JP2003235103A - 車両の減速度制御装置 - Google Patents

車両の減速度制御装置

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JP2003235103A JP2002025840A JP2002025840A JP2003235103A JP 2003235103 A JP2003235103 A JP 2003235103A JP 2002025840 A JP2002025840 A JP 2002025840A JP 2002025840 A JP2002025840 A JP 2002025840A JP 2003235103 A JP2003235103 A JP 2003235103A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両の減速走行において所望の減速度を得る
ための減速度設定操作装置の操作性のよい車両の減速度
制御装置を提供する。 【解決手段】 車両の減速度を設定操作するための走行
ポジション選択操作装置(減速度設定操作装置)86を
備え、その走行ポジション選択操作装置86により設定
された設定減速度となるように車両の減速度を制御する
車両の減速度制御装置において、設定減速度変更制御手
段112により、走行ポジション選択操作装置86のシ
フト操作レバー92の操作に対する設定減速度の変化量
が車両状態に応じて変更されるので、そのシフト操作レ
バー92による設定減速度の設定操作に関する操作性が
高められる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駆動力源の回転抵
抗を用いた減速走行可能な車両の減速度制御装置に関
し、特に、設定減速度を設定するための減速度設定操作
装置の操作量に対する設定減速度の変化量を変更して操
作性を高める技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】駆動力源の回転抵抗を用いた減速走行可
能な車両において、運転者による操作によって車両の減
速度を設定することができる設定手段を設けたものが提
案されている。たとえば、特開平8−79907号公報
に記載されたハイブリッド車両がそれである。このよう
な車両によれば、アクセルペダルが操作されない車両の
減速走行において、運転者による減速度設定操作装置の
操作により設定された所望の減速度で減速走行が行われ
る利点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来の車両においては、減速度設定操作装置の操作量
に対する設定減速度の変化量、たとえば減速度設定操作
装置の操作時間或いは1回の操作に対する設定減速度の
変化量が一律であることから、車両状態によっては運転
性が損なわれる可能性があった。たとえば、比較的高速
走行中の急な減速度変化を回避するためには上記減速度
設定操作装置の操作量に対する設定減速度の変化量が小
さく設定されることが望ましいが、車両の停止中や低速
走行中においては上記減速度設定操作装置の操作量に対
する設定減速度の変化量大幅に変化させたい場合が多い
ので、そのような場合には減速度設定操作装置の操作時
間或いは操作回数を多くしなければならず、煩わし操作
が要求されるために操作性が損なわれてしまうのであ
る。
【0004】本発明は以上の事情を背景として為された
ものであり、その目的とするところは、車両の減速走行
において所望の減速度を得るための減速度設定操作装置
の操作性のよい車両の減速度制御装置を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、車両の減速度を設定
操作するための減速度設定操作装置を備え、該減速度設
定操作装置により設定された設定減速度となるように車
両の減速度を制御する車両の減速度制御装置であって、
前記減速度設定操作装置の操作に対する前記設定減速度
を、車両状態に応じて変更する設定減速度変更制御手段
を、含むことにある。
【0006】
【発明の効果】このようにすれば、設定減速度変更制御
手段により、減速度設定操作装置の操作に対する前記設
定減速度が車両状態に応じて変更されるので、減速度設
定操作装置の操作性が高められる。
【0007】
【発明の他の態様】ここで、好適には、前記設定減速度
変更手段は、前記減速度設定操作装置の操作に対する前
記設定減速度の変化量を車両状態に応じて変更するもの
である。このようにすれば、同じ操作でも車両状態に応
じて設定減速度の変化量が変更されるので、減速度設定
操作装置の操作性が高められる。
【0008】また、好適には前記設定減速度変更制御手
段は、車速に基づいて前記減速度設定操作装置の操作に
対する前記設定減速度の変化量を変更するものである。
このようにすれば、車速に基づいて減速度設定操作装置
の操作に対する前記設定減速度の変化量が変更されるの
で、減速度設定操作装置の操作性が高められる。たとえ
ば、停車状態を含む低車速となるほど減速度設定操作装
置の操作に対する前記設定減速度の変化量が大きくされ
たり、或いは高車速となるほど減速度設定操作装置の操
作に対する前記設定減速度の変化量が小さくされること
により、高車速では減速度設定操作装置の操作による急
な減速度変化が防止されると同時に、低車速では減速度
設定操作装置の操作性が高められる。
【0009】また、好適には、前記設定減速度変更制御
手段は、車両の実際の減速度有無に基づいて前記減速度
設定操作装置の操作に対する前記設定減速度の変化量を
変更するものである。このようにすれば、車両の実際の
減速度有無に基づいて減速度設定操作装置の操作に対す
る前記設定減速度の変化量が変更されるので、減速度設
定操作装置の操作性が高められる。たとえば、実際の減
速度がないときは、減速度があるときに比較して、減速
度設定操作装置の操作に対する前記設定減速度の変化量
が大きくされたり、或いは減速度設定操作装置の連続操
作による設定減速度の変化が許容されることにより、減
速度のない走行状態では減速度設定操作装置の操作性が
高められる。
【0010】また、好適には、前記設定減速度変更制御
手段は、前記減速度設定操作装置の操作時における車両
の実際の減速度の大きさに基づいて前記減速度設定操作
装置の操作に対する前記設定減速度の変化量を変更する
ものである。このようにすれば、減速度設定操作装置の
操作時における車両の実際の減速度の大きさに基づいて
減速度設定操作装置の操作に対する前記設定減速度の変
化量が変更されるので、減速度設定操作装置の操作性が
高められる。たとえば、低減速度となるほど減速度設定
操作装置の一回の操作或いは操作時間に対する前記設定
減速度の変化量(設定変化幅)が大きくされることによ
り、高減速度では減速度設定操作装置の操作による急な
減速度変化が防止されると同時に、低減速度では減速度
設定操作装置の操作性が高められる。また、反対に、実
際の減速度が大きいほど減速度設定操作装置の一回の操
作或いは操作時間に対する前記設定減速度の変化量(設
定変化幅)が大きくされることにより、減速度設定操作
装置の操作性が高められる。減速度が大きいほど運転者
による減速度の要求変化幅が大きい場合もあるからであ
る。
【0011】また、好適には、前記設定減速度変更制御
手段は、前記減速度設定操作装置の1回の操作に対する
前記設定減速度の変化量を変更するものである。このよ
うにすれば、減速度設定操作装置の操作回数が同じであ
っても車両状態に応じて減速度設定操作装置の操作に対
する前記設定減速度の変化量が変更されるので、その操
作性が高められる。
【0012】また、好適には、前記設定減速度変更制御
手段は、前記減速度設定操作装置の操作時間に対する前
記設定減速度の変化量を変更するものである。このよう
にすれば、減速度設定操作装置の操作時間が同じであっ
ても車両状態に応じて減速度設定操作装置の操作に対す
る前記設定減速度の変化量が変更されるので、その操作
性が高められる。
【0013】
【発明の好適な実施の形態】以下、本発明の一実施例を
図面に基づいて詳細に説明する。
【0014】図1は、本発明の一実施例の減速制御装置
が適用されたハイブリッド車両の動力伝達装置の構成を
説明する骨子図である。図において、駆動力源としての
エンジン10の出力は、回転変動やトルク変動を抑制す
るためのダンパ(振動減衰装置)12、シングルピニオ
ン型の遊星歯車装置14、第1カウンタ軸16、第2カ
ウンタ軸18、差動歯車装置(終減速機)20、および
一対の車軸22を順次介して一対の駆動輪(前輪)24
へ伝達されるようになっている。
【0015】上記遊星歯車装置14は、機械的に動力を
合成或いは分配する合成分配機構であり、中心軸26を
介して上記ダンパ12およびエンジン10に連結された
キャリヤ14cと、上記中心軸26の外周に同心に設け
られた管状の第1スリーブ軸28を介して発電機および
電動機として機能するエンジン側のモータジェネレータ
MG1と連結されたサンギヤ14sと、その第1スリー
ブ軸28の外周に同心に設けられた管状の第2スリーブ
軸30を介して電動機および発電機として機能する車輪
側のモータジェネレータMG2および動力伝達用の第1
スプロケット32に連結され、上記キャリヤ14cに回
転可能に支持された遊星ギヤ14pを介してサンギヤ1
4sとかみ合わせられたリングギヤ14rとを備えてい
る。
【0016】上記第1カウンタ軸16および第2カウン
タ軸18は、上記中心軸26と平行となるようにハウジ
ング34により回転可能に支持されており、第1カウン
タ軸16の一端部には、上記第1スプロケット32にそ
れに巻き掛けられた無端環状のサイレントチェイン38
を介して作動的に連結される第2スプロケット40が設
けられ、第1カウンタ軸16の他端部と第2カウンタ軸
18の一端部には、互いに噛み合うカウンタギヤ対42
および44が設けられ、その第2カウンタ軸18の他端
部には、差動歯車装置20のファイナルギヤ46と噛み
合うギヤ48が設けられている。その差動歯車装置20
は、一対の差動傘歯車50と、その一対の差動傘歯車5
0を収容し且つその一対の差動傘歯車50と噛み合うピ
ニオン52を回転可能に支持するとともに上記ファイナ
ルギヤ46に固定された差動ギヤ箱54とを備え、その
ファイナルギヤ44に伝達された動力を左右の車軸22
およびこれと共に回転する駆動輪24へ、それらの差動
を許容しつつ均等に分配する。
【0017】油圧ポンプ56は、上記中心軸26を介し
てエンジン10に連結されており、エンジン10によっ
て回転駆動されるようになっている。また、上記モータ
ジェネレータMG1およびモータジェネレータMG2
は、たとえば固定子および回転子から成る交流用回転電
機から構成される。モータジェネレータMG1は発電機
として機能させられる場合が多く、モータジェネレータ
MG2は電動機として機能させられる場合が多い。これ
らモータジェネレータMG1およびMG2とエンジン1
0とは、車両の駆動力源として機能している。
【0018】図2および図3は、上記第2カウンタ軸1
8の回転をロックするためのハイブリッド車両のパーキ
ングロック装置60を説明するものであり、図2は第2
カウンタ軸18の軸心方向から見た図であり、図3はそ
の軸心に直交する方向から見た図である。パーキングロ
ック装置60は、第2カウンタ軸18に固設されたロッ
クギヤ62と、ロックギヤ62と噛み合ってその回転を
阻止するための噛合歯64を有し、そのロックギヤ62
に対して噛み合う噛合位置と非噛合位置との間で回動可
能にそのハウジング34に設けられたロックポール66
と、そのロックポール66の先端部に設けられたカム面
68と、上記第2カウンタ軸18の軸心方向に平行とな
るように長手方向に移動可能にハウジング34に支持さ
れたパーキングロッド70と、そのパーキングロッド7
0の先端部に設けられて上記カム面68に係合してパー
キングロッド70をロックギヤ62側へ移動させるため
のテーパ面72と、そのパーキングロッド70の基端部
に形成されたラック74に噛み合うピニオン76を有す
る電動モータ78と、上記のパーキングロッド70の先
端部を嵌め入れてそれを案内する案内穴80を有し、ハ
ウジング34に固定された案内部材82とを備え、その
電動モータ78によりパーキングロッド70が先端側に
移動させることによりロックポール66をロックギヤ6
2側へ駆動させてそれを噛合位置とするとともに、電動
モータ78によりパーキングロッド70を基端部側へ移
動させることによりロックポール66を非噛合位置へ移
動させる。上記パーキングロッド70は、好適には、油
圧回路に設けられたマニアル弁の弁子を兼ねており、走
行ポジション毎に対応した位置に移動させられる。この
ようなシフト機構は、ワイヤ(電線)を介して油圧回路
が走行ポジションに応じた切換作動させられるので、シ
フトバイワイヤと称されている。これにより、後述の電
子制御装置98からの指令に従って自動的にパーキング
ロックが行われたり、そのパーキングロックが解放され
たりするようになっている。
【0019】図4および図5は、走行ポジション選択操
作装置86を説明するものであり、図4はその走行ポジ
ション選択操作装置86の配置を概略示す車両の運転席
88付近を示し、図5はその走行ポジション選択操作装
置86の斜視図である。本実施例の走行ポジション選択
操作装置86は、運転者の利き腕などにより左右のいず
れであっても所望の手で操作可能となるように、ステア
リングホイール84を操作するための運転席88の左右
両側にそれぞれ設けられている。右側の走行ポジション
選択操作装置86はドア90の内側に設けられ、左側の
走行ポジション選択操作装置86は図示しない助手席と
運転席88のとの間に設けられている。走行ポジション
選択操作装置86は、前後および左右のいずれの方向に
も傾動操作可能に設けられることにより、減速度を小さ
くするための「+」ポジション、減速度を大きくするた
めの「−」ポジション、後進走行を選択するためのR
(リバース)ポジション、前進走行を選択するためのD
(ドライブ)ポジションの4位置へ択一的に選択操作さ
れる自動復帰型のシフト操作レバー92と、そのシフト
操作レバー92の前方側位置に設けられ、P(パーキン
グ)ポジションを選択するために操作される自動復帰型
ボタンから成るPスイッチ94と、同様に上記シフト操
作レバー92の前方側位置に設けられ、N(ニュートラ
ル)ポジションを選択するために操作される自動復帰型
ボタンから成るNスイッチ96とを備えている。上記シ
フト操作レバー92、Pスイッチ94、Nスイッチ96
は、車両の走行ポジションを選択するために操作される
シフト操作部材、車両の設定減速度を設定変更するため
の減速度設定操作体として機能している。また、上記
「+」ポジションおよび「−」ポジションは、車両の減
速走行時においてその減速度を選択するために減速操作
される減速走行ポジションであり、シフト操作レバー9
2が「−」ポジションへ操作される回数或いは保持時間
に応じて目標減速度が順次大きくされ、「+」ポジショ
ンへ操作される回数或いは保持時間に応じて目標減速度
が順次小さくされる。すなわち、シフト操作レバー92
が「−」ポジションへ操作される回数或いは保持時間に
応じて目標減速度が大きくされる毎に、減速度が大きい
走行ポジションが選択され、「+」ポジションへ操作さ
れる回数或いは保持時間に応じて減速度が小さい走行ポ
ジションが選択されるのである。したがって、上記走行
ポジション選択操作装置86は、車両の設定減速度を選
択する減速度設定操作装置としても機能している。ここ
で、減速度とは負の加速度の意味であり、その加速度の
絶対値でその大小が表される。
【0020】図6は、電子制御装置98に入力される信
号およびその電子制御装置98から出力される信号を例
示している。たとえば、電子制御装置98には、アクセ
ルペダルの操作量であるアクセル開度θACC を表すアク
セル開度信号、第2スリーブ軸30、第1カウンタ軸1
6、第2カウンタ軸18のいずれかの回転速度に対応す
る車速信号、加速度センサにより検出される車両の加速
度Gを表す信号、シフト操作レバー92の操作位置であ
るシフトポジションを表す信号などが図示しないセンサ
から供給されている。また、電子制御装置98からは、
燃料噴射弁からエンジン10の気筒内へ噴射される燃料
の量を制御するための噴射信号、エンジン10の起動の
ための点火信号およびモータジェネレータMG1の作動
指令、モータ走行のためのモータジェネレータMG2の
作動指令、回生のためのモータジェネレータMG1の作
動指令、ダッシュボードに設けられた表示装置99にシ
フト操作レバー92の操作ポジションを表示させるため
の表示指令などが出力される。
【0021】上記電子制御装置98は、CPU、RO
M、RAM、入出力インターフェースなどから成る所謂
マイクロコンピュータを含んで構成されており、RAM
の一時記憶機能を利用しつつROMに予め記憶されたプ
ログラムに従って信号処理を行うことにより、予め記憶
された関係から実際の車速および要求駆動力(=アクセ
ル開度θACC )に基づいてモータ走行かエンジン走行か
を判定し、判定された駆動力源(原動機)で車両を駆動
させる駆動力源切換制御、アクセルペダルが操作されな
いすなわちアクセル開度θACC およびスロットル開度θ
THが零である減速走行時における目標減速度が決定さ
れ、その目標減速度が得られるようにする回生制御、シ
フト操作レバー92が減速ポジションである「−」ポジ
ション或いは「+」ポジションへ操作されることに応答
して目標減速度を複数段階に切り換える減速度選択操作
制御、シフト操作レバー92が減速走行ポジションであ
る「−」ポジション或いは「+」ポジションから非減速
ポジションであるDポジション或いはNポジションへ操
作されたときの操作量に対する設定減速度の変化量を制
御する設定減速度変更制御などを実行する。
【0022】図7は、上記電子制御装置98の制御機能
の要部、すなわち走行ポジション選択操作装置86のシ
フト操作レバー92の操作量に対する設定減速度の変化
量を制御する設定減速度変更制御機能を説明する機能ブ
ロック線図である。図7において、駆動源切換制御手段
100は、燃費をよくするために最適な駆動力源すなわ
ちエンジン10、モータジェネレータMG2のいずれか
を、予め記憶された関係から実際の車速および要求負荷
に基づいて選択し、選択された駆動力源に切り換える。
これにより、たとえば低車速低負荷領域ではモータジェ
ネレータMG2を用いたモータ走行が選択され、それ以
外の領域では、エンジン10を用いたエンジン走行が選
択される。さらに詳しくは、たとえばエンジン10の暖
気後であり、エアコン用コンプレッサの駆動が不要であ
り、且つ図示しない二次電池の充電量が十分な状態にお
ける停車時には、エンジン10、モータジェネレータM
G1、およびモータジェネレータMG2が停止させられ
る。しかし、エンジン10の暖気が必要な場合、或いは
二次電池の充電が必要な場合は、モータジェネレータM
G1を回転駆動するために停車時においてもエンジン1
0が回転駆動される。この状態では、駆動輪24が停止
しているためにリングギヤ14rも回転停止しているの
で、モータとしても機能するモータジェネレータMG1
がサンギヤ14sを回転駆動することによりエンジン1
0を始動させた後、始動させられたエンジン10がその
モータジェネレータMG1を回転駆動して、そのエンジ
ン10の暖気や二次電池の充電を行い得るようになって
いる。
【0023】通常の車両の発進時では、モータ走行のた
めに、専らモータジェネレータMG2によりリングギヤ
14rおよびそれに直結したスプロケット32が回転駆
動されることにより駆動輪24が回転させられる。この
とき、エンジン10を回転停止させるためにモータジェ
ネレータMG1が逆回転させられるとともに、そのモー
タジェネレータMG1でクリープトルクを確保しつつ、
モータ発進走行が行われる。所定車速以上となると、モ
ータとしても機能するモータジェネレータMG1がサン
ギヤ14sを回転駆動することによりエンジン10が始
動させられ、エンジン10の回転速度が燃費が好適な所
定回転速度で維持されていても、モータジェネレータM
G1の回転速度が低下させられるに伴ってリングギヤ1
4rおよびそれに直結したスプロケット32の回転が増
加させられ、車速Vが増加させられる。定常走行時は、
専らそのエンジン10でエンジン走行が行われる。この
場合は、発電制動によってモータジェネレータMG1が
低速回転状態とされ、リングギヤ14rはエンジン10
により増速駆動される。その定常走行状態などからの加
速操作などの加速要求時には、エンジン10の回転速度
が上昇させられるとともに、モータジェネレータMG1
を回転駆動してその回転速度が上昇させられると同時
に、その発電電力を用いてモータジェネレータMG2が
回転駆動されることにより、エンジン10の出力トルク
にモータMの出力トルクを合わせて加速走行が行われ
る。上記の発進時などにおいては、エンジン10の出力
の一部がモータジェネレータMG1を介してモータジェ
ネレータMG2に伝達されて車両の駆動力に変換される
ことにより、モータジェネレータMG1の回転速度を制
御することによってエンジン回転速度の変化にそれほど
依存することなくリングギヤ14rの回転速度を変化さ
せるという、無段変速機の機能が設けられている。
【0024】回生制御手段すなわち減速制御手段102
は、アクセルペダルが操作されない車両の非加速走行時
すなわち減速走行時(所謂エンジンブレーキ走行時)で
あって、シフト操作レバー92により減速走行ポジショ
ンが選択されているときには、エンジン10の回転状態
に拘わらずリングギヤ14rおよびそれに直結させられ
たモータジェネレータMG2が車両の運動エネルギによ
り回転駆動されることを利用して、そのモータジェネレ
ータMG2により発電された電気エネルギーを二次電池
に充電させてエネルギ回収(回生)を行なう。この場
合、モータジェネレータMG2による発電電力はそのモ
ータジェネレータMG2の回転抵抗に対応することか
ら、たとえば図8に示す予め記憶された関係から実際の
車速V(km/h)およびシフト操作レバー92により
選択された減速ポジションに基づいて目標減速度すなわ
ち設定減速度が決定され、その設定減速度が得られるよ
うに、モータジェネレータMG2による発電量が制御さ
れる。上記設定減速度は、シフト操作レバー92が非減
速走行ポジションへ操作されることによりキャンセルさ
れる。また、ブレーキペダル操作時は、そのブレーキペ
ダル操作量に基づく要求制動力が得られるようにたとえ
ば油圧式の車輪ブレーキ装置104と上記モータジェネ
レータMG2による回生ブレーキとが協調制御され、そ
の回生ブレーキが優先的に作動させられることで、エネ
ルギ効率が一層高められている。上記図8において、
(0)が付されている線は目標減速度の基本値(デフォ
ルト値)を示し、(I−)が付されている線、(II−)
が付されている線、( III−)が付されている線は、複
数段階の減速度レベルを示すものであり、シフト操作レ
バー92が「−」ポジションへ操作される毎に順次選択
される。また、シフト操作レバー92が「+」ポジショ
ンへ操作される毎に選択される線が順次戻される。
【0025】減速度変更操作判定手段106は、シフト
操作レバー92が減速走行ポジションである「−」ポジ
ションまたは「+」ポジションへ操作されたか否か、す
なわち減速度変更操作が行われたか否かを、走行ポジシ
ョン選択操作装置86からの信号に基づいて判定する。
車速検出手段108は、第2スリーブ軸30、第1カウ
ンタ軸16、第2カウンタ軸18のいずれかの回転速度
に基づいて実際の車速Vを検出(算出)する。また、減
速度検出手段110は、実際の車両の減速度を、たとえ
ば上記車速Vの変化率に基づいて検出(算出)する。
【0026】減速度変更制御手段112は、予め記憶さ
れた図8の複数の線に示される設定(目標)減速度マッ
プから上記走行ポジション選択操作装置86のシフト操
作レバー92が「−」ポジションへ操作される回数或い
は操作時間の長さに応じて図8の線(0)から線( III
−)へ向かって択一的に選択することにより、減速制御
手段102において用いられる設定減速度を順次大きく
なるように変更する一方、シフト操作レバー92が
「+」ポジションへ操作される回数或いは操作時間の長
さに応じて図8の線(0)へ向かって択一的に選択する
ことにより、設定減速度が順次小さくなるように変更す
る。また、この減速度変更制御手段112は、前記走行
ポジション選択操作装置( 減速度設定操作装置)86の
シフト操作レバー92の設定減速度変更操作に対する設
定減速度の変化量を、車速、減速の有無、或いは実減速
度の大きさなどに基づいて、たとえば図9乃至図12に
示すように、車両状態に応じて変更する。図9は、シフ
ト操作レバー92が「−」ポジション或いは「+」ポジ
ションへ1回操作される毎に設定目標減速度を決定する
ための図8の線が隣接する線に切換られる作動を示すタ
イムチャートであり、図10乃至図12は、シフト操作
レバー92が「−」ポジション或いは「+」ポジション
へ操作され続ける時間に応じて図8の線が隣接する線に
切換られる作動を示すタイムチャートである。
【0027】上記減速度変更制御手段112は、車両の
停車か否かをたとえば車速Vに基づいて判定する停車判
定手段114と、アクセルペダルが操作されない走行中
の車両が減速中であるか否かをたとえばアクセル回度θ
ACC および車速Vの変化に基づいて判定する減速中判定
手段116と、実際に選択されている設定減速度を表示
装置99に表示させる表示手段118とを備えており、
上記停車判定手段114により停車中であると判定され
た場合にはたとえば図10に示すような停車時設定減速
度変更制御を実行し、上記減速中判定手段116により
車両の減速中でないと判定された場合にはたとえば図1
0に示すような非減速時設定減速度変更制御を実行し、
その減速中判定手段116により車両の減速中であると
判定された場合には、たとえば図11および図12に示
すように、減速度変更操作量すなわち走行ポジション選
択操作装置(減速度設定操作装置)86のシフト操作レ
バー92が「−」ポジションへ操作される回数或いは操
作時間の長さに対する前記設定減速度の変化量を、車両
状態すなわち車両の減速度或いは車速に応じて変更する
減速時設定減速度変更制御を実行する。
【0028】上記停車時設定減速度変更制御では、図1
0に示すように、シフト操作レバー92の連続押し操作
による設定減速度変化が許容され、そのシフト操作レバ
ー92の「−」ポジションへの操作時間に対する設定減
速度変化が比較的大きく設定されている。車両の停止中
であることから設定減速度変化に伴う実際の減速度変化
が大きくなっても走行に問題がないので、操作の利便性
が優先させられているからである。また、上記非減速時
設定減速度変更制御では、上記停車時設定減速度変更制
御の図10が共用されるとともに、それに示すように、
シフト操作レバー92の連続押し操作による設定減速度
変化が許容され、そのシフト操作レバー92の「−」ポ
ジションへの操作時間に対する設定減速度変化が比較的
大きく設定されている。実際に非減速走行中であるとき
には、減速度制御の目標値である設定減速度が大きく変
化しても走行に問題はないので、操作の利便性が優先さ
せられているからである。
【0029】しかし、上記減速時設定減速度変更制御で
は、実際の減速度が大きい場合は、急な減速度変化を避
けるために、シフト操作レバー92の「−」ポジション
或いは「+」ポジションへの1回押し操作、或いは押し
時間に対する設定減速度の変化量を小さくするが、実際
の減速度が小さい場合は、操作の利便性を優先させるた
めに、シフト操作レバー92の「−」ポジションへの1
回押し操作、或いは押し時間に対する設定減速度の変化
量を大きくする。図11および図12はシフト操作レバ
ー92の「−」ポジション或いは「+」ポジションへの
押し時間に対する設定減速度の変化量の場合を示す図で
あって、図11は減速度が大きい場合、図12は減速度
が小さい場合をそれぞれ示している。なお、高速走行時
ほど車両の安定性を確保するために急な減速度変化を避
けることが望まれ、低速走行時はそのような必要がなく
むしろ操作の利便性が望まれるので、上記減速度の大小
と同様に、車速の高低に応じて、シフト操作レバー92
が「−」ポジションへ操作される回数或いは操作時間の
長さに対する前記設定減速度の変化量を変更する。すな
わち、高い車速である場合は図11に示すように、急な
減速度変化を避けるために、シフト操作レバー92の
「−」ポジションへの押し時間に対する設定減速度の変
化量を小さくし、低車速である場合は図12に示すよう
に、シフト操作レバー92の「−」ポジションへの押し
時間に対する設定減速度の変化量を大きくして、設定減
速度の変更操作の利便性を高くする。
【0030】上記表示手段118は、シフト操作レバー
92の操作に応答して減速度変更制御手段112により
図9乃至図12に示すように変更された設定減速度を、
表示装置99に表示させる。
【0031】図13は、電子制御装置98による制御作
動の要部すなわち走行ポジション選択操作装置86のシ
フト操作レバー92の操作量に対する設定減速度の変化
量を制御する設定減速度変更制御作動を説明するフロー
チャートであり、数msec 乃至数十msec 程度の極めて
短い周期で繰り返し実行される。
【0032】図13において、前記減速度変更操作判定
手段106に対応するS1では、シフト操作レバー92
が「−」ポジション或いは「+」ポジションへ操作され
たことにより減速走行時の目標値である設定減速度の変
更操作が行われたか否かが走行ポジション選択操作装置
86からの信号に基づいて判断される。このS1の判断
が否定される場合は、S2において、シフト操作レバー
92の実際の操作ポジションである他のポジションすな
わち非減速走行ポジションが表示装置99において表示
され、且つ他の制御が実行された後、本ルーチンが終了
させられる。
【0033】上記S1の判断が肯定される場合は、前記
停車判定手段114に対応するS3において、車両の停
車中であるか否かが車速Vに基づいて判断される。この
S3の判断が肯定される場合は、前記設定減速度変更制
御手段112に対応するS4において、停車時設定減速
度変更制御が実行される。これによりたとえば図10に
示すように、シフト操作レバー92の連続押し操作によ
る設定減速度変化が許容され、そのシフト操作レバー9
2の「−」ポジションへの操作時間に対する設定減速度
変化が比較的大きく設定される。そして、表示手段11
8に対応するS5において、シフト操作レバー92の操
作に対応する対応ポジション、およびシフト操作レバー
92により設定された設定減速度が表示装置99に表示
される。
【0034】しかし、上記S3の判断が否定される場合
は、前記減速中判定手段116に対応するS6におい
て、走行中の車両が減速中であるか否かが判断される。
このS6の判断が否定される場合は、前記設定減速度変
更制御手段112に対応するS7において、非減速時設
定減速度変更制御が実行される。これにより、たとえば
図10に示すように、シフト操作レバー92の連続押し
操作による設定減速度変化が許容され、そのシフト操作
レバー92の「−」ポジションへの操作時間に対する設
定減速度変化が比較的大きく設定される。そして、表示
手段118に対応するS8において、シフト操作レバー
92の操作に対応する対応ポジション、およびシフト操
作レバー92により設定された設定減速度が表示装置9
9に表示される。
【0035】しかし、上記S6の判断が肯定される場合
は、前記設定減速度変更制御手段112に対応するS9
において、減速時設定減速度変更制御が実行される。こ
れにより、たとえば図11および図12に示すように、
走行ポジション選択操作装置(減速度設定操作装置)8
6のシフト操作レバー92が「−」ポジションへ操作さ
れる回数或いは操作時間の長さに対する前記設定減速度
の変化量が、車両状態すなわち車両の減速度或いは車速
Vに応じて変更される。すなわち、減速度或いは車速V
が大きい場合には、急な減速度変化を避けるために、シ
フト操作レバー92の「−」ポジション或いは「+」ポ
ジションへの1回押し操作、或いは押し時間に対する設
定減速度の変化量が小さくされるが、減速度或いは車速
Vが小さい場合は、操作の利便性を優先させるために、
シフト操作レバー92の「−」ポジションへの1回押し
操作、或いは押し時間に対する設定減速度の変化量が大
きくされる。そして、表示手段118に対応するS10
において、シフト操作レバー92の操作に対応する対応
ポジション、およびシフト操作レバー92により設定さ
れた設定減速度が表示装置99に表示される。
【0036】上述のように、本実施例によれば、車両の
減速度を設定操作するための走行ポジション選択操作装
置(減速度設定操作装置)86を備え、その走行ポジシ
ョン選択操作装置86により設定された設定減速度とな
るように車両の減速度を制御する車両の減速度制御装置
において、設定減速度変更制御手段112により、走行
ポジション選択操作装置86のシフト操作レバー92の
操作に対する設定減速度の変化量が車両状態に応じて変
更されるので、そのシフト操作レバー92による設定減
速度の設定操作に関する操作性が高められる。
【0037】また、本実施例によれば、設定減速度変更
制御手段112は、減速度或いは車速Vに基づいて走行
ポジション選択操作装置(減速度設定操作装置)86の
シフト操作レバー92の操作に対する設定減速度の変化
量を変更するものであることから、走行ポジション選択
操作装置86のシフト操作レバー92の操作性が高めら
れる。たとえば、減速度が小さく或いは低車速となるほ
どシフト操作レバー92の1回の操作に対する設定減速
度の変化量が大きくされたり、或いはシフト操作レバー
92の連続押し操作による操作時間に対する設定減速度
の変化量が大きくされることにより、減速度が大きいか
或いは高車速ではシフト操作レバー92の操作による急
な減速度変化が防止されると同時に、減速度が小さいか
或いは低車速ではシフト操作レバー92の操作性すなわ
ち利便性が高められる。
【0038】また、本実施例によれば、設定減速度変更
制御手段112は、車両の実際の減速度有無に基づいて
前記減速度設定操作装置の操作に対する前記設定減速度
の変化量を変更するものであることから、車両の実際の
減速度或いは車速Vの有無に基づいてシフト操作レバー
92の操作に対する設定減速度の変化量が変更されるの
で、設定減速度の変更設定についてシフト操作レバー9
2の操作性が高められる。たとえば、実際の減速度或い
は車速がないときは、減速度或いは車速があるときに比
較して、シフト操作レバー92の操作に対する設定減速
度の変化量が大きくされたり、或いはシフト操作レバー
92の連続操作時間に対する設定減速度の変化量が許容
されることにより、減速度或いは車速のない走行状態に
おいて設定減速度の変更設定についてシフト操作レバー
92の操作性が高められる。
【0039】また、本実施例によれば、設定減速度変更
制御手段112は、シフト操作レバー92の1回の操作
に対する設定減速度の変化量を変更するものであるの
で、そのシフト操作レバー92の操作回数が同じであっ
ても車両状態に応じてシフト操作レバー92の操作に対
する設定減速度の変化量が変更されるので、その操作性
が高められる。
【0040】また、本実施例によれば、設定減速度変更
制御手段112は、シフト操作レバー92の操作時間に
対する設定減速度の変化量を変更するものであることか
ら、そのシフト操作レバー92の操作時間が同じであっ
ても車両状態に応じて減速度設定操作装置の操作に対す
る前記設定減速度の変化量が変更されるので、その操作
性が高められる。
【0041】以上、本発明の一実施例を図面に基づいて
説明したが、本発明はその他の態様においても適用され
る。
【0042】たとえば、前述の実施例において、設定減
速度変更制御手段112による減速時設定減速度変更制
御では、減速度が大きいほどシフト操作レバー92の一
回の操作或いは操作時間に対する設定減速度の変化量
(設定変化幅)が小さくなるように制御されていたが、
反対に、実際の減速度が大きいほどシフト操作レバー9
2の一回の操作或いは操作時間に対する設定減速度の変
化量(設定変化幅)が大きくされてもよい。減速度が大
きいほど運転者による減速度の要求変化幅が大きい場合
もあり、そのような場合に操作の利便性を優先させるこ
とができるからである。
【0043】また、前述の実施例において、設定減速度
変更制御手段112による非減速時設定減速度変更制御
では、車両の停車中の場合と同様に、図10に示すよう
に、シフト操作レバー92の操作時間に対する設定減速
度の変化量(設定変化幅)が決定されていたが、その停
車中の場合よりも、シフト操作レバー92の操作時間に
対する設定減速度の変化量が大きく決定されていてもよ
いし、反対に、停車中よりも小さく決定されてもよい。
【0044】また、前述の実施例において、減速制御手
段102により用いられる設定減速度は、図8の関係か
ら車速Vとシフト操作レバー92の操作設定値とにより
決定されていたが、車速Vに拘わらず一定の値であって
もよい。
【0045】また、前述の実施例では、駆動力源として
エンジン10およびモータジェネレータMG2を備え、
それらを選択的に用いるハイブリッド自動車について説
明されていたが、駆動力源として電動機(回転電機)を
備えた電機自動車などであってもよい。
【0046】また、前述の実施例では、シフト操作レバ
ー92が「−」ポジションへ操作される回数や時間に応
じて複数種類の目標減速度の減速走行ポジションが選択
される形式の走行ポジション選択操作装置86が用いら
れていたが、たとえばシフト操作レバー92がDポジシ
ョンに続いて設けられた複数種類のエンジンブレーキ走
行ポジションである3ポジション、2ポジション、Lポ
ジションへ操作される形式の走行ポジション選択操作装
置が用いられてもよい。
【0047】また、前述の実施例の自動パーキングロッ
ク装置60は、第2カウンタ軸18の回転を直接的に阻
止するように設けられていたが、たとえば第1カウンタ
軸16や第2スリーブ軸30などに設けられていてもよ
い。
【0048】また、前述の実施例において用いられる減
速度や設定(目標)減速度は、車両の目標とする減速度
を示す負の加速度であるが、その減速度の大きさを示す
指標で表される減速度レベルや、それに対応する変数、
たとえば回生量、回生制動量などであってもよい。
【0049】その他、一々例示はしないが、本発明は当
業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で
実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のハイブリッド車両の動力伝
達装置の構成を説明する骨子図である。
【図2】図1の動力伝達装置の第2カウンタ軸に設けら
れた自動パーキングロック装置の構成を説明する図であ
って、第2カウンタ軸の軸心方向から見た図である。
【図3】図1の動力伝達装置の第2カウンタ軸に設けら
れた自動パーキングロック装置の構成を説明する図であ
って、第2カウンタ軸の軸心に直角な方向から見た図で
ある。
【図4】図1のハイブリッド車両の運転席付近を概略説
明する図である。
【図5】図4の運転席付近に設けられた走行ポジション
選択操作装置を説明する斜視図である。
【図6】図1の実施例の車両に設けられた電子制御装置
の入出力信号を説明する図である。
【図7】図5の電子制御装置の制御機能の要部を説明す
る機能ブロック線図である。
【図8】図7の減速制御手段において用いられる目標減
速度を決定するための予め記憶された関係を示す図であ
る。
【図9】図7の設定減速度変更制御手段により設定され
た所定の割合で、シフト操作レバーの操作回数に対して
設定減速度が変化させられる作動を説明するタイムチャ
ートである。
【図10】図7の設定減速度変更制御手段の停車時設定
減速度変更制御或いは非減速時設定減速度変更制御にお
いて設定された割合で、シフト操作レバーの操作時間回
数に対して設定減速度が変化させられる作動を説明する
タイムチャートである。
【図11】図7の設定減速度変更制御手段の減速時設定
減速度変更制御において設定された割合で、シフト操作
レバーの操作時間回数に対して設定減速度が変化させら
れる作動を説明するタイムチャートであって、高減速度
或いは高車速状態の場合を示している。
【図12】図7の設定減速度変更制御手段の減速時設定
減速度変更制御において設定された割合で、シフト操作
レバーの操作時間回数に対して設定減速度が変化させら
れる作動を説明するタイムチャートであって、低減速度
或いは低車速状態の場合を示している。
【図13】図6の電子制御装置の制御作動の要部すなわ
ち減速度制御作動を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
86:走行ポジション選択操作装置(減速度設定操作装
置) 92:シフト操作レバー(減速度設定操作体) 98:電子制御装置(減速度制御装置) 112:設定減速度変更制御手段
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B60K 6/04 ZHV B60T 7/12 F B60T 7/12 B60K 6/04 ZHV

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の減速度を設定操作するための減速
    度設定操作装置を備え、該減速度設定操作装置により設
    定された設定減速度となるように車両の減速度を制御す
    る車両の減速度制御装置であって、 前記減速度設定操作装置の操作に対する前記設定減速度
    を、車両状態に応じて変更する設定減速度変更制御手段
    を、含むことを特徴とする車両の減速度制御装置。
  2. 【請求項2】 前記減速度変更制御手段は、前記減速度
    設定操作装置の操作に対する設定減速度の変化量を変更
    するものである請求項1の車両の減速度制御装置。
  3. 【請求項3】 前記設定減速度変更制御手段は、車速に
    基づいて前記減速度設定操作装置の操作に対する前記設
    定減速度の変化量を変更するものである請求項1または
    2の車両の減速度制御装置。
  4. 【請求項4】 前記設定減速度変更制御手段は、車両の
    実際の減速度有無に基づいて前記減速度設定操作装置の
    操作に対する前記設定減速度の変化量を変更するもので
    ある請求項1乃至3のいずれかの車両の減速度制御装
    置。
  5. 【請求項5】 前記設定減速度変更制御手段は、前記減
    速度設定操作装置の操作時における車両の実際の減速度
    の大きさに基づいて前記減速度設定操作装置の操作に対
    する前記設定減速度の変化量を変更するものである請求
    項1乃至4のいずれかの車両の減速度制御装置。
  6. 【請求項6】 前記設定減速度変更制御手段は、前記減
    速度設定操作装置の1回の操作に対する前記設定減速度
    の変化量を変更するものである請求項1乃至5のいずれ
    かの車両の減速度制御装置。
  7. 【請求項7】 前記設定減速度変更制御手段は、前記減
    速度設定操作装置の操作時間に対する前記設定減速度の
    変化量を変更するものである請求項1乃至6のいずれか
    の車両の減速度制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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