JP2003243078A - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JP2003243078A
JP2003243078A JP2002038683A JP2002038683A JP2003243078A JP 2003243078 A JP2003243078 A JP 2003243078A JP 2002038683 A JP2002038683 A JP 2002038683A JP 2002038683 A JP2002038683 A JP 2002038683A JP 2003243078 A JP2003243078 A JP 2003243078A
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    • H01R43/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining, or repairing of line connectors or current collectors or for joining electric conductors
    • H01R43/20Apparatus or processes specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining, or repairing of line connectors or current collectors or for joining electric conductors for assembling or disassembling contact members with insulating base, case or sleeve
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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    • H01R13/42Securing in a demountable manner
    • H01R13/422Securing in resilient one-piece base or case, e.g. by friction; One-piece base or case formed with resilient locking means
    • H01R13/4223Securing in resilient one-piece base or case, e.g. by friction; One-piece base or case formed with resilient locking means comprising integral flexible contact retaining fingers

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 抜き治具の作業性向上を図る。 【解決手段】 ランス12の前端は端子金具21を抜け
止めする抜止部13となっており、抜止部13の側方に
は治具当て部14が形成され、抜き治具Jが治具当て部
14に摺接することによりランス12が端子金具21か
ら解離するように弾性撓みして抜止めを解除する。治具
当て部14の前端14Fは、抜止部13の前端13Fよ
りも後方に位置している。治具当て部の前端が抜止め部
の前端と同じ位置に配されているものと比較した場合、
抜き治具Jの差込み過程において、抜き治具Jと治具当
て部14との間での摩擦抵抗を伴う摺接ストロークが短
くなり、摩擦抵抗が総じて小さくなるため、作業性に優
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、端子金具を抜け止
めするためのランスを備えたコネクタに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ハウジングに挿入した端子金具をランス
により抜け止めするコネクタとして、特開2001−2
97816公報に開示されているものがある。このコネ
クタでは、ランスは、端子金具が挿入されるキャビティ
の内壁に沿って前方へ片持ち状に突出する形態とされて
おり、端子金具の挿入過程ではランスが端子金具の外側
面に干渉することによって端子金具の挿入経路外へ退避
するように弾性撓みし、端子金具が正規挿入位置に達す
ると、ランスが弾性復帰して端子金具に係止し、そのラ
ンスの係止によって端子金具が抜止めされるようになっ
ている。
【0003】ランスは、その前端部が端子金具に対して
後方から係止される抜止部となっており、また、その抜
止部の側方には、端子金具と対応する摺接面を備えた治
具当て部が形成されている。ランスにより抜止めされて
いる端子金具をハウジングから抜き取る際には、前方か
らハウジング内に差し込まれた抜き治具を、治具当て部
の摺接面上で摺動させつつ、その抜き治具によりランス
を端子金具から離間する方向へ強制的に弾性撓みさせ
る。これにより、ランスによる抜止めが解除されるか
ら、後は、この抜止め解除状態を保ったままで端子金具
を後方へ引き抜けばよい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のランスで
は、抜止部の前端と治具当て部の前端とが、前後方向に
おいて同じ位置となっていたが、これは、抜き治具を差
し込んで治具当て部に当接させる過程において、その抜
き治具が摺接面に対して摺接を開始するタイミングが早
い、ということを意味する。そのため、抜き治具と治具
当て部との間の摺接ストローク、即ち抜き治具と治具当
て部との間で摩擦抵抗が発生し続けるストロークが長く
なる。このように、従来のコネクタでは、抜き治具の操
作に際して摩擦抵抗が総じて大きくなるという問題があ
った。
【0005】本願発明は上記事情に鑑みて創案され、抜
き治具の作業性向上を図ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、後方
から端子金具が挿入されるキャビティを有するハウジン
グと、前記キャビティの内壁に沿って前方へ片持ち状に
突出するように設けられ、前記端子金具の挿入経路外へ
の弾性撓みを可能とされたランスとを備え、前記ランス
の前端部は、前記端子金具に対して後方から係止される
ことでその端子金具を抜止めする抜止部となっており、
前記ランスにおける前記抜止部の側方には、前方から前
記ハウジング内に差し込まれた抜き治具を摺接させる治
具当て部が形成されており、前記抜き治具が前記治具当
て部に摺接しつつ差し込まれることにより前記ランスが
前記端子金具から解離する方向へ弾性撓みさせられ、前
記ランスによる抜止めが解除されるようにしたコネクタ
において、前記治具当て部は、その前端を前記抜止部の
前端よりも後方に位置する形態とされている構成とし
た。
【0007】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記抜止部は、前記治具当て部よりも抜き治具差込
経路側へ突出した形態とされ、その抜止部の突出部分の
側面が前記抜き治具を案内するガイド面とされている構
成とした。請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、前記抜止部の前端面は、前記端子金具への係止端側
から治具当て部の前端側に向かって後退するように傾斜
したテーパ面となっている構成とした。
【0008】請求項4の発明は、請求項2又は至請求項
3の発明において、前記ハウジングには、前記ランスが
前記端子金具から解離する方向へ弾性撓みするのを許容
するための撓み空間が形成されており、前記ランスにお
ける前記撓み空間に臨む面は、前記抜止部及び前記治具
当て部を前方へ向かって肉厚が薄くなるように斜めに切
欠した形態とすることで傾斜面とされている構成とし
た。
【0009】
【発明の作用及び効果】[請求項1の発明]治具当て部
の前端が抜止め部の前端と同じ位置に配されているもの
と比較した場合、抜き治具の差込み過程において、その
抜き治具が治具当て部に対して摺接を開始するタイミン
グは遅くなるため、抜き治具と治具当て部との間での摩
擦抵抗を伴う摺接ストロークが短くなる。したがって、
抜き治具の操作に際しての摩擦抵抗が総じて小さくな
り、作業性に優れている。
【0010】[請求項2の発明]ガイド面の前端は治具
当て部の前端よりも前方に位置しているので、抜き治具
は、治具当て部に到達するより前にガイド面の案内によ
り遊動規制される。これにより、安定した差込み作業を
行うことができる。 [請求項3の発明]抜き治具が正規の位置から側方へ外
れた状態で差し込まれて抜止部に突き当たっても、その
抜き治具は、抜止部の前端面の傾斜によって端子金具か
ら離間する方向へ誘導される。これにより、抜き治具が
端子金具に当接することが防止される。
【0011】[請求項4の発明]自由状態におけるラン
スから撓み空間の内壁までの必要最小寸法は、ランスが
端子金具から解離したときに、ランスの撓み空間に臨む
面の前端縁が撓み空間の内壁と干渉しないような寸法に
設定されるのであるが、本発明では、ランスにおける撓
み空間に臨む面は、前方へ向かうほどランスを薄くする
ように斜めに切欠した形態とすることにより、前方へ向
かうほど撓み空間の内壁から遠くなるように傾斜した傾
斜面としている。したがって、撓み空間の内壁からラン
スまでの距離が小さくても、ランスの弾性撓み量を大き
く確保することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】[実施形態1]以下、本発明を具
体化した実施形態1を図1乃至図7を参照して説明す
る。本実施形態のコネクタは、合成樹脂製のハウジング
10と、このハウジング10に挿入される複数の端子金
具21とを備えて構成され、挿入された端子金具21は
ハウジング10に設けたランス12によって抜止め状態
とされるとともに、抜き治具Jによってランス12によ
る抜止めが解除されるようになっている。尚、以下の説
明において、前後方向については、図1及び図2におけ
る斜め左下方及び図4,図6,図7における左方を前方
ということにする。
【0013】ハウジング10内には、その前後両端面に
開口する複数の方形断面のキャビティ11が横並びに形
成されており、各キャビティ11内には後方から端子金
具21が挿入されるようになっている。各キャビティ1
1には、その下面壁に沿って前方へ片持ち状に延出した
形態であって、下方への弾性撓みを可能とされたランス
12が形成されている。また、ハウジング10の前端部
には、ランス12の下方への弾性撓みを許容するための
撓み空間19が形成されているとともに、抜き治具Jを
差し込むための差込空間20が撓み空間19と連通する
形態で形成されている。
【0014】ランス12は、幅広の抜止部13と、この
抜止部13の側方に並ぶ治具当て部14とから構成され
ている。幅方向において、抜止部13はキャビティ11
のほぼ全幅領域(=図3において、キャビティ11の左
端と対応する位置から、キャビティ11の右端よりも少
し中央寄りの位置までの領域)に亘って形成されてい
る。一方、治具当て部14は、キャビティ11から側方
へ外れた領域(=図3において、キャビティ11の右端
よりも少し中央寄りの位置から、キャビティ11の右端
よりも更に外方へ外れた位置までの領域)に亘って形成
されている。尚、以下のランス12の形態の説明では、
ランス12が弾性撓みしていない状態を基準として述べ
ることとする。
【0015】抜止部13の上面(キャビティ11に臨む
面)における前端部は、端子金具21の挿入方向とほぼ
平行な端子摺接面13aとなっている。また、抜止部1
3の上面における端子摺接面13aよりも後方の領域
は、端子金具21の挿入方向に対して斜め方向であって
後方に向かって下り勾配となる端子誘導面13bとなっ
ており、この端子誘導面13bはキャビティ11の下面
壁に連なっている。また、抜止部13の前端面は、その
上端縁(端子金具21への係止端)側から下端(治具当
て部14の前端14F)側に向かって後退するようにオ
ーバーハング状に傾斜したテーパ面15となっている。
このテーパ面15の上端縁と端子摺接面13aの前端縁
とは鋭角のエッジ状に接続しており、このエッジ状部分
即ち抜止部13の前端13Fが、正規位置まで挿入され
た端子金具21に対して後方から楔のように係止するこ
とで、その端子金具21を抜止め状態に保持するように
なっている。
【0016】また、抜止部13の下面、即ち撓み空間1
9に臨む面は、その抜止部13の下面部分を前方へ向か
って肉厚が薄くなるように斜めに切欠した形態とするこ
とによって傾斜面16となっている。この傾斜面16の
前端とテーパ面15の下端縁とは弧状面17によって滑
らかに連なっている。また、ランス12の傾斜面16と
撓み空間19の下面との間の上下方向(ランス12の弾
性撓み方向と概ね同じ方向)の距離は、前端に向かって
互いに大きくなるように変化し、傾斜面16の前端にお
いてその距離が最大となっている。
【0017】治具当て部14の上面における前端部は、
抜き治具Jの差込み方向(=端子金具21の挿入方向と
平行)に対して斜め方向であって前方に向かって下り勾
配となった治具誘導面14aとなっている。また、治具
当て部14の上面における治具誘導面14aよりも後方
の領域は、抜き治具Jの差込み方向と平行な治具摺接面
14bとなっている。尚、この治具摺接面14bの高さ
は、抜止部13の端子誘導面13bの下端と同じ高さと
されている。治具当て部14の下面は、抜止部13の傾
斜面16に対して面一状に連続するように傾斜した面と
なっている。
【0018】かかる治具当て部14の治具誘導面14a
及び治具摺接面14bは、抜止部13の上面(端子摺接
面13a及び端子誘導面13b)よりも低い高さとされ
ており、この高さの違いにより、抜止部13における治
具当て部14側の側面(抜き治具Jの差込空間20に臨
む面)は、抜き治具Jの差込み方向と平行であり、且つ
治具摺接面14bに対して直交する平坦なガイド面18
となっている。そして、前後方向において、治具当て部
14の前端14F(治具誘導面14aの前端)は、抜止
部13の前端13F(端子摺接面13aの前端であり、
且つテーパ面15の上端)よりも後方の位置に設定され
ている。また、この治具当て部14の前端14Fの位置
は、傾斜面16の前端(傾斜面16と弧状面17との接
続位置)とほぼ同じ位置となっていて、この治具誘導面
14aの前端部と傾斜面16の前端部とは鋭角に接続さ
れた形態となっている。
【0019】抜き治具Jは、全体として前後方向に細長
く、その横断面は方形をなしている。そして、抜き治具
Jの先端部(差込み方向前端部)は、先細り状の誘導部
Jaとなっている。次に、本実施形態の作用を説明す
る。組付けに際しては、まず、ハウジング10の前端部
にフロントホルダ22を組み付ける。フロントホルダ2
2には、キャビティ11内に雄端子金具21のタブ(図
示せず)を挿入させるためのタブ挿入口23が開口され
ているとともに、治具当て部14の上方であって抜止部
13の側方に設けられている差込空間20と対応する方
形の治具差込口24が開口されている。この後、各キャ
ビティ11に端子金具21を後方から挿入すると、挿入
過程では、端子金具21の下面がランス12の端子誘導
面13bに当接し、その端子誘導面13bの傾斜により
端子金具21の挿入が進むのに伴ってランス12が強制
的に下方へ弾性撓みさせられ、ランス12は撓み空間1
9内に進出する。そして、端子金具21が正規挿入位置
に到達すると、ランス12が弾性復帰し、端子金具21
の下面に形成された係止段部21aに対して後方から抜
止部13の前端13Fが係止し、もって、端子金具21
が抜止めされる。
【0020】この状態から端子金具21を抜き取る際に
は、前方から治具差込口24に抜き治具Jを差し込む。
差し込まれた抜き治具Jは、ランス12のガイド面18
及び差込空間20の側壁に摺接することで左右方向への
遊動を規制されつつ差込空間20内に進入する(図5を
参照)。進入の開始直後、抜き治具Jの誘導部Jaのテ
ーパ状の下面が治具当て部14の治具誘導面14aに当
接し、その後は、抜き治具Jの差込みが進むのに伴い、
抜き治具Jが治具当て部14の治具摺接面14bに摺接
しつつランス12を強制的に下方へ弾性撓みさせる(図
6を参照)。弾性撓みされられたランス12は、その抜
止部13を端子金具21から解離させて抜止め状態を解
除するので、あとは、この抜き治具Jによる抜止め解除
状態を保ったままで、端子金具21を後方へ引っ張れば
キャビティ11から抜き取ることができる。
【0021】尚、抜き治具Jの差込みが進む間、その抜
き治具Jは、ランス12のガイド面18及び差込空間2
0の側壁により左右方向への遊動を規制され続けるとと
もに、差込空間20の上面壁によって上方への遊動を規
制されるので、抜き治具Jはランス12を確実に下方へ
弾性撓みさせることができる。また、ランス12が抜き
治具Jによって弾性撓みさせられた状態では、図6に示
すように、ランス12の下面の傾斜面16は、撓み空間
19の下面に対して概ね平行であり且つ僅かな隙間を空
けて対応する状態となる。
【0022】上述のように本実施形態においては、ラン
ス12の治具当て部14の前端14Fを抜止部13の前
端13Fよりも後方に位置する形態としている。したが
って、図7(B)に示すように治具当て部140の前端
140Fが抜止部130の前端130Fと同じ位置に配
されているランス120と比較した場合、抜き治具Jの
差込み過程において、その抜き治具Jが治具当て部14
に対して摺接を開始するタイミングは遅くなるため、抜
き治具Jと治具当て部14との間での摩擦抵抗を伴う摺
接ストローク(抜き治具Jが治具当て部14への摺接を
開始してから、ランス12の弾性撓みを完了させるまで
の間の抜き治具Jの差込みストローク)が短くなる。し
たがって、本実施形態のランス12では、抜き治具Jの
操作に際しての摩擦抵抗が総じて小さくなり、作業性に
優れている。
【0023】さらに、抜止部13は、治具当て部14よ
りも抜き治具Jの差込経路側(差込空間20側)へ上向
きに突出した形態とされ、その抜止部13の突出部分の
側面が抜き治具Jを案内するガイド面18としている
が、このガイド面18の前端は治具当て部14の前端1
4Fよりも前方に位置しているので、抜き治具Jは、治
具当て部14に到達するより前にガイド面18によって
案内され、側方へ遊動することが防止されている。
【0024】また、抜止部13の前端面は、端子金具2
1への係止端側から治具当て部14の前端側に向かって
後退するように傾斜したテーパ面15となっているの
で、差し込まれた抜き治具Jが、正規の位置(治具当て
部14と対応する位置)から側方へ外れた状態で差し込
まれて抜止部13に突き当たっても、その抜き治具J
は、そのテーパ面15の傾斜によって端子金具21から
離間する方向へ誘導される。したがって、抜き治具Jが
端子金具21に当接することはない。
【0025】また、ハウジング10には、ランス12が
端子金具21から解離する方向へ弾性撓みするのを許容
するための撓み空間19が形成され、自由状態における
ランス12から撓み空間19の下面(内壁)までの必要
最小寸法は、ランス12が端子金具21から解離したと
きに、ランス12の撓み空間19に臨む面の前端縁が撓
み空間19の内壁と干渉しないような寸法に設定され
る。そこで本実施形態では、ランス12における撓み空
間19に臨む面を、抜止部13及び治具当て部14を前
方へ向かって肉厚が薄くなるように斜めに切欠した形
態、即ち前方へ向かうほど撓み空間19の内壁から遠く
なるように傾斜した形態の傾斜面16としている。した
がって、撓み空間19の下面からランス12までの距離
が小さくても、ランス12の弾性撓み量を大きく確保す
ることができる。換言すると、図7(B)に示すように
下面が撓み空間19の下面と平行なランス120と比較
した場合、本実施形態のランス12では、図7(A)に
示すようにランス12を弾性撓みさせるために必要な上
下方向の寸法La(図7では、端子金具21の最下端面
から撓み空間19の下面までの距離)が、同図(B)の
ランス120に必要な寸法Lbに比べて小さくて済むよ
うになっており、ひいては、コネクタ全体の低背化を図
ることが可能となっている。
【0026】[実施形態2〜6]次に、本発明を具体化
した実施形態2〜6を図8〜図12を参照して説明す
る。尚、各実施形態は、ランスを上記実施形態1とは異
なる形態としたものである。その他の構成については上
記実施形態1と同じであるため、同じ構成については、
同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略す
る。図8に示す実施形態2のランス30は、抜止部31
の前端面がテーパ面32とされている点、抜止部31の
前端31Fよりも治具当て部33の前端33Fが後方に
位置する点は実施形態1と同じであるが、ランス30の
下面が抜き治具Jの差込み方向と平行である点、及び治
具当て部33の前端33Fがテーパ面32の下端よりも
上方の高さとなっている点が実施形態1とは相違する。
【0027】図9に示す実施形態3のランス40は、抜
止部41の前端面がテーパ面42とされている点、抜止
部41の前端41Fよりも治具当て部43の前端43F
が後方に位置する点は実施形態1と同じであるが、ラン
ス40の下面が抜き治具Jの差込み方向と平行である
点、及び治具当て部43の前端43Fがテーパ面42の
下端よりも更に後方の位置、即ちランス40の下面の前
端よりも後方の位置となっている点が実施形態1とは相
違する。
【0028】図10に示す実施形態4のランス50は、
は実施形態3と同じであるが、抜止部51の前端面52
が抜き治具Jの差込み方向に対して直交する平坦な面と
なっている点が実施形態3とは相違し、その他の形態
(抜止部51の前端51Fよりも治具当て部53の前端
53Fが後方に位置する点を含む)は実施形態3のラン
ス40と同じである。図11に示す実施形態5のランス
60は、抜止部61の前端面62が抜き治具Jの差込み
方向に対して直交する平坦な面となっているとともに、
ランス60の下面が抜き治具Jの差込み方向と平行であ
り、治具当て部63の前端63Fが抜止部61の前端面
62(抜止部61の前端61F)よりも後方の位置とな
っている。
【0029】図12に示す実施形態6のランス70は、
抜止部71の前端面72が抜き治具Jの差込み方向に対
して直交する平坦な面となっているとともに、ランス7
0の下面の前端側部分が抜き治具Jの差込み方向に対し
て斜め方向とされた傾斜面74とされている。その傾斜
面74の途中に治具当て部73の前端73Fが位置して
おり、したがって、抜止部71の前端71Fよりも治具
当て部73の前端73Fが後方に位置している。
【0030】[他の実施形態]本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)上記実施形態では治具当て部を抜止部よりも低く
(端子金具から遠くなるように)にしたが、本発明によ
れば、治具当て部を端子金具の外側面よりも外方へ突出
した位置に設け、且つ抜止部よりも高くなるようにして
もよい。
【0031】(2)上記実施形態では治具当て部を抜止
部の片側のみに設けたが、本発明によれば、治具当て部
は抜止部の左右両側に設けて、左右いずれの治具当て部
においても治具を宛てることができるようにしてもよ
い。 (3)上記実施形態では治具当て部を抜止部の片側に設
けたが、本発明によれば、左右一対の抜止部の間に1つ
の治具当て部を設けてもよい。 (4)上記実施形態では雌コネクタに適用した例を説明
したが、本発明は、先端にタブを有する雄端子金具が収
容される雄コネクタにも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一部切欠斜視図
【図2】ランスの拡大斜視図
【図3】(A)キャビティ、ランス及び端子金具の位置
関係をあらわす部分正面図 (B)キャビティとランスの位置関係をあらわす部分正
面図
【図4】(A)端子金具、抜き治具の差込み経路及びラ
ンスとの位置関係をあらわす断面図 (B)抜き治具の差込み経路とランスとの位置関係をあ
らわす断面図
【図5】(A)差し込まれた抜き治具がランスの治具当
て部に当接した状態をあらわた断面図 (B)抜き治具が差し込まれた状態をあらわす部分正面
【図6】抜き治具がランスを撓ませた状態をあらわす断
面図
【図7】(A)実施形態1においてランスが弾性撓みし
て端子金具から解離した状態をあらわす断面図 (B)従来例においてランスが弾性撓みして端子金具か
ら解離した状態をあらわす断面図
【図8】実施形態2のランスの一部切欠側面図
【図9】実施形態3のランスの一部切欠側面図
【図10】実施形態4のランスの一部切欠側面図
【図11】実施形態5のランスの一部切欠側面図
【図12】実施形態6のランスの一部切欠側面図
【符号の説明】 J…抜き治具 10…ハウジング 11…キャビティ 12…ランス 13…抜止部 13F…抜止部の前端 14…治具当て部 14F…治具当て部の前端 15…テーパ面 16…傾斜面 18…ガイド面 19…撓み空間 21…端子金具 30,40,50,60,70…ランス 31,41,51,61,71…抜止部 31F,41F,51F,61F,71F…抜止部の前
端 33,43,53,63,73…治具当て部 33F,43F,53F,63F,73F…治具当て部
の前端 32,42…テーパ面 74…傾斜面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 後方から端子金具が挿入されるキャビテ
    ィを有するハウジングと、 前記キャビティの内壁に沿って前方へ片持ち状に突出す
    るように設けられ、前記端子金具の挿入経路外への弾性
    撓みを可能とされたランスとを備え、 前記ランスの前端部は、前記端子金具に対して後方から
    係止されることでその端子金具を抜止めする抜止部とな
    っており、 前記ランスにおける前記抜止部の側方には、前方から前
    記ハウジング内に差し込まれた抜き治具を摺接させる治
    具当て部が形成されており、 前記抜き治具が前記治具当て部に摺接しつつ差し込まれ
    ることにより前記ランスが前記端子金具から解離する方
    向へ弾性撓みさせられ、前記ランスによる抜止めが解除
    されるようにしたコネクタにおいて、 前記治具当て部は、その前端を前記抜止部の前端よりも
    後方に位置する形態とされていることを特徴とするコネ
    クタ。
  2. 【請求項2】 前記抜止部は、前記治具当て部よりも抜
    き治具差込経路側へ突出した形態とされ、その抜止部の
    突出部分の側面が前記抜き治具を案内するガイド面とさ
    れていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 【請求項3】 前記抜止部の前端面は、前記端子金具へ
    の係止端側から治具当て部の前端側に向かって後退する
    ように傾斜したテーパ面となっていることを特徴とする
    請求項2記載のコネクタ。
  4. 【請求項4】 前記ハウジングには、前記ランスが前記
    端子金具から解離する方向へ弾性撓みするのを許容する
    ための撓み空間が形成されており、 前記ランスにおける前記撓み空間に臨む面は、前記抜止
    部及び前記治具当て部を前方へ向かって肉厚が薄くなる
    ように斜めに切欠した形態とすることで傾斜面とされて
    いることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のコ
    ネクタ。
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