JP2003253343A - 金属帯の連続熱処理方法 - Google Patents

金属帯の連続熱処理方法

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JP2003253343A
JP2003253343A JP2002059223A JP2002059223A JP2003253343A JP 2003253343 A JP2003253343 A JP 2003253343A JP 2002059223 A JP2002059223 A JP 2002059223A JP 2002059223 A JP2002059223 A JP 2002059223A JP 2003253343 A JP2003253343 A JP 2003253343A
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和弘 大塚
Hiroyuki Nakajima
宏幸 中島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱処理炉内を連続的に搬送される金属帯に対
して、蛇行とヒートバックルの発生防止を共に実現でき
るようにする。 【解決手段】 連続焼鈍炉内に配設されている複数の搬
送ロールにより鋼帯を搬送しながら連続的に焼鈍処理す
る際、前記各搬送ロール位置での鋼帯の板温度Tsを、
炉内温度に基づいて伝熱計算により推定し、該板温度T
sを用いて求められる操業時の実ロールクラウンTAが
前記搬送ロールの全てについて実質的に0以上になり、
且つ各搬送ロール位置における鋼帯の板温度Tsがヒー
トバックルの発生限界を表わす限界温度指数TB未満に
維持されるように、炉内温度分布、ラインスピードを調
整(変更)する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、金属帯の連続熱処
理方法、特に金属帯を搬送しながら処理する連続焼鈍炉
等の熱処理炉において、該金属帯にヒートバックリング
及び蛇行が発生することを防止する際に適用して好適
な、金属帯の連続熱処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、連続焼鈍炉においては金属帯
を所定の温度条件及び張力条件の下で搬送(通板)しな
がら処理することが行なわれている。その際、金属帯が
薄い幅広材である上に、高温、高張力下の熱処理であ
り、しかも炉内搬送ロールの形状等が適合していない場
合には、ヒートバックリング(以下、ヒートバックルと
もいう)が発生し、通板上のトラブルの原因になってい
ると共に、処理能力の低下や歩留りの低下の要因にもな
っている。このヒートバックルは、いわゆる“絞り”と
呼ばれる金属帯の幅方向に生じる変形であり、金属帯製
品の形状を著しく損なう現象である。
【0003】又、通板上のトラブルの原因としては、こ
の他にも金属帯の蛇行がある。この蛇行は、金属帯が目
標とする搬送方向からずれる現象であり、このずれ量が
大きくなると、金属帯が炉内で炉壁に衝突し、エッジが
損傷したり、破断したりすることが起こり、操業を著し
く阻害することになる。
【0004】これらの現象は、金属帯の形状、その温度
と炉内温度のバランス、張力、搬送速度等の条件によっ
て変化することが知られており、従来から調査研究がな
されている。
【0005】このような問題に対して、特開平9−35
53号公報には、炉内に設けられた複数のテーパロール
により金属帯を搬送しながら連続的に熱処理する際、テ
ーパロールにおける金属帯に作用する張力を測定し、そ
の測定値が実験結果から得られる蛇行防止に必要な張力
より大きく、実験式から求まる絞り発生限界張力より小
さくなるように張力を制御する方法が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に開示されている従来の技術には、張力以外に制御す
る手段がないために、自由度が低い上に、操業温度毎に
張力制御用の実験式が必要であることから、煩雑である
という問題があった。
【0007】本発明は、前記従来の問題点を解決するべ
くなされたもので、熱処理炉内を連続的に搬送される金
属帯に対して、蛇行の発生を防止すると共に、ヒートバ
ックルの発生をも防止することが容易且つ確実に実現で
きる金属帯の連続熱処理方法を提供することを課題とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、熱処理炉内に
配設されている複数の搬送ロールにより金属帯を搬送し
ながら連続的に熱処理する金属帯の連続熱処理方法にお
いて、前記搬送ロールの全てについて操業時のロールク
ラウン(実ロールクラウン)が実質的に0以上になり、
且つ各搬送ロール位置における金属帯の板温度がヒート
バックルの発生限界未満に維持されるように、前記熱処
理炉の炉内温度分布を含む熱処理条件を調整することに
より、前記課題を解決したものである。
【0009】即ち、本発明者が、ヒートバックルの発生
と蛇行の発生を共に防止するべく、熱処理炉内に設けら
れている搬送ロールのロールクラウンについて、操業時
の変化とそれに伴う現象を詳細に検討した結果、ロール
クラウンが大きいほどヒートバックルが発生し易くなる
が、蛇行は発生し難くなり、逆に、ロールクラウンが小
さいほど蛇行が発生し易くなるが、ヒートバックルが発
生し難くなることを知見した。ここで、ロールクラウン
は、図1に模式的に示す搬送ロール(テーパロール)に
おいて、ロールエッジ部に対するロール中央部の凸の程
度を表わすtanθで与えられる値である。
【0010】又、本発明者は、更に検討した結果、後に
具体的に説明するが、金属帯の板温度にヒートバックル
の発生限界が存在することを知見した。
【0011】本発明は、これらの知見に基づいてなされ
たものであり、本発明に従って炉内温度分布を含む熱処
理条件を調整し、炉内搬送される金属帯の板温度を適切
に制御することにより、金属帯に蛇行もヒートバックル
も発生させることなく、該金属帯を連続的に熱処理する
ことが可能となる。なお、炉内温度(分布)以外の熱処
理条件としては、後述するような金属帯の搬送速度や張
力等がある。
【0012】又、本発明においては、前記実ロールクラ
ウンを、該当する搬送ロールに関する初期ロールクラウ
ン、金属帯の板温度及び板幅を用いて推定するようにし
てもよい。
【0013】一般に実ロールクラウンは、例えば常温に
おけるロールクラウン(初期ロールクラウン)、操業時
のロールセンター温度及びロールエッジ温度を用いて伝
熱計算により推定することができるが、本発明では上記
のように推定するようにしてもよい。この推定方法につ
いては、後に具体的に説明する。
【0014】又、本発明においては、前記ヒートバック
ルの発生限界を、次式 TB=(K1−β)/K2 …(1) β=K{(W−H)3×TA×T}/(R×D2) …(2) (ここで、TA:実ロールクラウン、T:張力(N)、
R:ロール半径(mm)、D:金属帯の板厚(mm)、W:
金属帯の板幅(mm)、H:ロールフラット部長さ(m
m)、K,K1,K2:定数)から求まるヒートバックル
限界温度指数TBにより設定するようにしてもよい。
【0015】これは前記知見に基づくものであり、この
場合には、金属帯の板温度Tsが上記ヒートバックル限
界温度指数TBに対して、 Ts<TB …(3) の関係を満たすように制御することにより、ヒートバッ
クルの発生を有効に防止できる。なお、このヒートバッ
クル限界温度指数TBは具体的な温度ではなく、評価指
数である。又、(2)式に用いられている記号のイメー
ジを図2に示す。又、前記定数K、K1、K2は予め実験
により決定する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態について詳細に説明する。
【0017】図3は、本発明に係る一実施形態の炉内温
度制御方法が適用される連続焼鈍炉の概略を示す模式図
である。
【0018】この連続焼鈍炉(熱処理炉)10は、鋼帯
(金属帯)Sを亜鉛めっきする連続溶融亜鉛めっきライ
ンのめっき浴12の上流に配置され、2つのヒートセク
ションHS1、HS2に仕切られた構造になっている。
この連続焼鈍炉10内の上端と下端の近傍には複数の搬
送ロール14が配設され、これら搬送ロール14により
鋼帯Sが矢印方向に所定のラインスピード(搬送速度)
で搬送され、連続的に熱処理されるようになっている。
又、この連続焼鈍炉10と上記めっき設備12との間に
は、該連続焼鈍炉10で熱処理された鋼帯Sを所定温度
まで冷却するための冷却部16が配置されている。
【0019】又、この連続焼鈍炉10は、搬送される鋼
帯Sの長さ方向に沿って、図示されない複数の加熱ブロ
ックに分割されており、各ブロック毎に炉内温度を調整
することにより所望の炉内温度分布(ヒートパターン)
になるように設定可能になっている。又、図中白抜き矢
印の位置にはそれぞれテレビカメラ(ITV)が配置さ
れており、該当する位置を通過する鋼帯Sの状態(蛇行
状況等)を監視することができるようになっている。
【0020】まず、本発明の根拠となった知見について
具体的に説明する。
【0021】前記連続焼鈍炉10の内部に配設されてい
る搬送ロール14には、搬送される鋼帯Sの蛇行を防止
するために、個々のロール毎に所定のロールクラウンが
付与されている。この連続焼鈍炉において過去に鋼帯S
に蛇行が発生したケースについて、設定されていた炉内
温度分布(ヒートパターン)から、鋼帯Sの搬送方向炉
内長さに対応する位置の板温度を伝熱計算によりシミュ
レーションした結果を図4に示す。ここでは、鋼帯Sの
板厚0.45mm、板幅1533mm、ラインスピード80
mpmとして板温度のシミュレーションを行なっている。
この図の縦軸は温度を、横軸は鋼帯Sの搬送方向炉内長
さをそれぞれ表わしている。
【0022】このケースでは、炉内温度が入側に近い方
から510℃、670℃、810℃の段階的な分布(ヒ
ートパターン)にそれぞれ設定されており、図示されて
いる板温度(図中、板温)はこれらの各温度を次式
(4)の伝熱計算式に適用して算出したものである。
【0023】
【数1】 ここで、h:板のエンタルピー[J/kg] ρ:板の密度[kg/m3] D:板厚[m] σ:Stefan-Boltzmann定数[J/m2・h・K4] φcg:総括熱伝達係数 Tf:炉温[℃] Ts:板温度[℃]
【0024】なお、この(4)式は、詳細な説明は省略
するが、加熱炉における板に関するエネルギーバランス
の式から、焼鈍炉では対流伝熱≪輻射伝熱であることを
考慮して求めたものであり、この式から、微少時間Δt
におけるエンタルピーhの上昇分Δhを計算し、Δt後
のエンタルーh+Δhより温度換算して板温を求める。
【0025】このケースについて蛇行の原因を検討する
ために、全ての搬送ロール14について操業時の実ロー
ルクラウンTAを計算し、その計算値を該当する搬送ロ
ールに対応させて図5に示す。この図では、縦軸がロー
ルクラウン、横軸の1〜17が焼鈍炉10内の搬送ロー
ルに付した入側からの番号であり、17は該焼鈍炉10
の一番出側に近い炉床ITV前の搬送ロールにあたる。
【0026】この図には、各搬送ロール14について実
ロールクラウン(図中、実際クラウン)と初期ロールク
ラウン(図中、イニシャルクラウン)とをそれぞれ対応
させて示してある。
【0027】一般に、実ロールクラウンは、前記のよう
に操業時のロールセンター部の温度とロールエッジ部の
温度との温度差ΔTと初期ロールクラウンとから計算す
ることができるが、本実施形態では、前述した如く、常
温時の初期ロールクラウンC、鋼帯Sの板温度Ts及び
板幅Wを用いて次式(5)により推定計算している。
【0028】
【数2】 ここで、Tf:炉温(℃) Ts:板温度(℃) R:ロール半径(mm) K4:係数
【0029】この図5から、図中長丸で囲んだ番号10
と11の搬送ロールの実ロールクラウンがマイナスの値
になっていることが蛇行の原因になっていると考えられ
る。
【0030】そこで、これを検証するべく、全ての搬送
ロール14の実ロールクラウンがプラスになるように、
図6に示すような全体が810℃の炉内温度分布に設定
し、図示される板温度が得られるようにしたところ、蛇
行は防止できた。このときの実ロールクラウンTAを同
様に計算したところ、図7に示すように、前記図5でマ
イナスの値であった番号9、10の搬送ロールも実際に
プラスの値になっていた。従って、連続焼鈍炉10内に
配設されている搬送ロール14の全てについて実ロール
クラウンTAをプラスの値にし、凸状態にすることが蛇
行防止の上から有効であることが明らかになった。
【0031】このように図6、図7のケースの場合は、
鋼帯Sの蛇行を防止することができたのであるが、他の
問題としてヒートバックルが発生していた。
【0032】そこで、本発明者は更に検討した結果、前
述した如く、例えば前記(1)式、(2)式で与えられ
るヒートバックル限界温度指数TBという概念を導入
し、該指数により鋼帯(金属帯)Sの板温度Tsを、前
記(3)式の関係に規制することにより、ヒートバック
ルの発生を有効に防止できることを知見した。
【0033】実際に前記図6、図7のケースの場合の各
搬送ロール14について、(TB−Ts)の関係を調べ
たところ、図8の結果が得られた。この図から、番号2
〜8の搬送ロールで板温度Tsがヒートバックル限界温
度指数TB以上になっていることが分かり、本発明者の
知見によれば、この現象がヒートバックル発生の原因と
考えられる。
【0034】そこで、この原因を取り除くべく、前記
(3)式が満足されるように図9に示す550℃、68
0℃、800℃の炉内温度分布に再調整することによ
り、図示されるような板温度Tsに制御した。その結
果、鋼帯Sが蛇行することを防止した上で、ヒートバッ
クルが発生することも防止できた。
【0035】この図9のような板温度に制御した場合に
ついて、実ロールクラウンTAを求めたところ、図10
に示す関係が得られ、番号10、11の搬送ロールでも
ほぼ0以上になっていることが分かった。又、このケー
スについて、ヒートバックル限界温度指数TBに対する
板温度Tsの関係を調べたところ、前記図8に相当する
図11に示すように、実際に全ての搬送ロール14につ
いて前記(3)式の関係が満足されていた。
【0036】なお、前記(2)式の計算に際し、張力T
は、ユニット張力を9.8N/mm2として、上方の搬送
ロールに対しては鋼帯Sの自重分を考慮して設定した。
【0037】又、上述したバックリングを防止するため
に再調整した炉内温度を、再度蛇行防止の観点から再調
整してもよく、更に蛇行防止及びバックリング防止のた
めに適切な炉内温度が得られるように調整を繰り返し実
施してもよい。
【0038】以上詳述した知見に基づいて、本実施形態
では図12に示すフローチャートに従って、板温度Ts
が適切な値になるように制御することができる。
【0039】まず、各搬送ロールの設置位置における板
温度Tsを、炉内温度から前記(4)式を用いて伝熱計
算により算出する(ステップ1)。
【0040】次いで、上記計算により求められた各ロー
ル設置位置における板温度Tsを用いて、該当する搬送
ロールの実ロールクラウンTAをそれぞれ計算して求め
る。具体的には、常温での初期ロールクラウンから、板
温度Ts及び板幅Wを使って前記(5)式よりロールク
ラウン変化代を計算する(ステップ2)。その際、
(5)式中のK4は予め実験により求めておく。
【0041】次いで、炉内に配設されている搬送ロール
14の実ロールクラウンTAが全て凸クラウン、少なく
とも実質上0以上になるように炉内温度分布(ヒートパ
ターン)、ラインスピード(搬送速度)を変更する。
【0042】全ての実ロールクラウンTAが実質上0以
上になった条件で、前記(1)式、(2)式を用いて、
ヒートバックル限界温度指数TBを計算し(ステップ
4)、各搬送ロール14について該限界温度指数TBと
板温度Tsとを比較する(ステップ5)。
【0043】このステップ5で搬送ロールの一部にでも
前記(3)式の関係を満足しないものがある場合(TB
≦Ts)には、前記ステップ3に戻って再計算を行な
い、全てのロールについて板温度がヒートバックル発生
限界未満に維持されている場合(TB>Ts)には、そ
のときの炉内温度、ラインスピード、張力の各値を目標
値に決定し、それぞれ設定して実際に鋼帯Sに対する連
続焼鈍を実行する。
【0044】以上詳述した本実施形態によれば、鋼帯S
を連続焼鈍する際、鋼帯Sに蛇行及びヒートバックルが
共に発生することを容易且つ確実に防止することができ
る。
【0045】以上、本発明について具体的に説明した
が、本発明は、前記実施形態に示したものに限られるも
のでなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能で
ある。
【0046】例えば、本発明が適用可能な熱処理炉は、
前記実施形態に示した連続焼鈍炉に限定されない。又、
ヒートバックル限界温度指数も必ずしも前記(1)、
(2)式により与えられるものに限定されない。
【0047】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば、
熱処理炉内を連続的に搬送される金属帯に対して、蛇行
の発生と共に、ヒートバックルの発生をも容易且つ確実
に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】搬送ロールのロールクラウンの定義を示す模式
【図2】(2)式で用いられる記号のイメージを示す線
【図3】本発明に係る一実施形態に適用される連続焼鈍
炉の概略を示す模式図
【図4】蛇行が発生した場合の炉内温度と板温度の関係
を示す線図
【図5】図4の場合に得られる搬送ロール毎の実ロール
クラウンを示す線図
【図6】蛇行発生を防止するために設定した炉内温度と
板温の関係を示す線図
【図7】図6の場合に得られる搬送ロール毎の実ロール
クラウンを示す線図
【図8】ヒートバックルが発生する場合の各搬送ロール
位置における板温度の特徴を示す線図
【図9】蛇行とヒートバックルの同時防止が実現できた
ときの炉内温度と板温の関係を示す線図
【図10】図9の場合に得られる搬送ロール毎の実ロー
ルクラウンを示す線図
【図11】ヒートバックルが発生しない場合の各搬送ロ
ール位置における板温度の特徴を示す線図
【図12】実施形態の作用を示すフローチャート
【符号の説明】
10…連続焼鈍炉 12…亜鉛めっき浴 14…搬送ロール 16…冷却部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱処理炉内に配設されている複数の搬送ロ
    ールにより金属帯を搬送しながら連続的に熱処理する金
    属帯の連続熱処理方法において、 前記搬送ロールの全てについて操業時の実ロールクラウ
    ンが実質的に0以上になり、且つ各搬送ロール位置にお
    ける金属帯の板温度がヒートバックルの発生限界未満に
    維持されるように、前記熱処理炉の炉内温度分布を含む
    熱処理条件を調整することを特徴とする金属帯の連続熱
    処理方法。
  2. 【請求項2】前記実ロールクラウンを、該当する搬送ロ
    ールに関する初期ロールクラウン、金属帯の板温度及び
    板幅を用いて推定することを特徴とする請求項1に記載
    の金属帯の連続熱処理方法。
  3. 【請求項3】前記ヒートバックルの発生限界を、次式 TB=(K1−β)/K2 β=K{(W−H)3×TA×T}/(R×D2) (ここで、TA:実ロールクラウン、T:張力(N)、
    R:ロール半径(mm)、D:金属帯の板厚(mm)、W:
    金属帯の板幅(mm)、H:ロールフラット部長さ(m
    m)、K,K1,K2:定数)から求まるヒートバックル
    限界温度指数TBにより設定することを特徴とする請求
    項1に記載の金属帯の連続熱処理方法。
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