JP2003225701A - 継目無鋼管の連続圧延装置 - Google Patents

継目無鋼管の連続圧延装置

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JP2003225701A
JP2003225701A JP2002021265A JP2002021265A JP2003225701A JP 2003225701 A JP2003225701 A JP 2003225701A JP 2002021265 A JP2002021265 A JP 2002021265A JP 2002021265 A JP2002021265 A JP 2002021265A JP 2003225701 A JP2003225701 A JP 2003225701A
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furnace
cooling
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Norio Sato
宣男 佐藤
Toshio Onishi
寿雄 大西
Hideo Sato
秀雄 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、熱間圧延時の生産性を落とさずに歩
留り良く、品質の優れた製品を製造可能な継目無鋼管の
連続圧延装置を提供することを目的としている。 【解決手段】穿孔された鋼鋳片を熱間で一応の寸法に製
管する延伸圧延機と、得られた鋼管を再度加熱する再加
熱炉と、該再加熱炉から抽出した鋼管を600〜850
℃の温度で絞り圧延する絞り圧延機と、該延伸圧延機と
該再加熱炉との間及び再加熱炉と絞り圧延機との間を繋
ぐ鋼管の搬送手段とを備えた継目無鋼管の製造装置にお
いて、前記延伸圧延機と前記再加熱炉との間の搬送系路
に、冷却能力が可変の冷却床を設けると共に、該冷却床
の後流側に、冷却した鋼管を均熱する均熱炉と、均熱さ
れた先行する鋼管の後端と後行する鋼管の先端とを接合
する接合装置とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、継目無鋼管の連続
圧延装置に係わり、特に従来より温間圧延を効率良く行
え、且つ歩留りの向上をも図った技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、油井管、ラインパイプ等に使用さ
れる継目無鋼管を、600〜850℃という従来より低
い温度でホット・ストレッチ・レデュサー等を用い絞り
圧延して製造する技術(温間圧延という)が実用化され
ている。例えば、特開平5−70831号公報は、高強
度継目無鋼管を得るため、鋼片をピアサー等で穿孔後、
マンドレル・ミル等で熱間圧延して製管した中空素管
を、温度600〜725℃に保持された加熱炉でフェラ
イト変態を80%以上完了する時間で加熱した後、温度
500℃以上で圧下率5〜40%の絞り圧延を施す技術
を提案している。また、特開昭63−241117号公
報は、靭性と耐応力腐食割れ性に優れたマルテンサイト
系ステンレス継目無鋼管を得るため、下記工程を順次行
なう技術を開示している。 a.鋼片を1050〜1250℃に加熱し、穿孔、圧延
する、 b.少なくとも500℃までを30℃/分以上の冷却速
度としてマルテンサイト変態開始温度以下の温度まで冷
却して80容量%以上がマルテンサイトで占める金属組
織とする、 c.Ac1変態点〜(Ac1変態点−200℃)の温度に
再加熱し、断面減少率で5%以上の仕上圧延を行った
後、空冷又は強制冷却する。
【0003】ところで、多くの継目無鋼管の製造工場で
前記したような温間圧延を実施しようとすると、以下の
ような問題が生じる。
【0004】一般に、マンドレル・ミルを採用して熱間
圧延で継目無鋼管を製造する場合、通常の搬送速度を維
持すると、図4に示すように、延伸圧延機1であるマン
ドレル・ミルを約950℃で抜け出した一応の鋼管2
は、再加熱炉3に装入されるまでの間に800〜850
℃程度に冷却され、その後再び900〜1000℃に加
熱された後、絞り圧延機4であるホット・ストレッチ・
レデューサで絞り圧延され、製品とされている。なお、
図中の→は、鋼管の移動方向を示している。このような
設備配置の工程(以下、ラインという)で、温間での絞
り圧延を実施しようとしても、再加熱炉3までの冷却が
予定通り行なえない。つまり、鋼管の金属組織を希望通
りにできないことになる。そのため、マンドレル・ミル
から再加熱炉3までの搬送中に目標温度になるまで一時
停止して待機させるか、あるいは一時的に搬送ラインか
ら排出し、オフ・ラインで冷却してから再度搬送ライン
に戻すようにしているのが現状である。
【0005】しかしながら、搬送の一時停止は、生産性
を著しく阻害し、製造コストの上昇になる。また、オフ
・ラインで冷却するのは、そのために鋼管をハンドリン
グする設備が別途必要になるし、また熟練度の高い作業
員の確保が必要となる。
【0006】ところで、絞り圧延機4のホット・ストレ
ッチ・レデューサは、対向する2つ又は3つのロールか
らなる圧延スタンドを14〜20数台連続的に順次配列
し、通過する鋼管2の外径を圧延しながら、相互に隣接
するスタンド間のロール周速の差に基づいて鋼管2の軸
方向に引張り張力を加え、肉厚を調整するものである。
この場合、従来は、一定長さの鋼管を1本毎にホット・
ストレッチ・レデューサに送って圧延していたので、張
力の付与が小さい管端付近の肉厚が中央部側の肉厚に比
べて厚くなる。この管端が製品の肉厚公差を満足しない
場合には、その部分(全長の5〜10%程度)を切り捨
てることになるので、製品歩留まりを悪化させる傾向が
ある。
【0007】そのため、近年は、例えば特開昭60−4
4108号公報等に開示されているように、ホット・ス
トレッチ・レデューサ4の入側で、先行する鋼管2の後
端と追行する鋼管の先端とを接合し、長尺にしてから、
連続的に減肉、減径する技術が開発されている。この方
が切断して切り捨てる部分が減り、製品歩留りの向上に
なるからである。
【0008】しかしながら、それらの技術は、いずれも
マンドレル・ミル等の延伸圧延機1で一応のサイズに熱
間圧延された鋼管2を、さらに再加熱炉3で高温にして
熱間で絞り圧延する場合に限られ、前記したような温間
での絞り圧延をするものではない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる事情
に鑑み、熱間圧延時の生産性を落とさずに、歩留り良
く、品質の優れた製品を製造可能な継目無鋼管の連続圧
延装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】発明者は、上記目的を達
成するため鋭意研究を重ね、その成果を本発明に具現化
した。
【0011】すなわち、本発明は、穿孔された鋼鋳片を
熱間で一応の寸法に製管する延伸圧延機と、得られた鋼
管を再度加熱する再加熱炉と、該再加熱炉から抽出した
鋼管を600〜850℃の温度で絞り圧延する絞り圧延
機と、該延伸圧延機と該再加熱炉との間及び再加熱炉と
絞り圧延機との間を繋ぐ鋼管の搬送手段とを備えた継目
無鋼管の製造装置において、前記延伸圧延機と前記再加
熱炉との間の搬送系路に、冷却能力が可変の冷却床を設
けると共に、該冷却床の後流側に、冷却した鋼管を均熱
する均熱炉と、均熱された先行する鋼管の後端と後行す
る鋼管の先端とを接合する接合装置とを設けたことを特
徴とする継目無鋼管の連続圧延装置である。
【0012】この場合、前記冷却能力が可変の冷却床
が、立体方式であり、前記延伸圧延機と前記再加熱炉と
の間の搬送手段から受け取った鋼管を持ち上げる上昇手
段と、持ち上げた鋼管を横方向へ水平に前記均熱炉へ搬
送する搬送手段とを設けたり、あるいは前記均熱炉が、
立体方式であり、内部に鋼管の上昇手段と、持ち上げた
鋼管を横方向へ水平に排出口へ移動する搬送手段と、排
出された鋼管を前記接合装置の位置へ降下させる下降手
段とを設けるのが好ましい。そして、前記接合装置は、
台車に載置された走間溶接機であり、該台車には、先行
鋼管の後端と後行鋼管の先端とを突き合わせて固定する
クランプと、突き合わせ部分を加熱する電源とが設けら
れているのが良い。また、前記冷却能力が可変の冷却床
に、移動中の鋼管を冷却する冷媒を吹き付ける冷媒噴射
ノズルを設けると一層好ましい。さらに、本発明では、
前記冷媒が空気であったり、あるいは前記延伸圧延機が
マンドレル・ミルであるのが良い。加えて、前記絞り圧
延機がホット・ストレッチ・レデューサであったり、さ
らに加えて、前記均熱炉の入側に、鋼管の管端真円度及
び反りを是正する管端矯正機及び切断機を設けたり、あ
るいは前記上昇手段の直前に、鋼管を冷却床へ搬送せず
に再加熱炉へ送る搬送系路切替え手段を設けているのが
好ましい。
【0013】本発明によれば、継目無鋼管を温間で絞り
圧延するに際して、絞り圧延機の上流に設置された再加
熱炉へ装入する前の該鋼管の冷却を適切に行なえるよう
になるばかりでなく、先行鋼管と後行鋼管とを接合し、
連続して絞り圧延を行なえるようになる。その結果、予
め定めた目標通りの金属組織を有する鋼管になり、温間
圧延の効果が達成されると共に、製品歩留りが従来に比
べて著しく向上する。また、延伸圧延機、再加熱炉及び
絞り圧延機を通過する鋼管の搬送速度は、従来と同程度
に維持できるので、生産性が熱間圧延を行う場合に比較
して低下することもない。さらに、延伸圧延機からのま
だ高温状態にある鋼管を冷却床へ送らずに、再加熱炉へ
直接搬送できるようにもなっているので、従来通りの熱
間絞り圧延も可能である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、発明をなすに至った経緯を
まじえ、本発明の実施の形態を説明する。
【0015】まず、本発明者は、延伸圧延機で一応の形
態に圧延され、まだ950℃の高温状態にある継目無鋼
管を、下流工程の再加熱炉及び絞り圧延機、並びに上流
工程の延伸圧延機での鋼管の搬送速度を落とさず、且つ
所望の金属組織になるように適切に冷却するには、図4
に示した熱間圧延工程に、十分な移動距離を有する鋼管
の冷却床を別途設ける必要があると考えた。そして、製
造する継目無鋼管は、種々の鋼種からなるばかりでな
く、サイズも異なるので、該冷却床の冷却能力は、大小
可変であることも必要であるとした。
【0016】そのような冷却床としては、平面的なもの
及び立体的なものの2通りが選択できるので、本発明で
はいずれでも良い。しかしながら、平面的なものは、設
置面積が大きくなるので、温間圧延装置を新設する場合
には良いが、経済性あるいは既存装置を利用する場合に
はスペースの都合で望ましくない。そこで、本発明者
は、小さなスペースでも良い立体的な冷却床を好ましい
とした。
【0017】また、発明者は、先行する鋼管の後端を後
行する鋼管の先端とを接合する場所について検討し、再
加熱炉の入側で行なうのが良いと判断した。熱間による
絞り圧延も可能な装置とするのに都合が良いからであ
る。そして、かかる冷却及び接合を連続して順次行なう
ため、下記のような装置を考えたのである。
【0018】まず、その冷却床及び接合装置は、図1に
示すように、穿孔された鋼鋳片を熱間で一応の寸法に製
管する延伸圧延機1と、得られた鋼管2を再度加熱する
再加熱炉3と、該再加熱炉3から抽出した鋼管2を60
0〜850℃の温度で絞り圧延する絞り圧延機4と、該
延伸圧延機1と該再加熱炉3との間及び再加熱炉3と絞
り圧延機4との間を繋ぐ鋼管の搬送手段5とを備えた継
目無鋼管の製造装置において、前記延伸圧延機1と前記
再加熱炉3との間の搬送手段5に連接するように設けら
れる。この冷却床6は、図2(a)に示すように、前記
延伸圧延機1と前記再加熱炉3との間の搬送手段5から
受け取った鋼管2を持ち上げる上昇手段7と、持ち上げ
た鋼管2を冷却してから下降手段11で降下させ、横方
向へ水平に均熱炉8(図2(b)参照)まで搬送する別
の搬送手段15とを設けるようにした。均熱炉8を設け
たのは、延伸圧延機1で圧延後の鋼管に温度差(偏熱)
があるため、インダクション・ヒータ16だけでは均一
化できないからであり、先行する鋼管2の後端と後行す
る鋼管の先端とを接合するには、鋼管2の全周を均熱化
する必要があるからである。そして、その均熱炉8の後
流側に接合装置9を配置するようにした。この均熱炉8
内には、鋼管2を横方向へ排出口まで水平搬送する均熱
炉内の搬送手段10を設けてある。また、該冷却床6内
及び接合装置9での鋼管2の搬送速度を変更すること
で、前記再加熱炉3への到達時間が調整でき、冷却床6
の冷却能力を可変にできる。この場合、別途、高い位置
にある冷却床6を移動中の鋼管2を冷却する冷媒を吹き
付ける冷媒噴射ノズル12を設けると、冷却能力の可変
範囲が広がるので、一層好ましい。さらに、接合後の長
尺の鋼管を再加熱炉3へ押し出す押出し機(図示せず、
ただし、図2(a)中にCで示す位置より紙面に垂直な
向こう側へ鋼管を押し出す)も備えてある。
【0019】次に、鋼管同士の接合装置9であるが、そ
れは、前記均熱炉8から鋼管を抜き出した位置に、鋼管
2の長手方向に広いスペース(例えば、50m程度)を
とって設けられる。つまり、2本の均熱された鋼管2が
その軸を図2(a)の紙面に垂直方向にして接合され
る。そのためには、2本の鋼管の真円度や反り具合が一
致している必要があるので、本発明では、図1や図2
(a)に示したように、冷却床6から降下させた鋼管
を、予め均熱炉8の入側に管端加工機13及び管端切断
機14を複数基配置し、突き合わせる鋼管同士の管端の
真円度や反り具合を調整するようにしている。そして、
均熱炉8から抜け出し、水平方向で後行する鋼管の移動
速度を先行する鋼管の移動速度より速くして、先行鋼管
の後端部と後行鋼管の先端を突き合わせて、該突き合わ
せ部分を固定する。この固定は、公知のクランプを利用
すれば良い。鋼管を加熱する電源としては、例えば、高
周波誘導コイル等を利用して突き合わせ部分を急速に加
熱し、油圧手段で鋼管軸方向への押し付けで接合できる
ものを利用すれば良い。また、固定式でも良いが、台車
等に載置され、ある速度で移動しながら溶接できる所謂
走間溶接機の利用が好ましい。
【0020】接合後の長い鋼管は、接合部分に生じたバ
リを切削バイトを備えたバリ取り機(図示せず)で除去
してから、押出し機で再加熱炉3の方向へ押し出され、
再加熱炉3へ装入される。再加熱炉3では、その雰囲気
を600〜900℃としてあり、抜け出した鋼管を絞り
圧延機4を用いて温間で圧延するようになっている。
【0021】なお、再加熱炉3の前面にインダクション
・ヒータ16を設置し、溶接、搬送等で鋼管の温度が降
下した分を補正する装置も設けている。
【0022】本発明では、前記搬送手段としては、種々
の方式のものが利用できるが、鋼管を軸方向へ直進させ
る際には、搬送コンベアを、横送りする際には、鋼管2
の軸と直交させて複数配置するスクリュウ列を利用すれ
ば良い。また、鋼管の前記上昇手段、下降手段及び押出
し機には、ジャッキやシリンダ等を利用した公知の押し
上げ装置が利用できる。さらに、本発明では、前記定径
圧延機1としては、マンドレル・ミル、プラグ・ミル、
リーラ等のいずれであっても良く、絞り圧延機4として
は、ホット・ストレッチ・レデューサ、サイザー等のい
ずれでも良い。
【0023】加えて、前記冷媒19としては、不活性ガ
ス、空気、水蒸気等が利用できるが、経済性を配慮し
て、本発明では空気の利用が好ましい。搬送速度の変更
で冷却能力を変更できるので、常温の空気で十分の場合
が多いからである。この場合、冷媒の量も特に限定しな
い。被冷却対象の種類、サイズ、搬送速度に応じて調整
することになるからである。
【0024】さらに加えて、本発明では、前記上昇手段
7の直前に、鋼管2を冷却床6へ上昇させて、搬送せず
に再加熱炉3へ直接送る搬送系路切替え手段(図示せ
ず)を設けるようにもした。この搬送系路切替え手段
は、搬送されてきた鋼管の移動を停止させるストッパ
と、停止した鋼管を再加熱炉内へ装入する押出し機で形
成すれば良い。これによって、本発明に係る温間圧延装
置を従来通りの熱間絞り圧延にも利用できるようにな
る。
【0025】
【実施例】鋼種0.35質量%C,1.3質量%Mn鋼
の鋼鋳片を1250℃に加熱してから、ピアサーで穿孔
し、マンドレル・ミルで延伸圧延し、外径172mmφ
×肉厚10mmの継目無鋼管とした。そして、引き続き
絞り圧延機4で、製品となる外径(60.5mmφ)及
び肉厚(9.5mm)に絞り圧延を行った。その際、本
発明に係る図1,図2(a)及び図2(b)に示した連
続圧延装置を適用し、送られてくる長さ20mの30本
の鋼管を順次冷却及び接合した。その結果を従来の装置
を用いた場合と比較した。なお、従来の装置とは、図4
に示した従来の熱間絞り圧延を行なう装置であり、この
場合には延伸圧延機1からの高温の鋼管2を搬送系路か
ら排出し、オフ・ラインで冷却してから再度搬送系路に
戻して再加熱炉3へ装入するようにした。また、絞り圧
延機4としては、ロールスタンドを28段に配置したホ
ット・ストレッチ・レデューサを使用し、各段の圧下率
を0〜10%の範囲で調整している。さらに、再加熱炉
3は、目的とする鋼管の温間や熱間での絞り圧延に対応
させて、炉内雰囲気温度を600〜900℃に調整し
た。接合装置9としては、出力8000kWのインダク
ション・ヒータ及びクランプを台車に載置したものを使
用した。
【0026】操業条件及び操業結果を表1に一括して示
す。表1より、本発明によれば、従来並みの製品合格率
で、且つ生産性を低下させずに、高歩留りで継目無鋼管
が製造できることが明らかである。また、図3に、本発
明に係る装置を利用した場合の鋼管の温度推移を示す
が、予定通りの温度推移が得られている。なお、図中の
MDMはマンドレル・ミル、I/Hはインダクション・
ヒータ,HSRはホット・ストレッチ・レデューサ、H
Sはホット・ソーを表している。
【0027】
【表1】
【0028】
【発明の効果】以上述べたように、本発明により、継目
無鋼管を連続して温間で絞り圧延するに際して、絞り圧
延機の上流に設置された再加熱炉へ装入する前の該鋼管
の冷却を適切に行なえるようになる。その結果、予め定
めた目標通りの金属組織を有する鋼管になり、温間圧延
の効果が達成されるばかりでなく、連続圧延の効果で製
品歩留りが従来より著しく向上した。また、延伸圧延
機、再加熱炉及び絞り圧延機を通過する鋼管の搬送速度
は、従来と同程度に維持できるので、生産性が熱間圧延
を行う場合に比較して低下することもない。さらに、延
伸圧延機からのまだ高温状態にある鋼管を冷却床へ送ら
ずに、再加熱炉へ直接搬送できるようにもなっているの
で、従来通りの熱間絞り圧延も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る継目無鋼管の連続圧延装置の平面
図である。
【図2】本発明に係る継目無鋼管の連続圧延装置の断面
図であり、(a)は図1のA−A矢視断面、(b)は図
1のB−B矢視断面である。
【図3】本発明に係る継目無鋼管の温間圧延装置の適用
で得た鋼管の温度推移を示す図である。
【図4】従来の継目無鋼管の熱間圧延装置の平面図であ
る。
【符号の説明】
1 延伸圧延機(マンドレル・ミル等) 2 継目無鋼管(鋼管) 3 再加熱炉 4 絞り圧延機(ホット・ストレッチ・レデューサ
等) 5 搬送手段 6 冷却床 7 上昇手段 8 均熱炉 9 接合装置(台車付き) 10 均熱炉内の搬送手段 11 下降手段 12 冷却媒体噴射ノズル 13 管端矯正機 14 管端切断機 15 別の搬送手段 16 IH(インダクション・ヒータ) 17 CLB(クーリング・ベッド) 18 ホット・ソー 19 冷媒
フロントページの続き (72)発明者 佐藤 秀雄 愛知県半田市川崎町1丁目1番地 川崎製 鉄株式会社知多製造所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 穿孔された鋼鋳片を熱間で一応の寸法に
    製管する延伸圧延機と、得られた鋼管を再度加熱する再
    加熱炉と、該再加熱炉から抽出した鋼管を600〜85
    0℃の温度で絞り圧延する絞り圧延機と、該延伸圧延機
    と該再加熱炉との間及び再加熱炉と絞り圧延機との間を
    繋ぐ鋼管の搬送手段とを備えた継目無鋼管の製造装置に
    おいて、 前記延伸圧延機と前記再加熱炉との間の搬送系路に、冷
    却能力が可変の冷却床を設けると共に、該冷却床の後流
    側に、冷却した鋼管を均熱する均熱炉と、均熱された先
    行する鋼管の後端と後行する鋼管の先端とを接合する接
    合装置とを設けたことを特徴とする継目無鋼管の連続圧
    延装置。
  2. 【請求項2】 前記冷却能力が可変の冷却床が、立体方
    式であり、前記延伸圧延機と前記再加熱炉との間の搬送
    手段から受け取った鋼管を持ち上げる上昇手段と、持ち
    上げた鋼管を横方向へ水平に前記均熱炉へ搬送する搬送
    手段とを設けたことを特徴とする請求項1記載の継目無
    鋼管の連続圧延装置。
  3. 【請求項3】 前記均熱炉が、立体方式であり、内部に
    鋼管の上昇手段と、持ち上げた鋼管を横方向へ水平に排
    出口へ移動する搬送手段と、排出された鋼管を前記接合
    装置の位置へ降下させる下降手段とを設けたことを特徴
    とする請求項1又は2記載の継目無鋼管の連続圧延装
    置。
  4. 【請求項4】 前記接合装置は、台車に載置された走間
    溶接機であり、該台車には、先行鋼管の後端と後行鋼管
    の先端とを突き合わせて固定するクランプと、突き合わ
    せ部分を加熱する電源とが設けられていることを特徴と
    する請求項1〜3のいずれかに記載の継目無鋼管の連続
    圧延装置。
  5. 【請求項5】 前記冷却能力が可変の冷却床に、移動中
    の鋼管を冷却する冷媒を吹き付ける冷媒噴射ノズルを設
    けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の
    継目無鋼管の連続圧延装置。
  6. 【請求項6】 前記均熱炉の入側に、鋼管の管端真円度
    及び反りを是正する管端矯正機及び切断機を設けたこと
    を特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の継目無鋼
    管の連続圧延装置。
  7. 【請求項7】 前記冷却床の上昇手段の直前に、鋼管を
    該冷却床へ搬送せずに再加熱炉へ送る搬送系路切替え手
    段を設けたことを特徴とする請求項2〜6のいずれかに
    記載の継目無鋼管の連続圧延装置。
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Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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