JP2003225816A - ドリル - Google Patents

ドリル

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JP2003225816A
JP2003225816A JP2002022219A JP2002022219A JP2003225816A JP 2003225816 A JP2003225816 A JP 2003225816A JP 2002022219 A JP2002022219 A JP 2002022219A JP 2002022219 A JP2002022219 A JP 2002022219A JP 2003225816 A JP2003225816 A JP 2003225816A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 切刃5全体の切れ味の悪化を抑えながらも特
に切刃5の外周端側での強度を確保して、高速乾式切削
等の過酷な加工条件でも摩耗や折損による工具寿命の短
縮を防ぐ。 【解決手段】 軸線O回りに回転されるドリル本体1の
先端部外周に後端側に向けて延びる切屑排出溝3が形成
され、この切屑排出溝3のドリル回転方向を向く内壁面
4とドリル本体1の先端逃げ面2との交差稜線部に切刃
5が形成されてなるドリルにおいて、この切刃5を、切
刃5に直交する断面におけるすくい角γが、ドリル本体
1の内周から外周側に向かうに従い漸次増大させられて
切刃5上の変移点Xに達し、この変移点Xよりも外周側
では外周側に向かうに従いすくい角γが漸次減少させら
れるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に高速乾式切削
のような過酷な加工条件下でも円滑かつ安定した穴明け
加工が可能なドリルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】軸線回りに回転されるドリル本体の先端
部外周に後端側に向けて延びる切屑排出溝が形成され、
この切屑排出溝のドリル回転方向を向く内壁面と上記ド
リル本体の先端逃げ面との交差稜線部に切刃が形成され
たドリルとしては、例えば従来より特許第267412
4号公報に記載されたものが知られている。また、上述
のような乾式あるいは微量の切削油剤しか用いない過酷
な加工条件に対応することを目的としたドリルとして
は、例えば特開2000−198011号公報に記載さ
れたようなものが提案されており、すなわちこの公報記
載のドリルでは、ドリル本体先端に形成される切刃の外
周側に、この切刃の中間部から角度をつけてドリル回転
方向に後退する外方コーナー切刃が形成されていて、こ
の外方コーナ切刃とドリル本体外周のマージン部との交
差角を鈍角にすることができるため、上述のような加工
条件でも切刃の外周端に欠けが生じたりするのを防ぐこ
とが可能となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
ドリルにおいては通常、上記切刃に直交する断面におけ
る該切刃のすくい角、すなわち切刃の直角すくい角は、
ドリル本体の上記軸線側すなわち内周側から外周側に向
かうに従い漸次大きくなるようにされており、これは、
上記2つの公報に提案されたドリルでも例外ではない
(例えば、後述するドリルE,F、および図11参
照。)。このため、切刃がドリル本体内周側のシンニン
グ部を除いて直線状に形成された前者の公報に記載のド
リルでは、上記すくい角は切刃の外周端において最大と
なり、逆に切刃の刃先角は最も小さくなるので、ドリル
本体の回転中心となる上記軸線から離れて最も切削速度
が大きくなるために上記乾式高速切削となる穴明け加工
にあっても最も過酷な状態となる切刃の外周端におい
て、その切刃強度を確保し難くなり、これにより切刃に
チッピングや欠けが生じる可能性が高く、また逃げ面摩
耗の進行も早いという問題が生じる。
【0004】一方、切刃の外周側にドリル回転方向に後
退する外側コーナー切刃を設けた後者の公報に記載のド
リルでは、この外側コーナー切刃で切刃の径方向すくい
角が負角側に大きくなる分だけ切刃の直角すくい角も小
さくなるが、このすくい角が外周側に向けて漸増させら
れていることには変わりはなく、従って上述のような過
酷な条件に対しても十分な切刃強度を確保するには切刃
の全長に亙ってすくい角を小さくしなければならない。
このため、切刃全体で切れ味が悪くなってしまって切削
抵抗の増大を招き、高速乾式切削のような過酷な切削条
件では摩耗の進行が著しくなって早期に寿命が費えた
り、場合によっては抵抗の増大によって過大なトルクが
作用してドリル本体の折損を招いたりするおそれすらあ
る。
【0005】本発明は、このような背景の下になされた
もので、切刃全体の切れ味の悪化を抑えながらも特に切
刃の外周端側での強度を確保して、高速乾式切削等の過
酷な加工条件でも摩耗や折損による工具寿命の短縮を防
ぐことが可能なドリルを提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決して、こ
のような目的を達成するために、本発明は、軸線回りに
回転されるドリル本体の先端部外周に後端側に向けて延
びる切屑排出溝が形成され、この切屑排出溝のドリル回
転方向を向く内壁面と上記ドリル本体の先端逃げ面との
交差稜線部に切刃が形成されてなるドリルにおいて、上
記切刃を、この切刃に直交する断面におけるすくい角
が、上記ドリル本体の内周から外周側に向かうに従い漸
次増大させられて該切刃上の変移点に達し、この変移点
よりも外周側では外周側に向かうに従い上記すくい角が
漸次減少させられるようにしたことを特徴とする。従っ
て、このように構成されたドリルでは、上記変移点より
も内周側では切刃の直角すくい角が外周側に向かうに従
い大きくなるので、良好な切れ味を維持して切削抵抗を
低く抑えることができる一方、この変曲点よりも外周側
ではすくい角が減少させられるので刃先角は大きくな
り、これにより切刃強度を確保してチッピングや欠け、
逃げ面摩耗の早期の進行等を抑制することが可能とな
る。
【0007】ここで、切刃の上記すくい角が内周から外
周側に向けて漸増傾向から漸減傾向へと変移する上記変
移点は、上記軸線から径方向外周側に向けて上記切刃の
回転半径の70〜90%の範囲内に位置させられるのが
望ましい。これは、この変移点が軸線から切刃の回転半
径の70%よりも内周側にあると、外周側に向けてすく
い角が漸減する切刃部分が長くなって切刃全体としての
切削抵抗を十分に抑えることができなくなるおそれがあ
るからであり、逆に変移点が軸線から切刃の回転半径の
90%よりも外周側にあると、このすくい角が漸減する
切刃部分が短すぎて外周側での切刃強度を確実に確保す
ることができなくなるおそれがあるからである。
【0008】また、上記切刃の外周端側に、上記ドリル
回転方向に凸となる曲線状をなす凸曲線状切刃部が形成
されるとともに、この凸曲線状切刃部の内周側には、ド
リル回転方向の後方側に凹となる曲線状をなして上記凸
曲線状切刃部に滑らかに連なる凹曲線状切刃部を形成し
た場合には、上記凸曲線状切刃部の外周側、すなわちド
リル本体外周のマージン部との交差部ではその交差角を
大きくして切刃強度を一層向上させてチッピングや欠け
の発生を防止することができる一方、この凸曲線状切刃
部の内周側では上記凹曲線状切刃部から凸曲線状切刃部
にかけての切刃の外周端までが滑らかな曲線状に形成さ
れることとなるので、切刃がその中間部で角度をつけて
ドリル回転方向の後方側に後退している上記後者の公報
に記載されたドリルのように切刃の内外周で切屑が分断
されるようなことがなく、上記凹曲線状切刃部によって
切屑を内周側に巻き込むようにして十分にカールさせ、
円滑に処理することが可能となる。そして、さらにこの
場合には、上記変移点をこの凹曲線状切刃部と上記凸曲
線状切刃部との変曲部に位置させることにより、すくい
角が漸増傾向から漸減傾向へと変移することによってこ
の変移点で切刃に生じる応力を分散させることができ、
高速乾式切削における過酷な切削条件によりこの変移点
に応力が集中して損傷が生じるような事態をも防止する
ことが可能となる。
【0009】なお、このように内周から外周側に向けて
上記変移点の前後で漸増・漸減傾向に変移する上記切刃
のすくい角γは、上記軸線からの径方向外周側に向けて
の上記切刃の回転半径rの37.5%以上82.6%未
満の範囲の位置では、上記回転半径rに対するこの位置
の上記軸線からの半径の比率xについて次式1により近
似される角度yの±7°の範囲において、上記切刃の回
転半径rの82.6%以上100%までの範囲の位置で
は上記比率xについて次式2により近似される角度yの
±7°の範囲において、それぞれ変移させられるのが望
ましい。すなわち、この切刃のすくい角γが式1、2の
範囲を上回ると、切刃に刃先角が小さくなりすぎる部分
が生じて特に高速乾式切削ではその部分で切刃が損傷し
易くなるおそれがある一方、逆に式1、2の範囲を下回
ると、その部分で切削抵抗が増大して切刃の摩耗が促進
されたり過大なトルクが生じたりするおそれがある。ま
た、ドリル本体の少なくとも先端部の表面に、TiN、
TiCN、TiAlN等の硬質皮膜を被覆すれば、この
ドリル本体先端部の耐摩耗性の向上を図ってその寿命の
一層の延長を促すことができる。
【0010】
【数3】
【0011】
【数4】
【0012】
【発明の実施の形態】図1ないし図9は、本発明の一実
施形態を示すものである。本実施形態においてドリル本
体1は、超硬合金等の硬質材料により軸線Oを中心とし
た略円柱状に形成されており、その先端部には、先端逃
げ面2から後端側に向かうに従い一定の捩れ角でドリル
回転方向Tの後方側に捩れる一対の切屑排出溝3,3が
軸線Oに対して対称に形成されていて、これらの切屑排
出溝3,3のドリル回転方向T側を向く内壁面4,4と
上記先端逃げ面2との交差稜線部にそれぞれ切刃5,5
が形成されている。なお、このドリル本体1先端部に
は、その外周面や先端逃げ面2、切屑排出溝3に、Ti
N、TiCN、TiAlN等の硬質皮膜が被覆されてい
る。
【0013】ここで、上記内壁面4は、その外周側に位
置してマージン部6に交差し、軸線Oに直交する断面に
おいて図2に示すようにドリル回転方向Tに凸となる凸
曲線をなす第1の凸曲面部7と、この第1凸曲面部7の
内周側に位置して、上記断面においてドリル回転方向T
の後方側に凹む凹曲線状をなす第1凹曲面部8とから構
成されており、これら第1の凸凹曲面部7,8の断面が
なす上記凸凹曲線は接点P1において滑らかに接するよ
うに連ねられている。また、本実施形態では切屑排出溝
3のドリル回転方向T後方側を向く内壁面9も、その外
周側に位置してヒール部10に達し、上記断面がドリル
回転方向T後方側に凸となる凸曲線をなす第2凸曲面部
11と、この第2凸曲面部11の内周側に位置してその
断面がドリル回転方向T側に凹む凹曲線状をなす第2凹
曲面部12とから構成され、これら第2の凸凹曲面部1
1,12がなす上記凸凹曲線も接点P2において滑らか
に接するように連ねられるとともに、両内壁面4,9の
第1、第2凹曲面部8,12同士も、その断面がなす凹
曲線が接点P3において滑らかに接して連なるようにさ
れている。なお、上記マージン部6からドリル回転方向
T後方側に上記ヒール部10に至るランド部の外周面
は、マージン部6から一段内周側に後退した円筒面状に
形成されている。
【0014】さらに、本実施形態では、上記断面におい
て、第1、第2の凸凹曲面部7,8,11,12がなす
凸凹曲線がそれぞれ点C1〜C4を中心とした半径R1
〜R4の円弧となるようにされており、このうち第1凸
曲面部7がなす凸円弧の中心C1は、この第1凸曲面部
7とマージン部6との交点すなわち上記内壁面4の外周
端13において該マージン部6に接する直線Q1よりも
内周側に位置させられるとともに、第2凸曲面部11が
なす円弧の中心C3は、上記外周端13が軸線O回りに
なす円と第2凸曲面部11がなす円弧の延長線との交点
14において上記円に接する直線Q2よりもやはり内周
側に位置させられている。従って、上記第1凸曲面部7
は、軸線Oと内壁面4の外周端13とを結ぶ第1仮想直
線S1よりもドリル回転方向T側に凸となって、この外
周端13における第1凸曲面部7の接線は、外周側に向
かうに従いドリル回転方向T後方側に延びるように第1
仮想直線S1に対して傾斜させられるとともに、この第
1仮想直線S1と直交する上記直線Q1とは鈍角をなし
て交差させられる。また、第2凸曲面部11も、ヒール
部10との交点と軸線Oとを結ぶ直線よりもドリル回転
方向T後方側に凸となるようにされている。一方、第
1、第2凹曲面部8,12がなす円弧の中心C2,C4
は、これらの円弧が接点P3で接していることから、両
者とも軸線Oからこの接点P3を通る直線の延長線上に
位置することとなる。さらに、この接点P3が切屑排出
溝3の溝底となることから、本実施形態では軸線Oを中
心としてこの接点P3を通る円がドリル本体1の芯厚円
となり、この芯厚円の直径すなわちドリル本体1の芯厚
dは、上記切刃5の外周端15が軸線O回りになす円の
直径すなわち切刃5の外径Dに対し、0.15×D〜
0.3×Dの範囲に設定されている。
【0015】なお、第1凸凹曲面部7,8がなす凸凹曲
線の接点P1は、軸線Oを中心として上記切刃5の外径
Dの2/3の直径を有する円よりも外周側に位置させら
れており、より望ましくは軸線Oを中心として外径Dの
5/6の直径を有する円よりも外周側に位置させられ
る。また、第1凹曲面部8のドリル回転方向T後方側へ
の凹みの大きさは、上記第1仮想直線S1からの凹み量
L1が切刃5の外径Dに対して−0.06×D〜0の範
囲に設定されるとともに、第2凹曲面部12のドリル回
転方向T側への凹みの大きさは、上記断面において第1
仮想直線S1に軸線Oで直交する第2仮想直線S2から
の凹み量L2が−0.06×D〜0.06×Dの範囲と
なるように設定されている。ただし、これらの凹み量L
1,L2は、それぞれ上記断面において第1、第2仮想
直線S1,S2に平行で第1、第2凹曲面部8,12が
なす凹曲線に接する直線と第1、第2仮想直線S1,S
2との間の距離とされており、かつ図2に示すように、
第1凹曲面部8の凹み量L1については第1仮想直線S
1からドリル回転方向T側を正、後方側を負とし、逆に
第2凹曲面部12の凹み量L2については第2仮想直線
S2からドリル回転方向T側を負、後方側を正としてい
る。従って、本実施形態においては、第1凹曲面部8の
全体が上記第1仮想直線S1よりもドリル回転方向T側
に位置することはない。
【0016】さらに、上記断面において第1、第2凸凹
曲面部7,8,11,12がなす円弧の半径R1〜R4
は、切刃5の外径Dに対し、第1凸曲面部7の半径R1
が0.1〜0.8×Dの範囲に、第1凹曲面部8の半径
R2が0.18〜0.35×Dの範囲に、第2凸曲面部
11の半径R3が0.1〜0.8×Dの範囲に、第2凹
曲面部12の半径R4が0.2〜0.5×Dの範囲に、
それぞれ設定されている。そして、本実施形態では、こ
のうち第2凹曲面部12の半径R4が、第1凹曲面部8
の半径R2よりも大きくされている。なお、こうして形
成された切屑排出溝3の溝幅比は、本実施形態では0.
8〜1.2:1の範囲とされている。
【0017】このような切屑排出溝3の上記内壁面4と
先端逃げ面2との交差稜線部に形成される切刃5におい
ては、この内壁面4が上記第1凸凹曲面部7,8によっ
て形成されることにより、その外周端15側には、ドリ
ル回転方向Tに凸となる曲線状をなす凸曲線状切刃部1
6が形成されてその後端側に上記第1凸曲面部7が連な
るとともに、この凸曲線状切刃部16の内周側には、ド
リル回転方向Tの後方側に凹となる曲線状をなして凸曲
線状切刃部16に滑らかに接して連なる凹曲線状切刃部
17が形成され、その後端側に上記第1凹曲面部8が連
なることになって、これら凸凹曲線状切刃部16,17
間で切刃5は軸線O方向先端視に緩やかに湾曲するS字
状を呈することとなる。ただし、この切刃5には、先端
逃げ面2が内周側から外周側に向かうに従いドリル本体
1の後端側に向けて傾斜させられることにより先端角が
付されており、これと切屑排出溝3が螺旋状に捩れてい
ることとから、この切刃5の凸凹曲線状切刃部16,1
7が軸線O方向先端視においてなす上記S字状の凸凹曲
線は、内壁面4の第1凸凹曲面部7,8が軸線Oに直交
する断面においてなす凸凹曲線が、内周側に向かうに従
いドリル回転方向T側に漸次ずれたような形状をなすこ
ととなる。従って、この軸線O方向先端視において上記
凸曲線状切刃部16は、その外周端15における接線
が、上記断面において第1凸曲面部7がなす凸曲線の外
周端13における接線よりも大きな傾斜で外周側に向か
うに従いドリル回転方向T後方側に延びるようにされる
とともに、マージン部6との交差角も第1凸曲面部7が
なす鈍角より大きくされ、これにより切刃5が上記外周
端15においてなす径方向すくい角αは負角側に設定さ
れる。
【0018】一方、切屑排出溝3の内壁面4,9の先端
側には、上記第1凹曲面部8の内周側から第2凹曲面部
12および第2凸曲面部11までの先端逃げ面2との交
差稜線部分を、ドリル本体1の後端側に向かうに従い切
屑排出溝3の内側に向けて切り欠くようにして、ヒール
部10に達するシンニング部18が形成されており、従
って切刃5の内周端側は、このシンニング部18と先端
逃げ面2との交差稜線部に形成されて、上記凹曲面状切
刃部17の内周端から先端逃げ面2の中心の上記軸線O
に向けて延びるシンニング切刃部19とされている。な
お、切刃5においてこのシンニング切刃部19と上記凹
曲線状切刃部17とが交差する部分は、軸線O方向先端
視にドリル回転方向Tに凸となる曲線または直線によっ
て滑らかに接続されている。
【0019】ここで、このシンニング部18のうち、切
屑排出溝3の内壁面4,9に交差して先端側に延びる部
分は第1シンニング部20とされており、この第1シン
ニング部20は、ドリル回転方向T後方側を向く切屑排
出溝3の内壁面9と交差してヒール部10側に延びる部
分においては平面状に形成される一方、この内壁面9と
ドリル回転方向T側を向く内壁面4とが交差する部分、
すなわち上記第1、第2凹曲面部8,12の接点P3部
分から、先端逃げ面2の中心に向けて延びる部分は、図
3に示すようにこの先端逃げ面2の中心に向かう方向か
ら見た場合に凹曲面状の谷形をなすように形成されてお
り、その凹曲する谷底部21は、上記内壁面4,9に対
してドリル本体1の内周側に後退するように傾斜しつ
つ、切刃5の内周端すなわちシンニング切刃部19の内
周端に向けて先端側に延びるように形成されている。な
お、この第1シンニング部20の凹曲する谷底部21が
その断面においてなす凹曲線の曲率半径は、0.1〜
0.5mmの範囲に設定されている。なお、この谷底部2
1の断面がなす凹曲線の曲率半径は、後端側に向かうに
従い大きくなるようにされていてもよい。
【0020】さらに、この第1シンニング部20の最先
端の上記谷底部21が切刃5の内周端に達しようとする
部分には、この谷底部21に対してさらにドリル本体1
の内周側に後退するように一段傾斜しつつ切刃5内周端
側に向けて延びる谷形の第2シンニング部22が形成さ
れており、先端逃げ面2の中心の軸線O近傍においては
この第2シンニング部22が先端逃げ面2に交差してそ
の交差稜線部上に切刃5の内周端が形成される。ここ
で、この第2シンニング部22の谷底部の曲率半径は、
第1シンニング部20の谷底部21の曲率半径よりも小
さく、0.1mm未満とされており、場合によっては曲率
半径が0、すなわちこの谷底部が凹湾曲しないV字谷状
に形成されていてもよく、さらに第1シンニング部20
の谷底部21と同様にドリル本体1の後端側に向かうに
従い大きくなるようにされていてもよい。また、このよ
うに第1シンニング部20よりもさらに一段傾斜する第
2シンニング部22と先端逃げ面2との交差稜線部に切
刃5の内周端が形成されることにより、ドリル本体1先
端の一対の切刃5,5間の間隔すなわち先端逃げ面2の
中心に画成されるチゼルの幅は、第1シンニング部20
をそのまま先端逃げ面2に交差させて切刃5の内周端を
形成するのに比べて狭くなり、このチゼル幅は本実施形
態では0〜0.2mmの範囲とされていて、すなわちこれ
ら切刃5,5の内周端が軸線O上で一致するようにされ
ていてもよい。
【0021】そして、さらにこの切刃5は、該切刃5に
直交する断面におけるそのすくい角γすなわち直角すく
い角が、ドリル本体1の内周から外周側に向かうに従い
漸次増大させられて該切刃5上の変移点Xに達し、この
変移点Xよりも外周側では外周側に向かうに従い漸次減
少させられるようにされている。すなわち、本実施形態
では、図4ないし図9に示すように上記すくい角γは、
切刃5上の1点において該切刃5に直交する断面をとっ
たとき、この切刃5に連なってすくい面となる上記内壁
面4の第1凸凹曲面部7,8が該断面においてなす曲線
が軸線Oを含んで上記1点を通る基準面に対し該1点に
おいてなす角度とされており、このすくい角γが図10
に線Yで示すように、上記1点が切刃5に沿ってドリル
本体1の内周側から外周側に向け移動したときには、該
切刃5上の所定の位置に設定された上記変移点Xに至る
まで漸次増大する傾向とされ、変移点Xで最大となり、
この変移点Xを越えてさらに外周側に移動したときには
変移してすくい角γが漸次減少する傾向となるようにさ
れている。
【0022】さらに、本実施形態ではこの変移点Xは、
切屑排出溝3の内壁面4の上記第1凸凹曲面部7,8が
軸線Oに直交する断面においてなす凸凹曲線の接点P1
を螺旋状の切屑排出溝4に沿って先端側に延長した位
置、すなわち図1に示すように切刃5の凹曲線状切刃部
16と凸曲線状切刃部17との変曲点周辺の変曲部に位
置させられている。因みに本実施形態では、上記変移点
Xは、ドリル本体1の軸線Oから径方向外周側に向け
て、この切刃5の回転半径r(=D/2)の82.6%
の位置(rに対する比率xが0.826の位置)に配設
され、図7に示すようにこの変移点Xで切刃5のすくい
角γは33°と最大となる。
【0023】なお、切刃5が、本実施形態のように上記
凸凹曲線状切刃部16,17によってS字状に形成され
ている場合など曲線状である場合には、上記切刃5に直
交する断面は上記1点におけるこの曲線の接線に直交す
る断面をとればよい。また、上述のように先端逃げ面2
が内周側から外周側に向かうに従いドリル本体1の後端
側に向けて傾斜させられることにより切刃5に先端角が
付されている場合、この切刃5に直交する断面は上記1
点から後端側に向かうに従い内周側に向けて傾斜させら
れて軸線Oに斜交する面となる。さらに、切刃5の内周
端側にシンニング切刃部19が形成されている場合に
は、このシンニング切刃部19においてはすくい角γが
上述のように外周側に向かうに従い漸増する傾向となら
ずともよい。すなわち、上記すくい角γはこのシンニン
グ切刃部19を除いたドリル本体1の内周から外周側で
上述のような漸増・漸減傾向を呈すればよく、より具体
的には、ドリル本体1の上記芯厚dの大きさなどにもよ
るが、図10に示したように軸線Oからドリル本体1の
径方向外周側に向けて、切刃5の外周端15が軸線O回
りになす円の半径すなわち切刃5の回転半径r(=D/
2)の37.5%の位置、すなわち軸線Oから0.37
5×rの位置(比率xが0.375の位置)よりも外周
側でこのような傾向となればよい。
【0024】従って、このように構成されたドリルにお
いては、上記切刃5に直交する断面における該切刃5の
すくい角(直角すくい角)γが、シンニング切刃部19
を除いたドリル本体1の内周から外周側に向かうに従い
漸次増大させられて該切刃5上の変移点Xに達するよう
にされているので、この変移点Xよりも内周側では、外
周側に向かうに従い軸線Oからの回転半径が大きくなる
ために切削速度が漸次増大して切削抵抗も大きくなるの
に対し、すくい角γも漸次大きくなってゆくため切刃5
の切れ味を高めてゆくことができ、増大する抵抗を抑え
ることができてドリル本体1に過大なトルクが作用する
のを防ぎ、ドリル本体1の折損や摩耗の進行を防止する
ことができる。その一方で、この変移点Xよりも外周側
では上記すくい角γは外周側に向かうに従い漸次減少さ
せられるようにされているので、切刃5の刃先角は逆に
漸次大きくなってゆくこととなり、このためドリル本体
1の最も外周側に位置して最大の切削抵抗が作用する切
刃5の外周端15側では、高い切刃強度を確保すること
ができ、この部分におけるチッピングや欠け、あるいは
逃げ面摩耗の早期の進行を防止することができる。この
ため、上記構成のドリルによれば、たとえ高速乾式切削
となるような過酷な加工条件においても、これら摩耗や
損傷によってドリル寿命が短縮されてしまうのを防ぐこ
とができ、長期に亙って安定かつ円滑な穴明け加工を行
うことが可能となる。しかも、本実施形態のドリルで
は、この切刃5を含めたドリル本体1の先端部にTi
N、TiCN、TiAlN等の硬質皮膜が被覆されてい
るので、ドリル本体1の耐摩耗性の向上を図ることがで
き、これによってもドリル寿命の一層の延長を促すこと
が可能となる。
【0025】なお、このように切刃5のすくい角γがド
リル本体1の内周から外周側に向けて漸増傾向から漸減
傾向へと変移する変移点Xは、これが切刃5上において
ドリル本体1の内周側に位置しすぎていると、この変移
点Xよりも内周側のすくい角γが外周側に向けて漸増傾
向となる部分が短くなりすぎ、逆にすくい角γが外周側
に向けて漸減傾向となる部分が長くなってしまうため、
上記構成を採ることによる切削抵抗の低減効果が十分に
奏功されなくなるおそれが生じる。しかしながら、かと
いってこの変移点Xが切刃5上においてドリル本体1の
外周側に位置しすぎていると、上記とは逆にすくい角γ
が外周側に向けて漸減傾向となる部分が短くなり、特に
高速乾式切削の場合において、最も大きな抵抗が作用す
る切刃5の外周端15側において十分な切刃強度を確保
することが困難となるおそれが生じる。このため、この
変移点Xの位置は、ドリル本体1の軸線Oから径方向外
周側に向けて、切刃5の回転半径rすなわち切刃5の外
径Dの1/2に対し、70〜90%の範囲内に位置させ
られるのが望ましい。
【0026】ところで、本実施形態では上述のように、
切刃5の外周端15側にドリル回転方向Tに凸となる曲
線状をなす凸曲線状切刃部16が形成されるとともに、
この凸曲線状切刃部16の内周側には逆にドリル回転方
向Tの後方側に凹となる曲線状をなして上記凸曲線状切
刃部16に滑らかに連なる凹曲線状切刃部17が形成さ
れている。このため、上記凸曲線状切刃部16の外周
側、すなわち最も大きな切削抵抗が作用する切刃5の外
周側では、切刃5の径方向すくい角が外周側に向かうに
従い漸次減少させられて負角側へ大きくされるために一
層確実に切刃強度を確保することができるとともに、特
にドリル本体1外周のマージン部6と切刃5との交差部
の角度を大きくすることができるので、この交差部にお
けるドリル本体1の強度を向上させてチッピングや欠け
の発生を防止することができる。その一方で、この凸曲
線状切刃部16とその内周側に形成される上記凹曲線状
切刃部17とは滑らかな連続して形成されているので、
例えば切刃がその中間部で角度をつけてドリル回転方向
の後方側に後退した外方コーナー切刃を有する上記特開
2000−198011号公報記載のドリルのように上
記中間部の内外周で切屑が分断されることがなく、凹曲
線状切刃部17によって切屑を内周側に巻き込むように
して十分にカールさせ、円滑に処理することが可能とな
る。
【0027】そして、さらに本実施形態では、このよう
に構成された切刃5の凹曲線状切刃部17とが凸曲線状
切刃部16とが滑らかに接して曲線が変曲する変曲点近
傍の変曲部に上記変移点Xが位置するようにされてい
て、この変曲部で切刃5の上記すくい角γが外周側に向
けて漸増傾向から漸減傾向へと変移するようにされてい
る。しかるに、このように切刃5のすくい角γが変移す
る部分では、該切刃5に作用する切削抵抗も外周側に向
けて漸減傾向から漸増傾向へと変移させられるため、こ
の切削抵抗による切刃5への応力も集中しがちであるの
に対し、本実施形態においてはこの変移点を上述のよう
に凹凸曲する切刃5の凸凹曲線状切刃部16,17が滑
らかに接する変曲部に位置させることにより、例えばこ
の変移点Xが凸曲線状切刃部16の回転方向Tに最も凸
となる部分に位置していたり、逆に凹曲線状切刃部17
の回転方向T後方側に最も凹んだ部分に位置していたり
した場合に比べ、かかる応力を分散させることができ
て、応力集中により変移点Xの近傍で切刃5に損傷が生
じたりするのを防止することが可能となる。
【0028】なお、このように変移点Xを切刃5の変曲
部に位置させる場合、本実施形態ではこの変曲部(変曲
点)が上記内壁面4の第1凸凹曲面部7,8の接点P1
の延長上に位置させられていて、このP1の位置が軸線
Oを中心として切刃5の外径Dの2/3の直径を有する
円よりも外周側、より望ましくは外径Dの5/6の直径
を有する円よりも外周側に位置させられるとされている
ので、これと上述した変移点Xの切刃5の回転半径rに
対する範囲とを勘案すると、この回転半径rに対して7
0〜83%の範囲内に位置させられるのがより一層望ま
しい。ただし、この変移点Xは必ずしも厳密に上記切刃
5の変曲点と一致させられている必要はなく、上述のよ
うに凸曲線状切刃部16の回転方向Tに最も凸となる部
分や凹曲線状切刃部17の回転方向T後方側に最も凹ん
だ部分に位置していたりしなければ、これらの部分の間
の上記変曲点の近傍に配設されていてもよい。
【0029】さらに、本実施形態における切刃5の上記
すくい角γの変移は図10に線Yで示した通りである
が、本発明に係るドリルにおいては、この図10に示し
た線Aと線Bとで囲まれる範囲内ですくい角γが変移さ
せられるのが望ましく、これを近似式で表すと、上記軸
線Oからの径方向外周側に向けての上記切刃5の回転半
径rの37.5%以上82.6%未満の範囲の位置で
は、回転半径rに対するこの位置の上記軸線Oからの半
径の比率xについて次式1により近似される角度yの±
7°の範囲において、また上記切刃5の回転半径rの8
2.6%以上100%までの範囲の位置では上記比率x
について次式2により近似される角度yの±7°の範囲
において、それぞれ変移させられるのが望ましい。
【0030】
【数5】
【0031】
【数6】
【0032】これは、すなわち、上述のように変移する
切刃5のすくい角γが上記式1、2で得られる角度yの
+7°の範囲を上回って、すくい角γが線Yに対し大き
くなりすぎると、このすくい角γが大きくなった部分で
切刃5の刃先角が小さくなりすぎ、特に高速乾式切削に
おいては切刃強度を十分に確保することができなくなっ
て切刃5に損傷が生じるおそれがあるからである。その
一方で、逆にすくい角γの変移が式1、2の角度yの−
7°の範囲を下回って、すくい角γが線Yに対し小さく
なりすぎると、切削抵抗の低減が確実に図られなくなっ
て切刃5の摩耗が促進されたり、過大なトルクが生じて
ドリル本体1の折損を招くおそれが生じる。このため、
上記切刃5のすくい角γは、上述のように式1、2の角
度yの±7°の範囲内とされるのが望ましいのである。
【0033】ここで、次表1は、図10に線Yで示した
すくい角γの変移をなす本実施形態のドリルYと、すく
い角γの変移が式1、2の角度y+7°を上回るように
されたドリルA、逆にすくい角γの変移が式1、2の角
度y−7°を下回るようにされたドリルB、およびこれ
らに対する比較例として上述した特許第2674124
号公報に記載されたドリルEと特開2000−1980
11号公報に記載されたドリルFとで、それぞれ切削速
度vc=80,150m/minで穴明け加工を行った
場合の、ドリル寿命を比較したものである。また、図1
1は、図10と同様に本実施形態のドリルYにおける切
刃5の位置に対するすくい角γの変移を示す線Yと、比
較例の上記ドリルE,Fにおける切刃の位置に対するす
くい角(直角すくい角)の変移を示す線E,Fとをまと
めて表したものである。
【0034】ここで、このときのドリルY,A,B,
E,Fはいずれも切刃の外径Dが8mmのものであり、S
50C材よりなる被削材に送り速度fr=0.2mm/rev
で穴深さld=25mmの貫通穴を明ける加工を行って、
その寿命に至るまでの切削長によりドリル寿命を比較し
た。なお、これらの加工は、当初乾式により行っていた
が、特にドリルE,Fでは切削速度vc=80m/mi
nでも比較に至る間もなく損傷が生じて加工が不能とな
ってしまったので、すべてのドリルについて水溶性切削
油剤を用いた湿式切削とした。また、表1の結果とし
て、○印で示されているのは切刃が正常摩耗を呈してい
て、しかも穴数4000(切削長にして約100m)を
加工してもさらに継続して使用可能であったものであ
り、△印は正常摩耗を呈してはいるが○印のものよりは
早期に寿命が費えたものであって、表中の括弧内は○印
のものによる上記加工穴数に対する穴明け可能であった
切削長を示している。一方、×印は、穴明け加工中に異
常摩耗が生じてその時点で寿命が費えたものであり、そ
の原因を合わせて記載してある。
【0035】
【表1】
【0036】この表1の結果より、切削速度vc=80
m/minと小さいときでも、比較のドリルE,Fでは
その寿命が実施形態のドリルYやドリルAの70%程度
であり、切削速度vc=150m/minと大きくなっ
ては、肩部すなわち切刃の外周端とマージン部との交差
部分でのドリル本体の欠損や初期のドリル本体の折損に
よって早期に寿命が費えてしまった。ところが、これに
対して実施形態によるドリルYでは、切削速度vc=8
0m/minの場合は勿論、vc=150m/minの
高速切削の場合でも上記穴数では寿命に至ることはな
く、またすくい角γの変移が上記線Aを上回ったり線B
を下回ったりしているドリルA,Bでも、すくい角γが
外周側に向けて漸増傾向から漸減傾向に変移しているた
め、ドリルYよりは寿命は短いものの、ある程度の穴数
を加工可能なドリル寿命の延長を図ることができてい
る。因みに、実施形態のドリルYでは、上記と同じ課好
条件の穴明けを乾式で行っても、上記穴数までは欠損や
折損等の異常摩耗が生じることはなかった。
【0037】なお、これらに加えて上記実施形態では、
切屑排出溝3の先端側にシンニング部18が形成されて
いて、これにより切刃5の内周端側は先端逃げ面2の中
心に向かうシンニング切刃部19とされており、このシ
ンニング切刃部19と上記凹曲線状切刃部17とが交差
する部分が両切刃部17,19に滑らかに連なる凸曲線
状または直線状とされるとともに、シンニング切刃部1
9に連なる第1シンニング部20は谷底部21が凹曲し
た谷形とされているので、切刃5の全長に亙って上述の
ような折曲点が形成されることはなく、しかもこのシン
ニング切刃部19によって生成された切屑の内周側部分
をも、図3に黒塗り矢線で示すように第1シンニング部
20の谷底部21断面がなす凹曲線に沿って内周側に巻
き込むようにカールさせることができる。このため、上
記凹曲線状切刃部17によって切屑が内周側に巻き込ま
れるのと相俟って、一層の切屑処理性の向上を図ること
ができ、特に難削材の加工において効果的である。な
お、本実施形態ではこの第1シンニング部20の谷底部
21がなす凹曲線の曲率半径を0.1〜0.5mmとして
いるが、これは、この曲率半径がこれよりも大きいと上
記切屑の内周側部分を十分に巻き込んでカールさせるこ
とができなくなるおそれがある一方、逆にこれよりも小
さいとこの切屑の内周側部分がシンニング部18内にお
いて詰まりを生じるおそれがあるからである。
【0038】また、このシンニング部18の先端には、
第1シンニング部20の上記谷底部21からさらに一段
傾斜して先端逃げ面2に達する第2シンニング部22が
形成されていて、この第2シンニング部22と先端逃げ
面2との交差稜線部上に切刃5の内周端が形成されてお
り、しかもこの第2シンニング部22の溝底の曲率半径
が0.1mm未満と上記谷底部21よりも小さくされてい
ることから、この切刃5の内周端はより内周側に配置さ
れることとなり、これによってチゼルの幅が0〜0.2
mmと極短い幅とされている。このため、当該ドリルが加
工物に食い付く際の食い付き性や直進安定性の向上を図
ってさらに安定かつ高精度の加工を行うことができると
ともに、ドリル本体1にその軸線方向に作用するスラス
ト力を抑えることことができて、ドリル駆動力の一層の
軽減を促すことも可能となる。しかも、このようにシン
ニング部18が切刃5の内周端に向けて傾斜の大きくな
る第1、第2の複数のシンニング部20,22によって
形成されることにより、先端の第2シンニング部22の
溝底に沿った断面におけるドリル本体1の先端角度は、
単一のシンニング部の溝底を同じチゼル幅となるように
傾斜させた場合に比べて大きくなるので、本実施形態に
よればこのドリル本体1先端の回転中心周辺における強
度も十分に確保して、食い付き時の衝撃的負荷などによ
っても損傷の生じることのないドリルを提供することが
できる。ただし、第1シンニング部20だけでドリル本
体1の食い付き性や直進安定性と強度とが確保できるの
であれば、第2シンニング部22はなくてもよい。
【0039】一方、このような凸凹曲線状切刃部16,
17を備えた切刃5を形成するのに、本実施形態では、
切屑排出溝3のドリル回転方向Tを向く内壁面4にこれ
ら凸凹曲線状切刃部16,17にそれぞれ連なる第1凸
凹曲面部7,8を形成しており、従ってこの切刃5によ
って分断されることなく幅方向に連続して生成された切
屑は、全体的に内周側に巻き込まれて第1凹曲面部8に
摺接しつつ押し付けられることによりさらに小さくカー
ルさせられ、ドリル本体1の回転に伴い後端側に押し出
されて排出される。さらに、この第1凹曲面部7の内周
側には、ドリル回転方向T後方側を向く切屑排出溝3の
内壁面9の第2凹曲面部12が、この第1凹曲面部7と
滑らかに連なるように形成されており、この第2凹曲面
部12は第1凹曲面部8とは逆にドリル回転方向Tに凹
むように形成されているので、第1凹曲面部8によって
さらに小さくカールされた切屑の流れを阻害することな
く、上述のようにして円滑に排出される。しかも、本実
施形態ではこの第2凹曲面部12の外周側にやはり滑ら
かに連なるように第2凸曲面部11が形成されており、
従って切屑の流れがヒール部10側で阻害されることも
なく、またこのヒール部10におけるドリル本体1の強
度も確保することができる。
【0040】さらに本実施形態では、これら第1、第2
凹曲面部8,12の凹み量L1,L2を、第1凹曲面部
8については軸線Oと内壁面4の外周端13とを結ぶ第
1仮想直線S1から切刃5の外径Dに対して−0.06
×D〜0の範囲となるように(ただし、ドリル回転方向
T後方側が負)、また第2凹曲面部12については軸線
Oにおいて上記第1仮想直線S1と直交する第2仮想直
線S2から−0.06×D〜0.06×Dの範囲となる
ように(ただし、ドリル回転方向T側が負)それぞれ設
定されており、これにより切屑を強すぎず弱すぎずに第
1、第2凹曲面部8,12に摺接させて、適度なブレー
キング作用を与えることができる。このため、過大なブ
レーキング作用によって切屑が潰れて円滑な排出性が損
なわれたりドリル回転駆動力の増大を招いたりすること
なく、しかしながら確実に切屑をカールさせて処理する
ことができる。なお、このような作用効果をより確実に
奏功せしめるには、本実施形態のように軸線Oに直交す
る断面において、第1凹曲面部8がなす凹曲線(凹円
弧)の曲率半径R2は切刃5の外径Dに対して0.18
〜0.35×Dの範囲に、また第2凹曲面部12の曲率
半径R4は0.2〜0.5×Dの範囲に、それぞれ設定
されるのが望ましい。
【0041】また、本実施形態では、これら第1、第2
凹曲面部8,12間においても、軸線Oに直交する断面
において第2凹曲面部12がなす凹曲線の曲率半径すな
わち上記半径R4が、第1凹曲面部8がなす凹曲線の曲
率半径すなわち上記半径R2よりも大きくなるようにさ
れており、従って切刃5によって生成された切屑を、ま
ず比較的小さな半径R2の第1凹曲面部8に摺接させる
ことにより、この切屑に十分な巻き癖をつけてカールさ
せるとともに、こうしてカールされた切屑を比較的大き
な半径R4の第2凹曲面部12側に流出させることによ
り、この第2凹曲面部12においては切屑があまり強く
押し付けられることがなくなり、より円滑な排出を促す
とともにドリル回転駆動力の一層の軽減を図ることがで
きる。しかも、これら第1、第2凹曲面部8,12がな
す凹曲線が、本実施形態では1の上記接点P3で接して
連続する凹曲線を描くようにされており、第1凹曲面部
8から第2凹曲面部12への切屑の流れをよりスムーズ
にして、一層円滑な切屑排出を促すことが可能となる。
【0042】ただし、このように第1、第2凹曲面部
8,12を、その断面がなす凹曲線が1の接点P3で接
して滑らかに連なるように形成する代わりに、例えば図
12に示すように、これら第1、第2凹曲面部8,12
の間に、軸線Oに直交する断面において第1凹曲面部8
がなす凹曲線と第2凹曲面部12がなす凹曲線との双方
に接点P4,P5で接する接線状をなす接続面23を形
成して、この接続面23を介して両凹曲面部8,12が
滑らかに連なるようにしてもよい。この場合にも、第1
凹曲面部8によって巻き癖がつけられた切屑を、その流
れを損なうことなく、しかもこの接続面23に強く押し
付けてドリル回転駆動力の増大を招いたりすることもな
く、第2凹曲面部12側に送り出して円滑に排出するこ
とが可能となる。また、その一方で、このような接続面
23を第1、第2凹曲面部8,12間に介在させた場合
には、これら第1、第2凹曲面部8,12の曲率半径R
2,R4に制限されることなく切屑排出溝3の溝幅を設
定することができるので、例えば上記とは逆に加工物の
材質などに応じて第2凹曲面部12にも切屑を十分に摺
接させてカールさせなければならない場合にその曲率半
径R4を小さくしたとしても、溝幅は十分に大きく確保
して円滑な切屑排出性を維持することも可能となる。
【0043】さらに、本実施形態では、上記第1、第2
凸曲面部7,11が上記断面においてなす凸曲線(凸円
弧)の曲率半径R1,R3が、切刃5の外径Dに対して
それぞれ0.1〜0.8×Dの範囲に設定されており、
これにより、ドリル本体1の内壁面4や切刃5の外周端
13,15におけるマージン部6周辺の強度やヒール部
10周辺における強度を十分に確保しつつ、第1、第2
凹曲面部8,12の径方向の幅が小さくなりすぎるのを
防いで、確実な切屑処理性の向上を図ることができる。
なお、高速乾式切削のような条件下でも、このようにド
リル本体1の強度確保と切屑処理性の向上とをより確実
に両立させるには、本実施形態のように上記断面におい
て第1凸凹曲面部7,8がなす凸凹曲線の接点P1を、
軸線Oから切刃5の外径Dの2/3の直径の円より外周
側に、より望ましくは外径Dの5/6の直径の円よりも
外周側に位置させ、また切屑排出溝3の溝幅比を0.8
〜1.2:1の範囲とするのが望ましい。
【0044】さらにまた、本実施形態ではこのように切
屑処理性の向上が図られてドリル回転駆動力の低減が図
られるのに伴い、加工時にドリル本体1自体が受ける負
荷も小さくなり、これによってその芯厚dも切刃5の外
径Dに対して0.15×D〜0.3×Dと比較的小さな
範囲に設定することができる。このため、上記ドリル本
体1が受ける負荷のうち特にスラスト力を軽減させると
ともに、切屑排出溝3の断面積を大きくしてさらに円滑
な切屑排出を促し、これらによって穴明け加工時の動力
の一層の軽減を図ることができる。その一方で、ドリル
本体1の断面積は、上記曲率半径R1〜R4が上述のよ
うに適当な範囲に設定されることと、特に第1、第2凸
曲面部7,11によって外周側で大きくなることとによ
り、必要かつ十分に確保することができ、従ってドリル
本体1の剛性も維持することができるので、上述のよう
に加工動力の一層の軽減が図られることとも相俟って、
加工時に折損等が生じてドリル寿命が費えてしまうよう
な事態をさらに確実に防止することが可能となる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
切刃のすくい角がドリル本体の内周から外周側に向け
て、この切刃上の変移点までは漸次増大させられ、この
変移点よりも外周側では漸次減少させられているので、
切刃全体の切れ味を良好に維持して切削抵抗の増大を抑
えつつ、この切刃の特に大きな抵抗が作用する外周端側
に高い切刃強度を与えることが可能となる。このため、
たとえ高速乾式切削となる過酷な加工条件でもドリル寿
命が早期に費えてしまうような事態を防止することがで
き、効率的な穴明け加工を円滑かつ安定して行うことが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示す軸線O方向先端視
の正面図である。
【図2】 図1に示す実施形態の軸線Oに直交する断面
図である。
【図3】 図1に示す実施形態のシンニング部18を示
すドリル本体1先端部の斜視図である。
【図4】 軸線Oから外周側に切刃5の回転半径rに対
して0.500×rの位置(x=0.500の位置)に
おいて切刃5に直交する断面を示す斜視図である。
【図5】 軸線Oから外周側に切刃5の回転半径rに対
して0.625×rの位置(x=0.625の位置)に
おいて切刃5に直交する断面を示す斜視図である。
【図6】 軸線Oから外周側に切刃5の回転半径rに対
して0.750×rの位置(x=0.750の位置)に
おいて切刃5に直交する断面を示す斜視図である。
【図7】 軸線Oから外周側に切刃5の回転半径rに対
して0.826×rの位置(x=0.826の位置)に
おいて切刃5に直交する断面を示す斜視図である。
【図8】 軸線Oから外周側に切刃5の回転半径rに対
して0.925×rの位置(x=0.925の位置)に
おいて切刃5に直交する断面を示す斜視図である。
【図9】 切刃5の外周端15の位置(回転半径rに対
して1.000×r、x=1.000の位置)において
切刃5に直交する断面を示す斜視図である。
【図10】 実施形態の切刃5のすくい角γの変移を示
す線Y、およびこの線Yに対して±7°となる線A,B
を示す図である。
【図11】 実施形態のドリルYの切刃5のすくい角γ
の変移を示す線Yと、比較例となるドリルE,Fのすく
い角の変移を示す線E,Fとを合わせて示した図であ
る。
【図12】 第1、第2凹曲面部8,12間に接続面2
3を形成した場合を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ドリル本体 2 先端逃げ面 3 切屑排出溝 4,9 切屑排出溝3の内壁面 5 切刃 15 切刃5の外周端 16 凸曲線状切刃部 17 凹曲線状切刃部 19 シンニング切刃部 O ドリル本体1の軸線 T ドリル回転方向 γ 切刃5のすくい角(直角すくい角) X 変移点
フロントページの続き (72)発明者 井上 武 岐阜県安八郡神戸町大字横井字中新田1528 番地 三菱マテリアル株式会社岐阜製作所 内 Fターム(参考) 3C037 AA02 BB00 DD01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸線回りに回転されるドリル本体の先端
    部外周に後端側に向けて延びる切屑排出溝が形成され、
    この切屑排出溝のドリル回転方向を向く内壁面と上記ド
    リル本体の先端逃げ面との交差稜線部に切刃が形成され
    てなるドリルであって、上記切刃は、この切刃に直交す
    る断面におけるすくい角が、上記ドリル本体の内周から
    外周側に向かうに従い漸次増大させられて該切刃上の変
    移点に達し、この変移点よりも外周側では外周側に向か
    うに従い上記すくい角が漸次減少させられていることを
    特徴とするドリル。
  2. 【請求項2】 上記変移点が、上記軸線から径方向外周
    側に向けて上記切刃の回転半径の70〜90%の範囲内
    に位置させられていることを特徴とする請求項1に記載
    のドリル。
  3. 【請求項3】 上記切刃の外周端側には、上記ドリル回
    転方向に凸となる曲線状をなす凸曲線状切刃部が形成さ
    れるとともに、この凸曲線状切刃部の内周側には、ドリ
    ル回転方向の後方側に凹となる曲線状をなして上記凸曲
    線状切刃部に滑らかに連なる凹曲線状切刃部が形成され
    ており、上記変移点はこの凹曲線状切刃部と上記凸曲線
    状切刃部との変曲部に位置させられていることを特徴と
    する請求項1または請求項2に記載のドリル。
  4. 【請求項4】 上記切刃のすくい角γが、上記軸線から
    の径方向外周側に向けての上記切刃の回転半径rの3
    7.5%以上82.6%未満の範囲の位置では、上記回
    転半径rに対するこの位置の上記軸線からの半径の比率
    xについて次式1により近似される角度yの±7°の範
    囲において、上記切刃の回転半径rの82.6%以上1
    00%までの範囲の位置では上記比率xについて次式2
    により近似される角度yの±7°の範囲において、それ
    ぞれ変移させられていることを特徴とする請求項1ない
    し請求項3のいずれかに記載のドリル。 【数1】 【数2】
  5. 【請求項5】 上記ドリル本体の少なくとも先端部の表
    面には、硬質皮膜が被覆されていることを特徴とする請
    求項1ないし請求項4のいずれかに記載のドリル。
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