JP2003234598A - 部品実装方法及び部品実装装置 - Google Patents

部品実装方法及び部品実装装置

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JP2003234598A
JP2003234598A JP2002031130A JP2002031130A JP2003234598A JP 2003234598 A JP2003234598 A JP 2003234598A JP 2002031130 A JP2002031130 A JP 2002031130A JP 2002031130 A JP2002031130 A JP 2002031130A JP 2003234598 A JP2003234598 A JP 2003234598A
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Hidetoshi Sasaki
秀俊 佐々木
Izumi Miura
泉 三浦
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 仮に部品を移送するXYロボットが理想的な
直線軌跡を辿らずに、例えば蛇行軌跡を辿って動作する
場合であっても、基板上の所定の実装位置に部品を正確
に実装させることができる部品実装方法及び部品実装装
置を提供し、もって、極微小サイズの部品であっても十
分な位置精度で実装可能にする。 【解決手段】 移動手段の移動軸方向に沿って複数の補
正マーク63を直線状に配設する一方、移動手段の駆動
により移載ヘッドを移動軸(x)方向に移動させて画像
認識部により各補正マーク63をそれぞれ認識し、これ
ら補正マーク位置の直線からのずれ量Δsyを求め、得
られたずれ量Δsyに基づいて実装プログラムに記録さ
れた部品の実装位置を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、部品を基板上の所
定位置に実装する部品実装方法及び部品実装装置に関
し、特に、部品の実装位置ずれを最小限にする技術に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子部品実装分野では、電子部品
の極小化や実装間隔の高密度化と相まって、電子部品を
高精度に且つ高速に回路基板上へ実装する技術が必要と
されている。このため、部品実装装置においては、移載
ヘッドの吸着ノズルに吸着保持された電子部品を撮像し
て得た画像データを高速に処理することで、電子部品の
吸着ヘッドへの吸着姿勢を正確に検出し、また、基板搬
送用のレール上に載置される回路基板の固定位置ずれ等
についても正確に検出し、これらの検出結果に基づい
て、電子部品の実装位置を補正して実装する実装位置補
正技術が一般的に広く取り入れられている。
【0003】具体的には、図14に示すように一対の搬
送レール81のそれぞれに内蔵された各ベルトコンベヤ
83を駆動することで、ベルトコンベヤ83の搬送面上
に両端部を支持された回路基板1を搬送し、所定の位置
で停止させる。この停止位置で回路基板1を固定する一
方、電子部品を吸着保持する吸着ノズル85を備え、X
Yロボットにより移動可能に構成した移載ヘッド87を
回路基板1上で移動させることで部品実装処理を行う。
このとき、固定された回路基板1には位置検出用の基板
マーク67a,67bが対角線上に設けられており、こ
れら基板マーク67a,67bを、部品実装処理に先だ
って、移載ヘッド87に一体に設けられた認識カメラ8
9によって撮像して認識し、マーク位置を検出する。検
出されたマーク位置から回路基板1の正規の停止位置か
らのずれ量を求め、このずれ量を部品実装位置データに
反映させて実装処理を行っていた。
【0004】このような実装位置の補正処理によれば、
吸着ノズル85中心からの電子部品の吸着位置ずれ量
や、搬送レール81側の回路基板1の固定位置ずれ量に
応じて、部品実装位置が予め設定された正規の位置にな
るように部品実装位置データを補正することで、必要と
される実装位置精度を得ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような実装位置の補正処理を行っても、部品実装位置ず
れの発生を解消できない場合がある。即ち、移載ヘッド
87を移動させるXYロボットの各軸が搬送レール81
との平行度や垂直度がずれている場合、或いは、XYロ
ボットの各軸における移動経路が正確な直線動でなく蛇
行するような場合には、XYロボットと搬送レール81
との双方のずれを1点の代表点のずれ量を基にして補正
しても、他の点では異なるずれ量を有するため、双方の
位置ずれを全体に亘って補正したことにはならない。従
って、上記の場合には、搬送レール81側の回路基板1
と移載ヘッド87側に保持された電子部品とを連携させ
て座標管理することができず、回路基板1上の所定位置
に正確に電子部品を実装することができなくなる。
【0006】例えば、図15に示すように、XYロボッ
トのX軸が本来移動するべき理想的な直線軌跡Laに対
し、実際には蛇行軌跡Lbのようにy方向に揺動する蛇
行を生じる場合を考えると、直線軌跡Laと蛇行軌跡Lb
との双方が一方の基板マーク67aに対応するxaの位
置で一致しているようなとき、このxaの位置に対して
は問題ないが、他方の基板マーク67bに対応するxb
の位置では、直線軌跡Laから蛇行軌跡Lbがy方向に
δだけずれている。このため、基板マーク67bを認識
した場合には、基板マーク67bはδだけずれた位置に
存在するものと判定され、基板マーク67aと基板マー
ク67bによって設定される基板固定位置の補正量が、
実際とは異なる補正量に設定されることになる。この補
正量に基づいて部品実装を行った場合には、当然ながら
実装位置ずれが発生することになる。
【0007】上記XYロボットの直線軌跡Laからのず
れのうち、軸の平行度・垂直度のずれに起因するものに
ついては、部品実装装置へのXYロボットの組み付け精
度を向上させたり、適宜のキャリブレーション処理によ
って或る程度補正できるが、特に、移動経路が蛇行軌跡
bを描くようなずれは、その原因がXYロボットの各
構成部材の微少な寸法誤差、微少量の組み付け誤差等に
あり、各要因が重畳した結果として発生している。この
ずれ量は一般的には微少量であるが、最近の極微小サイ
ズのチップ部品、例えば0603チップ部品の高密度実
装にあっては、この微少量の変動も無視できなくなって
きている。
【0008】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たもので、仮に部品を移送するXYロボットが理想的な
直線軌跡を辿らずに、例えば蛇行軌跡を辿って動作する
場合であっても、基板上の所定の実装位置に部品を正確
に実装させることができる部品実装方法及び部品実装装
置を提供し、もって、極微小サイズの部品であっても十
分な位置精度で実装可能にすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のための本
発明に係る請求項1記載の部品実装方法は、部品を脱着
自在に保持する部品保持部と撮像カメラを有する画像認
識部とを搭載した移載ヘッドと、該移載ヘッドに対面し
て配置され前記保持された部品の実装先となる基板に対
して前記移載ヘッドを移動させる移動手段とを備え、前
記部品の実装位置の記録された実装プログラムに従っ
て、前記移載ヘッドを前記基板面に対して平行に移動さ
せ、前記部品保持部に保持された部品を基板上の所定位
置に実装する部品実装方法であって、前記移動手段の移
動軸方向に沿って複数の補正マークを直線状に配設する
一方、前記移動手段の駆動により前記移載ヘッドを前記
移動軸方向に移動させて前記画像認識部により前記各補
正マークをそれぞれ認識し、これら補正マーク位置の前
記直線からのずれ量を求め、得られたずれ量に基づいて
前記実装プログラムに記録された部品の実装位置を補正
することを特徴とする。
【0010】この部品実装方法では、基板の位置が管理
される座標系とは異なる座標系で動作する移動手段を駆
動して実装動作を行う場合に、移動手段による軸の移動
動作に蛇行軌跡が生じる場合でも、この蛇行軌跡を予め
測定して実装プログラムの実装位置データにフィードバ
ック補正することで、蛇行動作による位置ずれを補正し
た正確な位置に部品を安定して実装することが可能とな
る。これにより、例えば0603チップ部品のような極
微小な部品に対しても狭ピッチでの実装動作を十分な位
置精度で安定して実施することができる。
【0011】請求項2記載の部品実装方法は、前記移動
手段が、互いに直交する2つの移動軸を有し、各移動軸
方向に沿って配設された補正マークをそれぞれ認識し
て、前記部品の実装位置を前記各移動軸方向に対して補
正することを特徴とする。
【0012】この部品実装方法では、移動手段が2つの
直交する移動軸を有する2次元平面を移動するものであ
っても、各軸に対して平行度、垂直度、及び蛇行動作の
補正を行うことで、平面上の任意の位置でも高精度に実
装を行うことができる。
【0013】請求項3記載の部品実装方法は、前記認識
された離散的な補正マーク位置を補間処理によって連続
的な位置データを生成し、該連続的な位置データに基づ
いて前記部品の実装位置を補正することを特徴とする。
【0014】この部品実装方法では、離散的な補正マー
クを認識して、移動手段の移動経路を連続的な位置デー
タとして得ることで、必要とする位置精度を維持しつつ
補正マークの配置数を低減させることができ、補正処理
の簡略化が図られる。
【0015】請求項4記載の部品実装方法は、前記実装
位置の補正を、前記補正マークにより求めたずれ量に加
えて、前記基板を載置する正規の位置からの該基板のず
れ量、前記部品保持部の正規の部品保持位置からの該部
品のずれ量の少なくともいずれかを合わせて行うことを
特徴とする。
【0016】この部品実装方法では、補正マークから求
める軸移動のずれ量に加えて、基板の位置ずれと部品の
保持位置からのずれとの少なくともいずれかを合わせて
補正することにより、部品実装に際する総合的なずれ量
が一括して補正され、高精度な部品実装が可能となる。
【0017】請求項5記載の部品実装装置は、部品を脱
着自在に保持する部品保持部と撮像カメラを有する画像
認識部とを搭載した移載ヘッドと、該移載ヘッドに対面
して配置され前記保持された部品の実装先となる基板に
対して前記移載ヘッドを移動させる移動手段とを備え、
実装位置の記録された実装プログラムに従って部品を基
板上の所定位置に実装する部品実装装置であって、前記
基板を固定する基板固定部又はその近傍に前記移動手段
の移動軸方向に沿って設けた複数の補正マークと、前記
移動手段を駆動して前記移載ヘッドを前記移動軸方向に
移動させ、前記画像認識部により前記各補正マークをそ
れぞれ認識させて、これら補正マーク位置の前記直線か
らのずれ量を求めると共に、得られたずれ量に基づいて
前記実装プログラムに記録された部品の実装位置を補正
する制御部とを備えたことを特徴とする。
【0018】この部品実装装置では、基板の位置が管理
される座標系とは異なる座標系で動作する移動手段を駆
動して実装動作を行う場合に、移動手段による軸の移動
動作に蛇行軌跡が生じる場合でも、制御部により、この
蛇行軌跡を予め測定して実装プログラムの実装位置デー
タにフィードバック補正することで、蛇行動作による位
置ずれを補正した正確な位置に部品を安定して実装する
ことが可能となる。これにより、例えば0603チップ
部品のような極微小な部品に対しても狭ピッチでの実装
動作を十分な位置精度で安定して実施することができ
る。
【0019】請求項6記載の部品実装装置は、前記移動
手段が、互いに直交する2つの移動軸を有し、前記制御
部が各移動軸に対してそれぞれ前記ずれ量を求め、実装
位置を補正することを特徴とする。
【0020】この部品実装装置では、移動手段が2つの
直交する移動軸を有する2次元平面を移動するものであ
っても、各軸に対して平行度、垂直度、及び蛇行動作の
補正を行うことで、平面上の任意の位置でも高精度に実
装を行うことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る部品実装方法
及び部品実装装置の好適な実施の形態について図面を参
照して詳細に説明する。図1に本発明の一実施形態に係
る部品実装装置の概略的な全体斜視図、図2に部品実装
装置の装着ヘッドの構成を一部拡大した斜視図、図3に
部品実装装置の主要部を示すブロック構成図を示す。部
品実装装置100の基台11上面の奥行き方向中央に
は、回路基板1をx方向に沿って搬入するローダ部13
を有し、ローダ部13とは反対側の奥行き方向中央に
は、回路基板1をx方向に沿って搬出するアンローダ部
15を有している。これらローダ部13とアンローダ部
15は、各々一対の基板搬送用のガイドレール17を有
している。
【0022】そして、ローダ部13とアンローダ部15
との間の基台11の上面には、ローダ部13から搬入さ
れる回路基板1を受け取ると共にアンローダ部15へ回
路基板1を搬出する、X−Y方向に移動自在な基板固定
部としてのXYテーブル21が備えられている。XYテ
ーブル21は一対のサポートレール19を有し、回路基
板1はこのサポートレール19間で固定される。
【0023】また、基台11上面のx方向両端には、Y
軸ロボット23,24を各々y方向に沿って設けてお
り、Y軸ロボット23,24に跨るX軸ロボット25
を、それぞれy方向へ水平移動自在に懸架している。X
軸ロボット25には移載ヘッド27を設けており、実装
作業領域内においてx−y方向へ移動して位置決めする
ようになっている。これらのX軸ロボット25、Y軸ロ
ボット23,24は、例えばボールネジとナットとの組
合せや駆動ベルト等の駆動機構によりx方向、y方向へ
移動する移動手段としてのXYロボット29を構成して
いる。移載ヘッド27には、部品を吸着保持する吸着手
段としての吸着ノズル31を交換可能に複数本設けてお
り、また、回路基板1上の基板マークやNG基板マーク
等を撮像・認識するための画像認識部としての基板認識
カメラ33も設けてある。
【0024】そして、基台11上面におけるy方向端部
側には、回路基板1に実装する部品を所定の部品供給位
置へ順次供給するための部品供給装置であるパーツカセ
ット35を、複数台着脱可能に装着する部品供給部37
が設けられている。この部品供給部37としては、図示
は省略するが、主に大きめな部品(例えば、BGA:Ba
ll Grid AllayやQFP:Quad Flat Package等のICや
コネクタ等)を供給するためのパーツトレイ等も設けら
れる。また、部品実装作業領域における部品供給部37
の近傍には、複数種の吸着ノズル31を収納し、必要に
応じて交換するためのノズルステーション39を設けて
いる。さらに、部品供給部37の近傍には、移載ヘッド
27の吸着ノズル31が吸着した部品を認識カメラによ
り撮像して、その部品の吸着姿勢等を認識する部品認識
装置41を設けている。
【0025】吸着ノズル31が取り付けられる装着ヘッ
ド43は、図2に示すように、複数個(図示例では4
個)の装着ヘッド43a,43b,43c,43d:部
品保持手段)を横並びに連結した多連式ヘッドとして構
成している。各装着ヘッド43a,43b,43c,4
3dは同一構造であって、吸着ノズル31と、吸着ノズ
ル31に上下動作を行わせるためのアクチュエータ45
と、吸着ノズル31にθ回転を行わせるためのモータ4
7、タイミングベルト49、プーリ51とを備えてい
る。各装着ヘッドの吸着ノズル31は交換可能であり、
他の吸着ノズルは部品実装装置100の基台11上のノ
ズルステーション39に予め収容されている。吸着ノズ
ル31には、例えば1.0×0.5mm程度の微小チッ
プ部品を吸着するSサイズノズル、18mm角のQFP
を吸着するMサイズノズル等があり、装着する電子部品
の種類に応じて選定されて用いられる。
【0026】また、部品実装装置100の内部には、各
パーツカセット35等を識別して制御する制御部53
(図3参照)が設けられており、液晶パネルやCRTの
ようなモニタや警告ランプ等の表示手段55及びタッチ
パネルやキーボードのような入力手段57が部品実装装
置100の前面に設けられている。また、入力手段57
としてパーツカセット35の部品情報を入力するバーコ
ード読み取り装置があってもよい。制御部53は、上記
したXYテーブル21、XYロボット29、移載ヘッド
27、部品認識装置41等や記憶部59が接続されてお
り、これら各装置を制御する。
【0027】記憶部59には、どの部品をどの位置にど
のような順番で装着するか等の実装プログラム、どの部
品をどの位置の部品供給部37(パーツカセット35
等)に配列するか等の配列プログラム、配列した部品の
配列情報、どのノズルをどのノズルステーション39内
に配置するか等のノズルプログラム、ノズルステーショ
ン39に配置されたノズル情報、各部品の形状や高さ等
に関する部品情報の部品ライブラリ、各パーツトレイの
形状や高さ等に関するパーツトレイ情報の供給ライブラ
リ、各基板の形状等に関する基板情報、その他、吸着ノ
ズルの形状や各基板搬送用のレールの基板搬送位置の情
報等が記憶されている。
【0028】次に、上記構成の部品実装装置100の動
作を説明する。図1に示すガイドレール17のあるロー
ダ部13から搬入された回路基板12が所定の実装動作
位置61に搬送されると、移載ヘッド27はXYロボッ
ト29によりXY平面内で移動して、パーツカセット3
5等の部品供給部37から実装プログラムに基づいて所
望の電子部品を装着ヘッド43の吸着ノズル31に吸着
し、部品認識装置41の認識カメラ上に移動する。部品
認識装置41では、撮像画像と部品ライブラリデータに
基づいて電子部品の吸着姿勢を認識し、この吸着姿勢に
応じて補正動作を実施させる。この補正動作としては、
X方向及びY方向へのずれ量をXYロボット29にオフ
セットとして持たせたり、回転成分のずれ量を吸着ノズ
ル31をモータ47により回転させることによって行
う。その後に、回路基板1の所定位置に吸着した電子部
品を装着する。
【0029】なお、各装着ヘッド43a,43b,43
c,43d,…は、パーツカセット35等から吸着ノズ
ル31により電子部品を吸着するとき、及び、回路基板
1の所定位置に電子部品を装着するとき、吸着ノズル3
1をXY平面上から鉛直方向(Z方向)に下降させる。
また、電子部品の種類に応じて、装着ヘッド43に取り
付けられた吸着ノズル31をノズルステーション39か
ら適切なものと交換して装着動作が行われる。上記の電
子部品の吸着と、回路基板1への装着動作との繰り返し
により、回路基板1に対する電子部品の実装が完了す
る。実装が完了した回路基板1は実装動作位置61から
アンローダ部15へ搬出される一方、新たな回路基板が
ローダ部13に搬入され、上記動作が繰り返される
【0030】ところで、上記構成の部品実装装置100
では、図4に装置の座標系を概念的に示すように、基台
11上のXYテーブル21の移動平面となる基準座標系
(x−y座標系)と、XYロボット29による移載ヘッ
ド27の移動平面となるロボット座標系(X−Y座標
系)とが存在する。実装プログラムの部品の実装位置デ
ータは、XYロボット29を制御するデータであるため
XYロボット座標系であり、この実装プログラムに従っ
て実装された部品の実際の実装位置は、基準座標系で表
現されることになる。これら2つの座標系が正確な平行
度及び垂直度を有していれば、双方の間で正確な座標管
理が行えるが、双方の軸が相互にずれを生じていたり、
軸自体の動作が蛇行成分を有する場合には正確な位置制
御ができなくなる。
【0031】そこで、本発明に係る部品実装装置100
においては、基準座標系のXYテーブル21に補正マー
クを、XYロボット29の移動軸方向で基準座標系の軸
と平行な直線上に複数設け、この補正マークを、部品の
実装動作に先だって、ロボット座標系で駆動されるXY
ロボット29により移載ヘッド27を移動させながら撮
像してマーク位置を検出し、これにより前記直線とのず
れ、即ち、双方の座標系の軸のずれ量を検出して、検出
されたずれ量を部品実装位置データにフィードバックす
ることで座標系のずれを補正している。
【0032】上記の基準座標系とロボット座標系との間
でフィードバック補正を行う具体例を以下に説明する。
図5は、本実施形態による補正マークの設けられたXY
テーブルを示す平面図である。回路基板1はXYテーブ
ル21の一対のサポートレール19に設けた搬送ベルト
65上に両端部を懸架させて固定している。このXYテ
ーブル21のいずれか一方のサポートレール19には、
所定の一定間隔Lでレール全長に亘って補正マーク63
を設けている。補正マーク63は、一直線上に高精度で
配置されており、撮像して得られる画像データによりマ
ークが認識され易いように、画像背景となるサポートレ
ール19との分離が容易にできるようコントラストを持
たせたり、精度良くマーク中心位置(或いは特徴点の位
置)が検出され易いやすいように、微細な形状にする等
の適宜の手段を用いて設定されている。ここでは、一例
として白色の丸印の中央に黒色の点が描かれたマークと
し、白色の背景中の黒点の位置を求めることでマーク位
置を検出するものとする。
【0033】補正マーク63の配置間隔Lは、補正マー
クを検出するための時間と、必要とする補正精度とが折
り合う間隔に適宜設定されるが、補正マークの間隔Lを
狭めて配置し、マーク検出時には所定個数間引きながら
検出することで、マーク検出時間を短縮するようにして
もよい。なお、補正マーク63を設けるサポートレール
19は、基板サイズによりy方向に移動する側のサポー
トレールよりも、基板サイズに拘わらず移動されること
のない固定側のサポートレールの方が好ましい。また、
サポートレール19近傍の既存の固定部材上に設けても
よい。
【0034】ここで、上記補正マークを設けたXYテー
ブルにより基準座標系とロボット座標系とのずれを補正
して部品を実装する手順について説明する。図6は、本
実施形態による補正マークの検出によって部品実装位置
を補正しつつ実装する手順を説明するフローチャートで
ある。
【0035】以下、このフローチャートに基づいて順次
説明する。まず、部品実装装置100のローダ部13か
らXYテーブル21が回路基板1を受け取り、所定の実
装動作位置61で回路基板1を固定する。この状態で、
XYロボット29を動作させて移載ヘッド27に搭載さ
れている基板認識カメラ33により回路基板1の基板マ
ークを認識する(ステップ1、以降S1と略記する)。
そして、認識した基板マークの認識データを制御部53
へ送信する(S2)。
【0036】図7は基板マークによる補正量を示す説明
図である。回路基板1が理想的な位置からずれて固定さ
れた場合、実際の回路基板1の位置はx,y方向及び回
転方向にずれ成分を有する。このずれ成分は、基板マー
ク67,67を撮像して各マーク位置を検出することで
幾何学的に求まる。即ち、検出された基板マーク位置を
結ぶ線分の中点(図中黒丸)の座標と、この中点に相当
する理想的な回路基板位置での中点(図中白丸)の座標
を求めることで、双方のずれ量Δxkm,Δykmが求ま
り、また回転成分θkmも求められる。これらのずれ量Δ
km,Δykm、及び回転成分θkmにより、回路基板1の
全面に亘ってずれ成分が定量的に導き出せる。即ち、回
路基板1の回転成分によるx方向及びy方向へのずれ量
をRx(xi,yi,θkm),Ry(xi,yi,θkm)とす
ると、回路基板1のずれ補正量Δx ki,Δykiは、
(1)式により求められる。
【0037】 Δxki=Rx(xi,yi,θkm)+Δxkm Δyki=Ry(xi,yi,θkm)+Δykm (1) 制御部53では、座標xi,yiに対する上記(1)式に
よる回路基板1のずれ補正量Δxki,Δykiの関係が設
定される。ここで、上記iは実装プログラムの部品デー
タ数を表し、1〜Nまでの整数である。
【0038】次に、図5に示すXYテーブル21のサポ
ートレール19上の補正マーク63を認識するために、
XYロボット29のX軸ロボット25のみ動作させて移
載ヘッド27をx方向に移動させ、移載ヘッド27に搭
載された基板認識カメラ33により順次補正マーク63
を撮像する。これにより各補正マークを認識してマーク
位置を求め(S3)、認識した各補正マークのy座標値
(必要に応じてx座標値も)を認識データとして制御部
53に送信する(S4)。この認識動作を補正マーク6
3の個数n個分繰り返し行う(S5)。
【0039】ここで、補正マーク63は離散的に設けら
れているため、図8に各補正マーク位置の補間処理の様
子を示すように、任意の実装位置に対応させるため連続
的な座標データを得ることが好ましい。補間処理にはス
プライン関数を用いた補間方法等が好適に用いることが
できる。なお、前述したように補正マーク63を所定の
一定間隔で設けている理由は、この補間処理の計算量を
軽減するためでもある。
【0040】この補間処理により、制御部53では上記
各補正マークの位置xmj,ymj(j=1〜n)から求め
た補間曲線y=S(x)が設定される。
【0041】次に、移載ヘッド27が部品実装装置10
0の部品供給部37へ移動して、装着ヘッド43の吸着
ノズル31に所定の電子部品を吸着する(S6)。そし
て、電子部品を吸着保持した状態で移載ヘッド27が部
品認識装置41上に移動して、吸着ノズル31に吸着さ
れた電子部品を撮像する。この撮像画像から電子部品の
吸着ミスの有無や、吸着ノズル31に対する吸着姿勢
(吸着位置ずれ、回転成分等)を認識する(S7)。こ
のとき得られた部品認識データを制御部53へ送信する
(S8)。
【0042】図9に吸着ノズルに吸着された部品のずれ
量を示す説明図を示した。図9(a)に示すように吸着
ノズル31に電子部品3が吸着された場合に、吸着ノズ
ル中心と部品中心とのずれ量Δxsp,Δysp及び回転成
分θnを求め、さらに、図9(b)に示すようにモータ
47(図2参照)の駆動により回転成分補正を行ったと
きの(θn=0に補正する)、電子部品に対するx方向
及びy方向のずれ量Δxs,Δysを計算により求める。
【0043】次に、以上求めた基板マーク認識データ、
補正マーク認識データ、部品認識データを用いて、実装
プログラムに指定されている電子部品の回路基板1への
実装位置を計算する(S9)。即ち、実装プログラムに
指定された合計N個の電子部品の実装位置データが、x
pi,ypiであるとすると(iは1〜Nまでの整数)、補
正後のロボット座標系における実装位置は(2)式で表
せる。
【0044】 Xi=xpi+Δxki +Δxsi+xofsi=ypi+Δyki+S(ypi)+Δysi+yofs (2)
【0045】ここで、xofs,yofsは、機構的に設定さ
れるロボット座標系(X,Y)の原点と基準座標系
(x,y)の原点とのオフセット値、及びXYテーブル
21に固定された回路基板1の原点位置と基準座標系
(x,y)の原点とのオフセット値の合算値である。こ
れにより、基準座標系で表現された電子部品の実装位置
が、ロボット座標系で一義的に表現されることになる。
そして、移載ヘッド27の吸着ノズル31に吸着保持さ
れる電子部品を、XYロボット29の駆動により所定の
実装位置へ移動させ(S10)、電子部品を回路基板1
上へ実装する(S11)。以上のS6からの動作を実装
プログラムの最終ステップまで繰り返し行い、電子部品
の実装を行う(S12)。これにより、電子部品を回路
基板1上に正確に位置合わせして実装することができ
る。
【0046】図10は、上記の補正を施して部品実装を
行う様子を概念的に示す説明図である。いま、XYロボ
ット29のX軸ロボット25が、基準座標系(x,y)
の座標軸に対して蛇行して動作する特性を有する場合を
考える。X軸ロボット25により移載ヘッド27をx軸
上でx方向へ移動させると、移載ヘッド27は図中L rx
で示す蛇行曲線の軌跡を描くようになる。この蛇行特性
は、X軸ロボット25により移載ヘッド27をXYテー
ブル21の補正マーク63を設けた側のサポートレール
19に沿って移動させ、補正マーク63をそれぞれ撮像
して認識し、各マーク位置を補間処理により連結するこ
とでLsxとして求められる。この蛇行特性は、X軸ロボ
ット25に特有のため、Y軸ロボット23,24を他の
y座標位置に移動しても、この特性が変化することはな
い。即ち、蛇行軌跡Lrxは蛇行軌跡Lsxと同一の振幅・
位相を有する軌跡となっている。
【0047】例えば、xcの位置における蛇行軌跡Lrx
は、y方向にΔsyのずれ量が発生しており、xcの位置
(図中◇印位置)に実装する電子部品は、このΔsy
ずれ量を補正した位置(図中◆印位置)を実装目標位置
に設定することで、回路基板1には結果として正しい位
置に電子部品が実装されることになる。なお、この例で
はX軸ロボット25の蛇行特性による位置ずれの補正の
み言及しているが、上記の通り、この他にも、基板マー
ク認識データ、部品認識データによっても位置ずれの補
正を行うものとする。
【0048】本実施形態によれば、回路基板1の位置が
管理される座標系(基準座標系)とは異なる座標系(ロ
ボット座標系)で部材を駆動することで実装動作を行う
場合に、双方の座標系の平行度及び垂直度が正確に一致
していなくても、これを補正して電子部品の回路基板1
への実装位置を高精度に保つことができる。そして、軸
の移動動作に蛇行軌跡が生じる場合でも、この蛇行軌跡
を予め測定して実装座標データにフィードバックするこ
とで、蛇行動作による位置ずれをも補正した正確な位置
に部品を安定して実装することが可能となる。これによ
り、例えば0603チップ部品のような極微小な部品に
対しても狭ピッチでの実装動作を十分な位置精度で安定
して実施することができる。
【0049】次に、本発明に係る部品実装方法及び部品
実装装置の第2実施形態について説明する。図11に本
実施形態による補正マークの設けられたXYテーブルを
示す平面図である。ここで、前述の第1実施形態の構成
と同様の機能を有する部材に対しては同一の符号を付与
することでその説明は省略するものとする。本実施形態
においては、補正マーク63をx方向に沿ってXYテー
ブル21のサポートレール上に設けることの他に、y方
向に対しても複数の補正マークを64を設けている。以
降は、補正マーク63をy方向補正マーク、補正マーク
64をx方向補正マークとして区別して説明する。
【0050】y方向補正マーク63はXYテーブル21
のサポートレール19上に設けているが、x方向補正マ
ーク64は、回路基板1の搬送に支障のない、回路基板
1の下方或いは上方のいずれかに設けた直状部材69の
上面に、所定の一定の間隔Hで等間隔に複数個を設けて
ある。この直状部材69のx方向補正マーク64は、そ
の配列方向がy方向補正マーク63の配列方向に対して
高精度に直角に設定されている。
【0051】或いは、x方向補正マーク64の設けられ
る直状部材69は、図示位置に常設されずに、回路基板
1の搬出時には後退する等の可動式の構成としてもよ
い。また、直状部材69は、x方向補正マーク64を、
実質的にy方向に沿って延設されている既存の部材上に
設けることで省略しても構わない。
【0052】次に、本実施形態の電子部品の実装動作に
ついて、図12に示すフローチャートを参照しながら説
明する。S21〜S25の基板マーク及びy方向補正マ
ークの認識については、前述の図6に示すフローチャー
トと同様であるので説明は省略する。y方向補正マーク
63の認識を終えると、続いてx方向補正マーク64の
認識動作に移る(S26)。ここでは、図11に示す直
状部材69上のx方向補正マーク64を認識するため
に、XYロボット29のY軸ロボット23,24のみ動
作させて移載ヘッド27をy方向に移動させ、移載ヘッ
ド27に搭載された基板認識カメラ33により順次x方
向補正マークを撮像する。これにより各補正マークを認
識してマーク位置を求め(S26)、認識した各補正マ
ークのx座標値を認識データとして制御部53に送信す
る(S27)。この認識動作をx方向補正マーク64の
個数m個分繰り返し行う(S28)。
【0053】ここで、x方向補正マーク64も離散的に
設けられているため、y方向補正マーク63と同様に、
任意の実装位置に対応させるため連続的な座標データを
得ることが好ましい。この補間処理により、制御部53
では各x方向補正マークの位置xmj,ymj(j=1〜
m)から求めた補間曲線x=S(y)が設定される。
【0054】次に、S29で移載ヘッド27が部品実装
装置100の部品供給部37へ移動して、前述のS6〜
S8と同様に装着ヘッド43の吸着ノズル31に所定の
電子部品を吸着する。そして、以上求めた基板マーク認
識データ、補正マーク認識データ、部品認識データを用
いて、実装プログラムに指定されている電子部品の回路
基板1への実装位置を計算する(S32)。即ち、実装
プログラムに指定された合計N個の電子部品の実装位置
データが、xpi,ypiであるとすると(iは1〜Nまで
の整数)、補正後のロボット座標系における実装位置は
(3)式で表せる。
【0055】 Xi=xpi+Δxki+S(xpi)+Δxsi+xofsi=ypi+Δyki+S(ypi)+Δysi+yofs (3)
【0056】これにより、基準座標系で表現された電子
部品の実装位置が、ロボット座標系で表現されることに
なる。そして、移載ヘッド27の吸着ノズル31に吸着
保持される電子部品を、XYロボット29の駆動により
所定の実装位置へ移動させ(S33)、電子部品を回路
基板1上へ実装する(S34)。以上のS29からの動
作を実装プログラムの最終ステップまで繰り返し行い、
電子部品の実装を行う(S35)。これにより、XYロ
ボット29のX軸ロボット25及びY軸ロボット23,
24の双方に対して補正が行え、即ち、x方向及びy方
向の蛇行動作による位置ずれが補正され、電子部品を回
路基板1上に一層正確に位置合わせして実装することが
できる。
【0057】図13は、上記の補正を施して部品実装を
行う様子を概念的に示す説明図である。いま、XYロボ
ット29のX軸ロボット25及びY軸ロボット23,2
4の双方が、基準座標系の座標軸x,yに対して蛇行し
て動作する特性を有する場合を考える。X軸ロボット2
5による移載ヘッド27のx軸上での移動軌跡は、図中
rxで示す蛇行曲線となり、また、Y軸ロボット23,
24による移載ヘッドのy軸上での移動軌跡は、図中L
ryで示す蛇行曲線になる。この蛇行軌跡Lryは、Y軸ロ
ボット23,24により移載ヘッド27をx方向補正マ
ーク64を設けた直状部材69に沿って移動させ、x方
向補正マーク64をそれぞれ撮像して認識し、各マーク
位置を補間処理により連結した蛇行軌跡Lsyから求めら
れる。ここでも、蛇行軌跡LrxとLsx、蛇行軌跡Lry
syは、それぞれ同一の振幅・位相を有している。
【0058】例えば、(xd,yd)の位置における蛇行
軌跡Lrx,Lryは、x方向にΔsx,y方向にΔsyのず
れ量が発生しており、(xd,yd)の位置(図中◇印位
置)に実装する電子部品は、このΔsx,Δsyのずれ量
を補正した位置(図中◆印位置)を実装目標位置に設定
することで、回路基板1には結果として正しい位置に電
子部品が実装されることになる。なお、この例ではX軸
ロボット29の蛇行特性による位置ずれの補正のみ言及
しているが、上記の通り、この他にも、基板マーク認識
データ、部品認識データによっても位置ずれの補正を行
うものとする。
【0059】なお、以上説明した本発明に係る部品実装
方法においては、x方向及びy方向補正マークの認識動
作を、各実装動作毎に行うことの他にも、例えば、部品
実装装置100の立ち上げ時に1回のみ行うようにした
り、所定メンテナンス期間毎に行うようにして、補正マ
ーク認識動作による実装時間の遅延を最小限にしたり、
所定の実装回数毎、実装基板枚数毎或いは所定の実装時
間毎に定期的に行ったり、作業者の操作による任意のタ
イミングで行うようにしてもよい。
【0060】また、x方向及びy方向補正マークは、そ
の配置間隔を狭めることで蛇行特性を細かに計測するこ
とができ、部品実装位置の精度をより高精度にすること
ができる。さらに、各補正マークは、平面上にシール材
として設ける以外にも、部材上に形成した凹部や凸部か
らなるマークであったり、一方向に延設した細溝であっ
たり、部材縁部等の特徴点をマークと見なしたりしても
よい。また、ずれ量の検出方法としては、マーク位置の
検出以外に、移載ヘッド27に反射ミラーを設け、部品
実装装置100の基台11等からスポット状のレーザ光
をこの反射ミラーに照射し、その反射光を高精度で検出
することで、移載ヘッド27の各移動先における位置ず
れを検出する光検出方式としてもよく、他にも静電容量
の変化等からずれを検出する電気的検出方式としても、
機械ゲージ等によりずれを実測する機械的検出方法とし
てもよい。
【0061】
【発明の効果】本発明に係る部品実装方法及び部品実装
装置によれば、移動手段の移動軸方向に沿って複数の補
正マークを直線状に配設する一方、移動手段の駆動によ
り移載ヘッドを移動軸方向に移動させて画像認識部によ
り各補正マークをそれぞれ認識し、これら補正マーク位
置の直線からのずれ量を求め、得られたずれ量に基づい
て実装プログラムに記録された部品の実装位置を補正す
ることにより、基板の位置が管理される座標系とは異な
る座標系で動作する移動手段を駆動して実装動作を行う
場合に、移動手段による軸の移動動作に蛇行軌跡が生じ
る場合でも、この蛇行軌跡を予め測定して実装プログラ
ムの実装位置データにフィードバック補正するため、蛇
行動作による位置ずれが補正された正確な位置に部品を
安定して実装することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る部品実装装置の概略
的な全体斜視図である。
【図2】部品実装装置の装着ヘッドの構成を一部拡大し
た斜視図である。
【図3】部品実装装置の主要部を示すブロック構成図で
ある。
【図4】部品実装装置の座標系を概念的に示す説明図で
ある。
【図5】第1実施形態における補正マークの設けられた
XYテーブルを示す平面図である。
【図6】第1実施形態による補正マークの検出によって
部品実装位置を補正しつつ実装する手順を説明するフロ
ーチャートである。
【図7】基板マークによる補正量を示す説明図である。
【図8】各補正マーク位置の補間処理の様子を示す説明
図である。
【図9】吸着ノズルに吸着された部品のずれ量を示す説
明図である。
【図10】第1実施形態による補正を施して部品実装を
行う様子を概念的に示す説明図である。
【図11】第2実施形態による補正マークの設けられた
XYテーブルを示す平面図である。
【図12】第2実施形態による補正マークの検出によっ
て部品実装位置を補正しつつ実装する手順を説明するフ
ローチャートである。
【図13】第2実施形態による補正を施して部品実装を
行う様子を概念的に示す説明図である。
【図14】従来の回路基板の固定位置検出方法について
の説明図である。
【図15】従来のXYロボットのX軸が本来移動するべ
き理想的な直線軌跡と、蛇行軌跡とを示す説明図であ
る。
【符号の説明】 1 回路基板 3 電子部品 11 基台 12 回路基板 19 サポートレール 21 XYテーブル 23,24 Y軸ロボット 25 X軸ロボット 27 移載ヘッド 29 XYロボット 31 吸着ノズル 33 基板認識カメラ 41 部品認識装置 43a,43b,43c,43d 装着ヘッド 45 アクチュエータ 47 モータ 49 タイミングベzルト 51 プーリ 53 制御部 55 表示手段 57 入力手段 59 記憶部 61 実装動作位置 63 補正マーク(y方向補正マーク) 64 補正マーク(x方向補正マーク) 67,67a,67b 基板マーク 69 直状部材 100 部品実装装置 H 間隔 L 間隔 Lrx,Lry,Lsx,Lsy 蛇行軌跡
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5E313 AA02 AA23 CC03 CC04 EE02 EE03 EE24 EE33 FF24 FF28 FF31 FF32

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 部品を脱着自在に保持する部品保持部と
    撮像カメラを有する画像認識部とを搭載した移載ヘッド
    と、該移載ヘッドに対面して配置され前記保持された部
    品の実装先となる基板に対して前記移載ヘッドを移動さ
    せる移動手段とを備え、前記部品の実装位置の記録され
    た実装プログラムに従って、前記移載ヘッドを前記基板
    面に対して平行に移動させ、前記部品保持部に保持され
    た部品を基板上の所定位置に実装する部品実装方法であ
    って、 前記移動手段の移動軸方向に沿って複数の補正マークを
    直線状に配設する一方、前記移動手段の駆動により前記
    移載ヘッドを前記移動軸方向に移動させて前記画像認識
    部により前記各補正マークをそれぞれ認識し、これら補
    正マーク位置の前記直線からのずれ量を求め、得られた
    ずれ量に基づいて前記実装プログラムに記録された部品
    の実装位置を補正することを特徴とする部品実装方法。
  2. 【請求項2】 前記移動手段が、互いに直交する2つの
    移動軸を有し、各移動軸方向に沿って配設された補正マ
    ークをそれぞれ認識して、前記部品の実装位置を前記各
    移動軸方向に対して補正することを特徴とする請求項1
    記載の部品実装方法。
  3. 【請求項3】 前記認識された離散的な補正マーク位置
    を補間処理によって連続的な位置データを生成し、該連
    続的な位置データに基づいて前記部品の実装位置を補正
    することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の部品
    実装方法。
  4. 【請求項4】 前記実装位置の補正を、前記補正マーク
    により求めたずれ量に加えて、前記基板を載置する正規
    の位置からの該基板のずれ量、前記部品保持部の正規の
    部品保持位置からの該部品のずれ量の少なくともいずれ
    かを合わせて行うことを特徴とする請求項1〜請求項3
    のいずれか1項記載の部品実装方法。
  5. 【請求項5】 部品を脱着自在に保持する部品保持部と
    撮像カメラを有する画像認識部とを搭載した移載ヘッド
    と、該移載ヘッドに対面して配置され前記保持された部
    品の実装先となる基板に対して前記移載ヘッドを移動さ
    せる移動手段とを備え、実装位置の記録された実装プロ
    グラムに従って部品を基板上の所定位置に実装する部品
    実装装置であって、 前記基板を固定する基板固定部又はその近傍に前記移動
    手段の移動軸方向に沿って設けた複数の補正マークと、 前記移動手段を駆動して前記移載ヘッドを前記移動軸方
    向に移動させ、前記画像認識部により前記各補正マーク
    をそれぞれ認識させて、これら補正マーク位置の前記直
    線からのずれ量を求めると共に、得られたずれ量に基づ
    いて前記実装プログラムに記録された部品の実装位置を
    補正する制御部とを備えたことを特徴とする部品実装装
    置。
  6. 【請求項6】 前記移動手段が、互いに直交する2つの
    移動軸を有し、前記制御部が各移動軸に対してそれぞれ
    前記ずれ量を求め、実装位置を補正することを特徴とす
    る請求項5記載の部品実装装置。
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