JP2003231427A - 車両用表示装置およびナビゲーション装置ならびに車両用表示方法および車両用表示プログラム - Google Patents

車両用表示装置およびナビゲーション装置ならびに車両用表示方法および車両用表示プログラム

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JP2003231427A
JP2003231427A JP2002033543A JP2002033543A JP2003231427A JP 2003231427 A JP2003231427 A JP 2003231427A JP 2002033543 A JP2002033543 A JP 2002033543A JP 2002033543 A JP2002033543 A JP 2002033543A JP 2003231427 A JP2003231427 A JP 2003231427A
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screen
vehicle
display
rear seat
seat
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Keisuke Suzuki
鈴木  啓介
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行中に後席の乗員が操作した場合でも操作
した乗員およびそれ以外の乗員に有用な画面を提供する
ことができる車両用表示装置およびナビゲーション装置
ならびに車両用表示方法および車両用表示プログラムを
提供することを課題とする。 【解決手段】 前席の乗員からの操作および後席の乗員
からの操作が入力されるとともに、前席の乗員からの操
作または後席の乗員からの操作に応じた操作画面と操作
画面以外の任意画面とを表示する車両用表示であって、
前席の乗員からの操作かあるいは後席の乗員からの操作
かを判定し、後席の乗員からの操作と判定した場合には
車両が走行中か否かを判定し、さらに、走行中と判定し
た場合には操作画面と任意画面とを分割表示することを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、前席の乗員および
後席の乗員からの操作を各々入力可能な車両用表示装置
およびナビゲーション装置ならびに車両用表示方法およ
び車両用表示プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶ディスプレイの低価格化やD
VD[Digital Versatile Disk]の普及に伴って、ナビゲ
ーション装置を搭載する自動車が増えている。ナビゲー
ション装置は、通常、センタコンソールやダッシュボー
ド等に液晶ディスプレイが配設されている。そのため、
前席および後席の乗員は、その1つの液晶ディスプレイ
に表示している画面を見ることになる。ナビゲーション
装置で提供する画面としては、自動車の現在地や目的地
までのルート等を示した地図画面およびルート案内する
ポイントである交差点や有料道路の乗降路等を示した案
内画面等の自動車の走行に合わせて変化するナビゲーシ
ョン画面、および、目的地設定や地点検索等の乗員の操
作に応じて遷移する操作画面等がある。
【0003】また、車室内の前方に配設された液晶ディ
スプレイの画面を見づらい後席の乗員のために、ルーフ
の前席の後方に配設される2つ目の液晶ディスプレイを
備えるナビゲーション装置も増えている。さらに、この
ようなナビゲーション装置では、前席の乗員用の操作手
段とは別に後席の乗員が操作するために、後席の乗員用
の操作手段としてリモコンや後席用液晶ディスプレイに
操作パネル等を備えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】走行中における前席の
乗員用の操作手段による操作は、運転中の安全性を考慮
し、一部の操作に制限されている。そのため、走行中、
前席の乗員用の操作手段では、目的地設定等の複雑な操
作を行うことはできない。しかし、後席の乗員用の操作
手段による操作は、走行中でも制限されていない。その
ため、走行中でも、後席の乗員用の操作手段では、目的
地設定等の操作を行うことができる。
【0005】走行中、後席の乗員用の操作手段で目的地
設定等の操作を行った場合、ナビゲーション装置では、
前席および後席の乗員用の2つの液晶ディスプレイには
共に操作画面を表示する。例えば、図8に示すように、
液晶ディスプレイの全面に目的地設定の操作画面OSを
表示する。このような操作画面OSをディスプレイの全
面に表示すると、走行中にナビゲーション画面を表示で
きない。このような場合、ナビゲーション装置では現在
地や走行している道路状況等を示した地図画面やルート
案内中の場合には案内するポイントを示した案内画面を
提供できないので、運転者にとっては走行に必要な情報
を得ることができない。その結果、道に迷ったり、ある
いは、案内しているルートから外れたりする場合があ
る。
【0006】そこで、本発明の課題は、走行中に後席の
乗員が操作した場合でも操作した乗員およびそれ以外の
乗員に有用な画面を提供することができる車両用表示装
置およびナビゲーション装置ならびに車両用表示方法お
よび車両用表示プログラムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決した本発
明は、前席の乗員からの操作および後席の乗員からの操
作が可能な車両に搭載される表示装置において、走行中
に後席の乗員からの操作があった場合、その操作に応じ
た操作画面と任意画面とを分割表示することを特徴とす
る。この発明によれば、走行中に後席の乗員からの操作
があった場合、操作した乗員には操作に必要な操作画面
および操作した乗員以外にはその操作前に表示していた
画面を分割表示して提供するので、両者が必要な画面を
見ることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明に
係る車両用表示装置およびナビゲーション装置ならびに
車両用表示方法および車両用表示プログラムの実施の形
態を説明する。
【0009】本発明に係る車両用表示装置は、車両に搭
載され、前席の乗員からの操作が入力される前席用操作
手段と、後席の乗員からの操作が入力される後席用操作
手段と、前席用操作手段または後席用操作手段から入力
された操作に応じた操作画面と操作画面以外の任意画面
とを表示する表示手段とを備える車両用表示装置であっ
て、車両が走行中に後席用操作手段に操作が入力された
場合、後席用操作手段による操作画面と任意画面とを表
示手段に分割表示することを特徴とする。この車両用表
示装置によれば、走行中に後席用操作手段に操作が入力
された場合でもその操作画面と操作が入力される前に表
示していた画面とを分割して表示するので、操作した乗
員のみならず、操作が入力される前に表示していた画面
を有用としていた乗員に必要な画面を提供することがで
きる。
【0010】また、この車両用表示装置は、前記車両用
表示装置において、分割表示では操作画面のサイズおよ
び任意画面のサイズを表示手段に全面表示する場合より
も縮小し、さらに、分割表示している操作画面では操作
画面を表示手段に全面表示する場合より情報量を削減す
ることを特徴とする。この車両用表示装置によれば、操
作に最低限必要な情報を残すようにサイズ縮小や情報量
の削減を行うことによって、視認性を確保しつつ最低限
必要な操作情報を提供することができる。
【0011】本発明に係るナビゲーション装置は、少な
くとも操作画面とナビゲーション画面とを表示するナビ
ゲーション装置であって、前記車両用表示装置を備え、
任意画面はナビゲーション画面であることを特徴とす
る。このナビゲーション装置によれば、走行中に後席用
操作手段に操作が入力された場合でも、その操作画面と
ナビゲーション画面とを分割して表示するので、運転に
必要な情報を提供し続けることができる。
【0012】本発明に係る車両用表示方法は、前席の乗
員からの操作および後席の乗員からの操作が入力される
とともに、前席の乗員からの操作または後席の乗員から
の操作に応じた操作画面と操作画面以外の任意画面とを
表示する車両用表示方法であって、前席の乗員からの操
作かあるいは後席の乗員からの操作かを判定する操作判
定ステップと、操作判定ステップで後席の乗員からの操
作と判定した場合、車両が走行中か否かを判定する走行
中判定ステップと、走行中判定ステップで走行中と判定
した場合、操作画面と任意画面とを分割表示する分割表
示ステップとを含むことを特徴とする。この車両用表示
方法によれば、走行中に後席の乗員からの操作が入力さ
れた場合でもその操作画面と操作が入力される前に表示
していた画面とを分割して表示するので、操作した乗員
のみならず、操作が入力される前に表示していた画面を
有用としていた乗員に必要な画面を提供することができ
る。
【0013】さらに、この車両用表示方法は、前記車両
用表示方法において、走行中判定ステップで走行中と判
定した場合、操作画面のサイズおよび任意画面のサイズ
を全面表示する場合よりも縮小するサイズ縮小ステップ
を含むことを特徴とする。この車両用表示方法によれ
ば、操作に最低限必要な情報を残すようにサイズ縮小を
行うことによって、視認性を確保しつつ最低限必要な操
作情報を提供することができる。
【0014】本発明に係る車両用表示プログラムは、前
席の乗員からの操作および後席の乗員からの操作が入力
されるとともに、前席の乗員からの操作または後席の乗
員からの操作に応じた操作画面と操作画面以外の任意画
面とを表示するための車両用表示プログラムであって、
コンピュータに、前記車両用表示方法を実現させること
を特徴とする。この車両用表示プログラムによれば、こ
の車両用表示プログラムをコンピュータ内にロードある
いはインストールし、この車両用表示プログラムを実行
することによって、前記した車両用表示方法を実現させ
ることができる。
【0015】なお、前席の乗員は、少なくとも運転者を
含む車両の前席に乗車している者であり、前席用操作手
段によって操作を入力する者である。また、後席の乗員
は、前席の乗員以外の後席に乗車している乗員であり、
後席用操作手段によって操作を入力する者である。ちな
みに、3列シートを有する車両では、2列目シートおよ
び3列目シートの乗員が後席の乗員である。また、操作
画面は、表示手段で表示する画面のうち操作手段に入力
された操作に応じて画面内容が変化する画面であり、例
えば、ナビゲーション装置の場合には目的地設定時の画
面や各種検索時の画面等である。また、任意画面は、表
示手段で表示する画面のうち操作画面以外の全ての画面
であり、例えば、ナビゲーション画面、テレビ画面、ビ
デオ画面等である。
【0016】本実施の形態では、本発明を少なくともナ
ビゲーション画面および操作画面を表示するナビゲーシ
ョン装置に適用する。本実施の形態に係るナビゲーショ
ン装置は、操作手段として前席の乗員用および後席の乗
員用の2つのリモコンを備えるとともに、表示手段とし
て前席の乗員用および後席の乗員用の2つの液晶ディス
プレイを備えている。また、本実施の形態に係るナビゲ
ーション装置は、装置全体をコンピュータによって制御
しており、そのコンピュータが実行するナビゲーション
プログラムを装置内に予め格納している。
【0017】図1および図2を参照して、ナビゲーショ
ン装置1の構成について説明する。図1は、ナビゲーシ
ョン装置1を搭載した自動車Vの一部破断側面図であ
る。図2は、ナビゲーション装置1の全体構成図であ
る。なお、自動車Vは、4ドアのセダン車である。な
お、本実施の形態では、ナビゲーション装置1が特許請
求の範囲に記載する車両用表示装置にも相当し、自動車
Vが特許請求の範囲に記載する車両に相当する。
【0018】ナビゲーション装置1は、自動車Vに搭載
され、主に、この自動車Vの現在地を算出するロケーシ
ョン機能、設定された目的地までのルートを探索するル
ート探索機能、探索したルートを案内するルート案内機
能および様々な検索機能等を有している。また、ナビゲ
ーション装置1は、これらの機能の出力として、地図画
面やルート案内画面等の運転に必要な情報を提供する各
種ナビゲーション画面および操作に必要な情報を提供す
る操作画面等の各種画面を表示するとともに、音声出力
も行う。特に、ナビゲーション装置1は、後席の乗員専
用のリモコン22を備えており、走行中に後席用リモコ
ン22から操作が入力された場合にその操作画面とナビ
ゲーション画面とを分割表示する機能を有している。
【0019】そのために、ナビゲーション装置1は、メ
イン処理部10、GPS[Global Positioning System]
受信部11、ジャイロセンサ12、車速センサ13、F
M[Frequency Modulation]多重受信部14、光・電波ビ
ーコン受信部15、DVD制御部16、ユーザインタフ
ェース部17、前席用ディスプレイ18、後席用ディス
プレイ19、スピーカ20、前席用リモコン21および
後席用リモコン22等を備えている。なお、本実施の形
態では、前席用ディスプレイ18および後席用ディスプ
レイ19が特許請求の範囲に記載する表示手段に相当
し、前席用リモコン21が特許請求の範囲に記載する前
席用操作手段に相当し、後席用リモコン22が特許請求
の範囲に記載する後席用操作手段に相当する。
【0020】図1に示すように、自動車Vには、トラン
クT内にナビゲーション装置1の本体1aが収納され、
センタコンソールに前席用ディスプレイ18が配設され
るとともにルーフの前席後方中央部に後席用ディスプレ
イ19が配設される。前席用ディスプレイ18および後
席用ディスプレイ19は、本体1aにハーネスで接続さ
れている。
【0021】メイン処理部10について説明する。メイ
ン処理部10は、各種機能を実現するための処理を行う
とともに、ナビゲーション装置1の各部を統括して制御
している。そのために、メイン処理部10は、各種プロ
グラムを実行するためのCPU[Central Processing Un
it]とその周辺回路、ナビゲーションプログラム(メイ
ンプログラム)等の各種プログラムや各種データ等を格
納しているROM[Read Only Memory]、各種プログラム
をロードするためのDRAM[Dynamic Random Access M
emory]、電源オフ時にデータを保持するためのSRAM
[Static Random Access Memory]および表示用の画面デ
ータを保持するためのVRAM[Video Random Access M
emory]等を備えている。なお、本実施の形態では、前記
ナビゲーションプログラムの中に特許請求の範囲に記載
する車両用表示プログラムが含まれている。
【0022】メイン処理部10では、GPS受信部11
からのGPS信号に基づいて電波航法による絶対的な現
在地および走行方位を算出するとともに、ジャイロセン
サ12からの相対方位信号と車速センサ13からの車速
信号による走行距離に基づいて自立航法による相対的な
現在地および走行方位を算出する。そして、メイン処理
部10では、絶対的な現在地および走行方位と相対的な
現在地および走行方位とに基づいてハイブリッド航法に
よる現在地および走行方位ならびに走行軌跡を算出し、
その現在地および走行方位ならびに走行軌跡とDVD制
御部16からのマップマッチング用の地図データとに基
づいてマップマッチングを行い、現在地、走行中の道路
および走行方位を算出する。また、メイン処理部10で
は、DVD制御部16からのルート探索用のデータに基
づいてダイクストラ法により現在地から目的地までのル
ートを探索する。そして、メイン処理部10では、探索
したルートと算出した現在地とに基づいて案内タイミン
グを検出し、その案内タイミングで案内用の画面表示や
音声出力を行う。また、メイン処理部10では、DVD
制御部16からの検索用のデータに基づいて検索処理を
行う。
【0023】また、メイン処理部10では、前席用リモ
コン21からの前席用操作信号および後席用リモコン2
2からの後席用操作信号を解析処理し、その操作に応じ
て各種処理を実行する。また、メイン処理部10では、
ディスプレイ18,19で画面表示するためのナビゲー
ション画面や操作画面等の画面データを生成するととも
に、スピーカ20で音声出力するためのルート案内音声
等の音声データを生成する。ちなみに、ナビゲーション
装置1では、前席用ディスプレイ18および後席用ディ
スプレイ19には同一の画面を表示する。さらに、メイ
ン処理部10では、FM多重受信部14からのFM多重
信号や光・電波ビーコン受信部15からのビーコン信号
を解析処理し、VICS[Vehicle Information and Com
munication System]情報等を各種機能において利用す
る。
【0024】GPS受信部11について説明する。GP
S受信部11は、GPSアンテナ11aを備えており、
GPSアンテナ11aでGPS衛星からの微弱なGPS
信号を受信し、そのGPS信号を増幅してメイン処理部
10に送信する。ちなみに、絶対的な現在地は少なくと
も3つのGPS衛星からのGPS信号に基づいて算出さ
れ、絶対的な走行方位は少なくとも2点の絶対的な現在
地により算出される。
【0025】ジャイロセンサ12について説明する。ジ
ャイロセンサ12は、振動ジャイロ等の相対方位センサ
であり、自動車Vの角速度を検出し、その角速度を相対
方位信号としてメイン処理部10に送信する。ちなみ
に、相対方位は、検出した角速度を積分することにより
得られる。
【0026】車速センサ13について説明する。車速セ
ンサ13は、距離センサとして機能し、車輪等に取り付
けられて車速を単位時間当たりのパルス数として検出
し、そのパルス数を車速信号としてメイン処理部10に
送信する。ちなみに、走行距離は、カウントしたパルス
数と1パルス当たりの距離により算出される。
【0027】FM多重受信部14について説明する。F
M多重受信部14は、FMアンテナ14aを備え、FM
アンテナ14aでFM信号を受信し、FM信号から文字
データ等を取り出してFM多重信号としてメイン処理部
10に送信する。FM多重によるVICS情報は、高速
道路等の広域の交通情報等である。
【0028】光・電波ビーコン受信部15について説明
する。光・電波ビーコン受信部15は、光ビーコン受光
部15aおよび電波ビーコンアンテナ15bを備え、光
ビーコン受光部15aで光ビーコン信号を受信し、電波
ビーコンアンテナ15bで電波ビーコン信号を受信し、
各ビーコン信号をメイン処理部10に送信する。光ビー
コンによるVICS情報は、現在地周辺の高速道路の交
通情報等である。電波ビーコンによるVICS情報は、
現在地周辺の一般道路の交通情報等である。
【0029】DVD制御部16について説明する。DV
D制御部16は、DVDドライバを備えており、メイン
処理部10からの指令に応じてDVDから必要なデータ
を取り出し、そのデータをメイン処理部10に送信す
る。DVDに格納されているデータとしては、表示用の
地図データ、マップマッチング用の地図データ、ルート
探索用のデータ、ルート案内用の案内画面データや音声
データ、検索用のデータ等である。
【0030】ユーザインタフェース部17について説明
する。ユーザインタフェース部17は、I/O制御回
路、ディスプレイ18,19のドライバ、音声信号のア
ンプ、前席用リモコン21からの前席用操作信号(赤外
線)の前席用受光部17aおよび後席用リモコン22か
らの後席用操作信号(赤外線)の後席用受光部17b等
を備えており、メイン処理部10とユーザに対する入出
力部であるディスプレイ18,19、スピーカ20およ
びリモコン21,22とを結ぶユーザインタフェースで
ある。前席用受光部17aは、前席用ディスプレイ18
の下部に設けられており、前席用リモコン21からの前
席用操作信号しか受け付けない。後席用受光部17b
は、後席用ディスプレイ19の下部に設けられており、
後席用リモコン22からの後席用操作信号しか受け付け
ない。ちなみに、前席用受光部17aで後席用リモコン
22からの後席用操作信号も受け付け、後席用受光部1
7bで前席用リモコン21からの前席用操作信号も受け
付けるように構成すると、運転者が後席用リモコン22
で操作して前席用受光部17aでその後席用操作信号を
受け付けた場合でも、ナビゲーション装置1では後席の
乗員が操作していると判別し、走行中でも複雑な操作が
可能になってしまう。そこで、前席用受光部17aおよ
び後席用受光部17bでは、前記したように、受光する
操作信号を制限している。
【0031】前席用ディスプレイ18、後席用ディスプ
レイ19について説明する。前席用ディスプレイ18お
よび後席用ディスプレイ19は、共にカラー液晶ディス
プレイであり、ナビゲーション装置1の出力部として各
種画面を表示する。前席用ディスプレイ18は、前記し
たように前席の乗員が見やすい位置に配設されている
が、後席の乗員も視認可能である。後席用ディスプレイ
19は、前記したように後席の乗員が見やすい位置に配
設されており、前席の乗員は視認不可である
【0032】スピーカ20について説明する。スピーカ
20は、ナビゲーション装置1の出力部として各種音声
を出力する。
【0033】図3も参照して、前席用リモコン21、後
席用リモコン22について説明する。図3は、リモコン
21,22への各操作に対する前席用操作信号のコード
と後席用操作信号のコードの設定表である。前席用リモ
コン21および後席用リモコン22は、共に、ナビゲー
ション装置1の入力部として入力された操作に応じて各
種操作信号を赤外線で出力する。また、前席用リモコン
21および後席用リモコン22は、共に、同一操作を行
うことができ、8方向操作のジョイスティック、各種ボ
タンおよび回転操作のダイヤルを有している。前席用リ
モコン21と後席用リモコン22とは、前席用と後席用
とを識別するために、形状または/および色が異なり、
さらに、[前席用]、[後席用]という文字が表示され
ている場合もある。
【0034】また、前席用リモコン21と後席用リモコ
ン22とは、全ての操作に対して、前席用操作信号と後
席用操作信号とに異なるコードが各々設定されている。
そのため、メイン処理部10では、前席用リモコン21
から入力された操作かあるいは後席用リモコン22から
入力された操作かを判別することができ、コードに基づ
いて入力された操作を認識している。図3に示すよう
に、例えば、リモコン21,22の実行ボタンを押す操
作に対しては前席用操作信号のコードとしては「AA
A」、後席用操作信号のコードとしては「aaa」が設
定され、戻るボタンを押す操作に対しては前席用操作信
号のコードとしては「BBB」、後席用操作信号のコー
ドとしては「bbb」が設定されている。なお、ナビゲ
ーション装置1では、図3に示すようなリモコン21,
22への各操作に対する前席用操作信号のコードと後席
用操作信号のコードの設定表をROMに予め記憶してい
る。
【0035】次に、図1乃至図3を参照して、ナビゲー
ション装置1においてリモコン21,22から乗員の操
作が入力された場合のディスプレイ18,19への画面
表示処理について説明する。
【0036】ナビゲーション装置1では、リモコン2
1,22に操作が入力されると、その操作信号を前席用
受光部17aまたは後席用受光部17bで受光する。そ
して、その操作信号は、インタフェース部17からメイ
ン処理部10に送信される。
【0037】メイン処理部10では、受信した操作信号
のコードに基づいて(図3参照)、その操作信号が前席
用操作信号かあるいは後席用操作信号かを判定する。
【0038】前席用操作信号の場合、メイン処理部10
では、車速センサ13からの車速信号に基づいて、自動
車Vが走行中(車速>0km/h)かあるいは停止中
(車速=0km/h)かを判定する。停止中の場合、メ
イン処理部10では、その前席用操作信号のコードに応
じた操作を実行する。一方、走行中の場合、メイン処理
部10では、前席用操作信号のコードの操作が走行中に
許可されている操作かあるいは禁止されている操作かを
判定する。走行中に許可されている操作の場合、メイン
処理部10では、その前席用操作信号のコードに応じた
操作を実行する。走行中に禁止されている操作の場合、
メイン処理部10では、その前席用操作信号を無視し、
前席用操作信号のコードに応じた操作を実行しない。ち
なみに、走行中に許可されている操作は、地図のスケー
ルの変更やスクロール等の簡単な操作である。一方、走
行中に禁止されている操作は、目的地設定や各種検索等
の3回以上の操作が必要であり、前席の乗員(特に、運
転者)がディスプレイ18,19の画面を注目しなけれ
ばならないような画面に遷移する操作である。
【0039】後席用操作信号の場合、メイン処理部10
では、車速センサ13からの車速信号に基づいて、自動
車Vが走行中かあるいは停止中かを判定する。走行中の
場合、メイン処理部10では、走行中後席操作フラグを
1に設定する。停止中の場合および走行中の場合に走行
中後席操作フラグを1に設定した後、メイン処理部10
では、前記した設定表に基づいて(図3参照)、その後
席用操作信号のコードを、対応する前席用操作信号のコ
ードに変換する。例えば、図3に示す例では、後席用操
作信号が実行ボタンが押されたことを示す「aaa」の
コードの場合、「AAA」に変換する。そして、メイン
処理部10では、その前席用操作信号のコード(すなわ
ち、後席用操作信号のコード)に応じた操作を実行す
る。
【0040】前席用操作信号のコードに応じた操作を実
行し、その操作に対応した画面を表示する場合、メイン
処理部10では、走行中後席操作フラグが1か否かを判
定する。走行中後席操作フラグは、走行中に禁止されて
いる前席用リモコン21からの操作が走行中に後席用リ
モコン22から入力された場合に、ディスプレイ18,
19にナビゲーション画面と操作画面とを分割表示する
ことによって、その後席用リモコン22から操作に対応
するために用いるフラグである。走行中後席操作フラグ
は、ナビゲーション装置1の電源オン時にリセットされ
て0が設定され、走行中に後席用リモコン22からの操
作が入力された場合には1が設定され、それ以外の場合
には0が設定される。
【0041】走行中後席操作フラグが1の場合、メイン
処理部10では、ディスプレイ18,19に全面表示し
ていたナビゲーション画面の幅方向の左右両側を削り、
ナビゲーション画面の幅方向のサイズを全面表示時に比
べて略3分の2に縮小する。また、メイン処理部10で
は、前席用操作信号のコードに応じた操作画面を生成す
る。生成時、メイン処理部10では、ディスプレイ1
8,19に全面表示するときの操作画面に対して幅方向
の左右両側を削るとともにそれに伴って情報量も削減
し、操作画面の幅方向のサイズを全面表示時に比べて略
3分の1に縮小する。この操作画面では、乗員の操作に
必要な情報を最低限確保しており、幅方向のサイズ縮小
に対応するために必要に応じて表示文字の大きさも縮小
している。そして、メイン処理部10では、幅方向をサ
イズを縮小したナビゲーション画面と操作画面とをディ
スプレイ18,19に分割表示する。分割画面では、運
転者に運転に必要な情報を認識しやすくするように、ナ
ビゲーション画面が運転席側に配置されるとともにナビ
ゲーション画面の幅方向のサイズが操作画面より大きく
なっている。というのは、運転者以外の乗員はディスプ
レイ18,19の画面に注目することができるが、運転
者は走行中には注目することができないからである。な
お、操作がスケール変更やスクロール等のナビゲーショ
ン画面における操作の場合には操作画面を生成すること
なく、その操作を実行したナビゲーション画面をディス
プレイ18,19に全面表示する。
【0042】一方、走行中後席操作フラグが0の場合、
メイン処理部10では、前席用操作信号のコードに応じ
た操作画面を生成し、その操作画面をディスプレイ1
8,19の全面に表示する。なお、操作がスケール変更
やスクロール等のナビゲーション画面における操作の場
合には操作画面を生成することなく、その操作を実行し
たナビゲーション画面をディスプレイ18,19に全面
表示する。
【0043】なお、ナビゲーション装置1では、ルート
案内中等において案内に必要なメッセージ等を提供する
場合があり、ディスプレイ18,19の画面の下部にメ
ッセージ画面を表示する。この場合、走行中後席操作フ
ラグが1のときにはメッセージ画面の上部にナビゲーシ
ョン画面と操作画面とを分割表示したりあるいはナビゲ
ーション画面を全面表示し、走行中後席操作フラグが0
のときにはメッセージ画面の上部に操作画面を全面表示
する。
【0044】さらに、前席用操作信号のコードに応じた
操作を実行中、メイン処理部10では、操作画面が操作
終了画面か否かを判定し、操作終了画面の場合には走行
中後席操作フラグを0に設定する。操作終了画面とは、
目的地設定や各種検索等の操作が終了してから戻るナビ
ゲーション画面の基本画面(現在地地図画面)のことで
ある。
【0045】次に、図1乃至図3を参照して、ナビゲー
ション装置1における走行中後席操作フラグ設定処理の
流れを図4のフローチャートに沿って説明する。図4
は、ナビゲーション装置1における走行中後席操作フラ
グ設定処理のフローチャートである。
【0046】ナビゲーション装置1において、前席用受
光部17aで前席用リモコン21からの前席用操作信号
を受光したか、あるいは、後席用受光部17bで後席用
リモコン22からの後席用操作信号を受光したとする。
すると、ナビゲーション装置1では、インタフェース部
17から前席用操作信号あるいは後席用操作信号をメイ
ン処理部10に送信し、メイン処理部10で前席用操作
信号あるいは後席用操作信号を受信する(S1)。
【0047】受信後、メイン処理部10では、受信した
操作信号のコードに基づいて(図3参照)、前席用操作
信号か否かを判定する(S2)。なお、本実施の形態で
は、S2での処理が特許請求の範囲に記載する操作判定
ステップに相当する。
【0048】前席用操作信号の場合、メイン処理部10
では、車速信号に基づいて、走行中か否かを判定する
(S3)。走行中の場合、メイン処理部10では、前席
用操作信号のコードに応じた操作が走行中に許可されて
いる操作か否かを判定する(S4)。そして、メイン処
理部10では、走行中に許可されている操作の場合には
S8の処理に移行し、走行中に許可されていない操作の
場合には処理を終了する。一方、走行中でない(停止中
の)場合、メイン処理部10では、S8の処理に移行す
る。
【0049】前席用操作信号でない(すなわち、後席用
操作信号の)場合、メイン処理部10では、車速信号に
基づいて、走行中か否かを判定する(S5)。走行中の
場合、メイン処理部10では、走行中後席操作フラグを
1に設定する(S6)。一方、走行中でない(停止中
の)場合、メイン処理部10では、S7の処理に移行す
る。そして、メイン処理部10では、操作信号のコード
の設定表に基づいて(図3参照)、後席用操作信号のコ
ードを対応する前席用操作信号のコードに変換する(S
7)。なお、本実施の形態では、S5での処理が特許請
求の範囲に記載する走行中判定ステップに相当する。
【0050】続いて、メイン処理部10では、前席用操
作信号のコードに応じた操作を実行し(S8)、その操
作に応じた操作画面をディスプレイ18,19に表示す
る。
【0051】そして、メイン処理部10では、ディスプ
レイ18,19に表示している操作画面が操作終了画面
か否かを判定し(S9)、操作終了画面の場合には走行
中後席操作フラグを0に設定して処理を終了し、操作終
了画面でない場合には処理を終了する。
【0052】次に、図1乃至図3を参照して、ナビゲー
ション装置1における走行中後席操作フラグ表示処理の
流れを図5のフローチャートに沿って説明する。図5
は、ナビゲーション装置1における走行中後席操作フラ
グ表示処理のフローチャートである。
【0053】メイン処理部10では、前席用操作信号の
コードに応じた操作を実行する際(図4のS8の処理の
際)、走行中後席操作フラグが1か否かを判定する(S
11)。
【0054】走行中後席操作フラグが1の場合、メイン
処理部10では、全面表示時のナビゲーション画面に対
して幅方向のサイズを縮小したナビゲーション画面を生
成する(S12)。また、メイン処理部10では、前席
用操作信号のコードに応じた操作に対応した操作画面と
して、全面表示時の操作画面に対して幅方向のサイズを
縮小した操作画面を生成する(S13)。そして、メイ
ン処理部10では、サイズを縮小したナビゲーション画
面とサイズを縮小した操作画面との分割画面を生成し、
その分割画面をディスプレイ18,19に表示する(S
14)。なお、本実施の形態では、S12およびS13
での処理が特許請求の範囲に記載するサイズ縮小ステッ
プに相当し、S14での処理が特許請求の範囲に記載す
る分割表示ステップに相当する。
【0055】走行中後席操作フラグが0の場合、メイン
処理部10では、前席用操作信号のコードに応じた操作
に対応した操作画面等を生成し、その操作画面等をディ
スプレイ18,19に全面表示する(S15)。
【0056】次に、図1乃至図5を参照して、後席用リ
モコン22から走行中に目的地設定操作が入力された場
合のナビゲーション装置1における画面遷移の一例を図
6に沿って説明する。図6は、ナビゲーション装置1に
おいて後席用リモコン22から走行中に目的地設定操作
が入力された場合の画面遷移の一例であり、(a)は現
在地地図画面であり、(b)〜(e)は操作画面と現在
地地図画面との分割画面である。ここでは、図8に示す
操作画面OSに画面遷移する目的地設定操作が後席用リ
モコン22から走行中に行われた場合について説明す
る。また、目的地設定操作が入力される前、ディスプレ
イ18,19にはルート案内中の現在地地図画面PS0
(ルート案内画面に相当)を表示していたとする。
【0057】図6(a)に示すように、ナビゲーション
装置1では、ディスプレイ18,19に現在地地図画面
PS0を表示している。現在地地図画面PS0では、地
図MP0上に自動車Vの現在地および走行方向を示す現
在地マークPMを表示するとともに、ルート案内する道
路に対して強調表示RE0を行っている。また、ナビゲ
ーション装置1では、現在地地図画面PS0の下部にメ
ッセージ画面MS0を表示している。メッセージ画面M
S0では、ルート案内に必要なメッセージとして目的地
までの距離を示している。
【0058】走行中かつ現在地地図画面PS0を表示し
ているときに、後席の乗員が、後席用リモコン22から
メニューを表示するための操作を行ったとする。する
と、ナビゲーション装置1では、走行中後席操作フラグ
を1に設定し、図6(b)に示すように、幅方向のサイ
ズを縮小した現在地地図画面PS1を生成するとともに
幅方向のサイズを縮小した操作画面OS1を生成する。
そして、ナビゲーション装置1では、運転席側に現在地
地図画面PS1および助手席側に操作画面OS1を配置
するとともに下部にメッセージ画面MS1を配置した分
割画面DS1をディスプレイ18,19に表示する。現
在地地図画面PS1では、自動車Vが走行中であるた
め、現在地地図画面PS0の地図MP0から走行方向に
少しスクロールした地図MP1となっており、地図MP
1は地図MP0に比べて左右両側が狭くなっている。操
作画面OS1では、目的地設定等のナビゲーション装置
1で行うことができるメニューを示しており、同様の操
作画面をディスプレイ18,19に全面表示する場合よ
りも文字が縮小している。
【0059】続いて、後席の乗員が、後席用リモコン2
2から操作画面OS1の「目的地設定」を選択するため
の操作を行ったとする。すると、ナビゲーション装置1
では、図6(c)に示すように、運転席側に幅方向のサ
イズを縮小した現在地地図画面PS2および助手席側に
幅方向のサイズを縮小した操作画面OS2を配置すると
ともに下部にメッセージ画面MS2を配置した分割画面
DS2をディスプレイ18,19に表示する。現在地地
図画面PS2では、現在地地図画面PS1の地図MP1
から走行方向に少しスクロールした地図MP2となって
いる。操作画面OS2では、目的地を設定する検索の方
法としてジャンル検索や住所検索等の検索の種類を示し
ている。ちなみに、操作画面OS2では、図8に示す全
面表示の操作画面OSに比べて幅方向のサイズが縮小さ
れているので、次の操作に直接関係のない情報である目
的地設定等のメニューを示していない。
【0060】続いて、後席の乗員が、後席用リモコン2
2から操作画面OS2の「住所検索」を選択するための
操作を行ったとする。すると、ナビゲーション装置1で
は、図6(d)に示すように、運転席側に幅方向のサイ
ズを縮小した現在地地図画面PS3および助手席側に幅
方向のサイズを縮小した操作画面OS3を配置するとと
もに下部にメッセージ画面MS3を配置した分割画面D
S3をディスプレイ18,19に表示する。現在地地図
画面PS3では、現在地地図画面PS2の地図MP2か
ら走行方向に少しスクロールした地図MP3となってい
る。操作画面OS3では、住所検索における検索の第1
段階として都道府県名を示すとともに、いずれかの都道
府県が選択された場合にその都道府県庁を中心とした地
図を表示するための地図表示ボタンMBを示している。
ちなみに、操作画面OS3では、図8に示す全面表示の
操作画面OSに比べて幅方向のサイズが縮小されている
ので、次の操作に直接関係のない情報であるメニューや
目的地設定における検索の種類を示していない。
【0061】続いて、後席の乗員が、後席用リモコン2
2から操作画面OS3の「岩手県」を選択するための操
作を行ったとする。すると、ナビゲーション装置1で
は、図6(e)に示すように、運転席側に幅方向のサイ
ズを縮小した現在地地図画面PS4および助手席側に幅
方向のサイズを縮小した操作画面OS4を配置するとと
もに下部にメッセージ画面MS4を配置した分割画面D
S4をディスプレイ18,19に表示する。現在地地図
画面PS4では、現在地地図画面PS3の地図MP3か
ら走行方向に少しスクロールした地図MP4となってい
る。操作画面OS4では、住所検索における検索の第2
段階として岩手県における市町村名を示すとともに、い
ずれかの市町村が選択された場合にその市町村役場を中
心とした地図を表示するための地図表示ボタンMBを示
している。ちなみに、操作画面OS4では、図8に示す
全面表示の操作画面OSに比べて幅方向のサイズが縮小
されているので、次の操作に直接関係のない情報である
メニュー、目的地設定における検索の種類や都道府県名
を示していない。
【0062】次に、図1乃至図5を参照して、図6に示
す目的地設定操作に続いて後席用リモコン22から走行
中にルート探索操作が入力された場合のナビゲーション
装置1におけるルート探索終了後までの画面遷移の一例
を図7に沿って説明する。図7は、ナビゲーション装置
1において後席用リモコン22から走行中にルート探索
操作が入力された場合のルート探索終了後までの画面遷
移の一例であり、(a)〜(d)は操作画面と現在地地
図画面との分割画面であり、(e)は現在地地図画面で
ある。
【0063】後席の乗員が、後席用リモコン22から操
作画面OS4の「石鳥谷町」を選択するための操作を行
ったとする(図6(e)参照)。すると、ナビゲーショ
ン装置1では、図7(a)に示すように、運転席側に幅
方向のサイズを縮小した現在地地図画面PS5および助
手席側に幅方向のサイズを縮小した操作画面OS5を配
置するとともに下部にメッセージ画面MS5を配置した
分割画面DS5をディスプレイ18,19に表示する。
現在地地図画面PS5では、現在地地図画面PS4の地
図MP4から走行方向に少しスクロールした地図MP5
となっている(図6(e)参照)。操作画面OS5で
は、石鳥谷町役場を中心とした目的地地図OMを示すと
ともに、目的地地図OMの中心地点をルート探索の目的
地と設定するための目的地設定ボタンOBを示してい
る。
【0064】続いて、後席の乗員が、後席用リモコン2
2から操作画面OS5の目的地設定ボタンOBを押すた
めの操作を行ったとする。すると、ナビゲーション装置
1では、図7(b)に示すように、運転席側に幅方向の
サイズを縮小した現在地地図画面PS6および助手席側
に幅方向のサイズを縮小した操作画面OS6を配置する
とともに下部にメッセージ画面MS6を配置した分割画
面DS6をディスプレイ18,19に表示する。現在地
地図画面PS6では、現在地地図画面PS5の地図MP
5から走行方向に少しスクロールした地図MP6となっ
ている。操作画面OS6では、ルート探索を実行するボ
タンとして有料道路を優先してルート探索を実行するた
めの有料道優先探索ボタンTBと一般道路を優先してル
ート探索を実行するための一般道優先探索ボタンGBを
示している。
【0065】続いて、後席の乗員が、後席用リモコン2
2から操作画面OS6の一般道優先ボタンGBを押すた
めの操作を行ったとする。すると、ナビゲーション装置
1では、図7(c)に示すように、運転席側に幅方向の
サイズを縮小した現在地地図画面PS7および助手席側
に幅方向のサイズを縮小した操作画面OS7を配置する
とともに下部にメッセージ画面MS7を配置した分割画
面DS7をディスプレイ18,19に表示する。現在地
地図画面PS7では、現在地地図画面PS6の地図MP
6から走行方向に少しスクロールした地図MP7となっ
ている。操作画面OS7では、ルート探索中であること
をメッセージで示している。
【0066】ルート探索が終了すると、ナビゲーション
装置1では、図7(d)に示すように、運転席側に幅方
向のサイズを縮小した現在地地図画面PS8および助手
席側に幅方向のサイズを縮小した操作画面OS8を配置
するとともに下部にメッセージ画面MS8を配置した分
割画面DS8をディスプレイ18,19に表示する。現
在地地図画面PS8では、現在地地図画面PS7の地図
MP7から走行方向に少しスクロールした地図MP8と
なっている。操作画面OS8では、ルート探索が終了し
たことおよび目的地までの距離をメッセージで示すとと
もに、新たに探索されたルートの案内に移行するための
ルート案内ボタンRBを示している。
【0067】続いて、後席の乗員が、後席用リモコン2
2から操作画面OS8のルート案内ボタンRBを押すた
めの操作を行ったとする。すると、ナビゲーション装置
1では、図7(e)に示すように、幅方向のサイズがデ
ィスプレイ18,19の画面と同じサイズである現在地
地図画面PS9をディスプレイ18,19に表示すると
ともに、走行中後席操作フラグを0に設定する。現在地
地図画面PS9では、現在地地図画面PS8の地図MP
8から走行方向に少しスクロールした地図MP9となっ
ており、地図MP9は地図MP8に比べて左右両側が広
がっている。また、現在地地図画面PS9では、ルート
案内する道路に対して強調表示RE1を行っており、強
調表示RE1は現在地地図画面PS8で示している強調
表示RE0から新たに探索されたルートに変っている。
また、ナビゲーション装置1では、現在地地図画面PS
9の下部にメッセージ画面MS9を表示している。メッ
セージ画面MS9では、ルート案内のメッセージとして
目的地までの距離を示しており、その距離がメッセージ
画面MS8で示していた距離から新たに探索されたルー
トによる距離に変っている。
【0068】このナビゲーション装置1によれば、走行
中に後席の乗員が後席用リモコン22で操作した場合で
も、ナビゲーション画面と操作画面とを分割表示するこ
とによって、運転者には運転に必要な情報を提供すると
ともに操作している乗員には操作に必要な情報を提供す
ることができる。また、このナビゲーション装置1によ
れば、前席用リモコン21と後席用リモコン22とに操
作信号のコードを各々設定しているので、どちらのリモ
コン21,22からの操作信号であるかを確実に判別で
きるとともに、後席用リモコン22で前席用受光部17
aに入力した場合でもその操作信号を排除することがで
きる。また、このナビゲーション装置1では、分割表示
する場合に操作画面の情報量を削減しているが、乗員の
次の操作に必要な情報を最低限確保しているので、乗員
の次の操作に支障をきたさない。
【0069】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は、前記の実施の形態に限定されることな
く、様々な形態で実施される。例えば、本実施の形態で
は本発明に係る車両用表示装置がナビゲーション装置に
含まれる構成としたが、車両用表示装置単体でもよいし
あるいはマルチディスプレイ装置、カーテレビやカービ
デオ等の他の装置に組み込む構成でよい。また、本実施
の形態では操作手段をリモコンとしたが、ディスプレイ
のタッチスイッチ、操作パネル等の他の手段でもよい。
また、本実施の形態では前席用と後席用の2つのディス
プレイを備える車両に適用したが、1つしかディスプレ
イを備えない車両にも適用してよい。また、本実施の形
態では任意画面がナビゲーション画面であったが、テレ
ビ画面やビデオ画面等の他の画面でもよい。また、本実
施の形態では操作画面がナビゲーション装置における目
的地設定時や検索時等の操作画面であったが、テレビの
操作画面、オーディオの操作画面、ビデオの操作画面、
エアコンの操作画面、電話の操作画面等の他の操作画面
でもよい。また、本実施の形態ではセダン車に適用した
が、3列シートを有するステーションワゴン車やワンボ
ックス車等の他の車両に適用してもよい。
【0070】
【発明の効果】本発明によれば、走行中に後席の乗員が
操作した場合でも、操作した乗員に操作に必要な画面を
提供することができるとともに、それ以外の乗員にも有
用な画面を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態を係るナビゲーション装置を搭載
した自動車の一部破断側面図である。
【図2】本実施の形態に係るナビゲーション装置の全体
構成図である。
【図3】本実施の形態に係るリモコンへの各操作に対す
る前席用操作信号のコードと後席用操作信号のコードの
設定表である。
【図4】本実施の形態に係るナビゲーション装置におけ
る走行中後席操作フラグ設定処理のフローチャートであ
る。
【図5】本実施の形態に係るナビゲーション装置におけ
る走行中後席操作フラグ表示処理のフローチャートであ
る。
【図6】本実施の形態に係るナビゲーション装置におい
て後席用リモコンから走行中に目的地設定操作が入力さ
れた場合の画面遷移の一例であり、(a)は現在地地図
画面であり、(b)〜(e)は操作画面と現在地地図画
面との分割画面である。
【図7】本実施の形態に係るナビゲーション装置におい
て後席用リモコンから走行中にルート探索操作が入力さ
れた場合のルート探索終了後までの画面遷移の一例であ
り、(a)〜(d)は操作画面と現在地地図画面との分
割画面であり、(e)は現在地地図画面である。
【図8】従来のナビゲーション装置における操作画面の
一例である。
【符号の説明】
1・・・ナビゲーション装置(車両用表示装置) 10・・・メイン処理部 18・・・前席用ディスプレイ(表示手段) 19・・・後席用ディスプレイ(表示手段) 21・・・前席用リモコン(前席用操作手段) 22・・・後席用リモコン(後席用操作手段) V・・・自動車(車両)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載され、前席の乗員からの操作
    が入力される前席用操作手段と、後席の乗員からの操作
    が入力される後席用操作手段と、前席用操作手段または
    後席用操作手段から入力された操作に応じた操作画面と
    操作画面以外の任意画面とを表示する表示手段とを備え
    る車両用表示装置であって、 前記車両が走行中に前記後席用操作手段に操作が入力さ
    れた場合、前記後席用操作手段による操作画面と任意画
    面とを前記表示手段に分割表示することを特徴とする車
    両用表示装置。
  2. 【請求項2】 前記分割表示では、前記操作画面のサイ
    ズおよび前記任意画面のサイズを前記表示手段に全面表
    示する場合よりも縮小することを特徴とする請求項1に
    記載する車両用表示装置。
  3. 【請求項3】 前記分割表示している操作画面では、前
    記操作画面を前記表示手段に全面表示する場合より情報
    量を削減することを特徴とする請求項1または請求項2
    に記載する車両用表示装置。
  4. 【請求項4】 少なくとも操作画面とナビゲーション画
    面とを表示するナビゲーション装置であって、 前記請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載する車
    両用表示装置を備え、 前記任意画面は、ナビゲーション画面であることを特徴
    とするナビゲーション装置。
  5. 【請求項5】 前席の乗員からの操作および後席の乗員
    からの操作が入力されるとともに、前席の乗員からの操
    作または後席の乗員からの操作に応じた操作画面と操作
    画面以外の任意画面とを表示する車両用表示方法であっ
    て、 前記前席の乗員からの操作かあるいは前記後席の乗員か
    らの操作かを判定する操作判定ステップと、 前記操作判定ステップで後席の乗員からの操作と判定し
    た場合、前記車両が走行中か否かを判定する走行中判定
    ステップと、 前記走行中判定ステップで走行中と判定した場合、操作
    画面と任意画面とを分割表示する分割表示ステップと、 を含むことを特徴とする車両用表示方法。
  6. 【請求項6】 前記走行中判定ステップで走行中と判定
    した場合、前記操作画面のサイズおよび前記任意画面の
    サイズを全面表示する場合よりも縮小するサイズ縮小ス
    テップを含むことを特徴とする請求項5に記載する車両
    用表示方法。
  7. 【請求項7】 前席の乗員からの操作および後席の乗員
    からの操作が入力されるとともに、前席の乗員からの操
    作または後席の乗員からの操作に応じた操作画面と操作
    画面以外の任意画面とを表示するための車両用表示プロ
    グラムであって、 コンピュータに、請求項5または請求項6に記載の車両
    用表示方法を実現させることを特徴とする車両用表示プ
    ログラム。
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