JP2003234286A - 液処理装置 - Google Patents

液処理装置

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JP2003234286A
JP2003234286A JP2002226578A JP2002226578A JP2003234286A JP 2003234286 A JP2003234286 A JP 2003234286A JP 2002226578 A JP2002226578 A JP 2002226578A JP 2002226578 A JP2002226578 A JP 2002226578A JP 2003234286 A JP2003234286 A JP 2003234286A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶解生成物の生成量や現像液の濃度が局所的
に異なり、エッチング速度等が変化するローディング効
果と呼ばれる現象を防止し、レチクル等のフォトマスク
に対する均一な現像処理が可能な液処理装置を提供する
こと。 【解決手段】 板状のガラス基板Gと一定の隙間を空け
て相対的に平行移動可能な液処理面62を有するノズル
ヘッド61と、液処理面62に設けられ、ガラス基板G
表面に帯状に現像液を供給する現像液供給ノズル63
と、液処理面62に現像液供給ノズル63と平行に設け
られ、現像液供給ノズル63から供給された現像液を吸
引すると共に、ガラス基板Gの表面に現像液の流れを形
成する吸引ノズル64と、ノズルヘッド61の液処理面
62に、吸引ノズル64を挟んで現像液供給ノズル63
と対向する位置に設けられ、ガラス基板Gの表面にリン
ス液を供給するサイドリンスノズル65を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばレチクル
等のフォトマスク用ガラス基板に処理液を供給して処理
する液処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体デバイスの製造工程にお
いては、半導体ウエハやLCD用ガラス基板等(以下に
ウエハ等という)の表面に例えばレジスト液を塗布し、
ステッパー等の露光装置を用いて回路パターンを縮小し
てレジスト膜を露光し、露光後のウエハ表面に現像液を
塗布して現像処理を行うフォトリソグラフィー技術が用
いられている。
【0003】上記露光処理工程においては、例えばステ
ッパー(縮小投影露光装置)等の露光装置が用いられて
おり、レチクル等のフォトマスクに光を照射し、フォト
マスクに描画されている回路パターンの原図を縮小して
ウエハ上に転写している。
【0004】ところで、このフォトマスクの製造工程に
おいても、上記ウエハ等と同様にフォトリソグラフィ技
術が用いられており、レジスト塗布工程、露光処理工
程、現像処理工程という一連のプロセス工程を経ている
が、フォトマスクはウエハ等に回路パターンを投影する
ための原図であるため、線幅等のパターン寸法は更に高
精度が要求される。
【0005】ここで、フォトマスクの現像方法には、フ
ォトマスク用のガラス基板をスピンチャック上に吸着保
持して低速で回転し、スプレーノズルを用いて現像液を
ガラス基板上に噴霧状に吐出しながら現像処理を行うス
プレー現像という方法がある。
【0006】また、ガラス基板とスキャンノズルを相対
移動させながら、スキャンノズルから供給される現像液
をガラス基板上に液盛りし、静止状態で現像処理を行う
パドル現像という方法もある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スプレ
ー現像では、現像液と反応して生成された溶解生成物
が、回転による遠心力によってガラス基板の辺部や角部
に流れるため、この部分で現像液との反応が抑制され、
線幅等のパターン寸法が不均一になるという問題があっ
た。
【0008】また、パドル現像では、溶解生成物が特定
の場所に流れるということはなく、スプレー現像のよう
な問題は生じないが、パターンの幾何学的構造やパター
ン密度の差異により、溶解生成物の生成量や現像液の濃
度が局所的に異なり、エッチング速度等が変化するロー
ディング効果と呼ばれる現象が生じ、回路パターンが不
均一になるという問題があった。
【0009】この発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、レチクル等のフォトマスク(被処理基板)に対する
均一な現像処理が可能な液処理装置を提供することを目
的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の液処理装置は、板状の被処理基板と一定
の隙間を空けて相対的に平行移動可能な液処理面を有す
るノズルヘッドと、上記液処理面に設けられ、上記被処
理基板表面に帯状に処理液を供給する処理液供給手段
と、上記液処理面に処理液供給手段と平行に設けられ、
上記処理液供給手段から供給された処理液を吸引すると
共に、上記被処理基板の表面に処理液の流れを形成する
処理液吸引手段と、を具備することを特徴とする(請求
項1)。
【0011】この発明の液処理装置において、上記処理
液吸引手段は、少なくとも処理液供給手段の相対移動方
向前方側に形成される方が好ましく、また、処理液供給
手段の相対移動方向の前後に形成されるか、あるいは、
処理液供給手段の周りを囲むように形成される方が更に
好ましい(請求項2,3,4)。この場合、上記処理液
吸引手段は、処理液供給手段の長手方向の長さより長く
形成される方が好ましい(請求項5)。また、上記処理
液吸引手段の吸引口は、処理液供給手段側に向くように
形成される方が好ましい(請求項6)。また、上記処理
液供給手段は、処理液供給手段の長手方向に等間隔に設
けられた複数の処理液供給孔と、上記処理液供給孔の下
部に連通するスリットと、上記スリットの下部に連通す
る拡開テーパ状の処理液供給口と、上記処理液供給口内
に設けられる整流緩衝棒と、を具備する方が好ましい
(請求項7)。また、上記処理液供給手段は、処理液の
温度を調節可能な処理液温度調節手段を具備する方が好
ましい(請求項8)。
【0012】また、この発明の液処理装置において、上
記ノズルヘッドの液処理面に、処理液吸引手段を挟んで
処理液供給手段と対向する位置に設けられ、被処理基板
の表面に洗浄液を供給する洗浄液供給手段を具備する方
が好ましい(請求項9)。この場合、上記液処理面にお
ける処理液吸引手段と洗浄液供給手段との間に、上記処
理液吸引手段と平行で且つ処理液吸引手段側が低い段部
が形成されるか、または、被処理基板側に向かって***
する上記処理液吸引手段と平行な凸部が形成される方が
好ましい(請求項10,11)。また、上記洗浄液供給
手段は、洗浄液の温度を調節可能な洗浄液温度調節手段
を具備する方が好ましい(請求項12)。
【0013】また、この発明の液処理装置において、上
記処理液供給手段が供給する処理液の流量を調節可能な
処理液流量調節手段と、上記処理液供給手段が供給する
処理液の流量を検出する処理液流量検出手段と、上記処
理液吸引手段が吸引する処理液の流量を調節可能な吸引
量調節手段と、上記処理液吸引手段が吸引する処理液の
流量を検出する吸引量検出手段と、上記処理液流量検出
手段及び吸引量検出手段の検出情報と、予め記憶された
情報とに基づいて、上記処理液流量調節手段及び吸引量
調節手段を制御する制御手段と、を具備するか、また
は、上記処理液供給手段が供給する処理液の流量を調節
可能な処理液流量調節手段と、上記処理液供給手段が供
給する処理液の流量を検出する処理液流量検出手段と、
上記処理液吸引手段が吸引する処理液の流量を調節可能
な吸引量調節手段と、上記処理液吸引手段が吸引する処
理液の流量を検出する吸引量検出手段と、上記洗浄液供
給手段が供給する洗浄液の流量を調節可能な洗浄液流量
調節手段と、上記洗浄液供給手段が供給する洗浄液の流
量を検出する洗浄液流量検出手段と、上記処理液流量検
出手段、吸引量検出手段及び洗浄液流量検出手段の検出
情報と、予め記憶された情報とに基づいて、上記処理液
流量調節手段、吸引量調節手段及び洗浄液流量調節手段
を制御する制御手段と、を具備する方が好ましい(請求
項13,14)。この場合、上記制御手段を、上記処理
液吸引手段が吸引する処理液の流量が、上記液処理面か
ら処理液を流出せず、かつ、上記処理液吸引手段に空気
を吸引しない所定値となるように、上記吸引流量調節手
段を制御可能に形成する方が好ましい(請求項15)。
また、上記ノズルヘッドの液処理面と被処理基板表面と
の距離を検出する間隔検出手段と、上記ノズルヘッドを
昇降可能な昇降手段とを具備し、上記制御手段は、上記
間隔検出手段の検出信号と、予め記憶された情報とに基
づいて、上記昇降手段を制御する方が好ましい(請求項
16)。
【0014】請求項1,2,3,4記載の発明によれ
ば、被処理基板の表面に一定幅の処理液の流れを積極的
に形成することができるので、現像処理によって被処理
基板の表面に生成した溶解生成物を除去し、新鮮な現像
液を供給することができる。この場合、処理液吸引手段
は、処理液供給手段の長手方向の長さより長く形成され
るので、液処理装置の両端から処理液が、処理前又は処
理後の被処理基板上に染み出すのを防止することができ
る(請求項5)。
【0015】また、請求項6記載の発明によれば、処理
液吸引手段の吸引口は、処理液供給手段側に向くように
形成されるので、処理液を円滑に吸引することができ
る。
【0016】また、請求項7記載の発明によれば、処理
液供給手段は、処理液供給手段の長手方向に等間隔に設
けられた複数の処理液供給孔と、処理液供給孔の下部に
連通するスリットと、スリットの下部に連通する拡開テ
ーパ状の処理液供給口と、処理液供給口内に設けられる
整流緩衝棒と、を具備するので、スリットで処理液供給
孔による処理液の供給むら(吐出むら、塗布むら)を防
止し、整流緩衝棒で被処理基板に均一に処理液を供給
(吐出、塗布)することができ、処理液供給手段と処理
液吸引手段との間に均一な処理液の流れを形成すること
ができる。
【0017】また、請求項8記載の発明によれば、処理
液供給手段は、処理液の温度を調節可能な処理液温度調
節手段を具備することにより、処理液の粘度や処理速度
(反応速度)等を一定にすることができる。
【0018】また、請求項9記載の発明によれば、ノズ
ルヘッドの液処理面に、処理液吸引手段を挟んで処理液
供給手段と対向する位置に設けられ、被処理基板の表面
に洗浄液を供給する洗浄液供給手段を具備するので、洗
浄液供給手段が供給した洗浄液を処理液吸引手段が吸引
することにより、処理液が処理液吸引手段から洗浄液供
給手段側へ広がるのを防止して、被処理基板上の処理液
の幅を一定にすることができる。また、被処理基板上の
パーティクル等を除去することができる。この場合、液
処理面における処理液吸引手段と洗浄液供給手段との間
に、処理液吸引手段と平行で且つ処理液吸引手段側が低
い段部が形成されるか、又は、被処理基板側に向かって
***する処理液吸引手段と平行な凸部が形成されるの
で、更に確実に処理液の幅を一定にすることができる
(請求項10,11)。また、洗浄液供給手段は、洗浄
液の温度を調節可能な洗浄液温度調節手段を具備するの
で、被処理基板や処理液の温度を一定にすることがで
き、処理液の粘度や処理速度(反応速度)等を一定にす
ることができる(請求項12)。
【0019】また、請求項13記載の発明によれば、処
理液供給手段が供給する処理液の流量を調節可能な処理
液流量調節手段と、処理液供給手段が供給する処理液の
流量を検出する処理液流量検出手段と、処理液吸引手段
が吸引する処理液の流量を調節可能な吸引量調節手段
と、処理液吸引手段が吸引する処理液の流量を検出する
吸引量検出手段と、処理液流量検出手段及び吸引量検出
手段の検出情報と、予め記憶された情報とに基づいて、
処理液流量調節手段及び吸引量調節手段を制御する制御
手段と、を具備するので、処理液の流れを、被処理基板
の表面に生成した溶解生成物を除去し得る流速に制御す
ることができ、均一な液処理をすることができる。
【0020】また、請求項14記載の発明によれば、処
理液供給手段が供給する処理液の流量を調節可能な処理
液流量調節手段と、処理液供給手段が供給する処理液の
流量を検出する処理液流量検出手段と、処理液吸引手段
が吸引する処理液の流量を調節可能な吸引量調節手段
と、処理液吸引手段が吸引する処理液の流量を検出する
吸引量検出手段と、洗浄液供給手段が供給する洗浄液の
流量を調節可能な洗浄液流量調節手段と、洗浄液供給手
段が供給する洗浄液の流量を検出する洗浄液流量検出手
段と、処理液流量検出手段、吸引量検出手段及び洗浄液
流量検出手段の検出情報と、予め記憶された情報とに基
づいて、処理液流量調節手段、吸引量調節手段及び洗浄
液流量調節手段を制御する制御手段と、を具備するの
で、処理液の幅を確実に一定にすることができる。
【0021】また、制御手段は、処理液吸引手段が吸引
する処理液の流量が、液処理面から処理液を流出せず、
かつ、処理液吸引手段に空気を吸引しない所定値となる
ように、吸引流量調節手段を制御するので、処理液を有
効に利用できると共に、均一な処理液の流れを形成し、
均一な液処理をすることができる(請求項15)。
【0022】また、ノズルヘッドの液処理面と被処理基
板表面との距離を検出する間隔検出手段と、ノズルヘッ
ドを昇降可能な昇降手段とを具備し、制御手段は、間隔
検出手段の検出信号と、予め記憶された情報とに基づい
て、昇降手段を制御するので、ノズルヘッドの液処理面
と被処理基板との間の隙間を確実に一定にすることがで
き、更に均一な液処理ができる(請求項16)。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態を
図面に基づいて詳細に説明する。この実施形態では、こ
の発明の液処理装置を、フォトマスク用の被処理基板、
例えばレチクル用のガラス基板Gに現像処理を行う現像
処理装置に適用した場合について説明する。
【0024】現像処理装置は、図1に示すように、レジ
スト液の塗布及び回路パターンの露光が終了したガラス
基板Gを装置内に搬入し、または現像処理が終了したガ
ラス基板Gを装置外へ搬出する受渡部1と、受渡部1か
ら搬入されたガラス基板Gを現像処理する処理部3と、
受渡部1と処理部3との間でガラス基板Gを搬送する搬
送部2とで主に構成されている。
【0025】受渡部1には、ガラス基板Gの縁部を支持
して上下方向に昇降可能な複数例えば3本の支持ピン
(図示せず)がマスクステージ4の内側に設けられ、外
部から挿入される搬送アーム等の搬送手段(図示せず)
と、後述するマスクステージ4との間でガラス基板Gを
受け渡し可能に構成されている。
【0026】また、受渡部1には、厚さ検出手段例えば
レーザ光の反射を利用して距離を測定するレーザ変位計
101が設けられている。この場合、レーザ変位計10
1は、図15(a)に示すように、ガラス基板Gの上方
から塗布されているCr層102までの距離と、ガラス
基板Gの下方からガラス基板Gの裏面までの距離とを測
定して比較演算するか、図15(b)に示すように、ガ
ラス基板Gの下方からガラス基板Gの裏面までの距離
と、Cr層102までの距離を測定して比較演算するこ
とによりガラス基板Gの厚さを検出し、CPU100に
記憶させることができる。これにより、100μm程度
の誤差があるガラス基板Gの厚さを正確に検出して、後
述する液処理装置6の液処理面62とガラス基板G表面
との間の変位情報を更に正確に検出することができる。
【0027】マスクステージ4は、図2に示すように、
ガラス基板Gより大きい略正方形に設けられており、載
置(保持)されるガラス基板Gの露光部分がマスクステ
ージ4に触れないように、マスクステージ4との間に僅
かに隙間を設けてガラス基板Gの2辺を載置(保持)可
能な一対の載置部41が設けられている。また、各載置
部41には、ガラス基板Gが水平方向にずれるのを防止
するためにガラス基板Gの縁部を係止する係止部42が
形成されている。
【0028】また、マスクステージ4の上面側には、図
4に示すように、ガラス基板Gの裏面端部に当接して、
ガラス基板Gに加わる押圧力を検知する圧力センサ43
(圧力検知手段)が設けられている。圧力センサ43
は、ガラス基板Gが載置されて、ノズルステージ5の押
え板52(図5参照)との間に挟み込まれた時の圧力を
基準として、後述する現像液吸引ノズル64の吸引によ
る浮き上がりの発生を、圧力の低下によって検知するこ
とができる。また、圧力センサ43は、CPU100に
電気的に接続されており、圧力センサ43が検出した圧
力が所定値以下になると、CPU100は、後述する開
閉弁V1,V2,V3,V4を閉鎖して、現像処理を停
止させると共に、アラームを作動させるか、あるいは、
後述するサイドリンスノズル65(洗浄液供給手段)か
ら供給(吐出)されるリンス液の流量を、開閉弁V4の
調節により制御可能に構成されている。
【0029】搬送部2は、図3に示すように、上記マス
クステージ4を受渡部1と処理部3の下方との間でX方
向に水平に移動可能な搬送機構121と、処理部3の下
方に搬送されたマスクステージ4を上下方向に移動可能
な昇降機構126(図4参照)とを具備している。
【0030】搬送機構121は、例えば受渡部1から処
理部3の下方までX方向に延びるように設けられるボー
ルねじ機構122と、このボールねじ機構122の両側
に平行に設けられるマスクステージ用ガイドレール12
3と、後述する昇降機構126を上部に設けた搬送用載
置台124(図4参照)とで構成され、例えばモータや
エアシリンダ等の動力源125からの駆動力によりマス
クステージ4を図中X方向に移動させることができる。
この場合、マスクステージ4と共に移動し、ボールねじ
機構122に清浄な空気をダウンフローさせて排気口に
流すことができるノズル(図示せず)を取り付けるよう
にすれば、パーティクルがガラス基板Gに付着するのを
防止することができるので好ましい。
【0031】また、昇降機構126は、図4に示すよう
に、搬送用載置台124の上部に設けられ、例えばエア
シリンダ等の駆動により、マスクステージ4を図中上下
方向に移動して、マスクステージ4をノズルステージ5
に昇降可能に形成されている。
【0032】また、昇降機構126の昇降部126aと
マスクステージ4の下面との間には押え力調整機構例え
ばばね127が設けられており、ガラス基板Gをノズル
ステージ5の押え板52(図5参照)に当てる押圧力を
一定にして後述する液処理装置6とガラス基板Gとの間
に常に一定の隙間を設けることができるように構成され
ている。なお、ばね127の代わりに、例えば圧力調整
用エアシリンダ等を用いてもよい。
【0033】また、押え力調整機構を設ける代わりに、
昇降機構126の昇降部126a上部に、ガラス基板G
の下部を支持する伸縮可能な複数、例えば3本の支持ピ
ンを設けるようにしてもよい。この場合、それぞれの支
持ピンに高さ調整用の駆動装置を設け、液処理装置6と
ガラス基板Gとの間隔を検出可能な例えばレーザ変位計
等の間隔検出手段によって得られたデータに基づいて支
持ピンを上下し、ガラス基板Gの高さを微調整可能に形
成することができる。
【0034】処理部3は、図5に示すように、ガラス基
板Gに現像処理を行うノズルステージ5と、ガラス基板
Gに現像液を供給(吐出、塗布)する液処理装置6と、
この液処理装置6をノズルステージ5上のガラス基板G
に対し相対的に移動可能なスキャン機構7と、現像処理
後のガラス基板Gを洗浄するリンスノズル8と、現像処
理に用いられた処理液を排出するドレインパン9と、リ
ンス後のガラス基板Gを乾燥するエアブローノズル10
とで主に構成されている。
【0035】ノズルステージ5は、図5に示すように、
中央にマスクステージ4を嵌合可能な略正方形の嵌合部
51と、この嵌合部51のX方向に延びる2辺の上部に
設けられ、ガラス基板Gの上面端部を押える押え板52
とで構成されており、上述したばね127(押え力調整
機構)でガラス基板Gを押え板52に当て、液処理装置
6とガラス基板Gとの間に一定の隙間を空けて現像液を
供給し現像処理が行えるように構成されている(図6参
照)。
【0036】スキャン機構7は、図5に示すように、図
面上X方向に平行に2本設けられ液処理装置6の長手方
向の両端を支持する液処理ノズル用ガイドレール71
と、液処理装置6を嵌合し、液処理ノズル用ガイドレー
ル71上をノズル待機位置72(図中液処理装置6のあ
る位置)とガラス基板Gとの間でX方向に移動可能なス
キャンベース部76と、モータ75等の駆動手段により
駆動可能に形成されるボールねじ機構73と、スキャン
ベース部76の一端に接続され、ボールねじ機構73の
駆動力を伝えるスキャンアーム74とで構成されてい
る。
【0037】また、スキャンベース部76は、液処理装
置6とガラス基板Gとの間隔を検出可能な間隔検出手段
例えばレーザ変位計78(図5参照)と、レーザ変位計
78の検出信号に基づいて、液処理装置6を昇降可能な
例えばモータとボールねじ機構等により構成される昇降
機構77(昇降手段)とを具備している(図示せず)。し
たがって、液処理装置6とガラス基板Gとの間に一定の
隙間例えば1mm〜50μmの隙間を精度良く形成するこ
とができる。
【0038】また、スキャン機構7は、後述する制御手
段であるCPU100に電気的に接続されており、CP
U100の制御信号により、スキャンスピード及び液処
理装置6を制御可能に形成されている。
【0039】リンスノズル8は、図5に示すように、ド
レインパン9の外側に設けられるベース部81の上端か
ら水平のY方向にノズルステージ5の中心付近まで延び
るアーム部82の先端に吊持されており、ノズルステー
ジ5の中心付近に例えば純水等のリンス液を供給(吐出
・滴下)可能に構成されている。また、ベース部81
は、図示しないエアシリンダ等の昇降手段を有してお
り、リンス処理時には、ノズルステージ5上のガラス基
板Gに衝撃を与えない高さまで下降してリンス液を供給
(吐出・滴下)し、現像処理中には、ノズルステージ5
上を移動する液処理装置6と干渉しない高さまで上昇し
て待機できるように構成されている。
【0040】なお、リンスノズル8は、ベース部81の
下部に図示しないリンスノズル用ガイドレールと、ボー
ルねじ機構とを設けることにより、例えばモータ等の動
力源からの駆動力により移動可能に形成し、ガラス基板
G上をスキャンさせてリンス処理を行えるように構成す
ることもできる。
【0041】ドレインパン9は、図7(a)に示すよう
に、受渡部1及び処理部3を囲う箱状に形成されてお
り、ノズルステージ5から溢流した現像液やリンス液等
の処理液(廃液)を回収する排液口91を有する排液管
路92と、スキャン機構7の液処理ノズル用ガイドレー
ル71やボールねじ機構73の下部に設けられ、これら
で発生するパーティクル等を排気する排気口93を有す
る排気管路94とを具備している。また、ドレインパン
9の底面95は、図7(b)に示すように、排液口91
が最も低くなるように傾斜して設けられており、処理液
(廃液)が排液口91に円滑に流れるように形成されて
いる。排液口91に流れた廃液は排液管路92を介して
ドレインパン9の下方に設けられる図示しない回収タン
クに回収される。
【0042】エアブローノズル10は、図5に示すよう
に、受渡部1と処理部3との間に設けられており、ガラ
ス基板Gが載置されたマスクステージ4を搬送機構12
1によって移動されると共に、スリット状のエアブロー
吐出口10aからリンス処理後のガラス基板Gの両面に
エアを吹き付けることにより、ガラス基板G上に残留し
ている液を吹き飛ばして乾燥することができるように構
成されている。この場合、発生するミストは装置の上部
に設けられる図示しない例えばファン等によるダウンフ
ローによって舞上がりを防止すると共に、現像液処理装
置の側面に局所排気用のダクト(図示せず)を設け、そ
こに吸引可能な構造とする方が好ましい。
【0043】なお、エアブローノズル10をガラス基板
Gの上方に水平移動可能なエアブローノズルスキャンア
ームを設け、マスクステージ4を移動させる代わりにエ
アブローノズル10を水平方向に移動してガラス基板G
にエアを吹き付けて乾燥するように構成することも可能
である。
【0044】次に、この発明に係る液処理装置6につい
て、図8ないし図14を用いて詳細に説明する。
【0045】◎第一実施形態 この発明の第一実施形態において、液処理装置6は、図
8に示すように、ガラス基板Gのパターン形成領域の幅
と同じかそれ以上の長さに形成されると共に、ガラス基
板表面と一定の隙間例えば50μm〜3mm、より好ま
しくは50μm〜500μmを空けて、一端から他端に
相対的にガラス基板Gと平行にスキャン(走査)移動可
能な液処理面62を有する略直方体状のノズルヘッド6
1と、液処理面62に設けられ、ガラス基板Gに帯状に
現像液を供給(吐出、塗布)する現像液供給ノズル63
(処理液供給手段)と、液処理面62に現像液供給ノズ
ル63と平行に設けられ、現像液供給ノズル63から帯
状に吐出(供給)された現像液を吸引させることで、吸
引する方向に対してガラス基板Gの表面に帯状の現像液
の流れを形成する現像液吸引ノズル64(以下に吸引ノ
ズル64という){処理液吸引手段}と、吸引ノズル6
4を挟んで現像液供給ノズル63と対向する位置に設け
られ、ガラス基板Gの表面に例えば純水等のリンス液
(洗浄液)を供給(吐出、塗布)するサイドリンスノズ
ル65(洗浄液供給手段)とを具備している。
【0046】この場合、液処理面62はできる限り平滑
な面、具体的には表面精度30μm以下の平滑な面に形
成する方が好ましい。このように形成すれば、現像液の
流れが円滑となり、更に均一な現像処理を施すことがで
きる。
【0047】これらを使った現像処理は、ノズルヘッド
を例えば1mm/secでスキャン移動させつつ行われ
る。
【0048】なお、現像液供給ノズル63、現像液吸引
ノズル64、サイドリンスノズル65は、独立して形成
することも可能である。
【0049】現像液供給ノズル63は、図8に示すよう
に、泡抜き等を行うため一旦現像液を収容する収容部1
1をノズルヘッド61内に有しており、現像液が貯留さ
れる現像液タンク12(現像液供給源)から現像液を供
給する現像液供給管路13と、収容部11の現像液の泡
抜きを行う泡抜き管路14(図9参照)とに接続されて
いる。
【0050】また、現像液供給管路13には、現像液の
温度を調節する温度調節機構15(処理液温度調節手
段)と、現像液を圧送する図示しない圧送手段例えばポ
ンプと、現像液供給管路内の現像液の流量を検出する現
像液流量計130(処理液流量検出手段)とが設けられ
ており、例えば圧縮空気によって開閉を制御されるエア
オペレーションバルブ等の開閉弁V1(処理液流量調節
手段)によって現像液の流量調節が可能に形成されてい
る。
【0051】温度調節機構15は、図8に示すように、
現像液供給管路13とノズルヘッド61との接続部に設
けられ、現像液供給管路13が温度調節管路16内を通
るように形成される二重管構造となっている。また、温
度調節管路16は、現像液供給管路13内を上方から下
方へ流れる現像液に対し、ヒータ17等で温調された液
体例えば純水を循環手段例えば循環ポンプ18により温
度調節管路16内を下方から上方へ循環するように構成
されている。このように構成することにより、現像液の
温度を調節することができるので、現像液の粘度及びエ
ッチング速度(処理速度、反応速度)等を一定にするこ
とができ、更に均一な現像処理を行うことができる。
【0052】泡抜き管路14は、図9に示すように、ノ
ズルヘッド61の上部から収容部11に接続されてお
り、現像液中に気泡が混入しないように、図示しない排
気手段によって泡抜きをすることができるように構成さ
れている。
【0053】また、現像液供給ノズル63は、図10及
び図11に示すように、現像液供給ノズル63の長手方
向に例えば1mmピッチで等間隔に設けられる複数の供給
孔20(処理液供給孔)と、これら供給孔20の下部に
連通され現像液供給ノズル63の長手方向に設けられる
例えば1mm幅のスリット21と、スリット21の下部に
連通され現像液をガラス基板Gに供給(吐出、塗布)す
る拡開テーパ状の現像液供給口22(処理液供給口)
と、この現像液供給口22内の長手方向に設けられ、現
像液の吐出時のインパクトを低減し、均一に現像液を吐
出する整流緩衝棒、例えば円柱状の石英棒23とで構成
されている。ここでは、整流緩衝棒を石英棒23にて形
成する場合について説明したが、整流緩衝棒は、親水性
部材であれば石英以外の例えばセラミックス等で形成す
ることも可能である。
【0054】現像液供給ノズル63を、このように構成
することにより、供給孔20から流出する現像液は、ス
リット21で合流した後、現像液供給口22の壁面を伝
って流れる一方、石英棒23の表面で拡散させることが
できる。したがって、スリット21で供給孔による現像
液の吐出むらを防止し、石英棒23でガラス基板Gに均
一に現像液を供給(吐出、塗布)することができ、現像
液供給ノズルと後述する吸引ノズル64との間に、新し
い現像液を常時供給しつつ均一な現像液の流れを形成し
て、溶解生成物を除去しながら均一な現像処理をするこ
とができる。
【0055】なお、スリット21は、図12(a)に示
すように、断面拡開テーパ状に形成されるスリット21
aとしても良く、図12(b)に示すように、現像液供
給口22との境界を滑らかな流線型に形成されるスリッ
ト21bとしてもよい。また、現像液供給口22は、図
12(c)に示すように、中心がスリット21の真下か
ら現像液供給ノズル63の移動方向前方側に偏心した位
置に形成される現像液供給口22aとしてもよい。この
ように構成すれば、現像液供給ノズル63が供給する現
像液を更に均一に供給(吐出・塗布)することができ
る。
【0056】また、上記説明では、現像液供給ノズル6
3にスリット21を形成する場合について説明したが、
現像液供給ノズル63は、必ずしもこのように形成する
必要はなく、図12(d)に示すように、複数の供給孔
20(処理液供給孔)から直接ガラス基板G表面に現像
液を供給し得るように形成することも勿論可能である。
【0057】吸引ノズル64は、図11に示すように、
現像液やリンス液等の現像処理に用いられた処理液(廃
液)を吸引するスリット状の吸引口35が、現像液供給
ノズル63の液処理面62の移動方向両側に平行に設け
られている。ここで、吸引口35の長手方向の長さは、
現像液供給ノズル63両端からの現像液の染み出しを防
ぐため、現像液供給口22の長手方向の長さより長く形
成される方が好ましい。また、吸引口35のスリット
は、幅が広過ぎると吸引口35付近で現像状態が悪くな
るため、供給された現像液をサイドリンスノズル65側
に漏らさないように吸引できる範囲で可及的に狭く形成
される方が好ましい。更に、吸引ノズル64は、現像液
供給ノズル63から供給され、現像処理に供された現像
液を円滑に吸引し、均一な現像液の流れを形成するた
め、図8に示すように、吸引口35を現像液供給口22
側に向くように形成する方が好ましい。
【0058】なお、上記説明では、吸引ノズル64に、
スリット状の吸引口35を設ける場合について説明した
が、吸引ノズル64の構成はこれに限らず、例えば図1
6(a),(b)に示すように、複数の吸引孔35aを
現像液供給口22と平行かつ直線的に等間隔で設けるこ
とも可能である。この場合、吸引孔35aは、現像液供
給口22を挟んで千鳥状に設ける方が好ましい。このよ
うに構成することにより、現像液を帯状に流すだけでな
く、斜めにも流すことができるので、溶解生成物の除去
を更に確実に行うことができる。
【0059】また、図16(c)に示すように、スキャ
ン方向前方側の吸引ノズル64に複数の吸引孔35aを
設け、スキャン方向後方側の吸引ノズル64に、スリッ
ト状の吸引口35を設けてもよい。このように構成すれ
ば、液処理装置6のスキャン方向前方側では、吸引孔3
5aによって現像液を斜めにも流して溶解生成物の除去
を確実に行うと共に、スキャン方向後方側では、吸引口
35によって現像液を確実に吸引し、現像液の吸い残し
を防止することができる。
【0060】また、吸引ノズル64は、図8に示すよう
に、吸引管路30を介して、吸引口35が吸引する現像
液やリンス液等の廃液の吸引量を調節可能な減圧機構例
えばエジェクタ31と、液処理装置6の移動方向前方側
及び後方側の各吸引口35それぞれの吸引量を検出可能
な吸引流量計150 (吸引量検出手段)と、吸引管路3
0の開閉を行い吸引量を調節する、例えば圧縮空気によ
って開閉を制御されるエアオペレーションバルブ等の開
閉弁V2,V3(吸引量調節手段)と、吸引した廃液を
気体と液体に分離して回収するトラップタンク32と、
このトラップタンク32の圧力を検出可能な圧力センサ
33と、トラップタンク32内に回収された廃液を回収
する廃液タンク34とで構成される吸引部200に接続
されている。この場合、吸引管路30を吸引ノズル64
の上端から吸引すると、その部分の直下の吸引口35付
近で現像液の流れが特異になり、現像処理が不均一にな
る恐れがあるため、吸引管路30は、ガラス基板Gのパ
ターン形成領域から外れる位置の上端に設けるか、又
は、吸引ノズル64の両側端に設ける方が好ましい。
【0061】なお、上記吸引部200は、エジェクタ3
1、トラップタンク32及び圧力センサ33を用いる代
わりに、吸引口が吸引する廃液の吸引量を調節可能な吸
引手段例えば吸引ポンプを用いることも可能である。
【0062】サイドリンスノズル65は、図11に示す
ように、吸引ノズル64を挟んで現像液供給ノズル63
と対向する位置に平行に設けられており、スリット状の
リンス液供給口36から液処理面62とガラス基板Gと
の間に例えば純水等のリンス液を供給可能に形成されて
いる。また、リンス液供給口36は、ガラス基板Gが吸
引ノズル64の吸引力によって浮き上がるのを防止する
ため、ガラス基板G表面にリンス液の押圧力が働くよう
に、ガラス基板G表面に対して鉛直方向にリンス液を供
給可能に形成されている。基板の浮き上がりが発生した
場合には、圧力センサ43がガラス基板Gの押圧力が低
下するのを検知して、その検知信号をCPU100に送
り、その検出値が許容値以内であれば、CPU100
は、その検出値に基づいて後述する開閉弁V4を調節
し、サイドリンスノズル65が供給(吐出)するリンス
液の流量を増加させて、浮き上がりを防止し得る圧力に
制御する。
【0063】また、サイドリンスノズル65は、図8に
示すように、リンス液供給管路37を介してリンス液供
給源例えばリンス液供給タンク38に接続されており、
リンス液供給管路37には、現像液供給管路13と同様
に、リンス液を圧送する図示しないポンプ等の圧送手段
と、リンス液供給管路37内のリンス液の流量を検出す
るリンス液流量計140(洗浄液流量検出手段)と、圧縮
空気等によって開閉制御されるエアオペレーションバル
ブ等の開閉弁V4(洗浄液流量調節手段)とが設けられて
いる。また、少なくとも液処理装置6とガラス基板Gと
の相対移動方向(スキャン方向)前方側のサイドリンス
ノズル36aに連通するリンス液供給管路37には、リ
ンス液の温度を調節する温度調節機構39(洗浄液温度
調節手段)が設けられている。
【0064】このように構成することにより、サイドリ
ンスノズル65が供給したリンス液の一部を吸引ノズル
64が吸引し、現像液が吸引ノズル64からサイドリン
スノズル65側へ広がるのを防止することができるの
で、ガラス基板G上の現像液の幅を一定にすることがで
き、現像時間を一定にして均一な現像処理を行うことが
できる。また、スキャン方向前方側のサイドリンスノズ
ル36aは、現像液を供給する前にプリウエットを行っ
て濡れ性を向上すると共に、泡の発生防止やパーティク
ルの除去をすることができる。また、スキャン方向後方
側のサイドリンスノズル36bは、ガラス基板G表面に
付着する現像液を速やかに洗浄して現像停止を行うこと
ができる。
【0065】なお、サイドリンスノズル65は、ノズル
ヘッド61と分離して設けることも可能である。
【0066】また、液処理装置6は、CPU100(制
御手段)に電気的に接続されており、現像液流量計13
0、リンス液流量計140、吸引流量計150、圧力セ
ンサ33、レーザ変位計78(間隔検出手段)等の検出
信号と、予め記憶された情報とに基づいて、バルブV
1,V2,V3,V4、液処理面62とガラス基板Gと
の距離(間隔)、液処理装置6のスキャンスピード等を
制御可能に構成されている。
【0067】以下に、上記のように構成される液処理装
置6を用いた現像処理方法について説明する。
【0068】まず、受渡部1から図示しない搬送アーム
等により搬入されたガラス基板Gは、レーザ変位計10
1によってガラス基板Gの厚さを検出し、その情報をC
PU100に記憶した後、マスクステージ4の載置部4
1に載置され、搬送機構121によってノズルステージ
5の下方に搬送される。次いで、昇降機構126によっ
て、ノズルステージ5の嵌合部51まで搬送される。
【0069】ノズルステージ5では、押え板52がガラ
ス基板Gの端部2辺の上面を押さえることにより、ガラ
ス基板Gと液処理装置6の液処理面62との間に正確に
一定の隙間を形成して、ガラス基板Gを固定する。
【0070】ノズルステージ5にガラス基板Gが固定さ
れると、CPU100の制御信号によりスキャン機構7
は、レーザ変位計101によって得られたガラス基板G
の厚みデータに基づいて、基板表面と干渉しない所定の
高さ(隙間)になるように、液処理装置6をノズル待機
位置72からスキャン開始位置まで移動する。スキャン
開始位置に達すると、ガラス基板Gに予め所定温度に温
調されたリンス液を供給(吐出、塗布)しつつスキャン
させて、ガラス基板Gの表面全体にリンス液を塗布する
(プリウエット工程)。これにより、液処理装置6とガ
ラス基板Gとの間に空気が入り込むのを防止すると共
に、現像液を供給(吐出、塗布)する前に、ガラス基板
Gを処理温度に調節することができる。
【0071】プリウエット工程が終了すると、液処理装
置6は、レーザ変位計101により検出されたガラス基
板Gの厚さデータに基いてスキャンし、ガラス基板Gと
液処理面62との間隔をレーザ変位計78a,78bに
より検出しながらスキャン開始位置まで戻る。検出され
た変位情報はCPU100に記憶される。
【0072】なお、上記説明では、プリウエット工程終
了後に変位情報を検出しているが、変位情報の検出方法
はこれに限らず、レーザ変位計78を、液処理装置6の
進行方向後方側に設けて、プリウエット工程と同時に行
うことも可能である。
【0073】液処理装置6がスキャン開始位置に戻る
と、CPU100は、液処理装置6のスキャンスピード
を現像時間が確保できる速度に制御すると共に、開閉弁
V1,V2,V3,V4の開口度を制御して、液処理面
62とガラス基板Gとの間に、一定幅の現像液の流れを
形成し得るように、現像液及びリンス液(純水)の供給
(吐出、塗布)及び吸引を開始する。
【0074】この際、図17に示すように、吸引流量が
吸引流量上限値より多いと、空気が液処理面に吸引され
る泡かみが起こり、現像液の流れが妨げられて現像処理
を行うことができなくなる。逆に吸引流量が吸引流量下
限値より少ないと、現像液が液処理面62の外へ流出し
(染み出し、溢れ)無駄を生じる。したがって、CPU
100は、吸引流量が、液処理面62から現像液を流出
せず、かつ、吸引ノズル64に空気を吸引(泡噛み)し
ない所定の値になるように、開閉弁V2,V3を制御す
る。例えば、CPU100に、図17に示すデータ(液
処理面62とガラス基板Gとの間のギャップ0.1m
m、リンス液流量2.0L/minの場合)を予め記憶
させておき、現像液の流量に応じて開閉弁V2,V3を
調節し、吸引流量を、少なくとも吸引流量上限値と吸引
流量下限値との間のバランス最適範囲内(図17の斜線
部)の値、更に好ましくは吸引流量最適値となるように
制御する。
【0075】また、CPU100は、吸引ノズル64の
吸引によってガラス基板Gが吸着されるのを防止するた
め、圧力センサ43によって検出された圧力値に基づい
て、ガラス基板Gに所定の押圧力がかかるようにリンス
液の流量(供給量)を調節する。リンス液の流量(供給
量)がこのように調節されることにより、液処理装置6
の液処理面とガラス基板G表面との距離を正確に制御し
て、更に均一な現像処理を行うことができる。
【0076】なお、現像液が所定幅以上に広がるのを防
止するため、CPU100によって、リンス液の供給
(吐出、塗布)及び吸引が、現像液の供給(吐出、塗
布)よりも若干早く開始するように制御してもよい。
【0077】液処理装置6による現像液及びリンス液の
供給(吐出、塗布)及び吸引はスキャン開始から終了ま
で断続的に実行される。この際、ガラス基板Gと液処理
面62との隙間を図示しないレーザ変位計等の間隔検出
手段により検出し、その検出信号をCPU100に送
り、CPU100において、検出信号と予め記憶された
情報とに基づいて、現像液が吸引ノズル64の位置から
サイドリンスノズル65側に染み出さず、且つ現像液の
流速を高速に保つことができる幅になるように液処理装
置6を昇降機構77によって上下させて調整する。
【0078】現像処理が終了すると、リンスノズル8が
リンス液供給時にガラス基板Gに衝撃を与えない位置ま
で下降し、例えば純水等のリンス液をガラス基板G上に
供給(吐出)することによりリンス処理を行う。この場
合、リンスノズルを用いずに、現像液供給ノズル63を
ノズル待機位置72まで逆方向に移動しながら、サイド
リンスノズル65からリンス液を吐出(供給)してリン
ス処理することもできる。
【0079】リンス処理が終了すると、マスクステージ
4は、昇降機構126によりノズルステージの嵌合部5
1から下降した後、搬送機構121によって受渡部に搬
送される。この際、エアブローノズル10を作動させ、
ガラス基板Gの両面にエアを吹き付けながらマスクステ
ージ4を移動して、ガラス基板G上のリンス液を吹き飛
ばし乾燥させる。なお、このときに発生するミストは、
装置のダウンフローにより排出すると共に、ドレインパ
ン9の側面に図示しない局所排気用のダクトを設けて吸
引する。
【0080】マスクステージ4が、受渡部1に搬送され
ると、装置外から挿入される搬送手段例えば搬送アーム
によりガラス基板Gは搬出されて処理が終了する。
【0081】なお、現像処理中に、現像液流量計13
0、リンス液流量計140及び吸引流量計150の検出
情報と、予め記憶された情報とに基づいて、CPU10
0が開閉弁V1,V2,V3,V4を制御するように構
成することもできる。
【0082】◎第二実施形態 この発明の第二実施形態は、図13(a)に示すよう
に、吸引ノズル64aを、現像液供給ノズル63の周り
を囲むように形成したものである。
【0083】このように構成することにより、現像液供
給ノズル63の両端から現像液が染み出すのを防止し、
確実に一定幅の現像液の流れを形成できる。
【0084】また、図13(b)に示すように、吸引ノ
ズル64bを、溶解生成物の量が多く、現像液濃度の低
下が著しい現像液供給ノズル63の移動方向前方側にの
み形成し、サイドリンスノズル65を省略することも可
能である。この場合、ガラス基板G上の現像液は、現像
時間を確保できる時間経過後、リンスノズル8によりリ
ンス処理される。
【0085】なお、第二実施形態において、その他の部
分は上記第一実施形態と同じであるので、同一部分に
は、同一符号を付して説明は省略する。
【0086】◎第三実施形態 この発明の第三実施形態は、液処理面62における吸引
ノズル64とサイドリンスノズル65との間に、吸引ノ
ズル64と平行で且つ吸引ノズル64側が低い段部66
を形成したものである{図14(a)参照}。
【0087】このように構成することにより、現像液供
給ノズル63と吸引ノズル64との間の隙間を小さくし
て現像液の流れを高速に保ちつつ、吸引ノズル64とサ
イドリンスノズル65との間の隙間を大きくして、リン
ス液の供給量を増やすことができるので、現像液の流れ
を確実に一定幅に保ち、均一な現像処理をすることがで
きる。
【0088】また、図14(b)に示すように、液処理
面62における吸引ノズル64とサイドリンスノズル6
5との間に、ガラス基板G側に向かって***する吸引ノ
ズル64と平行な凸部67を形成することも可能であ
る。
【0089】なお、第三実施形態において、その他の部
分は上記第一実施形態と同じであるので、同一部分に
は、同一符号を付して説明は省略する。
【0090】また、上記第一ないし第三実施形態におい
ては、この発明の液処理装置6を、レチクル用のガラス
基板Gの現像処理に適用する場合について説明したが、
これに限らず、ウエハやLCD等の現像処理に適用する
ことも勿論可能である。
【0091】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明によれ
ば、上記のように構成されているので、以下のような効
果が得られる。
【0092】1)請求項1,2,3,4記載の発明によ
れば、被処理基板の表面に一定幅の処理液の流れを積極
的に形成することができるので、現像処理によって被処
理基板の表面に生成した溶解生成物を除去し、新鮮な現
像液を供給することができ、被処理基板を均一に処理す
ることができる。
【0093】2)請求項5記載の発明によれば、処理液
吸引手段は、処理液供給手段の長手方向の長さより長く
形成されるので、液処理装置の両端から処理液が、処理
前又は処理後の被処理基板上に染み出すのを防止するこ
とができ、処理時間を一定にして均一な処理をすること
ができる。
【0094】3)請求項6記載の発明によれば、処理液
吸引手段の吸引口は、処理液供給手段側に向くように形
成されるので、処理液を円滑に吸引することができ、均
一な処理液の流れを積極的に形成して被処理基板を均一
に処理することができる。
【0095】4)請求項7記載の発明によれば、処理液
供給手段は、処理液供給手段の長手方向に等間隔に設け
られた複数の処理液供給孔と、処理液供給孔の下部に連
通するスリットと、スリットの下部に連通する拡開テー
パ状の処理液供給口と、処理液供給口内に設けられる整
流緩衝棒と、を具備するので、スリットで処理液供給孔
による処理液の供給むら(吐出むら、塗布むら)を防止
し、整流緩衝棒で被処理基板に均一に処理液を供給(吐
出、塗布)して、処理液供給手段と処理液吸引手段との
間に均一な処理液の流れを形成することができ、被処理
基板を均一に処理することができる。
【0096】5)請求項8記載の発明によれば、処理液
供給手段は、処理液の温度を調節可能な処理液温度調節
手段を具備することにより、処理液の粘度や処理速度
(反応速度)等を一定にして、被処理基板に均一な処理
をすることができる。
【0097】6)請求項9記載の発明によれば、ノズル
ヘッドの液処理面に、処理液吸引手段を挟んで処理液供
給手段と対向する位置に設けられ、被処理基板の表面に
洗浄液を供給する洗浄液供給手段を具備するので、洗浄
液供給手段が供給した洗浄液を処理液吸引手段が吸引す
ることにより、処理液が処理液吸引手段から洗浄液供給
手段側へ広がるのを防止して、被処理基板上の処理液の
幅を一定にすることができ、処理時間を一定にして均一
な処理をすることができる。
【0098】7)請求項10,11記載の発明によれ
ば、液処理面における処理液吸引手段と洗浄液供給手段
との間に、処理液吸引手段と平行で且つ処理液吸引手段
側が低い段部が形成されるか、又は、被処理基板側に向
かって***する処理液吸引手段と平行な凸部が形成され
るので、更に確実に処理液の幅を一定にして、処理時間
を一定にして均一な処理をすることができる。
【0099】8)請求項12記載の発明によれば、洗浄
液供給手段は、洗浄液の温度を調節可能な洗浄液温度調
節手段を具備するので、被処理基板や処理液の温度を一
定にすることができ、処理液の粘度や処理速度(反応速
度)等を更に確実に一定にして、被処理基板に均一な処
理をすることができる。
【0100】9)請求項13記載の発明によれば、処理
液供給手段が供給する処理液の流量を調節可能な処理液
流量調節手段と、処理液供給手段が供給する処理液の流
量を検出する処理液流量検出手段と、処理液吸引手段が
吸引する処理液の流量を調節可能な吸引量調節手段と、
処理液吸引手段が吸引する処理液の流量を検出する吸引
量検出手段と、処理液流量検出手段及び吸引量検出手段
の検出情報と、予め記憶された情報とに基づいて、処理
液流量調節手段及び吸引量調節手段を制御する制御手段
と、を具備するので、処理液の流れを、被処理基板の表
面に生成した溶解生成物を除去し得る流速に制御するこ
とができ、被処理基板に均一な処理をすることができ
る。
【0101】10)請求項14記載の発明によれば、処
理液供給手段が供給する処理液の流量を調節可能な処理
液流量調節手段と、処理液供給手段が供給する処理液の
流量を検出する処理液流量検出手段と、処理液吸引手段
が吸引する処理液の流量を調節可能な吸引量調節手段
と、処理液吸引手段が吸引する処理液の流量を検出する
吸引量検出手段と、洗浄液供給手段が供給する洗浄液の
流量を調節可能な洗浄液流量調節手段と、洗浄液供給手
段が供給する洗浄液の流量を検出する洗浄液流量検出手
段と、処理液流量検出手段、吸引量検出手段及び洗浄液
流量検出手段の検出情報と、予め記憶された情報とに基
づいて、処理液流量調節手段、吸引量調節手段及び洗浄
液流量調節手段を制御する制御手段と、を具備するの
で、処理液の幅を確実に一定にして、現像時間を均一に
することができる。
【0102】11)請求項15記載の発明によれば、制
御手段は、処理液吸引手段が吸引する処理液の流量が、
液処理面から処理液を流出せず、かつ、処理液吸引手段
に空気を吸引しない所定値となるように、吸引流量調節
手段を制御するので、処理液を有効に利用できると共
に、均一な処理液の流れを形成し、均一な液処理をする
ことができる。
【0103】12)請求項16記載の発明によれば、ノ
ズルヘッドの液処理面と被処理基板表面との距離を検出
する間隔検出手段と、ノズルヘッドを昇降可能な昇降手
段とを具備し、制御手段は、間隔検出手段の検出信号
と、予め記憶された情報とに基づいて、昇降手段を制御
するので、ノズルヘッドの液処理面と被処理基板との間
の隙間を確実に一定にすることができ、被処理基板を更
に均一に処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の液処理装置を適用した現像処理装置
を示す概略構成図である。
【図2】マスクステージを示す概略斜視図である。
【図3】搬送部を示す概略平面図である。
【図4】昇降機構を示す概略正面図である。
【図5】この発明の液処理装置を含む処理部を示す概略
平面図である。
【図6】ノズルステージ上の被処理基板の状態を示す概
略斜視図である。
【図7】現像処理装置のドレインパンの構成を示す概略
平面図(a)及びそのI−I線に沿う概略断面図(b)
である。
【図8】この発明の液処理装置の構成を示す概略断面図
である。
【図9】この発明の液処理装置を示す概略斜視図であ
る。
【図10】この発明における処理液供給手段の要部を示
す概略断面図(a)及びそのII−II線に沿う概略断
面図(b)である。
【図11】この発明における処理液供給手段の構成を示
す概略断面図(a)及びこの発明における液処理面を示
す概略平面図(b)である。
【図12】この発明における別の処理液供給手段の要部
を示す概略断面図である。
【図13】この発明における第二実施形態の液処理装置
の液処理面を示す概略平面図である。
【図14】この発明における第三実施形態の液処理装置
の構成を示す概略断面図である。
【図15】この発明における厚さ検出手段を示す概略断
面図である。
【図16】この発明における処理液吸引手段の異なる構
成を示す概略平面図である。
【図17】処理液供給手段の流量と処理液吸引手段の吸
引流量との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
G ガラス基板(被処理基板) V1 開閉弁(処理液流量調節手段) V2,V3 開閉弁(吸引量調節手段) V4 開閉弁(洗浄液流量調節手段) 6 液処理装置 15 温度調節機構(処理液温度調節手段) 20 供給孔(処理液供給孔) 21 スリット 22 現像液供給口(処理液供給口) 23 石英棒(整流緩衝棒) 35 吸引口 39 温度調節機構(洗浄液温度調節手段) 61 ノズルヘッド 62 液処理面 63 現像液供給ノズル(処理液供給手段) 64 現像液吸引ノズル(処理液吸引手段) 64a,64b 現像液吸引ノズル(処理液吸引手段) 65 サイドリンスノズル(洗浄液供給手段) 66 段部 67 凸部 77 昇降機構(昇降手段) 100 CPU(制御手段) 130 現像液流量計(処理液流量検出手段) 140 リンス液流量計(洗浄液流量検出手段) 150 吸引流量計(吸引量検出手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03F 7/30 501 H01L 21/30 564Z (72)発明者 大石 幸太郎 東京都港区赤坂五丁目3番6号TBS放送 センター東京エレクトロン株式会社内 (72)発明者 西屋 憲 東京都港区赤坂五丁目3番6号TBS放送 センター東京エレクトロン株式会社内 Fターム(参考) 2H025 AA18 AB14 AB16 DA20 EA04 2H096 AA25 AA28 CA13 GA22 4F041 AA02 AA06 AB01 BA05 BA13 BA35 BA48 BA54 BA57 CA02 CA17 CA23 4F042 AA02 AA07 AB00 BA08 BA12 BA13 BA19 CA01 CB08 CB24 DD33 DD39 DD47 DF07 DF15 5F046 JA01 JA24 JA27 LA03 LA13 LA19

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状の被処理基板と一定の隙間を空けて
    相対的に平行移動可能な液処理面を有するノズルヘッド
    と、 上記液処理面に設けられ、上記被処理基板表面に帯状に
    処理液を供給する処理液供給手段と、 上記液処理面に処理液供給手段と平行に設けられ、上記
    処理液供給手段から供給された処理液を吸引すると共
    に、上記被処理基板の表面に処理液の流れを形成する処
    理液吸引手段と、を具備することを特徴とする液処理装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の液処理装置において、 上記処理液吸引手段は、少なくとも処理液供給手段の相
    対移動方向前方側に形成されることを特徴とする液処理
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の液処理装置において、 上記処理液吸引手段は、処理液供給手段の相対移動方向
    の前後に形成されることを特徴とする液処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の液処理装置において、 上記処理液吸引手段は、処理液供給手段の周りを囲むよ
    うに形成されることを特徴とする液処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし3のいずれかに記載の液
    処理装置において、 上記処理液吸引手段は、処理液供給手段の長手方向の長
    さより長く形成されることを特徴とする液処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし4のいずれかに記載の液
    処理装置において、 上記処理液吸引手段の吸引口は、処理液供給手段側に向
    くように形成されることを特徴とする液処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかに記載の液
    処理装置において、 上記処理液供給手段は、処理液供給手段の長手方向に等
    間隔に設けられた複数の処理液供給孔と、上記処理液供
    給孔の下部に連通するスリットと、上記スリットの下部
    に連通する拡開テーパ状の処理液供給口と、上記処理液
    供給口内に設けられる整流緩衝棒と、を具備することを
    特徴とする液処理装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかに記載の液
    処理装置において、 上記処理液供給手段は、処理液の温度を調節可能な処理
    液温度調節手段を具備することを特徴とする液処理装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれかに記載の液
    処理装置において、 上記ノズルヘッドの液処理面に、処理液吸引手段を挟ん
    で処理液供給手段と対向する位置に設けられ、被処理基
    板の表面に洗浄液を供給する洗浄液供給手段を具備する
    ことを特徴とする液処理装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の液処理装置において、 上記液処理面における処理液吸引手段と洗浄液供給手段
    との間に、上記処理液吸引手段と平行で且つ処理液吸引
    手段側が低い段部が形成されることを特徴とする液処理
    装置。
  11. 【請求項11】 請求項9記載の液処理装置において、 上記液処理面における処理液吸引手段と洗浄液供給手段
    との間に、被処理基板側に向かって***する上記処理液
    吸引手段と平行な凸部が形成されることを特徴とする液
    処理装置。
  12. 【請求項12】 請求項10又は11記載の液処理装置
    において、 上記洗浄液供給手段は、洗浄液の温度を調節可能な洗浄
    液温度調節手段を具備することを特徴とする液処理装
    置。
  13. 【請求項13】 請求項1ないし12のいずれかに記載
    の液処理装置において、 上記処理液供給手段が供給する処理液の流量を調節可能
    な処理液流量調節手段と、 上記処理液供給手段が供給する処理液の流量を検出する
    処理液流量検出手段と、 上記処理液吸引手段が吸引する処理液の流量を調節可能
    な吸引量調節手段と、 上記処理液吸引手段が吸引する処理液の流量を検出する
    吸引量検出手段と、 上記処理液流量検出手段及び吸引量検出手段の検出情報
    と、予め記憶された情報とに基づいて、上記処理液流量
    調節手段及び吸引量調節手段を制御する制御手段と、を
    具備することを特徴とする液処理装置。
  14. 【請求項14】 請求項9ないし12のいずれかに記載
    の液処理装置において、 上記処理液供給手段が供給する処理液の流量を調節可能
    な処理液流量調節手段と、 上記処理液供給手段が供給する処理液の流量を検出する
    処理液流量検出手段と、 上記処理液吸引手段が吸引する処理液の流量を調節可能
    な吸引量調節手段と、 上記処理液吸引手段が吸引する処理液の流量を検出する
    吸引量検出手段と、 上記洗浄液供給手段が供給する洗浄液の流量を調節可能
    な洗浄液流量調節手段と、 上記洗浄液供給手段が供給する洗浄液の流量を検出する
    洗浄液流量検出手段と、 上記処理液流量検出手段、吸引量検出手段及び洗浄液流
    量検出手段の検出情報と、予め記憶された情報とに基づ
    いて、上記処理液流量調節手段、吸引量調節手段及び洗
    浄液流量調節手段を制御する制御手段と、を具備するこ
    とを特徴とする液処理装置。
  15. 【請求項15】 請求項13又は14記載の液処理装置
    において、 上記制御手段は、上記処理液吸引手段が吸引する処理液
    の流量が、上記液処理面から処理液を流出せず、かつ、
    上記処理液吸引手段に空気を吸引しない所定値となるよ
    うに、上記吸引流量調節手段を制御可能に形成されるこ
    とを特徴とする液処理装置。
  16. 【請求項16】 請求項13ないし15のいずれかに記
    載の液処理装置において、 上記ノズルヘッドの液処理面と被処理基板表面との距離
    を検出する間隔検出手段と、 上記ノズルヘッドを昇降可能な昇降手段とを具備し、 上記制御手段は、上記間隔検出手段の検出信号と、予め
    記憶された情報とに基づいて、上記昇降手段を制御する
    ことを特徴とする液処理装置。
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