JP2003256405A - 画像処理装置、画像処理方法、プログラム、及び記憶媒体 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、プログラム、及び記憶媒体

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JP2003256405A JP2002195788A JP2002195788A JP2003256405A JP 2003256405 A JP2003256405 A JP 2003256405A JP 2002195788 A JP2002195788 A JP 2002195788A JP 2002195788 A JP2002195788 A JP 2002195788A JP 2003256405 A JP2003256405 A JP 2003256405A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の回路では、出力のタイミングを1クロ
ックサイクルずらさなければならず、十分な高速化が図
れなかった。 【解決手段】 n個の入力に対し1次元の直交変換を施
してn個の係数を出力する1次元DCT変換器101
と、1次元DCT変換器101のn×n個の出力を転置
変換してn個ずつ出力する転置変換器102と、転置変
換器102のn個の出力のうちの1つの出力(1004
a)と、1次元DCT変換器101のn個の出力のうち
1つの出力(1003a)とのいずれかを選択するマル
チプレクサ103aと、マルチプレクサ103aにより
選択された1つの出力(1010a)及び転置変換器1
02より出力されるn個の出力の内、マルチプレクサ1
03bノ入力されない残りの(n−1)個の出力とを合
成したデータと、前記入力する画像データのいずれかを
選択してn個のデータとして1次元DCT変換器101
に供給する選択器100とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、n×n個単位に矩
形分割された画像データに対して2次元直交変換を行う
画像処理方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】多値画像の圧縮技術として、従来より原
画像を複数の画素からなるブロック単位に分割して2次
元DCT変換を施し、指定された量子化閾値で量子化し
てハフマン符号化する方法がある。
【0003】こうした符号化処理の2次元DCT変換を
ハードウェアで実現しようとした場合、n×n単位に矩
形分割された画像入力に対し1次元DCT変換を施した
後、n×n個の係数を格納する容量を持つ記憶手段に書
き込み、転置変換して読み出し、もう一度1次元DCT
変換を施して結果的に2次元DCT変換処理を実現する
提案がなされている。
【0004】図5は、このような従来の2次元DCT変
換装置の構成例を示すブロック図である。
【0005】5001は、画像供給システム(不図示)
より入力されたn個の入力を伝達するためのn本の信号
線を含み、これらは選択器500に接続されている。選
択器500は、選択信号線5005を通じて入力される
制御信号に従って、信号線5001を通じて送られてく
るn個の入力と、n本の信号線5004を通して送られ
てくるn個の入力のいずれかを選択し、その選択したn
個の入力をn本の信号線5002へ出力する。n本の信
号線5002は、選択器500より1次元DCT変換器
501へと接続される。1次元DCT変換器501は、
信号線5007を通して入力されるクロック信号、及び
信号線5006を通じて入力される出力タイミング制御
信号に応じて、信号線5002を通じて入力されるn個
の入力に対して1次元DCT変換を行なう。そして、そ
の1次元DCT変換したn個の係数を、n本の信号線を
含む信号線5003に出力する。
【0006】ここで信号線5003は2系統に分岐され
ており、一方は図示されない符号化器(量子化器)へ、
他方は転置変換器502に接続されている。転置変換器
502は、内部に信号線5003を通じて入力される係
数をn×n個分格納する容量を有するブロックメモリを
有し、信号線5003を通じて入力されるDCT変換係
数を、n×n個分、そのブロックメモリに書き込み、転
置変換をして読み出し、ロック信号(5007)及び制
御信号(5008)に応じてn個ずつ信号線5004に
出力している。
【0007】次に、この図5及び図6のタイミングチャ
ートを用いて従来の2次元DCT変換装置全体の動作を
説明する。
【0008】この例では、n=8の場合の例を示す。こ
こでは説明のために、8×8に矩形分割された64個の
各位置と、各位置に対応する番号を図3(a)に示す。
【0009】また図4(a)は、以下説明で使用する水
平方向のラスタスキャンのスキャン順を示し、図4
(b)は垂直方向のラスタスキャンのスキャン順をそれ
ぞれ示している。
【0010】図6(a)のタイミングチャートの期間6
01の先頭において、図5における信号線5001を通
じて最初の8個のデータが入力される。これら最初の8
個のデータは、図6では「h0」で表されており、この
「h0」と図3(a)に示した8×8矩形内における位
置番号との対応は、図3(b)のようになる。この図3
(b)に示すように、「h0」〜「h7」は、水平方向
ラスタスキャン順に、それぞれ8個ずつ選んだデータで
構成される。また期間601においては、選択器500
の制御信号(5005)は「1」を示している。この例
では、選択器500の制御信号(5005)が「0」の
場合は信号線5004側を選択し、「1」の場合は信号
線5001側を選択するものとする。従って、期間60
1においては、信号線5002には、信号線5001の
データ、即ち「h0」が出力される。
【0011】同様に、期間602〜期間607の各先頭
において、信号線5001を通じて「h1」〜「h7」
のデータが選択器500に入力され、制御信号(500
5)は「1」であるため、「h1」〜「h7」が信号線
5002に出力される。選択器500の制御信号(50
05)は、期間601〜期間608においては「1」を
表している。従って、期間601〜期間608において
は、選択器500は信号線5001の値を選択して信号
線5002に出力する。
【0012】この期間601において、選択器500よ
り出力された「h0」は、信号線5002を通じて1次
元DCT変換器501に入力される。この例では、1次
元DCT変換器501は、制御信号(5006)の値が
「1」のときに、クロック信号(5007)の立ち上が
りに同期して、変換された係数を出力するものとする。
【0013】図6(a)に示されるように、制御信号
(5006)の値は、期間601〜期間608及び期間
609〜期間619の各期間の終わりにおいて「1」に
なる。従って、期間601において、1次元DCT変換
器501に入力されたデータ「h0」に対して1次元D
CT変換が施され、制御信号(5006)及びクロック
信号(5007)に応じて、期間602の先頭におい
て、その変換係数が信号線5003に出力される。
【0014】以下同様に、期間602〜期間608の期
間の各先頭において、1次元DCT変換器501に入力
されたデータ「h1」〜「h7」は、1次元DCT変換
されて、それぞれ期間603〜期間609の各期間の先
頭において信号線5003に出力される。
【0015】期間602〜期間609の各期間の先頭に
おいて、1次元DCT変換器501より信号線5003
に出力されたデータ「h0」〜「h7」は、転置変換す
るべく転置変換器502に入力され、64個分のデータ
を格納する容量を持つ内部ブロックメモリに順次書き込
まれていく。この内部ブロックメモリは、クロック信号
(5007)に同期して、書き込み又は読み出しが行な
われるものとする。また転置変換器502は、制御信号
(5008)の値が「1」の時にクロック信号(500
7)の立ち上がりに同期して出力する。
【0016】こうして、データ「h0」〜「h7」が転
置変換器502の内部ブロックメモリに全て書き込まれ
た後、垂直方向のラスタスキャン順に読み出しが行なわ
れ、制御信号(5008)及びクロック信号(500
7)に応じて8個ずつ出力される。こうして出力される
8個のデータは、図6(a)において、「v0」〜「v
7」で表わされている。これら「v0」〜「v7」と、
図3(a)に示した8×8矩形内における位置番号との
対応は図3(c)のようになる。この図3(c)に示さ
れるように、「v0」〜「v7」は、垂直方向ラスタス
キャン順に8個ずつ選んだデータで構成される。
【0017】また、制御信号(5008)は、図6
(a)のように期間609〜期間616の各期間の最後
において「1」になる。従って、データ「v0」〜「v
7」は、期間610〜期間617の各期間の先頭におい
て順次信号線5004に出力されて選択器500に送ら
れる。
【0018】ここで、期間609の先頭において、1次
元DCT変換器501より転置変換器502へ、信号線
5003を通じて入力された「h7」に含まれる8個の
データと、図3(a)に示した8×8矩形内における位
置番号との対応は、図3(c)に示されるように、「5
6,57,58,59,60,61,62,63」であ
る。
【0019】一方、期間610の先頭において、転置変
換器502より選択器500へ信号線5004を通じて
出力される「v0」に含まれる8個のデータと、図3
(a)に示した、8×8矩形内における位置番号との対
応は、図3(c)に示されるように、「0,8,16,
24,32,40,48,56」である。つまり、「h
7」と「v0」とを構成するデータにおいては、図3
(a)に示した8×8矩形内における位置番号56が重
複している。期間609の先頭において1次元DCT変換
器501より出力された「h7」の要素である位置番号
56のデータを、RAMに入力して同一クロックサイクル
で読み出すためには、該RAMにいくつかの機能が備わっ
ていることが条件として要求される。該条件とは、アド
レス入力に対して該アドレスに対応する読み出し値が同
一クロックサイクル内に出力されること、即ち非同期式
RAMであること、かつ、あるアドレスにデータの書き込
みを行ない、更に該書き込んだデータを同一クロックサ
イクル内に読み出すことが可能なRAMであること、であ
る。しかしながら、近年のLSIにおけるクロック周波数
はますます増加する傾向にあり、非同期式RAMはそうし
たシステムの中で使用するには不利であることから、同
期式RAMを使用するのが一般的になってきている。ま
た、上記したように書き込んだ値を同一クロックサイク
ル内に読み出すことが可能なRAMは特殊であり、全てのR
AMがこの機能を備えているわけではない。特に、様々な
プロセス上で実装可能な回路を構成するためには、こう
した特殊なRAMを使用するべきではないといえる。従っ
て、使用するRAMとしては一般的な同期式RAMを想定する
ことが必要になってきている。このことは、上記条件を
満たしたRAMを使用しない限り、「h7」の転置変換器
502への入力と、「v0」の転置変換器502からの
出力とを同一クロックサイクル内に行なうことができな
いことを示している。
【0020】そのため、「v0」の転置変換器502か
らの出力は、本例に示したように、「h7」の転置変換
器502への入力から1クロックサイクルずらさなけれ
ばならない。期間608〜期間610の更なる詳細な動
きを図6(b)に示した。
【0021】図6(b)では、図6(a)では図示して
いないクロック信号(5007)も合わせて示してい
る。
【0022】この図において、転置変換が施されたデー
タ「v0」〜「v7」は、信号線5004を通じて選択
器500へ入力される。また制御信号(5005)は、
2回目の1次元DCT変換を施すべく、期間610の先
頭において信号線5004側を選択するように「0」に
切り替わる。従って、期間610〜期間617の各期間
の先頭において、データ「v0」〜「v7」が順次、選
択器500より信号線5002へ出力されて1次元DC
T変換器501へ入力される。
【0023】こうして1次元DCT変換器501へ入力
されたデータ「v0」〜「v7」に対して、1次元DC
T変換器501によって2回目の1次元DCT変換が施
され、制御信号(5006)に従って、期間611〜期
間618の各期間の先頭において順次、信号線5003
へ出力される。これら期間611〜期間618の各期間
の先頭において順次出力されたデータは、既に説明した
ように、1次元DCT変換が転置変換を挟んで2回行な
われたものであり、結果的に2次元DCT変換された結
果と等価となる。
【0024】続いて、次の8×8矩形ブロックのデータ
を受け取るため、制御信号(5005)は信号線500
1側を選択すべく期間618の先頭において「1」に切
り替わる。この期間618の先頭において、次の8×8
矩形ブロックの最初の8個のデータ「h0」が、不図示
の画像供給システムより信号線5001を通じて選択器
500に入力される。以下、同様にして順次8×8矩形
ブロックの単位でDCT変換を施していく。
【0025】また従来、複数画素で構成されるブロック
単位に分割された画像データを、分割されたブロック単
位に直交変換処理を施し、この直交変換処理によって得
られた変換係数を所定のスキャン順に並べ替え、並べ替
えられた変換係数を所定の量子化閾値を用いて量子化処
理を施し、符号化する符号化装置において、回路規模の
増大を抑えつつ処理の高速化を図るためにいくつかの提
案がなされている。特に、量子化処理部の回路構成にお
いて、回路規模の大きい除算器の使用効率を高めるため
に、量子化処理に先んじて、直交変換された係数と、こ
の係数に対応する量子化閾値とをそれぞれ複数組同時に
比較し、量子化結果が0(無意係数)になるか否(有意
係数)かを判定し、0にならない係数を優先的に除算器
に投入する方法が知られている。
【0026】図16に、従来の符号化装置の構成を示
す。
【0027】直交変換器9801は、複数画素で構成さ
れるブロック単位に分割された画像データを、分割され
たブロック単位に直交変換処理を施し、順次ブロックメ
モリ9802へ出力する。この直交変換器9801は例
えば図5に示した上記2次元DCT変換装置である。直
交変換器9801より出力された直交変換係数は、ブロ
ックメモリ9802へと書き込まれ、1ブロック分の直
交変換係数が書き込まれた時点で制御装置9810の出
力する制御信号に従って、2個ずつジグザグスキャン順
に読み出される。図13に、直交変換の単位となるブロ
ックが8×8個の要素で構成される場合におけるジグザ
グスキャンの順序を示す。
【0028】ブロックメモリ9802より読み出された
2個の係数は、比較器9803及び比較器9804へと
それぞれ入力される。また同時に、ブロックメモリ98
02より読み出された2個の係数は、選択器9807へ
も入力される。一方、読み出された2個の係数に対応す
る2個の量子化閾値が量子化閾値テーブル9805より
読み出され、それぞれ対応する比較器9803及び比較
器9804へとそれぞれ入力される。また同時に、量子
化閾値テーブル9805より読み出された2個の量子化
閾値は、選択器9808へも入力される。比較器980
3及び比較器9804は、それぞれに入力された係数と
対応する量子化閾値とを比較し、量子化結果が0になる
か否かをそれぞれ判定し、判定結果を出力する。
【0029】比較器9803及び比較器9804より出
力された判定結果は、選択信号生成装置9806、制御
装置9810、及びエントロピー符号化部9811へと
それぞれ入力される。選択信号生成装置9806は、比
較器9803及び比較器9804の出力する判定結果を
基に、選択信号を生成する。この選択信号は、比較器9
803及び比較器9804より出力される2つの判定結
果より、量子化対象となる2個の係数のうち量子化結果
が0にならない方を選択するように生成される信号であ
る。この2個の係数の量子化結果がいずれも0にならな
いと判定された場合は、この2個の係数をそれぞれ一つ
ずつ時分割で選択するように選択信号が生成される。ま
た、この2個の係数の量子化結果がいずれも0になると
判定された場合は、いずれの係数が選択されても結果に
変わりはないので、どちらか一方を選択するように選択
信号が生成される。
【0030】制御装置9810は、比較器9803及び
比較器9804の出力する判定結果を基に、ブロックメ
モリ9802からの読み出し制御信号を生成する。該制
御信号は、比較器9803及び比較器9804より出力
される2つの判定結果より、量子化対象となる2個の係
数の量子化結果のうち少なくともいずれか一方が0にな
ると判定された場合は、次なる2個の係数の読み出しを
指示し、いずれも0にならないと判定された場合は、該
2個の係数の値を1サイクル保持してその次のサイクル
において次なる2個の係数の読み出しを行なうよう、指
示する。選択器9807はブロックメモリ9802より
出力された2個の係数のうちいずれか一方を、選択信号
生成装置9806より出力された選択信号に従って選択
し、出力する。同様に、選択器9808は量子化閾値テ
ーブル9805より出力された2個の量子化閾値のうち
いずれか一方を、選択信号生成装置9806より出力さ
れた選択信号に従って選択し、出力する。選択器980
7より出力された係数及び選択器808より出力された
量子化閾値は、除算器9809へと入力される。
【0031】除算器9809は入力された量子化閾値を
用いて入力された係数を量子化し、量子化結果を出力す
る。この量子化結果はエントロピー符号化部9811へ
と入力される。エントロピー符号化部9811は、除算
器9809より出力される量子化係数及び比較器980
3、比較器9804より出力される判定結果を基に、ブ
ロック内における位置情報を得てゼロラン長を計数し、
エントロピー符号化を行い、符号化データを出力する。
【0032】次に上述の符号化装置の動作の説明を行
う。以下、例としてブロックメモリ9802より出力さ
れる2個の直交変換係数の量子化結果が以下に示すよう
になる場合について説明する。ここで、()でくくられ
た部分がブロックメモリ9802より出力される2個の
係数のペアを表し、これらがブロックメモリ9802よ
り出力される順に並べて表してある。また、「0」は量
子化結果が0(無意係数)、「有」は量子化結果が0で
ない(有意係数)ことを示す。
【0033】量子化結果:(有、0)、(有、有)、
(0、有)、(有、0) 直交変換器9801より出力された直交変換係数が1ブ
ロック分ブロックメモリ9802に書き込まれると、制
御装置9810から読み出し制御信号が出力され、ブロ
ックメモリ9802から順次2個ずつ係数の読み出しが
開始される。
【0034】図17に、上述の各部における動作のタイ
ミングチャートを示す。期間9901で制御装置981
0より読み出し指示が出力される。ここで、制御装置9
810の出力する読み出し制御信号は、1が読み出し指
示、0が出力ホールド指示を表している。期間9902
では、ブロックメモリ9802より、期間9901にお
ける読み出し指示信号に従って、最初の2個の係数
(有、0)が読み出される。該2個の係数は、量子化閾
値テーブル9805より読み出された対応する2個の量
子化閾値と共に、比較器9803及び比較器9804へ
入力される。比較器9803及び比較器9804は、入
力された2個の係数の量子化結果がそれぞれ有意係数、
無意係数になるという判定結果を出力する。ここで、該
判定結果は0が無意係数、1が有意係数を表す。
【0035】該判定結果は、同じく期間9902におい
て選択信号生成装置9806及び制御装置9810及び
エントロピー符号化部9811へ入力される。制御装置
810においては入力された判定結果が、少なくともい
ずれか一方の係数は0であるという条件にあてはまるの
で、ブロックメモリ9802に対して次なる読み出し指
示、つまり1を出力する。同じく期間9902におい
て、選択信号生成装置9806は2個の係数のうち有意
係数の方を選択するよう、選択器9807及び選択器9
808に対して選択信号を出力する。ここでは、該選択
信号は、(有、0)の場合1を、(0、有)の場合0を
示すものとする。同じく期間9902において、選択器
9807はブロックメモリ9802より出力された2個
の係数のうち、有意係数の方を選択して出力し、同じく
選択器9808は選択器9807で選択された係数に対
応する量子化閾値を選択して出力する。同じく期間99
02において、選択器9807より出力された係数は、
選択器9808より出力された量子化閾値を用いて除算
器9809で量子化され、量子化結果が出力される。量
子化結果はエントロピー符号化部9811へ入力され、
エントロピー符号化処理される。
【0036】期間9903では、制御装置9810より
期間9902に出力された読み出し指示信号に従って、
ブロックメモリ9802より、次なる2個の係数(有、
有)が読み出される。該2個の係数は、量子化閾値テー
ブル9805より読み出された対応する2個の量子化閾
値と共に、比較器9803及び比較器9804へ入力さ
れる。比較器9803及び比較器9804は、該2個の
係数の量子化結果がいずれも有意係数になるという判定
結果を出力する。該判定結果は、同じく期間9903に
おいて選択信号生成装置9806及び制御装置9810
及びエントロピー符号化部9811へ入力される。制御
装置9810においては入力された判定結果が、いずれ
の係数も0でないという条件にあてはまるので、ブロッ
クメモリ9802に対して出力ホールド指示、つまり0
を出力する。
【0037】同じく期間9903において、選択信号生
成装置9806は2個の係数のうちジグザグスキャン順
で先の方を選択するよう、選択器9807及び選択器9
808に対して選択信号を出力する。同じく期間990
3において、選択器9807はブロックメモリ9802
より出力された2個の係数のうち、ジグザグスキャン順
で先の方を選択して出力し、同じく選択器9808は選
択器9807で選択された係数に対応する量子化閾値を
選択して出力する。同じく期間9903において、選択
器9807より出力された係数は、選択器9808より
出力された量子化閾値を用いて除算器9809で量子化
され、量子化結果が出力される。また、該量子化結果は
エントロピー符号化部9811へ入力され、エントロピ
ー符号化処理される。
【0038】期間9904では、制御装置9810より
期間9903に出力された出力ホールド指示信号に従っ
て、ブロックメモリ9802は期間9903において出
力した2個の係数(有、有)をそのままホールドして出
力する。該2個の係数は、量子化閾値テーブル9805
より読み出された対応する2個の量子化閾値と共に、比
較器9803及び比較器9804へ入力される。比較器
9803及び比較器9804は、該2個の係数の量子化
結果がいずれも有意係数になるという判定結果を出力す
る。該判定結果は、同じく期間9904において選択信
号生成装置9806及び制御装置9810及びエントロ
ピー符号化部9811へ入力される。制御装置9810
においては入力された判定結果が、いずれの係数も0で
ないという条件にあてはまり、かつ該条件が2サイクル
続いたので、ブロックメモリ9802に対して次なる読
み出し指示、つまり1を出力する。一方同じく期間99
04において、選択信号生成装置9806は2個の係数
のうちジグザグスキャン順で後の方を選択するよう、選
択器9807及び選択器9808に対して選択信号を出
力する。同じく期間9904において、選択器9807
はブロックメモリ9802より出力された2個の係数の
うち、ジグザグスキャン順で後の方を選択して出力し、
同じく選択器9808は選択器9807で選択された係
数に対応する量子化閾値を選択して出力する。同じく期
間9904において、選択器9807より出力された係
数は、選択器9808より出力された量子化閾値を用い
て除算器9809で量子化され、量子化結果が出力され
る。また、該量子化結果はエントロピー符号化部981
1へ入力され、エントロピー符号化処理される。
【0039】期間9905では、期間9904における
読み出し指示信号に従ってブロックメモリ9802よ
り、次なる2個の係数(0、有)が読み出される。該2
個の係数は、量子化閾値テーブル9805より読み出さ
れた対応する2個の量子化閾値と共に、比較器9803
及び比較器9804へ入力される。比較器9803及び
比較器9804は、該2個の係数の量子化結果がそれぞ
れ無意係数、有意係数になるという判定結果を出力す
る。該判定結果は、同じく期間9905において選択信
号生成装置9806及び制御装置9810及びエントロ
ピー符号化部9811へ入力される。制御装置9810
においては入力された判定結果が、少なくともいずれか
一方の係数は0であるという条件にあてはまるので、ブ
ロックメモリ9802に対して次なる読み出し指示、つ
まり1を出力する。
【0040】同じく期間905では、選択信号生成装置
9806は選択器9807及び選択器9808に対し
て、該2個の係数が(0、有)であるので0を出力す
る。同じく期間9905において、選択器9807はブ
ロックメモリ9802より出力された2個の係数のう
ち、有意係数の方を選択して出力し、同じく選択器98
08は選択器9807で選択された係数に対応する量子
化閾値を選択して出力する。同じく期間9905では、
選択器9807より出力された係数は、選択器9808
より出力された量子化閾値を用いて除算器9809で量
子化され、量子化結果が出力される。また、該量子化結
果はエントロピー符号化部9811へ入力され、エント
ロピー符号化処理される。
【0041】期間9906では、期間9905における
読み出し指示信号に従ってブロックメモリ9802よ
り、次なる2個の係数(有、0)が読み出される。該2
個の係数は、量子化閾値テーブル9805より読み出さ
れた対応する2個の量子化閾値と共に、比較器9803
及び比較器9804へ入力される。比較器9803及び
比較器9804は、該2個の係数の量子化結果がそれぞ
れ有意係数、無意係数になるという判定結果を出力す
る。該判定結果は、同じく期間9905において選択信
号生成装置9806及び制御装置9810及びエントロ
ピー符号化部9811へ入力される。制御装置9810
においては入力された判定結果が、少なくともいずれか
一方の係数は0であるという条件にあてはまるので、ブ
ロックメモリ9802に対して次なる読み出し指示、つ
まり1を出力する。
【0042】同じく期間9906では、選択信号生成装
置9806は選択器9807及び選択器9808に対し
て、該2個の係数が(有、0)であるので1を出力す
る。同じく期間9906において、選択器9807はブ
ロックメモリ9802より出力された2個の係数のう
ち、有意係数の方を選択して出力し、同じく選択器98
08は選択器9807で選択された係数に対応する量子
化閾値を選択して出力する。同じく期間9906では、
選択器9807より出力された係数は、選択器9808
より出力された量子化閾値を用いて除算器9809で量
子化され、量子化結果が出力される。また、該量子化結
果はエントロピー符号化部9811へ入力され、エント
ロピー符号化処理される。以下、同様にして符号化処理
が行われる。
【0043】また、符号化されたデータを復号する復号
装置において、ある定義域を有するデータをある定義域
を有する量子化閾値を用いて量子化した量子化データ
を、元の定義域のデータに逆量子化する技術として、従
来では乗算器及びクランプ回路を用いて実現する方法が
知られている。以下、この乗算器及びクランプ回路につ
いて説明する。尚、以下の説明では0〜1024の定義
域を有するデータを1〜255の定義域を有する量子化
閾値を用いて量子化した量子化データを、該量子化閾値
を用いて0〜1024の定義域を有するデータに逆量子
化する例を示す。図21に、従来の逆量子化装置の構成
例を示す。以下、図21を参照して従来の逆量子化装置
について説明する。
【0044】91301は乗算器であり、入力される量
子化データに量子化閾値を乗じて乗算結果を得、出力す
る。入力される量子化データの定義域は0〜1024で
あるので11ビットで表される。また、量子化閾値の定
義域は0〜255であるので8ビットで表される。従っ
て乗算器91301のサイズは11ビット×8ビットと
なる。91302はクランプ回路であり、乗算器913
01の出力を本来の定義域である1024を超えた場合
には1024にして出力し、超えない場合はそのままの
値を出力する。クランプ回路91302の出力が求める
逆量子化値となる。
【0045】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した、図5に
示した従来の符号化装置の構成では、1回目の1次元D
CTを施したデータの最後の行のデータの転置変換器5
02への入力と、転置変換後の最初のデータの転置変換
器502からの出力とを同一クロックサイクル内に行な
うことは特殊なRAMを使用しない限りできないため、出
力のタイミングを1クロックサイクルずらさなければな
らず、十分な高速化が図れないという問題があった。
【0046】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
で、その第1の目的としては高速に2次元の直交変換を
行うことができる画像処理方法及び装置を提供すること
を目的とする。
【0047】また、以上説明した、図16に示した従来
の符号化装置では、単位ブロック内における無意係数及
び有意係数の分布によっては、無意係数を除算器に投入
する頻度が高くなってしまうので除算器の有効利用率が
低くなり、十分に処理の高速化ができないという問題が
あった。
【0048】また、従来の復号装置、特に逆量子化装置
は、乗算器のサイズが入力11ビット×8ビットである
にもかかわらず、実際の乗算結果はほとんどが0〜10
24となるはずであり、乗算器の出力としてフル・ビッ
トの19ビットを要する場合はほとんどない。更に逆量
子化結果が本来の定義域である0〜1024となること
が保証されているシステム内においては、乗算器の出力
として11ビットをオーバーすることはない。このよう
に、乗算器として事実上使われない部分が多く存在する
ことになり、乗算器の使用効率の低下と処理の高速化が
図れないという問題があった。
【0049】本発明は以上の問題に鑑みてなされたもの
であり、その第2の目的としては、量子化処理をより高
速に且つ少ない回路規模で行うことを目的とする。又本
発明の第3の目的としては、逆量子化データの最大値が
設定されている場合に、量子化されたデータに対してよ
り高速にかつ少ない回路規模で逆量子化を行うことを目
的とする。
【0050】
【課題を解決するための手段】本発明の目的を達成する
ために、例えば本発明の画像処理装置は以下の構成を備
える。
【0051】すなわち、n×n個単位に矩形分割された
画像データをn個ずつ受け取って2次元直交変換を施す
画像処理装置であって、n個の入力に対し1次元の直交
変換を施してn個の係数を出力する1次元直交変換手段
と、前記1次元直交変換手段のn×n個の出力を転置変
換してn個ずつ出力する転置変換手段と、前記転置変換
手段のn個の出力のうち所定数m(0<m<n)個の出
力と、前記1次元直交変換手段のn個の出力のうち前記
所定数m(0<m<n)個の出力とのいずれかを選択す
る第1選択手段と、前記n個の画像データと、前記第1
選択手段により選択された前記所定数m個の出力及び前
記転置変換手段より出力されるn個の出力のうち前記第
1選択手段に入力されない残りの(n−m)個とを組み
合わせたn個のデータとの、いずれかを選択してn個の
データとして前記1次元直交変換手段に供給する第2選
択手段と、を有することを特徴とする。
【0052】本発明の目的を達成するために、例えば本
発明の画像処理方法は以下の構成を備える。
【0053】すなわち、n×n個単位に矩形分割された
画像データをn個ずつ受け取って2次元直交変換を施す
画像処理方法であって、n個の入力に対し1次元の直交
変換を施してn個の係数を出力する1次元直交変換工程
と、前記1次元直交変換工程によるn×n個の出力を転
置変換してn個ずつ出力する転置変換工程と、前記転置
変換工程によるn個の出力のうち所定数m(0<m<
n)個の出力と、前記1次元直交変換工程によるn個の
出力のうち前記所定数m(0<m<n)個の出力とのい
ずれかを選択する第1選択工程と、前記n個の画像デー
タと、前記第1選択工程で選択された前記所定数m個の
出力及び前記転置変換工程から出力されるn個の出力の
うち残りの(n−m)個のデータとを組み合わせたn個
のデータとの、いずれかを選択してn個のデータとして
前記1次元直交変換工程に供給する第2選択工程と、を
有することを特徴とする。
【0054】本発明の目的を達成するために、例えば本
発明の画像処理装置は以下の構成を備える。
【0055】すなわち、直交変換により得られる変換係
数群を量子化する画像処理装置であって、前記変換係数
群を格納する格納手段と、前記変換係数群において、直
流成分の変換係数、及び量子化結果が0以外の値を有す
る変換係数を量子化する量子化手段と、当該量子化手段
による量子化結果と共に、当該量子化手段による量子化
対象の変換係数の前記格納手段における位置を示す位置
情報を、当該量子化結果に対してエントロピ符号化を行
う手段に出力する出力手段とを備えることを特徴とす
る。
【0056】本発明の目的を達成するために、例えば本
発明の画像処理装置は以下の構成を備える。
【0057】すなわち、量子化データに対して逆量子化
処理を施すことで逆量子化データを生成する画像処理装
置であって、前記逆量子化データが示す値の最大値が所
定値となるような量子化データと量子化閾値であって、
当該量子化データをビットシフトすることで、当該量子
化データの偶数倍の量子化値を示すデータを生成するビ
ットシフト手段と、前記ビットシフト手段による前記量
子化データの偶数倍の量子化値を示すデータと、前記量
子化データを加算することで、前記量子化データの奇数
倍の量子化値を示すデータを生成する加算手段と、前記
量子化データと、前記量子化閾値とを乗算する乗算手段
と、前記量子化閾値に応じて、前記ビットシフト手段、
前記加算手段、前記乗算手段のいずれかの演算結果、も
しくは前記量子化データを選択して前記逆量子化データ
として出力する選択手段とを備えることを特徴とする。
【0058】本発明の目的を達成するために、例えば本
発明の画像処理装置は以下の構成を備える。
【0059】すなわち、n×n個単位に矩形分割された
画像データをn個ずつ受け取って2次元直交変換を施
し、当該2次元直交変換による変換係数を量子化する画
像処理装置であって、n個の入力に対し1次元の直交変
換を施してn個の係数を出力する1次元直交変換手段
と、前記1次元直交変換手段のn×n個の出力を転置変
換してn個ずつ出力する転置変換手段と、前記転置変換
手段のn個の出力のうち所定数m(0<m<n)個の出
力と、前記1次元直交変換手段のn個の出力のうち前記
所定数m(0<m<n)個の出力とのいずれかを選択す
る第1選択手段と、前記n個の画像データと、前記第1
選択手段により選択された前記所定数m個の出力及び前
記転置変換手段より出力されるn個の出力のうち前記第
1選択手段に入力されない残りの(n−m)個とを組み
合わせたn個のデータとの、いずれかを選択してn個の
データとして前記1次元直交変換手段に供給する第2選
択手段と、前記2次元直交変換手段によるn×n個の変
換係数において、直流成分の変換係数、及び量子化結果
が0以外の値を有する変換係数に対して量子化を施す量
子化手段とを備えることを特徴とする。
【0060】本発明の目的を達成するために、例えば本
発明の画像処理方法は以下の構成を備える。
【0061】すなわち、直交変換により得られる変換係
数群を量子化する画像処理方法であって、前記変換係数
群をメモリに格納する格納工程と、前記変換係数群にお
いて、直流成分の変換係数、及び量子化結果が0以外の
値を有する変換係数を量子化する量子化工程と、当該量
子化工程による量子化結果と共に、当該量子化工程によ
る量子化対象の変換係数の前記メモリにおける位置を示
す位置情報を、当該量子化結果に対してエントロピ符号
化を行う手段に出力する出力工程とを備えることを特徴
とする。
【0062】本発明の目的を達成するために、例えば本
発明の画像処理方法は以下の構成を備える。
【0063】すなわち、量子化データに対して逆量子化
処理を施すことで逆量子化データを生成する画像処理方
法であって、前記逆量子化データが示す値の最大値が所
定値となるような量子化データと量子化閾値であって、
当該量子化データをビットシフトすることで、当該量子
化データの偶数倍の量子化値を示すデータを生成するビ
ットシフト工程と、前記ビットシフト工程による前記量
子化データの偶数倍の量子化値を示すデータと、前記量
子化データを加算することで、前記量子化データの奇数
倍の量子化値を示すデータを生成する加算工程と、前記
量子化データと、前記量子化閾値とを乗算する乗算工程
と、前記量子化閾値に応じて、前記ビットシフト工程、
前記加算工程、前記乗算工程のいずれかの演算結果、も
しくは前記量子化データを選択して前記逆量子化データ
として出力する選択工程とを備えることを特徴とする。
【0064】本発明の目的を達成するために、例えば本
発明の画像処理方法は以下の構成を備える。
【0065】すなわち、n×n個単位に矩形分割された
画像データをn個ずつ受け取って2次元直交変換を施
し、当該2次元直交変換による変換係数を量子化する画
像処理方法であって、n個の入力に対し1次元の直交変
換を施してn個の係数を出力する1次元直交変換工程
と、前記1次元直交変換工程によるn×n個の出力を転
置変換してn個ずつ出力する転置変換工程と、前記転置
変換工程によるn個の出力のうち所定数m(0<m<
n)個の出力と、前記1次元直交変換工程によるn個の
出力のうち前記所定数m(0<m<n)個の出力とのい
ずれかを選択する第1選択工程と、前記n個の画像デー
タと、前記第1選択工程で選択された前記所定数m個の
出力及び前記転置変換工程で出力されるn個の出力のう
ち前記第1選択工程で入力されない残りの(n−m)個
とを組み合わせたn個のデータとの、いずれかを選択し
てn個のデータとして前記1次元直交変換工程に供給す
る第2選択工程と、前記2次元直交変換工程によるn×
n個の変換係数において、直流成分の変換係数、及び量
子化結果が0以外の値を有する変換係数に対して量子化
を施す量子化工程とを備えることを特徴とする。
【0066】
【発明の実施の形態】以下添付図面を参照して、本発明
を好適な実施形態に従って詳細に説明する。
【0067】[第1の実施形態]図1は、本実施形態に
係る符号化装置の2次元DCT変換装置の構成を示すブ
ロック図である。尚、本実施形態では、入力データの個
数を示すnをn=8とし,n個のうちの選択する所定数
mの値を「1」とした場合で説明する。
【0068】図において、1001は、不図示の画像供
給システムより入力された8個の入力を伝達する8本の
信号線を示し、選択器100へ接続されている。この選
択器100は、信号線1005を通じて入力される制御
信号に従って、信号供給線1001を通じて送られてく
る8個の入力と、8本の信号線より成る信号線1010
を通じて送られてくる8個の入力(選択器103の出
力)のいずれかを選択し、その選択した8本の入力信号
線よりのデータを信号線1002に供給している。この
信号線1002は、選択器100の出力を1次元DCT
変換器101に接続している。
【0069】1次元DCT変換器101は、信号線10
07を通じて入力されるクロック信号及び、信号線10
06を通じて入力される出力タイミング制御信号に応じ
て、信号線1002を通じて入力される8個の入力に対
して1次元DCT変換を行ない、その1次元DCT変換
した8個の係数を信号線1003へ出力する。ここで、
信号線1003の8個の信号のうち、最低周波成分のデ
ータが現れる信号線を特に信号線1003aとする。
【0070】この信号線1003aを除く信号線100
3は2系統に分岐され、一方は量子化器(図8の81)
へ、他方は転置変換器102に接続されている。信号線
1003aは、更に3系統に分岐され、一つは量子化器
(図8の81)へ、一つは転置変換器102へ、もう一
つは選択器103へ接続されている。
【0071】転置変換器102は、信号線1003を通
じて入力される係数を8×8個分格納する容量を持つブ
ロックメモリを内部に有し、その信号線1003を通じ
て入力される係数を(8×8−1)個分、そのブロック
メモリに書き込む。その後、そのデータに対して転置変
換を施して読み出し、クロック信号(1007)及び信
号線1008を通して入力される制御信号に応じて、8
個ずつ8本の信号線1004へ出力する。この信号線1
004のうち、最高周波成分のデータが現れる信号線
を、特に信号線1004aとする。
【0072】選択器103は、信号線1009を通じて
入力される制御信号に従って、信号線1004を通じて
転置変換器102から送られてくる8個のデータ及び、
信号線1003aを通じて送られてくる最低周波成分の
データのうち8個を選択して、8本の信号線1010へ
出力する。この信号線1010のうち、最高周波成分の
データが現れる信号線を、特に信号線1010aとす
る。
【0073】本実施形態では、選択器103は、内部に
マルチプレクサ103aを有し、このマルチプレクサ1
03aは、制御信号(1009)に従って、信号線10
04aを通じて送られてくる最高周波成分のデータと、
信号線1003aを通じて送られてくる最低周波成分の
データのいずれかを選択し、その選択したデータを信号
線1010aへ出力する。また選択器103は、信号線
1004のうち信号線1004aを除く信号をそのま
ま、信号線1010aを除く7本の信号線1010に対
して出力する。
【0074】次に、この図1、及び図2(a),(b)
のタイミングチャートを用いて全体の動作を説明する。
【0075】図2(a),(b)における、「h0」〜
「h7」,「v0」〜「v7」の表す意味は、従来例に
おける説明で使用した図3(a)〜(c)を参照された
い。また、図2(a),(b)における、1003a,
1004a及び1010aの欄に示された各数字は、図
3(a)に示された8×8矩形ブロック内における位置
番号に対応している。
【0076】図2(a)のタイミングチャートの期間2
01の先頭において、信号線1001を通じて最初の8
個のデータが入力される。この最初の8個のデータは、
図2(a)では「h0」で表されており、この「h0」
と図3(a)に示した8×8矩形ブロック内における位
置番号との対応は、図3(b)のようになる。
【0077】図3(b)に示されるように、「h0」〜
「h7」のそれぞれは、水平方向ラスタスキャン順に8
個ずつ選んだデータで構成される。また同じく期間20
1においては、選択器100の制御信号(1005)
は、図2(a)で、1005において「1」を示してい
る。
【0078】本実施形態では、選択器100の制御信号
(1005)が「0」の場合は転置結果である信号線1
010の信号を選択し、「1」の場合は、信号線100
1の信号を選択するものとする。従って期間201にお
いては、信号線1002には、信号線1001のデー
タ、即ち「h0」が現れる。
【0079】同様に、期間202〜期間208の各先頭
において、信号線1001を通じて「h1」〜「h7」
のデータが選択器100に入力され、制御信号(100
5)に従って、このデータ「h1」〜「h7」が信号線
1002に出力され、1次元DCT変換器101に供給
される。この時、制御信号(1005)は期間201〜
期間208においては「1」を表している。従って、期
間201〜期間208においては、選択器100は信号
線1001のデータを選択して信号線1002に出力す
る。
【0080】この期間201において、選択器100よ
り出力された「h0」は、信号線1002を通じて1次
元DCT変換器101へ入力される。本実施形態では、
1次元DCT変換器101は、制御信号(1006)の
値が「1」のときに、クロック信号(1007)の立ち
上がりに同期して、その変換した係数を出力するものと
する。
【0081】図2(a)に示されるように、制御信号
(1006)の値は、期間201〜期間218の各期間
の終わりにおいて「1」になる。こうして期間201に
おいて、1次元DCT変換器101に入力されたデータ
「h0」に対して1次元DCT変換が施され、制御信号
(1006)及びクロック信号(1007)に応じて、
期間202の先頭において変換係数が信号線1003に
出力される。
【0082】以下同様に、期間202〜期間208の期
間の各先頭において、1次元DCT変換器101に入力
されたデータ「h1」〜「h7」は、1次元DCT変換
されて、それぞれ期間203〜期間209の各期間の先
頭において、信号線1003へ出力される。また、特に
信号線1003aへ出力される値(最低周波数)は、期
間202〜期間209の各期間の先頭において図2
(a)に示したようになる。
【0083】これら期間202〜期間209の各期間の
先頭において、1次元DCT変換器101より信号線1
003に出力されたデータ「h0」〜「h7」は、転置
変換するべく転置変換器102に入力され、64個分の
データを格納する容量を持つ転置変換器102内のブロ
ックメモリに順次書き込まれていく。但し、図3(a)
で示される8×8矩形ブロック内の位置番号56に対応
するデータ(以下、単に位置番号56に対応するデータ
とする)に関しては、書き込みは行われないように制御
される。この内部ブロックメモリは、クロック信号(1
007)に同期して書き込み又は読み出しが行なわれる
ものとする。また、転置変換器102は、制御信号(1
008)の値が「1」のときにクロック信号(100
7)の立ち上がりに同期して出力が行われるものとす
る。
【0084】こうして、位置番号56に対応するデータ
を除くデータ「h0」〜「h7」が転置変換器102の
内部ブロックメモリに書き込まれ、垂直方向のラスタス
キャン順に読み出しが行なわれ、制御信号(1008)
及びクロック信号(1007)に応じて8個ずつ出力さ
れる。こうして出力される8個のデータは、図2(a)
においては、「v0'」,「v1」〜「v7」で表され
る。ここで「v0'」は、図3(a)で示される8×8
矩形ブロック内の位置番号に対応して表すと、「0,
8,16,24,32,40,48,xx」のデータを
含む。ここで、位置番号56に対応するデータが除かれ
ており、ドント・ケア、即ち、何であってもよい値を表
す「xx」で示されている。
【0085】このとき制御信号(1008)は、図2
(a)のように、期間208〜期間215の各期間の最
後において「1」になる。従って、データ「v0'」,
「v1」〜「v7」は、期間209〜期間216の各期
間の先頭において順次、転置変換器102から信号線1
004に出力される。また特に、信号線1004aへ出
力される値は、期間209〜期間216の各期間の先頭
において、図2(a)に示したようになる。特に、期間
209の先頭において出力される値(xx)は、ドント
・ケア(xx)となる。これは図3(a)で示される、
8×8矩形ブロック内の位置番号56に対応する値のブ
ロックメモリへの書き込み及び読み出しを行なった場
合、その値を期間209の先頭において出力することが
できないことに起因する。
【0086】転置変換器102から出力される8本の信
号線から成る信号線1004は、選択器103に入力さ
れている。とりわけ、信号線1004aは、選択器10
3が内部に有するマルチプレクサ103aに入力され
る。このマルチプレクサ103aは、制御信号(100
9)に応じて、信号線1004aを通じて入力される値
(最高周波成分)と、信号線1003aを通じて入力さ
れる値(最低周波成分)とのいずれかを選択し、信号線
1010aへ出力する。
【0087】本実施形態では、このマルチプレクサ10
3aは、制御信号(1009)が「0」のときは信号線
1004aの値(最高周波成分)を、「1」のときは信
号線1003aの値(最低周波成分)をそれぞれ信号線
1010aに出力するものとする。図2(a)に示すよ
うに、制御信号(1009)は期間209において
「1」となる。従って、期間209においては、信号線
1010aの値は信号線1003aの値、即ち、図3
(a)で示される8×8矩形ブロック内の位置番号56
に対応する値となる。
【0088】その結果、信号線1010aには、期間2
09〜期間216の各期間の先頭において、図2(a)
に示したような値が出力される。また、8個の信号線よ
り成る信号線1010のうち、信号線1010aを除く
他の7個の信号線は、選択器103内で、8個の信号線
より成る信号線1004のうち信号線1004aを除く
他の7個の信号線に接続されるので、結果的に、信号線
1010には期間209〜期間216の各期間の先頭に
おいて、図2(a)に示したようにそれぞれ「v0」〜
「v7」が出力される。
【0089】期間208〜期間209の更なる詳細な動
きを図2(b)に示す。図2(b)では、図2(a)で
は図示していない、クロック信号(1007)も合わせ
て示している。
【0090】こうして、転置変換が施されたデータ「v
0」〜「v7」は、信号線1010を通じて選択器10
0へ入力される。また制御信号(1005)は、2回目
の1次元DCT変換を施すべく、期間209の先頭にお
いて、信号線1010側を選択するように「0」に切り
替わる。従って、期間209〜期間216の各期間の先
頭において、データ「v0」〜「v7」が順次、選択器
100より信号線1002へ出力されて1次元DCT変
換器101へ入力される。こうして1次元DCT変換器
101に入力されたデータ「v0」〜「v7」に対し
て、1次元DCT変換器101によって2回目の1次元
DCT変換が施される。この結果は、制御信号(100
6)に従って、期間210〜期間217の各期間の先頭
において順次、信号線1003へ出力される。これら期
間210〜期間217の各期間の先頭において順次出力
されたデータは、既に説明したように、1次元DCT変
換を、転置変換を挟んで2回実行したものであり、結果
的に2次元DCT変換された結果と等価となる。
【0091】続いて、次なる8×8矩形ブロックのデー
タを受け取るため、制御信号(1005)は信号線10
01側を選択すべく、期間217の先頭において「1」
に切り替わる。
【0092】期間217の先頭において、次なる8×8
の矩形ブロックの最初の8個のデータ「h0」が、画像
供給システム(不図示)より信号線1001を通じて選
択器100へ入力される。以下、同様にして、順次8×
8矩形ブロックの単位でDCT変換を実行していく。
【0093】図7は、本実施形態に係る符号化装置にお
ける2次元のDCT変換を説明するフローチャートであ
る。
【0094】まずステップS1で、n×n個のデータか
らなる画像データを入力し、それを1次元DCT変換器
101に出力して1次元のDCT変換を実行する(ステ
ップS2)。次に、この1次元DCT変換の結果を転置
変換器102に出力して、その内部メモリに記憶する
(ステップS3)。そして転置変換器102により、n
×nのブロックを転置変換する(ステップS4)。次に
ステップS5に進み、1次元DCTのm個のデータと、
転置した(n−m)個のデータとを組合わせ、それに対
して1次元DCTを実行する。これにより、2次元DC
Tの演算結果が得られ、その結果をステップS6で出力
する。
【0095】図8は本実施形態に係る符号化装置の構成
を示すブロック図である。
【0096】図において、80は2次元DCT変換器
で、これは前述した図1のような構成を備えている。8
1は量子化器で、2次元DCT変換器80で変換された
係数のそれぞれを、予め定められた量子化ステップに従
って量子化している。82はエントロピー符号化器で、
量子化器81で量子化された値を基にエントロピー符号
化を実行している。
【0097】前述した従来例の構成によれば、8×8の
矩形ブロックを2次元DCT変換処理するのに必要なク
ロックサイクル数は65サイクルである。これに対し前
述した実施の形態の構成によれば、8×8の矩形ブロッ
クを2次元DCT変換処理するのに必要なクロックサイ
クル数は64サイクルとなり、従来と比べて、8×8の
矩形ブロック毎に、1サイクルだけ処理時間を短縮する
ことができる。
【0098】尚、本実施形態では、直交変換の一例とし
て2次元のDCT(離散コサイン変換)を行う場合を例
にして説明したが、これに限定されるものでなく、例え
ば2次元の離散ウエーブレット変換、アダマール変換等
の場合にも適用できる。
【0099】[第2の実施形態]上述の通り、画像の圧
縮符号化を行うためには、画像データに対して直交変換
を行った後、直交変換による変換係数に対して量子化を
行う必要がある。この圧縮符号化処理を従来のものより
もより高速に行うためには、各処理の高速化を行う必要
があるが、直交変換に関しては上述の通り、第1の実施
形態により従来のものよりもより高速に行うことができ
る。そこで本実施形態では、この直交変換の後段の処理
である量子化処理を従来のものよりもより高速に行う量
子化方法について説明する。なお本実施形態に係る量子
化を行う装置は第1の実施形態に係る2次元DCT変換
装置と共に用いることに限定されるものではない。
【0100】図9に本実施形態における符号化装置の構
成を示す。また、直交変換の単位ブロックは8×8の要
素により構成されているものとする。
【0101】直交変換器9101は、複数画素で構成さ
れるブロック単位に分割された画像データを、分割され
たブロック単位に直交変換処理を施し、直交変換された
係数を順次2個ずつ出力する。この直交変換として例え
ばDCT(離散コサイン変換)等が挙げられ、この場
合、直交変換器9101として第1の実施形態に係る2
次元DCT変換装置を用いてもよい。
【0102】直交変換器9101から出力された2個の
係数は、ブロックメモリ9103、比較器9104、及
び比較器9105へ入力される。直交変換器9101よ
り出力された直交変換係数は、ブロックメモリ9103
へと2個ずつ1ブロック分を単位として書き込まれ、1
ブロック分の直交変換係数が書き込まれた時点でアドレ
ス生成装置9107の出力する読み出しアドレスに従っ
て、1個ずつジグザグスキャン順に読み出される。ブロ
ックメモリ9103より読み出された係数は、除算器9
109へ入力される。また同時に、直交変換器9101
より出力された2個の係数は比較器9104及び比較器
9105にそれぞれ入力され、比較器9104及び比較
器9105は量子化閾値テーブル9102より読み出さ
れた2個の量子化閾値とを比較し、量子化結果が0にな
るか否かをそれぞれ判定し、該判定結果を出力する。
【0103】量子化閾値テーブル9102は、同時にア
クセス可能な2つのRAMを含み、一方のRAM(アド
レス)からは、比較器9104及び比較器9105へ入
力される係数に対応する2個の量子化閾値が読み出さ
れ、他方のRAM(アドレス)からは、除算器9109
へ入力される係数に対応する量子化閾値が読み出され
る。判定結果保持装置9106は、比較器9104及び
比較器9105より出力される判定結果を順次受け取
り、1ブロック分の判定結果を保持する。判定結果は例
えば、判定された係数の量子化結果が0(無意係数)に
なるのであれば0、0にならない(有意係数)のであれ
ば1で表す。判定結果保持装置9106に保持された1
ブロック分の判定結果は、アドレス生成装置9107及
びデコーダ9108へと出力される。
【0104】アドレス生成装置9107は、判定結果保
持装置9106に保持された1ブロック分の判定結果を
もとに、ブロックメモリ9103からの読み出しアドレ
スを生成する。読み出しアドレスの生成方法は例えば、
1ブロックの係数のうち有意係数が格納されているアド
レスのみを1サイクルずつ順次ジグザグスキャン順に生
成する。生成した読み出しアドレスはブロックメモリ9
103に出力し、ブロックメモリ9103は入力した読
み出しアドレスに格納された係数、即ち有意係数を出力
する。そして、ブロックメモリ9303が最後の有意係
数を出力した時点で当該ブロックの読み出し処理を終了
させる。但し直流成分については有意係数であるなしに
かかわらず常に読み出すようにする。
【0105】デコーダ9108は、判定結果保持装置9
106に保持された1ブロック分の判定結果をもとに、
ブロックメモリ9103から読み出される係数の、ブロ
ック内における位置情報を生成し、出力する。該位置情
報は例えば、アドレス生成装置9107に対応して、1
ブロックの係数のうち有意係数のみを1サイクルずつ順
次ジグザグスキャン順に生成させるようにする。但し直
流成分については有意係数であるなしにかかわらず常に
生成させるようにする。また、該位置情報の内容として
好適な例としては、直流成分については直交変換器91
01が直交変換処理を行なう単位ブロックの画素数から
1を減じた値、即ち本実施形態においては単位ブロック
の画素数が8×8=64であるので、63なる値を位置
情報とする。交流成分については、ジグザグスキャン順
で一つ前の有意係数と注目している有意係数との間にあ
る無意係数の個数を位置情報とする。但し、ジグザグス
キャン順で直流成分の次の最初の有意係数については、
該直流成分との間にある無意係数の個数を位置情報とす
る。
【0106】このように位置情報を生成させた場合に、
交流成分の有意係数に対応する位置情報は、単位ブロッ
クの画素数から2を減じた値、即ち本実施形態において
は62なる値が最大値となる。直流成分に対応する位置
情報に63を割り当てているのはこのためであり、交流
成分に対応する位置情報のとりうる値の範囲外の値を割
り当てることにより、それが直流成分であることの識別
が可能となり、また、位置情報を表現するのに要するビ
ット数を最小限に抑えることが可能となる。もちろん、
63以外の値を割り当てても他の交流成分に対応する位
置情報の取りうる値の範囲外であれば差し支えない。直
流成分であることを識別することは、直交変換の単位ブ
ロックの境界を知るために必要である。後段のエントロ
ピー符号化部9110においては、直流成分を受け取る
ことによって直前に受け取った係数が、直交変換の単位
ブロック内における最後の有意係数であったことが判別
できる。また、このように位置情報を生成することによ
って、ゼロランレングス符号化を行なうために有効な情
報となる。
【0107】以下、図14を用いて該位置情報生成の例
を示す。図14は、直交変換の単位ブロックが8×8の
要素から構成される場合の、単位ブロック内の係数の量
子化結果の分布の例を表したものである。ここで、”
有”は有意係数を、”0”は無意係数を表す。まず、最
初に処理されるべき直流成分に対応する位置情報は、6
3となる。次にジグザグスキャン順に数えて2番目の有
意係数に対応する位置情報は、直流成分との間に無意係
数が存在しないので、0となる。次にジグザグスキャン
順に数えて3番目の有意係数に対応する位置情報は、一
つ前の有意係数との間に無意係数が存在しないので、0
となる。以下、ジグザグスキャン順に数えて10個目ま
での有意係数に対応する位置情報は、それぞれ直前の有
意係数との間に無意係数が存在しないので、それぞれ0
となる。ジグザグスキャン順に数えて11個目の有意係
数に対応する位置情報は、一つ前の有意係数との間に2
個の無意係数が存在するので、2となる。以下、同様に
位置情報を生成させると、ジグザグスキャン順に数えて
12個目以降の有意係数に対応する位置情報はそれぞ
れ、0,1,2,5,0,0,10,13となる。
【0108】デコーダ9108より出力される位置情報
は、エントロピー符号化部9110へ入力される。除算
器9109は、ブロックメモリ9103より出力される
係数を、量子化閾値テーブル9102より出力される対
応する量子化閾値を用いて順次量子化し、エントロピー
符号化部9110へと出力する。エントロピー符号化部
9110は、除算器9109の出力及びデコーダ910
8の出力をもとに、順次エントロピー符号化を行なう。
【0109】次に、本実施形態における符号化装置の動
作について以下説明する。図10は本実施形態における
符号化装置の各部の動作のタイミングチャートである。
尚、図中の”有”は有意係数を表し、”0”は無意係数
を表している。
【0110】期間9201において、直交変換器910
1より直交変換された係数の出力が開始される。期間9
201における直交変換器9101から出力される2個
の係数の量子化結果がそれぞれ有意係数、無意係数であ
るとすると、同じく期間2201において比較器210
4は1を出力し、比較器9105は0を出力する。本実
施形態では、量子化結果の判定が有意係数ならば判定結
果として1、無意係数ならば判定結果として0で示すも
のとしている。これらの判定結果は判定結果保持装置9
106へ入力され、保持される。また同じく期間920
1において直交変換器9101より出力された2個の係
数は、ブロックメモリ9103へと書き込まれる。
【0111】次に期間9202において次なる2個の係
数が直交変換器9101より出力される。期間9202
における直交変換器9101から出力される2個の係数
の量子化結果がそれぞれ無意係数、無意係数であるとす
ると、同じく期間9202において比較器9104、比
較器9105は共に0を出力する。これらの判定結果は
判定結果保持装置9106へ入力され、保持される。ま
た同じく期間9202において直交変換器9101より
出力された2個の係数は、ブロックメモリ9103へと
書き込まれる。以下同様にして1ブロック分の係数が2
個ずつ直交変換器9101より出力され、ブロックメモ
リ9103へ順次書き込まれる一方、比較器9104及
び比較器9105において判定がなされ、その判定結果
が判定結果保持装置9106へ出力され、保持される。
【0112】期間9232において1ブロック分の書き
込み期間が終了すると、期間9233からブロックメモ
リ9103からの読み出し期間が開始される。期間92
33において、1ブロック分の判定結果が保持されてい
る判定結果保持装置9106の判定結果をもとに、アド
レス生成装置9107は、ブロックメモリ9103に対
して読み出しアドレスを生成する。この読み出しアドレ
スとは、ブロックメモリ9103において直流成分、も
しくは直流成分以外の有意係数が格納されたアドレスを
ジグザグスキャン順に列挙したものである。よって期間
9233において、ブロックメモリ9103からアドレ
ス生成装置9107により生成された読み出しアドレス
を参照して、読み出しアドレスに格納された係数が1個
読み出される。
【0113】また同じく期間9233において、デコー
ダ9108は、判定結果保持装置9106の判定結果を
もとに、対応する係数の単位ブロック内における位置情
報を出力する。また同じく期間9233において、除算
器9109はブロックメモリ9103より出力された係
数を、量子化閾値テーブル9102より出力された対応
する量子化閾値を用いて量子化し、量子化結果を出力す
る。また、エントロピー符号化部9110はデコーダ9
108の出力及び除算器9109の出力をもとに符号化
を行なう。以下、同様にして単位ブロック内の最後の有
意係数の処理が終了するまで、アドレスの生成、読み出
し、ブロック内位置情報の生成、除算、エントロピー符
号化が行われる。
【0114】期間9250において最初のブロックの最
後の有意係数の処理が終了すると、期間9251におい
て、次なるブロックの処理が開始される。すなわち、期
間9251において直交変換器9101より次なるブロ
ックの最初の2個の係数が出力される。
【0115】以下、同様にして直交変換のブロックを単
位として処理が繰り返される。ここで注目すべきなの
は、ブロック毎におけるブロックメモリからの読み出し
の回数が、 1(直流成分の数)+処理該当単位ブロック内における
直流成分以外の有意係数の数 で表されるということである。つまり、有意係数のみ
(直流成分は除く)を除算器に投入することができ、除
算器の非常に効率的な使用が可能となると共に、量子化
処理を従来よりも高速に行うことができる。
【0116】[第3の実施形態]本実施形態では、第2
の実施形態とは異なる構成を備える符号化装置における
符号化処理について以下説明する。図11に本実施形態
における符号化装置の構成を示す。図11に示した符号
化装置と図9に示した符号化装置との相違点は、量子化
閾値テーブル9302から読み出される量子化閾値がブ
ロックメモリ9303に出力されるようになった点であ
る。なお、本実施形態においても直交変換器9301が
行う直交変換として例えばDCT(離散コサイン変換)
等が挙げられ、この場合、直交変換器9301として第
1の実施形態に係る2次元DCT変換装置を用いてもよ
い。
【0117】図12に、図11に示した各部における動
作のタイミングチャートを示す。尚、図中の”有”は有
意係数を表し、”0”は無意係数を表している。
【0118】期間9401において、直交変換器930
1より直交変換された係数の出力が開始される。期間9
401における直交変換器9301から出力される2個
の係数の量子化結果がそれぞれ有意係数、無意係数であ
るとすると、同じく期間9401において比較器930
4は1を出力し、比較器9305は0を出力する。本実
施形態でも第2の実施形態と同様に、量子化結果の判定
が有意係数ならば判定結果として1、無意係数ならば判
定結果として0で示すものとしている。これらの判定結
果は判定結果保持装置9306へ入力され、保持され
る。また同じく期間9401において直交変換器930
1より出力された2個の係数は、量子化閾値テーブル9
302より読み出された対応する2個の量子化閾値と共
に、ブロックメモリ9303へと書き込まれる。
【0119】次に期間9402において次なる2個の係
数が直交変換器9301より出力される。期間9402
における直交変換器9301から出力される2個の係数
の量子化結果がそれぞれ無意係数、無意係数であるとす
ると、同じく期間9402において比較器9304、比
較器9305は共に0を出力する。これらの判定結果は
判定結果保持装置9306へ入力され、保持される。ま
た同じく期間9402において直交変換器9301より
出力された2個の係数は、量子化閾値テーブル9302
より読み出された対応する2個の量子化閾値と共に、ブ
ロックメモリ9303へと書き込まれる。
【0120】以下同様にして、1ブロック分の係数が2
個ずつ直交変換器9301より出力され、ブロックメモ
リ9303へ順次書き込まれると共に、対応する量子化
閾値が量子化閾値テーブル9302より読み込まれ、ブ
ロックメモリ9303に順次書き込まれる。一方、比較
器9304及び比較器9305において判定がなされ、
その判定結果が判定結果保持装置9306へ出力され、
保持される。
【0121】期間9432において1ブロック分の書き
込み期間が終了すると、期間9433から読み出し期間
が開始される。期間9433において、1ブロック分の
判定結果が保持されている判定結果保持装置9306の
判定結果をもとに、アドレス生成装置9307は、ブロ
ックメモリに対して読み出しアドレスを生成する。この
読み出しアドレスとは、ブロックメモリ9303におい
て直流成分、もしくは直流成分以外の有意係数が格納さ
れたアドレス、及び対応する量子化閾値が格納されたア
ドレスをジグザグスキャン順に列挙したものである。
【0122】同じく期間9433において、ブロックメ
モリ9303から、アドレス生成装置9307より出力
されたアドレスに格納された係数が対応する量子化閾値
と共に1ペア読み出される。また同じく期間9433に
おいて、デコーダ9308より、判定結果保持装置93
06の判定結果をもとに、対応する係数の単位ブロック
内における位置情報を出力する。また同じく期間943
3において、除算器9309はブロックメモリ9303
より出力された係数を、対応する量子化閾値を用いて量
子化し、量子化結果を出力する。また、エントロピー符
号化部9310はデコーダ9308の出力及び除算器9
309の出力をもとに符号化を行なう。以下、同様にし
て単位ブロック内の最後の有意係数の処理が終了するま
で、アドレスの生成、読み出し、ブロック内位置情報の
生成、除算、エントロピー符号化が行われる。
【0123】期間9450において最初のブロックの最
後の有意係数の処理が終了すると、期間9451におい
て、次なるブロックの処理が開始される。すなわち、期
間9451において直交変換器9301より次なるブロ
ックの最初の2個の係数が出力される。以下、同様にし
て直交変換のブロックを単位として処理が繰り返され
る。
【0124】本実施形態によれば、量子化閾値テーブル
9302からの量子化閾値の読み出しは1回(比較器9
104,9105による読み出しのみ)だけなので、第
2の実施形態(比較器9104,9105による読み出
しと、除算器9109による読み出しの2回)よりも符
号化処理全体をより高速に行うことができる。
【0125】以上の第2,3の実施形態によれば、回路
規模の大きい除算器の数を増やすことなく、符号化処理
の高速化が可能となる。例として、上記従来の符号化装
置と上記第2,3の実施形態における符号化装置との処
理サイクル数の比較について図14,15を用いて説明
する。
【0126】図15は、図14に示す例においてジグザ
グスキャン順に2個ずつ係数を並べた図である。
【0127】まず、上記従来の符号化装置において、必
要とされる処理サイクル数を示す(但し、ブロックメモ
リに書き込むサイクル数については省略する)。ここ
で、”有”は有意係数を、”0”は無意係数を表す。判
定結果保持装置に同時に投入される2個の係数のペアの
うち、(有、有)の数は7、(有、0)もしくは(0、
有)の数は5、(0、0)の数は20であるので、処理
サイクル数は以下のようになる。
【0128】7×2+5+20=39サイクル 一方、上記第2,3の実施形態における符号化装置で
は、直流成分以外の有効係数の数が18であるので、処
理サイクル数は以下のようになる。
【0129】1+18=19サイクル よって、上記第2、3の実施形態における符号化装置に
よって、上記例では20サイクルもの処理時間の低減が
可能となるなお、上記第2,3の実施形態の符号化装置
による符号化方法を実行するプログラムは、情報処理装
置、例えばパーソナルコンピュータやワークステーショ
ンなどに読み込ませることで、この情報処理装置が上記
符号化装置として機能することから、上記符号化方法を
実行するプログラムも本発明の範疇に含まれることは明
らかである。また、このプログラムを格納し、上記情報
処理装置に読み込ませるための記憶媒体、例えばCD−
ROMやDVD−ROMなども同様である。
【0130】また、第2の実施形態、もしくは第3の実
施形態に係る符号化装置(量子化装置)と第1の実施形
態に係る符号化装置(2次元DCT変換装置)とを1つ
の装置(これを改めて符号化装置)としてもよい。この
場合、この符号化装置は2次元DCT変換装置の出力結
果である変換係数群に対して量子化装置が量子化を行
い、更にエントロピ符号化を行う装置となる。上述の通
り、2次元DCT変換装置、量子化装置の夫々が従来の
夫々よりも高速に処理を行うことができるわけであるか
ら、この符号化装置は、従来の符号化装置よりもより高
速に符号化処理を行うことができる。
【0131】[第4の実施形態]本実施形態では、符号
化されたデータを復号する復号装置において、逆量子化
処理を行う逆量子化装置について以下、説明する。な
お、本実施形態では、0〜1024の定義域を有するデ
ータを1〜255の定義域を有する量子化閾値を用いて
量子化した量子化データを、この量子化閾値を用いて0
〜1024の定義域を有するデータに逆量子化する例を
示す。
【0132】図19は、量子化閾値の各値に対応する、
乗算結果が1024を超えない量子化データの最大値
と、対応するビット数と、逆量子化に使用する手段を表
に表したものである。図19によると、量子化閾値が5
〜16の範囲にある場合は、(量子化閾値5〜16が表
現可能なビット数)×(1024/(5〜16)が表現
可能なビット数)、すなわち、5ビット×8ビットのサ
イズの乗算器で逆量子化値を得ることができ、量子化閾
値が17〜64の範囲にある場合は同様に7ビット×6
ビットのサイズの乗算器で逆量子化値を得ることがで
き、量子化閾値が65〜255の範囲にある場合は8ビ
ット×4ビットのサイズの乗算器で逆量子化値を得るこ
とができることがわかる。従って、量子化閾値が5〜2
55の範囲にある場合は高々6ビット×8ビットのサイ
ズの乗算器で逆量子化値を得ることができる。
【0133】また、量子化閾値が1の場合は乗算器を用
いずに量子化データがそのまま逆量子化値となる。ま
た、量子化閾値が2及び4の場合は量子化データを2
倍、もしくは4倍することで逆量子化値を求めることが
できるので、量子化データを左に1ビット、もしくは2
ビットビットシフトする。すなわち、このビットシフト
を行う係数器を用いる。また、量子化閾値が3の場合は
量子化データの3倍が逆量子化値となるので、量子化デ
ータの値と量子化データの2倍値との和を求める。すな
わち、上記係数器(量子化データを左へ1ビットシフト
する(2倍にする)係数器)と、この係数器の出力と量
子化データとの加算を行う加算器とを用いる。
【0134】図18に本実施形態における逆量子化装置
の構成を示す。同図において91001は係数器であ
り、量子化データを入力とし、出力として量子化データ
値の4倍値を出力する。実際にはこの係数器91001
は2ビット左シフトを実現するための配線接続により構
成されるので、回路素子を必要としない。91002は
係数器であり、量子化データを入力とし、出力として量
子化データ値の2倍値を出力する。実際にはこの係数器
91002は1ビット左シフトを実現するための配線接
続により構成されるので、回路素子を必要としない。9
1003は加算器であり、量子化データと係数器910
02の出力との和を出力する。すなわち、結果として加
算器91003の出力は量子化データの3倍値と等価で
ある。また、量子化データの下位8ビットは接続切り替
え装置91004の入力1へと入力され、量子化閾値は
接続切り替え装置91004の入力2へと入力される。
【0135】接続切り替え装置91004は、量子化閾
値が17〜255の範囲にある場合は入力1の値を出力
2へ、入力2の値を出力1へとそれぞれ出力し、量子化
閾値がそれ以外の範囲にある場合は入力1の値を出力1
へ、入力2の値を出力2へとそれぞれ出力する。910
05は8ビット×6ビットのサイズの乗算器であり、8
ビットの入力1と6ビットの入力2とをそれぞれ有し、
この2つの入力の積を出力する。乗算器91005の入
力1へは接続切り替え装置91004の出力1の出力が
入力され、乗算器91005の入力2へは接続切り替え
装置91004の出力2の出力のうち、下位6ビットが
入力される。
【0136】係数器91001、加算器91003、係
数器91002、乗算器91005のそれぞれの出力、
及び量子化データは選択器91006へと入力され、選
択器91006は量子化閾値の値に応じてこの5つの入
力のうちただ一つを選択して出力する。また、選択器9
1006は上述の説明の通り、量子化閾値が1の場合は
量子化データを、2の場合は係数器91002の出力
を、3の場合は加算器91003の出力を、4の場合は
係数器91001の出力を、それ以外の値の場合は乗算
器91005の出力を選択して出力することで、選択器
91006の出力は求める逆量子化値となる。
【0137】上記構成を備える逆量子化装置の動作につ
いて、いくつかの例を用いて以下、説明する。まず、量
子化閾値が1であり量子化データが895である場合に
ついて説明する。選択器91006において、量子化閾
値が1である場合には量子化データの値(すなわち89
5)が選択され、出力されるので逆量子化値として89
5なる値を得る。
【0138】次に、量子化閾値が2であり量子化データ
が512である場合について以下、説明する。量子化デ
ータは係数器91002において2倍され、1024な
る値が選択器91006へと出力される。また、量子化
閾値が2である場合には選択器91006では係数器9
1002の出力が選択され、出力されるので逆量子化値
として1024なる値を得る。
【0139】次に、量子化閾値が3であり量子化データ
が198である場合について以下、説明する。量子化デ
ータは係数器91002において2倍され、396なる
値が加算器91003へと入力される。一方、加算器9
1003の他の入力として、量子化データ198なる値
が入力される。加算器91003では、396と198
とを加算して594なる値を出力する。また、量子化閾
値が3である場合には選択器91006では加算器91
003の出力が選択され、出力されるので逆量子化値と
して594なる値を得る。
【0140】次に、量子化閾値が4であり量子化データ
が253である場合について以下、説明する。量子化デ
ータは係数器91001において4倍され、1012な
る値が選択器91006へと出力される。また、量子化
閾値が4である場合には選択器91006では係数器9
1001の出力が選択され、出力されるので逆量子化値
として1012なる値を得る。
【0141】次に、量子化閾値が13であり量子化デー
タが68である場合について以下、説明する。量子化デ
ータの下位8ビット、つまり68なる値が接続切り替え
装置91004の入力1へと入力される。また、量子化
閾値13なる値が接続切り替え装置91004の入力2
へと入力される。量子化閾値の値は13であるので上記
説明の通り、17〜255の範囲外にある。従って接続
切り替え装置91004は、入力1の値(すなわち6
8)を出力1へ、入力2の値(すなわち13)を出力2
へとそれぞれ出力する。よって、接続切り替え装置91
004の出力1の値(すなわち68)は乗算器9100
5に入力され、接続切り替え装置91004の出力2の
下位6ビットの値(すなわち13)は乗算器91005
に入力される。従って乗算器91005は出力値として
68×13=884を出力する。また、選択器9100
6は、量子化閾値が1,2,3,4のいずれにも該当し
ないので、乗算器91005の出力を選択して出力する
ので、逆量子化値として884なる値を得る。
【0142】次に、量子化閾値が86であり量子化デー
タが9である場合について以下、説明する。量子化デー
タの下位8ビット、つまり9なる値が接続切り替え装置
91004の入力1へと入力される。また、量子化閾値
86なる値が接続切り替え装置91004の入力2へと
入力される。量子化閾値の値は86であるので上記説明
の通り、17〜255の範囲内に該当する。従って接続
切り替え装置91004は、入力1の値(すなわち9)
を出力2へ、入力2の値(すなわち86)を出力1へと
それぞれ出力する。接続切り替え装置91004の出力
1の値(すなわち86)が乗算器91005に入力さ
れ、接続切り替え装置91004の出力2の下位6ビッ
トの値(すなわち9)が乗算器91005に入力され
る。従って乗算器91005は出力値として86×9=
774を出力する。また、選択器91006は、量子化
閾値が1,2,3,4のいずれにも該当しないので、乗
算器91005の出力を選択して出力するので、逆量子
化値として774なる値を得る。他の値についても同様
に処理が行われ、逆量子化値が出力される。
【0143】このように、量子化閾値と量子化データの
逆量子化結果が本来の定義域を超えない(本実施形態の
場合1024を越えない)ことが保証されているシステ
ムにおいては、本実施形態における構成を備える逆量子
化装置を用いることが好適である。
【0144】この理由としては、量子化閾値と量子化デ
ータの逆量子化結果が本来の定義域を超えないことが保
証されている場合、この本来の定義域に応じた量子化デ
ータと量子化閾値を用いていることに起因する。
【0145】また、本実施形態により、回路規模的に大
きい乗算器のビット・サイズを低減して逆量子化装置を
実現できる。また、本実施形態における逆量子化装置に
よれば、従来8ビット×11ビットのサイズの乗算器を
用いていたところを、8ビット×6ビットのサイズの乗
算器と加算器と若干のロジックを用いればよく、大幅に
回路規模の削減を図ることができる。また、実行速度の
点においても高速化が図れる。
【0146】[第5の実施形態]本実施形態では、第4
の実施形態で説明した逆量子化装置とは異なる構成、及
び処理を行う逆量子化装置を示す。図20に本実施形態
における逆量子化装置の構成を示す。
【0147】91201は係数器であり、量子化データ
を入力とし、4倍値を出力する。実際にはこの係数器9
1201は2ビット左シフトを実現するための配線接続
により構成されるので、回路素子を必要としない。91
202は係数器であり、量子化データを入力とし、2倍
値を出力する。実際にはこの係数器91202は1ビッ
ト左シフトを実現するための配線接続により構成される
ので、回路素子を必要としない。91203は加算器で
あり、量子化データと係数器91202の出力との和を
出力する。結果として加算器91203の出力は量子化
データの3倍値と等価である。また、量子化データはク
ランプ回路91204に入力される。
【0148】クランプ回路91204は、量子化閾値が
17〜255の範囲にある場合において、入力された量
子化データが63を超える場合は63を出力し(量子化
データの補正)、入力された量子化データが63を超え
ない場合は入力された量子化データをそのまま出力す
る。一方、量子化閾値が17〜255以外の範囲にある
場合には、入力された量子化データが255を超える場
合は255を出力し、超えない場合は入力された量子化
データをそのまま出力する。クランプ回路91204の
出力は接続切り替え装置91205の入力1へと入力さ
れ、量子化閾値は接続切り替え装置91205の入力2
へと入力される。
【0149】接続切り替え装置91205は、量子化閾
値が17〜255の範囲にある場合は入力1の値を出力
2へ、入力2の値を出力1へとそれぞれ出力し、量子化
閾値がそれ以外の範囲にある場合は入力1の値を出力1
へ、入力2の値を出力2へとそれぞれ出力する。912
06は8ビット×6ビットのサイズの乗算器であり、8
ビットの入力1と6ビットの入力2をそれぞれ有し、こ
の2つの入力の積を出力する。乗算器91206の入力
1へは接続切り替え装置91205の出力1の出力が入
力され、乗算器91206の入力2へは接続切り替え装
置91205の出力2の出力のうち、下位6ビットが入
力される。係数器91201、加算器91203、係数
器1202、及び乗算器1206のそれぞれの出力、及
び量子化データは選択器91207へと入力され、選択
器91207は量子化閾値の値に応じてこの5つの入力
のうちただ一つを選択して出力する。
【0150】また、選択器91207は量子化閾値が1
の場合は量子化データを、2の場合は係数器91202
の出力を、3の場合は加算器91203の出力を、4の
場合は係数器91201の出力を、それ以外の値の場合
は乗算器91206の出力を選択して出力する。選択器
91207の出力はクランプ回路91208へ入力さ
れ、クランプ回路91208は選択器91207の出力
の値が1024を超える場合は1024を、超えない場
合は選択器91207の出力の値をそのまま出力する。
クランプ回路91208の出力は求める逆量子化値とな
る。
【0151】上記構成を備える逆量子化装置の動作につ
いて、いくつかの例を用いて以下、説明する。
【0152】まず、量子化閾値が1であり量子化データ
が895である場合について以下、説明する。選択器9
1207において、量子化閾値が1である場合には量子
化データの値(すなわち895)が選択され、出力され
るので895なる値がクランプ回路91208へと入力
される。895なる値は1024以下であるので、クラ
ンプ回路91208は入力をそのまま出力する。従っ
て、逆量子化値として895なる値を得る。
【0153】次に、量子化閾値が2であり量子化データ
が513である場合について以下、説明する。量子化デ
ータは係数器91202において2倍され、1026な
る値が選択器91207へと出力される。また、量子化
閾値が2である場合には選択器91207では係数器9
1202の出力が選択され、出力されるので1026な
る値がクランプ回路91208へと入力される。102
6なる値は1024を超えているので、クランプ回路9
1208は値として1024を出力する。従って、逆量
子化値として1024なる値を得る。
【0154】次に、量子化閾値が3であり量子化データ
が198である場合について以下、説明する。量子化デ
ータは係数器91202において2倍され、396なる
値が加算器91203へと入力される。一方、加算器9
1203の他の入力として、量子化データ198なる値
が入力される。加算器91203では、396と198
とを加算して594なる値を出力する。また、量子化閾
値が3である場合には選択器91207では加算器91
203の出力が選択され、出力されるので594なる値
がクランプ回路91208へと入力される。594なる
値は1024以下であるので、クランプ回路91208
は入力をそのまま出力する。従って、逆量子化値として
594なる値を得る。
【0155】次に、量子化閾値が4であり量子化データ
が253である場合について以下、説明する。量子化デ
ータは係数器91201において4倍され、1012な
る値が選択器91207へと出力される。また、量子化
閾値が4である場合には選択器91207では係数器9
1201の出力が選択され、出力されるので1012な
る値がクランプ回路91208へと入力される。101
2なる値は1024以下であるので、クランプ回路91
208は入力をそのまま出力する。従って、逆量子化値
として1012なる値を得る。
【0156】次に、量子化閾値が14であり量子化デー
タが73である場合を例として、以下説明する。73な
る値を持つ量子化データはクランプ回路91204へと
入力される。また、14なる値を持つ量子化閾値もクラ
ンプ回路91204へと入力される。クランプ回路91
204は、量子化閾値が17〜255以外の範囲にあり
かつ量子化データが255を超えていないので、量子化
データの値(すなわち73)をそのまま出力する。クラ
ンプ回路91204の出力、つまり73なる値は接続切
り替え装置91205の入力1へと入力される。また、
量子化閾値14なる値が接続切り替え装置91205の
入力2へと入力される。量子化閾値の値は14であるの
で17〜255の範囲外にある。従って接続切り替え装
置91205は、入力1の値(すなわち73)を出力1
へ、入力2の値(すなわち14)を出力2へとそれぞれ
出力する。接続切り替え装置91205の出力1の値
(すなわち73)が乗算器91206に入力され、接続
切り替え装置91205の出力2の下位6ビットの値
(すなわち14)が乗算器91206に入力される。従
って乗算器91206は出力値として73×14=10
22を出力する。
【0157】また、選択器91207においては、量子
化閾値が1,2,3,4のいずれにも該当しないので、
乗算器91206の出力を選択して出力するので102
2なる値がクランプ回路91208へと入力される。1
022なる値は1024以下であるので、クランプ回路
91208は入力をそのまま出力する。従って、逆量子
化値として1022なる値を得る。
【0158】次に、量子化閾値が65であり量子化デー
タが66である場合を例として、以下説明する。66な
る値を持つ量子化データはクランプ回路91204へと
入力される。また、65なる値を持つ量子化閾値もクラ
ンプ回路91204へと入力される。クランプ回路91
204は、量子化閾値が17〜255の範囲内にありか
つ量子化データが63を超えているので、63を出力す
る。クランプ回路91204の出力、つまり63なる値
は接続切り替え装置91205の入力1へと入力され
る。また、量子化閾値65なる値が接続切り替え装置9
1205の入力2へと入力される。量子化閾値の値は6
5であるので17〜255の範囲内に該当する。従って
接続切り替え装置91205は、入力1の値(すなわち
63)を出力2へ、入力2の値(すなわち65)を出力
1へとそれぞれ出力する。接続切り替え装置91205
の出力1の値(すなわち65)が乗算器91206の入
力1に入力され、接続切り替え装置91205の出力2
の下位6ビットの値(すなわち63)が乗算器9120
6の出力2に入力される。従って乗算器91206は出
力値として65×63=4095を出力する。
【0159】また、選択器91207においては、量子
化閾値が1,2,3,4のいずれにも該当しないので、
乗算器91206の出力を選択して出力するので409
5なる値がクランプ回路91208へと入力される。4
095なる値は1024を超えているので、クランプ回
路91208は値として1024を出力する。従って、
逆量子化値として1024なる値を得る。他の値につい
ても同様に処理が行われ、逆量子化値が出力される。
【0160】なお、上記第4,5の実施形態の逆量子化
装置による逆量子化方法を実行するプログラムは、情報
処理装置、例えばパーソナルコンピュータやワークステ
ーションなどに読み込ませることで、この情報処理装置
が上記逆量子化装置として機能することから、上記逆量
子化方法を実行するプログラムも本発明の範疇に含まれ
ることは明らかである。また、このプログラムを格納
し、上記情報処理装置に読み込ませるための記憶媒体、
例えばCD−ROMやDVD−ROMなども同様であ
る。
【0161】[他の実施形態]本発明の目的は、前述し
た実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム
コードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、シス
テムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置
のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納さ
れたプログラムコードを読み出し実行することによって
も、達成されることは言うまでもない。この場合、記憶
媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した
実施形態の機能を実現することになり、そのプログラム
コードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することにな
る。また、コンピュータが読み出したプログラムコード
を実行することにより、前述した実施形態の機能が実現
されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づ
き、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシ
ステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって前述した実施形態の機能が実現される
場合も含まれることは言うまでもない。
【0162】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示
に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備
わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0163】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、転
置変換に用いるRAMに一般的な同期式RAMを使用した場合
においても、高速に2次元の直交変換を行うことができ
るという効果がある。
【0164】また、本発明によって、量子化処理をより
高速に且つ少ない回路規模で行うことができる。又、逆
量子化データの最大値が設定されている場合に、量子化
されたデータに対してより高速に且つ少ない回路規模で
逆量子化を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る符号化装置にお
ける2次元DCT変換装置の構成を説明するブロック図
である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る2次元DCT変
換装置における処理を説明するためのタイミング図であ
る。
【図3】本発明の第1の実施形態における矩形内のデー
タの位置対応を説明する図である。
【図4】画像のスキャン動作の方向を説明する図であ
る。
【図5】従来の符号化装置における2次元DCTを行う
回路構成を説明するブロック図である。
【図6】従来の符号化装置における処理を説明するため
のタイミング図である。
【図7】本発明の第1の実施形態に係る2次元DCTを
行う処理を説明するためのフローチャートである。
【図8】本発明の第1の実施形態に係る符号化装置の構
成を示すブロック図である。
【図9】本発明の第2の実施形態における符号化装置の
構成を示す図である。
【図10】本発明の第2の実施形態における符号化装置
の各部における動作のタイミングチャートである。
【図11】本発明の第3の実施形態における符号化装置
の構成を示す図である。
【図12】本発明の第3の実施形態における符号化装置
の各部における動作のタイミングチャートである。
【図13】直交変換の単位となるブロックが8×8個の
要素で構成される場合におけるジグザグスキャンの順序
を示す図である。
【図14】直交変換の単位ブロックが8×8の要素から
構成される場合の、単位ブロック内の係数の量子化結果
の分布の例を示す図である。
【図15】図14に示す例においてジグザグスキャン順
に2個ずつ係数を並べた様子を示す図である。
【図16】従来の符号化装置の構成を示す図である。
【図17】従来の符号化装置の各部における動作のタイ
ミングチャートである。
【図18】本発明の第4の実施形態における逆量子化装
置の構成を示す図である。
【図19】量子化閾値の各値に対応する乗算結果が10
24を超えない量子化データの最大値と、対応するビッ
ト値と、逆量子化し使用する手段を示す表である。
【図20】本発明の第5の実施形態における逆量子化装
置の構成を示す図である。
【図21】従来の逆量子化装置の構成を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B056 BB17 5C059 KK06 KK11 MA23 MC11 ME01 SS20 UA02 UA38 UA39 5C078 BA57 CA31 DA01 5J064 AA03 BA16 BC01 BC02 BC08 BC09 BC14 BC16 BC24 BC25 BC29 BD04

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 n×n個単位に矩形分割された画像デー
    タをn個ずつ受け取って2次元直交変換を施す画像処理
    装置であって、 n個の入力に対し1次元の直交変換を施してn個の係数
    を出力する1次元直交変換手段と、 前記1次元直交変換手段のn×n個の出力を転置変換し
    てn個ずつ出力する転置変換手段と、 前記転置変換手段のn個の出力のうち所定数m(0<m
    <n)個の出力と、前記1次元直交変換手段のn個の出
    力のうち前記所定数m(0<m<n)個の出力とのいず
    れかを選択する第1選択手段と、 前記n個の画像データと、前記第1選択手段により選択
    された前記所定数m個の出力及び前記転置変換手段より
    出力されるn個の出力のうち前記第1選択手段に入力さ
    れない残りの(n−m)個とを組み合わせたn個のデー
    タとの、いずれかを選択してn個のデータとして前記1
    次元直交変換手段に供給する第2選択手段と、 を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記直交変換は、DCT変換であること
    を特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記1次元直交変換手段のn個の出力の
    うち前記所定数mは、前記n個の出力のうちの最も周波
    数成分の低いデータの数を指示することを特徴とする請
    求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記転置変換手段のn個の出力のうち所
    定数mは、最も周波数成分の高いデータの数を指示する
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 n×n個単位に矩形分割された画像デー
    タをn個ずつ受け取って2次元直交変換を施す画像処理
    方法であって、 n個の入力に対し1次元の直交変換を施してn個の係数
    を出力する1次元直交変換工程と、 前記1次元直交変換工程によるn×n個の出力を転置変
    換してn個ずつ出力する転置変換工程と、 前記転置変換工程によるn個の出力のうち所定数m(0
    <m<n)個の出力と、前記1次元直交変換工程による
    n個の出力のうち前記所定数m(0<m<n)個の出力
    とのいずれかを選択する第1選択工程と、 前記n個の画像データと、前記第1選択工程で選択され
    た前記所定数m個の出力及び前記転置変換工程から出力
    されるn個の出力のうち残りの(n−m)個のデータと
    を組み合わせたn個のデータとの、いずれかを選択して
    n個のデータとして前記1次元直交変換工程に供給する
    第2選択工程と、 を有することを特徴とする画像処理方法。
  6. 【請求項6】 前記直交変換は、DCT変換であること
    を特徴とする請求項5に記載の画像処理方法。
  7. 【請求項7】 前記1次元直交変換工程によるn個の出
    力のうち前記所定数mは、前記n個の出力のうちの最も
    周波数成分の低いデータの数を指示することを特徴とす
    る請求項5又は6に記載の画像処理方法。
  8. 【請求項8】 前記転置変換工程によるn個の出力のう
    ち所定数mは、最も周波数成分の高いデータの数を指示
    することを特徴とする請求項7に記載の画像処理方法。
  9. 【請求項9】 コンピュータを請求項1乃至4のいずれ
    か1項に記載の画像処理装置として機能させるプログラ
    ム。
  10. 【請求項10】 コンピュータに請求項5乃至8のいず
    れか1項に記載の画像処理方法を実行させるためのプロ
    グラム。
  11. 【請求項11】 請求項9又は10に記載のプログラム
    を格納する記憶媒体。
  12. 【請求項12】 直交変換により得られる変換係数群を
    量子化する画像処理装置であって、 前記変換係数群を格納する格納手段と、 前記変換係数群において、直流成分の変換係数、及び量
    子化結果が0以外の値を有する変換係数を量子化する量
    子化手段と、 当該量子化手段による量子化結果と共に、当該量子化手
    段による量子化対象の変換係数の前記格納手段における
    位置を示す位置情報を、当該量子化結果に対してエント
    ロピ符号化を行う手段に出力する出力手段とを備えるこ
    とを特徴とする画像処理装置。
  13. 【請求項13】 前記変換係数群は、原画像データを複
    数画素で構成されるブロック単位に分割した場合の1ブ
    ロックの画像データに対して直交変換を施すことで得ら
    れる変換係数群であることを特徴とする請求項12に記
    載の画像処理装置。
  14. 【請求項14】 量子化データに対して逆量子化処理を
    施すことで逆量子化データを生成する画像処理装置であ
    って、 前記逆量子化データが示す値の最大値が所定値となるよ
    うな量子化データと量子化閾値であって、当該量子化デ
    ータをビットシフトすることで、当該量子化データの偶
    数倍の量子化値を示すデータを生成するビットシフト手
    段と、 前記ビットシフト手段による前記量子化データの偶数倍
    の量子化値を示すデータと、前記量子化データを加算す
    ることで、前記量子化データの奇数倍の量子化値を示す
    データを生成する加算手段と、 前記量子化データと、前記量子化閾値とを乗算する乗算
    手段と、 前記量子化閾値に応じて、前記ビットシフト手段、前記
    加算手段、前記乗算手段のいずれかの演算結果、もしく
    は前記量子化データを選択して前記逆量子化データとし
    て出力する選択手段とを備えることを特徴とする画像処
    理装置。
  15. 【請求項15】 前記逆量子化データが示す値の最大値
    をp、前記量子化データをqとした場合、前記量子化閾
    値はp/qで表されることを特徴とする請求項14に記
    載の画像処理装置。
  16. 【請求項16】 前記選択手段は、 前記量子化閾値が1の場合、前記量子化データを、 前記量子化閾値が2もしくは4の場合、前記ビットシフ
    ト手段による演算結果を、 前記量子化閾値が3の場合、前記加算手段による演算結
    果を、 前記量子化閾値が1,2,3,4のいずれでもない場
    合、前記乗算手段による演算結果を選択して前記逆量子
    化値として出力することを特徴とする請求項14に記載
    の画像処理装置。
  17. 【請求項17】 更に、前記逆量子化データが示す値の
    最大値が所定値とならない量子化データに対して、前記
    量子化閾値に応じて当該量子化データを補正する量子化
    データ補正手段を備え、 前記量子化データ補正手段により補正された量子化デー
    タは前記乗算手段に入力されることを特徴とする請求項
    14乃至16のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  18. 【請求項18】 前記量子化データ補正手段は、前記逆
    量子化データが値p、前記量子化データが値q、前記量
    子化閾値が値rを表し、q×r>pの場合、前記量子化
    データが示す値qをp/rよりも小さい整数に補正する
    ことを特徴とする請求項17に記載の画像処理装置。
  19. 【請求項19】 更に、前記選択手段が出力する逆量子
    化値が所定の値以上である場合に、当該逆量子化値を補
    正する逆量子化値補正手段を備えることを特徴とする請
    求項14に記載の画像処理装置。
  20. 【請求項20】 n×n個単位に矩形分割された画像デ
    ータをn個ずつ受け取って2次元直交変換を施し、当該
    2次元直交変換による変換係数を量子化する画像処理装
    置であって、 n個の入力に対し1次元の直交変換を施してn個の係数
    を出力する1次元直交変換手段と、 前記1次元直交変換手段のn×n個の出力を転置変換し
    てn個ずつ出力する転置変換手段と、 前記転置変換手段のn個の出力のうち所定数m(0<m
    <n)個の出力と、前記1次元直交変換手段のn個の出
    力のうち前記所定数m(0<m<n)個の出力とのいず
    れかを選択する第1選択手段と、 前記n個の画像データと、前記第1選択手段により選択
    された前記所定数m個の出力及び前記転置変換手段より
    出力されるn個の出力のうち前記第1選択手段に入力さ
    れない残りの(n−m)個とを組み合わせたn個のデー
    タとの、いずれかを選択してn個のデータとして前記1
    次元直交変換手段に供給する第2選択手段と、 前記2次元直交変換手段によるn×n個の変換係数にお
    いて、直流成分の変換係数、及び量子化結果が0以外の
    値を有する変換係数に対して量子化を施す量子化手段と
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  21. 【請求項21】 直交変換により得られる変換係数群を
    量子化する画像処理方法であって、 前記変換係数群をメモリに格納する格納工程と、 前記変換係数群において、直流成分の変換係数、及び量
    子化結果が0以外の値を有する変換係数を量子化する量
    子化工程と、 当該量子化工程による量子化結果と共に、当該量子化工
    程による量子化対象の変換係数の前記メモリにおける位
    置を示す位置情報を、当該量子化結果に対してエントロ
    ピ符号化を行う手段に出力する出力工程とを備えること
    を特徴とする画像処理方法。
  22. 【請求項22】 量子化データに対して逆量子化処理を
    施すことで逆量子化データを生成する画像処理方法であ
    って、 前記逆量子化データが示す値の最大値が所定値となるよ
    うな量子化データと量子化閾値であって、当該量子化デ
    ータをビットシフトすることで、当該量子化データの偶
    数倍の量子化値を示すデータを生成するビットシフト工
    程と、 前記ビットシフト工程による前記量子化データの偶数倍
    の量子化値を示すデータと、前記量子化データを加算す
    ることで、前記量子化データの奇数倍の量子化値を示す
    データを生成する加算工程と、 前記量子化データと、前記量子化閾値とを乗算する乗算
    工程と、 前記量子化閾値に応じて、前記ビットシフト工程、前記
    加算工程、前記乗算工程のいずれかの演算結果、もしく
    は前記量子化データを選択して前記逆量子化データとし
    て出力する選択工程とを備えることを特徴とする画像処
    理方法。
  23. 【請求項23】 n×n個単位に矩形分割された画像デ
    ータをn個ずつ受け取って2次元直交変換を施し、当該
    2次元直交変換による変換係数を量子化する画像処理方
    法であって、 n個の入力に対し1次元の直交変換を施してn個の係数
    を出力する1次元直交変換工程と、 前記1次元直交変換工程によるn×n個の出力を転置変
    換してn個ずつ出力する転置変換工程と、 前記転置変換工程によるn個の出力のうち所定数m(0
    <m<n)個の出力と、前記1次元直交変換工程による
    n個の出力のうち前記所定数m(0<m<n)個の出力
    とのいずれかを選択する第1選択工程と、 前記n個の画像データと、前記第1選択工程で選択され
    た前記所定数m個の出力及び前記転置変換工程で出力さ
    れるn個の出力のうち前記第1選択工程で入力されない
    残りの(n−m)個とを組み合わせたn個のデータと
    の、いずれかを選択してn個のデータとして前記1次元
    直交変換工程に供給する第2選択工程と、 前記2次元直交変換工程によるn×n個の変換係数にお
    いて、直流成分の変換係数、及び量子化結果が0以外の
    値を有する変換係数に対して量子化を施す量子化工程と
    を備えることを特徴とする画像処理方法。
  24. 【請求項24】 コンピュータを請求項12乃至20の
    いずれか1項に記載の画像処理装置として機能させるプ
    ログラム。
  25. 【請求項25】 コンピュータに請求項21乃至23の
    いずれか1項に記載の画像処理方法を実行させるための
    プログラム。
  26. 【請求項26】 請求項24又は25に記載のプログラ
    ムを格納する記憶媒体。
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