JP2003227725A - 車載ナビゲーションシステム及びナビゲーション方法並びにナビゲーション用プログラム - Google Patents

車載ナビゲーションシステム及びナビゲーション方法並びにナビゲーション用プログラム

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JP2003227725A
JP2003227725A JP2002027189A JP2002027189A JP2003227725A JP 2003227725 A JP2003227725 A JP 2003227725A JP 2002027189 A JP2002027189 A JP 2002027189A JP 2002027189 A JP2002027189 A JP 2002027189A JP 2003227725 A JP2003227725 A JP 2003227725A
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road
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navigation system
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Satoru Imoto
悟 井本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カメラで撮影する道路の特徴から、一般道路
又は高速道路といった道路種別を判別することにより、
優れたマッチング精度を実現するナビゲーションの技
術、すなわち車載ナビゲーションシステム及びナビゲー
ション方法並びにナビゲーション用プログラムを提供す
ること。 【解決手段】 パターンマッチング部1Aの行うパター
ンマッチングと、マップマッチング部1Bの行うマップ
マッチングにより、前記地図データと、検出された前記
自車位置と、撮影された道路の特徴と、に基いて、自車
がどの道路上かが判断され、判断された道路における自
車位置が表示部Bにおいてユーザに表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラで撮影する
道路の特徴から、一般道路又は高速道路といった道路種
別を判別することにより、優れたマッチング精度を実現
するナビゲーションの技術、すなわち車載ナビゲーショ
ンシステム及びナビゲーション方法並びにナビゲーショ
ン用プログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車の普及と情報処理技術の進
展に伴い、車載ナビゲーションシステムの技術が急速に
進歩しつつある。車載ナビゲーションシステムは、予め
用意された道路地図データに基き、指定された目的地ま
での最適な経路を計算し、リアルタイムに計測推定する
自車位置と周辺地図を画面表示しながら、右左折などの
道案内(ナビゲーション)を合成音声や画面表示で行う
ものである。
【0003】このようなナビゲーションにおける自車位
置推定には、GPS(Global Positioning System)等に
よる絶対位置の検出手段、方位センサーや距離センサー
等の相対位置の検出手段が用いられる。ただし、このよ
うに計算し推定される自車位置についても、それ自体の
誤差に加え、ユーザに提示する道路地図データ自体の誤
差もあるため、実際の走行状態との矛盾が生じる場合が
ある。
【0004】このような場合への対策として、自車の推
定位置が地図上のどの道路に該当するかを判断する処理
が用いられ、この処理をマップマッチングと呼ぶ。この
マップマッチングは、自車の走行軌跡と、地図上での自
車推定位置の周囲にある道路の形状とを比較して行う。
ここで、自車の走行軌跡は、一定時間ごとに推定した各
位置の座標を線分で繋いだもので、同様に線や線分で表
される道路との比較には、例えば2つの線図形の相互相
関を用いる。
【0005】ただし、コンピュータのCPUを用いてこ
のような比較処理を行う場合、メモリー容量、計算時
間、CPUの処理能力等の制約により、自車の走行軌跡
は長さが限られる。これは、センサの誤差が軌跡の長さ
だけ累積することで比較がうまく行われなくなるためそ
れを抑制するためでもある。このため、比較の対象とな
る道路の長さは軌跡の長さ(又は比例した長さ)に応じ
たものとなる。
【0006】例えば、GPS等により推定された図8の
自車位置Pa点についてマップマッチングをする場合、
センサの推定誤差の範囲を破線の四角形にとると、この
中に含まれる道路R1と道路R2がマップマッチングの
候補となり、自車の方位を考慮すると道路R2がもっと
も適している道路である。この場合、道路R2の各点の
座標を走行軌跡Po→Paに沿ってシフトしながら、走
行軌跡との相対角度等の相互相関をいくつか計算する
と、そのうちもっとも相関の高くなるシフト量が、道路
R2における自車位置となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図9の
ように、形状や向きなどの特徴がよく似た複数の道路R
2,R3がセンサの誤差の範囲内で近接している場合に
は、上記のような方位比較と形状比較だけでは、マップ
マッチングの結論を1つに特定できないという問題点が
あった。
【0008】例えば、高速道路と一般道路が並行して走
っている場所や、一般道路の上を高速道路が走っている
場合、従来のマップマッチングではその判別がつかない
ため、一般道路から高速道路へ、あるいは高速道路から
一般道路へ誤マッチングを行うことがたびたびあり、そ
の解決が待望されていた。
【0009】本発明は、上記のような従来技術の問題点
を解決するために提案されたもので、その目的は、カメ
ラで撮影する道路の特徴から、一般道路又は高速道路と
いった道路種別を判別することにより、優れたマッチン
グ精度を実現するナビゲーションの技術、すなわち車載
ナビゲーションシステム及びナビゲーション方法並びに
ナビゲーション用プログラムを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1の車載ナビゲーションシステムは、車両を
ナビゲーションするためのナビゲーション装置におい
て、どこにどのような道路があるかの情報を含む地図デ
ータを予め格納する手段と、前記車両の自車位置を検出
する手段と、前記車両周囲の道路の特徴を撮影する撮像
手段と、前記地図データと、検出された前記自車位置
と、撮影された道路の特徴と、に基いて、自車がどの道
路上かをマップマッチングにより判断する手段と、判断
された道路における自車位置を表示する手段と、を備え
たことを特徴とする。
【0011】請求項8のナビゲーション方法は、請求項
1の発明を方法という見方から捉えたもので、車両をナ
ビゲーションするためのナビゲーション方法において、
どこにどのような道路があるかの情報を含む地図データ
を予め格納し、前記車両の自車位置を検出し、前記車両
周囲の道路の特徴を撮影し、前記地図データと、検出さ
れた前記自車位置と、撮影された道路の特徴と、に基い
て、自車がどの道路上かをマップマッチングにより判断
し、判断された道路における自車位置を表示することを
特徴とする。
【0012】請求項12のナビゲーション用プログラム
は、請求項1,8の発明をコンピュータのプログラムと
いう見方から捉えたもので、どこにどのような道路があ
るかの情報を含む地図データを予め格納したコンピュー
タを制御することにより、車両をナビゲーションするた
めのナビゲーション用プログラムにおいて、そのプログ
ラムは前記コンピュータに、前記車両の自車位置を検出
させ、前記車両周囲の道路の特徴を撮影させ、前記地図
データと、検出された前記自車位置と、撮影された道路
の特徴と、に基いて、自車がどの道路上かをマップマッ
チングにより判断させ、判断された道路における自車位
置を表示させることを特徴とする。
【0013】これらの態様では、ビデオカメラ等により
取り込んだ画像データに基き、白線の種類など道路の特
徴から走行中の道路の種別を判別し、他のマッチング条
件と併用することで、互いに接近した一般道路と高速道
路を取り違うような誤マッチングが防止され、ナビゲー
ションの精度が向上する。
【0014】請求項2の発明は、請求項1記載の車載ナ
ビゲーションシステムにおいて、前記道路の特徴は、路
面のペイントパターンであることを特徴とする。
【0015】請求項9の発明は、請求項8記載のナビゲ
ーション方法において、前記道路の特徴は、路面のペイ
ントパターンであることを特徴とする。
【0016】これらの態様では、白線のパターンや平行
して描かれた数、横断歩道や停止線の有無など路面のペ
イントパターンに基いて道路種別を判別するので、一般
道路と高速道路の別、道路の規模なども加味し高精度に
マップマッチングすることが可能となる。
【0017】請求項3の発明は、請求項1又は2記載の
車載ナビゲーションシステムにおいて、前記撮像手段
は、赤外線後方確認カメラであることを特徴とする。
【0018】請求項10の発明は、請求項8又は9記載
のナビゲーション方法において、前記撮影は、赤外線後
方確認カメラを用いることを特徴とする。
【0019】これらの態様では、道路の情報を赤外線後
方確認カメラにより取り込むので、夜でもマップマッチ
ングの優れた精度が効果的に維持され、別途新たなカメ
ラも不要である。
【0020】請求項4の発明は、請求項1から3のいず
れかに記載の車載ナビゲーションシステムにおいて、前
記道路の特徴に関し、路面の白線の特徴を識別すること
により車両が走行している道路の種別を判断するように
構成されたことを特徴とする。
【0021】請求項11の発明は、請求項8から10の
いずれかに記載のナビゲーション方法において、前記道
路の特徴に関し、路面の白線の特徴を識別することによ
り車両が走行している道路の種別を判断することを特徴
とする。
【0022】これらの態様では、路面の白線について連
続や断続等のパターンや幅、本数等の特徴を識別し、こ
れに基いて高速道路又は一般道路といった道路の種類を
判断することにより少ない処理負荷で高精度なマップマ
ッチングが実現される。
【0023】請求項5の発明は、請求項4記載の車載ナ
ビゲーションシステムにおいて、前記白線の特徴は、白
線部と、白線部間の空白部との、長さ及び比率であるこ
とを特徴とする。
【0024】請求項6の発明は、請求項5記載の車載ナ
ビゲーションシステムにおいて、前記長さ及び比率につ
いては、前記白線部及び前記空白部との合計長さが1セ
ット20メートル、前記合計長さ中における空白部の比
率が60%、を基準としてそれぞれ所定の許容誤差範囲
内である場合に、マップマッチングの対象候補を高速道
路に限定するように構成されたことを特徴とする。
【0025】これらの態様では、路面に断続的に描かれ
ている白線につき、白線部と空白部の合計長や長さ比率
を所定の基準と比較するという単純な基準で、機械的に
一般道路と高速道路を判別できるので処理負荷が軽減さ
れる。なお、高速道路とは高規格幹線道路やその他の高
速道路など、所定構造の各種の道路を含む。
【0026】請求項7の発明は、請求項1から6のいず
れかに記載の車載ナビゲーションシステムにおいて、路
面で断続する白線につき互いに異なる撮影条件による比
較対照パターンを複数用意し、撮影された画像を、二値
化又は輪郭抽出のうち少なくとも一方を行ったうえ、前
記各比較対照パターンと比較し、その一致度に基いて道
路の種類を判断するように構成されたことを特徴とす
る。
【0027】この態様では、カメラの取り付け角度や位
置など異なる撮影条件による比較対照パターン(テンプ
レート)を複数用意し、二値化や輪郭抽出した撮影画像
と比較し一致度に基いて道路の種類を判断する。このた
め、撮影画像からの直線や形状認識等の複雑高度な処理
は不要となり、限られたCPU処理能力で円滑なナビゲ
ーション処理が可能となる。
【0028】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態(以下
「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照して具体的に
説明する。なお、本実施形態は、コンピュータをソフト
ウェアで制御することにより実現されるが、この場合の
ハードウェアやソフトウェアの実現態様は各種変更可能
であるから、以下の説明では、本発明及び本実施形態の
各機能を実現する仮想的回路ブロックを用いる。
【0029】〔1.構成〕本実施形態は、車両のナビゲ
ーションを行う車載ナビゲーションシステム(以下「本
システム」と呼ぶ)及び本システム上で実行されるナビ
ゲーション方法に関するもので、ナビゲーション用プロ
グラムとして把握することもできる。
【0030】まず、図1の機能ブロック図に示すよう
に、本システムは本体部A、表示部B及び赤外線後方確
認カメラ部Cを備え、図1に示す次の要素を備える。す
なわち、まず本体部Aにおいて、1はシステム全体の制
御を司るメインCPU、2はシステム作業領域やプログ
ラム収納領域等を提供するDRAM等の記憶部、3は地
図やメニューなどの描画を行う表示制御部、4は各デバ
イスのインタフェース回路(I/F)などCPUの周辺
回路である。
【0031】また、5はCD−ROM又はDVD−RO
Mドライブやハードディスクドライブなどの記憶メディ
アであり、道路地図データベースを含む。この道路地図
データベースは、どこにどのような道路があるかのネッ
トワーク構造や建物等の目標物など、経路探索及び地図
表示のための地図データを予め格納した手段であり、ネ
ットワーク型やリレーショナル型等のデータベースであ
る。
【0032】また、6はジャイロセンサー等を用いた相
対方位検出部、7はGPS等の絶対位置検出部であり、
これらはリアルタイムに車両の自車位置を検出する手段
である。また、8は音声案内を行う為の音声合成部、9
は案内用スピーカー(SP)を駆動するアンプ等の出力
部、10は車速信号やバック信号等の車両情報を取り込
む車両I/F部、11はFM多重やビーコン等によるV
ICS情報を取り込むVICS情報受信部である。
【0033】また、表示部Bにおいて、12は映像信号
を表示器13に表示する映像(VIDEO)信号処理
部、13は地図やメニュー等の表示を行うLCDやブラ
ウン管等の表示器、14はタッチパネルや操作キー等の
入力部、15はリモコン信号を取り込むリモコン受光部
である。
【0034】また、赤外線後方確認カメラ部Cについて
は、例えば車両の尾部に設置され、16は映像信号を取
り込む装置すなわちCCD及びその光学系などであり、
17はVIDEO信号処理部であり、本体部Aにおい
て、18はVIDEO信号にかかるA/D変換部であ
る。赤外線後方確認カメラ部CにおけるこれらCCD及
び光学系16及びVIDEO信号処理部17は、道路の
特徴を撮影する撮像手段を構成し、本実施形態における
道路の特徴は、路面のペイントパターンである。また、
この撮像手段に本体部AのA/D変換部18を含めて考
えてもよい。
【0035】また、メインCPU1は、記憶部2に格納
されたプログラムにしたがって以下のように作用し、そ
の機能は、図1に示すパターンマッチング部1A及びマ
ップマッチング部1Bに別けて把握することができる。
【0036】〔2.作用〕すなわち、本実施形態では、
パターンマッチング部1Aの行うパターンマッチング
と、マップマッチング部1Bの行うマップマッチングに
より、前記地図データと、検出された前記自車位置と、
撮影された道路の特徴と、に基いて、自車がどの道路上
かが判断され、判断された道路における自車位置が表示
部Bにおいてユーザに表示される。
【0037】〔2−1.パターンマッチング〕このうち
パターンマッチングは、パターンマッチング部1Aが、
高速道路及び一般道路から、マップマッチングの対象候
補の種類を限定する処理である。このパターンマッチン
グでは、道路の特徴に関し、路面の白線の特徴を識別す
ることにより車両が走行している道路の種別が判断さ
れ、この場合の白線の特徴は、白線部と、白線部間の空
白部との、長さ及び比率である。
【0038】具体的には、前記長さ及び比率について
は、白線部及び空白部との合計長さが1セット20メー
トル、この合計長さ中における空白部の比率が60%、
を基準としてそれぞれ所定の許容誤差範囲内である場合
に、マップマッチングの対象候補が高速道路に限定され
る。
【0039】このパターンマッチングのより具体的な手
法としては、路面で断続する白線につき互いに異なる撮
影条件による比較対照パターン(テンプレートと呼ぶ)
を複数用意し、撮影された画像を、ニ値化又は輪郭抽出
のうち少なくとも一方を行ったうえ、各テンプレートと
比較し、その一致度に基いて道路の種類を判断する。
【0040】すなわち、高速道路上の白線が白8m、空
白12mの繰り返しである事を利用し、CD−ROM等
の記憶メディア5に、比較対照パターンとして、上記8
m、12mがカメラに取り込まれた時の図形を、カメラ
の取付け角度、位置に応じた見え方で、数種類のテンプ
レートとして用意しておく。
【0041】ここで、パターンマッチングの処理手順を
図2のフローチャートに示す。すなわち、赤外線後方確
認カメラ部CのVIDEO信号処理部17より車両後方
の映像信号を取り込む(ステップ01)。このように取
り込まれた映像信号は、本体部AのA/D変換部18に
よって、ディジタル信号に変換される。
【0042】ここで、通常、取り込まれた信号は、後方
確認カメラの性格上、白線、道路の他周辺走行車両、街
路樹、照明塔等、不要な情報を含むが、走行状態から白
線の位置は下部中央など決まった領域に集中する可能性
が高い。そこでメインCPU1は取り込まれた信号を、
白線周辺のみに絞って切り出し、更に0か1の2値化な
どにより輪郭を抽出する(ステップ02)。このように
切り取られた信号の例を図3に示す。
【0043】そして、パターンマッチング部1Aは、予
め数種類用意されたテンプレート1〜Nの形状Tと、図
3に例示したような輪郭Eとを、繰り返し処理により
(図2のステップ03〜07)順次比較し(ステップ0
4)、図4に例示するように、所定の重複面積などの基
準により一致していると判断される場合は(ステップ0
5)高速道路と判断し、フラグとして用いられる所定の
レジスタNの特定のビットKを1に設定する(ステップ
06)。
【0044】一方、図5に例示するように、パターンマ
ッチングの結果が不一致の場合は、高速道路ではないと
判断し、フラグとして用いられる所定のレジスタNのビ
ットKを0に設定する(ステップ08)。すなわち、2
つの図形を重ね合わせ比較した場合、その長さと比率は
異なると判断できるので、このような不一致の場合、レ
ジスタNのビットKは0となる。
【0045】〔2−2.マップマッチング〕一方、タイ
ムシェアリング(時分割多重)などにより、上記のよう
なパターンマッチングと並行して周辺地図の描画や自車
位置更新などの処理に加え、マップマッチング部1Bに
よりマップマッチングも行われている。そして、パター
ンマッチングの結果はマップマッチングへ次のように受
け渡される。
【0046】すなわち、マップマッチングの際、図6の
フローチャートに示すように、自車の軌跡作図に続き
(ステップ11)、前記レジスタNのビットKを参照
し、値が1であれば(ステップ12)マッチング候補の
対象道路を高速道路に限定して(ステップ13)マップ
マッチングを行う(ステップ14)。この場合、例えば
図7の例において、破線で示す道路R2はマッチングの
対象道路から外され、自車位置は太い実線で示す高速道
路である道路R3(高速道路)のみにマッチングされ
る。
【0047】〔3.効果〕以上のように、本実施形態で
は、ビデオカメラ等により取り込んだ画像データに基
き、白線の種類など道路の特徴から走行中の道路の種別
を判別し、他のマッチング条件と併用することで、互い
に接近した一般道路と高速道路を取り違うような誤マッ
チングが防止され、ナビゲーションの精度が向上する。
【0048】特に、本実施形態では、路面のペイントパ
ターン、特に白線の断続パターンに基いて高速道路又は
一般道路といった道路種別を判別するので、高精度にマ
ップマッチングすることが可能となる。
【0049】また、本実施形態では、道路の情報を赤外
線後方確認カメラにより取り込むので、夜でもマップマ
ッチングの優れた精度が効果的に維持され、別途新たな
カメラも不要である。
【0050】また、本実施形態では、路面に断続的に描
かれている白線につき、白線部と空白部の合計長や長さ
比率を所定の基準と比較するという単純な基準で、機械
的に一般道路と高速道路を判別できるので処理負荷が軽
減される。
【0051】また、本実施形態では、カメラの取り付け
角度や位置など異なる撮影条件による比較対照パターン
(テンプレート)を複数用意し、二値化や輪郭抽出した撮
影画像と比較し一致度に基いて道路の種類を判断する。
このため、撮影画像からの直線や形状認識等の複雑高度
な処理は不要となり、限られたCPU処理能力で円滑な
ナビゲーション処理が可能となる。
【0052】〔4.他の実施形態〕なお、本発明は上記
実施形態に限定されるものではなく、次に例示するよう
な他の実施形態も含むものである。例えば、車両周囲の
道路の特徴を判断するため、車両後方ではなく前方の画
像を撮影してもよい。また、道路の特徴は断続する白線
には限定されず、横断歩道、停止線、道路標識、信号、
制限速度表示、距離ポスト等の有無、歩道や周囲の高架
構造の有無など自由である。また、判断の手法も、テン
プレートとの一致度に限らず、抽出した輪郭を理論的解
析してもよい。
【0053】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、カメラ
で撮影する道路の特徴から、一般道路又は高速道路とい
った道路種別を判別することにより、優れたマッチング
精度を実現するナビゲーションの技術、すなわち車載ナ
ビゲーションシステム及びナビゲーション方法並びにナ
ビゲーション用プログラムを提供することが可能となる
ので、安全快適なカーライフが実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の構成を示す機能ブロック
図。
【図2】本発明の実施形態におけるパターンマッチング
の処理手順を示すフローチャート。
【図3】本発明の実施形態において輪郭抽出等の処理が
行われた撮影画像を例示する図。
【図4】本発明の実施形態における輪郭とテンプレート
との照合を示す概念図。
【図5】本発明の実施形態における輪郭とテンプレート
との照合を示す概念図。
【図6】本発明の実施形態におけるマップマッチングの
処理手順を示すフローチャート。
【図7】本発明の実施形態におけるマップマッチングの
一例を示す概念図。
【図8】マップマッチングの一例を示す概念図。
【図9】マップマッチングの一例を示す概念図。
【符号の説明】
A…本体部 B…表示部 1…メインCPU 2…記憶部 3…表示制御部 4…CPU周辺回路 5…CD−ROM又はDVD−ROM 6…絶対位置・方位検出部 7…方位検出部 8…音声部 9…アンプ 10…車両I/F 11…VICS情報受信部 12…信号処理部 13…表示器 14…入力部 15…リモコン受光部 16…CCD及び光学系 17…VIDEO信号処理部 18…A/D変換部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09B 29/10 G09B 29/10 A Fターム(参考) 2C032 HB02 HB22 HB23 HB24 HC08 HC15 HC23 HC31 HD16 HD30 2F029 AA02 AB01 AB07 AB12 AC02 AC08 AC09 AC18 AD02 5B057 AA16 BA02 CA12 CA16 DA06 DB02 DC01 5H180 AA01 BB13 CC02 CC04 CC24 EE18 FF07 FF12 FF13 FF22 FF25 FF33 FF37 5L096 BA04 CA02 FA03 HA07 JA03 JA09

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両をナビゲーションするためのナビゲ
    ーション装置において、 どこにどのような道路があるかの情報を含む地図データ
    を予め格納する手段と、 前記車両の自車位置を検出する手段と、 前記車両周囲の道路の特徴を撮影する撮像手段と、 前記地図データと、検出された前記自車位置と、撮影さ
    れた道路の特徴と、に基いて、自車がどの道路上かをマ
    ップマッチングにより判断する手段と、 判断された道路における自車位置を表示する手段と、 を備えたことを特徴とする車載ナビゲーションシステ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記道路の特徴は、路面のペイントパタ
    ーンであることを特徴とする請求項1記載の車載ナビゲ
    ーションシステム。
  3. 【請求項3】 前記撮像手段は、赤外線後方確認カメラ
    であることを特徴とする請求項1又は2記載の車載ナビ
    ゲーションシステム。
  4. 【請求項4】 前記道路の特徴に関し、路面の白線の特
    徴を識別することにより車両が走行している道路の種別
    を判断するように構成されたことを特徴とする請求項1
    から3のいずれかに記載の車載ナビゲーションシステ
    ム。
  5. 【請求項5】 前記白線の特徴は、白線部と、白線部間
    の空白部との、長さ及び比率であることを特徴とする請
    求項4記載の車載ナビゲーションシステム。
  6. 【請求項6】 前記長さ及び比率については、 前記白線部及び前記空白部との合計長さが1セット20
    メートル、 前記合計長さ中における空白部の比率が60%、 を基準としてそれぞれ所定の許容誤差範囲内である場合
    に、マップマッチングの対象候補を高速道路に限定する
    ように構成されたことを特徴とする請求項5記載の車載
    ナビゲーションシステム。
  7. 【請求項7】 路面で断続する白線につき互いに異なる
    撮影条件による比較対照パターンを複数用意し、 撮影された画像を、二値化又は輪郭抽出のうち少なくと
    も一方を行ったうえ、前記各比較対照パターンと比較
    し、その一致度に基いて道路の種類を判断するように構
    成されたことを特徴とする請求項1から6のいずれかに
    記載の車載ナビゲーションシステム。
  8. 【請求項8】 車両をナビゲーションするためのナビゲ
    ーション方法において、 どこにどのような道路があるかの情報を含む地図データ
    を予め格納し、 前記車両の自車位置を検出し、 前記車両周囲の道路の特徴を撮影し、 前記地図データと、検出された前記自車位置と、撮影さ
    れた道路の特徴と、に基いて、自車がどの道路上かをマ
    ップマッチングにより判断し、 判断された道路における自車位置を表示することを特徴
    とするナビゲーション方法。
  9. 【請求項9】 前記道路の特徴は、路面のペイントパタ
    ーンであることを特徴とする請求項8記載のナビゲーシ
    ョン方法。
  10. 【請求項10】 前記撮影は、赤外線後方確認カメラを
    用いることを特徴とする請求項8又は9記載のナビゲー
    ション方法。
  11. 【請求項11】 前記道路の特徴に関し、路面の白線の
    特徴を識別することにより車両が走行している道路の種
    別を判断することを特徴とする請求項8から10のいず
    れかに記載のナビゲーション方法。
  12. 【請求項12】 どこにどのような道路があるかの情報
    を含む地図データを予め格納したコンピュータを制御す
    ることにより、車両をナビゲーションするためのナビゲ
    ーション用プログラムにおいて、 そのプログラムは前記コンピュータに、 前記車両の自車位置を検出させ、 前記車両周囲の道路の特徴を撮影させ、 前記地図データと、検出された前記自車位置と、撮影さ
    れた道路の特徴と、に基いて、自車がどの道路上かをマ
    ップマッチングにより判断させ、 判断された道路における自車位置を表示させることを特
    徴とするナビゲーション用プログラム。
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