JP2003238216A - 高粘度流体の充填方法および充填装置 - Google Patents

高粘度流体の充填方法および充填装置

Info

Publication number
JP2003238216A
JP2003238216A JP2002038799A JP2002038799A JP2003238216A JP 2003238216 A JP2003238216 A JP 2003238216A JP 2002038799 A JP2002038799 A JP 2002038799A JP 2002038799 A JP2002038799 A JP 2002038799A JP 2003238216 A JP2003238216 A JP 2003238216A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
array
viscosity fluid
opening
filling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002038799A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiko Yoshikawa
雅彦 吉川
Masahiro Kobayashi
正宏 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Electric Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Electric Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Electric Glass Co Ltd filed Critical Nippon Electric Glass Co Ltd
Priority to JP2002038799A priority Critical patent/JP2003238216A/ja
Publication of JP2003238216A publication Critical patent/JP2003238216A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Joining Of Glass To Other Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 厚さ方向に間隙を設けて並列配置
させた複数の板状材料からなる整列体の空間に、高粘度
流体を、容易に、かつ短時間で充填することを可能とす
る高粘度流体の充填方法及び充填装置を提供する。 【解決手段】 本発明の高粘度流体の充填方法及
び充填装置は、厚さ方向に間隙を設けて並列配置した複
数の板ガラス1を下方開口端2a及び上方開口端2bを
残して周囲を封止して内部に空間Sを有する整列体2を
形成し、整列体2の全体積に対して70%以上の下方開
口端2aを含む部位を樹脂槽5外に露出させた状態で、
上方開口端2bを空気供給口5cが設けられた樹脂槽5
内に貯留されている液状の樹脂Wに浸漬させて樹脂槽5
の開口部5aに整列体2を気密固定し、空気供給口5c
から圧縮空気を導入して樹脂槽5内を加圧することによ
り整列体2の空間S内に樹脂Wを充填する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、厚さ方向に間隙を
設けて並列配置した複数の板状材料を、開口端部を残し
周囲を封止して形成された整列体の空間に、高粘度流体
を充填する高粘度流体の充填方法及び充填装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、板ガラスを切断して板ガラスの
小片に分離する工程では、生産効率を上げるために厚さ
方向に所定の空間を設けて複数枚の板ガラスを整列さ
せ、板ガラスの間隙に液状の樹脂を充填した後、液状の
樹脂を冷却固化させ一体化してブロックとし、このブロ
ックを切断ホイール等で切り分けた後、溶媒で樹脂を溶
かして解片し板ガラスの小片とする方法が用いられてい
る。
【0003】従来、上記板ガラス間の間隙に液状の樹脂
を充填する場合、次のように行われていた。
【0004】図3に示すように、まず、複数枚の板ガラ
ス1を厚さ方向に間隙を設けて整列させ、板ガラス1の
一対の縁部に帯状のスペーサ(図示省略)を介在させて
板ガラス1を重ね合わせ、その3箇所の側端を帯状のス
ペーサで閉塞して、他の1箇所の側端が開口し内部に空
間Sを有する整列体2を形成する。この整列体2を真空
室10に導入し、バルブ10aを開いて真空室10内を
排気し整列体2の空間S内を減圧した後、整列体2の下
方開口端2aを容器に貯留された液状の樹脂W中に浸漬
し、次いで、真空室10内を大気圧に戻し、圧力差によ
って整列体2の下方開口端2aから液状の樹脂Wを吸い
上げて整列体2の空間Sに充填するという工程を経るも
のである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記減
圧による充填方法によって、液状の樹脂Wのような高粘
度流体を整列体2の空間Sに充填する場合、空間S全体
に樹脂Wを完全に充填するには長時間を要する。これ
は、空間Sの中央部と周縁部とで液状の樹脂Wの充填速
度に差が生じることに起因する。すなわち、真空室10
内を排気するに伴って整列体2の空間Sも減圧される結
果、整列体2を構成する板ガラス1が互いに引き寄せら
れて空間Sが狭くなり、特に、空間Sの中央部では板ガ
ラス1同士がほぼ密着状態となって周縁部に比して空間
Sの中央部には液状の樹脂Wが入り込み難くなるからで
ある。
【0006】また、上記減圧による充填方法の場合、整
列体2の空間Sへの液状の樹脂Wの充填エネルギーは、
整列体2が導入された真空室10内の雰囲気が真空に近
い状態から大気圧に戻される際の圧力差に依存してお
り、このような最大でも1気圧に満たない圧力差では、
整列体2の空間S全体に高粘度の液状の樹脂Wを充填す
るのに必要なエネルギーが得られないという問題があ
る。
【0007】さらに、上記減圧による充填方法では、真
空室10内の排気に伴って液状の樹脂Wに内在する微小
泡が膨張して発泡する場合があり、泡を含んだ液状の樹
脂Wが整列体2の空間Sに充填されると、複数枚の板ガ
ラス1が一体化されたブロックを切断ホイール等で切り
分ける際に個々の板ガラス1の断面にチッピングが生じ
たり、後工程において樹脂で被覆されていない板ガラス
小片の表面が傷つく等の問題があり、さらに発泡が著し
い場合には冷却固化した液状の樹脂Wの板ガラス1を固
定する能力が低下して、切断中に板ガラス1が移動して
切断に支障を来すことにもなる。
【0008】上記減圧による充填方法の欠点を解消する
ために、図4に示すように、上記と同様にして空間Sが
形成された整列体2を圧力室11に導入し、整列体2の
下方開口端2aを、圧力室11内の容器に貯留された液
状の樹脂W中に浸漬させた状態で、バルブ11aを開い
て気体を供給し圧力室11内の圧力を上昇させて整列体
2の下方開口端2aから液状の樹脂Wを押し上げて整列
体2の空間Sに充填するという加圧による充填方法が提
案されているが、この加圧による充填方法の場合でも、
加圧室11内の圧力上昇に伴って整列体2を構成する板
ガラス1が厚さ方向から押圧されるために整列体2中の
板ガラス1間の空間Sが狭くなり、減圧による充填方法
の場合と同様、周縁部に比して空間Sの中央部に液状の
樹脂Wが入り込み難いという問題が生じる。
【0009】また、近年、生産効率の面からブロックを
構成する板ガラス1の枚数を増加させる傾向にあり、こ
のため液状の樹脂Wを充填する整列体2の空間Sを一層
狭くする必要に迫られており、上記減圧による充填方法
及び加圧による充填方法のいずれの場合でも、充填作業
の長時間化が避けられない。
【0010】さらに、上記減圧による充填方法及び加圧
による充填方法のいずれの場合でも、真空室10や加圧
室11といった大掛かりな装置を必要とするため、設備
費用が嵩むという問題があった。
【0011】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたものであって、厚さ方向に間隙を設けて並列配置
させた複数の板状材料からなる整列体の空間に、高粘度
流体を、容易に、かつ短時間で充填することを可能とす
る高粘度流体の充填方法及び充填装置を提供することを
目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の高粘度流体の充填方法は、厚さ方向に間
隙を設けて並列配置した複数の板状材料を第一及び第二
の開口端部を残して周囲を封止して内部に空間を有する
整列体を形成し、該整列体の全体積に対して70%以上
の第一の開口端部を含む部位を容器外に露出させた状態
で、第二の開口端部を内部加圧手段が設けられた容器内
に貯留されている高粘度流体に浸漬させて容器の開口部
に整列体を気密固定し、前記内部加圧手段で前記容器内
を加圧することにより整列体の空間内に高粘度流体を充
填することを特徴とする。
【0013】整列体の全体積に対して70%未満の部位
を容器外に露出させた状態では、容器内の被圧部位の体
積が大きく、板ガラス間のギャップが狭くなるので高粘
度流体の充填が困難になるばかりでなく、大型の容器が
必要になる。上記本発明の充填方法では、整列体の全体
積に対して70%以上の第一の開口端部を含む部位が容
器外に露出し、整列体の全体積に対して30%未満の部
位が容器内に収容された状態で容器内を加圧するので、
整列体の大部分は厚さ方向から押圧を受けることがな
く、板状材料間の空間が狭くなることはない。しかも、
保持具と整列体との間隙および整列体と容器との間隙が
それぞれ密閉されているので容器内は気密状態が維持さ
れ、内部加圧手段による加圧は容器内に貯留された高粘
度流体を注入するための付勢力として作用し、高粘度流
体を複数の板状材料の空間に充填するのに十分なエネル
ギーになり得る。
【0014】また、本発明の高粘度流体の充填方法は、
整列体の厚さ方向から挟持して保持する保持具により整
列体を容器に気密固定することを特徴とする。
【0015】複数の板状材料を厚さ方向に帯状のスペー
サを介在させ並列配置し間隙及び第一及び第二の開口端
部を設けた結束されていない状態のものを、保持具によ
り整列体の厚さ方向から挟持して保持することにより、
周囲を封止して内部に空間を有する整列体を容易に形成
することができる。また、保持具と整列体との間及び保
持具と容器との間に弾性部材を介在させることにより容
易に気密性が維持されるので、容器内を加圧するために
内部加圧手段から供給される気体が容器から漏出するの
を防止することができる。
【0016】また、本発明の高粘度流体の充填装置は、
厚さ方向に間隙を設けて並列配置した複数の板状材料を
第一及び第二の開口端部を残し周囲を封止して形成され
た内部の空間を有する整列体と、該整列体の全体積に対
して70%以上の第一の開口端部を含む部位を露出させ
た状態で上部の開口を介して整列体を気密固定して収容
可能とし、かつ該整列体の第二の開口端部を浸漬可能と
する高粘度流体を内部に貯留する容器と、該容器内に気
体を供給して容器内を加圧する内部加圧手段とを具備す
ることを特徴とする。
【0017】上記の充填装置は、整列体との間隙を密閉
可能に整列体を挟持する保持具と、保持具で挟持された
整列体の全体積の30%未満を収容し、かつ内部に高粘
度流体を貯留する容器と、容器内を加圧する内部加圧手
段とから構成されているので、真空室や加圧室等の大掛
かりな装置を必要とせず、簡単な治具等で複数の板状材
料の空間に高粘度流体を充填することができる。
【0018】また、本発明の高粘度流体の充填装置は、
整列体を厚さ方向から挟持する保持具が、整列体の外表
面に当接して整列体を厚さ方向から押圧する第一の弾性
部材と、容器の開口に当接して容器と開口縁部において
密着する第二の弾性部材とを具備することを特徴とす
る。
【0019】上記の充填装置によれば、第一の弾性部材
によって保持具と整列体との間に気密性が維持され、第
二の弾性部材によって保持具と容器との間に気密性が維
持されるので、保持具で挟持された整列体が容器内にそ
の開口部から挿入され、第二の開口端部が容器内の高粘
度流体に浸漬されると容器内が気密状態となり、容器内
を加圧するために内部加圧手段から供給される気体が容
器から漏出するのを防止することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の高粘度流体の充
填方法及び充填装置の実施の形態を、図面を参照しなが
ら説明する。
【0021】
【実施例】図1は、本発明に係る高粘度流体の充填装置
の一実施例を概略的に示したものであり、図1におい
て、1は板ガラスを、2は複数枚の板ガラス1からなる
整列体を、3は整列体2を保持するホルダーを、4は板
ガラス1間に配置されて空間Sを形成するスペーサを、
5は液状の樹脂Wが貯留された樹脂槽をそれぞれ示して
おり、前出の図3、4と同一部分には同一符号を付して
ある。
【0022】ホルダー3は、図1(A)に示すように、
上下方向に開口部3aを有する断面矩形のステンレス鋼
からなる筒体であって、内周には開口部3aの内方に向
かって弾性部材3bが貼設され、底部には周縁に沿って
弾性部材3cが貼設されている。
【0023】整列体2は、図1(B)に示すように、ス
ペーサ4を介して厚さ方向に板ガラス1を複数枚重ね合
わせた状態になっており、図1(A)に示すように、ホ
ルダー3の開口部3aに整列体2が挿入され、ホルダー
3に貼設された弾性部材3bによって厚さ方向から挟持
される。
【0024】樹脂槽5は、断面矩形のステンレス鋼から
なる容器であって、その上面に開口部5aが設けられて
おり、この開口部5aに複数枚の板ガラス1からなる整
列体2を保持するホルダー3を挿入可能に構成されてい
る。また、樹脂槽5の側部には樹脂供給口5b、上部に
は空気供給口5cがそれぞれ設けられている。
【0025】樹脂槽5の樹脂供給口5bには、途中にバ
ルブ5dが取付けられた連通管を介して上流端に樹脂供
給装置(図示省略)が接続され、また、空気供給口5c
には、途中にバルブ5eが取付けられた連通管を介して
上流端に空気供給装置(図示省略)が接続されている。
【0026】上記の充填装置を用いて高粘度流体の充填
方法の一実施例について説明する。
【0027】まず、短辺200mm、長辺300mm、
厚さ0.5mmの板ガラス1を用意し、図1(B)に示
すように、その短辺縁部に厚さ0.3mmの帯状のスペ
ーサ4を載置し、その上面に別の板ガラス1を重ね合わ
せる。この作業を繰り返し、スペーサ4を介して厚さ方
向に所定の空間Sを設けて40枚の板ガラス1を重ね合
わせ、重ね合わせた板ガラス1の短辺側端をシリコン樹
脂で封止して、長辺側端が開口した複数枚の板ガラス1
からなる整列体2を作成する。
【0028】次に、図1(A)に示すように、この整列
体2を開口端が上下方向に向くようにしてホルダー3の
開口部3aに挿入し、整列体2の下方開口端2aがホル
ダー3の底部の弾性部材3cから30mm程度下方に達
した位置で挿入を停止する。ホルダー3の開口部3aに
挿入された整列体2は、ホルダー3の内周に貼設された
弾性部材3bによって厚さ方向から強固に挟持される。
【0029】次いで、図2に示すように、整列体2を保
持したホルダー3を、樹脂槽5上面の開口部5aに填装
する。このとき、ホルダー3の底面に貼設された弾性部
材3cを介してホルダー3と樹脂槽5とが密着する。整
列体2の全体積に対して70%以上の、例えば、上方開
口端2bを含む75%の部位を樹脂槽5外に露出させた
状態とする。なお、ホルダー3に保持された整列体2を
樹脂槽5の開口部5aに填装する前に、予め整列体2を
加熱しておくと、液状の樹脂Wの流動性が維持されるの
で好ましい。
【0030】次いで、バルブ5dを開き、樹脂供給装置
を作動させて液状の樹脂Wを樹脂供給口5bから樹脂槽
5内に供給し、液状の樹脂wが樹脂槽5内にあるホルダ
ー3に保持された整列体2の下方開口端2aを浸漬させ
る位置まで樹脂槽5内に供給する。樹脂槽5内の液状の
樹脂Wは、整列体2を構成する板ガラス1間の空間Sへ
の充填作業が完了するまで、整列体2の下方開口端2a
が液状の樹脂Wに常時浸漬するように供給が継続され
る。
【0031】次いで、バルブ5eを開き、空気供給装置
を作動させて圧縮空気を空気供給口5cから樹脂槽5内
に供給する。
【0032】圧縮空気の供給により、樹脂槽5内に貯留
された液状の樹脂Wが圧縮空気の圧力によって整列体2
の下方開口端2aから板ガラス1間の空間S内を上昇
し、液状の樹脂Wが整列体2の上方開口端2bに達する
とバルブ5eを閉じて圧縮空気の供給を停止する。次い
で、バルブ5dを閉じて液状の樹脂Wの樹脂槽5内への
供給を停止して、整列体2を構成する板ガラス1間の空
間Sへの液状の樹脂Wの充填作業が完了する。
【0033】このように、本発明の高粘度流体の充填方
法では、整列体2の下方開口端2aのみを液状の樹脂W
に浸漬し、圧縮空気の圧力によって液状の樹脂Wが整列
体2を構成する複数枚の板ガラス1間の空間S内に押上
げられるので、整列体2に厚さ方向からの圧力が作用せ
ず、板ガラス1間の空間Sを狭くすることがなく、液状
の樹脂Wの充填空間が確保される。また、液状の樹脂W
には、減圧による充填方法の場合のように液状の樹脂W
に発泡現象が生じない。
【0034】これに対して、比較例として、整列体2を
保持したホルダー3を、樹脂槽5上面の開口部5aに填
装するときに、整列体2の全体積に対して70%未満
の、例えば、上方開口端2bを含む50%の部位を樹脂
槽5外に露出させた場合、75%露出している上記実施
例の場合と比べて充填に3倍以上の長時間を要し、しか
も板ガラス1間の空間S内に未充填の領域が発生した。
【0035】上記の実施例では、複数枚の板ガラス間の
空間に液状の樹脂を充填する方法について説明したが、
本発明の高粘度流体の充填方法は、上記実施例に示した
液状の樹脂に限定されず、高粘度流体であればモルタル
その他の混合物などにも適用が可能である。
【0036】
【発明の効果】以上説明の通り、本発明の高粘度流体の
充填方法によれば、整列体の全体積に対して70%以上
の部位が容器外に露出し、整列体の全体積に対して30
%未満の部位が容器内に収容された状態で容器内を加圧
するので、整列体の大部分は厚さ方向から押圧力を受け
ることがなく、板状材料間の空間が狭くなることはな
い。しかも、保持具と整列体との間隙および整列体と容
器との間隙がそれぞれ密閉されているので容器内は気密
状態が維持され、内部加圧手段による加圧は容器内に貯
留された高粘度流体を注入するための付勢力として作用
し、高粘度流体を複数の板状材料の空間に充填するのに
十分なエネルギーになり得る。この結果、板状材料間の
空間に、高粘度流体を容易に、かつ短時間で完全に充填
することができる。
【0037】また、本発明の高粘度流体の充填装置によ
れば、整列体との間隙を密閉可能に整列体を挟持する保
持具と、保持具で挟持された整列体の全体積に対して3
0%未満を収容し、かつ内部に高粘度流体を貯留する容
器と、容器内を加圧する内部加圧手段とから構成されて
いるので、整列体の全体を収容してしまうような大型の
真空室や加圧室等の大掛かりな装置を必要とせず、簡単
な治具等で複数の板状材料の空間に高粘度流体を充填す
ることができる。
【0038】また、本発明の高粘度流体の充填装置によ
れば、第一の弾性部材によって保持具と整列体との間に
気密性が維持され、第二の弾性部材によって保持具と容
器との間に気密性が維持されるので、保持具で挟持され
た整列体の第二の開口端部が容器内の高粘度流体に浸漬
されると容器内が気密状態となり、容器内を加圧するた
めに内部加圧手段から供給された気体が容器から漏出す
るのを防止することができ、高粘度流体を強力に押上げ
て板状材料間の空間に短時間に、かつ完全に充填するこ
とができる実用上優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高粘度流体の充填装置の一実施例
を示す説明図であって、(A)は斜視図、(B)は整列
体の要部を示す部分破断説明図。
【図2】本発明に係る高粘度流体の充填方法を示す概略
図。
【図3】従来の減圧による高粘度流体の充填方法を示す
概略図。
【図4】従来の加圧による高粘度流体の充填方法を示す
概略図。
【符号の説明】
1 板ガラス 2 整列体 3 ホルダー 4 スペーサ 5 樹脂槽 S 空間 W 液状の樹脂

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚さ方向に間隙を設けて並列配置した複
    数の板状材料を第一及び第二の開口端部を残して周囲を
    封止して内部に空間を有する整列体を形成し、該整列体
    の全体積に対して70%以上の第一の開口端部を含む部
    位を容器外に露出させた状態で、第二の開口端部を内部
    加圧手段が設けられた容器内に貯留されている高粘度流
    体に浸漬させて容器の開口部に整列体を気密固定し、前
    記内部加圧手段で前記容器内を加圧することにより整列
    体の空間内に高粘度流体を充填することを特徴とする高
    粘度流体の充填方法。
  2. 【請求項2】 整列体の厚さ方向から挟持して保持する
    保持具により整列体を容器に気密固定することを特徴と
    する請求項1に記載の高粘度流体の充填方法。
  3. 【請求項3】 厚さ方向に間隙を設けて並列配置した複
    数の板状材料を第一及び第二の開口端部を残し周囲を封
    止して形成された内部の空間を有する整列体と、該整列
    体の全体積に対して70%以上の第一の開口端部を含む
    部位を露出させた状態で上部の開口を介して整列体を気
    密固定して収容可能とし、かつ該整列体の第二の開口端
    部を浸漬可能とする高粘度流体を内部に貯留する容器
    と、該容器内に気体を供給して容器内を加圧する内部加
    圧手段とを具備することを特徴とする高粘度流体の充填
    装置。
  4. 【請求項4】 整列体の厚さ方向から挟持して保持し、
    かつ前記容器の開口に気密固定する保持具を有し、該保
    持具が整列体の外表面に当接して整列体を厚さ方向から
    押圧する第一の弾性部材と、前記容器の開口部に当接し
    て容器と開口縁部において密着する第二の弾性部材とを
    具備することを特徴とする請求項3に記載の高粘度流体
    の充填装置。
JP2002038799A 2002-02-15 2002-02-15 高粘度流体の充填方法および充填装置 Pending JP2003238216A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002038799A JP2003238216A (ja) 2002-02-15 2002-02-15 高粘度流体の充填方法および充填装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002038799A JP2003238216A (ja) 2002-02-15 2002-02-15 高粘度流体の充填方法および充填装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003238216A true JP2003238216A (ja) 2003-08-27

Family

ID=27780023

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002038799A Pending JP2003238216A (ja) 2002-02-15 2002-02-15 高粘度流体の充填方法および充填装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003238216A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016109880A (ja) * 2014-12-06 2016-06-20 有限会社オプトセラミックス 空中結像用の光学パネルの製造方法
JP2016109878A (ja) * 2014-12-05 2016-06-20 有限会社オプトセラミックス 空中結像用の光学パネルの製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016109878A (ja) * 2014-12-05 2016-06-20 有限会社オプトセラミックス 空中結像用の光学パネルの製造方法
JP2016109880A (ja) * 2014-12-06 2016-06-20 有限会社オプトセラミックス 空中結像用の光学パネルの製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH037923B2 (ja)
JP4847973B2 (ja) 可撓性基材の貼り合せ工程及びそれに使用する図形化シール材
US8253919B2 (en) Method and apparatus for fabricating liquid crystal display device and substrate base material for liquid crystal display device
JP2003238216A (ja) 高粘度流体の充填方法および充填装置
JP2000155325A (ja) 液晶表示装置およびその製造方法
JP3244945B2 (ja) 液晶注入方法及びその装置
JP4421868B2 (ja) 液晶パネルの製造方法及びギャップ調整装置
JP4067334B2 (ja) 液晶セル矯正装置
JP3411199B2 (ja) 液晶セルの製法
JP3462202B2 (ja) 液晶封止装置
KR200406538Y1 (ko) 액정 셀 교정 장치
JP3462203B2 (ja) 液晶封止装置
JP4414798B2 (ja) 液晶表示素子の製造装置および製造方法
JPH10253974A (ja) 液晶注入方法および液晶注入装置
JP3462204B2 (ja) 液晶封止装置
JP3105497B1 (ja) 液晶封止装置
JPH02911A (ja) 液晶セル
JP2003255359A (ja) 液晶パネルの製造方法およびそのための液晶パネルの製造装置
JP3294557B2 (ja) 液晶封止装置
GB2131568A (en) Liquid crystal cell
JP2002040448A (ja) 液晶注入方法
JP3769937B2 (ja) 液晶注入方法及びその装置
JPH06250195A (ja) 液体の注入方法
JP4638593B2 (ja) 液晶素子の製造方法及び加圧装置
JPH08146442A (ja) 液晶注入装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20040826