JPH09125155A - 連続熱処理炉の通板鋼帯蛇行防止方法 - Google Patents
連続熱処理炉の通板鋼帯蛇行防止方法Info
- Publication number
- JPH09125155A JPH09125155A JP28520495A JP28520495A JPH09125155A JP H09125155 A JPH09125155 A JP H09125155A JP 28520495 A JP28520495 A JP 28520495A JP 28520495 A JP28520495 A JP 28520495A JP H09125155 A JPH09125155 A JP H09125155A
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- JP
- Japan
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- crown
- heat treatment
- meandering
- steel strip
- continuous heat
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- Control Of Heat Treatment Processes (AREA)
- Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明方法は、連続熱処理炉の通板鋼帯の蛇
行を確実に防止する方法を提供する。 【解決手段】 連続熱処理の諸元から下記数式に基づ
き、通板ロールのクラウンを予測してクラウンを制御す
る連続熱処理炉の通板鋼帯蛇行防止方法である。 ＣTH＝Ｋ・β・Ｒ・（ＴＦ−ＴＳ）／２ 但しＣTH：クラウン、β：通板ロール材料の線膨張定
数、Ｒ：通板ロール径、ＴＦ：炉温、ＴＳ：鋼帯温度、
Ｋ：定数
行を確実に防止する方法を提供する。 【解決手段】 連続熱処理の諸元から下記数式に基づ
き、通板ロールのクラウンを予測してクラウンを制御す
る連続熱処理炉の通板鋼帯蛇行防止方法である。 ＣTH＝Ｋ・β・Ｒ・（ＴＦ−ＴＳ）／２ 但しＣTH：クラウン、β：通板ロール材料の線膨張定
数、Ｒ：通板ロール径、ＴＦ：炉温、ＴＳ：鋼帯温度、
Ｋ：定数
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明方法は、連続熱処理炉
の通板鋼帯蛇行防止方法に関するものである。
の通板鋼帯蛇行防止方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】連続焼鈍炉等の熱処理炉を通板する鋼帯
の蛇行により、鋼帯幅方向両端部が損傷し歩留り等を低
下させることから、種々の蛇行防止方法が開示されてい
る。例えば、鋼帯の板幅、板厚に基づき、予め設定した
冷却媒体の流量と温度を通板ロールに吹き付けることに
より、通板ロールのクラウンを適正に保持して通板鋼帯
の蛇行を防止することが特公昭５８−４３４５４号公報
に開示されている。
の蛇行により、鋼帯幅方向両端部が損傷し歩留り等を低
下させることから、種々の蛇行防止方法が開示されてい
る。例えば、鋼帯の板幅、板厚に基づき、予め設定した
冷却媒体の流量と温度を通板ロールに吹き付けることに
より、通板ロールのクラウンを適正に保持して通板鋼帯
の蛇行を防止することが特公昭５８−４３４５４号公報
に開示されている。
【０００３】
【課題を解決するための手段】このような通板ロールの
クラウン制御方法においては、冷却媒体の流量を予め設
定するため、通板ロールのイニシャルクラウン変更時に
設定を見直す必要があり、しかも時々刻々変化する熱処
理条件には対応できない等の課題がある。また、差分収
束計算を利用した通板ロールのクラウン制御による通板
鋼帯の蛇行防止においては、板厚等に基づく冷却媒体流
量、温度の算出に長時間を要する。従って、鋼帯の蛇行
が発生した後に対策がとられることもあり、通板鋼帯を
確実に蛇行を防止することができない等の課題がある。
本発明方法は、このような課題を有利に解決するためな
されたものであり、リアルタイムで通板ロールのクラウ
ン制御を可能とする連続熱処理炉の通板鋼帯蛇行防止方
法を提供することを目的とするものである。
クラウン制御方法においては、冷却媒体の流量を予め設
定するため、通板ロールのイニシャルクラウン変更時に
設定を見直す必要があり、しかも時々刻々変化する熱処
理条件には対応できない等の課題がある。また、差分収
束計算を利用した通板ロールのクラウン制御による通板
鋼帯の蛇行防止においては、板厚等に基づく冷却媒体流
量、温度の算出に長時間を要する。従って、鋼帯の蛇行
が発生した後に対策がとられることもあり、通板鋼帯を
確実に蛇行を防止することができない等の課題がある。
本発明方法は、このような課題を有利に解決するためな
されたものであり、リアルタイムで通板ロールのクラウ
ン制御を可能とする連続熱処理炉の通板鋼帯蛇行防止方
法を提供することを目的とするものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明方法の特徴とする
ところは、連続熱処理の諸元から下記数式に基づき、通
板ロールのクラウンを予測してクラウンを制御すること
を特徴とする連続熱処理炉の通板鋼帯蛇行防止方法であ
る。 ＣTH＝Ｋ・β・Ｒ・（ＴＦ−ＴＳ）／２ 但しＣTH：クラウン、β：通板ロール材料の線膨張定
数、Ｒ：通板ロール径、ＴＦ：炉温、ＴＳ：鋼帯温度、
Ｋ：定数
ところは、連続熱処理の諸元から下記数式に基づき、通
板ロールのクラウンを予測してクラウンを制御すること
を特徴とする連続熱処理炉の通板鋼帯蛇行防止方法であ
る。 ＣTH＝Ｋ・β・Ｒ・（ＴＦ−ＴＳ）／２ 但しＣTH：クラウン、β：通板ロール材料の線膨張定
数、Ｒ：通板ロール径、ＴＦ：炉温、ＴＳ：鋼帯温度、
Ｋ：定数
【０００５】
【発明の実施の形態】上記のごとく構成することによ
り、一般に用いられている差分収束計算のように長時間
を要することなく、短時間で計算することができるので
時々刻々変化する連続熱処理の諸元（例えば炉温、鋼帯
温度、通板ロール径、通板ロール材料の線膨張定数等）
の変化に応じて、リアルタイムで追従して通板ロールの
クラウンを予測し、この予測に基づきクラウンを制御す
るものである。即ち、本発明方法においては、従来のご
とく、通板ロールを測温することなく鋼帯の蛇行矯正力
を評価するのに必要な通板ロールのクラウンを予測（推
定）するため、上記のごとき連続熱処理の諸元から上記
数式に基づき、通板ロールに形成されるクラウンを予測
し、この予測に基づき、通板鋼帯の蛇行が発生すると判
断した場合は、冷却媒体として例えば、窒素ガスを通板
ロールの幅方向両端部へ吹き付け、通板鋼帯の蛇行が発
生しないクラウンに矯正して鋼帯の蛇行を確実に防止し
つつ、熱処理を施すものである。
り、一般に用いられている差分収束計算のように長時間
を要することなく、短時間で計算することができるので
時々刻々変化する連続熱処理の諸元（例えば炉温、鋼帯
温度、通板ロール径、通板ロール材料の線膨張定数等）
の変化に応じて、リアルタイムで追従して通板ロールの
クラウンを予測し、この予測に基づきクラウンを制御す
るものである。即ち、本発明方法においては、従来のご
とく、通板ロールを測温することなく鋼帯の蛇行矯正力
を評価するのに必要な通板ロールのクラウンを予測（推
定）するため、上記のごとき連続熱処理の諸元から上記
数式に基づき、通板ロールに形成されるクラウンを予測
し、この予測に基づき、通板鋼帯の蛇行が発生すると判
断した場合は、冷却媒体として例えば、窒素ガスを通板
ロールの幅方向両端部へ吹き付け、通板鋼帯の蛇行が発
生しないクラウンに矯正して鋼帯の蛇行を確実に防止し
つつ、熱処理を施すものである。
【０００６】このように通板ロールのクラウンを制御し
て、鋼帯の蛇行を防止する熱処理としては、例えば、冷
間圧延後の薄鋼帯を連続的に焼鈍する、連続焼鈍炉の加
熱帯及び均熱帯の通板ロールのクラウンを上記のごとく
予測し、この予測に基づき通板鋼帯が蛇行しないクラウ
ンを形成するように冷却媒体を通板ロール幅方向両端部
に吹き付けるものである。
て、鋼帯の蛇行を防止する熱処理としては、例えば、冷
間圧延後の薄鋼帯を連続的に焼鈍する、連続焼鈍炉の加
熱帯及び均熱帯の通板ロールのクラウンを上記のごとく
予測し、この予測に基づき通板鋼帯が蛇行しないクラウ
ンを形成するように冷却媒体を通板ロール幅方向両端部
に吹き付けるものである。
【０００７】次に、本発明方法の一例を図面により説明
する。図１及び図２において、連続焼鈍炉１の加熱帯２
及び均熱帯３の各炉温、鋼帯温度６、通板ロール４径、
及び通板ロール４の線膨張定数等の連続熱処理諸元を、
予め前記数式を記憶した演算器５へ導入し、通板ロール
４のクラウンを演算して予測し、この予測クラウンから
通板鋼帯６が蛇行するか否かを判断する。蛇行すると判
断したときは、制御器７へ冷却媒体の吹き付けを指示
し、ノズル８から通板ロール４の幅方向両端部へ冷却媒
体９（窒素ガス等）を吹き付け通板ロール４を冷却する
ことによって、クラウン１０を形成し通板鋼帯６の蛇行
を防止する。
する。図１及び図２において、連続焼鈍炉１の加熱帯２
及び均熱帯３の各炉温、鋼帯温度６、通板ロール４径、
及び通板ロール４の線膨張定数等の連続熱処理諸元を、
予め前記数式を記憶した演算器５へ導入し、通板ロール
４のクラウンを演算して予測し、この予測クラウンから
通板鋼帯６が蛇行するか否かを判断する。蛇行すると判
断したときは、制御器７へ冷却媒体の吹き付けを指示
し、ノズル８から通板ロール４の幅方向両端部へ冷却媒
体９（窒素ガス等）を吹き付け通板ロール４を冷却する
ことによって、クラウン１０を形成し通板鋼帯６の蛇行
を防止する。
【０００８】しかして、熱処理すべき通板鋼帯の鋼種等
の変更により、時々刻々連続焼鈍炉１の熱処理諸元を変
更するとき、その都度上記のごとく演算器５へ変更した
諸元を導入し、通板ロール４のクラウンを予測して通板
鋼帯６が蛇行しない通板ロールのクラウンに制御するも
のである。
の変更により、時々刻々連続焼鈍炉１の熱処理諸元を変
更するとき、その都度上記のごとく演算器５へ変更した
諸元を導入し、通板ロール４のクラウンを予測して通板
鋼帯６が蛇行しない通板ロールのクラウンに制御するも
のである。
【０００９】
【実施例】次に、本発明方法の実施例を挙げる。鋼帯の
連続焼鈍炉において、次記のごとく実施した。 １）加熱帯温度：前段６５０℃、後段８５０℃ ２）均熱帯温度：７５０℃ ３）炉内雰囲気：水素ガス８％、残り窒素ガス ４）通板ロール径：８００ｍｍ ５）鋼帯温度：７５０℃ このような条件において、鋼帯厚１．２ｍｍ、幅９００
ｍｍ、通板速度２５０ｍ／分で、加熱帯及び均熱帯温度
を＋５０℃、鋼帯幅７００〜１３００ｍｍの範囲をそれ
ぞれ時々刻々変更して連続焼鈍を施し、変更した諸元か
ら前記のごとき数式に基づき、通板ロールのクラウンを
予測して、通板ロールが蛇行すると判断したときは、１
００℃の窒素ガスを冷却媒体として２００〜３５０Ｎｍ
3 ／hr通板ロール幅方向両端部へ吹き付け、鋼帯の蛇行
が発生しないクラウン（１ｍｍ以上）に制御しつつ鋼帯
を通板したところ、鋼帯の蛇行量を常時１０ｍｍ以内に
防止して鋼帯の蛇行による歩留り低下、設備の破損等も
なく操業することができた。
連続焼鈍炉において、次記のごとく実施した。 １）加熱帯温度：前段６５０℃、後段８５０℃ ２）均熱帯温度：７５０℃ ３）炉内雰囲気：水素ガス８％、残り窒素ガス ４）通板ロール径：８００ｍｍ ５）鋼帯温度：７５０℃ このような条件において、鋼帯厚１．２ｍｍ、幅９００
ｍｍ、通板速度２５０ｍ／分で、加熱帯及び均熱帯温度
を＋５０℃、鋼帯幅７００〜１３００ｍｍの範囲をそれ
ぞれ時々刻々変更して連続焼鈍を施し、変更した諸元か
ら前記のごとき数式に基づき、通板ロールのクラウンを
予測して、通板ロールが蛇行すると判断したときは、１
００℃の窒素ガスを冷却媒体として２００〜３５０Ｎｍ
3 ／hr通板ロール幅方向両端部へ吹き付け、鋼帯の蛇行
が発生しないクラウン（１ｍｍ以上）に制御しつつ鋼帯
を通板したところ、鋼帯の蛇行量を常時１０ｍｍ以内に
防止して鋼帯の蛇行による歩留り低下、設備の破損等も
なく操業することができた。
【００１０】
【発明の効果】本発明方法によれば、連続熱処理炉の通
板鋼帯の蛇行を確実に防止することができ、蛇行による
鋼帯幅方向両端部の損傷による歩留り低下を防止するこ
とができる。また鋼帯の蛇行による設備の破損を防止す
るとともに、蛇行防止のための通板速度の低下も避けら
れ、生産性の低下も回避することができる等の優れた効
果が得られる。
板鋼帯の蛇行を確実に防止することができ、蛇行による
鋼帯幅方向両端部の損傷による歩留り低下を防止するこ
とができる。また鋼帯の蛇行による設備の破損を防止す
るとともに、蛇行防止のための通板速度の低下も避けら
れ、生産性の低下も回避することができる等の優れた効
果が得られる。
【図１】本発明方法の一例を示す要部の側面図である。
【図２】通板ロールの冷却状況を示す正面図である。
Claims (1)
- 【請求項１】 連続熱処理の諸元から下記数式に基づ
き、通板ロールのクラウンを予測してクラウンを制御す
ることを特徴とする連続熱処理炉の通板鋼帯蛇行防止方
法。 ＣTH＝Ｋ・β・Ｒ・（ＴＦ−ＴＳ）／２ 但しＣTH：クラウン、β：通板ロール材料の線膨張定
数、Ｒ：通板ロール径、ＴＦ：炉温、ＴＳ：鋼帯温度、
Ｋ：定数
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28520495A JPH09125155A (ja) | 1995-11-01 | 1995-11-01 | 連続熱処理炉の通板鋼帯蛇行防止方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28520495A JPH09125155A (ja) | 1995-11-01 | 1995-11-01 | 連続熱処理炉の通板鋼帯蛇行防止方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09125155A true JPH09125155A (ja) | 1997-05-13 |
Family
ID=17688455
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28520495A Withdrawn JPH09125155A (ja) | 1995-11-01 | 1995-11-01 | 連続熱処理炉の通板鋼帯蛇行防止方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09125155A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1999050464A1 (fr) * | 1998-03-26 | 1999-10-07 | Kawasaki Steel Corporation | Four de traitement thermique en continu, et procede de regulation du gaz atmospherique et procede de refroidissement dans un four de traitement thermique en continu |
| JP2008280586A (ja) * | 2007-05-11 | 2008-11-20 | Mitsubishi-Hitachi Metals Machinery Inc | 熱処理炉用鋼帯搬送ロール及び熱処理炉 |
| KR20210059059A (ko) | 2019-11-13 | 2021-05-25 | 주식회사 포스코 | 강판 이송 장치 |
-
1995
- 1995-11-01 JP JP28520495A patent/JPH09125155A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1999050464A1 (fr) * | 1998-03-26 | 1999-10-07 | Kawasaki Steel Corporation | Four de traitement thermique en continu, et procede de regulation du gaz atmospherique et procede de refroidissement dans un four de traitement thermique en continu |
| US6190164B1 (en) | 1998-03-26 | 2001-02-20 | Kawasaki Steel Corporation | Continuous heat treating furnace and atmosphere control method and cooling method in continuous heat treating furnace |
| JP2008280586A (ja) * | 2007-05-11 | 2008-11-20 | Mitsubishi-Hitachi Metals Machinery Inc | 熱処理炉用鋼帯搬送ロール及び熱処理炉 |
| KR20210059059A (ko) | 2019-11-13 | 2021-05-25 | 주식회사 포스코 | 강판 이송 장치 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030107 |