JP2003241136A - 照明装置および投写型表示装置 - Google Patents

照明装置および投写型表示装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 投写型表示装置の照明光源に適した、明るく
均一な照明を行うことが可能な照明装置を提供する。 【解決手段】 光源部は、一対のランプユニットと、各
ランプユニットからの各出射光のうちのランプ光軸を含
む一定の範囲に含まれる出射光部分をそれぞれ取り出し
て合成し、ランプユニットの開口縁の直径と略同一幅の
照明光を形成する合成ミラー手段とを有する。第1およ
び第2のレンズ板は、光源から出射された光束を複数の
部分光束に分割するとともに、該複数の部分光束をそれ
ぞれ集光させる。偏光発生手段は、第2のレンズ板から
出射された複数の部分光束をそれぞれ偏光方向の揃った
1種類の偏光光束に変換して出射する。重畳手段は、前
記偏光発生手段から出射された複数の偏光光束を重畳し
て照明領域を照明する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2個以上のランプ
ユニットから構成される小型、コンパクトで光利用効率
の高い照明装置に関するものである。また、本発明は、
この形式の照明装置を用いて均一で明るい投写画像を形
成可能な投写型表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】投写型表示装置等に組み込まれる照明装
置は、ハロゲンランプ、メタルハライドランプ等の光源
ランプと、この光源ランプから出射された放射光を反射
することにより平行光や集束光として所定の方向に出射
するリフレクタとを含む構成のランプユニットを備えて
いる。リフレクタとしては、その反射面の形状が放物面
形、楕円面形等のものが使用されている。
【0003】また、投写型表示装置に使用される照明装
置では、均一で明るい投写画像を形成できるように、照
明装置は出射光量の多いものが望ましい。また、可搬型
の投写型表示装置にあっては、その小型コンパクト化の
要望から、そこに組み込まれる照明装置も小型でコンパ
クトであることが望ましい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】照明装置の出射光量を
多くするためには、複数のランプユニット、例えば2個
のランプユニットを用いて照明装置を構成することが考
えられる。しかし、単に2個のランプユニットを並列に
配置した構成にすると、幅が2倍になってしまうので、
照明装置が大型化してしまう。また、照明装置の出射光
束の幅も2倍となるので、照明装置の光路幅も広くする
必要があり、さらには、当該照明装置が組み込まれた投
写型表示装置の側に形成すべき光路幅も2倍に広げる必
要があり、この点においても、装置の小型化およびコン
パクト化には不適当である。
【0005】ここで、投写型表示装置に組み込まれてい
る照明装置の典型的な例としては、出射光の平行性を確
保するために、アーク長の短い光源ランプと焦点距離の
短い放物面形状のリフレクタを備えたランプユニットが
知られている。この構成のランプユニットでは、そこか
らの出射光の光量分布は、ランプ光軸およびその近傍で
急峻なピークを示し、ランプ光軸から離れるに伴って急
減に減少する特性曲線となる。従って、ランプ光軸を含
む中心部分の出射光束のみを照明光として利用しても、
それ程光量の低下を招くことがない。なお、投写型表示
装置に採用される一般的なランプユニットにおいては、
ランプ光軸は、リフレクタの開口面の中心とリフレクタ
の曲率中心とを結んだ線で定義することができる。
【0006】本発明の課題は、上記の点に鑑みて、複数
のランプユニットを用いた照明装置、およびこのような
照明装置が組み込まれた投写型表示装置において、明る
く、かつ、明るさが均一で色むらのない投写画像を得る
ことの可能な技術を提案することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
(第1の照明装置、及び、これを用いた投写型表示装
置)上述の課題を解決するため、本発明第1の照明装置
は、光源ランプと当該光源ランプから出射される光を全
体として平行な出射光となるように反射するリフレクタ
とを備えたランプユニットを有している照明装置におい
て、第1および第2の前記ランプユニットと、各ランプ
ユニットからの各出射光のうちのランプ光軸を含む一定
の範囲に含まれる出射光部分を取り出してランプユニッ
トの開口縁の直径と略同一幅の照明用の合成光束を形成
する合成ミラー手段とを有することを特徴としている。
【0008】このように構成した本発明第1の照明装置
においては、ランプユニットを2つ配置するためのスペ
ースが必要であるものの、合成ミラー手段によって得ら
れる合成光束の幅は単一のランプユニットの出射光束の
幅とほぼ同一である。しかも、合成ミラー手段によっ
て、各ランプユニットの出射光量の多いランプ光軸を含
む出射光の中心部分が利用される。従って、本発明第1
の照明装置が組み込まれた投写型表示装置等において
は、照明光の光路として、単一のランプユニットを備え
た照明装置の場合とほぼ同一幅の光路を配置する空間を
確保しておけば良いので、照明装置を除く装置寸法が増
大することはない。また、各ランプユニットの出射光の
うちの光量の多い部分を利用して合成光束を形成してい
るので、出射光量の多い照明光を得ることができ、本発
明第1の照明装置を投写型表示装置に組み込めば、明る
い投写画像を形成できる。
【0009】この構成の照明装置の照明光の光量を更に
多くするためには、各ランプユニットの出射光の利用効
率を更に高めれば良い。このためには、各ランプユニッ
トのリフレクタの出射側の開口縁に、出射光が一部反射
される一対の反射ミラーをランプ光軸を中心として互い
に略対称な状態となるように取付けた構成を採用すれば
良い。この構成によれば、ランプ光軸から遠い部分の出
射光は反射ミラーによって反射されて再度リフレクタに
戻り、ここで再度反射されてランプ光軸に近い部分を通
過して出射される。従って、各ランプユニットの出射光
の殆どが合成ミラー手段の側に出射されて、照明用の合
成光束を形成するために利用される。
【0010】ここで、前記第1及び第2のランプユニッ
トの前記リフレクタは、前記ランプ光軸を含む一定の範
囲以外の部分が、前記ランプユニットの開口面に直交
し、かつそれぞれの前記ランプ光軸を中心として互いに
対称な平面で切断された形状を有するものとすることが
できる。このような構成により、リフレクタが切断され
た分だけ各ランプユニットを合成ミラー手段側にあるい
は被照明領域側に配置することができ、照明装置を小型
化することが可能となり、また、この照明装置が組み込
まれる投写型表示装置等を小型化することが可能とな
る。
【0011】また、前記第1のランプユニットは、その
ランプ光軸が前記第2のランプユニットのランプ光軸と
交わるように配置することができ、この場合には、前記
第1のランプユニットからの出射光のうち、そのランプ
光軸を含む一定の範囲に含まれる出射光を、前記第2の
ランプユニットのランプ光軸方向へ反射するように、前
記合成ミラー手段を構成すれば良い。また、この場合に
前記第1のランプユニットを、前記合成ミラー手段と一
体で着脱可能に構成すれば、用途に応じて第1のランプ
ユニットと合成ミラー手段とを取り外すことにより、照
明装置の小型化と軽量化を実現でき、可搬性を重視する
ような場合に便利である。
【0012】一方、前記合成ミラー手段を、前記第1の
ランプユニットからの出射光のうちのランプ光軸を含む
一定の範囲に含まれる出射光部分を取り出すための第1
の合成ミラー手段と、前記第2のランプユニットからの
出射光のうちのランプ光軸を含む一定の範囲に含まれる
出射光部分を取り出すための第2の合成ミラー手段とを
備えた構成とすることもできる。この場合には、前記第
1および第2のランプユニットのうちの少なくとも何れ
か一方のランプユニットを着脱可能としたり、あるい
は、前記第1のランプユニットおよび前記第1の合成ミ
ラー手段と、前記第2のランプユニットおよび前記第2
の合成ミラー手段とのうちの少なくとも一方の側を、一
体的に着脱可能にすることにより、照明装置の小型化と
軽量化を実現でき、用途に応じた使用が可能となる。
【0013】なお、前記複数のランプユニットの光源ラ
ンプのうち、いずれかを選択点灯可能とすれば、必要に
応じて照明光の明るさを多段階に調整できるため、要求
される明るさや消費電力量の点で多様な使い方が可能と
なる。
【0014】また、前記複数のランプユニットの光源ラ
ンプから出射される光の波長分布特性がそれぞれ異なる
ようにすれば、照明光の色合いを所定の色合いに設定す
ることができ、カラー投写型表示装置に適用した場合に
は、その色再現性を向上させることが可能である。
【0015】次に、本発明第1の照明装置による照明光
の照度ムラを無くすためには、インテグレータ光学系を
備えた構成とすることが望ましい。すなわち、複数のレ
ンズを有する第1のレンズ板および複数のレンズを有す
る第2のレンズ板を含むインテグレータ光学系を有し、
前記合成光束を前記第1のレンズ板の各レンズを介して
空間的に分離された複数の中間光束として前記第2のレ
ンズ板の各レンズの入射面上にそれぞれ二次光源像とし
て収束させ、当該第2のレンズ板の各レンズを介して出
射された前記複数の各中間光束を重畳して照明領域を照
明することが望ましい。このような構成により、ランプ
ユニットからの出射光束が光束の断面内でその光強度分
布に大きな偏りを有していた場合でも、明るさが均一で
明るさや色むらの無い照明光を得ることが可能となる。
【0016】また、さらに、第2のレンズ板から出射さ
れた偏光方向がランダムな合成光束を互いに異なる2種
類の偏光光束に分離する偏光分離手段と、この偏光分離
手段によって得られた一方の偏光光束の偏光方向を他方
の偏光光束の偏光方向と同じとなるように偏光変換する
偏光変換手段とを備え、前記2種類の偏光光束を偏光方
向の揃った1種類の偏光光束に変換して出射する偏光発
生手段を用い、この偏光発生手段によって得られた偏光
方向の揃った1種類の偏光光束によって照明領域を照明
するようにしても良い。
【0017】上記の構成によれば、偏光方向が揃ったほ
ぼ1種類の偏光光束のみを照明光として使用することが
できるため、後述するように、この照明装置を投写型表
示装置等に組み込む場合に光の利用効率を向上させるこ
とが可能である。なお、上記の、偏光方向がランダムな
光束から偏光方向が揃ったほぼ1種類の偏光光束を得る
過程においては、殆ど光吸収を伴わないため、非常に高
い効率で特定の偏光光束を得ることが可能である。
【0018】以上に述べた合成ミラー手段を備えた照明
装置は、投写型表示装置の照明装置として利用すること
ができる。投写型表示装置としては、本発明第1の照明
装置と、前記照明装置からの出射光を画像情報に応じて
変調する変調手段と、前記変調手段で得られる変調光束
を投写面上に投写する投写光学系とを用いて構成すれば
良い。前に述べたように、本発明第1の照明装置におい
ては、ランプユニットを2つ配置するためのスペースが
必要であるものの、合成ミラー手段によって得られる合
成光束の幅は単一のランプユニットの出射光束の幅とほ
ぼ同一である。しかも、合成ミラー手段によって、各ラ
ンプユニットの出射光量の多いランプ光軸を含む出射光
の中心部分が利用される。従って、本発明第1の照明装
置が組み込まれた投写型表示装置等では、照明光の光路
として単一のランプユニットを備えた照明装置の場合と
ほぼ同一幅の光路を配置する空間を確保しておけば良い
ので、照明装置を除く装置の寸法が増大することはな
い。よって、単一のランプユニットを用いた場合とほぼ
同程度の装置サイズのままで、投写画像の明るさを向上
させることが可能となる。
【0019】ここで、前記照明装置にインテグレータ光
学系を設けた場合には、ランプユニットからの出射光束
が光束の断面内でその光強度分布に大きな偏りを有して
いた場合でも、明るさが均一で明るさや色むらの無い照
明光を得ることが可能となるため、投写面全体に渡って
明るさが均一で明るさや色むらの無い投写画像を得るこ
とができる。
【0020】また、さらに、前記照明装置に、前述した
ような偏光分離手段と偏光変換手段とを有する偏光発生
手段を設け、偏光方向の揃った1種類の偏光光束によっ
て変調手段を照明するようにしても良い。
【0021】液晶装置のように1種類の偏光光束を用い
る変調手段を備えた投写型表示装置において、偏光方向
がランダムな光束を照明光として用いる場合には、表示
に不要な偏光方向の異なる偏光光束を偏光板等の偏光選
択手段によって選択しなければならないため、光の利用
効率が極めて低下する。また、偏光選択手段として偏光
板を用いる場合には光の吸収によって偏光板の温度が著
しく上昇するため、偏光板を冷却するための大がかりな
冷却装置が必要である。しかしながら、上記の構成によ
れば、偏光方向がランダムな照明装置からの光束を、全
体としてほぼ1種類の偏光方向を有する偏光光束に変換
することができ、偏光方向が揃ったほぼ1種類の偏光光
束のみを変調手段で利用可能な照明光として使用するこ
とができる。従って、光源ランプからの出射光束の大部
分を利用することが可能となり、極めて明るい投写画像
を得ることが可能となる。また、表示に不要な偏光方向
の異なる偏光光束が照明光にはほとんど含まれていない
ため、偏光板における光吸収は少なく、従って、偏光板
を冷却する冷却装置の大幅な簡略化、小型化が可能とな
る。
【0022】なお、カラー画像を投写表示するために
は、上記の構成に加えて、照明装置からの出射光を少な
くとも2色の色光束に分離する色分離手段と、前記色分
離手段により分離された各色光束をそれぞれ変調する複
数の前記変調手段と、それぞれの前記変調手段で変調さ
れた後の各色の変調光束を合成する色合成手段とを有
し、前記色合成手段によって得られた合成光束が前記投
写光学系を介して投写面上に投写される構成とすれば良
い。
【0023】また、互いに直交する3つの方向軸をX、
Y、Zとし、前記照明装置からの出射光の光軸と平行な
方向をZとしたとき、前記色分離手段は、XZ平面に対
しては略垂直に、YZ平面、XY平面に対してはそれぞ
れ所定角度を成すように色分離面を有し、前記複数のラ
ンプユニットおよび前記合成ミラー手段は、前記複数の
ランプユニットからの出射光が略Y方向に沿って合成さ
れるように、配置されていることが好ましい。
【0024】このように投写型表示装置を構成した場合
には、各ランプユニットからの出射光が色分離手段のダ
イクロイック面の光分離方向と直交する方向に合成され
るので、そのダイクロイック面に対して、各ランプユニ
ットからの各出射光が全て等しい入射角で入射する。従
って、ダイクロイック面から変調手段に向かって出射さ
れる各色光の色ずれを低減できる。このため、明るさが
均一で明るさや色むらのない照明光で照明領域を照明す
ることができる。
【0025】また、互いに直交する3つの方向軸をX、
Y、Zとし、前記ランプユニットからの出射光の光軸と
平行な方向をZとしたとき、前記色合成手段は、ダイク
ロイック面を備え、前記ダイクロイック面は、XZ平面
に対しては略垂直に、YZ平面、XY平面に対しては所
定の角度を成すように配置され、前記複数のランプユニ
ットおよび前記合成ミラー手段は、前記複数のランプユ
ニットからの出射光が略Y方向に沿って合成されるよう
に、配置されていることも好ましい。
【0026】このように投写型表示装置を構成した場合
においても、各ランプユニットからの出射光が色合成手
段のダイクロイック面の光分離方向と直交する方向に合
成されるので、そのダイクロイック面に対して、各ラン
プユニットからの各出射光が全て等しい入射角で入射す
る。従って、ダイクロイック面から投写光学系に向かっ
て出射される合成光束の色ずれを低減できる。このた
め、明るさが均一でむらのない投写画像を得ることがで
きる。
【0027】(第2の照明装置、及び、これを用いた投
写型表示装置)本発明の第2の照明装置は、互いに略直
交する第1の方向と第2の方向のいずれかに平行な複数
の辺を有する略矩形形状の照明領域を照明する照明装置
であって、第1および第2のランプユニットと、各ラン
プユニットからの各出射光のうちのランプ光軸を含む一
定の範囲に含まれる出射光部分をそれぞれ取り出して合
成し、ランプユニットの開口縁の直径と略同一幅の照明
光を形成する合成ミラー手段と、を有する光源と、前記
光源から出射された光束を複数の部分光束に分割すると
ともに、該複数の部分光束をそれぞれ集光させる複数の
小レンズを有する第1のレンズ板と、前記複数の部分光
束が入射する複数の小レンズを有する第2のレンズ板
と、前記第2のレンズ板から出射された複数の部分光束
をそれぞれ互いに偏光方向の異なる2種類の偏光光束に
分離する偏光分離手段と、該偏光分離手段によって得ら
れた一方の偏光光束の偏光方向を他方の偏光光束の偏光
方向と同じとなるように偏光変換する偏光変換手段とを
有し、前記複数の部分光束を偏光方向の揃った1種類の
複数の偏光光束に変換して出射する偏光発生手段と、前
記偏光発生手段から出射された複数の偏光光束を重畳し
て前記照明領域を照明する重畳手段と、を備えている。
そして、前記偏光分離手段は、前記2種類の偏光光束が
前記照明領域の前記第1の方向に沿って空間的に分離さ
れるように配置され、前記第1のレンズ板の各小レンズ
は、前記各小レンズの中心光軸に垂直な平面に投影され
る形状が略矩形であり、かつ、前記略矩形形状のアスペ
クト比の値が前記照明領域のアスペクト比の値にほぼ等
しく、前記各小レンズから出射される複数の部分光束が
前記第2のレンズ板の対応する各小レンズに入射するよ
うに形成され、前記第2のレンズ板の各小レンズは、前
記各小レンズの中心光軸に垂直な平面に投影される形状
が略矩形であり、かつ、前記略矩形形状のアスペクト比
の値は、前記照明領域のアスペクト比の値よりも小さい
値を有ししていることを特徴としている。但し、前記ア
スペクト比の値は、前記第1の方向に平行な辺の長さに
対する前記第2の方向に平行な辺の長さの割合で定義さ
れる。
【0028】本発明の第2の照明装置では、第1の照明
装置と同様に、ランプユニットを2つ配置するためのス
ペースが必要であるものの、合成ミラー手段によって得
られる合成光束の幅は単一のランプユニットの出射光束
の幅とほぼ同一である。しかも、合成ミラー手段によっ
て、各ランプユニットにおいて出射光量が多いランプ光
軸を含む中心部分の光束が照明光束として利用される。
従って、本発明の第2の照明装置が組み込まれた投写型
表示装置等においては、照明光の光路として単一のラン
プユニットを備えた照明装置の場合とほぼ同一幅の光路
を配置する空間を確保しておけば良いので、照明装置を
除く装置の寸法が増大することはない。また、各ランプ
ユニットの出射光のうちの光量の多い部分を利用して合
成光束を形成しているので、出射光量の多い照明光を得
ることができ、本発明の第2の照明装置を投写型表示装
置に組み込めば、均一で明るい投写画像を形成できる。
【0029】ここで、第2のレンズ板の各小レンズを通
過するそれぞれの光束を一まとまりの照明光束として捉
え、その照明光束の断面形状のアスペクト比の値に着目
する。本発明の第2の照明装置では、第2のレンズ板
は、(照明領域のアスペクト比の値にほぼ等しい)第1
のレンズ板の小レンズのアスペクト比の値よりも小さい
値を有する小レンズで構成されているため、上記一まと
まりの照明光束のアスペクト比の値も、第2のレンズ板
を第1のレンズ板の小レンズと同じアスペクト比の値を
有する複数の小レンズで構成した場合に得られる一まと
まりの照明光束のアスペクト比の値よりも小さくなる。
すなわち、第2のレンズ板の小レンズのアスペクト比に
合わせて、照明光束の断面形状は、第1の方向の長さに
対して第2の方向の長さがより短い長方形状となってい
る(上記のように、第2のレンズ板を通過する一まとま
りの照明光束において、照明光束の断面形状のアスペク
ト比が、第2のレンズ板を構成する小レンズのアスペク
ト比に合わせて変換された照明光束を「圧縮された照明
光束」と呼び、第1のレンズ板を構成する小レンズのア
スペクト比に合わせて変換された照明光束を「圧縮され
ていない照明光束」と呼ぶものとする)。
【0030】この照明装置を投写型表示装置に適用した
場合には、このように圧縮された照明光束は投写レンズ
を介して投写面を照明する。圧縮された照明光束の場合
には、圧縮されていない照明光束の場合に比べて、投写
レンズに照明光束が入射する際の入射角度を小さくで
き、かつ投写レンズのレンズ瞳の中心近くにより多くの
照明光束を入射させることができる。一般に、レンズに
おける光の利用効率は、レンズ瞳の中心に近いほど良
く、周辺に近いほど悪くなる傾向にある。したがって、
本発明の第2の照明装置を投写型表示装置に適用した場
合には、光源からの出射光を効率良く利用することがで
き、均一で明るい投写画像を表示することができる。
【0031】特に、複数のランプユニットからの出射光
は、それらの中心が第2のレンズ板の中心光軸に対して
第2の辺の方向にほぼ対称にずれて通過する。上述した
ように、レンズにおける光の利用効率は、レンズ瞳の中
心に近いほど良く、周辺に近いほど悪くなる傾向にあ
る。また、従来例で説明したように、一つのランプユニ
ットにおいては、光源ランプの光軸を含む中心部分の出
射光量が極めて多く、この光源ランプの光軸から離れる
に伴って急激に減少するという特徴がある。従って、上
記構成の照明装置においては、それぞれのランプユニッ
トからの出射光の第2の方向に沿った幅は、第2のレン
ズ板の中心光軸を中心に圧縮されるため、上述した理由
から、複数のランプユニットのそれぞれからの出射光を
効率良く投写レンズに導き入れ、明るい投写画像を実現
することができる。
【0032】また、第1のレンズ板の小レンズと同じア
スペクト比を有する複数の小レンズで第2のレンズ板を
構成した場合に得られる第2のレンズ板の中心光軸に垂
直な平面に投影される形状の寸法とほぼ同じ大きさとな
るように、第1のレンズ板の小レンズのアスペクト比の
値よりも小さい値を有する小レンズを複数並べて第2の
レンズ板を構成し、さらに、この第2のレンズ板を構成
する小レンズと同数の小レンズを用いて第1のレンズ板
を構成すると共に、この第1のレンズ板の中心光軸に垂
直な平面に投影される形状の寸法に対応するようにラン
プユニットのリフレクタを大きくすれば、第1のレンズ
板の小レンズのアスペクト比を有する小レンズからなる
第2のレンズ板を用いて構成した従来の照明装置と比べ
て、リフレクタを除く光学系の断面寸法を大きくするこ
となく、光源ランプから出射される光束の利用量をさら
に多くすることができる。
【0033】逆に、圧縮された照明光束を用いて、圧縮
されていない照明光束による投写面への出射光量と同等
の光量を得るには、第2のレンズ板からの出射光が通過
する各光学系において、第2の方向に沿った方向の寸法
を小さくすることができるため、照明装置やこの照明装
置が組み込まれた投写型表示装置等を小型化することが
可能である。
【0034】また、本発明の第2の照明装置は、第1の
レンズ板と、第2のレンズ板と、重畳手段とによって構
成されたインテグレータ光学系を有しているので、照明
光の照度ムラを低減することができる。また、偏光発生
手段を有し、偏光方向が揃ったほぼ1種類の偏光光束の
みを照明光として使用することができるため、光源ラン
プからの出射光束の大部分を利用することが可能とな
り、光の利用効率を向上させることが可能である。
【0035】また、第1のレンズ板から出射した複数の
部分光束は、それぞれ第2のレンズ板および偏光分離手
段の近傍で収束して二次光源像を形成する。偏光分離手
段は入射した光束を第1の方向に沿って2種類の偏光光
束に分離し、偏光分離手段上には2つの二次光源像が第
1の方向に沿って並んで形成される。従って、偏光分離
手段の大きさは、第1の方向に沿って並んだ2つの二次
光源像の大きさ、および第2の方向の二次光源像の大き
さに対して少なくともほぼ等しいか、または大きいこと
が望ましい。ここで、第2のレンズ板の各小レンズにお
ける第1の方向の大きさが偏光分離手段の第1の方向の
大きさにほぼ等しいければ、第2のレンズ板の各小レン
ズおよび偏光分離手段を隙間を作ることなく最も効率良
く配置することができる。従って、二次光源像の大きさ
をほぼ円形な像と近似し、第2のレンズ板の各小レンズ
と偏光分離手段の配置効率を考慮して、第2のレンズ板
の各小レンズのアスペクト比の値を約1/2とすれば、
光損失を伴うことなく第2のレンズ板を小型化できる。
従って、光源からの出射光を効率良く利用することがで
き、出射光量の多い照明光を得ることができる
【0036】また、通常、光源ランプから放射される光
をリフレクタによって反射して平行光として出射するよ
うなランプユニットを用いるが、ランプユニットからの
出射光はランプ光軸に近いほど出射光の平行性が悪く、
ランプ光軸から離れるほど出射光の平行性が良い傾向に
ある。従って、第2のレンズ板および偏光分離手段の近
傍で複数の部分光束によって形成される二次光源像は、
第2のレンズ板の中心から離れた位置に形成される二次
光源像ほど像の大きさが小さくなる。そこで、前記第2
のレンズ板を構成する複数の小レンズの前記第2の方向
に沿った複数の列は、前記光源から出射された光束の中
心位置に対して離れるに従って、前記各列を構成する各
小レンズの前記第2の方向に沿った大きさが小さくなる
ように調整されていることが好ましい。このような構成
とすれば、第2のレンズ板を通過する一まとまりの照明
光束の第2の方向の幅をさらに効率良く圧縮することが
できるので、第2のレンズ板及び偏光発生手段を小型化
できると共に、光源からの出射光をさらに効率良く利用
することができる。
【0037】なお、前記複数のランプユニットの光源ラ
ンプのうち、いずれかを選択点灯可能とすれば、必要に
応じて照明光の明るさを多段階に調整できるため、要求
される明るさや消費電力量の点で多様な使い方が可能と
なる。
【0038】また、前記複数のランプユニットの光源ラ
ンプから出射される光の波長分布特性がそれぞれ異なる
ようにすれば、照明光の色合いを所定の色合いに設定す
ることができ、カラー投写型表示装置に適用した場合に
は、その色再現性を向上させることが可能である。
【0039】以上に述べた照明装置は、投写型表示装置
の照明光源として用いることができる。すなわち、投写
型表示装置を、上に述べた本発明の第2の照明装置と、
前記照明装置からの出射光を画像情報に応じて変調する
変調手段と、前記変調手段で得られる変調光束を投写面
上に投写する投写光学系とを有する構成とすることがで
きる。上述したように、本発明の第2の照明装置は、光
源からの出射光を効率良く利用することができ、出射光
量が多い照明光を得ることができる。よって、このよう
に構成した照明装置を投写型表示装置の照明光源として
用いることにより、単一のランプユニットを用いた場合
とほぼ同程度の装置サイズのままで、投写画像の明るさ
を向上させることが可能となる。
【0040】なお、本発明の第2の照明装置はインテグ
レータ光学系を備えているので、ランプユニットからの
出射光束が光束の断面内でその光強度分布に大きな偏り
を有していた場合でも、明るさが均一で明るさや色むら
の無い照明光で変調手段を照明することができるため、
投写面全体に渡って明るさが均一で明るさや色むらの無
い投写画像を得ることができる。
【0041】また、本発明の第2の照明装置は偏光分離
手段と偏光変換手段とを有する偏光発生手段を備え、偏
光方向の揃ったほぼ1種類の偏光光束によって変調手段
を照明することができるため、液晶表示装置のように1
種類の偏光光束を用いる変調手段を備えた投写型表示装
置において、光源ランプからの出射光束の大部分を利用
することが可能となり、極めて明るい投写画像を得るこ
とができる。また、表示に不要な偏光方向の異なる偏光
光束が照明光にはほとんど含まれないため、偏光板にお
ける光吸収は少なく、従って、偏光板を冷却する冷却装
置の大幅な簡略化、小型化が可能となる。
【0042】なお、カラー画像を投写表示するために
は、上記の構成に加えて、照明装置からの出射光を少な
くとも2色の色光束に分離する色分離手段と、前記色分
離手段により分離された各色光束をそれぞれ変調する複
数の前記変調手段と、それぞれの前記変調手段で変調さ
れた後の各色の変調光束を合成する色合成手段とを有
し、この色合成手段によって得られた合成光束が前記投
写光学系を介して投写面上に投写する構成とすれば良
い。
【0043】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して本発明の
各実施例を説明する。尚、以下の各実施例においては、
特に断りのない限り、互いに直交する3つの方向を便宜
的にX軸方向(横方向)、Y軸方向(縦方向)、Z軸方
向(光軸と平行な方向)とする。
【0044】(第1の実施の形態)図1は、本発明の第
1の照明装置の要部を平面的に見た概略構成図である。
本例の照明装置10は、光源部5およびインテグレータ
光学系3から基本的に構成されている。光源部5から出
射された出射光はインテグレータ光学系3を介して照度
ムラの無い均一な照明光として矩形の照明領域4を照明
するようになっている。インテグレータ光学系3は、第
1のレンズ板31と第2のレンズ板32とフィールドレ
ンズ(結合レンズ)33とを備えている。
【0045】光源部5は、一般的に使用されるランプユ
ニットを2個用いた構成となっている。すなわち、光源
部5は、ランプ光軸が直交するように配置した第1のラ
ンプユニット51Aと第2のランプユニット51Bを備
えている。各ランプユニット51A、51Bは、同一構
成で同一寸法のものであり、光源ランプ511A、51
1Bと、リフレクタ512A、512Bを備えている。
リフレクタ512A、512Bとしては放物面形、楕円
面形等のものを使用できる。また、光源部5は、これら
一対のランプユニット51A、51Bからの出射光のう
ちのランプ光軸52、53を含む出射光部分を取り出し
て合成して照明系のシステム光軸10Lの方向(Z軸方
向)に向かう合成光束を形成する合成ミラー光学系55
を備えている。
【0046】本例の合成ミラー光学系55は、第1のラ
ンプユニット51Aからの出射光を直角に反射してシス
テム光軸10Lの方向に向ける一対の反射ミラー55
1、552を備えている。これらの反射ミラー551、
552は、第1のランプユニット51Aのランプ光軸5
2の両側でリフレクタ512Aの開口幅Wの約1/4の
範囲に配置されている。同時に、これらの反射ミラー5
51、552は、第2のランプユニット51Bのランプ
光軸53から離れた両側(リフレクタ512Bの開口縁
側)におけるリフレクタ512Bの開口幅Wの約1/4
の範囲に配置されている。
【0047】従って、第1のランプユニット51Aの出
射光のうちのランプ光軸52を含む幅が約1/2Wの中
心部分の光は一対の反射ミラー551、552によって
反射されて、インテグレータ光学系3の側に向かう。こ
れ以外の出射光の部分は照明光としは利用されない。こ
れに対して、第2のランプユニット51Bの出射光のう
ちのランプ光軸53を含む幅が約1/2Wの中心部分の
光は、そのままインテグレータ光学系3の側に入射す
る。両側の部分の出射光は一対の反射ミラー551,5
52によって遮られるので、照明光としては利用されな
い。
【0048】図2は、放物面形リフレクタを備えたラン
プユニット51におけるランプ光軸51Lに直交する方
向の光量分布曲線Cを示す説明図である。この図に示す
ように、ランプ光軸51Lを含む中心部分における出射
光の光量が極めて多く、ランプ光軸51Lから離れるに
つれて光量は急速に減少する。従って、本例のランプユ
ニット51A、51Bのように、ランプ光軸52、53
を含む幅が約1/2Wの中心部分の光のみを利用する場
合であっても、出射光量の殆どを利用できる。従って、
本例の照明装置10は、単一のランプユニットを使用す
る場合に比べて照明領域の明るさを約1.5倍以上に増
加させることができる。
【0049】次に、再び図1を参照して説明すると、こ
の結果、インテグレータ光学系3の第1のレンズ板31
には、双方のランプユニット51A、51Bの出射光の
中心部分を含む幅約1/2Wの出射光部分が合成されて
得られる合成光束が入射する。
【0050】図3は、第1のレンズ板31を示す概略斜
視図である。この図に示すように、第1のレンズ板31
は、複数の微小な矩形レンズ(XY平面における外形形
状が矩形状であるレンズ)311をマトリクス状に配列
した構造となっている。矩形レンズ311のXY平面上
における外形形状は照明領域4の形状と相似形をなすよ
うに設定されている。図1に示す第2のレンズ板32
は、第1のレンズ板31を構成する矩形レンズと同数の
微小レンズ321で構成されている。
【0051】入射した光は各矩形レンズ311によって
空間的に分離されて、第2のレンズ板32の各矩形レン
ズ321の内側に二次光源像を形成する。すなわち、矩
形レンズ311の焦点位置は、対応する矩形レンズ32
1の内側近傍にある。
【0052】第2のレンズ板32に形成された複数の二
次光源像は、その出射側に貼り付けられているフィール
ドレンズ33を介して、照明領域4に重畳結像され、こ
の照明領域4をほぼ均一に照明する。従って、原理的に
は光源部5からの出射光束は全て照明領域4に入射する
ことになる。尚、第2のレンズ板32を構成する微小レ
ンズ321を偏心レンズとして照明光の重畳機能を持た
せるようにすれば、フィールドレンズ33を省略するこ
とが可能である。
【0053】このように本例の照明装置10において
は、一対のランプユニット51A、51Bにおける出射
光量の殆どが利用されて幅Wの出射光束としてインテグ
レータ光学系3に入射し、インテグレータ光学系3を介
して照明領域4をほぼ均一に照度ムラなく照明する。
【0054】ここで、本例の光源部5においては、第1
のランプユニット51Aと、一対の反射ミラー551、
552とが図1において破線で示すように共通のフレー
ム上に搭載された一体的に着脱可能なユニット56とさ
れている。これに対して、他方の第2のランプユニット
51Bは照明装置10の本体側のフレームに組み付け固
定されている。
【0055】従って、本例の照明装置10においては、
第1のランプユニット51Aおよび一対の反射ミラー5
51、552のユニット56を取り外せば、一般的に使
用されている単一の光源ランプを備えた光源部を備えた
構成となる。この場合、第2のランプユニット51Bの
出射光の両側部分を遮っていた一対の反射ミラー55
1、552が取り除かれるので、当該ランプユニット5
1Bの出射光がそのままインテグレータ光学系3に入射
されることになる。
【0056】以上のように構成した本例の照明装置10
は、その光源部5として、一対のランプユニット51
A、51Bを備えた構成のものを採用し、各ランプユニ
ットの出射光のうちの出射光量の大きい部分を利用して
照明を行うようになっている。従って、照明領域を高い
照度で照明できる。
【0057】また、本例の照明装置10では、光源部5
を構成している一方のランプユニット51Aと一対の反
射ミラー551、552をユニット化してあり、このユ
ニット56を照明装置本体に対して着脱可能としてあ
る。従って、必要に応じて、2個のランプユニットを使
用した照度の高い照明と、通常の1個のランプユニット
を用いた通常の照明とを選択的に行うことができるので
便利である。
【0058】ここで、第1および第2のランプユニット
51A、51Bから出射して照明領域4に到る出射光の
光路の長さは、第1および第2のランプユニットの間で
異なっている。また、第1のランプユニット51Aから
出射された光のうち、反射ミラー551により反射され
て照明領域4に到る出射光と反射ミラー552により反
射されて照明領域4に到る出射光とでは、その光路の長
さが異なっている。しかし、本例ではインテグレータ光
学系3を用いているので、このように光路の長さに差が
生じても、照明領域4を均一にムラなく照明することが
できる。
【0059】なお、本例においては、各ランプユニット
の出射光のうちのランプ光軸を含む約1/2Wの幅の光
を利用している。しかし、利用する出射光の範囲は、約
1/2Wに限定されるものではなく、例えば、反射ミラ
ー551,552の大きさを変えて7/10Wないし3
/10Wにすることもできる。横幅をどの程度にするの
か、換言すると、どちらのランプユニットからの出射光
をより多くインテグレータ光学系に入射させるかは、使
用するランプユニットの出射光量の分布等に応じて適宜
設定すべき性質のものである。ただし、一般に、反射ミ
ラー551,552における光の反射損失を考慮すれ
ば、反射ミラーを経ずして直接インテグレータ光学系に
光を入射できるランプユニット(本例の場合はランプユ
ニット51B)からの出射光をより多く利用できるよう
に、反射ミラーの大きさを決定することが望ましい。
【0060】また、本例では、同一構成で同一の大きさ
のランプユニットを使用しているが、異なる大きさのラ
ンプユニットを使用しても良い。また、異なる種類のラ
ンプユニットを用いても良い。
【0061】さらに、本例では同一種類の光源ランプを
備えたランプユニットを使用しているが、例えば、スペ
クトルの異なる光源ランプを備えたランプユニットを使
用すれば、カラー投写型表示装置に適用した場合に、そ
の色再現性を向上できる等の利点もある。図4は、照明
装置10における照明光の分光分布特性について示す説
明図である。照明装置の分光分布特性(スペクトル特
性)は、一般に使用する光源ランプの種類によって種々
の特性を示す。例えば、可視光の全域に渡って光出力は
得られるが、赤光領域の出力が不足している、という光
源ランプが存在する。照明装置10の分光分布特性とし
て、図4(C)に示すように各色光を示す波長領域にお
いて相対出力がほぼ等しい特性が望ましいとする。この
とき、ランプユニット51A(光源ランプ511A)の
分光分布特性が図4(A)に示すように、赤光領域の相
対出力が低い特性を示すものであるとする。このような
場合に、図4(B)に示すように、ランプユニット51
Bの分光分布特性として赤光領域の相対出力が高くなる
ように、光源ランプ511Bに使用するランプを選択し
てやればよい。このようにすれば、照明装置10全体と
しての照明光は、ランプユニット51Aおよび51Bの
和にほぼ等しく、(C)に示すような所望の分光分布特
性を示す照明光を得ることが可能である。また、ランプ
ユニットの組み合わせ方によって、赤の色合いの強い照
明光や、青の色合いの強い照明光を得ることも可能であ
る。このように、2つのランプユニットの光の特性を組
み合わせることによって、種々の特性を示す照明光を得
ることができる。なお、図4に示す分光分布特性は、本
実施例の効果を説明するための一例に過ぎず、他の種々
の分光分布特性を有する光源ランプを使用することが可
能である。
【0062】また、2個のランプを使用していれば、使
用時に一方のランプが切れた場合でも、照度は低下する
ものの、そのまま継続して使用できるという利点もあ
る。
【0063】さらに、制御回路50(図1)が、両方の
光源ランプを選択的に点灯できる構成とすることも可能
である。こうすれば、必要に応じて照明光の明るさを多
段階に調整できるため、要求される明るさや消費電力量
の点で多様な使い方ができる。図5は、照明装置10の
照明光発生モードを示す説明図である。照明装置10
は、上述したようにランプユニット51Aおよび51B
の2つの照明光源を備えているので、図5に示すように
モード0からモード3の4種類の照明光発生モードを設
定することが可能である。すなわち、モード0はランプ
ユニット51Aおよび51Bの両方とも消灯させ、モー
ド1はランプユニット51Aを点灯させてランプユニッ
ト51Bを消灯させ、モード2はランプユニット51A
を消灯させてランプユニット51Bを点灯させ、モード
3はランプユニット51Aおよび51Bの両方とも点灯
させるモードである。これらの照明モードは、図示しな
い切換回路によって切り換えられる。この4つのモード
を選択して使用することにより、以下で説明するような
効果を得ることができる。
【0064】モード3を選択することにより、ランプユ
ニット51Aおよび51Bの両方の照明光により照明領
域4を照明するので、光強度の大きな照明光を得ること
ができる。したがって、ランプユニット51Aおよび5
1Bのそれぞれの光源ランプ511Aおよび511Bに
あまり高出力な光源ランプを使用しなくても、照明光の
強度を増大させることが可能であり、なおかつ光の利用
効率を高めることができる。
【0065】通常使用時には、モード1あるいはモード
2のどちらか一方を選択し、ランプユニット51Aある
いは51Bのどちらか一方のみの照明光により照明領域
4を照明するようにしてもよい。例えば、通常はモード
1を選択し、ランプユニット51Aのみを点灯させて、
その照明光により照明領域4を照明するようにする。こ
のようにすれば、ランプユニット51Aが故障したりそ
の光源ランプ511Aの寿命などにより照明できなくな
った場合にでも、モード2を選択することによりランプ
ユニット51Bの光源ランプ511Bを点灯させて引き
続き使用することができる。したがって、照明光学系の
寿命を改善することが可能である。
【0066】また、光源ランプ511Aの輝度と光源ラ
ンプ511Bの輝度とを変えた設定にしてもよい。例え
ば、ランプユニット51Aの光源ランプ511Aを通常
使用時の輝度とし、ランプユニット51Bの光源ランプ
511Bをそれよりも低い輝度に設定しておけば、3段
階の光強度の照明光を得ることができる。すなわち、モ
ード1を選択することにより通常の光強度の照明光を、
モード3を選択すればより大きな光強度の照明光を、モ
ード2を選択すれば光強度がやや小さな照明光を得るこ
とができる。
【0067】(光源部の変形例)ここで、図6には、光
源部5の変形例、すなわち、ランプユニット51A、5
1Bの配置関係と、合成ミラー光学系の構成との各種の
組み合わせ例を示してある。なお、図中矢印の方向は光
の出射方向を表わしている。
【0068】この図に示すように、一対のランプユニッ
ト51A、51Bの配置関係は、グループA−a、グル
ープ1−a〜g、グループ2−a〜j、グループ3−a
〜j、グループ4−d,e,g,hに示すような対向配
置、グループB−a,bに示すような直交配置、グルー
プ4−a,b,c,fに示すような同一側の並列配置の
うちいずれかを採用することができる。また、対向配置
としては、グループA−aに示すように双方のランプユ
ニットのランプ光軸が一致する配置と、グループ1−a
〜g、グループ2−a〜j、グループ3−a〜j、グル
ープ4−d,e,g,hに示すように双方のランプ光軸
が互いにずれている配置のいずれかを採用することがで
きる。なお、その双方の光軸のずれに関しては、グルー
プ1、2、3、4をそれぞれ比較すれば分かるように、
そのずれ量を変更可能である。
【0069】ここで、グループBのように、2つのラン
プユニット51A、51Bが、それぞれのランプ光軸が
互いに交わるように配置された光源部5では、そのラン
プ光軸が、光源部5からの光の出射方向と交わる位置に
配置されているランプユニット51Aと合成ミラー光学
系55とをユニット化し、このユニットを着脱可能とす
れば、2個のランプユニットを使用した光強度の大きい
照明と、通常の1個のランプユニットを用いた通常の照
明とを選択的に用いることができ、便利である。
【0070】また、その他のグループに示すように、双
方のランプユニット51A、51Bが光の出射方向と正
対しない位置に配置された光源部5では、一方のランプ
ユニットのみを着脱可能とするか、あるいは一方のラン
プユニットとこのランプユニットからの出射光を反射す
る反射ミラーとをユニット化して同時に着脱可能とする
ことにより同様の効果を得ることができる。後者のよう
に、一方のランプユニットとこのランプユニットからの
出射光を反射する反射ミラーからなるユニットを着脱可
能とすれば、このユニットを取り外した場合に光源部が
組み込まれた装置がより軽量化されるという効果があ
る。
【0071】なお、グループB以外の構成で一方のラン
プユニットを取り外した場合には、リフレクタの開口縁
に近い部分の光が用いられないため、グループBの構成
で一方のランプユニットと2枚の反射ミラーとからなる
ユニットを取り外した場合よりも光量が少なくなること
が考えられるが、先に述べたように、リフレクタの開口
縁に近い部分の光はわずかであるためそれほど問題とは
ならない。
【0072】合成ミラー光学系55の構成としては、グ
ループBに示すような一方のランプユニットからの出射
光を反射する反射ミラーのみを備えた構成と、その他の
グループに示すような双方のランプユニットからの出射
光を反射する反射ミラーを備えた構成とがある。また、
反射ミラー551、552の構成としては、グループB
−a,bに示すように一方のランプユニットの出射光を
反射する反射ミラーが2枚で他方のランプユニットの出
射光を反射する反射ミラーが不要な場合、グループA−
aに示すように各ランプユニットの出射光を反射する反
射ミラーがそれぞれ1枚づつである場合、グループ1−
b,c,d、グループ2−a〜d等に示すように一方の
ランプユニットの出射光を反射する反射ミラーが1枚
で、他方のランプユニットの出射光を反射する反射ミラ
ーが2枚である場合、グループ1−e,f、グループ2
−d〜f等に示すように、各ランプユニットの出射光を
反射する反射ミラーがそれぞれ2枚づつである場合のい
ずれかを採用することができる。
【0073】また、ランプユニット51A、51Bのか
わりに、利用されない出射光束に対応するリフレクタの
部分にサイドカットを施したランプユニット51A’、
51B’を採用することも可能である。図7は、サイド
カットが施されたランプユニット51A’、51B’を
用いて図1に示したような照明装置を構成した場合の一
例を示す説明図である。図からわかるように、光源部
5’において、リフレクタにサイドカットを施した分だ
け2つのランプユニット51A’,51B’及び2枚の
反射ミラー551,552の位置をZ方向に移動させる
ことが可能となり、ランプユニット51A’と第1のレ
ンズ板31との間の距離が短縮化されている。したがっ
て、光源部5’自体を小型化できるとともに、この光源
が組み込まれた装置の小型化も可能となる。また、リフ
レクタにサイドカットを施すことにより、ランプユニッ
ト51A’、51B’の冷却効率を向上させることが可
能となり、ランプユニットの温度上昇を抑えることがで
きる。なお、図6にあげた他の組合わせ例においても図
7に示した例と同様にサイドカットが施されたランプユ
ニットを採用することが可能であり、図7に示した例と
同様の効果を得ることができる。
【0074】なお、図6に示した組み合わせ例において
は、すべて、2つのランプユニットを水平方向(XZ平
面に平行な方向)に配置した場合を例に示しているが、
垂直方向(YZ平面に平行な方向)に配置するようにし
てもよい。
【0075】(第2の実施の形態)図8は、本発明を適
用した偏光照明装置の要部を平面的に見た概略構成図で
ある。本例の偏光照明装置60は前述の照明装置10と
同一構成の光源部5を備えている。また、2枚のレンズ
板、すなわち、第1の光学要素71と集光レンズアレイ
720とからなるインテグレータ光学系も備えている。
なお、第1の光学要素71、集光レンズアレイ720,
結合レンズ760は、図1の第1のレンズ板31、第2
のレンズ板32,フィールドレンズ33とほぼ同じ機能
を有する。異なるのは、集光レンズアレイ720と結合
レンズ760との間に、光源部5からの偏光方向がラン
ダムな出射光を偏光変換して、偏光方向がほぼ揃った一
種類の偏光光に変換するための偏光光学系を備えている
点である。
【0076】本例の偏光照明装置60は、基本的に、シ
ステム光軸60Lに沿って配置した光源部5と、インテ
グレータ光学系の機能を備えた偏光発生装置7から構成
されている。光源部5から出射された偏光方向がランダ
ムな光束(以下、ランダムな偏光光束と呼ぶ)は、偏光
発生装置7により偏光方向がほぼ揃った一種類の偏光光
束に変換され、照明領域4に至るようになっている。こ
こで、光源部5の出射光の光軸Rがシステム光軸60L
に対して一定の距離DだけX軸方向に平行移動した状態
となるように、光源部5は配置されている。
【0077】偏光発生装置7は、第1の光学要素71
と、第2の光学要素72から構成されている。光源部5
の光軸Rは、第1の光学要素71の中心に一致するよう
に、光源部5と第1の光学要素71との位置関係が設定
されている。第1の光学要素71に入射した光は、光束
分割レンズ711により複数の中間光束712に分割さ
れ、同時に光束分割レンズの集光作用により、システム
光軸60Lと垂直な平面内(図8ではXY平面)の中間
光束が収束する位置に光束分割レンズの数と同数の二次
光源像713を形成する。尚、光束分割レンズ711の
XY平面上における外形形状は、照明領域4の形状と相
似形をなすように設定される。本例では、XY平面上で
X方向に長い横長の照明領域を想定しているため、光束
分割レンズ711のXY平面上における外形形状も横長
である。
【0078】第2の光学要素72は、集光レンズアレイ
720、遮光板730、偏光分離ユニットアレイ74
0、選択位相差板750及び結合レンズ760から大略
構成される複合体である。この構成の第2の光学要素7
2は、第1の光学要素71による二次光源像713が形
成される位置の近傍の、システム光軸60Lに対して垂
直な平面内(図のXY平面)に配置される。この第2の
光学要素72は、中間光束712のそれぞれをP偏光光
束とS偏光光束とに空間的に分離した後、一方の偏光光
束の偏光方向を他方の偏光光束の偏光方向に揃え、偏光
方向がほぼ揃ったそれぞれの光束を一ヶ所の照明領域4
に導く機能を有している。
【0079】集光レンズアレイ720は、それぞれの中
間光束を偏光分離ユニットアレイ740の特定の場所に
集光しながら導く機能を有している。第1の光学要素7
1の光束分割レンズ711と集光レンズアレイ720の
集光レンズ721のレンズ特性は、偏光分離ユニットア
レイ740に入射する光の主光線の傾きがシステム光軸
60Lと平行であることが理想的である点を考慮して、
各々最適化されることが望ましい。
【0080】但し、一般的には、光学系の低コスト化及
び設計の容易さを考慮して、第1の光学要素71と全く
同じものを集光レンズアレイ720として用いるか、或
いは、光束分割レンズ711とXY平面での形状が相似
形である集光レンズを用いて集光レンズアレイ720を
構成しても良い。本例の場合には、第1の光学要素71
と同じものを集光レンズアレイ720として用いてい
る。尚、集光レンズアレイ720は遮光板730や偏光
分離ユニットアレイ740から離れた位置(第1の光学
要素71に近い側)に配置しても良い。
【0081】図9には遮光板730の外観を示してあ
る。この図に示すように、遮光板730は、複数の遮光
面731と複数の開口面732がストライプ状に配列し
て構成されたものである。この遮光面731と開口面7
32の配列の仕方は後述する偏光分離ユニットアレイ7
40の偏光分離面741の配列の仕方に対応している。
遮光板730の遮光面731に入射した光束は遮られ、
開口面732に入射した光束は遮光板730をそのまま
通過する。従って、遮光板730は、遮光板730上の
位置に応じて透過する光束を制御する機能を有してお
り、遮光面731と開口面732の配列の仕方は、第1
の光学要素71による二次光源像713が後述する偏光
分離ユニットアレイ740の偏光分離面741上のみに
形成されるように設定されている。遮光板730として
は、本例のように平板状の透明体(例えばガラス板)に
遮光性の膜(例えばクロム膜、アルミニウム膜、及び、
誘電体多層膜)を部分的に形成したものや、或いは、例
えばアルミニウム板のような遮光性の平板に開口部を設
けたもの等を使用できる。特に、遮光性の膜を利用して
遮光面を形成する場合には、遮光性の膜を集光レンズア
レイ720や後述する偏光分離ユニットアレイ740上
に直接形成しても同様の機能を発揮させることができ
る。
【0082】図10は、偏光分離ユニットアレイ740
の外観を示す斜視図である。この図に示すように、偏光
分離ユニットアレイ740は、複数の偏光分離ユニット
770をマトリクス状に配列した構成をしている。偏光
分離ユニット770の配列の仕方は、第1の光学要素7
1を構成する光束分割レンズ711のレンズ特性及びそ
れらの配列の仕方に対応している。本例においては、全
て同じ形状を有する同心系の光束分割レンズ711を用
いて、それらの光束分割レンズを直交マトリクス状に配
列することで第1の光学要素71を構成しているので、
偏光分離ユニットアレイ740も全て同じ形状の偏光分
離ユニット770を全て同じ向きに直交マトリクス状に
配列することにより構成されている。尚、Y方向に列ぶ
同一列の偏光分離ユニットが全て同じ形状である場合に
は、偏光分離ユニットアレイ740と同じ高さHを有す
るY方向に細長い偏光分離ユニットを複数本準備し、こ
れらの細長い偏光分離ユニットをX方向に配列して貼り
合わせることによって偏光分離ユニットアレイを作製す
ると、細長い偏光分離ユニット同士のX方向の界面の平
坦度を向上させることができる。このように作製された
偏光分離ユニットアレイを用いた方が、偏光分離ユニッ
ト間の界面における光損失を低減できると共に偏光分離
ユニットアレイの製造コストを低減できるという点で有
利である。
【0083】図11は、偏光分離ユニット770の外観
およびその機能を示す説明図である。この図に示すよう
に、偏光分離ユニット770は、内部に偏光分離面74
1と反射面742を備えた四角柱状の構造体であり、偏
光分離ユニットに入射する中間光束のそれぞれをP偏光
光束とS偏光光束とに空間的に分離する機能を有してい
る。偏光分離ユニット770のXY平面上における外形
形状は、光束分割レンズ711のXY平面上における外
形形状と相似形をなしており、即ち、横長の矩形状であ
る。偏光分離面741と反射面742とは、偏光分離ユ
ニット770の外形形状の長手方向、すなわち横方向
(X方向)に並ぶように配置されている。ここで、偏光
分離面741はシステム光軸Lに対して約45度の傾き
をなし、反射面742は偏光分離面と平行な状態をなし
ている。さらに、偏光分離面741をXY平面上に投影
した面積(後述するP出射面743の面積に等しい)と
反射面742をXY平面上に投影した面積(後述するS
出射面744の面積に等しい)とは等しい。さらに、偏
光分離面741が存在する領域のXY平面上での横幅W
pと反射面742が存在する領域のXY平面上での横幅
Wmとは等しくなり、且つ、それぞれが偏光分離ユニッ
トのXY平面上での横幅Wlの半分になるように設定さ
れている。尚、一般的に、偏光分離面741は誘電体多
層膜で、また、反射面742は誘電体多層膜或いはアル
ミニウム膜で形成することができる。
【0084】偏光分離ユニット770に入射した光は、
偏光分離面741において、進行方向を変えずに偏光分
離面741を通過するP偏光光束745と、偏光分離面
741で反射され隣接する反射面742の方向に進行方
向を変えるS偏光光束746とに分離される。P偏光光
束745はそのままP出射面743を経て偏光分離ユニ
ット770から出射され、S偏光光束746は再び反射
面742で進行方向を変え、P偏光光束745とほぼ平
行な状態となって、S出射面744を経て偏光分離ユニ
ット770から出射される。従って、偏光分離ユニット
770に入射したランダムな偏光光束は偏光方向が異な
るP偏光光束745とS偏光光束746の二種類の偏光
光束に分離され、偏光分離ユニット770の異なる場所
(P出射面743とS出射面744)からほぼ同じ方向
に向けて出射される。
【0085】再び、図8に基づいて説明する。各偏光分
離ユニット770に入射される中間光束712は、偏光
分離面741が存在する領域に導かれる必要がある。そ
のため、偏光分離面741の中央部近傍で中間光束71
2が二次光源像を形成するように、それぞれの偏光分離
ユニット770とそれぞれの集光レンズ721の位置関
係やそれぞれの集光レンズ721のレンズ特性が設定さ
れている。特に、本例の場合には、それぞれの偏光分離
ユニット770内の偏光分離面741の中央部にそれぞ
れの集光レンズの中心軸が来るように配置するため、集
光レンズアレイ720は、偏光分離ユニットの横幅Wl
の1/4に相当する距離Dだけ、偏光分離ユニットアレ
イ740に対してX方向にずらした状態で配置されてい
る。
【0086】遮光板730は偏光分離ユニットアレイ7
40と集光レンズアレイ720との間にあって、遮光板
730のそれぞれの開口面732の中心とそれぞれの偏
光分離ユニット770の偏光分離面741の中心がほぼ
一致するように配置され、また、開口面732の開口横
幅(X方向の開口幅)は偏光分離ユニット770の横幅
Wlの約半分の大きさに設定されている。その結果、偏
光分離面741を経ずして反射面742に直接入射する
中間光束は、予め遮光板730の遮光面731で遮られ
るためほとんど存在せず、遮光板730の開口面732
を通過した光束はそのほとんど全てが偏光分離面741
のみに入射することになる。従って、遮光板730の設
置により、偏光分離ユニットにおいて、直接反射面74
2に入射し、反射面742を経て隣接する偏光分離面7
41に入射する光束はほとんど存在しないことになる。
【0087】偏光分離ユニットアレイ740の出射面の
側には、λ/2位相差板751が規則的に配置された選
択位相差板750が設置されている。即ち、偏光分離ユ
ニット770のP出射面743(図11)の部分にのみ
λ/2位相差板751が配置され、S出射面744の部
分にはλ/2位相差板751は設置されていない。この
様なλ/2位相差板751の配置状態により、偏光分離
ユニット770から出射されたP偏光光束は、λ/2位
相差板751を通過する際に偏光方向の回転作用を受け
S偏光光束へと変換される。一方、S出射面744から
出射されたS偏光光束はλ/2位相差板751を通過し
ないので、偏光方向は変化せず、S偏光光束のまま選択
位相差板750を通過する。以上をまとめると、偏光分
離ユニットアレイ740と選択位相差板750により、
偏光方向がランダムな中間光束は一種類の偏光光束(こ
の場合はS偏光光束)に変換されたことになる。
【0088】選択位相差板750の出射面の側には、結
合レンズ760が配置されており、選択位相差板750
によりS偏光光束に揃えられた光束は、結合レンズ76
0により照明領域4へと導かれ、照明領域上で重畳され
る。ここで、結合レンズ760は1つの独立したレンズ
体である必要はなく、第1の光学要素71のように、複
数のレンズの集合体であっても良い。
【0089】第2の光学要素72の機能をまとめると、
第1の光学要素71により分割された中間光束712
(つまり、光束分割レンズ711により切り出されたイ
メージ面)は、第2の光学要素72により照明領域4上
で重畳される。これと同時に、途中の偏光分離ユニット
アレイ740により、ランダムな偏光光束である中間光
束は偏光方向が異なる二種類の偏光光束に空間的に分離
され、選択位相差板750を通過する際にほぼ一種類の
偏光光束に変換される。ここで、偏光分離ユニットアレ
イ740の入射側には遮光板730が配置され、偏光分
離ユニット770の偏光分離面741にだけ中間光束が
入射する構成となっているため、反射面742を経て偏
光分離面741に入射する中間光束はほとんどなく、偏
光分離ユニットアレイ770から出射される偏光光束の
種類はほぼ一種類に限定される。従って、照明領域4は
ほとんど一種類の偏光光束でほぼ均一に照明されること
になる。
【0090】上述したように、第1の光学要素71によ
り形成される二次光源像712の大きさは第1の光学要
素に入射する光束(照明装置を想定した場合には光源か
ら出射される光束)の平行性に影響される。平行性が悪
い場合には寸法の大きな二次光源像しか形成できないた
め、偏光分離ユニットの偏光分離面を経ずして反射面に
直接入射する中間光束が多く存在し、偏光方向の異なる
他の偏光光束が照明光束へ混入する現象を避けられな
い。図8の偏光照明装置60は遮光板730を有してい
るので、平行性の悪い光束を出射する光源を利用して偏
光照明装置を構成する場合に、特に優れた効果を発揮す
る。
【0091】なお、中間光束のほとんどを偏光分離面7
41に直接入射できる(すなわち、反射面742に直接
入射する中間光束が少ない)場合には、遮光板730を
省略することが可能であり、また、光源部からの出射光
束の平行性が高い場合には集光レンズアレイ720を省
略することが可能である。
【0092】以上説明したように、本例の偏光照明装置
60によれば、前述した照明装置10と同様な効果を得
ることができる。
【0093】これに加えて、本例の偏光照明装置60で
は次のような効果を得ることができる。すなわち、光源
部5から出射されたランダムな偏光光束を、第1の光学
要素71と第2の光学要素72により構成される偏光発
生装置7により、ほぼ一種類の偏光光束に変換すると共
に、その偏光方向の揃った光束により照明領域4を均一
に照明できるという効果を有する。また、偏光光束の発
生過程においては光損失を殆ど伴わないため、光源部か
ら出射される光の殆どすべてを照明領域4へと導くこと
ができ、従って、光の利用効率が極めて高いという特徴
を有する。さらに、第2の光学要素72内には遮光板7
30が配置されているため、照明領域4を照明する偏光
光束中には偏光方向が異なる他の偏光光束が混じること
がほとんどない。従って、液晶装置のように偏光光束を
用いて表示を行う変調手段を照明する装置として本発明
の偏光照明装置を用いた場合には、従来、変調手段の照
明光が入射する側に配置されていた偏光板を不要とでき
る場合がある。また、従来通りに偏光板を必要とする場
合でも、偏光板における光吸収量が非常に少ないため、
偏光板及び変調手段の発熱を抑えるのに必要な冷却装置
を大幅に小型化することができる。
【0094】 尚、本例では、第2の光学要素72を構
成する集光レンズアレイ720、遮光板730、偏光分
離ユニットアレイ740、選択位相差板750及び結合
レンズ760は光学的に一体化されており、これによっ
てそれらの界面において発生する光損失を低減し、光利
用効率を一層高める効果が得られている。ここで、「光
学的に一体化する」とは、各光学要素が互いに密着して
いることを意味する。複数の光学要素を接着剤で貼り合
わせたり、あるいは、一体成形することによって、光学
的に一体化することができる。
【0095】さらに、横長の矩形形状である照明領域4
の形状に合わせて、第1の光学要素71を構成する光束
分割レンズ711を横長の形状とし、同時に、偏光分離
ユニットアレイ740から出射される二種類の偏光光束
を横方向(X方向)に分離する形態としている。このた
め、横長の矩形形状を有する照明領域4を照明する場合
でも、光量を無駄にすることなく、照明効率(光利用効
率)を高めることができる。
【0096】一般に、偏光方向がランダムな光束をP偏
光光束とS偏光光束とに単純に分離すると、分離後の光
束全体の幅は2倍に拡がり、それに応じて光学系も大型
化してしまう。しかし、本発明の偏光照明装置では、第
1の光学要素71により微小な複数の二次光源像713
を形成し、それらの二次光源像が存在しない空間に反射
面742を配置することにより、2つの偏光光束に分離
することに起因して生じる光束の経路の横方向への広が
りを吸収しているので、光束全体の幅は殆ど広がらず、
小型の光学系を実現できるという特徴がある。
【0097】(第3の実施の形態)次に、上記の構成の
偏光照明装置60と基本的に同一構成の偏光照明装置6
0Aが組み込まれた投写型の表示装置の一例について説
明する。尚、本例においては、偏光照明装置からの出射
光束を表示情報に基づいて変調する変調手段として透過
型の液晶装置を用いている。
【0098】図12は、本発明による投写型表示装置8
0の光学系の要部を示した概略構成図であり、XZ平面
における構成を示している。本例の投写型表示装置80
は、偏光照明装置60Aと、白色光束を3色の色光に分
離する色分離光学系400と、それぞれの色光を表示情
報に基づいて変調し表示画像を形成する3枚の透過型の
液晶装置411、412、413と、3色の色光を合成
しカラー画像を形成する色合成手段としてのクロスダイ
クロイックプリズム450と、そのカラー画像を投写表
示する投写光学系としての投写レンズ460とから大略
構成されている。
【0099】偏光照明装置60Aは、ランダムな偏光光
束を一方向に出射する一対のランプユニット51A、5
1Bを備えた光源部5を有し、この光源部5から出射さ
れたランダムな偏光光束は、偏光発生装置7によりほぼ
一種類の偏光光束に変換される。本例の偏光照明装置6
0Aでは、偏光発生装置7を構成している第1の光学要
素71と第2の光学要素72の光軸が互いに直交するよ
うに配置し、これらの間にそれぞれに対して45度傾斜
させた反射ミラー73が配置されている。これ以外の構
成は上記の偏光照明装置60と同一であり、その詳細な
説明については省略する。
【0100】この偏光照明装置60Aから出射された光
束は、まず、色分離光学系400の青光緑光反射ダイク
ロイックミラー401において、赤色光が透過し、青色
光及び緑色光が反射する。赤色光は、反射ミラー403
で反射され、フィールドレンズ415を介して赤光用液
晶装置411に達する。一方、青色光及び緑色光のう
ち、緑色光は、色分離光学系400の緑光反射ダイクロ
イックミラー402によって反射され、フィールドレン
ズ416を介して緑光用液晶装置412に達する。な
お、フィールドレンズ415、416は、入射した光束
がその中心軸に平行な光束となるように変換する機能を
有している。
【0101】ここで、青色光の光路の長さは他の2色光
の光路の長さよりも長いので、青色光に対しては、入射
レンズ431、リレーレンズ432、及び出射レンズ4
33からなるリレーレンズ系を含む導光光学系430を
設けてある。即ち、青色光は、緑光反射ダイクロイック
ミラー402を透過した後に、まず、入射レンズ431
を経て反射ミラー435により反射されてリレーレンズ
432に導かれ、このリレーレンズに集束された後、反
射ミラー436によって出射レンズ433に導かれ、そ
の後、青光用液晶装置413に達する。なお、出射レン
ズ433は、フィールドレンズ415、416と同様な
機能を有している。
【0102】3ヶ所の液晶装置411、412、413
は、それぞれの色光を変調し、各色光に対応した画像情
報を含ませた後に、変調した色光をクロスダイクロイッ
クプリズム450に入射させる透過型の液晶パネル
(「液晶ライトバルブ」とも呼ばれる)である。クロス
ダイクロイックプリズム450には、赤光反射の誘電体
多層膜と青光反射の誘電体多層膜とが十字状に形成され
ており、それぞれの変調光束を合成しカラー画像を形成
する。ここで形成されたカラー画像は、投写レンズ46
0によりスクリーン470上に拡大投影され、投写画像
を形成することになる。
【0103】このように構成した投写型表示装置80で
は、偏光照明装置として、2個のランプユニット51
A、51Bを備えた偏光照明装置60Aを採用している
ので、明るい投写画像を形成することができる。
【0104】また、偏光照明装置60Aの駆動回路とし
て、双方のランプユニット51A、51Bを同時に点灯
駆動できると共に、これらを選択的に点灯駆動できる回
路を用いるようにすれば、それほど照度を必要としない
場合等には、一方のランプユニットのみを点灯させる等
できるので、使用環境に応じた最適な明るさの投写画像
を形成できる。
【0105】さらに、偏光照明装置60Aではランプユ
ニット51Aと反射ミラー551、552を一体で着脱
できるように、これらがユニット56とされている。従
って、投写型表示装置80を持ち運ぶ場合には、このユ
ニット56を取り外しておけば、その分、装置重量が低
減される。この点に関しては、各ランプユニット51
A、51Bのバラスト回路部分のそれぞれを別構成と
し、着脱可能なランプユニット51Aの側のバラスト回
路部分もユニット56に搭載して一体的に着脱できるよ
うにすることが望ましい。このようにすれば、ユニット
56を取り外したときの装置重量を大幅に低減できると
ともに、装置のサイズも小型化することができるので、
持ち運びに便利となる。
【0106】なお、本例の投写型表示装置80では、一
種類の偏光光束を変調するタイプの液晶装置が用いられ
ている。従って、従来の照明装置を用いてランダムな偏
光光束を液晶装置に導くと、ランダムな偏光光束のうち
の約半分の光は、偏光板(図示せず)で吸収されて熱に
変わってしまうので、光の利用効率が悪いと共に、偏光
板の発熱を抑える大型で騒音の大きな冷却装置が必要で
あるという問題点があった。しかし、本例の投写型表示
装置80では、かかる問題点が大幅に改善されている。
【0107】即ち、本例の投写型表示装置80では、偏
光照明装置60Aにおいて、一方の偏光光束、例えばS
偏光光束に偏光方向が揃った状態とする。それ故、偏光
方向の揃ったほぼ一種類の偏光光束が3ヶ所の液晶装置
411、412、413に導かれるので、偏光板による
光吸収は非常に少なく、従って、光の利用効率が向上
し、明るい投写画像を得ることができる。
【0108】特に、照明装置として使用している偏光照
明装置60Aにおいては、第2の光学要素72の内部に
遮光板730を配置しているため、偏光照明装置60A
から出射される照明光の中に、液晶装置での表示に不要
な他の偏光光束が混入することがほとんどない。その結
果、3ヶ所の液晶装置411、412、413の光の入
射する側にそれぞれ配置された偏光板(図示せず)にお
ける光吸収量は極めて少なく、光吸収による発熱量も極
めて少なくなることから、偏光板や液晶装置の温度上昇
を抑制するための冷却装置を大幅に小型化することがで
きる。
【0109】以上のことから、非常に光出力の大きな光
源ランプを用いて、非常に明るい投写画像を表示可能な
投写型表示装置を実現しようとした場合にも、小型の冷
却装置で対応可能であり、よって冷却装置の騒音を低く
することもでき、静かで高性能な投写型表示装置を実現
できる。
【0110】さらに、偏光照明装置60Aでは、第2の
光学要素72において、2種類の偏光光束を横方向(X
方向)に空間的に分離している。従って、光量を無駄に
することがなく、横長の矩形形状をした液晶装置を照明
するのに都合が良い。
【0111】さらにまた、本例の偏光照明装置60Aで
は、前述したように偏光変換光学要素を組み入れている
にもかかわらず、偏光分離ユニットアレイ740を出射
する光束の幅の広がりが抑えられている。このことは、
液晶装置を照明する際に、大きな角度を伴って液晶装置
に入射する光が殆どないことを意味している。従って、
Fナンバーの小さな極めて大口径の投写レンズ系を用い
なくても明るい投写画像を実現でき、その結果、小型の
投写型表示装置を実現できる。
【0112】また、本例では、色合成手段として、クロ
スダイクロイックプリズム450を用いているので、装
置の小型化が可能である。また、液晶装置411、41
2、413と投写レンズ460との間の光路の長さが短
いので、比較的小さな口径の投写レンズ系を用いても、
明るい投写画像を実現できる。また、各色光は、3光路
のうちの1光路のみ、その光路の長さが異なるが、本例
では光路の長さが最も長い青色光に対しては、入射レン
ズ431、リレーレンズ432、及び出射レンズ433
からなるリレーレンズ系を含む導光光学系430を設け
てあるので、色むらなどが生じない。
【0113】尚、2枚のダイクロイックミラーを色合成
手段として用いたミラー光学系により投写型表示装置を
構成することもできる。勿論、その場合においても本例
の偏光照明装置を組み込むことが可能であり、本例の場
合と同様に、光の利用効率に優れた明るい高品位の投写
画像を形成することができる。
【0114】また、本例では、ランダムな偏光光束から
一種類の偏光光束として、S偏光光束を得る構成として
いるが、勿論、P偏光光束を得る構成としても良い。
【0115】(ランプユニットの変形例)図13および
図14には、上記のランプユニット51A、51Bの変
形例を示してある。なお、図14は図13に示すランプ
ユニット51Cのランプ光軸54を含むXZ平面におけ
る断面を示した図である。これらの図に示すように、本
例のランプユニット51Cの基本的な構成は前述したラ
ンプユニット51A、51Bと同様であり、光源ランプ
511Cとリフレクタ512Cとから構成されている。
しかし、本例のランプユニット51Cでは、そのリフレ
クタ512Cの円形開口515のうち、X軸方向の両側
の部分が一対の反射ミラー513、514によって塞が
れており、ランプ光軸54を含むX軸方向の開口幅が約
1/2Wとされている。反射ミラー513、514の反
射面513a、514aは、リフレクタ512Cの反射
面の側に形成されている。
【0116】このように構成したランプユニット51C
においては、図14に示すように、光量の多い中心部分
の出射光はそのまま遮られることなく出射される。しか
し、両側部分の出射光の部分は、反射ミラー513、5
14によって反射される。反射光は、再度、リフレクタ
512Cの反射面516で反射されて、ランプ光軸54
に近いランプ中心側を通って反射ミラー513、514
によって遮られることなく出射する。
【0117】この構成のランプユニット51Cを前述し
たランプユニット51A、51Bの代わりに使用した場
合には、それまで合成ミラー光学系55(図1,図6,
図8参照)によって遮られ利用されることのなかったラ
ンプ光軸から離れた両側部分からの出射光を、反射ミラ
ー513、514によりリフレクタ側へ戻して再利用す
ることができる。従って、その分、ランプユニットから
の出射光束量を増加させることができる。
【0118】(第4の実施の形態)図15は、本発明を
適用した更に別の構成の照明装置を用いた投写型表示装
置におけるダイクロイックミラーと各ランプユニットと
の配列関係を説明する図である。図15(A)および
(B)には、照明装置100からの出射光束のうち、色
光分離光学素子である青光緑光反射ダイクロイックミラ
ー401によって分離された赤色光束が赤光用液晶装置
411を照明する様子を模式的に示してある。なお、図
15(A)および(B)には、クロスダイクロイックプ
リズム450、赤光用液晶装置411、青光緑光反射ダ
イクロイックミラー401、および照明装置100のみ
を取り出して、これらの光学要素を便宜的に直線状に示
してあるが、図12に示した投写型表示装置80と異な
る部分はあくまで偏光照明装置60Aを本例の照明装置
100に変更した点である。
【0119】図15(A)および(B)に示すように、
分離光学素子である青光緑光反射ダイクロイックミラー
401は、XZ平面内に対しては略垂直に、YZ平面、
XY平面に対しては所定角度を成すように配置されてい
る。
【0120】本例の照明装置100は光源部110を有
し、光源部110は同一構成でほぼ同一寸法の第1およ
び第2のランプユニット110A、110Bを備えてい
る。各ランプユニット110A、110Bは、光源ラン
プ120A、120Bと、放物面形、楕円形、円形等を
したリフレクタ130A、130Bから構成されてい
る。各ランプユニット110A、110Bは、ほぼY軸
方向に沿って対向配置配置されている。すなわち、各ラ
ンプユニット110A、110Bは、ダイクロイックミ
ラー401で分離され、そこから出射される2つの出射
光の方向に対して直交する方向に配列されている。そし
て、各ランプユニット110A、110Bからの出射光
は、反射ミラー140A、140Bで反射されてダイク
ロイックミラー401の方へ出射される。この照明装置
100は、図6に示したグループA−aによる例を示し
ており、第1の照明装置10の変形例の一つである、
【0121】図17は、青光緑光反射ダイクロイックミ
ラー401の色分離特性を示す説明図である。この図に
実線で示すように、青光緑光反射ダイクロイックミラー
401は、所定の角度で光が入射すると、その光の赤色
光成分(約600nm以上)のみを透過し、その他の光
成分(青光成分および緑光成分)を反射する。このよう
な色分離特性は、青光緑光反射ダイクロイックミラー4
01に対する光の入射角がずれると、その入射角に応じ
て変化する。このため、青光緑光反射ダイクロイックミ
ラー401に所定の入射角で光を入射させないと、赤光
用液晶装置411に導かれる赤色光の色が変化してしま
う。
【0122】図16は、各ランプユニット110A、1
10BをX軸方向に対向して配置したときの各ランプユ
ニットとダイクロイックミラーの配置関係を示す説明図
である。この図に示すように、各ランプユニット110
A、110BがX軸方向に沿って配列されると、青光緑
光反射ダイクロイックミラー401に対する各ランプユ
ニット110A、110Bからの出射光の入射角θA1
、θB1 は、ランプユニット110A、110B間で
相互に異なると共に、上記所定の角度からずれてしま
う。このため、ランプユニット110Aからの出射光に
対しては、例えば、図17に点線で示すような色分離特
性となり、図17に実線で示したような所望の色分離特
性は得られなくなる。また、ランプユニット110Bか
らの出射光に対しても、図17に一点鎖線で示すような
色分離特性となり、同様に、所望の色分離特性は得られ
なくなる。つまり、各出射光に対する色分離特性が相互
に異なることになる。この結果、ダイクロイックミラー
401を透過して赤光用液晶装置に411に導かれる赤
色光には色ずれが生じることになる。
【0123】これに対して、本例の照明装置100で
は、図15(A)および(B)に示したように、各ラン
プユニット110A、110BをほぼY軸方向に沿って
対向配置してあるので、各ランプユニット110A、1
10Bからの出射光を、青光緑光反射ダイクロイックミ
ラー401に対して共に等しい入射角で入射させること
ができる。このため、各出射光に対する色分離特性を等
しくできると共に、所望の色分離特性を得ることができ
る。従って、赤光用液晶装置411を照明する赤色光の
色ずれを低減することができる。
【0124】なお、緑光ダイクロイックミラー402に
対しても、青光緑光反射ダイクロイックミラー401と
同様に、各ランプユニット110A、110Bからの出
射光を共に等しい入射角θで入射させることができるの
で、緑光用液晶装置412、青光用液晶装置413の照
明光の色ずれを低減することができる。よって、本例の
照明装置100は、明るさが均一で色ずれの無い照明光
を液晶装置に照明することができる。
【0125】さらに、上述したことは、図15(A)お
よび(B)に示したように、ダイクロイックプリズム4
50の赤光反射ダイクロイック面451、青光反射ダイ
クロイック面452についても同様である。すなわち、
ダイクロイック面451、452に入射する各ランプユ
ニット110A、110Bからの出射光の角度θA2、
θB2 同志も等しくなる。従って、本例の照明装置10
0を投写型表示装置に組み込めば、投写画像の色ずれも
低減できる。
【0126】また、本例の照明装置100では、前述し
た実施の形態と同様に2つのランプユニットを備えてい
るので、照明装置全体としての照度も高められている。
【0127】以上のことから、本例の照明装置100を
投写型表示装置に組み込めば、投写面全体に渡って明る
く均一で色ずれの無い投写画像が得られる投写型表示装
置を実現できる。
【0128】また、本例の照明装置100に対して前述
したようなインテグレータ光学系や偏光発生装置を更に
付加しても勿論良く、この場合には、前述したように、
インテグレータ光学系を用いることによる効果、および
偏光発生装置を用いることによる効果を上記の効果に加
えて得ることができる。すなわち、投写画像の色ずれの
低減に加えて、明るさ向上と照度むらや色むらの低減を
実現できる。
【0129】さらに、本例の照明装置100において
も、両方の光源ランプを選択的に点灯できる構成として
おけば、必要に応じて照明光の明るさを多段階に調整で
きるため、要求される明るさや消費電力量の点で多様な
使い方ができる。特に、本例の照明装置100によれ
ば、一方のランプを使用した場合でも、ダイクロイック
ミラーやプリズムの分光特性が変化しないので、明るさ
は低減するものの、色調には変化のない投写画像が得ら
れる点で有利である。また、スペクトルの異なる光源ラ
ンプを備えたランプユニットを使用すれば、カラー投写
型表示装置に適用した場合には、その色再現性を向上で
きる等の利点もある。
【0130】なお、本例では、2つのランプユニットを
y方向に対向配置した照明装置100を投写型表示装置
に適用した場合を例に説明しているが、これに限定され
るものではない。要するに、互いに直交する3つの方向
軸をX、Y、Zとし、照明装置からの出射光の光軸と平
行な方向をZとしたとき、ダイクロイックミラーの色分
離面やクロスダイクロイックプリズムのダイクロイック
面は、XZ平面に対しては略垂直に、YZ平面、XY平
面に対しては所定角度を成すように配置され、複数のラ
ンプユニットおよび前記合成ミラー手段は、複数のラン
プユニットからの出射光が略Y方向に沿って合成される
ように配置されているようにすればよい。
【0131】(第5の実施の形態)図18は、本発明を
適用した更に別の構成の偏光照明装置の概略構成図を示
している。本例の偏光照明装置90は偏光照明装置60
(図8)と同様に、光源部5と偏光発生装置7’とを備
えている。但し、ランプユニット51Bは、ランプ光軸
51BLがシステム光軸90Lとほぼ一致する向きに配
置され、ランプユニット51Aは、ランプ光軸51BL
がY軸方向にほぼ平行で、かつその開口部が下方を向く
ように配置されている。偏光発生装置7’は、偏光発生
装置7(図8)と同様に、光源部5から出射されたラン
ダムな偏光光束を、ほぼ一種類の偏光光束に変換する共
に、その偏光方向の揃った光束により照明領域4をほぼ
均一に照明する機能を有している。
【0132】偏光発生装置7’を構成する第1の光学要
素71’は、図8に示す第1の光学要素71と同様に、
光束分割レンズ711’を4行4列のマトリクス状に配
列したレンズアレイである。但し、光束分割レンズ71
1’は、そのY方向の位置に応じて光束分割レンズ71
1a’、711b’、711c’、711d’の4種類
の矩形レンズが用いられている。各光束分割レンズ71
1a’、711b’、711c’、711d’は、後述
するように、それぞれのレンズから出射した光束をY方
向にのみ偏向させるように形成された偏心レンズであ
る。
【0133】第2の光学要素72’は、第2の光学要素
72(図8)と同様に、集光レンズアレイ720’、遮
光板730’、偏光分離ユニットアレイ740’、選択
位相差板750’、および結合レンズ760’を備えて
いる。集光レンズアレイ720’は、集光レンズアレイ
720(図8)と同様に、第1の光学要素71’に対応
するように集光レンズ721’を4行4列に配列した構
成を有している。集光レンズ721’も、光束分割レン
ズ711’と同様に、そのY方向の位置に応じた偏心量
を有する集光レンズ721a’、721b’、721
c’、721d’の矩形レンズが用いられている。但
し、集光レンズ721’は、光束分割レンズ711’に
比べてY方向の大きさが小さく、集光レンズアレイ72
0’も、第1の光学要素71’に比べてY方向の大きさ
が小さくなっている。
【0134】偏光分離ユニットアレイ740’は、図8
に示す偏光分離ユニットアレイ740と同様に、偏光分
離ユニット770’をマトリクス状に配列したものであ
る。偏光分離ユニット770’は、図11に示す偏光分
離ユニット770と同様に、入射したランダムな偏光光
束をX方向に2種類の偏光光束に分離するように偏光分
離面741’と反射面742’とがX方向に並ぶように
配置されている。但し、偏光分離ユニット770’の大
きさは、集光レンズ721’の大きさに対応するよう
に、図11の偏光分離ユニット770に比べてY方向の
大きさが小さくなっており、偏光分離ユニットアレイ7
40’の大きさも、集光レンズアレイ720’に対応す
るように偏光分離ユニットアレイ740に比べてY方向
に小さくなっている。
【0135】遮光板730’および選択位相差板75
0’は、偏光分離ユニットアレイ740に対する遮光板
730および選択位相差板750の関係と同様に、偏光
分離ユニットアレイ740’に対応する大きさおよび位
置関係で配置されている。また、結合レンズ760’も
結合レンズ760に比べて、Y方向の大きさが小さくな
っている。
【0136】上記のように、本例の偏光照明装置90
は、第1の光学要素71’および第2の光学要素72’
における各構成要素の構造に特徴を有しているが、各構
成要素の基本的な配置および機能は、図8に示す第1の
光学要素71および第2の光学要素72と同様であるた
め、説明を省略する。以下、第1の光学要素71’およ
び第2の光学要素72’における各構成要素の構造的な
特徴について、更に説明を加える。
【0137】光束分割レンズ711’の外形形状は、光
束分割レンズ711’で分割された中間光束が最も効率
良く照明領域4を照明するように、照明領域4の形状と
ほぼ相似な形状とされる。本例の偏光照明装置90が投
写型表示装置80(図12)のような投写型表示装置に
適用される場合には、照明領域4は、液晶装置411、
412、413である。液晶装置411、412、41
3のアスペクト比(横:縦)は4:3であり、本例の光
束分割レンズ711’の縦方向の大きさは、横方向(X
方向)の大きさLWの3/4である。一方、集光レンズ
721’の横方向の大きさは、光束分割レンズ711’
と同じ大きさであるが、縦方向の大きさは、横方向の大
きさLWの2/4である。以下、その理由について説明
する。
【0138】図19は、光束分割レンズ711’および
集光レンズ721’によって形成された光源の二次光源
像(光源像)について示す説明図である。図19(A)
は、図8に示した偏光照明装置60における集光レンズ
アレイ720および偏光分離ユニットアレイ740の一
部をY方向からみた説明図であり、図19(B)は、Z
方向からみた説明図である。なお、図19(B)では、
図をわかりやすくするため、集光レンズ721をY方向
に少しずらして示しているが、実際にはほとんどずれて
いない。集光レンズ721を通過した中間光束712
は、光束分割レンズ711および集光レンズ721によ
って、偏光分離ユニット770の内部に構成された偏光
分離面741上のほぼ中心位置に集光され、偏光分離面
741上には二次光源像713が形成される。また、偏
光分離面741のX方向近傍位置に構成された反射面7
42上にも同様に、二次光源像713とほぼ同じ大きさ
の二次光源像713’が形成される。なお、偏光分離ユ
ニット770の入射面から出射面までの幅が小さいの
で、偏光分離ユニット770における入射光束および出
射光束の断面の大きさも、二次光源像713とほぼ同じ
である。従って、以下では、それらの入射光束および出
射光束の断面の大きさを、二次光源像713の断面の大
きさに置き換えて説明する。
【0139】中間光束712を収束させない状態でP偏
光光束とS偏光光束とに単純に分離すると、分離後の光
束全体の幅は2倍に拡がり、それに応じて光学系も大型
化してしまう。そこで、偏光照明装置60では、上記説
明のように、複数の中間光束712を集光させることに
よって発生した光の存在しない空間を利用して、偏光分
離ユニット770の反射面742を配置し、光学系の大
型化を防止している。偏光照明装置60では、装置の小
型化を考慮して、図19(B)に示すように、偏光分離
面741をXY平面上に投影した領域のX方向の大きさ
は、二次光源像713および713’をXY平面上に投
影したときのX方向の大きさにほぼ等しく、かつ集光レ
ンズ721のX方向の大きさLWの1/2にほぼ等しい
大きさとしている。同様に、反射面741をXY平面上
に投影した領域のX方向の大きさも、LWの1/2にほ
ぼ等しい大きさとしている。なお、偏光分離面741を
XY平面上に投影した領域のY方向の大きさは、集光レ
ンズ721のY方向の大きさ(LW・3/4)にほぼ等
しい大きさとしている。また、同様に、反射面741が
存在する領域のXY平面上におけるY方向の大きさも、
大きさ(LW・3/4)にほぼ等しい大きさとしてい
る。
【0140】このとき、XY平面上に投影される二次光
源像713および713’の断面形状がほぼ円形である
とすると、図19(B)に示すように、偏光分離ユニッ
ト770のY方向の領域において、上端および下端から
それぞれY方向に大きさLWの1/8だけ離れた位置ま
での領域がほとんど利用されていない(この領域には光
が存在しない)ことになる。言い換えると、集光レンズ
721および偏光分離ユニット770は、Y方向にそれ
ぞれ大きさLWの1/4に相当する大きさだけ小さくす
ることができる。本例の偏光照明装置90では、上記理
由に基づいて、図19(C)に示すように、集光レンズ
721’のY方向の大きさを、図19(B)に示す集光
レンズ721のY方向の大きさ(LW・3/4)よりも
(LW・1/4)だけ小さくしている。すなわち、集光
レンズ721’のY方向の大きさをLW/2としてい
る。
【0141】上記理由によって、集光レンズ721’の
Y方向の大きさを小さくできるため、集光レンズアレイ
720’も全体的にY方向に小さくすることが可能であ
る。但し、このような集光レンズアレイ721’を適用
するためには、更に、集光レンズ721’および光束分
割レンズ711’を、以下に説明するような形状に成形
する必要がある。
【0142】図20は、光束分割レンズ711’および
集光レンズ721’の構造について示す説明図である。
光束分割レンズ711’は、普通の同心レンズ700
を、X方向は光軸LCを中心に大きさLWの幅で切断
し、Y方向は図20(A)に示す2つの位置711
a’,711b’のいずれかで切断した矩形レンズであ
り、レンズ中心と光軸との位置関係がそれぞれY方向に
異なった偏心レンズである。第1の光束分割レンズ71
1a’は、同心レンズ700のレンズ中心(光軸)LC
の位置と、レンズ中心LCからY方向上方に距離(LW
・3/4)だけ離れた位置を含むXZ平面で切断したも
のである。第2の光束分割レンズ711b’は、レンズ
中心LCからY方向下方に距離(LW/4)だけ離れた
位置と、レンズ中心LCからY方向上方に距離(LW・
2/4)だけ離れた位置を含むXZ平面で切断したもの
である。なお、図18(B)に示されている他の光束分
割レンズ711c’および711d’は、光束分割レン
ズ711a’および711b’を上下反転させたものに
等しい。
【0143】集光レンズ721’は、普通の同心レンズ
700を、X方向は光軸LCを中心に大きさLWの幅で
切断し、Y方向は図20(B)に示す2つの位置721
a’,721b’のいずれかで切断した矩形レンズであ
り、レンズ中心と光軸との位置関係がそれぞれY方向に
異なった偏心レンズである。第1の集光レンズ721
a’は、レンズ中心LCからY方向下方に距離(LW/
8)だけ離れた位置と、レンズ中心LCからY方向下方
に距離(LW・5/8)だけ離れた位置を含むXZ平面
で切断したものである。第2の集光レンズ721b’
は、レンズ中心LCからY方向下方に距離(LW・3/
8)だけ離れた位置と、レンズ中心LCからY方向上方
に距離(LW/8)だけ離れた位置を含むXZ平面で切
断したものである。なお、図18(B)に示されている
他の集光レンズ721c’および721d’は、集光レ
ンズ721a’および721b’を上下反転させたもの
に等しい。
【0144】図21は、光束分割レンズ711’および
集光レンズ721’のY方向の位置関係を示す説明図で
ある。光束分割レンズ711a’と対応する集光レンズ
721a’とは、光束分割レンズ711a’のレンズ中
心711a’(GC)の位置と集光レンズ721a’の
光軸721a’(OC)の位置とが一致するとともに、
光束分割レンズ711a’の光軸711a’(OC)の
位置と集光レンズ721a’のレンズ中心721a’
(GC)の位置とが一致するように配置されている。同
様に、光束分割レンズ711b’と対応する集光レンズ
721b’とは、光束分割レンズ711b’のレンズ中
心711b’(GC)の位置と集光レンズ721b’の
光軸721b’(OC)の位置とが一致するとともに、
光束分割レンズ711b’の光軸711b’(OC)の
位置と集光レンズ721b’のレンズ中心721b’
(GC)の位置とが一致するように配置されている。
【0145】光束分割レンズ711a’に入射した光束
は、光束分割レンズ711a’によって中間光束712
a’に分割されるとともに、対応する集光レンズ721
a’のほぼ中心を通過するように偏向される。なお、光
束分割レンズ711a’で分割された中間光束712
a’は、説明を容易にするため、その主光線のみを示し
ている。偏向された中間光束712a’は、集光レンズ
721a’を通過すると、光束分割レンズ711a’入
射時の光束の進行方向に平行となるように、すなわち、
主光線が光源光軸90Rにほぼ平行となるように偏向さ
れる。従って、中間光束712a’が集光レンズ721
a’から出射される位置は、中間光束712a’が光束
分割レンズ711a’に入射する位置よりも光源光軸9
0R側にずれている。同様に、中間光束712b’につ
いても、集光レンズ721b’から出射される位置は、
光束分割レンズ711b’に入射する位置よりも光源光
軸90R側にずれることになる。上記のように、第1の
光学要素71’および集光レンズアレイ720’の偏向
作用によって、光束分割レンズ711’から出射した複
数の中間光束712’は、光源光軸90Rに向かってY
方向に平行シフトし、集光レンズアレイ720’を通過
した光束全体としては、光源光軸90Rを中心に第1の
光学要素71’に入射した光束に対してY方向に圧縮さ
れた光束となる。つまり、光束全体を一まとまりと見な
した場合の光束の断面寸法に着目すると、Y方向にのみ
その寸法が小さくなっている。このように、光束分割レ
ンズ711’および集光レンズ721’を、それぞれ適
切な偏心レンズとするとともに、適切な位置関係に配置
することによって、集光レンズアレイ720(図8)に
比べて全体的にY方向の寸法を小さくした集光レンズア
レイ720’を利用することが可能である。
【0146】本例の偏光照明装置90によれば、以下の
ような効果が得られる。図22は、偏光照明装置90を
投写型表示装置に適用した場合における投写レンズ46
0に入射する光について示す説明図である。図22
(A)は、投写レンズ460の機能について示す模式図
であり、加えて集光レンズアレイ720との位置関係を
示している。投写レンズ460は、図22(A)に示す
レンズ瞳460eに入射した光のみを有効に投写するこ
とができ、レンズ瞳460eよりも外側に入射した光を
投写することができない。さらに、レンズ瞳460eの
位置によって投写可能な入射角度(「呑み込み角」と呼
ばれることもある)が変化する。この入射角度は、レン
ズ瞳460eの中心ほど大きく、周辺にいくほど小さく
なる傾向にあるため、投写レンズにおける光の利用効率
は、レンズの中心が最も良く、周辺にいくほど悪くなる
傾向にある。
【0147】図22(B)は、偏光照明装置90と同様
に、図12に示した投写型表示装置80における偏光照
明装置60Aのランプユニット51Bをそのランプ光軸
51BLがシステム光軸90Lと一致する向きに配置
し、ランプユニット51Aをそのランプ光軸51BLが
Y軸方向に平行で、かつその開口部が下方を向くように
配置されている場合において、ランプユニット51Aお
よびランプユニット51Bからの出射光が集光レンズア
レイ720を通過して投写レンズ460の瞳460eに
入射した際の光の強度分布51ALP、51BLPを示
している。なお、光の強度分布51ALPおよび51B
LPは、等高線で示されている。図に示すように、ラン
プユニット51Bによる光の強度分布51BLPの分布
中心は、投写レンズの中心460Lを中心としている。
一方ランプユニット51Aによる光の強度分布51AL
Pは、その分布中心を含むXY平面で2つの分布51A
LP1および51ALP2に分割され、ランプユニット
51Bの光の強度分布51BLPのY方向外側に分布し
ている。なお、ランプユニット51Aをそのランプ光軸
51BLがX軸方向に平行で、その開口部がX方向を向
くように配置されている場合には、ランプユニット51
Aおよびランプユニット51Bによる光の強度分布51
ALPおよび51BLPは、図22(B)に示した図を
ほぼ90度回転させた分布になる。ランプユニット51
Aおよび51Bの光の強度分布51ALPおよび51B
LPは、前述(図4参照)したように、それらの分布中
心51ALC(光の強度分布51ALP1および51A
LP2の分布中心は、51ALC1および51ALC
2)および51BLC付近が最も強く、周辺にいくほど
急激に減少する傾向にある。
【0148】一方、投写レンズの光の利用効率は、上述
したように、そのレンズ中心が最も良く、周辺にいくほ
ど悪くなる傾向にある。従って、照明装置の光源として
2つのランプユニットを用いた場合には、照明装置とし
ての照明光の光量は全体として増加するものの、投写型
表示装置全体としての光の利用効率はあまり良くはな
い。
【0149】本例の偏光照明装置90を適用した投写型
表示装置では、図22(C)に示すように、第1の光学
要素71’および集光レンズアレイ720’によって、
ランプユニット51Aおよび51Bによる光の強度分布
51ALP’および51BLP’(51ALP1’、5
1ALP2’)は、図22(B)における光の強度分布
51ALPおよび51BLPに比べて、投写レンズの中
心460Lを中心にY方向に圧縮されている。従って、
それぞれの分布中心51ALC’および51BLC’
も、図22(B)におけるそれぞれの分布中心51AL
Cおよび51BLCの位置に比べて、投写レンズの中心
460Lにより近い位置に存在することになる。従っ
て、本例の偏光照明装置90を適用した投写型表示装置
は、偏光照明装置60Aのような照明装置を適用した投
写型表示装置に比べて、投写レンズにおける光の利用効
率を向上させることが可能であり、より明るい投写画像
を投写表示することができる。
【0150】また、図22(C)に示した斜線部分に
も、集光レンズ721’を配列し、これに対応するよう
に、光束分割レンズ711’の配列数を増やし、ランプ
ユニット51Aや51Bを大きくすると共に、対応する
反射ミラー551、552を大きくするようにすれば、
さらに明るい投写画像を投写表示することができる。
【0151】図23に示す集光レンズアレイ720”の
ように、X方向周辺部の集光レンズ721”を、中央部
の集光レンズ721’よりもさらにY方向に小さくする
ようにすることもできる。図24は、図12に示した投
写型表示装置80における偏光照明装置60Aのランプ
ユニット21Aおよび21BをY方向に配列した場合に
おいて、集光レンズアレイ720’の近傍に形成される
複数の中間光束の実際の二次光源像の寸法形状を示した
ものである。図24に示すように、その形成位置に依存
して二次光源像の寸法と形状は異なっており、ランプ中
心に近い光束の二次光源像ほど大きく、ランプ中心から
離れた光束の二次光源像ほど小さくなっている。従っ
て、ランプユニット51Aおよび51Bのランプ中心5
1ALC’(51ALC1’、51ALC2’)および
51BLC’から離れた位置にある周辺部の集光レンズ
721”を、図23に示すようにY方向にさらに小さく
すれば、これらの矩形レンズを通過した光束に対する投
写レンズの利用効率をさらに向上させることができ、さ
らに明るい投写画像を投写表示することができる。もち
ろん、図18に示した集光レンズアレイ720’は、4
列の矩形レンズのうち左右一列のみを小さくした例を示
しているが、これに限定されるものではなく、二次光源
像の大きさによって、列毎に大きさを変えるようにして
もよい。
【0152】なお、本例の偏光照明装置90において
は、光束分割レンズ711’のアスペクト比が4:3の
場合に、集光レンズ721’のアスペクト比を2:1に
した場合を例に示しているが、これに限定されるもので
はない。要するに、光束分割レンズによって集光されて
偏光分離ユニットの偏光分離面、反射面に形成される二
次光源像の殆どすべてを少なくとも含むように、光束分
割レンズのアスペクト比に比べて集光レンズのアスペク
ト比を小さくするようにすればよい。
【0153】なお、各ランプユニット51Aおよび51
Bとして、図7に示すようなサイドカットの施されたリ
フレクタを備えたランプユニットを使用しても、上記と
同様の効果を得ることができる。
【0154】また、本例の偏光照明装置90において
も、第2の実施の形態(図8)の偏光照明装置60と同
様にインテグレータ光学系や偏光発生装置を備えている
ので、第2の実施の形態で説明したように、インテグレ
ータ光学系を用いることによる効果、および偏光発生装
置を用いることによる効果を得ることができる。
【0155】また、本例の偏光照明装置90において
も、両方の光源ランプを選択的に点灯できる構成として
おけば、必要に応じて照明光の明るさを多段階に調整で
きるため、要求される明るさや消費電力量の点で多様な
使い方ができる。
【0156】また、例えば、スペクトルの異なる光源ラ
ンプを備えたランプユニットを使用すれば、カラー投写
型表示装置に適用した場合には、その色再現性を向上で
きる等の利点もある。
【0157】なお、本例では、ランプユニット51B
は、ランプ光軸51BLがシステム光軸90Lと一致す
る向きに配置され、ランプユニット51Aは、ランプ光
軸51BLがY軸方向に平行で、かつその開口部が下方
を向くように配置されている場合を例に説明している
が、これに限定されるものではない。要するに、2つの
ランプユニットおよび合成ミラーを、各ランプユニット
からの出射光が照明領域の長手方向(横方向)に垂直な
方向(縦方向)に沿って合成されるように配置するよう
にすればよい。そして、集光レンズアレイ(第2のレン
ズ板)の縦方向の大きさを光束分割レンズアレイ(第1
のレンズ板)のそれに対して小さくするようにすればよ
い。すなわち、図6に示したような、2つのランプユニ
ットの種々の配置関係も可能である。
【0158】(本発明のその他の実施の形態)上述した
第3の実施の形態では偏光照明装置60と同一構成の偏
光照明装置60Aが組み込まれた投写型表示装置80に
ついて説明したが、投写型表示装置80の照明装置60
Aの代わりに図1に示されたように照明装置10を採用
することも可能である。さらに、図6、図7に示された
ような光源部を有する照明を有する照明装置を採用する
ことも可能である。特に、図7に示された光源部5’を
投写型表示装置80の光源部5の代わりに採用すれば、
光源部自体が小型であるため投写型表示装置を小型化す
ることが可能となる。
【0159】また、上述の各実施の形態では透過型の液
晶装置を用いた投写型表示装置に本発明の照明装置を採
用した例についてのみ説明を行ったが、本発明の照明装
置は反射型の液晶装置を用いた投写型表示装置にも同様
に適用することができる。
【0160】さらに、投写型の表示装置には、投写面を
観察する側から画像を投写するフロント型と、投写面の
観察する側とは反対の方向から画像を投写するリア型の
ものが存在するが、本発明はいずれにも適用することが
可能である。
【0161】なお、この発明は上記の実施例や実施形態
に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲に
おいて種々の態様において実施することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る照明装置の光
学系を示す概略構成図である。
【図2】図1の光源部の各ランプユニットにおけるラン
プ光軸に直交する方向の出射光量分布を示す説明図であ
る。
【図3】図1のインテグレータ光学系を構成している第
1のレンズ板の構成を示す概略斜視図である。
【図4】図1の照明装置における照明光の分光分布特性
について示す説明図である。
【図5】図1の照明装置における照明光発生モードを示
す説明図である。
【図6】図1の光源部を構成している一対のランプユニ
ットの配置関係と、合成ミラー光学系の構成との組み合
わせからなる変形例を示すための説明図である。
【図7】サイドカットが施されたランプユニットを用い
て構成された照明装置の光学系を示す概略構成図であ
る。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る偏光照明装置
の光学系を示す概略構成図である。
【図9】図8の遮光板の斜視図である。
【図10】図8の偏光分離ユニットアレイの斜視図であ
る。
【図11】図8の偏光分離ユニットアレイを構成してい
る偏光分離ユニットを取り出してその機能を説明するた
めの図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態に係る投写型表示
装置の光学系を示す概略構成図である。
【図13】ランプユニットの変形例を示す概略斜視図で
ある。
【図14】図13のランプユニットの断面図である。
【図15】各ランプユニットをY軸方向に対向して配置
したときの各ランプユニットとダイクロイックミラーの
配置関係を示す説明図である。
【図16】各ランプユニットをX軸方向に対向して配置
したときの各ランプユニットとダイクロイックミラーの
配置関係を示す説明図である。
【図17】青光緑光反射ダイクロイックミラーの色分離
特性を示すグラフである。
【図18】本発明の第5の実施の形態に係る偏光照明装
置の光学系を示す概略構成図である。
【図19】図18の光束分割レンズおよび集光レンズに
よって形成された光源の二次光源像について示す説明図
である。
【図20】図18の光束分割レンズおよび集光レンズの
構造について示す説明図である。
【図21】図18の光束分割レンズおよび集光レンズの
y方向の位置関係を示す説明図である。
【図22】図18の照明装置を投写型表示装置に適用し
た場合における投写レンズに入射する光について示す説
明図である。
【図23】図18の集光レンズアレイの他の構成例を示
す説明図である。
【図24】図18の集光レンズアレイの近傍に形成され
る複数の中間光束の実際の二次光源像について示す説明
図である。
【符号の説明】
10…照明装置 10L…システム光軸 3…インテグレータ光学系 31…第1のレンズ板 311…矩形レンズ 32…第2のレンズ板 321…微小レンズ 33…フィールドレンズ 4…照明領域 5,5’…光源部 51…ランプユニット 51A,51A’…ランプユニット 51B,51B’…ランプユニット 511A,511B…光源ランプ 512A,512B…リフレクタ 52,53…ランプ光軸 55…合成ミラー光学系 551,552…反射ミラー 56…着脱可能なユニット 51C…ランプユニット 51L…ランプ光軸 511C…光源ランプ 512C…リフレクタ 515…円形開口 513,514…反射ミラー 54…ランプ光軸 513a,514a,516…反射面 60…偏光照明装置 60A…偏光照明装置 60L…システム光軸 90…偏光照明装置 90L…システム光軸 7,7’…偏光発生装置 71,71’…第1の光学要素 711,711’…光束分割レンズ 711a’,711b’711c’,711d’…光束
分割レンズ 72,72’…第2の光学要素 720,720’,720”…集光レンズアレイ 721,721’,721”…集光レンズ 721a’,721b’721c’,721d’…集光
レンズ 730,730’…遮光板 731…遮光面 732…開口面 740,740’…偏光分離ユニットアレイ 770,770’…偏光分離ユニット 741,741’…偏光分離面 742,742’…反射面 743…P出射面 744…S出射面 745…P偏光光束 746…S偏光光束 750,750’…選択位相差板 760,760’…結合レンズ 712,712’…中間光束 713,713’…二次光源像 73…反射ミラー 751,751’…λ/2位相差板 80…投写型表示装置 400…色分離光学系 401…青光緑光反射ダイクロイックミラー 402…緑光反射ダイクロイックミラー 403…反射ミラー 411…赤光用液晶装置(透過型) 412…緑光用液晶装置(透過型) 413…青光用液晶装置(透過型) 430…導光光学系 431…入射レンズ 432…リレーレンズ 433…出射レンズ 435,436…反射ミラー 450…クロスダイクロイックプリズム 451…赤光反射ダイクロイック面 452…青光反射ダイクロイック面 460…投写レンズ 470…スクリーン 100…照明装置 110…光源部 110A,110B…ランプユニット 110AL,110BL…ランプ光軸 120A,120B…光源ランプ 130A,130B…リフレクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 21/14 Fターム(参考) 2H099 AA11 BA09 BA17 CA06 DA00 2K103 AA01 AA05 AA11 AA16 BA11 BA13 BC03 BC14 BC26 CA17 3K042 AA01 AC06 BA09 BB03 BB11 BC09 BE08

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに略直交する第1の方向と第2の方
    向のいずれかに平行な複数の辺を有する略矩形形状の照
    明領域を照明する照明装置であって、 第1および第2のランプユニットと、各ランプユニット
    からの各出射光のうちのランプ光軸を含む一定の範囲に
    含まれる出射光部分をそれぞれ取り出して合成し、ラン
    プユニットの開口縁の直径と略同一幅の照明光を形成す
    る合成ミラー手段と、を有する光源と、 前記光源から出射された光束を複数の部分光束に分割す
    るとともに、該複数の部分光束をそれぞれ集光させる複
    数の小レンズを有する第1のレンズ板と、 前記複数の部分光束が入射する複数の小レンズを有する
    第2のレンズ板と、 前記第2のレンズ板から出射された複数の部分光束をそ
    れぞれ互いに偏光方向の異なる2種類の偏光光束に分離
    する偏光分離手段と、該偏光分離手段によって得られた
    一方の偏光光束の偏光方向を他方の偏光光束の偏光方向
    と同じとなるように偏光変換する偏光変換手段とを有
    し、前記複数の部分光束を偏光方向の揃った1種類の複
    数の偏光光束に変換して出射する偏光発生手段と、 前記偏光発生手段から出射された複数の偏光光束を重畳
    して前記照明領域を照明する重畳手段と、を備え、 前記偏光分離手段は、前記2種類の偏光光束が前記照明
    領域の前記第1の方向に沿って空間的に分離されるよう
    に配置され、 前記第1のレンズ板の各小レンズは、前記各小レンズの
    中心光軸に垂直な平面に投影される形状が略矩形であ
    り、かつ、前記略矩形形状のアスペクト比の値が前記照
    明領域のアスペクト比の値にほぼ等しく、前記各小レン
    ズから出射される複数の部分光束が前記第2のレンズ板
    の対応する各小レンズに入射するように形成され、 前記第2のレンズ板の各小レンズは、前記各小レンズの
    中心光軸に垂直な平面に投影される形状が略矩形であ
    り、かつ、前記略矩形形状のアスペクト比の値は、前記
    照明領域のアスペクト比の値よりも小さい値を有し、 前記アスペクト比の値は、前記第1の方向に平行な辺の
    長さに対する前記第2の方向に平行な辺の長さの割合で
    定義される照明装置。
  2. 【請求項2】 前記第2のレンズ板の各小レンズの前記
    アスペクト比の値は約1/2である請求項1記載の照明
    装置。
  3. 【請求項3】 前記第2のレンズ板を構成する複数の小
    レンズの前記第2の方向に沿った複数の列は、前記光源
    から出射された光束の中心位置に対して離れるに従っ
    て、前記各列を構成する各小レンズの前記第2の方向に
    沿った大きさが小さくなるように調整されていることを
    特徴とする請求項1記載の照明装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載の照明装置において、 前記複数のランプユニットの光源ランプのうち、いずれ
    かを選択点灯可能な制御回路を備えることを特徴とする
    照明装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載の照明装置において、 前記複数のランプユニットの光源ランプから出射される
    光の波長分布特性がそれぞれ異なることを特徴とする照
    明装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のいずれかに記
    載の照明装置と、 前記照明装置からの出射光を画像情報に応じて変調する
    変調手段と、 前記変調手段で得られる変調光束を投写面上に投写する
    投写光学系とを有することを特徴とする投写型表示装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 更に、前記照明装置からの出射光を少なくとも2色の色
    光束に分離する色分離手段と、 前記色分離手段により分離された各色光束をそれぞれ変
    調する複数の前記変調手段と、 それぞれの前記変調手段で変調された後の各色の変調光
    束を合成する色合成手段とを有し、 前記色合成手段によって得られた合成光束が前記投写光
    学系を介して投写面上に投写されることを特徴とする投
    写型表示装置。
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