JP2003260459A - 浄水器 - Google Patents
浄水器Info
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- JP2003260459A JP2003260459A JP2002064274A JP2002064274A JP2003260459A JP 2003260459 A JP2003260459 A JP 2003260459A JP 2002064274 A JP2002064274 A JP 2002064274A JP 2002064274 A JP2002064274 A JP 2002064274A JP 2003260459 A JP2003260459 A JP 2003260459A
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- Japan
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- cartridge
- water
- water purifier
- container body
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 必要量だけの水を浄化できる簡易な家庭用の
浄水器を提供する。 【解決手段】 任意に移動可能で水道水などを収容する
容器本体部１と、容器本体部１に上側から挿入されるカ
ートリッジ２と、カートリッジ２の上部開口を蓋するキ
ャップ部３とを備え、カートリッジ２には、吸着材７と
トルマリン鉱石８とが内蔵されている。
浄水器を提供する。 【解決手段】 任意に移動可能で水道水などを収容する
容器本体部１と、容器本体部１に上側から挿入されるカ
ートリッジ２と、カートリッジ２の上部開口を蓋するキ
ャップ部３とを備え、カートリッジ２には、吸着材７と
トルマリン鉱石８とが内蔵されている。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、活性炭とトルマ
リンの効果によって美味しい水を家庭で簡易に製造でき
る浄水器に関するものである。
リンの効果によって美味しい水を家庭で簡易に製造でき
る浄水器に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】湿度の高い日本は、一般に水に恵まれて
おり、しかも上水道の設備も完備されているので、家庭
生活において水に不自由することは少ない。しかし、水
道水は、河川の水を原水としている関係から塩素処理が
不可欠であり、そのため水道水は、天然水に比べると比
較にならないぐらい味が劣るものとなる。
おり、しかも上水道の設備も完備されているので、家庭
生活において水に不自由することは少ない。しかし、水
道水は、河川の水を原水としている関係から塩素処理が
不可欠であり、そのため水道水は、天然水に比べると比
較にならないぐらい味が劣るものとなる。
【０００３】そこで、各種の浄水装置が提案されてお
り、中空糸フィルタと活性炭とを組合せたものも一般家
庭に普及しつつある。これは、水道の蛇口の先端に浄水
器本体を直接取り付けるものであり、蛇口から水道水を
通水させつつ浄水器能を発揮させる蛇口直結タイプのも
のである。また、浄水器本体をシンク（流し台）のそば
に据え置くタイプや、キッチンの下に浄水器本体を備え
付けるタイプのものもあるが、いずれも、蛇口の先端と
浄水器本体とをホースで接続するものである。
り、中空糸フィルタと活性炭とを組合せたものも一般家
庭に普及しつつある。これは、水道の蛇口の先端に浄水
器本体を直接取り付けるものであり、蛇口から水道水を
通水させつつ浄水器能を発揮させる蛇口直結タイプのも
のである。また、浄水器本体をシンク（流し台）のそば
に据え置くタイプや、キッチンの下に浄水器本体を備え
付けるタイプのものもあるが、いずれも、蛇口の先端と
浄水器本体とをホースで接続するものである。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般家
庭における飲み水の消費量を考えた場合には、蛇口から
の水道水を全て浄化する必要性は乏しい。そもそも、水
道水の安全性は保証されているのであるから、コストを
かけて全ての水を浄化する必要はなく、必要量だけを浄
化するのが合理的である。なお、蛇口直結タイプの浄水
器は、水圧によって水道水が押し出されるので、蛇口を
かなり絞らないと浄水効果が不充分となるという問題も
ある。
庭における飲み水の消費量を考えた場合には、蛇口から
の水道水を全て浄化する必要性は乏しい。そもそも、水
道水の安全性は保証されているのであるから、コストを
かけて全ての水を浄化する必要はなく、必要量だけを浄
化するのが合理的である。なお、蛇口直結タイプの浄水
器は、水圧によって水道水が押し出されるので、蛇口を
かなり絞らないと浄水効果が不充分となるという問題も
ある。
【０００５】また、従来の浄水器は、何れのタイプでも
残留塩素を除去すればするほど、細菌の繁殖を防止でき
なくなるという致命的な問題点もある。更にまた、従来
の浄水器は、微細なゴミや残留塩素などのマイナス要素
を除去することに終始しており、水道水にプラス要素を
付加しようとする積極的な発想は全く存在しない。
残留塩素を除去すればするほど、細菌の繁殖を防止でき
なくなるという致命的な問題点もある。更にまた、従来
の浄水器は、微細なゴミや残留塩素などのマイナス要素
を除去することに終始しており、水道水にプラス要素を
付加しようとする積極的な発想は全く存在しない。
【０００６】本発明は、上記の問題点に着目してなされ
たものであって、必要量だけを浄化できる簡易な家庭用
の浄水器を提供することを課題とする。また、単にマイ
ナス要素を除去するだけでなく、マイナス要素を除去し
ても弊害が生じないよう対策すると共に、更にプラス効
果を付加した水を製造できる浄水器を提供することを課
題とする。
たものであって、必要量だけを浄化できる簡易な家庭用
の浄水器を提供することを課題とする。また、単にマイ
ナス要素を除去するだけでなく、マイナス要素を除去し
ても弊害が生じないよう対策すると共に、更にプラス効
果を付加した水を製造できる浄水器を提供することを課
題とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る浄水器は、任意に移動可能で水道水な
どを収容する容器本体部と、前記容器本体部に上側から
挿入されるカートリッジと、前記カートリッジの上部開
口を蓋するキャップ部とを備え、前記カートリッジに
は、吸着材とトルマリン鉱石とが内蔵されている。本発
明は、容器本体部からキャップ部を外し、必要な量だけ
水道水を注水すれば、吸着材（好適には活性炭）とトル
マリン鉱石の効果によって美味しい水を製造することが
できる。
に、本発明に係る浄水器は、任意に移動可能で水道水な
どを収容する容器本体部と、前記容器本体部に上側から
挿入されるカートリッジと、前記カートリッジの上部開
口を蓋するキャップ部とを備え、前記カートリッジに
は、吸着材とトルマリン鉱石とが内蔵されている。本発
明は、容器本体部からキャップ部を外し、必要な量だけ
水道水を注水すれば、吸着材（好適には活性炭）とトル
マリン鉱石の効果によって美味しい水を製造することが
できる。
【０００８】前記カートリッジは、好適には、下方に向
けて小径となる円錐状に形成され、その先端部にトルマ
リン鉱石が内蔵されている。前記トルマリン鉱石は、容
器本体部の容量１０００ｃｍ3に対して、２ｇ〜２５ｇ
程度内蔵させるのが好適であり、より好適には４ｇ〜１
０ｇ程度である。
けて小径となる円錐状に形成され、その先端部にトルマ
リン鉱石が内蔵されている。前記トルマリン鉱石は、容
器本体部の容量１０００ｃｍ3に対して、２ｇ〜２５ｇ
程度内蔵させるのが好適であり、より好適には４ｇ〜１
０ｇ程度である。
【０００９】また、カートリッジを容器本体部に挿入し
た状態で、容器本体部の底部には、容器本体部全体の１
／３以下の空間が残るようなカートリッジ長とするのが
好適である。また、カートリッジは、内側フィルタと外
側フィルタとの間に活性炭とトルマリン鉱石とを収納
し、その上部をカートリッジキャップで封止するのが好
適である。この場合、内側フィルタとカートリッジキャ
ップとで形成される空間は、容器本体部の容積の１／２
以下に設定するのが好適であり、更に好適には１／３以
下に設定すべきである。
た状態で、容器本体部の底部には、容器本体部全体の１
／３以下の空間が残るようなカートリッジ長とするのが
好適である。また、カートリッジは、内側フィルタと外
側フィルタとの間に活性炭とトルマリン鉱石とを収納
し、その上部をカートリッジキャップで封止するのが好
適である。この場合、内側フィルタとカートリッジキャ
ップとで形成される空間は、容器本体部の容積の１／２
以下に設定するのが好適であり、更に好適には１／３以
下に設定すべきである。
【００１０】前記容器本体部は、好適には、その上部に
円周上に折返し部が設けられ、この折返し部は、前記カ
ートリッジの上部とピッタリ係合するよう形成されてい
る。また、前記容器本体部には、容器の取っ手とは逆方
向に延設され、先端のみが開口された導出部が設けられ
ているのが好適である。更にまた、前記吸着材の表面に
は、吸着性能を損なわず、水道水の保存に適した量の金
属銀が付着されているのが好適である。金属銀は、容器
に水道水を満杯にした状態で１０ｐｐｂ（０．０１ｍｇ
／リットル）程度以上の銀イオン濃度となるようにする
のが好適である。
円周上に折返し部が設けられ、この折返し部は、前記カ
ートリッジの上部とピッタリ係合するよう形成されてい
る。また、前記容器本体部には、容器の取っ手とは逆方
向に延設され、先端のみが開口された導出部が設けられ
ているのが好適である。更にまた、前記吸着材の表面に
は、吸着性能を損なわず、水道水の保存に適した量の金
属銀が付着されているのが好適である。金属銀は、容器
に水道水を満杯にした状態で１０ｐｐｂ（０．０１ｍｇ
／リットル）程度以上の銀イオン濃度となるようにする
のが好適である。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例に基づいて
本発明の実施の形態を詳細に説明する。図１（ａ）は、
実施例に係る卓上型浄水器の全体斜視図を図示したもの
である。この卓上型浄水器は、水道水などを収容する容
器本体部１と、容器本体部１に上側から挿入されるカー
トリッジ２と、カートリッジ２の上部開口を蓋するキャ
ップ部３と、容器本体部１に連設された取っ手５とで構
成されている。
本発明の実施の形態を詳細に説明する。図１（ａ）は、
実施例に係る卓上型浄水器の全体斜視図を図示したもの
である。この卓上型浄水器は、水道水などを収容する容
器本体部１と、容器本体部１に上側から挿入されるカー
トリッジ２と、カートリッジ２の上部開口を蓋するキャ
ップ部３と、容器本体部１に連設された取っ手５とで構
成されている。
【００１２】容器本体部１は、１リットル程度の容量を
有する有底略円筒状に形成され、取っ手５とは逆方向に
導出部４が延設されている。この容器本体部１は、透光
性を有するスチロール樹脂（ポリスチレン）で構成され
ている。取っ手５は、容器本体部１と一体の内側取っ手
５ａと、容器本体部１とは別体の外側取っ手５ｂとで構
成されている。すなわち、取っ手５は、スチロール樹脂
製の内側取っ手５ａと、ＡＢＳ樹脂（アクリロニトリル
・ブタジェン・スチレン樹脂）製の外側取っ手５ｂとで
構成されており、容器本体部１から径方向外側に延接さ
れた内側取っ手５ａに、外側取っ手５ｂが係止されて固
着されている。
有する有底略円筒状に形成され、取っ手５とは逆方向に
導出部４が延設されている。この容器本体部１は、透光
性を有するスチロール樹脂（ポリスチレン）で構成され
ている。取っ手５は、容器本体部１と一体の内側取っ手
５ａと、容器本体部１とは別体の外側取っ手５ｂとで構
成されている。すなわち、取っ手５は、スチロール樹脂
製の内側取っ手５ａと、ＡＢＳ樹脂（アクリロニトリル
・ブタジェン・スチレン樹脂）製の外側取っ手５ｂとで
構成されており、容器本体部１から径方向外側に延接さ
れた内側取っ手５ａに、外側取っ手５ｂが係止されて固
着されている。
【００１３】容器本体部１には、内側取っ手５ａとは逆
方向に延設された導出部４が設けられ、その先端部４ａ
のみが開口されている。また、容器本体部１の上部に
は、前記導出部４の部分を除いて、円周上に折返し部１
ａが設けられている。この折返し部１ａは、カートリッ
ジ２の上部とピッタリ係合するよう形成されており、カ
ートリッジ２を装着した状態で浄水器を傾けると、本体
部１の上部が液密に封止された状態で導出部４を通して
収容液が導出されるようになっている（図４参照）。
方向に延設された導出部４が設けられ、その先端部４ａ
のみが開口されている。また、容器本体部１の上部に
は、前記導出部４の部分を除いて、円周上に折返し部１
ａが設けられている。この折返し部１ａは、カートリッ
ジ２の上部とピッタリ係合するよう形成されており、カ
ートリッジ２を装着した状態で浄水器を傾けると、本体
部１の上部が液密に封止された状態で導出部４を通して
収容液が導出されるようになっている（図４参照）。
【００１４】カートリッジ２は、図２（ａ）に示すよう
に、上方に開口した有底略円錐状に形成されている。こ
のカートリッジ２は、内側フィルタ６ａと外側フィルタ
６ｂとの間に濾材７とトルマリン鉱石８とを収納し、そ
の上部をカートリッジキャップ９で封止して構成されて
いる（図１（ｂ）及び図２（ａ）参照）。そして、内側
フィルタ６ａとカートリッジキャップ９とで形成される
空間は２００ｃｍ3程度の容積に設定されている。な
お、内外のフィルタ６ａ，６ｂは、メタクリル樹脂（Ｐ
ＭＭＡ）で構成され、鉄さびなどのゴミが除去できるよ
うに設定されている。また、表面硬度が高く且つ優れた
機械的強度を有している。
に、上方に開口した有底略円錐状に形成されている。こ
のカートリッジ２は、内側フィルタ６ａと外側フィルタ
６ｂとの間に濾材７とトルマリン鉱石８とを収納し、そ
の上部をカートリッジキャップ９で封止して構成されて
いる（図１（ｂ）及び図２（ａ）参照）。そして、内側
フィルタ６ａとカートリッジキャップ９とで形成される
空間は２００ｃｍ3程度の容積に設定されている。な
お、内外のフィルタ６ａ，６ｂは、メタクリル樹脂（Ｐ
ＭＭＡ）で構成され、鉄さびなどのゴミが除去できるよ
うに設定されている。また、表面硬度が高く且つ優れた
機械的強度を有している。
【００１５】カートリッジ２は、これを容器本体部１に
挿入した状態で、本体部１の底部に全体の１／３以下
（１／３〜１／５程度）の空間が残るような長さに設定
されており、実施例では、容器本体部１の有効高さの１
／４程度の空間が残るよう設定されている。すなわち、
実施例の場合には、カートリッジ２の有効長さＭが、容
器本体部１の有効高さ（Ｍ＋Ｎ）に対してＭ／（Ｍ＋
Ｎ）＝３／４に設定されている（図５参照）。
挿入した状態で、本体部１の底部に全体の１／３以下
（１／３〜１／５程度）の空間が残るような長さに設定
されており、実施例では、容器本体部１の有効高さの１
／４程度の空間が残るよう設定されている。すなわち、
実施例の場合には、カートリッジ２の有効長さＭが、容
器本体部１の有効高さ（Ｍ＋Ｎ）に対してＭ／（Ｍ＋
Ｎ）＝３／４に設定されている（図５参照）。
【００１６】カートリッジキャップ９は、スチロール樹
脂製であり、図２（ａ）（ｂ）に示すように、略円柱状
の小径部９ａと大径部９ｂとがフランジ部９ｃを通して
連設されて構成されている。そして、小径部９ａの外周
と大径部９ｂの内周とで、内外のフィルタ６ａ，６ｂを
保持して全体が一体化されている（図２（ｂ）参照）。
また、キャップ部３は、この小径部９ａの外周にピッタ
リ嵌合されるようになっている。なお、この実施例では
キャップ部３は、ＡＢＳ樹脂で構成されている。
脂製であり、図２（ａ）（ｂ）に示すように、略円柱状
の小径部９ａと大径部９ｂとがフランジ部９ｃを通して
連設されて構成されている。そして、小径部９ａの外周
と大径部９ｂの内周とで、内外のフィルタ６ａ，６ｂを
保持して全体が一体化されている（図２（ｂ）参照）。
また、キャップ部３は、この小径部９ａの外周にピッタ
リ嵌合されるようになっている。なお、この実施例では
キャップ部３は、ＡＢＳ樹脂で構成されている。
【００１７】カートリッジ２に収納されている濾材７
は、やしがら粉砕炭を１０００〜１２００℃の水蒸気を
通して活性化させた後に中和処理を施したものである。
また、活性炭の表面には、活性炭の吸着性能を損なわ
ず、且つ水道水の保存に適した量の金属銀が付着されて
いる。水道水は、一般細菌が１ｃｃ中に１００個以内で
あると義務付けられており、しかも、かなりの塩素が残
留しているので無菌であると考えることができる。しか
し、濾材７である活性炭の作用によって塩素が吸着され
るので、水道水といえども長時間の保存によって細菌の
増殖のおそれがある。
は、やしがら粉砕炭を１０００〜１２００℃の水蒸気を
通して活性化させた後に中和処理を施したものである。
また、活性炭の表面には、活性炭の吸着性能を損なわ
ず、且つ水道水の保存に適した量の金属銀が付着されて
いる。水道水は、一般細菌が１ｃｃ中に１００個以内で
あると義務付けられており、しかも、かなりの塩素が残
留しているので無菌であると考えることができる。しか
し、濾材７である活性炭の作用によって塩素が吸着され
るので、水道水といえども長時間の保存によって細菌の
増殖のおそれがある。
【００１８】そこで、この実施例では銀イオンによる殺
菌作用を活用するべく、活性炭の表面に吸着性能を阻害
しない程度の金属銀を付着されている。銀イオンは、容
器に水道水を満杯にした状態で１０ｐｐｂ以上とするの
が好適であり、この実施例では２０〜３０ｐｐｂ程度の
濃度になるように設定されている。なお、活性炭は７０
ｇ程度カートリッジに内蔵されているが、この活性炭は
７００〜８００ｍ2／ｇ程度の表面積をもつ網目組織に
なっており、その物理的エネルギーによる吸着性能によ
って残留塩素を除去している。
菌作用を活用するべく、活性炭の表面に吸着性能を阻害
しない程度の金属銀を付着されている。銀イオンは、容
器に水道水を満杯にした状態で１０ｐｐｂ以上とするの
が好適であり、この実施例では２０〜３０ｐｐｂ程度の
濃度になるように設定されている。なお、活性炭は７０
ｇ程度カートリッジに内蔵されているが、この活性炭は
７００〜８００ｍ2／ｇ程度の表面積をもつ網目組織に
なっており、その物理的エネルギーによる吸着性能によ
って残留塩素を除去している。
【００１９】濾材７による濾過水量は、０．７リットル
／分であり、延べ１５００リットルの水道水について残
留塩素２ｐｐｍを０．４ｐｐｍ以下（８０％以上）に除
去できることを確認している。一日の水使用量を４リッ
トルであると仮定すると、３７５日は所定の濾過性能を
発揮することになり、したがって、このカートリッジ２
は、１年程度連続して使用でき、その後に交換すること
になる。
／分であり、延べ１５００リットルの水道水について残
留塩素２ｐｐｍを０．４ｐｐｍ以下（８０％以上）に除
去できることを確認している。一日の水使用量を４リッ
トルであると仮定すると、３７５日は所定の濾過性能を
発揮することになり、したがって、このカートリッジ２
は、１年程度連続して使用でき、その後に交換すること
になる。
【００２０】カートリッジ２の底部には、直径２〜４ｍ
ｍ程度のトルマリン鉱石が総量で４〜１０ｇ（実施例で
は５ｇ）程度内蔵されている。トルマリン鉱石は電気石
とも呼ばれ、加圧すると表面に電圧を発生させる圧電効
果と、結晶の温度が変化すると結晶表面に電荷が現れる
焦電効果を発揮する物質である。このようなトルマリン
鉱石がカートリッジ中に適量内蔵されているため、活性
炭による残留塩素の除去の効果と相まって、美味しく且
つ人体にも良い影響を与える飲料水を製造することがで
きる。
ｍ程度のトルマリン鉱石が総量で４〜１０ｇ（実施例で
は５ｇ）程度内蔵されている。トルマリン鉱石は電気石
とも呼ばれ、加圧すると表面に電圧を発生させる圧電効
果と、結晶の温度が変化すると結晶表面に電荷が現れる
焦電効果を発揮する物質である。このようなトルマリン
鉱石がカートリッジ中に適量内蔵されているため、活性
炭による残留塩素の除去の効果と相まって、美味しく且
つ人体にも良い影響を与える飲料水を製造することがで
きる。
【００２１】この浄水器によって処理された水道水が美
味しく飲みやすいことは、多くのモニタテストで実証済
みであるが、そのメカニズムについては、以下のように
考えられる。水分子は電場が加わっていないときでも
Ｈ2Ｏ⇔Ｈ+＋ＯＨ- の平衡状態にあり微弱な解離をし
ているが、正負の電極が存在する場合、Ｈ+イオンとＯ
Ｈ-イオンは、各々水分子と水和結合してＨ3Ｏ+（ヒド
ロニウムイオン）とＨ3Ｏ2 -（ヒドロキシルイオン）に
なる。
味しく飲みやすいことは、多くのモニタテストで実証済
みであるが、そのメカニズムについては、以下のように
考えられる。水分子は電場が加わっていないときでも
Ｈ2Ｏ⇔Ｈ+＋ＯＨ- の平衡状態にあり微弱な解離をし
ているが、正負の電極が存在する場合、Ｈ+イオンとＯ
Ｈ-イオンは、各々水分子と水和結合してＨ3Ｏ+（ヒド
ロニウムイオン）とＨ3Ｏ2 -（ヒドロキシルイオン）に
なる。
【００２２】Ｈ+イオンは、電極面で容易に放電してＨ2
になり、ガスとなって水から失われので、ＯＨ-イオン
（実際にはヒドロキシルイオンＨ3Ｏ2 -）は、エネルギ
ー的に不安定で活性化した状態にある。このヒドロキシ
ルイオンは、界面活性物質として乳化、浸透、解膠（コ
ロイド化）、分散、可溶化、濡れなどの穏和な界面活性
作用をもつ水をつくるだけでなく、水素原子を水と反対
方向に向けて配向しているＨ−Ｏ基を含む単分子膜の存
在により、界面における穏やかな還元作用を示し、界面
の水は弱アルカリ性（ｐＨ７．０〜８．０）となる。
になり、ガスとなって水から失われので、ＯＨ-イオン
（実際にはヒドロキシルイオンＨ3Ｏ2 -）は、エネルギ
ー的に不安定で活性化した状態にある。このヒドロキシ
ルイオンは、界面活性物質として乳化、浸透、解膠（コ
ロイド化）、分散、可溶化、濡れなどの穏和な界面活性
作用をもつ水をつくるだけでなく、水素原子を水と反対
方向に向けて配向しているＨ−Ｏ基を含む単分子膜の存
在により、界面における穏やかな還元作用を示し、界面
の水は弱アルカリ性（ｐＨ７．０〜８．０）となる。
【００２３】なお、ヒドロキシルイオンＨ3Ｏ2 -の存在
によって、血液の浄化機能、細胞の新陳代謝の促進、抵
抗力の増強、自立神経の調整など生理的にも人体によい
影響を与えるとも言われている。
によって、血液の浄化機能、細胞の新陳代謝の促進、抵
抗力の増強、自立神経の調整など生理的にも人体によい
影響を与えるとも言われている。
【００２４】いずれにしても、本実施例のカートリッジ
２は、先端に向けて細くなる略円錐状に形成されてお
り、全体にわたって活性炭が内蔵されている。そのた
め、水道水がカートリッジ２を通過する過程で、活性炭
による吸着作用によって残留塩素が除去される。
２は、先端に向けて細くなる略円錐状に形成されてお
り、全体にわたって活性炭が内蔵されている。そのた
め、水道水がカートリッジ２を通過する過程で、活性炭
による吸着作用によって残留塩素が除去される。
【００２５】この場合、カートリッジ２が先端に向けて
細くなる略円錐状に形成され、且つ保有水量が２００ｃ
ｃ程度に設定されているので、通常の手順で水道水を注
いだ場合には、先ず、内側フィルタ６ａのかなりの高さ
まで水が満ちることになり（図３参照）、これが外側フ
ィルタ６ｂから導出されるまでに活性炭と十分な時間接
触して脱塩素化が実現される。上記保有水量は、容器本
体部の容積の１／２以下に設定するのが好適であり、更
に好適には１／３以下に設定すべきであるので、本実施
例では２００ｃｃ（１／５程度）に設定している。な
お、蛇口直結タイプの浄水器の場合には、水圧によって
浄水器から水が押し出されるので、十分な接触時間を確
保できないおそれがある。
細くなる略円錐状に形成され、且つ保有水量が２００ｃ
ｃ程度に設定されているので、通常の手順で水道水を注
いだ場合には、先ず、内側フィルタ６ａのかなりの高さ
まで水が満ちることになり（図３参照）、これが外側フ
ィルタ６ｂから導出されるまでに活性炭と十分な時間接
触して脱塩素化が実現される。上記保有水量は、容器本
体部の容積の１／２以下に設定するのが好適であり、更
に好適には１／３以下に設定すべきであるので、本実施
例では２００ｃｃ（１／５程度）に設定している。な
お、蛇口直結タイプの浄水器の場合には、水圧によって
浄水器から水が押し出されるので、十分な接触時間を確
保できないおそれがある。
【００２６】また、本実施例の場合には十分な接触時間
が確保されるので、活性炭の吸着作用によってトリハロ
メタンも確実に除去できる。トリハロメタンとは、水道
水の原水中の有機質と塩素が反応して生成されるクロロ
ホルム、ジプロモクロロメタン、プロモジクロロメタ
ン、プロモホルムなどを意味するが、これら全体の総ト
リハロメタン濃度が、２６ｐｐｂ（０．０２６ｍｇ／リ
ットル）であった原水について実験したところ、本装置
で処理すると０．７〜２．４ｐｐｂに除去された。
が確保されるので、活性炭の吸着作用によってトリハロ
メタンも確実に除去できる。トリハロメタンとは、水道
水の原水中の有機質と塩素が反応して生成されるクロロ
ホルム、ジプロモクロロメタン、プロモジクロロメタ
ン、プロモホルムなどを意味するが、これら全体の総ト
リハロメタン濃度が、２６ｐｐｂ（０．０２６ｍｇ／リ
ットル）であった原水について実験したところ、本装置
で処理すると０．７〜２．４ｐｐｂに除去された。
【００２７】更にまた、本実施例のカートリッジ２は、
装着状態において、収容部４の有効高さの１／４程度の
空間が残るよう設定されると共に、カートリッジ先端に
はトルマリン鉱石が内蔵されている。そのため、水道水
を導入した後、長時間にわたってトルマリン鉱石と接触
されることができ、上記したトルマリンの効果が発揮す
ることができる。
装着状態において、収容部４の有効高さの１／４程度の
空間が残るよう設定されると共に、カートリッジ先端に
はトルマリン鉱石が内蔵されている。そのため、水道水
を導入した後、長時間にわたってトルマリン鉱石と接触
されることができ、上記したトルマリンの効果が発揮す
ることができる。
【００２８】なお、トルマリン鉱石との接触を持続され
る意味では、カートリッジ２をより長くすることもでき
るが、それでは浄水器全体が重くなりすぎ、主婦が使用
することを考慮すると妥当でない。また、トルマリン鉱
石は、１リットル程度の水処理に対しては、２ｇ以上、
好適には３〜２５ｇ程度、より好適には４〜１０ｇ程度
であり、２５ｇを越える量にすると浄水器が重くなると
共に製造コストが増加するので妥当でない。
る意味では、カートリッジ２をより長くすることもでき
るが、それでは浄水器全体が重くなりすぎ、主婦が使用
することを考慮すると妥当でない。また、トルマリン鉱
石は、１リットル程度の水処理に対しては、２ｇ以上、
好適には３〜２５ｇ程度、より好適には４〜１０ｇ程度
であり、２５ｇを越える量にすると浄水器が重くなると
共に製造コストが増加するので妥当でない。
【００２９】なお、カートリッジ２は、１年程度の使用
の後に交換されるが、普段はカートリッジ２に６０℃以
上のお湯を通すことにより、カルキ臭、有機物、不純物
は洗い出される。なお、容器本体部１は透光性を有して
いるので、処理水を使い切ったか否かは目視確認するこ
とができる。
の後に交換されるが、普段はカートリッジ２に６０℃以
上のお湯を通すことにより、カルキ臭、有機物、不純物
は洗い出される。なお、容器本体部１は透光性を有して
いるので、処理水を使い切ったか否かは目視確認するこ
とができる。
【００３０】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、必
要量だけを浄化できる簡易な家庭用の浄水器を実現でき
る。また、単にマイナス要素を除去するだけでなく、マ
イナス要素を除去しても弊害が生じないよう対策すると
共に、更にプラス効果を付加した水を製造できる浄水器
を実現できる。
要量だけを浄化できる簡易な家庭用の浄水器を実現でき
る。また、単にマイナス要素を除去するだけでなく、マ
イナス要素を除去しても弊害が生じないよう対策すると
共に、更にプラス効果を付加した水を製造できる浄水器
を実現できる。
【図１】浄水器の全体斜視図である。
【図２】カートリッジの構成を図示した図面である。
【図３】注水状態を説明する図面である。
【図４】使用状態を説明する図面である。
【図５】容器本体部とカートリッジの関係を説明する図
面である。
面である。
１ 容器本体部
２ カートリッジ
３ キャップ部
５ 取っ手
７ 吸着材
８ トルマリン鉱石
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考）
Ｃ０２Ｆ 1/50 ５５０ Ｃ０２Ｆ 1/50 ５５０Ｂ
５６０ ５６０Ｂ
1/68 ５１０ 1/68 ５１０Ｂ
５２０ ５２０Ｎ
５２０Ｓ
５３０ ５３０Ｅ
５４０ ５４０Ａ
５４０Ｇ
Claims (5)
- 【請求項１】 任意に移動可能で水道水などを収容する
容器本体部と、前記容器本体部に上側から挿入されるカ
ートリッジと、前記カートリッジの上部開口を蓋するキ
ャップ部とを備え、前記カートリッジには、吸着材とト
ルマリン鉱石とが内蔵されていることを特徴とする浄水
器。 - 【請求項２】 前記カートリッジは、下方に向けて小径
となる円錐状に形成され、その先端部にトルマリン鉱石
が内蔵されている請求項１に記載の浄水器。 - 【請求項３】 前記容器本体部の上部には円周上に折返
し部が設けられ、この折返し部は、前記カートリッジの
上部とピッタリ係合するよう形成されていることを特徴
とする請求項１又は請求項２に記載の浄水器。 - 【請求項４】 前記トルマリン鉱石は、容器本体部の容
量１０００ｃｍ3に対して、２ｇ〜２５ｇ程度内蔵され
ている請求項１〜３の何れかに記載の浄水器。 - 【請求項５】 前記吸着材の表面には、吸着性能を損な
わず、水道水の保存に適した量の金属銀が付着されてい
る請求項１〜４の何れかに記載の浄水器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002064274A JP2003260459A (ja) | 2002-03-08 | 2002-03-08 | 浄水器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002064274A JP2003260459A (ja) | 2002-03-08 | 2002-03-08 | 浄水器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003260459A true JP2003260459A (ja) | 2003-09-16 |
Family
ID=28671026
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002064274A Pending JP2003260459A (ja) | 2002-03-08 | 2002-03-08 | 浄水器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003260459A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006068701A (ja) * | 2004-09-06 | 2006-03-16 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 自重濾過型浄水器及び浄水カートリッジ |
| WO2011016515A1 (ja) * | 2009-08-07 | 2011-02-10 | パナソニック電工株式会社 | 濾過器 |
| WO2012032965A1 (ja) * | 2010-09-08 | 2012-03-15 | 三菱レイヨン・クリンスイ株式会社 | 浄水カートリッジ |
| CN104874218A (zh) * | 2015-06-10 | 2015-09-02 | 厦门唯科健康科技有限公司 | 一种家用过滤净水结构 |
| US10189720B2 (en) | 2011-02-09 | 2019-01-29 | Mitsubishi Rayon Cleansui Company, Limited | Water purifying cartridge and pitcher-type water purifier |
-
2002
- 2002-03-08 JP JP2002064274A patent/JP2003260459A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006068701A (ja) * | 2004-09-06 | 2006-03-16 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 自重濾過型浄水器及び浄水カートリッジ |
| JP4512455B2 (ja) * | 2004-09-06 | 2010-07-28 | 三菱レイヨン株式会社 | 自重濾過型浄水器及び浄水カートリッジ |
| WO2011016515A1 (ja) * | 2009-08-07 | 2011-02-10 | パナソニック電工株式会社 | 濾過器 |
| WO2012032965A1 (ja) * | 2010-09-08 | 2012-03-15 | 三菱レイヨン・クリンスイ株式会社 | 浄水カートリッジ |
| CN103108835A (zh) * | 2010-09-08 | 2013-05-15 | 三菱丽阳可菱水株式会社 | 净水滤筒 |
| US10189720B2 (en) | 2011-02-09 | 2019-01-29 | Mitsubishi Rayon Cleansui Company, Limited | Water purifying cartridge and pitcher-type water purifier |
| CN104874218A (zh) * | 2015-06-10 | 2015-09-02 | 厦门唯科健康科技有限公司 | 一种家用过滤净水结构 |
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