JP2003232137A - ライフサイクル対応システム住宅および仕切構造体 - Google Patents

ライフサイクル対応システム住宅および仕切構造体

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JP2003232137A JP2002032126A JP2002032126A JP2003232137A JP 2003232137 A JP2003232137 A JP 2003232137A JP 2002032126 A JP2002032126 A JP 2002032126A JP 2002032126 A JP2002032126 A JP 2002032126A JP 2003232137 A JP2003232137 A JP 2003232137A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】住人のライフサイクルに沿って居住空間を有効
に利用可能としたライフサイクル対応システム住宅を提
供する。 【解決手段】単位住居エリアM1,M2,M3内に当該
単位住居エリアと個別住居エリアのそれぞれに独立した
住居機能ML,MW、SL,SWを有し、当該単位住居
エリアM1,M2,M3を個別住居エリアに分割する隔
壁WWに有する開口に家具部とドア部で構成した仕切構
造体PWを設け、単位住居エリアとして居住する場合は
勿論、複数の個別住居エリアに分割した場合でも、それ
ぞれの個別住居エリアに専用の独立した出入口出入口M
E,SEを備えると共に、それぞれの単位住居エリアの
外界に面して関係法例で定められている個別住居に要求
される開放部を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の単位住居エ
リア内に必要に応じて2以上の個別住居エリアに分割
し、またこれを元の単位住居エリアに復帰可能としたシ
ステム住居に係り、特にライフサイクルに沿って単位住
居エリア内に1世帯、また単位住居エリアを分割して独
立して居住可能な2以上の複数世帯を形成できるように
したライフサイクル対応システム住宅およびその分割の
仕切構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】1住居の空間すなわち単位住居エリア内
に複数の世帯を居住可能とした所謂、2世帯住宅や賃貸
ルーム付き住居は既知である。しかし、2世帯住宅と称
する住居は共通の出入口を備えるか、あるいは個別に独
立した出入口を有するも、内部の住居構造が固定となっ
ていて、内部では相互の居住エリアが完全に遮断されて
いるものではなく、また相互の居住エリア間での通行が
厳密に遮断されるようにもなっていない。
【0003】また、2世帯住宅の変形例ともいうべき賃
貸ルーム付き住居は、単位住居エリア内に所有者の居住
エリアとは本来的に独立した別の住居エリア固定的にを
設けたものであり、一方の住居エリアを簡単な操作で任
意に他方の住居エリアに組み入れて使用できるような構
造ではなく、若しこの組み入れを必要とする際には大規
模な壁の撤去工事とドアなどの新設工事を伴うものであ
った。
【0004】さらに、特に、所謂マンションのような集
合住宅では、単位住居エリアを複数の単位住居エリアに
分割したり、分割されていた複数の単位住居エリアを元
の単位住居エリアに戻す場合は、当該集合住宅の管理者
の了解、構造的安全性の証明、隣接居住者の同意を要
し、また区分建物法の抵触回避のための手段を新たに設
ける必要があって、手続、交渉、工事が面倒であった。
工事には無音工事が要請される等、様々な困難を伴うも
のであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】住居を購入した世帯の
住人にとっては、それぞれのライフサイクルに沿って必
要とする生活容量が年月と共に変化するのが一般的であ
る。こここで言う「生活容量」とは居住するために要す
る居住エリアを構成するリビングルーム、寝室、その他
の居室の数および/または広さと定義する。特に、当世
ではマンションと称する集合住宅は、当初から1戸分の
エリア(単位住居エリアと称する)が決められた広さと
なってり、この単位住居エリア内を生活するために要す
る所要の機能をもつ空間に間仕切りしている。なお、こ
こでの「空間」とは何も無いことを意味するものではな
く、生活するために要する住居のスペースのことを言
う。
【0006】しかし、住人のライフサイクルは、年月と
共に変化し、このライフサイクルに沿って生活容量は増
減する。すなわち、20代で世帯を持った時点では夫婦
二人の生活空間として、例えば、所謂2DKで充分であ
る。その後、子供ができ、その成長にあわせて1室また
は2室が必要となり、子供が結婚すれば独立した個別住
居が要求される。以降、子供夫婦の子供が大きくなれば
さらに広い生活空間が必要になる。そして、老後には自
分達の夫婦のみとなり、広い生活空間は不要となる。
【0007】そして、不要となった居住空間を賃貸する
ことで老後の生活費の足しにすれば、安心した生活を継
続できる。このような居住空間の変更のために単位住居
エリア内に撤去あるいは移動可能とした可変壁構造を設
けるようにしたアイデアもある。しかし、単位居住エリ
アを分割した個別居住エリアの間を構成する壁構造に
も、隣接する単位居住エリアを区切る壁と同等の防振・
防音機能を持たせることが要求される。
【0008】また、これと共に、特に所謂マンションと
称するような多層集合住宅では、単位居住エリアを複数
の個別住居エリアに分離することを予想して予想される
個別住居エリア毎に法例で定められた開放部を確保する
ことが難しい。
【0009】本発明の目的は、住人のライフサイクルに
沿って居住空間を有効に利用可能としたライフサイクル
対応システム住宅と、このようなシステムを容易かつ確
実に実現する仕切構造体を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による当該システム住宅は、単位住居エリア
内に当該単位住居エリアと個別住居エリアのそれぞれに
独立した住居機能を設備し、単位住居エリアとして居住
する場合は勿論、複数の個別住居エリアに分割した場合
でも、それぞれの個別住居エリアに専用の独立した出入
口を備えると共に、それぞれの単位住居エリアの外界に
面して関係法例で定められている個別住居に要求される
開放部を備える。
【0011】上記の住居機能には、居室、台所や風呂/
トイレなどの水周り、その他当該住居エリアでの生活を
行うことができる空間を含み、空調等の付帯的設備を含
む場合もある。また、電気配線および上下水道配管等も
含む。上記本発明による当該システム住宅を実現するた
め、単位住居エリア内の隔壁に開口部を有する居住者の
生活動線を形成可能な仕切構造体用開口部を備えた防振
・耐火・防音隔壁を有して、この仕切構造体開口部に難
しい工事なしに設置し、あるいは除去が可能な仕切構造
体を備えた。
【0012】上記の構成により、単位居住エリアの所有
者のライフサイクルに従って前記単位住居エリアの一部
を他の独立した世帯に供し、また元の単位住居エリアに
復帰させることが可能となり、決められた広さの単位住
居エリアを有効に利用することができる。この仕切構造
体は上記隔壁の開口部の設けたドア部と、このドア部と
は物理的な結合を有しない家具部とから構成される。
【0013】ドア部には防振・耐火・防音機能を持たせ
る。そして、仕切構造体に設ける家具部はマガジンラッ
ク、あるいは各種生活用品収納棚などの家具機能を持た
せ、仕切構造体開口部を閉鎖した状態でも、また当該開
口部を開放した状態でも上記家具機能を存続させること
で、仕切構造体の有効利用を実現する。開放した状態で
は、ドア部に有するドアは通常のドアとして機能する。
【0014】なお、本発明は、上記の各構成および後述
する実施例に開示の構成に限定されるものではなく、本
発明の技術思想を逸脱することなく種々の変形が可能で
あることは言うまでもない。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、実施例の図面を参照して詳細に説明する。
【0016】図1は本発明のライフサイクル対応システ
ム住宅の一実施例の構造を説明する要部平面図である。
この実施例は多層集合住宅のフロアの1区画に本発明を
適用した場合を示すが、単層集合住宅であっても同様で
ある。図1は仕切構造体が当該仕切構造体開口部(以
下、単に開口、開口部とも称する)を開放して単位住居
エリアの全域を1つの居住エリアとした状態を示す。ま
た、図2は図1の左側(F2)の区域の拡大平面図、図
3は図1の右側(F3)の区域の拡大平面図であり、図
2、図3共に仕切構造体で当該仕切構造体開口部を閉鎖
して単位居住エリアを各2つの個別住居エリアに分割し
た状態を示す。なお、以下では、便宜上単位居住エリア
を主(M)、個別住居エリアを副(S)の符号を付して
説明する。
【0017】図1乃至図3において、参照符号M1は第
1の単位居住エリアであり、2つの主居室ML、主水廻
りMW、主出入口ME、副居室SL、副水廻りSW、副
出入口SEを有し、外壁GWに面してバルコニーまたは
ベランダBCに開口する開放部(引戸記号で示す)を有
する。また、参照符号M1A、S1は分割後の個別住居
エリア、引戸で示した開放部は第1の単位居住エリアM
1を個別住居エリアM1AとS1に分割した場合に、各
個別住居エリアM1A,S1毎に法例で定められた大き
さを持つように形成されている。また、主出入口MEと
副出入口SEは共用廊下CPに面している。なお、図中
のBLは隣接地との境界、NBは住宅内の隣接居住エリ
アである。
【0018】なお、参照符号M2、M3はそれぞれ第2
の単位居住エリア、第3の単位居住エリアであり、それ
ぞれは1つの主居室ML、主水廻りMW、主出入口M
E、副居室SL、副水廻りSW、副出入口SEを有し、
外壁GWに面してバルコニーBCに開口する開放部(引
戸記号で示す)を有する。特に参照符号を付していない
構成部分は、建築図で慣用されている図面表示で内容を
示す。
【0019】図1は所謂マンションの一つのフロアの一
画に本発明を適用したものである。すなわち、図1の隣
地境界BLに面した区画において、階段スペースSTR
の左上方に一つの単位居住エリアM1が配置されてい
る。この単位居住エリアM1は外壁GWと平行に、同図
左側から右側に二つの主居室MLとこの二つの主居室M
Lの間に位置した主水回りMWが配置され、上記主居室
MLの並びに平行に、同図左側から右側に副居室SLと
副水廻りSWが配置されている。
【0020】階段スペースSTRに付帯して当該階段ス
ペースSTRに出入り口をもつ共用廊下CPが配置され
ている。上記単位居住エリアM1はこの共用廊下CPに
面した主出入口MEと副出入口SEがそれぞれ独立して
設けられている。また、上記二つの主居室MLと副居室
SLはバルコニーBCに面して法定の開放部を有する。
ここでは、開放部を引き戸で示すが、これに限定されな
い。
【0021】同様に、図1の隣地境界BLに面した区画
において、階段スペースSTRの右側に二つの単位居住
エリアM2、M3が配置されている。この単位居住エリ
アM2とM3は図1の隣地境界BLと平行な外壁GWと
平行方向に配置されている。そして、単位居住エリアM
2は上記平行方向に沿って主居室MLと副居室SLを有
し、主居室MLの共用廊下CP側に主水回りMWが、副
居室SLの共用廊下CP側に副水回りSWを有してい
る。単位居住エリアM3は上記平行方向に沿って副居室
SLと主居室MLを有し、主居室MLの共用廊下CP側
に副水回りSWが、主居室MLの共用廊下CP側に主水
回りSWを有している。
【0022】単位居住エリアM2とM3には、共用廊下
CPに面した主出入口MEと副出入口SEがそれぞれ独
立して設けられている。また、上記単位居住エリアM2
とM3の主居室MLと副居室SLのそれぞれはバルコニ
ーBCに面して法定の開放部を有する。
【0023】そして、各単位住居エリアM1,M2,M
3の上記した個別住居エリアに分割される部分には開口
(仕切構造体用開口)を有して、この仕切構造体用開口
に仕切構造体PWを設置した防振・耐火・防音隔壁WW
を有している。以下、防振・耐火・防音隔壁WWを単に
隔壁WWと略記する。この隔壁WWは単位住居エリアM
1,M2,M3の隣接間を仕切る構造壁と同様、または
それに準じた防振・耐火・防音機能を有する。後述する
ように、この隔壁WWには防振・耐火・防音機能を有す
るドア部と家具部とから構成され、これらドア部と家具
部とで仕切構造体PWを構成している。
【0024】図1に示されたように、仕切構造体PWの
家具部を除去してドア部を残した状態では、単位住居エ
リアM1は2つの主居室ML、主水廻りMW、主出入口
ME、副居室SL、副水廻りSWで生活動線が隔壁WW
の開口を通過する1つの住居を構成する。また、単位住
居エリアM2、M3は1つの主居室ML、主水廻りM
W、主出入口ME、副居室SL、副水廻りSWで生活動
線が隔壁WWの開口を通過する1つの住居を構成する。
このとき、副出入口SEは補助出入口(勝手口など)と
して機能させることができる。
【0025】図2に示したように、第1単位居住エリア
M1の隔壁WWの開口を仕切構造体PWで閉鎖して2つ
の個別住居エリアM1AとS1に分割したとき、一方の
個別住居エリアM1Aは主居室MLと主水廻りMW、主
出入口MEで構成される。また、他方の個別住居エリア
S1は副居室SLと副水廻りSW、副出入口SEで構成
される。それぞれの個別住居エリアM1AとS1には、
上記出入口の他に引戸で示された開放部を有し、分割さ
れた個別住居エリアM1AとS1でも法定の外部開放部
を2箇所有するものとなる。
【0026】また、図3に示したように、第2単位居住
エリアM2の隔壁WWの開口を仕切構造体PWで閉鎖し
て2つの個別住居エリアM2AとS2に分割したとき、
一方の個別住居エリアM2Aは主居室MLと主水廻りM
W、主出入口MEで構成される。また、他方の個別住居
エリアS2は副居室SLと副水廻りSW、副出入口SE
で構成される。それぞれの個別住居エリアM2AとS2
には、上記出入口の他に引戸で示された外部開放部を有
し、分割された個別住居エリアM2AとS2でも出入口
と共に法定の外部開放部を2箇所有するものとなる。
【0027】第3単位居住エリアM3の隔壁WWの開口
を仕切構造体PWで閉鎖して2つの個別住居エリアM3
AとS3に分割したとき、一方の個別住居エリアM3A
は主居室MLと主水廻りMW、主出入口MEで構成され
る。また、他方の個別住居エリアS3は副居室SLと副
水廻りSW、副出入口SEで構成される。それぞれの個
別住居エリアM3AとS3には、上記出入口の他に引戸
で示された外部に面した開放部を有し、分割された個別
住居エリアM3AとS3でも法定の同様の開放部を2箇
所有するものとなる。そして、図示しないが、単位居住
エリアM1、M2、M3には、それぞれ独立して電気配
線、上下水道配管などが配置されている。
【0028】所謂マンションのような集合住宅では、単
位住居エリアを複数の単位住居エリアに分割したり、分
割されていた複数の単位住居エリアを元の単位住居エリ
アに戻す場合に、当該集合住宅の管理者の了解、構造的
安全性の証明、隣接居住者の同意も必要としない。さら
に、また区分建物法の抵触するこおもない。
【0029】このような構成とすることで、建物(住
居)の単位住居エリア内に必要に応じて2以上の個別住
居エリアを形成し、またこれを元の単位住居エリアに復
帰可能とすることが容易になり、ライフサイクルに沿っ
て単位住居エリア内に1世帯、また単位住居エリアを分
割して2以上の複数世帯を独立した個別の住居とするこ
とが可能なライフサイクル対応システム住宅を提供でき
る。
【0030】次に、上記した仕切構造体PWの詳細につ
いて図4乃至図12を参照して説明する。図4は本発明
による仕切構造体の第1実施例を隔壁の一部と共に説明
する水平断面図、図5は図4のa−a’矢線からみた垂
直断面図である。図中の数字は寸法例を示し、単位はm
mである。図4および図5は隔壁の開口を閉鎖して個別
住居に分割した場合の仕切構造体PWの設置状態を示し
ている。
【0031】隔壁WWの前記図1乃至図3で示された部
分に開口を有する。水平方向の横方向幅Wを有するこの
開口の横方向内縁にはドア枠DFが鉄棒にて溶接で固定
されている。なお、鉄棒による溶接に代えてボルトなど
の固定手段としてもよい。このドア枠DFは鉄製を好適
としたものであるが、他の同様の部材でもよい。そして
ドア枠DFの片側に蝶番HGで幅DWのドアDRが回動
可能に設置されている。このドア枠DFとドアDRでド
ア部を構成する。
【0032】ドアDRはグラスウール等の吸音材をスチ
ール板で挟んだ防音ドアであり、蝶番とは反対の垂直辺
近傍に開閉/施錠機能を有するハンドル部を有する。こ
のドアDRを防音・防振ドア、防音・耐火・防振ドアと
することもできる。また、ドア枠DFを主居住エリア側
Mと副居住エリア側Sの両側から挟むように木製を好適
とする木枠(以下、枠材)BBが固定されている。図4
に示したように、枠材BBと隔壁WWの横方向の隙間に
はエアタイト材ATが介在している。図5に示したよう
に、枠材BBの天井側にもエアタイト材ATが介在して
いる。基礎BSに有する土台Bと枠材BBの間にもエア
タイト材ATが介在している。
【0033】枠材BBには、当該隔壁WWの壁面に沿う
方向に壁板(化粧板)BAが取付けられている。そし
て、ドア枠DFと隔壁WWの間にはモルタルMTLが充
填されている。図5に示したように、床板FBは基礎B
Sに設置した支持台SCB、支柱SC、根太材NDで支
えられている。枠材BBは補強材V1で支持され、土台
Bの間にエアタイト材ATが介在し、ドア枠DFと土台
Bの間にモルタルMTLが充填されている。
【0034】ドア枠DFのドアDRが当たる部分にはエ
アタイトゴム材ATGが固定されており、ドアの開閉時
の消音や隣室間の遮音機能を持たせ、またドアを閉鎖状
態したときの密閉機能を果たしている。ドア部と家具部
とは仕切構造体の一部を構成するが、相互に物理的な結
合関係を有しない。すなわち、開口部を閉鎖したとき、
家具部はドアDRに構造的な接続部を有しない。また、
開口部を開放したときにもドアDRは家具部に対して構
造的な結合関係を有せずに、通常のドアとして機能す
る。
【0035】本実施例は、仕切構造体PWを構成する家
具部をマガジンラックとしたものであるが、これに限定
されず、他の収納棚、鏡台、その他の壁面設置型の家具
でよい。マガジンラックは主居住エリア側のML−Mと
副居住エリア側のML−Sの2つをドアDRに重ねて設
置してある。両マガジンラックは基本的には同一のもの
である。なお、主居住エリアと副居住エリアの一方にの
みマガジンラック(あるいは他の家具等)を設置するこ
ともできる。
【0036】マガジンラックML−M(または、ML−
S)は背板BDと天板UKおよび下板DKを有し、化粧
枠(以下、額縁)FLで仕上げられている。なお、額縁
FLの下側は脚部FL−Lとして示してある。背板BD
の下側にも同様の脚部FL−Lを有している。参照符号
Kはカウンター、KLは棚板、HBは保持バー、Zは雑
誌類を示す。隔壁WWの開口幅はW、開口高さはH、ド
アDRの幅はDW、高さはDHであり、寸法例を図中に
示してある。
【0037】マガジンラックML−M(または、ML−
S)の額縁FLの背面にはアングルピースAGがネジ等
の適宜の固定手段で固定されており、このアングルピー
スAGを介して枠材BBにネジ等の固定手段とした家具
部固定機構で固定される。額縁FLの脚部FL−Lと床
板FBの間、および他の脚部FL−Lと枠材BBの間に
は防振ゴムBGが介在している。隔壁WWの開口部への
マガジンラックML−M(または、ML−S)の設置
は、アングルピースAGをネジNLで固定することで行
われ、このネジNL等による固定を解除するのみでマガ
ジンラックML−M(または、ML−S)をドア部から
除去できる。
【0038】このように、隔壁WWの開口部にあるドア
DRを閉鎖し、このドアDRを覆うようにマガジンラッ
クML−M(または、ML−S)をドアDRに重ねて固
定することで仕切構造体PWの設置が完了し、単位住居
エリアを複数の個別住居エリアに容易に分割することが
できる。マガジンラックML−M(または、ML−S)
とドアDRの間には空間を有する。この空間に、さらに
適宜の防音防振材を介挿することもできる。そして、マ
ガジンラックML−M(または、ML−S)を除去する
ことで分割された個別住居エリアを元の単位住居エリア
に容易に復帰させることができる。
【0039】図6は隔壁の開口からマガジンラックを除
去した状態を説明する図4に相当する仕切構造体の状態
を示す断面図、図7は隔壁の開口からマガジンラックを
除去した状態を説明する図5に相当する仕切構造体の状
態を示す断面図である。図6と図7に示した状態では、
ドアDRが開閉可能となり、主居住エリアMと副居住エ
リアSの間を生活動線が通過可能となる。
【0040】図8は隔壁の開口部を本実施例の仕切構造
体で閉鎖した状態を示す外観図である。この仕切構造体
PWを構成するマガジンラックML−M(または、ML
−S)は額縁FLが隔壁WWに一体化された外観を有
し、例えば参照符号DLで示すダウンライトを設ける等
で家具調を強調できる。この結果、マガジンラックML
−M(または、ML−S)の裏に開口部があることを隠
蔽でき、借受け人に無用な不安感を抱かせることもな
い。
【0041】図9は隔壁の開口部から本発明の仕切構造
体を構成するマガジンラック除去して主居住エリアMと
副居住エリアSの間を生活動線が通過可能とした状態を
示す外観図である。ドアDRには把手NB、錠LKを有
している。なお、錠機構を備えた把手を用いることもで
きる。また、錠機構を備えないものとしてもよい。
【0042】図10は本発明による仕切構造体の第2実
施例を隔壁の一部と共に説明する水平断面図、図11は
図10のb−b’矢線からみた垂直断面図である。図中
の数字は寸法例を示し、単位はmmである。図10およ
び図11は隔壁の開口部を閉鎖して個別住居に分割した
場合の仕切構造体PWの設置状態を示している。
【0043】隔壁WWの前記図1乃至図3で示された部
分に開口部を有する。この開口部の横方向内縁にはドア
枠DFがボルトBTで固定されている。このドア枠は鉄
製を好適としたものであり、その片側に蝶番HFでドア
DRが回動可能に設置されている。
【0044】ドアDRは第1実施例と同様にグラスウー
ル等の吸音材をスチール板で挟んだ防音(または、防音
・防振)ドアであり、蝶番とは反対の垂直辺近傍に開閉
/施錠機能を有するハンドル部を有する。また、ドア枠
DFを主居住エリア側Mと副居住エリア側Sの両側から
挟むように木製を好適とする枠材BBが固定されてい
る。図10に示したように、枠材BBと隔壁WWの横方
向の隙間にはエアタイト材ATが介在している。また、
図11に示したように、枠材BBの天井側にもエアタイ
ト材ATが介在している。基礎BSに有する土台Bと枠
材BBの間にもエアタイト材ATが介在している。
【0045】枠材BBには、当該隔壁WWの一方の壁面
に沿う方向に壁板(化粧板)BAが取付けられている。
そして、ドア枠DFと隔壁WWの間にはモルタルMTL
が充填されている。図11に示したように、床板FBは
基礎BSの土台Bで支えられている。土台Bとの間にエ
アタイト材ATが介在し、ドア枠DFと土台Bの間にモ
ルタルMTLが充填されている。また、壁板BAに替え
て壁紙張り、クロス張りとしてもよい。
【0046】ドア枠DFのドアDRが当たる部分には図
5と同様のエアタイトゴム材が固定されているが図示は
省略してある。このエアタイトゴム材はドアの開閉時の
消音や隣室間の遮音機能を持たせ、またドアを閉鎖状態
したときの密閉機能を果たしている。図4および図5と
同一参照符号は同一機能部分に対応し、図4および図5
と共通する説明は省略する。
【0047】図11において、枠材BBは補強材V2で
天井に吊り下げられている。また、この枠材BBは図1
0に示したように、家具部を当該隔壁WWに沿って矢印
Cに示した横方向に平行に移動させ、当該隔壁WWに有
する開口部にあるドアDRが開閉可能な位置まで後退さ
せるのに必要な幅を有する。
【0048】そして、枠材BBの上縁の内側に固定され
て隔壁WWと平行な方向に延在するハンガーレールHG
を有すると共に、枠材BBの下縁に固定されて前記隔壁
と平行な方向に延在するガイドレールGRを有してい
る。家具部としてのマガジンラックML−M(ML−
S)は天板FLと脚板FL−Lを有し、天板FLの上側
に固定されてハンガーレールHGに吊り下げ移動するハ
ンガーローラRR−Uを有すると共に、脚板FL−Lの
下側に固定されてガイドレールGRに係合移動するガイ
ドローラを有する。
【0049】そして、隔壁WWの開口部をドア部DRと
共に覆う位置と当該ドア部を露出する位置とでマガジン
ラックML−M(ML−S)をハンガーレールHGとハ
ンガーローラRR−U、およびガイドレールGRとガイ
ドローラRR−Lの係合で隔壁WWと平行な方向に移動
させる。マガジンラックML−M(ML−S)天板FL
の上側にはアングルピースAGが固定されており、この
アングルピースAGを枠材BBにねじNL等で固定する
ことで隔壁WWの開口部を覆う。
【0050】隔壁WWの開口部からマガジンラックML
−M(ML−S)を除去する場合は、上記アングルピー
スAGと枠材BBの固定を解除し、矢印C方向に移動さ
せる。ドアDRは矢印A方向に開放することができる。
他の構成は図4および図5と略同様であるので説明は省
略する。
【0051】本実施例でも、仕切構造体PWを構成する
家具部をマガジンラックとしたものであるが、これに限
定されず、他の収納棚、鏡台、その他の壁面設置型の家
具でよい。マガジンラックは主居住エリア側のML−M
と副居住エリア側のML−Sの2つをドアDRに重ねて
設置してある。両マガジンラックは基本的には同一のも
のであるが、前記実施例も同様に異なる家具としてもよ
い。
【0052】このように、隔壁WWの開口部にあるドア
DRを閉鎖し、このドアDRを覆うようにマガジンラッ
クML−M(または、ML−S)を固定することで仕切
構造体PWの設置が完了し、単位住居エリアを複数の個
別住居エリアに容易に分割することができる。そして、
マガジンラックML−M(または、ML−S)を除去す
ることで分割された個別住居エリアを元の単位住居エリ
アに容易に復帰させることができる。
【0053】図12は隔壁の開口部を本実施例の仕切構
造体での閉鎖を解除した状態を示す外観図である。図1
0の下側(主M側)に示した隔壁の開口部を仕切構造体
で閉鎖した状態では、家具部であるマガジンラックML
−M(ML−S)は図10または図11に示したように
ドアDRに重ねた位置にある。このとき、マガジンラッ
クML−M(ML−S)とドアDRとの間に構造的な結
合関係はない。
【0054】この閉鎖を解除する、すなわち隔壁WWの
開口部を開放する場合、マガジンラックML−M(ML
−S)のアングルピースAG(図11参照)を止めてい
るねじNL等の固定手段を抜き取って枠材BBからマガ
ジンラックML−M(ML−S)を切り放す。その後、
図10の上側(副S側)に示したように、マガジンラッ
クML−Sを矢印Cの右方向に移動させる。この状態を
示したのが図12である。
【0055】マガジンラックML−M(ML−S)の上
記移動は図11で説明した枠材BBのハンガレールHG
とハンガーローラRR−U、およびガイドレールGRと
ガイドローラRR−Lにより引き戸方式で行われる。隔
壁WWの開口部を開放したマガジンラックML−M(M
L−S)は、枠材BBと当該マガジンラックML−M
(ML−S)の各一部に両者を家具部移動規制機構ST
により上記開口部の開放状態を維持するように不動に固
定する。
【0056】固定手段は、ねじ込みロック方式、閂方
式、その他の既知のロック手段でよい。この家具部移動
規制機構STはねじ締まり具、あるいはスライドロック
などを用いる。また、移動規制機構STの設置位置は図
示した位置に限るものではなく、マガジンラックML−
M(ML−S)を枠材BBに固定できる位置であれば何
処でもよい。また、この固定手段が容易に視認されない
ように適宜のカバーを被せ、あるいはシート等の貼り付
けを行ってもよい。
【0057】本実施例により、隔壁WWの開口部にある
ドアDRを閉鎖し、このドアDRを覆うようにマガジン
ラックML−M(または、ML−S)を固定することで
仕切構造体PWの設置が完了し、単位住居エリアを複数
の個別住居エリアに容易に分割することができる。そし
て、マガジンラックML−M(または、ML−S)を移
動することで分割された個別住居エリアを元の単位住居
エリアに容易に復帰させることができる。
【0058】前記したように、家具部は上記実施例のマ
ガジンラックに限らず、生活用品の収納棚あるいは収納
庫、鏡台など、他の家具類でよく、また単なる化粧板と
してもよい。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
単位居住エリアの所有者のライフサイクルに従って前記
単位住居エリアの一部を他の独立した世帯に供し、また
元の単位住居エリアに復帰させることが可能となり、決
められた広さの単位住居エリアを有効に利用することが
できる。そして、単位住居エリアを区分建物法に抵触す
ることがなく、関係法例で定められている個別住居に要
求される開放部の確保して個別住居エリアに分割でき
る。また、仕切構造体にマガジンラック、あるいは各種
生活用品収納棚などの家具機能を持たせ、仕切構造体開
口部を閉鎖した状態でも、また当該開口部を開放した状
態でも上記家具機能を存続させることで、仕切構造体の
有効利用を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のライフサイクル対応システム住宅の一
実施例の構造を説明する要部平面図である。
【図2】図1の左側(F2)の区域の拡大平面図であ
る。
【図3】図1の右側(F3)の区域の拡大平面図であ
る。
【図4】本発明による仕切構造体の第1実施例を隔壁の
一部と共に説明する水平断面図である。
【図5】図4のa−a’矢線からみた垂直断面図であ
る。
【図6】隔壁の開口からマガジンラックを除去した状態
を説明する図4に相当する仕切構造体の状態を示す断面
図である。
【図7】隔壁の開口からマガジンラックを除去した状態
を説明する図5に相当する仕切構造体の状態を示す断面
図である。
【図8】隔壁の開口部を本実施例の仕切構造体で閉鎖し
た状態を示す外観図である。
【図9】隔壁の開口部から本発明の仕切構造体を構成す
るマガジンラック除去して主居住エリアと副居住エリア
の間を生活動線が通過可能とした状態を示す外観図であ
る。
【図10】本発明による仕切構造体の第2実施例を隔壁
の一部と共に説明する水平断面図である。
【図11】図10のb−b’矢線からみた垂直断面図で
ある。
【図12】隔壁の開口部を本実施例の仕切構造体での閉
鎖を解除した状態を示す外観図である。
【符号の説明】
M1 第1の単位居住エリア M2 第2の単位居住エリア M3 第3の単位居住エリア ML主居室 MW 主水廻り ME 主出入口M SL 副居室 SW 副水廻り SE 副出入口 GW 外壁 BC バルコニーまたはベランダ M1A、S1 分割後の個別住居エリア CP 共用廊 BL 隣接地との境界 NB 住宅内の隣接居住エリア PW 仕切構造体 WW 防振・耐火・防音隔壁(隔壁) DF ドア枠 BT 鉄棒 HG 蝶番 DR ドア BB 木枠(枠材) AT エアタイト材 BA 壁板(化粧板) MTL モルタル FB 床板 SCB 支持台 BS 基礎 B 土台 SCB 支柱台 SC 支柱 ND 根太材 V1 補強材 ATG エアタイトゴム材 ML−M(ML−S) マガジンラック BD 背板 UK 天板 DK 下板 FL 化粧枠(額縁) FL−L 脚部 K カウンター KL 棚板 HB 保持バー Z 雑誌類。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建物の一フロアに少なくとも1つの単位住
    居エリアを有し、ライフサイクルに対応させて前記単位
    住居エリア内を互いに独立した複数の個別住居エリアに
    分割し、且つ前記分割した個別住居エリアを前記1つの
    単位住居エリアに復帰または再分割可能としたライフサ
    イクル対応システム住宅であって、 前記単位住居エリアと前記個別住居エリアのそれぞれ
    は、互いに独立した住居機能と、前記単位住居エリアの
    外部に面して独立した専用の出入口、および前記単位住
    居エリアの外界に面して個別住居に要求される開放部を
    有し、 前記単位住居エリア内の個別住居エリアに分割される境
    界に、居住者の生活動線を形成可能な仕切構造体用開口
    部を備えた防振・耐火・防音隔壁を有し、 前記防振・耐火・防音隔壁の仕切構造体用開口部に設置
    して当該仕切構造体用開口部を閉鎖することで前記単位
    住居エリアを前記複数の個別住居エリアに分割し、また
    前記仕切構造体用開口部から除去して前記閉鎖を解除す
    ることで前記複数の個別住居エリアを前記1つの単位住
    居エリアに復帰させる着脱可能、かつそれ自体が防振・
    耐火・防音機能を持つ仕切構造体を備え、 ライフサイクルの経年変化に沿って、前記単位住居エリ
    ア内を複数の個別居住エリアに分離し、または元の単位
    住居エリアへの復帰を任意に選択可能としたことを特徴
    とするライフサイクル対応システム住宅。
  2. 【請求項2】前記建物は一フロアに複数の単位住居エリ
    アと、前記複数の単位住居エリアに共用される少なくと
    も1つの共用通路を有する多層集合住宅であり、当該建
    物の一部に前記単位住居エリアと前記個別住居エリアの
    それぞれに有する前記独立した専用の出入口が前記共用
    通路に面する位置に配置されていることを特徴とする請
    求項1に記載のライフサイクル対応システム住宅。
  3. 【請求項3】前記単位住居エリアのそれぞれに、当該単
    位住居エリアの前記仕切構造体用開口部を前記仕切構造
    体で複数の個別住居エリアに分離したときにも当該個別
    住居エリアのそれぞれに個別住居に要求される開放部を
    形成するバルコニーまたはベランダを有することを特徴
    とする請求項2に記載のライフサイクル対応システム住
    宅。
  4. 【請求項4】前記仕切構造体は、前記防振・耐火・防音
    隔壁と同様の防振機能と防音機能および耐火機能を持
    ち、前記仕切構造体用開口部で開閉するドア部と、当該
    仕切構造体用開口を覆い、かつ前記ドア部とは独立で前
    記防振・耐火・防音隔壁に対して着脱可能とした家具部
    とを有し、前記家具部を前記防振・耐火・防音隔壁に対
    して前記ドア部に重ねた状態で当該ドア部の開閉が不能
    化され、前記家具部を前記防振・耐火・防音隔壁と前記
    ドア部との重ねを解除した状態で当該ドア部の開閉が可
    能となることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記
    載のライフサイクル対応システム住宅。
  5. 【請求項5】前記家具部が前記防振・耐火・防音隔壁と
    略平行に移動可能であり、前記家具部を前記仕切構造体
    用開口部から前記防振・耐火・防音隔壁と重なる位置に
    移動させた位置においても当該家具部が家具として機能
    することを特徴とする請求項4に記載のライフサイクル
    対応システム住宅。
  6. 【請求項6】前記家具部を前記仕切構造体用開口を覆う
    位置に移動させ、前記ドア部と重なる位置で当該家具部
    を前記防振・耐火・防音隔壁に固定する家具部固定機構
    を有することを特徴とする請求項5に記載のライフサイ
    クル対応システム住宅。
  7. 【請求項7】前記防振・耐火・防音隔壁と重なる位置に
    移動させた位置で前記家具部の移動を規制する家具部移
    動規制機構を有することを特徴とする請求項5または6
    に記載のライフサイクル対応システム住宅。
  8. 【請求項8】前記防振・耐火・防音隔壁の前記仕切構造
    体用開口部の上部および下部に、前記仕切構造体を当該
    防振・耐火・防音隔壁と平行に移動させるためのハンガ
    ーレールおよびガイドレールを有し、 前記家具部の上部および下部に前記ハンガーレールに係
    合して回転するハンガーローラおよびガイドローラを有
    することを特徴とする請求項4乃至7の何れかに記載の
    ライフサイクル対応システム住宅。
  9. 【請求項9】前記防振・耐火・防音隔壁は前記建物の前
    記単位住居エリア間を仕切る構造壁と同等の壁であるこ
    とを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載のライフ
    サイクル対応システム住宅。
  10. 【請求項10】前記個別住居エリアに有する電気配線お
    よび上下水道配管は互いに独立しており、前記住居機能
    が、居室、台所、風呂場、洗面所、トイレを含むことを
    特徴とする請求項1乃至9の何れかに記載のライフサイ
    クル対応システム住宅。
  11. 【請求項11】前記防振・耐火・防音隔壁に有する前記
    仕切構造体用開口には、当該ライフサイクル対応システ
    ム住宅の完成時には前記ドア部を開閉可能に有している
    ことを特徴とする請求項4乃至10の何れかに記載のラ
    イフサイクル対応システム住宅。
  12. 【請求項12】建物の一フロアに少なくとも1つの単位
    住居エリアを有し、当該単位住居エリア内にライフサイ
    クルに対応させて前記単位住居エリア内を互いに独立し
    た複数の個別住居エリアに分割し、且つ前記分割した個
    別住居エリアを前記単位住居エリアに復帰または再分割
    可能とするための仕切構造体用開口を備えた防振・耐火
    ・防音隔壁の当該仕切構造体用開口に設置又は除去して
    ライフサイクル対応システム住宅を構成するための仕切
    構造体であって、 前記仕切構造体用開口に、当該仕切構造体用開口の内縁
    を周回するドア枠を有し、 前記仕切構造体は、前記防振・耐火・防音隔壁と同様の
    防振機能と耐火機能および防音機能を持ち前記仕切構造
    体用開口に設けた前記ドア枠に開閉可能に取り付けたド
    ア部と、当該ドア部を閉じて前記仕切構造体用開口を覆
    い、当該ドア部とは独立して不動に固定し、かつこの固
    定を解除可能とした家具部とを有し、 前記家具部を前記防振・耐火・防音隔壁の前記仕切構造
    体用開口に対して前記ドア部を覆い、当該防振・耐火・
    防音隔壁の前記仕切構造体用開口を覆って不動に固定し
    た状態で当該ドア部の開閉が不能で、前記家具部を前記
    防振・耐火・防音隔壁の前記仕切構造体用開口との固定
    を解除して前記仕切構造体用開口に前記ドア部を露出さ
    せた状態では当該ドア部の開閉が可能であることを特徴
    とする仕切構造体。
  13. 【請求項13】前記仕切構造体用開口の外周縁、かつ前
    記ドア枠の外側に家具部取付用木枠を有し、 前記家具部は天板と脚板を有し、前記天板の上側には前
    記家具部取付用木枠に固定するためのアングルピースを
    有し、前記脚板の下側に防振材を有し、 前記家具部は前記アングルピースにより前記家具部取付
    用木枠に固定されるとき、前記家具部の前記脚板と前記
    木枠の間には防振材が介在されることを特徴とする請求
    項12に記載の仕切構造体。
  14. 【請求項14】前記仕切構造体用開口の外周縁、かつ前
    記ドア枠の外側に前記家具部の少なくとも2つ分の延在
    長さを有する家具部取付/移動用木枠を有し、 前記家具部取付/移動用木枠の上縁の内側に固定されて
    前記防振・耐火・防音隔壁と平行な方向に延在するハン
    ガーレールを有すると共に、前記家具部取付/移動用木
    枠の下縁に固定されて前記防振・耐火・防音隔壁と平行
    な方向に延在するガイドレールを有し、 前記家具部は天板と脚板を有し、前記天板の上側に固定
    されて前記ハンガーレールに吊り下げ移動するハンガー
    ローラを有すると共に、前記脚板の下側に固定されて前
    記ガイドレールに係合移動するガイドローラを有し、 前記仕切構造体用開口を前記ドア部と共に覆う位置と当
    該ドア部を露出する位置とで前記家具部を前記ハンガー
    レールと前記ハンガーローラ、および前記ガイドレール
    と前記ガイドローラの係合で前記防振・耐火・防音隔壁
    と平行な方向に移動させることを特徴とする請求項12
    に記載の仕切構造体。
  15. 【請求項15】前記家具部取付/移動用木枠の一部に、
    前記家具部が前記家具部取付/移動用木枠に沿って移動
    し、前記ドア部を露出する位置で当該家具部の移動を規
    制する家具部移動規制手段を備えたことを特徴とする請
    求項14に記載の仕切構造体。
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