JP2003231340A - カラーチャート印刷物 - Google Patents

カラーチャート印刷物

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JP2003231340A
JP2003231340A JP2002032004A JP2002032004A JP2003231340A JP 2003231340 A JP2003231340 A JP 2003231340A JP 2002032004 A JP2002032004 A JP 2002032004A JP 2002032004 A JP2002032004 A JP 2002032004A JP 2003231340 A JP2003231340 A JP 2003231340A
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Kiyomi Sugawa
清巳 珠川
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定した色でカラーチャートが印刷されるカ
ラーチャート印刷物を提供する。 【解決手段】 カラーチャート印刷物100は、加えか
ら尻へと向かう印刷方向に長尺となるように配置された
カラーチャート90を有し、カラーチャート90に対し
て印刷方向に並ぶ評価用画像110も有し、尻側の端に
沿って配置された画線率調整用捨てベタを有し、余白を
埋める捨て画像130を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラーチャートが
印刷されたカラーチャート印刷物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、印刷分野においても電子化や
デジタル化が進んできている。例えばカラー画像の印刷
物が作成される場合には、カラー画像の原稿がカラース
キャナによって読み込まれて、例えばC(シアン)、M
(マゼンタ)、Y(イエロー)の3色を表す画像データ
(CMYデータ)が得られ、得られた画像データが表す
カラー画像がディスプレイ上で編集され、編集されたカ
ラー画像を表す画像データが作成される。ここで作成さ
れる画像データは、例えばC(シアン)、M(マゼン
タ)、Y(イエロー)、K(墨)の4色を網%で表現す
る画像データ(CMYKデータ)として作成される。そ
して、そのような画像データから印刷物を得る印刷シス
テムによって印刷が行われる。印刷システムでは、例え
ば、CMYKデータが表現する4色それぞれの網点画像
を担持する刷版がそのCMYKデータに基づいて作成さ
れ、作成された刷版が印刷機に装着され、その印刷機に
よってCMYK4色の網点画像が互いに重ね合わされて
印刷されるなどといった手順で、それらの網点画像で構
成されたカラー画像の印刷物が作成される。
【0003】ところで、印刷システムで用いられる印刷
機やインクや用紙などには色々な種類が存在する。この
ため、例えば(C、M、Y、K)=(50,50,10
0,100)といった1つのCMYKデータに対応する
印刷物の色は、印刷機の機種やインクの種類などの組み
合わせ(以下では、このような組み合わせのことを印刷
条件と称する)毎に異なることが知られている。従っ
て、あるスキャナで取り込まれた原稿の色や、あるディ
スプレイ上で編集されたカラー画像の色を印刷物上に再
現するためには、印刷条件に応じて画像データを変換す
ることが必要である。この変換は、画像の色に着目した
変換であり、以下では色変換と称する。また、この色変
換に際しては、原稿の色や印刷物の色と画像データとの
対応をLUT(Look Up Table)形式など
で表したカラープロファイルが用いられる。なお、印刷
システムにおける、印刷物の色と画像データとの対応を
表すカラープロファイルのことを以下では印刷プロファ
イルと称する。
【0004】印刷プロファイルを作成する一般的な手順
としては、CMYK4色それぞれについて網%を例えば
0%,10%,……,100%と順次変化させた一連の
CMYKデータを印刷システムに入力し、それら一連の
CMYKデータそれぞれに応じたカラーパッチからなる
カラーチャートを印刷システムによって印刷し、そのカ
ラーチャートを構成するカラーパッチそれぞれの色を分
光測色計によって測色し、測色によって得られる測色値
とCMYKデータとをLUT形式で対応付けて印刷プロ
ファイルを作成するという手順が知られている。
【0005】このように作成された印刷プロファイルが
上述した色変換に用いられることにより、印刷システム
で印刷される印刷物上に原稿の色などが再現されること
となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、印刷物の色
は、上述した印刷条件が決まっているだけでは必ずしも
安定せず、色の揺らぎが生じる場合があることが知られ
ている。このため、上述したようにカラーチャートが印
刷される際に色の揺らぎが生じると、そのカラーチャー
トが用いられて作成される印刷プロファイルの精度が低
くなり、印刷物上での色再現性も悪くなる。
【0007】本発明は、上記事情に鑑み、カラーチャー
トが安定した色で印刷されるカラーチャート印刷物を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明のカラーチャート印刷物は、原稿のカラー画像を表す
画像データが入力されてそのカラー画像を印刷する印刷
システムにおける、印刷されたカラー画像の色と画像デ
ータとの対応関係を表す印刷プロファイルを1つ作成す
るために用いられる所定の一連のカラーパッチが紙の一
端から他端へと向かう印刷方向に長尺となるように配置
されて該印刷方向に刷られたカラーチャートを有するこ
とを特徴とする。
【0009】現在主流となっている印刷機では、紙が一
端(以下、この一端のことを「加え」とも称する)から
印刷機に引き込まれて印刷機内の印刷位置を通過し、そ
の際に、その紙の一端(加え)から他端(以下、この他
端のことを「尻」とも称する)へとインクが順次にのせ
られていって印刷物が刷り上がる。このような印刷機で
印刷される印刷物においては、加えから尻へと向かう印
刷方向では同じインキツボからインキが供給されている
ため相対的に色が安定し、その印刷方向に直交する方向
ではインキツボが異なるため相対的に色が不安定とな
る。このため、カラーチャートを構成するカラーパッチ
が印刷方向に長尺となるように配置されていることによ
って、カラーチャート全体として見ると、安定した色で
印刷されることとなる。
【0010】本発明のカラーチャート印刷物は、上記カ
ラーチャートに対して印刷方向に並ぶように配置されて
印刷された、印刷の色を評価するための評価用画像を有
することが好適であり、上記カラーチャートに対して印
刷方向の上記他端側に並ぶように配置されて印刷され
た、印刷の色を評価するための評価用画像を有すること
が更に好適である。
【0011】印刷の色は印刷中に、ある程度は揺らぐも
のであるが、印刷物の状態を見ながら印刷機を微調整す
ることで色の揺らぎを抑えるノウハウが存在し、通常の
印刷物が印刷される際にはそのようなノウハウが用いら
れている。印刷プロファイルを作成するためのカラーチ
ャートも、このようなノウハウが適用された状態で印刷
されることが望ましい。ところが、このカラーチャート
からは、印刷の色が安定しているか否かを判断すること
が難しく、上述したノウハウを適用することが難しい。
そこで、印刷の色の安定性に対して敏感な評価用画像が
カラーチャートとともに印刷物上に配置されていること
により、この評価用画像を参照して上述したノウハウを
適用することができる。また、その評価用画像がカラー
チャートに対して印刷方向に並ぶように配置されている
と、カラーチャートの印刷状態と評価用画像の印刷状態
との差が小さくなり、カラーチャートが安定した色で印
刷されることとなる。また、印刷物上で、他の画像より
も尻側にある画像には、他の画像のいわゆるゴーストが
生じることがあるが、評価用画像がカラーチャートより
も尻側に配置されていると、評価用画像のゴーストによ
るカラーチャートへの影響が防止される。
【0012】また、本発明のカラーチャート印刷物は、
上記他端に沿って配置されて印刷された、画線率を補う
捨て画像を有することが好適であり、その捨て画像が、
画線率を10%以上に保つものであることが更に好適で
ある。
【0013】ここで、「捨て画像」とは、必ずしも捨て
られることを必要とするものではなく、本発明における
役割とは別の役割を兼ねたものであってもよいが、本発
明における役割としては、画線率を調整する役割のみを
担い、印刷プロファイルの作成や色の評価などには用い
られないものであるので、本発明の観点から見ると、印
刷直後に捨てられても支障のない画像であることを意味
している。
【0014】また、画線率とは、印刷方向に沿う線上に
おける紙面のインキ付着面積率のことであり、画線率が
不足すると印刷の色が不安定となる。そこで、画線率を
補う捨て画像が印刷物上に配置されていることにより色
が安定する。その捨て画像は、上述したゴーストの発生
を避けるために紙の尻側に沿って配置されることが望ま
しい。また、その捨て画像が画線率を10%以上に保つ
ものである場合には色安定の十分な効果が期待できる。
【0015】更に、本発明のカラーチャート印刷物は、
余白を埋めるように配置されて印刷された捨て画像を有
することが好適である。
【0016】ここでいう「捨て画像」も、必ずしも捨て
られることを必要とするものではなく、本発明における
役割とは別の役割を兼ねたものであってもよい。
【0017】カラーチャートなどの周囲に余白が存在す
ると、余白の部分ではインクが消費されずにインクが滞
るため、色が不安定となる。そこで、余白を埋める捨て
画像が配置されていることにより色が安定する。
【0018】また更に、本発明のカラーチャート印刷物
は、上記カラーチャートに対して、印刷方向に直行する
方向に並ぶように配置されて印刷された、1次色あるい
は2次色のハーフトーンの帯を複数有することが好適で
ある。
【0019】このようなハーフトーンの帯が参照される
ことにより、印刷物面内での均質性や網点構造が確認さ
れるので、確認された均質性などに基づいて印刷機等が
調整されることによって、より安定した状態での印刷が
実現される。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。
【0021】図1は、本発明のカラーチャート印刷物の
一実施形態が用いられる、画像読取−色変換−印刷シス
テムの全体構成図である。
【0022】カラースキャナ10では、原稿画像11が
読み取られて、その読み取った原稿画像11をあらわす
CMY3色の色分解画像データが生成される。このCM
Yの画像データはワークステーション20に入力され
る。ワークステーション20では、オペレータにより、
入力された画像データに基づく、電子的な集版が行なわ
れ、印刷用の画像をあらわす画像データが生成される。
ここでは、電子的な集版によっていわゆるPDL(Pa
ge Description Language)で
記述された記述言語データとして画像データが一旦生成
され、その画像データが、いわゆるRIP(Raste
r Image Processor)により、ビット
マップに展開されたCMYK4色の印刷用の画像データ
に変換される。
【0023】この印刷用の画像データは、フィルムプリ
ンタ30に入力され、フィルムプリンタ30では、その
入力された画像データに対応した、CMYK各版の印刷
用フィルム原版が作成される。
【0024】この印刷用フィルム原版からは刷版が作成
され、その作成された刷版が印刷機40に装着される。
この印刷機40に装着された刷版にはインクが塗布さ
れ、その塗布されたインクが印刷用の用紙上に転移され
てその用紙上に印刷画像41が形成される。
【0025】これらフィルムプリンタ30および印刷機
40は、本発明にいう印刷システムの一例を構成してい
る。
【0026】ところで、上述したワークステーション2
0で、電子的な集版が行われる際には、LUT(Loo
k Up Table)の形式を持つカラープロファイ
ルが参照されて、カラースキャナ10に適合したCMY
3色の画像データから、フィルムプリンタ30に適合し
たCMYK4色の画像データに変換される。カラースキ
ャナ10が読み取った原稿画像11の色と、印刷機40
による印刷で得られた画像41との一致の程度は、ワー
クステーション20内のカラープロファイルにより定ま
る。ここでは、ワークステーション20内に、スキャナ
が読み込む原稿の色と画像データとの対応を表すスキャ
ナプロファイルと、印刷物の色と画像データとの対応を
表す印刷プロファイルが組み込まれているものとする。
また、スキャナプロファイルはそのスキャナのメーカで
既に作成されてスキャナとともに納品されているものと
し、印刷プロファイルは、フィルムプリンタ30や印刷
機40からなる印刷システムに応じて作成されるものと
する。
【0027】なお、この図1には印刷機は1台のみ示さ
れているが印刷機は複数台存在していてもよく、あるい
は1台の印刷機であっても異なる複数の印刷条件が存在
してもよく、印刷プロファイルは、印刷機の相異を含め
た複数の印刷条件それぞれに応じて作成される。この図
1に示す分光測色計70はその印刷プロファイルの作成
に関連するものである。また、本発明のカラーチャート
印刷物の一実施形態は、印刷プロファイルの作成時に用
いられる。
【0028】ここで、印刷プロファイルの作成方法につ
いて説明する。
【0029】図2は、カラーチャート印刷物上に印刷さ
れるカラーチャートの模式図である。
【0030】印刷プロファイルの作成手順としては、先
ず、図1に示すワークステーション20で、例えば0
%,10%,……,100%と順次変化させたCMYK
4色の網%データを生成し、前述の印刷手順に従って、
そのようにして生成した網%データに基づくカラーチャ
ート90を作成する。このカラーチャート90は、本発
明のカラーチャート印刷物の一実施形態に組み込まれた
状態で印刷されて生成されるが、このカラーチャート印
刷物の一実施形態についての説明は後に譲って、ここで
は、カラーチャート90を使って印刷プロファイルを作
成する手順について説明する。
【0031】図1に示す画像41は、カラーチャートを
表わしている画像ではないが、この画像41に代えて図
2に示すカラーチャート90が印刷され、そのカラーチ
ャート90を構成する各カラーパッチ91a,91b,
…のそれぞれについて色が測定されて測色値(ここでは
XYZ値とする)が得られる。この分光測色計70での
測定により得られた各カラーパッチの測色値はワークス
テーション20に入力される。
【0032】ワークステーション20は、このカラーチ
ャート90を構成する各カラーパッチに対応する画像デ
ータ値(CMYK色空間上の座標値)を知っており、こ
のワークステーション20では、そのカラーチャート9
0の各カラーパッチに対応する画像データ値と分光測色
計70で得られた測色値とに基づいて、印刷プロファイ
ルが作成される。これにより、CMYK4色の色空間上
の座標値と測色色空間上の座標値との対応関係をあらわ
す印刷プロファイルが構築される。
【0033】図3は、印刷プロファイルの概念図であ
る。
【0034】この印刷プロファイルには、CMYKで色
が定義された画像データが入力され、そのCMYKの画
像データがXYZ値で色が定義された画像データに変換
される。以下の説明では、この、CMYKの網%データ
をXYZの測色データに変換する印刷プロファイルをP
と表記し、その逆変換、すなわちXYZの測色データを
CMYKの網%データに変換する印刷プロファイルをP
-1で表記する。
【0035】次に、スキャナプロファイルの作成方法に
ついて説明する。
【0036】上述したように、スキャナプロファイルは
そのスキャナのメーカで既に作成されスキャナとともに
納品されているものとし、したがってここでは、スキャ
ナプロファイルをあらためて作成する必要はないが、以
下では、そのスキャナプロファイルを新たに作成すると
した場合の基本的な作成方法について説明する。
【0037】スキャナプロファイルの作成手順として
は、先ず、図2に示すカラーチャートと同様なカラーチ
ャートを任意の出力デバイスによって作成し、このカラ
ーチャートをカラースキャナ10で読み込んで、各カラ
ーパッチに対応する画像データ値(CMY色空間上の座
標値)を得る。
【0038】図1に示す画像11は、カラーチャートを
あらわしている画像ではないが、スキャナ10では、こ
の画像11に代えて、例えば、印刷プロファイルの作成
のために印刷機40での印刷により作成したカラーチャ
ートと同一タイプのカラーチャートを読み込む。
【0039】一方、読み込まれたカラーチャートを構成
するカラーパッチそれぞれの色は予め分光測色計で測定
されていて、測色値が求められており、この測色値が、
カラースキャナ10で得られた画像データ値と対応付け
られることにより、カラースキャナ10についての、C
MY3色の色空間上の座標値と測色色空間(XYZ空
間)上の座標値との対応関係をあらわすスキャナプロフ
ァイルが構築される。
【0040】図4は、スキャナプロファイルの概念図で
ある。
【0041】このスキャナプロファイルには、CMYの
画像データが入力され、そのCMYの画像データがXY
Zの測色データに変換される。以下の説明では、この、
CMYの画像データをXYZの測色データに変換するス
キャナプロファイルをTで表記する。
【0042】尚、ここではカラースキャナ10はCMY
の画像データを出力するカラースキャナであるとして説
明しているが、例えばRGBの画像データを出力するカ
ラースキャナに関しても、同様にしてそのカラースキャ
ナに適合したスキャナプロファイルを作成することがで
きる。ただしここでは、CMYの画像データを出力する
カラースキャナ10を使用するものとして説明する。
【0043】図5は、印刷プロファイルとスキャナプロ
ファイルを結合させた結合プロファイルを示す図であ
る。
【0044】ここに示す結合プロファイルは、スキャナ
用のCMYの画像データをスキャナプロファイルTによ
りXYZの測色データに変換し、次いでそのXYZの測
色データを印刷プロファイルP-1により印刷用のCMY
Kの網%データに変換する色変換と同等な色変換を1回
の変換で実現するものである。即ち、このスキャナプロ
ファイルTと印刷プロファイルP-1との結合からなる結
合プロファイルは、スキャナ用のCMY色空間で定義さ
れた画像データを印刷用のCMYK色空間で定義された
画像データに直接に変換するカラープロファイルであ
る。
【0045】図1に示す画像読取−色変換−印刷システ
ムを構成するワークステーション20はこのような結合
プロファイルを作成し、電子的な集版を行う際にその結
合プロファイルを用いた色変換を実行して、スキャナ用
のCMYの画像データを印刷用のCMYKの網%データ
に変換する。
【0046】このように変換されて得られた印刷用のC
MYKの網%データに基づいて、印刷機40により画像
41が印刷されることにより、原稿の画像11と同じ色
の画像41を印刷物上に作成することができる。
【0047】印刷物上の画像41が原稿の画像11の色
を再現する程度は、ワークステーション20における色
変換の精度によって決まり、この色変換の精度は、結合
プロファイルを構成する印刷プロファイルの精度に依存
している。さらに、この印刷プロファイルの精度は、印
刷機40が、図2に示すようなカラーチャート90を印
刷する際の色の安定度に大きく依存する。
【0048】そこで、印刷プロファイルの作成時には、
以下説明する本実施形態のカラーチャート印刷物が用い
られる。
【0049】図6は、本発明のカラーチャート印刷物の
第1実施形態を示す図である。
【0050】この図6に示すカラーチャート印刷物10
0は、図2に示すカラーチャート90と同様のカラーチ
ャート90を3セット有しており、それら3セットのカ
ラーチャート90それぞれに対応付けられた3セットの
評価画像110も有している。また、カラーチャート印
刷物100は、画線率を調整するための捨てベタ120
と、印刷物上の余白を埋める捨て画像130も有してい
る。
【0051】このカラーチャート印刷物100は、図に
「加え」と表記されている一端から、図に「尻」と表記
されている他端へと向かう印刷方向に刷られるものであ
る。
【0052】3セットのカラーチャート90それぞれ
は、「加え」から「尻」へと向かう印刷方向に長尺とな
るように配置されて印刷されており、インキツボの違い
による色の変化の影響を低減できるため、各カラーチャ
ート90内での印刷状態のバラツキが軽減されることと
なる。
【0053】また、これら3セットのカラーチャート9
0は、印刷方向に直交する横方向での位置を見ると、カ
ラーチャート印刷物100の中央に寄せられて配置され
ている。カラーチャート印刷物100が印刷される際に
は、横方向の位置における両端の部分では中央部分より
もインクの周りが悪いため、中央寄りにカラーチャート
90が配置されていることにより、印刷の色がより安定
する。
【0054】ところで、1セットのカラーチャート90
は、1つの印刷プロファイルを作成するためのものであ
るのに対し、この図6に示すカラーチャート印刷物10
0は3セットのカラーチャート90を有しているので、
このカラーチャート印刷物100が用いられると、印刷
プロファイルの3つ分に相当するデータが得られること
となる。これら3つ分のデータは、例えば平均値をとっ
て、より高精度な印刷プロファイルを得るために利用さ
れる。
【0055】評価画像110は、印刷機のオペレータが
印刷の色を目視で評価するために用いるものであり、こ
のオペレータは、評価画像110を用いた評価とノウハ
ウとに基づいて色の揺らぎを抑えながらカラーチャート
印刷物100を印刷することができる。この評価画像1
10は、カラーチャート90に対して印刷方向に並ぶよ
うに配置されているので、同じインキツボからインキが
供給されてインク量が一定になっていることより、評価
画像110の印刷状態とカラーチャート90の印刷状態
との差は小さく、結局、カラーチャート90が安定した
色で印刷されることとなる。また、評価画像110はカ
ラーチャート90の尻側に配置されているので、評価画
像110によるゴーストが生じた場合であっても、その
ゴーストの影響がカラーチャート90に及ぶことが防止
されている。
【0056】画線率調整用捨てベタ120は、カラーチ
ャート印刷物100の尻側に沿って配置されており、こ
の画線率調整用捨てベタ120によってゴーストが発生
した場合に、カラーチャート90や評価画像110に影
響が及ぶことが防止されている。画線率調整用捨てベタ
120は、カラーチャート印刷物100に対し上記横方
向いっぱいに広がるベタ画像であり、そのベタ画像の印
刷方向の幅は、画線率を調整するように決められてい
る。この画線率調整用捨てベタ120による画線率の調
整例について以下説明する。
【0057】先ず、カラーチャート印刷物100を印刷
方向に平行に分割した複数の領域が想定され、各領域に
ついて、上述したカラーチャート90と評価画像110
による画線率が算出される。このとき、CMYK4色そ
れぞれの版について画線率が算出される。そして、各領
域における各版について算出された各画線率と所定の目
標画線率とが比較され、算出された画線率が目標画線率
に対して不足している場合には、不足分が算出される。
そして、その不足分を補うように、画線率調整用捨てベ
タ120の幅が求められる。
【0058】例えば、カラーチャート印刷物100の印
刷方向の長さが600mmであり、目標画線率が15%
であり、算出された画線率の中の最低の画線率が5%で
あった場合には、不足する10%分の画線率を稼ぐため
に、600mm×10%=60mmの幅を有する(C,
M,Y,K)=(100,100,100,100)の
ベタ画像が画線率調整用捨てベタ120として配置され
る。これにより、全版の全領域において画線率が目標画
線率を超えることとなり、カラーチャート印刷物100
の色が安定する。なお、ここで例示した15%という目
標画線率は、安定した色で印刷されるために印刷物が有
するべきであることが経験的に知られている画線率であ
るが、10%以上の画線率で安定化の効果があることも
経験的に知られている。
【0059】なお、上述した最低の5%の画線率がK版
で生じていて、例えばM版における最低の画線率は10
%である様な場合には、インクを節約するために、K版
では60mmの幅を有するベタ画像が配置され、M版で
は600mm×5%=30mmの幅を有するベタ画像が
配置されてもよい。
【0060】また、ここでは捨て画像としてベタ画像が
配置される例を示したが、本発明にいう「画線率を補う
捨て画像」は、ベタ画像である必要はなく、例えば、上
述したような、K版における最低の画線率が5%で、M
版における最低の画線率が10%である場合には、60
mmの幅を有し、K版が100%でM版が50%である
捨て画像が配置されてもよい。
【0061】印刷物上の余白を埋める捨て画像130と
しては、例えば(C,M,Y,K)=(30,30,3
0,30)といった単色画像が配置される。この捨て画
像130によって、カラーチャート90や評価画像11
0の周りの余白が埋められていることにより、インクの
消費と供給が安定してインクの流れが安定するので、カ
ラーチャート印刷物100の色も安定する。
【0062】このようなカラーチャート印刷物100が
図1に示す印刷機40によって印刷されることによっ
て、色が安定したカラーチャート90が得られ、そのカ
ラーチャートに基づいて高精度な印刷プロファイルが作
成され、その高精度な印刷プロファイルに基づいた高精
度な色変換が実行されて、印刷物上に原稿の色が高い精
度で再現されることとなる。
【0063】図7は、本発明のカラーチャート印刷物の
第2実施形態を示す図である。
【0064】この図7に示すカラーチャート印刷物15
0は、ハーフトーンの帯140を有する点を除いて、図
6に示すカラーチャート印刷物100と同様のものであ
るので、重複説明は省略する。
【0065】ハーフトーンの帯140は、1次色や2次
色の50%程度の網点によって構成されたものであり、
カラーチャートや評価用画像に対して、印刷方向に直交
する横方向に並んで配置されている。このように配置さ
れていることにより、ハーフトーンの帯140に起因す
るゴーストがカラーチャートや評価用画像に生じること
が防止されている。また、このハーフトーンの帯140
は複数箇所に配置されており、これら複数の帯140が
印刷機のオペレータによって参照されることにより、印
刷の色の面内均質性や網点構造などが確認される。そし
て、網点のだぶりなどといった不具合が見つかった場合
には、インクの粘度調整などが行われて不具合が解消さ
れる。これにより、高い質を維持した状態でカラーチャ
ート印刷物150が印刷されるので、色が安定したカラ
ーチャートが得られる。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のカラーチ
ャート印刷物によれば、カラーチャートが安定した色で
印刷される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカラーチャート印刷物の一実施形態が
用いられる、画像読取−色変換−印刷システムの全体構
成図である。
【図2】カラーチャート印刷物上に印刷されるカラーチ
ャートの模式図である。
【図3】印刷プロファイルの概念図である。
【図4】スキャナプロファイルの概念図である。
【図5】印刷プロファイルとスキャナプロファイルを結
合させた結合プロファイルを示す図である。
【図6】本発明のカラーチャート印刷物の第1実施形態
を示す図である。
【図7】本発明のカラーチャート印刷物の第2実施形態
を示す図である。
【符号の説明】 10 カラースキャナ 11 原稿画像 20 ワークステーション 30 フィルムプリンタ 40 印刷機 41 印刷画像 70 分光測色計 90 カラーチャート 91a,91b,… カラーパッチ 100,150 カラーチャート印刷物 110 評価画像 120 捨てベタ 130 捨て画像 140 ハーフトーンの帯

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿のカラー画像を表す画像データが入
    力されてそのカラー画像を印刷する印刷システムにおけ
    る、印刷されたカラー画像の色と画像データとの対応関
    係を表す印刷プロファイルを1つ作成するために用いら
    れる所定の一連のカラーパッチが紙の一端から他端へと
    向かう印刷方向に長尺となるように配置されて該印刷方
    向に刷られたカラーチャートを有することを特徴とする
    カラーチャート印刷物。
  2. 【請求項2】 前記カラーチャートに対して前記印刷方
    向に並ぶように配置されて印刷された、印刷の色を評価
    するための評価用画像を有することを特徴とする請求項
    1記載のカラーチャート印刷物。
  3. 【請求項3】 前記カラーチャートに対して前記印刷方
    向の前記他端側に並ぶように配置されて印刷された、印
    刷の色を評価するための評価用画像を有することを特徴
    とする請求項1記載のカラーチャート印刷物。
  4. 【請求項4】 前記他端に沿って配置されて印刷され
    た、画線率を補う捨て画像を有することを特徴とする請
    求項1記載のカラーチャート印刷物。
  5. 【請求項5】 前記カラーチャートに対して、前記印刷
    方向に直行する方向に並ぶように配置されて印刷され
    た、1次色あるいは2次色のハーフトーンの帯を複数有
    することを特徴とする請求項1記載のカラーチャート印
    刷物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017149836A1 (ja) * 2016-02-29 2017-09-08 三菱重工印刷紙工機械株式会社 段ボールシート印刷装置及びそれを備えた製函機

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