JP2003237492A - 車両用内装材 - Google Patents

車両用内装材

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JP2003237492A
JP2003237492A JP2002035294A JP2002035294A JP2003237492A JP 2003237492 A JP2003237492 A JP 2003237492A JP 2002035294 A JP2002035294 A JP 2002035294A JP 2002035294 A JP2002035294 A JP 2002035294A JP 2003237492 A JP2003237492 A JP 2003237492A
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JP
Japan
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layer
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heat ray
heat
interior
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Pending
Application number
JP2002035294A
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English (en)
Inventor
Hiroki Nagayama
啓樹 永山
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 (1)太陽光線により加熱された車体外板か
らの熱伝達、輻射熱による熱線侵入を防いで車室内の温
度上昇を防ぐことのできる内装材、および、(2)吸遮
音機能や通気止め機能など他の機能を上記(1)の効果
を妨げることなく付与された内装材を提供することであ
る。 【解決手段】 複数の層からなる車両用内装材であっ
て、最外層を除く少なくとも一層が熱線反射機能を有す
ることを特徴とする車両用内装材である。好ましくは、
通気防止層を含み、該通気防止層は熱線反射機能を有す
る内装材である。同様に好ましくは、遮音層と、吸音断
熱層とを含み、前記遮音層は熱線反射機能を有する内装
材である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は室内への熱侵入を低
減する内装材に関し、特に車両の車室内温熱環境を改善
する内装材に関する。
【0002】
【従来の技術】炎天下環境において駐車車両の車室内は
周知のごとく非常に高温となり、例えば日本国内の東京
近辺では約70℃にまで達する。このような状況で車室
内は非常に不快であるため、その改善が強く望まれてい
る。
【0003】通常、車両用内装材の材料として、ウレタ
ン発泡体、ガラス繊維含有ポリエチレン発泡体、フェノ
ールレジンボード、ポリエステル繊維不織布等が用いら
れている。これらは断熱材として考慮されているもので
はなく十分な断熱機能を持っていないが、ものによって
は材料厚さ、材料密度を調節したり、通気止めフィルム
等を設けたりすることにより車体外板からの熱を遮断す
る機能を付与することができる。しかしながら、熱線の
吸収に関しては材料そのものが持つ熱容量に依存するた
め、このような材料を用いた内装材のほとんどは時間経
過とともに熱線を吸収して加熱され、その結果車室内へ
熱線放射することがわかっている。
【0004】このような問題の解決手段として、特開2
001−158306号公報において、自動車ボディー
と相対する面に熱線反射機能を有する層を設けた自動車
両用内装材が開示されている。このような内装材の構造
を図1を参照しながら説明する。当該内装材は、反射層
9、内装基材10、表皮11で構成されている。上記公
報によれば、上記内装材は、(1)自動車ボディーと反
射層とを近接あるいは接触して用いるために、反射機能
を十分に生かすことができない、(2)自動車ボディー
から熱伝達してしまう、などの問題が生じ、車室内の温
度低減効果が十分に得られない。
【0005】またその一方で、車両用内装材は一般的
に、上記断熱に加えて、遮音機能や通気防止機能などの
他の機能も要求され得る。遮音機能とは、走行中も静か
な車室環境を得るためのものである。従来、このような
吸遮音機能を内装材に付与するために、内装材に吸遮音
材からなる遮音層が中間層としてインサートされてい
る。また通気防止機能とは、車室内から内装材を通じて
空気が流れることにより、空気中の塵やごみを内装材が
吸着し、外観を損ね商品価値を下げてしまうことを防止
するためのものである。従来このような通気防止機能を
内装材に付与するために、例えばフィルムのような通気
遮断性のある材料を中間層として内装材にインサートし
ていた。しかし当然ながら、このような中間層は熱遮断
機能を考慮したものではなく、これらの中間層をさらに
含むことによって内装材の加熱が促進され、車室内側の
温度が上昇する問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明は上記問
題点に鑑みなされたものであって、その目的は、(1)
太陽光線により加熱された車体外板からの熱伝達、輻射
熱による熱線侵入を防いで車室内の温度上昇を防ぐこと
のできる内装材を提供することである。さらに、(2)
吸遮音機能や通気止め機能など他の機能を上記(1)の
効果を妨げることなく付与された内装材を提供すること
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、車両用内装
材の例えば車体外板のような熱源に接するまたは近接す
る最外層以外に熱線反射機能を有する層を設けることに
よって上記(1)の目的を達成し、さらに、前記熱線反
射機能を有する層として、吸遮音材や通気防止材などの
本来断熱機能や熱線反射機能が意図されていない部材を
用いることによって上記(2)の目的を達成した。
【0008】すなわち本発明は、複数の層からなる車両
用内装材であって、最外層を除く少なくとも一層が熱線
反射機能を有することを特徴とする車両用内装材であ
る。
【0009】さらに本発明は、緩衝層と、基材の通気を
防止する通気防止層と、繊維集合体または発泡材からな
る基材層とを含み、前記緩衝層は車体外板側の最外層で
あり、前記通気防止層は熱線反射機能を有することを特
徴とする、前記内装材である。
【0010】前記通気防止層は熱線反射膜を有し、前記
熱線反射膜は前記通気防止層の表面に存在する、また
は、前記通気防止層中に内包されることを特徴とする、
前記内装材である。
【0011】熱線反射機能を有する前記通気防止層は、
金属箔、金属蒸着フィルム、金属箔内包樹脂フィルム、
熱線反射フィルム、またはそれらの組み合せからなるこ
とを特徴とする、前記内装材である。
【0012】前記緩衝層は、繊維集合体または発泡材か
らなることを特徴とする、前記内装材である。
【0013】前記繊維集合体または発泡材は、ポリエス
テル繊維製不織布、ポリプロピレン繊維製不織布、フェ
ノールレジン含有フェルト、ポリウレタン発泡体、ポリ
エチレン発泡体、およびポリプロピレン発泡体からなる
群より選択されることを特徴とする、前記内装材であ
る。
【0014】前記内装材に意匠層が形成されたことを特
徴とする車両用天井材である。
【0015】緩衝層と、遮音層と、吸音断熱層とを含
み、前記遮音層は熱線反射機能を有することを特徴とす
る、前記内装材である。
【0016】前記吸音断熱層の密度が、前記緩衝層の密
度より大きいことを特徴とする、前記内装材である。
【0017】前記吸音断熱層の厚さが、前記緩衝層の厚
さより厚いことを特徴とする、前記内装材である。
【0018】前記吸音断熱層の面密度が4kg/m2
下であることを特徴とする、前記内装材である。
【0019】前記遮音層の通気量が10cc/cm2
s以下であることを特徴とする、前記内装材である。
【0020】熱線反射機能を有する前記遮音層は、金属
箔、金属蒸着フィルム、金属箔内包樹脂フィルムのいず
れかと、不織布との積層構成を含むことを特徴とする、
前記内装材である。
【0021】熱線反射機能を有する前記遮音層は、金属
を不織布表面に蒸着させたものであることを特徴とす
る、前記内装材である。
【0022】熱線反射機能を有する前記遮音層は箔板か
らなることを特徴とする、前記内装材である。
【0023】前記箔板は、金属箔または金属箔内包樹脂
フィルムであることを特徴とする、前記内装材である。
【0024】前記内装材に意匠層が形成されたことを特
徴とする車両用天井材である。
【0025】前記内装材に意匠層が形成されたことを特
徴とする車両用フロアカーペット材である。
【0026】
【発明の効果】以上のように構成された本発明によれ
ば、請求項毎に次のような効果を奏する。
【0027】請求項1に記載の発明にあっては、複数の
層からなる車両用内装材であって、最外層を除く少なく
とも一層が熱線反射機能を有することを特徴とする車両
用内装材であり、このような構成にすることによって、
車体外板、エンジン室などの熱源からの熱伝達と輻射熱
とを効果的に防ぐことができる。詳述すれば、熱線反射
機能を有する層が直接熱源となる部材に接しないで車体
外板と所定の距離を保ちながら設置されるので、より効
果的に赤外線などの熱線を反射することができるためで
ある。さらに、本発明の内装材は、現在の内装材の基本
構成や製造工程を大きく変えることなく製造できるとい
う利点も有する。
【0028】請求項2に記載の発明にあっては、緩衝層
と、基材の通気を防止する通気防止層と、繊維集合体ま
たは発泡材からなる基材層とを含む内装材であり、特
に、前記緩衝層を車体外板側の最外層に設置することに
よって、熱線反射機能を有する層が直接熱源となる部材
に接しないで車体外板と所定の距離を保ちながら設置さ
れ、効果的な熱線反射が可能である。また、前記通気防
止層に熱線反射機能を付与したことにより、熱線反射効
果を妨げることなく通気止め機能を内装材に付与するこ
とができる。
【0029】請求項3に記載の発明にあっては、前記通
気防止層に熱線反射膜を形成することによって、熱線反
射効果を妨げることなく、通気防止効果を内装材に付与
することができる。
【0030】請求項4に記載の発明にあっては、熱線反
射機能を有する前記通気防止層は、金属箔、金属蒸着フ
ィルム、金属箔内包樹脂フィルム、熱線反射フィルム、
またはそれらの組み合せからなるものであって、このよ
うな平滑で赤外線のような熱線反射効果の高い材料を用
いることによって、高い熱線反射効果を実現することが
できる。
【0031】請求項5に記載の発明にあっては、前記緩
衝層の少なくとも一層を、空隙率の高い繊維集合体また
は発泡材で形成することによって、車体外板のような熱
源からの熱伝達を効果的に防ぐことができる。またこれ
らの材料は、製造方法や原料を選択することによって容
易に空隙率を所望のレベルに調節することができるとい
う利点も有する。
【0032】請求項6に記載の発明にあっては、緩衝層
または基材層を、ポリエステル繊維製不織布、ポリプロ
ピレン繊維製不織布、フェノールレジン含有フェルト、
ポリウレタン発泡体、ポリエチレン発泡体、およびポリ
プロピレン発泡体からなる群より選択される材料で構成
することによって、耐熱性および耐久性に優れた内装材
を提供することができる。またこれらの材料は、製造方
法や原料を選択することによって容易に空隙率を所望の
レベルに調節することができるという利点も有する。
【0033】請求項7に記載の発明にあっては、上述の
内装材にさらに意匠層を設けることによって、上述した
熱線反射効果と通気防止効果とに加え、さらに外観も優
れた車両用天井材を提供することができる。
【0034】請求項8に記載の発明にあっては、緩衝層
と、遮音層と、吸音断熱層とを含み、前記遮音層は熱線
反射機能を有することを特徴とする車両用内装材であっ
て、このような構成によって、車体外板やエンジン室の
ような熱源から入射する輻射熱を遮断し、該熱源からの
熱伝達を防止ぎ、加えて、走行中またはアイドリング中
の吸遮音効果を実現することができる。さらに、熱線反
射膜は遮音機能にも貢献し得るため、より高い吸遮音効
果を得ることができる。
【0035】請求項9に記載の発明にあっては、前記吸
音断熱層の密度が、前記緩衝層の密度より大きいことに
よって、車体外板からの熱伝達を低減しつつノイズを効
果的に遮断することができる。
【0036】請求項10に記載の発明にあっては、前記
吸音断熱層の厚さが、前記緩衝層の厚さより厚いことに
よって、吸音断熱層と車体外板とが接触せず、適切な距
離を保つことができる。
【0037】請求項11に記載の発明にあっては、前記
吸音断熱層の面密度を4kg/m2以下にすることによ
って、吸音断熱層の熱容量が小さくなるので、時間経過
による温度上昇量を抑制し、車室内側への輻射量を低減
する効果を有する。
【0038】請求項12に記載の発明にあっては、前記
遮音層の通気量を10cc/cm2・s以下にすること
によって、遮音層で起こる空気流動を抑え、所望の吸遮
音性能を獲得することができる。これに加えて、空気流
動による対流熱伝達も抑制することができる。
【0039】請求項13に記載の発明にあっては、熱線
反射機能を有する前記遮音層を、金属箔、金属蒸着フィ
ルム、金属箔内包樹脂フィルムのいずれかと、不織布と
の積層構成によって構成することにより、このような平
滑で赤外線のような熱線反射効果の高い材料を用いるこ
とによって、高い熱線反射効果を実現することができ
る。
【0040】請求項14に記載の発明にあっては、熱線
反射機能を有する前記遮音層を金属を不織布表面に蒸着
させたもので形成することによって、高い熱線反射効果
を実現することができる。
【0041】請求項15に記載の発明にあっては、熱線
反射機能を有する前記遮音層を箔板で形成することによ
って、高い熱線反射効果を実現することができる。
【0042】請求項16に記載の発明にあっては、熱線
反射機能を有する前記遮音層を、金属箔、金属蒸着フィ
ルムまたは金属箔内包樹脂フィルムで形成することによ
って、高い熱線反射効果を実現することができる。
【0043】請求項17に記載の発明にあっては、上述
の内装材にさらに意匠層を設けることによって、上述し
た熱線反射効果と通気防止効果とに加え、さらに外観も
優れた車両用天井材を提供することができる。
【0044】請求項18に記載の発明にあっては、上述
の内装材にさらに意匠層を設けることによって、上述し
た熱線反射効果と通気防止効果とに加え、さらに外観も
優れた車両用フロアカーペット材を提供することができ
る。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、本発明の車両用内装材につ
いて詳細に説明する。
【0046】本発明の車両用内装材(以下、単に内装材
ともいう)は複数の層で構成されており、例えば車体外
板側のような熱源と接するまたは近接する最外層を除く
少なくとも一層に熱線反射機能を付与することによっ
て、熱源からの熱伝達と輻射熱とを効果的に防ぐことを
可能にしたものである。ここで熱源となる部材として
は、例えばルーフパネル、ドアなど太陽光線が直射され
高温になりやすい車体外板、エンジン室と乗務員室との
隔壁などエンジン部分に隣接した部材、乗務員室やトラ
ンク室のフロアなど路面に近い部材などが挙げられる。
本発明において「最外層」とは、内装材が熱源となる部
材の室内側に密着して設置される場合は、該部材と接す
る層であり、介在物を用いて設置される場合は該部材側
に設置される層を意味する。このような構成にしたこと
により、熱線反射機能を有する層が直接熱源となる部材
に接しないで車体外板と所定の距離を保ちながら設置さ
れるので、より効果的に熱線反射することができる。こ
のような効果によって、車体外板から内装材への熱線や
輻射熱の侵入を抑制し、内装材自身の加熱を抑制し、室
内への熱放射を低減することができる。
【0047】本発明の内装材を構成する上記複数の層
は、基本的には車両用内装材を構成し得る一般的な層が
ほとんど使用可能である。例えば、これらに限定されな
いが、緩衝層、基材層、断熱層、吸遮音層、意匠層、絶
縁層などが挙げられる。内装材を構成する層の少なくと
も一層に熱線反射機能を付与する方法としては、例えば
熱線反射機能を有する材料で製造した層を用いる、熱線
反射機能を有する膜を層の表面に形成するかまたは層の
中間にインサートする、熱線反射材等を含む樹脂で層を
形成する、など様々な方法が挙げられるがこれに限定さ
れない。
【0048】さらに本発明の内装材は、上述したような
熱線反射機能を、吸遮音層や通気防止層など、断熱や熱
線反射以外の機能を意図した層に付与してなるものであ
ってもよい。このようにすることによって、熱線反射効
果を妨げることなく、吸遮音機能や通気止め機能など他
の機能を内装材に付与することができる。
【0049】本発明において、熱線反射機能を有する層
は、上記最外層以外であって、かつ、基材層や、断熱層
や、吸音層などの通常熱容量の大きい材料からなる層
の、熱源となる部材側に形成されることが好ましい。こ
のような構成にすることによって、(1)熱源からの距
離を稼ぐとともに接触をさせず、熱線透過、反射した熱
線が逃げることを可能にし、(2)熱容量の大きい材料
からなる層の加熱を防ぐことができる。
【0050】このような内装材を、図2を参照しながら
説明する。図2において、緩衝層4、熱線反射機能を有
する層1、基材層2、および意匠層3で構成された内装
材が示されている。ここで熱線反射機能を有する層と
は、基材層の通気防止のための通気防止層、遮音のため
の遮音層、絶縁層等であり得る。これら熱線反射機能を
有する層は、最外層として緩衝層が設置されているため
に熱源に接することなく、熱源に最も近い層に設けられ
ていることが示されている。また車室内側に意匠層を設
けることによって、優れた外観の内装材を得ることがで
きる。
【0051】以下、上述した本発明の内装材の好ましい
実施形態を詳細に説明する。
【0052】第一の実施形態として、緩衝層と、基材の
通気を防止する通気防止層と、繊維集合体または発泡材
からなる基材層とを含み、前記緩衝層は車体外板側の最
外層であり、前記通気防止層は熱線反射機能を有するこ
とを特徴とする内装材が挙げられる。第一の実施形態の
内装材を図3を参照しながら説明する。該内装材は、天
井用内装材として構成したものであり、図3の5は車体
外板、6は構造材、4は緩衝層、1は熱線反射機能を有
する通気防止層、2は基材層、3は意匠層を示す。な
お、車体外板側に構造材6を介して緩衝層4が設けら
れ、ついで通気防止層1を設けることで熱線反射機能を
確保している。なお、通気防止層1は基材層2の上に設
けられ、通気防止層1の他の面には意匠層3が設けられ
ている。また本発明の内装材は、適用する部材に応じて
他の構成要素をさらに含んでいても良い。
【0053】まず緩衝層について説明する。当該実施形
態において緩衝層とは、熱線反射機能を有する層が車体
外板から所定の距離を有するように最外層として設置さ
れるものである。
【0054】該緩衝層の材料は、断熱材としても機能し
得る繊維集合体または発泡材であることが好ましい。該
繊維集合体としては、例えば編織物や不織布が挙げら
れ、なかでも合成高分子化合物より製造される不織布が
耐熱性および耐久性に優れ、製造方法や原料を選択する
ことにより空隙率などの特性を容易に所望の範囲にする
ことができるため好ましい。このような不織布として
は、ポリエステル繊維不織布、ポリプロピレン繊維不織
布、フェノールレジン含有フェルトなどが挙げられ、特
に耐熱性、耐久性、入手容易性、加工性に優れるポリエ
ステル繊維からなる不織布が好ましい。次に発泡材とし
ては、緩衝材として適度な気孔を有しかつ耐熱性および
耐久性に優れるものであれば特には限定されないが、例
えばポリウレタン発泡体、ポリエチレン発泡体、ポリプ
ロピレン発泡体、ポリスチレン発泡体などが挙げられ、
好ましくは耐熱性、耐久性に優れるポリウレタン発泡体
である。これら発泡材は、製造時に発泡倍率を調節する
ことにより空隙率を容易に所望の範囲にすることができ
るため好ましい。当該緩衝層の厚さは、好ましくは0.
1〜10cm、より好ましくは0.5〜2cmである
が、適用される車内部位によって適宜調節すべきである
ためこれに限定されない。
【0055】次に基材層について説明する。当該実施形
態において基材層とは、車体外板からの熱線および輻射
熱の室内への侵入を防ぐために設置される層である。そ
の材料は、遮熱効果を有するものであればいずれも使用
可能であるが、好ましくは多様な種類があり空隙率の調
節が容易な繊維集合体または発泡材であり、上記緩衝層
の説明において列挙されたものが同様に好ましく用いる
ことができる。なかでも好ましくは、ポリエステル繊維
不織布、ポリプロピレン繊維不織布、フェノールレジン
含有フェルト、ポリウレタン発泡体、ポリエチレン発泡
体、またはポリプロピレン発泡体であり、特にポリエス
テル繊維不織布、ポリウレタン発泡体が耐熱性、耐久性
に優れ、かつ高い遮熱効果を有するため好ましい。当該
基材層の厚さは、好ましくは0.1〜5cm、より好ま
しくは0.2〜3cmであるが、適用される車内部位に
よって適宜調節すべきであるためこれに限定されない。
【0056】第一の実施形態において上記基材層は、空
気を保持するための孔を多数有する構造、すなわちフィ
ルター状の構造であるため、車室内の空気が流通するこ
とにより埃、塵などが吸着し汚れやすい。そこで、この
ような現象を防ぐために通気防止層が設けられる。該通
気防止層の材料は、これらに限定されないが、各種樹脂
フィルム、パルプ、各種高分子ポリマーを含浸させてな
る樹脂含浸紙等が挙げられる。当該通気防止層の厚さ
は、好ましくは5〜1500μm、より好ましくは10
〜250μmであるが、適用される車内部位によって適
宜調節すべきであるためこれに限定されない。
【0057】なお第一の実施形態において、通気防止層
は熱線反射機能を有することを特徴とする。このように
することによって、基材層の通気による汚れを防止する
ことに加え、比較的熱容量の大きい材料で製造されるこ
との多い通気防止層の加熱を抑制することができる。以
下、このような熱線反射機能を有する通気防止層につい
て詳述する。該通気防止層の一例として、熱線反射膜を
通気防止層に形成したものが好ましく、具体的には
(A)熱線反射膜を通気防止層の表面に形成したもの、
または(B)熱線反射膜を通気防止層中に内包したもの
が挙げられる。まず上記(A)の「表面に形成」とは、
例えば酸化アルミニウムなどの金属をスパッタリングに
より通気防止層上に蒸着して金属膜を形成したり、例え
ば金属箔など熱線反射機能を有する材料を通気防止層上
に接着剤などによって接着したり、通気防止層として熱
可塑性樹脂フィルムを用いて金属箔など熱線反射機能を
有する材料を熱接着したりすることを指す。次に上記
(B)の「通気防止層に内包」とは、例えばフィルム−
反射膜−フィルムのようなサンドイッチ構造を形成する
事を指す。また、熱線反射材等を樹脂フィルムに添加し
て通気防止層を形成したり、熱線反射機能を有する材料
で通気防止層を形成したりしてもよい。ここで用いられ
る熱線反射機能を有する材料としては、好ましくは赤外
線反射率60%以上のものである。
【0058】このようにして形成される熱線反射機能を
有する通気防止層として具体的には、金属箔、金属蒸着
フィルム、金属箔内包樹脂フィルム、熱線反射フィルム
が挙げられる。
【0059】まず(1)金属箔としては、アルミニウム
箔、銅箔、スズ箔などが挙げられ、なかでも入手容易で
廉価で加工性に優れたアルミニウム箔、銅箔が好まし
い。なお、その厚さは、熱線を効果的に遮蔽するために
は、1〜1000μmが好ましく、特に5〜50μmが
好ましい。
【0060】続いて(2)金属蒸着フィルムとは、金属
または金属化合物を樹脂フィルム表面にスパッタリング
することによって金属膜を形成することによって得られ
るフィルムである。該金属または金属化合物としては、
スパッタリングにより蒸着膜を形成し得るものであれば
いずれも使用可能であるが、例えばアルミニウム酸化
物、銅酸化物などが挙げられ、蒸着により良好な光沢を
有する金属膜を形成できるので好ましく使用できる。該
樹脂フィルムとしては、これらに限定されないが、例え
ばアクリル樹脂、アルキド樹脂、ポリエステル樹脂、エ
ポキシ樹脂、ポリカーボネート樹脂、シリケート樹脂、
塩素系樹脂、フッ素系樹脂、アミノ樹脂、イソシアネー
トなど、フィルムを形成し得るほとんどの樹脂が使用で
きる。なかでも、耐熱性および柔軟性に優れるポリエス
テル樹脂またはポリエチレン樹脂が好適である。また当
該金属蒸着樹脂フィルムにおいて、蒸着される金属膜の
厚さは、例えばアルミニウム酸化物を蒸着する場合、5
〜100μmであることが好ましい。ここで厚さが5μ
m未満の場合、熱線が透過する恐れがあり、一方で10
0μmを超過すると厚さに見合った熱線遮蔽効果が得ら
れない恐れがある。
【0061】続いて(3)金属箔内包樹脂フィルムと
は、例えばアルミニウム箔など平滑で光沢のある金属箔
を、樹脂フィルムでコーティングしたり、樹脂フィルム
と接着剤などにより貼り合わせたりすることによって形
成されるフィルムである。該金属箔としては上記(1)
で列挙したものと同様のものが用いられる。また該樹脂
フィルムとしては上記(2)で列挙したものと同様のも
のが用いられる。このようなフィルムとして具体的に
は、アクリル樹脂のような透明な樹脂をコーティングし
たアルミニウム箔または銅箔からなるフィルム、樹脂フ
ィルムとアルミニウム箔とを接着させたフィルムなどが
挙げられる。なお、その厚さは、熱線を効果的に遮蔽す
るためには、1〜1000μm、特に5〜50μmが好
適である。
【0062】続いて(4)熱線反射フィルムとは、上記
以外の方法で熱線反射機能をフィルムに付与してなるも
のや、熱線反射機能を有する材料で形成されたフィルム
や、熱線反射材等を樹脂フィルムに添加して形成された
フィルムなどのことであり、好ましくは、熱線反射塗料
を塗布した樹脂フィルム、熱線反射材が添加された樹脂
フィルムである。
【0063】まず、熱線反射塗料を塗布した樹脂フィル
ムについて説明する。ここで用いられる熱線反射塗料と
は、塗料用樹脂に白色系顔料、光輝性顔料、セラミック
ビーズなどの熱線反射材を混合してなるものである。塗
料用樹脂としては、塗料のベースになり得るものであれ
ば特に限定されないが、例えば、アクリル樹脂、アルキ
ド樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボ
ネート樹脂、シリケート樹脂、塩素系樹脂、フッ素系樹
脂などが挙げられる。熱線反射材としては、アルミニウ
ム箔、銅箔、スズ箔、金箔、銀箔、チタン箔、ステンレ
ススチール箔、ニッケル箔などを細かく裁断した鱗片;
アルミナ、チタニアなど金属酸化物の微粒子;マイカ粉
末、前述の金属酸化物の微粒子などを表面に付着させた
マイカ粉末、などが挙げられ、好ましくはアルミニウム
鱗片である。もちろん、当該熱線反射塗料は、これ以外
にも有機顔料、染料、充填剤、添加剤など塗料に添加さ
れる一般的な成分を適宜含んでも良い。また市販の熱線
反射塗料も使用可能であり、例えばユニフロン遮熱(日
本ペイント社製)などである。熱線反射塗料の塗布方法
は、特には限定されないが、例えば浸漬、刷毛、ローラ
ー、ロールコーター、エアースプレー、エアレススプレ
ー、カーテンフローコーター、ローラーカーテンコータ
ー、ダイコーター等の塗布方法を使用することができ
る。該熱線反射塗料の塗布厚さは、10〜100μmと
するのが好適である。
【0064】次に熱線反射材を混ぜ込んだ樹脂フィルム
について説明する。ここで熱線反射材および樹脂フィル
ムは、上記熱線反射塗料の説明において列挙したものと
同様のものが使用できる。該熱線反射材の樹脂フィルム
における含有量は、樹脂フィルムの材料となる高分子化
合物総質量の0.001〜0.2質量%であることが好
ましい。ここで0.001質量%未満では透過率が高く
なりすぎる恐れがあり、0.2質量%を超過すると添加
量に見合った反射効果が得られない恐れがある。
【0065】上述した(1)〜(4)のなかでも、
(2)金属蒸着フィルムまたは(3)金属箔内包樹脂フ
ィルムが、良好な熱線反射特性を示し、入手容易であ
り、取り扱いが容易であるため好ましい。
【0066】また上述したなかでも、(2)金属蒸着フ
ィルムまたは(4)熱線反射フィルムのように、片面の
みに熱線反射機能が付与された通気防止層を用いる場合
は、熱線反射機能の無い面から侵入した熱線が樹脂フィ
ルムに吸収されにくいように、樹脂フィルムの可視から
赤外領域における平均透過率は70%以上であることが
好ましい。なお本発明における平均透過率は、JIS
R3106(1999年度)に定義された板ガラス類の
透過率に基づいて計測された値を用いることとする。
【0067】また反射膜として金属箔や蒸着された金属
膜を用いる場合、金属面は良好な熱線反射特性を示す一
方で、高温高湿度環境下では表面が酸化されやすく、そ
れによる反射性能低下が起きる場合がある。そこで金属
が露出する恐れのある通気防止層は、その金属表面を保
護する膜を存在させてもよい。このような保護膜として
はアクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂
など、柔軟で追従性がよい一般的な樹脂で形成される膜
が使用されるが、これらに限定されない。該保護膜の厚
さは、金属の劣化を防ぎつつ属面の熱線反射性能を妨げ
ない事が重要であり、その観点から1μm以下が好まし
く、500μm以下が特に好ましい。
【0068】このような熱線反射機能を有する反射膜
は、通気防止層中に少なくとも一層含まれていれば良い
が、複数層形成されていることも好ましい。反射層を複
数設けることによって、熱進入の減衰を等比級数的に高
め、より高い熱線反射効果を実現することができる。ま
た、最外層を除く他の層にも同様の手法および材料を用
いてさらに熱線反射機能を付与してもよい。例えば、基
材層の中間層としてにも熱線反射機能を有する材料をイ
ンサートすることも可能であり、この実施形態はより高
い熱線反射効果を持ち、成型のサイクルタイムの向上が
図れるため有用である。
【0069】本発明の内装材において、車室内側の最外
層に意匠層を形成してもよい。意匠層を設けることによ
って、内装材としてより優れた外観を実現することがで
きる。上記意匠層として一般的には、合成繊維または天
然繊維から製造される編織物または不織布が用いられ得
る。編織物として具体的には、トリコット布、ラッセル
布などの編物、平織布、パイル織布、モケット布、タフ
テッドカーペット、パイルカーペットなどの織物が挙げ
られ、いずれも好ましく用いられる。天然繊維として
は、車両用内装材に要求される耐熱性、耐候性、耐久性
などを満たすものであればいずれも使用可能であるが、
例えばコットン、羊毛などが挙げられる。合成繊維とし
ては、車両用内装材に要求される耐熱性、耐候性、耐久
性などを満たすものであればいずれも使用可能である
が、例えばポリエステル、ポリアミド、ポリアクリロニ
トリル、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビ
ニリデン、またはこれらの共重合体からなる繊維が挙げ
られる。これら繊維は、単一で用いてもよいし、複数種
の混紡繊維または混合繊維で用いてもよい。
【0070】次に本発明の第二の実施形態について説明
する。
【0071】第二の実施形態として、緩衝層と、遮音層
と、吸音断熱層とを含み、前記遮音層は熱線反射機能を
有することを特徴とする車両用内装材が挙げられる。第
二の実施形態の内装材を図4を参照しながら説明する。
該内装材は、意匠層3、緩衝層4、熱線反射機能を有す
る遮音層7、および吸音断熱層8で構成されるフロアカ
ーペット用内装材を示す。ここで熱線反射機能を有する
層は、遮音層7で構成されることが好ましい。当該実施
形態の内装材は、少なくとも緩衝層と、遮音層と、吸音
断熱層とで構成されることによって、車体外板やエンジ
ンのような熱源から入射する熱線や輻射熱を遮断し、該
熱源からの熱伝達を防止ぎ、加えて、走行中またはアイ
ドリング中の吸遮音効果を実現することを特徴とする。
このような構成により、本発明の内装材は、断熱効果を
高め車室内の加熱を防ぐとともに、車から発生する様々
なノイズを低減しより静かな車室内環境を実現し得るも
のである。以下、各層について詳述する。
【0072】緩衝層は上記第一の実施形態とほぼ同様の
目的で設置されるものであって、車体外板との距離を設
けるために遮音層の車体外板側に設置される。しかしな
がら第二の実施形態において緩衝層は、第一の実施形態
で説明したように熱線反射機能を有する層が車体外板か
ら所定の距離を有するように設置される目的に限られ
ず、熱線反射機能を有する層(すなわち遮音層)の熱源
の反対側に設置されてもよい。なお用いられる好ましい
材料や厚さなども上記第一の実施形態と同様である。
【0073】次に遮音層について説明する。当該実施形
態において遮音層は、走行中やアイドリング中のノイズ
を吸収し車室内へ伝播を防ぐために設置されるものであ
る。該遮音層の材料として一般的には、編織物や不織布
のような繊維体、フェルト、ガラス繊維、発泡プラスチ
ックなどの多孔性物質や、これらの組合せが用いられ
る。なかでも好ましくは、多様な種類があり、製造方法
や原料を選択することによって空隙率などが調節しやす
い繊維体または発泡プラスチックである。詳述すると、
繊維体としてはポリエステル繊維不織布、ポリプロピレ
ン繊維不織布、フェノールレジン含有フェルトが挙げら
れ、なかでも好ましくは柔軟性、耐熱性、入手容易性に
優れるポリエステル不織布である。また発泡プラスチッ
クとしては、ポリウレタン発泡体、ポリエチレン発泡
体、ポリプロピレン発泡体、ポリスチレン発泡体などが
挙げられ、好ましくは耐熱性、耐久性に優れるポリウレ
タン発泡体である。当該遮音層の厚さは、好ましくは
0.5〜10cm、より好ましくは0.5〜3cmである
が、適用される車内部位によって適宜調節すべきである
ためこれに限定されない。
【0074】当該遮音層は、吸遮音性能を維持するため
に、通気量が10cc/cm2・s以下であることが好
ましい。本発明において通気量とは、1秒間に単位圧力
下、単位面積を通過する空気の体積を表すものであっ
て、JIS L1004(1998年度)に示されるよ
うに、単位は(cc/cm2・s)である。ここで通気
量が10cc/cm2・sを超過する場合、空気流動が
遮音層で起こるため所望の吸遮音性能を得られないとと
もに、空気流動によって、緩衝層に貯蔵された熱エネル
ギーが、対流熱伝達によって断熱遮音層へ移動してしま
う恐れがある。
【0075】次に吸音断熱層について説明する。当該実
施形態において吸音断熱層とは、走行中やアイドリング
中のノイズを吸収し、かつ熱源からの熱伝達を遮断する
ために設けられるものである。
【0076】当該吸音断熱層は、面密度が4kg/m2
以下であることが好ましい。面密度が4Kg/m2を超
過する場合は、吸音断熱層の熱容量が大きくなり、時間
経過による温度上昇量が大きいため、車室内側への輻射
量が多大となる恐れがある。
【0077】なお該吸音断熱層の材料は、吸音性能およ
び断熱性能療法を兼ね備える材料であり、かつ上記面密
度の条件を満たすものであればいずれも使用可能であ
る。具体的には、繊維集合体または発泡材であり、これ
らはいずれも上記遮音層の説明にて列挙されたものと同
様のものが用いられる。当該吸音断熱層の厚さは、好ま
しくは0.1〜10cm、より好ましくは0.5〜2cm
であるが、適用される車内部位によって適宜調節すべき
であるためこれに限定されない。
【0078】なお第二の実施形態において、吸音断熱層
の密度が、緩衝層の密度より大きいことが好ましく、こ
の条件を満たす範囲で具体的には、吸音断熱層の密度は
0.02〜0.15g/cm3であり、緩衝層の密度は0.
005〜0.018g/cm 3であることがより好まし
い。一般的に、材料の密度を高くすると、遮音機能は高
くなるが、熱容量も高くなる傾向がある。そこで車体外
板に近い緩衝層には低密度の材料を用い、かつ、遮音層
には高密度の材料を用いることによって、車体外板から
の熱伝達を低減しつつノイズを効果的に遮断することが
可能になる。加えて、密度を指標にすることによって、
前記層の材質がそれぞれ異なる場合でも比較することが
できる、という利点も有する。
【0079】なお第二の実施形態において、吸音断熱層
の厚さが、緩衝層の厚さより厚いことが好ましく、この
条件を満たす範囲で具体的には、吸音断熱層の厚さは3
〜20mmであり、緩衝層の厚さは10〜100mmで
あることがより好ましい。吸音断熱層と緩衝層との厚さ
をそれぞれ上述のようにすることによって、吸音断熱層
と車体外板とが接触せず、適切な距離を保つことができ
る。
【0080】より好ましくは、上記密度の条件と厚さの
条件とを同時に満たした内装材である。このようにする
ことによって、緩衝層において効果的に熱線透過し、か
つ熱線反射機能を有する遮音層において反射した熱線を
吸収しにくいため好ましい。ここで上記密度または厚さ
の条件が満たされなかった場合、熱線反射を阻害すると
ともに反射した熱線が緩衝層で吸収されることとなり、
熱伝達によって車室内側に熱侵入してしまう恐れがあ
る。
【0081】第二の実施形態に係る内装材において、前
記遮音層は熱線反射機能を有するものである。このよう
な熱線反射機能を有する遮音層としては、(1)金属
箔、金属蒸着フィルムまたは金属箔内包樹脂フィルムの
いずれかと、不織布との積層構成を含むもの、(2)金
属を不織布表面に蒸着させたもの、または、(3)箔板
からなるものが好ましい。以下、上記(1)〜(3)に
ついて説明する。
【0082】上記(1)金属箔、金属蒸着フィルムまた
は金属箔内包樹脂フィルムのいずれかと、不織布との積
層構成を含むものとは、熱線反射機能を有する膜を不織
布に積層したものである。熱線反射機能を有する膜とし
ては、金属箔、金属蒸着フィルムまたは金属箔内包樹脂
フィルムが挙げられ、具体的例は上記第一の実施形態に
おいて述べられたものと同様である。
【0083】上記(2)の金属を不織布表面に蒸着させ
たものとは、金属または金属化合物を不織布表面にスパ
ッタリングすることによって金属膜を形成することによ
って得られるものである。該金属または金属化合物とし
ては、スパッタリングにより蒸着膜を形成し得るもので
あればいずれも使用可能であるが、例えばアルミニウム
酸化物、銅酸化物などが挙げられ、蒸着により良好な光
沢を有する金属膜を形成できるので好ましく使用でき
る。また該不織布とは、これらに限定されないが、ポリ
エステル繊維不織布、ポリプロピレン繊維不織布、フェ
ノールレジン含有フェルトが耐熱性、耐久性に優れるた
め好ましい。
【0084】上記(3)箔板とは、本発明において、第
一の実施形態の説明において列挙したような金属箔その
もの、または、該金属箔に透明な樹脂フィルムで内包し
たものを意味する。該箔板として例えば、アルミニウム
箔、銅箔、スズ箔のような金属箔や、該金属箔に透明な
樹脂層を付着させたものを用いることが挙げられ、例え
ば、アルミニウム箔の両面をポリエステル樹脂フィルム
で内包したものが好ましく用いられる。その厚さは1μ
mから1000μm、特に5μmから50μmが好適で
あるがここでは特に限定しない。
【0085】このような構成の本発明の内装材におい
て、車室内側の最外層に意匠層を形成してもよい。当該
意匠層に関しては、上記第一の実施形態の説明で述べら
れたものと同様である。なお第一の実施形態で説明した
ように、最外層を除く他の層にも同様の手法および材料
を用いてさらに熱線反射機能を付与してもよい。
【0086】以上説明した第一および第二の実施形態に
代表される本発明の内装材は、車体外板に近接する車内
のあらゆる部位に適用することができる。適用部位とし
て例えば、天井、ドアトリム、トランクトリム、パーセ
ルボード等が挙げられ、なかでも、太陽光線が直射する
天井に適用することによって高い遮熱効果を得ることが
でき、この用途には上記第一の実施形態に係る内装材が
適している。さらに本発明の内装材は、各種内装材の裏
面に設置されたインシュレータ材、例えばダッシュイン
シュレータ、シートバックインシュレータ等の車体隔壁
に隣接して設置される内装材、また、車両用フロアカー
ペット材としても好ましく使用でき、この用途には上記
第二の実施形態に係る内装材が適している。
【0087】
【実施例】以下、本発明を、実施例及び比較例を図面に
より更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限
定されるものではない。
【0088】実施例1〜3として本発明の内装材を、比
較例1〜4としてそれぞれ最外層に緩衝層を持たない内
装材、ポリエステル不織布を用いた内装材、ウレタンを
用いた内装材、フェノールレジンを用いた内装材を天井
用内装材の構成で用いて比較実験を行った。比較実験
は、各内装材を□300mmの大きさのテストピースに
成形し、該テストピース上に車体外板に相当する鋼板を
覆いかぶせ、恒温恒湿槽で空気温度を35℃に調節した
環境中で、車体パネル表面温度が70℃になるように人
口太陽灯(セリック社製SOLAXXC−500B)を
テストピースから500mmの位置に設置した環境条件
の下、3時間放置し、意匠層側の温度を測定することに
よってなされた。実施例および比較例いずれにおいて
も、上記車体外板に相当する鋼板は厚さ1.4mmの鋼
板に自動車両用として用いられている白色塗料を塗布し
たものを用い、意匠層は面密度150g/m2、厚さ
1.2mmのアクリル樹脂30g/m2をバインダーと
して含むポリエステル不織布を用いた。
【0089】(実施例1)テストピースとして、さらに
鋼板側の最外層に厚さ3mm、平均面密度30g/m2
のポリエステル不織布からなる緩衝層と、該基材層の鋼
板側に形成された厚さ30μmのアルミニウム箔の両面
を20μmのポリエステル樹脂フィルムで内包したフィ
ルムからなる熱線反射機能を有する通気防止層と、平均
面密度700g/m2、厚さ8mmのポリエステル製繊
維不織布からなる基材層と、をこの順番で積層した内装
材を用いた。結果を表1に示す。
【0090】(実施例2)テストピースとして、最外層
に実施例1と同様の緩衝層と、厚さ30μmのアルミニ
ウム箔からなる熱線反射機能を鋼板側に有する通気防止
層と、平均面密度800g/m2、厚さ10mmのポリ
エステル製繊維不織布からなる基材層と、平均面密度2
5g/m2、厚さ2mmのポリウレタン発泡材からなる
意匠層と、をこの順番で積層した内装材を用いた。結果
を表1に示す。
【0091】(実施例3)テストピースとして、最外層
に実施例1と同様の緩衝層と、平均面密度600g/m
2、鋼板側に厚さ30μmのアルミニウム箔の両面を2
0μmのポリエステル樹脂フィルムで内包したフィルム
からなる熱線反射機能を有する通気防止層と、厚さ5m
mのポリウレタン発泡材からなる基材層と、をこの順番
で積層した内装材を用いた。結果を表1に示す。
【0092】(比較例1)テストピースとして、平均面
密度800g/m2、厚さ10mmのポリエステル製繊
維不織布からなる基材層と、厚さ30μmのアルミニウ
ム箔の両面を20μmのポリエステル樹脂フィルムで内
包したフィルムからなる熱線反射機能を鋼板側に有する
通気防止層と、で構成された内装材を用いた。結果を表
1に示す。
【0093】(比較例2)テストピースとして、平均面
密度800g/m2、厚さ10mmのポリエステル製繊
維不織布のみからなる内装材を用いた。結果を表1に示
す。
【0094】(比較例3)テストピースとして、平均面
密度600g/m2、厚さ5mmのポリウレタン発泡材
のみからなる内装材を用いた。結果を表1に示す。
【0095】(比較例4)テストピースとして、平均面
密度1200g/m2、厚さ5mmのフェノールレジン
含有フェルトのみからなる内装材を用いた。結果を表1
に示す。
【0096】
【表1】
【0097】以上より、実施例1〜3の内装材は、いず
れも比較例の内装材よりも表面温度が低く、熱源からの
熱線侵入や熱伝達を効果的に抑制していることがわか
る。
【0098】続いて、実施例4〜9として本発明の内装
材を、比較例5および6としてそれぞれ吸音断熱層のみ
からなる内装材、緩衝層を有さない構成の内装材を用い
た内装剤を吸遮音機能を有する内装材の構成で用いて比
較実験を行った。いずれの内装材も、意匠層として面密
度1.3Kg/m2、厚さ3mmのフェノールレジン含
有フェルト材を室内側に設けた。断熱性能に関する比較
実験は、各内装材を□300mmの大きさのテストピー
スに成形し、恒温恒湿槽で空気温度を25℃、湿度を5
0%RHに調節した環境中で、温度調節可能なホットプ
レートを準備し、ホットプレート上の温度を70℃に設
定し、テストピースの緩衝材側をホットプレートに接す
るように設置し、1時間放置し、意匠層表面の表面温度
を測定することによってなされた。
【0099】(実施例4)面密度50g/m2、厚さ5
mmのポリエステル製繊維不織布からなる緩衝層と、厚
さ30μmのアルミニウム箔の両面を20μmのポリエ
ステル樹脂フィルムで内包したフィルム(通気量0cc
/cm2・s)からなる熱線反射機能を有する遮音層
と、面密度500g/m2、厚さ10mm、のポリエス
テル製繊維不織布からなる吸音断熱層とをこの順番で積
層し、150℃に加熱後プレス成型し、内装材を得、テ
ストピースとした。結果を表2に示す。
【0100】(実施例5)面密度50g/m2、厚さ5
mm(密度:10000g/m3)のポリエステル製繊
維不織布からなる緩衝層と、面密度150g/m2のポ
リエステル長繊維を用いたスパンボンド(東洋紡績製)
にアルミニウム酸化物をスパッタリングにて、厚さ20
μm蒸着させてなる熱線反射機能を有する遮音層(通気
量3cc/cm2・s)と、面密度500g/m2、厚さ
10mm(密度:50000g/m3)のポリエステル
製繊維不織布からなる吸音断熱層とをこの順番で積層
し、150℃に加熱後プレス成型し断熱遮音材を得、テ
ストピースとした。結果を表2に示す。
【0101】(実施例6)面密度100g/m2、厚さ
10mm(密度:10000g/m3)のポリエステル
製繊維不織布からなる緩衝層と、厚さ30μmのアルミ
ニウム箔の両面を20μmのポリエステル樹脂フィルム
で内包したフィルム(通気量0cc/cm2・s)から
なる熱線反射機能を有する遮音層と、面密度3500g
/m2、厚さ100mm(密度:35000g/m3)の
ポリエステル製繊維不織布からなる吸音断熱層とをこの
順番で積層し、150℃に加熱後プレス成型し断熱遮音
材を得、テストピースとした。結果を表2に示す。
【0102】(実施例7)テストピースとして、面密度
350g/m2、厚さ10mm(密度:35000g/
3)のポリエステル製繊維不織布からなる緩衝層と、
厚さ30μmのアルミニウム箔の両面を20μmのポリ
エステル樹脂フィルムで内包したフィルム(通気量0c
c/cm2・s)からなる熱線反射機能を有する遮音層
と、面密度50g/m2、厚さ5mm(密度:1000
0g/m3)のポリエステル製繊維不織布からなる吸音
断熱層とをこの順番で積層し、150℃に加熱後プレス
成型し断熱遮音材を得、テストピースとした。結果を表
2に示す。
【0103】(実施例8)テストピースとして、面密度
50g/m2、厚さ5mm(密度:10000g/m3
のポリエステル製繊維不織布からなる緩衝層と、面密度
25g/m2のポリエステル長繊維を用いたスパンボン
ド(東洋紡績製)にアルミニウム酸化物をスパッタリン
グにより厚さ5μm蒸着させてなる熱線反射機能を有す
る遮音層(通気量50cc/cm2・s)と、面密度5
00g/m2、厚さ10mm(密度:50000g/
3)のポリエステル製繊維不織布からなる吸音断熱層
とをこの順番で積層し、150℃に加熱後プレス成型し
断熱遮音材を得、テストピースとした。結果を表2に示
す。
【0104】(実施例9)面密度100g/m2、厚さ
10mm(密度:10000g/m3)のポリエステル
製繊維不織布からなる緩衝層と、厚さ30μmのアルミ
ニウム箔の両面を20μmのポリエステル樹脂フィルム
で内包したフィルムからなる熱線反射機能を有する遮音
層(通気量0cc/cm2・s)と、面密度5000g
/m2、厚さ150mm(密度:33000g/m3)の
ポリエステル製繊維不織布からなる吸音断熱層とをこの
順番で積層し、150℃に加熱後プレス成型し、内装材
を得、テストピースとした。結果を表2に示す。
【0105】(比較例5)テストピースとして、実施例
4で用いた吸音断熱層のみからなる内装材を用いた。結
果を表2に示す。
【0106】(比較例6)テストピースとして、実施例
4で用いた反射遮音材および吸音断熱層のみからなり、
緩衝材を含まない内装材を用いた。結果を表2に示す。
【0107】
【表2】
【0108】以上より、実施例4〜9の内装材は、いず
れも比較例の内装材よりも表面温度が低く、熱源からの
熱線侵入や熱伝達を効果的に抑制していることがわか
る。なお、実施例4〜6、8、9の内装材のように、吸
音断熱層の密度および厚さがいずれも緩衝層より大きい
という条件を満たす内装材は、特に熱線侵入や熱伝達の
抑制効果が高いことがわかる。これに加えて、実施例4
〜9の内装材は、いずれも優れた吸遮音性能を示した。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一般的な車両用内装材の断面図である。
【図2】 本発明に係る代表的な内装材の断熱図であ
る。
【図3】 本発明の第一の実施形態に係る内装材の断面
図であって、特に天井に適用した場合を示す。
【図4】 本発明の第二の実施形態に係る内装材の断面
図である。
【符号の説明】
1・・・熱線反射機能を有する層、 2・・・基材層、 3・・・意匠層、 4・・・緩衝層、 5・・・車体外板、 6・・・構造材、 7・・・遮音層、 8・・・吸音断熱層、 9・・・反射層、 10・・・内装基材、 11・・・表皮。
フロントページの続き Fターム(参考) 3D023 BA02 BA03 BA05 BB01 BB21 BD01 BD02 BE06 BE07 4F100 AB01A AB01E AB10 AB33A AB33E AK01A AK04B AK07B AK33B AK42B AK51B AR00A AR00E AS00B AS00D BA03 BA04 BA05 BA07 BA10B DG06B DG06C DG15B DG15E DJ01B DJ01C EH66A EH66E GB33 JA13E JD02A JD10A JD10E JH01E JJ02E YY00E 5D061 AA22 AA26 AA40

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の層からなる車両用内装材であっ
    て、最外層を除く少なくとも一層が熱線反射機能を有す
    ることを特徴とする車両用内装材。
  2. 【請求項2】 緩衝層と、基材の通気を防止する通気防
    止層と、繊維集合体または発泡材からなる基材層とを含
    み、前記緩衝層は車体外板側の最外層であり、前記通気
    防止層は熱線反射機能を有することを特徴とする、請求
    項1に記載の内装材。
  3. 【請求項3】 前記通気防止層は熱線反射膜を有し、前
    記熱線反射膜は前記通気防止層の表面に存在する、また
    は、前記通気防止層中に内包されることを特徴とする、
    請求項2に記載の内装材。
  4. 【請求項4】 熱線反射機能を有する前記通気防止層
    は、金属箔、金属蒸着フィルム、金属箔内包樹脂フィル
    ム、熱線反射フィルム、またはそれらの組み合せからな
    ることを特徴とする、請求項2に記載の内装材。
  5. 【請求項5】 前記緩衝層は、繊維集合体または発泡材
    からなることを特徴とする、請求項2〜4のいずれか一
    項に記載の内装材。
  6. 【請求項6】 前記繊維集合体または発泡材は、ポリエ
    ステル繊維製不織布、ポリプロピレン繊維製不織布、フ
    ェノールレジン含有フェルト、ポリウレタン発泡体、ポ
    リエチレン発泡体、およびポリプロピレン発泡体からな
    る群より選択されることを特徴とする、請求項2〜5の
    いずれか一項に記載の内装材。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか一項に記載の内
    装材にさらに意匠層が形成されたことを特徴とする車両
    用天井材。
  8. 【請求項8】 緩衝層と、遮音層と、吸音断熱層とを含
    み、前記遮音層は熱線反射機能を有することを特徴とす
    る、請求項1に記載の内装材。
  9. 【請求項9】 前記吸音断熱層の密度が、前記緩衝層の
    密度より大きいことを特徴とする、請求項8記載の内装
    材。
  10. 【請求項10】 前記吸音断熱層の厚さが、前記緩衝層
    の厚さより厚いことを特徴とする、請求項8または9に
    記載の内装材。
  11. 【請求項11】 前記吸音断熱層の面密度が4kg/m
    2以下であることを特徴とする、請求項8〜10のいず
    れか一項に記載の内装材。
  12. 【請求項12】 前記遮音層の通気量が10cc/cm
    2・s以下であることを特徴とする、請求項8〜11の
    いずれか一項に記載の内装材。
  13. 【請求項13】 熱線反射機能を有する前記遮音層は、
    金属箔、金属蒸着フィルム、金属箔内包樹脂フィルムの
    いずれかと、不織布との積層構成を含むことを特徴とす
    る、請求項8〜12のいずれか一項に記載の内装材。
  14. 【請求項14】 熱線反射機能を有する前記遮音層は、
    金属を不織布表面に蒸着させたものであることを特徴と
    する、請求項8〜12のいずれか一項に記載の内装材。
  15. 【請求項15】 熱線反射機能を有する前記遮音層は箔
    板からなることを特徴とする、請求項8ないし12いず
    れかに記載の内装材。
  16. 【請求項16】 前記箔板は、金属箔または金属箔内包
    樹脂フィルムであることを特徴とする、請求項15記載
    の内装材。
  17. 【請求項17】 請求項8〜16のいずれか一項に記載
    の内装材に意匠層が形成されたことを特徴とする車両用
    天井材。
  18. 【請求項18】 請求項8〜16のいずれか一項に記載
    の内装材に意匠層が形成されたことを特徴とする車両用
    フロアカーペット材。
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