JP2003230563A - 血管フィルタシステム、方法および器具 - Google Patents
血管フィルタシステム、方法および器具Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 種々の医療的手技の際に用いられる血管フィ
ルタシステム、方法および器具を提供する。 【解決手段】 解放可能且つ回収可能な血管フィルタシ
ステムは、フィルタ１０と、フィルタに取り付けられた
多孔質フィルタメンブレン５０と、フィルタが臨床的処
置の際に血管の管腔内で実質的に静止したままであるよ
うにする移動防止手段とを有する。解放可能且つ回収可
能な血管フィルタシステムは、結果的に管腔の損傷を引
き起こす場合のある臨床的処置の際のフィルタの動き及
び（又は）フィルタ内に捕捉された塞栓粒子の放出を最
小限に抑え又は無くす。解放可能且つ回収可能な血管フ
ィルタシステムは又、臨床的処置の上首尾の完了に必要
な場合のあるガイドワイヤの交換を可能にする。
ルタシステム、方法および器具を提供する。 【解決手段】 解放可能且つ回収可能な血管フィルタシ
ステムは、フィルタ１０と、フィルタに取り付けられた
多孔質フィルタメンブレン５０と、フィルタが臨床的処
置の際に血管の管腔内で実質的に静止したままであるよ
うにする移動防止手段とを有する。解放可能且つ回収可
能な血管フィルタシステムは、結果的に管腔の損傷を引
き起こす場合のある臨床的処置の際のフィルタの動き及
び（又は）フィルタ内に捕捉された塞栓粒子の放出を最
小限に抑え又は無くす。解放可能且つ回収可能な血管フ
ィルタシステムは又、臨床的処置の上首尾の完了に必要
な場合のあるガイドワイヤの交換を可能にする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、血管疾患の治療に
関し、特に、種々の医療的手技の際に用いられる血管フ
ィルタシステム、方法および器具に関する。
関し、特に、種々の医療的手技の際に用いられる血管フ
ィルタシステム、方法および器具に関する。
【０００２】
【従来の技術】経皮経管的冠動脈形成術（ＰＴＣＡ）、
ステント留置術及びアテレクトミーは、冠動脈を通る血
液の流れを増加させるのに用いられる治療上の医療手技
である。これら手技は、冠動脈バイパス手術に代わる手
段として行われる場合が多い。経皮経管的動脈形成術
（ＰＴＡ）及びステント留置術は、頸動脈内膜切除術及
び大腿膝蓋動脈バイパス術に代わる手段として行われる
場合が多い。ＰＴＣＡ術又はＰＴＡ術では、血管形成用
バルーンを狭窄状態の血管内において閉塞部のところで
膨らませる。その目的は、拡開した管腔を得るために血
管の壁部分を剪断したり分断させることにある。ステン
ト留置術では、管腔内プロテーゼを血管内に植え込んで
術後に開存性を維持する。アテレクトミーでは、回転ブ
レードを用いてプラークを動脈壁から剪断する。
ステント留置術及びアテレクトミーは、冠動脈を通る血
液の流れを増加させるのに用いられる治療上の医療手技
である。これら手技は、冠動脈バイパス手術に代わる手
段として行われる場合が多い。経皮経管的動脈形成術
（ＰＴＡ）及びステント留置術は、頸動脈内膜切除術及
び大腿膝蓋動脈バイパス術に代わる手段として行われる
場合が多い。ＰＴＣＡ術又はＰＴＡ術では、血管形成用
バルーンを狭窄状態の血管内において閉塞部のところで
膨らませる。その目的は、拡開した管腔を得るために血
管の壁部分を剪断したり分断させることにある。ステン
ト留置術では、管腔内プロテーゼを血管内に植え込んで
術後に開存性を維持する。アテレクトミーでは、回転ブ
レードを用いてプラークを動脈壁から剪断する。
【０００３】これら全ての手技と関連した問題のうちの
１つは、血管の処置中に生じるプラーク、血栓又は他の
塞栓粒子の偶発的な脱離であり、それにより下流側の細
い血管が潜在的に閉塞し、これが原因となって血管が血
液を供給する器官の虚血又は梗塞が生じる場合がある。
かかる塞栓は、患者にとって極めて危険な場合があり、
かかる塞栓の結果として、心筋梗塞、発作又は肢の虚血
が生じる場合がある。１９９５年、ワックスマン（Waks
man）等は、方向性アテレクトミーの実施後、冠動脈及
び伏在静脈グラフト中に遠位塞栓化を見掛けることが多
い旨、公表した。これについては、非特許文献１を参照
されたい。この研究により、遠位塞栓化がアテレクトミ
ーを受けた患者のうち２８％（１１１症例のうち３１症
例）で生じたことが判明した。１９９９年１月、ジョー
ダン・ジュニア（Jordan, Jr.）等は、ステント留置術
を含む経皮血管形成術を利用した頸動脈狭窄症の治療結
果が頸動脈内膜切除術を用いた場合に見受けられる小塞
栓化率の８倍以上に関係している旨、公表した。これに
ついては、非特許文献２を参照されたい。この研究にお
ける経頭蓋ドップラーモニタ法によって検出される小塞
栓化は、潜在的な発作の原因であることが示された。塞
栓物質としては、カルシウム、内膜デブリ、じゅく状斑
及び血栓が挙げられる。
１つは、血管の処置中に生じるプラーク、血栓又は他の
塞栓粒子の偶発的な脱離であり、それにより下流側の細
い血管が潜在的に閉塞し、これが原因となって血管が血
液を供給する器官の虚血又は梗塞が生じる場合がある。
かかる塞栓は、患者にとって極めて危険な場合があり、
かかる塞栓の結果として、心筋梗塞、発作又は肢の虚血
が生じる場合がある。１９９５年、ワックスマン（Waks
man）等は、方向性アテレクトミーの実施後、冠動脈及
び伏在静脈グラフト中に遠位塞栓化を見掛けることが多
い旨、公表した。これについては、非特許文献１を参照
されたい。この研究により、遠位塞栓化がアテレクトミ
ーを受けた患者のうち２８％（１１１症例のうち３１症
例）で生じたことが判明した。１９９９年１月、ジョー
ダン・ジュニア（Jordan, Jr.）等は、ステント留置術
を含む経皮血管形成術を利用した頸動脈狭窄症の治療結
果が頸動脈内膜切除術を用いた場合に見受けられる小塞
栓化率の８倍以上に関係している旨、公表した。これに
ついては、非特許文献２を参照されたい。この研究にお
ける経頭蓋ドップラーモニタ法によって検出される小塞
栓化は、潜在的な発作の原因であることが示された。塞
栓物質としては、カルシウム、内膜デブリ、じゅく状斑
及び血栓が挙げられる。
【０００４】特許文献１及び特許文献２に記載されてい
るように、従来技術において、種々の血管フィルタ、特
に大静脈フィルタが周知である。また、血管フィルタの
種々の設計を記載し、その臨床的及び実験的使用の結果
を報告している医学文献がかなり多く存在する。例え
ば、非特許文献３を参照されたい。また、非特許文献４
を参照されたい。
るように、従来技術において、種々の血管フィルタ、特
に大静脈フィルタが周知である。また、血管フィルタの
種々の設計を記載し、その臨床的及び実験的使用の結果
を報告している医学文献がかなり多く存在する。例え
ば、非特許文献３を参照されたい。また、非特許文献４
を参照されたい。
【０００５】患者が周術期中に生じた血餅に起因して肺
塞栓症にかかる恐れが認められる場合、多くは手術後の
期間の間、血管フィルタが用いられる場合が多い。肺塞
栓症は、これら血餅が肺に達したときに生じる深刻且つ
潜在的に致命的な状態である。したがって、フィルタは
典型的には、血餅が肺に達する前に血餅を捕捉するため
に大静脈中に配置される。
塞栓症にかかる恐れが認められる場合、多くは手術後の
期間の間、血管フィルタが用いられる場合が多い。肺塞
栓症は、これら血餅が肺に達したときに生じる深刻且つ
潜在的に致命的な状態である。したがって、フィルタは
典型的には、血餅が肺に達する前に血餅を捕捉するため
に大静脈中に配置される。
【０００６】従来技術の血管フィルタの多くは、患者の
静脈系中に永久植込みされ、したがってフィルタの必要
が無くなった後でも、フィルタは患者の一生にわたって
定位置に留まるようになる。特許文献３は、下大静脈内
に経静脈的に永久植込みされるステンレス鋼製濾過器具
を記載している。この濾過器具は、再発性の肺塞栓症を
治療することを目的としている。永久植込み法は医学的
に見て望ましくないと考えられることが多いが、これが
行われている理由は、フィルタが潜在的に生命を脅かす
状況に応じて患者の体内に植え込まれるからである。
静脈系中に永久植込みされ、したがってフィルタの必要
が無くなった後でも、フィルタは患者の一生にわたって
定位置に留まるようになる。特許文献３は、下大静脈内
に経静脈的に永久植込みされるステンレス鋼製濾過器具
を記載している。この濾過器具は、再発性の肺塞栓症を
治療することを目的としている。永久植込み法は医学的
に見て望ましくないと考えられることが多いが、これが
行われている理由は、フィルタが潜在的に生命を脅かす
状況に応じて患者の体内に植え込まれるからである。
【０００７】永久植込みを回避するため、血管形成術、
ステント留置術及び他の手技と関連のある塞栓化を防止
する器械及び方法を提供することが非常に望ましい。特
に、血管形成術、ステント留置術又は他の手技の実施中
に脱離したプラーク、血栓及び他の塞栓粒子を収集して
回収するために血管系内に一時的に配置できる器具を提
供することが望ましい。かかる器具は、手技の終わりで
取り出される。特許文献４及び特許文献５は、フィルタ
が、風見用円錐筒に似ていて、１以上の関節式フープ
（輪）状支持体によって支持されたガイドワイヤ利用型
フィルタを記載している。特許文献６及び特許文献７
は、フィルタが流体又はガスの導入により所定の直径に
拡張するガイドワイヤ利用型フィルタ器具を記載してい
る。特許文献８及び特許文献９は、フィルタの直径がシ
ースをフィルタ構成部品上でこれに沿って前進させたり
引っ込めることにより制御されるガイドワイヤ利用型フ
ィルタを記載している。
ステント留置術及び他の手技と関連のある塞栓化を防止
する器械及び方法を提供することが非常に望ましい。特
に、血管形成術、ステント留置術又は他の手技の実施中
に脱離したプラーク、血栓及び他の塞栓粒子を収集して
回収するために血管系内に一時的に配置できる器具を提
供することが望ましい。かかる器具は、手技の終わりで
取り出される。特許文献４及び特許文献５は、フィルタ
が、風見用円錐筒に似ていて、１以上の関節式フープ
（輪）状支持体によって支持されたガイドワイヤ利用型
フィルタを記載している。特許文献６及び特許文献７
は、フィルタが流体又はガスの導入により所定の直径に
拡張するガイドワイヤ利用型フィルタ器具を記載してい
る。特許文献８及び特許文献９は、フィルタの直径がシ
ースをフィルタ構成部品上でこれに沿って前進させたり
引っ込めることにより制御されるガイドワイヤ利用型フ
ィルタを記載している。
【０００８】上述した方法の有効性にもかかわらず、こ
れら器具と通常関連した１つの問題は、ガイドワイヤが
動くとフィルタが動く場合があり、それにより管腔の潜
在的な損傷が生じると共に手技中に捕捉された塞栓粒子
の放出の恐れがあるということである。これら器具と通
常関連したもう１つの問題は、フィルタ及びガイドワイ
ヤが、単一のユニットをなしているということにある。
したがって、臨床的処置の上首尾の完了に必要な場合の
あるガイドワイヤの交換を行うことができない。
れら器具と通常関連した１つの問題は、ガイドワイヤが
動くとフィルタが動く場合があり、それにより管腔の潜
在的な損傷が生じると共に手技中に捕捉された塞栓粒子
の放出の恐れがあるということである。これら器具と通
常関連したもう１つの問題は、フィルタ及びガイドワイ
ヤが、単一のユニットをなしているということにある。
したがって、臨床的処置の上首尾の完了に必要な場合の
あるガイドワイヤの交換を行うことができない。
【０００９】従来技術に鑑みて、臨床的処置中のフィル
タの動きを最小限に抑え又は実質的に無くすという臨床
上の課題を解決するのに用いることができる血管フィル
タシステムは未だ開示されておらず、かかる血管フィル
タシステムが依然として要望されている。また、従来技
術に鑑みて、臨床的処置の上首尾の完了に必要な場合の
あるガイドワイヤの交換を可能にするという課題を解決
するのに用いることができる血管フィルタも又、未だ開
示されておらず、依然としてかかる血管フィルタが要望
されている。
タの動きを最小限に抑え又は実質的に無くすという臨床
上の課題を解決するのに用いることができる血管フィル
タシステムは未だ開示されておらず、かかる血管フィル
タシステムが依然として要望されている。また、従来技
術に鑑みて、臨床的処置の上首尾の完了に必要な場合の
あるガイドワイヤの交換を可能にするという課題を解決
するのに用いることができる血管フィルタも又、未だ開
示されておらず、依然としてかかる血管フィルタが要望
されている。
【００１０】
【特許文献１】米国特許第４，７２７，８７３号明細書
【特許文献２】米国特許第４，６８８，５５３号明細書
【特許文献３】米国特許第３，９５２，７４７号明細書
【特許文献４】米国特許第６，１７９，８６１号明細書
【特許文献５】米国特許第６，００１，１１８号明細書
【特許文献６】米国特許第５，８１４，０６４号明細書
【特許文献７】米国特許第５，８２７，３２４号明細書
【特許文献８】米国特許第６，１６８，６０４号明細書
【特許文献９】米国特許第６，１５２，９４６号明細書
【非特許文献１】ワックスマン他著，“アメリカン・ハ
ート・ジャーナル１２９（３）”，（米国），１９９５
年，４３０頁乃至４３５頁（Waksman et al., American
Heart Journal 129(3):430-5(1995)）
ート・ジャーナル１２９（３）”，（米国），１９９５
年，４３０頁乃至４３５頁（Waksman et al., American
Heart Journal 129(3):430-5(1995)）
【非特許文献２】ジョーダン・ジュニア等著，“カーデ
ィオバスキュラー・サージェリイ７（１）”，（米
国），１９９９年，３３頁乃至３８頁（Jordan, Jr. et
al. Cardiovascular Surgery 7(1):33-8(1999)）
ィオバスキュラー・サージェリイ７（１）”，（米
国），１９９９年，３３頁乃至３８頁（Jordan, Jr. et
al. Cardiovascular Surgery 7(1):33-8(1999)）
【非特許文献３】アイケルター，シェンク著，“プロフ
ィラキシス・オブ・パルモナリー・エンボリズム”，
（米国），アーチーブズ・ノブ・サージェリー，第９７
巻，１９６８年８月（Eichelter, Schenk, Prophylaxis
of Pulmonary Embolism, Archives of Surgery, Vol.
97, August, 1968）
ィラキシス・オブ・パルモナリー・エンボリズム”，
（米国），アーチーブズ・ノブ・サージェリー，第９７
巻，１９６８年８月（Eichelter, Schenk, Prophylaxis
of Pulmonary Embolism, Archives of Surgery, Vol.
97, August, 1968）
【非特許文献４】グリーンフィールド他著，“ア・ニュ
ー・イントラカバル・フィルター・パーミッティング・
アンド・レゾリューション・オブ・エンボリ”，（米
国），サージェリー，第７３巻第４号，１９７３年（Gr
eenfield, et al., A New IntracavalFilter Permittin
g Continued Flow and Resolution of Emboli, Surger
y, Vol. 73, No. 4, 1973）
ー・イントラカバル・フィルター・パーミッティング・
アンド・レゾリューション・オブ・エンボリ”，（米
国），サージェリー，第７３巻第４号，１９７３年（Gr
eenfield, et al., A New IntracavalFilter Permittin
g Continued Flow and Resolution of Emboli, Surger
y, Vol. 73, No. 4, 1973）
【００１１】発明の概要
概要を上述したように、本発明は、臨床的処置中のフィ
ルタの動きを最小限に抑え又は実質的に無くすという臨
床上の課題及び臨床的処置の上首尾の完了に必要な場合
のあるガイドワイヤの交換を可能にするという課題を解
決するのに用いることができる解放可能且つ回収可能な
血管フィルタシステムを提供する。
ルタの動きを最小限に抑え又は実質的に無くすという臨
床上の課題及び臨床的処置の上首尾の完了に必要な場合
のあるガイドワイヤの交換を可能にするという課題を解
決するのに用いることができる解放可能且つ回収可能な
血管フィルタシステムを提供する。
【００１２】本発明の目的は、非係留状態のフィルタ
を、手技中静止したままである閉塞部又は必要なインタ
ーベンションの場所の遠位側の位置で血管の管腔内へ配
置する解放可能且つ回収可能な血管フィルタシステムを
提供することにある。フィルタシステムは、移動防止手
段を備えたフィルタと、配備及び解放可能な機構と、回
収器具とを有している。フィルタ配備及び解放機構は、
管腔内への正しいフィルタの配置を可能にする。配備機
構は又、フィルタが管腔の直径に実質的に等しいその第
２の大きな直径に拡張することができるようにすると共
にかかるフィルタをルーメンとほぼ密封関係をなして配
置できるようにする。移動防止手段は、フィルタが手技
中、血管の管腔内で実質的に静止したままであるように
する。フィルタは、ガイドワイヤによっては係留されて
おらず、したがってガイドワイヤが動いてもフィルタが
動くことはない。フィルタは、定位置に位置したまま、
手技中に放出される場合のある塞栓粒子を捕捉する。本
発明の別の目的は、フィルタの邪魔にならず、又はこれ
を動かさないで、必要に応じて手技全体にわたってガイ
ドワイヤの交換を行うことができるようにすることにあ
る。この場合、回収器具が、フィルタを再捕捉し、潰
し、そして塞栓粒子が中に捕捉された状態のフィルタを
ルーメンから取り出すために利用される。
を、手技中静止したままである閉塞部又は必要なインタ
ーベンションの場所の遠位側の位置で血管の管腔内へ配
置する解放可能且つ回収可能な血管フィルタシステムを
提供することにある。フィルタシステムは、移動防止手
段を備えたフィルタと、配備及び解放可能な機構と、回
収器具とを有している。フィルタ配備及び解放機構は、
管腔内への正しいフィルタの配置を可能にする。配備機
構は又、フィルタが管腔の直径に実質的に等しいその第
２の大きな直径に拡張することができるようにすると共
にかかるフィルタをルーメンとほぼ密封関係をなして配
置できるようにする。移動防止手段は、フィルタが手技
中、血管の管腔内で実質的に静止したままであるように
する。フィルタは、ガイドワイヤによっては係留されて
おらず、したがってガイドワイヤが動いてもフィルタが
動くことはない。フィルタは、定位置に位置したまま、
手技中に放出される場合のある塞栓粒子を捕捉する。本
発明の別の目的は、フィルタの邪魔にならず、又はこれ
を動かさないで、必要に応じて手技全体にわたってガイ
ドワイヤの交換を行うことができるようにすることにあ
る。この場合、回収器具が、フィルタを再捕捉し、潰
し、そして塞栓粒子が中に捕捉された状態のフィルタを
ルーメンから取り出すために利用される。
【００１３】一特徴によれば、本発明は、血管の管腔内
へ挿入できる解放可能且つ回収可能な血管フィルタシス
テムであって、管腔内へ挿入可能な第１の小さな直径及
び管腔の直径に実質的に等しい直径まで拡張可能であ
り、管腔とほぼ密封関係をなす第２の大きな直径を有す
る血管フィルタを有するシステムに関する。このシステ
ムは、フィルタに取り付けられた多孔質フィルタメンブ
レンと、フィルタを血管の管腔内へ位置決めしてフィル
タが第２の大きな直径を達成するようにする配備及び解
放機構と、フィルタが血管の管腔内で実質的に静止した
ままであるようにする移動防止特徴部と、フィルタの再
捕捉を可能にし、フィルタが第１の小さな直径を達成す
るようにし、管腔からのフィルタの取出しを可能にする
回収器具とを更に有する。
へ挿入できる解放可能且つ回収可能な血管フィルタシス
テムであって、管腔内へ挿入可能な第１の小さな直径及
び管腔の直径に実質的に等しい直径まで拡張可能であ
り、管腔とほぼ密封関係をなす第２の大きな直径を有す
る血管フィルタを有するシステムに関する。このシステ
ムは、フィルタに取り付けられた多孔質フィルタメンブ
レンと、フィルタを血管の管腔内へ位置決めしてフィル
タが第２の大きな直径を達成するようにする配備及び解
放機構と、フィルタが血管の管腔内で実質的に静止した
ままであるようにする移動防止特徴部と、フィルタの再
捕捉を可能にし、フィルタが第１の小さな直径を達成す
るようにし、管腔からのフィルタの取出しを可能にする
回収器具とを更に有する。
【００１４】別の特徴によれば、本発明は、血管の管腔
内へ挿入できる解放可能且つ回収可能な血管フィルタシ
ステムであって、配備及び解放機構が、近位部分、遠位
部分及び内側ルーメンを備えた貯蔵管を有するシステム
に関する。配備及び解放機構は、外径、内径、近位端
部、遠位端部及び内側ルーメンを備えたカテーテルを更
に有し、貯蔵管の遠位端部は、カテーテルの近位端部内
へ摺動自在に挿入可能なフィルタを収容する。配備及び
解放機構は、外径、近位端部及び遠位端部を備えた栓子
を更に有し、栓子の遠位端部は、栓子の遠位端部がフィ
ルタの近位端部に実質的に接触し、栓子がフィルタをカ
テーテルのルーメンを通ってカテーテルの近位端部に押
し込み、そしてカテーテルの遠位端部から押し出すよう
位置決めされるまで貯蔵管の近位端部内へ摺動自在に挿
入可能である。
内へ挿入できる解放可能且つ回収可能な血管フィルタシ
ステムであって、配備及び解放機構が、近位部分、遠位
部分及び内側ルーメンを備えた貯蔵管を有するシステム
に関する。配備及び解放機構は、外径、内径、近位端
部、遠位端部及び内側ルーメンを備えたカテーテルを更
に有し、貯蔵管の遠位端部は、カテーテルの近位端部内
へ摺動自在に挿入可能なフィルタを収容する。配備及び
解放機構は、外径、近位端部及び遠位端部を備えた栓子
を更に有し、栓子の遠位端部は、栓子の遠位端部がフィ
ルタの近位端部に実質的に接触し、栓子がフィルタをカ
テーテルのルーメンを通ってカテーテルの近位端部に押
し込み、そしてカテーテルの遠位端部から押し出すよう
位置決めされるまで貯蔵管の近位端部内へ摺動自在に挿
入可能である。
【００１５】別の特徴によれば、本発明は、血管の管腔
内へ挿入できる解放可能且つ回収可能な血管フィルタシ
ステムであって、配備及び解放機構が、外径、内径、近
位端部、遠位端部及び内側ルーメンを備えたカテーテル
を有するシステムに関する。配備及び解放機構は、外
径、近位端部及び遠位端部を備えたシャフトを更に有
し、フィルタは、シャフトの遠位端部の近くに解放自在
に取り付けられたり、これから取り外しでき、カテーテ
ルは、シャフト及びフィルタの周りに同軸状に配置さ
れ、カテーテルがフィルタを配備するよう摺動自在に引
っ込められるようになっている。
内へ挿入できる解放可能且つ回収可能な血管フィルタシ
ステムであって、配備及び解放機構が、外径、内径、近
位端部、遠位端部及び内側ルーメンを備えたカテーテル
を有するシステムに関する。配備及び解放機構は、外
径、近位端部及び遠位端部を備えたシャフトを更に有
し、フィルタは、シャフトの遠位端部の近くに解放自在
に取り付けられたり、これから取り外しでき、カテーテ
ルは、シャフト及びフィルタの周りに同軸状に配置さ
れ、カテーテルがフィルタを配備するよう摺動自在に引
っ込められるようになっている。
【００１６】別の特徴によれば、本発明は、血管の管腔
内へ挿入できる解放可能且つ回収可能な血管フィルタシ
ステムであって、配備及び解放機構が、ガイドワイヤを
有し、フィルタの近位端部は、ガイドワイヤの遠位端部
の近くに解放自在に取り付けられたり、これから取り外
しできるシステムに関する。配備及び解放機構は、外
径、内径、近位端部、遠位端部及び内側ルーメンを備え
たカテーテルを更に有し、ガイドワイヤの近位端部は、
カテーテルがガイドワイヤ及びフィルタの周りに同軸状
に配置され、カテーテルがフィルタを配備するよう摺動
自在に引っ込められるまでカテーテルの遠位端部内へ摺
動自在に挿入可能である。
内へ挿入できる解放可能且つ回収可能な血管フィルタシ
ステムであって、配備及び解放機構が、ガイドワイヤを
有し、フィルタの近位端部は、ガイドワイヤの遠位端部
の近くに解放自在に取り付けられたり、これから取り外
しできるシステムに関する。配備及び解放機構は、外
径、内径、近位端部、遠位端部及び内側ルーメンを備え
たカテーテルを更に有し、ガイドワイヤの近位端部は、
カテーテルがガイドワイヤ及びフィルタの周りに同軸状
に配置され、カテーテルがフィルタを配備するよう摺動
自在に引っ込められるまでカテーテルの遠位端部内へ摺
動自在に挿入可能である。
【００１７】別の特徴によれば、本発明は、血管の管腔
内へ挿入できる解放可能且つ回収可能な血管フィルタシ
ステムであって、移動防止特徴部がニッケル−チタン合
金で作られているシステムに関する。
内へ挿入できる解放可能且つ回収可能な血管フィルタシ
ステムであって、移動防止特徴部がニッケル−チタン合
金で作られているシステムに関する。
【００１８】別の特徴によれば、本発明は、血管の管腔
内へ挿入できる解放可能且つ回収可能な血管フィルタシ
ステムであって、移動防止特徴部がストラットに取り付
けられたフックから成るシステムに関する。
内へ挿入できる解放可能且つ回収可能な血管フィルタシ
ステムであって、移動防止特徴部がストラットに取り付
けられたフックから成るシステムに関する。
【００１９】別の特徴によれば、本発明は、血管の管腔
内へ挿入できる解放可能且つ回収可能な血管フィルタシ
ステムであって、移動防止特徴部がストラットの幾何学
的設計から得られる摩擦力から成るシステムに関する。
内へ挿入できる解放可能且つ回収可能な血管フィルタシ
ステムであって、移動防止特徴部がストラットの幾何学
的設計から得られる摩擦力から成るシステムに関する。
【００２０】別の特徴によれば、本発明は、血管の管腔
内へ挿入できる解放可能且つ回収可能な血管フィルタシ
ステムであって、移動防止特徴部がフィルタ支持構造体
に設けられた摩擦被膜から成るシステムに関する。
内へ挿入できる解放可能且つ回収可能な血管フィルタシ
ステムであって、移動防止特徴部がフィルタ支持構造体
に設けられた摩擦被膜から成るシステムに関する。
【００２１】別の特徴によれば、本発明は、血管の管腔
内へ挿入できる解放可能且つ回収可能な血管フィルタシ
ステムであって、移動防止特徴部がフィルタ支持構造体
に施された表面処理剤から成るシステムに関する。
内へ挿入できる解放可能且つ回収可能な血管フィルタシ
ステムであって、移動防止特徴部がフィルタ支持構造体
に施された表面処理剤から成るシステムに関する。
【００２２】別の特徴によれば、本発明は、血管の管腔
内へ挿入できる解放可能且つ回収可能な血管フィルタシ
ステムであって、回収器具が、罠掛け部と、フィルタの
近位端部に設けられた罠掛け可能な特徴部とから成るシ
ステムに関する。
内へ挿入できる解放可能且つ回収可能な血管フィルタシ
ステムであって、回収器具が、罠掛け部と、フィルタの
近位端部に設けられた罠掛け可能な特徴部とから成るシ
ステムに関する。
【００２３】別の特徴によれば、本発明は、血管の管腔
内へ挿入できる解放可能且つ回収可能な血管フィルタシ
ステムであって、回収器具が、外径、近位端部及び遠位
端部を備えたワイヤと、ワイヤの遠位端部の近くに取り
付けられたフックと、フィルタの近位端部の近くに取り
付けられたフックとを更に有しているシステムに関す
る。
内へ挿入できる解放可能且つ回収可能な血管フィルタシ
ステムであって、回収器具が、外径、近位端部及び遠位
端部を備えたワイヤと、ワイヤの遠位端部の近くに取り
付けられたフックと、フィルタの近位端部の近くに取り
付けられたフックとを更に有しているシステムに関す
る。
【００２４】別の特徴によれば、本発明は、血管の管腔
内へ挿入できる解放可能且つ回収可能な血管フィルタシ
ステムであって、回収器具が、外径、近位端部及び遠位
端部を備えたワイヤと、ワイヤの遠位端部の近くに取り
付けられたボールと、フィルタの近位端部の近くに取り
付けられたレシーバとを更に有するシステムに関する。
内へ挿入できる解放可能且つ回収可能な血管フィルタシ
ステムであって、回収器具が、外径、近位端部及び遠位
端部を備えたワイヤと、ワイヤの遠位端部の近くに取り
付けられたボールと、フィルタの近位端部の近くに取り
付けられたレシーバとを更に有するシステムに関する。
【００２５】別の特徴によれば、本発明は、血管の管腔
内へ挿入できる解放可能且つ回収可能な血管フィルタシ
ステムであって、回収器具が、フィルタに着脱自在なガ
イドワイヤを有するシステムに関する。
内へ挿入できる解放可能且つ回収可能な血管フィルタシ
ステムであって、回収器具が、フィルタに着脱自在なガ
イドワイヤを有するシステムに関する。
【００２６】本発明の利点は、フィルタの移動防止手段
により、フィルタが手技中、ルーメン内に静止したまま
であり、それにより管腔の潜在的な損傷の恐れが最小限
に抑えられると共に手技中に捕捉された塞栓粒子の放出
の恐れが最小限に抑えられることにある。本発明の別の
利点は、フィルタとガイドワイヤが一体ユニットをなし
ておらず、したがってオペレータは臨床的処置の上首尾
の完了に必要な場合のあるガイドワイヤの自由な交換を
行えるようになるということにある。図面についての簡
単な説明が与えられているので、本発明の器械は、当業
者には明らかになるはずである。
により、フィルタが手技中、ルーメン内に静止したまま
であり、それにより管腔の潜在的な損傷の恐れが最小限
に抑えられると共に手技中に捕捉された塞栓粒子の放出
の恐れが最小限に抑えられることにある。本発明の別の
利点は、フィルタとガイドワイヤが一体ユニットをなし
ておらず、したがってオペレータは臨床的処置の上首尾
の完了に必要な場合のあるガイドワイヤの自由な交換を
行えるようになるということにある。図面についての簡
単な説明が与えられているので、本発明の器械は、当業
者には明らかになるはずである。
【００２７】本発明の上記特徴及び他の特徴は、添付の
図面と関連して本発明の詳細な説明を参照すると最もよ
く理解されよう。
図面と関連して本発明の詳細な説明を参照すると最もよ
く理解されよう。
【００２８】
【発明の実施の形態】本発明の解放可能且つ回収可能な
血管フィルタシステムは、ガイドワイヤが動くとフィル
タが動き、それにより管腔の潜在的な損傷が生じると共
に手技中に捕捉された塞栓粒子の放出の恐れがあるとい
う臨床上の課題を解決するよう設計されている。本発明
の解放可能且つ回収可能な血管フィルタシステムは又、
臨床的処置の上首尾の完了に必要な場合のあるガイドワ
イヤの交換の必要性に取り組むよう設計されている。臨
床的処置の種々の部分の際に、互いに異なる特性のガイ
ドワイヤが必要になる場合があるのでガイドワイヤの交
換が必要なことがある。例えば、ガイドワイヤのトルク
掛け性及び操縦性が閉塞部位又は必要なインターベンシ
ョンの部位に接近するために手技の初めに必要な場合が
ある。この場合、ガイドワイヤが他の処置器具のための
導管として働くことが必要な場合、追加の支持体が手技
中、後で必要になる場合がある。
血管フィルタシステムは、ガイドワイヤが動くとフィル
タが動き、それにより管腔の潜在的な損傷が生じると共
に手技中に捕捉された塞栓粒子の放出の恐れがあるとい
う臨床上の課題を解決するよう設計されている。本発明
の解放可能且つ回収可能な血管フィルタシステムは又、
臨床的処置の上首尾の完了に必要な場合のあるガイドワ
イヤの交換の必要性に取り組むよう設計されている。臨
床的処置の種々の部分の際に、互いに異なる特性のガイ
ドワイヤが必要になる場合があるのでガイドワイヤの交
換が必要なことがある。例えば、ガイドワイヤのトルク
掛け性及び操縦性が閉塞部位又は必要なインターベンシ
ョンの部位に接近するために手技の初めに必要な場合が
ある。この場合、ガイドワイヤが他の処置器具のための
導管として働くことが必要な場合、追加の支持体が手技
中、後で必要になる場合がある。
【００２９】解放可能且つ回収可能な血管フィルタシス
テムは、管腔内へ挿入可能な第１の小さな直径及び管腔
の直径に実質的に等しい直径まで拡張可能であり、管腔
とほぼ密封関係をなす第２の大きな直径を有する血管フ
ィルタを有する。このシステムは、フィルタに取り付け
られた多孔質フィルタメンブレンと、フィルタを血管の
管腔内へ位置決めしてフィルタが第２の大きな直径を達
成するようにする配備及び解放機構と、フィルタが血管
の管腔内で実質的に静止したままであるようにする移動
防止特徴部と、フィルタの再捕捉を可能にし、フィルタ
が第１の小さな直径を達成するようにし、管腔からのフ
ィルタの取出しを可能にする回収器具とを更に有する。
配備及び解放機構は、フィルタを、手技中静止したまま
である閉塞部又は必要なインターベンションの場所の遠
位側の位置で血管の管腔内へ配置するのに利用される。
配備及び解放機構は又、フィルタが管腔の直径に実質的
に等しいその第２の大きな直径に拡張することができる
ようにすると共にかかるフィルタをルーメンとほぼ密封
関係をなして配置できるようにする。移動防止特徴部
は、フィルタが手技中、血管の管腔内で実質的に静止し
たままであるようにする。フィルタは、ガイドワイヤに
よっては係留されておらず、したがってガイドワイヤが
動いてもフィルタが動くことはない。フィルタは、定位
置に位置したまま、手技中に放出される場合のある塞栓
粒子を捕捉する。この場合、回収器具が、フィルタを再
捕捉し、潰し、そして塞栓粒子が中に捕捉された状態の
フィルタをルーメンから取り出すために利用される。
テムは、管腔内へ挿入可能な第１の小さな直径及び管腔
の直径に実質的に等しい直径まで拡張可能であり、管腔
とほぼ密封関係をなす第２の大きな直径を有する血管フ
ィルタを有する。このシステムは、フィルタに取り付け
られた多孔質フィルタメンブレンと、フィルタを血管の
管腔内へ位置決めしてフィルタが第２の大きな直径を達
成するようにする配備及び解放機構と、フィルタが血管
の管腔内で実質的に静止したままであるようにする移動
防止特徴部と、フィルタの再捕捉を可能にし、フィルタ
が第１の小さな直径を達成するようにし、管腔からのフ
ィルタの取出しを可能にする回収器具とを更に有する。
配備及び解放機構は、フィルタを、手技中静止したまま
である閉塞部又は必要なインターベンションの場所の遠
位側の位置で血管の管腔内へ配置するのに利用される。
配備及び解放機構は又、フィルタが管腔の直径に実質的
に等しいその第２の大きな直径に拡張することができる
ようにすると共にかかるフィルタをルーメンとほぼ密封
関係をなして配置できるようにする。移動防止特徴部
は、フィルタが手技中、血管の管腔内で実質的に静止し
たままであるようにする。フィルタは、ガイドワイヤに
よっては係留されておらず、したがってガイドワイヤが
動いてもフィルタが動くことはない。フィルタは、定位
置に位置したまま、手技中に放出される場合のある塞栓
粒子を捕捉する。この場合、回収器具が、フィルタを再
捕捉し、潰し、そして塞栓粒子が中に捕捉された状態の
フィルタをルーメンから取り出すために利用される。
【００３０】本発明は多数の例示の実施形態で実施でき
るが、説明の便宜上、１つの例示の実施形態を詳細に説
明する。図面を参照し（図中、同一の符号は同一の要素
を示している）、図１には、本発明に従って構成された
解放可能且つ回収可能な血管フィルタシステムが示され
ている。解放可能且つ回収可能な血管フィルタシステム
は、近位端部２０、遠位端部３０及びこれら端部相互間
に延びる複数のストラット４０を備えたフィルタ１０を
有している。フィルタは、フィルタの遠位端部３０及び
複数のストラット４０に取り付けられた多孔質フィルタ
メンブレン５０を更に備えている。多孔質フィルタメン
ブレン５０の長さは、複数のストラット４０の長さより
も短いのがよい。フィルタは、管腔内へ挿入可能な小さ
な第１の直径及び管腔の直径に実質的に等しい直径まで
拡張可能であり、管腔とほぼ密封関係をなす図１に示す
ような大きな第２の直径を有している。フィルタは、フ
ィルタ１０が管腔内で実質的に静止したままであるよう
にする移動防止手段を更に備えている。この例示の実施
形態では、移動防止手段は、フィルタの構成材料として
のニッケル−チタン材料の不断の外向きの力から成る。
るが、説明の便宜上、１つの例示の実施形態を詳細に説
明する。図面を参照し（図中、同一の符号は同一の要素
を示している）、図１には、本発明に従って構成された
解放可能且つ回収可能な血管フィルタシステムが示され
ている。解放可能且つ回収可能な血管フィルタシステム
は、近位端部２０、遠位端部３０及びこれら端部相互間
に延びる複数のストラット４０を備えたフィルタ１０を
有している。フィルタは、フィルタの遠位端部３０及び
複数のストラット４０に取り付けられた多孔質フィルタ
メンブレン５０を更に備えている。多孔質フィルタメン
ブレン５０の長さは、複数のストラット４０の長さより
も短いのがよい。フィルタは、管腔内へ挿入可能な小さ
な第１の直径及び管腔の直径に実質的に等しい直径まで
拡張可能であり、管腔とほぼ密封関係をなす図１に示す
ような大きな第２の直径を有している。フィルタは、フ
ィルタ１０が管腔内で実質的に静止したままであるよう
にする移動防止手段を更に備えている。この例示の実施
形態では、移動防止手段は、フィルタの構成材料として
のニッケル−チタン材料の不断の外向きの力から成る。
【００３１】解放可能且つ回収可能な血管フィルタシス
テムは、フィルタを血管の管腔内に位置決めし、フィル
タがその第２の大きな直径を達するようにする配備及び
解放機構を更に有している。この例示の実施形態では、
配備及び解放機構は、近位端部８０、遠位端部９０及び
内側ルーメン９５を備えた図２に示すようなカテーテル
７０を有している。配備及び解放機構は、近位端部１１
０及び遠位端部１２０を備えた栓子１００を更に有し、
近位端部１２０はカテーテルの近位端部８０内へ摺動自
在に挿入できる。図３に示すように、解放可能且つ回収
可能な血管フィルタシステムは、近位端部６４及び遠位
端部６６を備えた貯蔵管６５を更に有している。フィル
タ１０の遠位端部３０を潰した状態で貯蔵管の近位端部
６４内へ摺動自在に挿入し、貯蔵管６５が図３に示すよ
うにフィルタ１０の周りに同軸状に配置されるまで前進
させるのがよい。次に、貯蔵管の遠位端部６６をカテー
テル８０の近位端部に摺動自在に挿入する。この時点
で、図４に示すように、栓子１００の遠位端部１２０を
貯蔵管６５の近位端部６４に摺動自在に挿入し、栓子の
遠位端部１２０が実質的にフィルタの近位端部２０と接
触するまで前進させるのがよい。次に、フィルタ１０が
図４（Ａ）に示すようにカテーテル７０を通ってカテー
テルの近位端部８０に押し込まれ、そして図４（Ｂ）に
示すようにカテーテルの遠位端部９０から押し出される
まで栓子を更に前進させる。すると、フィルタ１０は拡
張して図４（Ｂ）に示すように第２の大きな直径を達成
し、フィルタの構成材料であるニッケル−チタン合金の
不断の外向きの力で管腔内に位置決めされ、フィルタ１
０が管腔内に静止状態のままになる。
テムは、フィルタを血管の管腔内に位置決めし、フィル
タがその第２の大きな直径を達するようにする配備及び
解放機構を更に有している。この例示の実施形態では、
配備及び解放機構は、近位端部８０、遠位端部９０及び
内側ルーメン９５を備えた図２に示すようなカテーテル
７０を有している。配備及び解放機構は、近位端部１１
０及び遠位端部１２０を備えた栓子１００を更に有し、
近位端部１２０はカテーテルの近位端部８０内へ摺動自
在に挿入できる。図３に示すように、解放可能且つ回収
可能な血管フィルタシステムは、近位端部６４及び遠位
端部６６を備えた貯蔵管６５を更に有している。フィル
タ１０の遠位端部３０を潰した状態で貯蔵管の近位端部
６４内へ摺動自在に挿入し、貯蔵管６５が図３に示すよ
うにフィルタ１０の周りに同軸状に配置されるまで前進
させるのがよい。次に、貯蔵管の遠位端部６６をカテー
テル８０の近位端部に摺動自在に挿入する。この時点
で、図４に示すように、栓子１００の遠位端部１２０を
貯蔵管６５の近位端部６４に摺動自在に挿入し、栓子の
遠位端部１２０が実質的にフィルタの近位端部２０と接
触するまで前進させるのがよい。次に、フィルタ１０が
図４（Ａ）に示すようにカテーテル７０を通ってカテー
テルの近位端部８０に押し込まれ、そして図４（Ｂ）に
示すようにカテーテルの遠位端部９０から押し出される
まで栓子を更に前進させる。すると、フィルタ１０は拡
張して図４（Ｂ）に示すように第２の大きな直径を達成
し、フィルタの構成材料であるニッケル−チタン合金の
不断の外向きの力で管腔内に位置決めされ、フィルタ１
０が管腔内に静止状態のままになる。
【００３２】解放可能且つ回収可能な血管フィルタシス
テムは、フィルタを再捕捉し、フィルタが小さな第１の
直径を達成するようにし、そしてフィルタを管腔から取
り出す回収器具を更に有している。この例示の実施形態
では、回収器具は、図５に示すようにボールフック型回
収システムから成る。ボールフック型回収システム１３
０は、近位端部１５０及び遠位端部１６０を備えたワイ
ヤ１４０を有し、ワイヤ１４０の遠位端部の近くには湾
曲部１６５が設けられ、ワイヤの遠位端部１６０の近く
にはボール１７０が取り付けられている。ボールフック
型回収システムは、図６に示すようにフィルタ１０の近
位端部２０の近くに設けられたレシーバ１８０を更に有
している。レシーバ１８０に接近するには、図７に示す
ようにボール１７０をフィルタ１０のストラット４０の
間に挿入する。次に、ワイヤ１４０及びフィルタ１０を
カテーテル７０内へ引き戻す。フィルタ１０は、図８に
示すように潰れ、次にカテーテル７０を通してかかるフ
ィルタを引き抜くのがよい。
テムは、フィルタを再捕捉し、フィルタが小さな第１の
直径を達成するようにし、そしてフィルタを管腔から取
り出す回収器具を更に有している。この例示の実施形態
では、回収器具は、図５に示すようにボールフック型回
収システムから成る。ボールフック型回収システム１３
０は、近位端部１５０及び遠位端部１６０を備えたワイ
ヤ１４０を有し、ワイヤ１４０の遠位端部の近くには湾
曲部１６５が設けられ、ワイヤの遠位端部１６０の近く
にはボール１７０が取り付けられている。ボールフック
型回収システムは、図６に示すようにフィルタ１０の近
位端部２０の近くに設けられたレシーバ１８０を更に有
している。レシーバ１８０に接近するには、図７に示す
ようにボール１７０をフィルタ１０のストラット４０の
間に挿入する。次に、ワイヤ１４０及びフィルタ１０を
カテーテル７０内へ引き戻す。フィルタ１０は、図８に
示すように潰れ、次にカテーテル７０を通してかかるフ
ィルタを引き抜くのがよい。
【００３３】図１、図２、図３、図４（Ａ）、図４
（Ｂ）、図５、図６、図７及び図８に示すように、解放
可能且つ回収可能な血管フィルタシステムは、血管フィ
ルタを血管の管腔内へ導入し、配備し、そして解放し、
次に血管フィルタを血管の管腔から回収するのに使用で
きる。カテーテル７０を、カテーテルの遠位端部９０が
血管中の閉塞部の場所を越えて位置決めされるまで血管
の管腔内へ導入するのがよい。次に、フィルタ１０の遠
位端部３０を貯蔵管が図３に示すようにフィルタを完全
に覆うまで貯蔵管６５の近位端部６４に挿入する。この
時点において、貯蔵管の遠位端部６６を図３に示すよう
にカテーテル７０の近位端部内へ挿入する。次に、栓子
１００の遠位端部１２０を貯蔵管の近位端部６４内へ挿
入し、そしてこれがフィルタの近位端部２０と実質的に
接触するまで前進させる。栓子１００を引き続き前進さ
せ、ついにはフィルタ１０がカテーテル７０の近位端部
８０を通り、カテーテル７０を通り、そして図４（Ｂ）
に示すようにカテーテルの遠位端部９０から押し出され
るようにする。すると、フィルタ１０は、図４（Ｂ）に
示すようにその第２の大きな直径を達成し、この例示の
実施形態では、フィルタの構成材料であるニッケル−チ
タン合金の不断の外向きの力の形態をした移動防止手段
により、フィルタは手技中、管腔内で実質的に静止した
ままとなることができる。フィルタは、手技中に生じた
塞栓粒子を捕捉する。また、フィルタ１０が非係留状態
なので、オペレータは手技の初めから終わりまで何時で
も必要に応じてガイドワイヤの交換を行うことができ
る。インターベンショナル手技の完了後、この例示の実
施形態ではボールフック型回収システム１３０の形態を
した回収器具を図５に示すようにカテーテル７０中へ導
入する。ボール１７０がいったんカテーテルの遠位端部
９０から出ると、このボールをこれが図７に示すように
レシーバ１８０と結合するまでフィルタストラット４０
の間に挿入する。次に、ワイヤ１４０をカテーテル７０
中へ引き戻し、フィルタ１０がいったんカテーテル７０
に入ると潰れるようにする。次に、塞栓粒子がフィルタ
１０内に捕捉された状態で、フィルタ１０を身体から抜
去するのがよい。
（Ｂ）、図５、図６、図７及び図８に示すように、解放
可能且つ回収可能な血管フィルタシステムは、血管フィ
ルタを血管の管腔内へ導入し、配備し、そして解放し、
次に血管フィルタを血管の管腔から回収するのに使用で
きる。カテーテル７０を、カテーテルの遠位端部９０が
血管中の閉塞部の場所を越えて位置決めされるまで血管
の管腔内へ導入するのがよい。次に、フィルタ１０の遠
位端部３０を貯蔵管が図３に示すようにフィルタを完全
に覆うまで貯蔵管６５の近位端部６４に挿入する。この
時点において、貯蔵管の遠位端部６６を図３に示すよう
にカテーテル７０の近位端部内へ挿入する。次に、栓子
１００の遠位端部１２０を貯蔵管の近位端部６４内へ挿
入し、そしてこれがフィルタの近位端部２０と実質的に
接触するまで前進させる。栓子１００を引き続き前進さ
せ、ついにはフィルタ１０がカテーテル７０の近位端部
８０を通り、カテーテル７０を通り、そして図４（Ｂ）
に示すようにカテーテルの遠位端部９０から押し出され
るようにする。すると、フィルタ１０は、図４（Ｂ）に
示すようにその第２の大きな直径を達成し、この例示の
実施形態では、フィルタの構成材料であるニッケル−チ
タン合金の不断の外向きの力の形態をした移動防止手段
により、フィルタは手技中、管腔内で実質的に静止した
ままとなることができる。フィルタは、手技中に生じた
塞栓粒子を捕捉する。また、フィルタ１０が非係留状態
なので、オペレータは手技の初めから終わりまで何時で
も必要に応じてガイドワイヤの交換を行うことができ
る。インターベンショナル手技の完了後、この例示の実
施形態ではボールフック型回収システム１３０の形態を
した回収器具を図５に示すようにカテーテル７０中へ導
入する。ボール１７０がいったんカテーテルの遠位端部
９０から出ると、このボールをこれが図７に示すように
レシーバ１８０と結合するまでフィルタストラット４０
の間に挿入する。次に、ワイヤ１４０をカテーテル７０
中へ引き戻し、フィルタ１０がいったんカテーテル７０
に入ると潰れるようにする。次に、塞栓粒子がフィルタ
１０内に捕捉された状態で、フィルタ１０を身体から抜
去するのがよい。
【００３４】フィルタ１０は、任意適当な材料から構成
でき、好ましくは、ニッケル−チタン合金から構成され
る。フィルタ１０は、ストラット４０の中点の近くに取
り付けられた少なくとも１つのマーカバンド及びフィル
タの遠位端部３０の近くに取り付けられた少なくとも１
つのマーカバンド及びフィルタの近位端部２０の近くに
取り付けられた少なくとも１つのマーカバンドを有して
いる。フィルタ１０は、器具の放射線不透過性を高める
ための被膜又は他の任意適当な手段を更に有するのがよ
い。多孔質フィルタメンブレン５０を任意適当な材料か
ら構成でき、好ましくは、ポリウレタン、ポリエチレン
又はそのコポリマーから成る群から選択され、エラスト
マーとしての性質又はゴム弾性を備える軟質ポリマー材
料から作られる。多孔質フィルタメンブレン５０は、任
意の数及び任意の形状の細孔を有するのがよく、好まし
くは、孔径が約２０ミクロン乃至約３００ミクロンの細
孔を有する。細孔を任意適当な手段で作ることができ、
好ましくはレーザ穿孔によって作る。貯蔵管６５は、任
意適当な材料から構成でき、好ましくは、ポリマー材料
から構成される。フィルタ１０を使用時点で貯蔵管６５
内へ装填してもよく、或いは多孔質フィルタメンブレン
５０が永久歪を生じない適当な材料で作られている場合
には、かかるフィルタを前もって装填してもよい。カテ
ーテル７０は、任意適当な材料から構成でき、好ましく
は、ポリマー材料から構成される。栓子１００は、任意
適当な材料から構成でき、好ましくは、ポリマー材料か
ら構成される。
でき、好ましくは、ニッケル−チタン合金から構成され
る。フィルタ１０は、ストラット４０の中点の近くに取
り付けられた少なくとも１つのマーカバンド及びフィル
タの遠位端部３０の近くに取り付けられた少なくとも１
つのマーカバンド及びフィルタの近位端部２０の近くに
取り付けられた少なくとも１つのマーカバンドを有して
いる。フィルタ１０は、器具の放射線不透過性を高める
ための被膜又は他の任意適当な手段を更に有するのがよ
い。多孔質フィルタメンブレン５０を任意適当な材料か
ら構成でき、好ましくは、ポリウレタン、ポリエチレン
又はそのコポリマーから成る群から選択され、エラスト
マーとしての性質又はゴム弾性を備える軟質ポリマー材
料から作られる。多孔質フィルタメンブレン５０は、任
意の数及び任意の形状の細孔を有するのがよく、好まし
くは、孔径が約２０ミクロン乃至約３００ミクロンの細
孔を有する。細孔を任意適当な手段で作ることができ、
好ましくはレーザ穿孔によって作る。貯蔵管６５は、任
意適当な材料から構成でき、好ましくは、ポリマー材料
から構成される。フィルタ１０を使用時点で貯蔵管６５
内へ装填してもよく、或いは多孔質フィルタメンブレン
５０が永久歪を生じない適当な材料で作られている場合
には、かかるフィルタを前もって装填してもよい。カテ
ーテル７０は、任意適当な材料から構成でき、好ましく
は、ポリマー材料から構成される。栓子１００は、任意
適当な材料から構成でき、好ましくは、ポリマー材料か
ら構成される。
【００３５】移動防止器具は、任意適当な形態のもので
あってよく、かかる形態としては、フック、突刺（又は
とげ）（図９（Ａ））、弓状部（図９（Ｂ））、ジグザ
グ部（図９（Ｃ））、ディンプル（図９（Ｄ））及び正
方形突刺又はとげ（図９（Ｅ））が挙げられる。また、
移動防止特徴部は、図１に示すようにフィルタの構成材
料であるニッケル−チタン合金により得られる不断の外
向きの力から成っていていてもよい。
あってよく、かかる形態としては、フック、突刺（又は
とげ）（図９（Ａ））、弓状部（図９（Ｂ））、ジグザ
グ部（図９（Ｃ））、ディンプル（図９（Ｄ））及び正
方形突刺又はとげ（図９（Ｅ））が挙げられる。また、
移動防止特徴部は、図１に示すようにフィルタの構成材
料であるニッケル−チタン合金により得られる不断の外
向きの力から成っていていてもよい。
【００３６】配備及び解放機構は、図４（Ａ）及び図４
（Ｂ）に示すように任意適当な形態をしていてもよく、
かかる形態としては、上述し、そして図１０及び図１４
（Ｃ）に示すようなカテーテルと栓子から成る配備シス
テムが挙げられる。図１０では、カテーテル７０は、シ
ャフト２００の周りに同軸状に設けられ、フィルタ１０
はシャフト２００の遠位端部の近くに取り付けられてい
る。システムが血管の管腔内の閉塞部の遠位側の位置に
あるとき、カテーテル７０を引っ込めるのがよく、それ
により図１１に示すようにフィルタ１０が大きな第２の
直径を達成して血管の管腔とほぼ密封関係をなすように
する。次に、シャフト２００を図１２に示すように引っ
込めてフィルタを解放するのがよい。図１３（Ａ）で
は、カテーテル７０は、シース２１５及びガイドワイヤ
２１０の周りに同軸状に設けられ、フィルタ１０はガイ
ドワイヤ２１０の遠位端部の近く及びフィルタ１０の近
位端部の近くに取り付けられた互いにつがい関係又は嵌
合関係をなす構造的特徴部（以下、「つがい特徴部」と
いう）２２０，２３０によりガイドワイヤ２１０の遠位
端部の近くに取り付けられている。システムが血管の管
腔内の閉塞部の遠位側の位置にあるとき、カテーテル７
０を引っ込めるのがよく、それにより図１３（Ｂ）に示
すようにフィルタ１０が大きな第２の直径を達成して血
管の管腔とほぼ密封関係をなすようにする。次に、図１
３（Ｃ）に示すようにシース２１５を引っ込めてフィル
タを解放することによりつがい特徴部２２０，２３０を
互いに離脱させる。これらつがい特徴部は、任意適当な
形態のものであるのがよく、好ましくは、図１４（Ａ）
及び図１４（Ｂ）に示すようにボールと穴又はつがい関
係をなすスロットである。また、つがい特徴部は、図１
４（Ｃ）に示すように流体圧の作用で解除するものであ
ってよく、この場合、シース２１５は、流体圧が注射器
又は他の適当な手段により内周部に加えられると、シー
スの遠位部分の壁２１７が外方に拡張し、つがい特徴部
２３０を互いに解除し、それ故、フィルタ１０を放出す
るという特性を示す。シャフトは、任意の数の適当な材
料から構成でき、好ましくは、遠位端部のところが金属
材料、近位端部のところがポリマー材料で作られる。シ
ースは、任意適当な材料から構成でき、好ましくは、ポ
リマー材料から構成される。ワイヤは、任意適当な材料
から構成でき、好ましくは、ニッケル−チタン合金から
構成される。
（Ｂ）に示すように任意適当な形態をしていてもよく、
かかる形態としては、上述し、そして図１０及び図１４
（Ｃ）に示すようなカテーテルと栓子から成る配備シス
テムが挙げられる。図１０では、カテーテル７０は、シ
ャフト２００の周りに同軸状に設けられ、フィルタ１０
はシャフト２００の遠位端部の近くに取り付けられてい
る。システムが血管の管腔内の閉塞部の遠位側の位置に
あるとき、カテーテル７０を引っ込めるのがよく、それ
により図１１に示すようにフィルタ１０が大きな第２の
直径を達成して血管の管腔とほぼ密封関係をなすように
する。次に、シャフト２００を図１２に示すように引っ
込めてフィルタを解放するのがよい。図１３（Ａ）で
は、カテーテル７０は、シース２１５及びガイドワイヤ
２１０の周りに同軸状に設けられ、フィルタ１０はガイ
ドワイヤ２１０の遠位端部の近く及びフィルタ１０の近
位端部の近くに取り付けられた互いにつがい関係又は嵌
合関係をなす構造的特徴部（以下、「つがい特徴部」と
いう）２２０，２３０によりガイドワイヤ２１０の遠位
端部の近くに取り付けられている。システムが血管の管
腔内の閉塞部の遠位側の位置にあるとき、カテーテル７
０を引っ込めるのがよく、それにより図１３（Ｂ）に示
すようにフィルタ１０が大きな第２の直径を達成して血
管の管腔とほぼ密封関係をなすようにする。次に、図１
３（Ｃ）に示すようにシース２１５を引っ込めてフィル
タを解放することによりつがい特徴部２２０，２３０を
互いに離脱させる。これらつがい特徴部は、任意適当な
形態のものであるのがよく、好ましくは、図１４（Ａ）
及び図１４（Ｂ）に示すようにボールと穴又はつがい関
係をなすスロットである。また、つがい特徴部は、図１
４（Ｃ）に示すように流体圧の作用で解除するものであ
ってよく、この場合、シース２１５は、流体圧が注射器
又は他の適当な手段により内周部に加えられると、シー
スの遠位部分の壁２１７が外方に拡張し、つがい特徴部
２３０を互いに解除し、それ故、フィルタ１０を放出す
るという特性を示す。シャフトは、任意の数の適当な材
料から構成でき、好ましくは、遠位端部のところが金属
材料、近位端部のところがポリマー材料で作られる。シ
ースは、任意適当な材料から構成でき、好ましくは、ポ
リマー材料から構成される。ワイヤは、任意適当な材料
から構成でき、好ましくは、ニッケル−チタン合金から
構成される。
【００３７】回収器具は、任意適当な構成のものであっ
てよく、かかる構成としては、図５、図６及び図７に示
すようなボールフック型回収システム及び図１３
（Ａ）、図１３（Ｂ）、図１３（Ｃ）及び図１４（Ａ）
に示すようなつがい関係をなすフックシステムが挙げら
れる。回収器具は、図１５（Ａ）、図１５（Ｂ）及び図
１５（Ｃ）に示すような罠掛け部２４０と、フィルタに
設けられた罠掛け可能な特徴部２５０とから成っていて
もよい。罠掛け部２４０を図１５（Ａ）、図１５（Ｂ）
及び図１５（Ｃ）に示すようにカテーテル中へ導入す
る。罠掛け部２４０のループは、カテーテルから出て、
フィルタ１０の罠掛け可能特徴部２５０に結合し、この
罠掛け可能特徴部は、この例示の実施形態ではフックで
ある。次に、罠掛け部２４０をカテーテル７０内へ引き
戻し、フィルタ１０をカテーテル７０へ引きずり込み、
そしてフィルタが図１５（Ｃ）に示すようにその小さな
第１の直径を達成するようにする。罠掛け部は、任意適
当な材料から構成でき、好ましくは、ニッケル−チタン
合金から構成される。罠掛け可能特徴部は、図１６に示
すように任意適当な形態をしていてもよく、かかる形態
としては、フック、つまみ、スロット又はコイルが挙げ
られる。
てよく、かかる構成としては、図５、図６及び図７に示
すようなボールフック型回収システム及び図１３
（Ａ）、図１３（Ｂ）、図１３（Ｃ）及び図１４（Ａ）
に示すようなつがい関係をなすフックシステムが挙げら
れる。回収器具は、図１５（Ａ）、図１５（Ｂ）及び図
１５（Ｃ）に示すような罠掛け部２４０と、フィルタに
設けられた罠掛け可能な特徴部２５０とから成っていて
もよい。罠掛け部２４０を図１５（Ａ）、図１５（Ｂ）
及び図１５（Ｃ）に示すようにカテーテル中へ導入す
る。罠掛け部２４０のループは、カテーテルから出て、
フィルタ１０の罠掛け可能特徴部２５０に結合し、この
罠掛け可能特徴部は、この例示の実施形態ではフックで
ある。次に、罠掛け部２４０をカテーテル７０内へ引き
戻し、フィルタ１０をカテーテル７０へ引きずり込み、
そしてフィルタが図１５（Ｃ）に示すようにその小さな
第１の直径を達成するようにする。罠掛け部は、任意適
当な材料から構成でき、好ましくは、ニッケル−チタン
合金から構成される。罠掛け可能特徴部は、図１６に示
すように任意適当な形態をしていてもよく、かかる形態
としては、フック、つまみ、スロット又はコイルが挙げ
られる。
【００３８】好ましい実施形態であると考えられる形態
を開示したが、当業者であれば、開示した特定の器械及
び方法の種々の変形例を想到でき、これら変形例は、本
発明の精神及び範囲から逸脱しない状態で利用できる。
本発明は、開示した特定の構成には限定されず、特許請
求の範囲に記載された本発明の範囲に属する全ての変形
例を含むものである。
を開示したが、当業者であれば、開示した特定の器械及
び方法の種々の変形例を想到でき、これら変形例は、本
発明の精神及び範囲から逸脱しない状態で利用できる。
本発明は、開示した特定の構成には限定されず、特許請
求の範囲に記載された本発明の範囲に属する全ての変形
例を含むものである。
【００３９】本発明の具体的な実施態様は、以下の通り
である。 （１）前記フィルタ支持構造体は、ニッケル−チタン合
金で作られていることを特徴とする請求項１記載の血管
フィルタシステム。 （２）前記移動防止手段は、前記ニッケル−チタン合金
の不断の外向きの力から成ることを特徴とする実施態様
（１）記載の血管フィルタシステム。 （３）前記フィルタ支持構造体は、器具の放射線不透過
性を高める手段を更に有していることを特徴とする請求
項１記載の血管フィルタシステム。 （４）前記多孔質フィルタメンブレンは、ポリウレタ
ン、ポリエチレン又はそのコポリマーから成る群から選
択されたポリマー材料で作られていることを特徴とする
請求項１記載の血管フィルタシステム。 （５）前記多孔質フィルタメンブレンの孔径は、約２０
ミクロン乃至約３００ミクロンであることを特徴とする
実施態様（４）記載の血管フィルタシステム。
である。 （１）前記フィルタ支持構造体は、ニッケル−チタン合
金で作られていることを特徴とする請求項１記載の血管
フィルタシステム。 （２）前記移動防止手段は、前記ニッケル−チタン合金
の不断の外向きの力から成ることを特徴とする実施態様
（１）記載の血管フィルタシステム。 （３）前記フィルタ支持構造体は、器具の放射線不透過
性を高める手段を更に有していることを特徴とする請求
項１記載の血管フィルタシステム。 （４）前記多孔質フィルタメンブレンは、ポリウレタ
ン、ポリエチレン又はそのコポリマーから成る群から選
択されたポリマー材料で作られていることを特徴とする
請求項１記載の血管フィルタシステム。 （５）前記多孔質フィルタメンブレンの孔径は、約２０
ミクロン乃至約３００ミクロンであることを特徴とする
実施態様（４）記載の血管フィルタシステム。
【００４０】（６）前記配備手段は、近位部分、遠位部
分及び内側ルーメンを備えた貯蔵管を有し、前記フィル
タの前記遠位端部は、前記貯蔵管の前記近位端部内へ摺
動自在に挿入可能であり、前記配備手段は、外径、内
径、近位端部、遠位端部及び内側ルーメンを備えたカテ
ーテルを更に有し、貯蔵管の前記遠位端部は、前記カテ
ーテルの前記近位端部内へ摺動自在に挿入可能な前記フ
ィルタを収容し、前記配備手段は、外径、近位端部及び
遠位端部を備えた栓子を更に有し、前記栓子の前記遠位
端部は、前記栓子の前記遠位端部が前記フィルタの前記
近位端部に実質的に接触し、前記栓子が前記フィルタを
前記カテーテルの前記ルーメンを通って前記カテーテル
の前記近位端部に押し込み、そして前記カテーテルの前
記遠位端部から押し出すよう位置決めされるまで前記貯
蔵管の前記近位端部内へ摺動自在に挿入可能であること
を特徴とする請求項１記載の血管フィルタシステム。 （７）前記貯蔵管は、ポリマー材料で作られていること
を特徴とする実施態様（６）記載の血管フィルタシステ
ム。 （８）前記カテーテルは、ポリマー材料で作られている
ことを特徴とする実施態様（６）記載の血管フィルタシ
ステム。 （９）前記栓子は、ポリマー材料で作られていることを
特徴とする実施態様（６）記載の血管フィルタシステ
ム。 （１０）前記配備手段は、外径、内径、近位端部、遠位
端部及び内側ルーメンを備えたカテーテルを有し、前記
配備手段は、外径、近位端部及び遠位端部を備えたシャ
フトを更に有し、前記フィルタは、前記シャフトの前記
遠位端部の近くに解放自在に取り付けられたり、これか
ら取り外しでき、前記カテーテルは、前記シャフト及び
前記フィルタの周りに同軸状に配置され、前記カテーテ
ルが前記フィルタを配備するよう摺動自在に引っ込めら
れるようになっていることを特徴とする請求項１記載の
血管フィルタシステム。
分及び内側ルーメンを備えた貯蔵管を有し、前記フィル
タの前記遠位端部は、前記貯蔵管の前記近位端部内へ摺
動自在に挿入可能であり、前記配備手段は、外径、内
径、近位端部、遠位端部及び内側ルーメンを備えたカテ
ーテルを更に有し、貯蔵管の前記遠位端部は、前記カテ
ーテルの前記近位端部内へ摺動自在に挿入可能な前記フ
ィルタを収容し、前記配備手段は、外径、近位端部及び
遠位端部を備えた栓子を更に有し、前記栓子の前記遠位
端部は、前記栓子の前記遠位端部が前記フィルタの前記
近位端部に実質的に接触し、前記栓子が前記フィルタを
前記カテーテルの前記ルーメンを通って前記カテーテル
の前記近位端部に押し込み、そして前記カテーテルの前
記遠位端部から押し出すよう位置決めされるまで前記貯
蔵管の前記近位端部内へ摺動自在に挿入可能であること
を特徴とする請求項１記載の血管フィルタシステム。 （７）前記貯蔵管は、ポリマー材料で作られていること
を特徴とする実施態様（６）記載の血管フィルタシステ
ム。 （８）前記カテーテルは、ポリマー材料で作られている
ことを特徴とする実施態様（６）記載の血管フィルタシ
ステム。 （９）前記栓子は、ポリマー材料で作られていることを
特徴とする実施態様（６）記載の血管フィルタシステ
ム。 （１０）前記配備手段は、外径、内径、近位端部、遠位
端部及び内側ルーメンを備えたカテーテルを有し、前記
配備手段は、外径、近位端部及び遠位端部を備えたシャ
フトを更に有し、前記フィルタは、前記シャフトの前記
遠位端部の近くに解放自在に取り付けられたり、これか
ら取り外しでき、前記カテーテルは、前記シャフト及び
前記フィルタの周りに同軸状に配置され、前記カテーテ
ルが前記フィルタを配備するよう摺動自在に引っ込めら
れるようになっていることを特徴とする請求項１記載の
血管フィルタシステム。
【００４１】（１１）前記カテーテルは、ポリマー材料
で作られていることを特徴とする実施態様（１０）記載
の血管フィルタシステム。 （１２）前記シャフトの前記遠位端部は、金属材料で作
られ、前記シャフトの前記近位端部は、ポリマー材料で
作られていることを特徴とする実施態様（１０）記載の
血管フィルタシステム。 （１３）前記配備手段は、近位端部及び遠位端部を備え
たガイドワイヤを有し、前記フィルタの前記近位端部
は、前記ガイドワイヤの前記遠位端部の近くに解放自在
に取り付けられたり、これから取り外しでき、前記配備
手段は、外径、内径、近位端部、遠位端部及び内側ルー
メンを備えたカテーテルを更に有し、前記ガイドワイヤ
の前記近位端部は、前記カテーテルが前記ガイドワイヤ
及び前記フィルタの周りに同軸状に配置され、前記カテ
ーテルが前記フィルタを配備するよう摺動自在に引っ込
められるまで前記カテーテルの前記遠位端部内へ摺動自
在に挿入可能であることを特徴とする請求項１記載の血
管フィルタシステム。 （１４）前記ガイドワイヤは、ニッケル−チタン合金で
作られていることを特徴とする実施態様（１３）記載の
血管フィルタシステム。 （１５）前記カテーテルは、ポリマー材料で作られてい
ることを特徴とする実施態様（１３）記載の血管フィル
タシステム。
で作られていることを特徴とする実施態様（１０）記載
の血管フィルタシステム。 （１２）前記シャフトの前記遠位端部は、金属材料で作
られ、前記シャフトの前記近位端部は、ポリマー材料で
作られていることを特徴とする実施態様（１０）記載の
血管フィルタシステム。 （１３）前記配備手段は、近位端部及び遠位端部を備え
たガイドワイヤを有し、前記フィルタの前記近位端部
は、前記ガイドワイヤの前記遠位端部の近くに解放自在
に取り付けられたり、これから取り外しでき、前記配備
手段は、外径、内径、近位端部、遠位端部及び内側ルー
メンを備えたカテーテルを更に有し、前記ガイドワイヤ
の前記近位端部は、前記カテーテルが前記ガイドワイヤ
及び前記フィルタの周りに同軸状に配置され、前記カテ
ーテルが前記フィルタを配備するよう摺動自在に引っ込
められるまで前記カテーテルの前記遠位端部内へ摺動自
在に挿入可能であることを特徴とする請求項１記載の血
管フィルタシステム。 （１４）前記ガイドワイヤは、ニッケル−チタン合金で
作られていることを特徴とする実施態様（１３）記載の
血管フィルタシステム。 （１５）前記カテーテルは、ポリマー材料で作られてい
ることを特徴とする実施態様（１３）記載の血管フィル
タシステム。
【００４２】（１６）前記移動防止手段は、前記ストラ
ットに取り付けられたフックから成ることを特徴とする
請求項１記載の血管フィルタシステム。 （１７）前記移動防止手段は、前記ストラットの幾何学
的設計から得られる摩擦力から成ることを特徴とする請
求項１記載の血管フィルタシステム。 （１８）前記移動防止手段は、前記フィルタ支持構造体
に設けられた摩擦被膜から成ることを特徴とする請求項
１記載の血管フィルタシステム。 （１９）前記移動防止手段は、前記フィルタ支持構造体
に施された表面処理剤から成ることを特徴とする請求項
１記載の血管フィルタシステム。 （２０）前記回収手段は、罠掛け部と、前記フィルタの
前記近位端部に設けられた罠掛け可能な特徴部とから成
ることを特徴とする請求項１記載の血管フィルタシステ
ム。
ットに取り付けられたフックから成ることを特徴とする
請求項１記載の血管フィルタシステム。 （１７）前記移動防止手段は、前記ストラットの幾何学
的設計から得られる摩擦力から成ることを特徴とする請
求項１記載の血管フィルタシステム。 （１８）前記移動防止手段は、前記フィルタ支持構造体
に設けられた摩擦被膜から成ることを特徴とする請求項
１記載の血管フィルタシステム。 （１９）前記移動防止手段は、前記フィルタ支持構造体
に施された表面処理剤から成ることを特徴とする請求項
１記載の血管フィルタシステム。 （２０）前記回収手段は、罠掛け部と、前記フィルタの
前記近位端部に設けられた罠掛け可能な特徴部とから成
ることを特徴とする請求項１記載の血管フィルタシステ
ム。
【００４３】（２１）前記罠掛け部は、ニッケル−チタ
ン合金で作られていることを特徴とする実施態様（２
０）記載の血管フィルタシステム。 （２２）前記回収手段は、外径、近位端部及び遠位端部
を備えたガイドワイヤを有し、前記回収手段は、前記ガ
イドワイヤの前記遠位端部の近くに取り付けられたフッ
ク及び前記フィルタの前記近位端部の近くに取り付けら
れたフックを更に有していることを特徴とする請求項１
記載の血管フィルタシステム。 （２３）前記フックは、Ｃ字形の形態をしていることを
特徴とする実施態様（２２）記載の血管フィルタシステ
ム。 （２４）前記フックは、Ｔ字形の形態をしていることを
特徴とする実施態様（２２）記載の血管フィルタシステ
ム。 （２５）前記回収手段は、外径、近位端部及び遠位端部
を備えたワイヤを有し、前記回収手段は、前記ワイヤの
前記遠位端部の近くに取り付けられたボール及び前記フ
ィルタの前記近位端部の近くに取り付けられたレシーバ
を更に有していることを特徴とする請求項１記載の血管
フィルタシステム。
ン合金で作られていることを特徴とする実施態様（２
０）記載の血管フィルタシステム。 （２２）前記回収手段は、外径、近位端部及び遠位端部
を備えたガイドワイヤを有し、前記回収手段は、前記ガ
イドワイヤの前記遠位端部の近くに取り付けられたフッ
ク及び前記フィルタの前記近位端部の近くに取り付けら
れたフックを更に有していることを特徴とする請求項１
記載の血管フィルタシステム。 （２３）前記フックは、Ｃ字形の形態をしていることを
特徴とする実施態様（２２）記載の血管フィルタシステ
ム。 （２４）前記フックは、Ｔ字形の形態をしていることを
特徴とする実施態様（２２）記載の血管フィルタシステ
ム。 （２５）前記回収手段は、外径、近位端部及び遠位端部
を備えたワイヤを有し、前記回収手段は、前記ワイヤの
前記遠位端部の近くに取り付けられたボール及び前記フ
ィルタの前記近位端部の近くに取り付けられたレシーバ
を更に有していることを特徴とする請求項１記載の血管
フィルタシステム。
【００４４】（２６）前記回収手段は、前記フィルタへ
の着脱が可能なガイドワイヤから成ることを特徴とする
請求項１記載の血管フィルタシステム。 （２７）前記フックは、Ｃ字形の形態をしていることを
特徴とする請求項４記載の血管フィルタシステム。 （２８）前記フックは、Ｔ字形の形態をしていることを
特徴とする請求項４記載の血管フィルタシステム。
の着脱が可能なガイドワイヤから成ることを特徴とする
請求項１記載の血管フィルタシステム。 （２７）前記フックは、Ｃ字形の形態をしていることを
特徴とする請求項４記載の血管フィルタシステム。 （２８）前記フックは、Ｔ字形の形態をしていることを
特徴とする請求項４記載の血管フィルタシステム。
【００４５】
【発明の効果】請求項に記載された本発明の構成によれ
ば、フィルタは手技中、ルーメン内に静止したままであ
り、それにより管腔の潜在的な損傷の恐れが最小限に抑
えられると共に手技中に捕捉された塞栓粒子の放出の恐
れが最小限に抑えられる。また、フィルタとガイドワイ
ヤが一体ユニットになっていないので、オペレータは、
手技の初めから終わりまでの間、必要に応じて何時でも
自由にガイドワイヤを交換できる。
ば、フィルタは手技中、ルーメン内に静止したままであ
り、それにより管腔の潜在的な損傷の恐れが最小限に抑
えられると共に手技中に捕捉された塞栓粒子の放出の恐
れが最小限に抑えられる。また、フィルタとガイドワイ
ヤが一体ユニットになっていないので、オペレータは、
手技の初めから終わりまでの間、必要に応じて何時でも
自由にガイドワイヤを交換できる。
【図１】本発明の解放可能且つ回収可能な血管フィルタ
システムの例示の実施形態の部分拡大断面図であり、フ
ィルタが拡張位置にあり、移動防止手段が、ニッケル−
チタン合金の不断の外向きの力である特徴を示す図であ
る。
システムの例示の実施形態の部分拡大断面図であり、フ
ィルタが拡張位置にあり、移動防止手段が、ニッケル−
チタン合金の不断の外向きの力である特徴を示す図であ
る。
【図２】本発明の解放可能且つ回収可能な血管フィルタ
システムの例示の実施形態の部分断面図であり、配備及
び解放機構が、カテーテルと栓子とから成る状態を示す
図である。
システムの例示の実施形態の部分断面図であり、配備及
び解放機構が、カテーテルと栓子とから成る状態を示す
図である。
【図３】本発明の解放可能且つ回収可能な血管フィルタ
システムの例示の実施形態の部分断面図であり、貯蔵管
及びフィルタがカテーテル内へ挿入された状態を示す図
である。
システムの例示の実施形態の部分断面図であり、貯蔵管
及びフィルタがカテーテル内へ挿入された状態を示す図
である。
【図４】（Ａ），（Ｂ）は本発明の解放可能且つ回収可
能な血管フィルタシステムの例示の実施形態の部分断面
図であり、栓子がフィルタをカテーテルから押し出して
いる状態を示す図である。
能な血管フィルタシステムの例示の実施形態の部分断面
図であり、栓子がフィルタをカテーテルから押し出して
いる状態を示す図である。
【図５】本発明の解放可能且つ回収可能な血管フィルタ
システムの例示の実施形態の部分拡大断面図であり、ボ
ールフック回収システムを用いている状態を示す図であ
る。
システムの例示の実施形態の部分拡大断面図であり、ボ
ールフック回収システムを用いている状態を示す図であ
る。
【図６】本発明の解放可能且つ回収可能な血管フィルタ
システムの例示の実施形態の部分拡大断面図であり、ボ
ールフック回収システムを用いている状態を示す図であ
る。
システムの例示の実施形態の部分拡大断面図であり、ボ
ールフック回収システムを用いている状態を示す図であ
る。
【図７】本発明の解放可能且つ回収可能な血管フィルタ
システムの例示の実施形態の部分拡大断面図であり、ボ
ールフック回収システムを用いている状態を示す図であ
る。
システムの例示の実施形態の部分拡大断面図であり、ボ
ールフック回収システムを用いている状態を示す図であ
る。
【図８】本発明の解放可能且つ回収可能な血管フィルタ
システムの例示の実施形態の部分拡大断面図であり、ボ
ールフック回収システムを用いている状態を示す図であ
る。
システムの例示の実施形態の部分拡大断面図であり、ボ
ールフック回収システムを用いている状態を示す図であ
る。
【図９】（Ａ）は本発明の解放可能且つ回収可能な血管
フィルタシステムの例示の実施形態の部分拡大断面図で
あり、ボールフック回収システムを用いている状態を示
す図である。（Ｂ）は本発明の解放可能且つ回収可能な
血管フィルタシステムの例示の実施形態の部分概略平面
図及び側面図であり、移動防止手段の適当な形態を示す
図である。（Ｃ）は本発明の解放可能且つ回収可能な血
管フィルタシステムの例示の実施形態の部分概略平面図
及び側面図であり、移動防止手段の適当な形態を示す図
である。（Ｄ）は本発明の解放可能且つ回収可能な血管
フィルタシステムの例示の実施形態の部分概略平面図及
び側面図であり、移動防止手段の適当な形態を示す図で
ある。（Ｅ）は本発明の解放可能且つ回収可能な血管フ
ィルタシステムの例示の実施形態の部分概略平面図及び
側面図であり、移動防止手段の適当な形態を示す図であ
る。
フィルタシステムの例示の実施形態の部分拡大断面図で
あり、ボールフック回収システムを用いている状態を示
す図である。（Ｂ）は本発明の解放可能且つ回収可能な
血管フィルタシステムの例示の実施形態の部分概略平面
図及び側面図であり、移動防止手段の適当な形態を示す
図である。（Ｃ）は本発明の解放可能且つ回収可能な血
管フィルタシステムの例示の実施形態の部分概略平面図
及び側面図であり、移動防止手段の適当な形態を示す図
である。（Ｄ）は本発明の解放可能且つ回収可能な血管
フィルタシステムの例示の実施形態の部分概略平面図及
び側面図であり、移動防止手段の適当な形態を示す図で
ある。（Ｅ）は本発明の解放可能且つ回収可能な血管フ
ィルタシステムの例示の実施形態の部分概略平面図及び
側面図であり、移動防止手段の適当な形態を示す図であ
る。
【図１０】本発明の解放可能且つ回収可能な血管フィル
タシステムの例示の実施形態の部分拡大断面図であり、
カテーテルがフィルタを配備するために引っ込められて
いる状態を示す図である。
タシステムの例示の実施形態の部分拡大断面図であり、
カテーテルがフィルタを配備するために引っ込められて
いる状態を示す図である。
【図１１】本発明の解放可能且つ回収可能な血管フィル
タシステムの例示の実施形態の部分拡大断面図であり、
カテーテルがフィルタを配備するために引っ込められて
いる状態を示す図である。
タシステムの例示の実施形態の部分拡大断面図であり、
カテーテルがフィルタを配備するために引っ込められて
いる状態を示す図である。
【図１２】本発明の解放可能且つ回収可能な血管フィル
タシステムの例示の実施形態の部分拡大断面図であり、
カテーテルがフィルタを配備するために引っ込められて
いる状態を示す図である。
タシステムの例示の実施形態の部分拡大断面図であり、
カテーテルがフィルタを配備するために引っ込められて
いる状態を示す図である。
【図１３】（Ａ），（Ｂ），（Ｃ）は本発明の解放可能
且つ回収可能な血管フィルタシステムの例示の実施形態
の部分拡大断面図であり、フィルタを配備するためにカ
テーテルが引っ込められると共にガイドワイヤが解除さ
れている状態を示す図である。
且つ回収可能な血管フィルタシステムの例示の実施形態
の部分拡大断面図であり、フィルタを配備するためにカ
テーテルが引っ込められると共にガイドワイヤが解除さ
れている状態を示す図である。
【図１４】（Ａ），（Ｂ），（Ｃ）は本発明に従って、
ガイドワイヤ及びフィルタに設けられた互いにつがい関
係をなす特徴部の例示の実施形態の部分拡大断面図であ
る。
ガイドワイヤ及びフィルタに設けられた互いにつがい関
係をなす特徴部の例示の実施形態の部分拡大断面図であ
る。
【図１５】（Ａ），（Ｂ），（Ｃ）は本発明の解放可能
且つ回収可能な血管フィルタシステムの例示の実施形態
の部分拡大断面図であり、フィルタを回収するために罠
掛け部が用いられている状態を示す図である。
且つ回収可能な血管フィルタシステムの例示の実施形態
の部分拡大断面図であり、フィルタを回収するために罠
掛け部が用いられている状態を示す図である。
【図１６】本発明に従ってフィルタに設けられた罠掛け
可能な特徴部の例示の実施形態の部分拡大図断面図であ
る。
可能な特徴部の例示の実施形態の部分拡大図断面図であ
る。
１０ フィルタ
４０ ストラット
５０ 多孔質フィルタメンブレン
６５ 貯蔵管
７０ カテーテル
１００ 栓子
１３０ ボールフック型回収システム
１４０ ワイヤ
１７０ ボール
１８０ レシーバ
２１０ ガイドワイヤ
２１５ シース
２２０，２３０ つがい特徴部
Claims (8)
- 【請求項１】 血管の管腔内へ挿入可能な血管フィルタ
システムであって、前記システムは、 ａ）近位部分、遠位部分及びこれらの間に延びる複数の
ストラットを備えたフィルタ支持構造体を有し、前記ス
トラットは、近位部分及び遠位部分を有し、前記フィル
タは、前記管腔内へ挿入可能な第１の小さな直径及び前
記管腔の直径に実質的に等しい直径まで拡張可能であ
り、前記管腔とほぼ密封関係をなす第２の大きな直径を
有し、 ｂ）前記フィルタ遠位部分及び前記複数のストラットに
連結された多孔質フィルタメンブレンを有し、 ｃ）前記フィルタ支持構造体と作動的に連係した配備及
び解放手段を有し、前記配備及び解放手段は、前記フィ
ルタを前記血管の前記管腔内へ位置決めして前記フィル
タが前記第２の大きな直径を達成するようにし、 ｄ）前記フィルタ支持構造体と連係した移動防止手段を
有し、前記移動防止手段は、前記フィルタが前記血管の
前記管腔内で実質的に静止したままであるようにし、 ｅ）前記フィルタ支持構造体と作動的に連係した回収手
段を有し、前記回収手段は、前記フィルタの再捕捉を可
能にし、前記フィルタが前記第１の小さな直径を達成す
るようにし、前記管腔からの前記フィルタの取出しを可
能にすることを特徴とする血管フィルタシステム。 - 【請求項２】 塞栓粒子を血管の管腔内に設けられた血
管フィルタ内に捕捉する方法であって、 ａ）フィルタを準備する段階を有し、前記フィルタは、
近位部分、遠位部分及びこれらの間に延びる複数のスト
ラットを備えたフィルタ支持構造体を有し、前記フィル
タは、前記管腔内へ挿入可能な第１の小さな直径及び前
記管腔の直径に実質的に等しい直径まで拡張可能であ
り、前記管腔とほぼ密封関係をなす第２の大きな直径を
有し、前記フィルタは、前記フィルタ遠位部分及び前記
複数のストラットに連結された多孔質フィルタメンブレ
ンを更に有し、前記フィルタは、前記フィルタが前記血
管の前記管腔内で実質的に静止したままであるようにす
る移動防止手段を更に有し、前記フィルタは、前記フィ
ルタを前記血管の前記管腔内へ位置決めして前記フィル
タが前記第２の大きな直径を達成するようにする配備及
び解放手段を更に有し、前記フィルタは、前記フィルタ
が前記第１の小さな直径を達成するようにし、前記フィ
ルタを前記管腔から取り出す回収手段を更に有し、 ｂ）前記フィルタを前記管腔内の閉塞部を越えて配備し
解放する段階を有し、 ｃ）追加のインターベンショナル器具を前記血管内に前
進させ、前記インターベンショナル器具を前記血管内の
前記閉塞部のところに位置決めする段階を有し、 ｄ）追加の手技を行って前記血管内の前記閉塞部に治療
を施す段階を有し、 ｅ）前記手技により前記フィルタ内に生じた塞栓粒子を
捕捉する段階を有し、 ｆ）前記インターベンショナル器具を前記ガイドワイヤ
から抜去する段階を有し、 ｇ）前記フィルタを回収する段階を有していることを特
徴とする方法。 - 【請求項３】 血管の管腔内へ挿入可能な血管フィルタ
システムであって、前記システムは、 ａ）近位部分、遠位部分及びこれらの間に延びる複数の
ストラットを備えたフィルタ支持構造体を有し、前記ス
トラットは、近位部分及び遠位部分を有し、前記フィル
タは、前記管腔内へ挿入可能な第１の小さな直径及び前
記管腔の直径に実質的に等しい直径まで拡張可能であ
り、前記管腔とほぼ密封関係をなす第２の大きな直径を
有し、 ｂ）前記フィルタ遠位部分及び前記複数のストラットに
連結された多孔質フィルタメンブレンを有し、 ｃ）前記フィルタ支持構造体と作動的に連係した配備及
び解放手段を有し、前記配備及び解放手段は、前記フィ
ルタを前記血管の前記管腔内の特定の位置に位置決めし
て前記フィルタが前記第２の大きな直径を達成するよう
にし、前記配備手段は、近位部分、遠位部分及び内側ル
ーメンを備えた貯蔵管を有し、前記フィルタの前記遠位
端部は、前記貯蔵管の前記近位端部内へ摺動自在に挿入
可能であり、前記配備手段は、外径、内径、近位端部、
遠位端部及び内側ルーメンを備えたカテーテルを更に有
し、貯蔵管の前記遠位端部は、前記カテーテルの前記近
位端部内へ摺動自在に挿入可能な前記フィルタを収容
し、前記配備手段は、外径、近位端部及び遠位端部を備
えた栓子を更に有し、前記栓子の前記遠位端部は、前記
栓子の前記遠位端部が前記フィルタの前記近位端部に実
質的に接触し、前記栓子が前記フィルタを前記カテーテ
ルの前記ルーメンを通って前記カテーテルの前記近位端
部に押し込み、そして前記カテーテルの前記遠位端部か
ら押し出すよう位置決めされるまで前記貯蔵管の前記近
位端部内へ摺動自在に挿入可能であり、 ｄ）前記フィルタ支持構造体と連係した移動防止手段を
有し、前記移動防止手段は、前記フィルタが前記血管の
前記管腔内で実質的に静止したままであるようにし、前
記移動防止手段は、前記ストラットに取り付けられたフ
ックから成り、 ｅ）前記フィルタ支持構造体と作動的に連係した回収手
段を有し、前記回収手段は、前記フィルタの再捕捉を可
能にし、前記フィルタが前記第１の小さな直径を達成す
るようにし、前記管腔からの前記フィルタの取出しを可
能にし、前記回収手段は、外径、近位端部及び遠位端部
を備えたワイヤを有し、前記回収手段は、前記ワイヤの
前記遠位端部の近くに取り付けられたボール及び前記フ
ィルタの前記近位端部の近くに取り付けられたレシーバ
を更に有していることを特徴とする血管フィルタシステ
ム。 - 【請求項４】 血管の管腔内へ挿入可能な血管フィルタ
システムであって、前記システムは、 ａ）近位部分、遠位部分及びこれらの間に延びる複数の
ストラットを備えたフィルタ支持構造体を有し、前記ス
トラットは、近位部分及び遠位部分を有し、前記フィル
タは、前記管腔内へ挿入可能な第１の小さな直径及び前
記管腔の直径に実質的に等しい直径まで拡張可能であ
り、前記管腔とほぼ密封関係をなす第２の大きな直径を
有し、 ｂ）前記フィルタ遠位部分及び前記複数のストラットに
連結された多孔質フィルタメンブレンを有し、 ｃ）前記フィルタ支持構造体と作動的に連係した配備及
び解放手段を有し、前記配備及び解放手段は、前記フィ
ルタを前記血管の前記管腔内の特定の位置に位置決めし
て前記フィルタが前記第２の大きな直径を達成するよう
にし、前記配備手段は、ガイドワイヤを有し、前記フィ
ルタの前記近位端部は、前記ガイドワイヤの前記遠位端
部の近くに解放自在に取り付けたり、これから取り外し
でき、前記配備手段は、外径、内径、近位端部、遠位端
部及び内側ルーメンを備えたカテーテルを更に有し、前
記ガイドワイヤの前記近位端部は、前記カテーテルが前
記ガイドワイヤ及び前記フィルタの周りに同軸状に配置
され、前記カテーテルが前記フィルタを配備するよう摺
動自在に引っ込められるまで前記カテーテルの前記遠位
端部内へ摺動自在に挿入可能であり、 ｄ）前記フィルタ支持構造体と連係した移動防止手段を
有し、前記移動防止手段は、前記フィルタが前記血管の
前記管腔内で実質的に静止したままであるようにし、前
記移動防止手段は、摩擦被膜から成り、 ｅ）前記フィルタ支持構造体と作動的に連係した回収手
段を有し、前記回収手段は、前記フィルタの再捕捉を可
能にし、前記フィルタが前記第１の小さな直径を達成す
るようにし、前記管腔からの前記フィルタの取出しを可
能にし、前記回収手段は、外径、近位端部及び遠位端部
を備えたワイヤを有し、前記回収手段は、前記ワイヤの
前記遠位端部の近くに取り付けられたフック及び前記フ
ィルタの前記近位端部の近くに取り付けられたフックを
更に有していることを特徴とする血管フィルタシステ
ム。 - 【請求項５】 血管の管腔内へ挿入可能な血管フィルタ
システムであって、前記システムは、 ａ）近位部分、遠位部分及びこれらの間に延びる複数の
ストラットを備えたフィルタ支持構造体を有し、前記ス
トラットは、近位部分及び遠位部分を有し、前記フィル
タは、前記管腔内へ挿入可能な第１の小さな直径及び前
記管腔の直径に実質的に等しい直径まで拡張可能であ
り、前記管腔とほぼ密封関係をなす第２の大きな直径を
有し、 ｂ）前記フィルタ遠位部分及び前記複数のストラットに
連結された多孔質フィルタメンブレンを有し、 ｃ）前記フィルタ支持構造体と作動的に連係した配備及
び解放手段を有し、前記配備及び解放手段は、前記フィ
ルタを前記血管の前記管腔内の特定の位置に位置決めし
て前記フィルタが前記第２の大きな直径を達成するよう
にし、前記配備手段は、外径、内径、近位端部、遠位端
部及び内側ルーメンを備えたカテーテルを更に有し、前
記配備手段は、外径、近位端部及び遠位端部を備えたシ
ャフトを更に有し、前記フィルタは、前記シャフトの前
記遠位端部の近くに取り付けられ、前記カテーテルは、
前記シャフト及び前記フィルタの周りに同軸状に配置さ
れ、前記カテーテルが前記フィルタを配備するよう摺動
自在に引っ込められるようになっており、 ｄ）前記フィルタ支持構造体と連係した移動防止手段を
有し、前記移動防止手段は、前記フィルタが前記血管の
前記管腔内で実質的に静止したままであるようにし、前
記移動防止手段は、ニッケル−チタン合金の普段の外向
きの力から成り、 ｅ）前記フィルタ支持構造体と作動的に連係した回収手
段を有し、前記回収手段は、前記フィルタの再捕捉を可
能にし、前記フィルタが前記第１の小さな直径を達成す
るようにし、前記管腔からの前記フィルタの取出しを可
能にし、前記回収手段は、罠掛け部と、前記フィルタの
前記近位端部に設けられた罠掛け可能な特徴部とから成
ることを特徴とする血管フィルタシステム。 - 【請求項６】 塞栓捕捉血管フィルタに用いられる器具
であって、前記フィルタと連係した移動防止手段を有
し、前記移動防止手段は、前記フィルタが前記血管の前
記管腔内に実質的に静止したままであるようにすること
を特徴とする器具。 - 【請求項７】 塞栓を捕捉するガイドワイヤ利用型血管
フィルタシステムに用いられる器具であって、前記前記
フィルタと連係した移動防止手段を有し、前記移動防止
手段は、前記フィルタが前記血管の前記管腔内に実質的
に静止したままであるようにすることを特徴とする器
具。 - 【請求項８】 塞栓捕捉血管フィルタに用いられる器具
であって、前記フィルタと作動的に連係した回収手段を
有し、前記回収手段は、前記フィルタの再捕捉及び前記
管腔からの前記フィルタの取出しを可能にすることを特
徴とする器具。
Applications Claiming Priority (2)
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|---|---|---|---|
| US10/040,817 US6958074B2 (en) | 2002-01-07 | 2002-01-07 | Releasable and retrievable vascular filter system |
| US040817 | 2002-01-07 |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003230563A true JP2003230563A (ja) | 2003-08-19 |
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Family
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|---|---|---|---|
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