JP2003236242A - パチンコゲーム配信システム、管理サーバ及び仮想パチンコ端末 - Google Patents

パチンコゲーム配信システム、管理サーバ及び仮想パチンコ端末

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パチンコ玉が釘に当たったときの跳ね返る方
向と確率を管理することによって入賞口への入賞確率を
調整し、出玉の量を容易に管理することのできるパチン
コゲーム配信システムを提供する。 【解決手段】 本発明のパチンコゲーム配信システム１
は、パチンコゲームを通信網を介して配信するととも
に、パチンコ玉が釘に当たったときの跳ね返る方向を規
定した設定情報を送信する管理サーバ２と、設定情報に
基づいてパチンコ玉が釘に当たったときの跳ね返る方向
を設定し、この設定に基づいてパチンコゲームを遊技者
に提供する仮想パチンコ端末３とから構成されているこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信網を介してパ
チンコゲームを配信するパチンコゲーム配信システムに
係り、特にパチンコ玉が釘に当たったときの跳ね返る方
向と確率を設定することのできるパチンコゲーム配信シ
ステムに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来では、テレビゲーム機でパチンコの
シミュレーションを行うものとして特開２００１−９６
０６６号公報に記載されたパチンコシミュレータがあっ
た。
【０００３】このパチンコシミュレータでは、釘調整な
どの各設定条件に応じてパチンコ玉の軌道をシミュレー
ションして所定の評価値を算出し、パチンコ台に対する
台調整の効果を判定するものであった。
【０００４】したがって、このパチンコシミュレータで
は、釘調整、すなわち釘の位置を調整してパチンコのシ
ミュレーションを行っていた。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のパチンコシミュレータでは、釘の位置を調整し
ており入賞口への入賞確率を調整しているわけではない
ので、サーバが出玉の量を管理するためには煩雑な処理
を行って釘の調整をしなければならないという問題点が
あった。
【０００６】とくに、インターネットを利用して多くの
端末にパチンコゲームを配信する場合には、すべての端
末の出玉の量を調整して管理することは極めて困難であ
った。
【０００７】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、パチンコ玉が釘に当たったときの跳
ね返る方向を管理することによって入賞口への入賞確率
を調整し、これによって出玉の量を容易に管理すること
のできるパチンコゲーム配信システムを提供することに
ある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のパチンコゲーム配信システムは、通信網を
介してパチンコゲームを提供するパチンコゲームシステ
ムであって、パチンコゲームを通信網を介して提供する
とともに、パチンコ玉が釘に当たったときの跳ね返る方
向に関する設定情報を送信する管理サーバと、前記設定
情報に基づいてパチンコ玉が釘に当たったときの跳ね返
る方向を設定し、この設定に基づいてパチンコゲームを
遊技者に提供する仮想パチンコ端末とから構成されてい
ることを特徴とする。
【０００９】この発明によれば、パチンコ玉が釘に当た
ったときの跳ね返る方向を調整することによって入賞口
への入賞確率を調整することができるので、出玉の量を
容易に管理することができる。
【００１０】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るパチンコゲー
ム配信システムの一実施形態を図面に基づいて説明す
る。
【００１１】図１は本実施形態のパチンコゲーム配信シ
ステムの構成を示すブロック図である。図１に示すよう
に、パチンコゲーム配信システム１は、パチンコゲーム
をネットワークを介して配信する管理サーバ２と、ネッ
トワークから受信したパチンコゲームをプレーヤーに提
供する仮想パチンコ端末３とから構成されている。
【００１２】ここで、仮想パチンコ端末３はパチンコゲ
ームの遊技が可能な通常のパソコンや家庭用のゲーム機
などが含まれる。また、管理サーバ２と仮想パチンコ端
末３との間はイーサネット（登録商標）などのネットワ
ークや、インターネットなどの通信網によって接続され
ている。
【００１３】次に、本実施形態のパチンコゲーム配信シ
ステム１によるパチンコゲームの配信処理を図２のプロ
セスフローに基づいて説明する。
【００１４】まず、パチンコゲームのプレーヤーは仮想
パチンコ端末３から管理サーバ２に対して遊技開始要求
を送信する（Ｓ２０１）。
【００１５】これを受けて、管理サーバ２は仮想パチン
コ端末３及びそのプレーヤーの認証処理を行う（Ｓ２０
２）。この認証処理では、プレーヤーがパスワードや鍵
を仮想パチンコ端末３から入力し、それらの情報に基づ
いて管理サーバ２が予め登録されたプレーヤーであるか
などの認証処理を行う。
【００１６】そして、認証処理が完了すると、管理サー
バ２は設定情報を送信して（Ｓ２０３）仮想パチンコ端
末３の設定処理が行われる（Ｓ２０４）。ここで送信さ
れる設定情報には、入賞口に設置された釘の所定の領域
にパチンコ玉が当たったときの跳ね返る方向が設定され
ている。
【００１７】図３は、仮想パチンコ端末３の画面上に表
示される釘を拡大してマス目で区切ったものを示してい
る。従来ではＡ−Ａ’線の右側に当たったパチンコ玉は
右に跳ね、左側に当たったパチンコ玉は左に跳ねるよう
に設定されていた。
【００１８】しかし、斜線で示した領域３１にパチンコ
玉が当たった場合には、画面上で釘は小さな点に過ぎな
いので、左右どちらに跳ねても人間の目には不自然では
ない。
【００１９】そこで、この領域３１を跳ね返り設定領域
とし、パチンコ玉が当たったときの跳ね返る方向とその
確率を設定しておくことによって、入賞確率を容易に管
理することができる。
【００２０】例えば、図４に示すように、入賞口に設置
された２つの釘に対して普通の釘調整に設定する場合に
は、図４（ａ）に示すように左右に５０％の確率で跳ね
返るように設定し、きつい釘調整にする場合には図４
（ｂ）に示すように内側には２５％、外側には７５％に
設定して外側に跳ね返る確率が高くなるように設定して
おく。また、甘い釘調整にする場合には図４（ｃ）に示
すように内側には１００％、外側には０％に設定して内
側に跳ね返る確率が高くなるように設定する。
【００２１】これによって、入賞確率を調整することが
できる。
【００２２】そして、仮想パチンコ端末３に図５に示す
ような遊技盤面が表示されている場合には、各入賞口５
１〜５４に設置された釘のそれぞれに対して、図６に示
すような跳ね返り確率設定テーブルを用意する。この跳
ね返り確率設定テーブルには、各入賞口毎に釘調整が甘
い場合の内側に跳ね返る確率、普通の場合の内側に跳ね
返る確率、きつい場合の内側に跳ね返る確率がそれぞれ
設定されており、管理サーバ２はこの跳ね返り確率設定
テーブルの中から各仮想パチンコ端末３の各入賞口毎に
跳ね返り確率を設定し、これを設定情報として各仮想パ
チンコ端末３に送信する。
【００２３】そして、仮想パチンコ端末３では、受信し
た跳ね返り確率によってパチンコの仮想遊技をプレーヤ
ーに提供することになる。
【００２４】このようにして設定処理が終了すると、図
２のプロセスフローに戻って、次に管理サーバ２は遊技
データを配信し（Ｓ２０５）、各仮想パチンコ端末３で
は遊技が開始される（Ｓ２０６）。
【００２５】ここで、仮想パチンコ端末３におけるパチ
ンコ玉の跳ね返り調整処理を図７のフローチャートに基
づいて説明する。
【００２６】仮想パチンコ端末３ではパチンコ玉の軌道
を物理法則にしたがって演算して画面上に出力してお
り、この軌道演算において入賞口に設置されている所定
の釘にパチンコ玉が当たったか否かを判断している（Ｓ
７０１）。
【００２７】そして、パチンコ玉が所定の釘に当たる
と、次に当たった場所が跳ね返る方向が設定された跳ね
返り設定領域であるか否かを判断し（Ｓ７０２）、跳ね
返り設定領域でないときには通常の軌道演算処理を行っ
て（Ｓ７０３）本実施形態の跳ね返り調整処理は終了す
る。
【００２８】また、跳ね返り設定領域にパチンコ玉が当
たったときには、当たった領域の設定情報に基づいて跳
ね返り方向を決定する（Ｓ７０４）。
【００２９】そして、決定した方向へ跳ね返った場合の
軌道演算を行って（Ｓ７０３）本実施形態の跳ね返り調
整処理は終了する。
【００３０】このようにして、仮想パチンコ端末３によ
ってプレーヤーに遊技が提供され、その後プレーヤーが
遊技終了を要求して出玉の数等の情報を送信すると（Ｓ
２０７）、管理サーバ２は遊技データの配信を終了して
本実施形態のパチンコゲームの配信処理は終了する。
【００３１】このように、本実施形態のパチンコゲーム
配信システム１は、入賞口に設置されている釘の跳ね返
り設定領域にパチンコ玉が当たったときの跳ね返る方向
と確率を設定しておくことによって、入賞口への入賞確
率を調整することができ、出玉の量を容易に管理するこ
とができる。
【００３２】とくに、各入賞口の跳ね返り確率は、跳ね
返り確率設定テーブルのような簡単なテーブルを用意し
ておくことによって簡単に設定することができるので、
管理サーバ２は容易に出玉の量を管理することができ
る。
【００３３】したがって、インターネットを利用して多
くの仮想パチンコ端末３にパチンコゲームを配信する場
合でも、すべての仮想パチンコ端末３の出玉の量を調整
して管理することが容易にできるようになった。
【００３４】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のパチンコ
ゲーム配信システムによれば、パチンコ玉が釘に当たっ
たときの跳ね返る方向と確率を管理することによって入
賞口への入賞確率を調整することができるので、出玉の
量を容易に管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明によるパチンコゲーム配信システムの一
実施形態の構成を示すブロック図である。
【図２】図１に示すパチンコゲーム配信システムによる
パチンコゲームの配信処理を説明するためのプロセスフ
ロー図である。
【図３】跳ね返り設定領域を説明するための図である。
【図４】パチンコ玉の跳ね返る方向を説明するための図
である。
【図５】入賞口に設置されている釘の位置を示す図であ
る。
【図６】跳ね返り確率設定テーブルの一例を示す図であ
る。
【図７】パチンコ玉の跳ね返り調整処理を説明するため
のフローチャートである。
【符号の説明】
１ パチンコゲーム配信システム ２ 管理サーバ ３ 仮想パチンコ端末 ５１、５２、５３、５４ 入賞口

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 通信網を介してパチンコゲームを配信す
    るパチンコゲーム配信システムであって、 パチンコゲームを通信網を介して配信するとともに、パ
    チンコ玉が釘に当たったときの跳ね返る方向を規定した
    設定情報を送信する管理サーバと、 前記設定情報に基づいてパチンコ玉が釘に当たったとき
    の跳ね返る方向を設定し、この設定に基づいてパチンコ
    ゲームを遊技者に提供する仮想パチンコ端末とから構成
    されていることを特徴とするパチンコゲーム配信システ
    ム。
  2. 【請求項２】 前記設定情報は、パチンコ玉が釘の所定
    の領域に当たったときの跳ね返る方向別の確率を設定し
    たものであることを特徴とする請求項１に記載のパチン
    コゲーム配信システム。
  3. 【請求項３】 通信網を介して端末にパチンコゲームを
    配信するパチンコゲーム配信システムの管理サーバであ
    って、 パチンコゲームを通信網を介して前記端末に配信すると
    ともに、パチンコ玉が釘に当たったときの跳ね返る方向
    を規定した設定情報を前記端末に送信することを特徴と
    する管理サーバ。
  4. 【請求項４】 前記設定情報は、パチンコ玉が釘の所定
    の領域に当たったときに、跳ね返る方向別の確率を設定
    したものであることを特徴とする請求項３に記載の管理
    サーバ。
  5. 【請求項５】 サーバから通信網を介して配信されるパ
    チンコゲームを遊技者に提供する仮想パチンコ端末であ
    って、 前記サーバから受信した設定情報に基づいて、パチンコ
    玉が釘に当たったときの跳ね返る方向を設定し、この設
    定に基づいてパチンコゲームを遊技者に提供することを
    特徴とする仮想パチンコ端末。
  6. 【請求項６】 前記設定情報は、パチンコ玉が釘の所定
    の領域に当たったときの跳ね返る方向別の確率を設定し
    たものであることを特徴とする請求項５に記載の仮想パ
    チンコ端末。
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