JP2003249383A - Ｌｅｄ表示灯の故障診断回路 - Google Patents
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Abstract
(57)【要約】
【課題】ＬＥＤの点灯を認識させることなく、ＬＥＤ表
示灯の故障を診断することができる回路を実現する。 【解決手段】ＬＥＤ表示部３ａ，３ｂ，..と、パルス発
生回路７で発生したパルスに基づいてＬＥＤ表示部３
ａ，３ｂ，..に短時間のパルス状の電流を流して、流れ
た電流を検知する電流検知回路Ｑ１，Ｒ１と、電流検知
回路Ｑ１，Ｒ１により検知した電流値を断線又は短絡判
定のためのしきい値と比較する比較回路８，９と、比較
回路による比較の結果、電流値がしきい値より小さい場
合に信号を発生し保持する保持回路１０，１１とを有す
る。
示灯の故障を診断することができる回路を実現する。 【解決手段】ＬＥＤ表示部３ａ，３ｂ，..と、パルス発
生回路７で発生したパルスに基づいてＬＥＤ表示部３
ａ，３ｂ，..に短時間のパルス状の電流を流して、流れ
た電流を検知する電流検知回路Ｑ１，Ｒ１と、電流検知
回路Ｑ１，Ｒ１により検知した電流値を断線又は短絡判
定のためのしきい値と比較する比較回路８，９と、比較
回路による比較の結果、電流値がしきい値より小さい場
合に信号を発生し保持する保持回路１０，１１とを有す
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、信号表示灯、文字
表示パネル、信号機、火災報知器など表示灯を有する機
器に用いられ、表示灯の故障を診断することのできる故
障診断回路に関するものである。
表示パネル、信号機、火災報知器など表示灯を有する機
器に用いられ、表示灯の故障を診断することのできる故
障診断回路に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】工場内のラインや機械設備に、表示灯を
設置して、ラインや設備の稼動状態、異常、故障などを
表示することが行われている。最近の表示灯は、発光ダ
イオード（ＬＥＤ；半導体のＰＮ接合部に電流を流して
発光させる素子）を用いるものがある（以下「ＬＥＤ表
示灯」という）。図５にＬＥＤ表示灯の斜視図を示す。
図５(ａ)は表示器が一段のタイプ、図５(ｂ)は表示器が
複数段あるタイプを示している。表示器が複数段あるタ
イプでは、複数色の発光が可能で、発光色を識別するこ
とにより、現在の状態を区別できるようになっている。
設置して、ラインや設備の稼動状態、異常、故障などを
表示することが行われている。最近の表示灯は、発光ダ
イオード（ＬＥＤ；半導体のＰＮ接合部に電流を流して
発光させる素子）を用いるものがある（以下「ＬＥＤ表
示灯」という）。図５にＬＥＤ表示灯の斜視図を示す。
図５(ａ)は表示器が一段のタイプ、図５(ｂ)は表示器が
複数段あるタイプを示している。表示器が複数段あるタ
イプでは、複数色の発光が可能で、発光色を識別するこ
とにより、現在の状態を区別できるようになっている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】このＬＥＤ表示灯が故
障すると、ラインや設備の状態判定ができなくなるの
で、ＬＥＤ表示灯の表示器に異常がないかどうか監視し
ている必要がある。表示器の断線を検知する技術（実開
平5-038703号公報参照）が知られているが、この技術
は、フィラメントを有するランプを対象とし、ランプが
点灯しない程度の微小電流を常時流すことによってラン
プの断線を検知している。
障すると、ラインや設備の状態判定ができなくなるの
で、ＬＥＤ表示灯の表示器に異常がないかどうか監視し
ている必要がある。表示器の断線を検知する技術（実開
平5-038703号公報参照）が知られているが、この技術
は、フィラメントを有するランプを対象とし、ランプが
点灯しない程度の微小電流を常時流すことによってラン
プの断線を検知している。
【０００４】しかしＬＥＤ表示灯に対して、微小電流を
常時流す前記方法を適用しても、ＬＥＤが微小電流でも
点灯してしまうので対応できない。そこで本発明は、Ｌ
ＥＤの点灯を認識させることなく、ＬＥＤ表示灯の故障
を診断することができる回路を実現することを目的とす
る。
常時流す前記方法を適用しても、ＬＥＤが微小電流でも
点灯してしまうので対応できない。そこで本発明は、Ｌ
ＥＤの点灯を認識させることなく、ＬＥＤ表示灯の故障
を診断することができる回路を実現することを目的とす
る。
【０００５】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】本発明の
ＬＥＤ表示灯の故障診断回路は、ＬＥＤ表示部と、パル
スを発生するパルス発生回路と、パルス発生回路で発生
したパルスに基づいてＬＥＤ表示部にパルス状の電流を
流して、流れた電流を検知する電流検知回路と、電流検
知回路により検知した電流値を断線判定のためのしきい
値と比較する比較回路と、比較回路による比較の結果、
電流値がしきい値より小さい場合に信号を発生し保持す
る保持回路と、保持回路に保持されている信号に基づい
て断線報知信号を出力する出力回路とを有するものであ
る（請求項１）。
ＬＥＤ表示灯の故障診断回路は、ＬＥＤ表示部と、パル
スを発生するパルス発生回路と、パルス発生回路で発生
したパルスに基づいてＬＥＤ表示部にパルス状の電流を
流して、流れた電流を検知する電流検知回路と、電流検
知回路により検知した電流値を断線判定のためのしきい
値と比較する比較回路と、比較回路による比較の結果、
電流値がしきい値より小さい場合に信号を発生し保持す
る保持回路と、保持回路に保持されている信号に基づい
て断線報知信号を出力する出力回路とを有するものであ
る（請求項１）。
【０００６】本発明のＬＥＤ表示灯の故障診断回路は、
ＬＥＤ表示部と、パルスを発生するパルス発生回路と、
パルス発生回路で発生したパルスに基づいてＬＥＤ表示
部にパルス状の電流を流して、流れた電流を検知する電
流検知回路と、電流検知回路により検知した電流値を短
絡判定のためのしきい値と比較する比較回路と、比較回
路による比較の結果、電流値がしきい値より大きい場合
に信号を発生し保持する保持回路と、保持回路に保持さ
れている信号に基づいて短絡報知信号を出力する出力回
路とを有するものである（請求項２）。
ＬＥＤ表示部と、パルスを発生するパルス発生回路と、
パルス発生回路で発生したパルスに基づいてＬＥＤ表示
部にパルス状の電流を流して、流れた電流を検知する電
流検知回路と、電流検知回路により検知した電流値を短
絡判定のためのしきい値と比較する比較回路と、比較回
路による比較の結果、電流値がしきい値より大きい場合
に信号を発生し保持する保持回路と、保持回路に保持さ
れている信号に基づいて短絡報知信号を出力する出力回
路とを有するものである（請求項２）。
【０００７】前記の各構成によれば、ＬＥＤ表示部にパ
ルス状の電流を流すので、ＬＥＤが発光しても目で識別
し難くなる。このパルス状の電流をしきい値と比較し、
比較の結果を保持して報知出力する。したがって、管理
者は、報知出力をチェックすることにより、ＬＥＤの点
灯を認識しないで、ＬＥＤ表示部の故障診断をすること
ができる。本発明のＬＥＤ表示灯の故障診断回路は、Ｌ
ＥＤ表示部と、パルス発生回路と、パルス発生回路で発
生したパルスに基づいてＬＥＤ表示部にパルス状の電流
を流して、流れた電流を検知する電流検知回路と、電流
検知回路により検知した電流値を断線判定のための第１
のしきい値と比較する第１の比較回路と、電流検知回路
により検知した電流値を短絡判定のための第２のしきい
値と比較する第２の比較回路と、第１、第２の比較回路
による比較の結果、電流値が断線判定のための第１のし
きい値より大きく、短絡判定のための第２のしきい値よ
り小さい場合に、信号を発生し保持する保持回路と、保
持回路に保持されている信号に基づいて正常報知信号を
出力する出力回路とを有するものである（請求項３）。
ルス状の電流を流すので、ＬＥＤが発光しても目で識別
し難くなる。このパルス状の電流をしきい値と比較し、
比較の結果を保持して報知出力する。したがって、管理
者は、報知出力をチェックすることにより、ＬＥＤの点
灯を認識しないで、ＬＥＤ表示部の故障診断をすること
ができる。本発明のＬＥＤ表示灯の故障診断回路は、Ｌ
ＥＤ表示部と、パルス発生回路と、パルス発生回路で発
生したパルスに基づいてＬＥＤ表示部にパルス状の電流
を流して、流れた電流を検知する電流検知回路と、電流
検知回路により検知した電流値を断線判定のための第１
のしきい値と比較する第１の比較回路と、電流検知回路
により検知した電流値を短絡判定のための第２のしきい
値と比較する第２の比較回路と、第１、第２の比較回路
による比較の結果、電流値が断線判定のための第１のし
きい値より大きく、短絡判定のための第２のしきい値よ
り小さい場合に、信号を発生し保持する保持回路と、保
持回路に保持されている信号に基づいて正常報知信号を
出力する出力回路とを有するものである（請求項３）。
【０００８】この構成によれば、ＬＥＤ表示部にパルス
状の電流を流すので、ＬＥＤが発光しても目で識別し難
くなる。このパルス状の電流をしきい値と比較し、比較
の結果を保持して報知出力する。管理者は、報知出力を
チェックすることにより、ＬＥＤの点灯を認識しない
で、ＬＥＤ表示部の正常診断をすることができる。前記
パルス発生回路は、繰り返しパルスを発生するものであ
リ、前記保持回路は、パルス繰り返し周期中、信号を保
持するものであれば（請求項４）、報知出力が常時出て
いることになる。したがって、管理者は、いつでも報知
出力をチェックすることができる。
状の電流を流すので、ＬＥＤが発光しても目で識別し難
くなる。このパルス状の電流をしきい値と比較し、比較
の結果を保持して報知出力する。管理者は、報知出力を
チェックすることにより、ＬＥＤの点灯を認識しない
で、ＬＥＤ表示部の正常診断をすることができる。前記
パルス発生回路は、繰り返しパルスを発生するものであ
リ、前記保持回路は、パルス繰り返し周期中、信号を保
持するものであれば（請求項４）、報知出力が常時出て
いることになる。したがって、管理者は、いつでも報知
出力をチェックすることができる。
【０００９】ＬＥＤ表示部に流されるパルス状の電流の
時間幅は、ＬＥＤの発光を目で感知できない程度の短い
時間に設定されていることが好ましい（請求項５）。
時間幅は、ＬＥＤの発光を目で感知できない程度の短い
時間に設定されていることが好ましい（請求項５）。
【００１０】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面を参照しながら詳細に説明する。図１は、ＬＥＤ
表示灯２及びその故障診断回路１を示す回路図である。
ＬＥＤ表示灯２は、外部直流電源４、外部接点５を備え
るとともに、それぞれに複数のＬＥＤを内蔵した表示部
を、複数段３ａ，３ｂ，．．有している。各段３ａ，３
ｂ，．．の表示部のＬＥＤ発光色は、同じでもよく、互
いに異なっていてもよい。
付図面を参照しながら詳細に説明する。図１は、ＬＥＤ
表示灯２及びその故障診断回路１を示す回路図である。
ＬＥＤ表示灯２は、外部直流電源４、外部接点５を備え
るとともに、それぞれに複数のＬＥＤを内蔵した表示部
を、複数段３ａ，３ｂ，．．有している。各段３ａ，３
ｂ，．．の表示部のＬＥＤ発光色は、同じでもよく、互
いに異なっていてもよい。
【００１１】工場内のラインや機械設備の稼動状況に応
じて、外部接点５を切換えることにより、いずれかの段
３ａ，３ｂ，．．のＬＥＤを発光させることができる。
各段３ａ，３ｂ，．．のＬＥＤの、電位の低いほうの端
子は、故障診断回路１内の自動切換えスイッチ６を経由
して、抵抗Ｒ1を介してトランジスタＱ1のコレクタ端子
につながっている。また自動切換えスイッチ６を経由し
て、比較回路８，９にもつながっている。トランジスタ
Ｑ1のベース端子には、パルス発生回路７から周期的に
一定幅のパルスが入力されるようになっている。
じて、外部接点５を切換えることにより、いずれかの段
３ａ，３ｂ，．．のＬＥＤを発光させることができる。
各段３ａ，３ｂ，．．のＬＥＤの、電位の低いほうの端
子は、故障診断回路１内の自動切換えスイッチ６を経由
して、抵抗Ｒ1を介してトランジスタＱ1のコレクタ端子
につながっている。また自動切換えスイッチ６を経由し
て、比較回路８，９にもつながっている。トランジスタ
Ｑ1のベース端子には、パルス発生回路７から周期的に
一定幅のパルスが入力されるようになっている。
【００１２】比較回路８は、前記一定幅のパルスが発生
している期間、入力された電圧Ｖをしきい値Ｅ1と比較
して、電圧Ｖがしきい値Ｅ1より低ければ一定レベルの
出力を出す。この出力は、保持回路１０により、次のパ
ルスが入るまで保持される。比較回路９は、前記一定幅
のパルスが発生している期間、入力された電圧Ｖをしき
い値Ｅ2（Ｅ1＜Ｅ2）と比較して、電圧Ｖがしきい値Ｅ2
より高ければ一定レベルの出力を出す。この出力は、保
持回路１１により、次のパルスが入るまで保持される。
している期間、入力された電圧Ｖをしきい値Ｅ1と比較
して、電圧Ｖがしきい値Ｅ1より低ければ一定レベルの
出力を出す。この出力は、保持回路１０により、次のパ
ルスが入るまで保持される。比較回路９は、前記一定幅
のパルスが発生している期間、入力された電圧Ｖをしき
い値Ｅ2（Ｅ1＜Ｅ2）と比較して、電圧Ｖがしきい値Ｅ2
より高ければ一定レベルの出力を出す。この出力は、保
持回路１１により、次のパルスが入るまで保持される。
【００１３】しきい値Ｅ1、しきい値Ｅ2の設定方法を説
明する。直流電源４よりＬＥＤに規定電圧を印加して、
過大な電流が流れると、ＬＥＤは短絡している、又はＬ
ＥＤ駆動回路に短絡が発生している（導体片の混入な
ど）と判断することができる。電流が流れない、あるい
は過小な電流しか流れないと、ＬＥＤは断線している、
又はＬＥＤ駆動回路に断線等の異常が発生していると判
断することができる。そこで、各段のＬＥＤを流れる電
流を電圧Ｖに換算し、図２に示すように、経験上、短絡
とみなせるしきい値Ｅ2、断線とみなせるしきい値Ｅ1を
設定して、電圧Ｖがしきい値Ｅ2を超えていれば短絡、
しきい値Ｅ1を下回れば断線と判断する。
明する。直流電源４よりＬＥＤに規定電圧を印加して、
過大な電流が流れると、ＬＥＤは短絡している、又はＬ
ＥＤ駆動回路に短絡が発生している（導体片の混入な
ど）と判断することができる。電流が流れない、あるい
は過小な電流しか流れないと、ＬＥＤは断線している、
又はＬＥＤ駆動回路に断線等の異常が発生していると判
断することができる。そこで、各段のＬＥＤを流れる電
流を電圧Ｖに換算し、図２に示すように、経験上、短絡
とみなせるしきい値Ｅ2、断線とみなせるしきい値Ｅ1を
設定して、電圧Ｖがしきい値Ｅ2を超えていれば短絡、
しきい値Ｅ1を下回れば断線と判断する。
【００１４】この図１の回路において、切換えスイッチ
６の位置を1つ1つ切換えながら、保持回路１０，１１の
出力電圧をチェックをしていけば、ＬＥＤ表示灯２の各
段３ａ，３ｂ，．．の短絡、断線を判定することができ
る。なお、切換えスイッチ６の切換え期間は、パルス発
生回路７のパルス発生周期よりも長くとる必要がある。
なお、パルス発生回路７から一定幅のパルスが発生して
いる期間中、いずれかの段３ａ，３ｂ，．．のＬＥＤが
点灯するが、パルス幅を目で感じることができないほど
短くとることにより、ＬＥＤ表示灯２の誤識別を防ぐこ
とができる。例えばパルス幅を１００μ秒以下に設定す
る。
６の位置を1つ1つ切換えながら、保持回路１０，１１の
出力電圧をチェックをしていけば、ＬＥＤ表示灯２の各
段３ａ，３ｂ，．．の短絡、断線を判定することができ
る。なお、切換えスイッチ６の切換え期間は、パルス発
生回路７のパルス発生周期よりも長くとる必要がある。
なお、パルス発生回路７から一定幅のパルスが発生して
いる期間中、いずれかの段３ａ，３ｂ，．．のＬＥＤが
点灯するが、パルス幅を目で感じることができないほど
短くとることにより、ＬＥＤ表示灯２の誤識別を防ぐこ
とができる。例えばパルス幅を１００μ秒以下に設定す
る。
【００１５】次に、より具体的な回路例を説明する。図
３は、短絡、断線を判定する故障診断回路の詳細回路図
である。図３では、ＬＥＤ表示灯の一段のみを診断する
回路になっているが、これは図５(ａ)に示した表示器が
一段のタイプのＬＥＤ表示灯に対応する故障診断回路に
なる。もし、図５(ｂ)に示したような、表示器が複数段
のタイプのＬＥＤ表示灯に対応するものにする場合は、
複数段のＬＥＤを切換えるスイッチ（図１の番号６参
照）の入った回路を採用する必要がある。
３は、短絡、断線を判定する故障診断回路の詳細回路図
である。図３では、ＬＥＤ表示灯の一段のみを診断する
回路になっているが、これは図５(ａ)に示した表示器が
一段のタイプのＬＥＤ表示灯に対応する故障診断回路に
なる。もし、図５(ｂ)に示したような、表示器が複数段
のタイプのＬＥＤ表示灯に対応するものにする場合は、
複数段のＬＥＤを切換えるスイッチ（図１の番号６参
照）の入った回路を採用する必要がある。
【００１６】図３において、パルスの発生には、専用の
ＩＣ２０(NE555)を用いている。このＩＣ２０により所
定周期（例えば５秒ごと）のパルス信号を得ることがで
きる。抵抗Ｒ1、トランジスタＱ1の機能は、図１を使っ
て説明したのと同じである。比較回路として演算増幅器
２１，２２と論理回路２３，２４を用いている。すなわ
ち、抵抗Ｒ2，Ｒ3，Ｒ4によってしきい値Ｅ1、しきい値
Ｅ2を作り、抵抗Ｒ1の一端電圧Ｖがしきい値Ｅ2を超え
れば、演算増幅器２１はハイレベルの出力を出し、電圧
Ｖがしきい値Ｅ1を超えていれば演算増幅器２２はハイ
レベルの出力を出す。
ＩＣ２０(NE555)を用いている。このＩＣ２０により所
定周期（例えば５秒ごと）のパルス信号を得ることがで
きる。抵抗Ｒ1、トランジスタＱ1の機能は、図１を使っ
て説明したのと同じである。比較回路として演算増幅器
２１，２２と論理回路２３，２４を用いている。すなわ
ち、抵抗Ｒ2，Ｒ3，Ｒ4によってしきい値Ｅ1、しきい値
Ｅ2を作り、抵抗Ｒ1の一端電圧Ｖがしきい値Ｅ2を超え
れば、演算増幅器２１はハイレベルの出力を出し、電圧
Ｖがしきい値Ｅ1を超えていれば演算増幅器２２はハイ
レベルの出力を出す。
【００１７】論理積（ＡＮＤ）回路２３は、演算増幅器
２１，２２の両出力を入力とし、論理和（ＮＯＲ）回路
２４も、演算増幅器２１，２２の両出力を入力とするよ
うに配線されている。したがって、(１)抵抗Ｒ1の電圧
Ｖがしきい値Ｅ2を超えれば、ＡＮＤ回路２３はハイレ
ベル、ＮＯＲ回路２４はローレベル、(２) 抵抗Ｒ1の電
圧Ｖがしきい値Ｅ1以上しきい値Ｅ2以下であれば、ＡＮ
Ｄ回路２３はローレベル、ＮＯＲ回路２４はローレベ
ル、(３) 抵抗Ｒ1の電圧Ｖがしきい値Ｅ1を下回れば、
ＡＮＤ回路２３はローレベル、ＮＯＲ回路２４はハイレ
ベルとなる。なお、ＡＮＤ回路２３とＮＯＲ回路２４と
が同時にハイレベルとなることはない。
２１，２２の両出力を入力とし、論理和（ＮＯＲ）回路
２４も、演算増幅器２１，２２の両出力を入力とするよ
うに配線されている。したがって、(１)抵抗Ｒ1の電圧
Ｖがしきい値Ｅ2を超えれば、ＡＮＤ回路２３はハイレ
ベル、ＮＯＲ回路２４はローレベル、(２) 抵抗Ｒ1の電
圧Ｖがしきい値Ｅ1以上しきい値Ｅ2以下であれば、ＡＮ
Ｄ回路２３はローレベル、ＮＯＲ回路２４はローレベ
ル、(３) 抵抗Ｒ1の電圧Ｖがしきい値Ｅ1を下回れば、
ＡＮＤ回路２３はローレベル、ＮＯＲ回路２４はハイレ
ベルとなる。なお、ＡＮＤ回路２３とＮＯＲ回路２４と
が同時にハイレベルとなることはない。
【００１８】そこで、ＡＮＤ回路２３の出力をＤタイプ
ラッチ回路２５で、次のパルス信号が入るまでラッチ
し、その結果を表示灯２７により表示する。ＮＯＲ回路
２４の出力をＤタイプラッチ回路２６で、次のパルス信
号が入るまでラッチし、その結果を表示灯２８により表
示する。周囲の者は、表示灯２７が点灯すれば短絡であ
り、表示灯２８が点灯すれば断線であると判断できる。
ラッチ回路２５で、次のパルス信号が入るまでラッチ
し、その結果を表示灯２７により表示する。ＮＯＲ回路
２４の出力をＤタイプラッチ回路２６で、次のパルス信
号が入るまでラッチし、その結果を表示灯２８により表
示する。周囲の者は、表示灯２７が点灯すれば短絡であ
り、表示灯２８が点灯すれば断線であると判断できる。
【００１９】図４は、他の故障診断回路を示す詳細回路
図である。この図４も、ＬＥＤ表示灯の一段のみを診断
する回路になっているが、表示器が複数段のタイプのＬ
ＥＤ表示灯に対応するためには、複数段のＬＥＤを切換
えるスイッチ（図１の番号６参照）の入った回路を採用
するとよい。この回路では、比較回路として演算増幅器
２１，２２と論理回路３１，３２，３３を用いる。抵抗
Ｒ2，Ｒ3，Ｒ4によってしきい値Ｅ1、しきい値Ｅ2を作
る。抵抗Ｒ1の電圧Ｖがしきい値Ｅ2を超えれば、演算増
幅器２１はハイレベルの出力を出し、抵抗Ｒ1の電圧Ｖ
がしきい値Ｅ1を超えていれば演算増幅器２２はハイレ
ベルの出力を出す。
図である。この図４も、ＬＥＤ表示灯の一段のみを診断
する回路になっているが、表示器が複数段のタイプのＬ
ＥＤ表示灯に対応するためには、複数段のＬＥＤを切換
えるスイッチ（図１の番号６参照）の入った回路を採用
するとよい。この回路では、比較回路として演算増幅器
２１，２２と論理回路３１，３２，３３を用いる。抵抗
Ｒ2，Ｒ3，Ｒ4によってしきい値Ｅ1、しきい値Ｅ2を作
る。抵抗Ｒ1の電圧Ｖがしきい値Ｅ2を超えれば、演算増
幅器２１はハイレベルの出力を出し、抵抗Ｒ1の電圧Ｖ
がしきい値Ｅ1を超えていれば演算増幅器２２はハイレ
ベルの出力を出す。
【００２０】論理積（ＮＡＮＤ）回路３１は、演算増幅
器２１，２２の両出力を入力とし、論理和（ＯＲ）回路
３２も、演算増幅器２１，２２の両出力を入力とするよ
うに配線されている。したがって、(１)抵抗Ｒ1の電圧
Ｖがしきい値Ｅ2を超えれば、ＮＡＮＤ回路３１はロー
レベル、ＯＲ回路３２はハイレベル、(２) 抵抗Ｒ1の電
圧Ｖがしきい値Ｅ1以上しきい値Ｅ2以下であれば、ＮＡ
ＮＤ回路３１はハイレベル、ＯＲ回路３２はハイレベ
ル、(３) 抵抗Ｒ1の電圧Ｖがしきい値Ｅ1を下回れば、
ＮＡＮＤ回路３１はハイレベル、ＯＲ回路３２はローレ
ベルとなる。なお、ＮＡＮＤ回路３１とＯＲ回路３２と
が同時にローレベルとなることはない。
器２１，２２の両出力を入力とし、論理和（ＯＲ）回路
３２も、演算増幅器２１，２２の両出力を入力とするよ
うに配線されている。したがって、(１)抵抗Ｒ1の電圧
Ｖがしきい値Ｅ2を超えれば、ＮＡＮＤ回路３１はロー
レベル、ＯＲ回路３２はハイレベル、(２) 抵抗Ｒ1の電
圧Ｖがしきい値Ｅ1以上しきい値Ｅ2以下であれば、ＮＡ
ＮＤ回路３１はハイレベル、ＯＲ回路３２はハイレベ
ル、(３) 抵抗Ｒ1の電圧Ｖがしきい値Ｅ1を下回れば、
ＮＡＮＤ回路３１はハイレベル、ＯＲ回路３２はローレ
ベルとなる。なお、ＮＡＮＤ回路３１とＯＲ回路３２と
が同時にローレベルとなることはない。
【００２１】ＮＡＮＤ回路３１の出力とＯＲ回路３２の
出力とをＡＮＤ回路３３に入力し、ＮＡＮＤ回路３１の
出力とＯＲ回路３２の出力の両方がハイレベル、すなわ
ち前記(２)のときだけ、信号を出力する。Ｄタイプラッ
チ回路３４で、次のパルスが入るまでこの信号をラッチ
し、その結果を表示灯３５により表示する。その結果、
周囲の者は、表示灯３５が点灯すれば、短絡でも断線で
もない、正常な状態であると判断できる。表示灯３５が
消灯していれば、短絡又は断線いずれかの表示器の異常
が発生しているものと判断できる。
出力とをＡＮＤ回路３３に入力し、ＮＡＮＤ回路３１の
出力とＯＲ回路３２の出力の両方がハイレベル、すなわ
ち前記(２)のときだけ、信号を出力する。Ｄタイプラッ
チ回路３４で、次のパルスが入るまでこの信号をラッチ
し、その結果を表示灯３５により表示する。その結果、
周囲の者は、表示灯３５が点灯すれば、短絡でも断線で
もない、正常な状態であると判断できる。表示灯３５が
消灯していれば、短絡又は断線いずれかの表示器の異常
が発生しているものと判断できる。
【００２２】以上で、本発明の実施の形態を説明した
が、本発明の実施は、前記の形態に限定されるものでは
ない。例えば、表示灯３５によって診断結果を報知する
以外に、ブザー、警報、データ出力などによって報知し
てもよい。その他、本発明の範囲内で種々の変更を施す
ことが可能である。
が、本発明の実施は、前記の形態に限定されるものでは
ない。例えば、表示灯３５によって診断結果を報知する
以外に、ブザー、警報、データ出力などによって報知し
てもよい。その他、本発明の範囲内で種々の変更を施す
ことが可能である。
【図１】ＬＥＤ表示灯２及びその故障診断回路１を示す
回路図である。
回路図である。
【図２】各段のＬＥＤを流れる電流を電圧Ｖに換算した
ものと、しきい値との関係を示すグラフである。
ものと、しきい値との関係を示すグラフである。
【図３】短絡、断線を判定するための故障診断回路の詳
細回路図である。
細回路図である。
【図４】正常時のみ表示をする故障診断回路を示す詳細
回路図である。
回路図である。
【図５】ＬＥＤ表示灯の斜視図である。
１ 故障診断回路
２ ＬＥＤ表示灯
３ａ，３ｂ 複数段の表示部
４ 外部直流電源
５ 外部接点
６ 自動切換えスイッチ
８，９ 比較回路
７ パルス発生回路
１０，１１ 保持回路
２０ パルス発生ＩＣ
２１，２２ 演算増幅器
２３，２４ 論理回路
２５，２６ Ｄタイプラッチ回路
２７，２８ 表示灯
３１，３２，３３ 論理回路
３４ Ｄタイプラッチ回路
３５ 表示灯
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
Ｆターム(参考） 3K073 AA34 AA36 AA76 AA86 AA93
CD08 CF02 CF18 CF23 CJ17
3K080 AA14 AB00 BA07
5C096 AA14 AA23 BA04 BC02 BC04
CA06 CB01 CC06 DA03 DC02
DC05 DC06 DC10 DC19 DC27
DC29 FA16
Claims (5)
- 【請求項１】ＬＥＤ表示部と、パルス発生回路と、パル
ス発生回路で発生したパルスに基づいてＬＥＤ表示部に
パルス状の電流を流して、流れた電流を検知する電流検
知回路と、電流検知回路により検知した電流値を断線判
定のためのしきい値と比較する比較回路と、比較回路に
よる比較の結果、電流値がしきい値より小さい場合に信
号を発生し保持する保持回路と、保持回路に保持されて
いる信号に基づいて断線報知信号を出力する出力回路と
を有することを特徴とするＬＥＤ表示灯の故障診断回
路。 - 【請求項２】ＬＥＤ表示部と、パルス発生回路と、パル
ス発生回路で発生したパルスに基づいてＬＥＤ表示部に
パルス状の電流を流して、流れた電流を検知する電流検
知回路と、電流検知回路により検知した電流値を短絡判
定のためのしきい値と比較する比較回路と、比較回路に
よる比較の結果、電流値がしきい値より大きい場合に信
号を発生し保持する保持回路と、保持回路に保持されて
いる信号に基づいて短絡報知信号を出力する出力回路と
を有することを特徴とするＬＥＤ表示灯の故障診断回
路。 - 【請求項３】ＬＥＤ表示部と、パルス発生回路と、パル
ス発生回路で発生したパルスに基づいてＬＥＤ表示部に
パルス状の電流を流して、流れた電流を検知する電流検
知回路と、電流検知回路により検知した電流値を断線判
定のための第１のしきい値と比較する第１の比較回路
と、電流検知回路により検知した電流値を短絡判定のた
めの第２のしきい値と比較する第２の比較回路と、第
１、第２の比較回路による比較の結果、電流値が断線判
定のための第１のしきい値より大きく、短絡判定のため
の第２のしきい値より小さい場合に、信号を発生し保持
する保持回路と、保持回路に保持されている信号に基づ
いて正常報知信号を出力する出力回路とを有することを
特徴とするＬＥＤ表示灯の故障診断回路。 - 【請求項４】パルス発生回路は、繰り返しパルスを発生
するものであリ、保持回路は、パルス繰り返し周期中、
信号を保持するものである請求項１、請求項２又は請求
項３記載のＬＥＤ表示灯の故障診断回路。 - 【請求項５】ＬＥＤ表示部に流されるパルス状の電流の
時間幅は、ＬＥＤの発光を目で感知できない程度の短い
時間に設定されている請求項１から請求項４までのいず
れかに記載のＬＥＤ表示灯の故障診断回路。
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