JP2003222811A - 走査光学装置 - Google Patents

走査光学装置

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JP2003222811A
JP2003222811A JP2002024397A JP2002024397A JP2003222811A JP 2003222811 A JP2003222811 A JP 2003222811A JP 2002024397 A JP2002024397 A JP 2002024397A JP 2002024397 A JP2002024397 A JP 2002024397A JP 2003222811 A JP2003222811 A JP 2003222811A
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light flux
light
optical system
deflecting
deflected
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JP2002024397A
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Takayuki Mizuta
貴之 水田
Hideyuki Miyamoto
英幸 宮本
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 偏向面の端縁での反射にばらつきがある場合
であっても、書き出し位置同期信号検出手段に入射する
光束を適切に制限し、主走査方向に印字位置のずれのな
い、高精度な印字品質を得ることができる走査光学装置
を提供する。 【解決手段】 BD光束12は、結像光学系6を通過し
た後、リブ13で光束の主走査方向に制限される。リブ
13は、偏向面の端部で反射偏向されたBD光束12の
うち偏向面の端縁で反射偏向された部分のみを遮光す
る。BD光束12のうち、各面毎に反射率のばらつきが
ある偏向面の端縁で反射された部分(いわゆる光量むら
のある部分)をリブ13で遮光するので、BD光束12
全体として各面毎の光量むらを抑制することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は走査光学装置に関
し、特に光源から出射した光束を回転多面鏡で偏向させ
fθレンズを介して被走査面上に光走査して画像情報を
記録するようにした、レーザービームプリンターやデジ
タル複写機等の画像形成装置に具備される走査光学装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりレーザービームプリンター(L
BP)等の画像形成装置に具備される走査光学装置にお
いては、画像信号に応じて光源から出射した光束を光変
調している。そして光変調された光束を例えば回転多面
鏡から成る光偏向器により周期的に偏向させ、fθ特性
を有する結像光学系によって感光性の記録媒体面上にス
ポット状に集束させたものを光走査して画像記録を行っ
ている。
【0003】この種の走査光学装置としては、たとえば
図7に示すようなものが知られている。図7は従来の走
査光学装置の要部概略図である。
【0004】同図において画像情報に応じて半導体レー
ザー51から光変調され出射した光束は開口絞り52に
よってその光束断面の大きさが制限され、コリメーター
レンズ53により略平行光束もしくは収束光束に変換さ
れ、シリンドリカルレンズ54に入射する。シリンドリ
カルレンズ54に入射した光束のうち主走査断面内にお
いてはそのままの状態で射出する。また副走査断面内に
おいては収束して回転多面鏡55の偏向面(反射面)5
5aにほぼ線像(主走査方向に長手の線像)として結像
する。尚、開口絞り52、コリメータレンズ53、シリ
ンドリカルレンズ54等の各要素は第1の光学系62の
一要素を構成している。
【0005】そして回転多面鏡55の偏向面55aで反
射偏向された光束は第2の光学系としての結像光学系
(fθレンズ)56により感光ドラム面57上にスポッ
ト状に結像され、該回転多面鏡55を矢印E方向に回転
させることによって、該感光ドラム面57上を矢印F方
向(主走査方向)に等速度で光走査している。これによ
り記録媒体である感光ドラム面57上に画像記録を行な
っている。
【0006】このような走査光学系においては画像の書
き出し位置を正確に制御する為に、画像信号を書き出す
直前に書き出し位置同期信号検出手段を設けるのが一般
的である。
【0007】図7において58は折り返しミラー(以
下、「BDミラー」と記す。)であり、感光ドラム面5
7上の走査開始位置のタイミングを調整する為の書き出
し位置同期信号検知用の光束を後述するBDセンサー6
1側へ反射させている。59はスリットであり、感光ド
ラム面57と等価な位置に配されている。このスリット
59のスリット幅は0.5mm程度であり、この間をス
ポット径0.1mm程度の光束が通過する。60は結像
手段としてのBDレンズであり、BDミラー58とBD
センサー61とを共役な関係にする為のものであり、B
Dミラー58の面倒れを補正している。61は書き出し
位置同期信号検出手段としての光センサー(以下、「B
Dセンサー」と記す。)である。
【0008】同図においてはBDセンサー61からの出
力信号を用いて感光ドラム面57上への画像記録の走査
開始位置のタイミングを調整している。
【0009】一方、図8に示す走査光学装置を画像形成
装置本体に配置する場合、本体の構成・電装系の取り回
し等の制限によっては、書き出し位置同期信号(以下、
「BD信号」と記す。)を同図に示すように結像光学系
(fθレンズ)56の光軸を挟んで第1の光学系62の
反対側で検出しなければならない場合がある。但し、こ
の場合には回転多面鏡55の回転方向は図7の構成とは
逆となり、また被走査面57上でのスポットの走査方向
も逆となる。尚、図8において図7に示した要素と同一
要素には同じ符号を付している。
【0010】一般に図7及び図8に示したような走査光
学系においては、良好なる光学性能を維持する為に、画
像の両端部(図中U点およびL点)に到達する光束の端
部から回転多面鏡55の偏向面55aの長手方向(主走
査方向)の端部までの余裕部が対称とはならない。
【0011】図9(a),(b)は各々この状況を説明
する為の回転多面鏡55の偏向面55a近傍の拡大図で
ある。同図(a)は光束がU点へ到達するときにおける
回転多面鏡55で反射される光束の様子を示した拡大図
である。回転多面鏡55の偏向面55aの長手方向の端
部から光束の端部までの余裕がΔUである。同様に同図
(b)は光束がL点へ到達するときにおける回転多面鏡
55で反射される光束の様子を示した拡大図である。回
転多面鏡55の偏向面55aの長手方向の端部から光束
の端部までの余裕がΔLである。
【0012】通常の走査光学系においては、 ΔU>ΔL となるのが一般的である。
【0013】従って図8に示すような走査光学系の配置
をとる必要が生じた場合には、回転多面鏡55の偏向面
55aの余裕の少ない方向でBD信号を検出しなければ
ならない為に、走査角度を大きく取れない、或いはスポ
ット径を小さく絞る為に光束幅を広げられない等といっ
た弊害が生じる。
【0014】しかしながら前記従来のような構成の光走
査光学系においては、回転多面鏡の各偏向面の長手方向
端縁の加工精度の各面毎のばらつき、各偏向面に蒸着さ
れた蒸着膜の特に前記端縁における各面毎の反射率のば
らつき等によって、回転多面鏡の各偏向面によってBD
センサーに到達する光量にばらつきが生じ易い為に、主
走査方向に印字位置のずれが発生し易いという問題点が
あった。
【0015】以下、この現象を図10(a),(b)に
基づいて説明する。同図(a)はBD信号(BD)とレ
ーザー駆動信号(LD)とのタイミングチャートを示し
た図である。回転多面鏡は等角速度で回転しているので
BD信号は一定時間ごとに出力され、各走査ラインに対
応するレーザー駆動信号は、このBD信号から一定時間
t1の経過後に送られる。従って各走査ラインは常に同
位置から開始されることになる。
【0016】ここでBD信号は同図(b)に示すように
BDセンサーの出力がある一定のスライスレベルS以上
になったとき時刻t0後に出力される。この時点から一
定時間t1の経過後に各走査ラインに対応するレーザー
駆動信号が送られる訳である。
【0017】ここで上記の如き理由で回転多面鏡の各偏
向面によってBDセンサーに到達する光量にばらつきや
BDセンサーに到達するスポット形状のばらつきが生じ
た場合、例えば同図(b)に示したようにBDセンサー
に到達する光量の高低によって時刻t0が必ずしも一致
せず、時間Δtのずれが生じてしまう。従って各走査ラ
インに対応するレーザー駆動信号にも時間Δtのずれが
生じることになり、結果として主走査方向に印字位置の
ずれが発生することになる。
【0018】この問題に対して、特開2000−235
154号公報では、回転多面鏡とBDセンサーの間の光
路中にBDセンサーに入射する光束の一部を制限する光
束制限手段を設けることにより、主走査方向の印字位置
ずれを低減する技術が開示されている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に開示された構成によりBDセンサーに入射する光束
の一部を制限すると、制限する前に比べて光量が全体的
に低くなってしまうので、BDセンサーの反応が鈍くな
るという問題を招来する。すなわち、回転多面鏡の各偏
向面で発生する光量差は均一に出来るが、BDセンサー
の反応を鈍らせることで飛躍的な効果は見込めないので
ある。
【0020】以下、この現象を図11(a),(b)に
基づいて説明する。同図(a)は図10(b)のBDセ
ンサー出力を重ね合わせたものである。スライスレベル
Sで区切ったときのBDセンサー出力の波形にΔt11
の時間差が発生していることがわかる。このΔt11が
上で説明した図10(b)のΔtに相当する。ここで波
形の幅61が各偏向面で発生する光量のばらつきを示
し、波形の幅62はBDセンサー出力の立ち上がりのば
らつきを示している。
【0021】この光量ばらつきを制限するために光束制
限手段を設けた例を図11(b)に示す。波形63は制
限手段を設ける前の状態であり、光量のばらつきや立ち
上がりのばらつきがある。波形64は光束制限手段を設
けた時の状態であり、光量のばらつきや立ち上がりのば
らつきが波形の幅から軽減していることがわかる。しか
し、光量が下がるため波形の立ち上がりが鈍くなる関係
で、スライスレベルSで区切ったとき光束制限手段を入
れる前の時間差Δt12と入れた後の時間差Δt13に
ほとんど差がないことが判る。
【0022】ここで光量のばらつきや立ち上がりのばら
つきが発生する原因である回転多面鏡55の各偏向面の
長手方向端縁の加工精度の各面毎のばらつき、各偏向面
に蒸着された蒸着膜の特に前記端縁における各面毎の反
射率のばらつきについて具体的に説明する。
【0023】回転多面鏡55の各偏向面の長手方向の端
縁の加工精度の各面毎のばらつきを図12で説明する。
回転多面鏡55は特別な加工機で約0.2μm以下の平
面度に精度よく加工されている。しかし、回転多面鏡5
5の角部71では約0.2μm以下の平面度で「バリ」
や「めくれ」などが発生している。このバリやめくれが
BD光束の光量ばらつきを発生する要因となっている。
このバリやめくれの幅は約0.3mm〜0.5mmで、
光源から入射する光束のはみ出し量が多いほど影響は大
きい。
【0024】このバリやめくれは例えば中間調画像を出
すような特殊な画像パターンを出すときドットずれとし
て影響を与える場合がある。この現象は回転多面鏡55
の偏向面ごとにBDセンサから出す信号のタイミングが
ずれることであり、画像書き出し位置が偏向面ごとに主
走査方向にずれる。この書き出しのずれ量は数μmであ
る。しかし、ドットを細かく打つ特殊な画像パターンに
おいてはこの数μmのずれも画像に影響を与えてしま
う。
【0025】図12に現象を説明する。これは回転多面
鏡55の角部71がめくれた場合を示している。図示の
ように角部71にめくれがあると、偏向面の長手方向端
縁で反射したBD光束72は乱反射したりして、所定の
位置に反射しない。これにより、めくれがある偏向面で
反射したBD光束とめくれがない偏向面で反射したBD
光束でBDセンサに入射するタイミングに差が生じる。
【0026】また、各偏向面に蒸着された蒸着膜の特に
長手方向端縁における各面毎の反射率にばらつきがある
場合にも、上記と同様、各偏向面で反射したBD光束の
BDセンサへの入射タイミングに差が生じることとな
る。
【0027】なお、加工精度や膜厚を管理することが難
しいことから、バリやめくれ及び反射率のばらつきが回
転多面鏡55の角部付近(偏向面の端縁)に発生するの
を完全に抑えることは出来ない。
【0028】本発明は上記の従来技術の課題を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは、偏向
面の端縁での反射にばらつきがある場合であっても、書
き出し位置同期信号検出手段に入射する光束を適切に制
限し、主走査方向に印字位置のずれのない、高精度な印
字品質を得ることができる走査光学装置を提供すること
にある。
【0029】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、光源から出射した光束を整形して
主走査方向に長い線状の光束として結像させる第1の光
学系と、該第1の光学系の結像位置近傍に偏向面を有
し、入射された光束を主走査方向に偏向走査する偏向手
段と、該偏向器で反射偏向された光束を被走査面上に結
像させると共に、該偏向器の偏向面と該被走査面とを略
共役な関係とする第2の光学系と、該偏向面の端部で反
射偏向された光束を用いて該被走査面上の走査開始位置
のタイミングを制御する書き出し位置同期信号検出手段
と、を有する走査光学装置において、該偏向器と該書き
出し位置同期信号検出手段との間の光路中に、該偏向面
の端部で反射偏向された光束のうち該偏向面の端縁で反
射偏向された部分のみを制限する光束制限手段を設けた
ことを特徴とする。
【0030】前記第1の光学系からの光束は前記偏向器
の偏向面に、はみ出すように入射し、該光束の一部が前
記書き出し位置同期信号検出手段に入射していることが
好適である。
【0031】前記光束制限手段は、前記偏向面の端縁で
反射偏向された部分のみを遮光する遮光部材であること
が好適である。
【0032】前記光束制限手段は、前記偏向面の端部で
反射偏向された光束を反射して前記書き出し位置同期信
号検出手段に導光する折り返しミラーを保持する折り返
しミラー保持部材であることが好適である。
【0033】前記光束制限手段は、前記偏向器と前記第
2の光学系との間の光路中に設けられていることが好適
である。
【0034】前記偏向面の端部で反射偏向された光束を
前記書き出し位置同期信号検出手段に結像させると共
に、該偏向面と該書き出し位置同期信号検出手段とを略
共役な関係とする第3の光学系を有することが好適であ
る。
【0035】前記光束制限手段は、前記偏向器と前記第
3の光学系との間の光路中に設けられていることが好適
である。
【0036】前記光束制限手段は、前記第2の光学系を
保持する第2の光学系保持部材であることが好適であ
る。
【0037】前記光束制限手段は、前記第2の光学系の
一部に不透光性の加工を施してなることが好適である。
【0038】前記光束制限手段は、制限する光束幅を調
整可能であることが好適である。
【0039】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。これら
の走査光学装置は、レーザビームプリンタ・複写機・レ
ーザファクシミリなどの電子写真方式の画像形成装置に
おいて、光ビームを感光体上に走査する露光ユニットに
用いられて好適なものである。
【0040】なお、以下の実施の形態に記載されている
構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特
に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれら
のみに限定する趣旨のものではない。
【0041】(第1の実施の形態)図1は、本発明の第
1の実施の形態に係る走査光学装置の要部概略図であ
り、図中A部の拡大図を併せて示している。
【0042】同図において、1は光源であり、例えば半
導体レーザーによって構成される。2は集光レンズであ
り、本実施形態ではこの集光レンズ2により光源1から
の発散光束を平行光束に変換している。3は絞りであり
光束(光量)を制限している。4はシリンドリカルレン
ズ(シリンダー)であり、光軸を含み主走査方向に直交
する副走査方向のみ所定の屈折力を有している。本実施
形態では、集光レンズ2とシリンドリカルレンズ4によ
り第1の光学系を構成し、光源1から出射した光束を整
形して主走査方向に長い線状の光束として結像させてい
る。
【0043】5は光偏向器であり、偏向手段としての回
転多面鏡55を有している。回転多面鏡55はモーター
等の駆動手段により矢印方向に回転する。
【0044】6はfθ特性を有する第2の光学系として
の結像光学系(fθレンズ)であり主走査方向と副走査
方向とで互いに異なる曲率を持つレンズにより構成され
ている。このレンズは光学用プラスチック材料により成
型されている。結像光学系6は、回転多面鏡55の偏向
面で反射偏向された光束を感光ドラム(不図示)の被走
査面上に結像させる。ここで結像光学系6は、回転多面
鏡55の偏向面と被走査面とを略共役な関係にするよう
に設定されている。
【0045】7は折り返しミラー(以下、「BDミラ
ー」と記す。)であり、回転多面鏡55の偏向面の端部
で反射偏向された光束を反射して後述のBDセンサー1
0に導光するものである。8はBDミラーを保持する折
り返しミラー保持部材としてのBDミラーホルダであ
る。
【0046】9はBDミラーで反射された光束が通過す
るBDスリットであり、10は書き出し位置同期信号検
出手段としてのBDセンサーであり、BDスリット9と
BDセンサー10でBDユニット11を構成している。
BDセンサー10は、BDミラー7で反射されBDスリ
ット9を通過した光束を受光して、信号を出力する。
【0047】13は光束制限手段としてのリブであり、
上記光学部品を収納するケースと一体で成形されてい
る。リブ13は、結像光学系6とBDミラー7との間の
光路中、すなわち回転多面鏡55とBDセンサー10と
の間の光路中に設けられている。また、リブ13は、上
記回転多面鏡55の偏向面の端部で反射偏向された光束
に対して、主走査方向の片側(偏向面の端縁に対応する
側)にのみ設けられている。
【0048】光源1である半導体レーザーから出射した
発散光束は集光レンズ2によって平行光束となり、絞り
3によって光量を制限されシリンドリカルレンズ4に入
射する。このうち主走査方向の光束はそのまま回転多面
鏡55に入射するが、副走査方向の光束はシリンドリカ
ルレンズ4によって回転多面鏡55の反射面付近に結像
される。したがって回転多面鏡55に入射する光束は主
走査方向に長手の線像となる。
【0049】回転多面鏡55に到達した光束は、回転多
面鏡55の偏向面にて反射され、同時にモーターによる
回転多面鏡55の矢印方向の回転に伴って偏向される。
回転多面鏡55により反射偏向された光束は結像光学系
6に入射する。本実施形態において結像光学系6を構成
するそれぞれのレンズの面形状は非球面である。結像光
学系6に入射した光束はfθレンズにより被走査面上
(図示しない)に結像しする。そして回転多面鏡55の
回動に伴い被走査面上を該光束で光走査する。
【0050】一方、回転多面鏡55により反射偏向され
た光束の一部は、画像の書き出し位置を揃えるためのB
D信号として使用される。BD信号として使用されるB
D光束12は画像有効部より外側の光束を使うことが主
流である。そのためBD光束12は回転多面鏡55の偏
向面の端部(隣接する2つの偏向面の角部)で反射した
ものを用いる。
【0051】より具体的には、本実施形態では、第1の
光学系からの光束を回転多面鏡55の偏向面に、はみ出
すように入射させる。すなわち、隣接する2つの偏向面
の角部をまたぐように光束を入射させて、一方の偏向面
の端部で反射偏向された光束をBD光束12として用い
る。
【0052】このBD光束12は、結像光学系6を通過
した後、リブ13で光束の主走査方向に制限される。リ
ブ13は、偏向面の端部で反射偏向されたBD光束12
のうち偏向面の端縁で反射偏向された部分のみを遮光
(制限)する。なお、偏向面の端縁とは、2つの隣接す
る偏向面の境界およびその近傍であって、上述した反射
率のばらつきが生じ得る領域をさし、端部とは、端縁を
含んで且つそれよりも広い領域であって、BD信号を検
出するのに必要十分な光量を得られる領域をさしてい
る。
【0053】リブ13により制限されたBD光束12は
BDミラー7で折り返され、BDセンサー10に入射す
る。そして、BDセンサー10からの出力信号に基づい
て、感光ドラムの被走査面上への画像記録の走査開始位
置のタイミングを調整する。
【0054】以上述べた本実施形態の構成によれば、B
D光束12のうち、各面毎に反射率のばらつきがある偏
向面の端縁で反射された部分(いわゆる光量むらのある
部分)をリブ13で遮光するので、BD光束12全体と
して各面毎の光量むらを抑制することができる。
【0055】そのため、各面毎に得られるBD光量が均
一になることで、主走査方向における書き出し位置のず
れを抑えることができ、高精度な印字品質を得ることが
可能となる。
【0056】また、リブ13で遮光されるのはBD光束
12のうち光量むらのある部分に限られるので、BDセ
ンサー10の受光光量の低下を招くことがない。したが
って、受光光量低下に起因するBDセンサー10の出力
波形の立ち上がりのばらつきの問題を抑制でき、書き出
し位置のずれをより効果的に抑えることが可能となる。
【0057】また、リブ13はBD光束12に対して主
走査方向の片側にのみ設ければ足りるので、構造が簡易
になると共に、設計の自由度が増すので回転多面鏡55
とBDセンサー10との間の光路中であれば自由な位置
に配置することが可能となる。これにより走査角度を広
く確保することも可能となる。
【0058】特に、本実施形態のようにBD光束12が
結像光学系6を通過してBDセンサー10に入射する構
成においては、リブ13を回転多面鏡55と結像光学系
6との間の光路中に設ける構成が好適である。この構成
をとることで、偏向面で反射偏向されたBD光束12が
結像光学系6で収束する前、すなわちBD光束12の主
走査方向の幅が比較的広い段階に光束の制限を行うこと
ができるので、比較的精度の緩い簡易な光束制限手段で
目的を達成することができる。
【0059】また、第1の光学系からの光束を回転多面
鏡55の偏向面に、はみ出すように入射させることによ
り、偏向面を広く使用し走査角度をより広く確保するこ
とができ、設計の自由度が向上すると共に、BD光束1
2のスポット径を小さくすることができる。
【0060】(第2の実施の形態)図2には、本発明の
第2の実施の形態が示されている。上記第1の実施の形
態では、光束制限手段としてリブを設けたが、本実施形
態ではBDユニットにリブと同様の作用をなす部材を設
けている。
【0061】その他の構成および作用については第1の
実施の形態と同一なので、同一の構成部分については同
一の符号を付して、その説明は省略する。
【0062】図2に示すように、本実施の形態ではBD
ユニット11に光束制限手段としてのBDスリット24
を設けている。BDスリット24は、BDミラー7とB
Dセンサー10との間の光路中、すなわち回転多面鏡5
5とBDセンサー10との間の光路中に設けられてい
る。また、BDスリット24を形成する両壁のうち、B
D光束23に対して主走査方向の片側(偏向面の端縁に
対応する側)にある壁は、BD光束23の光軸に近づく
方向に張り出している。換言すれば、BDスリット24
はBD光束23の光軸に対して偏向面の端縁に対応する
側には狭く、反対側には広い形状をしている。
【0063】この走査光学装置では、光源1から出射さ
れた光束を回転多面鏡55の偏向面で反射し、書き出し
位置に結像する光束21から書き終わり位置に結像する
光束22にかけて偏向して、被走査面上に画像を形成し
ている。
【0064】BD光束23は書き出し位置に結像する光
束21の近傍を通り、BDミラー7で反射する。反射し
たBD光束23はBDスリット24に入射する。
【0065】このBD光束23は、BDスリット24で
光束の主走査方向に制限される。BDスリット24は、
偏向面の端部で反射偏向されたBD光束23のうち偏向
面の端縁で反射偏向された部分のみを遮光(制限)す
る。
【0066】BDスリット24により制限されたBD光
束23はBDセンサー10に入射する。そして、BDセ
ンサー10からの出力信号に基づいて、感光ドラムの被
走査面上への画像記録の走査開始位置のタイミングを調
整する。
【0067】本実施形態の構成によっても、上記第1の
実施形態に準じた作用効果を得ることができる。
【0068】また、光束制限手段をBDユニット11に
(BDセンサー10の近傍に)設けたので、結像光学系
6の構成(大きさや走査角度など)の設計自由度を向上
することができる。逆に言えば、結像光学系6の大きさ
や走査角度、あるいは書き出し位置に結像する光束21
とBD光束23が近いことによる制約を受けることな
く、光束制限手段を配置することが可能となる。
【0069】(第3の実施の形態)図3には、本発明の
第3の実施の形態が示されている。上記第1の実施の形
態では、光束制限手段としてリブを設けたが、本実施形
態ではBDミラーホルダーにリブと同様の作用をなす部
材を設けている。
【0070】その他の構成および作用については第1の
実施の形態と同一なので、同一の構成部分については同
一の符号を付して、その説明は省略する。
【0071】図3に示すように、本実施の形態ではBD
ミラー7を保持する折り返しミラー保持部材としてのB
Dミラーホルダ8に光束制限手段としてのリブ26を設
けている。
【0072】リブ26は、結像光学系6とBDミラー7
との間の光路中、すなわち回転多面鏡55とBDセンサ
ー10との間の光路中に設けられている。また、リブ2
6は、回転多面鏡55の偏向面の端部で反射偏向された
光束に対して、主走査方向の片側(偏向面の端縁に対応
する側)にのみ設けられている。
【0073】上記実施形態と同様、回転多面鏡55の偏
向面の端部で反射偏向されたBD光束25は、結像光学
系(fθレンズ)6を通過してBDミラー7へと導光さ
れる。
【0074】このBD光束25は、リブ26で光束の主
走査方向に制限される。リブ26は、偏向面の端部で反
射偏向されたBD光束25のうち偏向面の端縁で反射偏
向された部分のみを遮光(制限)する。
【0075】リブ26により制限されたBD光束25は
BDセンサー10に入射する。そして、BDセンサー1
0からの出力信号に基づいて、感光ドラムの被走査面上
への画像記録の走査開始位置のタイミングを調整する。
【0076】本実施形態の構成によっても、上記第1の
実施形態に準じた作用効果を得ることができる。
【0077】また、光束制限手段をBDミラーホルダ8
に設けたので、結像光学系6の構成(大きさや走査角度
など)の設計自由度を向上することができる。逆に言え
ば、結像光学系6の大きさや走査角度、あるいは書き出
し位置に結像する光束とBD光束25が近いことによる
制約を受けることなく、光束制限手段を配置することが
可能となる。
【0078】(第4の実施の形態)図4には、本発明の
第4の実施の形態が示されている。本実施形態では結像
光学系を保持する部材により光学制限手段を構成してい
る。
【0079】同図において、1は光源であり、例えば半
導体レーザーによって構成される。2は集光レンズであ
り、本実施形態ではこの集光レンズ2により光源1から
の発散光束を平行光束に変換している。3は絞りであり
光束(光量)を制限している。4はシリンドリカルレン
ズ(シリンダー)であり、光軸を含み主走査方向に直交
する副走査方向のみ所定の屈折力を有している。本実施
形態では、集光レンズ2とシリンドリカルレンズ4によ
り第1の光学系を構成し、光源1から出射した光束を整
形して主走査方向に長い線状の光束として結像させてい
る。
【0080】5は光偏向器であり、偏向手段としての回
転多面鏡55を有している。回転多面鏡55はモーター
等の駆動手段により矢印方向に回転する。
【0081】6はfθ特性を有する第2の光学系として
の結像光学系(fθレンズ)であり主走査方向と副走査
方向とで互いに異なる曲率を持つレンズにより構成され
ている。このレンズは光学用プラスチック材料により成
型されている。結像光学系6は、回転多面鏡55の偏向
面で反射偏向された光束を感光ドラム(不図示)の被走
査面上に結像させる。ここで結像光学系6は、回転多面
鏡55の偏向面と被走査面とを略共役な関係にするよう
に設定されている。
【0082】7はBDミラーであり、回転多面鏡55の
偏向面の端部で反射偏向された光束を反射してBDセン
サー10に導光するものである。8はBDミラーを保持
する折り返しミラー保持部材としてのBDミラーホルダ
である。
【0083】9はBDミラーで反射された光束が通過す
るBDスリットであり、10は書き出し位置同期信号検
出手段としてのBDセンサーであり、BDスリット9と
BDセンサー10でBDユニット11を構成している。
BDセンサー10は、BDミラー7で反射されBDスリ
ット9を通過した光束を受光して、信号を出力する。
【0084】30は結像光学系6を保持固定する保持部
材であり、例えば板バネなどの弾性部材により構成され
る。本実施形態では、この保持部材30がBD光束32
を制限する光束制限手段としての機能を有している。こ
の点については後述する。
【0085】31はBDセンサー10に結像する第3の
光学系としての結像光学系(以下、「BDアナモフィッ
クレンズ」と記す。)である。BDアナモフィックレン
ズ31は、回転多面鏡55の偏向面とBDセンサー10
とを略共役な関係にするように設定されている。
【0086】光源1である半導体レーザーから出射した
発散光束は集光レンズ2によって平行光束となり、絞り
3によって光量を制限されシリンドリカルレンズ4に入
射する。このうち主走査方向の光束はそのまま回転多面
鏡55に入射するが、副走査方向の光束はシリンドリカ
ルレンズ4によって回転多面鏡55の反射面付近に結像
される。したがって回転多面鏡55に入射する光束は主
走査方向に長手の線像となる。
【0087】回転多面鏡55に到達した光束は、回転多
面鏡55の偏向面にて反射され、同時にモーターによる
回転多面鏡55の矢印方向の回転に伴って偏向される。
回転多面鏡55により反射偏向された光束は結像光学系
6に入射する。本実施形態において結像光学系6を構成
するそれぞれのレンズの面形状は非球面である。結像光
学系6に入射した光束はfθレンズにより被走査面上
(図示しない)に結像しする。そして回転多面鏡55の
回動に伴い被走査面上を該光束で光走査する。
【0088】一方、回転多面鏡55により反射偏向され
た光束の一部は、画像の書き出し位置を揃えるためのB
D信号として使用される。BD信号として使用されるB
D光束12は画像有効部より外側の光束を使うことが主
流である。そのためBD光束12は回転多面鏡55の偏
向面の端部(隣接する2つの偏向面の角部)で反射した
ものを用いる。
【0089】より具体的には、本実施形態では、第1の
光学系からの光束を回転多面鏡55の偏向面に、はみ出
すように入射させる。すなわち、隣接する2つの偏向面
の角部をまたぐように光束を入射させて、一方の偏向面
の端部で反射偏向された光束をBD光束32として用い
る。
【0090】本実施形態では、図に示すように、結像光
学系6がBD光束32の光路から待避した形状をしてお
り、BD光束32は結像光学系6を通過しないでBDア
ナモフィックレンズ31に入射する。
【0091】このときBD光束32は、保持部材30を
かすめることにより、光束の主走査方向に制限される。
すなわち保持部材30は、回転多面鏡55とBDアナモ
フィックレンズ31との間の光路中に設けられ、その一
部がBD光束32に対して主走査方向の片側(偏向面の
端縁に対応する側)からBD光束32の光軸に近づく方
向に張り出す形状となっており、その張り出した部分に
おいて、偏向面の端部で反射偏向されたBD光束32の
うち偏向面の端縁で反射偏向された部分のみを遮光(制
限)するのである。
【0092】保持部材30により制限されたBD光束3
2は、BDアナモフィックレンズ31で集光され、BD
ミラー7で折り返された後、BDセンサー10に入射す
る。そして、BDセンサー10からの出力信号に基づい
て、感光ドラムの被走査面上への画像記録の走査開始位
置のタイミングを調整する。
【0093】以上述べた本実施形態の構成によれば、B
D光束32のうち、各面毎に反射率のばらつきがある偏
向面の端縁で反射された部分(いわゆる光量むらのある
部分)を保持部材30で遮光するので、BD光束32全
体として各面毎の光量むらを抑制することができる。
【0094】そのため、各面毎に得られるBD光量が均
一になることで、主走査方向における書き出し位置のず
れを抑えることができ、高精度な印字品質を得ることが
可能となる。
【0095】また、保持部材30で遮光されるのはBD
光束32のうち光量むらのある部分に限られるので、B
Dセンサー10の受光光量の低下を招くことがない。し
たがって、受光光量低下に起因するBDセンサー10の
出力波形の立ち上がりのばらつきの問題を抑制でき、書
き出し位置のずれをより効果的に抑えることが可能とな
る。
【0096】また、結像光学系6を保持する保持部材3
0によりBD光束32を制限することとしたので、構造
の簡易化および部品点数の削減を図ることができる。
【0097】また、結像光学系6とは別個にBDアナモ
フィックレンズ31を設けて、被走査面上に結像させる
光学系とBDセンサー10に結像させる光学系とを分け
たので、光学系の設計の自由度が増し、これにより走査
角度を広く確保することも可能となる。
【0098】さらに、回転多面鏡55とBDアナモフィ
ックレンズ31との間の光路中に光束制限手段(保持部
材30)を設けたので、偏向面で反射偏向されたBD光
束32がBDアナモフィックレンズ31で収束する前、
すなわちBD光束32の主走査方向の幅が比較的広い段
階に光束の制限を行うことができるので、比較的精度の
緩い簡易な光束制限手段で目的を達成することができ
る。
【0099】また、第1の光学系からの光束を回転多面
鏡55の偏向面に、はみ出すように入射させることによ
り、偏向面を広く使用し走査角度をより広く確保するこ
とができ、設計の自由度が向上すると共に、BD光束3
2のスポット径を小さくすることができる。
【0100】(第5の実施の形態)図5には、本発明の
第5の実施の形態が示されている。上記第4の実施の形
態では、結像光学系の保持部材にて光束を制限する構成
を採用したが、本実施形態では、結像光学系の一部に不
透光性の加工を施すことにより光束を制限する構成を示
す。
【0101】その他の構成および作用については第4の
実施の形態と同一なので、同一の構成部分については同
一の符号を付して、その説明は省略する。
【0102】図5に示すように、結像光学系6を構成す
るレンズのうち一方のレンズの端部に光束制限手段とし
ての凸部36を設けている。凸部36は、表面にシボ加
工がなされており、ほとんど光束を透過させない性質を
有している。
【0103】また、凸部36は、回転多面鏡55とBD
アナモフィックレンズ31との間の光路中に設けられ、
その一部がBD光束35に対して主走査方向の片側(偏
向面の端縁に対応する側)からBD光束35の光軸に近
づく方向に張り出す形状となっている。
【0104】したがって、回転多面鏡55の偏向面の端
部で偏向反射されたBD光束35は、凸部36をかす
め、上記張り出した部分において偏向面の端縁で反射偏
向された部分のみが遮光(制限)されることとなる。
【0105】そして凸部36により制限されたBD光束
35は、BDアナモフィックレンズ31で集光され、B
Dミラー7で折り返された後、BDセンサー10に入射
する。そして、BDセンサー10からの出力信号に基づ
いて、感光ドラムの被走査面上への画像記録の走査開始
位置のタイミングを調整する。
【0106】本実施形態の構成によっても、上記第4の
実施形態に準じた作用効果を得ることができる。
【0107】また、結像光学系6の一部に不透光性の加
工を施した凸部36を設け、これによりBD光束35を
制限することとしたので、構造の簡易化および部品点数
の削減を図ることができる。
【0108】(第6の実施の形態)図6には、本発明の
第6の実施の形態が示されている。上記各実施の形態で
は、制限手段が固定されていたが、本実施の形態では制
限手段の位置を調整する位置調整機構を設けて、制限す
る光束幅を調整可能としている。
【0109】その他の構成および作用については第4の
実施の形態と同一なので、同一の構成部分については同
一の符号を付して、その説明は省略する。
【0110】図6に示すように、本実施形態では、BD
光束37を制限する光束制限手段としての遮光リブ38
が、回転多面鏡55とBDアナモフィックレンズ31と
の間の光路中に設けられている。遮光リブ38は、BD
光束37に対して主走査方向の片側(偏向面の端縁に対
応する側)に設けられ、その一部がBD光束37の光軸
に近づく方向に張り出している。
【0111】遮光リブ38はビス止めにより光学箱に固
定される。遮光リブ38に設けられたビス穴は光束の主
走査方向に長手となる長穴であり、ビス止め時には遮光
リブ38の固定位置を図示矢印方向に調整可能となって
いる。このときの位置は、回転多面鏡55の偏向面の端
部で偏向反射されたBD光束37のうち偏向面の端縁で
反射偏向された部分のみが遮光(制限)されるように調
整される。実際には、BDセンサー10の出力をモニタ
しながら、最適な出力信号となる位置に調整すればよ
い。
【0112】かかる構成において、BD光束37は遮光
リブ38をかすめることにより光束の制限を受ける。そ
して遮光リブ38により制限されたBD光束37は、B
Dアナモフィックレンズ31で集光され、BDミラー7
で折り返された後、BDセンサー10に入射する。そし
て、BDセンサー10からの出力信号に基づいて、感光
ドラムの被走査面上への画像記録の走査開始位置のタイ
ミングを調整する。
【0113】本実施形態の構成によっても、上記第4の
実施形態に準じた作用効果を得ることができる。
【0114】また、遮光リブ38の位置調整を行えるよ
うにしたので、製造ロットの違いなどにより光学部品の
寸法や相対位置にばらつきが生じた場合であっても、制
限する光束幅が最適となるように調整することができ、
各面毎の書き出し位置をより高精度に合わせることが可
能となる。
【0115】なお、上記各実施形態においても、光束制
限手段が制限する光束幅を調整可能とする構成を採用す
ることが好ましい。
【0116】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、偏向面
の端部で反射偏向された光束のうち偏向面の端縁で反射
偏向された部分のみを制限する光束制限手段を設けたの
で、偏向面の端縁での反射にばらつきがある場合に、書
き出し位置同期信号検出手段に入射する光束の光量を大
きく低下させることなく適切に制限し、主走査方向に印
字位置のずれのない、高精度な印字品質を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る走査光学装置
の要部概略図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係る走査光学装置
の要部概略図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態に係る走査光学装置
の要部概略図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態に係る走査光学装置
の要部概略図である。
【図5】本発明の第5の実施の形態に係る走査光学装置
の要部概略図である。
【図6】本発明の第6の実施の形態に係る走査光学装置
の要部概略図である。
【図7】従来の走査光学装置の要部概略図である。
【図8】従来の走査光学装置の要部概略図である。
【図9】回転多面鏡の偏向面の端部の余裕を示す説明図
である。
【図10】BD信号とレーザー駆動信号のタイミングを
示す説明図である。
【図11】BDセンサーの出力波形を示す説明図であ
る。
【図12】回転多面鏡の偏向面の端縁における反射率の
ばらつきを示す説明図である。
【符号の説明】
1 光源 2 集光レンズ 3 絞り 4 シリンドリカルレンズ 5 光偏向器 6 結像光学系 7 BDミラー 8 BDミラーホルダ 9 BDスリット 10 BDセンサー 11 BDユニット 12 BD光束 13 リブ 21 書き出し位置に結像する光束 22 書き終わり位置に結像する光束 23 BD光束 24 BDスリット 25 BD光束 26 リブ 30 保持部材 31 BDアナモフィックレンズ 32 BD光束 35 BD光束 36 凸部 37 BD光束 38 遮光リブ 55 回転多面鏡
フロントページの続き Fターム(参考) 2C362 AA03 BA04 BA85 BA89 2H045 AA01 CA89 DA02 5C051 AA02 CA07 DB30 DC04 5C072 AA03 HA02 HA09 HA13 HB08 HB13 XA05

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源から出射した光束を整形して主走査方
    向に長い線状の光束として結像させる第1の光学系と、 該第1の光学系の結像位置近傍に偏向面を有し、入射さ
    れた光束を主走査方向に偏向走査する偏向手段と、 該偏向手段で反射偏向された光束を被走査面上に結像さ
    せると共に、該偏向手段の偏向面と該被走査面とを略共
    役な関係とする第2の光学系と、 該偏向面の端部で反射偏向された光束を用いて該被走査
    面上の走査開始位置のタイミングを制御する書き出し位
    置同期信号検出手段と、を有する走査光学装置におい
    て、 該偏向手段と該書き出し位置同期信号検出手段との間の
    光路中に、該偏向面の端部で反射偏向された光束のうち
    該偏向面の端縁で反射偏向された部分のみを制限する光
    束制限手段を設けたことを特徴とする走査光学装置。
  2. 【請求項2】前記第1の光学系からの光束は前記偏向手
    段の偏向面に、はみ出すように入射し、該光束の一部が
    前記書き出し位置同期信号検出手段に入射していること
    を特徴とする請求項1に記載の走査光学装置。
  3. 【請求項3】前記光束制限手段は、前記偏向面の端縁で
    反射偏向された部分のみを遮光することを特徴とする請
    求項1または2に記載の走査光学装置。
  4. 【請求項4】前記光束制限手段は、前記偏向面の端部で
    反射偏向された光束を反射して前記書き出し位置同期信
    号検出手段に導光する折り返しミラーを保持する折り返
    しミラー保持部材であることを特徴とする請求項1,
    2,または3に記載の走査光学装置。
  5. 【請求項5】前記光束制限手段は、前記偏向手段と前記
    第2の光学系との間の光路中に設けられていることを特
    徴とする請求項1,2または3に記載の走査光学装置。
  6. 【請求項6】前記偏向面の端部で反射偏向された光束を
    前記書き出し位置同期信号検出手段に結像させると共
    に、該偏向面と該書き出し位置同期信号検出手段とを略
    共役な関係とする第3の光学系を有することを特徴とす
    る請求項1,2または3のうちいずれか1項に記載の走
    査光学装置。
  7. 【請求項7】前記光束制限手段は、前記偏向手段と前記
    第3の光学系との間の光路中に設けられていることを特
    徴とする請求項6に記載の走査光学装置。
  8. 【請求項8】前記光束制限手段は、前記第2の光学系を
    保持する第2の光学系保持部材であることを特徴とする
    請求項6または7に記載の走査光学装置。
  9. 【請求項9】前記光束制限手段は、前記第2の光学系の
    一部に不透光性の加工を施してなることを特徴とする請
    求項6または7に記載の走査光学装置。
  10. 【請求項10】前記光束制限手段は、制限する光束幅を
    調整可能であることを特徴とする請求項1〜9のうちい
    ずれか1項に記載の走査光学装置。
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