設け、外光データによ
って示される光量レベルが所定上限レベルを超えたとき
に採光式バックライト72A’を消灯し、所定下限レベ
ルを下回ったときに採光式バックライト72A’を点灯
するように採光式バックライト72A’の点灯及び消灯
の切替えを行うことにより、当該切替えにヒステリシス
特性を設けている。これによって、上記のようなハンチ
ングの発生を防止することができる。
【0106】以上詳細に説明したように、本実施の形態
に係るデジタルカメラ10’では、採光式バックライト
72A’を有するLCD72’を表示手段として適用す
ると共に、オートストロボ機能のために設けられた測光
センサ92によって外光の光量を測光し、当該測光によ
り得られた外光の光量が所定上限レベルより多い場合に
採光式バックライト72A’を消灯し、所定下限レベル
より低い場合に採光式バックライト72A’を点灯する
ようにしているので、オートストロボ機能のために設け
られている測光センサ92を有効利用できると共に、手
動による操作を要することなくLCD72’の表示内容
に対する視認性を向上でき、かつLCD72’による消
費電力を低減できる。
【0107】また、本実施の形態に係るデジタルカメラ
10’では、採光式バックライトを点灯から消灯に移行
させるときの光量レベルを、消灯から点灯に移行させる
ときより多いものとすることにより、採光式バックライ
トを点灯から消灯に移行させるときと、消灯から点灯に
移行させるときとの間でヒステリシス特性を設けている
ので、表示画面の明るさが頻繁に切り替わるハンチング
の発生を防止できる。
【0108】なお、本実施の形態では、採光式バックラ
イト72A’の点灯及び消灯の切替にヒステリシス特性
を持たせることをディスプレイ制御処理プログラム(図
8も参照)によってソフトウェアで実現する場合につい
て説明したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、例えば、本実施の形態に係る検出制御部94及びA
/D変換器96に代えて図5に示される検出制御部9
4’及びA/D変換器96’を適用し、上記ヒステリシ
ス特性を持たせることをハードウェアで実現する形態と
することもできる。
【0109】なお、この場合のディスプレイ制御処理プ
ログラムは、図6で示されるプログラムに対し、ステッ
プ112及びステップ116に代えて、各々、図8で示
されるプログラムにおけるステップ112’及びステッ
プ116’を適用するものとなる。この場合は、CPU
61に対する上記ヒステリシス特性を持たせるための処
理にかかる負荷を削減できる。
【0110】また、本実施の形態では、採光式バックラ
イトを点灯から消灯に移行させるときと、消灯から点灯
に移行させるときとの間でヒステリシス特性を設けた場
合について説明したが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、当該ヒステリシス特性を設けない形態とする
ことができることは言うまでもない。
【0111】この場合は、図8に示されるディスプレイ
制御処理プログラムのステップ110の処理を、入力さ
れた外光データが所定レベルを超えているか否かを判定
するものにすると共に、この判定が肯定判定の場合はス
テップ112’に移行し、否定判定の場合にはステップ
116’に移行するようにすればよい。
【0112】この場合、本実施の形態のようにハンチン
グの発生を防止することはできないものの、ディスプレ
イ制御処理を単純化することができる。
【0113】〔第5実施形態〕上記第1〜第4実施形態
では、LCDに対する制御によって手動による操作を要
することなく被写体像の表示状態を適正なものとする場
合の形態について説明したが、本第5実施形態では、外
光の光量レベルに応じて表示対象の表示先を切替えるこ
とにより表示状態を適正なものとする場合の形態につい
て説明する。
【0114】なお、本第5実施形態に係るデジタルカメ
ラの構成は、上記第1実施形態に係るデジタルカメラ1
0(図1参照)と同様であるので、ここでの説明は省略
する。
【0115】以下、図9を参照して、本実施の形態に係
るデジタルカメラ10の作用として、当該デジタルカメ
ラ10によって実行されるディスプレイ制御処理につい
て説明する。なお、図9は、LCD72又はEVF78
にスルー画像やメニュー画像等の何らかの画像(表示対
象)を表示しているときにCPU61によって所定時間
毎に実行される(具体的には、再生系の垂直同期信号V
Dに同期して実行される)ディスプレイ制御処理プログ
ラムの処理の流れを示すフローチャートであり、該プロ
グラムはフラッシュROM76の所定領域に予め記憶さ
れている。また、図9に示されるディスプレイ制御処理
プログラムは、上記第2実施形態で説明したディスプレ
イ制御処理プログラム(図4も参照)と略同一の処理を
行うものであるので、図9における図4と同一の処理を
行うステップについては図4と同一のステップ番号を付
して、その説明を省略する。
【0116】図9のステップ110において肯定判定さ
れた場合、すなわち入力された外光データが所定上限レ
ベルを超えている場合はステップ113に移行し、表示
対象の表示先がEVF78となるように制御した後にス
テップ118に移行する。これによって表示対象が外光
の影響を受けないEVF78に表示されることになり、
表示対象の視認性を確保することができる。
【0117】一方、ステップ114において肯定判定さ
れた場合、すなわち入力された外光データが所定下限レ
ベル未満であった場合はステップ117に移行し、表示
対象の表示先がLCD72となるように制御した後にス
テップ118に移行する。これによってユーザによりE
VF/LCD切替スイッチ82によって設定されている
表示先であるLCD72に表示対象を表示することがで
きる。
【0118】なお、本第5実施形態に係るデジタルカメ
ラ10では、表示対象の表示先をLCD72又はEVF
78に切替えているが、この場合に1つの閾値により当
該切替えを行うと、外光の光量レベルが当該閾値と略等
しい場合に表示対象の表示先が頻繁に切り替わるハンチ
ングが発生してしまう場合がある。
【0119】そこで、本第5実施形態に係るデジタルカ
メラ10では、表示対象の表示先をLCD72又はEV
F78に切替える際の閾値として所定上限レベル及び所
定下限レベルの2つの閾値を設け、外光データによって
示される光量レベルが所定上限レベルを超えたときに表
示先をEVF78とし、所定下限レベルを下回ったとき
に表示先をLCD72に戻すように表示先を切替えるこ
とにより、当該切替えにヒステリシス特性を設けてい
る。これによって、上記のようなハンチングの発生を防
止することができる。
【0120】以上詳細に説明したように、本実施の形態
に係るデジタルカメラ10では、オートストロボ機能の
ために設けられた測光センサ92によって外光の光量を
測光し、表示先として外光が入射された状態で表示領域
が参照されるLCD72を適用するようにEVF/LC
D切替スイッチ82が設定された場合において、上記測
光により得られた外光の光量が所定上限レベルより多い
場合に表示対象の表示先を外光が入射されない状態で表
示領域が参照されるEVF78とし、所定下限レベルよ
り少ない場合に表示対象の表示先をLCD72としてい
るので、オートストロボ機能のために設けられている測
光センサ92を有効利用できると共に、手動による操作
を要することなく表示手段の表示内容に対する視認性を
向上できる。
【0121】また、本実施の形態に係るデジタルカメラ
10では、表示対象の表示先をLCD72からEVF7
8に移行させるときの光量を、EVF78からLCD7
2に移行させるときより多いものとすることにより、表
示対象の表示先をLCD72からEVF78に移行させ
るときと、EVF78からLCD72に移行させるとき
との間でヒステリシス特性を設けているので、表示対象
の表示先が頻繁に切り替わるハンチングの発生を防止で
きる。
【0122】なお、本実施の形態では、表示先の切替え
にヒステリシス特性を持たせることをディスプレイ制御
処理プログラム(図9も参照)によってソフトウェアで
実現する場合について説明したが、本発明はこれに限定
されるものではなく、例えば、検出制御部94及びA/
D変換器96に代えて図5に示される検出制御部94’
及びA/D変換器96’を適用し、上記ヒステリシス特
性を持たせることをハードウェアで実現する形態とする
こともできる。
【0123】なお、この場合のディスプレイ制御処理プ
ログラムは、図6で示されるプログラムに対し、ステッ
プ112及びステップ116に代えて、各々、図9で示
されるプログラムにおけるステップ113及びステップ
117を適用するものとなる。
【0124】この場合は、CPU61に対する上記ヒス
テリシス特性を持たせるための処理にかかる負荷を削減
できる。
【0125】また、本実施の形態では、表示対象の表示
先をLCD72からEVF78に移行させるときと、E
VF78からLCD72に移行させるときとの間でヒス
テリシス特性を設けた場合について説明したが、本発明
はこれに限定されるものではなく、当該ヒステリシス特
性を設けない形態とすることができることは言うまでも
ない。
【0126】この場合は、図9に示されるディスプレイ
制御処理プログラムのステップ110の処理を、入力さ
れた外光データが所定レベルを超えているか否かを判定
するものにすると共に、この判定が肯定判定の場合はス
テップ113に移行し、否定判定の場合にはステップ1
17に移行するようにすればよい。
【0127】この場合、本実施の形態のようにハンチン
グの発生を防止することはできないものの、ディスプレ
イ制御処理を単純化することができる。
【0128】更に、上記各実施の形態で示したディスプ
レイ制御処理プログラムの処理の流れ(図3、図4、図
6、図8、図9参照)は一例であり、本発明の主旨を逸
脱しない範囲内において適宜変更可能であることは言う
までもない。
【0129】
【発明の効果】請求項1に記載のデジタルカメラによれ
ば、オートストロボ機能のために設けられた測光センサ
によって外光の光量を測光し、当該測光により得られた
外光の光量が多いほど表示手段による表示画面が明るく
なるように当該表示手段を制御しているので、オートス
トロボ機能のために設けられている測光センサを有効利
用できると共に、手動による操作を要することなく表示
手段の表示内容に対する視認性を向上できる、という効
果が得られる。
【0130】また、請求項2に記載のデジタルカメラに
よれば、採光式バックライトを有する液晶ディスプレイ
を表示手段として適用すると共に、オートストロボ機能
のために設けられた測光センサによって外光の光量を測
光し、当該測光により得られた外光の光量が所定量より
多い場合に採光式バックライトを消灯し、他の場合に採
光式バックライトを点灯するようにしているので、オー
トストロボ機能のために設けられている測光センサを有
効利用できると共に、手動による操作を要することなく
表示手段の表示内容に対する視認性を向上でき、かつ表
示手段による消費電力を低減できる、という効果が得ら
れる。
【0131】更に、請求項3に記載のデジタルカメラに
よれば、オートストロボ機能のために設けられた測光セ
ンサによって外光の光量を測光し、表示先として外光が
入射された状態で表示領域が参照される第1表示手段を
適用することを示す情報が入力された場合において、上
記測光により得られた外光の光量が所定量より多い場合
に表示対象の表示先を外光が入射されない状態で表示領
域が参照される第2表示手段とし、他の場合に表示対象
の表示先を第1表示手段としているので、オートストロ
ボ機能のために設けられている測光センサを有効利用で
きると共に、手動による操作を要することなく表示手段
の表示内容に対する視認性を向上できる、という効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係るデジタルカメラ10の電気
系の構成を示すブロック図である。
【図2】第1実施形態に係るデジタルカメラ10の検出
制御部94及びその周辺の詳細構成を示すブロック図で
ある。
【図3】第1実施形態に係るデジタルカメラ10で実行
されるディスプレイ制御処理プログラムの処理の流れを
示すフローチャートである。
【図4】第2実施形態に係るデジタルカメラ10で実行
されるディスプレイ制御処理プログラムの処理の流れを
示すフローチャートである。
【図5】第3実施形態に係るデジタルカメラ10の検出
制御部94’及びその周辺の詳細構成を示すブロック図
である。
【図6】第3実施形態に係るデジタルカメラ10で実行
されるディスプレイ制御処理プログラムの処理の流れを
示すフローチャートである。
【図7】第4実施形態に係るデジタルカメラ10’の電
気系の構成を示すブロック図である。
【図8】第4実施形態に係るデジタルカメラ10’で実
行されるディスプレイ制御処理プログラムの処理の流れ
を示すフローチャートである。
【図9】第5実施形態に係るデジタルカメラ10で実行
されるディスプレイ制御処理プログラムの処理の流れを
示すフローチャートである。
【符号の説明】
10、10’ デジタルカメラ 20 光学ユニット 61 CPU(外光測光手段、制御手段及び表示先設
定手段) 72 液晶ディスプレイ(表示手段及び第1表示手
段) 72’ 液晶ディスプレイ 78 エレクトロニック・ビュー・ファインダ(第2
表示手段) 82 EVF/LCD切替スイッチ(入力手段) 92 測光センサ 94 検知制御部 98 発光部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体の撮影時に必要に応じてストロボ
    の発光を開始し、このときの前記被写体からの反射光を
    測光センサによって測光して測光光量を積分していき、
    積分された測光光量が所定閾値に達した時点で前記スト
    ロボの発光を停止するオートストロボ機能を備えたデジ
    タルカメラであって、 少なくとも撮影により得られた被写体像を表示するため
    の表示手段と、 前記測光センサによって外光の光量を測光する外光測光
    手段と、 前記外光測光手段による測光により得られた外光の光量
    が多いほど前記表示手段による表示画面が明るくなるよ
    うに前記表示手段を制御する制御手段と、 を備えたデジタルカメラ。
  2. 【請求項2】 被写体の撮影時に必要に応じてストロボ
    の発光を開始し、このときの前記被写体からの反射光を
    測光センサによって測光して測光光量を積分していき、
    積分された測光光量が所定閾値に達した時点で前記スト
    ロボの発光を停止するオートストロボ機能を備えたデジ
    タルカメラであって、 採光式バックライトを有すると共に、少なくとも撮影に
    より得られた被写体像を表示するための液晶ディスプレ
    イと、 前記測光センサによって外光の光量を測光する外光測光
    手段と、 前記外光測光手段による測光により得られた外光の光量
    が所定量より多い場合に前記採光式バックライトを消灯
    し、他の場合に前記採光式バックライトを点灯するよう
    に前記採光式バックライトを制御する制御手段と、 を備えたデジタルカメラ。
  3. 【請求項3】 被写体の撮影時に必要に応じてストロボ
    の発光を開始し、このときの前記被写体からの反射光を
    測光センサによって測光して測光光量を積分していき、
    積分された測光光量が所定閾値に達した時点で前記スト
    ロボの発光を停止するオートストロボ機能を備えたデジ
    タルカメラであって、 外光が入射された状態で表示領域が参照されると共に、
    少なくとも撮影により得られた被写体像を表示するため
    の第1表示手段と、 外光が入射されない状態で表示領域が参照されると共
    に、少なくとも撮影により得られた被写体像を表示する
    ための第2表示手段と、 表示対象の表示先として前記第1表示手段及び前記第2
    表示手段の何れを適用するかを示す情報を入力するため
    の入力手段と、 前記測光センサによって外光の光量を測光する外光測光
    手段と、 前記入力手段により表示先として前記第1表示手段を適
    用することを示す情報が入力された場合において、前記
    外光測光手段による測光により得られた外光の光量が所
    定量より多い場合に前記表示対象の表示先を前記第2表
    示手段とし、他の場合に前記表示対象の表示先を前記第
    1表示手段とする表示先設定手段と、 を備えたデジタルカメラ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7071456B2 (en) * 2004-03-30 2006-07-04 Poplin Dwight D Camera module with ambient light detection
JP2007089765A (ja) * 2005-09-28 2007-04-12 Topcon Corp 眼底カメラ
JP2014155005A (ja) * 2013-02-07 2014-08-25 Canon Inc 表示装置及びその制御方法

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