JP2003244859A - 電気二重層キャパシタ充電方法 - Google Patents
電気二重層キャパシタ充電方法Info
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Abstract
タを効率よく充電制御する。 【解決手段】 直列接続した電気二重層キャパシタと並
列に充電バランス回路を接続してなるキャパシタモジュ
ールと、充電装置とを接続して構成され、上記充電バラ
ンス回路が端子電圧検出器と比較器とパワーNPNトラ
ンジスタと上限電圧設定器とシャントレギュレータと抵
抗とを接続して構成され、各々の端子電圧を検出して満
充電時にすべての充電電圧が一致するように充電電流を
制御することで、各キャパシタ容量の最大限を利用可能
とし、かつ個々の容量ばらつきにより消費されるエネル
ギーを最小に抑える。
Description
キャパシタ(以下、キャパシタと略記。)を直列に接続
したキャパシタモジュールの充電装置に関するものであ
る。
電解コンデンサ等と比べて飛躍的に高い容量を持ち、急
速充電・大電流放電が可能でサイクル寿命が長いことか
ら、鉛蓄電池の代替装置として用いられる他、電気自動
車や燃料電池自動車の補助電源としても使用が検討され
ている。さらに、複数のキャパシタを直並列に接続し
て、大容量のキャパシタモジュールを構成することで、
太陽光発電などの電力貯蔵装置としても期待されてい
る。
は、電解液の分解電圧に依存し、約2.3〜2.5Vと
低いため、蓄電装置として使用する場合は、一部を除い
て複数のキャパシタを直列接続して定格電圧を高くし、
モジュールとして使用されるのが一般的である(さら
に、大容量化が必要な場合は、これら複数のモジュール
を並列接続して使用される)。しかしながら、これら直
列に接続されたモジュールを充放電する場合、各キャパ
シタの静電容量や漏れ電流ばらつきによって、端子電圧
にばらつきを生じ、キャパシタ電圧が定格電圧を超えて
しまうことによって、特性劣化するキャパシタが生じて
しまう。
きを考慮した上で、複数のキャパシタを直列接続したモ
ジュールを充放電させる場合には、キャパシタ電圧が定
格電圧を超えないように定格電圧より低い充電電圧に設
定して使用しなければならない。しかし、電気二重層キ
ャパシタに蓄積できるエネルギーは、W=CV2/2の
関係に基づくため、定格電圧よりも端子電圧を低くする
と、電圧の二乗で充電エネルギーが低くなってしまう。
たとえば、定格電圧2.5Vに対して2.0Vを満充電
とする場合は、充電可能なエネルギーの64%しか充電
ができない。
61452号公報には、直列に接続された電気二重層キ
ャパシタの各キャパシタ端子電圧を検出し、端子電圧が
所定値になったことを判別してキャパシタの充電を制限
する並列モニタ回路が開示されている。図13は、上記
公報に記載されているキャパシタ2個を直列接続した場
合の充電制御回路の一例である。キャパシタC1、C2
には、各々並列にシャントレギュレータIC1、IC1
1、トランジスタQ1、Q11、抵抗R1〜4、R11
〜14からなる並列モニタ回路が接続され、充電電源I
1から充電が行われる。キャパシタC1、C2のいずれ
かが満充電に達した時、並列モニタ回路により電流がバ
イパスされて、キャパシタ端子電圧が所定値を超えない
ように制限される。しかしながら、この方法では、直列
に接続された個々のキャパシタに大きな静電容量ばらつ
き、あるいは初期充電状態のばらつきがあると、最初の
キャパシタが定格電圧に達して並列モニタが作動してか
ら、その他全てのキャパシタが定格電圧に充電されるま
でに比較的長時間を要する。しかも並列モニタで消費さ
れる電力は、端子電圧×バイパス電流で表される大きな
発熱量であるため、それに見合った回路素子や放熱機構
を備える必要が生じるという問題があった。
電源の用途においては、複数のキャパシタを直列接続し
たモジュールに求められる充電電流を100A程度に大
電流化する必要が生じている。しかし、モジュールのう
ち、先に定格電圧に達したキャパシタの並列モニタが充
電電流をバイパスした場合、バイパス電流は充電電流そ
のものとなる。充電電流100Aの場合、並列モニタ1
個あたりで消費される電力は、キャパシタの定格電圧を
2.5Vとすると、2.5V×100A=250Wとい
う極端に大きなものとなってしまう。従って、これら充
電電流を100%バイパスできる電力容量と電流定格を
もった電子部品とこれを一定温度以内に保つ放熱機構が
必要となり、並列モニタの大容量化は避けられなかっ
た。
は、複数のキャパシタを直列接続したモジュールの端子
電圧、および個々のキャパシタ端子電圧を監視して所定
の電圧で充電電流を減少させる充電方法が開示されてい
る。この方法を用いた場合には、並列モニタ回路動作時
に充電電流を減じて消費電力を減らすことで、並列モニ
タで消費される電力は低減できるものの、満充電以前に
充電電流を減少させてしまうので、充電時間が長くかか
るという問題があった。
ったため、直列に接続された複数のキャパシタを充放電
する際に、各キャパシタに並列に接続した充電電流バイ
パス用モニタで消費される電力を最小にし、トランジス
タ等の回路素子と放熱機構を小型化した充電装置と、よ
り充電時間の短い充電方法が要求されていた。
解決するものであって、直列に接続された複数のキャパ
シタを充放電する際に、各キャパシタの特性ばらつきを
考慮した上で満充電で端子電圧が一致するようなキャパ
シタ許容電圧範囲を設定し、この範囲を超えないように
各キャパシタの充電電流を制御することで、各キャパシ
タに並列に接続した充電電流バイパス用トランジスタで
消費される電力を最小にし、トランジスタ等の回路素子
と放熱機構を小型化した充電装置と、より充電時間の短
い充電方法を提供することにある。
シタと並列に充電バランス回路を接続してなるキャパシ
タモジュールと、充電装置とを接続して構成される電気
二重層キャパシタ充電装置において、電気二重層キャパ
シタの平均電圧と各キャパシタの充電設定電圧と各キャ
パシタの静電容量ばらつき、または静電容量ばらつきと
漏れ電流ばらつきの許容差から、充電進行時の各平均電
圧におけるキャパシタ電圧許容範囲を設定する基準設定
手段と、各キャパシタ電圧値を上記キャパシタ電圧許容
範囲と比較してこれを超える場合にキャパシタに並列接
続した充電バランス回路を導通させて充電電流を制限す
る充電制御手段とを用いることを特徴とする電気二重層
キャパシタの充電方法である。
容量と、各キャパシタに容量ばらつきがないと仮定した
際の合成容量との差を求め、その差分により抵抗調整を
行い、上記キャパシタの平均電圧を補正することを特徴
とする電気二重層キャパシタの充電方法である。
容量と、各キャパシタに容量ばらつきがないと仮定した
際の平均容量との差を求め、上記キャパシタの平均電圧
を補正することを特徴とする電気二重層キャパシタの充
電方法である。
検出器と最大電圧検出器とを有し、各々、全キャパシタ
の最小電圧と最大電圧を検出して、演算器によりその平
均値を求め、これをキャパシタの平均電圧とすることを
特徴とする電気二重層キャパシタの充電方法である。
タと並列に充電バランス回路を接続したキャパシタモジ
ュールと、充電装置とを接続して構成される電気二重層
キャパシタ充電装置において、全キャパシタの最小電圧
を検出してこれを下限基準値とし、該下限基準値に静電
容量ばらつきおよび漏れ電流ばらつきの許容差によって
設定される電圧ばらつきを加算する上限電圧設定器によ
りキャパシタ電圧許容範囲を設定する基準設定手段と、
各キャパシタ電圧値と上記キャパシタ電圧許容範囲とを
比較器により比較し、キャパシタ電圧値が高い場合に、
キャパシタと並列接続した充電バランス回路を導通させ
て充電電流を制限する充電制御手段とを有することを特
徴とする電気二重層キャパシタの充電方法である。
において、充電進行時にキャパシタ平均電圧がキャパシ
タ充電設定電圧に近づくにつれて、キャパシタ電圧許容
範囲が0に収束することを特徴とする電気二重層キャパ
シタの充電方法である。
置において、キャパシタモジュールの充電設定電圧より
低い電圧値に充電変化点を設け、キャパシタモジュール
電圧が充電変化点を超えた時点で定電流充電から定電圧
充電に移行する充電制御方式を取ることを特徴とする電
気二重層キャパシタ充電方法である。
置において、充電進行時におけるキャパシタ電圧許容範
囲を設定する基準設定手段と、各キャパシタ電圧値を上
記キャパシタ電圧許容範囲と比較してこれを超える場合
に充電電流を制限する充電制御手段をマイクロプロセッ
サによるソフトウエア制御で行うことを特徴とする電気
二重層キャパシタ充電方法である。
を、図1のように、直列接続した電気二重層キャパシタ
と並列に充電バランス回路を接続したキャパシタモジュ
ールと、電流検出器と、充電制御回路とを充電装置に接
続して構成する。上記充電バランス回路は図2、図7の
ように、端子電圧検出器と比較器とパワーNPNトラン
ジスタと上限電圧設定器とシャントレギュレータと抵抗
とを接続して構成される。ここで、図8、図9のよう
に、上記充電バランス回路の端子電圧検出器と上限電圧
設定器との間に最大電圧検出器および/または最小電圧
検出器と、演算器および/または乗算器とで構成される
回路を接続してもよい。そして、上記充電制御回路は図
10のように、端子電圧検出器と充電電流検出器と充電
電流制御器と満充電検出器とを接続して構成される。上
記電気二重層キャパシタ充電装置により、電気二重層キ
ャパシタの平均電圧と各キャパシタの充電設定電圧と各
キャパシタの静電容量ばらつき、または漏れ電流ばらつ
きの許容差から、充電進行時の各平均電圧におけるキャ
パシタ電圧許容範囲を設定する基準設定手段と、各キャ
パシタ電圧値を上記キャパシタ電圧許容範囲と比較して
これを超える場合にキャパシタに並列接続した電流バラ
ンス回路を導通させて充電電流を制限する充電制御手段
とを用いて電気二重層キャパシタを充電する。また、上
記電気二重層キャパシタの合成容量と、各キャパシタセ
ルに容量ばらつきがないと仮定した際の合成容量との差
を求め、その差分により上記キャパシタの平均電圧を補
正する。さらに、上記の電気二重層キャパシタの平均容
量と、各キャパシタに容量ばらつきがないと仮定した際
の平均容量との差を求め、上記コンデンサの平均電圧を
補正する。
参照して説明する。本発明による電気二重層キャパシタ
充電装置の一実施例を図1に示す。図1において、キャ
パシタモジュール3は、直列に接続された複数のキャパ
シタ1とそれに並列接続された充電バランス回路2とか
らなる。充電装置6は、商用電源とインバータによる電
圧変換手段を組み合わせたもの、あるいは太陽電池等の
直流電源を用いてキャパシタモジュール3に電力を供給
し、充電制御回路4でキャパシタモジュール3の端子電
圧と充電電流を検出して充電制御を行う。
ャパシタモジュールの一例を示すもので、直列接続され
たキャパシタC1、C2とそれに並列接続された充電バ
ランス回路2からなる。上限電圧設定器7に入力される
電圧のうち、A点電圧は、例えば抵抗R1=11kΩ、
抵抗R2=9kΩと設定することで、キャパシタ平均電
圧=キャパシタモジュール電圧/2より0.45×(キ
ャパシタモジュール電圧)=0.9×(キャパシタ平均
電圧Vave)を得ることができる。B点電圧は、例えば
制御用のIC1にシャントレギュレータμPC1944
(NEC製)を使用してD点電圧を1.25Vに制御
し、R5=10kΩ、R6=2.5kΩとしてR5、R
6の抵抗分圧で0.25Vを得ることができる。A、B
点電圧は、上限電圧設定器7で加算し上限電圧0.9×
Vave+0.25として出力され、比較器9にて各キャ
パシタ端子電圧と比較して、キャパシタ端子電圧が上限
曲線電圧よりも高いキャパシタにおいてはパワーNPN
トランジスタ10を導通状態にして充電電流を制限し、
キャパシタ端子電圧が上限電圧を超えない場合には、充
電電流を制限することなく充電を進める。なお、キャパ
シタC2の端子電圧は上限電圧設定器7と電圧基準が同
じであるため、キャパシタ端子電圧検出器は必要ない。
いて各キャパシタの充電設定電圧を2.5Vとしたとき
の充放電サイクル時におけるキャパシタC1、C2の端
子電圧を示したものである。今、静電容量ばらつきによ
る許容差を±10%とし、キャパシタC1がC2より2
0%容量が小さい場合を考える。キャパシタC1、C2
がともに満充電の2.5Vから放電が開始されたとき、
C1端子電圧は、C2よりも20%早いスピードで端子
電圧が低下する。放電がある一定時間進んだ後に充電に
切り変わった場合、C1端子電圧は、C2よりも20%
早いスピードで端子電圧が上昇するため、最終的に放電
深度と充電スピードが相殺して再び満充電で一致する。
このように、満充電から放電が開始され、再び充電され
る場合には、キャパシタC1、C2における放電深度と
充電スピードの効果が相殺されるため、充電バランス回
路2による充電電流の制限は必要ない。ここで、充電進
行時における各キャパシタの端子電圧ばらつきが、放電
深度と充電スピードの関係で満充電時に相殺される範囲
をセル電圧許容範囲とする。
囲は、キャパシタの平均電圧と充電設定電圧と静電容量
ばらつき許容差から設定する。キャパシタC1、C2の
端子電圧を満充電で一致させるには、平均電圧Vaveに
おいて、充電設定電圧Vtarと平均電圧Vaveとの電圧差
(Vtar−Vave)に対して静電容量ばらつきΔC0によ
る充電スピード差を考慮して、(Vtar−Vave)×ΔC
0の範囲内にキャパシタC1、C2の端子電圧が入るよ
うに制御をする必要がある。キャパシタC1、C2を充
電設定電圧Vtarで一致させるために平均電圧Vaveにお
いて許されるキャパシタ電圧許容範囲ΔVcは次の
(1)式で計算される。
5V、静電容量ばらつきΔC0を±10%としてこれ
を、(1)式に代入すると、
電圧Vhとして表すと次式となる。
る。
電圧があった場合、充電電流を増加させることは不可能
であるから、充電バランス回路2で充電電流を制限する
ことなく充電を続ける。逆に上限電圧Vhを上回るキャ
パシタ端子電圧があった場合、充電バランス回路2で該
当キャパシタの充電電流を制限して、電圧許容範囲内に
入る充電電流で充電を進めることとなる。このように、
放電深度差と充電スピード差の相殺効果が得られるの
は、2回目以降の充放電に相当する場合である。
ける初回充電時のキャパシタC1、C2端子電圧を示し
たものである。初回充電は、キャパシタC1、C2が共
に0ボルトから始まる。キャパシタC1の端子電圧が
1.25Vになるまでは、先に設定した電圧許容範囲内
にキャパシタC1、C2の端子電圧が入るため、充電バ
ランス回路2による充電電流の制限は行われない。しか
し、キャパシタC1が1.25Vを超えると許容範囲を
超えるため、キャパシタC1のみ充電バランス回路2に
より充電電流を制限し、充電スピードを落として充電す
る。キャパシタC1の充電電流は、キャパシタC2と充
電スピードを一致させるための充電電流制限分(20
%)とキャパシタC1が1.25Vに充電されるまでに
開いたキャパシタC1、C2の電圧差分(0.25V)
の埋め合わせ分(13%)の合計33%の充電電流を制
限して充電する。従って、キャパシタC1が1.25V
を超えてからは、キャパシタC1のみ充電電流を33%
制限して充電を続け、キャパシタC2は充電電流を制限
することなく充電することで、2.5Vの充電設定電圧
でキャパシタC1、C2の端子電圧を一致させることが
できる。このように、初回充電時や長期放置による自然
放電のために放電深度と充電スピードに相殺関係が得ら
れない場合は、充電進行時にキャパシタC1、C2の端
子電圧がキャパシタ電圧許容範囲を超えてしまうため、
充電バランス回路2により充電電流を制限して充電を進
めることとなる。
ャパシタ電圧が充電設定電圧に達した時点で充電電流が
制限される充電方法と、本発明によるキャパシタ電圧が
キャパシタ電圧許容範囲を超えた時点で充電電流が制限
される充電方法とを初回充電時で比較してみる。静電容
量ばらつきによる許容差を±10%とし、キャパシタC
1がC2より20%容量が小さいと仮定した場合を考え
る。図13の充電制限回路では、キャパシタC1が2.
5Vに達した際、キャパシタC2は2.0Vでしかない
ため、キャパシタC1はすべての充電電流を並列モニタ
側にバイパスして、キャパシタC2が2.5Vに達する
までひたすら待つこととなる。この時、キャパシタC1
が充電設定電圧に達し、その後全ての充電電流をバイパ
スし続ける時間は、全充電時間の20%にも達する。一
方、図2の充電制御回路では、キャパシタC1が1.2
5Vから2.5Vに達するまでの時間(全充電時間の6
0%)において、充電電流の33%をパワーNPNトラ
ンジスタ10でバイパスすることによってキャパシタC
1、C2の端子電圧を満充電で一致させることができ
る。従って、図2の充電制御回路では、トランジスタ1
0に電流容量の小さいものを選定することができ、かつ
充電バランス回路2の消費電力(バイパス電流×キャパ
シタ端子電圧)を低減できるため放熱装置の小型化が可
能となる。
ャパシタ電圧許容範囲(1)式は、各キャパシタの静電
容量ばらつき許容差のみを考慮したものである。一般に
キャパシタの漏れ電流ばらつきは静電容量ばらつきと比
較して小さくなるが、各キャパシタの漏れ電流ばらつき
許容差ΔLを(1)式に併せて考慮した場合、キャパシ
タ全体の許容差ばらつきを(ΔC+ΔL)として(1)
式のΔC0と置き換えると、キャパシタ電圧許容範囲は
(5)式となる。
ばらつきを併せて考慮する場合は、それぞれの許容差ば
らつきを足し合わせて(5)式に代入すればよく、
(3)式、(4)式に相当するキャパシタ電圧許容範囲
の上・下限電圧を簡単に導き出すことができる。
合のキャパシタモジュールについて考える。事例を単純
化するために、以下の説明は、静電容量ばらつきのみが
生じたものとして考える。静電容量ばらつきと漏れ電流
ばらつきを併せて考慮する場合は、(5)式と同様に、
それぞれのばらつきを足し合わせて、キャパシタ電圧許
容範囲を設定すればよい。キャパシタ5個の静電容量ば
らつきが互いに打ち消し合い、キャパシタの合成容量ば
らつきが0となる場合には、平均電圧が各キャパシタの
充放電曲線の中間に位置するため、図2のキャパシタ2
個を直列にしたキャパシタモジュールと同様のキャパシ
タ電圧許容範囲を設定できる。しかし、静電容量がプラ
ス側、あるいはマイナス側にかたよって、キャパシタ平
均容量がばらついた場合には、図2に示した上限電圧に
よる充電電流の制御が効果的に行えない場合が出てく
る。今、静電容量のかたよりが大きい例として、5個の
キャパシタのうち、+10%のキャパシタが1個、−1
0%のキャパシタが4個ある場合を考えてみる。図5は
−10%のキャパシタC1(4個)と+10%のキャパ
シタC2(1個)による初回充電時のキャパシタ端子電
圧を表す。平均電圧がキャパシタC1側にかたよるた
め、(3)式で示すキャパシタ電圧許容範囲の上限電圧
もC1側にかたよってしまう。キャパシタC1電圧がV
1のとき、キャパシタC2電圧は0.8×V1で求めら
れる。このとき、キャパシタ平均電圧Vaveは、(6)
式で求められる。
図5において上限曲線式を越えるキャパシタ電圧V1を
求めると、V1=1.84Vとなり、図2の場合の1.
25Vと比較して約0.6V高くなってしまう。従っ
て、キャパシタC1の端子電圧が1.84Vから2.5
Vに達するまでの間、キャパシタC1の充電電流は、キ
ャパシタC2と充電スピードを一致させるための充電電
流制限分(20%)とキャパシタC1が1.84Vに充
電されるまでに開いたキャパシタC1、C2の電圧差分
(0.37V)の埋め合わせ分(29%)の合計49%
の充電電流を制限して充電を進めることとなる。2回目
以降の充放電の際にも充電電流の制限が効果的に行えな
い状況が出てくる。図6においてキャパシタC1、C2
が満充電の2.5Vから放電された際、C2は放電曲線
aとなるはずであるが、平均電圧がキャパシタC1側に
かたよるため、C2が上限電圧を超えてしまい、キャパ
シタC2は放電の際に4%の電流を充電バランス回路側
にバイパスして、放電曲線bで放電することとなる。ま
た、2回目以降の充電の際にも、先の放電時の4%バイ
パス電流によって、キャパシタC1、C2の放電深度と
充電スピードの関係がアンバランスとなり、交点dでキ
ャパシタC1、C2の端子電圧が一致してしまうため、
交点dから充電設定電圧2.5Vまで、キャパシタC1
の充電電流を20%制限して充電を進める必要がある。
静電容量のかたよりが大きいもう一つの例として、5個
のキャパシタのうち、+10%のキャパシタが4個、−
10%のキャパシタが1個ある場合を考えてみる。図に
よる説明は省略するが、この場合は平均電圧がC2側に
かたよるため、初回充電時にキャパシタC1が上限電圧
を超える電圧は1.25Vよりも充分小さく、充電があ
まり進んでいない時期から緩やかにキャパシタC1側の
充電電流に制限をかけることができる。また、2回目以
降の充放電の際にも上限電圧を超えるキャパシタ電圧は
なく、充電電流を制限する必要がない。
モジュールの例を図7に示す。上限電圧設定器7に入力
される電圧のうち、A点電圧は、例えば抵抗R1=41
kΩ、抵抗R2=9kΩと設定することで、キャパシタ
平均電圧Vave=キャパシタモジュール電圧/5より、
0.18×(キャパシタモジュール電圧)=0.9×
(キャパシタ平均電圧Vave)を得ることができる。B
点電圧は、例えばIC1にシャントレギュレータμPC
1944(NEC製)を使用してD点電圧を1.25V
に制御し、R5=10kΩ、R6=2.5kΩとしてR
5、6の抵抗分圧で0.25Vを得ることができる。
A、B点電圧は、上限電圧設定器7で加算されて上限曲
線電圧0.9×Vave+0.25として出力され、比較
器9にて各キャパシタ端子電圧と比較して、キャパシタ
端子電圧が上限曲線電圧よりも高いキャパシタにおいて
はパワーNPNトランジスタ10を導通状態にして充電
電流を制限し、キャパシタ端子電圧が上限電圧を超えな
い場合には、充電電流を制限することなく充電を進め
る。
ように、静電容量ばらつきによって、キャパシタの平均
電圧にかたよりが見られる場合は、図5、6における上
限電圧を補正する必要がある。例えば、キャパシタモジ
ュールの合成容量を測定し、容量ばらつきがないと仮定
した際の合成容量と比較してその差を求め、キャパシタ
平均電圧を合成容量の差分を用いて補正することが可能
である。表1は、図5におけるキャパシタ5個が直列接
続された場合について、各キャパシタの容量ばらつきを
+10%、あるいは−10%と仮定した場合の容量ばら
つきとキャパシタ平均電圧のかたより、キャパシタ合成
容量ばらつきの関係を示したものである。
きの符号を反転したものは、キャパシタ平均電圧ばらつ
きとほぼ等しいことがわかる。従って、キャパシタモジ
ュールの合成容量を測定してキャパシタ合成容量ばらつ
きを求め、これをキャパシタ平均電圧のかたよりとして
図7のA点電圧におけるVaveを補正することで、図
5、6の充放電特性中の平均電圧曲線をキャパシタC
1、C2の充放電曲線の中間付近に置くことができる。
例えば、表1における−10%のC1(4個)と+10
%のC2(1個)を用いた場合、表1から平均電圧かた
より+6%を求め、図7のように抵抗R2に可変抵抗を
用いてR2の抵抗調整を行い、A点電圧0.9×Vave
を6%低下させる補正を行うことで、図5、6の平均電
圧曲線を0.6%の誤差で補正することができる。
は、キャパシタ個々の静電容量を測定し平均容量を計算
して求め、容量ばらつきがない場合の平均容量と比較し
て、その差分をもとに図7におけるR2の抵抗調整を行
い、A点電圧0.9×Vaveの補正を行うことで、図
5、6の平均電圧をC1、C2の充放電曲線の中間点に
プロットすることができる。
として、各キャパシタ電圧のうち最小端子電圧と最大端
子電圧を求めてこの平均を平均電圧Vaveとする方法に
ついて説明する。図8における各キャパシタ電圧のう
ち、端子電圧検出器8で検出した各キャパシタ電圧につ
いて、最小電圧検出器11と最大電圧検出器12で最小
・最大端子電圧を求め、演算器13で(最大電圧値+最
小電圧値)/2を演算する。続いて、乗算器14で演算
器13の出力を0.9倍することで、A点電圧(0.9
×Vave)が得られる。乗算器14で得られたA点電圧
は、上限電圧設定器7でB点電圧と足し合わされて、上
限曲線電圧0.9×Vave+0.25として出力され、
各キャパシタ端子電圧と比較するのに用いられる。以降
は、図7の例と同様であるので、説明は省略する。図8
におけるVaveは、全てのキャパシタ電圧の平均値では
なく、最大電圧値と最小電圧値の平均であるが、静電容
量ばらつきや漏れ電流ばらつきによる電圧のかたよりの
影響を受けることなく、本来必要としている各キャパシ
タの充放電曲線の中間点に平均電圧曲線をプロットする
ことができる。
方法として、各キャパシタ電圧のうち最小電圧を検出し
てこれを下限基準値とし、この値に各キャパシタの静電
容量ばらつき、漏れ電流ばらつき許容差によって設定さ
れる電圧ばらつきを加算してキャパシタ電圧許容範囲を
設定する方法について説明する。先に得られた上限・下
限電圧の(3)式、(4)式についてVaveを消去する
と、次の上限電圧を得ることができる。
代入して上限電圧の値を得る。具体的に図9の回路図で
説明する。図9における各キャパシタ電圧のうち、端子
電圧検出器8で検出した各キャパシタ電圧について、最
小電圧検出器11において最小端子電圧を求め、乗算器
14で演算器13の出力を0.82倍することで、A点
電圧(0.82×Vl)が得られる。乗算器14から得
られたA点電圧は、上限電圧設定器7でB点電圧に加算
されて、上限電圧0.82×Vl+0.45として出力
され、各端子電圧と比較するのに用いられる。以降は、
図7、8の例と同様であるので、説明は省略する。この
ように、図9の回路図に示す方法では、最小電圧値をも
とに静電容量ばらつき、漏れ電流ばらつき許容差を加算
しているため、静電容量ばらつきや漏れ電流ばらつきに
よる電圧のかたよりの影響を受けることなく、キャパシ
タ電圧許容範囲を設定することができる。
9の充電バランス回路において、比較器にパワーNPN
トランジスタを接続して使用したが、これ以外にパワー
PNPトランジスタ、IGBT、FET等も使用するこ
とができる。
いて、キャパシタモジュール全体の充電設定電圧より低
い電圧値に充電変化点を設け、キャパシタモジュール電
圧が充電変化点を超えた時点で定電流充電から定電圧充
電に移行する充電制御方式を取ることで、より効果的な
充電制御を行うことができる。図10において、電気二
重層キャパシタ充電装置は、キャパシタモジュール3と
充電制御回路4と充電装置6を接続して構成される。キ
ャパシタモジュール3は、直列に接続された複数のキャ
パシタ1とそれに並列接続された充電バランス回路2か
らなる。また、充電装置6は、図2と同様に商用電源と
インバータによる電圧変換手段を組み合わせたもの、あ
るいは太陽電池等の直流電源を用いることができる。
から定電圧充電への切り替えを行う。図10のキャパシ
タモジュール3が、定格2.5Vのキャパシタ5個を直
列接続して構成されていた場合、キャパシタモジュール
の充電設定電圧は12.5Vとなり、定電流充電から定
電圧充電への切り替えを行う充電変化点電圧を12V付
近に設定しておく。端子電圧検出器15は、キャパシタ
モジュール3の端子電圧を充電変化点電圧12Vと比較
してそれを超える場合に、端子電圧と12Vとの差を比
較・差動増幅器19で増幅し、トランジスタ20とフォ
トカプラ21を介して抵抗R7の両端に電圧を出力す
る。また、充電電流検出器16は、キャパシタモジュー
ル3の充電電流を抵抗R8の両端電圧として取り出し、
差動増幅器22で増幅し、トランジスタ23とフォトカ
プラ24を介して抵抗R7の両端に電圧を出力する。よ
って抵抗R7の両端には、キャパシタモジュール端子電
圧と充電変化点電圧12Vの差に比例した増幅出力、お
よび充電電流に比例した増幅出力を加算した電圧出力が
得られることとなる。また、充電電流制御器17では、
充電電流値を電圧換算して設定したVref電圧と抵抗R
7の両端電圧が常に等しくなるように、駆動トランジス
タ26をフィードバック制御して、充電装置6からキャ
パシタモジュール3への充電を行っている。
Vよりも低い場合、抵抗R7への電圧出力は充電電流検
出器16からの出力のみとなり、端子電圧検出器15に
よる出力はない。従って、キャパシタモジュール3は、
電圧Vrefによって設定される充電電流値で定電流充電
されることとなる。一方、キャパシタモジュール3の端
子電圧が12Vを超えると、端子電圧検出器15で端子
電圧と12Vとの差を増幅したものが、抵抗R7に電圧
出力される。端子電圧検出器15と充電電流検出器16
による抵抗R7への出力はVref一定であるため、端子
電圧検出器15により出力が増加した分だけ充電電流検
出器16の出力が減少することとなる。
充電した際の充電電圧−充電電流特性を図11に示す。
12Vから充電電流が緩やかに減少し、12.5Vの充
電電流0.5Aまで低下させて充電を行うこととなる。
このときの充電電流0.5Aは、各キャパシタ内部の充
電密度を均等化する補充電流に相当する。そしてキャパ
シタモジュールの端子電圧が12.5Vを超えたことを
満充電検出器18で検出し、充電装置6による充電を停
止する。
キャパシタモジュールの充電変化点電圧12Vでは、5
つのキャパシタ全てが2.4V±10mVの誤差ばらつ
き内に入る状態にあるため、充電電流を減少させてもあ
る特定のキャパシタが満充電に達するのが遅くなるとい
うことはない。また、各キャパシタが満充電付近の2.
5Vに達したとしても、充電密度を均等化する補充電を
一定時間行う必要があり、図10に示す充電装置で充電
を行うことにより定電流充電から定電圧充電への効率よ
い切り替えを行うことができる。
いて、充電時におけるキャパシタ電圧許容範囲の設定
と、各キャパシタ電圧値をキャパシタ電圧許容範囲と比
較してこれを超える場合に充電電流を制限する充電制御
をマイクロプロセッサによるソフトウエア制御で行った
例を図12に示す。図12におけるキャパシタモジュー
ルは、キャパシタ5個を直列接続している。直列接続さ
れたキャパシタの各接続点電位をA−Dコンバータ31
で検出してCPUに伝達し、CPUで各端子電圧を演算
して求める。EEPROM30には、充電時の各平均電
圧におけるキャパシタ電圧許容範囲を設定する基準設定
手段と、各キャパシタ電圧値を上限電圧値と比較してこ
れを超える場合に充電電流を制限する信号を出力するプ
ログラムがあらかじめ書き込まれている。そして、A−
Dコンバータ31から入力された各端子電圧とEEPR
OM30に書き込まれた制御プログラムをもとに、CP
U29において上限設定電圧の演算と各キャパシタ端子
電圧との比較を行い、各端子電圧が上限設定電圧を超え
る場合は、D−Aコンバータ32を通して各キャパシタ
に並列に接続したパワーNPNトランジスタ10を導通
制御し、リアルタイムで各キャパシタの充電制御を行う
ことで、充電設定電圧ですべてのキャパシタを満充電に
一致させる。この際、EEPROM30に記述されてい
る上限設定電圧式は(0.9×Vave+0.25)とし
て、上限設定電圧Vaveを直列接続したキャパシタ電圧
から求めてもよいし、全キャパシタの最大電圧と最小電
圧を検出してその平均値を入力してもよい。また、全キ
ャパシタの最小電圧Vlで記述された(7)式の上限設
定電圧式ΔVh=(0.82×Vl+0.45)を用い
てもよい。さらに、マイクロプロセッサ28に接続され
たキャパシタの各キャパシタ容量を測定して、平均容量
ばらつきをもとに平均電圧を補正した上で、EEPRO
M30のプログラム書き込みポート33を用いて、制御
プログラムを書き込むこともできる。
の電気二重層キャパシタを直列接続したキャパシタモジ
ュールにおいて、各々のキャパシタ端子電圧を検出して
満充電にすべてのキャパシタ電圧が一致するようなキャ
パシタ電圧許容範囲を設定して充電制御を行うことで、
キャパシタに並列接続した充電電流制御用トランジスタ
における電力消費を低減し、放熱装置の小型化が可能と
なる。また、充電進行時において、最小電圧キャパシタ
は充電電流を制限することなく充電を進め、それ以外の
キャパシタについて充電電流を制限することで、キャパ
シタモジュール全体を見たときに充電スピードを落とす
ことなく、最短時間で全てのキャパシタを満充電に達す
ることができる。また、キャパシタモジュールの充電設
定電圧より低い電圧値に充電変化点を設けて、キャパシ
タモジュール電圧が充電変化点を超えた時点で定電流充
電から定電圧充電に移行する充電制御方式を取ること
で、充電設定電圧を越えて充電が進行することを抑制
し、かつ満充電付近で補充電を行うことで、各キャパシ
タ内部の充電密度を均等化することができる。また、直
列に接続したキャパシタに接続した充電バランス回路に
おいて、キャパシタの平均電圧をもとにキャパシタ電圧
許容範囲を設定する手段と各キャパシタ電圧値をキャパ
シタ電圧許容範囲と比較して充電電流を制限する信号出
力をマイクロプロセッサによるソフトウエア制御で行う
ことで、充電バランス回路を小型化することが可能とな
る。
電装置である。
ャパシタモジュールの実施例である。
層キャパシタC1、C2の端子電圧の経時変化である。
時のキャパシタC1、C2の端子電圧である。
ュールにおける初回充電時のキャパシタC1、C2の端
子電圧である。
けるC1、C2の端子電圧である。
ジュールの他の実施例である。
ジュールの他の実施例である。
ジュールの他の実施例である。
充電装置の充電制御回路の要部を記述したものである。
るキャパシタモジュールの充電電圧−充電電流特性を記
述したものである。
ジュールの他の実施例である。
合の従来例である。
Claims (8)
- 【請求項1】 直列接続した電気二重層キャパシタと並
列に充電バランス回路を接続してなるキャパシタモジュ
ールと、充電装置とを接続して構成される電気二重層キ
ャパシタ充電装置において、 電気二重層キャパシタの平均電圧と各キャパシタの充電
設定電圧と各キャパシタの静電容量ばらつき、または静
電容量ばらつきと漏れ電流ばらつきの許容差から、充電
進行時の各平均電圧におけるキャパシタ電圧許容範囲を
設定する基準設定手段と、各キャパシタ電圧値を上記キ
ャパシタ電圧許容範囲と比較してこれを超える場合にキ
ャパシタに並列接続した充電バランス回路を導通させて
充電電流を制限する充電制御手段とを用いることを特徴
とする電気二重層キャパシタの充電方法。 - 【請求項2】 上記電気二重層キャパシタの合成容量
と、各キャパシタに容量ばらつきがないと仮定した際の
合成容量との差を求め、その差分により抵抗調整を行
い、上記キャパシタの平均電圧を補正することを特徴と
する請求項1記載の電気二重層キャパシタの充電方法。 - 【請求項3】 上記の電気二重層キャパシタの平均容量
と、各キャパシタに容量ばらつきがないと仮定した際の
平均容量との差を求め、上記キャパシタの平均電圧を補
正することを特徴とする請求項1記載の電気二重層キャ
パシタの充電方法。 - 【請求項4】 上記充電バランス回路が最小電圧検出器
と最大電圧検出器とを有し、各々、全キャパシタの最小
電圧と最大電圧を検出して、演算器によりその平均値を
求め、これをキャパシタの平均電圧とすることを特徴と
する請求項1記載の電気二重層キャパシタの充電方法。 - 【請求項5】 直列接続した電気二重層キャパシタと並
列に充電バランス回路を接続したキャパシタモジュール
と、充電装置とを接続して構成される電気二重層キャパ
シタ充電装置において、 全キャパシタの最小電圧を検出してこれを下限基準値と
し、該下限基準値に静電容量ばらつきおよび漏れ電流ば
らつきの許容差によって設定される電圧ばらつきを加算
する上限電圧設定器によりキャパシタ電圧許容範囲を設
定する基準設定手段と、各キャパシタ電圧値と上記キャ
パシタ電圧許容範囲とを比較器により比較し、キャパシ
タ電圧値が高い場合に、キャパシタと並列接続した充電
バランス回路を導通させて充電電流を制限する充電制御
手段とを有することを特徴とする電気二重層キャパシタ
の充電方法。 - 【請求項6】 上記電気二重層キャパシタ充電装置にお
いて、充電進行時にキャパシタ平均電圧がキャパシタ充
電設定電圧に近づくにつれて、キャパシタ電圧許容範囲
が0に収束することを特徴とする請求項1〜5記載の電
気二重層キャパシタの充電方法。 - 【請求項7】 上記電気二重層キャパシタ充電装置にお
いて、キャパシタモジュールの充電設定電圧より低い電
圧値に充電変化点を設け、キャパシタモジュール電圧が
充電変化点を超えた時点で定電流充電から定電圧充電に
移行する充電制御方式を取ることを特徴とする請求項1
〜6記載の電気二重層キャパシタ充電方法。 - 【請求項8】 上記電気二重層キャパシタ充電装置にお
いて、充電進行時におけるキャパシタ電圧許容範囲を設
定する基準設定手段と、各キャパシタ電圧値を上記キャ
パシタ電圧許容範囲と比較してこれを超える場合に充電
電流を制限する充電制御手段をマイクロプロセッサによ
るソフトウエア制御で行うことを特徴とする請求項1〜
7記載の電気二重層キャパシタ充電方法。
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- 2002-02-19 JP JP2002041211A patent/JP3839734B2/ja not_active Expired - Fee Related
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